JP2004135783A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンスの容易な基板支持構造を有する例えば医療用の電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせるコネクタ91,92がそれぞれ配設された第1および第2の基板8a,8bと、これら第1および第2の基板8a,8bの間に配設され、コネクタ91,92を互いに接続して第1および第2の基板8a,8bを導通状態で保持する第1の位置と、コネクタ91,92の接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に移動可能で、第1および第2の基板8a,8b間の距離調節が可能なスペーサー10とを備えている。そして、スペーサー10は第1および第2の基板8a,8bが上下に並設された状態で第2の位置のときに第1の位置のときよりも上下方向の基板8a,8b間隔を大きく取るようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】電子機器は、上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせるコネクタ91,92がそれぞれ配設された第1および第2の基板8a,8bと、これら第1および第2の基板8a,8bの間に配設され、コネクタ91,92を互いに接続して第1および第2の基板8a,8bを導通状態で保持する第1の位置と、コネクタ91,92の接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に移動可能で、第1および第2の基板8a,8b間の距離調節が可能なスペーサー10とを備えている。そして、スペーサー10は第1および第2の基板8a,8bが上下に並設された状態で第2の位置のときに第1の位置のときよりも上下方向の基板8a,8b間隔を大きく取るようにしている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば医療用など広範囲に用いられる電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、筐体内に複数の基板が積層された高機能の医療用機器が一般化してきている。これら複数の基板の積層には、例えば特許文献1に開示されているように、各基板間に例えば一端が雄ねじ、他端が雌ねじの柱状のスペーサーを設け、これらを基板に螺合させて基板間距離を一定に保つとともに各基板を固定している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−161627号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなねじで各基板を固定したときに、下層にある基板の部品交換やロム交換などのメンテナンスをする場合、最上位の基板から順番に外していく必要がある。また、メンテナンス後には再度、最上位の基板まで組み立てる必要があり、メンテナンスに手間が掛かっていた。
【0005】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的は、メンテナンスの容易な基板支持構造を有する例えば医療用の電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電子機器は、上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせる第1および第2のコネクタがそれぞれ配設された第1および第2の基板と、これら第1および第2の基板の間に配設され、前記第1および第2のコネクタを互いに接続して前記第1および第2の基板を導通状態で保持する第1の位置と、前記第1および第2のコネクタの接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に移動可能で、前記第1および第2の基板間の距離調節が可能なスペーサーとを具備し、前記スペーサーは前記第1および第2の基板が上下に並設された状態で前記第2の位置のときに第1の位置のときよりも上下方向の前記基板の間隔を大きく取るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について図1ないし図6を用いて説明する。
【0008】
[構成]
図1に示すように、例えば医療用や工業用の内視鏡システム1は、細長い挿入部を有する内視鏡2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2と光源装置3との間を接続するライトガイドケーブル4と、内視鏡2に接続され、図示しないCCDなどの固体撮像素子を内蔵する内視鏡用撮像装置5と、この内視鏡用撮像装置5に接続され、内視鏡用撮像装置5からの信号を処理するビデオプロセッサー6と、このビデオプロセッサー6に接続され、ビデオプロセッサー6から出力される映像信号を表示するモニター7とから構成されている。
【0009】
次に、図2および図3を用いて、医用などの電子機器の1つである内視鏡用撮像装置5の内部の基板支持構造50について具体的に説明する。
図2に示すように、内視鏡用撮像装置5内部の基板支持構造50には例えば矩形上の複数の基板8(この実施の形態では基板8の形状を同一とし、また、枚数を3枚とし、それぞれ8a,8b,8cとする)が設けられ、各基板8間はコネクタ9で電気的に接続されている。すなわち、基板8a,8b間は互いに装着されたコネクタ91,92で、基板8b,8c間は互いに装着されたコネクタ93,94で基板8a,8b,8c間を電気的に接続している。また、各基板8の四隅には、後述するスペーサー10を固定する透孔11がそれぞれ隣接した状態で2つずつ形成されている。これらの透孔11は各基板8a,8b,8cが上下に並設された状態で同一軸上に形成されている。
【0010】
スペーサー10は、2つに分割された本体部12(一方(図2中の上側)を12a、他方(図2中の下側)を12bとする)と、これら本体部12a,12bそれぞれに接続される節(ロッド部)13(13a,13b)と、3つの枢軸14(それぞれ14a,14b,14cとする)とを骨子としてなる。本体部12aと節13aとは枢軸14aを回転軸とし、本体部12bと節13bとは枢軸14bを回転軸とし、節13aと節13bとは枢軸14cを回転軸としてそれぞれ一定範囲内で回動自在に設けられている。
【0011】
図3(A)および図3(B)に示すように、節13aまたは節13bの少なくとも一方には、他方の節13の回動を一定範囲に制限するストッパ部15が設けられている(この実施の形態では節13bの本体部12aに対して遠位側にストッパ部15が設けられている)。このため、スペーサー10は一方向にのみ屈曲する屈曲状態と、節13a,13bが一直線になる直線状態との間に変形可能となっている。
【0012】
スペーサー10の本体部12の側面には、節13の回動範囲を制限するように突出した凸状部18(図3(A)参照)が形成されている。また、この本体部12をねじ16で基板8に固定するための雌ねじ部17(図3(B)参照)が一側に形成され、他側には本体部12a,12b同士を固定する磁石19(図2および図3(B)参照)が設けられている。なお、磁石19は、それぞれ基板8上の電子部品に影響を与えない程度、すなわち、弱い磁力を有する。すなわち、本体部12には、基板8に装着される側にそれぞれ雌ねじ部17が形成され、基板8に装着される側に対して反対側にそれぞれ磁石19が配設され、さらに、これらの側面には凸状部18が形成されている。
なお、図2に示すように、基板8上には、例えばROM20などのメンテナンス可能な電子部品が配設されている。
【0013】
したがって、この実施の形態では、基板8上に形成された透孔11を介してスペーサー10の本体部12の雌ねじ部17にねじ16が螺着されてそれぞれの本体部12a,12bがそれぞれ対向する基板8に装着されている。また、この本体部12a,12bの凸状部18を有する面には、枢軸14a,14bを介して節13a,13bの一端が本体部12a,12bに対して回動可能に接続され、さらに節13a,13bの他端が枢軸14cを介して互いに対して回動可能に接続されている。そして、各基板8間には、それぞれ4つのスペーサー10が装着されている。なお、基板8の表裏に装着されたスペーサー10同士は、透孔11の位置の相違により互いに干渉が防止されるようになっている。ところで、この実施の形態では、節13a,13bを連結した枢軸14cは、本体部12a,12bが互いに磁着した状態で一方向に向くようにスペーサー10が基板8間に配設されている。すなわち、図4に示すように図4中の左側のスペーサー10の枢軸14cは基板8間に収められ、右側のスペーサー10の枢軸14cは基板8間から突出するようになっている。
【0014】
[作用]
このように形成された基板支持構造50を有する電子機器のメンテナンスを行うときの作用について、図4ないし図6を用いて説明する。
まず、図示しない例えばコの字状のトップカバーやシールドケースなどを取り外して基板支持構造50を露出させる。
このとき、図3(B)および図4に示すように、本体部12a,12b同士はそれぞれの磁石19の磁力により互いに対して固定されており、また、節13a,13bは屈曲状態となっており、基板8間は一定間隔に保持されている。また、コネクタ91,92およびコネクタ93,94は互いの基板8a,8b,8cを電気的に接続している。
【0015】
ここで、メンテナンスのために例えば基板8a上に設けられたROM20を交換することとする。
まず、基板8cと一体化した状態で基板8bを基板8aに対して上方に持ち上げてコネクタ91,92の接続を解除して基板8a,8b間の電気的接続を遮断する。図5に示すように、枢軸14を回転軸として節13a,13bが直線状態に向かって移動し、ストッパ部15によって節13a,13bが直線状態になると係止される。
【0016】
次に、図6に示すように、ROM20が基板8a上から外部に露出するように基板8b,8cを一体として基板8aに対して側方(図6中右側)にずらす。このとき、基板8bは、節13a,13bがストッパ部15および凸状部18に支持されることによって基板8aに対して保持される。
【0017】
このようにROM20が外側に出された状態でROM20を交換など、メンテナンスを行う。ROM20のメンテナンスが終了したら、基板8bを元の状態(図5参照)に戻す。すなわち、節13a,13bを枢軸14cを回転軸として回動させながら互いの基板8a,8bに設けられたコネクタ91,92を電気的に接続して基板8a,8b,8c間のデータの行き来を可能とする。
【0018】
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば、基板8a上のROM20の交換など、電子部品のメンテナンス時に基板支持構造50のねじを取り外す必要がなく、基板8のメンテナンス(部品交換/修理など)をより短時間で容易に行うことができる。
【0019】
なお、この実施の形態では、図4に示すようにコネクタ9が接続された状態で、節13a,13bの枢軸14cを基板8間に配設させるスペーサー10と、基板8の外側に配設させるスペーサー10とがあるが、共に基板8の間や基板8の外側に配設させるようにしても構わない。図6に示すように、基板8bを基板8aに対して側方に移動させたときには、一方の側のスペーサー10のストッパ部15で他方の側のスペーサー10の節13a,13bを直線状態に保持すればよい。
【0020】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について図7を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0021】
[構成]
図7に示すように、基板8に対するスペーサー10の本体部12の固定をねじ16による固定ではなく、スペーサー10の本体部12に設けた弾性部21による固定とする。この実施の形態の本体部12a,12bの基板8に装着される側には、弾性部21が設けられている。各弾性部21は、本体部12a,12bから基板8に向かって突出した軸部21aと、この軸部21aの先端部に配設された傘状の変形部21bとからなる。
【0022】
そして、弾性部21を透孔11に挿入すると、軸部21aが透孔11を貫通するように変形部21bが萎み変形する。さらに挿入を続けると、図7(B)に示すように、弾性部21が基板8を貫通し、変形部21bが元の状態に復元される(変形部21bが開く)。このようにして基板8とスペーサー10とが接続される。
[作用・効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0023】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について図8および図9を用いて説明する。この実施の形態は第1および第2の実施の形態の変形例であって、第1および第2の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0024】
[構成]
図8および図9に示すように、スペーサー10の本体部12の基板8に装着される側は、平面状に形成されている。そして、この面の側部には、金属製のリード22が配設されている。一方、基板8には、パッド部23が形成され、このパッド部23に本体部12が配設されて、リード22とパッド部23とがはんだ34によるはんだ付けによって固定され、スペーサー10が基板8間に接続されている。
[作用・効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0025】
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について図10を用いて説明する。この実施の形態は第1ないし第3の実施の形態の変形例であって、第1ないし第3の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0026】
[構成]
図10に示すように、スペーサー10の本体部12a,12bの基板8に装着される側に対して反対側には、本体部12aには例えば菱形状(楕円状)の弾性部24が本体部12aから突出して形成されている。一方、本体部12bの基板8に装着される側に対して反対側には、弾性部24が係合する菱形状(楕円状)の係合穴25が形成されている。
【0027】
[作用]
図10(A)に示すように、本体部12bの係合穴25に本体部12aの弾性部24を挿入する。このとき、弾性部24は図10(A)に示すように変形する。さらに挿入を続けると、図10(B)に示すように弾性部24は係合穴25と係合し、元の形状に復元される。こうして、本体部12a,12bは互いに係合されて固定され、基板8間を一定間隔に保持するようになっている。
【0028】
そして、本体部12a,12bの係合を解除するには、本体部12aと本体部12bを離隔する方向に力を加える。そうすると、本体部12aの弾性部24が変形し(図10(A)の状態)、さらに力を加えると、本体部12a,12bの係合が解除される。
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、弾性部24および係合穴25は、それぞれ本体部12b,12aに設けても良い。また、弾性部24および係合穴は菱形状に限ることはなく、例えば球状、三角錐状など、種々の形状であっても構わない。
【0029】
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について図11および図12を用いて説明する。この実施の形態は第1ないし第4の実施の形態の変形例であって、第1ないし第4の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0030】
[構成]
この実施の形態にかかるスペーサー10は、第1の本体部26と第2の本体部27とからなる本体部35を骨子としてなる。
第1の本体部26は、例えば筒状に形成され、一端には開口が形成され、他端には一端側に向けて凹部を有する雌ねじ部17aが形成されている。また、一端には、第1の本体部26の中心軸に向けて突出したストッパ部32が形成されている。
【0031】
第2の本体部27は、第1の本体部26の内部空間31に入る筒状に形成された脚部28が形成され、この脚部28の一端には開口が形成され、他端には一端側に向けて凹部を有する雌ねじ部17bが形成されている。また、一端には、第2の本体部27の外方に向けて突出し、上述したストッパ部32に係止される係止部30が形成されている。また、脚部28は、第1の本体部26の雌ねじ部17aが形成された凹部の外側を覆うようになっている。そして、第1の本体部26の内部空間31の側面、すなわち第1の本体部26の内壁は、係止部30に対して任意の接触抵抗をもって接する係止面29となっている。
【0032】
なお、空間31、すなわち、係止面29の内周よりも係止部30の外周の方がやや大きく設けられており、脚部28の弾性力により、係止面29と係止部30の間では、常に摩擦力が働くようになっている。
【0033】
[作用]
第1の本体部26と第2の本体部27とは、それぞれ係止部30と係止面29との間の摩擦力により移動が規制された状態にされており、基板8間を一定間隔に保持している。
【0034】
ここで、メンテナンスのために基板8a上のROM20を交換することとする。
コネクタ91,92の接続力と、係止面29と係止部30との間の摩擦力に抗して、基板8bを上方に持ち上げる。このとき、係止面29と係止部30との間の摩擦力により、基板8aと基板8bは通常状態よりも広い間隔に保持した状態で移動規制される(図12参照)。このとき、ストッパ部32と係止部30とが互いに当接されて第1および第2の本体部26,27は互いに対して抜けることが防止されている。
【0035】
この状態でROM20を交換する。ROM20の交換が終了したら、係止面29と係止部30との間の摩擦力に抗して基板8bを基板8aに対して元の状態に戻すように移動させ、基板8a,8b間のコネクタ91,92を接続して両基板8a,8bを電気的に接続する。
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0036】
なお、第1ないし第5の実施の形態では、本体部12(12a,12b),35(26,27)はそれぞれ2つの部材からなっているが、3つ以上の部材からなるように構成しても良い。
以上説明したように、これらの実施の形態によれば、基板支持構造50は、メンテナンス時にねじを外す必要がなく、基板8上のROM20などの部品交換や修理を容易に行うことができる。
【0037】
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、例えばコネクタ9をフレキシブル基板で構成するなど、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0038】
[付記]
(付記項1) 上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせる第1および第2のコネクタがそれぞれ配設された第1および第2の基板と、
これら第1および第2の基板の間に配設され、前記第1および第2のコネクタを接続して前記第1および第2の基板を導通状態で保持する第1の位置と、前記第1および第2のコネクタの接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に保持可能で、前記第1および第2の基板間を近接および離隔させるスペーサーと
を具備し、前記スペーサーが第2の位置のときに前記第1および第2の基板の間隔を少なくとも前記第1の位置以上に大きく取るようにしたことを特徴とする電子機器。
(付記項2) それぞれ電子部品が実装された複数の基板が筐体内部に積層されている電子機器において、
各基板間には、各基板同士が導通状態で縮小状態となり、各基板同士が非導通状態で拡張状態となる伸縮自在なスペーサーを配置したことを特徴とする電子機器。
(付記項3) 前記スペーサーは、各基板に向かって配設された1対の本体部と、各本体部に枢支されるとともに互いに回動可能に枢支された腕部とを備えていることを特徴とする付記項1もしくは付記項2に記載の電子機器。
(付記項4) 前記本体部は、互いに対向する位置に磁石を備えていることを特徴とする付記項3に記載の電子機器。
(付記項5) 前記腕部は、互いの回動量を規制するストッパ部を備えていることを特徴とする付記項3もしくは付記項4に記載の電子機器。
(付記項6) 前記スペーサーは、各基板に対して直交した第1の部材と、この第1の部材と同一軸を備え、第1の部材と摩擦抵抗を有する第2の部材とを備えていることを特徴とする付記項1もしくは付記項2に記載の電子機器。
(付記項7) 前記第1の部材は、一端が一方の基板に装着されているとともに閉塞された筒状部が形成され、
前記第2の部材は、一端が前記基板に対して対向する基板に装着されているとともに、前記筒状部の内壁に接しながら筒状部の軸方向に沿って移動するスライダーを備えていることを特徴とする付記項6に記載の電子機器。
(付記項8) 前記筒状部の閉塞された反対側の端部には、径方向内方に向かって突出した突部が形成され、
前記スライダーは筒状部の内壁に接し、前記突部に当接して抜け止め機能を有するフランジ部が形成されていることを特徴とする付記項7に記載の手術装置。
【0039】
(付記項9) 所定の機能を有する第1の電子部品と、
前記第1の電子部品が実装された第1の基板と、
所定の機能を有する第2の電子部品と、
前記第2の電子部品が実装された第2の基板と、
前記第1の基板に設けられ前記第1の電子部品に導通した第1のコネクタと、
前記第1のコネクタに接続された際に前記第1の電子部品と前記第2の電子部品とを導通させる前記第2の基板に設けられた第2のコネクタと、
前記第1と第2の基板を所定の間隔で離間させて保持するためのスペーサー手段と、
前記第1と第2のコネクタを接続状態に保持する第1の間隔と、前記第1と第2のコネクタを分離状態に保持する第2の間隔とで前記第1と第2の基板を離間させて保持可能に構成されたスペーサーと、
を具備したことを特徴とする電子機器。
(付記項10) 複数の基板が筐体内部に積層されている電子機器において、
各基板間を一定間隔に支持しているスペーサーが、伸縮可能に設けられていることを特徴とする電子機器。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、メンテナンスの容易な基板支持構造を有する電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる内視鏡システムを示す概略図。
【図2】積層状態の基板支持構造を示す概略的な分解斜視図。
【図3】(A)はスペーサーを示す側面図、(B)は(A)に示すスペーサーの断面図。
【図4】基板同士を電気的に接続した状態を示す基板支持構造の側面図。
【図5】図4に示す状態から基板同士の電気的接続を外した状態を示す基板支持構造の側面図。
【図6】図5に示す状態から節のストッパ部に力がかかった状態を示す基板支持構造の側面図。
【図7】第2の実施の形態にかかり、(A)は基板に装着されるスペーサーの本体部の接続部を示す概略図。(B)は(A)の状態から本体部を基板に装着した状態を示す概略図。
【図8】第3の実施の形態にかかる積層状態の基板支持構造を示す概略的な分解斜視図。
【図9】図8に示す基板支持構造のスペーサーの本体部と基板との接続状態を示す概略的な側面図。
【図10】第4の実施の形態にかかり、(A)は本体部同士の接続部を示す概略的な断面図、(B)は(A)に示す本体部同士を接続した状態を示す概略的な断面図。
【図11】第5の実施の形態にかかる基板支持構造のスペーサーの本体部の概略的な断面図。
【図12】図11に示すスペーサーを基板間に配置した基板支持構造を示す側面図。
【符号の説明】
8(8a,8b,8c)…基板、9(91,92,93,94)…コネクタ、10…スペーサー、12(12a.12b)…本体部、13(13a.13b)…節(ロッド)、14(14a,14b,14c)…枢軸、15…ストッパ部、18…凸状部、50…基板支持構造
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば医療用など広範囲に用いられる電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、筐体内に複数の基板が積層された高機能の医療用機器が一般化してきている。これら複数の基板の積層には、例えば特許文献1に開示されているように、各基板間に例えば一端が雄ねじ、他端が雌ねじの柱状のスペーサーを設け、これらを基板に螺合させて基板間距離を一定に保つとともに各基板を固定している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−161627号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなねじで各基板を固定したときに、下層にある基板の部品交換やロム交換などのメンテナンスをする場合、最上位の基板から順番に外していく必要がある。また、メンテナンス後には再度、最上位の基板まで組み立てる必要があり、メンテナンスに手間が掛かっていた。
【0005】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的は、メンテナンスの容易な基板支持構造を有する例えば医療用の電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電子機器は、上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせる第1および第2のコネクタがそれぞれ配設された第1および第2の基板と、これら第1および第2の基板の間に配設され、前記第1および第2のコネクタを互いに接続して前記第1および第2の基板を導通状態で保持する第1の位置と、前記第1および第2のコネクタの接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に移動可能で、前記第1および第2の基板間の距離調節が可能なスペーサーとを具備し、前記スペーサーは前記第1および第2の基板が上下に並設された状態で前記第2の位置のときに第1の位置のときよりも上下方向の前記基板の間隔を大きく取るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について図1ないし図6を用いて説明する。
【0008】
[構成]
図1に示すように、例えば医療用や工業用の内視鏡システム1は、細長い挿入部を有する内視鏡2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2と光源装置3との間を接続するライトガイドケーブル4と、内視鏡2に接続され、図示しないCCDなどの固体撮像素子を内蔵する内視鏡用撮像装置5と、この内視鏡用撮像装置5に接続され、内視鏡用撮像装置5からの信号を処理するビデオプロセッサー6と、このビデオプロセッサー6に接続され、ビデオプロセッサー6から出力される映像信号を表示するモニター7とから構成されている。
【0009】
次に、図2および図3を用いて、医用などの電子機器の1つである内視鏡用撮像装置5の内部の基板支持構造50について具体的に説明する。
図2に示すように、内視鏡用撮像装置5内部の基板支持構造50には例えば矩形上の複数の基板8(この実施の形態では基板8の形状を同一とし、また、枚数を3枚とし、それぞれ8a,8b,8cとする)が設けられ、各基板8間はコネクタ9で電気的に接続されている。すなわち、基板8a,8b間は互いに装着されたコネクタ91,92で、基板8b,8c間は互いに装着されたコネクタ93,94で基板8a,8b,8c間を電気的に接続している。また、各基板8の四隅には、後述するスペーサー10を固定する透孔11がそれぞれ隣接した状態で2つずつ形成されている。これらの透孔11は各基板8a,8b,8cが上下に並設された状態で同一軸上に形成されている。
【0010】
スペーサー10は、2つに分割された本体部12(一方(図2中の上側)を12a、他方(図2中の下側)を12bとする)と、これら本体部12a,12bそれぞれに接続される節(ロッド部)13(13a,13b)と、3つの枢軸14(それぞれ14a,14b,14cとする)とを骨子としてなる。本体部12aと節13aとは枢軸14aを回転軸とし、本体部12bと節13bとは枢軸14bを回転軸とし、節13aと節13bとは枢軸14cを回転軸としてそれぞれ一定範囲内で回動自在に設けられている。
【0011】
図3(A)および図3(B)に示すように、節13aまたは節13bの少なくとも一方には、他方の節13の回動を一定範囲に制限するストッパ部15が設けられている(この実施の形態では節13bの本体部12aに対して遠位側にストッパ部15が設けられている)。このため、スペーサー10は一方向にのみ屈曲する屈曲状態と、節13a,13bが一直線になる直線状態との間に変形可能となっている。
【0012】
スペーサー10の本体部12の側面には、節13の回動範囲を制限するように突出した凸状部18(図3(A)参照)が形成されている。また、この本体部12をねじ16で基板8に固定するための雌ねじ部17(図3(B)参照)が一側に形成され、他側には本体部12a,12b同士を固定する磁石19(図2および図3(B)参照)が設けられている。なお、磁石19は、それぞれ基板8上の電子部品に影響を与えない程度、すなわち、弱い磁力を有する。すなわち、本体部12には、基板8に装着される側にそれぞれ雌ねじ部17が形成され、基板8に装着される側に対して反対側にそれぞれ磁石19が配設され、さらに、これらの側面には凸状部18が形成されている。
なお、図2に示すように、基板8上には、例えばROM20などのメンテナンス可能な電子部品が配設されている。
【0013】
したがって、この実施の形態では、基板8上に形成された透孔11を介してスペーサー10の本体部12の雌ねじ部17にねじ16が螺着されてそれぞれの本体部12a,12bがそれぞれ対向する基板8に装着されている。また、この本体部12a,12bの凸状部18を有する面には、枢軸14a,14bを介して節13a,13bの一端が本体部12a,12bに対して回動可能に接続され、さらに節13a,13bの他端が枢軸14cを介して互いに対して回動可能に接続されている。そして、各基板8間には、それぞれ4つのスペーサー10が装着されている。なお、基板8の表裏に装着されたスペーサー10同士は、透孔11の位置の相違により互いに干渉が防止されるようになっている。ところで、この実施の形態では、節13a,13bを連結した枢軸14cは、本体部12a,12bが互いに磁着した状態で一方向に向くようにスペーサー10が基板8間に配設されている。すなわち、図4に示すように図4中の左側のスペーサー10の枢軸14cは基板8間に収められ、右側のスペーサー10の枢軸14cは基板8間から突出するようになっている。
【0014】
[作用]
このように形成された基板支持構造50を有する電子機器のメンテナンスを行うときの作用について、図4ないし図6を用いて説明する。
まず、図示しない例えばコの字状のトップカバーやシールドケースなどを取り外して基板支持構造50を露出させる。
このとき、図3(B)および図4に示すように、本体部12a,12b同士はそれぞれの磁石19の磁力により互いに対して固定されており、また、節13a,13bは屈曲状態となっており、基板8間は一定間隔に保持されている。また、コネクタ91,92およびコネクタ93,94は互いの基板8a,8b,8cを電気的に接続している。
【0015】
ここで、メンテナンスのために例えば基板8a上に設けられたROM20を交換することとする。
まず、基板8cと一体化した状態で基板8bを基板8aに対して上方に持ち上げてコネクタ91,92の接続を解除して基板8a,8b間の電気的接続を遮断する。図5に示すように、枢軸14を回転軸として節13a,13bが直線状態に向かって移動し、ストッパ部15によって節13a,13bが直線状態になると係止される。
【0016】
次に、図6に示すように、ROM20が基板8a上から外部に露出するように基板8b,8cを一体として基板8aに対して側方(図6中右側)にずらす。このとき、基板8bは、節13a,13bがストッパ部15および凸状部18に支持されることによって基板8aに対して保持される。
【0017】
このようにROM20が外側に出された状態でROM20を交換など、メンテナンスを行う。ROM20のメンテナンスが終了したら、基板8bを元の状態(図5参照)に戻す。すなわち、節13a,13bを枢軸14cを回転軸として回動させながら互いの基板8a,8bに設けられたコネクタ91,92を電気的に接続して基板8a,8b,8c間のデータの行き来を可能とする。
【0018】
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば、基板8a上のROM20の交換など、電子部品のメンテナンス時に基板支持構造50のねじを取り外す必要がなく、基板8のメンテナンス(部品交換/修理など)をより短時間で容易に行うことができる。
【0019】
なお、この実施の形態では、図4に示すようにコネクタ9が接続された状態で、節13a,13bの枢軸14cを基板8間に配設させるスペーサー10と、基板8の外側に配設させるスペーサー10とがあるが、共に基板8の間や基板8の外側に配設させるようにしても構わない。図6に示すように、基板8bを基板8aに対して側方に移動させたときには、一方の側のスペーサー10のストッパ部15で他方の側のスペーサー10の節13a,13bを直線状態に保持すればよい。
【0020】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について図7を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0021】
[構成]
図7に示すように、基板8に対するスペーサー10の本体部12の固定をねじ16による固定ではなく、スペーサー10の本体部12に設けた弾性部21による固定とする。この実施の形態の本体部12a,12bの基板8に装着される側には、弾性部21が設けられている。各弾性部21は、本体部12a,12bから基板8に向かって突出した軸部21aと、この軸部21aの先端部に配設された傘状の変形部21bとからなる。
【0022】
そして、弾性部21を透孔11に挿入すると、軸部21aが透孔11を貫通するように変形部21bが萎み変形する。さらに挿入を続けると、図7(B)に示すように、弾性部21が基板8を貫通し、変形部21bが元の状態に復元される(変形部21bが開く)。このようにして基板8とスペーサー10とが接続される。
[作用・効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0023】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について図8および図9を用いて説明する。この実施の形態は第1および第2の実施の形態の変形例であって、第1および第2の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0024】
[構成]
図8および図9に示すように、スペーサー10の本体部12の基板8に装着される側は、平面状に形成されている。そして、この面の側部には、金属製のリード22が配設されている。一方、基板8には、パッド部23が形成され、このパッド部23に本体部12が配設されて、リード22とパッド部23とがはんだ34によるはんだ付けによって固定され、スペーサー10が基板8間に接続されている。
[作用・効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0025】
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について図10を用いて説明する。この実施の形態は第1ないし第3の実施の形態の変形例であって、第1ないし第3の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0026】
[構成]
図10に示すように、スペーサー10の本体部12a,12bの基板8に装着される側に対して反対側には、本体部12aには例えば菱形状(楕円状)の弾性部24が本体部12aから突出して形成されている。一方、本体部12bの基板8に装着される側に対して反対側には、弾性部24が係合する菱形状(楕円状)の係合穴25が形成されている。
【0027】
[作用]
図10(A)に示すように、本体部12bの係合穴25に本体部12aの弾性部24を挿入する。このとき、弾性部24は図10(A)に示すように変形する。さらに挿入を続けると、図10(B)に示すように弾性部24は係合穴25と係合し、元の形状に復元される。こうして、本体部12a,12bは互いに係合されて固定され、基板8間を一定間隔に保持するようになっている。
【0028】
そして、本体部12a,12bの係合を解除するには、本体部12aと本体部12bを離隔する方向に力を加える。そうすると、本体部12aの弾性部24が変形し(図10(A)の状態)、さらに力を加えると、本体部12a,12bの係合が解除される。
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、弾性部24および係合穴25は、それぞれ本体部12b,12aに設けても良い。また、弾性部24および係合穴は菱形状に限ることはなく、例えば球状、三角錐状など、種々の形状であっても構わない。
【0029】
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について図11および図12を用いて説明する。この実施の形態は第1ないし第4の実施の形態の変形例であって、第1ないし第4の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付し詳しい説明を省略する。
【0030】
[構成]
この実施の形態にかかるスペーサー10は、第1の本体部26と第2の本体部27とからなる本体部35を骨子としてなる。
第1の本体部26は、例えば筒状に形成され、一端には開口が形成され、他端には一端側に向けて凹部を有する雌ねじ部17aが形成されている。また、一端には、第1の本体部26の中心軸に向けて突出したストッパ部32が形成されている。
【0031】
第2の本体部27は、第1の本体部26の内部空間31に入る筒状に形成された脚部28が形成され、この脚部28の一端には開口が形成され、他端には一端側に向けて凹部を有する雌ねじ部17bが形成されている。また、一端には、第2の本体部27の外方に向けて突出し、上述したストッパ部32に係止される係止部30が形成されている。また、脚部28は、第1の本体部26の雌ねじ部17aが形成された凹部の外側を覆うようになっている。そして、第1の本体部26の内部空間31の側面、すなわち第1の本体部26の内壁は、係止部30に対して任意の接触抵抗をもって接する係止面29となっている。
【0032】
なお、空間31、すなわち、係止面29の内周よりも係止部30の外周の方がやや大きく設けられており、脚部28の弾性力により、係止面29と係止部30の間では、常に摩擦力が働くようになっている。
【0033】
[作用]
第1の本体部26と第2の本体部27とは、それぞれ係止部30と係止面29との間の摩擦力により移動が規制された状態にされており、基板8間を一定間隔に保持している。
【0034】
ここで、メンテナンスのために基板8a上のROM20を交換することとする。
コネクタ91,92の接続力と、係止面29と係止部30との間の摩擦力に抗して、基板8bを上方に持ち上げる。このとき、係止面29と係止部30との間の摩擦力により、基板8aと基板8bは通常状態よりも広い間隔に保持した状態で移動規制される(図12参照)。このとき、ストッパ部32と係止部30とが互いに当接されて第1および第2の本体部26,27は互いに対して抜けることが防止されている。
【0035】
この状態でROM20を交換する。ROM20の交換が終了したら、係止面29と係止部30との間の摩擦力に抗して基板8bを基板8aに対して元の状態に戻すように移動させ、基板8a,8b間のコネクタ91,92を接続して両基板8a,8bを電気的に接続する。
[効果]
以上説明したように、この実施の形態によれば第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0036】
なお、第1ないし第5の実施の形態では、本体部12(12a,12b),35(26,27)はそれぞれ2つの部材からなっているが、3つ以上の部材からなるように構成しても良い。
以上説明したように、これらの実施の形態によれば、基板支持構造50は、メンテナンス時にねじを外す必要がなく、基板8上のROM20などの部品交換や修理を容易に行うことができる。
【0037】
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、例えばコネクタ9をフレキシブル基板で構成するなど、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0038】
[付記]
(付記項1) 上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせる第1および第2のコネクタがそれぞれ配設された第1および第2の基板と、
これら第1および第2の基板の間に配設され、前記第1および第2のコネクタを接続して前記第1および第2の基板を導通状態で保持する第1の位置と、前記第1および第2のコネクタの接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に保持可能で、前記第1および第2の基板間を近接および離隔させるスペーサーと
を具備し、前記スペーサーが第2の位置のときに前記第1および第2の基板の間隔を少なくとも前記第1の位置以上に大きく取るようにしたことを特徴とする電子機器。
(付記項2) それぞれ電子部品が実装された複数の基板が筐体内部に積層されている電子機器において、
各基板間には、各基板同士が導通状態で縮小状態となり、各基板同士が非導通状態で拡張状態となる伸縮自在なスペーサーを配置したことを特徴とする電子機器。
(付記項3) 前記スペーサーは、各基板に向かって配設された1対の本体部と、各本体部に枢支されるとともに互いに回動可能に枢支された腕部とを備えていることを特徴とする付記項1もしくは付記項2に記載の電子機器。
(付記項4) 前記本体部は、互いに対向する位置に磁石を備えていることを特徴とする付記項3に記載の電子機器。
(付記項5) 前記腕部は、互いの回動量を規制するストッパ部を備えていることを特徴とする付記項3もしくは付記項4に記載の電子機器。
(付記項6) 前記スペーサーは、各基板に対して直交した第1の部材と、この第1の部材と同一軸を備え、第1の部材と摩擦抵抗を有する第2の部材とを備えていることを特徴とする付記項1もしくは付記項2に記載の電子機器。
(付記項7) 前記第1の部材は、一端が一方の基板に装着されているとともに閉塞された筒状部が形成され、
前記第2の部材は、一端が前記基板に対して対向する基板に装着されているとともに、前記筒状部の内壁に接しながら筒状部の軸方向に沿って移動するスライダーを備えていることを特徴とする付記項6に記載の電子機器。
(付記項8) 前記筒状部の閉塞された反対側の端部には、径方向内方に向かって突出した突部が形成され、
前記スライダーは筒状部の内壁に接し、前記突部に当接して抜け止め機能を有するフランジ部が形成されていることを特徴とする付記項7に記載の手術装置。
【0039】
(付記項9) 所定の機能を有する第1の電子部品と、
前記第1の電子部品が実装された第1の基板と、
所定の機能を有する第2の電子部品と、
前記第2の電子部品が実装された第2の基板と、
前記第1の基板に設けられ前記第1の電子部品に導通した第1のコネクタと、
前記第1のコネクタに接続された際に前記第1の電子部品と前記第2の電子部品とを導通させる前記第2の基板に設けられた第2のコネクタと、
前記第1と第2の基板を所定の間隔で離間させて保持するためのスペーサー手段と、
前記第1と第2のコネクタを接続状態に保持する第1の間隔と、前記第1と第2のコネクタを分離状態に保持する第2の間隔とで前記第1と第2の基板を離間させて保持可能に構成されたスペーサーと、
を具備したことを特徴とする電子機器。
(付記項10) 複数の基板が筐体内部に積層されている電子機器において、
各基板間を一定間隔に支持しているスペーサーが、伸縮可能に設けられていることを特徴とする電子機器。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、メンテナンスの容易な基板支持構造を有する電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる内視鏡システムを示す概略図。
【図2】積層状態の基板支持構造を示す概略的な分解斜視図。
【図3】(A)はスペーサーを示す側面図、(B)は(A)に示すスペーサーの断面図。
【図4】基板同士を電気的に接続した状態を示す基板支持構造の側面図。
【図5】図4に示す状態から基板同士の電気的接続を外した状態を示す基板支持構造の側面図。
【図6】図5に示す状態から節のストッパ部に力がかかった状態を示す基板支持構造の側面図。
【図7】第2の実施の形態にかかり、(A)は基板に装着されるスペーサーの本体部の接続部を示す概略図。(B)は(A)の状態から本体部を基板に装着した状態を示す概略図。
【図8】第3の実施の形態にかかる積層状態の基板支持構造を示す概略的な分解斜視図。
【図9】図8に示す基板支持構造のスペーサーの本体部と基板との接続状態を示す概略的な側面図。
【図10】第4の実施の形態にかかり、(A)は本体部同士の接続部を示す概略的な断面図、(B)は(A)に示す本体部同士を接続した状態を示す概略的な断面図。
【図11】第5の実施の形態にかかる基板支持構造のスペーサーの本体部の概略的な断面図。
【図12】図11に示すスペーサーを基板間に配置した基板支持構造を示す側面図。
【符号の説明】
8(8a,8b,8c)…基板、9(91,92,93,94)…コネクタ、10…スペーサー、12(12a.12b)…本体部、13(13a.13b)…節(ロッド)、14(14a,14b,14c)…枢軸、15…ストッパ部、18…凸状部、50…基板支持構造
Claims (1)
- 上下に並設され、それぞれ電子部品が実装されるとともに互いの電子部品を導通/遮断状態にさせる第1および第2のコネクタがそれぞれ配設された第1および第2の基板と、
これら第1および第2の基板の間に配設され、前記第1および第2のコネクタを互いに接続して前記第1および第2の基板を導通状態で保持する第1の位置と、前記第1および第2のコネクタの接続を解除して電気的遮断状態で保持する第2の位置との間を自在に移動可能で、前記第1および第2の基板間の距離調節が可能なスペーサーと
を具備し、前記スペーサーは前記第1および第2の基板が上下に並設された状態で前記第2の位置のときに第1の位置のときよりも上下方向の前記基板の間隔を大きく取るようにしたことを特徴とする電子機器。
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Cited By (1)
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JP2014086548A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 基板固定構造 |
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2002
- 2002-10-16 JP JP2002301994A patent/JP2004135783A/ja not_active Withdrawn
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