JP2004134309A - リニアスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的な変化を操作するのに好ましく、更なる機器の小型化の要請にも対応可能な操作スイッチを提供すること。
【解決手段】複数の下部接点10を長手方向に沿って列配置した下部絶縁シート4と、各下部接点10に対応する上部接点11を長手方向に沿って列配置した上部絶縁シート6と、上部絶縁シート6と下部絶縁シート4の間に介在して上部接点11と下部接点10とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサ5と、を備えたリニアスイッチ1であり、上部絶縁シート6を前記接点11,10の配列方向に沿って押圧していくと、上部接点11と下部接点10とが順次接触して、所定の機器の出力として連続的な変化を生成する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機やPDA、デジタルカメラなどの情報端末機器、電子機器等の入力部に使用することができるリニアスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPDA、デジタルカメラなどの情報端末機器、電子機器などの入力部には、各種のスイッチが装備されている。そのなかでも、例えば表示画面のスクロールや、音量調節、ズームの倍率変更といったような、出力に連続的な変化を与えるために用いられているスイッチとしては、押釦スイッチやジョグダイヤル、摘みを平行移動させるボリュームスイッチなどが知られている。
【0003】
このようなスイッチの一例として、次の特許文献が知られている。
【特許文献1】
特開2002−150894号公報
【特許文献2】
特開2002−158091号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、押釦スイッチで連続的な変化を与える操作を行う場合には、押釦スイッチを押し続ける必要があり、操作者が求める出力が得られた瞬間に押圧を止めても、スクロール画面が先に進んでしまうといったような問題や、ズーム倍率を高くする時と低くする時とでは別の押釦スイッチの操作が必要なため微調整が困難であるといったような操作性の問題がある。また、ジョグダイヤルでは、一操作当たりの出力量が少なく連続的な出力を得るためには繰り返し操作が必要であり、摘みを平行移動させるボリュームスイッチでは、機械部品を用いるため操作抵抗や触感を必ず伴い、軽いタッチで入力できるように改良することは困難であった。そして、これら何れのスイッチにも当てはまるのは、その構造上、三次元的なサイズを伴うため更なる機器の小型化の要請に応えるのは難しい、という問題である。
【0005】
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明であって、その目的は、連続的な変化を操作するのに好ましく、更なる機器の小型化の要請にも対応可能な操作スイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、長さ方向に沿って複数の下部接点を列配置した下部絶縁シートと、長さ方向に沿って各下部接点に対応する上部接点を列配置した上部絶縁シートと、上部絶縁シートと下部絶縁シートの間に介在して上部接点と下部接点とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサと、を備えており、上部絶縁シートを前記接点の配列方向に沿って押圧すると、上部接点と下部接点とが順次接触して、所定の機器の出力として連続的な変化を生成するリニアスイッチを提供する。
【0007】
このリニアスイッチによれば、一つのスイッチ内に、長さ方向に沿って複数の下部接点を列配置した下部絶縁シートと、長さ方向に沿って各下部接点に対応する上部接点を列配置した上部絶縁シートと、上部絶縁シートと下部絶縁シートの間に介在して上部接点と下部接点とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサと、を備えているため、指で軽く撫でるような操作で連続的な変化を生成することができる。特に、上部接点及びそれに対応する下部接点をそれぞれ列配置しているため、その線上を指でなぞるように操作することで、出力量を操作幅から感覚的に得ることが可能となる。従って、押し過ぎ等の誤操作をすることがなく操作性に優れている。
【0008】
こうした一連的な操作により接点入力をなす本発明のリニアスイッチは、複数の上部接点および複数の下部接点を「列配置」するものであるが、ここでいう「列」とは例えば複数の上部接点を上部絶縁シートに直線状に配置する場合だけでなく、円弧状に配列したり、1つ以上の角を有する弧状に配列するような場合も含む概念である。そして、これを機器に装備するについては、前記接点の配列方向に沿う長さ方向、つまり操作方向が、機器における上下方向、左右方向、斜め方向の何れの方向と合致させてもよい。
【0009】
また、本発明については、上部絶縁シートと下部絶縁シートの間に介在して上部接点と下部接点とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサに、上部接点と下部接点の収容開口を設けることができる。
【0010】
このスペーサを有するリニアスイッチによれば、上部接点と下部接点が収容開口内に置かれるため、隣接して配置された複数の各接点を連続して押圧操作することができ、この押圧操作によって上部絶縁シートが撓み、この撓みに追従した連続出力を得ることができる。また、押圧操作時に軽いタッチで撫でるように入力することが可能である。
【0011】
このようなスペーサとしては、複数の上部接点等を外側から包囲するような環形状とし、その環内を収容開口とした形態のものが防塵や防水面で好ましいが、必ずしも無端の環形状でなくてもよく、部分的に欠如する形態のものであってもよい。この場合における収容開口とは、欠如部分以外のスペーサにより形成される環内部分を指すことになる。
【0012】
そして、本発明については、収容開口内で相互に隣接する上部接点どうしおよび下部接点どうしを離隔する離隔部をスペーサに設けたリニアスイッチとすることができる。
【0013】
これによれば、離隔部によって隣接する接点どうしの接触によるショートを防ぎ誤動作を防止することができる。また、経時によって上部絶縁シートに弛みが発生しても接点がショートすることがない。
【0014】
また、本発明は、上部絶縁シートの上方に、上部絶縁シートにおける上部接点とは反対側の上面部分と接触する押圧突起を設けたリニアスイッチを提供する。
【0015】
このリニアスイッチによれば、上部絶縁シートの上方に、上部絶縁シートにおける上部接点とは反対側の上面部分と接触する押圧突起を設けたため、押圧力をこの押圧突起に集中させることができ、確実に所定の上部接点と下部接点を接触させることができる。
【0016】
そして、上記本発明については、押圧突起の押圧端部を上部接点よりも小さな面積として形成すれば、押圧力が局所的に集中して上部接点にかかかるため、このような押圧突起がない場合に比較して低荷重で確実に接点をオンすることができる。
【0017】
また、押圧突起における上部絶縁シートとの境界面を上部接点よりも小さな面積として形成すれば、低荷重で接点をオンすることができるとともに、隣接接点がショートする機会を減らすことができる。例えば一つの上部接点に対応して設けた押圧突起の上部絶縁シートとの境界面(押圧突起の基端部)の面積が大きければ、その面積が小さい場合に比べて、意図する接点をオンする際に、撓ませる上部絶縁シートの面積が大きくなって押圧操作に必要な荷重が大きくなる。加えて、押圧操作によって引きずられて撓む上部絶縁シートの面積も広くなり、それだけ隣接する上下接点が誤って接触する可能性が高くなる。即ち、この発明では、一つ当たりの押圧突起の上部絶縁シートとの境界面が小さいため、押圧操作によって上部絶縁シートの撓み面積を小さく抑えることができるため、押圧荷重を低減でき、隣接する上下接点の導通を抑制できる。さらに、押圧突起の上部絶縁シートとの境界面が上部接点よりも小さな面積として形成することにより、上下接点の中心からずれた位置で押圧されるような場合であっても、隣接する接点の部分の上部絶縁シートが引きずられて撓むことが少なく操作不良が起き難い。
【0018】
さらに、上記本発明については、一つの上部接点に対して複数の押圧突起を設け、各押圧突起を上部接点の配列方向に沿って配置したリニアスイッチとすることができる。
【0019】
このように押圧突起を配置すれば、押圧操作に対して複数の押圧突起が個々に細やかに追従して上部接点を押圧するため、押圧操作に対する上下接点の接触追従性も向上する。そのため、撫でるような操作で連続的な出力を得ることができる。また、押圧方向が上下接点の接離方向に対して斜め方向であるような場合にも、押圧操作に対する上下接点の接触追従性が良いため確実に接点がオンされ、操作性が向上する。また、曲線状にカーブがかかった機器の筐体にリニアスイッチを実装する場合でも、押圧突起が複数に分断されているため、個々の押圧突起がカーブの形状に追随して配置されることとなり、接点ショートを起こしづらい。さらに、小さな荷重値で連続して隣接する各接点をオン/オフ操作することができ、軽いタッチで連続出力を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態によるリニアスイッチについて図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係るリニアスイッチ1の概略縦断面図である。また、図2は図1の平面図であり、図3はリニアスイッチ1の分解斜視図である。このリニアスイッチ1は、電気的に絶縁状態に保持された上部接点と下部接点が導通することにより所定のスイッチ機能を実行する基部2(図3)と、基部2に対して指等からの押圧力を伝達する押圧部3(図3)とから形成されている。そして、押圧部3を電子機器(図示せず)の筐体9から露出させるようにして装備されている。
【0022】
図1、図3に示すように、基部2は、電子機器の内部に収まる側から順に、細長い略短冊形状とした下部絶縁シート4、矩形環状とした下部スペーサ5、及び細長い略短冊形状とした上部絶縁シート6を積層して構成される。一方、押圧部3は上部絶縁シート6の上層に矩形環状とした上部スペーサ7、細長い略短冊形状とした操作シート8が順に積層されて構成されている。
【0023】
すなわち、基部2は、複数の下部接点10を長手方向に沿って列配置した下部絶縁シート4と、各下部接点10に対応する上部接点11を長手方向に沿って列配置した上部絶縁シート6が、上部絶縁シート6と下部絶縁シート4の間に介在して上部接点11と下部接点10とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサ5を挟んで一体化した構造からなる。一方、押圧部3は、上部絶縁シート6における上部接点11とは反対側の上面部分と接触して、上部接点11を押圧する押圧突起12が形成されており、指等の押圧操作を受ける操作シート8が、上部スペーサ7を介して上部絶縁シート6と一体化されている。
【0024】
基部2を構成する下部絶縁シート4の上表面には、直線状に列配置した複数の下部接点10とコネクタ(図示せず)間を結ぶスイッチ回路13が印刷により形成されている。また、上部絶縁シート6の下表面には、下部接点10と対向して直線状に列配置した上部接点11が印刷により形成されている。このような下部接点10や上部接点11、スイッチ回路13には、導電性カーボンインキなどが用いられている。下部接点10と上部接点11とが接触して導通されれば、下部接点10と上部接点11との電位差が変化し、この変化がスイッチ入力として機器に備えるCPU等によって検知される。上部絶縁シート6と下部絶縁シート4を保持する下部スペーサ5は、押圧操作方向に開口しており、隔壁がない一つの収容開口5a内に複数の上部接点10と下部接点11が配置されている。即ち、この下部スペーサ5は、複数の下部接点10と該下部接点に対向する上部接点11とを内包するものであり、収容開口5a内で相互に隣接する上部接点どうしおよび下部接点どうしを離隔する離隔部は設けられていない。
【0025】
下部絶縁シート4には樹脂製のシートを用いることができ、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、アイオノマー、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどの各樹脂からなるシートを用いることができる。一方、上部絶縁シート6は、無操作時には上部接点11が下部接点10と接触しないように上部接点11を保持する程度の剛性が必要であるとともに、押圧突起12による押圧操作を受ければ、上部接点11と下部接点10が接触する程度に撓む可撓性が要求される。上部絶縁シート6にも下部絶縁シート4と同様な樹脂を用いることができる。下部スペーサ5は、上部絶縁シート6を下部絶縁シート4上に保持しうる剛性と絶縁性を有することが必要である。下部スペーサ5には種々の樹脂の他、上部絶縁シート6と下部絶縁シート4とを接着するための接着剤や粘着剤が予め付いている両面テープを利用することもできる。また、その厚みは薄すぎると接点がショート(上部接点11と下部接点10が意図せず接触する現象)し易く、厚すぎると下部接点10と上部接点11を接触させるのに必要なON荷重が大きくなり操作が重くなる。
【0026】
押圧部3を構成する操作シート8は、複数の押圧突起12を担持しており、上部スペーサ7を介して上部絶縁シート6と結合されているため、無操作時には、押圧突起12が上部絶縁シート6を押圧しない剛性が必要であるとともに、押圧操作を受ければ、押圧突起12が上部絶縁シート6を押圧する程度に撓む可撓性を有する材料が用いられる。操作シート8にも各絶縁シート4、6に用いたと同様な樹脂シートを用いることができる。
【0027】
操作シート8に形成された押圧突起12は、上部絶縁シート6の上方にあって、上部絶縁シート6における上部接点11とは反対側の上面部分と接触するものであり、押圧突起12の押圧端部12aは上部接点11よりも小さな面積として形成されている。そして、個々の上部接点11に対して複数の押圧突起12(本形態では3つ)が設けられ、各押圧突起12は上部接点11の配列方向に沿って配置されている。この押圧突起12は、プラスチックやゴムによって形成することができる。上部スペーサ7は、操作シート8を上部絶縁シート6上に保持しうる剛性を有する。また、その厚みは薄すぎると押圧突起12が上部絶縁シート6に接触し易く、厚すぎるとON荷重が大きくなり操作が重くなる。なお、操作シート8には、リニアスイッチ1の設置状況に応じて指等の押圧力が拡散せず操作シート8に伝わり易い素材からなるキートップ(図示せず)を設けたり、文字や記号等の表示部(図示せず)を設けたりすることもできる。押圧突起12は、押圧突起12となる樹脂等をディスペンサーで塗布したり、スクリーン印刷方法やPAD印刷方法を用いて印刷することで、操作シート8に形成することができる。
【0028】
次にリニアスイッチ1の作用について説明する。
【0029】
図4〜図7は、リニアスイッチ1の上面を左側から右側に指等でなぞることにより、押圧力を受けて上部接点11が、下部接点10と接触してスイッチ機能が発揮される状態を順次模式的に表したものである。なお、複数の上部接点11、複数の下部接点10、複数の押圧突起12の個々の接点や押圧突起をそれぞれ区別するために、便宜上、図面左側から順に第1上部接点11A、第2上部接点11B、第3上部接点11C、第4上部接点11D、第5上部接点11Eとし、これらの各上部接点11A〜11Eに対向する各下部接点を第1〜第5下部接点として符号10A〜10Eで表す。また、各上部接点11A〜11Eを押圧する押圧突起12をそれぞれ第1〜第5押圧突起として符号12A〜12Eで表す(図3参照)。
【0030】
図4の矢印で示すように、先ずリニアスイッチ1の左側で第1押圧突起12Aの中央の押圧突起部分が指等で押圧されると第1上部接点11Aと第1下部接点10Aが接触する。第1下部接点10Aは対向する第1上部接点10Aと対になってオン/オフスイッチ機能を発揮してこのスイッチがONされる。
【0031】
次に、そのまま指を右側に軽く移動させると、指の動きに追随して押圧された部位に最も近い押圧突起12が次々にその下部にある上部接点11を押圧していく。そして、図5の矢印で示すように、第2押圧突起12Bの左側の押圧突起部分が押圧されると、その下部にある第2上部接点11Bの左端部が最も押圧され、対向する第2下部接点10Bと接触して導通される。この場合は、第1下部接点10Aと第1上部接点11AからなるスイッチはOFFになり、代わって第2下部接点10Bと第2上部接点11BからなるスイッチがONされる。
【0032】
さらにそのまま指を右側に軽く移動させ、図6の矢印で示すように、第2上部接点11Bの右端部に相当する箇所が押圧された状態になっても、第2押圧突起12Bの右側の押圧突起が着実に第2上部接点11Bを押圧するため、第2下部接点10Bと接触して導通が維持される。この場合でも、第2上部接点11Bと第2上部接点10Bから構成されるスイッチだけがONされる。
【0033】
続けて指等をさらに右側に軽く移動させ、図7の矢印で示すように、第3上部接点11Cの中央部が押圧されるところに指が動いた状態になれば、第3押圧突起12Cの中央の押圧突起が着実に第3上部接点11Cを押圧し、その下の第3下部接点10Cと接触して導通される。この状態では、第3上部接点11Cと第3下部接点10Cから構成されるスイッチのみがONされて他のスイッチはOFFの状態となる。
【0034】
このように、軽いタッチで撫でるような一連の操作により、隣接する複数の接点からなるスイッチを、次々にオン/オフさせることができ、このオン/オフ情報をリニアスイッチ1が内蔵された機器のCPUなどの制御装置で処理することにより、連続した出力値として出力することができる。具体的な用途としては、例えばデジタルカメラに内蔵すれば、軽いタッチ操作で被写体の大きさを変化させるズームスイッチとすることができ、ポータブルCD/MDプレーヤーに内蔵すれば、軽いタッチ動作で音量変化を操作することができるボリュームスイッチとしたり、曲の送り操作や早送り操作を行うコントロールスイッチとすることが可能である。
【0035】
なお、本実施形態では下部スペーサ5の収容開口5a内に5個の両接点10、11を設ける構成としているが、隣接接点(電極)の誤作動防止や、経時による上部絶縁シート6のたるみ防止のために、図8に示すように、下部スペーサ5の収容開口5aの大きさは維持したまま、収容開口5a内により少ない接点10、11を設けるようにすることもできるし、図9や図10に示すように、下部スペーサ32の収容開口32a内に、相互に隣接する上部接点11どうしおよび下部接点10どうしを離隔する離隔部32bをスペーサ32に設けた構成としてもよい。離隔部32bは、図9に示すように、スペーサ32の外観形状を梯子形状にして形成したり、図10に示すように、樹脂インキ等を下部絶縁シート4上にディスペンサーで塗布したり、スクリーン印刷方法やPAD印刷方法を用いたりして、下部絶縁シート4に下部接点10よりも高く突設するドットスペーサ4aとして形成することもできる。但し、いくつかの接点10、11ごとに離隔部32bで仕切られるようにする場合は、押圧操作時に指先が離隔部32bに突き当たる触感を生じさせる場合がある。そこで、図11で示すように、操作シート8の上部に弾力性のあるキートップ52を設けることで突き当たる触感を無くすこともできる。
【0036】
さらに、隣接する各接点10、11の中央部分が押圧された場合に、その隣接する接点10、11が同時に押圧されるように、各接点10、11を配置するとともに、電子機器に内蔵されるCPUなどの制御装置の処理によって連続出力を得るようにすることも可能である。
【0037】
さらにまた別の実施形態として、図12に示すように、無操作時であっても、押圧突起12が上部絶縁シート6に常に接触している構成としてもよい。
【0038】
以上の実施態様は何れも、一つの上部接点11当たり複数の押圧突起12を上部絶縁シート6上に設けた構成としたが、生産コストの低減のためや、上部絶縁シート6や操作シート8の選択によっては、一つの上部接点11当たり一つの押圧突起72を設ける構造とした図13に示したリニアスイッチ71とすることもできる。押圧突起72も、押圧突起12となる樹脂等をディスペンサーで塗布したり、スクリーン印刷方法やPAD印刷方法を用いて印刷することで、操作シート8に形成することができる。
【0039】
また、図1に示したリニアスイッチ1の押圧部3を有しない図14に示したリニアスイッチ81とすることもできる。
【0040】
そして、以上の実施形態に示した例は、各接点10、11が直線状に配列しているが、円弧状に配列したり、1つ以上の角を有する弧状に配列するようにすることもできる。
【0041】
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0042】
【実施例】
実施例1(図1): 下部スペーサ(5)及び上部スペーサ(7)の内径を、長手方向に沿う長さ40mm、短手方向に沿う長さ6mmとし、この下部スペーサ(5)内に、上部接点(11)が5個入る図1に示したリニアスイッチ(1)を作製した。上部絶縁シート(6)、操作シート(8)の厚みは、ともに75μmとし、また、下部スペーサ(5)、上部スペーサ(7)の厚みは、それぞれ70μm、及び110μmとした。このリニアスイッチ(1)のON荷重は0.19N(平均値)であり、操作シート(8)のたわみ量(操作ストローク:操作シートが押圧されないときと、押圧されて接点がオンされたときの、操作シート表面の上下方向の移動幅)は80μm(平均値)であった。このリニアスイッチ(1)は、接点のショートを起こさず、ON荷重は低い値であった。さらに、このリニアスイッチ(1)の表面を軽く撫でる程度で、指の動きに従って各上部接点(11)と各下部接点(10)が着実に接触してONされ、操作性及び信頼性に優れていた。
【0043】
実施例2(図8): 実施例1で用いた下部スペーサ(5)内に、上部接点(11)が3個入る構造とした以外は、実施例1と同じ材料を用いて、各部を同じ大きさとした図8に示したリニアスイッチ(21)を作製した。このリニアスイッチ(21)のON荷重は0.19N(平均値)であり、操作シート(8)のたわみ量(操作ストローク)は80μm(平均値)であった。このリニアスイッチ(21)は、接点のショートを起こさず、ON荷重も低い値であった。さらに、このリニアスイッチ(21)の表面を軽く撫でる程度で、指の動きに従って各上部接点(11)と各下部接点(10)が着実に接触してONされ、操作性及び信頼性に優れていた。
【0044】
実施例3(図10): 実施例2で用いた下部絶縁シート(4)の上に下部接点電極(10)とともにドットスペーサ(4a)を設けた以外は、実施例2と同じ材料を用いて、各部を同じ大きさとした図10に示したリニアスイッチ(41)を作製した。このリニアスイッチ(41)のON荷重は0.19N(平均値)であり、操作シート(8)のたわみ量(操作ストローク)は80μm(平均値)であった。このリニアスイッチ(41)は、接点のショートを起こさず、ON荷重は低い値であった。さらに、このリニアスイッチ(41)の表面を軽く撫でる程度で、指の動きに従って各上部接点(11)と各下部接点(10)が着実に接触してONされ、操作性及び信頼性に優れていた。
【0045】
実施例4(図11): 実施例1で用いた下部スペーサ(5)の代わりに、各接点(10、11)を仕切る構造の下部スペーサ(32)を用い、操作シート(8)の上部に両面テープを貼り合わせてキートップ(52)を設けた以外は、実施例1と同じ材料を用いて、各部を同じ大きさとした図11に示したリニアスイッチ(51)を作製した。このリニアスイッチ(51)は、接点のショートを起こさず、ON荷重も実施例1と同じように低い値であった。さらに、このリニアスイッチ(51)の表面を軽く撫でる程度で、指の動きに従って各上部接点(11)と各下部接点(10)が着実に接触してONされ、操作性及び信頼性に優れていた。
【0046】
実施例5(図12): 実施例1において、押圧突起(12)が常に上部絶縁シート(6)に接触しているように構成した以外は、実施例1と同じ材料を用いて、各部を同じ大きさとした図12に示したリニアスイッチ(61)を作製した。このリニアスイッチ(61)は、接点のショートを起こさず、ON荷重も実施例1と同じように低い値であった。さらに、このリニアスイッチ(61)の表面を軽く撫でる程度で、指の動きに従って各上部接点(11)と各下部接点(10)が着実に接触してONされ、操作性及び信頼性に優れていた。
【0047】
実施例6(図13): 図13に示した構成からなるリニアスイッチ(71)を作製した。このリニアスイッチ(71)は、一つの押圧突起(72)の押圧端部(72a)が一つの上部接点(11)の横断面と同等の大きさの横断面を持ち、一つの上部接点(11)に対向して一つの押圧突起(72)が形成されている。この押圧突起(72)の部分を除き他の部分は実施例1と同じである。リニアスイッチ(72)によれば、実施例1のリニアスイッチ(1)に比較してON荷重が大きく操作が重かったが、指を横に撫でるように押圧することで連続的な出力を得ることができた。
【0048】
実施例7(図14): 図14に示した構成からなるリニアスイッチ(81)を作製した。このリニアスイッチ(81)は、実施例1で示したリニアスイッチ(1)から、その押圧部(3)を除外した構成、即ち、押圧突起と操作シートが存在しない構成であり、リニアスイッチ(1)の基部(2)のみに相当する構造となっている。このリニアスイッチ(81)によれば、実施例1のリニアスイッチ(1)に比較してON荷重が大きく操作が重かったが、指を横に撫でるように押圧することで連続的な出力を得ることができた。
【0049】
【発明の効果】
本発明のリニアスイッチによれば、軽いタッチで撫でるような操作をするだけで、指等の操作に追随した連続的な出力を得ることが可能となる。特に、小型化、薄型化したスイッチ入力装置に対応することができ、スイッチをオンするための荷重が低減され、また、入力操作に対する出力の追随性に優れるだけでなく、カーブがかかった位置に実装される場合であっても接点のショートを引き起こさないリニアスイッチを得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図であり、図1のSA−SA線断面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるリニアスイッチの概略平面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるリニアスイッチの分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態によるリニアスイッチが押圧操作された状態を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態によるリニアスイッチが押圧操作された状態を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態によるリニアスイッチが押圧操作された状態を示す模式図である。
【図7】本発明の一実施形態によるリニアスイッチが押圧操作された状態を示す模式図である。
【図8】本発明の別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図9】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図13】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施形態によるリニアスイッチの概略縦断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71,81 リニアスイッチ
2 基部
3 押圧部
4 下部絶縁シート
4a ドットスペーサ
5,32 下部スペーサ
5a,32a 収容開口
32b 離隔部
6 上部絶縁シート
7 上部絶縁シート
8 操作シート
9 筐体
10 下部接点
10A〜10E 第1〜第5下部接点
11 上部接点
11A〜11E 第1〜第5上部接点
12,72 押圧突起
12A〜12E 第1〜第5押圧突起
12a,72a 押圧端部
13 スイッチ回路
52 キートップ

Claims (7)

  1. 複数の下部接点を長手方向に沿って列配置した下部絶縁シートと、各下部接点に対応する上部接点を長手方向に沿って列配置した上部絶縁シートと、上部絶縁シートと下部絶縁シートの間に介在して上部接点と下部接点とを電気的に絶縁状態で離間させるスペーサと、を備えており、
    上部絶縁シートを前記接点の配列方向に沿って押圧していくと、上部接点と下部接点とが順次接触して、所定の機器の出力として連続的な変化を生成するリニアスイッチ。
  2. スペーサに上部接点と下部接点の収容開口を設けた請求項1記載のリニアスイッチ。
  3. 収容開口内で相互に隣接する上部接点どうしおよび下部接点どうしを離隔する離隔部をスペーサに設けた請求項2記載のリニアスイッチ。
  4. 上部絶縁シートの上方に、上部絶縁シートにおける上部接点とは反対側の上面部分と接触する押圧突起を設けた請求項1〜請求項3何れか1項記載のリニアスイッチ。
  5. 押圧突起の押圧端部を上部接点よりも小さな面積として形成した請求項4記載のリニアスイッチ。
  6. 押圧突起の上部絶縁シートとの境界面が上部接点よりも小さな面積として形成した請求項5記載のリニアスイッチ。
  7. 一つの上部接点に対して複数の押圧突起を設け、各押圧突起を上部接点の配列方向に沿って配置した請求項4〜請求項6何れか1項記載のリニアスイッチ。
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