JP2004133968A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ピックアップ装置の構造を単純化し、製造を容易化する。
【解決手段】光ピックアップ装置1は、レーザー光源30が固定された光源ホルダ3と、コリメータレンズ4と、コリメータレンズ4を支持したフレームと、対物レンズ5とを備える。フレーム2の光源ホルダ3との当接部分には、コリメータレンズ4の光軸上を中心として凹んだ半球状の凹部220が設けられている。光源ホルダ3は、半球状に形成され凹部220と揺動自在に嵌合した凸部31と、中心軸が光軸とほぼ一致した貫通孔部33とを備える。レーザー光源30は凹部220の中心Pに発光点を一致させて貫通孔部33に固定されている。光源ホルダ3とフレーム2とは、3本以上のビス6,…によって締結可能とされている。ビス6の頭部60と光源ホルダ3との間には、光源ホルダ3をコリメータレンズ4側に付勢するコイルバネ61が介在している。
【選択図】 図1
【解決手段】光ピックアップ装置1は、レーザー光源30が固定された光源ホルダ3と、コリメータレンズ4と、コリメータレンズ4を支持したフレームと、対物レンズ5とを備える。フレーム2の光源ホルダ3との当接部分には、コリメータレンズ4の光軸上を中心として凹んだ半球状の凹部220が設けられている。光源ホルダ3は、半球状に形成され凹部220と揺動自在に嵌合した凸部31と、中心軸が光軸とほぼ一致した貫通孔部33とを備える。レーザー光源30は凹部220の中心Pに発光点を一致させて貫通孔部33に固定されている。光源ホルダ3とフレーム2とは、3本以上のビス6,…によって締結可能とされている。ビス6の頭部60と光源ホルダ3との間には、光源ホルダ3をコリメータレンズ4側に付勢するコイルバネ61が介在している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に対し情報を記録し、記録された情報を再生する光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光記録媒体に対して情報を記録し、記録された情報を再生する光ピックアップ装置においては、レーザー光源から出射されたレーザー光をコリメータレンズで屈折させて平行光とし、この平行光を対物レンズによって光記録媒体の情報記録面に集光している。このような光ピックアップ装置の製造工程では、情報の記録や再生の確実性を高めるべく、レーザー光源の位置と出射方向とを調整することによって、レーザー光源の発光点をコリメータレンズの焦点に配置し、かつレーザー光の出射方向とコリメータレンズの光軸方向とを一致させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的には図2に示すように、上記特許文献1に開示の光ピックアップ装置100においては、レーザー光源101を固定するための固定部材103がフレーム104に複数のビス107,…によって固定されており、レーザー光源101は、光源ホルダ105を介してビス108によって固定部材103に取り付けられている。固定部材103は半球状の凹部102を備えている。光源ホルダ105は半球状のものであり、固定部材103の凹部102に嵌合し、固定部材103を貫通した調整部材によって凹部102内で揺動するようになっている。この光ピックアップ装置100の製造工程においては、コリメータレンズ106の光軸方向と垂直な方向に向かって固定部材103をフレーム104に対し相対移動することによってレーザー光源101の位置を調整し、この固定部材103をビス107,…によってフレーム104に固定している。次に、調整部材109を動かして光源ホルダ105を固定部材103の凹部102内で揺動することによりレーザー光源101の出射方向を調整し、この光源ホルダ105をビス108によって固定部材103に取り付けている。そして、コリメータレンズ106をレーザー光源101に対して光軸方向に相対移動させることにより、コリメータレンズ106の焦点にレーザー光源101の発光点を配置している。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−4874号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の技術においては、レーザー光源101の出射方向の調整と光源ホルダ105の取り付けとを別個の作業で行うため、光ピックアップ装置の製造に手間がかかっていた。また、レーザー光源101の出射方向を調整するための調整部材109と光源ホルダ105を取り付けるためのビス108とがそれぞれ必要とされるため、光ピックアップ装置100の構造が複雑となっていた。更に、光源ホルダ105と固定部材103とを介してレーザー光源101をフレーム104に固定するので、光ピックアップ装置100の構造が複雑になるとともにその製造に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、製造が容易で、かつ構造が単純な光ピックアップ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、レーザー光源と、
このレーザー光源が固定された光源ホルダと、
前記レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズと、
このコリメータレンズを支持し、前記光源ホルダが取り付けられたフレームと、
前記コリメータレンズから出射された平行光を集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置であって、
前記フレームにおける前記光源ホルダとの当接部分には、前記コリメータレンズの光軸上の一点を中心として前記コリメータレンズ側に向かって略半球状に凹んだ凹部が設けられ、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズ側に突出する略半球状に形成され前記凹部と揺動自在に嵌合した凸部と、中心軸が前記光軸とほぼ一致した貫通孔部とを備え、
前記レーザー光源は、前記凹部の中心に発光点を一致させて前記貫通孔部に固定され、
前記光源ホルダと前記フレームとは、前記フレームに螺合された3本以上のビスによって締結可能とされ、
前記ビスの頭部と前記光源ホルダとの間には、前記光源ホルダを前記コリメータレンズ側に付勢するコイルバネが介在し、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズの光軸方向と前記レーザー光源の出射方向とが一致した状態で、接着剤によって固定されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、凹部に揺動自在に嵌合した凸部を備える光源ホルダは複数のビスによってフレームと締結可能とされ、かつビスの頭部と光源ホルダとの間に介在したコイルバネによってコリメータレンズ側に付勢されているので、ビスによる締付けを調整することによりコイルバネを介して凸部を凹部内で揺動させ、その結果、レーザー光源の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダをフレームに取り付ける作業と、レーザー光源の出射方向を調整する作業とを、ビスを締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源の出射方向の調整と光源ホルダの取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源の出射方向を調整するための調整部材と光源ホルダを取り付けるためのビスとを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、光源ホルダを介してレーザー光源をフレームに固定することができるので、従来と異なり光源ホルダを固定部材に固定する作業が必要ない分、容易にレーザー光源をフレームに固定することができるとともに、固定部材と、光源ホルダを固定部材に固定するためのビスとが必要ない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、凹部の内周面と凸部の外周面とは略半球面状であるので、凹部内で凸部を円滑に揺動させることができる。従って、レーザー光源の出射方向を微調整し、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【0009】
また、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とが一致した状態で光源ホルダが接着剤によって固定されているので、レーザー光源の出射方向をコリメータレンズの光軸方向に一致した状態に長期間維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置1を示す概略図である。なお、図中には、光ピックアップ装置1の中心軸Tを1点鎖線で示している。
【0011】
光ピックアップ装置1は光記録媒体Hに対して情報を記録し、記録された情報を再生するものである。この光ピックアップ装置1は、図1に示すように、レーザー光源が固定された光源ホルダ3と、レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズ4と、このコリメータレンズを支持したフレーム2と、コリメータレンズから出射された平行光を光記録媒体Hの情報記録面H1に集光する対物レンズ等とからなる。
光記録媒体Hは中心軸Tと垂直に配置されている。このような光記録媒体HとしてはCDやDVD、MD等がある。
【0012】
フレーム2は、中心軸Tと垂直に配置された横枠20と、中心軸Tと平行に配置された縦枠21と、光源ホルダ3が取り付けられた略円筒形状の円筒部22とから一体に形成されている。
【0013】
横枠20は、対物レンズ5が固定された後述の対物レンズホルダ50に近接して配置され、対物レンズホルダ50の移動を拘束するものである。
縦枠21は横枠20と円筒部22とを連結する部材である。この縦枠21はその中途部においてコリメータレンズ4を支持しており、コリメータレンズ4の光軸は中心軸Tと一致した状態となっている。
【0014】
円筒部22の中心軸は、中心軸Tと一致している。この円筒部22と光源ホルダ3との当接部分には、コリメータレンズ4の焦点Pを中心としてコリメータレンズ4の側に向かって略半球面状に凹んだ内周面を有する凹部220が設けられている。この凹部220には、コリメータレンズ4の側に突出した略半球面状の外周面を有する光源ホルダ3が揺動自在に嵌合している。また、円筒部22の周囲には、中心軸Tと平行な方向に開口し、内周面に雌ネジ部を有する孔部(図示せず)が3以上、例えば4つ設けられている。この孔部は後述のビス6と螺合するものである。
【0015】
光源ホルダ3には中心軸Tに沿って延在する貫通孔部33が設けられており、貫通孔部33の中心軸は中心軸Tと一致している。この光源ホルダ3はフレーム2の凹部220と揺動自在に嵌合した略半球状の凸部31と、中心軸Tと垂直な矩形の板状部32とから一体に形成されている。
【0016】
貫通孔部33の内部にはレーザー光源30と受光部(図示せず)とが固定されており、貫通孔部33の内周面は、レーザー光源30から出射されコリメータレンズ4に入射するレーザー光を遮ることがないように形成されている。
【0017】
レーザー光源30はレーザー光を出射するものであり、本実施の形態においては内部に受光部が配置されたホログラムレーザーユニットが用いられている。レーザー光源30の発光点は、コリメータレンズ4の焦点Pと一致している。
受光部は、光記録媒体Hからの反射光、即ち光記録媒体Hの情報記録面H1で反射し、対物レンズ5によって平行光とされ、コリメータレンズ4によってその焦点Pに集光された光を受光するものである。この受光部が光記録媒体Hからの反射光を受光することにより、光記録媒体Hの情報が再生され、かつこの反射光のRF(ラジオフリークエンシー)信号及びジッター値が検出されるようになっている。そして、これらRF値及びジッター値により、レーザー光源30の出射方向や位置のずれが検知されるようになっている。
【0018】
凸部31は、コリメータレンズの焦点Pを中心としてコリメータレンズ4の側に突出した略半球状のものであり、その外周面は凹部220の内周面に対し摺動可能となっている。凸部31の高さ、つまり凸部31の中心軸T方向の長さは、凹部220の深さ、つまり凹部220の中心軸T方向の長さよりも長くなっている。この凸部31におけるコリメータレンズ4と反対の側の部位には、板状部32が当接している。
【0019】
板状部32は中心軸Tと平行な3以上、例えば4つの孔部310,…を備えている。各孔部310は、前記円筒部22の孔部と対向している。各孔部310にはビス(締結部材)6が挿通されており、孔部310に挿通されたビス6は円筒部22の前記孔部に螺合されている。そのため、板状部32は、ビス6によって円筒部22と締結可能な状態となっている。
ビス6の頭部(抜止め部)60と板状部32との間にはコイルバネ(弾性部材)61が介在している。このコイルバネ61は、ビス6の頭部60と板状部32とによって挟まれ、光源ホルダ3をコリメータレンズ4の側に向かって付勢している。つまり、光源ホルダ3の凸部31は、コイルバネ61によって円筒部22の凹部220に押圧された状態となっている。従って、ビス6の締付けを調整することによってコイルバネ61による光源ホルダ3のコリメータレンズ4の側への付勢力を調整することができ、この付勢力をコイルバネ6,…間で相対的に調整することにより、光源ホルダ3の凸部31を凹部220の内部で揺動させることができる。
【0020】
対物レンズ5は、その光軸を中心軸Tに一致させた状態で対物レンズホルダ50に固定されている。対物レンズホルダ50には、図示しないアクチュエータが設けられており、このアクチュエータとともにフレーム2に対して相対移動することにより、フォーカシングサーボ及びトラッキングサーボを行うことができるようになっている。この対物レンズホルダ50は、横枠20よりも光記録媒体Hの側に配置されており、横枠20よりもレーザー光源30の側に移動しないように移動が拘束されている。
【0021】
次に、フレーム2にレーザー光源30を取り付ける手順について説明する。
まず、レーザー光源30が固定された光源ホルダ3の凸部31を円筒部22の凹部220に嵌合させる。これにより、レーザー光源30の発光点が、コリメータレンズ4の焦点Pに配置される。
次に、板状部32の各孔部310にビス6を挿通し、円筒部22の前記孔部に螺合する。この際、ビス6をコイルバネ61の内部に挿通し、コイルバネ61がビス6の頭部60と板状部32とによって挟まれるようにする。これにより、板状部32を備えた光源ホルダ3が複数のビス6,…によって円筒部22に締結可能な状態とされ、光源ホルダ3がコリメータレンズ4の側に付勢された状態となる。
そして、各ビス6の締付けを調整することにより、コイルバネ61による光源ホルダ3のコリメータレンズ4側への付勢力を、コイルバネ6ごとに相対的に調整する。これにより、光源ホルダ3の凸部31を凹部220の内部で揺動させ、レーザー光源30の出射方向を中心軸Tに一致させる。この作業においては、光源ホルダ3に固定された受光部から出力されるRF信号及びジッター値を参考にすることができる。
なお、このように中心軸Tとレーザー光源30の出射方向とを一致させた後には、必要に応じて光源ホルダ3をUV接着剤などの接着剤によって固定することとしても良い。光源ホルダ3の固定は、例えばビス6の周囲や光源ホルダ3と円筒部22との当接部分の周囲に接着剤を塗り付けることによって行うことができる。このように光源ホルダ3の固定を行った場合には、レーザー光源30の出射方向をコリメータレンズ4の光軸方向に一致した状態に長期間維持することができる。一方、ビス6を固定しない場合には、光ピックアップ装置1が完成された後でも、ビス6の締付けを調整することによりレーザー光源30の出射方向の調整を行うことができる。
【0022】
以上のようにフレーム2にレーザー光源30が取り付けられた光ピックアップ装置1によれば、凹部220に揺動自在に嵌合した凸部31を備える光源ホルダ3は3つ以上のビス6,…によってフレーム2の円筒部22と締結可能とされ、かつビス6の頭部60と光源ホルダ3との間に介在したコイルバネ61によってコリメータレンズ4側に付勢されているので、ビス6による締付けを調整することによりコイルバネ61を介して凸部31を凹部220内で揺動させ、その結果、レーザー光源30の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダ3をフレーム2に取り付ける作業と、レーザー光源30の出射方向を調整する作業とを、ビス6を締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源101の出射方向の調整と光源ホルダ105の取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置1の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源101の出射方向を調整するための調整部材109と光源ホルダ105を取り付けるためのビス108とを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
【0023】
また、凹部220の内周面と凸部31の外周面とは略半球面状であるので、凹部220内で光源ホルダ3を円滑に揺動させることができる。従って、レーザー光源30の出射方向を微調整し、コリメータレンズ4の光軸方向とレーザー光源30の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【0024】
また、コリメータレンズ4の焦点Pを中心とする略半球状の凹部220には光源ホルダ3の凸部31が嵌合し、光源ホルダ3にはコリメータレンズ4の光軸と中心軸が一致した貫通孔部33が設けられ、この貫通孔部33には、コリメータレンズ4の焦点Pに発光点を一致させてレーザー光源30が固定されているので、光源ホルダ3の凸部31とフレーム2の凹部220とが嵌合することによってレーザー光源30がコリメータレンズ4の焦点Pに配置された状態となる。つまり、フレーム2の凹部220に光源ホルダ3の凸部31を嵌合させることによって、レーザー光源30がコリメータレンズ4の焦点Pに配置された状態となる。従って、レーザー光源30をフレーム2に取り付ける際に、従来と異なり、固定部材103をフレーム104に対し相対移動させてレーザー光源30の位置を調整する作業が必要ない分、光ピックアップ装置1の製造を容易に行うことができる。
【0025】
また、光源ホルダ3を介してレーザー光源30をフレーム2に固定することができるので、従来と異なり、光源ホルダ105を固定部材103に固定する必要がない分、容易にレーザー光源30をフレーム2に固定することができるとともに、固定部材103とビス108とが必要ない分、光ピックアップ装置1の構造を単純化することができる。
【0026】
更に、対物レンズ5はコリメータレンズ4の光軸と一致した光軸を有しているので、コリメータレンズ4から出射される平行光を対物レンズ5によって集光することにより、対物レンズ5に対向して配置されるCDやDVD等の光記録媒体Hに対し情報を記録し、記録された情報の再生をすることができる。
【0027】
なお、上記実施の形態においては、光源ホルダ3はビス6によってフレーム2の円筒部22に取り付けられることとして説明したが、これに限らず、ボルトやネジ等、他の締結部材によって取り付けられることとしても良い。特に、ボルトによって光源ホルダ3を円筒部22に取り付ける場合には、コリメータレンズ4と反対側の端部に雄ネジ部を有するボルトを光源ホルダ3の孔部310に挿通させて円筒部22に固定し、光源ホルダ3との間にコイルバネを挟んでナット(抜止め部)を螺合させることとしてもよい。この場合、ナットの締付けを調整することにより、光源ホルダ3が円筒部22の内部で揺動することとなる。
また、レーザー光源30としてホログラムレーザーを用いていることとして説明sしたが、レーザー光を出射するものであれば、例えばレーザーダイオード等の他の光源でも良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、ビスによる締付けを調整することによりコイルバネを介して凸部を凹部内で揺動させ、その結果、レーザー光源の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダをフレームに取り付ける作業と、レーザー光源の出射方向を調整する作業とを、ビスを締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源の出射方向の調整と光源ホルダの取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源の出射方向を調整するための調整部材と光源ホルダを取り付けるためのビスとを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、従来と異なり光源ホルダを固定部材に固定する作業が必要ない分、容易にレーザー光源をフレームに固定することができるとともに、固定部材と、光源ホルダを固定部材に固定するためのビスとが必要ない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
更に、凹部内で凸部を円滑に揺動させることができるため、レーザー光源の出射方向を微調整し、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を示す概略図である。
【図2】従来のレーザー光源の取り付け例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置
2 フレーム
3 光源ホルダ
4 コリメータレンズ
5 対物レンズ
6 ビス(締結部材)
30 レーザー光源
31 凸部
33 貫通孔部
60 頭部(抜止め部)
61 コイルバネ(弾性部材)
220 凹部
P コリメータレンズの焦点(凹部の中心)
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に対し情報を記録し、記録された情報を再生する光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光記録媒体に対して情報を記録し、記録された情報を再生する光ピックアップ装置においては、レーザー光源から出射されたレーザー光をコリメータレンズで屈折させて平行光とし、この平行光を対物レンズによって光記録媒体の情報記録面に集光している。このような光ピックアップ装置の製造工程では、情報の記録や再生の確実性を高めるべく、レーザー光源の位置と出射方向とを調整することによって、レーザー光源の発光点をコリメータレンズの焦点に配置し、かつレーザー光の出射方向とコリメータレンズの光軸方向とを一致させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的には図2に示すように、上記特許文献1に開示の光ピックアップ装置100においては、レーザー光源101を固定するための固定部材103がフレーム104に複数のビス107,…によって固定されており、レーザー光源101は、光源ホルダ105を介してビス108によって固定部材103に取り付けられている。固定部材103は半球状の凹部102を備えている。光源ホルダ105は半球状のものであり、固定部材103の凹部102に嵌合し、固定部材103を貫通した調整部材によって凹部102内で揺動するようになっている。この光ピックアップ装置100の製造工程においては、コリメータレンズ106の光軸方向と垂直な方向に向かって固定部材103をフレーム104に対し相対移動することによってレーザー光源101の位置を調整し、この固定部材103をビス107,…によってフレーム104に固定している。次に、調整部材109を動かして光源ホルダ105を固定部材103の凹部102内で揺動することによりレーザー光源101の出射方向を調整し、この光源ホルダ105をビス108によって固定部材103に取り付けている。そして、コリメータレンズ106をレーザー光源101に対して光軸方向に相対移動させることにより、コリメータレンズ106の焦点にレーザー光源101の発光点を配置している。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−4874号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の技術においては、レーザー光源101の出射方向の調整と光源ホルダ105の取り付けとを別個の作業で行うため、光ピックアップ装置の製造に手間がかかっていた。また、レーザー光源101の出射方向を調整するための調整部材109と光源ホルダ105を取り付けるためのビス108とがそれぞれ必要とされるため、光ピックアップ装置100の構造が複雑となっていた。更に、光源ホルダ105と固定部材103とを介してレーザー光源101をフレーム104に固定するので、光ピックアップ装置100の構造が複雑になるとともにその製造に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、製造が容易で、かつ構造が単純な光ピックアップ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、レーザー光源と、
このレーザー光源が固定された光源ホルダと、
前記レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズと、
このコリメータレンズを支持し、前記光源ホルダが取り付けられたフレームと、
前記コリメータレンズから出射された平行光を集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置であって、
前記フレームにおける前記光源ホルダとの当接部分には、前記コリメータレンズの光軸上の一点を中心として前記コリメータレンズ側に向かって略半球状に凹んだ凹部が設けられ、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズ側に突出する略半球状に形成され前記凹部と揺動自在に嵌合した凸部と、中心軸が前記光軸とほぼ一致した貫通孔部とを備え、
前記レーザー光源は、前記凹部の中心に発光点を一致させて前記貫通孔部に固定され、
前記光源ホルダと前記フレームとは、前記フレームに螺合された3本以上のビスによって締結可能とされ、
前記ビスの頭部と前記光源ホルダとの間には、前記光源ホルダを前記コリメータレンズ側に付勢するコイルバネが介在し、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズの光軸方向と前記レーザー光源の出射方向とが一致した状態で、接着剤によって固定されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、凹部に揺動自在に嵌合した凸部を備える光源ホルダは複数のビスによってフレームと締結可能とされ、かつビスの頭部と光源ホルダとの間に介在したコイルバネによってコリメータレンズ側に付勢されているので、ビスによる締付けを調整することによりコイルバネを介して凸部を凹部内で揺動させ、その結果、レーザー光源の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダをフレームに取り付ける作業と、レーザー光源の出射方向を調整する作業とを、ビスを締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源の出射方向の調整と光源ホルダの取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源の出射方向を調整するための調整部材と光源ホルダを取り付けるためのビスとを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、光源ホルダを介してレーザー光源をフレームに固定することができるので、従来と異なり光源ホルダを固定部材に固定する作業が必要ない分、容易にレーザー光源をフレームに固定することができるとともに、固定部材と、光源ホルダを固定部材に固定するためのビスとが必要ない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、凹部の内周面と凸部の外周面とは略半球面状であるので、凹部内で凸部を円滑に揺動させることができる。従って、レーザー光源の出射方向を微調整し、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【0009】
また、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とが一致した状態で光源ホルダが接着剤によって固定されているので、レーザー光源の出射方向をコリメータレンズの光軸方向に一致した状態に長期間維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置1を示す概略図である。なお、図中には、光ピックアップ装置1の中心軸Tを1点鎖線で示している。
【0011】
光ピックアップ装置1は光記録媒体Hに対して情報を記録し、記録された情報を再生するものである。この光ピックアップ装置1は、図1に示すように、レーザー光源が固定された光源ホルダ3と、レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズ4と、このコリメータレンズを支持したフレーム2と、コリメータレンズから出射された平行光を光記録媒体Hの情報記録面H1に集光する対物レンズ等とからなる。
光記録媒体Hは中心軸Tと垂直に配置されている。このような光記録媒体HとしてはCDやDVD、MD等がある。
【0012】
フレーム2は、中心軸Tと垂直に配置された横枠20と、中心軸Tと平行に配置された縦枠21と、光源ホルダ3が取り付けられた略円筒形状の円筒部22とから一体に形成されている。
【0013】
横枠20は、対物レンズ5が固定された後述の対物レンズホルダ50に近接して配置され、対物レンズホルダ50の移動を拘束するものである。
縦枠21は横枠20と円筒部22とを連結する部材である。この縦枠21はその中途部においてコリメータレンズ4を支持しており、コリメータレンズ4の光軸は中心軸Tと一致した状態となっている。
【0014】
円筒部22の中心軸は、中心軸Tと一致している。この円筒部22と光源ホルダ3との当接部分には、コリメータレンズ4の焦点Pを中心としてコリメータレンズ4の側に向かって略半球面状に凹んだ内周面を有する凹部220が設けられている。この凹部220には、コリメータレンズ4の側に突出した略半球面状の外周面を有する光源ホルダ3が揺動自在に嵌合している。また、円筒部22の周囲には、中心軸Tと平行な方向に開口し、内周面に雌ネジ部を有する孔部(図示せず)が3以上、例えば4つ設けられている。この孔部は後述のビス6と螺合するものである。
【0015】
光源ホルダ3には中心軸Tに沿って延在する貫通孔部33が設けられており、貫通孔部33の中心軸は中心軸Tと一致している。この光源ホルダ3はフレーム2の凹部220と揺動自在に嵌合した略半球状の凸部31と、中心軸Tと垂直な矩形の板状部32とから一体に形成されている。
【0016】
貫通孔部33の内部にはレーザー光源30と受光部(図示せず)とが固定されており、貫通孔部33の内周面は、レーザー光源30から出射されコリメータレンズ4に入射するレーザー光を遮ることがないように形成されている。
【0017】
レーザー光源30はレーザー光を出射するものであり、本実施の形態においては内部に受光部が配置されたホログラムレーザーユニットが用いられている。レーザー光源30の発光点は、コリメータレンズ4の焦点Pと一致している。
受光部は、光記録媒体Hからの反射光、即ち光記録媒体Hの情報記録面H1で反射し、対物レンズ5によって平行光とされ、コリメータレンズ4によってその焦点Pに集光された光を受光するものである。この受光部が光記録媒体Hからの反射光を受光することにより、光記録媒体Hの情報が再生され、かつこの反射光のRF(ラジオフリークエンシー)信号及びジッター値が検出されるようになっている。そして、これらRF値及びジッター値により、レーザー光源30の出射方向や位置のずれが検知されるようになっている。
【0018】
凸部31は、コリメータレンズの焦点Pを中心としてコリメータレンズ4の側に突出した略半球状のものであり、その外周面は凹部220の内周面に対し摺動可能となっている。凸部31の高さ、つまり凸部31の中心軸T方向の長さは、凹部220の深さ、つまり凹部220の中心軸T方向の長さよりも長くなっている。この凸部31におけるコリメータレンズ4と反対の側の部位には、板状部32が当接している。
【0019】
板状部32は中心軸Tと平行な3以上、例えば4つの孔部310,…を備えている。各孔部310は、前記円筒部22の孔部と対向している。各孔部310にはビス(締結部材)6が挿通されており、孔部310に挿通されたビス6は円筒部22の前記孔部に螺合されている。そのため、板状部32は、ビス6によって円筒部22と締結可能な状態となっている。
ビス6の頭部(抜止め部)60と板状部32との間にはコイルバネ(弾性部材)61が介在している。このコイルバネ61は、ビス6の頭部60と板状部32とによって挟まれ、光源ホルダ3をコリメータレンズ4の側に向かって付勢している。つまり、光源ホルダ3の凸部31は、コイルバネ61によって円筒部22の凹部220に押圧された状態となっている。従って、ビス6の締付けを調整することによってコイルバネ61による光源ホルダ3のコリメータレンズ4の側への付勢力を調整することができ、この付勢力をコイルバネ6,…間で相対的に調整することにより、光源ホルダ3の凸部31を凹部220の内部で揺動させることができる。
【0020】
対物レンズ5は、その光軸を中心軸Tに一致させた状態で対物レンズホルダ50に固定されている。対物レンズホルダ50には、図示しないアクチュエータが設けられており、このアクチュエータとともにフレーム2に対して相対移動することにより、フォーカシングサーボ及びトラッキングサーボを行うことができるようになっている。この対物レンズホルダ50は、横枠20よりも光記録媒体Hの側に配置されており、横枠20よりもレーザー光源30の側に移動しないように移動が拘束されている。
【0021】
次に、フレーム2にレーザー光源30を取り付ける手順について説明する。
まず、レーザー光源30が固定された光源ホルダ3の凸部31を円筒部22の凹部220に嵌合させる。これにより、レーザー光源30の発光点が、コリメータレンズ4の焦点Pに配置される。
次に、板状部32の各孔部310にビス6を挿通し、円筒部22の前記孔部に螺合する。この際、ビス6をコイルバネ61の内部に挿通し、コイルバネ61がビス6の頭部60と板状部32とによって挟まれるようにする。これにより、板状部32を備えた光源ホルダ3が複数のビス6,…によって円筒部22に締結可能な状態とされ、光源ホルダ3がコリメータレンズ4の側に付勢された状態となる。
そして、各ビス6の締付けを調整することにより、コイルバネ61による光源ホルダ3のコリメータレンズ4側への付勢力を、コイルバネ6ごとに相対的に調整する。これにより、光源ホルダ3の凸部31を凹部220の内部で揺動させ、レーザー光源30の出射方向を中心軸Tに一致させる。この作業においては、光源ホルダ3に固定された受光部から出力されるRF信号及びジッター値を参考にすることができる。
なお、このように中心軸Tとレーザー光源30の出射方向とを一致させた後には、必要に応じて光源ホルダ3をUV接着剤などの接着剤によって固定することとしても良い。光源ホルダ3の固定は、例えばビス6の周囲や光源ホルダ3と円筒部22との当接部分の周囲に接着剤を塗り付けることによって行うことができる。このように光源ホルダ3の固定を行った場合には、レーザー光源30の出射方向をコリメータレンズ4の光軸方向に一致した状態に長期間維持することができる。一方、ビス6を固定しない場合には、光ピックアップ装置1が完成された後でも、ビス6の締付けを調整することによりレーザー光源30の出射方向の調整を行うことができる。
【0022】
以上のようにフレーム2にレーザー光源30が取り付けられた光ピックアップ装置1によれば、凹部220に揺動自在に嵌合した凸部31を備える光源ホルダ3は3つ以上のビス6,…によってフレーム2の円筒部22と締結可能とされ、かつビス6の頭部60と光源ホルダ3との間に介在したコイルバネ61によってコリメータレンズ4側に付勢されているので、ビス6による締付けを調整することによりコイルバネ61を介して凸部31を凹部220内で揺動させ、その結果、レーザー光源30の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダ3をフレーム2に取り付ける作業と、レーザー光源30の出射方向を調整する作業とを、ビス6を締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源101の出射方向の調整と光源ホルダ105の取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置1の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源101の出射方向を調整するための調整部材109と光源ホルダ105を取り付けるためのビス108とを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
【0023】
また、凹部220の内周面と凸部31の外周面とは略半球面状であるので、凹部220内で光源ホルダ3を円滑に揺動させることができる。従って、レーザー光源30の出射方向を微調整し、コリメータレンズ4の光軸方向とレーザー光源30の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【0024】
また、コリメータレンズ4の焦点Pを中心とする略半球状の凹部220には光源ホルダ3の凸部31が嵌合し、光源ホルダ3にはコリメータレンズ4の光軸と中心軸が一致した貫通孔部33が設けられ、この貫通孔部33には、コリメータレンズ4の焦点Pに発光点を一致させてレーザー光源30が固定されているので、光源ホルダ3の凸部31とフレーム2の凹部220とが嵌合することによってレーザー光源30がコリメータレンズ4の焦点Pに配置された状態となる。つまり、フレーム2の凹部220に光源ホルダ3の凸部31を嵌合させることによって、レーザー光源30がコリメータレンズ4の焦点Pに配置された状態となる。従って、レーザー光源30をフレーム2に取り付ける際に、従来と異なり、固定部材103をフレーム104に対し相対移動させてレーザー光源30の位置を調整する作業が必要ない分、光ピックアップ装置1の製造を容易に行うことができる。
【0025】
また、光源ホルダ3を介してレーザー光源30をフレーム2に固定することができるので、従来と異なり、光源ホルダ105を固定部材103に固定する必要がない分、容易にレーザー光源30をフレーム2に固定することができるとともに、固定部材103とビス108とが必要ない分、光ピックアップ装置1の構造を単純化することができる。
【0026】
更に、対物レンズ5はコリメータレンズ4の光軸と一致した光軸を有しているので、コリメータレンズ4から出射される平行光を対物レンズ5によって集光することにより、対物レンズ5に対向して配置されるCDやDVD等の光記録媒体Hに対し情報を記録し、記録された情報の再生をすることができる。
【0027】
なお、上記実施の形態においては、光源ホルダ3はビス6によってフレーム2の円筒部22に取り付けられることとして説明したが、これに限らず、ボルトやネジ等、他の締結部材によって取り付けられることとしても良い。特に、ボルトによって光源ホルダ3を円筒部22に取り付ける場合には、コリメータレンズ4と反対側の端部に雄ネジ部を有するボルトを光源ホルダ3の孔部310に挿通させて円筒部22に固定し、光源ホルダ3との間にコイルバネを挟んでナット(抜止め部)を螺合させることとしてもよい。この場合、ナットの締付けを調整することにより、光源ホルダ3が円筒部22の内部で揺動することとなる。
また、レーザー光源30としてホログラムレーザーを用いていることとして説明sしたが、レーザー光を出射するものであれば、例えばレーザーダイオード等の他の光源でも良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、ビスによる締付けを調整することによりコイルバネを介して凸部を凹部内で揺動させ、その結果、レーザー光源の出射方向を容易に調整することができる。従って、光源ホルダをフレームに取り付ける作業と、レーザー光源の出射方向を調整する作業とを、ビスを締付けるという同一の作業によって行うことができるため、従来と異なり、レーザー光源の出射方向の調整と光源ホルダの取り付けとを別個の作業で行う必要がない分、光ピックアップ装置の製造を容易に行うことができる。また、レーザー光源の出射方向を調整するための調整部材と光源ホルダを取り付けるためのビスとを別個に用いる必要がない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
また、従来と異なり光源ホルダを固定部材に固定する作業が必要ない分、容易にレーザー光源をフレームに固定することができるとともに、固定部材と、光源ホルダを固定部材に固定するためのビスとが必要ない分、光ピックアップ装置の構造を単純化することができる。
更に、凹部内で凸部を円滑に揺動させることができるため、レーザー光源の出射方向を微調整し、コリメータレンズの光軸方向とレーザー光源の出射方向とを高い精度で一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を示す概略図である。
【図2】従来のレーザー光源の取り付け例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置
2 フレーム
3 光源ホルダ
4 コリメータレンズ
5 対物レンズ
6 ビス(締結部材)
30 レーザー光源
31 凸部
33 貫通孔部
60 頭部(抜止め部)
61 コイルバネ(弾性部材)
220 凹部
P コリメータレンズの焦点(凹部の中心)
Claims (5)
- レーザー光源と、
このレーザー光源が固定された光源ホルダと、
前記レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズと、
このコリメータレンズを支持し、前記光源ホルダが取り付けられたフレームと、
前記コリメータレンズから出射された平行光を集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置であって、
前記フレームにおける前記光源ホルダとの当接部分には、前記コリメータレンズの光軸上の一点を中心として前記コリメータレンズ側に向かって略半球状に凹んだ凹部が設けられ、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズ側に突出する略半球状に形成され前記凹部と揺動自在に嵌合した凸部と、中心軸が前記光軸とほぼ一致した貫通孔部とを備え、
前記レーザー光源は、前記凹部の中心に発光点を一致させて前記貫通孔部に固定され、
前記光源ホルダと前記フレームとは、前記フレームに螺合された3本以上のビスによって締結可能とされ、
前記ビスの頭部と前記光源ホルダとの間には、前記光源ホルダを前記コリメータレンズ側に付勢するコイルバネが介在し、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズの光軸方向と前記レーザー光源の出射方向とが一致した状態で、接着剤によって固定されていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - レーザー光源と、
このレーザー光源が固定された光源ホルダと、
前記レーザー光源から出射されたレーザー光を屈折させて平行光にするコリメータレンズと、
このコリメータレンズを支持し、前記光源ホルダが取り付けられたフレームと、
前記コリメータレンズから出射された平行光を集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置であって、
前記フレームにおける前記光源ホルダとの当接部分には、前記コリメータレンズの光軸上の一点を中心として前記コリメータレンズ側に向かって略半球状に凹んだ凹部が設けられ、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズ側に突出する略半球状に形成され前記凹部と揺動自在に嵌合した凸部と、中心軸が前記光軸とほぼ一致した貫通孔部とを備え、
前記レーザー光源は、前記凹部の中心に発光点を一致させて前記貫通孔部に固定され、
前記光源ホルダと前記フレームとは、前記フレームに取り付けられた3つ以上の締結部材によって締結可能とされ、
前記締結部材から前記光源ホルダが抜けるのを防止するための、前記締結部材の抜止め部と、前記光源ホルダとの間には、前記光源ホルダを前記コリメータレンズ側に付勢する弾性部材が介在していることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項2記載の光ピックアップ装置において、
前記弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項2または3記載の光ピックアップ装置において、
前記締結部材は、ビスであることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項2〜4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
前記光源ホルダは、前記コリメータレンズの光軸方向と前記レーザー光源の出射方向とが一致した状態で、接着剤によって固定されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002294956A JP2004133968A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002294956A JP2004133968A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004133968A true JP2004133968A (ja) | 2004-04-30 |
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ID=32285353
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JP2002294956A Pending JP2004133968A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 光ピックアップ装置 |
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JP (1) | JP2004133968A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100350478C (zh) * | 2004-07-23 | 2007-11-21 | 夏普株式会社 | 激光二极管的光轴调节机构及光拾取装置 |
CN102156280A (zh) * | 2011-01-27 | 2011-08-17 | 王小刚 | 防撞雷达系统的三维可调激光发射装置 |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002294956A patent/JP2004133968A/ja active Pending
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