JP2004133853A - Pcカード用収納ケース - Google Patents

Pcカード用収納ケース Download PDF

Info

Publication number
JP2004133853A
JP2004133853A JP2002300196A JP2002300196A JP2004133853A JP 2004133853 A JP2004133853 A JP 2004133853A JP 2002300196 A JP2002300196 A JP 2002300196A JP 2002300196 A JP2002300196 A JP 2002300196A JP 2004133853 A JP2004133853 A JP 2004133853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
storage case
locking
mounting
card storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002300196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kasuya
粕谷 ▲高▼之
Kazuyoshi Watanabe
渡辺 和義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002300196A priority Critical patent/JP2004133853A/ja
Publication of JP2004133853A publication Critical patent/JP2004133853A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packaging For Recording Disks (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、各種情報を処理するパーソナル・コンピュータ、デジタル・オーディオ機器、あるいはデジタル・スチル・カメラ等の情報処理装置に使用されるPCカードを収納するPCカード用収納ケースに関し、製造コストが抑えられ、使い勝手に優れ、PCカードと収納ケースとが衝突していずれかが損傷してしまうことのないPCカード用収納ケースを提供することを目的とする。
【解決手段】PCカード1を載置する載置部4と、載置部4に載置されたPCカード1を覆う蓋部6と、載置部4又は蓋部6のいずれか一方に設けられ、PCカード1の大きさに合わせてPCカード1を係止する係止部8とを有するように構成する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種情報を処理するパーソナル・コンピュータ、デジタル・オーディオ機器、あるいはデジタル・スチル・カメラ等の情報処理装置に使用されるPCカードを収納するPCカード用収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ケース本体を成しPCカードを載置する載置部と、載置部に載置されたPCカードを覆う蓋部とで構成されるPCカード用収納ケースが知られている。このPCカード用収納ケースは載置部と蓋部とがプラスチック樹脂等で形成され、ヒンジ機構により載置部に対して蓋部を開閉できるようになっている。このPCカード用収納ケースにPCカードを収納するには、蓋部を開けて載置部にPCカードを載置してから蓋部を閉じて収納する。また、PCカードを取り出すには蓋部を開けて載置部からPCカードを取り出す(例えば、特許文献1又は2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−63553号公報
【特許文献2】
特開平6−247487号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の無線通信技術の発達に伴い、例えば無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)用のPCカードあるいはPHS(パーソナル・ハンディ・ホン)等でのデータ通信用のPCカードが多用されるようになってきている。これらの無線PCカードはアンテナを内蔵しており、アンテナ収容部が突出する分だけ従来の通常型PCカードより長めに成形されている(以下、このPCカードを拡張型PCカードという)。
【0005】
このような拡張型PCカードは、上述のような通常型PCカード用の収納ケースには大きすぎて収納できず、従来の通常型PCカード用収納ケースを拡張した専用の収納ケースが用いられる。また、拡張型PCカードの拡張部の寸法は任意であり、アンテナの大きさに応じてそれぞれ長さの異なる多種類の拡張型PCカードが作製されている。
【0006】
従ってケース供給側では、通常型PCカード用収納ケースの他に、複数の長さを持つ拡張型PCカード用収納ケースを多種類用意する必要が生じるため、設計や金型の製作に余分の製造コストがかかってしまうという問題を生じている。
【0007】
一方、ケースを使用するユーザ側では、PCカード毎に異なる大きさのPCカード用収納ケースを一々選び出す作業が発生するため使い勝手が悪いという問題が生じる。また、拡張型PCカード用収納ケースに通常型PCカードを収納すると、例えば持ち歩きの際にケース内でPCカードが移動してPCカードとケースとが衝突し合うため、いずれかが損傷してしまう可能性があるという問題を有している。
【0008】
本発明の目的は、製造コストが抑えられ、使い勝手に優れ、PCカードと収納ケースとが衝突していずれかが損傷してしまうことのないPCカード用収納ケースを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、PCカードを載置する載置部と、前記載置部に載置された前記PCカードを覆う蓋部と、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に設けられ、前記PCカードの大きさに合わせて前記PCカードを係止する係止部とを有することを特徴とするPCカード用収納ケースによって達成される。
【0010】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記係止部は、前記PCカードの一端部を係止可能な突起を有していることを特徴とする。
【0011】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記突起は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記突起は、高さが可変であることを特徴とする。
【0013】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記係止部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に開口されたスリットと、前記スリットに係合して移動可能な係止部材とを有していることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記係止部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に設けられた保持部と、前記保持部に係合して移動可能な係止部材とを有していることを特徴とする。
【0015】
上記本発明のPCカード用収納ケースであって、前記保持部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態によるPCカード用収納ケースについて図1乃至図4を用いて説明する。図1は、通常型PCカードを載置した状態での本実施の形態によるPCカード用収納ケースの概略の構成を示している。図1(a)は、PCカード用収納ケースの開状態の斜視図、図1(b)は、図1(a)における仮想円A内の拡大図である。図1(c)は、図1(a)における仮想円B内の拡大図である。また、図2は本実施の形態によるPCカード用収納ケースの側面を示しており、図2(a)は、通常型PCカードが載置された状態を示し、図2(b)は拡張型PCカードが載置された状態を示している。
【0017】
図1(a)に示す通常型PCカード1は、音声や音楽、あるいは文字や画像情報等の種々の情報を処理するパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」という)を初めとして民生用オーディオ機器やデジタル・スチル・カメラ等の情報処理装置に着脱可能に装着されて使用され、情報処理装置が行う種々の処理に対する処理能力の向上や処理機能の拡張のために使われている。
【0018】
通常型PCカード1は容易に着脱できて小型で携帯性に優れているため、その用途は補助記憶装置としての半導体メモリカードだけでなく、磁気ディスク等のハードディスク装置を備えた補助記憶装置、あるいはモデム機能やLAN機能等の通信、ネットワーク関連分野、さらには音楽観賞用のミュージックカードとしても拡がってきている。さらに、通常型PCカード1が使用される適用分野も拡大しつつあり、携帯型の小型PCに限られず、例えばデジタル・オーディオ機器やデジタル・スチル・カメラ等の音楽、画像情報処理装置に用いられて、着脱可能で携帯性に優れた音楽、画像記憶装置として、あるいはカメラに記憶した画像をPC等に転送するためのデータ転送装置としても使用されるようになってきている。
【0019】
通常型PCカード1は、PCMCIA(Personal ComputerMemory Card International Association)が発表した統一規格(PC Card Standard)に基づいて国際標準化されている。通常型PCカード1は、中央部(基体部)の厚さの違いによってタイプI、タイプII、タイプIIIに分けられている。図1は、タイプIIの通常型PCカード1を示している。
また、PCカード1の基体部周囲のフレーム部の厚さは、基体部の厚さより薄く、基体部の両表面より一段低い表面を有しており、通常型PCカード1の表裏両面は金属パネルで覆われている。
図2(b)に示す拡張型PCカード1Xは、通常型PCカード1のコネクタ部と反対側の端部に拡張部が突出して設けられている点に特徴を有している。拡張部には無線LANやPHS等によるデータ通信を行なうためのアンテナ等が格納されている。
【0020】
図2(b)に示すように、本実施の形態によるPCカード用収納ケース2は、拡張型PCカード1Xを載置可能な長方形状の載置平板4aを備えた載置部4を有している。また、PCカード用収納ケース2は、載置部4に載置された通常型PCカード1あるいは拡張型PCカード1X(以下、両者を総称する場合は単にPCカードという)を覆う蓋部6と、載置部4又は蓋部6の少なくとも一方(本例では載置部4)に設けられ、PCカードの大きさに合わせてPCカードを係止する係止部8とを有している。PCカード用収納ケースを構成する載置部4及び、蓋部6、係止部8は、ポリプロピレンで一体的に形成されている。
【0021】
載置部4は、載置平板4aの一短辺のPCカード載置側に底部側壁4dが形成されている。底部側壁4dが形成されておらず、蓋部6の底部側壁6dのみでコネクタ一端側を塞ぐ構成としてもよい。また、底部側壁4dの両側から載置平板4aの長手方向側面ほぼ半分には側壁4b、4cが対向配置されている。また、底部側壁4d及び側壁4b、4cの各端辺に接続され、載置平板4aとほぼ平行に対向して支持板4eが配置されている。支持板4e及び、底部側壁4d、側壁4b、4cで構成される凹部は、PCカードのコネクタ側が挿入できる広さに形成されている。載置平板4a上には載置平板4aの長手方向に平行に延びる2本のリブ4f、4fが形成されている。リブ4f、4fは、載置平板4aと一体的に形成されている。PCカードの基体部は、載置平板4a上で平行に延びるリブ4f、4f上に載せられる。
【0022】
蓋部6は長方形状の平板6aを有し、平板6aの一短辺側に底部側壁6dが配置されている。底部側壁6dの一端辺と載置部4の載置平板4aの底部側壁4d側の一短辺とはヒンジ機構を構成して一体的に接続されている。これにより、蓋部6は、載置部4の載置平板4aの底部側壁4dの端辺で回動可能に支持され、載置部4に対して開閉可能になっている。平板6aの底部側壁6dと反対側の端辺には底部側壁6dに対向して上部側壁6eが配置されている。また、上部側壁6eの両側から平板6aの長手方向側面ほぼ半分には側壁6b、6cが対向配置されている。蓋部6を載置部4に対して閉状態にすると、側壁4bと6b、側壁4cと6cとがそれぞれほぼ面一になるように側壁6b、6cの壁長が決められている。
【0023】
係止部8は、載置平板4a上に形成されて載置平板4aの長手方向に平行に延びる2本のリブ4f、4fの端部側に設けられた切欠き部8a、8aと、載置部4に載置された通常型PCカード1の一端部を係止可能な突起8b、8bとを有している。切欠き部8a、8a及び突起8b、8bは、載置部4と一体的に形成されている。突起8b、8bは、開放状態では載置平板4a面にほぼ垂直に屹立する片持ち梁形状を呈しているが、指などで押さえて突起8b、8bの自由端を切欠き部8a、8aの切欠きに挿入することにより、載置平板4a面に平行に折り曲げることができるようになっている。これにより、突起8b、8bは、通常型PCカード1の一端部を係止可能な高さから、リブ4f、4fの高さと同等かそれ以下の高さに変化させることができる。図1(a)の仮想円Aを拡大した図1(b)は、突起8bが開放状態で載置平板4a面にほぼ垂直に屹立した状態を示している。図1(a)の仮想円Bを拡大した図1(c)は、突起8bが自由端を切欠き部8aの切欠きに挿入されて載置平板4a面に平行に折り曲げられた状態を示している。
【0024】
次に、本実施の形態によるPCカード用収納ケース2の動作について図1及び図2を用いて説明する。図1及び図2(a)に示すように、PCカード用収納ケース2に通常型PCカード1を収納する場合には、使用者は載置部4に対して蓋部6を開放し、載置平板4a上の2本のリブ4f、4f上で通常型PCカード1の基体部を滑らせながら、支持板4e及び、底部側壁4d、側壁4b、4cで構成される凹部に通常型PCカード1を差し入れ、通常型PCカード1のコネクタ側が底部側壁4dに突き当たるまで挿入する。
【0025】
次いで、図1(b)及び図2(a)に示すように、突起8b、8bを開放状態にして載置平板4a面にほぼ垂直に屹立させる。これにより、突起8b、8bで通常型PCカード1のコネクタ側と反対側の端部を係止することができる。その後、載置部4と蓋部6とを閉じて通常型PCカード1の収納が完了する。
【0026】
次に、図2(b)に示すように、PCカード用収納ケース2に拡張型PCカード1Xを収納する場合には、使用者は載置部4と蓋部6とを開放し、図1(c)に示すように、突起8b、8bを指などで押して、突起8b、8bの自由端を切欠き部8a、8aの切欠きに挿入して、突起8b、8bが載置平板4a面に平行に折り曲げられた状態にする。次に、載置平板4a上の2本のリブ4f、4f上で拡張型PCカード1Xの基体部を滑らせながら、支持板4e及び、底部側壁4d、側壁4b、4cで構成される凹部に拡張型PCカード1Xを差し入れ、拡張型PCカード1Xのコネクタ側が底部側壁4dに突き当たるまで挿入する。その後、載置部4と蓋部6とを閉じて拡張型PCカード1Xの収納が完了する。
【0027】
以上説明したように、本実施の形態によれば、1つのPCカード用収納ケースで、通常型PCカード1と拡張型PCカード1Xの双方に対応して収納することができる。これにより、ケースを使用するユーザ側でPCカード毎に異なる大きさのPCカード用収納ケースを一々選び出す作業が不要になるため使い勝手が向上する。また、例えば拡張型PCカード用収納ケースに通常型PCカードを収納して持ち歩く際にPCカードとケースとが衝突していずれかが損傷してしまう心配も生じない。
【0028】
次に、本実施の形態によるPCカード用収納ケース2の変形例について図3及び図4を用いて説明する。図3は、通常型PCカード1を載置した状態での本変形例によるPCカード用収納ケースの概略の構成を示している。図3(a)は、PCカード用収納ケース2の斜視図、図3(b)は、図3(a)における仮想円A内の拡大図である。図3(c)は、図3(a)における仮想円B内の拡大図である。また、図4は本変形例によるPCカード用収納ケース2の側面を示しており、図4(a)は、通常型PCカード1が載置された状態を示し、図4(b)は拡張型PCカード1Xが載置された状態を示している。図1及び図2に示した本実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0029】
本変形例は、上記実施の形態のPCカード用収納ケース2からリブ4f、4fを取り除いた構造を有している点に特徴を有している。図3及び図4(a)に示すように、通常型PCカード1は、載置平板4aに基体部が直接当たるように載置される。従って、通常型PCカード1のコネクタ側と反対側の端部は、切欠き部8a、8a側面と突起8b、8b側面に当接して係止される。但し、図3(c)に示すように突起8b、8bが倒れた状態では、蓋部6を閉じて収納状態にしたときに、ケース内部で通常型PCカード1が突起8b、8bを乗り越えて移動してしまう可能性がある。このため、図3(b)に示すように、突起8b、8bは屹立状態にしておく。
【0030】
一方、図4(b)に示すように、拡張型PCカード1Xの場合には、図3(c)に示すように突起8b、8bを倒した状態で突起8b、8bを跨いで拡張型PCカード1Xを載置させる。
【0031】
このような構成にしても、上記本実施の形態による効果を奏することができる。さらに、突起8b、8bの高さを可変にできるので、通常型PCカード1を収納する際には突起8b、8bの高さを高くして当該PCカードがケース内で移動してしまうことを確実に防止することができ、一方で、拡張型PCカード1Xを収納する際には突起8b、8bの高さを低くして拡張型PCカードの乗り上げ高さを最小にできるのでPCカード用収納ケース2の厚さを極力薄くすることができる。また、リブ4f、4fを形成する必要がないので製造コストを抑えることも可能である。
【0032】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースについて図5乃至図14を用いて説明する。図5乃至図7は、通常型PCカード1を載置した状態での本実施の形態によるPCカード用収納ケース2の概略の構成を示している。図5は、PCカード用収納ケース2の開状態を上方から見た斜視図、図6は、PCカード用収納ケース2の開状態を底面方向から見た斜視図である。図7(a)は蓋部が半開状態での正面図、図7(b)は、蓋部が半開状態での右側面図である。また、図8は、図7(a)における仮想円C内の拡大図である。図9(a)は蓋部が半開状態での底面図、図9(b)は、図9(a)における仮想円D内の拡大図である。図10は、本実施の形態における係止部材の形状例を示している。図10(a)は係止部材を上面側からみた斜視図であり、図10(b)は係止部材を下面側からみた斜視図である。なお、図1乃至図4に示した第1の実施の形態のPCカード用収納ケース2の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0033】
本実施の形態によるPCカード用収納ケース2は、第1の実施の形態によるPCカード用収納ケース2に設けられている係止部8に代えて、載置部4又は蓋部6の少なくとも一方(本例では、載置部4)に開口したスリット10と、スリット10に係合して移動可能な係止部材11とでPCカードを係止する係止部を構成している点に特徴を有している。
【0034】
図5乃至図9のそれぞれに図示してあるように、載置平板4aにはPCカードを係止する係止部材11を取り付けるスリット10が開口されている。スリット10は長方形状の載置平板4aのほぼ中央から蓋部6の開放側端部に向かって長辺にほぼ平行に開口している。スリット10の両辺には所定間隔で凹凸が形成された凹凸部10aが配設されている。
【0035】
また、図5乃至図10に示すように、PCカードの係止位置を規定する係止部材11は、スリット10一端部に設けられた取付口10bから挿入可能な形状に形成されている。係止部材11は所定間隙で平行に配置され弾性を有する2本の梁部11b、11bを有している。2つの梁部11b、11bはそれぞれ外側に凸の突起部11cを有している。この突起部11cは、係止部材11が取付口10bから載置平板4aに組み込まれてスリット10に沿って摺動する際、凹凸部10aとかみ合ってPCカードの係止位置を決めるために用いられる。
【0036】
図10(a)に示すように、係止部材11上面の一対の梁部11b、11bの一端側にはPCカード端部に当接してPCカードを係止する係止板11aが設けられている。係止板11aは梁部11b、11bにほぼ直交する方向にスリット10の幅より長く延びて載置平板4a面にほぼ垂直になる長方形壁面を有している。梁部11b、11bの他端側にはスリット10の幅より長く延びて係止板11aより低く形成された支持板11dが設けられている。
【0037】
一方、図10(b)に示すように、係止部材11下面には、ほぼ載置平板4aの板厚分だけ間隔を空けて係止板11aと対向する位置に支持板11eが設けられている。また、ほぼ載置平板4aの板厚分だけ間隔を空けて支持板11dと対向する位置に支持板11fが設けられている。
【0038】
係止部材11が載置平板4aの取付口10bを介してスリット10に取り付けられると、載置平板4a上面に位置してスリット10の幅より広い係止板11a及び支持板11dと、載置平板4a下面に位置してスリット10の幅より広い支持板11e、11fとでスリット10周囲の載置平板4aを挟み込むため、係止部材11は、スリット10で載置平板4aに保持される。
【0039】
例えば係止板11aを指で摘んでスリット10の長手方向に押し出すことにより、係止部材11をスリット10に沿って摺動させて、係止板11aを任意の位置に移動させて半固定状態にすることができる。
【0040】
次に、本例の係止部の組立及び動作について説明する。まず、載置平板4a下面側から取付口10bを介して係止部材11の支持板11dを載置平板4a上面に差し込むと共に、支持板11fを載置平板4a下面に位置させる。次いで、係止部材11をスリット10に沿って押し出して、載置平板4a下面側から取付口10bを介して係止板11aを載置平板4a上面に差し込むと共に、支持板11eを載置平板4a下面に位置させる。これにより、係止部材11のスリット10への取付が完了する。
【0041】
以上のようにして完成した係止部によるPCカードの係止位置の変更は、係止部材11の係止板11aを摘んでスリット10方向に移動させることにより容易に行うことができる。係止位置は、スリット10に設けられた凹凸部10aの凹凸のピッチ毎に変えることができ、また、凹凸部10aの長さの範囲で調整可能である。さらにスリット10を設けた構成では、カードケース外からPCカードの係止位置を調整することができる。
【0042】
以上説明した本実施の形態によるPCカード用収納ケース2は、通常型PCカード1と拡張型PCカード1Xとの双方に適用可能なだけでなく、拡張部の長さがそれぞれ異なる複数種類の拡張型PCカード1Xも収納することができる。従って、PCカード用収納ケースを多種類用意する必要がなくなるため、設計や金型の製作に余分の製造コストがかかることを防止できる。
【0043】
また、PCカード毎に異なる大きさのPCカード用収納ケースを一々選び出す作業が発生しないため使用者にとって使い勝手に優れたPCカード用収納ケースを提供できる。また、拡張型のPCカード用収納ケースに通常型のPCカードを収納して持ち歩く際にPCカードとケースとが衝突していずれかが損傷してしまう心配も生じない。
【0044】
次に、本実施の形態によるPCカード用収納ケース2の変形例について図11乃至図14を用いて説明する。図11乃至図13は、本変形例によるPCカード用収納ケースの概略の構成を示している。図11(a)は、PCカード用収納ケース2の開状態を上方から見た斜視図、図11(b)は、図11(a)における仮想円E内の拡大図である。また、図12は、PCカード用収納ケース2の開状態を底面方向から見た斜視図である。図13は、本実施の形態における係止部材13の形状例を示している。図13(a)は係止部材13を上面側からみた斜視図であり、図13(b)は係止部材13を下面側からみた斜視図である。図14は、通常型PCカード1を載置し、蓋部が半開状態での右側面図である。図1乃至図10に示した実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0045】
本変形例は、上記実施の形態のPCカード用収納ケース2に設けられているスリット10に代えて、載置部4又は蓋部6の少なくとも一方(本例では、載置部4)にリブ4f、4fと保持部12と、保持部12に係合して移動可能な係止部材13とでPCカードを係止する係止部を構成している点に特徴を有している。
【0046】
図11に図示してあるように、載置平板4aにはPCカードを係止する係止部材13を取り付ける保持部12が形成されている。保持部12は、長方形状の載置平板4aのほぼ中央から蓋部6の開放側端部に向かって2つのリブ12a、12aが、平行に載置平板4aに一体的に形成されている。リブ12a、12aには、お互いが向かい合う側に所定間隔で凹凸が形成された凹凸部12b、12bが配設されている。また、リブ12aは、載置平板4aと蓋部6との開放側端部側に切欠き部12cが設けられている。また、載置平板4a上には載置平板4aの長手方向に平行に延びる切欠き部12c、12cと略同じ高さの2本のリブ4f、4fが形成されている。
【0047】
また、図11及び図13に示すように、PCカードの係止位置を規定する係止部材13は、保持部12一端部に設けられた切欠き部12c、12cから挿入可能な形状に形成されている。係止部材13は所定間隙で平行に配置され弾性を有する2本の梁部13b、13bを有している。2つの梁部13b、13bはそれぞれ外側に凸の突起部13cを有している。この突起部13cは、係止部材13が切欠き部12c、12cから挿入されて載置平板4aに組み込まれて保持部12に沿って摺動する際、凹凸部12bとかみ合ってPCカードの係止位置を決めるために用いられる。
【0048】
図13(a)に示すように、係止部材13上面の一端側にはPCカード端部に当接してPCカードを係止する係止板13aが設けられている。係止板13aは梁部13b、13bにほぼ直交する方向に保持部12の幅より長く延びて載置平板4a面にほぼ垂直になる長方形壁面を有している。梁部13b、13bの他端側は梁部13b、13b同士が半円形状に接続されている。
【0049】
例えば、係止部材13を載置平板4aの切欠き部12c、12cから保持部12に挿入し、係止板13aを指で摘んで保持部12の長手方向に押し出すことにより、係止部材13を保持部12に沿って摺動させて、係止板13aを任意の位置に移動させて半固定状態にすることができる。
【0050】
次に、本例の動作について説明する。まず、係止部材13を載置平板4aの切欠き部12c、12cから保持部12に挿入する。次いで、載置したPCカードの大きさに合わせ、係止部材13を移動させ、PCカードを固定する。なお、図14に示したように、PCカードはリブ4f、4fと切欠き部12c、12cによって載置平板4aに略平行に安定して保持される。
【0051】
このような構成にしても、上記本実施の形態による効果を奏することができる。さらに、収納されたPCカードは外部から隔絶された構成を有するため、耐衝撃性に優れる。
【0052】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、係止部を載置部側に設けたが、本発明はこれに限らず、蓋部側に設けるようにしてももちろんよい。
【0053】
また、上記実施の形態では、PCカード用収納ケースの材質をポリプロピレンとしたが、本発明はこれに限らず、他の材質、例えばABS樹脂等を用い、載置部と蓋部をヒンジ機構にて回動可能に接続するようにしてももちろんよい。
【0054】
また、係止部8は載置部に2箇所設けたが、1箇所のみでも構わない。さらに、係止部材11には支持板11d、11fが設けられているが、これを設けず、支持板11aと支持板11eのみで載置平板4aに取り付けてもよい。
【0055】
また例えば、上記実施の形態では、PCカード1を収納するPCカード用収納ケースに本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、PCカード1に代えて、「Compact Flash(サンディスク社の登録商標)」、「SmallPC Card」、あるいは「Miniature Card」などの小型のカードを収納する小型カード用収納ケースに本発明を適用することもできる。これらのカードを収納する場合、所定のカード幅に適合するよう、リブ4f、4f間の寸法を合わせてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、製造コストが抑えられ、使い勝手に優れ、PCカードと収納ケースとが衝突していずれかが損傷してしまうことのないPCカード用収納ケースを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるPCカード用収納ケースを示す図であって、図1(a)は、PCカード用収納ケースの開状態の斜視図、図1(b)は、図1(a)における仮想円A内の拡大図、図1(c)は、図1(a)における仮想円B内の拡大図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるPCカード用収納ケースの側面を示しており、図2(a)は、通常型PCカードが載置された状態を示し、図2(b)は拡張型PCカードが載置された状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例を示す図であって、図3(a)は、PCカード用収納ケース2の斜視図、図3(b)は、図3(a)における仮想円A内の拡大図、図3(c)は、図3(a)における仮想円B内の拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例の側面を示しており、図4(a)は、通常型PCカード1が載置された状態を示し、図4(b)は拡張型PCカード1Xが載置された状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの開状態を上方から見た斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの開状態を底面方向から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースであって、図7(a)は蓋部が半開状態での正面図、図7(b)は蓋部が半開状態での右側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースであって、図7(a)における仮想円C内の拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースのであって、図9(a)は蓋部が半開状態での底面図、図9(b)は、図9(a)における仮想円D内の拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの係止部材の形状例を示す図である。図10(a)は係止部材を上面側からみた斜視図であり、図10(b)は係止部材を下面か側からみた斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例であって、図11(a)は、PCカード用収納ケースの開状態を上方から見た斜視図、図11(b)は、図11(a)における仮想円E内の拡大図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例であって、PCカード用収納ケースの開状態を下方から見た斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例の係止部材の形状例を示す図である。図13(a)は係止部材を上面側からみた斜視図であり、図13(b)は係止部材を下面か側からみた斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態によるPCカード用収納ケースの変形例であって、蓋部が半開状態での右側面図である。
【符号の説明】
1 通常型PCカード
1X 拡張型PCカード
2 PCカード用収納ケース
4 載置部
4a 載置平板
4b、4c、6b、6c 側壁
4d、6d 底部側壁
4e 支持板
4f、4fb、12a リブ
6 蓋部
6a 平板
6e 上部側壁
8 係止部
8a、12c 切欠き部
8b 突起
10 スリット
10a、12b 凹凸部
10b 取付口
11、13 係止部材
11a、13a 係止板
11b、13b 梁部
11c、13c 突起部
11d、11e、11f 支持板
12 保持部

Claims (7)

  1. PCカードを載置する載置部と、
    前記載置部に載置された前記PCカードを覆う蓋部と、
    前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に設けられ、前記PCカードの大きさに合わせて前記PCカードを係止する係止部と
    を有することを特徴とするPCカード用収納ケース。
  2. 請求項1記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記係止部は、前記PCカードの一端部を係止可能な突起を有していること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
  3. 請求項2記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記突起は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方と一体的に形成されていること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
  4. 請求項2又は3に記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記突起は、高さが可変であること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
  5. 請求項1記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記係止部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に開口されたスリットと、前記スリットに係合して移動可能な係止部材とを有していること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
  6. 請求項1記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記係止部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方に設けられた保持部と、前記保持部に係合して移動可能な係止部材とを有していること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
  7. 請求項6記載のPCカード用収納ケースであって、
    前記保持部は、前記載置部又は前記蓋部の少なくとも一方と一体的に形成されていること
    を特徴とするPCカード用収納ケース。
JP2002300196A 2002-10-15 2002-10-15 Pcカード用収納ケース Withdrawn JP2004133853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002300196A JP2004133853A (ja) 2002-10-15 2002-10-15 Pcカード用収納ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002300196A JP2004133853A (ja) 2002-10-15 2002-10-15 Pcカード用収納ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004133853A true JP2004133853A (ja) 2004-04-30

Family

ID=32289110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002300196A Withdrawn JP2004133853A (ja) 2002-10-15 2002-10-15 Pcカード用収納ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004133853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1637970A1 (en) * 2004-04-09 2006-03-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Case of card-type portable information processor
JP2007101898A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sharp Corp 携帯型音楽再生装置及び音楽再生システム
JP2016173684A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 株式会社東芝 半導体メモリカードの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1637970A1 (en) * 2004-04-09 2006-03-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Case of card-type portable information processor
EP1637970A4 (en) * 2004-04-09 2008-12-10 Panasonic Corp CASE FOR A PORTABLE INFORMATION PROCESSOR OF THE CARD TYPE
JP2007101898A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sharp Corp 携帯型音楽再生装置及び音楽再生システム
JP2016173684A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 株式会社東芝 半導体メモリカードの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7300314B2 (en) Socket for trans-flash memory card
US7160131B1 (en) SIM card holder
US7344401B2 (en) Surface contact card holder
US7295431B2 (en) Portable disk with a protective housing
US7264495B2 (en) SIM card holder
US7909250B2 (en) Memory card slot door unit and digital mobile apparatus having the same
TW201338672A (zh) 晶片卡卡持裝置、應用其的電子裝置及安放晶片卡的方法
CN100508705C (zh) 便携式终端的滑动模块及安装于其上的外置卡的盖装置
JP2005135903A (ja) 改善されたメモリカードコネクタ
JPH1131025A (ja) Pcカードスロット
JP3902074B2 (ja) 可動プラグヘッド
KR20020024785A (ko) 안테나를 내장한 집적 회로 카드를 장착할 수 있는 전자장치
JP2004133853A (ja) Pcカード用収納ケース
US20070064381A1 (en) Foldable electronic device
JP5454818B1 (ja) カード収納用トレイ、カード収納構造およびカード収納構造を利用した電子機器
JP2000172377A (ja) 電子機器
US6796819B2 (en) Portable apparatus with inward-pushing triggered mechanism for ejecting add-on device
JP2006120476A (ja) 電子カードコネクタ
US20140009895A1 (en) Chip card holding mechanism and electronic device using the same
TWI345439B (en) Chip card locking structure
CN219997516U (zh) 通用型平板电脑保护套
TWI391077B (zh) 晶片卡固持裝置及具該固持裝置之攜帶型電子裝置
TWI446779B (zh) 晶片卡固持裝置
KR100840183B1 (ko) 휴대용 멀티미디어 단말기
TWI469720B (zh) 晶片卡固持機構及具該固持機構之攜帶型電子裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110