JP2004133601A - 健康管理方法と健康管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、健康管理システムにおいて、ユーザが「頭痛する」などのユーザ自身が感じる体調を伝えたり、治療方針や投薬内容についての問い合わせをするためのメッセージを簡便に入力、送信できるようにすることを課題とする。
【解決手段】手書きメッセージ入力手段1bによりメッセージを手書き文字として入力し、その画像を通信ネットワーク3を介してサーバ4へ送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】手書きメッセージ入力手段1bによりメッセージを手書き文字として入力し、その画像を通信ネットワーク3を介してサーバ4へ送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの生体情報とユーザが発信するメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集し健康状態を遠隔管理する健康管理方法および健康管理システムに関するものであり、特にユーザが発信するメッセージの入力方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、日本では人口の急速な高齢化や医療の高度化に伴って、医療費の高騰と健康保険財政の逼迫が懸念され、従来推奨されてきた病気の早期発見、早期治療だけでなく、病気にならないための健康管理が、個人的には勿論、社会的にも求められつつある。
【0003】
一方、米国においては、病院で行うべき治療と自宅で可能な治療とが明確に区別され、手術を行った場合でも患者を数日で退院させ、訪問看護などにより経過を在宅管理することが広く行われている。
【0004】
これらの病気を未然に防ぐための健康管理や退院後の在宅管理を効率的に行う手段の一つとして、自宅で測定されたユーザの体温、体重、血圧、血糖値などの生体情報を公衆回線やケーブルテレビ、インターネットなどの通信ネットワークを介してサーバに収集し、収集した生体情報を医師や管理栄養士など遠方に位置する専門家が参照して、必要に応じてアドバイスをしたり通院を促したりする健康管理システムが提案されている。
【0005】
こうした健康管理システムでは、これまで生体情報を正確に取得することだけに重点が置かれてきたが、ユーザの健康状態を的確に把握するには、数値として現われる生体情報を見るだけではなく、頭痛や寒気がするとか体が重いといったユーザ自身が感じる体調も勘案し、総合的に判断する必要がある。
【0006】
また、インフォームドコンセントの観点から、ユーザが治療方針や投薬内容について質問できることも必要である。
【0007】
しかしながら、ユーザが自らの体調について伝えたり質問したりするためにメッセージを発信することの必要性や、メッセージの適切な入力方法についてはこれまであまり議論されてこなかった。
【0008】
メッセージの発信を可能にする公知の技術としては、電話やファクシミリが広く普及している。
【0009】
また、近年では、パーソナルコンピュータや携帯電話を媒介とした、いわゆる電子メールによるメッセージの発信も広まりつつある。
【0010】
更に、電子メールの応用として、特開平11−9561号公報には、ユーザ端末上で複数の電子メールの本文と送信先とを複数のスイッチに一対一に対応づけて予め記憶させておき、押下されたスイッチに応じて記憶されている本文の一つを定められた送信先へ電子メールとして送信する技術も提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−9561号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電話によるメッセージの発信には、医師が外出中であったり通話中であったりすると何度もかけ直さねばならないという課題がある。また、生体情報はサーバに自動的に記録されるが、電話で話した内容は医師が個別に入力しない限りサーバには記録されず、生体情報と一括管理できないという課題がある。
【0013】
ファクシミリを用いる場合には、医師が外出中であってもメッセージを伝えることができるが、医師が個別に転記してサーバに入力しない限り、生体情報とメッセージをサーバ上で一括管理できないという課題は残ってしまう。
【0014】
電子メールを用いる場合には、電子メールの内容をサーバが自動的に記録することにより、ユーザの生体情報とメッセージとを容易に一括管理できるが、ユーザがキーボードや携帯電話を用いて文字を入力する必要があるため、こうした煩雑な入力操作を伴う情報機器に不慣れな人もユーザとなり得る健康管理システムにそのまま導入するのは適切でない。
【0015】
特開平11−9561号公報で提案されている技術はキーボードなどによる文字入力操作を不要とするものであるが、予め登録されたメッセージしか伝えることができないという課題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、ユーザが頭痛や寒気がするとか体が重いといった自らが感じる体調や治療方針についての質問を、メッセージとして簡便に入力できるようにし、同時に生体情報とメッセージとが一括管理されるようにすることによって、生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービス、および、遠隔医療サービスにおけるインフォームドコンセントを実現することを目的としてなされたものであり、ユーザの生体情報と手書き文字として入力されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集するものである。
【0017】
これにより、電話のように医師の都合が悪ければユーザが何度もメッセージの発信を試み直さねばならないという課題が解消し、ユーザはいつでもメッセージを発信可能となる。
【0018】
また、ユーザのメッセージを直接サーバに収集するので、電話やファクシミリを用いる場合のようにメッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することが可能となる。
【0019】
更に、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも容易にメッセージを入力することが可能となる。
【0020】
更に、特開平11−9561号公報のように発信したいメッセージを予め登録しておくことなく、ユーザは任意のメッセージを自由に発信することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に係る健康管理方法は、ユーザの生体情報とユーザが発信する手書き文字として入されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集する方法としている。
【0022】
そして、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワークを介してサーバへと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0023】
本発明の請求項2に係る健康管理システムは、ユーザの生体情報とユーザが発信する手書き文字として入されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集するシステムとしている。
【0024】
そして、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワークを介してサーバへと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0025】
本発明の請求項3に係る健康管理システムは、ユーザの生体情報を取得しユーザが発信するメッセージを入力するユーザ端末と、通信ネットワークと、前記ユーザ端末により取得された生体情報および入力されたメッセージを前記通信ネットワークを介して収集するサーバを備え、前記ユーザ端末はユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する手書きメッセージ入力手段と、入力された手書き文字を画像として表示する表示手段と、前記表示手段に画像として表示された手書き文字をサーバへと送信する送信手段を有する構成としている。
【0026】
そして、手書きメッセージ入力手段によりユーザが発信しようとするメッセージを手書き文字として入力させ、確認のためにその手書き文字を前記表示手段に画像として表示させ、確認が済んだ手書き文字からなるメッセージを送信手段によりサーバへと送信し記憶させるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0027】
本発明の請求項4に係る健康管理システムは、送信手段は表示手段に画像として表示された手書き文字をデータ圧縮してサーバへと送信する構成としている。
【0028】
そして、手書き文字からなるメッセージの画像を圧縮してからサーバへと送信するので、通信ネットワークの通進路容量が小さい場合でも短時間で手書きメッセージを送信することができる。
【0029】
本発明の請求項5に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はタブレットを用いてメッセージを入力する構成としている。
【0030】
そして、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領でタブレット上で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0031】
本発明の請求項6に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段は光透過型のタブレットを表示手段上に配置しタッチパネルとして構成している。
【0032】
そして、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で、タッチパネル上で触れた位置で書いた文字を確認しながら手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0033】
本発明の請求項7に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はメッセージを電子カメラで読み込む構成としている。
【0034】
そして、ユーザはメッセージを紙に書いた後に電子カメラで撮影するだけでよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0035】
本発明の請求項8に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はメッセージをスキャナで読み込む構成としている。
【0036】
そして、ユーザはメッセージを紙に書いた後にスキャナで読み込むだけでよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0037】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いてさらに詳しく説明する。
【0038】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の健康管理システムを示す構成図である。
【0039】
図1において、1はユーザの生体情報を取得するとともにユーザが発信するメッセージを入力するユーザ端末であり、内部にユーザの生体情報を取得する生体情報取得手段1aと、ユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する手書きメッセージ入力手段1bと、液晶ディスプレイからなり画像を表示する表示手段1dと、ユーザの生体情報およびユーザが発信するメッセージを送信する送信手段1eと、外部からのメッセージを受信する受信手段1fと、このユーザ端末1を使用するユーザを表すユーザ識別子を記憶するユーザ識別子記憶手段1gを備えている。このうち手書きメッセージ入力手段1bは、透明素材でできた感圧型のタブレット1cを有している。タブレット1cは表示手段1dの画面の上に重ねて配置され、表示手段1dと一体化していわゆるタッチパネルを構成している。ユーザ端末1は1人のユーザが1台使用し、ユーザに固有のユーザ識別子がユーザ識別子記憶手段1gに記憶されている。すなわち、ユーザAとユーザBが存在する場合には、ユーザA、Bは各々1台ずつユーザ端末1を保有し、各ユーザ端末1中のユーザ識別子記憶手段1gにはそれぞれ異なるユーザ識別子が記憶されることになる。また、2−1は生体情報の一つである体温を測定する測定手段、2−2は生体情報の一つである血糖値を測定する測定手段、3は地域光通信網により実現された通信ネットワーク、4はサーバ、5は医師や管理栄養士がユーザの健康管理に用いる医師端末である。医師端末5は汎用のパーソナルコンピュータと専用のソフトウェアにより実現されている。
【0040】
また、図2〜図5は表示手段1dに表示される画面の内容を説明する説明図である。
【0041】
図2において、6は画面の全体、6a、6b、6cは画面6中に表示されたボタンである。
【0042】
また、図5において、6d、6e、6f、6g、6h、6jは画面6中に表示されたボタン、6kは手書きメッセージを入力するメッセージ入力領域である。
【0043】
次に、動作、作用について説明する。
【0044】
ユーザ端末1が起動されると、表示手段1dは図2に示すように、画面6中に「測定する」ボタン6aと「メッセージを送る」ボタン6bと「メッセージを読む」ボタン6cとを表示する。
【0045】
ユーザは表示手段1dの画面の上に重ねて配置されいわゆるタッチパネルを構成するタブレット1c上でボタン6a〜6cが表示されている領域に触れることにより、ユーザ端末1を操作する。表示手段1dが他の表示を行っている場合も同様に、画面上のボタンが表示されている領域に触れて操作する。
【0046】
まず、生体情報を取得する場合の動作について説明する。
【0047】
ユーザは図2の画面6中に表示されている「測定する」ボタン6aに触れた後生体情報の測定を行う。
【0048】
ユーザが「測定する」ボタン6aに触れたとき、表示手段1dに画面6中からボタン6a〜6cを消去させ、新たに「やめる」ボタン(図示せず)を表示させる。ユーザは図2の画面で誤って「測定する」ボタン6aに触れた場合には、この「やめる」ボタンに触れることにより生体情報を測定することなく図2の画面に戻ることができる。
【0049】
ユーザは、「測定する」ボタン6aに意識して触れた場合には、この後、測定手段2−1または測定手段2−2のいずれかを用いて生体情報を測定する。
【0050】
測定手段2−1は、ユーザの操作により生体情報のひとつである体温を測定する。以下、説明の都合上、測定された体温をTで表す。測定後、測定手段2−1は測定値が体温であることを示す生体情報識別子ID_Tとともに測定した体温Tを赤外線に変換したディジタル信号として生体情報取得手段1aへ供給する。
【0051】
測定手段2−2は、ユーザの操作により生体情報のひとつである血糖値を測定する。以下、説明の都合上、測定された血糖値をGで表す。測定後、測定手段2−2は測定値が血糖値であることを示す生体情報識別子ID_Gとともに測定した血糖値Gを赤外線に変換したディジタル信号として生体情報取得手段1aへ供給する。
【0052】
生体情報取得手段1aは、測定手段2−1または測定手段2−2から赤外線が供給されたとき、赤外線に含まれる生体情報識別子に基づいて生体情報の値を復元する。すなわち、生体情報識別子がID_Tである場合には生体情報として体温Tを復元し、生体情報識別子がID_Gである場合には生体情報として血糖値Gを復元する。この後、生体情報取得手段1aは、生体情報識別子がID_Tである場合には文字列「体温」と体温Tと文字列「℃」とを表示手段1dへ供給するとともに、生体情報識別子ID_Tと体温Tとを送信手段1eへと供給する。一方、生体情報識別子がID_Gである場合には文字列「血糖値」と血糖値Gと文字列「mg/dL」とを表示手段1dへ供給するとともに、生体情報識別子ID_Gと血糖値Gとを送信手段1eへと供給する。
【0053】
表示手段1dは、生体情報取得手段1aから供給された2つの文字列と生体情報を表す値を並べて表示する。例えば、文字列「体温」と体温Tと文字列「℃」とが供給され体温Tの値が36.3である場合には、表示手段1dの画面6には、図3に示すように「体温36.3℃」と表示される。一方、文字列「血糖値」と血糖値Gと文字列「mg/dL」とが供給され血糖値Gの値が128であった場合には、図4に示すように「血糖値128mg/dL」と表示される。表示手段1dは、5秒間この表示を続けた後、再び図2の画面を表示する。
【0054】
ユーザ識別子記憶手段1gは、ユーザ端末1を使用するユーザのユーザ識別子を記憶している。
【0055】
送信手段1eは、生体情報取得手段1aから生体情報識別子と生体情報の値とが供給されたとき、ユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と生体情報取得手段1aから供給された生体情報識別子と生体情報の値とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ4へと送信する。
【0056】
サーバ4は、通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と生体情報識別子と生体情報の値とを組にして記憶する。
【0057】
以上のようにしてユーザの生体情報はサーバ4に記憶される。
【0058】
次に、ユーザがメッセージを入力する際の動作について説明する。
【0059】
ユーザはメッセージを発信するとき、表示手段1dに図2の画面が表示されている状態で、「メッセージを送る」ボタン6bに触れる。
【0060】
手書きメッセージ入力手段1bは「メッセージを送る」ボタン6bに触れられたときに起動され、表示手段1dの画面6中からボタン6a〜6cを消去させ、新たに図5のように「黒」ボタン6dと、「赤」ボタン6eと、「消ゴム」ボタン6fと、「全消去」ボタン6gと、「やめる」ボタン6hと、「送る」ボタン6jと、メッセージ入力領域6kとを表示させる。メッセージ入力領域6kは初期状態では白で塗り潰されている。
【0061】
手書きメッセージの入力は、ユーザが「黒」ボタン6dか「赤」ボタン6eに触れることにより開始される。
【0062】
ユーザが「黒」ボタン6dに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺5ピクセルの黒い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺5ピクセルの黒い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな黒い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。なお、ユーザがメッセージ入力領域6kに触れる際には、指先ではなくキャップをしたペン先など、タブレット1cを汚したり傷付けたりしない範囲で細いものを用いる方が望ましい。
【0063】
ユーザが「赤」ボタン6eに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺5ピクセルの赤い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺5ピクセルの赤い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな赤い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。
【0064】
このようにして黒または赤で入力された手書きメッセージは、「消ゴム」ボタン6fか「全消去」ボタン6gに触れることにより消去することができる。
【0065】
ユーザが「消ゴム」ボタン6fに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺11ピクセルの白い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺11ピクセルの白い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな白い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。メッセージ入力領域6k中の黒または赤で描画されていないピクセルは全て白なので、この操作によりユーザは一旦入力した手書きメッセージを部分的に選択して消すことができる。
【0066】
ユーザが「全消去」ボタン6gに触れた場合には、手書きメッセージ入力手段1bは表示手段1dにメッセージ入力領域6k中の全てのピクセルを白で上書きさせる。この操作によりユーザは一旦入力した手書きメッセージをまとめて全て消すこともできる。
【0067】
書いたメッセージを発信したくなくなったとき、あるいは、図2の画面で誤って「メッセージを送る」ボタン6bに触れた場合には、「やめる」ボタン6hに触れることによりメッセージを発信することなく図2の画面に戻ることができる。
【0068】
メッセージを書き終り、発信する場合には、ユーザは「送る」ボタン6jに触れる。
【0069】
図1に戻って、ユーザが「送る」ボタン6jに触れたとき、ユーザ端末1はメッセージ入力領域6kに表示されている画像を読み出して送信手段1eへと供給する。
【0070】
送信手段1eは、画像が供給されたときユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と供給された画像とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ4へと送信する。
【0071】
この後ユーザ端末1は、表示手段1dの表示を図2の状態に戻す。
【0072】
サーバ4は、通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と画像とを組にして記憶する。
【0073】
以上のようにして、ユーザは表示手段1dとともにタッチパネルを構成するタブレット1c上でメッセージを手書き文字として容易に入力し、サーバ4に送ることができる。
【0074】
医師や管理栄養士は、サーバ4に記憶されている生体情報とユーザが発信した画像からなるメッセージとを通信ネットワーク3を介して医師端末5でユーザごとに参照し、必要に応じてアドバイスや通院を促すメッセージを医師端末5を構成するパーソナルコンピュータのキーボードにより書き込み、通信ネットワーク3を介してサーバ4に書き込む。
【0075】
サーバ4は、医師端末5からメッセージが書き込まれたとき、その直前に医師端末5が生体情報やメッセージを参照していたユーザに対して書き込まれたメッセージを送るべきものとして、通信ネットワーク3を介してそのユーザが保有するユーザ端末1へと書き込まれたメッセージを送信する。
【0076】
ユーザ端末1中の受信手段1fは、通信ネットワーク3を介してサーバ4から送信されてきたとき、そのメッセージを受信して保存する。
【0077】
ユーザは図2の画面6中に表示されている「メッセージを読む」ボタン6cに触れることにより受信手段1f中に記憶されているメッセージを読む。この機能は本発明の主要な点ではないので詳しい説明は省略する。
【0078】
本実施例によれば、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワーク3を介してサーバ4へと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバ4に入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバ4で一括管理することが可能となる。
【0079】
また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領でタブレット1c上で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも容易にメッセージを入力することが可能となる。
【0080】
更に、特開平11−9561号公報のように発信したいメッセージを予め登録しておく必要がないので、ユーザは任意のメッセージを自由に発信することが可能となる。
【0081】
そして、ユーザは頭痛や寒気がするとか体が重いといったユーザ自身が感じる体調を手書きメッセージとして簡便に入力でき、入力されたメッセージはサーバへと送信され、サーバ上で生体情報とともにユーザ別に一括して管理されるので、医師は生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービスを提供することができる。
【0082】
また、治療方針や投薬内容についても手書きメッセージを用いて質問できるので、インフォームドコンセントの実現を容易にすることができる。
【0083】
また、手書きメッセージの入力に用いる光透過型のタブレット1cを表示手段1dに重ねて配置してタッチパネルを構成しているので、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で、タッチパネル上で触れた位置で書いた文字を確認しながら手書きしてメッセージを入力すればよいので、一層容易にメッセージを入力することができる。また、そのタッチパネルを用いてユーザ端末1の全ての操作を行うので、タッチパネルを用いない場合に必要となるハードウェアにより構成される操作ボタンを削減することができる。
【0084】
(実施例2) ユーザ端末とサーバを図6のように構成してもよい。
【0085】
図6において、11はユーザ端末、14はサーバである。本実施例のユーザ端末11は実施例1のユーザ端末1と比較して、手書きメッセージ入力手段1bの代わりに図5の画面に「赤」ボタン6eを表示せず赤い矩形の描画機能を持たない手書きメッセージ入力手段11bを有する他、画像をデータ圧縮する圧縮手段11hを有する点だけが異なる。また、サーバ14は実施例1のサーバ4と比較して、画像のデータ圧縮を解き元の画像へと戻す伸張手段14aを有する点だけが異なる。その他、実施例1と同一の構成要素については実施例1と同じ符合を付し、詳しい説明は省略する。
【0086】
次に、動作、作用について説明する。
【0087】
手書きメッセージ入力手段11bは、図2においてユーザが「メッセージを送る」ボタン6bに触れたとき、図5のうち「赤」ボタン6eだけを除いた画面を表示する。ユーザが「黒」ボタン6d、「消ゴム」ボタン6f、「全消去」ボタン6g、「やめる」ボタン6hに触れたときの動作は実施例1の手書きメッセージ入力手段1bと同じである。「赤」ボタン6eがないのでメッセージ入力領域6kに表示される手書きメッセージは白と黒との2値画像となる。
【0088】
ユーザが手書きメッセージを入力後、図5の「送る」ボタン6jに触れたとき、ユーザ端末11はメッセージ入力領域6kに表示されている画像を読み出して圧縮手段11hへと供給する。
【0089】
圧縮手段11hは画像が供給されたとき、G3規格のファクシミリで使用されているいわゆるMH圧縮のアルゴリズムを用いて画像を圧縮し、送信手段1eへと供給する。
【0090】
送信手段1eは、圧縮された画像が供給されたときユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と圧縮された画像とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ14へと送信する。
【0091】
サーバ14中の伸張手段14aは、送信手段1eから供給された画像の圧縮を解き、元の画像へと復元する。
【0092】
サーバ14は、この復元された画像を通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と組にして記憶する。
【0093】
本実施例によれば、通信ネットワーク3を介し画像として送信される手書きメッセージはデータ圧縮されているので、通信ネットワーク3の通進路容量が小さい場合でも通信ネットワーク3にあまり負荷をかけず、短時間で手書きメッセージを送信することができる。
【0094】
なお、圧縮手段11hが用いる圧縮アルゴリズムはMH圧縮に限定する必要はないが、手書きメッセージが線画であるため自然画の圧縮に広く用いられているJPEG圧縮を用いると白画素と黒画素の境界付近に高調波ノイズが発生するので、JPEG圧縮ではなくG4規格以上のファクシミリで用いられるMR圧縮やMMR圧縮など、いわゆるランレングス符合化に基づく可逆圧縮アルゴリズムを用いるのが好ましい。
【0095】
(実施例3)
手書きメッセージ入力手段1bを図7のように構成してもよい。
【0096】
図7において、7はCCDカメラにより実現された電子カメラである。
【0097】
本実施例においては、ユーザは手書きメッセージを発信しようとするとき、予め紙にペンやマジックなどでメッセージを書いた後、その紙に電子カメラ7のピントを合わせた後、電子カメラ7により紙に書いた内容を画像として読込ませる。
【0098】
手書きメッセージ入力手段1bは、電子カメラ7により読込まれた画像を送信手段1eへと供給する。
【0099】
なお、実施例1において手書きメッセージ入力手段1bに内蔵されていたタブレット1cは、タッチパネル上のボタン操作を行う場合にはユーザ端末1内に残しておく。あるいは、タブレット1cを完全に排除する場合には、図2〜図5で表示手段1dの画面上に表示したボタンをハードウェアボタンとして個別に設けるものとする。
【0100】
本実施例によれば、ユーザは手書きメッセージを書く際にタブレット1c上ではなく普通の紙とペンを用いればよいので、実施例1と比較してより簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0101】
(実施例4)
手書きメッセージ入力手段1bを図8のように構成してもよい。
【0102】
図8において、8はスキャナである。
【0103】
本実施例においては、ユーザは手書きメッセージを発信しようとするとき、予め紙にペンやマジックなどでメッセージを書いた後、スキャナ8にその紙に書いた内容を画像として読込ませる。
【0104】
手書きメッセージ入力手段1bは、スキャナ8により読込まれた画像を送信手段1eへと供給する。
【0105】
なお、実施例1において手書きメッセージ入力手段1bに内蔵されていたタブレット1cは、タッチパネル上のボタン操作を行う場合にはユーザ端末1内に残しておく。あるいは、タブレット1cを完全に排除する場合には、図2〜図5で表示手段1dの画面上に表示したボタンをハードウェアボタンとして個別に設けるものとする。
【0106】
本実施例によれば、ユーザは手書きメッセージを書く際にタブレット1c上ではなく普通の紙とペンを用いればよいので、実施例1と比較してより簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0107】
また、実施例3と比較して、スキャナ8は電子カメラ7のようにピントを合わせるという操作を必要としないので、一層簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の健康管理方法および健康管理装置は、ユーザが頭痛や寒気がするとか体が重いといった自らが感じる体調を手書き文字でメッセージを容易に入力、発信し、そのメッセージがサーバ上で生体情報と一括管理されるので、医師は生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービスを提供することが可能となる。
【0109】
また、ユーザが治療方針についての質問を手書き文字でメッセージを容易に入力、発信できるので、遠隔医療サービスにおけるインフォームドコンセントの実現を推進することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における健康管理システムの構成図
【図2】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図3】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図4】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図5】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図6】本発明の実施例2における健康管理システムの構成図
【図7】本発明の実施例3における手書きメッセージ入力手段の構成図
【図8】本発明の実施例4における手書きメッセージ入力手段の構成図
【符号の説明】
1、11 ユーザ端末
1b、11b 手書きメッセージ入力手段
1c タブレット
1d 表示手段
1e 送信手段
3 通信ネットワーク
4、14 サーバ
7 電子カメラ
8 スキャナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの生体情報とユーザが発信するメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集し健康状態を遠隔管理する健康管理方法および健康管理システムに関するものであり、特にユーザが発信するメッセージの入力方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、日本では人口の急速な高齢化や医療の高度化に伴って、医療費の高騰と健康保険財政の逼迫が懸念され、従来推奨されてきた病気の早期発見、早期治療だけでなく、病気にならないための健康管理が、個人的には勿論、社会的にも求められつつある。
【0003】
一方、米国においては、病院で行うべき治療と自宅で可能な治療とが明確に区別され、手術を行った場合でも患者を数日で退院させ、訪問看護などにより経過を在宅管理することが広く行われている。
【0004】
これらの病気を未然に防ぐための健康管理や退院後の在宅管理を効率的に行う手段の一つとして、自宅で測定されたユーザの体温、体重、血圧、血糖値などの生体情報を公衆回線やケーブルテレビ、インターネットなどの通信ネットワークを介してサーバに収集し、収集した生体情報を医師や管理栄養士など遠方に位置する専門家が参照して、必要に応じてアドバイスをしたり通院を促したりする健康管理システムが提案されている。
【0005】
こうした健康管理システムでは、これまで生体情報を正確に取得することだけに重点が置かれてきたが、ユーザの健康状態を的確に把握するには、数値として現われる生体情報を見るだけではなく、頭痛や寒気がするとか体が重いといったユーザ自身が感じる体調も勘案し、総合的に判断する必要がある。
【0006】
また、インフォームドコンセントの観点から、ユーザが治療方針や投薬内容について質問できることも必要である。
【0007】
しかしながら、ユーザが自らの体調について伝えたり質問したりするためにメッセージを発信することの必要性や、メッセージの適切な入力方法についてはこれまであまり議論されてこなかった。
【0008】
メッセージの発信を可能にする公知の技術としては、電話やファクシミリが広く普及している。
【0009】
また、近年では、パーソナルコンピュータや携帯電話を媒介とした、いわゆる電子メールによるメッセージの発信も広まりつつある。
【0010】
更に、電子メールの応用として、特開平11−9561号公報には、ユーザ端末上で複数の電子メールの本文と送信先とを複数のスイッチに一対一に対応づけて予め記憶させておき、押下されたスイッチに応じて記憶されている本文の一つを定められた送信先へ電子メールとして送信する技術も提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−9561号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電話によるメッセージの発信には、医師が外出中であったり通話中であったりすると何度もかけ直さねばならないという課題がある。また、生体情報はサーバに自動的に記録されるが、電話で話した内容は医師が個別に入力しない限りサーバには記録されず、生体情報と一括管理できないという課題がある。
【0013】
ファクシミリを用いる場合には、医師が外出中であってもメッセージを伝えることができるが、医師が個別に転記してサーバに入力しない限り、生体情報とメッセージをサーバ上で一括管理できないという課題は残ってしまう。
【0014】
電子メールを用いる場合には、電子メールの内容をサーバが自動的に記録することにより、ユーザの生体情報とメッセージとを容易に一括管理できるが、ユーザがキーボードや携帯電話を用いて文字を入力する必要があるため、こうした煩雑な入力操作を伴う情報機器に不慣れな人もユーザとなり得る健康管理システムにそのまま導入するのは適切でない。
【0015】
特開平11−9561号公報で提案されている技術はキーボードなどによる文字入力操作を不要とするものであるが、予め登録されたメッセージしか伝えることができないという課題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、ユーザが頭痛や寒気がするとか体が重いといった自らが感じる体調や治療方針についての質問を、メッセージとして簡便に入力できるようにし、同時に生体情報とメッセージとが一括管理されるようにすることによって、生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービス、および、遠隔医療サービスにおけるインフォームドコンセントを実現することを目的としてなされたものであり、ユーザの生体情報と手書き文字として入力されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集するものである。
【0017】
これにより、電話のように医師の都合が悪ければユーザが何度もメッセージの発信を試み直さねばならないという課題が解消し、ユーザはいつでもメッセージを発信可能となる。
【0018】
また、ユーザのメッセージを直接サーバに収集するので、電話やファクシミリを用いる場合のようにメッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することが可能となる。
【0019】
更に、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも容易にメッセージを入力することが可能となる。
【0020】
更に、特開平11−9561号公報のように発信したいメッセージを予め登録しておくことなく、ユーザは任意のメッセージを自由に発信することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に係る健康管理方法は、ユーザの生体情報とユーザが発信する手書き文字として入されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集する方法としている。
【0022】
そして、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワークを介してサーバへと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0023】
本発明の請求項2に係る健康管理システムは、ユーザの生体情報とユーザが発信する手書き文字として入されたメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集するシステムとしている。
【0024】
そして、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワークを介してサーバへと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0025】
本発明の請求項3に係る健康管理システムは、ユーザの生体情報を取得しユーザが発信するメッセージを入力するユーザ端末と、通信ネットワークと、前記ユーザ端末により取得された生体情報および入力されたメッセージを前記通信ネットワークを介して収集するサーバを備え、前記ユーザ端末はユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する手書きメッセージ入力手段と、入力された手書き文字を画像として表示する表示手段と、前記表示手段に画像として表示された手書き文字をサーバへと送信する送信手段を有する構成としている。
【0026】
そして、手書きメッセージ入力手段によりユーザが発信しようとするメッセージを手書き文字として入力させ、確認のためにその手書き文字を前記表示手段に画像として表示させ、確認が済んだ手書き文字からなるメッセージを送信手段によりサーバへと送信し記憶させるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバに入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバで一括管理することができる。また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0027】
本発明の請求項4に係る健康管理システムは、送信手段は表示手段に画像として表示された手書き文字をデータ圧縮してサーバへと送信する構成としている。
【0028】
そして、手書き文字からなるメッセージの画像を圧縮してからサーバへと送信するので、通信ネットワークの通進路容量が小さい場合でも短時間で手書きメッセージを送信することができる。
【0029】
本発明の請求項5に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はタブレットを用いてメッセージを入力する構成としている。
【0030】
そして、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領でタブレット上で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0031】
本発明の請求項6に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段は光透過型のタブレットを表示手段上に配置しタッチパネルとして構成している。
【0032】
そして、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で、タッチパネル上で触れた位置で書いた文字を確認しながら手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0033】
本発明の請求項7に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はメッセージを電子カメラで読み込む構成としている。
【0034】
そして、ユーザはメッセージを紙に書いた後に電子カメラで撮影するだけでよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0035】
本発明の請求項8に係る健康管理システムは、手書きメッセージ入力手段はメッセージをスキャナで読み込む構成としている。
【0036】
そして、ユーザはメッセージを紙に書いた後にスキャナで読み込むだけでよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも任意のメッセージを容易に入力することができる。
【0037】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いてさらに詳しく説明する。
【0038】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の健康管理システムを示す構成図である。
【0039】
図1において、1はユーザの生体情報を取得するとともにユーザが発信するメッセージを入力するユーザ端末であり、内部にユーザの生体情報を取得する生体情報取得手段1aと、ユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する手書きメッセージ入力手段1bと、液晶ディスプレイからなり画像を表示する表示手段1dと、ユーザの生体情報およびユーザが発信するメッセージを送信する送信手段1eと、外部からのメッセージを受信する受信手段1fと、このユーザ端末1を使用するユーザを表すユーザ識別子を記憶するユーザ識別子記憶手段1gを備えている。このうち手書きメッセージ入力手段1bは、透明素材でできた感圧型のタブレット1cを有している。タブレット1cは表示手段1dの画面の上に重ねて配置され、表示手段1dと一体化していわゆるタッチパネルを構成している。ユーザ端末1は1人のユーザが1台使用し、ユーザに固有のユーザ識別子がユーザ識別子記憶手段1gに記憶されている。すなわち、ユーザAとユーザBが存在する場合には、ユーザA、Bは各々1台ずつユーザ端末1を保有し、各ユーザ端末1中のユーザ識別子記憶手段1gにはそれぞれ異なるユーザ識別子が記憶されることになる。また、2−1は生体情報の一つである体温を測定する測定手段、2−2は生体情報の一つである血糖値を測定する測定手段、3は地域光通信網により実現された通信ネットワーク、4はサーバ、5は医師や管理栄養士がユーザの健康管理に用いる医師端末である。医師端末5は汎用のパーソナルコンピュータと専用のソフトウェアにより実現されている。
【0040】
また、図2〜図5は表示手段1dに表示される画面の内容を説明する説明図である。
【0041】
図2において、6は画面の全体、6a、6b、6cは画面6中に表示されたボタンである。
【0042】
また、図5において、6d、6e、6f、6g、6h、6jは画面6中に表示されたボタン、6kは手書きメッセージを入力するメッセージ入力領域である。
【0043】
次に、動作、作用について説明する。
【0044】
ユーザ端末1が起動されると、表示手段1dは図2に示すように、画面6中に「測定する」ボタン6aと「メッセージを送る」ボタン6bと「メッセージを読む」ボタン6cとを表示する。
【0045】
ユーザは表示手段1dの画面の上に重ねて配置されいわゆるタッチパネルを構成するタブレット1c上でボタン6a〜6cが表示されている領域に触れることにより、ユーザ端末1を操作する。表示手段1dが他の表示を行っている場合も同様に、画面上のボタンが表示されている領域に触れて操作する。
【0046】
まず、生体情報を取得する場合の動作について説明する。
【0047】
ユーザは図2の画面6中に表示されている「測定する」ボタン6aに触れた後生体情報の測定を行う。
【0048】
ユーザが「測定する」ボタン6aに触れたとき、表示手段1dに画面6中からボタン6a〜6cを消去させ、新たに「やめる」ボタン(図示せず)を表示させる。ユーザは図2の画面で誤って「測定する」ボタン6aに触れた場合には、この「やめる」ボタンに触れることにより生体情報を測定することなく図2の画面に戻ることができる。
【0049】
ユーザは、「測定する」ボタン6aに意識して触れた場合には、この後、測定手段2−1または測定手段2−2のいずれかを用いて生体情報を測定する。
【0050】
測定手段2−1は、ユーザの操作により生体情報のひとつである体温を測定する。以下、説明の都合上、測定された体温をTで表す。測定後、測定手段2−1は測定値が体温であることを示す生体情報識別子ID_Tとともに測定した体温Tを赤外線に変換したディジタル信号として生体情報取得手段1aへ供給する。
【0051】
測定手段2−2は、ユーザの操作により生体情報のひとつである血糖値を測定する。以下、説明の都合上、測定された血糖値をGで表す。測定後、測定手段2−2は測定値が血糖値であることを示す生体情報識別子ID_Gとともに測定した血糖値Gを赤外線に変換したディジタル信号として生体情報取得手段1aへ供給する。
【0052】
生体情報取得手段1aは、測定手段2−1または測定手段2−2から赤外線が供給されたとき、赤外線に含まれる生体情報識別子に基づいて生体情報の値を復元する。すなわち、生体情報識別子がID_Tである場合には生体情報として体温Tを復元し、生体情報識別子がID_Gである場合には生体情報として血糖値Gを復元する。この後、生体情報取得手段1aは、生体情報識別子がID_Tである場合には文字列「体温」と体温Tと文字列「℃」とを表示手段1dへ供給するとともに、生体情報識別子ID_Tと体温Tとを送信手段1eへと供給する。一方、生体情報識別子がID_Gである場合には文字列「血糖値」と血糖値Gと文字列「mg/dL」とを表示手段1dへ供給するとともに、生体情報識別子ID_Gと血糖値Gとを送信手段1eへと供給する。
【0053】
表示手段1dは、生体情報取得手段1aから供給された2つの文字列と生体情報を表す値を並べて表示する。例えば、文字列「体温」と体温Tと文字列「℃」とが供給され体温Tの値が36.3である場合には、表示手段1dの画面6には、図3に示すように「体温36.3℃」と表示される。一方、文字列「血糖値」と血糖値Gと文字列「mg/dL」とが供給され血糖値Gの値が128であった場合には、図4に示すように「血糖値128mg/dL」と表示される。表示手段1dは、5秒間この表示を続けた後、再び図2の画面を表示する。
【0054】
ユーザ識別子記憶手段1gは、ユーザ端末1を使用するユーザのユーザ識別子を記憶している。
【0055】
送信手段1eは、生体情報取得手段1aから生体情報識別子と生体情報の値とが供給されたとき、ユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と生体情報取得手段1aから供給された生体情報識別子と生体情報の値とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ4へと送信する。
【0056】
サーバ4は、通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と生体情報識別子と生体情報の値とを組にして記憶する。
【0057】
以上のようにしてユーザの生体情報はサーバ4に記憶される。
【0058】
次に、ユーザがメッセージを入力する際の動作について説明する。
【0059】
ユーザはメッセージを発信するとき、表示手段1dに図2の画面が表示されている状態で、「メッセージを送る」ボタン6bに触れる。
【0060】
手書きメッセージ入力手段1bは「メッセージを送る」ボタン6bに触れられたときに起動され、表示手段1dの画面6中からボタン6a〜6cを消去させ、新たに図5のように「黒」ボタン6dと、「赤」ボタン6eと、「消ゴム」ボタン6fと、「全消去」ボタン6gと、「やめる」ボタン6hと、「送る」ボタン6jと、メッセージ入力領域6kとを表示させる。メッセージ入力領域6kは初期状態では白で塗り潰されている。
【0061】
手書きメッセージの入力は、ユーザが「黒」ボタン6dか「赤」ボタン6eに触れることにより開始される。
【0062】
ユーザが「黒」ボタン6dに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺5ピクセルの黒い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺5ピクセルの黒い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな黒い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。なお、ユーザがメッセージ入力領域6kに触れる際には、指先ではなくキャップをしたペン先など、タブレット1cを汚したり傷付けたりしない範囲で細いものを用いる方が望ましい。
【0063】
ユーザが「赤」ボタン6eに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺5ピクセルの赤い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺5ピクセルの赤い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな赤い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。
【0064】
このようにして黒または赤で入力された手書きメッセージは、「消ゴム」ボタン6fか「全消去」ボタン6gに触れることにより消去することができる。
【0065】
ユーザが「消ゴム」ボタン6fに触れた後にメッセージ入力領域6k中に位置するタブレット1c上の任意の点に触れたとき、手書きメッセージ入力手段1bはその点を中心とする一辺11ピクセルの白い矩形を表示手段1dに表示させる。その後、ユーザがタブレット1cに触れたまま触れる点を移動した場合には、移動した点を中心として再びその点を中心とする一辺11ピクセルの白い矩形を表示手段1dに表示させる。新たな白い矩形の描画は、ユーザがタブレット1cに触れるのをやめるか、触れる点がメッセージ入力領域6kからはみ出したときに終了する。メッセージ入力領域6k中の黒または赤で描画されていないピクセルは全て白なので、この操作によりユーザは一旦入力した手書きメッセージを部分的に選択して消すことができる。
【0066】
ユーザが「全消去」ボタン6gに触れた場合には、手書きメッセージ入力手段1bは表示手段1dにメッセージ入力領域6k中の全てのピクセルを白で上書きさせる。この操作によりユーザは一旦入力した手書きメッセージをまとめて全て消すこともできる。
【0067】
書いたメッセージを発信したくなくなったとき、あるいは、図2の画面で誤って「メッセージを送る」ボタン6bに触れた場合には、「やめる」ボタン6hに触れることによりメッセージを発信することなく図2の画面に戻ることができる。
【0068】
メッセージを書き終り、発信する場合には、ユーザは「送る」ボタン6jに触れる。
【0069】
図1に戻って、ユーザが「送る」ボタン6jに触れたとき、ユーザ端末1はメッセージ入力領域6kに表示されている画像を読み出して送信手段1eへと供給する。
【0070】
送信手段1eは、画像が供給されたときユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と供給された画像とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ4へと送信する。
【0071】
この後ユーザ端末1は、表示手段1dの表示を図2の状態に戻す。
【0072】
サーバ4は、通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と画像とを組にして記憶する。
【0073】
以上のようにして、ユーザは表示手段1dとともにタッチパネルを構成するタブレット1c上でメッセージを手書き文字として容易に入力し、サーバ4に送ることができる。
【0074】
医師や管理栄養士は、サーバ4に記憶されている生体情報とユーザが発信した画像からなるメッセージとを通信ネットワーク3を介して医師端末5でユーザごとに参照し、必要に応じてアドバイスや通院を促すメッセージを医師端末5を構成するパーソナルコンピュータのキーボードにより書き込み、通信ネットワーク3を介してサーバ4に書き込む。
【0075】
サーバ4は、医師端末5からメッセージが書き込まれたとき、その直前に医師端末5が生体情報やメッセージを参照していたユーザに対して書き込まれたメッセージを送るべきものとして、通信ネットワーク3を介してそのユーザが保有するユーザ端末1へと書き込まれたメッセージを送信する。
【0076】
ユーザ端末1中の受信手段1fは、通信ネットワーク3を介してサーバ4から送信されてきたとき、そのメッセージを受信して保存する。
【0077】
ユーザは図2の画面6中に表示されている「メッセージを読む」ボタン6cに触れることにより受信手段1f中に記憶されているメッセージを読む。この機能は本発明の主要な点ではないので詳しい説明は省略する。
【0078】
本実施例によれば、ユーザが発信したメッセージは通信ネットワーク3を介してサーバ4へと自動的に発信され記録されるので、ユーザは医師の都合に係わらずいつでもメッセージを発信可能となるとともに、メッセージを医師がわざわざサーバ4に入力しなくても、ユーザの生体情報とメッセージとをサーバ4で一括管理することが可能となる。
【0079】
また、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領でタブレット1c上で文字を手書きしてメッセージを入力すればよいので、情報機器の操作に不慣れなユーザでも容易にメッセージを入力することが可能となる。
【0080】
更に、特開平11−9561号公報のように発信したいメッセージを予め登録しておく必要がないので、ユーザは任意のメッセージを自由に発信することが可能となる。
【0081】
そして、ユーザは頭痛や寒気がするとか体が重いといったユーザ自身が感じる体調を手書きメッセージとして簡便に入力でき、入力されたメッセージはサーバへと送信され、サーバ上で生体情報とともにユーザ別に一括して管理されるので、医師は生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービスを提供することができる。
【0082】
また、治療方針や投薬内容についても手書きメッセージを用いて質問できるので、インフォームドコンセントの実現を容易にすることができる。
【0083】
また、手書きメッセージの入力に用いる光透過型のタブレット1cを表示手段1dに重ねて配置してタッチパネルを構成しているので、ユーザは紙と鉛筆で文字を書くのと同じ要領で、タッチパネル上で触れた位置で書いた文字を確認しながら手書きしてメッセージを入力すればよいので、一層容易にメッセージを入力することができる。また、そのタッチパネルを用いてユーザ端末1の全ての操作を行うので、タッチパネルを用いない場合に必要となるハードウェアにより構成される操作ボタンを削減することができる。
【0084】
(実施例2) ユーザ端末とサーバを図6のように構成してもよい。
【0085】
図6において、11はユーザ端末、14はサーバである。本実施例のユーザ端末11は実施例1のユーザ端末1と比較して、手書きメッセージ入力手段1bの代わりに図5の画面に「赤」ボタン6eを表示せず赤い矩形の描画機能を持たない手書きメッセージ入力手段11bを有する他、画像をデータ圧縮する圧縮手段11hを有する点だけが異なる。また、サーバ14は実施例1のサーバ4と比較して、画像のデータ圧縮を解き元の画像へと戻す伸張手段14aを有する点だけが異なる。その他、実施例1と同一の構成要素については実施例1と同じ符合を付し、詳しい説明は省略する。
【0086】
次に、動作、作用について説明する。
【0087】
手書きメッセージ入力手段11bは、図2においてユーザが「メッセージを送る」ボタン6bに触れたとき、図5のうち「赤」ボタン6eだけを除いた画面を表示する。ユーザが「黒」ボタン6d、「消ゴム」ボタン6f、「全消去」ボタン6g、「やめる」ボタン6hに触れたときの動作は実施例1の手書きメッセージ入力手段1bと同じである。「赤」ボタン6eがないのでメッセージ入力領域6kに表示される手書きメッセージは白と黒との2値画像となる。
【0088】
ユーザが手書きメッセージを入力後、図5の「送る」ボタン6jに触れたとき、ユーザ端末11はメッセージ入力領域6kに表示されている画像を読み出して圧縮手段11hへと供給する。
【0089】
圧縮手段11hは画像が供給されたとき、G3規格のファクシミリで使用されているいわゆるMH圧縮のアルゴリズムを用いて画像を圧縮し、送信手段1eへと供給する。
【0090】
送信手段1eは、圧縮された画像が供給されたときユーザ識別子記憶手段1gに記憶されているユーザ識別子を読込み、読込んだユーザ識別子と圧縮された画像とを組にして通信ネットワーク3を介してサーバ14へと送信する。
【0091】
サーバ14中の伸張手段14aは、送信手段1eから供給された画像の圧縮を解き、元の画像へと復元する。
【0092】
サーバ14は、この復元された画像を通信ネットワーク3を介して送信されてきたユーザ識別子と組にして記憶する。
【0093】
本実施例によれば、通信ネットワーク3を介し画像として送信される手書きメッセージはデータ圧縮されているので、通信ネットワーク3の通進路容量が小さい場合でも通信ネットワーク3にあまり負荷をかけず、短時間で手書きメッセージを送信することができる。
【0094】
なお、圧縮手段11hが用いる圧縮アルゴリズムはMH圧縮に限定する必要はないが、手書きメッセージが線画であるため自然画の圧縮に広く用いられているJPEG圧縮を用いると白画素と黒画素の境界付近に高調波ノイズが発生するので、JPEG圧縮ではなくG4規格以上のファクシミリで用いられるMR圧縮やMMR圧縮など、いわゆるランレングス符合化に基づく可逆圧縮アルゴリズムを用いるのが好ましい。
【0095】
(実施例3)
手書きメッセージ入力手段1bを図7のように構成してもよい。
【0096】
図7において、7はCCDカメラにより実現された電子カメラである。
【0097】
本実施例においては、ユーザは手書きメッセージを発信しようとするとき、予め紙にペンやマジックなどでメッセージを書いた後、その紙に電子カメラ7のピントを合わせた後、電子カメラ7により紙に書いた内容を画像として読込ませる。
【0098】
手書きメッセージ入力手段1bは、電子カメラ7により読込まれた画像を送信手段1eへと供給する。
【0099】
なお、実施例1において手書きメッセージ入力手段1bに内蔵されていたタブレット1cは、タッチパネル上のボタン操作を行う場合にはユーザ端末1内に残しておく。あるいは、タブレット1cを完全に排除する場合には、図2〜図5で表示手段1dの画面上に表示したボタンをハードウェアボタンとして個別に設けるものとする。
【0100】
本実施例によれば、ユーザは手書きメッセージを書く際にタブレット1c上ではなく普通の紙とペンを用いればよいので、実施例1と比較してより簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0101】
(実施例4)
手書きメッセージ入力手段1bを図8のように構成してもよい。
【0102】
図8において、8はスキャナである。
【0103】
本実施例においては、ユーザは手書きメッセージを発信しようとするとき、予め紙にペンやマジックなどでメッセージを書いた後、スキャナ8にその紙に書いた内容を画像として読込ませる。
【0104】
手書きメッセージ入力手段1bは、スキャナ8により読込まれた画像を送信手段1eへと供給する。
【0105】
なお、実施例1において手書きメッセージ入力手段1bに内蔵されていたタブレット1cは、タッチパネル上のボタン操作を行う場合にはユーザ端末1内に残しておく。あるいは、タブレット1cを完全に排除する場合には、図2〜図5で表示手段1dの画面上に表示したボタンをハードウェアボタンとして個別に設けるものとする。
【0106】
本実施例によれば、ユーザは手書きメッセージを書く際にタブレット1c上ではなく普通の紙とペンを用いればよいので、実施例1と比較してより簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0107】
また、実施例3と比較して、スキャナ8は電子カメラ7のようにピントを合わせるという操作を必要としないので、一層簡便なメッセージの入力を実現できる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の健康管理方法および健康管理装置は、ユーザが頭痛や寒気がするとか体が重いといった自らが感じる体調を手書き文字でメッセージを容易に入力、発信し、そのメッセージがサーバ上で生体情報と一括管理されるので、医師は生体情報とユーザ自らが感じる体調の両方を勘案した遠隔医療サービスを提供することが可能となる。
【0109】
また、ユーザが治療方針についての質問を手書き文字でメッセージを容易に入力、発信できるので、遠隔医療サービスにおけるインフォームドコンセントの実現を推進することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における健康管理システムの構成図
【図2】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図3】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図4】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図5】同表示手段1dの表示内容の例を説明する説明図
【図6】本発明の実施例2における健康管理システムの構成図
【図7】本発明の実施例3における手書きメッセージ入力手段の構成図
【図8】本発明の実施例4における手書きメッセージ入力手段の構成図
【符号の説明】
1、11 ユーザ端末
1b、11b 手書きメッセージ入力手段
1c タブレット
1d 表示手段
1e 送信手段
3 通信ネットワーク
4、14 サーバ
7 電子カメラ
8 スキャナ
Claims (8)
- ユーザの生体情報とユーザが発信するメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集し健康状態を遠隔管理する方法であって、ユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する健康管理方法。
- ユーザの生体情報とユーザが発信するメッセージとを通信ネットワークを介してサーバに収集し健康状態を遠隔管理するシステムであって、ユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する健康管理システム。
- ユーザの生体情報を取得しユーザが発信するメッセージを入力するユーザ端末と、通信ネットワークと、前記ユーザ端末により取得された生体情報および入力されたメッセージを前記通信ネットワークを介して収集するサーバを備え、前記ユーザ端末はユーザが発信するメッセージを手書き文字として入力する手書きメッセージ入力手段と、入力された手書き文字を画像として表示する表示手段と、前記表示手段に画像として表示された手書き文字をサーバへと送信する送信手段を有する請求項2記載の健康管理システム。
- 送信手段は表示手段に画像として表示された手書き文字をデータ圧縮してサーバへと送信する構成とした請求項3記載の健康管理システム。
- 手書きメッセージ入力手段はタブレットを用いてメッセージを入力する構成とした請求項3記載の健康管理システム。
- 手書きメッセージ入力手段は光透過型のタブレットを表示手段上に配置しタッチパネルとして構成した請求項5記載の健康管理システム。
- 手書きメッセージ入力手段はメッセージを電子カメラで読み込む構成とした請求項3記載の健康管理システム。
- 手書きメッセージ入力手段はメッセージをスキャナで読み込む構成とした請求項3記載の健康管理システム。
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---|---|---|---|
JP2002296248A JP2004133601A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 健康管理方法と健康管理システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013168137A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-29 | Ntt Communications Kk | 状態管理システム、状態管理サーバ、状態管理方法および状態管理プログラム |
JP2020129214A (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-27 | コニカミノルタ株式会社 | 見守り装置および見守りプログラム |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002296248A patent/JP2004133601A/ja active Pending
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