JP2004133568A - 突入電流防止装置 - Google Patents

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JP2004133568A JP2002295630A JP2002295630A JP2004133568A JP 2004133568 A JP2004133568 A JP 2004133568A JP 2002295630 A JP2002295630 A JP 2002295630A JP 2002295630 A JP2002295630 A JP 2002295630A JP 2004133568 A JP2004133568 A JP 2004133568A
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Abstract

【課題】電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くても突入電流を制限することができ、かつ突入電流制限抵抗での無駄な電力消費を防止できる突入電流防止装置を提供する。
【解決手段】突入電流防止装置10は、電源12と電源スイッチ14と負荷27と突入電流制限抵抗22を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗22をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチと、電源スイッチ14がオン状態の間はバイメタル21と非接触状態に保たれ電源スイッチ14がオフ状態の間はバイメタル21と接触状態に保たれるヒートシンク19とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突入電流防止装置に関するものである。詳しくは、バイメタルスイッチを用いる突入電流防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源スイッチがオンにされると、突入電流が瞬時発生する。突入電流は、その電流値が高い。このため、突入電流が負荷に入力されると、負荷が破壊されてしまう。突入電流による負荷の破壊を防止するために、電源スイッチと負荷との間に突入電流防止装置を介装する技術が知られている。突入電流防止装置のタイプとしては、サーミスタ回路、半導体回路、バイメタルを用いたものがある。バイメタルを用いた突入電流防止装置は、サーミスタ回路や半導体回路を用いたものよりもコストが安い。
【0003】
バイメタルを用いた突入電流防止装置は、電源と電源スイッチと負荷と突入電流制限抵抗を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチとを備えている。バイメタルスイッチは、電源スイッチがオンにされると電流が流れ、通電によって発熱して昇温することによって変形してオンになる。電源スイッチがオフにされると、バイメタルスイッチへの通電が解除され、バイメタルスイッチの温度が下がって変形前の形状に復帰してオフになる。
このように構成されていると、電源スイッチがオンにされたとき、すなわち突入電流が発生するときには、バイメタルスイッチがオフされており、突入電流制限抵抗によって制限された電流が負荷に入力される。従って、電源スイッチがオンにされたときに発生する大きな突入電流によって、負荷が破壊されてしまうのが防止される。過渡的な突入電流がおさまると、バイメタルスイッチがオンされ、突入電流制限抵抗をバイパスする回路が有効になる。
【0004】
バイメタルスイッチがオンからオフになるのは、電源スイッチがオフにされバイメタルスイッチの温度が下がってからである。すなわち、電源がオフにされても、バイメタルスイッチは直ぐにオフにならない。この状態で電源スイッチが再びオンにされると、突入電流が直接負荷に入力され、負荷が破壊されてしまう。負荷が破壊されてしまうのを防ぐためには、バイメタルスイッチからの放熱が多く行われるようにして、その温度を早く下げる必要がある。バイメタルスイッチの温度が早く下がると、電源スイッチがオフにされたときに、バイメタルスイッチは直ぐにオフになる。このため、電源スイッチを短時間でオフからオンに切替えても、突入電流が制限される。
バイメタルスイッチの放熱を促進する技術が、「実用新案文献1」に記載されている。この技術は、密閉容器に満たされた弗素系不活性液体中にバイメタルを浸漬し、バイメタルスイッチの放熱効率を向上させている。
【0005】
【実用新案文献1】
実開平4−123045号公報(第1−8頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した「実用新案文献1」に記載のバイメタルスイッチは、密閉容器に満たされた弗素系不活性液体中にバイメタルを浸漬する構成であり、常時冷却されている。すなわち、バイメタルスイッチが通電されて発熱している状態でも、非通電とされて発熱していない状態でも、バイメタルスイッチは常時冷却されている。バイメタルスイッチが常時冷却されていると、電源スイッチがオンになってからバイメタルスイッチがオンになり、突入電流制限抵抗をバイパスする回路が閉じるまでの時間が長くなってしまう。このため、突入電流が流れなくなっても、依然として突入電流制限抵抗に電力が供給され続ける。従って、常時冷却されているバイメタルスイッチを用いた突入電流防止装置では、突入電流を制限することと、突入電流制限抵抗での無駄な電力消費の防止とを両立させることができない。
従って、従来のバイメタルスイッチを用いた突入電流防止装置は、電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が長いもの(例えば、電気炊飯器や冷蔵庫)にしか採用されていないのが実情である。
【0007】
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くても突入電流を制限することができ、かつ突入電流制限抵抗での無駄な電力消費を防止できる突入電流防止装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用と効果】請求項1に記載の突入電流防止装置は、電源と電源スイッチと負荷と突入電流制限抵抗を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチと、電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保たれ電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクとを備えている。
上記の突入電流防止装置は、電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保たれ、電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクとを備えている。電源スイッチがオフの間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクを備えていると、電源スイッチがオフにされたときに、バイメタルの熱がヒートシンクに吸収され、バイメタルの温度を早く下げることができる。従って、電源スイッチがオフにされるとバイメタルスイッチは直ぐにオフになる。バイメタルスイッチがオフになっていると、電源スイッチと負荷は突入電流制限抵抗を介して接続される。従って、この状態で電源スイッチがオンにされても、負荷に入力される突入電流は突入電流制限抵抗によって制限される。よって、上記の突入電流防止装置によれば、電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くても、突入電流によって負荷が破壊されてしまうのを防止することができる。上記の突入電流防止装置は、構成が簡単なのでコストが安い。
また、電源スイッチがオンにされると、ヒートシンクはバイメタルと非接触状態になるので、バイメタルは短時間に温度が上がって変形し、突入電流制限抵抗をパイパスする回路が短時間で閉じられる。従って、突入電流制限抵抗によって電力が無駄に消費されることが防止される。
【0009】
請求項1に記載の突入電流防止装置において、電源スイッチのオンオフ状態を切換える動作部材がヒートシンクを変位させることが好ましい(請求項2)。
上記の突入電流防止装置は、電源スイッチのオンオフ状態を切換える動作部材がヒートシンクを変位させる。このため、構成を単純化することができる。
【0010】
請求項3に記載のバイメタルスイッチは、電源スイッチのオンオフ状態を切換える動作部材と、バイメタルと、ヒートシンクとを備え、その動作部材がヒートシンクを変位させて電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保ち電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保つ。
上記のバイメタルスイッチは、電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保たれ電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクとを備えている。電源スイッチがオフの間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクを備えていると、電源スイッチがオフにされたときに、バイメタルの熱がヒートシンクに吸収され、バイメタルの温度を早く下げることができる。従って、電源スイッチがオフにされるとバイメタルスイッチは直ぐにオフになる。上記のバイメタルスイッチは、構成が簡単なのでコストが安い。一方、電源スイッチがオンにされると、ヒートシンクはバイメタルと非接触状態になる。このため、バイメタルは短時間に温度が上がって変形し、突入電流制限抵抗をパイパスする回路が短時間で閉じられる。従って、突入電流制限抵抗によって電力が無駄に消費されることが防止される。
【0011】
請求項4に記載の突入電流防止装置は、電源と電源スイッチと負荷と突入電流制限抵抗を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチと、少なくとも電源スイッチがオフ状態に切換えられた直後に運転するバイメタルの放熱機構とを備えている。
このように、電源スイッチがオフ状態に切換えられた直後に運転するバイメタルの放熱機構を備えていると、バイメタルの温度を早く下げることができる。従って、電源スイッチがオフになるとバイメタルスイッチは直ぐにオフになる。よって、上記の突入電流防止装置によれば、電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くても、突入電流によって負荷が破壊されてしまうのを防止することができる。上記の突入電流防止装置は、構成が簡単なのでコストが安い。
【0012】
請求項4に記載の突入電流防止装置において、バイメタルには放熱フィンが設けられており、放熱機構は送風ファンと送風ファン駆動モータとコンデンサと電源スイッチがオフするとオンするスイッチを備えていることが好ましい(請求項5)。
上記の突入電流防止装置のバイメタルには、放熱フィンが設けられている。そして、放熱機構は送風ファンと送風ファン駆動モータとコンデンサと電源スイッチがオフするとオンするスイッチを備えている。電源スイッチがオフにされると、充電されていたコンデンサが放電する電力によって送風ファンが駆動され、バイメタルが冷却される。コンデンサの放電が終了すると送風ファンは停止する。従って、送風ファンが無駄に運転しつづけることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る突入電流防止装置10について、図面を参照しながら説明する。
最初に、図1を参照して突入電流防止装置10の構成を説明する。なお、図1は、電源レバー16がオフ位置された状態の突入電流防止装置10を示している。電源12の下流に接続されている電源スイッチ14は、プレート14bの先端部に設けられている接点14a、接点14aと対向した位置に設けられている接点14cから構成されている。図1に示されているように接点14aと接点14cが離れていると、電源スイッチ14はオフになっている。
【0014】
電源スイッチ14の下流は、バイメタル21側とバイパススイッチ24側に分枝している。板状のバイメタル21は、熱膨張係数の異なる金属から構成されているとともに、通電されると発熱する。なお、バイメタル21に隣接して配置され、通電されると発熱する発熱体を別に設けることもできる。発熱部を内蔵している。温度が低い状態のバイメタル21は、図1に示されているように、上向きに湾曲した形状を保っている(図1の紙面の上下を突入電流防止装置10の上下とする)。バイパススイッチ24は、プレート24bの先端部に設けられている接点24a、接点24aと対向した位置に設けられている接点24cから構成されている。接点24aと接点24cが離れていると、バイパススイッチ24はオフになる。バイメタル21とバイパススイッチ24との間には、バイメタルバー26が設けられている。バイメタルバー26は、スライド機構(図示省略)に案内されて上下方向にスライドすることができる。
バイメタル21の下流には、突入電流制限用の電気抵抗22が接続されている。電気抵抗22とバイパススイッチ24の下流は合流しており、さらにその下流には負荷であるモータ27が接続されている。
【0015】
電源レバー16は、電源スイッチ14の上側に装着されている。電源レバー16は、操作者が操作部16bを操作することにより、支点16aを中心としてオフ位置とオン位置との間を回動する。操作者が電源レバー16をオフ位置またはオン位置まで回動させると、電源レバー16はロック機構(図示省略)によってその位置でロックされる。電源レバー16には、ピン13によって電源バー18が装着されている。電源バー18は、スライド機構(図示省略)に案内されて上下方向にスライドすることができる。このように構成されているので、電源レバー16がオフ位置にされると電源バー18は上方にスライドし、オン位置にされると下方にスライドする。
【0016】
バイメタル21の上方にヒートシンク19が取り付けられている。ヒートシンク19は、スライド機構(図示省略)に案内されて上下方向にスライドすることができる。電源レバー16の操作部16bとは反対側の端部16cと、ヒートシンク19との間にはスプリング28が介装されている。従って、電源レバー16がオフ位置にある場合には、ヒートシンク19はスプリング28に付勢されてバイメタル21に押し付けられる。なお、ヒートシンク19は熱を多く吸収する物質(例えば、銅)から形成されていることが好ましい。
【0017】
突入電流防止装置10の動作を説明する。
図1に示されている電源レバー16がオフ位置にある状態から、図2に示されているように電源レバー16がオン位置まで回動されると、電源バー18は下方に移動し、その先端が電源スイッチ14のプレート14bを押す。電源バー18に押されたプレート14bは下向きに変形し、接点14aと接点14cが接触する。接点14aと接点14cが接触すると、電源スイッチ14はオンになる。電源スイッチ14がオンになると、電源12からの電力がバイメタル21と電気抵抗22を介してモータ27に入力される。電源12からの電力が電気抵抗22を介してモータ27に入力されると、電源スイッチ14がオンになったときにモータ27に入力される突入電流が制限される。突入電流が制限されると、それによってモータ27が破壊されてしまうことが防止される。
また、電源レバー16がオン位置に回動されると、ヒートシンク18はスプリング28によって吊り下げられ、バイメタル21から離れる。このときには、バイパススイッチ24がオフになっているので、電流は全てバイメタル21を流れる。
【0018】
バイメタル21に通電が行われると、発熱部が発熱してバイメタル21の温度が上がる。温度が上がったバイメタル21は、図3に示されているように、下向きに湾曲した形状に変形する。下向きに湾曲した形状に変形したバイメタル21は、バイメタルバー26を介してバイパススイッチ24のプレート24bを押す。押されたプレート24bは変形し、接点24bと接点24cが接触してバイパススイッチ24はオンになる。バイパススイッチ24がオンになると、電源12からの電力が直接モータ27に入力される。従って、電気抵抗22には僅かな電流しか流れなくなる。このため、電気抵抗22によって電力が無駄に消費されることが防止される。このとき、バイメタル21には、僅かな電流が流れ続けて発熱が継続される。よって、バイメタル21は、図3に示されている下向きに湾曲した形状を保つ。この状態では、ヒートシンク19はバイメタル21から離れているので、バイメタル21の熱がヒートシンク19によって吸収されることはない。
【0019】
続いて、図4に示されているように、電源レバー16がオフ位置まで回動されると、それとともに電源バー18が上方に移動する。電源バー18が上方に移動して電源スイッチ14のプレート14bを押さなくなると、プレート14bは弾性力で元の形状に戻り、接点14aと接点14cが離れる。接点14aと接点14cが離れると、電源スイッチ14はオフになる。従って、バイメタル21とモータ27に電力が入力されなくなる。
また、電源レバー16がオフ位置まで回動されると、ヒートシンク19が下方に移動し、スプリング28によってバイメタル21に押し付けられる。ヒートシンク19がバイメタル21に押し付けられると、熱伝達によってバイメタル21からヒートシンク19に熱が吸収され(熱が移動し)、バイメタル21の温度は急速に低下する。温度が急速に低下したバイメタル21は、スプリング28の付勢力に抗して上向きに湾曲した形状に変形する。すると、バイパススイッチ24はオフになる。従って、突入電流防止装置10は、図1に示されている状態に戻る。
【0020】
このように、ヒートシンク19がバイメタル21熱を吸収すると、バイパススイッチ24は電源レバー16がオンにされてから直ぐにオフになる。バイパススイッチ24がオフになっていると、電源スイッチ14が再度オンにされたときに、電源12からの電力は電気抵抗22を介してモータ27に入力される。従って、電源スイッチ14がオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くてもモータ27に入力される突入電流が制限される。よって、突入電流によるモータ27の破壊を防止することができる。また、突入電流防止装置10は、構成が簡単であるので安いコストで製造することができる。
このような突入電流防止装置は、電源スイッチがオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短い電気回路(例えば、自動車の******回路)に適用することができる。
【0021】
ヒートシンク19のバイメタル21との接触面は、下向きに湾曲したバイメタル21に沿う形状に成形されていることが望ましい。ヒートシンク19がこのように形成されていると、ヒートシンク19とバイメタル21が密着するので、バイメタル21からヒートシンク19への熱吸収がより多く行われる。
ヒートシンク19とバイメタル21との間に熱伝導シート等を介装してもよい。このように構成すると、ヒートシンク19への熱吸収が効率良く行われる。
ヒートシンク19に放熱フィンを設けることもできる。放熱フィンを設けると、熱を吸収した後のヒートシンク19の温度を早く低下させることができる。ヒートシンク19の温度を早く低下させることができると、その次にヒートシンク19がバイメタル21に押し付けられたときに、より多くの熱を吸収することができる。
【0022】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る突入電流防止装置40について、図面を参照しながら説明する。
最初に、図5を参照しながら突入電流防止装置40の構成を説明する。図5は、電源レバー46がオフ位置にされた状態の突入電流防止装置40を示している。電源42の下流に接続されている電源スイッチ44の構成は、第1実施形態で説明した電源スイッチ14と同様なので、詳しい説明は省略する。
電源スイッチ44の下流は、バイメタル51側とバイパススイッチ54側とコンデンサ62側の3つに分枝している。バイメタル51の上面には、放熱フィン51aが設けられている。なお、バイメタル51と放熱フィン51aは、別体とすることもできる。
バイパススイッチ54の構成は、第1実施形態で説明したバイパススイッチ24と同様なので、詳しい説明は省略する。
【0023】
バイメタル51とバイパススイッチ54との間には、バイメタルバー56が設けられている。バイメタル51の下流には、突入電流制限用の電気抵抗52が接続されている。電気抵抗52とバイパススイッチ54の下流は合流し、モータ57の上流側に接続されている。
電源レバー46は、電源スイッチ44の上側に装着されている。電源レバー46は、支点46aを中心としてオン位置とオフ位置との間を回動する。電源レバー46には、ピン43を介して電源バー48が装着されている。
また、電源レバー46には、支点46aとピン43との間でピン63を介してファンスイッチバー64が装着されている。ファンスイッチバー64は、スライド機構(図示省略)に案内されて上下方向にスライドすることができる。ファンスイッチバー64は、電源レバー46がオフ位置にされると上方に移動し、オン位置にされると下方に移動する。
【0024】
電源レバー46の上側に、ファンスイッチ65が装着されている。ファンスイッチ65は、プレート65bと、プレート65bの先端部に設けられている接点65aと、接点65cが先端部に設けられているプレート65dとから構成されている。図5は、プレート65bがファンスイッチバー64に押されて変形し、接点65aと接点65cが接触している状態を図示している。接点65aと接点65cが接触するとファンスイッチ65はオンになり、離れるとオフになる。
ファンスイッチ65のプレート65dは、電気経路73によってコンデンサ62と接続されている。またコンデンサ62は、電気経路74によってモータ57の上流側に接続されている。電源スイッチ44の下流は、電気経路72によって電気経路73の途中に接続されている。
【0025】
バイメタル51の上側に、電動ファン68が装着されている。電動ファン68とファンスイッチ65のプレート65bとは電気経路75によって接続されている。電動ファン68は、さらに電機経路76によって電機経路74の途中に接続されている。電動ファン68はバイメタル51の上側に配置されており、モータ68aと、モータ68aの回転軸に取り付けられたファン68bを備えている。ファン68bが回転すると、バイメタル51の放熱フィン51aに対して送風が行われる。
【0026】
突入電流防止装置40の動作を説明する。
図5に示されている電源レバー46がオフ位置にされている状態から、図6に示されているように電源レバー46がオン位置まで回動されると、電源バー48は下方に移動し、その先端が電源スイッチ44のプレート44bを押す。電源バー48に押されたプレート44bは下向きに変形し、接点44aと接点44cが接触する。接点44aと接点44cが接触すると、電源スイッチ44はオンになる。電源スイッチ44がオンになると、電力がバイメタル51と電気抵抗52を介してモータ57に入力される。電源42からの電力が電気抵抗52を介してモータ57に供給されると、電源スイッチ54がオンになったときにモータ57に入力される突入電流が制限される。
また、電源スイッチ44がオンになると、電気経路72を介してコンデンサ62に充電が行われる。
【0027】
バイメタル51の温度は通電されると上がり、図7に示されているように、下向きに湾曲した形状に変形する。下向きに湾曲した形状に変形したバイメタル51は、バイメタルバー56を介してバイパススイッチ54のプレート54bを押す。バイメタルバー56に押されたプレート54bは変形し、接点54aと接点54cが接触する。接点54aと接点54cが接触するとバイパススイッチ54はオンになり、電源42から直接モータ57に電力が入力される。この状態では、コンデンサ62への充電は継続される。
図8に示されているように、電源レバー46がオフ位置にされると、電源バー48は上方に移動し、電源スイッチ44のプレート44bを押さなくなる。電源バー48がプレート44bを押さなくなると、接点44aと接点44cが離れ、電源スイッチ44はオフになる。電源スイッチ44がオフになると、バイメタル51、モータ57、コンデンサ62に電力が入力されなくなる。
【0028】
電源レバー46がオフ位置にされるとファンスイッチバー64が上方に移動し、ファンスイッチ65のプレート65bを押す。ファンスイッチバー64がプレート65bを押すと、プレート65bが変形して接点65aと接点65cが接触し、ファンスイッチ65はオンになる。ファンスイッチ65がオンになると、電気経路73、74、75、76によってコンデンサ62と電動ファン68とが接続される。すると、コンデンサ62が放電する電力によって電動ファン68が駆動され、ファン68bが回転する。
ファン68bが回転すると放熱フィン51aに向けて送風が行われ、バイメタル51が冷却される。ファン68bによってバイメタル51が冷却されると、バイメタル51の温度は急速に低下する。そして、バイメタル51は、図5に示されている上向きに湾曲した形状に変形する。バイメタル51が上向きに湾曲した形状に変形すると、バイパススイッチ54はオフになる。従って、突入電流防止装置40は、図5に示されている状態に戻る。
【0029】
このように、ファン68bが回転することによってバイメタル51が冷却されると、バイパススイッチ54は電源レバー46がオンにされてから直ぐにオフになる。従って、電源スイッチ42がオフにされてからオンにされるまでの時間間隔が短くても、モータ57に入力される突入電流が制限される。また、突入電流防止装置40は、構成が簡単であるので安いコストで製造することができる。
【0030】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
従って、例えば、以下に記載するように構成することもできる。
【0031】
(1)バイメタルを冷却するのはヒートシンクやファンに限られない。例えば、ペルチェ素子、ヒートパイプ、熱交換機、液冷等によりバイメタルを冷却することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る突入電流防止装置の説明図。
【図2】同上。
【図3】同上。
【図4】同上。
【図5】第2実施形態に係る突入電流防止装置の説明図。
【図6】同上。
【図7】同上。
【図8】同上。
【符号の説明】
10:突入電流防止装置
12:電源
13:ピン
14:電源スイッチ、14a:接点、14b:プレート、14c:接点
16:電源レバー、16a:支点、16b:操作部、16c:端部
18:電源バー
19:ヒートシンク
21:バイメタル
22:電気抵抗
24:バイパススイッチ、24a:接点、24b:プレート、24c:接点
26:バイメタルバー
27:モータ
28:スプリング
40:突入電流防止装置
42:電源
43:ピン
44:電源スイッチ
46:電源レバー、46a:支点
48:電源バー
51:バイメタル、51a:放熱フィン
52:電気抵抗
54:バイパススイッチ
56:バイメタルバー
57:モータ
62:コンデンサ
63:ピン
64:ファンスイッチバー
65:ファンスイッチ、65a:接点、65b:プレート、65c:接点、65d:プレート
68:電動ファン、68a:モータ、68b:ファン
72、73、74、75、76:電気経路

Claims (5)

  1. 電源と電源スイッチと負荷と突入電流制限抵抗を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチと、電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保たれ電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保たれるヒートシンクとを備えている突入電流防止装置。
  2. 電源スイッチのオンオフ状態を切換える動作部材がヒートシンクを変位させることを特徴とする請求項1に記載の突入電流防止装置。
  3. 電源スイッチのオンオフ状態を切換える動作部材と、バイメタルと、ヒートシンクとを備え、その動作部材がヒートシンクを変位させて電源スイッチがオン状態の間はバイメタルと非接触状態に保ち電源スイッチがオフ状態の間はバイメタルと接触状態に保つことを特徴とするバイメタルスイッチ。
  4. 電源と電源スイッチと負荷と突入電流制限抵抗を持つ閉回路と、突入電流制限抵抗をバイパスする回路と、そのバイパス回路を開閉するバイメタルスイッチと、少なくとも電源スイッチがオフ状態に切換えられた直後に運転するバイメタルの放熱機構とを備えている突入電流防止装置。
  5. バイメタルには放熱フィンが設けられており、放熱機構は送風ファンと送風ファン駆動モータとコンデンサと電源スイッチがオフするとオンするスイッチを備えていることを特徴とする請求項4に記載の突入電流防止装置。
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