JP2004133526A - 文字表示装置、文字表示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、文字データを表示する際に、複数文字からなる登録文字を検出し、閲覧しやすいように改行位置を制御することで情報を正確且つ有効に表示する。
【解決手段】文字表示装置は、顔文字や定型文等の複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する。また、文字データを改行させる改行操作が登録文字中に挿入される場合に、当該改行を除去することができる複数の制御方式を記憶する。そして、文字表示装置等は、表示部に表示する文字データに含まれる登録文字の中に、改行が挿入された改行挿入登録文字がある場合は、当該改行挿入登録文字を検出する。そして、記憶してある複数の制御方式に基づいて当該改行挿入登録文字から改行を除去する。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】文字表示装置は、顔文字や定型文等の複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する。また、文字データを改行させる改行操作が登録文字中に挿入される場合に、当該改行を除去することができる複数の制御方式を記憶する。そして、文字表示装置等は、表示部に表示する文字データに含まれる登録文字の中に、改行が挿入された改行挿入登録文字がある場合は、当該改行挿入登録文字を検出する。そして、記憶してある複数の制御方式に基づいて当該改行挿入登録文字から改行を除去する。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置において文字を表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報技術の発展に伴い、利用者は、通信機能を有するパソコンや携帯電話等の端末装置を使用して、電子メールをはじめとする文字データのやりとりを自由に行うことができる。
【0003】
しかし、携帯電話等の携帯端末に設けられている表示画面は、パソコンと比較すると極めて小さい。即ち、携帯端末が所定の文字データを表示するときの行数、文字数は、パソコンと比較すると極めて少ない。
【0004】
具体的に、例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に送られた電子メールは、通常、20〜40文字毎に改行されている。一方、携帯端末において閲覧することを前提に送られた電子メールは、通常、10〜15文字毎に改行されている。即ち、快適に閲覧するために挿入される改行の位置や数は、端末装置の表示能力でそれぞれ異なる。そのため、パソコンから受信した電子メールを携帯端末で閲覧しようとすると、不自然な改行となり、閲覧しにくいという問題が生じていた。また、複数文字により構成される顔文字などの特殊文字は、途中で改行されると顔文字として機能することができず、特に閲覧しにくくなっていた。
【0005】
従来は、この問題を回避するため、複数文字により構成される顔文字や定型文字等を、各利用者端末が、予め対応付けて記憶している同一内容を意味する画像データに変換する方法がとられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−122838号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、同一内容を意味するとはいえ、電子メールを作成した利用者の意図を正確に反映しているとはいえない。また、画像データを記憶する必要があり、処理能力の低い端末装置においては負荷がかかりやすいという問題もある。
【0008】
また、例えば、携帯端末はパソコンなどと比較すると、一度に表示できる情報量が少ないことから、表示能力の低い携帯端末においては小さい画面上で文字データを有効に表示することが出来るようにする必要もある。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、文字データを表示する際に、複数文字からなる登録文字を検出し、画像データではなく文字コードを使用して、利用者が閲覧しやすいように改行位置を制御することで情報を正確且つ有効に表示する文字表示装置、文字表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示装置は、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段と、前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段と、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段と、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去するための制御をする制御手段と、前記文字データを前記表示部に表示する表示手段と、を備える。
【0011】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示方法は、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶工程と、前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶工程と、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出工程と、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去する制御工程と、前記文字データを前記表示部に表示する表示工程と、を有する。
【0012】
上記の文字表示装置又は文字表示方法は、顔文字や定型文等の複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する。また、文字表示装置等は、文字データを改行させる改行操作が登録文字中に挿入される場合に、当該改行を除去することができる複数の制御方式を記憶する。ここで、除去とは、改行操作が起きないようにすることである。そして、文字表示装置等は、表示部に表示する文字データに含まれる登録文字の中に、改行が挿入された改行挿入登録文字がある場合は、当該改行挿入登録文字を検出する。そして、記憶してある複数の制御方式に基づいて当該改行挿入登録文字から改行を除去する。
【0013】
これによれば、登録文字中に改行が挿入された状態で文字データが表示部に表示されることがない。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。
【0014】
上記の文字表示装置の一態様では、前記制御方式に対して、前記表示部において前記文字データを有効に表示することを基準とした優先順位を設定する優先順位設定手段をさらに備え、前記制御方式記憶手段は、前記制御方式を前記優先順位に対応付けて記憶しており、前記制御手段は、前記優先順位及び前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、表示部に表示する際の有効性を考慮し、文字データの情報量を少なくしつつ、改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。よって、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0015】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御方式は、前記改行挿入登録文字の直前に新たな改行を挿入することで、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する改行挿入方式を含み、前記優先順位設定手段は、最も優先順位の低い前記制御方式として前記改行挿入方式を設定する。ここで、改行挿入方式は、確実に改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。しかし、文字データの情報量を増加させるため、文字表示装置は、改行挿入方式の優先順位を最も低く設定する。これによれば、表示の有効性を考慮しつつ、確実に登録文字中に改行が挿入された状態で文字データが表示されることを防止することができる。
【0016】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御方式は、前記文字データに含まれる前記登録文字の文字サイズ又は前記文字データの少なくとも一方に含まれる全ての文字の文字サイズを調整することで前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する文字サイズ調整方式を含む。これによれば、文字データの情報量を少なくしつつ、改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。
【0017】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記改行は、前記文字データを作成した者によって意図的に挿入される挿入改行と、前記表示部の表示能力に基づいて前記文字表示装置によって自然に挿入される自然改行とがあり、前記文字データ中に含まれる前記挿入改行を全て除去する挿入改行除去手段をさらに備える。これによれば、文字データの情報量を少なくし、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0018】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データに含まれる前記改行挿入登録文字単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、文字データに含まれる改行挿入登録文字毎に、最も文字データの情報量を少なくする制御方式を適用することができる。よって、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0019】
上記の文字表示装置のさらに他の一態様では、前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データ単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、文字データ全体に対して一括して制御方式を適用する。そのため、改行挿入登録文字毎に制御方式を適用する場合と比較して、処理を迅速に行うことができる。
【0020】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えたコンピュータにより実行されるプログラムは、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段、前記登録文字中に挿入された改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入された改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去するための制御をする制御手段、前記文字データを前記表示部に表示する表示手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0021】
上記のプログラムを文字表示装置内のコンピュータで実行することにより、上記の文字表示装置を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態では、通信機能を有する携帯電話を利用者端末として本発明に適用した場合について説明する。
【0023】
[携帯電話の構成]
図1は、本発明が適用された携帯電話のブロック図である。携帯電話13は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU1、そのCPU1に対する主記憶装置としてのROM2及びRAM3、画像処理及び音声処理用のGPU(Graphics Processing Unit)7及びSPU(Sound Processing Unit)9、入力処理用のキー入力部4、データ入力部11、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部5がバス12を介して各部と接続されて構成されている。
【0024】
ROM2には、利用者端末31の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。RAM3は作業メモリとして機能し、後述する登録文字リストや改行位置リストなどが必要に応じて書き込まれる。
【0025】
GPU7は、装備された液晶等からなる所定のサイズのモニタ8に、送信先電話番号やメールアドレスを入力操作に応じて確認的に表示させたり、必要な機能をガイド的に表示させたりする制御を行うものである。また、GPU7は、ネットワークを介して他の利用者端末から受信した電子メール等を、モニタ8に表示させる。SPU9は、着信時の音楽やゲームの効果音などの、楽音データや音源データ等を再生してスピーカ10から出力させる。
【0026】
キー入力部4は相手先の電話番号やホームページアドレスの入力の他、電子メールの作成等をおこなうための各種のキーを備えているものである。データ入力部11は、キー入力部4の操作に応じて電子メール等を作成するものである。
【0027】
送受信処理部5は、通常の無線公衆回線からの着信、送信の回線制御及び音声データの送受信の他、インターネットを経由するなどして用いられる電子メールやサーバからダウンロードされる各種アプリケーション等におけるデータ送受信を処理するもので、送受信データはアンテナ6を介して授受される。
【0028】
なお、携帯電話をはじめとする利用者端末13は、上記の他にも、通常の会話のための発着信などの携帯電話等における本来の動作を実行するための各種の構成要素を備えるが、本発明と直接関係しない部分については便宜上説明を省略する。
【0029】
次に、表示制御処理の態様を、表示制御処理1、表示制御処理2、及び、表示制御処理3として説明する。
【0030】
表示制御処理1は、登録文字中に改行があるか否かを検出し、改行がある場合は所定の変換方式に基づいて変換し、当該登録文字中の改行を除去する。ここで、改行の除去とは、改行位置の制御等により改行操作が起きないようにすることである。なお、登録文字中の改行の有無の検出はブロック単位で行う。
【0031】
表示制御処理2は、登録文字中に改行があるか否かを検出し、改行がある場合に所定の変換方式に基づいて変換することは、表示制御処理1と同様だが、検出をブロック単位で行うのではなく登録文字単位で行う。
【0032】
表示制御処理1、及び、表示制御処理2では、変換方式に基づき文字データ中の登録文字に対して1つ1つ処理を行ったが、表示制御処理3は、所定の変換方式に基づき当該文字データ全体に対して一括して処理を行う。つまり、表示制御処理1、及び、表示制御処理2では1つの文字データ中で登録文字毎にばらばらの変換方式で処理を行うが、表示制御処理3では原則として1つの変換方式で処理を行う。
【0033】
[表示制御処理1]
次に、表示制御処理1について図2乃至図7を参照して説明する。表示制御処理1は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、複数文字で構成される顔文字等が途中で改行されないように改行位置の制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理1において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0034】
利用者端末13が、所定の電子メールの本文をモニタ8上に表示した際の画面例を図2に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図2(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理1において、利用者端末13は、複数文字で構成される顔文字や定型文字等を予め登録文字として記憶しておき、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。ここで、改行の挿入とは、文字データを改行させる改行操作が挿入されることをいう。
【0035】
ここで、表示制御処理1において使用される登録文字ファイルについて、図3を参照して説明する。登録文字ファイルは、図1に示すROM2に記憶されており、登録ID、登録文字及び登録文字コードから構成されている。登録IDとは、登録文字を一意に識別する情報である。また、登録文字とは、登録IDに対応づけて記憶された顔文字をはじめとする複数文字の組み合わせである。表示制御処理1は、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する。さらに、登録文字コードとは、当該登録文字に対応する文字コードである。ここで、文字コードとは、コンピュータ上で日本語(平仮名・片仮名・漢字・記号)を識別するための文字を表す数値の事をいう。
【0036】
次に、表示制御処理1において使用される変換方式ファイルAについて、図4を参照して説明する。変換方式ファイルAは、図1に示すROM2に記憶されており、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜4まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0037】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上にそのまま当該文字データを表示する方式である。なお、詳細は後述するが、表示制御処理1は、所定の文字データにおける登録文字中に改行が挿入されていない場合、利用者端末13の変換IDを「CV0」に設定し、当該文字データに基づいてモニタ8上に表示する。
【0038】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を全角から半角に変換して表示する方式である。具体的に、図2(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が閲覧しにくくなっている場合、図2(b)に示すように、当該顔文字を半角に変換し、半角顔文字30として表示する。
【0039】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を2ドット小さい文字に変換して表示する方式である。具体的には、登録文字が、縦横「12×12ドット」の文字サイズであった場合、当該登録文字を縦横「10×10ドット」の文字サイズで表示する。
【0040】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「4ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を4ドット小さい文字に変換して表示する方式である。なお、表示制御処理1において変換ID「CV3」に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御するのは、変換ID「CV2」に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御したにも関わらず、登録文字中に改行が挿入されている問題が解消しない場合である。
【0041】
変換ID「CV4」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。具体的に、図2(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が閲覧しにくくなっている場合、図2(c)に示すように、当該顔文字の直前に改行31を挿入して表示する。これによれば、当該顔文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0042】
なお、登録文字中に改行が挿入されている場合、表示制御処理1において利用者端末13は、変換ID「CV1」、「CV2」、「CV3」、「CV4」の順に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御する。これは、利用者端末13は、一度に表示できる文字データが少なく、小さい画面上で文字データを有効に表示する必要があるからである。例えば、変換ID「CV4」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができるが、改行することで画面に表示する行数が多くなり、小さい画面上で情報を有効に表示しているとは言い難い。つまり、表示制御処理1において利用者端末13は、情報を有効に表示できる順に変換方式の優先順位を設定し、当該優先順位に基づいて変換方式を試すことにより改行位置を制御している。
【0043】
次に、表示制御処理1について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。また、表示制御処理1においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0044】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、登録文字リストを作成する(ステップS1)。
【0045】
ここで、登録文字リストについて図6を参照して説明する。登録文字リストは、閲覧予定の文字データ及び登録文字ファイルに基づいて、当該文字データ中に含まれる登録文字を検出したリストであり、図1に示すRAM3に記憶され、所定のタイミングで更新される。登録文字リストは、文字ナンバー(以下、「NO.」と呼ぶ。)、登録ID、開始文字番号及び終了文字番号から構成されている。
【0046】
文字NO.は、閲覧予定の文字データに含まれる登録文字の識別情報であり、通し番号となっている。また、登録IDは、文字NO.に対応付けて記憶されており、当該文字データに含まれる顔文字の登録IDである。さらに、開始文字番号及び終了文字番号は、文字NO.に対応付けて記憶されており、対応する登録文字が当該文字データの何文字目から何文字目に含まれているかを示す情報である。つまり、利用者端末13のCPU1は、登録文字リストを確認することにより、当該文字データ中に含まれる登録文字の数や位置といった情報を迅速に把握することができる。
【0047】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、次に、改行位置リストを作成する(ステップS2)。
【0048】
ここで、改行位置リストについて図7を参照して説明する。改行位置リストは、閲覧予定の文字データ、及び、利用者端末13の表示能力に基づいて、当該文字データ中に含まれる改行を検出したリストであり、図1に示すRAM3に記憶され、所定のタイミングで更新される。改行位置リストは、改行NO.、改行番号及び改行種類から構成されている。
【0049】
改行NO.は、閲覧予定の文字データに含まれる改行の識別情報であり、通し番号となっている。また、改行番号は、改行NO.に対応付けて記憶されており、対応する改行が当該文字データの何文字目に含まれているかを示す情報である。さらに、改行種類は、改行の種類であり、「行あふれ」と「挿入」の二種類が存在する。「行あふれ」は、モニタ8上に表示できる最大の行数を越えたため、利用者端末13により強制的に文字データ中に含まれている改行である。一方、「挿入」は、文字データの作成者が意図的に挿入することで文字データ中に含まれている改行である。つまり、利用者端末13のCPU1は、改行位置リストを確認することにより、当該文字データ中に含まれる改行の数、位置又は種類といった情報を迅速に把握することができる。
【0050】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、次に、変数「B=1、CV=0」と設定する(ステップS3)。
【0051】
ここで、「B」とは、ブロックの識別情報であるブロック番号を表す変数である。ブロックとは、文字データと改行位置リストに基づいて設定することができる文字データを改行で区切った1つの単位である。具体的には、図7に示すように、改行NO.「1」に対応する改行は、文字データの11文字目に含まれている。そして、改行NO.「2」に対応する改行は、文字データの20文字目に含まれている。よって、変数「B=1」は、文字データの1文字目から11文字目までの文字データを第1ブロックとして示しており、変数「B=2」は、文字データの12文字目から20文字目までの文字データを第2ブロックとして示している。
【0052】
また、「CV」とは、変換方式ファイルAの変換IDを表す変数である。具体的には、変数「CV=0」は、図4に示す変換方式ファイルAの変換ID「CV0」のことであり、変換方式「無変換」に対応している。また、変数「CV=1」は、変換方式ファイルAの変換ID「CV1」のことであり、変換方式「半角文字に変換」に対応している。
【0053】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて第Bブロックの検索を行う(ステップS4)。ステップS3において、変数「B=1」であるから、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データにおける第1ブロックの検索を行う。そして、CPU1は、第1ブロックに含まれる登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS5)。
【0054】
改行が挿入されていない場合、CPU1は、検索を行ったブロックが文字データにおける最後のブロックであるか否かを、改行位置リストに基づいて判定する(ステップS6)。そして、例えば、第1ブロックのように最後のブロックでない場合、CPU1は、変数「B=B+1、CV=0」と設定する(ステップS7)。即ち、CPU1は、ブロック番号を「1」追加し、変換IDを初期値「0」に戻す。そして、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストを修正する(ステップS8)。例えば、登録文字中に改行が挿入されている場合、CPU1は、所定の変換方式に従って改行位置を制御するため、文字データ中に含まれる登録文字や改行の位置が当該制御によりずれるからである。そして、CPU1は、ステップS5に戻り、所定の処理を行う。
【0055】
ステップS5において改行が挿入されている場合、CPU1は、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う(ステップS9)。例えば、変数「CV=0」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=1」とする。そして、図4に示す、変換方式ファイルAの変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」を、ステップS5で判定した改行が挿入された登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。そして、CPU1は、ステップS5に戻り、再び、登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する。
【0056】
例えば、上記の変換ID「CV1」に対応する改行位置の制御により、当該登録文字中の改行挿入が解消されていれば、CPU1は、ステップS6を行う。一方、当該登録文字中の改行挿入が解消されていなければ、CPU1は、再びステップS9を行う。即ち、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う。例えば、「CV=1」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=2」とする。そして、図4に示す、変換方式ファイルAの変換ID「CV2」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」を、当該登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。このように、当該登録文字中の改行挿入が解消されるまで、CPU1は、ステップS5及びS9を繰り返す。
【0057】
一方、ステップS5において登録文字中に改行が挿入されていないと判定し、且つ、ステップS6において最後のブロックであると判定した場合、CPU1は、文字を展開し、文字データをモニタ8上に表示する(ステップS10)。ここで、文字を展開するとは、文字コードを通常のビットイメージの文字に変換することをいう。即ち、CPU1は、文字コードを通常のビットイメージの文字に変換し、利用者端末13のモニタ8上に表示する。これは、表示制御処理1におけるステップS1乃至S10は、文字コード及び文字サイズで処理が可能ため、ビットイメージの文字ではなく、文字コードの状態で処理が行われているからである。これにより、CPU1は表示制御処理1を終了する。
【0058】
[表示制御処理2]
次に、表示制御処理2について図8乃至図10を参照して説明する。表示制御処理2は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、登録文字が途中で改行されないように制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理2において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0059】
利用者端末13が、所定の電子メールをモニタ8上に表示した際の画面例を図8に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図8(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理2において、利用者端末13は、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。
【0060】
なお、表示制御処理2において使用される登録文字ファイルは、図3に示すように構成されており、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0061】
次に、表示制御処理2において使用される変換方式ファイルBについて、図9を参照して説明する。変換方式ファイルBは、図1に示すROM2に記憶されており、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜7まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0062】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上に表示する方式である。
【0063】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を全角から半角に変換して表示する方式である。
【0064】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「1ドット詰める」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の横サイズを1ドット小さくすることにより、改行位置をずらして表示する方式である。例えば、登録文字が、縦横「12×12ドット」の文字サイズであった場合、当該登録文字の横サイズを1ドット小さくする。即ち、登録文字を、縦横「12×11ドット」の文字サイズで表示する。
【0065】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を2ドット小さい文字に変換して表示する方式である。
【0066】
変換ID「CV4」に対応する変換方式「4ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を4ドット小さい文字に変換して表示する方式である。
【0067】
変換ID「CV5」に対応する変換方式「登録文字の前に半角空白文字挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の前に半角空白文字を挿入することで、当該登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を変更して表示する方式である。
【0068】
変換ID「CV6」に対応する変換方式「登録文字の後に全角空白文字挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の前に全角空白文字を挿入することで、当該登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を変更して表示する方式である。
【0069】
変換ID「CV7」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。これによれば、当該登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0070】
なお、表示制御処理2において利用者端末13は、文字データを小さい画面上で有効に表示できる順に変換方式の優先順位を設定し、当該優先順位に基づいて変換方式を試すことで改行位置を制御している。
【0071】
次に、表示制御処理2について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。また、表示制御処理2においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0072】
図10によれば、利用者端末13のCPU1は、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、図6に示す登録文字リストを作成する(ステップS11)。なお、表示制御処理2において使用される登録文字リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0073】
次に、利用者端末13のCPU1は、閲覧予定の文字データに基づいて、当該文字データ中の改行の種類が「挿入」である改行を抽出し、当該改行を除去する(ステップS12)。具体的に、図8(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が電子メールを閲覧しにくくなっている場合、文字データ中の改行の種類が「挿入」である改行40を抽出し、当該改行40を除去して表示する。これによれば、図8(b)に示すように、文字データの行を詰めて表示するため、携帯電話の表示画面といった小さい画面上で文字データを有効に表示することができる。また、文字データ中の改行位置がずれるため、当該顔文字中で改行されているという問題が解消される場合もある。よって、利用者は快適に電子メールを閲覧することができる。
【0074】
そして、利用者端末13のCPU1は、改行の種類が「行あふれ」のみの文字データに基づいて、改行位置リストを作成する(ステップS13)。なお、表示制御処理2において使用される改行位置リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0075】
さらに、利用者端末13のCPU1は、変数「J=1、CV=0」と設定する(ステップS14)。
【0076】
ここで、「J」とは、文字データ中に含まれる登録文字の識別情報である文字NO.を表す変数である。つまり、図6に示す登録文字リストに基づいて設定される。具体的には、変数「J=1」は、登録文字リストの文字NO.「1」のことであり、文字データの15文字目から20文字目に含まれている登録ID「KM004」に対応する顔文字を示している。また、変数「J=2」は、図6に示す登録文字リストの文字NO.「2」のことであり、文字データの76文字目から78文字目に含まれている登録ID「KM001」に対応する顔文字を示している。
【0077】
また、「CV」とは、変換方式ファイルBの変換IDを表す変数である。具体的には、変数「CV=0」は、図9に示す変換ファイルBの変換ID「CV0」のことであり、変換方式「無変換」に対応している。また、変数「CV=1」は、図9に示す変換ファイルBの変換ID「CV1」のことであり、変換方式「半角文字に変換」に対応している。
【0078】
図10によれば、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて第J番目の登録文字の検索を行う(ステップS15)。ステップS14において、変数「J=1」であるから、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データにおける第1番目の登録文字の検索を行う。そして、CPU1は、第1番目の登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS16)。
【0079】
改行が挿入されていない場合、CPU1は、検索を行った登録文字が文字データ中に含まれる最後の登録文字であるか否かを登録文字リストに基づいて判定する(ステップS17)。そして、例えば、第1登録文字のように最後の登録文字ではない場合、CPU1は、変数「J=J+1、CV=0」と設定する(ステップS18)。つまり、CPU1は、変数Jに「1」を追加し、変換IDを初期値「0」に戻す。そして、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストを修正する(ステップS19)。例えば、登録文字中に改行が挿入されている場合、CPU1は、所定の変換方式に従って改行位置を制御するため、文字データ中に含まれる登録文字や改行の位置が当該制御によりずれるからである。そして、CPU1は、ステップS16に戻り、所定の処理を行う。
【0080】
ステップS16において改行が挿入されている場合、CPU1は、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う(ステップS20)。例えば、変数「CV=0」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=1」とする。そして、図9に示す変換方式ファイルBの変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」をステップS16で判定した改行が挿入された登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。そして、CPU1は、ステップS16に戻り、再び、当該登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する。
【0081】
一方、ステップS16において登録文字中に改行が挿入されていないと判定し、且つ、ステップS17において最後の登録文字であると判定した場合、CPU1は、文字を展開し、モニタ8上に表示をする(ステップS21)。これにより、CPU1は、表示制御処理2を終了する。
【0082】
[表示制御処理3]
次に表示制御処理3について、図11乃至図13を参照して説明する。表示制御処理3は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、登録文字が途中で改行されないように制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理3において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0083】
利用者端末13が、所定の電子メールの本文をモニタ8上に表示した際の画面例を図11に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図11(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理3において、利用者端末13は、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。
【0084】
なお、表示制御処理3において使用される登録文字ファイルは、図3に示すように構成されており、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0085】
次に、表示制御処理3において使用される変換方式ファイルCについて、図12を参照して説明する。変換方式ファイルCは、図1に示すROM2に記憶されおり、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜5まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0086】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上に表示する方式である。
【0087】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角空白文字挿入」は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、全ての登録文字中に改行が挿入されないよう当該文字データ中に半角空白文字を挿入して表示する方式である。表示制御処理3は、表示制御処理1や表示制御処理2のように、ブロック単位や登録文字単位に変換方式を適用させるのではなく、文字データ全体に変換方式を適用させる。即ち、文字データ中のいずれかの登録文字に改行が挿入されている場合、文字データ全体に基づいて最も効率よく、当該登録文字中に改行が挿入されているという問題を解消できる変換方式を適用する。
【0088】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「全角空白文字挿入」は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、全ての登録文字中に改行が挿入されないよう当該文字データ中に全角空白文字を挿入して表示する方式である。
【0089】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「半角許可文字を半角に変換」は、文字データ中に含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、当該文字データ中の半角許可文字を半角に変換することで、改行位置をずらして表示する方式である。半角許可文字は、半角に変換しても、文字データ全体の印象を変化させることのない文字であり、例えば、「、」、「。」、「=」、「+」、「−」、「*」等を任意に設定することが可能である。具体的に、図11(a)に示すように、文末の顔文字の途中で改行され、利用者が電子メールを閲覧しにくくなっている場合、図11(b)に示すように、当該文字データ中の半角許可文字50を半角に変換して表示する。これによれば、当該顔文字中で改行されているという問題が解消され、利用者は快適に電子メールを閲覧することができる。
【0090】
変換ID「CV4」に対応する「2ドット小さい文字サイズに変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、文字データを構成する全ての文字の文字サイズを2ドット小さくして表示する方式である。
【0091】
変換ID「CV5」に対応する「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。これによれば、当該登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0092】
次に、表示制御処理3について、図13のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。なお、表示制御処理3において、利用者端末13は、電子メールをはじめとする文字データを受信し、モニタ8上で閲覧するものとする。また、表示制御処理1においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0093】
図13によれば、利用者端末13のCPU1は、まず、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、図6に示す登録文字リストを作成する(ステップS31)。さらに、CPU1は、改行位置リストを作成する(ステップS32)。なお、表示制御処理3において使用される登録文字リスト及び改行位置リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0094】
次に、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データの全文を検索する(ステップS33)。そして、CPU1は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS34)。
【0095】
改行が挿入されている場合、CPU1は、登録文字リスト、改行位置リスト及び変換方式ファイルCに基づいて、最も効率よく、全ての登録文字中に改行が挿入されないような変換方式を選択する(ステップS35)。そして、CPU1は、選択した変換方式に基づいて、当該登録文字中に改行が挿入されないよう文字データを変換し、改行位置の制御を行う(ステップS36)。
【0096】
ステップS34において文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されていないと判定した場合、又は、ステップS36において改行位置の制御を行った場合、CPU1は、文字を展開し、モニタ8上に表示する(ステップS37)。これにより、CPU1は、表示制御処理3を終了する。
【0097】
なお、上記の実施形態において、表示制御処理3では、原則として文字データ全体に対して改行位置の制御を行うことにより、当該文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されないようにしている。即ち、最も効率のよい1つの変換方式に基づいて文字データ全体に対して改行位置の制御を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの変換方式に基づいて当該文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されないようにすることが困難な場合、最も効率のよい複数の変換方式に基づいて行うこととしてもよい。
【0098】
また、上記の実施形態において、表示制御処理2では、改行位置リストを作成する前に、改行の種類が「挿入」である改行を閲覧予定の文字データから予め除去している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、表示制御処理1及び表示制御処理3のように、特定の改行を予め除去することなく表示制御処理を行っても構わない。即ち、特定の改行を予め除去するか否かは任意に設定することが可能である。
【0099】
また、上記の実施形態では、文字データを文字コードとして認識した状態で表示制御処理を行い、モニタ8に表示する際に再びビットイメージの文字に変換し、文字データの表示を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、文字コードとして認識することなくビットイメージのまま表示制御処理を行っても構わない。
【0100】
また、上記の実施形態では、変換方式ファイルA乃至Cを、図4、図9及び図12に示すように構成しているが、本発明はこれに限定されず、所定の変換方式を任意に設定することが可能である。
【0101】
また、上記の実施形態では、利用者が使用する利用者端末として携帯電話を使用する場合について説明したが、任意のパソコン、PDA等の端末装置を利用することができる。
【0102】
本発明によれば、複数文字から構成される顔文字や定型文字といった登録文字中に改行が挿入された状態で文字データがモニタ8上に表示されることがない。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。また、一度に表示できる情報量の少ない利用者端末においては、文字データを有効に表示することができる。
【0103】
以上説明したように、本発明によれば、文字データを表示する際に、複数文字からなる登録文字を検出し、閲覧しやすいように改行位置を制御することで情報を正確且つ有効に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された利用者端末のブロック図である。
【図2】表示制御処理1における、利用者端末の表示画面例である。
【図3】登録文字ファイルのデータ構造を模式的に示す図である。
【図4】変換方式ファイルAのデータ構造を模式的に示す図である。
【図5】表示制御処理1を示すフローチャートである。
【図6】登録文字リストのデータ構造を模式的に示す図である。
【図7】改行位置リストのデータ構造を模式的に示す図である。
【図8】表示制御処理2における、利用者端末の表示画面例である。
【図9】変換方式ファイルBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図10】表示制御処理2を示すフローチャートである。
【図11】表示制御処理3における、利用者端末の表示画面例である。
【図12】変換方式ファイルCのデータ構造を模式的に示す図である。
【図13】表示制御処理3を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、 2 ROM、 3 RAM、 4 キー入力部、 5 送受信処理部、 6 アンテナ、 7 GPU、 8 モニタ、 9 SPU、 10
スピーカ、 11 データ入力部、 12 バス、 13 利用者端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置において文字を表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報技術の発展に伴い、利用者は、通信機能を有するパソコンや携帯電話等の端末装置を使用して、電子メールをはじめとする文字データのやりとりを自由に行うことができる。
【0003】
しかし、携帯電話等の携帯端末に設けられている表示画面は、パソコンと比較すると極めて小さい。即ち、携帯端末が所定の文字データを表示するときの行数、文字数は、パソコンと比較すると極めて少ない。
【0004】
具体的に、例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に送られた電子メールは、通常、20〜40文字毎に改行されている。一方、携帯端末において閲覧することを前提に送られた電子メールは、通常、10〜15文字毎に改行されている。即ち、快適に閲覧するために挿入される改行の位置や数は、端末装置の表示能力でそれぞれ異なる。そのため、パソコンから受信した電子メールを携帯端末で閲覧しようとすると、不自然な改行となり、閲覧しにくいという問題が生じていた。また、複数文字により構成される顔文字などの特殊文字は、途中で改行されると顔文字として機能することができず、特に閲覧しにくくなっていた。
【0005】
従来は、この問題を回避するため、複数文字により構成される顔文字や定型文字等を、各利用者端末が、予め対応付けて記憶している同一内容を意味する画像データに変換する方法がとられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−122838号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、同一内容を意味するとはいえ、電子メールを作成した利用者の意図を正確に反映しているとはいえない。また、画像データを記憶する必要があり、処理能力の低い端末装置においては負荷がかかりやすいという問題もある。
【0008】
また、例えば、携帯端末はパソコンなどと比較すると、一度に表示できる情報量が少ないことから、表示能力の低い携帯端末においては小さい画面上で文字データを有効に表示することが出来るようにする必要もある。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、文字データを表示する際に、複数文字からなる登録文字を検出し、画像データではなく文字コードを使用して、利用者が閲覧しやすいように改行位置を制御することで情報を正確且つ有効に表示する文字表示装置、文字表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示装置は、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段と、前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段と、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段と、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去するための制御をする制御手段と、前記文字データを前記表示部に表示する表示手段と、を備える。
【0011】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示方法は、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶工程と、前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶工程と、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出工程と、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去する制御工程と、前記文字データを前記表示部に表示する表示工程と、を有する。
【0012】
上記の文字表示装置又は文字表示方法は、顔文字や定型文等の複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する。また、文字表示装置等は、文字データを改行させる改行操作が登録文字中に挿入される場合に、当該改行を除去することができる複数の制御方式を記憶する。ここで、除去とは、改行操作が起きないようにすることである。そして、文字表示装置等は、表示部に表示する文字データに含まれる登録文字の中に、改行が挿入された改行挿入登録文字がある場合は、当該改行挿入登録文字を検出する。そして、記憶してある複数の制御方式に基づいて当該改行挿入登録文字から改行を除去する。
【0013】
これによれば、登録文字中に改行が挿入された状態で文字データが表示部に表示されることがない。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。
【0014】
上記の文字表示装置の一態様では、前記制御方式に対して、前記表示部において前記文字データを有効に表示することを基準とした優先順位を設定する優先順位設定手段をさらに備え、前記制御方式記憶手段は、前記制御方式を前記優先順位に対応付けて記憶しており、前記制御手段は、前記優先順位及び前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、表示部に表示する際の有効性を考慮し、文字データの情報量を少なくしつつ、改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。よって、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0015】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御方式は、前記改行挿入登録文字の直前に新たな改行を挿入することで、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する改行挿入方式を含み、前記優先順位設定手段は、最も優先順位の低い前記制御方式として前記改行挿入方式を設定する。ここで、改行挿入方式は、確実に改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。しかし、文字データの情報量を増加させるため、文字表示装置は、改行挿入方式の優先順位を最も低く設定する。これによれば、表示の有効性を考慮しつつ、確実に登録文字中に改行が挿入された状態で文字データが表示されることを防止することができる。
【0016】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御方式は、前記文字データに含まれる前記登録文字の文字サイズ又は前記文字データの少なくとも一方に含まれる全ての文字の文字サイズを調整することで前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する文字サイズ調整方式を含む。これによれば、文字データの情報量を少なくしつつ、改行挿入登録文字に挿入された改行を除去することができる。
【0017】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記改行は、前記文字データを作成した者によって意図的に挿入される挿入改行と、前記表示部の表示能力に基づいて前記文字表示装置によって自然に挿入される自然改行とがあり、前記文字データ中に含まれる前記挿入改行を全て除去する挿入改行除去手段をさらに備える。これによれば、文字データの情報量を少なくし、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0018】
上記の文字表示装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データに含まれる前記改行挿入登録文字単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、文字データに含まれる改行挿入登録文字毎に、最も文字データの情報量を少なくする制御方式を適用することができる。よって、一度に表示できる情報量の少ない表示部において文字データを有効に表示することができる。
【0019】
上記の文字表示装置のさらに他の一態様では、前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データ単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する。これによれば、文字データ全体に対して一括して制御方式を適用する。そのため、改行挿入登録文字毎に制御方式を適用する場合と比較して、処理を迅速に行うことができる。
【0020】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えたコンピュータにより実行されるプログラムは、複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段、前記登録文字中に挿入された改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段、前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入された改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段、前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去するための制御をする制御手段、前記文字データを前記表示部に表示する表示手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0021】
上記のプログラムを文字表示装置内のコンピュータで実行することにより、上記の文字表示装置を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態では、通信機能を有する携帯電話を利用者端末として本発明に適用した場合について説明する。
【0023】
[携帯電話の構成]
図1は、本発明が適用された携帯電話のブロック図である。携帯電話13は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU1、そのCPU1に対する主記憶装置としてのROM2及びRAM3、画像処理及び音声処理用のGPU(Graphics Processing Unit)7及びSPU(Sound Processing Unit)9、入力処理用のキー入力部4、データ入力部11、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部5がバス12を介して各部と接続されて構成されている。
【0024】
ROM2には、利用者端末31の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。RAM3は作業メモリとして機能し、後述する登録文字リストや改行位置リストなどが必要に応じて書き込まれる。
【0025】
GPU7は、装備された液晶等からなる所定のサイズのモニタ8に、送信先電話番号やメールアドレスを入力操作に応じて確認的に表示させたり、必要な機能をガイド的に表示させたりする制御を行うものである。また、GPU7は、ネットワークを介して他の利用者端末から受信した電子メール等を、モニタ8に表示させる。SPU9は、着信時の音楽やゲームの効果音などの、楽音データや音源データ等を再生してスピーカ10から出力させる。
【0026】
キー入力部4は相手先の電話番号やホームページアドレスの入力の他、電子メールの作成等をおこなうための各種のキーを備えているものである。データ入力部11は、キー入力部4の操作に応じて電子メール等を作成するものである。
【0027】
送受信処理部5は、通常の無線公衆回線からの着信、送信の回線制御及び音声データの送受信の他、インターネットを経由するなどして用いられる電子メールやサーバからダウンロードされる各種アプリケーション等におけるデータ送受信を処理するもので、送受信データはアンテナ6を介して授受される。
【0028】
なお、携帯電話をはじめとする利用者端末13は、上記の他にも、通常の会話のための発着信などの携帯電話等における本来の動作を実行するための各種の構成要素を備えるが、本発明と直接関係しない部分については便宜上説明を省略する。
【0029】
次に、表示制御処理の態様を、表示制御処理1、表示制御処理2、及び、表示制御処理3として説明する。
【0030】
表示制御処理1は、登録文字中に改行があるか否かを検出し、改行がある場合は所定の変換方式に基づいて変換し、当該登録文字中の改行を除去する。ここで、改行の除去とは、改行位置の制御等により改行操作が起きないようにすることである。なお、登録文字中の改行の有無の検出はブロック単位で行う。
【0031】
表示制御処理2は、登録文字中に改行があるか否かを検出し、改行がある場合に所定の変換方式に基づいて変換することは、表示制御処理1と同様だが、検出をブロック単位で行うのではなく登録文字単位で行う。
【0032】
表示制御処理1、及び、表示制御処理2では、変換方式に基づき文字データ中の登録文字に対して1つ1つ処理を行ったが、表示制御処理3は、所定の変換方式に基づき当該文字データ全体に対して一括して処理を行う。つまり、表示制御処理1、及び、表示制御処理2では1つの文字データ中で登録文字毎にばらばらの変換方式で処理を行うが、表示制御処理3では原則として1つの変換方式で処理を行う。
【0033】
[表示制御処理1]
次に、表示制御処理1について図2乃至図7を参照して説明する。表示制御処理1は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、複数文字で構成される顔文字等が途中で改行されないように改行位置の制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理1において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0034】
利用者端末13が、所定の電子メールの本文をモニタ8上に表示した際の画面例を図2に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図2(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理1において、利用者端末13は、複数文字で構成される顔文字や定型文字等を予め登録文字として記憶しておき、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。ここで、改行の挿入とは、文字データを改行させる改行操作が挿入されることをいう。
【0035】
ここで、表示制御処理1において使用される登録文字ファイルについて、図3を参照して説明する。登録文字ファイルは、図1に示すROM2に記憶されており、登録ID、登録文字及び登録文字コードから構成されている。登録IDとは、登録文字を一意に識別する情報である。また、登録文字とは、登録IDに対応づけて記憶された顔文字をはじめとする複数文字の組み合わせである。表示制御処理1は、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する。さらに、登録文字コードとは、当該登録文字に対応する文字コードである。ここで、文字コードとは、コンピュータ上で日本語(平仮名・片仮名・漢字・記号)を識別するための文字を表す数値の事をいう。
【0036】
次に、表示制御処理1において使用される変換方式ファイルAについて、図4を参照して説明する。変換方式ファイルAは、図1に示すROM2に記憶されており、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜4まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0037】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上にそのまま当該文字データを表示する方式である。なお、詳細は後述するが、表示制御処理1は、所定の文字データにおける登録文字中に改行が挿入されていない場合、利用者端末13の変換IDを「CV0」に設定し、当該文字データに基づいてモニタ8上に表示する。
【0038】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を全角から半角に変換して表示する方式である。具体的に、図2(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が閲覧しにくくなっている場合、図2(b)に示すように、当該顔文字を半角に変換し、半角顔文字30として表示する。
【0039】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を2ドット小さい文字に変換して表示する方式である。具体的には、登録文字が、縦横「12×12ドット」の文字サイズであった場合、当該登録文字を縦横「10×10ドット」の文字サイズで表示する。
【0040】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「4ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を4ドット小さい文字に変換して表示する方式である。なお、表示制御処理1において変換ID「CV3」に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御するのは、変換ID「CV2」に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御したにも関わらず、登録文字中に改行が挿入されている問題が解消しない場合である。
【0041】
変換ID「CV4」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。具体的に、図2(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が閲覧しにくくなっている場合、図2(c)に示すように、当該顔文字の直前に改行31を挿入して表示する。これによれば、当該顔文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0042】
なお、登録文字中に改行が挿入されている場合、表示制御処理1において利用者端末13は、変換ID「CV1」、「CV2」、「CV3」、「CV4」の順に対応する変換方式に基づいて改行位置を制御する。これは、利用者端末13は、一度に表示できる文字データが少なく、小さい画面上で文字データを有効に表示する必要があるからである。例えば、変換ID「CV4」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができるが、改行することで画面に表示する行数が多くなり、小さい画面上で情報を有効に表示しているとは言い難い。つまり、表示制御処理1において利用者端末13は、情報を有効に表示できる順に変換方式の優先順位を設定し、当該優先順位に基づいて変換方式を試すことにより改行位置を制御している。
【0043】
次に、表示制御処理1について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。また、表示制御処理1においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0044】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、登録文字リストを作成する(ステップS1)。
【0045】
ここで、登録文字リストについて図6を参照して説明する。登録文字リストは、閲覧予定の文字データ及び登録文字ファイルに基づいて、当該文字データ中に含まれる登録文字を検出したリストであり、図1に示すRAM3に記憶され、所定のタイミングで更新される。登録文字リストは、文字ナンバー(以下、「NO.」と呼ぶ。)、登録ID、開始文字番号及び終了文字番号から構成されている。
【0046】
文字NO.は、閲覧予定の文字データに含まれる登録文字の識別情報であり、通し番号となっている。また、登録IDは、文字NO.に対応付けて記憶されており、当該文字データに含まれる顔文字の登録IDである。さらに、開始文字番号及び終了文字番号は、文字NO.に対応付けて記憶されており、対応する登録文字が当該文字データの何文字目から何文字目に含まれているかを示す情報である。つまり、利用者端末13のCPU1は、登録文字リストを確認することにより、当該文字データ中に含まれる登録文字の数や位置といった情報を迅速に把握することができる。
【0047】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、次に、改行位置リストを作成する(ステップS2)。
【0048】
ここで、改行位置リストについて図7を参照して説明する。改行位置リストは、閲覧予定の文字データ、及び、利用者端末13の表示能力に基づいて、当該文字データ中に含まれる改行を検出したリストであり、図1に示すRAM3に記憶され、所定のタイミングで更新される。改行位置リストは、改行NO.、改行番号及び改行種類から構成されている。
【0049】
改行NO.は、閲覧予定の文字データに含まれる改行の識別情報であり、通し番号となっている。また、改行番号は、改行NO.に対応付けて記憶されており、対応する改行が当該文字データの何文字目に含まれているかを示す情報である。さらに、改行種類は、改行の種類であり、「行あふれ」と「挿入」の二種類が存在する。「行あふれ」は、モニタ8上に表示できる最大の行数を越えたため、利用者端末13により強制的に文字データ中に含まれている改行である。一方、「挿入」は、文字データの作成者が意図的に挿入することで文字データ中に含まれている改行である。つまり、利用者端末13のCPU1は、改行位置リストを確認することにより、当該文字データ中に含まれる改行の数、位置又は種類といった情報を迅速に把握することができる。
【0050】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、次に、変数「B=1、CV=0」と設定する(ステップS3)。
【0051】
ここで、「B」とは、ブロックの識別情報であるブロック番号を表す変数である。ブロックとは、文字データと改行位置リストに基づいて設定することができる文字データを改行で区切った1つの単位である。具体的には、図7に示すように、改行NO.「1」に対応する改行は、文字データの11文字目に含まれている。そして、改行NO.「2」に対応する改行は、文字データの20文字目に含まれている。よって、変数「B=1」は、文字データの1文字目から11文字目までの文字データを第1ブロックとして示しており、変数「B=2」は、文字データの12文字目から20文字目までの文字データを第2ブロックとして示している。
【0052】
また、「CV」とは、変換方式ファイルAの変換IDを表す変数である。具体的には、変数「CV=0」は、図4に示す変換方式ファイルAの変換ID「CV0」のことであり、変換方式「無変換」に対応している。また、変数「CV=1」は、変換方式ファイルAの変換ID「CV1」のことであり、変換方式「半角文字に変換」に対応している。
【0053】
図5によれば、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて第Bブロックの検索を行う(ステップS4)。ステップS3において、変数「B=1」であるから、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データにおける第1ブロックの検索を行う。そして、CPU1は、第1ブロックに含まれる登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS5)。
【0054】
改行が挿入されていない場合、CPU1は、検索を行ったブロックが文字データにおける最後のブロックであるか否かを、改行位置リストに基づいて判定する(ステップS6)。そして、例えば、第1ブロックのように最後のブロックでない場合、CPU1は、変数「B=B+1、CV=0」と設定する(ステップS7)。即ち、CPU1は、ブロック番号を「1」追加し、変換IDを初期値「0」に戻す。そして、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストを修正する(ステップS8)。例えば、登録文字中に改行が挿入されている場合、CPU1は、所定の変換方式に従って改行位置を制御するため、文字データ中に含まれる登録文字や改行の位置が当該制御によりずれるからである。そして、CPU1は、ステップS5に戻り、所定の処理を行う。
【0055】
ステップS5において改行が挿入されている場合、CPU1は、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う(ステップS9)。例えば、変数「CV=0」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=1」とする。そして、図4に示す、変換方式ファイルAの変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」を、ステップS5で判定した改行が挿入された登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。そして、CPU1は、ステップS5に戻り、再び、登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する。
【0056】
例えば、上記の変換ID「CV1」に対応する改行位置の制御により、当該登録文字中の改行挿入が解消されていれば、CPU1は、ステップS6を行う。一方、当該登録文字中の改行挿入が解消されていなければ、CPU1は、再びステップS9を行う。即ち、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う。例えば、「CV=1」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=2」とする。そして、図4に示す、変換方式ファイルAの変換ID「CV2」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」を、当該登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。このように、当該登録文字中の改行挿入が解消されるまで、CPU1は、ステップS5及びS9を繰り返す。
【0057】
一方、ステップS5において登録文字中に改行が挿入されていないと判定し、且つ、ステップS6において最後のブロックであると判定した場合、CPU1は、文字を展開し、文字データをモニタ8上に表示する(ステップS10)。ここで、文字を展開するとは、文字コードを通常のビットイメージの文字に変換することをいう。即ち、CPU1は、文字コードを通常のビットイメージの文字に変換し、利用者端末13のモニタ8上に表示する。これは、表示制御処理1におけるステップS1乃至S10は、文字コード及び文字サイズで処理が可能ため、ビットイメージの文字ではなく、文字コードの状態で処理が行われているからである。これにより、CPU1は表示制御処理1を終了する。
【0058】
[表示制御処理2]
次に、表示制御処理2について図8乃至図10を参照して説明する。表示制御処理2は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、登録文字が途中で改行されないように制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理2において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0059】
利用者端末13が、所定の電子メールをモニタ8上に表示した際の画面例を図8に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図8(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理2において、利用者端末13は、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。
【0060】
なお、表示制御処理2において使用される登録文字ファイルは、図3に示すように構成されており、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0061】
次に、表示制御処理2において使用される変換方式ファイルBについて、図9を参照して説明する。変換方式ファイルBは、図1に示すROM2に記憶されており、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜7まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0062】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上に表示する方式である。
【0063】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を全角から半角に変換して表示する方式である。
【0064】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「1ドット詰める」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の横サイズを1ドット小さくすることにより、改行位置をずらして表示する方式である。例えば、登録文字が、縦横「12×12ドット」の文字サイズであった場合、当該登録文字の横サイズを1ドット小さくする。即ち、登録文字を、縦横「12×11ドット」の文字サイズで表示する。
【0065】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「2ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を2ドット小さい文字に変換して表示する方式である。
【0066】
変換ID「CV4」に対応する変換方式「4ドット小さい文字に変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字を4ドット小さい文字に変換して表示する方式である。
【0067】
変換ID「CV5」に対応する変換方式「登録文字の前に半角空白文字挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の前に半角空白文字を挿入することで、当該登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を変更して表示する方式である。
【0068】
変換ID「CV6」に対応する変換方式「登録文字の後に全角空白文字挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の前に全角空白文字を挿入することで、当該登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を変更して表示する方式である。
【0069】
変換ID「CV7」に対応する変換方式「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。これによれば、当該登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0070】
なお、表示制御処理2において利用者端末13は、文字データを小さい画面上で有効に表示できる順に変換方式の優先順位を設定し、当該優先順位に基づいて変換方式を試すことで改行位置を制御している。
【0071】
次に、表示制御処理2について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。また、表示制御処理2においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0072】
図10によれば、利用者端末13のCPU1は、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、図6に示す登録文字リストを作成する(ステップS11)。なお、表示制御処理2において使用される登録文字リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0073】
次に、利用者端末13のCPU1は、閲覧予定の文字データに基づいて、当該文字データ中の改行の種類が「挿入」である改行を抽出し、当該改行を除去する(ステップS12)。具体的に、図8(a)に示すように、文末の顔文字中で改行され、利用者が電子メールを閲覧しにくくなっている場合、文字データ中の改行の種類が「挿入」である改行40を抽出し、当該改行40を除去して表示する。これによれば、図8(b)に示すように、文字データの行を詰めて表示するため、携帯電話の表示画面といった小さい画面上で文字データを有効に表示することができる。また、文字データ中の改行位置がずれるため、当該顔文字中で改行されているという問題が解消される場合もある。よって、利用者は快適に電子メールを閲覧することができる。
【0074】
そして、利用者端末13のCPU1は、改行の種類が「行あふれ」のみの文字データに基づいて、改行位置リストを作成する(ステップS13)。なお、表示制御処理2において使用される改行位置リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0075】
さらに、利用者端末13のCPU1は、変数「J=1、CV=0」と設定する(ステップS14)。
【0076】
ここで、「J」とは、文字データ中に含まれる登録文字の識別情報である文字NO.を表す変数である。つまり、図6に示す登録文字リストに基づいて設定される。具体的には、変数「J=1」は、登録文字リストの文字NO.「1」のことであり、文字データの15文字目から20文字目に含まれている登録ID「KM004」に対応する顔文字を示している。また、変数「J=2」は、図6に示す登録文字リストの文字NO.「2」のことであり、文字データの76文字目から78文字目に含まれている登録ID「KM001」に対応する顔文字を示している。
【0077】
また、「CV」とは、変換方式ファイルBの変換IDを表す変数である。具体的には、変数「CV=0」は、図9に示す変換ファイルBの変換ID「CV0」のことであり、変換方式「無変換」に対応している。また、変数「CV=1」は、図9に示す変換ファイルBの変換ID「CV1」のことであり、変換方式「半角文字に変換」に対応している。
【0078】
図10によれば、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて第J番目の登録文字の検索を行う(ステップS15)。ステップS14において、変数「J=1」であるから、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データにおける第1番目の登録文字の検索を行う。そして、CPU1は、第1番目の登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS16)。
【0079】
改行が挿入されていない場合、CPU1は、検索を行った登録文字が文字データ中に含まれる最後の登録文字であるか否かを登録文字リストに基づいて判定する(ステップS17)。そして、例えば、第1登録文字のように最後の登録文字ではない場合、CPU1は、変数「J=J+1、CV=0」と設定する(ステップS18)。つまり、CPU1は、変数Jに「1」を追加し、変換IDを初期値「0」に戻す。そして、CPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストを修正する(ステップS19)。例えば、登録文字中に改行が挿入されている場合、CPU1は、所定の変換方式に従って改行位置を制御するため、文字データ中に含まれる登録文字や改行の位置が当該制御によりずれるからである。そして、CPU1は、ステップS16に戻り、所定の処理を行う。
【0080】
ステップS16において改行が挿入されている場合、CPU1は、変数「CV=CV+1」と設定し、対応する変換方式により改行位置の制御を行う(ステップS20)。例えば、変数「CV=0」である場合、変数CVに「1」を追加し、変数「CV=1」とする。そして、図9に示す変換方式ファイルBの変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角文字に変換」をステップS16で判定した改行が挿入された登録文字に適用することで、改行位置の制御を行う。そして、CPU1は、ステップS16に戻り、再び、当該登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する。
【0081】
一方、ステップS16において登録文字中に改行が挿入されていないと判定し、且つ、ステップS17において最後の登録文字であると判定した場合、CPU1は、文字を展開し、モニタ8上に表示をする(ステップS21)。これにより、CPU1は、表示制御処理2を終了する。
【0082】
[表示制御処理3]
次に表示制御処理3について、図11乃至図13を参照して説明する。表示制御処理3は、所定の文字データをモニタ8上に表示した際に、登録文字が途中で改行されないように制御を行う処理の一態様である。なお、表示制御処理3において、利用者端末13は、パソコンで閲覧することを前提に作成された電子メールを文字データとして受信し、当該文字データをモニタ8上で閲覧するものとする。
【0083】
利用者端末13が、所定の電子メールの本文をモニタ8上に表示した際の画面例を図11に示す。例えば、パソコンにおいて閲覧することを前提に作成された電子メールを、利用者端末13において閲覧しようとすると、パソコンと利用者端末13では最適な改行の挿入位置が異なるため、図11(a)の文末に示すように、顔文字等が途中で改行されてしまう。そこで、表示制御処理3において、利用者端末13は、所定の変換方式に従って登録文字中に改行が挿入されないよう、改行位置を制御することとしている。
【0084】
なお、表示制御処理3において使用される登録文字ファイルは、図3に示すように構成されており、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0085】
次に、表示制御処理3において使用される変換方式ファイルCについて、図12を参照して説明する。変換方式ファイルCは、図1に示すROM2に記憶されおり、変換ID及び変換方式から構成されている。変換IDとは、変換方式を一意に識別する情報であり、CV0〜5まで記憶されている。また、変換方式とは、変換IDに対応付けて記憶されており、登録文字中に改行が挿入されないよう改行位置を制御する方式である。
【0086】
変換ID「CV0」に対応する変換方式「無変換」は、改行位置を制御せず、利用者端末13が所定の文字データに基づいてモニタ8上に表示する方式である。
【0087】
変換ID「CV1」に対応する変換方式「半角空白文字挿入」は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、全ての登録文字中に改行が挿入されないよう当該文字データ中に半角空白文字を挿入して表示する方式である。表示制御処理3は、表示制御処理1や表示制御処理2のように、ブロック単位や登録文字単位に変換方式を適用させるのではなく、文字データ全体に変換方式を適用させる。即ち、文字データ中のいずれかの登録文字に改行が挿入されている場合、文字データ全体に基づいて最も効率よく、当該登録文字中に改行が挿入されているという問題を解消できる変換方式を適用する。
【0088】
変換ID「CV2」に対応する変換方式「全角空白文字挿入」は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、全ての登録文字中に改行が挿入されないよう当該文字データ中に全角空白文字を挿入して表示する方式である。
【0089】
変換ID「CV3」に対応する変換方式「半角許可文字を半角に変換」は、文字データ中に含まれる登録文字中に改行が挿入されている場合、当該文字データ中の半角許可文字を半角に変換することで、改行位置をずらして表示する方式である。半角許可文字は、半角に変換しても、文字データ全体の印象を変化させることのない文字であり、例えば、「、」、「。」、「=」、「+」、「−」、「*」等を任意に設定することが可能である。具体的に、図11(a)に示すように、文末の顔文字の途中で改行され、利用者が電子メールを閲覧しにくくなっている場合、図11(b)に示すように、当該文字データ中の半角許可文字50を半角に変換して表示する。これによれば、当該顔文字中で改行されているという問題が解消され、利用者は快適に電子メールを閲覧することができる。
【0090】
変換ID「CV4」に対応する「2ドット小さい文字サイズに変換」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、文字データを構成する全ての文字の文字サイズを2ドット小さくして表示する方式である。
【0091】
変換ID「CV5」に対応する「改行挿入」は、登録文字中に改行が挿入されている場合、当該登録文字の直前に改行を挿入して表示する方式である。これによれば、当該登録文字中で改行されているという問題を確実に解消することができる。
【0092】
次に、表示制御処理3について、図13のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、図1に示すROM2に記憶されたプログラムやデータに基づいてCPU1により実行される。なお、表示制御処理3において、利用者端末13は、電子メールをはじめとする文字データを受信し、モニタ8上で閲覧するものとする。また、表示制御処理1においてCPU1は、閲覧予定の文字データを文字コードとして認識し、処理を行うものとする。
【0093】
図13によれば、利用者端末13のCPU1は、まず、文字データ、及び、図3に示す登録文字ファイルに基づいて、図6に示す登録文字リストを作成する(ステップS31)。さらに、CPU1は、改行位置リストを作成する(ステップS32)。なお、表示制御処理3において使用される登録文字リスト及び改行位置リストは、表示制御処理1と同様であるため、便宜上説明は省略する。
【0094】
次に、利用者端末13のCPU1は、登録文字リスト及び改行位置リストに基づいて、文字データの全文を検索する(ステップS33)。そして、CPU1は、文字データに含まれる登録文字中に改行が挿入されているか否かを判定する(ステップS34)。
【0095】
改行が挿入されている場合、CPU1は、登録文字リスト、改行位置リスト及び変換方式ファイルCに基づいて、最も効率よく、全ての登録文字中に改行が挿入されないような変換方式を選択する(ステップS35)。そして、CPU1は、選択した変換方式に基づいて、当該登録文字中に改行が挿入されないよう文字データを変換し、改行位置の制御を行う(ステップS36)。
【0096】
ステップS34において文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されていないと判定した場合、又は、ステップS36において改行位置の制御を行った場合、CPU1は、文字を展開し、モニタ8上に表示する(ステップS37)。これにより、CPU1は、表示制御処理3を終了する。
【0097】
なお、上記の実施形態において、表示制御処理3では、原則として文字データ全体に対して改行位置の制御を行うことにより、当該文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されないようにしている。即ち、最も効率のよい1つの変換方式に基づいて文字データ全体に対して改行位置の制御を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの変換方式に基づいて当該文字データに含まれる全ての登録文字中に改行が挿入されないようにすることが困難な場合、最も効率のよい複数の変換方式に基づいて行うこととしてもよい。
【0098】
また、上記の実施形態において、表示制御処理2では、改行位置リストを作成する前に、改行の種類が「挿入」である改行を閲覧予定の文字データから予め除去している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、表示制御処理1及び表示制御処理3のように、特定の改行を予め除去することなく表示制御処理を行っても構わない。即ち、特定の改行を予め除去するか否かは任意に設定することが可能である。
【0099】
また、上記の実施形態では、文字データを文字コードとして認識した状態で表示制御処理を行い、モニタ8に表示する際に再びビットイメージの文字に変換し、文字データの表示を行っている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、文字コードとして認識することなくビットイメージのまま表示制御処理を行っても構わない。
【0100】
また、上記の実施形態では、変換方式ファイルA乃至Cを、図4、図9及び図12に示すように構成しているが、本発明はこれに限定されず、所定の変換方式を任意に設定することが可能である。
【0101】
また、上記の実施形態では、利用者が使用する利用者端末として携帯電話を使用する場合について説明したが、任意のパソコン、PDA等の端末装置を利用することができる。
【0102】
本発明によれば、複数文字から構成される顔文字や定型文字といった登録文字中に改行が挿入された状態で文字データがモニタ8上に表示されることがない。よって、利用者は快適に所定の文字データを閲覧することができる。また、一度に表示できる情報量の少ない利用者端末においては、文字データを有効に表示することができる。
【0103】
以上説明したように、本発明によれば、文字データを表示する際に、複数文字からなる登録文字を検出し、閲覧しやすいように改行位置を制御することで情報を正確且つ有効に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された利用者端末のブロック図である。
【図2】表示制御処理1における、利用者端末の表示画面例である。
【図3】登録文字ファイルのデータ構造を模式的に示す図である。
【図4】変換方式ファイルAのデータ構造を模式的に示す図である。
【図5】表示制御処理1を示すフローチャートである。
【図6】登録文字リストのデータ構造を模式的に示す図である。
【図7】改行位置リストのデータ構造を模式的に示す図である。
【図8】表示制御処理2における、利用者端末の表示画面例である。
【図9】変換方式ファイルBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図10】表示制御処理2を示すフローチャートである。
【図11】表示制御処理3における、利用者端末の表示画面例である。
【図12】変換方式ファイルCのデータ構造を模式的に示す図である。
【図13】表示制御処理3を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、 2 ROM、 3 RAM、 4 キー入力部、 5 送受信処理部、 6 アンテナ、 7 GPU、 8 モニタ、 9 SPU、 10
スピーカ、 11 データ入力部、 12 バス、 13 利用者端末
Claims (9)
- ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示装置であって、
複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段と、
前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段と、
前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段と、
前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される改行を除去するための制御をする制御手段と、
前記文字データを前記表示部に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする文字表示装置。 - 前記制御方式に対して、前記表示部において前記文字データを有効に表示することを基準とした優先順位を設定する優先順位設定手段をさらに備え、
前記制御方式記憶手段は、前記制御方式を前記優先順位に対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記優先順位及び前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去することを特徴とする請求項1に記載の文字表示装置。 - 前記制御方式は、前記改行挿入登録文字の直前に新たな改行を挿入することで、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する改行挿入方式を含み、
前記優先順位設定手段は、最も優先順位の低い前記制御方式として前記改行挿入方式を設定することを特徴とする請求項2に記載の文字表示装置。 - 前記制御方式は、前記文字データに含まれる前記登録文字の文字サイズ又は前記文字データの少なくとも一方に含まれる全ての文字の文字サイズを調整することで前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去する文字サイズ調整方式を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の文字表示装置。
- 前記改行は、前記文字データを作成した者によって意図的に挿入される挿入改行と、前記表示部の表示能力に基づいて前記文字表示装置によって自然に挿入される自然改行とがあり、
前記文字データ中に含まれる前記挿入改行を全て除去する挿入改行除去手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の文字表示装置。 - 前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データに含まれる前記改行挿入登録文字単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の文字表示装置。
- 前記制御手段は、前記制御方式に基づいて、前記文字データ単位で、前記改行挿入登録文字に挿入された前記改行を除去することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の文字表示装置。
- ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えた文字表示方法であって、
複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶工程と、
前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶工程と、
前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出工程と、
前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去するための制御をする制御工程と、
前記文字データを前記表示部に表示する表示工程と、を有することを特徴とする文字表示方法。 - ネットワークを介して、データの送受信が可能であり、表示部を備えたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
複数の文字から構成される特殊文字を登録文字として記憶する登録文字記憶手段、
前記登録文字中に挿入される改行を除去するための制御方式を記憶する制御方式記憶手段、
前記表示部に表示する文字データに含まれる前記登録文字において、前記改行が挿入される改行挿入登録文字を検出する改行挿入登録文字検出手段、
前記制御方式記憶手段に記憶された前記制御方式に基づいて、前記改行挿入登録文字に挿入される前記改行を除去するための制御をする制御手段、
前記文字データを前記表示部に表示する表示手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2002294882A JP2004133526A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 文字表示装置、文字表示方法及びプログラム |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002294882A patent/JP2004133526A/ja not_active Withdrawn
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