JP2004132644A - 自動製氷装置 - Google Patents

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Ichiro Onishi
大西 一郎
Masatoshi Masaku
正久 昌利
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2400/00Auxiliary features or devices for producing, working or handling ice
    • F25C2400/06Multiple ice moulds or trays therefor

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Abstract

【課題】製氷時は2つの製氷皿を揺動させ、製氷が完了すると各製氷皿に離氷動作させる自動製氷装置を実現する。
【解決手段】第1製氷皿11を回動させる第1駆動軸312にトルクを伝達する第1出力歯車31と、第2製氷皿12を回動させる第2駆動軸322にトルクを伝達する第2出力歯車32と、第1出力歯車31と第2出力歯車32にトルクを伝達する駆動歯車43と、第1出力歯車31に設けられた第1従動カム315と、第2出力歯車32に設けられた第2従動カム325と、第1従動カム315と第2従動カム325に所定周期の回動を与えて第1出力歯車31と第2出力歯車32を揺動させるカム歯車44と、第1出力歯車31と第2出力歯車32に対し常に離氷方向へ付勢力を与えるスプリング33と、カム歯車44に所定の周期で所定の回転を与えるステッピングモータ42とで構成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は家庭用電気冷蔵庫に搭載される自動製氷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫用の自動製氷装置としては、透明度の高い氷を生成するために、製氷皿を揺動することで製氷皿内の水を対流させ水中に存在する気泡を除去するものが知られている。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の自動製氷装置について説明する。
【0004】
図16は従来の自動製氷装置を示す要部拡大断面図であり、製氷皿1に当接する駆動軸2を、ブッシュ3を介して冷蔵庫の一部4に遊挿すると共に、モータ5で駆動する偏心カム6によって上記ブッシュを揺動させる構造である(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−3006号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では1個の製氷皿を前提とするものであり、2つの製氷皿を揺動させるものは実現していない。
【0007】
それゆえ、2つの製氷皿に対して、揺動と離氷動作を実現できる自動製氷装置が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、氷を生成するための製氷皿を2つ有し、前記製氷皿を回動させて離氷する自動製氷装置において、製氷中に前記2つの製氷皿に所定周期の揺動を与える駆動装置を備えたものであり、製氷中に製氷皿内の水が揺れるので、凍結時に水分子から吐きだされた空気が気泡となって残留するのを解消するので気泡の少ない透明な氷を実現できる。
【0009】
次に請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は前記2つの製氷皿のどちらか一方にのみ所定周期の揺動を与えることができるものであり、一方で透明な氷を、他方で通常の氷を製造し、使用者が用途に応じて選択することが可能となる。
【0010】
次に請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記2つの製氷皿を回動させる駆動部と、前記2つの製氷皿を揺動させる駆動部が前記駆動装置内に収納されているものであり、駆動部を分離するよりも省スペース化が図れコンパクトである。
【0011】
次に請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、離氷時に製氷皿を回動させる駆動軸を2つ備え、前記駆動軸ひとつにつき前記製氷皿ひとつが接続されており、前記駆動軸が製氷中に前記製氷皿を揺動させているものであり、揺動と離氷を同じ駆動軸で行えるので省部品化が図れて低コストである。
【0012】
次に請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動軸には、離氷時に製氷皿を回動させるためのトルクを伝達する歯車と、製氷中に製氷皿を揺動させるトルクを伝達するカムとが一体的に形成されているものであり、部品の集積化が図れ、構造的に簡素で、組立が容易である。
【0013】
次に請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、一方の製氷皿を揺動させているとき、他方の製氷皿を水平位置に保持するための位置保持カムを備えているものであり、一方の製氷皿を揺らせながらも、他方の製氷皿へ水を供給できるように水平保持しているので、動作を停止させる必要が無く、動作が連続的で効率がよい。
【0014】
次に請求項7に記載の発明は、製氷皿との接続が可能な第1駆動軸、第2駆動軸と、前記第1駆動軸にトルクを伝達する第1出力歯車と、前記第2駆動軸にトルクを伝達する第2出力歯車と、前記第1出力歯車と第2出力歯車にトルクを伝達する駆動歯車と、前記駆動歯車の駆動源であるモータと、前記第1出力歯車に設けられた第1従動カムと、前記第2出力歯車に設けられた第2従動カムと、前記第1従動カムと第2従動カムに所定周期の回動を与えて前記第1出力歯車と第2出力歯車を揺動させるカム歯車と、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車に対し常に離氷方向へ付勢力を与えるスプリングと、前記カム歯車に所定の周期で所定の回転を与えるステッピングモータとで構成され、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車が揺動する範囲では前記駆動歯車と干渉しないように前記第1出力歯車と第2出力歯車の所定数の歯を削除した欠歯部を設けたものである。
【0015】
これによって、揺動幅が欠歯の幅で矯正されるので、安定した揺動を与えることができ、製氷中に製氷皿内の水が規則正しく揺れるので、凍結時に水分子から吐きだされる空気の脱気量が安定し、透明性の程度が整った氷を製造できる。
【0016】
次に請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記カム歯車は前記駆動歯車と同軸上に配置される歯車部を有し、前記ステッピングモータから与えられる回転を前記歯車部に伝達する伝達歯車を前記第1出力歯車と同軸上に配置したものであり、これにより、部品の集積化が図れ、コンパクトである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明における自動製氷装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明における自動製氷装置の実施の形態1を示す正面図であり、図2は同実施の形態を示す側面図で、図3は同実施の形態の駆動装置の内部構造を示す斜視図で、図4は同実施の形態の駆動装置の分解斜視図である。
【0019】
図1、図2、図3、図4において、第1製氷皿11は可塑性樹脂のポリプロピレンで成形されたものであり、氷形状を決定する複数の氷室11aと、氷室11aを一括固定する氷室枠11bと、氷室枠11bの長手方向中心軸の端部に形成された軸11cが設けられている。
【0020】
第2製氷皿12は第1製氷皿11と同様にポリプロピレンで成形されたものであり、氷室12a、氷室枠12b、軸12cが第1製氷皿11と同様に設けられている。
【0021】
駆動装置13は第1製氷皿11、第2製氷皿12の各々の軸11c、軸12cを保持し、製氷時は第1製氷皿11,第2製氷皿12を必要に応じて揺動させ、製氷後は第1製氷皿11、第2製氷皿12を回動させて離氷させるものであり、駆動装置13の内部には駆動源たるモータ、モータの回転を減速伝達する減速歯車等が配置されている。
【0022】
貯氷箱14は第1製氷皿11、第2製氷皿12の下方に配置され離氷された氷を蓄えるものであり、貯氷箱14の内部は第1製氷皿11からの氷を蓄える区画141と、第2製氷皿12からの氷を蓄える区画142とで構成されている。
【0023】
検氷レバー15は貯氷箱14内の氷の量を検知するものであり、第1検氷レバー151は貯氷箱14の区画141に蓄えられた氷の量を検知し、第2検氷レバー152は区画142に蓄えられた氷の量を検知する。
【0024】
タンク16は第1製氷皿11、第2製氷皿12へ供給する水を蓄えておくためのもので、給水装置17はタンク16内の水を第1製氷皿11、第2製氷皿12へ供給するものであり、第1製氷皿11へ水を導く第1パイプ171、第2製氷皿12へ水を導く第2パイプ172、タンク16から水を取り出すポンプ173、ポンプ173から出た水の流路を切り換える切換弁174で構成されている。
【0025】
制御部18は駆動装置13、給水装置17を制御するものである。
【0026】
そして、第1製氷皿11、第2製氷皿12、駆動装置13、貯氷箱14、検氷レバー15、タンク16、給水装置17、制御部18によって自動製氷装置19が構成されている。
【0027】
次に駆動装置13の内部構造を説明する。図3、図4において、ケース20は駆動装置13の外郭を形成するものであり、可塑性樹脂であるABSで成形されている。ケース20の中央部には2つの円柱ボス201、202が設けられている。
【0028】
円柱ボス201から所定距離を隔てた位置には円弧柱21がケース20の底面から上方に延びており、円柱ボス202から所定距離を隔てた位置には円弧柱22が上方に延びている。
【0029】
第1出力歯車31は円柱ボス201に回転可能に支持されて配置され、図5に示すように、中央にはケース20側からみて円筒状に窪んだ軸穴311が形成されており、ケース20の円柱ボス201が勘合する。
【0030】
また、第1出力歯車31の中央から第1製氷皿11の方向へ向かって駆動軸312が突出しており、さらに駆動軸312からは第1製氷皿11の軸11cと連結される連結部313が突出している。
【0031】
さらに、第1出力歯車31の歯車部314と駆動軸312の間には駆動軸312を囲むように第1従動カム315が形成され、第1従動カム315は、大径カム315aと小径カム315bと、大径カム315aと小径カム315bを繋ぐ斜部315cが設けられている。斜部315cはインボリュート曲面で形成されている。
【0032】
さらに、第1出力歯車31の歯車には複数の歯が削除された第1欠歯部316が設けられている。また、第1欠歯部316に隣接する歯車部314の第1歯317は下端が隣の歯と一体的に成形されることで太くなっている。
【0033】
第2出力歯車32はケース20の円柱ボス202に回転可能に支持されて配置され、図5に示すように、第2出力歯車32の中央にはケース20側からみて円筒状に窪んだ軸穴321が形成されており、ケース20の円柱ボス202が勘合する。
【0034】
また、第2出力歯車32の中央から第2製氷皿12の方向へ向かって駆動軸322が突出しており、さらに駆動軸322からは第2製氷皿12の軸12cと連結される連結部323が突出している。
【0035】
第2出力歯車32の歯車部324と駆動軸322の間には駆動軸322を囲むように第2従動カム325が形成され、第2従動カム325は、大径カム325aと小径カム325bと、大径カム325aと小径カム325bを繋ぐ斜部325cが設けられている。斜部325cはインボリュート曲面で形成されている。
【0036】
さらに、第2出力歯車32の歯車には複数の歯が削除された第2欠歯部326が設けられている。また、第2欠歯部326に隣接する歯車部324の第1歯327は下端が隣の歯と一体的に成形されることで太くなっている。
【0037】
伝達歯車41は第1出力歯車31と同軸で回転可能であり、伝達歯車41と第1出力歯車31と対面する側には円筒軸411が形成され中央を貫通する軸穴412が設けられており、軸穴412と第1出力歯車31の円筒軸312が勘合している。伝達歯車41が回転しても第1出力歯車31は一緒に回転することはない。
【0038】
ステッピングモータ42はシャフト42aを有し、シャフト42aには伝達歯車41を駆動するピニオン42bが固定されている。
【0039】
駆動歯車43は第1出力歯車31と第2出力歯車32との間にできる略三角領域に配置され第1出力歯車31と第2出力歯車32の両方とかみあうことが可能であり、基準位置状態では第1出力歯車31の欠歯部316も第2出力歯車32の欠歯部326も共に駆動歯車43と向き合っており、駆動歯車43はどちらにもかみあっていない。
【0040】
駆動歯車43には、歯車と軸方向に隣接する円柱状の円柱部431が設けられており、円柱部431には駆動歯車43の歯の1つ一部削除して形成した凹歯432を有する。
【0041】
カム歯車44は回転軸が駆動歯車43と同軸上に配置され、伝達歯車41とかみあう歯車部441と、第1出力歯車31の第1従動カム315、或は第2出力歯車32の第2従動カムに接触するカム部442が一体に形成されている。
【0042】
図7に示すように、カム部442は、大径の円弧カム443と、小径の円弧カム444と、その2つの円弧カムを滑らかにつなぐ円弧カム445と、小径の円弧カム444上に設けられた一枚歯446とで構成されている。
【0043】
一枚歯446は、第1従動カム315、第2従動カム325の斜部315c、325cのインボリュート曲面とかみあうことができる仮想歯車の歯であり、大径の円弧カム443はその仮想歯車のピッチ円径と同一径であり、小径の円弧カム444はその仮想歯車の歯底円径と同一径である。
【0044】
歯車45は駆動歯車43と同軸で一体に成形されており(図5)、ピニオン歯車46は歯車45とかみあい、歯車47はピニオン歯車46と同軸で一体に形成されている。
【0045】
ウォームは歯車48は歯車47とかみあい、回転軸の一端に軸481(図5)が形成され、回転軸の他端には矩形状の穴482(図示せず)が形成されている。軸481はケース20に設けられた軸受(図示せず)に支持され、穴482はモータ49のシャフト491(図5)に圧入された矩形状の連結板492(図示せず)で支持され、モータ49が回転すると連結板492が回転し、ウォーム歯車48に回転が伝達される。
【0046】
したがって、モータ49の回転はシャフト491、連結板492、ウォーム歯車48、歯車47、ピニオン歯車46、歯車45、駆動歯車43の順序で伝達されていく。
【0047】
図4、図12、図13において、基板50はケース20に保持され、第1出力歯車31の下方にはスイッチ51が、第2出力歯車32の下方にはスイッチ52がハンダ付けされている。また、基板50とモータ49とは2本のリード線(図示せず)で結ばれており、さらに基板50からはケース20の底面に沿ってケース20の一側面に設けられた開口部に延びてケース20の外部へ出ていくハ−ネス(図示せず)がハンダ付けされており、ハ−ネスは制御部18に接続される。
【0048】
図3、図4、図14において、第1検氷軸61は第1出力歯車31に従動して回動するものであり、検氷レバー151を連結する外軸611と、第1出力歯車31に従動する内軸612と、外軸611と内軸612を連結するネジリコイルバネ613と、貯氷箱14の区画141内の氷が不足しているときに後述の第1スイッチレバー71の動作を阻止する阻止部614とで構成されている。
【0049】
図3、図4、図15において、第2検氷軸62は第2出力歯車32に従動して回動するものであり、第2検氷軸62には検氷レバー152を連結する外軸621と、第2出力歯車32に従動する内軸622と、外軸621と内軸622を連結するネジリコイルバネ623と、貯氷箱14の区画142内の氷が不足しているときに後述の第2スイッチレバー72の動作を阻止する阻止部624とで構成されている。
【0050】
引張コイルバネ63は、第1検氷軸61側に配置される第1バネ631と第2検氷軸62側に配置される第2バネ632から成る。
【0051】
第1バネ631は第1検氷軸31に連結された第1検氷レバー151を貯氷箱14の区画14a内へ進入させる方向へ張力が働くように、第1検氷軸61とケース20との間に配置され、第2バネ632は第2検氷軸62に連結された第2検氷レバー152を貯氷箱14の区画14b内へ進入させる方向へ張力が働くように、第2検氷軸62とケース20との間に配置されている。
【0052】
図4、図12において、第1スイッチレバー71は第1出力歯車31の下方にあって第1出力歯車31に従動し第1スイッチ51を操作する。
【0053】
第1スイッチレバー71は第1製氷皿11が水平位置、離氷位置にあるとき、さらに貯氷箱14の区画14a内に氷が不足し第1検氷レバー151が区画14a内の所定深さ以上に進入したときに第1スイッチ51からOFF信号を発生させる。
【0054】
第1スイッチレバー71は、回転軸711と3つの突起712,713,714を有し、突起712は後述の第1外カム81に接触して従動し、突起713は突起712の変位に連動してスイッチ51を動作させ、突起714は検氷軸61の阻止部614と当接可能で、氷が不足しているときに阻止部614が突起714を抑えて、突起713によるスイッチ51の動作を阻止する。
【0055】
図4、図13において、第2スイッチレバー72は第2出力歯車32の下方にあって第2出力歯車32に従動し第2スイッチ52を操作する。
【0056】
第2スイッチレバー72は第2製氷皿12が水平位置、離氷位置にあるとき、さらに貯氷箱14の区画14b内に氷が不足し第2検氷レバー152が区画14b内の所定深さ以上に進入したときには第2スイッチ52からOFF信号を発生させる。
【0057】
第2スイッチレバー72は、回転軸721と3つの突起722,723,724を有し、突起722は後述の第2外カム82に接触して従動し、突起723は突起722の変位に連動してスイッチ52を動作させ、突起724は検氷軸62の阻止部624と当接可能で、氷は不足しているときに阻止部624が突起724を抑えて、突起723によるスイッチ52の動作を阻止する。
【0058】
コイルバネ73はスイッチレバー71、72に付勢力を与えるものである。
【0059】
図5、図12において、第1外カム81は、第1出力歯車31の下面に一体的に形成され、第1出力歯車31の下方に位置した第1スイッチレバー71を操作するものであり、第1スイッチレバー71の突起712を操作し、第1スイッチ51からOFF信号を発生させる凸部81a、凸部81cと、ON信号を発生させる凹部81bを有する。
【0060】
図5、図13において、第2外カム82は、第2出力歯車32の下面に一体的に形成され、第2出力歯車32の下方に位置した第2スイッチレバー72を操作するものであり、第2スイッチレバー72の突起722を操作し、第2スイッチ52からOFF信号が発生させる凸部82a、凸部82cと、ON信号を発生させる凹部82bを有する。
【0061】
図5、図14において、第1内カム91は、第1出力歯車31の下面に一体的に形成されたものであり、第1検氷レバー151を貯氷箱14の上方で待機させるように検氷軸61を支持する凸部91aと、第1検氷レバー151を待機状態から開放し貯氷箱14内への進入を許容するように検氷軸61の回動を許容する凹部91bと、第1検氷レバー151を貯氷箱14の区画14aの上方へ退出させるように検氷軸61を回動させる凸部91cとを有する。
【0062】
図5、図15において、第2内カム92は、第2出力歯車32の下面に一体的に形成されたものであり、第2検氷レバー152を貯氷箱14の上方で待機させるように検氷軸62を支持する凸部92aと、第2検氷レバー152を待機状態から開放し貯氷箱14内への進入を許容するように検氷軸62の回動を許容する凹部92bと、第1検氷レバー152を貯氷箱14の区画14bの上方へ退出させるように検氷軸62を回動させる凸部92cとを有する。
【0063】
カバー100はケース20とともに駆動装置13の外殻を形成するものであり、中央付近には第1出力歯車31の駆動軸312が勘合する軸穴101と、第2出力歯車32の駆動軸322が嵌合する軸穴102が設けられている。
【0064】
以上のように構成された自動製氷装置について、図面を用いてその動作を説明する。
【0065】
モータ49を始動するとウォーム歯車48が回転する。ウォーム歯車48の回転はウォームホイール歯車47、ピニオン歯車46、歯車45を介して駆動歯車43に伝達される。
【0066】
(第1製氷皿11の揺動)
駆動装置13が第1製氷皿11を揺動させたい場合は、ステッピングモータ42によりピニオン43を一定周期で時計・反時計方向へ回動させると、伝達歯車41も同じ周期で回動し、これがカム歯車44に伝達され同じ周期で回動する。
【0067】
図7(a)、図8においてカム歯車44が時計方向へ回動すると、一枚歯446が第1出力歯車31のカム315の斜部315cから離れようとするが、第1出力歯車31はスプリングによって常に一枚歯446に抗するように付勢されているので、一枚歯446に追従しながら回動する。
【0068】
そして、カム歯車44が時計方向に所定角度回動すると、一旦停止した後、今度は反時計方向へ回動を始める。このとき一枚歯446はカム315の斜部315cをスプリングの付勢力に抗しながら押すので、第1出力歯車31は押される方向へ回動する。カム歯車44が反時計方向に所定角度回動すると、一旦停止したのち、再び時計方向へ回動を始める。この動作を氷が生成されるまで継続する。
【0069】
第1出力歯車31には第1駆動軸312が一体的に設けられているので、第1駆動軸312も第1出力歯車31と同様に一定周期で時計・反時計方向に回動するので、第1駆動軸に連結された第1製氷皿11は一定周期で揺動することとなる。本実施の形態では、第1製氷皿11が水平位置を基準位置として時計・反時計方向にそれぞれ5°回動するよう設定することで揺動を実現している。
【0070】
揺動によって、第1製氷皿11内の水は常に動くこととなり、水は徐々に凍結が進行し、水分子に取り込まれていた空気は、水凍結の際に吐出され気泡となって上方移動し大気中に戻る。これにより気泡が少なく透明度の高い氷が生成される。
【0071】
(第1製氷皿11の離氷動作)
第1製氷皿11内の水が凍結し、第1製氷皿11を離氷動作させたい場合は、まず、ステッピングモータ42により、一枚歯446が斜部315cから完全に離れるまでカム歯車44を時計方向に回動させ、図10(a)の第1出力歯車を反時計方向へ6.7°揺動させたときの状態にする。図11(a)は、第1出力歯車を反時計方向へ6.7°揺動させたときの駆動歯車との噛み合い直前状態を示す平面図であるが、第1出力歯車31は一枚歯446方向に付勢されているので、図11(a)に示すように一枚歯446に追従して回動するが欠歯部316の隣の第1歯317が駆動歯車43の円柱部431の円周に当接する。この状態でモータ42をモータ49を回転させて、駆動歯車43を時計方向に回転させればよい。
【0072】
図11(a)において、駆動歯車43が時計方向に回転すると、円柱部431の凹歯432と、第1出力歯車31の第1歯317とが噛み合うことで、駆動歯車43と第1出力歯車31との噛み合いが成立し、第1出力歯車31を離氷方向への回転を開始させることとなる。
【0073】
第1歯317は、凹歯432とのみ噛み合うように、下端を隣の歯と一体的に成形することで太くなっており、他の歯の谷へ入り込むことはない。
【0074】
駆動歯車43が時計方向へ回転している間は、第1出力歯車31は第1製氷皿11を離氷方向へ回動させている。
【0075】
一方、第2出力歯車32は、第2従動カム325の斜部325cがカム歯車44の大径のカム443に接触しているため基準位置で停止しており、欠歯部326と駆動歯車43が対向した状態を維持する。したがって、駆動軸323も停止したままで第2製氷皿12は回動せず水平位置で待機している。
【0076】
次に、駆動装置13は、第1製氷皿11が第1離氷位置に到達すると離氷が完了したと判断し、一旦モータ49の回転を停止した後、今度は第1製氷皿11を水平位置へ復帰させるため、モータ49は駆動歯車43を反時計方向に回転させる。なお、離氷位置の検出ついては後半で説明する。
【0077】
駆動歯車43が反時計方向に回転すると、第1出力歯車31は基準位置に向かって回転する。
【0078】
第1製氷皿11が水平位置手前まで戻ってくると、すなわち第1出力歯車31が基準位置手前まで戻ってくると、駆動歯車43は第1出力歯車31の欠歯部316と対峙してかみあいを解除する。この状態で、今度はステッピングモータ42により、一枚歯446が斜部315cと接触し第1出力歯車31を水平位置へ戻すまでカム歯車44を回動させ図7(a)の状態にする。
【0079】
駆動装置13は、第1出力歯車31が基準位置に到達したとき、第1製氷皿11が水平位置に戻ったと判断し、モータ49を停止する。なお、水平位置の検出についは後半で説明する。
【0080】
(第2製氷皿12の揺動)
駆動装置13が第1製氷皿12を揺動させたい場合は、一旦ステッピングモ−タ42により、ピニオン42bを回転させてカム歯車44を図7(a)から図7(b)の状態にした後、ステッピングモータ42によりピニオン42bを一定周期で時計・反時計方向へ回動させると、伝達歯車41も同じ周期で回動し、これがカム歯車44に伝達され同じ周期で回動する。
【0081】
図7(b)、図9において、カム歯車44が反時計方向へ回動すると、一枚歯446が第2出力歯車32の第2従動カム325の斜部325cから離れようとするが、第2出力歯車32はスプリングによって常に一枚歯446の方向へ付勢されているので、一枚歯446に追従しながら回動する。
【0082】
そして、カム歯車44が反時計方向に所定角度回動すると、一旦停止した後、今度は時計方向へ回動を始める。このとき一枚歯446は第2従動カム325の斜部325cをスプリングの付勢力に抗しながら押すので、第2出力歯車32は押される方向へ回動する。カム歯車44が時計方向に所定角度回動すると、一旦停止した後、再び反時計方向へ回動を始める。この動作を氷が生成されるまで継続する。
【0083】
第2出力歯車32には第2駆動軸322が一体的に設けられているので第2駆動軸322も第2出力歯車32と同様に一定周期で時計・反時計方向に回動するので、第2駆動軸322に連結された第2製氷皿12は一定周期で揺動することとなる。本実施の形態では、第2製氷皿12が水平位置を基準位置として時計・反時計方向にそれぞれ5°回動するよう設定することで揺動を実現している。
【0084】
第2製氷皿12内の水は常に動いており、水は徐々に凍結が進行し、水分子に取り込まれていた空気は、水凍結の際に吐出され気泡となって上方移動し大気中に戻る。これにより気泡が少なく透明度の高い氷が生成される。
【0085】
(第2製氷皿12の離氷動作)
第2製氷皿12内の水が凍結し、第2製氷皿12に離氷動作させたい場合は、まず、ステッピングモータ42により、一枚歯446が斜部325cから完全に離れるまでカム歯車44を反時計方向に回動させ図10(b)の第2出力歯車を時計方向へ6.7°揺動させたときの状態にする。図11(b)は、第2出力歯車を時計方向へ6.7°揺動させたときの駆動歯車との噛み合い直前状態を示す平面図であるが、第2出力歯車32は一枚歯446を押す方向に付勢されているので、図11(b)に示すように、一枚歯446に追従して回動するが欠歯部326の隣の第1歯327が駆動歯車43の円柱部431の円周に当接する。この状態でモータ42をモータ49を回転させて、駆動歯車43を時計方向に回転させればよい。
【0086】
図11(b)において、駆動歯車43が反時計方向に回転すると、円柱部431の凹歯432と、第2出力歯車32の第1歯327とが噛み合うことで、駆動歯車43と第2出力歯車32との噛み合いが成立し、第2出力歯車32を離氷方向への回転を開始させることとなる。
【0087】
第1歯327は、凹歯432とのみ噛み合うように、下端を隣の歯と一体的に成形することで太くなっており、他の歯の谷へ入り込むことはない。
【0088】
駆動歯車43が反時計方向へ回転している間は、第2出力歯車32は第2製氷皿12を離氷方向へ回動させている。
【0089】
一方、第1出力歯車31は、第1従動カム315の斜部315cがカム歯車44の大径のカム443に接触しているため基準位置で停止しており、欠歯部316と駆動歯車43が対向した状態を維持する。したがって、駆動軸313も停止したままで第1製氷皿11は回動せず水平位置で待機している。
【0090】
次に、駆動装置13は、第2製氷皿12が第2離氷位置に到達すると離氷が完了したと判断し、一旦モータ49の回転を停止した後、今度は第2製氷皿12を水平位置へ復帰させるため、モータ49は駆動歯車43を時計方向に回転させる。なお、離氷位置の検出ついては後半で説明する。
【0091】
駆動歯車43が反時計方向に回転すると、第2出力歯車32は基準位置に向かって回転する。
【0092】
第2製氷皿12が水平位置手前まで戻ってくると、すなわち第2出力歯車32が基準位置手前まで戻ってくると、駆動歯車43は第2出力歯車31の欠歯部326と対峙してかみあいを解除する。この状態で、今度はステッピングモータ42により、一枚歯446が斜部325cと接触し第2出力歯車32を水平位置へ戻すまでカム歯車44を回動させ図7(b)の状態にする。
【0093】
駆動装置13は、第2出力歯車32が基準位置に到達したとき、第2製氷皿12が水平位置に戻ったと判断し、モータ49を停止する。なお、水平位置の検出についは後半で説明する。
【0094】
次に、各製氷皿の位置検出について説明する。
【0095】
第1製氷皿11の位置検知は第1出力歯車31の回転位置を検知することによって検知できる。図12は本実施の形態1における第1出力歯車31の下面に形成された第1外カム81とスイッチレバー71の状態を示す正面図であり、図12の(a)、(b)、(c)はそれぞれ第1製氷皿11が水平位置、反時計方向45゜、第1離氷位置にあるときの状態をしめす。
【0096】
たとえば第1製氷皿11が離氷位置に到達したときは第1出力歯車31の下方に位置した第1スイッチレバー71が第1出力歯車31の下面に形成された第1外カム81の凸部81cよって操作され、第1スイッチ51からOFF信号が発生し、制御部18へ入力される。
【0097】
制御部18は第1スイッチ51からのOFF信号を受けて、モータ49の回転方向を変え第1製氷皿11を水平位置へ復帰するように回動させる。第1製氷皿11が水平位置へ復帰すると、第1出力歯車11の下方に位置した前述の第1スイッチレバー71が第1出力歯車31の下面に形成された凸部81aによって操作され、前述の第1スイッチ51が再びOFF信号を発生し、このOFF信号を受けた制御部18はモータ49を停止させて、第1製氷皿11を水平位置で停止させる。
【0098】
同様に、第2製氷皿12の位置検知は第2出力歯車32の回転位置を検知することによって検知できる。図13は本実施の形態1における第1出力歯車31の下面に形成された第2外カム82とスイッチレバー72の状態を示す正面図であり、図13の(a)、(b)、(c)はそれぞれ第2製氷皿12が水平位置、時計方向45゜、離氷位置にあるときの状態を示す。
【0099】
たとえば第2製氷皿12が離氷位置に到達したときは第2出力歯車32の下方に位置した第2スイッチレバー72が第2出力歯車32下面に形成された第2外カム82の凸部82cによって操作され、第2スイッチ52からOFF信号が発生し、制御部18へ入力される。
【0100】
制御部18は第2スイッチ52からのOFF信号を受けて、モータ49の回転方向を変え第2製氷皿12を水平位置へ復帰するように回動させる。第2製氷皿12が水平位置へ復帰すると、第2出力歯車32の下方に位置した前述の第2スイッチレバー72が第2出力歯車32の下面に形成された凸部82aによって操作され、前述の第2スイッチ512が再びOFF信号を発生し、このOFF信号を受けた制御部18はモータ49を停止させて、第2製氷皿12を水平位置で停止させる。
【0101】
次に貯氷箱14内の氷の量を検知する動作を説明する。
【0102】
貯氷箱14内の貯氷量の検知は、検氷レバー15が貯氷箱14内の所定深さ以上に進入したか否かで検知することができる。図14は同実施の形態における第1出力歯車31の下面に形成された第1内カム91と第1検氷軸61の状態を示す正面図であり、図14の(a)、(b)、(c)はそれぞれ第1製氷皿1が水平位置、反時計方向45゜、離氷位置にあるときの状態を示す。
【0103】
図15は同実施の形態における第2出力歯車32の下面に形成された第2内カム92と第2検氷軸62の状態を示す正面図であり、図15の(a)、(b)、(c)はそれぞれ第2製氷皿12が水平位置、時計方向45゜、離氷位置にあるときの状態を示す。
【0104】
例えば、貯氷箱14の区画14a内の貯氷量を検知する場合、第1出力歯車31が回転し水平位置を脱すると第1検氷軸61が第1出力歯車31の下面に形成された第1内カム91の凸部91aの拘束から開放され第1バネ631の張力によって回動し、凹部91bと対向し、図14では(a)の状態から(b)の状態となる。そして第1検氷軸61に連結された第1検氷レバー151も回動するので、第1検氷レバー151は貯氷箱14の区画14a内へ進入することとなる。
【0105】
このとき、図12で示したように第1検氷軸61の突起614と第1スイッチレバー71の突起714は対向しているので、区画14a内の氷量が不足していると第1検氷レバー151が所定深さ越えて進入し、第1検氷軸71の回動角度が所定値を越えるので、第1検氷軸61の突起614が第1スイッチレバー71の突起714を押し込んで第1スイッチ51を操作し、OFF信号を発生させる。
【0106】
この信号が制御部18に入力されると区画14a内の氷量は不足していることが検知される。なお、区画14a内の氷量が不足していると第1製氷皿11は離氷位置まで回動するが、このときの第1検氷軸61は内軸612が凸部91cによって戻され、第1検氷レバー151は貯氷箱14の区画14aの上方へ退出する。
【0107】
区画14a内の氷量が十分にあるときは、第1検氷レバー151が所定深さ以上に進入せず、第1検氷軸61の回動角度が所定値を越えないので、突起614が第1スイッチレバー71の突起71dを押し込むことが出来ず第1スイッチ51からOFF信号が発生せず、制御部18は氷量が充分あると判断する。
【0108】
同様に、貯氷箱14の区画14b内の貯氷量を検知する場合、第2出力歯車32が回転し水平位置を脱すると第2検氷軸62の内軸622が第2出力歯車32の下面に形成された第2内カム92の凸部92aの拘束から開放され第2バネ632の張力によって回動し、凹部92bと対向し、図15では(a)の状態から(b)の状態となる。そして第2検氷軸62に連結された第2検氷レバー152も回動し、第2検氷レバー152は貯氷箱14の区画14b内へ進入することとなる。
【0109】
このとき、図13で示したように第2検氷軸62の突起624と第1スイッチレバー72の突起724は対向しているので、区画14b内の氷量が不足していると第2検氷レバー152が所定深さ越えて進入し、第2検氷軸62の回動角度が所定値を越えるので、第2検氷軸62の突起624が第1スイッチレバー72の突起724を押し込んで第2スイッチ52を操作し、OFF信号を発生させる。
【0110】
この信号が制御部18に入力され区画14b内の氷量は不足していることを検知することができる。なお、区画14b内の氷量が不足しているとき第2製氷皿12は離氷位置まで回動するが、このときの第2検氷軸62は凸部92cによって戻され、第2検氷レバー152は貯氷箱14の区画14bの上方へ退出する。
【0111】
区画14b内の氷量が十分にあるときは、第2検氷レバー152が所定深さ以上に進入せず、第2検氷軸62の回動角度が所定値を越えないので、突起624が第2スイッチレバー72の突起724を押し込むことが出来ず第2スイッチ52からOFF信号が発生せず、制御部18は氷量が充分あると判断する。
【0112】
以上のように、本発明の自動製氷装置は、氷を生成するための第1製氷皿11と、第2製氷皿12と、その2つの製氷皿に所定周期の揺動を与える駆動装置13を備えており、それぞれ交互に揺動させたり、どちら一方にのみ所定周期の揺動を与えることができる。
【0113】
駆動装置は、離氷時に第1製氷皿11を回動させる駆動軸312と、第2製氷皿12を回動させる駆動軸322と、第1駆動軸312にトルクを伝達する第1出力歯車31と、第2駆動軸322にトルクを伝達する第2出力歯車32と、第1出力歯車31と第2出力歯車32にトルクを伝達する駆動歯車43と、駆動歯車43の駆動源であるモータ49と、第1出力歯車31に設けられた第1従動カム315と、第2出力歯車32に設けられた第2従動カム325と、第1従動カム315と第2従動カム325に所定周期の回動を与えて第1出力歯車31と第2出力歯車32を揺動させるカム歯車44と、第1出力歯車31と第2出力歯車32に対し常に離氷方向へ付勢力を与えるスプリングと、カム歯車44に所定の周期で所定の回転を与えるステッピングモータ42とで構成し、第1出力歯車31と第2出力歯車32が揺動する範囲では駆動歯車43と干渉しないように第1出力歯車31と第2出力歯車32の所定の歯数を削除した欠歯部316、326を設けたので、製氷中に各製氷皿を揺動させ、製氷完了後は離氷することができるので、一つの駆動軸毎に2種の動作を選択的に行える。
【0114】
また、駆動装置13は、2つの製氷皿を揺動させる駆動部(ステッピングモータ42、ピニオン42b、伝達歯車41、カム歯車44)と、2つの製氷皿を回動させる駆動部(モータ49、ウォーム歯車48、歯車47、ピニオン歯車46、歯車45、駆動歯車43)を収納しておりコンパクトである。
【0115】
カム歯車44は駆動歯車43と同軸上に配置し、ステッピングモータ42から与えられる回転をカム歯車44に伝達する伝達歯車41は第1出力歯車31と同軸上に配置したので、部品の集積化が図れコンパクトである。
【0116】
カム歯車44は、第1製氷皿11と第2製氷皿12の内、一方の製氷皿を揺動させているとき、他方の製氷皿を水平保持するための位置保持カム442の大径カム443を備えているので、一方の製氷皿を揺動させながら他方の製氷皿へ水を供給することもできるので、動作に無駄が生じない。
【0117】
第1駆動軸312には、離氷時に第1製氷皿11を回動させるためのトルクを伝達する歯車部314と、製氷中に第1製氷皿11を揺動させるためのトルクを伝達する第1従動カム315とが一体的に成形されており、同様に、第1駆動軸322には、離氷時に第2製氷皿12を回動させるためのトルクを伝達する歯車部324と、製氷中に第2製氷皿12を揺動させるためのトルクを伝達する第2従動カム325とが一体的に成形されているので部品に機能が集約されており、省部品化が図られている。
【0118】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は、氷を生成するための製氷皿を2つ有し、前記製氷皿を回動させて離氷する自動製氷装置において、製氷中に前記2つの製氷皿に所定周期の揺動を与える駆動装置を備えたものであり、製氷中に製氷皿内の水が揺れるので、凍結時に水分子から吐きだされた空気が気泡となって残留するのを抑制するので気泡の少ない透明な氷を実現できる。
【0119】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は前記2つの製氷皿のどちらか一方にのみ所定周期の揺動を与えることができるものであり、一方で透明な氷を、他方で通常の氷を製造し、使用者が用途に応じて選択することが可能となる。
【0120】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記2つの製氷皿を回動させる駆動部と、前記2つの製氷皿を揺動させる駆動部が前記駆動装置内に収納されているものであり、駆動部を分離するよりも省スペース化が図れコンパクトである。
【0121】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、離氷時に製氷皿を回動させる駆動軸を2つ備え、前記駆動軸ひとつにつき前記製氷皿ひとつが接続されており、前記駆動軸が製氷中に前記製氷皿を揺動させているものであり、揺動と離氷を同じ駆動軸で行えるので省部品化が図れ低コストである。
【0122】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動軸には、離氷時に製氷皿を回動させるためのトルクを伝達する歯車と、製氷中に製氷皿を揺動させるトルクを伝達するカムとが一体的に形成されているものであり、部品の集積化が図れ、構造が簡素で、組立が容易である。
【0123】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、一方の製氷皿を揺動させているとき、他方の製氷皿を水平位置に保持するための位置保持カムを備えているものであり、一方を揺らせながらも、他方へ水を供給できるので、動作を停止させる必要が無く、動作が連続的で効率がよい。
【0124】
請求項7に記載の発明は、製氷皿との接続が可能な第1駆動軸、第2駆動軸と、前記第1駆動軸にトルクを伝達する第1出力歯車と、前記第2駆動軸にトルクを伝達する第2出力歯車と、前記第1出力歯車と第2出力歯車にトルクを伝達する駆動歯車と、前記駆動歯車の駆動源であるモータと、前記第1出力歯車に設けられた第1従動カムと、前記第2出力歯車に設けられた第2従動カムと、前記第1従動カムと第2従動カムに所定周期の回動を与えて前記第1出力歯車と第2出力歯車を揺動させるカム歯車と、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車に対し常に離氷方向へ付勢力を与えるスプリングと、前記カム歯車に所定の周期で所定の回転を与えるステッピングモータとで構成され、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車が揺動する範囲では前記駆動歯車と干渉しないように前記第1出力歯車と第2出力歯車の所定数の歯を削除した欠歯部を設けたものである。
【0125】
これによって、揺動幅が欠歯の幅で矯正されるので、安定した揺動を与えることができ、製氷中に製氷皿内の水が規則正しく揺れるので、凍結時に水分子から吐きだされる空気の脱気量が安定し、透明の程度の整った氷を製造できる。
【0126】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記カム歯車は前記駆動歯車と同軸上に配置される歯車部を有し、前記ステッピングモータから与えられる回転を前記歯車部に伝達する伝達歯車を前記第1出力歯車と同軸上に配置したものであり、部品の集積化が図れ、コンパクトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動製氷装置の実施の形態1を示す正面図
【図2】同実施の形態の自動製氷装置の側面図
【図3】同実施の形態の自動製氷装置の要部斜視図
【図4】同実施の形態の自動製氷装置の要部分解斜視図
【図5】同実施の形態の自動製氷装置の要部斜視図
【図6】同実施の形態における自動製氷装置の要部斜視図
【図7】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部平面図
【図8】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部平面図
【図9】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部平面図
【図10】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部平面図
【図11】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部平面図
【図12】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部正面図
【図13】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部正面図
【図14】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部正面図
【図15】同実施の形態における自動製氷装置の動作を示す要部正面図
【図16】従来の自動製氷装置の側面断面図
【符号の説明】
11 第1製氷皿
12 第2製氷皿
13 駆動装置
19 自動製氷装置
31 第1出力歯車
32 第2出力歯車
41 伝達歯車
43 駆動歯車
44 カム歯車
312 第1駆動軸
315 第1従動カム
322 第2駆動軸
325 第2従動カム
442 位置保持カム

Claims (8)

  1. 氷を生成するための製氷皿を2つ有し、前記製氷皿を回動させて離氷する自動製氷装置において、製氷中に前記2つの製氷皿に所定周期の揺動を与える駆動装置を備えたことを特徴とする自動製氷装置。
  2. 前記駆動装置は前記2つの製氷皿のどちらか一方にのみ所定周期の揺動を与えることができることを特徴とする請求項1に記載の自動製氷装置。
  3. 前記2つの製氷皿を回動させる駆動部と、前記2つの製氷皿を揺動させる駆動部が前記駆動装置内に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の自動製氷装置。
  4. 前記駆動装置は、離氷時に製氷皿を回動させる駆動軸を2つ備え、前記駆動軸ひとつにつき前記製氷皿ひとつが接続されており、前記駆動軸が製氷中に前記製氷皿を揺動させていることを特徴とする請求項1に記載の自動製氷装置。
  5. 前記駆動軸には、離氷時に製氷皿を回動させるためのトルクを伝達する歯車と、製氷中に製氷皿を揺動させるトルクを伝達するカムとが一体的に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動製氷装置。
  6. 前記駆動装置は、一方の製氷皿を揺動させているとき、他方の製氷皿を水平位置に保持するための位置保持カムを備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動製氷装置。
  7. 製氷皿との接続が可能な第1駆動軸、第2駆動軸と、前記第1駆動軸にトルクを伝達する第1出力歯車と、前記第2駆動軸にトルクを伝達する第2出力歯車と、前記第1出力歯車と第2出力歯車にトルクを伝達する駆動歯車と、前記駆動歯車の駆動源であるモータと、前記第1出力歯車に設けられた第1従動カムと、前記第2出力歯車に設けられた第2従動カムと、前記第1従動カムと第2従動カムに所定周期の回動を与えて前記第1出力歯車と第2出力歯車を揺動させるカム歯車と、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車に対し常に離氷方向へ付勢力を与えるスプリングと、前記カム歯車に所定の周期で所定の回転を与えるステッピングモータとで構成され、前記第1出力歯車と前記第2出力歯車が揺動する範囲では前記駆動歯車と干渉しないように前記第1出力歯車と第2出力歯車の所定数の歯を削除した欠歯部を設けたことを特徴とする自動製氷装置。
  8. 前記カム歯車は前記駆動歯車と同軸上に配置される歯車部を有し、前記ステッピングモータから与えられる回転を前記歯車部に伝達する伝達歯車を前記第1出力歯車と同軸上に配置したことを特徴とする請求項7に記載の自動製氷装置。
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