JP2004131885A - 作業用極薄ゴム製手袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着時に手に密着してぴったりフィットする手袋であって、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性と、スムーズに着脱可能な滑り性、着脱性とを兼ね備えた新規なNBR製極薄作業用手袋を提供する。
【解決手段】手袋本体aをNBRラテックス94〜96wt%に少なくとも硫黄1〜2wt%、加硫促進剤0.5〜1wt%を配合した組成のNBRラテックス材料により厚さ0.05〜0.15mmの極薄状に成形し、手被覆部1は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、手首被覆部2は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、手袋本体aの内面を滑り加工処理した。
【選択図】 図1
【解決手段】手袋本体aをNBRラテックス94〜96wt%に少なくとも硫黄1〜2wt%、加硫促進剤0.5〜1wt%を配合した組成のNBRラテックス材料により厚さ0.05〜0.15mmの極薄状に成形し、手被覆部1は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、手首被覆部2は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、手袋本体aの内面を滑り加工処理した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイス製造工場などのクリーンルーム内での精密作業や、医療現場における外科手術用、歯科治療用などに用いる作業用手袋に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、クリーンルームや医療現場で用いる作業用手袋として、厚さ0.3〜0.5mm程度の軟質ポリ塩化ビニルにより、装着時に使用者の手や手首に密着してぴったりフィットするよう形成した薄手のポリ塩化ビニル製手袋が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−12823号公報
【0004】
また近年においては、環境問題やリサイクル性など理由にポリ塩化ビニルに代わる樹脂が種々提案されており、この種手袋においても、軟質ポリ塩化ビニルに代えて、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)により成形したNBR製作業用手袋が各種提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献2】
特開2000−290816号公報
【0006】
ところでこのようなNBR製手袋は、天然ゴムやポリ塩化ビニル製の手袋に比べて耐油性、耐磨耗性などに優れると共に、発塵性が低い、静電気の発生量が少ないなどの特性を有するものの、材料の配合組成や厚み寸法等によっては、表面が滑り易くなってグリップ力が低下しクリーンルーム用や医療用としての使用に適さなくなる虞れがあり、これを解消するために単に滑り止め性を向上させた場合、内面が滑り難くなって使用者が手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着してしまい、着脱し難くなるという問題があった。
このような問題は、手袋本体を装着した時に使用者の手や手首に密着してぴったりフィットするよう形成した、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いる厚さ0.2mm以下の極薄NBR製手袋において特に顕著に発生する問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、厚さ0.2mm以下の極薄NBR製とし装着時に使用者の手に密着してぴったりフィットするよう形成した手袋であって、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性と、着脱をスムーズに行うことができる滑り性、着脱性とを兼ね備えた新規なNBR製の極薄作業用手袋を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本願発明者等は、NBR製の作業用手袋において、重金属移行の阻止、内面処理剤の剥離防止、発塵性の低下、静電気の低下、表面のグリップ性、内面の滑り性、装着時の密着性や着脱性などの各条件について鋭意検討した結果、手袋本体を所定の配合組成のNBRラテックス材料で成形すると共に、その厚み寸法を所定の範囲に選択し、且つ手袋本体の形状の工夫に加えてその内面に所定の処理を施すことにより、グリップ性と着脱性の双方に優れた特性を発揮する、クリーンルーム用や医療用として好適に使用できるNBR製作業用手袋を提供し得ることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は請求項1記載のように、使用者の手を覆う手被覆部と、該手被覆部と一体に成形され使用者の手首を覆う手首被覆部とで手袋本体を構成した作業用極薄ゴム製手袋であって、
上記手袋本体を、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス:94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量を配合した組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mmの極薄状に成形すると共に、上記手首被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は手首から裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、さらに上記手袋本体の内面を滑り加工処理したことを特徴とする作業用極薄ゴム製手袋である。
【0010】
このような構成になる本発明の手袋は、NBRラテックス94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量を配合した組成のNBRラテックス製であることから、発塵性が低く、静電気の発生が少なく、耐油性、耐磨耗性に優れるという基本的特性を有する。加えて、前記NBRラテックス材料からなる厚さ0.05〜0.15mmの極薄状であって、手首被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成したことから、装着時には手に密着してぴったりフィットし、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な、所定のグリップ性を得ることができた。さらに、前記配合組成、厚み寸法の特徴に加え、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成すると共に、手袋本体の内面を滑り加工処理したことから、外面側においては滑り性を抑えて前述のグリップ性を発揮しながら、内面側においては、所定の滑り性を発揮して手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという、相反する特性を同時に得ることができた。
【0011】
上記した配合組成において、NBRラテックス:94重量%、加硫剤:1重量%という本発明の選択範囲の下限値未満であって、且つ手袋本体の厚さ:0.05mmという本発明の選択範囲の下限値未満であると、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度25度未満となり、この場合、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性を得られないので好ましくない。
同様に、NBRラテックス:96重量%、加硫剤:2重量%という本発明の選択範囲の上限値を超え、且つ、手袋本体の厚さ:0.15mmという本発明の選択範囲の上限値を超えると、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度25度未満となり、この場合、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性を得られないので好ましくない。
【0012】
また、上記手袋本体の形状において、手首被覆部の幅寸法が手首より狭い寸法である場合、使用者の手が手首被覆部を通り難くなり、且つ手首被覆部が使用者の手首を締め付けすぎてしまい、スムーズな着脱が困難になるので好ましくない。
よって、NBRラテックス材料の配合組成、手袋本体の厚さを前記のように選択すると共に、手首被覆部の形状を前記のように限定した。
【0013】
前記滑り加工処理としては、手袋本体の内面に滑剤粉末を付着させたり滑性樹脂層を別途形成したりする等の手段も考えられるが、クリーンルーム用や医療用には適さないので、請求項2記載のように、手袋本体の内面をクロリネーション処理(塩素化処理)することが好ましい。
【0014】
このような構成になる本発明の極薄ゴム製手袋は、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1):25〜35度の範囲となり、上記したように、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な所定のグリップ性を得ることができた。
【0015】
また本発明の極薄ゴム製手袋は、手袋本体の内面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2):10〜20度の範囲となり、上記したように、手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという所定の滑り性を得ることができた。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1は本例の作業用極薄ゴム製手袋の正面図を示し、使用者の手を覆う手被覆部1と、この手被覆部1と一体に成形され使用者の手首を覆う手首被覆部2とで手袋本体aを構成してなり、該手袋本体aは、後述する配合組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mm、好ましくは0.08〜0.12mmの極薄状に一体成形されている。
【0017】
手被覆部1の具体的形状寸法を述べれば、使用者の手の甲及び掌が収容される部分の最大幅寸法H1が130〜140mm程度、使用者の指と甲及び掌が収容される全体部分の長さ寸法L1が180〜220mm程度であることが好ましい。手首被覆部2の具体的形状寸法としては、手首部の幅寸法H2が95〜105mm程度、裾部の幅寸法H3が95〜110mm程度、長さ寸法L2が80〜120mm程度であることが好ましい。
また、手袋本体aを装着した時に使用者の手に密着してぴったりフィットすると共に着脱がスムーズに行えるようにするには、手被覆部2を、手首部とほぼ同寸又は本例のように手首部から裾部に向けてやや幅広となるよう形成する。
【0018】
手袋本体aを構成するNBRラテックス材料は、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス:94〜96重量%、加硫剤:1〜2重量%、加硫促進剤:0.5〜1重量%、加硫促進助剤:0.5〜1重量%、老化防止剤:0.5〜1.5重量%、必要に応じて顔料やその他の充填剤、分散剤等を配合したものである。
このような配合組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05mm〜0.15mmで且つ前述の形状寸法になる手袋本体aを一体成形することで、発塵性が低く、静電気の発生が少なく、耐油性、耐磨耗性に優れるというNBRラテックスの基本的特性に加え、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な、所定のグリップ特性を備えた手袋本体aを得ることができた。
【0019】
本発明で用いるNBRラテックスは、いわゆる低〜高アクリロニトリルNBRであり、アクリロニトリルを20〜45モル%含有し、10%以下のカルボキシル変性基を持つものであって、ゴム製手袋の成形材料として一般に使用される範囲の分子量のものである。本発明ではこのNBRラテックスの配合量を94〜96重量%とすることが好ましい。
加硫剤としては硫黄が好ましく用いられ、その配合量は1〜2重量%とすることが好ましい。
【0020】
加硫促進剤としてはカーバメイト系の加硫促進剤が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1重量%とすることが好ましい。
加硫促進助剤としては酸化亜鉛が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1重量%とすることが好ましい。
老化防止剤としてはフェノール系の老化防止剤が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1.5重量%とすることが好ましい。
【0021】
手袋本体aの内面はクロリネーション処理(塩素化処理)により滑り加工が施されており、これにより、手袋本体aの外面側(使用者が手袋本体aを装着した状態で物などを掴む側)においては前述のグリップ特性を発揮しながら、手袋本体aの内面側(使用者の手や手首に密着する側)においては所定の滑り性を発揮して、手袋本体aを装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるようになっている。
【0022】
このような構成になる本例の手袋は、手袋本体aの外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1);25〜35度の範囲となり、上記したように、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な所定のグリップ性を得ることができた。
また本例の手袋は、手袋本体aの内面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2);10〜20度の範囲となり、上記したように、手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという所定の滑り性を得ることができた。
【0023】
本発明における手袋本体aの外面及び内面の静止摩擦係数とは、手袋本体aにおける甲部分又は掌部分から方形状の試験片を切り取り、その試験片を、略水平に支持された平らな金属板上に載せると共にその上に200g標準分銅を載せ、この状態で金属板をゆっくりと傾斜させていき、試験片が滑り出した時の金属板の傾斜角度を滑り出し角度(θ1),(θ2)として評価した。
前述したように、本発明における好ましい滑り出し角度は、前記試験片における手袋外面側(θ1)が25〜35度、同内面側(θ2)が10〜20度である。
【0024】
本発明に係る手袋の製造方法を簡単に説明すれば、まず、上述したNBRラテックス材料中に手袋型を浸漬し、引上げて室温で乾燥させた後、その手袋型ごと120〜130℃で加熱し加硫させて、手袋本体aを成形する。次いで、この手袋本体aを手袋型ごと、約1〜10ppmの塩素水におよそ1〜5分間、浸漬してその表面をクロリネーション処理し、その後、手袋本体aを手袋型から裏返しながら離型し、洗浄して製品とする。
【0025】
【実施例】
以下、実施例と比較例について説明する。
〔実施例〕
NBRラテックス:95重量%、硫黄:1.5重量%、加硫促進剤:1重量%、加硫促進助剤:1重量%、フェノール系老化防止剤:1重量%、顔料:0.5重量%の配合組成のNBRラテックス材料を用いて、上述した方法により、厚さ:0.1mm、上記H1の寸法:140mm、上記H2の寸法:105mm、H3の寸法110mmの手袋本体aを作製し、内面をクロリネーション処理した。この手袋本体aの甲部分を切り取った試験片を用いて上述した試験方法で静止摩擦係数を測定したところ、外面側の滑り出し角度(θ1)は30度、内面側の滑り出し角度(θ2)は15度であった。
【0026】
〔比較例〕
NBRラテックス:92重量%、硫黄:3重量%、加硫促進剤:1.5重量%、加硫促進助剤:1.5重量%、フェノール系老化防止剤:1.5重量%、顔料:0.5重量%の配合組成のNBRラテックス材料を用いて、上述の方法により、厚さ:0.2mm、上記H1の寸法:140mm、上記H2とH3の寸法:105mmの手袋本体aを作製したが、内面はクロリネーション処理をしなかった。この手袋本体aの甲部分を切り取った試験片を用いて上述した試験方法で静止摩擦係数を測定したところ、外面側の滑り出し角度(θ1)は15度、内面側の滑り出し角度(θ2)は30度であった。
【0027】
上記実施例と比較例の手袋を装着してクリーンルーム内の精密作業を行った処、実施例の手袋は精密機器を掴む際に滑りが生じるようなことがなくスムーズに作業を行うことができ、また手への装着や取り外しもスムーズに行うことができた。
一方、比較例の手袋は精密機器を掴む際に滑りが生じる場合があり、作業に支障を来たすことがあると共に、手への装着や取り外しの際に手や手首に密着して着脱をスムーズに行うことができなかった。
【0028】
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋はこれに限定されるものではなく、特許請求範囲の各請求項に記載された技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋は以上説明したように、手被覆部と手首被覆部からなる手袋本体を、NBRラテックス:94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量%を配合したラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mmの極薄状で且つ手被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、さらに手袋本体の内面を滑り加工処理してなる構成としたので、外面の静止摩擦係数が200g標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1):25〜35度、内面の静止摩擦係数が200g標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2):10〜20度の特性を有する。
よって、発塵性、静電気発生量、耐油性、耐磨耗性等に優れるというNBR製手袋の特性に加え、クリーンルーム内での精密作業や医療現場での手術、治療行為等に用いるに適した所定のグリップ性と、スムーズに着脱し得る所定の滑り性とを兼ね備えた、新規なNBR製極薄手袋を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋の実施形態の一例を示す正面図。
【符号の説明】
a:手袋本体
1:手被覆部
2:手首被覆部
H1:手被覆部の最大幅寸法
H2:手首部の幅寸法
H3:裾部の幅寸法
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイス製造工場などのクリーンルーム内での精密作業や、医療現場における外科手術用、歯科治療用などに用いる作業用手袋に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、クリーンルームや医療現場で用いる作業用手袋として、厚さ0.3〜0.5mm程度の軟質ポリ塩化ビニルにより、装着時に使用者の手や手首に密着してぴったりフィットするよう形成した薄手のポリ塩化ビニル製手袋が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−12823号公報
【0004】
また近年においては、環境問題やリサイクル性など理由にポリ塩化ビニルに代わる樹脂が種々提案されており、この種手袋においても、軟質ポリ塩化ビニルに代えて、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)により成形したNBR製作業用手袋が各種提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献2】
特開2000−290816号公報
【0006】
ところでこのようなNBR製手袋は、天然ゴムやポリ塩化ビニル製の手袋に比べて耐油性、耐磨耗性などに優れると共に、発塵性が低い、静電気の発生量が少ないなどの特性を有するものの、材料の配合組成や厚み寸法等によっては、表面が滑り易くなってグリップ力が低下しクリーンルーム用や医療用としての使用に適さなくなる虞れがあり、これを解消するために単に滑り止め性を向上させた場合、内面が滑り難くなって使用者が手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着してしまい、着脱し難くなるという問題があった。
このような問題は、手袋本体を装着した時に使用者の手や手首に密着してぴったりフィットするよう形成した、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いる厚さ0.2mm以下の極薄NBR製手袋において特に顕著に発生する問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、厚さ0.2mm以下の極薄NBR製とし装着時に使用者の手に密着してぴったりフィットするよう形成した手袋であって、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性と、着脱をスムーズに行うことができる滑り性、着脱性とを兼ね備えた新規なNBR製の極薄作業用手袋を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本願発明者等は、NBR製の作業用手袋において、重金属移行の阻止、内面処理剤の剥離防止、発塵性の低下、静電気の低下、表面のグリップ性、内面の滑り性、装着時の密着性や着脱性などの各条件について鋭意検討した結果、手袋本体を所定の配合組成のNBRラテックス材料で成形すると共に、その厚み寸法を所定の範囲に選択し、且つ手袋本体の形状の工夫に加えてその内面に所定の処理を施すことにより、グリップ性と着脱性の双方に優れた特性を発揮する、クリーンルーム用や医療用として好適に使用できるNBR製作業用手袋を提供し得ることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は請求項1記載のように、使用者の手を覆う手被覆部と、該手被覆部と一体に成形され使用者の手首を覆う手首被覆部とで手袋本体を構成した作業用極薄ゴム製手袋であって、
上記手袋本体を、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス:94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量を配合した組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mmの極薄状に成形すると共に、上記手首被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は手首から裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、さらに上記手袋本体の内面を滑り加工処理したことを特徴とする作業用極薄ゴム製手袋である。
【0010】
このような構成になる本発明の手袋は、NBRラテックス94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量を配合した組成のNBRラテックス製であることから、発塵性が低く、静電気の発生が少なく、耐油性、耐磨耗性に優れるという基本的特性を有する。加えて、前記NBRラテックス材料からなる厚さ0.05〜0.15mmの極薄状であって、手首被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成したことから、装着時には手に密着してぴったりフィットし、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な、所定のグリップ性を得ることができた。さらに、前記配合組成、厚み寸法の特徴に加え、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成すると共に、手袋本体の内面を滑り加工処理したことから、外面側においては滑り性を抑えて前述のグリップ性を発揮しながら、内面側においては、所定の滑り性を発揮して手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという、相反する特性を同時に得ることができた。
【0011】
上記した配合組成において、NBRラテックス:94重量%、加硫剤:1重量%という本発明の選択範囲の下限値未満であって、且つ手袋本体の厚さ:0.05mmという本発明の選択範囲の下限値未満であると、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度25度未満となり、この場合、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性を得られないので好ましくない。
同様に、NBRラテックス:96重量%、加硫剤:2重量%という本発明の選択範囲の上限値を超え、且つ、手袋本体の厚さ:0.15mmという本発明の選択範囲の上限値を超えると、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度25度未満となり、この場合、クリーンルームでの精密作業や医療用として用いるに適したグリップ性を得られないので好ましくない。
【0012】
また、上記手袋本体の形状において、手首被覆部の幅寸法が手首より狭い寸法である場合、使用者の手が手首被覆部を通り難くなり、且つ手首被覆部が使用者の手首を締め付けすぎてしまい、スムーズな着脱が困難になるので好ましくない。
よって、NBRラテックス材料の配合組成、手袋本体の厚さを前記のように選択すると共に、手首被覆部の形状を前記のように限定した。
【0013】
前記滑り加工処理としては、手袋本体の内面に滑剤粉末を付着させたり滑性樹脂層を別途形成したりする等の手段も考えられるが、クリーンルーム用や医療用には適さないので、請求項2記載のように、手袋本体の内面をクロリネーション処理(塩素化処理)することが好ましい。
【0014】
このような構成になる本発明の極薄ゴム製手袋は、手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1):25〜35度の範囲となり、上記したように、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な所定のグリップ性を得ることができた。
【0015】
また本発明の極薄ゴム製手袋は、手袋本体の内面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2):10〜20度の範囲となり、上記したように、手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという所定の滑り性を得ることができた。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1は本例の作業用極薄ゴム製手袋の正面図を示し、使用者の手を覆う手被覆部1と、この手被覆部1と一体に成形され使用者の手首を覆う手首被覆部2とで手袋本体aを構成してなり、該手袋本体aは、後述する配合組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mm、好ましくは0.08〜0.12mmの極薄状に一体成形されている。
【0017】
手被覆部1の具体的形状寸法を述べれば、使用者の手の甲及び掌が収容される部分の最大幅寸法H1が130〜140mm程度、使用者の指と甲及び掌が収容される全体部分の長さ寸法L1が180〜220mm程度であることが好ましい。手首被覆部2の具体的形状寸法としては、手首部の幅寸法H2が95〜105mm程度、裾部の幅寸法H3が95〜110mm程度、長さ寸法L2が80〜120mm程度であることが好ましい。
また、手袋本体aを装着した時に使用者の手に密着してぴったりフィットすると共に着脱がスムーズに行えるようにするには、手被覆部2を、手首部とほぼ同寸又は本例のように手首部から裾部に向けてやや幅広となるよう形成する。
【0018】
手袋本体aを構成するNBRラテックス材料は、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス:94〜96重量%、加硫剤:1〜2重量%、加硫促進剤:0.5〜1重量%、加硫促進助剤:0.5〜1重量%、老化防止剤:0.5〜1.5重量%、必要に応じて顔料やその他の充填剤、分散剤等を配合したものである。
このような配合組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05mm〜0.15mmで且つ前述の形状寸法になる手袋本体aを一体成形することで、発塵性が低く、静電気の発生が少なく、耐油性、耐磨耗性に優れるというNBRラテックスの基本的特性に加え、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な、所定のグリップ特性を備えた手袋本体aを得ることができた。
【0019】
本発明で用いるNBRラテックスは、いわゆる低〜高アクリロニトリルNBRであり、アクリロニトリルを20〜45モル%含有し、10%以下のカルボキシル変性基を持つものであって、ゴム製手袋の成形材料として一般に使用される範囲の分子量のものである。本発明ではこのNBRラテックスの配合量を94〜96重量%とすることが好ましい。
加硫剤としては硫黄が好ましく用いられ、その配合量は1〜2重量%とすることが好ましい。
【0020】
加硫促進剤としてはカーバメイト系の加硫促進剤が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1重量%とすることが好ましい。
加硫促進助剤としては酸化亜鉛が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1重量%とすることが好ましい。
老化防止剤としてはフェノール系の老化防止剤が好ましく用いられ、その配合量は0.5〜1.5重量%とすることが好ましい。
【0021】
手袋本体aの内面はクロリネーション処理(塩素化処理)により滑り加工が施されており、これにより、手袋本体aの外面側(使用者が手袋本体aを装着した状態で物などを掴む側)においては前述のグリップ特性を発揮しながら、手袋本体aの内面側(使用者の手や手首に密着する側)においては所定の滑り性を発揮して、手袋本体aを装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるようになっている。
【0022】
このような構成になる本例の手袋は、手袋本体aの外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1);25〜35度の範囲となり、上記したように、クリーンルームにおける精密機器や電子材料の取り扱い、医療現場における外科手術や歯科治療などの際に必要な所定のグリップ性を得ることができた。
また本例の手袋は、手袋本体aの内面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2);10〜20度の範囲となり、上記したように、手袋を装着したり外したりする際に手や手首などに密着することがなくスムーズに着脱することができるという所定の滑り性を得ることができた。
【0023】
本発明における手袋本体aの外面及び内面の静止摩擦係数とは、手袋本体aにおける甲部分又は掌部分から方形状の試験片を切り取り、その試験片を、略水平に支持された平らな金属板上に載せると共にその上に200g標準分銅を載せ、この状態で金属板をゆっくりと傾斜させていき、試験片が滑り出した時の金属板の傾斜角度を滑り出し角度(θ1),(θ2)として評価した。
前述したように、本発明における好ましい滑り出し角度は、前記試験片における手袋外面側(θ1)が25〜35度、同内面側(θ2)が10〜20度である。
【0024】
本発明に係る手袋の製造方法を簡単に説明すれば、まず、上述したNBRラテックス材料中に手袋型を浸漬し、引上げて室温で乾燥させた後、その手袋型ごと120〜130℃で加熱し加硫させて、手袋本体aを成形する。次いで、この手袋本体aを手袋型ごと、約1〜10ppmの塩素水におよそ1〜5分間、浸漬してその表面をクロリネーション処理し、その後、手袋本体aを手袋型から裏返しながら離型し、洗浄して製品とする。
【0025】
【実施例】
以下、実施例と比較例について説明する。
〔実施例〕
NBRラテックス:95重量%、硫黄:1.5重量%、加硫促進剤:1重量%、加硫促進助剤:1重量%、フェノール系老化防止剤:1重量%、顔料:0.5重量%の配合組成のNBRラテックス材料を用いて、上述した方法により、厚さ:0.1mm、上記H1の寸法:140mm、上記H2の寸法:105mm、H3の寸法110mmの手袋本体aを作製し、内面をクロリネーション処理した。この手袋本体aの甲部分を切り取った試験片を用いて上述した試験方法で静止摩擦係数を測定したところ、外面側の滑り出し角度(θ1)は30度、内面側の滑り出し角度(θ2)は15度であった。
【0026】
〔比較例〕
NBRラテックス:92重量%、硫黄:3重量%、加硫促進剤:1.5重量%、加硫促進助剤:1.5重量%、フェノール系老化防止剤:1.5重量%、顔料:0.5重量%の配合組成のNBRラテックス材料を用いて、上述の方法により、厚さ:0.2mm、上記H1の寸法:140mm、上記H2とH3の寸法:105mmの手袋本体aを作製したが、内面はクロリネーション処理をしなかった。この手袋本体aの甲部分を切り取った試験片を用いて上述した試験方法で静止摩擦係数を測定したところ、外面側の滑り出し角度(θ1)は15度、内面側の滑り出し角度(θ2)は30度であった。
【0027】
上記実施例と比較例の手袋を装着してクリーンルーム内の精密作業を行った処、実施例の手袋は精密機器を掴む際に滑りが生じるようなことがなくスムーズに作業を行うことができ、また手への装着や取り外しもスムーズに行うことができた。
一方、比較例の手袋は精密機器を掴む際に滑りが生じる場合があり、作業に支障を来たすことがあると共に、手への装着や取り外しの際に手や手首に密着して着脱をスムーズに行うことができなかった。
【0028】
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋はこれに限定されるものではなく、特許請求範囲の各請求項に記載された技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋は以上説明したように、手被覆部と手首被覆部からなる手袋本体を、NBRラテックス:94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量%を配合したラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mmの極薄状で且つ手被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、さらに手袋本体の内面を滑り加工処理してなる構成としたので、外面の静止摩擦係数が200g標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1):25〜35度、内面の静止摩擦係数が200g標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2):10〜20度の特性を有する。
よって、発塵性、静電気発生量、耐油性、耐磨耗性等に優れるというNBR製手袋の特性に加え、クリーンルーム内での精密作業や医療現場での手術、治療行為等に用いるに適した所定のグリップ性と、スムーズに着脱し得る所定の滑り性とを兼ね備えた、新規なNBR製極薄手袋を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用極薄ゴム製手袋の実施形態の一例を示す正面図。
【符号の説明】
a:手袋本体
1:手被覆部
2:手首被覆部
H1:手被覆部の最大幅寸法
H2:手首部の幅寸法
H3:裾部の幅寸法
Claims (4)
- 使用者の手を覆う手被覆部と、該手被覆部と一体に成形され使用者の手首を覆う手首被覆部とで手袋本体を構成した作業用極薄ゴム製手袋であって、
上記手袋本体を、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス:94〜96重量%に少なくとも加硫剤:1〜2重量%を配合した組成のNBRラテックス材料により、厚さ0.05〜0.15mmの極薄状に成形すると共に、上記手被覆部は使用者の手を密着状に覆うよう形成し、上記手首被覆部は手首とほぼ同寸又は裾部に向けてやや幅広となるよう形成し、さらに上記手袋本体の内面を滑り加工処理してなる作業用極薄ゴム製手袋。 - 前記手袋本体の内面の滑り加工処理がクロリネーション処理であることを特徴とする請求項1記載の作業用極薄ゴム製手袋。
- 前記手袋本体の外面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ1):25〜35度であり、これにより前記手被覆部が所定のグリップ性を発揮することを特徴とする請求項1又は2記載の作業用極薄ゴム製手袋。
- 前記手袋本体の内面の静止摩擦係数が、200gの標準分銅を載せた状態での滑り出し角度(θ2):10〜20度であり、これにより手袋本体内面が所定の滑り性を発揮することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の作業用極薄ゴム製手袋。
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