JP2004131875A - 難燃性皮革様シート基体およびその製造方法 - Google Patents

難燃性皮革様シート基体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハロゲンフリーで軽量かつ難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難燃性を必要とする用途に適し、ソフトな風合いを有する皮革様シート基体を提供すること。
【解決手段】極細繊維(A)が三次元絡合してなる不織布とその内部に充填された高分子弾性体(B)からなる皮革様シート基体において、極細繊維(A)がリン原子濃度3000ppm以上20000ppm以下であるような有機リン成分共重合ポリエステルからなり、該皮革様シート基体に占める高分子弾性体(B)の比率が3〜15質量%、見かけ比重が0.35g/cm以下であることを特徴とする難燃性皮革様シート基体。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロゲンフリーで難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難燃性を必要とする用途に適した、ソフトな風合いを有し、かつ軽量な難燃性皮革様シート基体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成繊維、特にポリエステル繊維やポリアミド繊維等は、その優れた寸法安定性、耐候性、機械的特性、耐久性などの点から、衣料、インテリア等の素材として不可欠なものとなっている。しかしながらその用途によっては、更なる特殊機能の付与が望まれている。例えば、インテリア分野、特に鉄道車両用座席や自動車用座席、航空機用座席等の上張材に用いられる人工皮革の分野においては難燃性能を付与することが極めて重要となっている。
難燃性能の付与に際しては、臭素系難燃剤に代表されるハロゲン系難燃剤の付与による方法が一般的に行われてきたが、燃焼時の毒性が高い,環境への負荷が高い等の問題により、ノンハロゲン難燃剤による代替が進行しつつある。
一般に、ノンハロゲン系の難燃剤はその添加量あたりの効果がハロゲン系難燃剤に対して劣るため、難燃性付与に際して、多量の難燃剤を処方せねばならず、人工皮革等の、風合い,柔らかさを要求される用途に適用した場合、風合い硬化を招くという問題点が有った。
【0003】
本発明者らは、風合いを維持してハロゲンフリーでの難燃化を達成するために有機リン成分共重合ポリエステルを使用して人工皮革を製造する方法を開示している(例えば、特許文献1参照)。これによれば、人工皮革を構成する極細繊維と高分子弾性体のうち、極細繊維に有機リン成分共重合ポリエステルを使用するだけでは易燃性の高分子弾性体の影響で安定した難燃性能が得られないため、高分子弾性体に比重の高い水酸化アルミニウムを添加しており、このため、単位面積あたりのシートの重さ(以下目付と称することもある)が大きくなってしまうという、燃費に影響をおよぼす車両重量の低減にとって好ましくない問題が有った。また、このような構成では、シートを薄くした場合に難燃性能が不安定化するため、一定の厚さを確保せねばならず、この点においても軽量化にとって不都合であった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−115183号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上に述べた課題を解決するものであり、ハロゲンフリーで難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難燃性を必要とする用途に適した、ソフトな風合いを有し、かつ軽量な難燃性皮革様シート基体に関するものである。
【課題を解決するための手段】
上記の如き状況を鑑み、本発明者等は、より軽量なハロゲンフリーの難燃性皮革様シートに関して鋭意検討し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、極細繊維(A)が三次元絡合してなる不織布とその内部に充填された高分子弾性体(B)からなる皮革様シート基体において、極細繊維(A)がリン原子濃度3000ppm以上20000ppm以下であるような有機リン成分共重合ポリエステルからなり、該皮革様シート基体に占める高分子弾性体(B)の比率が3〜15質量%、見かけ比重が0.35g/cm以下であることを特徴とする難燃性皮革様シート基体である。
【0006】
【発明の実施の形態】
この製造方法において、極細繊維(A)は、従来公知の方法で作られる。例えば、相溶性の小さい2種類以上のポリマーからなり、断面において少なくとも1種類のポリマーが島成分、そしてそれ以外の少なくとも1種類のポリマーが海成分となっている極細繊維発生型繊維から少なくとも1成分(通常は海成分ポリマー)を溶解又は分解除去することにより、または、相溶性の小さい2種類以上のポリマーが接合した断面形状を有する貼合わせ型の極細繊維発生型繊維を機械的または化学的な処理により2成分の界面で剥離、少なくとも1成分の分解、あるいは除去させることにより得ることができる。
また、好ましくは単繊維繊度が0.5デシテックス以下で十分な外観、品質の皮革様シート基体であれば、繊維成分抽出処理、あるいは界面剥離処理などの極細化工程を必要としない直接紡糸法等により直接極細繊維、あるいは極細繊維からなる不織布を、抽出工程を用いることなく製造する方法を用いてもよい。
本発明において、極細繊維が海島構造繊維から得られる場合には、相溶性の小さい2種類以上の熱可塑性ポリマーを複合紡糸または混合紡糸することにより得られる。そして、海島構造繊維から海成分を除去して得られる極細繊維束に難燃性を付与するためには、島成分に用いる樹脂を難燃化すればよい。
【0007】
一般に、繊維自体の難燃化(後加工ではなく)には、紡糸時に無機化合物、有機ハロゲン化合物、ハロゲン含有有機リン化合物、有機リン化合物等の難燃剤を練り込む方法が採られるが、難燃剤の反応劣化、繊維物性の低下等の問題があり、特に極細繊維を対象とする場合には、海成分ポリマー除去時の難燃剤の脱落が問題となる。また、含ハロゲン化合物の使用は、優秀な難燃性能を付与できる反面、燃焼時にダイオキシン等の人体に有害な物質を発生させる危険性がある。したがって、含ハロゲン化合物の使用は、乗物の座席シートに用いられる人工皮革の難燃性を達成する方法として好ましい方法とはいえない。
これらの問題を生じること無く極細繊維に難燃性を付与せしめる方法として、本発明においては、有機リン成分共重合ポリエステルを用いる。ここで、有機リン成分共重合ポリエステルの製法は特に限定しないが、例えばジカルボン酸ジエステルとジオールとのエステル交換法による場合にはエステル交換反応の際に有機リン化合物を添加する方法、重縮合反応前または反応の初期段階において有機リン化合物を添加する方法を適用でき、ジカルボン酸とジオールとのエステル化法による場合にも任意のエステル化反応段階において有機リン化合物を添加する方法を適用できる。
【0008】
反応に用いる有機リン化合物としては、オキサホスホラン、ホスフィン酸誘導体、ホスファフェナントレン誘導体等が挙げられる。
また、母体となるポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等をはじめとする公知のポリエステルおよびそれらの変性ポリマー、混合ポリマー、共重合ポリマー等を用いることができる。
有機リン成分共重合ポリエチレンテレフタレート系ポリエステルを用いた場合、有機リン成分に起因する難燃性と、ポリエチレンテレフタレート系ポリエステルであることに起因する優れた機械的物性かつ良好な染色性を有する皮革様シートが得られる点で好ましい。
また、有機リン成分共重合ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを用いた場合、有機リン成分に起因する難燃性と、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルであることに起因するソフトな風合いかつ良好な染色性を有する皮革様シートが得られる点で好ましい。
【0009】
また、本発明における有機リン成分共重合ポリエチレンテレフタレート系およびポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルの製造の際には、主たる酸成分をテレフタル酸、グリコール成分をポリエチレンテレフタレート系ポリエステルの場合にはエチレングリコールとし、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルの場合にはトリメチレングリコールとし、必要に応じて他のジカルボン酸成分、ヒドロキシカルボン酸成分、他のグリコール成分の1種または2種以上を共重合単位として有していてもよい。その場合に、他のジカルボン酸成分としては、ジフェニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸またはそれらのエステル形成性誘導体;5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ビス(2−ヒドロキシエチル)などの金属スルホネート基含有芳香族カルボン酸またはその誘導体;シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を挙げることができる。また、ヒドロキシカルボン酸成分の例としては、p−ヒドロキシ安息香酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸またはそれらのエステル形成性誘導体などを挙げることができる。グリコール成分としてはジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族ジオール;1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコールなどを挙げることができる。
ここでいう、主たる酸性分がテレフタル酸とは酸性分の50モル%以上、100モル%以下、好ましくは80モル%以上、100モル%以下をテレフタル酸が占めていることをいい、主たるグリコール成分がトリメチレングリコールとはグリコール成分の50モル%以上、100モル%以下、好ましくは80モル%以上、100モル%以下をトリメチレングリコールが占めていることをいう。
また、これらの有機リン成分共重合ポリエステルを用いた場合、リン成分が共重合すなわち共有結合によりポリマーと結合しているため、紡糸時およびその後の人工皮革製造の諸工程において難燃剤の脱落等のトラブルが生じない。また、昨今の環境事情より忌避されている含ハロゲン化合物の使用を回避できる。
この際、該有機リン成分共重合ポリエステルは、十分に強度等の繊維物性を発揮する樹脂であってかつ紡糸条件下で、海島構造繊維の場合には海成分ポリマーより溶融粘度が大きく、かつ表面張力が小さい樹脂が好ましく、溶融紡糸可能な樹脂であるのが好ましい。例えば、オリフィス口径:2mmφ、荷重:325gで測定した紡糸温度におけるメルトフローレートが5〜50g/10分、繊維強度が1.0〜5.0g/デシテックスとなる樹脂が好ましい。
【0010】
また、有機リン成分共重合ポリエステル中のリン原子濃度は3000ppm以上20000ppm以下であることが好ましく、5000ppm以上15000ppm以下が特に好ましい。3000ppm未満では、皮革様シート基体とした際に満足できる難燃性能が得られ難い。20000ppmを越えると樹脂の粘度低下により得られる繊維の物性の低下や紡糸性等の生産性が悪化する傾向があるため使用が難しくなる。
一方、海成分ポリマーとしては、島成分ポリマーと溶剤または分解剤に対する溶解性又は分解性を異にし(島成分ポリマーよりも溶解性又は分解性が大きい)、島成分ポリマーとの相溶性の小さい樹脂であり、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンプロピレン共重合体、スルホイソフタル酸ソーダ等を共重合した変性ポリエステルなどのポリマーから選ばれた少なくとも1種のポリマーである。例えばポリスチレンやポリエチレンはトルエンやトリクレンにより容易に抽出可能であり、またスルホイソフタル酸ソーダ共重合ポリエチレンテレフタレート等の変性ポリエステルはアルカリにより分解除去可能である。そしてこの海島構造繊維から海成分を抽出又は分解除去することにより海島構造繊維を極細繊維束に変換することができる。
【0011】
なお、本発明において海島構造繊維は、繊維横断面において、海成分が島成分により複数個に分割されていてもよく、例えば海成分と島成分とがそれぞれ層となり、多層貼り合わせ状態となっているような繊維であってもよい。
また、島成分は繊維長さ方向に切れ目なく連なっていても、あるいは不連続の状態であってもよい。
海島構造繊維の繊維横断面における島の個数は特に規定しないが、極細繊維束への変換後に単繊維繊度が0.5デシテックス以下になるように設定することが皮革様の風合いが得られる点で好ましい。本発明に用いられる海島構造繊維の製造法としては各種溶融紡糸法(チップブレンド方式、ニードルパイプ方式、貼合せ方式等)が挙げられる。
また本発明に用いられる海島構造繊維を構成する海成分と島成分との比率は質量比で8:2〜2:8の範囲が得られる皮革様シート基体の物性と良好な風合いのバランスの点で好ましい。
【0012】
本発明において、海島構造繊維をシート状に導く際には、不織布製造工程においてステープルをウェッブとした後に充分絡合させることがスエード調皮革様シートとした際の毛羽密度を大きくし、良好な面感の製品を得ることにつながる。また、後工程において付与する高分子弾性体が皮革シート基体に対して3〜15%という比較的少ない量である場合には、毛羽密度が充分大きくないと、スエード調皮革様シートの外観が粗くなり、品位に欠けるものとなる。充分な毛羽密度とするために好ましい絡合度合いの目安は、絡合後の不織布面積が絡合前のウェッブの70%以下となっていることであり、この面積収縮度合いが小さい場合、すなわち70%を超える場合には、スエードとして良好な面感に仕上げることが難しく、さらには皮革様の充実感のある風合いが得られ難い傾向がある。面積収縮70%以下を達成するためには、ステープル化の際に付与する油剤の選択が重要であり、本発明の実施形態の一つであるポリエチレンを海成分とする海島構造繊維を使用する場合には、アミノ変性シリコーンを含有する油剤を付与することが好ましい。なお、面積の収縮の測定方法に関しては、絡合処理前に、縦方向および横方向に直線をマーキングして、絡合処理後の長さの変化により測定する。
本発明において、海島構造繊維から海成分ポリマーを除去した後に形成される極細繊維束を構成する極細繊維の平均繊度は0.5デシテックス以下であることが前記したように好ましく、下限値としては0.001デシテックスが好ましい。特に、皮革様シート基体としての物性と風合いとのバランスを考慮すると、0.01〜0.3デシテックスの範囲がより好ましい。なお、繊維の島成分には、染料や顔料等の着色剤や各種安定剤等が添加されていてもよい。
【0013】
本発明においては、バインダーである高分子弾性体には難燃性を付与する必要はないが、より高度な難燃性を要求される用途には公知の難燃剤を付与しても良い。その場合には、本発明の目的である軽量性を阻害しない程度の添加量に止めることが好ましい。
繊維絡合不織布に高分子弾性体を充填する際には、高分子弾性体を含有する液状組成物浴に該不織布を浸漬し、然る後に該不織布を凝固液浴に浸漬して高分子弾性体を凝固させるいわゆる湿式凝固方法、あるいは高分子弾性体が水分散系樹脂であり、該水分散系樹脂を該不織布へ含有させた後で加熱ゲル化させるいわゆる乾式凝固方法等、公知の方法が用いられるが、本発明の目的である軽量性をより高度に発現させるには、高分子弾性体が水分散系樹脂であることが、乾燥時に高分子弾性体が表層付近に偏る現象(マイグレーション)を利用し、表面の外観、表面付近が密になる構造により風合い、およびタッチが天然皮革様となり、かつシート全体としては軽量になるため特に好ましい。
【0014】
繊維絡合不織布に付与する高分子弾性体としては、例えば、平均分子量500〜3000のポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール等のジオールあるいはポリエステルポリエーテルジオール等の複合ジオール等から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオールと、4、4’ージフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの芳香族系、脂環族系、脂肪族系のジイソシアネートなどから選ばれた少なくとも1種類のジイソシアネートと、エチレングリコール、イソホロンジアミン等の2個以上の活性水素原子を有する少なくとも1種類の低分子化合物とを所定のモル比で反応させて得たポリウレタンおよびその変性物が挙げられ、その他に、ポリエステルエラストマー、スチレン−イソプレンブロック共重合体の水素添加物等の高分子弾性体およびアクリル系等の樹脂等、公知の高分子弾性体も挙げられる。またこれらを混合した重合体組成物でもよい。しかし、柔軟性、弾性回復性、多孔質高分子弾性体形成性、耐久性等より上記のポリウレタンが好ましく用いられる。
【0015】
次に、本発明において好適な海島構造繊維を用いる場合の難燃性皮革様シート基体の製造方法について説明する。
本発明においての製造方法について詳述すると、まず前記したような公知の方法により島成分に有機リン成分共重合ポリエステルを用いた極細繊維発生型海島構造繊維ステープルを製造する。繊維の繊度としては、繊度1.0〜10.0デシテックスが良好なカード通過性を確保する点で好ましく、より好ましくは3.0〜6.0デシテックスである。
【0016】
次に、不織布製造工程において、該海島構造繊維ステープルをカードで解繊し、ウェッバーを通してウェッブを形成し、得られたウェッブを、所望の重さ及び厚さに積層し、次いで、公知の方法、例えばニードルパンチ方法や高圧水流絡合処理方法等で絡合処理を行って不織布とするか、あるいはこのステープルを水中に分散せしめて抄造用スラリーとし、このスラリーを抄造した不織シートを編織布に積層した後、重ね合わせた編織布に水流等を使用して絡合させて複合不織布とする。該不織布は、皮革様シートとした際の厚さ等を考慮して目的に応じた形態にする必要があるが、目付けとしては200〜1000g/m、厚みとしては1〜8mm、見かけ比重は、0.15〜0.45cmの範囲が工程中での取り扱いの容易さの観点から好ましい。
また、この絡合工程において、ウェッブを充分に絡合することが皮革様シートとした際の毛羽密度を大きくし、良好な面感の製品を得ることにつながる。そのための好ましい絡合度合いの目安は、絡合後の不織布面積が絡合前のウェッブの70%以下となっていることである。70%以下に面積が収縮した状態で、かつ該不織布の内部に含浸する高分子弾性体の比率を3〜15質量%にすることによって、見かけ比重が0.35g/cm以下になりやすく、本発明の目的効果である難燃性と軽量性を達成しやすい点、さらには皮革様の充実感ある柔軟な風合いが得られる点で好ましい。
そのために例えば、ニードルパンチ方法で絡合する場合には、ニードルパンチ条件として1000〜6000パンチ/cmが好ましく用いられる。そして、1500〜4000パンチ/cmがより好ましい。1000パンチ/cm未満の場合には、絡合状態が低下する傾向があり十分な毛羽密度を得にくい。また、6000パンチ/cmを超えた場合には、繊維が傷ついたり、極細繊維発生型海島構造繊維を用いた場合には、該繊維が割れてしまい、絡合後の不織布面積が広がる傾向があり、風合いや物性の低下につながりやすい傾向にある。
なお、必要に応じて上記方法により製造された不織布に、ポリビニルアルコール系の糊剤を付与したり或いは構成繊維の表面を溶融したりして不織布構成繊維間を接着し、不織布を仮固定する処理を行ってもよい。この処理を行うことにより、その後に行う高分子弾性体溶液の含浸等の工程で不織布が張力等により構造破壊することを防ぐことができ、さらには、高分子弾性体と不織布を構成する極細繊維が実質的に接着することなく皮革様の柔軟な風合いを得ることが可能となる。
【0017】
上記のような繊維絡合不織布に対し、高分子弾性体を溶剤あるいは分散剤に溶解あるいは分散させて得た含浸液を付与し、樹脂の非溶剤で処理して湿式凝固させ、多孔質状または非孔質状の高分子弾性体相を形成させる、或いはそのまま加熱乾燥しゲル化させ多孔質状の高分子弾性体相を形成させる等の方法で、海島構造繊維と高分子弾性体で構成された難燃性皮革様シート基体を得る。この含浸液には必要に応じて着色剤、凝固調節剤、酸化防止剤、分散剤等の添加剤が配合されていてもよい。
次に、海島構造繊維と高分子弾性体で構成されたシートを、島成分ポリマー及び高分子弾性体の非溶剤であり、かつ海成分ポリマーの溶剤または分解剤である薬剤によって処理することで海島構造繊維を極細繊維束に変換する。極細繊維に難燃成分を含有させる方法として低分子量の難燃剤を添加した場合には、この工程において容易に流失する恐れがあるが、本発明においては難燃成分がポリエステル極細繊維中に共重合により包含されているため、全く脱落が起こらない。
海成分除去後の難燃性皮革様シート基体に占める高分子弾性体の比率は固形分として質量比で3〜15%の範囲である必要が有り、より好ましくは3〜10%の範囲である。高分子弾性体の比率が3%未満では皮革様のタッチが得られない。さらに、不織布を構成している繊維のバインド効果が低下することによって機械物性も低下する。また、15%を超えると可燃性である弾性体成分の比率が大きくなるため、得られる皮革様シート基体の難燃性が不安定となる。
得られた難燃性皮革様シート基体の見かけ比重は、0.35g/cm以下である必要があり、0.15〜0.33g/cmであることが好ましい。見かけ比重が0.35g/cmを超えた場合には、目付も重くなる傾向があり、難燃性皮革様シートを車両用座席に用いると燃費が低下する傾向がある。さらに、充填された高分子弾性体成分の比率も15%を超えやすく難燃性が低下する傾向がある。また、高分子弾性体の比率を15%以下とした場合であっても、繊維リッチとなり、難燃性はあるものの、風合いや折れシワ感が低下する傾向にある。
【0018】
繊維シートに難燃剤を付与する方法としては、該シートに難燃剤含有液を含浸し、乾燥する方法が一般的であるが、このような方法の場合には、繊維が極細繊維束で難燃剤が微粒子である場合、極細繊維束の内部まで難燃剤が侵入することはほとんどなく、難燃剤の大部分は繊維束の外部や高分子弾性体の外部表面に存在することとなる。このような状態の場合には、難燃剤が容易に脱落して、耐久性ある難燃効果は得られ難い。また難燃剤の脱落を防ぐために、バインダー樹脂中に難燃剤を練り込み、このバインダー樹脂液をシートに含浸する方法もあるが、このような方法を用いても、極細繊維束の内部までは浸透せず、さらにシートにも樹脂が充填されるため、シートの有する柔軟性が損なわれ、かつ良好な立毛状態が得られない等の欠点が生じる。さらに、通常の皮革様シート製造工程の後に難燃剤、バインダー等を付与することで、高比重化かつ高目付化することになる。本発明の場合には、通常の皮革様シート製造工程のみで既に難燃性が付与されているため、高比重化、高目付化を伴うこれらの加工が不要となる。さらに難燃成分が共重合により導入されているため、難燃性能にムラがなく、かつ、脱落のおそれが無いため耐久性にも優れている。
【0019】
本発明の難燃性皮革様シート基体は、その表面を毛羽立てることによりスエード調の人工皮革が得られ、さらに繊維シートの表面を溶融して平滑化したり或いは表面に樹脂を塗布することにより、さらに表面に天然皮革様の表面凹凸を付与することにより銀付調人工皮革とすることもできる。
このような人工皮革は、靴、鞄、小物入れ等の雑貨の他、ソファーの上張り材等のインテリア用品、衣料等の用途に用いることができる。特に、自動車用座席、鉄道車両用座席、飛行機用座席、船舶用座席等の乗物用座席の上張材等の難燃性が要求される用途で、軽量性、強度等を要する用途に本発明の難燃性皮革様シート基体は適している。本発明の皮革様シート基体には、補強のために、他の織編物や不織布が積層されていてもよく、それらの補強用布帛は難燃性を有するものであるのが好ましい。
【0020】
【実施例】
次に本発明を具体的に実施例で説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の部及び%はことわりのない限り質量に関するものである。また、本発明で言う繊維の太さに関しては以下の方法により求めた。また、実施例中の難燃性評価は、下記方法に従って測定した。
[繊維の太さ]:電子顕微鏡にて500〜2000倍程度の倍率で観察した繊維径実測値から換算
[見かけ比重]:JIS L1096 一般織物試験法6.10.1見掛比重の測定方法による。
[難燃性試験方法]:JIS D1201自動車室内用有機資材の燃焼性試験方法の燃焼試験により、
易燃性:燃焼速度が100mm/minを超えるもの
遅燃性:燃焼速度が100mm/min以下のもの
自消性:標線から50mm以内かつ60sec以内に消火したもの
に区分した。
また実施例中のシート中のリン原子濃度は、ジャーレルアッシュ社製ICP発光分析装置IRIS APにて測定した。
【0021】
実施例1、2
公知のポリエステル重合方法を用い、リン系の反応型難燃剤M−Ester(三光(株)製,分子量434,リン含量7質量%)を重合中に添加して、リン原子濃度5000ppmを実施例1として、12000ppmを実施例2として2種のリン系難燃剤共重合ポリエチレンテレフタレート系ポリエステルを得た。
そして、それぞれの実施例ごとに以下同様の処理を行った。すなわち、有機リン成分共重合ポリエステルを島成分に、高流動性低密度ポリエチレンを海成分に用いた海島型複合紡糸繊維(海成分/島成分=35/65,島数50)を溶融紡糸により得て、これを65℃の温水中で3.0倍に延伸し、アミノ変性シリコーン系の繊維油剤を付与し、機械捲縮をかけて乾燥後、51mmにカットして4.0デシテックスのステープルとし、クロスラップ法で目付220g/mのウェッブを形成、ついで両面から交互に合わせて約2000P/cmのニードルパンチングを行い、さらに加熱し、冷却ロール間で冷却しながらプレスすることで表面の平滑な絡合不織布をつくった。この絡合不織布の目付は320g/m、見かけ密度は、0.32g/cmであった。この場合、元のウェッブ面積に対する絡合不織布の面積は、69%となっている。該絡合不織布に、ポリカーボネート系ポリウレタンを主体とする固型分9%のポリウレタンのジメチルホルムアミド(DMF)溶液を含浸し、ついでDMF/水―混合液の中に浸漬して湿式凝固した後、熱トルエン中で海島型複合繊維中の海成分を溶出除去して極細繊維を発現させ、目付220g/m厚さ0.76mm、見かけ比重0.30g/cmの皮革様シート基体をそれぞれ得た。
極細繊維の平均繊度は0.07デシテックスであり、それぞれの極細繊維のリン原子濃度を測定した結果紡糸後の濃度とほとんど差がなかった。難燃性皮革様シート基体に占める高分子弾性体の比率は質量比で9%であった。これらのシートの表面を毛羽立てて、分散染料で染色してスエード調の人工皮革を作製したところ、それぞれ難燃性に優れ、インテリア分野、特に目付が軽いことから乗物用座席等の難燃性と低燃費を必要とする用途に適した、軽量な、良好な面感およびソフトな風合いを有するスエード調の人工皮革であった。
【0022】
実施例3、4
実施例1、2と同一の条件にて表面の平滑な絡合不織布を作製し、水分散系樹脂として水系エマルジョンタイプのポリウレタン(大日本インキ社製 ボンディック1310NSA;固型分50%)を固型分10%となるように調整した液に含浸し、ピックアップが70%となるようにプレスロールで絞り、140℃にて10分間乾燥した。さらに150℃にて30分間キュアリングを行った。含浸後のシートから、熱トルエンにより海島型複合繊維中の海成分を溶出除去して極細繊維を発現させ、目付218g/m、厚さ0.77mm、見かけ比重0.28g/cmの皮革様シート基体を得た。
極細繊維の平均繊度は0.07デシテックスであり、それぞれの極細繊維のリン原子濃度を測定した結果紡糸後の濃度とほとんど差がなかった。難燃性皮革様シート基体に占める高分子弾性体の比率は質量比で10%であり、表面付近に偏って存在しているのが該難燃性皮革様シート基体の断面の電顕写真で確認された。このシートの表面を毛羽立てて、分散染料で染色してスエード調の人工皮革を作製したところ、難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難燃性と低燃費を必要とする用途に適した、軽量な、良好な面感および天然皮革並のソフトな風合いを有するスエード調の人工皮革であった。
【0023】
比較例1
島成分にリン系難燃成分を共重合していないポリエチレンテレフタレート系ポリエステルを使用するほかは、実施例1と同一の条件にて皮革様シート基体を作製した。得られた皮革様シート基体は全くの易燃性であった。
【0024】
比較例2、3
絡合不織布に含浸させるポリウレタン溶液の濃度を25%とする他は、実施例1、2と同一の条件にて皮革様シート基体を作製した。得られた皮革様シート基体に占めるポリウレタンの比率は質量比で21%であり、一定の難燃性は有するものの、試行によってばらつきが大きく、JIS D1201の易燃性と判定された。
【0025】
比較例4、5
絡合不織布に含浸させる水系エマルジョンタイプのポリウレタン分散液の固型分濃度を25%とする他は、実施例3、4と同一の条件にて皮革様シート基体を作製した。得られた皮革様シート基体に占めるポリウレタンの比率は質量比で21%であり、一定の難燃性は有するものの、試行によってばらつきが大きく、JIS D1201の易燃性と判定された。
【0026】
【発明の効果】
本発明の皮革様シート基体は、ハロゲンフリーで難燃性に優れ、かつ該難燃性の耐久性にも極めて優れている。また、本発明の皮革様シート基体は、軽量かつ皮革様のソフトな風合いを有し、スエード調ならびに銀付調人工皮革の基体層として極めて優れており、自動車用座席、鉄道車両用座席、航空機の座席、ソファーの上張り材等の難燃性能を要する用途に適している。さらに本発明の皮革様シート基体は、通常人工皮革が用いられている用途以外の一般的な用途、例えば壁紙、絨毯等にも使用できる。

Claims (5)

  1. 極細繊維(A)が三次元絡合してなる不織布とその内部に充填された高分子弾性体(B)からなる皮革様シート基体において、極細繊維(A)がリン原子濃度3000ppm以上20000ppm以下であるような有機リン成分共重合ポリエステルからなり、該皮革様シート基体に占める高分子弾性体(B)の比率が3〜15質量%、見かけ比重が0.35g/cm以下であることを特徴とする難燃性皮革様シート基体。
  2. 高分子弾性体(B)が水分散系樹脂からなる請求項1に記載の難燃性皮革様シート基体。
  3. 極細繊維(A)が繊度0.5デシテックス以下の極細繊維である請求項1または2項に記載の難燃性皮革様シート基体。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の難燃性皮革様シート基体を製造するに際し、不織布製造工程において得られたウェッブを絡合処理により、該絡合処理前の面積の70%以下に収縮させる工程を含む難燃性皮革様シート基体の製造方法。
  5. 請求項1〜3いずれか1項に記載の難燃性皮革様シート基体を用いた乗物用座席。
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