JP2004131528A - 潤滑製剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】性交時の男性性器の膣内への挿入を円滑化し、特に高齢者の性行為をスム−ズにしうる潤滑製剤を提供する。
【解決手段】粘膜への浸透性を有する動物製油、植物製油又はワセリンに焼ミョウバン又はミョウバンを混合して分散させる。動物製油には馬油やまむし油を、植物製油にはオリーブ油、菜種油やゴマ油を用いることができる。膣粘膜の潤滑性及び浸透性の点から、馬油が好ましい。馬油と焼ミョウバンとは重量比で10:0.1以上、10:10以下の割合、好ましくは10:0.8以上、10:1以下の割合で混合するのがよい。
【選択図】 なし
【解決手段】粘膜への浸透性を有する動物製油、植物製油又はワセリンに焼ミョウバン又はミョウバンを混合して分散させる。動物製油には馬油やまむし油を、植物製油にはオリーブ油、菜種油やゴマ油を用いることができる。膣粘膜の潤滑性及び浸透性の点から、馬油が好ましい。馬油と焼ミョウバンとは重量比で10:0.1以上、10:10以下の割合、好ましくは10:0.8以上、10:1以下の割合で混合するのがよい。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は潤滑製剤に関し、特に性交時に女性の膣粘膜に潤いを与えるとともに、膣の適度な締めつけが得られるようにした製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、男女の高年齢化がすすみ、高齢の男女間においても性行動を伴った関係が増加する傾向にある。しかし、高齢者の場合、男性性器の勃起不全あるいは女性の膣内の分泌液不足に起因し、性交が滑らかに行えないことが多い。
【0003】
また、子宮の摘出手術を受けた女性の場合にも膣内の分泌液不足に起因し、性交時の痛みを訴えることが多い。
【0004】
そこで、円滑に性交を行えるよう種々の潤滑製剤が提案されている。これらの潤滑剤は、そのほとんどがグリセリン基剤にメチルセルロ−ズ、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズ等のセルロ−ス誘導体を加え、ゲル状あるいはぺ−スト状の製剤としたものである。また、ムチン、ヒアルロン酸及びデキストランを適切な割合で混合した製剤も提案されている(例えば、特許文献1、参照)。
【0005】
【特許文献1】特開昭63−218617号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の潤滑製剤はいずれも女性分泌液の性状とは程遠いもので、使用後のベタ付きがひどく、さらに時として白色残査を生じ、衣服類を汚し不快感を与えるなど、適当なものとは言えないばかりでなく、男性性器の勃起が不充分な場合には男性性器を膣内に挿入できてもすぐに抜けやすい。
【0007】
また、後者の潤滑製剤は女性の分泌液に物性が近いものの、男性性器の勃起が不充分な場合には性器を膣内に挿入できてもすぐに抜けやすいという問題があった。
【0008】
本発明者は、このような欠点のない製剤を、入手が容易で安全な原料から簡単に製造すべく、種々検討の結果、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る潤滑製剤は、粘膜への浸透性を有する動物製油、植物製油又はワセリンに焼ミョウバン又はミョウバンを混合して分散させてなることを特徴とする。
【0010】
ところで、焼ミョウバンやミョウバンは性状として収斂性が知られている。しかし、膣粘膜に焼ミョウバンやミョウバンを直接塗布し、あるいはその水溶液を塗布すると、膣粘膜が収斂を開始するまでに10分ないし15分以上の時間を必要とする。したがって、勃起の不十分な男性性器を女性の膣内に挿入すると、膣粘膜が収斂を開始するまでに時間がかかるので、男性性器が抜けてしまい、性交が難しい。
【0011】
これに対し、本発明の潤滑製剤では、動物製油、植物製油又はワセリンが女性の膣内に分泌液に似た潤滑性を与え、同時に、動物製油、植物製油又はワセリンが膣粘膜への浸透性に優れることから、焼ミョウバンやミョウバンの膣粘膜への浸透が促進され、所望の時間内に膣粘膜の収斂が得られる。
【0012】
その結果、勃起の不充分な男性性器を女性の膣内に挿入してから女性の膣粘膜が収斂を開始し、男性性器への適度な刺激となるので、簡単に抜けることはなく、円滑な性交が可能となる。
【0013】
動物製油には馬油やまむし油を用いることができる。馬油には白色のものと茶色のものがあるが、いずれを用いてもよい。まむし油には例えば長野県に所在する株式会社みやま商事から販売されている製品を用いることができる。粘膜への浸透性という点からは馬油が好ましい。
【0014】
植物製油にはオリーブ油、ゴマ油、菜種油を用いることができる。粘膜への浸透性という点からはオリーブ油が好ましい。
【0015】
ミョウバンは一般的には硫酸アルミニウムとアルカリ金属やタリウム、アンモニウム等の1価の硫酸塩とからなる複塩である。本発明では焼ミョウバン、具体的には乾燥硫酸アルミニウムカリウム(日本薬局方)や乾燥硫酸アルミニウムアンモニウム(日本薬局方)を用いるが、ミョウバン、例えば硫酸アルミニウムカリウム(日本薬局方)や硫酸アルミニウムアンモニウム(日本薬局方)を用いることもできる。焼ミョウバン及びミョウバンは膣粘膜に付着し浸透することによって膣粘膜を収斂させる働きがある。
【0016】
本件発明者からの実験によれば、馬油と乾燥硫酸アルミニウムアンモニウムの組合せが最も顕著な効果を奏した。馬油と乾燥硫酸アルミニウムアンモニウムは市販のものでよい。馬油は民間療法の保険薬として使用され、ミョウバンは媒染剤、製紙に使用されるほか、化粧品にも用いられるようであるが、両者を併用した事例はない。
【0017】
女性の体質や体調によって製剤の効き方に差があり、又膣分泌液の分泌状況も異なるので、動物製油、植物製油又はワセリンと焼ミョウバン又はミョウバンとの混合割合は適宜選択する必要がある。
【0018】
馬油と焼ミョウバンとは重量比で10:0.1以上、10:10以下の割合で混合するのがよい。10重量部の馬油に対して0.1重量部未満の焼ミョウバンを混合した場合には膣粘膜の湿潤性は得られるが、所期の収斂性は得られない。他方、10重量部の馬油に対して10重量部を越える量のミョウバンを混合した場合には膣粘膜がすぐに収斂を開始して締まりすぎ、男性性器の膣への挿入が非常に困難になる。
【0019】
本件発明者らの実験によれば、10重量部の油に対して0.8重量部以上1重量部以下のミョウバンを練合した潤滑基剤が優れた湿潤性及び膨張性が得られることが確認された。
【0020】
両者を練合する場合、例えば焼ミョウバンを乳鉢に入れ、乳棒で微粉末の状態にすりつぶした後、乳鉢に油を添加して練り合わせるようにする。なお、必要に応じ、グリセリン、コラ−ゲン、ビタミンE等の材料を加えてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
乾燥硫酸アルミニウムアンモニウム(以下、単に焼ミョウバンという)1gを乳鉢に入れ乳棒ですりつぶした後、白色の馬油100gを添加して練り合わせ、白色のゲル状の製剤101gを得た。
【0022】
〔実施例2〕
焼ミョウバンを8gとし、実施例1と同様にして製剤108gを得た。
【0023】
〔実施例3〕
焼ミョウバンを10gとし、実施例1と同様にして製剤110gを得た。
【0024】
〔実施例4〕
焼ミョウバンを30gとし、実施例1と同様にして製剤130gを得た。
【0025】
〔実施例5〕
焼ミョウバンを80gとし、実施例1と同様にして製剤180gを得た。
【0026】
〔実施例6〕
焼ミョウバンを100gとし、実施例1と同様にして製剤200gを得た。
【0027】
〔比較例1〕
焼ミョウバン0.5gを乳鉢に入れ乳棒ですりつぶした後、馬油100gを添加して練り合わせ、白色のゲル状の製剤100.5gを得た。
【0028】
〔比較例2〕
焼ミョウバンを105gとし、比較例1と同様にして製剤205gを得た。
【0029】
〔試験例1〕
実施例1〜6及び比較例1、2の製剤を指先に適量すくいとり、女性の膣内の粘膜に塗布した。各製剤とも2〜4分で体温によって軟化溶融し、膣内は女性の分泌液が分泌されたような状態となった。
【0030】
また、実施例1〜6の製剤では製剤が軟化し始めると膣粘膜が徐々に収斂し始めるのが見られ、製剤が軟化した段階で男性性器を膣内に挿入すると適度な締めつけ感が得られた。この場合、焼ミョウバンの量が多いほど締めつけを開始するまでの時間が短く、実施例6では製剤を塗布してから5分以上が経過すると、男性性器が挿入し難くなった。その結果、男性性器の勃起が不十分な場合にも軟化した馬油の適度な潤滑性によって膣内に挿入でき、一旦挿入できると、膣粘膜の適度な締めつけが刺激となって男性性器が十分に勃起し、抜け難くなることが確認された。
【0031】
比較例2では製剤が軟化を開始すると膣粘膜がすぐに収斂し、2〜3分もすると膣粘膜が収斂しすぎて男性性器の膣への挿入が困難であった。他方、比較例1では膣粘膜の収斂があまりなく、男性性器を膣内に挿入しても締めつけ感がほとんどなかった。
【0032】
〔実施例7〜12、比較例3、4〕
馬油に代えてオリーブ油を用いた以外、実施例1〜6、比較例1、2と同様にし、透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0033】
〔試験例2〕
実施例7〜12及び比較例3、4の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1に比較すると膣粘膜が収斂を開始するまでの時間が少し長くなった以外、試験例1と同様の結果が得られた。
【0034】
〔実施例13〜18、比較例5、6〕
馬油に代えてまむし油を用いた以外、実施例1〜6、比較例1、2と同様にし、黒色の透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0035】
〔試験例3〕
実施例13〜18及び比較例5、6の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1とほぼ同様の結果が得られた。
【0036】
〔実施例19〜24〕
馬油に代えてごま油を用いた以外、実施例1〜6と同様にし、黒色の透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0037】
〔試験例4〕
実施例19〜24の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1とほぼ同様の結果が得られた。しかし、試験例1に比較すると膣粘膜が収斂を開始するまでの時間が少し長くなった。
【0038】
〔実施例25〕
馬油100gに硫酸アルミニウムアンモニウム(以下、ミョウバンという)10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0039】
〔実施例26〕
オリーブ油100gにミョウバン10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0040】
〔実施例27、28〕
ワセリン100gに焼ミョウバン10g、ミョウバン10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0041】
〔試験例5〕
実施例25〜28の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1と同様の結果が得られた。
【0042】
【発明の効果】
本発明の潤滑製剤は、安易に入手できる材料から簡単に得られ、男性器の勃起不全や女性の膣内分泌液不足に基づく性交障害を大幅に改善できる。
【発明の属する技術分野】
本発明は潤滑製剤に関し、特に性交時に女性の膣粘膜に潤いを与えるとともに、膣の適度な締めつけが得られるようにした製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、男女の高年齢化がすすみ、高齢の男女間においても性行動を伴った関係が増加する傾向にある。しかし、高齢者の場合、男性性器の勃起不全あるいは女性の膣内の分泌液不足に起因し、性交が滑らかに行えないことが多い。
【0003】
また、子宮の摘出手術を受けた女性の場合にも膣内の分泌液不足に起因し、性交時の痛みを訴えることが多い。
【0004】
そこで、円滑に性交を行えるよう種々の潤滑製剤が提案されている。これらの潤滑剤は、そのほとんどがグリセリン基剤にメチルセルロ−ズ、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズ等のセルロ−ス誘導体を加え、ゲル状あるいはぺ−スト状の製剤としたものである。また、ムチン、ヒアルロン酸及びデキストランを適切な割合で混合した製剤も提案されている(例えば、特許文献1、参照)。
【0005】
【特許文献1】特開昭63−218617号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の潤滑製剤はいずれも女性分泌液の性状とは程遠いもので、使用後のベタ付きがひどく、さらに時として白色残査を生じ、衣服類を汚し不快感を与えるなど、適当なものとは言えないばかりでなく、男性性器の勃起が不充分な場合には男性性器を膣内に挿入できてもすぐに抜けやすい。
【0007】
また、後者の潤滑製剤は女性の分泌液に物性が近いものの、男性性器の勃起が不充分な場合には性器を膣内に挿入できてもすぐに抜けやすいという問題があった。
【0008】
本発明者は、このような欠点のない製剤を、入手が容易で安全な原料から簡単に製造すべく、種々検討の結果、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る潤滑製剤は、粘膜への浸透性を有する動物製油、植物製油又はワセリンに焼ミョウバン又はミョウバンを混合して分散させてなることを特徴とする。
【0010】
ところで、焼ミョウバンやミョウバンは性状として収斂性が知られている。しかし、膣粘膜に焼ミョウバンやミョウバンを直接塗布し、あるいはその水溶液を塗布すると、膣粘膜が収斂を開始するまでに10分ないし15分以上の時間を必要とする。したがって、勃起の不十分な男性性器を女性の膣内に挿入すると、膣粘膜が収斂を開始するまでに時間がかかるので、男性性器が抜けてしまい、性交が難しい。
【0011】
これに対し、本発明の潤滑製剤では、動物製油、植物製油又はワセリンが女性の膣内に分泌液に似た潤滑性を与え、同時に、動物製油、植物製油又はワセリンが膣粘膜への浸透性に優れることから、焼ミョウバンやミョウバンの膣粘膜への浸透が促進され、所望の時間内に膣粘膜の収斂が得られる。
【0012】
その結果、勃起の不充分な男性性器を女性の膣内に挿入してから女性の膣粘膜が収斂を開始し、男性性器への適度な刺激となるので、簡単に抜けることはなく、円滑な性交が可能となる。
【0013】
動物製油には馬油やまむし油を用いることができる。馬油には白色のものと茶色のものがあるが、いずれを用いてもよい。まむし油には例えば長野県に所在する株式会社みやま商事から販売されている製品を用いることができる。粘膜への浸透性という点からは馬油が好ましい。
【0014】
植物製油にはオリーブ油、ゴマ油、菜種油を用いることができる。粘膜への浸透性という点からはオリーブ油が好ましい。
【0015】
ミョウバンは一般的には硫酸アルミニウムとアルカリ金属やタリウム、アンモニウム等の1価の硫酸塩とからなる複塩である。本発明では焼ミョウバン、具体的には乾燥硫酸アルミニウムカリウム(日本薬局方)や乾燥硫酸アルミニウムアンモニウム(日本薬局方)を用いるが、ミョウバン、例えば硫酸アルミニウムカリウム(日本薬局方)や硫酸アルミニウムアンモニウム(日本薬局方)を用いることもできる。焼ミョウバン及びミョウバンは膣粘膜に付着し浸透することによって膣粘膜を収斂させる働きがある。
【0016】
本件発明者からの実験によれば、馬油と乾燥硫酸アルミニウムアンモニウムの組合せが最も顕著な効果を奏した。馬油と乾燥硫酸アルミニウムアンモニウムは市販のものでよい。馬油は民間療法の保険薬として使用され、ミョウバンは媒染剤、製紙に使用されるほか、化粧品にも用いられるようであるが、両者を併用した事例はない。
【0017】
女性の体質や体調によって製剤の効き方に差があり、又膣分泌液の分泌状況も異なるので、動物製油、植物製油又はワセリンと焼ミョウバン又はミョウバンとの混合割合は適宜選択する必要がある。
【0018】
馬油と焼ミョウバンとは重量比で10:0.1以上、10:10以下の割合で混合するのがよい。10重量部の馬油に対して0.1重量部未満の焼ミョウバンを混合した場合には膣粘膜の湿潤性は得られるが、所期の収斂性は得られない。他方、10重量部の馬油に対して10重量部を越える量のミョウバンを混合した場合には膣粘膜がすぐに収斂を開始して締まりすぎ、男性性器の膣への挿入が非常に困難になる。
【0019】
本件発明者らの実験によれば、10重量部の油に対して0.8重量部以上1重量部以下のミョウバンを練合した潤滑基剤が優れた湿潤性及び膨張性が得られることが確認された。
【0020】
両者を練合する場合、例えば焼ミョウバンを乳鉢に入れ、乳棒で微粉末の状態にすりつぶした後、乳鉢に油を添加して練り合わせるようにする。なお、必要に応じ、グリセリン、コラ−ゲン、ビタミンE等の材料を加えてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
乾燥硫酸アルミニウムアンモニウム(以下、単に焼ミョウバンという)1gを乳鉢に入れ乳棒ですりつぶした後、白色の馬油100gを添加して練り合わせ、白色のゲル状の製剤101gを得た。
【0022】
〔実施例2〕
焼ミョウバンを8gとし、実施例1と同様にして製剤108gを得た。
【0023】
〔実施例3〕
焼ミョウバンを10gとし、実施例1と同様にして製剤110gを得た。
【0024】
〔実施例4〕
焼ミョウバンを30gとし、実施例1と同様にして製剤130gを得た。
【0025】
〔実施例5〕
焼ミョウバンを80gとし、実施例1と同様にして製剤180gを得た。
【0026】
〔実施例6〕
焼ミョウバンを100gとし、実施例1と同様にして製剤200gを得た。
【0027】
〔比較例1〕
焼ミョウバン0.5gを乳鉢に入れ乳棒ですりつぶした後、馬油100gを添加して練り合わせ、白色のゲル状の製剤100.5gを得た。
【0028】
〔比較例2〕
焼ミョウバンを105gとし、比較例1と同様にして製剤205gを得た。
【0029】
〔試験例1〕
実施例1〜6及び比較例1、2の製剤を指先に適量すくいとり、女性の膣内の粘膜に塗布した。各製剤とも2〜4分で体温によって軟化溶融し、膣内は女性の分泌液が分泌されたような状態となった。
【0030】
また、実施例1〜6の製剤では製剤が軟化し始めると膣粘膜が徐々に収斂し始めるのが見られ、製剤が軟化した段階で男性性器を膣内に挿入すると適度な締めつけ感が得られた。この場合、焼ミョウバンの量が多いほど締めつけを開始するまでの時間が短く、実施例6では製剤を塗布してから5分以上が経過すると、男性性器が挿入し難くなった。その結果、男性性器の勃起が不十分な場合にも軟化した馬油の適度な潤滑性によって膣内に挿入でき、一旦挿入できると、膣粘膜の適度な締めつけが刺激となって男性性器が十分に勃起し、抜け難くなることが確認された。
【0031】
比較例2では製剤が軟化を開始すると膣粘膜がすぐに収斂し、2〜3分もすると膣粘膜が収斂しすぎて男性性器の膣への挿入が困難であった。他方、比較例1では膣粘膜の収斂があまりなく、男性性器を膣内に挿入しても締めつけ感がほとんどなかった。
【0032】
〔実施例7〜12、比較例3、4〕
馬油に代えてオリーブ油を用いた以外、実施例1〜6、比較例1、2と同様にし、透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0033】
〔試験例2〕
実施例7〜12及び比較例3、4の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1に比較すると膣粘膜が収斂を開始するまでの時間が少し長くなった以外、試験例1と同様の結果が得られた。
【0034】
〔実施例13〜18、比較例5、6〕
馬油に代えてまむし油を用いた以外、実施例1〜6、比較例1、2と同様にし、黒色の透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0035】
〔試験例3〕
実施例13〜18及び比較例5、6の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1とほぼ同様の結果が得られた。
【0036】
〔実施例19〜24〕
馬油に代えてごま油を用いた以外、実施例1〜6と同様にし、黒色の透明液体中に白色の粉末が分散した製剤を得た。
【0037】
〔試験例4〕
実施例19〜24の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1とほぼ同様の結果が得られた。しかし、試験例1に比較すると膣粘膜が収斂を開始するまでの時間が少し長くなった。
【0038】
〔実施例25〕
馬油100gに硫酸アルミニウムアンモニウム(以下、ミョウバンという)10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0039】
〔実施例26〕
オリーブ油100gにミョウバン10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0040】
〔実施例27、28〕
ワセリン100gに焼ミョウバン10g、ミョウバン10gを混合した以外、実施例1と同様にして製剤を得た。
【0041】
〔試験例5〕
実施例25〜28の製剤を用い、試験例1と同様に試験をおこなったところ、試験例1と同様の結果が得られた。
【0042】
【発明の効果】
本発明の潤滑製剤は、安易に入手できる材料から簡単に得られ、男性器の勃起不全や女性の膣内分泌液不足に基づく性交障害を大幅に改善できる。
Claims (5)
- 粘膜への浸透性を有する動物製油、植物製油又はワセリンに焼ミョウバン又はミョウバンを混合して分散させてなることを特徴とする潤滑製剤。
- 上記動物製油が馬油又はまむし油である請求項1記載の潤滑製剤。
- 上記植物製油がオリーブ油、菜種油又はゴマ油である請求項1記載の潤滑製剤。
- 馬油と焼ミョウバンとが重量比で10:0.1以上、10:10以下の割合で混合されている請求項1記載の潤滑製剤。
- 馬油と焼ミョウバンとが重量比で10:0.8以上、10:1以下の割合で混合されている請求項4記載の潤滑基剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295115A JP2004131528A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 潤滑製剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295115A JP2004131528A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 潤滑製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004131528A true JP2004131528A (ja) | 2004-04-30 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002295115A Pending JP2004131528A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 潤滑製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004131528A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202009015203U1 (de) | 2008-11-28 | 2010-05-27 | Obuz, Mehmet | Topisch anwendbares Alaun enthaltendes Mittel |
WO2012065204A2 (de) | 2010-11-18 | 2012-05-24 | Yelda Obuz | Vaginalsuppositorium |
US20120260922A1 (en) * | 2009-12-01 | 2012-10-18 | Gomez-Acebo Eduardo | Topical use of hydroxytyrosol and derivatives for the prevention of hiv infection |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002295115A patent/JP2004131528A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202009015203U1 (de) | 2008-11-28 | 2010-05-27 | Obuz, Mehmet | Topisch anwendbares Alaun enthaltendes Mittel |
US20120260922A1 (en) * | 2009-12-01 | 2012-10-18 | Gomez-Acebo Eduardo | Topical use of hydroxytyrosol and derivatives for the prevention of hiv infection |
WO2012065204A2 (de) | 2010-11-18 | 2012-05-24 | Yelda Obuz | Vaginalsuppositorium |
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