JP2004130292A - 金属表面探傷検査廃液処理槽及び処理方法 - Google Patents

金属表面探傷検査廃液処理槽及び処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属表面の染色浸透探傷検査法で使用した着色廃液を再利用し又は河川へ放出するに当たり、COD値及びBOD値を低減する処理方法である。
【解決手段】染色浸透探傷検査廃液は、槽上面部に開閉口部と気体排出管を、槽側面上部に廃液送入管及び送水管を、槽側面上部から中部の間を上下スライド可能な分離廃油分取出口を、槽側面下部に内管が送油管で外管が空気送入管でなる二重管を槽内に吹出口を設けて配設し、槽底部に分離処理水取出管を配設した一槽式の廃液処理槽に入れ、必要に応じて水及び/又は油を追加し、更に、雑芥を炭化処理して得た塊状炭化物を入れて吹き出し空気で撹拌し、油溶性染料を含む油溶性物質を油液部に移行させ、静置して油液部と水性液部に分離し、それぞれを分離取り出すことで排水のCOD値及びBOD値を低減したものとする染色浸透探傷検査廃液の処理方法である。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属表面染色浸透探傷検査で使用した着色廃液の処理方法に関し、とりわけ廃水の再利用あるいは河川への放出に当たり、COD値及びBOD値を低減し、河川への放出環境基準値にする処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属表面の染色浸透探傷検査で排出する廃液は燃焼するか、小規模工業排水の場合には公共排水処理をすることが行われている。しかし、染色浸透探傷検査で排出する廃液は様々な有機溶剤や油成分などを含むため、排水を再利用するにしても、また、河川などに放流するにしても、その水質は一定の水質環境基準値を満たさねばならないため、その処理には幾つかの提案がなされている。
【0003】
例えば、洗浄水をスプレーノズルから被検査物表面に噴射洗浄し、その排水を繊維集合体と接触させた後、水と浸透液を比重差で分離して処理する方法が特開平6−50911号公報に、また、染色浸透液に赤色油溶性染料と有機溶剤からなる商品名スーパーチェックRP−1000(マークテック社)を、洗浄水に水道水を、現像剤に粒径1〜5μmの炭酸塩微粉末でなる商品名スーパーチェックD−LW(マークテック社)を使用した複合排水を処理するに当たり、その排水中に分散している現像剤粒子を電気的に中和する正電荷を有する金属塩粉末凝集剤である商品名エコガイヤW(殖大開発社)を添加し、撹拌して静置し、凝集沈殿物を濾過する一次処理、その濾過液を油水分離装置で分離する二次処理を経て得た分離水は無色透明で染色浸透液の存在は認められないので、洗浄水として再利用することができる染色浸透探傷試験方法が特開平10−282017号公報に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の排水処理方法での回収水の評価は目視観察結果であって、河川に放流したり、再利用するには環境基準をはるかに上回るCOD値、BOD値であり、目視では確認のできない溶解物質も基準値を上回るものである。本発明の目的は、染色浸透探傷試験方法で生じた着色廃液を処理して着色剤を含む油分と、再利用可能な用水あるいは河川への放流可能なCOD値及びBOD値にした処理水を得る処理方法にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、金属表面の染色浸透探傷検査廃液の処理槽であって、該処理槽が槽上面部に開閉口部とバルブを有する気体排出管を配設し、更に、槽側面上部に廃液送入管及び送水管を、槽側面上部から中部の間を上下スライド可能なバルブを有する分離廃油分取出口を配設し、槽側面下部で塊状炭化物の装填位置の上部に位置する部位に内管が送油管で外管が空気送入管でなる二重管を槽内に吹出口を設けて配設し、そして、槽底部にバルブを有する分離処理水取出管を配設してなる一槽式の金属表面探傷検査廃液処理槽である。
【0006】
また、本発明は、金属表面探傷検査に使用した油分を含む染色浸透探傷検査廃液に必要に応じて水を追加し、撹拌して染料を含む油溶性物質を油液部に移行させ、静置して油液部と水溶液部に分離し、該分離廃油液部は焼却処理し、該水溶液部は塊状炭化物で処理し、COD値及びBOD値を低減することを特徴とする金属表面探傷検査廃液の処理方法である。
【0007】
また、本発明は金属表面探傷検査に使用した油分を含まない染色浸透探傷検査廃液に染料を溶解する油を添加し、必要に応じて水を追加し、撹拌して染料を含む油溶性物質を油液部に移行させ、静置して油液部と水溶液部に分離し、該分離廃油液部は焼却処理し、該水溶液部は塊状炭化物で処理し、COD値及びBOD値を低減することを特徴とする金属表面探傷検査廃液の処理方法である。
【0008】
更に、本発明は、上記の塊状炭化物が生活排出雑芥や業務排出雑芥、伐採樹木や廃材、伐採竹材や廃竹材を主体とした可燃性芥状物や廃材を炭化処理して得た塊状炭化物である金属表面探傷検査廃液の処理方法である。
【0009】
また、本発明の金属表面探傷検査廃液の処理方法において、廃液中の染料や有機溶剤を溶解する油としては、油溶性染料を溶解する油であれば特に限定はないが、例えば、鉱油、石油系油、合成潤滑油、植物油、動物油、エンジン油、また、これらの油を様々な用途に使用して排出する廃油などから選ばれた油が適用できる。
【0010】
本発明は、JIS Z 2343−1:2001『非破壊試験−浸透探傷試験−』に基づいて実施した金属表面探傷検査に用いた染色浸透探傷検査廃液には、大別して油分を含む検査液と油分を含まない有機溶剤からなる検査液があり、前者の例として、第1処理が、油溶性赤色染料、油又は脂肪族炭化水素やフタル酸エステル類を主体とした油性の染色浸透液を被探傷金属表面に塗布し、しばしの時間放置する浸透処理、第2処理が、低級炭化水素からなる洗浄液で洗浄するか、又は水道水を高圧スプレーで洗浄して余剰の浸透液を除去する洗浄処理、第3処理が、乾燥した検査物表面に、炭酸塩微粉末(例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど)、シリカ微粉末などを主体とした現像剤微粒子を水に懸濁して調製した現像剤液を塗布する現像処理を経て金属表面に生じた傷を白地に赤の滲み模様で確認する方法であり、廃液組成としては、油溶性染料及び有機溶剤等を含む油液分、洗浄水と無機物とからなる水性液分である。
【0011】
また、後者の例として、第1処理が、油溶性赤色染料、脂肪族炭化水素やフタル酸エステル類を主体とした有機溶剤でなる油溶性赤色染料浸透液を被探傷金属表面にスプレー塗布し、しばしの時間放置する浸透処理、第2処理が、低級炭化水素からなる有機溶剤洗浄液で洗浄する、又は水道水を高圧スプレーで洗浄して余剰の浸透液を除去する洗浄処理、第3処理が、乾燥した検査物表面に、炭酸塩微粉末(例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど)、シリカ微粉末などを主体とした現像剤微粒子を低級炭化水素と低級アルコールなどの有機溶剤あるいは水に懸濁して調製した現像剤液をスプレー塗布する現像処理を経て金属表面に生じた傷を白地に赤の滲み模様で確認する方法であり、廃液組成としては、油溶性染料及び有機溶剤、洗浄水と無機物とからなる水性液分であり、この廃液には殆ど油分を含まないために、本発明では廃液処理に先立って適宜の量の油を加えて油溶性染料及び有機溶剤を油分に移行させ、水性液分中の有機溶剤を少なくすることにした。
【0012】
次に、油溶性染料及び有機溶剤を含む油液と、洗浄水及び無機物とからなる水性液の混合廃液は、油液分と水性液分に分離する操作を行う。例えば、混合廃液をタンク中で比重差を利用して分離した後、油液分と水性液分に分離抜き取り、油液分は焼却する。一方、水性液分には比較的多量の有機物を含む、例えば、分離した水性液分の一例のCOD値及びBOD値を参考までに測定した結果は、平均COD値が約5300ppm、平均BOD値が約1940ppmであり、このまま河川に放流することは環境対策上から好ましくない。分離した水性液分のCOD値及びBOD値を低減させる方法として、分離した水性液分に塊状炭化物を添加して処理する二段階法でもよいが、本発明では油液と水性液の混合廃液の分離及び水性液分の処理操作を1槽の処理槽で行い、排水のCOD値及びBOD値を低減する一段階法で効率的に行う。すなわち、処理槽の槽上面部に開閉口部とバルブを有する気体排出管を配設し、更に、気体排出管には必要に応じてトラップを設けて置く。槽側面上部には廃液送入管及び追加する水の送水管を設け、また、分離した廃油分の取出口を槽側面上部から中間の部を上下スライド可能にしたバルブを有したパイプを配設して、分離した廃油分を取り出す。また、槽側面下部で塊状炭化物の装填位置の上部に位置する部位に、廃液中に添加する油の送油管を内管とし、撹拌作用を兼ねた空気送入管を外管とした二重管を槽内に吹出口を設けて配設し、そして、槽底部にバルブを有した処理水取出口を配設した金属表面探傷検査廃液を処理する一槽式処理槽である。この処理槽には必要に応じて加温空気を吹き込むことが出来る空気吹き込みで処理液の撹拌と共に塊状炭化物の撹拌、そして低沸点有機溶剤の追い出し回収をおこなわしめる。
【0013】
本発明は、上述のように金属表面探傷検査に使用した油分を含む染色浸透探傷検査廃液は、洗浄処理で加えられる水で十分な場合にはそのまま廃液処理を行う。しかし、洗浄処理などで加えられる水量が少ない場合には廃液中に占める水量が40〜70%になる量の水を追加して処理すると処理が容易である。一方、油分を含まない染色浸透探傷検査廃液は、廃液中の油溶性染料や有機溶剤を除去するために油を加えて処理する。用いる油としては、油溶性染料を溶解する油で、水に不溶性あるいは難溶性の油であれば特に限定はない、例えば、鉱油、石油系油、合成潤滑油、植物油、動物油、エンジン油、あるいは様々な用途に使用した廃油などから選ばれた一種類の油又は複数の混合油が適用できる。そして、処理廃液中に占める水量が40〜70%になるように調整して処理する。次いで、処理した廃液は静置して油液部と水溶液部に分離した後、それぞれを処理する。
【0014】
本発明で水溶液部の処理に使用する塊状炭化物は、生活排出雑芥や業務排出雑芥、更に、例えば、庭木や間伐材などの伐採樹木、建築時や建築解体時の可燃性廃木材や他の可燃性廃材、伐採竹材や廃竹材などを主体とした可燃性芥状物を一定の大きさの固形化処理し、得られた固形物を炭化処理して得た塊状炭化物である。この塊状炭化物による水溶液部の処理方法は、水溶液部に塊状炭化物を加えて機械的に撹拌処理するか、あるいは空気吹き込み法で撹拌処理する方法、また、槽又は槽状体に所定の厚さに塊状炭化物を敷設するか、あるいは所定の口径と長さを有するパイプ状体に塊状炭化物を充填し、その塊状炭化物の層を所定の流量で被処理水溶液を通過させる方法などで処理する。しかし、上記一槽式処理槽で廃液を一挙に処理する方法が効率的に処理できる。そして、処理水のCOD値及びBOD値を低減させ、その数値は、循環再利用する場合には排出環境基準値条件を多少超えてもよい場合があるが、河川などに放流したり、地下浸透方式で放流する場合には環境基準値条件を満たすものとする。
【0015】
廃水処理した後の塊状炭化物は塊状を保ち、先の探傷検査廃液から分離した油液部と混合して燃料として利用することが可能であるが、単に焼却処理することもできる。また、再処理して塊状炭化物として再利用することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の金属表面探傷検査廃液の処理槽及び処理方法を実施例で具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明の金属表面の染色浸透探傷検査廃液の処理槽の断面模式図であり、処理槽(1)の構成が槽上面部に開閉口部(2)とバルブ(4)を有する気体排出管(3)を配設し、槽側面上部に廃液送入管(5)及び送水管(6)を、槽側面上部から中部の間を上下スライド可能にしたバルブを有する分離廃油分取出口(7)を配設し、槽側面下部で塊状炭化物(8)の装填位置の上部に位置する部位に内管が送油管(9)、外管が空気送入管(10)でなる二重管を槽内に吹出口(11)を設けて配設し、そして、槽底部にバルブ(13)を有する分離処理水取出管(12)を配設してなる一槽式の金属表面探傷検査廃液処理槽である。この槽で処理した廃液は染料と有機溶剤を含む油液分(14)とCOD値及びBOD値を低減した水性液分(15)とに分離し、分離した油液分は上部廃油取出口(7)から取り出し、水性液分は底部排水口(12)から取り出す。
【0018】
【実施例1】
油を含む検査液を使用した船舶部品の金属表面探傷検査法において、検査面を予め高圧水のスプレー吹き付けで洗浄し、乾燥した後、第1処理が、油溶性アゾ系赤色染料と廃エンジン油を主体とした組成物の染色浸透検査液を室温において被探傷金属表面に塗布して浸透処理を行い、次いで、第2処理が、水道水を高圧スプレー塗布して余剰の浸透液を除去する洗浄処理を行った後、扇風機の風を当てて乾燥した。そして、第3処理が、炭酸塩微粉末とシリカ微粉末からなる現像剤微粉末を水系分散剤に懸濁した現像液を塗布し、現像処理して金属表面に生じた傷を白地に赤の滲み模様で確認する探傷検査法において生じた油、有機溶剤及び水の混合探傷検査廃液の組成は、有機溶剤が溶解した油液分が約57%、有機溶剤が溶解した水性液分が約43%であり、この水性液分のCOD値は6410ppm、BOD値は2270ppmであつた。
【0019】
この探傷検査廃液の処理として、図1に示す処理槽に探傷検査廃液を入れ、更に、廃液に水を追加し全体に占める水量を55%とし、塊状炭化物を約10容量部となる量を加え、この組成液中で塊状炭化物が舞うに十分な程度の空気量を吹き込み、約1時間処理して静置した。その結果、低沸点有機溶剤は吹き込み空気によって槽上部の気体排出管から排出され、トラップに捕集されていた。一方、槽内の処理液は上層に油液分が分離して層状をなしており、この油液分は廃油分取出口から取り出し、燃料として利用した。一方、水性液分は槽底部の処理水取出管から抜き取った。この抜き取り処理水の状態は無色透明であり、そのCOD値は19.2ppm、BOD値は12ppmに低減することができた。そして、この処理水は再使用しても支障は来さなかった。また、廃水処理した後の塊状炭化物は原形を殆ど損なわず、活性度も保持しているため、この塊状炭化物はそのまま繰り返し使用した。
【0020】
【実施例2】
油分を含まない検査液を使用した自動車部品の金属表面探傷検査法において、検査面を予め水を高圧スプレー吹き付けで洗浄し、乾燥した後、第1処理が、油溶性アゾ系赤色染料/脂肪族炭化水素/フタル酸エステル/グリコールアルキルエーテルの組成物を主体とするエアゾル型の染色浸透検査液を用い、室温において被探傷金属表面にスプレー塗布し、約20分間放置して浸透処理を行い、次いで、第2処理が、低級炭化水素/アルキルシクロヘキサンの組成物を主体とするエアゾル型の洗浄液をスプレー塗布して余剰の染色浸透検査液を除去する洗浄処理を行い、そして、第3処理が、乾燥した検査物表面に、炭酸塩微粉末/シリカ微粉末/低級アルコールの組成物を主体とするエアゾル型の現像剤液をスプレー塗布して現像処理を行う各工程を経て、金属表面に生じた傷を白地に赤の滲み模様で確認する方法において生じた探傷検査廃液は、被検査体の洗浄に使用した水及び有機溶剤と無機物を含む廃液である。
【0021】
この金属表面探傷検査廃液の処理として、図1に示す処理槽に探傷検査廃液を入れ、廃液100容量部に対して自動車エンジンオイル15容量部(約13%)の割合で加え、更に、竹炭が約2容量部含有した塊状炭化物約10容量部を加えた組成液中で塊状炭化物が舞うに十分な程度の空気量を、必要に応じて加温した状態の空気を吹き込み、約1時間処理して静置した。その結果、低沸点有機溶剤は吹き込み空気によって槽上部の気体排出管から排出され、トラップに捕集されており、槽内の処理液は上層に染料を含む油液分が層状をなして分離しており、この油液分は廃油分取出口から取り出し、焼却処理した。一方、水性液分は槽底部の処理水取出管から抜き取った。この抜き取った処理水は無色透明であり、そのCOD値は14.5ppm、BOD値は11ppmに低減させることができ、この処理水は再使用することができた。
【0022】
【発明の効果】
本発明の金属表面探傷検査廃液処理法は、廃液全体を1槽で処理することで、低沸点有機溶剤は吹き込み空気と共に槽上部から排出させて捕集し、染料や有機溶剤は油分と一体になった油液分として水性液分と分離して取り出し、水性液分の有機溶剤などは塊状炭化物に吸着させて排水のCOD値及びBOD値を低減させることができ、更に、処理水は再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属表面染色浸透探傷検査廃液の処理槽の断面模式図である。
【符号の説明】
1  処理槽
2  開閉口部
3  気体排出口
4  バルブ
5  廃液送入管
6  送水管
7  分離廃油分取出口
8  塊状炭化物
9  送油管
10  空気送入管
11  槽内吹出口
12  分離処理水取出管
13  バルブ
14  分離油液分
15  分離水性液分

Claims (4)

  1. 金属表面の染色浸透探傷検査廃液の処理槽であって、該処理槽が槽上面部に開閉口部とバルブを有する気体排出管を配設し、更に、槽側面上部に廃液送入管及び送水管を、槽側面上部から中部の間を上下スライド可能なバルブを有する分離廃油分取出口を配設し、槽側面下部で塊状炭化物の装填位置の上部に位置する部位に内管が送油管で外管が空気送入管でなる二重管を槽内に吹出口を設けて配設し、そして、槽底部にバルブを有する分離処理水取出管を配設してなる一槽式の金属表面探傷検査廃液処理槽。
  2. 金属表面探傷検査に使用した油分を含む染色浸透探傷検査廃液に必要に応じて水を追加し、撹拌して染料を含む油溶性物質を油液部に移行させ、静置して油液部と水溶液部に分離し、該分離廃油液部は焼却処理し、該水溶液部は塊状炭化物で処理し、COD値及びBOD値を低減することを特徴とする金属表面探傷検査廃液の処理方法。
  3. 金属表面探傷検査に使用した油分を含まない染色浸透探傷検査廃液に染料を溶解する油を添加し、必要に応じて水を追加し、撹拌して染料を含む油溶性物質を油液部に移行させ、静置して油液部と水溶液部に分離し、該分離廃油液部は焼却処理し、該水溶液部は塊状炭化物で処理し、COD値及びBOD値を低減することを特徴とする金属表面探傷検査廃液の処理方法。
  4. 塊状炭化物が生活排出雑芥や業務排出雑芥、伐採樹木や廃材、伐採竹材や廃竹材を主体とした可燃性芥状物や廃材を炭化処理して得た塊状炭化物である請求項2又は請求項3記載の金属表面探傷検査廃液の処理方法。
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