JPH0838942A - 油性懸濁液の処理方法 - Google Patents

油性懸濁液の処理方法

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JPH0838942A
JPH0838942A JP7106022A JP10602295A JPH0838942A JP H0838942 A JPH0838942 A JP H0838942A JP 7106022 A JP7106022 A JP 7106022A JP 10602295 A JP10602295 A JP 10602295A JP H0838942 A JPH0838942 A JP H0838942A
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oil
pan
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water
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JP7106022A
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Inventor
Francois-Pierre Navaree
フランソワ−ピエール・ナバレ
Alain Fraux
アレン・フロー
Bernard Bossand
ベルナルド・ボサーン
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Elf Antar France
Original Assignee
Elf Antar France
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D37/00Processes of filtration
    • B01D37/02Precoating the filter medium; Addition of filter aids to the liquid being filtered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/02Loose filtering material, e.g. loose fibres
    • B01D39/04Organic material, e.g. cellulose, cotton
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D33/00Filters with filtering elements which move during the filtering operation
    • B01D33/06Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary cylindrical filtering surfaces, e.g. hollow drums
    • B01D33/11Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary cylindrical filtering surfaces, e.g. hollow drums arranged for outward flow filtration

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油と水と固体物質とからなる懸濁液の処理方
法を提供する。 【構成】 有機粉末からなり、0〜1.2の圧縮率を示
すプレレイヤーを用いる遠心脱水機で懸濁液を遠心分離
にかける。遠心分離の作用下で、懸濁液は、重力の10
〜2500倍、即ち100〜25000m/s2の加速
度を受ける。固体物質はプレレイヤーによって保持さ
れ、遠心分離物が収集される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水、油及び固体物質か
らなる懸濁液をプレレイヤー(precouche)型
遠心脱水機で遠心分離にかけて、固体物質を前記プレレ
イヤーにより保持し、遠心分離物を収集することからな
る油性懸濁液の処理方法に関する。
【0002】本発明は、原油処理工業に、例えば製油所
の廃棄物又はスロップ、油井の油泥、石油製品の輸送又
は貯蔵タンクの底部の処理に適用される。本発明は更
に、エンジン及び圧縮機の潤滑に使用される石油を原料
とする油の処理や切削液の処理に適用される。本発明は
更に、植物脂又は獣脂のような動物脂に富む懸濁液又は
乳濁液を製造する農産物加工業に適用される。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようする課題】油性懸濁
液は汚染性のため、そのままの状態で自然界に廃棄する
ことはできない。従って、多量の燃料を消費する公知の
方法で懸濁液を焼却するか又は化学的もしくは機械的手
段により懸濁液を処理することが提案されている。
【0004】界面活性剤で化学処理すると、界面活性剤
の一部が油中に滞留するために、その後の油の価値が低
下する。炭化水素の処理については、界面活性剤が存在
すると、石油蒸留ユニットの脱塩装置内での炭化水素の
再循環が危険になり、また使用する触媒の汚染の危険性
を考慮して接触方法による処理も禁止されている。界面
活性剤で化学処理すると更に、有機物質が増加して回収
した水の品質が低下し、水の処理が困難になる。
【0005】他の型の処理は、熱エネルギーも界面活性
剤もほとんど又は全く消費しない機械処理である。これ
らの処理は米国特許第4,260,489号に記載され
ており、同特許では、プレレイヤー型フィルターで泥を
濾過し、濾過残留物を炭化水素溶媒で処理し、水蒸気で
抽出した残留物を精製することからなる油泥処理方法が
開示されている。この方法によれば、使用するフィルタ
ーは、加圧作動式のプレートフィルター又はキャンドル
(a bougie)フィルターである。
【0006】この方法は、断続的であり、また分解、洗
浄及び組立ての手動作業を必要とするという欠点があ
る。従って、この方法は、連続的に操業する工場で生産
される油性懸濁液の処理にはうまく適用されない。更に
は、これらの作業はコストがかかる。
【0007】従来の遠心分離は、材料の異種混合にはあ
まり適用されていない。
【0008】自動化は実現不可能であり、作業は有資格
者によって実施されねばならず、そのためコスト高にな
る。懸濁液はこの方法では不安定化しない。油及び沈降
物の含量が多すぎる遠心分離物を生成して、特に生物処
理に再循環させることができる。水及び沈降物含量が多
すぎる油状物を生成して、直接有効利用するか又は蒸留
カラムに再循環させることができる。これらの遠心分離
機は回転速度が25000m/s2以上にならないと作
動し得ないため、電気代がかさむ。
【0009】懸濁液をプレレイヤー型フィルターで濾過
することからなる油性懸濁液の他の処理方法が、フラン
ス特許第87 03372号に記載されている。プレレ
イヤーは樹粉からなり、その少なくとも80重量%の成
分の寸法は50〜300μmであり、10重量%未満の
成分の寸法は50μm未満である。
【0010】5〜100rphの速度で回転する負圧回
転フィルターで濾過する。プレレイヤー上に形成された
ケークは刃で削り取って、除去する。この方法には以下
に示す欠点がある: −均一厚さにするにはプレレイヤー成分の粒度範囲即ち
粒度曲線幅が狭くなければならず、そのため使用する樹
粉のコストが高くなる; −短時間であっても給電が遮断されると、プレレイヤー
が破壊される; −水蒸気及び有機物質の圧力により、約70℃の高温で
の処理は困難である; −流体環ポンプで真空にするために、多量の水を消費す
る; −フィルター内部の負圧を泥質に応じて調整しなければ
ならないので、本方法の自動化はコスト高で、難しい; −プレレイヤーの2面間の圧力差が大気圧以下であるた
めに、プレレイヤーの厚さはほぼ200mmに限定され
る; −表面積が30m2に達し得るプレレイヤーは常に均質
であるとは限らないため、濾過品質が低下する; −プレレイヤーの2面間の圧力差が、真空を実現する管
の位置によって変動し得るので更に濾過品質が低下す
る; −真空ポンプ及び管を使用して本方法を実施すると騒音
が大きくなるため、設置場所が制約される; −濾過面積が大きいと装置が大型化し、例えば石油生成
用海洋プラットフォーム内での泥処理のようなある用途
での使用が困難になる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の欠点を
克服して、油性懸濁液の非常に効率的且つ経済的な処理
方法を提供することを目的とする。
【0012】プレレイヤーの製造に使用する粉末の粒度
範囲が広くなり得る。従って、プレレイヤーはより安価
になる。
【0013】懸濁液温度は、懸濁液成分の特性に応じて
40〜120℃の値で調整することができる。
【0014】本方法は連続自動化運転に十分適してい
る。
【0015】本方法を実施するための装置は80デシベ
ル/m未満と低騒音であり、また同様の処理能力を示す
他の装置と比較して遥かに小型である。
【0016】本方法は、貯蔵及び輸送作業を含めて、精
製による生産から配給に至る石油処理工業で、油性懸濁
液の処理のために使用可能である。
【0017】本方法は更に、脂肪やタンパク質、即ち植
物脂や動物脂に富む懸濁液及び有機廃液を生じる農産物
加工業で適用される。
【0018】このため、本発明は、石油を原料とする油
又は植物もしくは動物性の乳化性生成物からなる有機留
分と、固体物質と、水とからなる懸濁液の処理方法を提
供する。本方法では、円筒形、尖頭円筒形又は円錐形の
回転パンを備えたプレレイヤー型遠心脱水機で懸濁液を
遠心分離にかけ、固体物質は前記プレレイヤーで保持さ
れてケークを形成し、遠心分離物は収集され、また圧縮
率が0〜1.2の粉末物質からなるプレレイヤーを使用
する。圧縮率は式χ=k(ΔP)nと定義される。
【0019】式中、ΔPは濾過ケークが受ける圧力であ
り、kは比例係数であり、nは圧縮率であり、χは固体
の濾過能力(m3/m2/kg)である。
【0020】本方法によれば、回転パンの穿孔壁内面を
覆う布又は篩上に前記プレレイヤーを配し、懸濁液がプ
レレイヤーで100〜25000m/s2の加速度を受
けるような速度で回転パンを回転させる。パン内部に懸
濁液を導入して、遠心分離にかける。
【0021】本方法の他の特徴によれば、懸濁液の処理
前にフラックス(fluxant)又は水と有機粉末と
の混合物を15〜40℃の温度でパン内部に導入するこ
とによって形成されたプレレイヤーを使用し、1〜60
cm、好ましくは10〜30cm厚さのプレレイヤーが
得られるまでこの混合物を遠心分離にかける。
【0022】他の特徴によれば、プレレイヤーの圧縮率
は0〜0.7であり、被処理懸濁液は、85〜98%の
水と1〜10%の油又は乳化性生成物と1〜10%の固
体物質とからなり、遠心分離の作用下で、パン外側で収
集される遠心分離物は少なくとも99.5%の水からな
り、油又は乳化性生成物はプレレイヤーにより保持され
る。
【0023】他の特徴によれば、プレレイヤーの圧縮率
は0〜0.5であり、パン速度はプレレイヤーでの懸濁
液の加速度が500〜25000m/s2になるように
調整する。懸濁液は、30〜50%の水と40〜60%
の油又は乳化性生成物と5〜15%の固体物質とからな
り、遠心分離の作用下で、水と油又は乳化性生成物がプ
レレイヤーを通過して、回転パンの外側で収集される。
【0024】他の特徴によれば、プレレイヤーの圧縮率
は0〜1であり、パン速度は、プレレイヤーでの懸濁液
の加速度が100〜20000m/s2になるように調
整する。懸濁液は、5%未満の水と80〜95%の油又
は乳化性生成物と0.1〜4%の固体物質とからなり、
油相の10〜50重量%のフラックスと、懸濁液の0.
8〜1.2重量%の親水性粉末とをこの懸濁液に添加
し、このようにして得られた混合物をパン内部に注入す
ると、遠心分離の作用下で前記混合物が分離し、プレレ
イヤーを通過する遠心分離物が生じ、水は親水性粉末に
より吸収される。
【0025】他の特徴によれば、生石灰を0.2〜2重
量%の割合で懸濁液に添加する。
【0026】他の特徴によれば、懸濁液は、潤滑機能を
果たした石油系の油であり、フラックスは接触分解軽油
であり、得られた遠心分離物はディーゼルエンジン用燃
料である。
【0027】他の特徴によれば、プレレイヤーは、50
〜70%の水と10〜40%の油又は乳化性生成物(密
度:0.8〜0.9)と0.1〜10%の固体物質とか
らなる懸濁液を処理する前に水を含浸させて疎油性にす
る。遠心分離の作用下で、水が10%未満の油又は乳化
性生成物と共にプレレイヤーを通過し、少なくとも90
%の油又は乳化性生成物はパン内部に残留し、そこで回
収される。
【0028】懸濁液の粘度は、温度を40〜120℃に
調整し及び/又はフラックスと混合することにより4〜
20mPa・sの値に調整される。石炭コークス粉末を
0.2〜0.8重量%の割合で懸濁液に添加する。
【0029】発電機に従って回転するパン内部に刃が配
置されている機械装置を用いて、プレレイヤー厚さが1
cm未満の値になるまでケークを除去する。最後に、ケ
ークを燃料として使用する。
【0030】潤滑機能を果たした石油系油状物に接触分
解軽油をフラックスとして添加して処理し、これにより
得られた遠心分離物をディーゼルエンジン用燃料として
使用する。
【0031】
【実施例】一般に本発明の方法は、油、水及び固体物質
からなる懸濁液を処理するために使用される。
【0032】図1及び図2に示す実施態様によれば、本
発明の方法を実施するための装置は以下の要素を含んで
いる: −円筒形又は円錐形の回転パン1、 −処理すべき懸濁液の供給管2、 −貯蔵タンク12、 −タンク12とパン1とを接続する管17、 −油貯蔵タンク、 −粉末供給管3、 −再加熱手段、 −ケーク除去手段4、 −フラックス供給管13、 −粉末無機物質供給管18、 −石炭コークス粉末供給管19、 −ケーク加工機械14、 −スクレーパナイフ4と機械14とを接続する排出手段
5、 −燃料添加剤供給管15、 −濾液回収タンク16、 −濾液貯蔵タンク7、 −タンク16とタンク7とを接続する管6、 −タンク7とタンク11とを接続する管8、 −タンク7からの排水管9、 −パンとタンク11とを接続する管10。
【0033】本発明によれば、石油を原料とする油又は
植物もしくは動物性の乳化性生成物、固体物質及び水か
らなる処理すべき懸濁液は、ライン(2)によって貯蔵
タンク(12)に達する。次いで、懸濁液はライン(1
7)によって貯蔵タンク(12)から円筒形又は円錐形
又は尖頭円筒形状の回転パン(1)内部に達し、そこで
遠心分離にかけられる。
【0034】懸濁液は100〜25000m/s2の加
速度を受ける。
【0035】回転速度gとパンの直径との関係は、式: g=5.6×10-62 D (式中、Nは回転数/分であり、Dは直径(m)であ
る)で表される。
【0036】この遠心分離の作用下で、懸濁液は遠心分
離物と固体物質とに分離し、前者はタンク(16)内で
収集され、後者は有機粉末プレレイヤー(23)によっ
て保持される。
【0037】次いで、遠心分離物は管(6)によってタ
ンク(7)に搬送され、そこでデカントされる。遠心分
離物が水を含んでいるときには、管(9)から水を除去
し、油を収集して、管(8)によりタンク(11)に搬
送する。
【0038】本発明の他の特徴によれば、成分寸法が2
0μmを超える有機粉末プレレイヤーを使用する。この
粉末は、種々の物質、例えば樹木、石炭もしくは褐炭も
しくは石油コークス、トウモロコシ粉末、粉末状もしく
は粒子状の活性炭、多孔質アスファルト炭、又は混合に
より製造される複合粉末からなり得る。
【0039】プレレイヤーは、懸濁液の処理前に、有機
物質粉末と水又は懸濁液のフラックス(例えば軽油、ジ
ェット燃料もしくは好ましくはLCO)との混合物をラ
イン(3)から導入することにより形成される。
【0040】有機粉末は篩(22)により阻止されて、
プレレイヤーを構成する。プレレイヤー(23)の厚さ
が所望値(例えば30cm)に達すると、粉末と水又は
フラックスとの混合物の導入を停止する。
【0041】本発明の他の特徴によれば、懸濁液の粘度
は、温度を40〜120℃の値に調整して4〜20mP
a・sの値で調整する。この最大値は本発明の有利な利
点である。粘度も、ライン(13)によってフラックス
を懸濁液と混合することによって調整することができ
る。
【0042】本発明の他の特徴によれば、ライン(1
8)によって粉末状の親水性無機物質(例えば石灰、シ
リカゲル又は例えば接触分解触媒のような使用済み触
媒)を懸濁液と混合する。
【0043】本発明の他の特徴によれば、石炭コークス
粉末を0.2〜0.8重量%の割合でライン(19)か
ら注入して懸濁液と混合する。
【0044】本発明の他の特徴によれば、プレレイヤー
(23)によって保持されている懸濁物質により形成さ
れたケークを、発電機に従って回転するパンの内部に配
置されたスクレーパー(4)を用いて、1cm以上ある
プレレイヤー厚さを薄くするまで削り取る。
【0045】他の公知の方法の場合がそうであるが、新
しいプレレイヤーを形成するのに残存するプレレイヤー
を除去する必要はない。
【0046】このようにして削り取られたケークは、排
出手段(5)によって処理機械(14)に搬送される。
【0047】本発明の最後の特徴によれば、削り取って
得られたケークは燃料として使用することができる。
【0048】以下の実施例を考慮すれば、本発明が更に
よく理解されよう。
【0049】図2にパン(1)を示した。パンの壁(2
0)には複数の穴(21)があき、壁の内面上には篩
(22)が備わり、篩の上方には、圧縮率0〜1.2の
有機粉末プレレイヤー(23)が配置されていた。
【0050】実施例1:被処理懸濁液は、潤滑機能を果
たした石油系油性懸濁液である。
【0051】懸濁液は、以下の特性を示す: −色:黒色 −密度:0.893 −粘度:40℃で78mm2/秒(cSt) −固体物質含有率:3.8%(3〜100μm) −含水率:0.2% −含油率:96.00% −引火点:189℃ −酸価:5.7 −硫黄含有率:0.883% −流動点:−42℃。
【0052】プレレイヤーの製造では、粒度が50〜2
50μm、見かけ密度が0.2g/cm3、樹脂含有率
が3重量%の粒子を90%含んでいる針葉樹の樹粉を使
用する。
【0053】樹粉を、接触分解装置を備えた製油所で安
価に入手できるLCO(LightCycle Oi
l)と混合して、400rpmで回転するパン内部に注
入し、LCO/粉混合物を450m/s2の加速度で遠
心分離にかける。使用するLCOの特性を以下に示す: −密度:0.97 −粘度:50℃で2.5mm2/秒(cSt) −引火点:97℃ −硫黄含有率:−54℃ −窒素含有率:785ppm。
【0054】プレレイヤーの厚さが10cmになると、
LCO/樹粉混合物の注入作業を停止する。
【0055】処理すべき懸濁液を25℃の温度での油相
の30重量%のLCO、1重量%の生石灰、及び0.5
重量%の石炭コークス粉末と混合する。LCOの利点の
ひとつは、重質炭化水素を多く溶解し得る芳香族炭化水
素に富んでいることであり、この芳香族炭化水素がなけ
れば、油性物質が浸透しないプレレイヤーとなる。
【0056】このようにして得られた混合物を、400
rpmで回転するパン内部に注入する。
【0057】遠心分離作用で、注入した混合物の液体の
軽質部分がプレレイヤーを通過し、懸濁物質がプレレイ
ヤー上に付着する。
【0058】このようにして形成されたケークは、適切
なプレレイヤーが得られるまで徐々に前進するスクレー
パーを用いて自動的に除去される。
【0059】懸濁液及びLCOに由来する液体留分は、
石灰を含有するプレレイヤーを通過すると精製される
(adoucie)。精製反応(reaction
d’adoucissement)生成物、懸濁物質、
及び懸濁液の重質留分が炭化水素要素を構成し、これが
有機粉末の消費エネルギー量を改善させる。その発熱量
は約23・106J/kgである。
【0060】プレレイヤーを通過した液体留分は濃褐色
液体形状を呈し、無臭であり、その特性を以下に示す: −密度:0.9 −粘度:40℃で23.8mm2/秒(又はcSt) −引火点:156℃ −硫黄含有率:1.4% −流動点:−12℃ −曇り点:−12℃ −濾過性限界温度:−5℃ −蒸留間隔: 中央点:205℃ 20%点:290℃ 50%点:400℃ 70%点:450℃ 最終点:500℃ −固体物質含量:定量不能。
【0061】この液体は安定であり、セタン価が45〜
46であるためディーゼルエンジンで正常に作用する。
【0062】設備の電気消費量は被処理懸濁液1トン当
たり150kW/時である。
【0063】素材表: 5000tの懸濁液(使用済み油) 1250tのLCO 80tの樹粉 50tの生石灰 30tのコークス粉末。
【0064】これらからケーク1160tとディーゼル
燃料5250tが生じる。
【0065】ケーク1160tを押出機で使用済みポリ
マー840tと混合すると、33・106J/kgと発
熱量の低い燃料が2000t得られる。
【0066】実施例2: 被処理懸濁液は、以下の特性を示す製油所の油性懸濁液
である: −色:黒色 −密度:0.978 −粘度:50℃で5mPa・s −固体物質含有率:6% −含水率:60% −含油率:40%。
【0067】プレレイヤーは、粒度が50〜250μ
m、見かけ密度が0.13g/cm3の粒子を90%含
んでいる例えば針葉樹の樹粉からなり、樹脂含有率の値
は重要でない。パンの内壁上に配置された濾過布はメッ
シュ40μmのポリプロピレンモノフィラメントであ
る。
【0068】樹粉を水と混合してから、400rpmで
回転する回転パン内部に注入する。プレレイヤー厚さが
10cmに達すると作業を中止する。
【0069】600rpmで回転するパン内部に懸濁液
を注入する。遠心分離の作用下で、水が4%未満の油と
共に樹粉プレレイヤーを通過する。密度が0.888の
油はプレレイヤーを通過せずにパン内部に留まる。回収
タンクに向かってサイホン管があるため、油上清が加圧
送出される。
【0070】固体物質がプレレイヤー上に付着する。
【0071】上清量が最低限まで低下すると、スクレー
パーが徐々に前進しながら、固体物質、油、樹粉及び少
量の水からなるケークを自動的に除去する。層厚さが1
cmになるまでこのようにして削り取られた物質は、搬
送ねじ及び乾燥ねじにより、これらの物質を処理する機
械まで送られる。
【0072】プレレイヤーを通過する液体留分は、タン
ク内でデカントされる。得られた水相は平均で9mg/
kgの溶解炭化水素を含んでいる。
【0073】この水は、従来の生物処理ユニットで処理
することができる。
【0074】デカントされ、パン内部で収集された油に
添加された油相はもはや検出できる程度の水は含んでい
ない。油相の特性を以下に示す: −色:褐色 −密度:0.888 −粘度:50℃で4.4mm2/秒(cSt) −硫黄含有率:1.81重量%。
【0075】この油は、原油処理ユニットで再循環させ
るか又はフラックスとして使用するのに適している。
【0076】削り取った物質は暗色粉末形状を呈し、そ
の組成(重量比)を以下に示す: −25%の炭化水素 −42%の水 −18%の有機粉末 −15%の灰分。
【0077】これらの物質は、65・106J/kgと
高い平均発熱量を有する。
【0078】電気エネルギー消費量は、被処理懸濁液1
トン当たり150kW/時である。
【0079】以下の素材表はこの技術の利点を示してお
り、即ち、4000tの懸濁液と80tの粉から以下の
ものが得られる: −1550tの炭化水素 −2000tの水 −530tの可燃性ケーク。
【0080】このケークを炭化水素370t、ポリマー
700t、有機粉末100tと混合すると、PCIが3
3・106J/kgの燃料1700tを得ることができ
る。
【0081】削り取った後の残留層を除去する必要はな
く、層に粉末を難無く補充できることに留意すべきであ
る。
【0082】前記実施例は非制限的であって、例えば殺
ウイルス性もしくは殺菌性の被処理粉末を使用するか、
又は活性炭のように表面積が大きいかもしくは汚染物質
(例えばフェノール)に対して特異的な特性を有する有
機粉末を使用してプレレイヤーを機能させることができ
る。
【0083】このプレレイヤー又は留分(22)は、永
続的な特性を有して、合成有機物質又は無機物質からな
る真の融合体として作用し得る。このプレレイヤーは飽
和して不活性化すると、分離させて、例えば固体燃料又
は削り取った材料から製造される物質の成分として使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の概略図を
示す。
【図2】プレレイヤー型脱水機のパンの断面図を示す。
【符号の説明】
1 回転パン 4 ケーク除去手段 7 濾液貯蔵タンク 20 壁 22 篩 23 プレレイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナルド・ボサーン フランス国、69360・コミユネ、アモ・ デ・シヤンテユリエール・89

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油を原料とする油又は植物もしくは動
    物性の乳化性生成物からなる有機留分と、固体物質と、
    水とからなる懸濁液の処理方法であって、円筒形又は円
    錐形の回転パンを備えたプレレイヤー型遠心脱水機で前
    記懸濁液を遠心分離にかけ、固体物質は前記プレレイヤ
    ーで保持されてケークを形成し、遠心分離物は収集さ
    れ、圧縮率が0〜1.2の粉末物質からなるプレレイヤ
    ーを使用し、回転パンの穿孔壁内面を覆う布上に前記プ
    レレイヤーを配し、懸濁液がプレレイヤーで100〜2
    5000m/s2の加速度を受けるような速度で回転パ
    ンを回転させ、パン内部に懸濁液を導入して、遠心分離
    にかけることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 懸濁液の処理前にフラックス又は水と有
    機粉末との混合物を15〜40℃の温度で回転パン内部
    に導入することによって形成されたプレレイヤーを使用
    し、1〜60cm、好ましくは10〜30cm厚さのプ
    レレイヤーが得られるまでこの混合物を遠心分離にかけ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 プレレイヤーの圧縮率が0〜0.7であ
    り、被処理懸濁液が、85〜98%の水と1〜10%の
    油又は乳化性生成物と1〜10%の固体物質とからな
    り、遠心分離の作用下で、パン外側で収集される遠心分
    離物が少なくとも99.5%の水からなり、油又は乳化
    性生成物はプレレイヤーにより保持されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 プレレイヤーの圧縮率が0〜0.5であ
    り、回転パンの速度を、プレレイヤーでの懸濁液の加速
    度が500〜25000m/s2になるように調整し、
    懸濁液が、30〜50%の水と40〜60%の油又は乳
    化性生成物と5〜15%の固体物質とからなり、遠心分
    離の作用下で、水と油又は乳化性生成物がプレレイヤー
    を通過して、回転パンの外側で収集されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 プレレイヤーの圧縮率が0〜1であり、
    回転パンの速度を、プレレイヤーでの懸濁液の加速度が
    100〜20000m/s2になるように調整し、懸濁
    液が、5%未満の水と80〜95%の油又は乳化性生成
    物と0.1〜4%の固体物質とからなり、油相の10〜
    50重量%のフラックスと、懸濁液の0.8〜1.2重
    量%の親水性粉末とをこの懸濁液に添加し、このように
    して得られた混合物をパン内部に注入すると、遠心分離
    の作用下で前記混合物が分離し、プレレイヤーを通過す
    る遠心分離物が生じ、水は親水性粉末により吸収される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 生石灰粉末を0.2〜4重量%の割合で
    懸濁液に添加することを特徴とする請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 懸濁液が、潤滑機能を果たした石油系の
    油であり、フラックスが接触分解軽油であり、得られた
    遠心分離物がディーゼルエンジン用燃料であることを特
    徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 50〜70%の水と10〜40%の油又
    は乳化性生成物(密度:0.8〜0.9)と0.1〜1
    0%の固体物質とからなる懸濁液を処理する前に水を含
    浸させてプレレイヤーを疎油性にし、遠心分離の作用下
    で、水が10%未満の油又は乳化性生成物と共にプレレ
    イヤーを通過し、少なくとも90%の油又は乳化性生成
    物がパン内部に残留し、そこで回収されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 温度を40〜120℃に調整し及び/又
    はフラックスと混合することにより懸濁液の粘度を4〜
    20mPa・sの値に調整することを特徴とする請求項
    3から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 石炭コークス粉末を0.2〜0.8重
    量%の割合で懸濁液に添加することを特徴とする請求項
    5から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 発電機に従って回転するパン内部に刃
    が配置されている機械装置を用いて、1cm以上あるプ
    レレイヤー厚さを薄くするまでケークを除去することを
    特徴とする請求項3から10のいずれか一項に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 ケークを燃料として使用することを特
    徴とする請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ディーゼルエンジン用燃料として使用
    することを特徴とする請求項7に記載の方法により得ら
    れた遠心分離物の用途。
JP7106022A 1994-04-29 1995-04-28 油性懸濁液の処理方法 Pending JPH0838942A (ja)

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FR9405263 1994-04-29
FR9405263A FR2719240B1 (fr) 1994-04-29 1994-04-29 Procédé de traitement des suspensions huileuses.

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JPH0838942A true JPH0838942A (ja) 1996-02-13

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EP (1) EP0679423A1 (ja)
JP (1) JPH0838942A (ja)
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MA (1) MA23532A1 (ja)
OA (1) OA10147A (ja)

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FR2719240B1 (fr) 1996-06-07
EP0679423A1 (fr) 1995-11-02
US5681483A (en) 1997-10-28
FR2719240A1 (fr) 1995-11-03
MA23532A1 (fr) 1995-12-31
OA10147A (fr) 1996-12-18

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