JP2004129124A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学フィルタが交換装着可能な撮影装置において、光学フィルタの装着状態に応じた最適な撮影状態で撮影を行うことができる撮影装置の提供。
【解決手段】撮影光束は光学フィルタ31を介してCCD撮像素子に入射するが、測距センサには光学フィルタ31の直前でサブミラーにより反射された光束が入射する。光学フィルタ31の有無はフィルタ装着部14に設けられたスイッチ45により検出され、および光学フィルタ31の種類は接点43a〜43d,44により検出される。そして、検出された光学フィルタ31の有無およびその種類に応じて、焦点位置や露光量やホワイトバランス等の撮影パラメータを算出し、その撮影パラメータに基づいて撮影が行われる。その結果、光学フィルタの有無や装着されている光学フィルタの種類に関わらず最適な状態で撮影を行うことができる。
【選択図】 図4
【解決手段】撮影光束は光学フィルタ31を介してCCD撮像素子に入射するが、測距センサには光学フィルタ31の直前でサブミラーにより反射された光束が入射する。光学フィルタ31の有無はフィルタ装着部14に設けられたスイッチ45により検出され、および光学フィルタ31の種類は接点43a〜43d,44により検出される。そして、検出された光学フィルタ31の有無およびその種類に応じて、焦点位置や露光量やホワイトバランス等の撮影パラメータを算出し、その撮影パラメータに基づいて撮影が行われる。その結果、光学フィルタの有無や装着されている光学フィルタの種類に関わらず最適な状態で撮影を行うことができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影光路中に配設される光学フィルタが取り外し交換可能な撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCD撮像素子等を用いて撮像する電子カメラでは、撮影レンズと撮像素子との間の光路中に光学ローパスフィルタが配置されるのが一般的であり、このローパスフィルタが取り外し可能なものもある。CCD撮像素子のような画素が規則的に配設された撮像素子を用いて、例えば縞模様の被写体を撮像すると、その縞模様と画素の規則的配列との干渉によってモアレが生じることがある。光学ローパスフィルタはこのようなモアレ発生を防止するために設けられている。
【0003】
光学ローパスフィルタは、入射した光を複屈折させて光を分散させることにより干渉縞(モアレ)の発生を防止している。しかし、干渉縞の発生は防げるが、一方で、画像が微妙にボケるという欠点があった。そのため、干渉縞が生じにくい自然物、例えば風景などを撮影する場合には、光学ローパスフィルタを外して高解像度で撮影したいという要望が従来からあり、ユーザーによる光学フィルターの取り外しが可能な一眼レフ方式のカメラも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、光学ローパスフィルタをCCD撮像素子の直前に配設しているカメラでは、光学ローパスフィルタに入射する前の撮影光束の一部を分岐させて、その分岐した光束を測距センサに導いて測距を行うようにしている。この場合、光学ローパスフィルタの有無は光路長に影響するので、この光路長差も考慮してCCD撮像素子と測距センサとが光学的に共役な位置となるように設定されている。すなわち、測距センサで合焦が検出されると、CCD撮像素子にピントの合った被写体像が投影される。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−123421号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光学ローパスフィルタを外して用いた場合、光学ローパスフィルタ部分が空気で置き換わるため、空気と光学ローパスフィルタとの光路長の違いによってCCD撮像素子側の結像位置が変化する。すなわち、元々光学ローパスフィルタを介さない光束で測距している測距センサ側では、光学ローパスフィルタの有無にかかわらず結像位置は変化せず、合焦状態が検出される。一方、光学ローパスフィルタが光路中から外されたCCD撮像素子側では光路長が変化し、ピントのずれた被写体像がCCD撮像素子に投影されることになる。そのため、AF撮影時に、ピントのずれた撮影画像になってしまうという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、光学フィルタが交換装着可能な撮影装置において、光学フィルタの装着状態に応じた最適な撮影状態で撮影を行うことができる撮影装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明による撮影装置は、撮影レンズからの撮影光束を受光して被写体像を撮像する撮像手段と、光学フィルタが着脱可能であって、装着された光学フィルタを撮影光束の光路中に配設するフィルタ装着部と、フィルタ装着部に装着された光学フィルタを介さずに被写体光束を受光するセンサと、フィルタ装着部に光学フィルタが装着されているか否かおよび装着されている光学フィルタの種類を検出するフィルタ検出手段と、センサの検出結果およびフィルタ検出手段の検出結果に基づいて撮影パラメータを算出するパラメータ算出手段とを備え、算出された撮影パラメータに基づいて撮影を行うことにより上述の目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の撮影装置において、撮影光路上のフィルタ装着部よりも被写体側において撮影光束の一部を撮影光路から分岐させる光束分割手段を備え、センサは光束分割手段で分岐された撮影光束を被写体光束として検出するものである。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の撮影装置において、フィルタ装着部を撮像手段の直前に配設したものである。
(4)請求項4の発明では、請求項1に記載の撮影装置において、センサは、撮像レンズを介さない被写体光束を検出する。
(5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の撮影装置において、撮影パラメータを、焦点位置、露光量およびホワイトバランスの少なくとも一つとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による撮影装置の一実施の形態を説明する図であり、レンズ交換可能な一眼レフ方式の電子カメラの概略構成を示す断面図である。電子カメラ1のレンズマウント2には交換レンズ3が装着されている。交換レンズ3の撮影レンズ4を通った撮影光束Lはミラー5により2つの光束L1,L2に分割され、ミラー5により反射された光束L2はファインダースクリーン6上に結像される。ファインダースクリーン6上に結像された被写体像は、ペンタプリズム7および接眼レンズ8を介してファインダー接眼窓9から観察することができる。また、ペンタプリズム7に導かれた光の一部は、測光センサ15および測色センサ16に導かれる。
【0010】
ミラー5の背面側にはサブミラー10が設けられている。そのため、ミラー5を透過した光束L1の一部L12は、サブミラー10で反射されて測距センサ13に導かれる。光学フィルタ31としては、例えば、ローパスフィルタが設けられる。測距センサ13はCCD撮像素子11と光学的に共役な位置に配置されており、測距センサ13上にも被写体像が結像される。測距センサ13では周知の位相差検知方式等により測距が行われる。光学フィルタ31とそれを保持するフィルタ枠32とで、一体のフィルタユニットFUが構成されている。フィルタ枠32はフィルタ装着部14にビス止めされている。
【0011】
図2はフィルタユニットFUの一例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFUの表面側を示しており、(b)はフィルタユニットFUの裏面側を示している。図2のフィルタユニットFUをフィルタ装着部14に装着する際には、裏面側をフィルタ装着部14に向けて装着される。光学フィルタ31はCCD撮像素子11の形状と同様の矩形状をしている。フィルタ枠32には貫通孔34が形成されており、後述するように、この貫通孔34を用いてフィルタ枠32をフィルタ装着部40にビス止めする。
【0012】
図2(a)に示すようにフィルタ枠32の左上部には4つの切片35a〜35dが形成されている。切片35a〜35dの裏面側には金属パターン等の導通パターン36が形成されている(図2(b)参照)。これらの切片35a〜35dは、前後に折り曲げるなどしてフィルタ枠32から容易に切除することができる。切片35a〜35dを切除すると、各切片に形成されている部分の導通パターン36もフィルタ枠32から切除されることになる。図2に示したフィルタユニットFUにおいては、切片35a〜35dを切除することにより、様々な形状の導通パターン36を形成することができる。
【0013】
上述した実施の形態では、図2に示すようにフィルタユニットFUの切片35a〜35dを切除することにより、種々の導通パターン36を形成するようにしたが、図3に示すようなフィルタユニットFU1,FU2でも良い。図3はフィルタユニットFU1,FU2の裏面側を示す図である。図3(a)のフィルタユニットFU1に形成された導通パターン36は、図2のフィルタユニットFUの切片35aを切除した場合と同一形状となっている。一方、図3(b)のフィルタユニットFU2に形成された導通パターン36は、フィルタユニットFUの切片35cを切除した場合と同一形状となっている。
【0014】
図4はフィルタユニットFUのフィルタ装着部14への装着を説明する図であり、(a)はフィルタ装着部14をレンズマウント2側から見た図であり、(b)はフィルタユニットFUが装着されたフィルタ装着部14を示す図である。いずれの場合も、図1のミラー5を跳ね上げた状態でレンズマウント2側から見たものである。図4(a)に示すようにフィルタ装着部14には撮影光束を通過させる矩形開口14aが形成されており、この矩形開口14aを通過した撮影光束はCCD撮像素子11に達する(図1参照)。
【0015】
矩形開口14aの図示左上側には接点43a〜43dおよび44が設けられている。接点43a〜43dは、フィルタ装着部14に装着されたフィルタユニットFUの種類、すなわち光学フィルタ31の種類を検出するための接点である。接点44はGND接点に設定されている。また、矩形開口14aの図示上右側にはプッシュ式のスイッチ45が設けられている。スイッチ45は、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されているか否かを検出するためのスイッチである。
【0016】
矩形開口14aの左右にはネジ孔41が形成されており、フィルタ枠32に形成された貫通孔34(図2参照)を通してビス42をネジ孔41に螺合させることにより、フィルタユニットFUをフィルタ装着部14に固定する(図4(b)参照)。フィルタユニットFUをフィルタ装着部14に固定すると、フィルタ枠32によりスイッチ45が押し込まれてオン状態となる。また、フィルタユニットFUの裏面側に形成された導通パターン36が、接点43a〜43dおよび44に接触する。図4(b)に示す例ではフィルタユニットFUの切片35aが切除されており、導通パターン36は接点35b〜35dおよび44と接触している。すなわち、接点35b〜35dが導通状態(オン状態)となっていて、接点35aは非導通状態(オフ状態)となっている。これら接点43a〜43dのオン・オフにより光学フィルタ31の種類を検出することができる。
【0017】
図5は、装着部14に装着される光学フィルタの種類と接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態との対応関係の一例を示す図である。図5において上下方向に光学フィルタの種類を、左右方向に43a〜43dおよびスイッチ45の状態を示した。なお、「○」印は接点43a〜43dが導通状態であることを、「×」印は接点43a〜43dが非導通状態であることを示している。非導通状態「×」が接点43a〜43dのいずれであるかによって、標準フィルタA、フィルタB〜Dのいずれが装着されているかを検出する。接点43a,43bが非導通状態「×」であるときには、フィルタEが装着されていると判定する。また、接点43a〜43dの全てが非導通状態「×」でスイッチ45がオフのときには、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されていないと判定する。
【0018】
本実施の形態では、ローパスフィルタが標準フィルタAに設定されており、工場出荷時にはローパスフィルタが装着されている。すなわち、通常は接点43b〜43dがGND接点44と導通していて、かつ、スイッチ45がオンとなっている。ユーザがローパスフィルタを外すと、接点43a〜43dの全てが非導通状態「×」でスイッチ45がオフとなり、ローパスフィルタが装着されていないことが検出される。
【0019】
図6は図1に示した電子カメラ1の回路ブロック図である。メインスイッチSW1がオンされると電子カメラ1の電源がオンとなり、マイクロコンピュータ312によってメモリー320に記憶されている制御プログラムが起動される。レリーズスイッチSW2がオンされると、図1のミラー5が跳ね上げられ、CCD撮像素子11の撮像面上に被写体光が結像される。その結果、被写体像の明るさの強弱に応じた信号電荷がCCD撮像素子11に蓄積され、アナログ画像信号として撮像回路311に出力される。
【0020】
撮像回路311では、CCD撮像素子11から出力された画像信号に対するノイズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理を行い、そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、さらに、得られたデジタル画像データに対して輪郭補償やガンマ補正、ホワイトバランス調整などの画像処理を行う。画像処理が行われた後の画像データは画像記憶メモリー318に記憶され、その画像データに基づく画像が電子カメラ1に設けられた液晶モニター315に表示される。314は液晶モニター315を駆動するためのドライバである。
【0021】
各種画像処理が施されて画像記憶メモリー318に記憶された画像データは、圧縮/伸張回路319により所定の圧縮形式(例えば、JPEG方式)でデータ圧縮されて、カメラ1のコネクタ316に装着されたメモリーカード317に記録される。また、メモリーカード317に記憶されている圧縮された画像データを圧縮/伸張回路319で伸張して画像記憶メモリー318に記憶させ、その画像データに基づく画像を液晶モニター315に表示することもできる。
【0022】
インターフェース313には所定の外部装置(不図示)が接続され、マイクロコンピュータ312と外部装置との間でデータの送受が行われる。322は撮影条件やカメラ設定等が表示されるファインダー内表示装置であり、321は電子カメラ1に駆動電力を供給する電池である。測距センサ13は、撮影光束を受光して位相差方式等により被写体像の合焦状態を検出する。測光センサ15は露出量を、測色センサ16は被写体およびその周囲の色温度を検出する。測色センサ16の検出情報に基づいて撮像画像のホワイトバランス調整が行われる。
【0023】
接点43a〜43dはマクロコンピュータ312に接続されており、接点43a〜43dがGND電位であるか否かがマクロコンピュータ312により検出される。図4(b)に示すようなフィルタユニットFUがフィルタ装着部14に装着されると、接点43b〜43dはGND接点44と接続されてGND電位となり、スイッチ45はオンになる。マクロコンピュータ312は、このような接点43a〜43dの電位およびスイッチ45のオン・オフ状態から、フィルタユニットFUの装着/未装着およびフィルタ装着部14に装着されているフィルタユニットFUの種類を認識することができる。
【0024】
メモリー320には、カメラに装着可能なフィルタユニットに関して、図5で示すようなデータが予め記憶されている。さらに、メモリー320には、フィルタA、B、C、DおよびEの光学的特性に関する情報が記憶されている。この情報は「焦点位置補正」、「露光量補正」および「ホワイトバランス補正」に関するものであり、光学フィルタ31の光路長特性や分光透過率特性である。上述したように、マクロコンピュータ312は接点43a〜43dの電位およびスイッチ45のオン・オフ状態と図5のデータとを比較してフィルタユニットFUの種類を認識する。なお、フィルタユニットFUの検出情報をファインダー内表示装置322に表示するようにしても良い。レンズ駆動装置323は、マイクロコンピュータ312の命令により撮影レンズ4のフォーカスレンズ合焦レンズ位置に移動させる機構である。
【0025】
図7は、フィルタユニット認識およびフィルタユニットFUに応じた補正を行う際に、マイクロコンピュータ312により実行されるプログラムのフローチャートである。このプログラムはメインスイッチSW1がオンされるとスタートする。ステップS11では接点43a〜43dの導通状態およびスイッチ45のオンオフ状態に関する情報を収集する。ステップS12ではスイッチ45がオンか否か、すなわちフィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されているか否かを判定する。なお、以下では図5に示したテーブルに基づいてフィルタ認識を行うものとする。ステップS12でオンと判定されるとステップS13へ進み、オフと判定されるとステップS14へ進む。
【0026】
ステップS13では、接点43a〜43dの導通状態から装着されているフィルタユニットFUが標準フィルタAか否か、すなわち、接点43aの状態が「×」で、かつ接点43bの状態が「○」であるか否かを判定する。標準フィルタAと判定された場合には「焦点位置補正」、「露光量補正」および「ホワイトバランス補正」を必要としないので、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。一方、ステップS13で標準フィルタAでないと判定されるとステップS14へ進む。
【0027】
ステップS14では、接点43a〜43dの導通状態が図5で示した既知の設定のいずれかと一致するか否かを判定する。ステップS14でいずれの設定にも一致しない(NO)と判定されると、予め使用可能と設定されているフィルタユニットFUとは異なるフィルタユニットFUが装着されていることになるので、ステップS15に進んでファインダ内表示装置322にその旨を知らせる警告表示を行う。そして、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。
【0028】
ステップS16では、導通状態が一致しているフィルタユニットFUに関する光学特性情報(光路長特性、分光透過率特性)をメモリー320から読み込む。ステップS17では、読み込まれた光路長特性に基づいて焦点位置補正処理が実行される。例えば、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されていない場合を考えると、標準フィルタA(ローパスフィルタ)が装着されている標準状態に対して光路長が短くなる。
【0029】
標準フィルタAの屈折率および厚さをn,tとすると、同じ厚さの空気層に対する空気換算光路長差Δは、Δ=t×(1−1/n)と表される。標準フィルタAを装着したときにCCD撮像面にピントが合っていた状態において標準フィルタAを外すと、光路長がΔだけ短くなってピント面はCCD撮像面よりも後ろに移動することになる。しかし、測距センサ13には標準フィルタAを通過する前の光束が導かれ、センサ検出面とCCD撮像面とは標準フィルタAを装着した状態において共役な関係にあるので、標準フィルタAを外してもピント面とセンサ検出面とは一致していることになる。そのため、標準フィルタAが装着されている場合と同様に測距センサ13の出力値をそのまま用いて焦点調節を行うと、光路長差Δの分だけピントがずれることになる。
【0030】
ステップS17ではこの空気換算光路長差Δを算出し、標準フィルタAが装着されている場合よりも光路長差Δだけ前方に結像させるように、レンズ駆動装置323により撮影レンズ4のフォーカスレンズを移動させる。例えば、測距センサ13の検出面とピント面とが一致しているときの出力値をS1、ピント面が検出面よりもΔだけ前にある時の出力値をS2としたとき、測距センサ13の出力値からδS=S1−S2だけマイナスした値S1−δSに基づいて焦点調節を行う。ここで、S1−δS=S2であるから、上記焦点調節動作によって被写体像は検出面の前方Δの位置、および、CCD撮像面上にそれぞれ結像される。フィルタB〜Eが装着されている場合にも、それらのフィルタと標準フィルタAとの光路長差を考慮して、同様の補正処理を行えば良い。
【0031】
ステップS17の処理が終了したならば、ステップS18に進んで露光量補正処理を行う。露光量補正処理の場合も焦点位置補正の場合と同様であって、例えばフィルタ非装着時においては、標準フィルタA装着時と非装着時との透過特性の差を考慮して適正露光量となるように露光量補正を行う。空気を基準とした標準フィルタAの比透過率をγ(<1)とすれば、標準フィルタAを外したときのピント面における被写体画像の明るさは標準フィルタA装着時の1/γ倍となって明るくなる。よって、最適露光量となるのは測光センサ15の出力値が標準フィルタA装着時のγ倍のときであるから、測光センサ15の出力値をγ倍した補正信号に基づいて露光量を設定すれば良い。
【0032】
続くステップS19では、読み込んだ「透過光周波数特性」に基づいて測色値を補正し、その補正された測色値に基づいてホワイトバランス調整を行う。補正方法に関しては、上述した「焦点位置補正」および「露光量補正」と同様の方法で行えば良く、ここでは説明を省略する。ステップS19のホワイトバランス補正処理が終了したならば、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。
【0033】
なお、上述した例では、フィルタB〜Eの光学特性が標準フィルタAと異なっている場合には、補正量の大小に関係なく補正処理を行うようにしたが、補正量が非常に小さくて無視できるような場合には、図8のフローチャートのように補正処理を省略するようにしても良い。ステップS21では焦点位置補正量(Δに相当する)を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS21で所定値よりも大きいと判定されるとステップS22へ進んで焦点位置補正処理を行い、所定値以下と判定されるとステップS23へ進む。
【0034】
ステップS23では露光量の補正量を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS23で所定値よりも大きいと判定されるとステップS24へ進んで露光量補正処理を行い、所定値以下と判定されるとステップS25へ進む。ステップS25ではホワイトバランス補正量を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS25で所定値よりも大きいと判定されるとステップS26へ進んでホワイトバランス補正処理を行い、所定値以下と判定されると一連の処理を終了する。
【0035】
上述した説明では、メモリー320に光学特性情報(光路長特性、分光透過率特性)を記憶させておき、そのデータに基づいて各補正量を算出し、算出された各補正量に基づいて焦点位置補正、露光量補正およびホワイトバランス補正を行うようにした。しかし、上述した光学特性情報に代えて、標準フィルタAの代わりに各フィルタB〜Eを使用したときの各補正量(焦点位置補正量、露光量補正量、ホワイトバランス補正量)をメモリー320に記憶させるようにしても良い。また、補正量が所定値以下のものについては補正量=0をメモリー320に記憶させておき、その補正量を用いて補正処理を行うことにより結果的に補正処理が省略されるようにしても良い。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態により、フィルタユニットFUの装着の有無や光学フィルタ31の種類を検出することができる。そして、検出結果に基づいて空気換算光路長や分光透過率の違いを識別し、焦点位置、露光量、ホワイトバランス等の撮影パラメータの補正を行うようにした。その結果、フィルタユニットFUが外されたり、フィルタユニットFUが標準フィルタAから他のフィルタB〜Eに交換された場合であっても、最適な撮影を行うことができる。
【0037】
上述した実施の形態では、図1に示したようにCCD撮像素子11の直前に光学フィルタ31を着脱自在に設けたが、測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16の少なくとも一つが光学フィルタを通過しない光束を受光するような構成であれば本発明を適用することができる。例えば、図9に示す電子カメラ100ではレンズマウント2の近傍に設けられたフィルタ装着部14にフィルタユニットFUを装着するような構成となっている。さらに、カメラ100では、測色センサ16に加えてペンタプリズム7の前方に第2の測色センサ17を備えている。
【0038】
CCD撮像素子11、測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16は、フィルタユニットFUを通過した撮影光束を受光することになり、フィルタユニットFUの着脱および交換の影響については同一条件となっている。そのため、フィルタユニットFUの交換および取り外しを行った場合でも、上述したような測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16に対する補正処理を行う必要がない。
【0039】
一方、ペンタプリズム7の前方に設けられた測色センサ17は、撮影レンズ2から取り込まれてフィルタユニットFUを通過した撮影光束ではなく、カメラボディに設けられた窓18から入射する光を検出するような構成となっている。通常は、標準フィルタA(光学ローパスフィルタ)がフィルタユニットFUとして装着されているので、光学ローパスフィルタの光学特性を考慮して、測色センサ17の出力信号に対してカメラ1の測色センサ16の場合と同様の調整が行われる。そのため、フィルタユニットFUの交換および取り外しを行った場合には、図7のステップS18や図8のステップS26で行われたのと全く同様の補正処理が測色センサ17の出力信号に対して行われる。
【0040】
上述した実施の形態ではレンズ交換式の一眼レフ式電子カメラを例に説明したが、本発明は、撮影レンズとカメラ本体とが一体となったコンパクトカメラにも同様に適用することができる。また、撮像手段として銀塩フィルムを用いるカメラにも適用することができる。さらに、デジタルスチルカメラだけではなく、デジタルムービーにも同様に適用することができる。
【0041】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、測距センサ13,測光センサ15,測色センサ16,17はセンサを、接点43a〜43d,44およびスイッチ45はフィルタ検出手段を、マイクロコンピュータ312はパラメータ算出手段を、ミラー5およびサブミラー10は光束分割手段をそれそれ構成する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、フィルタ装着部に光学フィルタが装着されているか否かおよび装着されている光学フィルタの種類をフィルタ検出手段で検出し、その検出結果およびセンサの検出結果に基づいて焦点位置や露光量やホワイトバランス等の撮影パラメータを算出し、その撮影パラメータに基づいて撮影を行う。その結果、光学フィルタの有無や装着されている光学フィルタの種類に関わらず最適な状態で撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影装置の一実施の形態を示したものであり、レンズ交換可能な一眼レフ式電子カメラの概略構成を示す断面図である。
【図2】フィルタユニットFUの一例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFUの表面側を示しており、(b)はフィルタユニットFUの裏面側を示している。
【図3】フィルタユニットFUの他の例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFU1の裏面側を示し、(b)はフィルタユニットFU2の裏面側を示す。
【図4】フィルタユニットFUの装着状態を説明する図であり、(a)はフィルタ装着部14をレンズマウント2側から見た図であり、(b)はフィルタ装着部14に装着されたフィルタユニットFUを示す図である。
【図5】装着部40に装着される光学フィルタの種類と接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態との対応関係を示す図である。
【図6】図1に示した電子カメラ1の回路ブロック図である。
【図7】フィルタユニットFU認識およびフィルタユニットFUに応じた補正に関する処理のフローチャートである。
【図8】図7に示す処理動作の変形例を示すフローチャートである。
【図9】電子カメラ100の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 電子カメラ
4 撮影レンズ
5 ミラー
10 サブミラー
11 CCD撮像素子
13 測距センサ
14 フィルタ装着部
15 測光センサ
16 測色センサ
31 光学フィルタ
36 導通パターン
43a〜43d,44 接点
45 スイッチ
FU,FU1,FU2 フィルタユニット
L、L1,L2,L11,L12 光束
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影光路中に配設される光学フィルタが取り外し交換可能な撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCD撮像素子等を用いて撮像する電子カメラでは、撮影レンズと撮像素子との間の光路中に光学ローパスフィルタが配置されるのが一般的であり、このローパスフィルタが取り外し可能なものもある。CCD撮像素子のような画素が規則的に配設された撮像素子を用いて、例えば縞模様の被写体を撮像すると、その縞模様と画素の規則的配列との干渉によってモアレが生じることがある。光学ローパスフィルタはこのようなモアレ発生を防止するために設けられている。
【0003】
光学ローパスフィルタは、入射した光を複屈折させて光を分散させることにより干渉縞(モアレ)の発生を防止している。しかし、干渉縞の発生は防げるが、一方で、画像が微妙にボケるという欠点があった。そのため、干渉縞が生じにくい自然物、例えば風景などを撮影する場合には、光学ローパスフィルタを外して高解像度で撮影したいという要望が従来からあり、ユーザーによる光学フィルターの取り外しが可能な一眼レフ方式のカメラも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、光学ローパスフィルタをCCD撮像素子の直前に配設しているカメラでは、光学ローパスフィルタに入射する前の撮影光束の一部を分岐させて、その分岐した光束を測距センサに導いて測距を行うようにしている。この場合、光学ローパスフィルタの有無は光路長に影響するので、この光路長差も考慮してCCD撮像素子と測距センサとが光学的に共役な位置となるように設定されている。すなわち、測距センサで合焦が検出されると、CCD撮像素子にピントの合った被写体像が投影される。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−123421号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光学ローパスフィルタを外して用いた場合、光学ローパスフィルタ部分が空気で置き換わるため、空気と光学ローパスフィルタとの光路長の違いによってCCD撮像素子側の結像位置が変化する。すなわち、元々光学ローパスフィルタを介さない光束で測距している測距センサ側では、光学ローパスフィルタの有無にかかわらず結像位置は変化せず、合焦状態が検出される。一方、光学ローパスフィルタが光路中から外されたCCD撮像素子側では光路長が変化し、ピントのずれた被写体像がCCD撮像素子に投影されることになる。そのため、AF撮影時に、ピントのずれた撮影画像になってしまうという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、光学フィルタが交換装着可能な撮影装置において、光学フィルタの装着状態に応じた最適な撮影状態で撮影を行うことができる撮影装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明による撮影装置は、撮影レンズからの撮影光束を受光して被写体像を撮像する撮像手段と、光学フィルタが着脱可能であって、装着された光学フィルタを撮影光束の光路中に配設するフィルタ装着部と、フィルタ装着部に装着された光学フィルタを介さずに被写体光束を受光するセンサと、フィルタ装着部に光学フィルタが装着されているか否かおよび装着されている光学フィルタの種類を検出するフィルタ検出手段と、センサの検出結果およびフィルタ検出手段の検出結果に基づいて撮影パラメータを算出するパラメータ算出手段とを備え、算出された撮影パラメータに基づいて撮影を行うことにより上述の目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の撮影装置において、撮影光路上のフィルタ装着部よりも被写体側において撮影光束の一部を撮影光路から分岐させる光束分割手段を備え、センサは光束分割手段で分岐された撮影光束を被写体光束として検出するものである。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の撮影装置において、フィルタ装着部を撮像手段の直前に配設したものである。
(4)請求項4の発明では、請求項1に記載の撮影装置において、センサは、撮像レンズを介さない被写体光束を検出する。
(5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の撮影装置において、撮影パラメータを、焦点位置、露光量およびホワイトバランスの少なくとも一つとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による撮影装置の一実施の形態を説明する図であり、レンズ交換可能な一眼レフ方式の電子カメラの概略構成を示す断面図である。電子カメラ1のレンズマウント2には交換レンズ3が装着されている。交換レンズ3の撮影レンズ4を通った撮影光束Lはミラー5により2つの光束L1,L2に分割され、ミラー5により反射された光束L2はファインダースクリーン6上に結像される。ファインダースクリーン6上に結像された被写体像は、ペンタプリズム7および接眼レンズ8を介してファインダー接眼窓9から観察することができる。また、ペンタプリズム7に導かれた光の一部は、測光センサ15および測色センサ16に導かれる。
【0010】
ミラー5の背面側にはサブミラー10が設けられている。そのため、ミラー5を透過した光束L1の一部L12は、サブミラー10で反射されて測距センサ13に導かれる。光学フィルタ31としては、例えば、ローパスフィルタが設けられる。測距センサ13はCCD撮像素子11と光学的に共役な位置に配置されており、測距センサ13上にも被写体像が結像される。測距センサ13では周知の位相差検知方式等により測距が行われる。光学フィルタ31とそれを保持するフィルタ枠32とで、一体のフィルタユニットFUが構成されている。フィルタ枠32はフィルタ装着部14にビス止めされている。
【0011】
図2はフィルタユニットFUの一例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFUの表面側を示しており、(b)はフィルタユニットFUの裏面側を示している。図2のフィルタユニットFUをフィルタ装着部14に装着する際には、裏面側をフィルタ装着部14に向けて装着される。光学フィルタ31はCCD撮像素子11の形状と同様の矩形状をしている。フィルタ枠32には貫通孔34が形成されており、後述するように、この貫通孔34を用いてフィルタ枠32をフィルタ装着部40にビス止めする。
【0012】
図2(a)に示すようにフィルタ枠32の左上部には4つの切片35a〜35dが形成されている。切片35a〜35dの裏面側には金属パターン等の導通パターン36が形成されている(図2(b)参照)。これらの切片35a〜35dは、前後に折り曲げるなどしてフィルタ枠32から容易に切除することができる。切片35a〜35dを切除すると、各切片に形成されている部分の導通パターン36もフィルタ枠32から切除されることになる。図2に示したフィルタユニットFUにおいては、切片35a〜35dを切除することにより、様々な形状の導通パターン36を形成することができる。
【0013】
上述した実施の形態では、図2に示すようにフィルタユニットFUの切片35a〜35dを切除することにより、種々の導通パターン36を形成するようにしたが、図3に示すようなフィルタユニットFU1,FU2でも良い。図3はフィルタユニットFU1,FU2の裏面側を示す図である。図3(a)のフィルタユニットFU1に形成された導通パターン36は、図2のフィルタユニットFUの切片35aを切除した場合と同一形状となっている。一方、図3(b)のフィルタユニットFU2に形成された導通パターン36は、フィルタユニットFUの切片35cを切除した場合と同一形状となっている。
【0014】
図4はフィルタユニットFUのフィルタ装着部14への装着を説明する図であり、(a)はフィルタ装着部14をレンズマウント2側から見た図であり、(b)はフィルタユニットFUが装着されたフィルタ装着部14を示す図である。いずれの場合も、図1のミラー5を跳ね上げた状態でレンズマウント2側から見たものである。図4(a)に示すようにフィルタ装着部14には撮影光束を通過させる矩形開口14aが形成されており、この矩形開口14aを通過した撮影光束はCCD撮像素子11に達する(図1参照)。
【0015】
矩形開口14aの図示左上側には接点43a〜43dおよび44が設けられている。接点43a〜43dは、フィルタ装着部14に装着されたフィルタユニットFUの種類、すなわち光学フィルタ31の種類を検出するための接点である。接点44はGND接点に設定されている。また、矩形開口14aの図示上右側にはプッシュ式のスイッチ45が設けられている。スイッチ45は、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されているか否かを検出するためのスイッチである。
【0016】
矩形開口14aの左右にはネジ孔41が形成されており、フィルタ枠32に形成された貫通孔34(図2参照)を通してビス42をネジ孔41に螺合させることにより、フィルタユニットFUをフィルタ装着部14に固定する(図4(b)参照)。フィルタユニットFUをフィルタ装着部14に固定すると、フィルタ枠32によりスイッチ45が押し込まれてオン状態となる。また、フィルタユニットFUの裏面側に形成された導通パターン36が、接点43a〜43dおよび44に接触する。図4(b)に示す例ではフィルタユニットFUの切片35aが切除されており、導通パターン36は接点35b〜35dおよび44と接触している。すなわち、接点35b〜35dが導通状態(オン状態)となっていて、接点35aは非導通状態(オフ状態)となっている。これら接点43a〜43dのオン・オフにより光学フィルタ31の種類を検出することができる。
【0017】
図5は、装着部14に装着される光学フィルタの種類と接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態との対応関係の一例を示す図である。図5において上下方向に光学フィルタの種類を、左右方向に43a〜43dおよびスイッチ45の状態を示した。なお、「○」印は接点43a〜43dが導通状態であることを、「×」印は接点43a〜43dが非導通状態であることを示している。非導通状態「×」が接点43a〜43dのいずれであるかによって、標準フィルタA、フィルタB〜Dのいずれが装着されているかを検出する。接点43a,43bが非導通状態「×」であるときには、フィルタEが装着されていると判定する。また、接点43a〜43dの全てが非導通状態「×」でスイッチ45がオフのときには、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されていないと判定する。
【0018】
本実施の形態では、ローパスフィルタが標準フィルタAに設定されており、工場出荷時にはローパスフィルタが装着されている。すなわち、通常は接点43b〜43dがGND接点44と導通していて、かつ、スイッチ45がオンとなっている。ユーザがローパスフィルタを外すと、接点43a〜43dの全てが非導通状態「×」でスイッチ45がオフとなり、ローパスフィルタが装着されていないことが検出される。
【0019】
図6は図1に示した電子カメラ1の回路ブロック図である。メインスイッチSW1がオンされると電子カメラ1の電源がオンとなり、マイクロコンピュータ312によってメモリー320に記憶されている制御プログラムが起動される。レリーズスイッチSW2がオンされると、図1のミラー5が跳ね上げられ、CCD撮像素子11の撮像面上に被写体光が結像される。その結果、被写体像の明るさの強弱に応じた信号電荷がCCD撮像素子11に蓄積され、アナログ画像信号として撮像回路311に出力される。
【0020】
撮像回路311では、CCD撮像素子11から出力された画像信号に対するノイズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理を行い、そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、さらに、得られたデジタル画像データに対して輪郭補償やガンマ補正、ホワイトバランス調整などの画像処理を行う。画像処理が行われた後の画像データは画像記憶メモリー318に記憶され、その画像データに基づく画像が電子カメラ1に設けられた液晶モニター315に表示される。314は液晶モニター315を駆動するためのドライバである。
【0021】
各種画像処理が施されて画像記憶メモリー318に記憶された画像データは、圧縮/伸張回路319により所定の圧縮形式(例えば、JPEG方式)でデータ圧縮されて、カメラ1のコネクタ316に装着されたメモリーカード317に記録される。また、メモリーカード317に記憶されている圧縮された画像データを圧縮/伸張回路319で伸張して画像記憶メモリー318に記憶させ、その画像データに基づく画像を液晶モニター315に表示することもできる。
【0022】
インターフェース313には所定の外部装置(不図示)が接続され、マイクロコンピュータ312と外部装置との間でデータの送受が行われる。322は撮影条件やカメラ設定等が表示されるファインダー内表示装置であり、321は電子カメラ1に駆動電力を供給する電池である。測距センサ13は、撮影光束を受光して位相差方式等により被写体像の合焦状態を検出する。測光センサ15は露出量を、測色センサ16は被写体およびその周囲の色温度を検出する。測色センサ16の検出情報に基づいて撮像画像のホワイトバランス調整が行われる。
【0023】
接点43a〜43dはマクロコンピュータ312に接続されており、接点43a〜43dがGND電位であるか否かがマクロコンピュータ312により検出される。図4(b)に示すようなフィルタユニットFUがフィルタ装着部14に装着されると、接点43b〜43dはGND接点44と接続されてGND電位となり、スイッチ45はオンになる。マクロコンピュータ312は、このような接点43a〜43dの電位およびスイッチ45のオン・オフ状態から、フィルタユニットFUの装着/未装着およびフィルタ装着部14に装着されているフィルタユニットFUの種類を認識することができる。
【0024】
メモリー320には、カメラに装着可能なフィルタユニットに関して、図5で示すようなデータが予め記憶されている。さらに、メモリー320には、フィルタA、B、C、DおよびEの光学的特性に関する情報が記憶されている。この情報は「焦点位置補正」、「露光量補正」および「ホワイトバランス補正」に関するものであり、光学フィルタ31の光路長特性や分光透過率特性である。上述したように、マクロコンピュータ312は接点43a〜43dの電位およびスイッチ45のオン・オフ状態と図5のデータとを比較してフィルタユニットFUの種類を認識する。なお、フィルタユニットFUの検出情報をファインダー内表示装置322に表示するようにしても良い。レンズ駆動装置323は、マイクロコンピュータ312の命令により撮影レンズ4のフォーカスレンズ合焦レンズ位置に移動させる機構である。
【0025】
図7は、フィルタユニット認識およびフィルタユニットFUに応じた補正を行う際に、マイクロコンピュータ312により実行されるプログラムのフローチャートである。このプログラムはメインスイッチSW1がオンされるとスタートする。ステップS11では接点43a〜43dの導通状態およびスイッチ45のオンオフ状態に関する情報を収集する。ステップS12ではスイッチ45がオンか否か、すなわちフィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されているか否かを判定する。なお、以下では図5に示したテーブルに基づいてフィルタ認識を行うものとする。ステップS12でオンと判定されるとステップS13へ進み、オフと判定されるとステップS14へ進む。
【0026】
ステップS13では、接点43a〜43dの導通状態から装着されているフィルタユニットFUが標準フィルタAか否か、すなわち、接点43aの状態が「×」で、かつ接点43bの状態が「○」であるか否かを判定する。標準フィルタAと判定された場合には「焦点位置補正」、「露光量補正」および「ホワイトバランス補正」を必要としないので、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。一方、ステップS13で標準フィルタAでないと判定されるとステップS14へ進む。
【0027】
ステップS14では、接点43a〜43dの導通状態が図5で示した既知の設定のいずれかと一致するか否かを判定する。ステップS14でいずれの設定にも一致しない(NO)と判定されると、予め使用可能と設定されているフィルタユニットFUとは異なるフィルタユニットFUが装着されていることになるので、ステップS15に進んでファインダ内表示装置322にその旨を知らせる警告表示を行う。そして、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。
【0028】
ステップS16では、導通状態が一致しているフィルタユニットFUに関する光学特性情報(光路長特性、分光透過率特性)をメモリー320から読み込む。ステップS17では、読み込まれた光路長特性に基づいて焦点位置補正処理が実行される。例えば、フィルタ装着部14にフィルタユニットFUが装着されていない場合を考えると、標準フィルタA(ローパスフィルタ)が装着されている標準状態に対して光路長が短くなる。
【0029】
標準フィルタAの屈折率および厚さをn,tとすると、同じ厚さの空気層に対する空気換算光路長差Δは、Δ=t×(1−1/n)と表される。標準フィルタAを装着したときにCCD撮像面にピントが合っていた状態において標準フィルタAを外すと、光路長がΔだけ短くなってピント面はCCD撮像面よりも後ろに移動することになる。しかし、測距センサ13には標準フィルタAを通過する前の光束が導かれ、センサ検出面とCCD撮像面とは標準フィルタAを装着した状態において共役な関係にあるので、標準フィルタAを外してもピント面とセンサ検出面とは一致していることになる。そのため、標準フィルタAが装着されている場合と同様に測距センサ13の出力値をそのまま用いて焦点調節を行うと、光路長差Δの分だけピントがずれることになる。
【0030】
ステップS17ではこの空気換算光路長差Δを算出し、標準フィルタAが装着されている場合よりも光路長差Δだけ前方に結像させるように、レンズ駆動装置323により撮影レンズ4のフォーカスレンズを移動させる。例えば、測距センサ13の検出面とピント面とが一致しているときの出力値をS1、ピント面が検出面よりもΔだけ前にある時の出力値をS2としたとき、測距センサ13の出力値からδS=S1−S2だけマイナスした値S1−δSに基づいて焦点調節を行う。ここで、S1−δS=S2であるから、上記焦点調節動作によって被写体像は検出面の前方Δの位置、および、CCD撮像面上にそれぞれ結像される。フィルタB〜Eが装着されている場合にも、それらのフィルタと標準フィルタAとの光路長差を考慮して、同様の補正処理を行えば良い。
【0031】
ステップS17の処理が終了したならば、ステップS18に進んで露光量補正処理を行う。露光量補正処理の場合も焦点位置補正の場合と同様であって、例えばフィルタ非装着時においては、標準フィルタA装着時と非装着時との透過特性の差を考慮して適正露光量となるように露光量補正を行う。空気を基準とした標準フィルタAの比透過率をγ(<1)とすれば、標準フィルタAを外したときのピント面における被写体画像の明るさは標準フィルタA装着時の1/γ倍となって明るくなる。よって、最適露光量となるのは測光センサ15の出力値が標準フィルタA装着時のγ倍のときであるから、測光センサ15の出力値をγ倍した補正信号に基づいて露光量を設定すれば良い。
【0032】
続くステップS19では、読み込んだ「透過光周波数特性」に基づいて測色値を補正し、その補正された測色値に基づいてホワイトバランス調整を行う。補正方法に関しては、上述した「焦点位置補正」および「露光量補正」と同様の方法で行えば良く、ここでは説明を省略する。ステップS19のホワイトバランス補正処理が終了したならば、フィルタ認識および補正に関する一連の処理を終了する。
【0033】
なお、上述した例では、フィルタB〜Eの光学特性が標準フィルタAと異なっている場合には、補正量の大小に関係なく補正処理を行うようにしたが、補正量が非常に小さくて無視できるような場合には、図8のフローチャートのように補正処理を省略するようにしても良い。ステップS21では焦点位置補正量(Δに相当する)を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS21で所定値よりも大きいと判定されるとステップS22へ進んで焦点位置補正処理を行い、所定値以下と判定されるとステップS23へ進む。
【0034】
ステップS23では露光量の補正量を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS23で所定値よりも大きいと判定されるとステップS24へ進んで露光量補正処理を行い、所定値以下と判定されるとステップS25へ進む。ステップS25ではホワイトバランス補正量を算出して、その補正量が所定値以下か否かを判定する。ステップS25で所定値よりも大きいと判定されるとステップS26へ進んでホワイトバランス補正処理を行い、所定値以下と判定されると一連の処理を終了する。
【0035】
上述した説明では、メモリー320に光学特性情報(光路長特性、分光透過率特性)を記憶させておき、そのデータに基づいて各補正量を算出し、算出された各補正量に基づいて焦点位置補正、露光量補正およびホワイトバランス補正を行うようにした。しかし、上述した光学特性情報に代えて、標準フィルタAの代わりに各フィルタB〜Eを使用したときの各補正量(焦点位置補正量、露光量補正量、ホワイトバランス補正量)をメモリー320に記憶させるようにしても良い。また、補正量が所定値以下のものについては補正量=0をメモリー320に記憶させておき、その補正量を用いて補正処理を行うことにより結果的に補正処理が省略されるようにしても良い。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態により、フィルタユニットFUの装着の有無や光学フィルタ31の種類を検出することができる。そして、検出結果に基づいて空気換算光路長や分光透過率の違いを識別し、焦点位置、露光量、ホワイトバランス等の撮影パラメータの補正を行うようにした。その結果、フィルタユニットFUが外されたり、フィルタユニットFUが標準フィルタAから他のフィルタB〜Eに交換された場合であっても、最適な撮影を行うことができる。
【0037】
上述した実施の形態では、図1に示したようにCCD撮像素子11の直前に光学フィルタ31を着脱自在に設けたが、測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16の少なくとも一つが光学フィルタを通過しない光束を受光するような構成であれば本発明を適用することができる。例えば、図9に示す電子カメラ100ではレンズマウント2の近傍に設けられたフィルタ装着部14にフィルタユニットFUを装着するような構成となっている。さらに、カメラ100では、測色センサ16に加えてペンタプリズム7の前方に第2の測色センサ17を備えている。
【0038】
CCD撮像素子11、測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16は、フィルタユニットFUを通過した撮影光束を受光することになり、フィルタユニットFUの着脱および交換の影響については同一条件となっている。そのため、フィルタユニットFUの交換および取り外しを行った場合でも、上述したような測距センサ13,測光センサ15および測色センサ16に対する補正処理を行う必要がない。
【0039】
一方、ペンタプリズム7の前方に設けられた測色センサ17は、撮影レンズ2から取り込まれてフィルタユニットFUを通過した撮影光束ではなく、カメラボディに設けられた窓18から入射する光を検出するような構成となっている。通常は、標準フィルタA(光学ローパスフィルタ)がフィルタユニットFUとして装着されているので、光学ローパスフィルタの光学特性を考慮して、測色センサ17の出力信号に対してカメラ1の測色センサ16の場合と同様の調整が行われる。そのため、フィルタユニットFUの交換および取り外しを行った場合には、図7のステップS18や図8のステップS26で行われたのと全く同様の補正処理が測色センサ17の出力信号に対して行われる。
【0040】
上述した実施の形態ではレンズ交換式の一眼レフ式電子カメラを例に説明したが、本発明は、撮影レンズとカメラ本体とが一体となったコンパクトカメラにも同様に適用することができる。また、撮像手段として銀塩フィルムを用いるカメラにも適用することができる。さらに、デジタルスチルカメラだけではなく、デジタルムービーにも同様に適用することができる。
【0041】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、測距センサ13,測光センサ15,測色センサ16,17はセンサを、接点43a〜43d,44およびスイッチ45はフィルタ検出手段を、マイクロコンピュータ312はパラメータ算出手段を、ミラー5およびサブミラー10は光束分割手段をそれそれ構成する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、フィルタ装着部に光学フィルタが装着されているか否かおよび装着されている光学フィルタの種類をフィルタ検出手段で検出し、その検出結果およびセンサの検出結果に基づいて焦点位置や露光量やホワイトバランス等の撮影パラメータを算出し、その撮影パラメータに基づいて撮影を行う。その結果、光学フィルタの有無や装着されている光学フィルタの種類に関わらず最適な状態で撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影装置の一実施の形態を示したものであり、レンズ交換可能な一眼レフ式電子カメラの概略構成を示す断面図である。
【図2】フィルタユニットFUの一例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFUの表面側を示しており、(b)はフィルタユニットFUの裏面側を示している。
【図3】フィルタユニットFUの他の例を示す図であり、(a)はフィルタユニットFU1の裏面側を示し、(b)はフィルタユニットFU2の裏面側を示す。
【図4】フィルタユニットFUの装着状態を説明する図であり、(a)はフィルタ装着部14をレンズマウント2側から見た図であり、(b)はフィルタ装着部14に装着されたフィルタユニットFUを示す図である。
【図5】装着部40に装着される光学フィルタの種類と接点43a〜43dおよびスイッチ45の状態との対応関係を示す図である。
【図6】図1に示した電子カメラ1の回路ブロック図である。
【図7】フィルタユニットFU認識およびフィルタユニットFUに応じた補正に関する処理のフローチャートである。
【図8】図7に示す処理動作の変形例を示すフローチャートである。
【図9】電子カメラ100の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 電子カメラ
4 撮影レンズ
5 ミラー
10 サブミラー
11 CCD撮像素子
13 測距センサ
14 フィルタ装着部
15 測光センサ
16 測色センサ
31 光学フィルタ
36 導通パターン
43a〜43d,44 接点
45 スイッチ
FU,FU1,FU2 フィルタユニット
L、L1,L2,L11,L12 光束
Claims (5)
- 撮影レンズからの撮影光束を受光して被写体像を撮像する撮像手段と、
光学フィルタが着脱可能であって、装着された光学フィルタを前記撮影光束の光路中に配設するフィルタ装着部と、
前記フィルタ装着部に装着された光学フィルタを介さずに被写体光束を受光するセンサと、
前記フィルタ装着部に光学フィルタが装着されているか否かおよび装着されている光学フィルタの種類を検出するフィルタ検出手段と、
前記センサの検出結果および前記フィルタ検出手段の検出結果に基づいて撮影パラメータを算出するパラメータ算出手段とを備え、算出された撮影パラメータに基づいて撮影を行うことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1に記載の撮影装置において、
前記撮影光路上の前記フィルタ装着部よりも被写体側において撮影光束の一部を前記撮影光路から分岐させる光束分割手段を備え、前記センサは前記光束分割手段で分岐された撮影光束を前記被写体光束として検出することを特徴とする撮影装置。 - 請求項2に記載の撮影装置において、
前記フィルタ装着部を前記撮像手段の直前に配設したことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1に記載の撮影装置において、
前記センサは、前記撮像レンズを介さない被写体光束を検出することを特徴とする撮影装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の撮影装置において、
前記撮影パラメータは、焦点位置、露光量およびホワイトバランスの少なくとも一つであることを特徴とする撮影装置。
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