JP2004128627A - データ送信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】映像データや音声データを離れた位置に設置された装置にネットワークを介して送信すること。
【解決手段】所定の場所に設置され、所定のコンテンツを出力するコンテンツ出力装置であって、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからネットワークを介してダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードされたコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力するコンテンツ出力手段とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の場所に設置され、所定のコンテンツを出力するコンテンツ出力装置であって、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからネットワークを介してダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードされたコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力するコンテンツ出力手段とを含む。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の位置に設置された複数の映像・音声再生装置に対し、装置の状態や再生内容等の管理を行う装置やシステムに関する。
【従来の技術】
従来、店頭にテレビ及びビデオ(ビデオ機能を有するテレビでも良い)等を設置し、商品やサービスや店舗等についての宣伝(販促)を行うシステムがある。例えば、ビデオテープにダビングされたCF素材(Commercial Film素材:コンテンツ)等が、店頭に設置されたテレビによって放映されることにより宣伝が行われる。このようなシステムの処理の流れについて説明する。
まず、コンテンツが編集・制作され、このコンテンツを含むマスタテープが作成される。必要となるビデオテープの数、即ちこのコンテンツを放映する予定のビデオデッキの数と同数のビデオテープに対し、このマスタテープを用いたダビング・コピーが実行される。作成された(ダビングされた)ビデオテープは、ビデオデッキが設置された各店舗へ配送される。
次に、各ビデオデッキが設置された店舗では、配送されたビデオテープを店員が受け取り、このビデオテープをビデオデッキで再生する。店舗が広い場合などは、複数種類のコンテンツが同一店舗内の異なる位置で同時に放映される場合がある。この場合、店員は、どのビデオテープをどこに設置されたビデオデッキで再生すべきかを判断する必要がある。
ビデオの再生が終了すると、店員はこのビデオテープに対し巻き戻しを実行する。そして、店員は、必要に応じてこのビデオテープを再度再生する。
また、コンテンツによって宣伝する対象となる商品が品切れした場合は、店員は、再生しているビデオテープを品切れ用に作成されたコンテンツを含むビデオテープに取り替え、放映する。
また、コンテンツの内容に変更がある場合、変更された新たなマスタテープについて、再度ダビング・コピーが全台数分行われる。そして、新たにダビング・コピーされたビデオテープは改めて各店舗へ配送される。このとき、古いコンテンツを含むビデオテープが再生されないように、店舗や店員に周知させる必要がある。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記システムには以下の問題があった。ビデオテープの再生場所(コンテンツの放映場所)毎にビデオテープが必要となるため、膨大な数のビデオテープをダビング・コピーする必要があり、多くの労力を必要とした。また、販促を行う店舗は多数あるため、ビデオテープの配送に多大なコストを必要としていた。
また、一般的に、販促に使用されるコンテンツは、その店舗の営業時間の間、繰り返し放映される。このため、ビデオテープの摩耗による画質の低下が顕著に現れていた。また、テープ劣化の進行により、ビデオテープが破損する場合もあった。この場合、マスタテープによるダビング・コピー及び配送が再度実行される必要があった。このようなダビング作業や配送には、多大な労力とコストを必要とした。
また、ビデオテープの再生が終了した場合、店員がそれを確認し、巻き戻し、再生する必要があり、このような作業は店員にとって負担となっていた。同様に、コンテンツによって宣伝される対象となる商品が品切れした場合、店員がそれを確認し、品切れ用に制作されたビデオテープに差し替える必要があるため、店員にとって負担となっていた。さらに、店員がビデオテープの再生が終了したことや商品の品切れに気が付かない場合、販促が正しく実行されなくなるという問題もあった。
また、コンテンツの内容を変更する場合は、改めてマスタテープの作成から配送までの処理を行う必要があり、多大な労力とコストを必要としていた。
本発明は、このような問題を解決し、映像データや音声データやテキストデータ等のコンテンツを、ネットワークを介して受信するコンテンツ出力装置や、コンテンツを離れた位置に設置された装置にネットワークを介して送信するデータ送信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、所定の場所に設置され、所定のコンテンツを出力するコンテンツ出力装置であって、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからネットワークを介してダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードされたコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力する出力手段とを含む。
本発明の第一の態様によれば、ダウンロード手段が、ネットワークを介して、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからダウンロードする。このようなネットワークの例として、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等がある。また、ダウンロードの形態は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等どのような形態であっても良い。
記憶手段は、このようにしてダウンロードされたコンテンツを記憶する。記憶手段は、どのような記憶装置(例:テープ,ハードディスク,フラッシュメモリ)を用いて構成されても良いが、例えばフラッシュメモリ(例:コンパクトフラッシュ,スマートメディア)のように稼働部の無い記憶装置やハードディスクのように非接触型の記憶装置を用いて構成されることにより、記憶装置などにおける摩耗による故障の問題を解決することが可能となる。
出力手段は、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力する。
このため、コンテンツ出力装置は、ネットワークを介してコンテンツサーバからコンテンツを受信することが可能となる。従って、コンテンツが記録された記録媒体などの配送における多大なコストと労力を削減することが可能となる。
また、本発明の第一の態様は、前記記憶手段に記憶されたコンテンツの出力スケジュールに係るスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段をさらに含み、前記出力手段は、スケジュール情報に従ってコンテンツを出力するように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様は、前記記憶手段に記憶すべき少なくとも一つのコンテンツのリストを取得するコンテンツリスト取得手段をさらに含み、前記ダウンロード手段は、リストに示されるコンテンツであって前記記憶手段に記憶されていない物を前記コンテンツサーバからダウンロードするように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様は、所定のタイミングで自装置に割り当てられた識別情報を含む自装置の位置登録要求をコンテンツサーバに送信し、前記ダウンロード手段は、コンテンツサーバが前記位置登録要求に含まれる情報に基づいて登録するコンテンツ出力装置の宛先情報を用いて送信するコンテンツを受信するように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様の前記出力手段は、コンテンツ出力装置とは別個に設けられた制御装置からのコンテンツの出力制御情報に従ってコンテンツを出力するように構成されても良い。
本発明の第二の態様は、データ送信システムであって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたID及び自装置の宛先を含むデータを前記コンテンツサーバに送信するデータ送信手段とを備える端末装置と、前記データを受信するデータ受信手段と、前記データに含まれるIDとこのデータから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバとを含む。
本発明の第二の態様によれば、端末装置のデータ送信手段は、自装置に割当てられたID及び自装置の宛先を含むデータを生成し、このデータをコンテンツサーバに送信する。コンテンツサーバのデータ受信手段が端末装置からこのデータを受信すると、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたデータに含まれるIDと宛先とを対応付けて記憶する。コンテンツサーバのコンテンツ送信手段は、あるIDを持つ端末装置へコンテンツを送信する場合、宛先記憶手段がこのIDに対応づけて記憶する宛先へコンテンツを送信する。端末装置のコンテンツ受信手段は、コンテンツサーバから送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ記憶手段に受信したコンテンツを書き込む。
このため、コンテンツサーバは、端末装置の宛先とIDとをあらかじめ設定される必要がない。従って、端末装置の宛先が変更される場合も、コンテンツサーバにおいて変更処理を行う必要が無く、サーバ管理者等の負担が軽減される。また、端末装置の宛先が自動的に変更されるように構成されたシステムであっても、宛先の変更が自動的にコンテンツサーバに反映されるため、サーバ管理者等の負担が軽減される。
また、本発明の第二の態様は、前記端末装置から送信される前記データに含まれるこの端末装置の宛先を他の宛先に変更する中継装置をさらに含み、前記宛先記憶手段は、宛先として前記他の宛先を記憶するように構成されても良い。
このように構成された本発明の第二の態様によれば、中継装置は、端末装置から送信されるデータに含まれる端末装置の宛先を他の宛先に変更し、コンテンツサーバに送信する。そして、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたデータに含まれる端末装置のIDと他の宛先とを対応付けて記憶する。
本発明の第三の態様は、データ送信システムであって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段とを備える端末装置と、前記パケットを受信するパケット受信手段と、前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバと、前記端末装置と同じLANに備えられ、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号と他のポート番号とを対応付けて記憶し、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号を自装置に割り当てられたグローバルアドレス及び前記他のポート番号に書き換えて送出する中継装置とを含み、前記宛先記憶手段は、宛先として前記グローバルアドレスと前記他のポート番号とを記憶する。
本発明の第三の態様によれば、端末装置のパケット送信手段は、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを生成し、このパケットをコンテンツサーバに送信する。このようなパケットの例として、IPデータグラムやIPパケット等がある。
この端末装置と同じLANに備えられる中継装置は、この端末装置からパケットを受信し、このパケットのヘッダに含まれる送信元アドレス及び送信元ポート番号と他のポート番号とを対応付けて記憶する。そして、中継装置は、パケットのヘッダの送信元アドレス及び送信元ポート番号とを自装置に割り当てられたグローバルアドレス及び他のポート番号に書き換えて、このパケットの送信先へ送出する。
コンテンツサーバのパケット受信手段がこのパケットを受信すると、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたパケットに含まれるIDとパケットのヘッダに含まれる端末装置の宛先を対応付けて記憶する。即ち、宛先記憶手段は、このIDと、中継装置のグローバルアドレス及び他のポート番号とを対応付けて記憶する。コンテンツサーバのコンテンツ送信手段は、あるIDを持つ端末装置へコンテンツを送信する場合、宛先記憶手段がこのIDに対応づけて記憶する宛先へコンテンツを送信する。
端末装置のコンテンツ受信手段は、コンテンツサーバから送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ記憶手段に受信したコンテンツを書き込む。
このため、端末装置がローカルアドレスのみを持つ装置である場合であっても、コンテンツサーバは、端末装置の宛先とIDとをあらかじめ設定されることなく、端末装置の宛先とIDとの対応を得ることができる。
また、本発明の第二の態様及び第三の態様の前記端末装置は、コンテンツの再生開始時刻及び再生終了時刻とを含む再生スケジュールを記憶するスケジュール記憶手段と、前記再生開始時刻に該当するコンテンツの再生を開始し、前記再生終了時刻までにこのコンテンツを繰り返し再生し続ける制御手段とをさらに備えるように構成されても良い。
本発明の第四の態様は、端末装置であって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段とを備える。
本発明の第五の態様は、コンテンツサーバであって、送出先である端末装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記端末装置から受信するパケット受信手段と、前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備える。
【発明の実施の形態】
次に、図を用いて本発明の実施形態におけるデータ送信システムについて説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
〔第一実施形態〕
〔〔概要〕〕
図1は、本発明の第一実施形態におけるデータ送信システム1の概要を示す図である。図1を用いてデータ送信システム1について説明する。
データ送信システム1は、店舗2,配信センタ3,コンテンツ制作センタ4,及びインターネット5を含む。
データ送信システム1では、コンテンツ制作センタ4において制作されたコンテンツ(例えばCF素材)がインターネット5を介して配信センタ3へ送信・登録される。各店舗2に設置されたSTB(Set Top Box:詳細は後述する)6は、それぞれに設定されたスケジュールに従って、配信センタ3に登録されているコンテンツのうち、必要なコンテンツを選択しダウンロードする。そして、各店舗2のSTB6は、ダウンロードしたコンテンツを、それぞれに設定されたスケジュールに従って再生(放映)する。
各店舗2と配信センタ3とコンテンツ制作センタ4とには、それぞれに一つのグローバルアドレスが割り当てられる。また、店舗2の各STB6にはプライベートアドレス(ローカルアドレス)が割り当てられる。このため、STB6と配信センタ3とが通信を行うにあたり、店舗2のルータによってIPマスカレードが実行される。
〔〔システム構成〕〕
次に、データ送信システム1における各構成について説明する。
〈店舗〉
店舗2には、STB6,出力装置7,ルータ8,管理端末9,及び無線LANのアクセスポイント10が設置されている。
配信センタ3からインターネット5を介して店舗2へ送信されるコンテンツのデータは、さらにルータ8及びアクセスポイント10を介し、STB6によって受信される。そして、STB6によって受信されたコンテンツのデータは、STB6に接続された出力装置7によって再生される。また、各STB6の動作、設定等は、管理端末9を用いて管理される。以下、店舗2における各装置について説明する。
〈〈STB〉〉
図2は、本発明によるSTB6のブロック図である。図2を用いてSTB6について説明する。STB6は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。STB6は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、通信制御部11,コンテンツ記憶部12,コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14,出力制御部15,出力部16,及び状態管理部17等を含む装置として機能する。
STB6では、通信制御部11を介してアクセスポイント10との通信が実行される。コンテンツ管理部13とコンテンツ記憶部12とが、配信センタ3から配信されるコンテンツのデータを管理する。また、スケジュール管理部14がコンテンツ再生のスケジュールを管理する。そして、スケジュール管理部14の命令に応じて、出力制御部15と出力部16とがコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツのデータを出力装置7へ出力する。以下、STB6が備える各構成について説明する。
通信制御部11は、無線LANカードや無線LANボード等を用いて構成される。通信制御部11は、アクセスポイント10に応じた装置を用いて構成される。例として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics)802.11a,IEEE802.11b,HiSWANa(High Speed Wireless Access Network type a:ハイスワンエー)等がある。通信制御部11は、アクセスポイント10とSTB6とにおける通信データの送受信を実行する。
コンテンツ記憶部12は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。コンテンツ記憶部12は、配信センタ3から配信されるコンテンツのデータを記憶する。このようなコンテンツのデータの例として、MPEG(Moving Picture Experts Group)1/2/4,MP3(MPEG−1 Audio Layer−3),MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等がある。また、コンテンツ記憶部12は、インフォーマル機能を実行するための設定ファイルを記憶する。設定ファイルは、テロップの文字列,テロップの表示回数(連続表示回数),表示時間(連続表示時間),テロップの表示速度,テロップの表示場所,フォントサイズ,フォントタイプ等を含む。
コンテンツ管理部13は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。コンテンツ管理部13は、コンテンツ記憶部12が記憶するコンテンツのデータを管理する。コンテンツ管理部13は、配信センタ3から受信されたコンテンツリストファイルを用いてEPG(Electronic Program Guide)処理を実行し、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツのデータを管理する。
コンテンツ管理部13は、コンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。コンテンツリストファイルは、EPGに含まれるファイルである。また、EPGは、配信センタ3に設置されたコンテンツ配信サーバ18から送信される。
図3は、コンテンツ管理部13が記憶するコンテンツリストファイルに含まれるコンテンツリスト13Aの例を示す図である。コンテンツリスト13Aは、このSTB6にダウンロードされるべき少なくとも一つのコンテンツを示す番号(コンテンツナンバー)及び、各コンテンツの更新日時(作成日時)を含む。ダウンロードされるべきコンテンツには、プレイスケジュールリストのスケジュールに従って再生されるコンテンツと、臨時(緊急時)に再生されるコンテンツとがある。臨時に再生されるコンテンツの例として、再生される予定のコンテンツに対応する商品が品切れである場合に再生されるコンテンツ等がある。また、コンテンツリストファイルはSTB6毎に制作されるため、店舗限定のコンテンツ等を含むように構成することもできる。
コンテンツ管理部13は、EPG受信処理を実行することにより、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツを管理する。以下、EPG受信処理について説明する。
コンテンツ管理部13は、受信された最新のコンテンツリストに含まれるコンテンツと、自身が記憶するコンテンツリスト13A(即ち、前回受信されたコンテンツリスト13A)に含まれるコンテンツとを比較し、更新されたコンテンツの有無を判断する。具体的には、コンテンツ管理部13は、自身が記憶するコンテンツリスト13Aに含まれないコンテンツが最新のコンテンツリストに含まれる場合に、更新されたコンテンツが有ると判断する。また、コンテンツ管理部13は、自身が記憶するコンテンツリスト13Aに含まれるコンテンツのうち、最新のコンテンツリストにおける更新日時の方が新しい日時である場合に、更新されたコンテンツが有ると判断する。
コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツがある場合、該当する最新のコンテンツを配信センタ3からダウンロードし、コンテンツ記憶部13に書き込む。このとき、コンテンツ管理部13は、コンテンツ記憶部12に記憶された古いコンテンツを削除する。古いコンテンツとは、コンテンツリストに含まれないコンテンツや、最新のコンテンツがダウンロードされた場合の同じコンテンツナンバーを持つ古いコンテンツを指す。
スケジュール管理部14は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。スケジュール管理部14は、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツが出力(再生)されるスケジュールを管理する。スケジュール管理部14は、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツのスケジュールを管理する。このとき、スケジュール管理部14は、プレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツの再生などの命令を出力制御部15へ通知する。
スケジュール管理部14は、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルを、自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。図4は、スケジュール管理部14が記憶するプレイスケジュールリストファイルに含まれるプレイスケジュールリスト14Aの例を示す図である。プレイスケジュールリスト14Aは、項目として、ADタイプ(ADvertisement Type),ファイルネーム(File Name),ファイルテキストネーム(File Text Name),開始時刻(Start Time),終了時刻(End Time)を持つ。各項目について説明する。
ADタイプは、コンテンツ等のデータのファイル属性を示す。ADタイプの例として、MPEG,TEXT,JPEG等がある。ここで、TEXTの属性を持つファイルは、インフォーマル機能を実行するための設定ファイルを示す。
ファイルネームは、コンテンツ等のデータを含むファイルの名称を示す。ファイルテキストネームは、コンテンツ等の内容を示す文字列である。開始時刻と終了時刻は、夫々コンテンツ等の再生開始時刻と再生終了時刻とを示す。なお、あるコンテンツの再生において、終了時刻になるまえに再生が完了した場合、このコンテンツについて終了時刻まで繰り返し再生が実行される(プレイバック)。この他、プレイスケジュールリスト14Aは、開始日,終了日等のスケジュールの項目を持つように構成されても良い。
スケジュール管理部14は、コンテンツ管理部13によるEPG受信処理が終了し、プレイスケジュールリストに示される各コンテンツのデータがコンテンツ記憶部12に記憶されていることを確認し、満足されていれば、ダウンロードされた新しいプレイスケジュールリスト14Aに基づいて新しいコンテンツの放映を実行する。
出力制御部15は、CPUやRAM等を用いて構成される。出力制御部15は、スケジュール管理部14や通信制御部11から通知される命令に従って、テロップやコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツ等を出力する。
出力制御部15は、通知された命令がコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツに関する命令である場合、このコンテンツについて再生、一時停止、停止、早送り、巻き戻し等の処理を実行する。
また、出力制御部15は、通知された命令がインフォーマル等の宣伝手段に関する命令である場合、この命令に従って宣伝手段を実行する。例えば、この宣伝手段がテキストマスカレーディング機能(Text Masquerading機能:インフォーマル機能)である場合、即ち動画を再生しながらスクリーン中に任意の文字列(テロップ)を流動的に表示させる機能である場合、命令に含まれる文字列について再生、一時停止、停止などの処理を実行する。このような命令には、テロップの設定値が含まれる。テロップの設定値は、テロップの表示回数,表示時間,テロップの表示速度,テロップの表示場所,フォントサイズ,フォントタイプ等の値を含む。
また、このような命令には、コンテンツ記憶部12に記憶されるインフォーマル機能を実行するための設定ファイルを実行することを指示する命令もある。
出力部16は、外部インタフェースやデコーダ等を用いて構成される。このような外部インタフェースの例として、出力端子を備えるビデオカードがある。ビデオカードの出力端子は、このSTB6が接続される出力装置7の形態に応じて構成される。デコーダは、コンテンツデータをハードウェアによりデコードする必要がある場合などに用いる。出力部16は、出力制御部15から受け取るコンテンツデータを、必要に応じてデコードした後に出力装置7へ送出する。
状態管理部17は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置やタイマ等を用いて構成される。状態管理部17は、STB6の状態を配信センタ3へ報告する。状態管理部17は、タイマを用いて定期的にハートビートコール(Heart beat call)を配信センタ3へ送信する。
ハートビートコールとは、発信元のSTB6の宛先を配信センタ3へ通知するためのデータである。また、ハートビートコールは、定期的に配信センタ3へ送信されることにより、発信元のSTB6の状態を配信センタ3へ通知する。
また、状態管理部17は、電源投入時など、あらかじめ設定されたタイミングでもハートビートコールを配信センタ3へ送信する。このタイミングは、管理端末9や配信センタ3の運用端末26によって設定・変更される。
ハートビートコールは、プロダクトIDを含む。プロダクトIDは、各STB6に一意に割り当てられる12桁の数字であり、STB6間で重複しない値である。状態管理部17は、自身が備える不揮発性記憶装置に、自装置のプロダクトID及びハートビートコールの送信タイミング(例:クロック数,時間)を記憶する。
また、STB6は、不図示の設定値記憶部を備える。設定値記憶部は、不揮発性記憶装置によって構成され、各種設定値を記憶する。設定値の具体例として、配信センタ3のグローバルアドレス,自装置に割当てられているローカルアドレス等がある。
〈〈出力装置〉〉
出力装置7は、STB6からコンテンツデータを入力され、入力されたコンテンツデータを出力する。コンテンツデータには、映像(動画)データ,音声データ,静止画データ,テキストデータ等があり、出力装置7は入力されるコンテンツデータに応じた構成をとる。一般的には、出力装置7は、TV,ディスプレイ装置,スピーカ等を用いて構成される。
〈〈ルータ〉〉
まず、ルータ8の構成について説明する。ルータ8は、一般的に使用されるブロードバンドルータを用いて構成される。店舗2にはグローバルアドレスを持たない複数台のSTB6が備えられるため、ルータ8は、IPマスカレード機能を備えるブロードバンドルータを用いて構成される。ルータ8は、店舗2とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、店舗2とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ8は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ8は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。
次にルータ8における設定について説明する。ルータ8は、セキュリティの向上を図るため、配信センタ3との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ8は、フィルタリングを実行し、配信センタ3から送信されたパケットのみを店舗2内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ8は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ8は、店舗2内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ8又は配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ8は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
〈〈管理端末〉〉
管理端末9は、店舗2に設置されている各STB6について、管理者が各種設定や操作を行うための装置である。具体的には、管理端末9は、管理者が店舗2に設置されている各STB6で放映されているコンテンツの確認や変更を行うための装置である。例えば、STB6で放映されているコンテンツがある商品の宣伝である場合に、この商品が品切れした際に、管理者は管理端末9を用いて放映されているコンテンツを変更する。また、管理者はモニターの追加によるメーカーの確認などに管理端末9を使用する。また、管理者は、放映されているコンテンツにインフォーマル機能を用いる際に、管理端末9を用いてキャラクタ入力や制御等の作業を実行する。また、管理者は、管理端末9を用いて、STB6のプレイスケジュールリスト14Aの内容を変更することができる。また、管理者は、管理端末9を用いて、プレイスケジュールリスト14Aに含まれないコンテンツを割り込みで再生させることができる。このため、管理端末9は以下のように構成される。
管理端末9は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成される。管理端末9は、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやスピーカ等の出力装置、無線LANカード等の通信制御装置を備える。管理端末9は、同じ店舗2に設置される各STB6と通信可能に構成される。
〈〈アクセスポイント〉〉
アクセスポイント10は、店舗2において無線LANを使用するためのアクセスポイントを用いて構成される。アクセスポイント10は、上流側はルータ8と接続され、下流側は各STB6と接続される。このとき、管理端末9は、アクセスポイント10の下流側に接続されても良い。
アクセスポイント10は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11a,IEEE802.11b,HiSWANa等の規格に準拠した装置を用いて構成される。
〈配信センタ〉
配信センタ3には、コンテンツ配信サーバ18,コンテンツ登録ストレージ19,ルータ20,ルータ21,運用端末26が設置される。配信センタ3では、コンテンツ登録ストレージ19が、コンテンツ制作センタ4からインターネット5とルータ21とを介してコンテンツのデータ等を受信し記憶する。また、配信センタ3では、コンテンツ配信サーバ18が、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるEPGやコンテンツのデータ等を読み出し、ルータ20,インターネット5を介して店舗2のSTB6へ送信する。また、配信センタ3では、管理者が運用端末26を使用して、任意の店舗2に設置された任意のSTB6を操作・管理する。以下、配信センタ3が含む各構成について説明する。
〈〈コンテンツ配信サーバ〉〉
図5は、本発明によるコンテンツ配信サーバ18のブロック図である。コンテンツ配信サーバ18は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。コンテンツ配信サーバ18は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、通信制御部22,配信先記憶部23,配信制御部24,及び状態管理部25等を含む装置として機能する。
コンテンツ配信サーバ18では、配信制御部24が店舗2のSTB6からハートビートコールを受信し、STB6のプロダクトIDとIPアドレスとの対応を配信先記憶部23に登録する。また、コンテンツ配信サーバ18では、配信制御部24が、配信先記憶部23の登録内容に応じて、各STB6へ送信すべきEPGを決定し、コンテンツ登録ストレージ19から読み出したEPGを送信する。また、コンテンツ配信サーバ18では、状態管理部25が、受信されるハートビートコールと配信先記憶部23の記憶内容とを基に、各STB6の状態を監視する。以下、このように動作するコンテンツ配信サーバ18が備える各構成について説明する。
通信制御部22は、ネットワークボード等を用いて構成される。通信制御部22は、配信センタ3のネットワークで使用されるネットワーク形態に応じたネットワークボード等を用いて構成される。
配信先記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。配信先記憶部23は、配信先テーブル23Aを記憶する。図6は、配信先テーブル23Aの例を示す図である。
配信先テーブル23Aは、プロダクトID,IPアドレス,ポート番号,EPGナンバー,最新アクセス日時,及びカウンタの値を対応付けて持つ。IPアドレスとポート番号は、対応するプロダクトIDを持つSTB6へデータを送信する際に送信先アドレスと送信先ポート番号として使用する値である。この値は、STB6から送信されるハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号から得られる。従って、IPアドレスはグローバルアドレスの値を持つ。
EPGナンバーは、対応するプロダクトIDを持つSTB6へ送信されるべきEPGの番号を示す。EPGは、コンテンツリストファイルとプレイスケジュールリストファイルとを含む。EPGのデータは、コンテンツ登録ストレージ19に、EPGナンバーと対応付けて記憶される。
最新アクセス日時は、対応するプロダクトIDを持つSTB6からコンテンツ配信サーバ18が受信する最新のハートビートコールの受信日時を示す。
カウンタは、0〜59の整数を持ち、コンテンツ配信サーバ18が、対応するプロダクトIDを持つSTB6からハートビートコールを受信した回数を示す。配信先テーブル23AのプロダクトIDとEPGナンバーとは、管理者が運用端末26を使用した場合にのみ書き換えられる。
配信制御部24は、CPUやRAM等を用いて構成される。配信制御部24は、ハートビートコールを受信すると、ハートビートコールに含まれるプロダクトIDを読み出す。また、配信制御部24は、ハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号とを読み出す。そして、配信制御部24は、読み出した送信元アドレスと送信元ポート番号とを、読み出したプロダクトIDに対応付けて、配信先テーブル23Aに登録する。また、配信制御部24は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を、読み出したプロダクトIDに対応する最新アクセス日時の値として配信先テーブル23Aに登録する。このとき、配信制御部24は、対応するカウンタの値に1を加算する。ただし、配信制御部24は、カウンタの値”59”に”1”を加算する場合、カウンタの値を”0”と書き換える。
配信制御部24は、カウンタの値を”1”と書き換えた場合、このカウンタに対応するEPGナンバーに該当するEPGをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24は、読み出したEPGを、このカウンタに対応するIPアドレスとポート番号を送信先としたパケットとして送信する。
また、配信制御部24は、通信制御部22を介してSTB6からコンテンツダウンロード要求を受信すると、このコンテンツダウンロード要求に含まれるコンテンツナンバーに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24は、読み出したコンテンツのデータを、コンテンツダウンロード要求の送信元であるSTB6へ送信する。
状態管理部25は、CPUやRAMやタイマ等を用いて構成される。状態管理部25は、定期的に配信先テーブル23Aの最新アクセス日時を参照し、この値が初期値(例えば”NULL”)でない場合、この値と現在日時の時間差を算出する。状態管理部25は、この時間差が閾値(例:数十秒,数分)を超えた場合、この最新アクセス日時に対応するプロダクトIDを読み出し、最新アクセス日時とともに運用端末26へ通知する。このとき、状態管理部25は、この最新アクセス日時に対応するカウンタの値を”0”に書き換え、この最新アクセス日時を初期値に書き換える。
〈〈コンテンツ登録ストレージ〉〉
コンテンツ登録ストレージ19は、不揮発性記憶装置などを用いて構成される。コンテンツ登録ストレージ19は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)のように冗長性を備える装置として構成されても良い。
コンテンツ登録ストレージ19は、EPGをEPGナンバーと対応付けて記憶する。即ち、コンテンツ登録ストレージ19は、コンテンツリストファイル及びプレイスケジュールリストファイルを、EPGナンバーと対応付けて記憶する。また、コンテンツ登録ストレージ19は、コンテンツのデータをコンテンツナンバーと対応付けて記憶する。コンテンツ登録ストレージ19が記憶するEPG,EPGナンバー,コンテンツのデータ,及びコンテンツナンバーは、コンテンツ制作センタ4から登録される。
〈〈ルータ〉〉
ルータ20,21は、一般的に使用されるブロードバンドルータを用いて構成される。配信センタ3には複数台の通信端末(コンテンツ配信サーバ18,運用端末26等)が備えられるため、ルータ20,21は、静的IPマスカレード機能を備えるブロードバンドルータを用いて構成される。ルータ20,21は、配信センタ3とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、配信センタ3とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ20,21は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ20,21は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。また、ルータ20とルータ21とはそれぞれ異なる構成(例:ルータ20はADSLルータでありルータ21はFTTHルータ)を用いて構成されても良い。
次にルータ20における設定について説明する。ルータ20は、セキュリティの向上を図るため、各店舗2との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ20は、フィルタリングを実行し、各店舗2から送信されたパケットのみを配信センタ3内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ20は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが店舗2のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ20は、配信センタ3内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ20又は店舗2のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ20は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
ルータ20の設定と同様に、ルータ21も、コンテンツ制作センタ4との通信のみを行うように設定される。ルータ21のフィルタリングの設定は、ルータ20の説明において店舗2をコンテンツ制作センタ4に置き換えた設定がされる。
〈〈運用端末〉〉
運用端末26は、コンテンツ登録ストレージ19や各店舗2に設置されたSTB6の管理・設定を行うために、管理者によって使用される。管理者は、運用端末26を使用し、リモートコントロールにて各店舗2に設置されたSTB6の状況を確認する。運用端末26は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成され、以下のように動作する。
運用端末26は、コンテンツ配信サーバ18から最新アクセス日時とプロダクトIDとを通知されると、この二つの値を対応付けてログとして記憶する。この他にも、運用端末26は、コンテンツ制作センタ4からコンテンツ登録ストレージ19へのデータ更新の際(コンテンツ制作者名,コンテンツ制作日時,コンテンツナンバー等をログとして記憶)や、コンテンツ配信サーバ18からSTB6へのコンテンツ,EPGのダウンロードの際(プロダクトID,ダウンロード日時,コンテンツナンバー,EPGナンバー等をログとして記憶)等に履歴(ログ)を記憶する。運用端末26は、管理者の要求に応じて、記憶したログをCSV(Comma Separated Value)ファイルとして出力する。
また、運用端末26は、コンテンツ配信サーバ18から最新アクセス日時とプロダクトIDとを通知されると、通知されたプロダクトIDに対応するSTB6と同じ店舗の管理端末9に対し、通知された二つの値を確認信号として通知する。
〈コンテンツ制作センタ〉
コンテンツ制作センタ4は、作業端末27,ルータ28を含む。コンテンツ制作センタ4では、管理者は、作業端末27を用いてコンテンツを制作し、制作したコンテンツを、ルータ28及びインターネット5を介して配信センタ3へ登録する。以下、コンテンツ制作センタ4が含む各構成について説明する。
〈〈作業端末〉〉
作業端末27は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理端末又はコンテンツ制作の専用ハードウェアを用いて構成され、STB6で放映されるコンテンツを制作するために、管理者によって使用される。また、作業端末27は、EPG,インフォマーシャル等のデータを制作するために、管理者によって使用される。また、作業端末27は、管理者の操作によって、制作されたコンテンツ,EPG,インフォマーシャル等のデータを登録センタ3へ送信し登録する。
〈〈ルータ〉〉
ルータ28は、コンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、コンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ28は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ28は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。
次にルータ28における設定について説明する。ルータ28、セキュリティの向上を図るため、配信センタ3との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ28は、フィルタリングを実行し、配信センタ3から送信されたパケットのみをコンテンツ制作センタ4内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ28は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ28は、コンテンツ制作センタ4内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ28又は配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ28は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
〔〔動作例〕〕
図7〜図11は第一実施形態によるデータ送信システム1の動作を示すフローチャートである。以下、第一実施形態によるデータ送信システム1の動作について説明する。
図7は、電源投入時のSTB6の動作を示すフローチャートである。まず、図7を用いて電源投入時のSTB6の動作について説明する。
STB6に電源が投入されると(S01)、状態管理部17はハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18へ送信する(S02)。コンテンツ配信サーバ18は、ハートビートコールを受信すると(S03)、ハートビートコール応答処理を実行する(S04)。ハートビートコール応答処理については、図9を用いて後述する。STB6は、コンテンツ配信サーバ18から、ハートビートコール応答処理の結果としてEPGを受信すると、EPG受信処理を実行する(S35)。EPG受信処理については、図10を用いて後述する。そして、STB6の状態管理部17は、EPG受信処理の後にタイマをスタートさせる(S36)。
図7のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、EPG受信処理を含めて、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。
図8は、タイマによるSTB6の動作及びコンテンツ配信サーバ18の動作を示すフローチャートである。次に、図8を用いてこの動作について説明する。
状態管理部17は、タイマをスタートさせ(S05)、一定時間が経過すると(S06−Yes)、ハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18へ送信する(S07)。コンテンツ配信サーバ18は、ハートビートコールを受信すると(S08)、ハートビートコール応答処理を実行する(S09)。ハートビートコール応答処理については、図9を用いて後述する。STB6は、コンテンツ配信サーバ18から、ハートビートコール応答処理の結果としてEPGを受信すると、EPG受信処理を実行する(S37)。EPG受信処理については、図10を用いて後述する。そして、STB6の状態管理部17は、EPG受信処理の後に、再度、タイマをスタートさせる(S05)。
図8のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、EPG受信処理を含めて、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。
図9は、コンテンツ配信サーバ18のハートビートコール応答処理における動作を示すフローチャートである。図9を用いてハートビートコール応答処理について説明する。
配信制御部24は、受信されたハートビートコールからプロダクトIDを読み出す(S10)。配信制御部24は、さらに、受信されたハートビートコールを含むパケットのヘッダから送信元アドレス及び送信元ポート番号を読み出す(S11)。配信制御部24は、現在日時を取得し(S12)、取得及び読み出した値を配信先テーブル23Aに登録する(S13)。
配信制御部24は、登録した送信元アドレス等に対応するカウンタの値が”59”か否かを判断する(S14)。カウンタの値が”59”である場合(S14−Yes)、配信制御部24はカウンタの値を”0”とし(S15)、処理を終了する(S16)。一方、カウンタの値が”59”ではない場合(S14−No)、配信制御部24は、カウンタの値をインクリメントする(S17)。即ち、配信制御部24は、カウンタの値に”1”を加算する。
次に、配信制御部24は、カウンタの新たな値が”1”か否かを判断する(S18)。カウンタの新たな値が”1”でない場合(S18−No)、配信制御部24は処理を終了する(S16)。一方、カウンタの新たな値が”1”である場合(S18−Yes)、配信制御部24は、このカウンタに対応するEPGナンバーを読み出す(S19)。そして、配信制御部24は、読み出したEPGナンバーに対応するEPGをコンテンツ登録ストレージ19から読み出し(S20)、読み出したEPGをSTB6へ送信し(S21)、処理を終了する(S16)。
図10は、EPGを配信センタ3から受信したSTB6の動作、即ちSTB6によるEPG受信処理の動作を示すフローチャートである。図10を用いてEPG受信処理の動作について説明する。
EPGが受信されると(S22)、コンテンツ管理部13は、受信されたEPGに含まれるコンテンツリストファイルと、自身が記憶するコンテンツリストファイルとを比較する(S23)。そして、コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツの有無を判断する(S24)。更新されたコンテンツが無い場合(S24−No)、コンテンツ管理部13は、処理を終了する(S25)。一方、更新されたコンテンツが有る場合(S24−Yes)、コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツを配信センタ3からダウンロードする(S26)。このとき、コンテンツ管理部13は、新たなコンテンツリストファイルを記憶し(S27)、処理を終了する(S25)。
図10のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。図11は、コンテンツ配信サーバ18のSTB監視処理の動作を示すフローチャートである。図11を用いてSTB監視処理について説明する。
状態管理部25は、タイマをスタートさせ(S28)、一定時間が経過すると(S29−Yes)、配信先テーブル23Aが含む最新アクセス日時を参照する(S30)。状態管理部25は、現在日時を取得し(S31)、2値の値の差、即ち現在日時と最新アクセス日時との差が閾値を超えているか否かを判断する(S32)。2値の差が閾値を超えていない場合(S32−No)、状態管理部25は処理を終了し(S33)、再びタイマをスタートする(S28)。一方、2値の差が閾値を超えている場合(S32−Yes)、状態管理部25は、読み出した最新アクセス日時とこの最新アクセス日時に対応するプロダクトIDとを、運用端末26へ通知する(S34)。そして、状態管理部25は、処理を終了し(S33)、再びタイマをスタートする(S28)。
〔〔作用/効果〕〕
第一実施形態によれば、コンテンツ配信サーバ18は、各STB6へパケットを送信するためのアドレスやポート番号をあらかじめ記憶せず、各STB6から受信するハートビートコールの内容に基づいて各STB6へパケットを送信するためのアドレスやポート番号を得る。このため、STB6について設定の変更や店舗の移動などを実行した場合であっても、コンテンツ配信サーバ18においてなんら設定を変更する必要がない。
また、コンテンツのデータ等は、コンテンツ配信サーバ18から各店舗2に設置された各STB6へ自動的に送信される。このため、コンテンツのデータ等を含むカセット等の記録媒体を配送することにより、コスト削減や処理の軽減をはかることができる。
また、コンテンツのデータ等は、ビデオデッキのように再生手段として駆動部(ヘッド等)を含む装置ではなく、CPUやRAM等を用いた装置、即ちSTBによって再生される。このため、装置の故障率を軽減することによりコストの削減を図ることが可能となる。
また、コンテンツの再生は、プレイスケジュールリストの終了時刻までプレイバックにより継続するため、例えば終了時刻を店舗2の閉店時刻に合わせることにより、ターンキーソリューション、即ち管理者はSTB6の電源を投入するだけでSTB6が自動的に動作し続ける。このため、店舗2におけるSTB6の管理者の負担を軽減することが可能となる。
また、運用端末26は、プロダクトID及び最新アクセス日時を対応付けてログを記憶するため、このログをSTB6毎にソートして出力することが可能となる。また、運用端末26は、同様の理由により、ログとして記憶する他の情報(コンテンツ制作者やコンテンツナンバー等)についてもソートして出力することが可能である。このため、管理者はソートを実行することにより、このログの内容の確認が容易となる。
〔〔変形例〕〕
第一実施形態では、店舗2の通信形態として無線LANを用いてシステムが構築されたが、他の通信形態を用いて構成されても良い。例えば、BlueToothのポイント・ツー・マルチポイント接続等の無線通信や、100BASE−T等の有線のLANを用いて構成されても良い。また、店舗2が小規模であるためにSTB6が1台しか設置されない場合、BlueToothのポイント・ツー・ポイント等の、1対1の無線通信を用いて構成されても良い。
また、上記記載では、STB6がコンテンツのデータ転送の際に使用するプロトコルについて限定されていないが、FTP(File Transfer Protocol)のように汎用プロトコルを使用しても良いし、独自のプロトコルを使用しても良い。なお、独自のプロトコルを使用した場合、セキュリティの向上を図ることができる。
また、店舗2と配信センタ3及び/又はコンテンツ制作センタ4と配信センタ3は、VPN(Virtual Private Network)を用いて通信を行うように構成されても良い。
また、STB6についての電源投入は、店舗2における管理者が手動で行われても良いし、タイマを用いて自動的に行われても良い。
また、コンテンツ管理部13は、新たにダウンロードされるコンテンツのデータを記憶する領域がコンテンツ記憶部12に不足しているか否かを判断し、不足している場合には、不要となる(即ち新たなコンテンツリスト13Aに示されていない)コンテンツのデータを削除し、新たにダウンロードされるコンテンツの記憶領域を確保した後にダウンロードを実行するように構成されても良い。
また、通信制御部11,コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14,状態管理部17,設定値記憶部が備える不揮発性記憶装置は、容易に取り外し可能に構成されても良い。具体例としては、コンパクトフラッシュやスマートメディア等がある。さらに、上記各不揮発性記憶装置は、一つの装置として設けられても良い。このように構成されることにより、STB6に障害が発生した場合に、障害が発生したSTB6から不揮発性記憶装置を取りだし他のSTB6に装着させて予備系として動作させることが可能となる。
また、店舗2,配信センタ3,及びコンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態は、FTTH(Fiber To The Home)等、ADSL以外の高速回線を用いて構成されても良い。
また、配信センタ3には、複数のグローバルアドレスが割当てられても良い。例えばコンテンツ配信サーバ18に固有のグローバルアドレスが割当てられても良い。この場合、ルータ20,21は、静的IPマスカレード機能を備えなくとも良い。また、この場合、ルータ20,21は、ブロードバンドルータではなく、他のルータを用いて構成されても良い。
また、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツの削除は、コンテンツリストファイルが修正されることによって遂行されるように構成されても良い。
また、ハートビートコール応答処理において、配信制御部24は、EPGに含まれるコンテンツリストファイルのみをSTB6にまず送信し(S21に相当:図9参照)、その後STB6からプレイスケジュールリストファイル要求を受信した後にプレイスケジュールリストファイルをSTB6へ送信するように構成されても良い。この場合、STB6は、まずコンテンツリストファイルのみを受信し、EPG受信処理(S22〜S27:図10参照)の後にプレイスケジュールリストファイル要求を配信サーバ18へ送信し、受信したプレイスケジュールリストファイルを記憶するように構成される。
また、STB6は、不図示のHTTPD実行部を備えるように構成されても良い。この場合、HTTPD実行部は、HTTPD(Hyper Text Transfer Protocol Daemon)を実行し、STB6における各種設定・管理を管理者が行うためのユーザインタフェースを、管理端末9,運用端末26に提供する。このように構成されることにより、管理端末9,運用端末26において、STB6について設定・管理を実行する際に、特別なインタフェースを作成する必要が無く、一般的なウェブ・ブラウザを使用することが可能となる。
また、設定値記憶部は、サーバメールアドレス(例えば、配信サーバ18に対して送信されるメールのアドレス),オンライン/オフラインの設定,クライアントメールアドレス(自身のメールアドレス)等をさらに記憶するように構成されても良い。
また、STB6の出力制御部15は、コンテンツをプレイバックする度に、即ちコンテンツの再生を再度実行する度に、配信センタ3の運用端末26にプロダクトIDとともにその旨を通知し、運用端末26はこの通知をプロダクトID毎にカウントしログを作成するように構成されても良い。運用端末26はさらに、このカウントをコンテンツ毎、日毎に実行するように構成されても良い。この場合、STB6の出力制御部15は、コンテンツナンバー等を運用端末26にさらに通知する必要がある。
また、コンテンツ記憶部12は、再生中のコンテンツのデータを記憶する第一記憶領域とダウンロード中のコンテンツのデータを記憶する第二記憶領域とを夫々異なる記憶領域として備えるように構成されても良い。この場合、コンテンツ管理部13は、第二記憶領域におけるダウンロードが完了した後に、第二記憶領域における記憶内容を第一記憶領域にコピーするように構成される。コンテンツ管理部13がダウンロードの完了を知るタイミングの例として、コンテンツ配信サーバ18から送信されるアップデートメッセージがSTB6において受信されるタイミング等がある。
また、本発明のコンテンツ配信サーバ18の配信制御部24は、カウンタを用いてEPGの送信を実行するか否かを判断する(S14,S15,S17,S18)のではなく、現在時刻によって判断するように構成されても良い。この場合、例えば、店舗毎にEPG送信の時間を定めることや、EPG送信の時間をコンテンツの再生が実行されない時間(例えば深夜など)に設定することが可能となる。
〔第二実施形態〕
〔〔概要〕〕
本発明の第二実施形態におけるデータ送信システム1aは、基本的な構成は第一実施形態におけるデータ送信システム1(図1参照)と同じである。従って、データ送信システム1aについて、データ送信システム1と異なる構成についてのみ説明する。
データ送信システム1aは、店舗2a,配信センタ3a,コンテンツ制作センタ4,及びインターネット5を含む。
データ送信システム1aでは、データ送信システム1と異なり、店舗2aに設置されたSTB6aにダウンロードされるべきコンテンツを、STB6aではなく配信センタ3aに設置されたコンテンツ配信サーバ18aが判断する。
〔〔システム構成〕〕
次に、データ送信システム1aにおける各構成について、データ送信システム1と異なる構成についてのみ説明する。
〈店舗〉
店舗2aは、STB6の代わりにSTB6aを備える点で第一実施形態における店舗2と異なる。即ち、店舗2aは、STB6a,出力装置7,ルータ8,管理端末9,及び無線LANのアクセスポイント10を含む。以下、店舗2aにおける構成について、第一実施形態における店舗2と異なるSTB6aについて説明する。
〈〈STB〉〉
STB6aの構成は、コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14の代わりにコンテンツ管理部13a,スケジュール管理部14aを備える点で第一実施形態のSTB6と異なる。以下、コンテンツ管理部13a及びスケジュール管理部14aについて説明する。
コンテンツ管理部13aは、CPUやRAMや不揮発性記憶装置やタイマ等を用いて構成される。
コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。コンテンツ管理部13aは、タイマを用いて、定期的(例:数分毎,数時間毎)にコンテンツリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このとき、コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルとともに自装置のプロダクトIDも送信する。また、コンテンツ管理部13aは、コンテンツ配信サーバ18aからコンテンツリストファイルが受信された場合、受信されたコンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に書き込む。この場合、コンテンツ管理部13aはさらに、コンテンツのダウンロードを要求するためのコンテンツダウンロード要求をコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このコンテンツダウンロード要求は、自装置のプロダクトIDを含む。そして、コンテンツ管理部13aは、受信されたコンテンツをコンテンツ記憶部12に書き込む。
コンテンツ管理部13aは、コンテンツの受信が終了した場合、又はダウンロード不要通知(詳細は、コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aとともに説明する)をコンテンツ配信サーバ18aから受信した場合、スケジュール管理部14aへプレイスケジュールリストファイルの送信を命令する。
コンテンツリストファイルの内容は、第一実施形態におけるコンテンツリストファイルと同じであるため、説明を省略する。
スケジュール管理部14は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。スケジュール管理部14aは、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツが出力されるスケジュールを管理する。スケジュール管理部14aは、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツのスケジュールを管理する。このとき、スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツの再生などの命令を出力制御部15へ通知する。
プレイスケジュールリストファイルの内容は、第一実施形態におけるプレイスケジュールリストファイルと同じであるため、説明を省略する。
スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。スケジュール管理部14aは、コンテンツ管理部13aからプレイスケジュールリストファイルの送信命令を受けると、プレイスケジュールリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このとき、スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルとともに自装置のプロダクトIDも送信する。また、スケジュール管理部14aは、コンテンツ配信サーバ18aからプレイスケジュールリストファイルが受信された場合、受信されたプレイスケジュールリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に書き込む。
〈配信センタ〉
配信センタ3aは、コンテンツ配信サーバ18の代わりにコンテンツ配信サーバ18aを備える点で第一実施形態における配信センタ3と異なる。即ち、配信センタ3aは、コンテンツ配信サーバ18a,コンテンツ登録ストレージ19,ルータ20,ルータ21,及び運用端末26を含む。以下、配信センタ3aにおける構成について、第一実施形態における配信センタ3aと異なるコンテンツ配信サーバ18aについて説明する。
〈〈コンテンツ配信サーバ〉〉
コンテンツ配信サーバ18aは、配信先記憶部23,配信制御部24,状態管理部25の代わりに配信先記憶部23a,配信制御部24a,状態管理部25aを備える点で第一実施形態におけるコンテンツ配信サーバ18と異なる。即ち、コンテンツ配信サーバ18aは、通信制御部22,配信先記憶部23a,配信制御部24a,及び状態管理部25aを備える。以下、コンテンツ配信サーバ18aの構成のうち、第一実施形態におけるコンテンツ配信サーバ18と異なる構成についてのみ説明する。
配信先記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。配信先記憶部23は、配信先テーブル23Bを記憶する。図12は、配信先テーブル23Bの例を示す図である。
配信先テーブル23Bは、カウンタの値を持たない点で、第一実施形態における配信先テーブル23Aと異なる。即ち、配信先テーブル23Bは、プロダクトID,IPアドレス,ポート番号,EPGナンバー,及び最新アクセス日時を対応付けて持つ。各値の構成は第一実施形態における配信先テーブル23Aと同じであるため説明を省略する。
配信制御部24aは、CPUやRAM等を用いて構成される。配信制御部24aは、ハートビートコールを受信すると、ハートビートコールに含まれるプロダクトIDを読み出す。また、配信制御部24aは、ハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号とを読み出す。そして、配信制御部24aは、読み出した送信元アドレスと送信元ポート番号とを、読み出したプロダクトIDに対応付けて、配信先テーブル23Bに登録する。また、配信制御部24aは、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を、読み出したプロダクトIDに対応する最新アクセス日時の値として配信先テーブル23Bに登録する。
また、配信制御部24aは、STB6aからコンテンツリストファイルを受信すると、このファイルとともに受信したプロダクトIDに対応するEPGナンバーを配信先テーブル23Bから読み出す。配信制御部24aは、読み出したEPGナンバーに対応するEPGに含まれるコンテンツリストファイルを、コンテンツ登録ストレージ19から読み出す。配信制御部24aは、読み出したコンテンツリストファイルと受信したコンテンツリストファイルとが異なるか否かを判断する。この判断はどのように実行されても良い。例えば、diffコマンドの実行やサイズによって判断されても良い。
二つのファイルが同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに対し、ダウンロード不要通知を送信する。即ち、配信制御部24aは、STB6aに記憶されるコンテンツリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶される最新のコンテンツリストファイルとが同一であるため、STB6aに最新のコンテンツリストファイルをダウンロードする必要がないことを通知する。
一方、二つのファイルが異なる場合、配信制御部24aは、STB6aに対し、コンテンツ登録ストレージ19から読み出した最新のコンテンツリストファイルを送信する。
また、配信制御部24aは、STB6aからプレイスケジュールリストファイルを受信すると、受信したプレイスケジュールリストファイルについても、コンテンツリストファイルについて行う上記処理と同じ処理を実行する。
また、配信制御部24aは、STB6aからコンテンツダウンロード要求を受信すると、このコンテンツダウンロード要求に含まれるプロダクトIDに対応するEPGナンバーを配信先テーブル23Bから読み出す。配信制御部24aは、読み出したEPGナンバーに対応するコンテンツリストファイルをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。配信制御部24aは、読み出したコンテンツリストファイルに含まれるコンテンツナンバーに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24aは、読み出したコンテンツのデータをSTB6aへ送信する。
状態管理部25aは、CPUやRAMやタイマ等を用いて構成される。状態管理部25aは、カウンタの値の書き換えを実行しないことを除けば、第一実施形態における状態管理部25と同じ構成である。
〔〔動作例〕〕
図13は、第二実施形態におけるSTB6aとコンテンツ配信サーバ18aとの動作例を示すシーケンス図である。図13を用いて第二実施形態におけるSTB6aとコンテンツ配信サーバ18aとの動作について説明する。
STB6aの状態管理部17は、定期的及び電源投入後にハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq01)。また、STB6aのコンテンツ管理部13aは、定期的にコンテンツリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq02)。
コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aは、コンテンツリストファイルが受信されると、このコンテンツリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶されるコンテンツリストファイルとが同一か否かを判断する。同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるコンテンツリストファイルを送信する。一方、同一でない場合、配信制御部24aは、STB6aに、ダウンロード不要通知を送信する(Seq03)。
STB6aのコンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイル又はダウンロード不要通知を受信すると、コンテンツ配信サーバ18aに対し、Ack(確認応答)を送信する(Seq04)。
また、コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルを受信した場合、コンテンツダウンロード要求をコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq05)。
コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aは、コンテンツダウンロード要求を受信すると、STB6aに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出し、読み出したコンテンツのデータをSTB6aに送信する(Seq06)。
コンテンツ管理部13aは、ダウンロード不要通知を受信すると、又はコンテンツのデータのダウンロードが終了すると、スケジュール管理部14aに対しプレイスケジュールリストファイルの送信を命令する。スケジュール管理部14aは、この命令を受けると、プレイスケジュールリストをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq07)。
コンテンツ配信サーバ18aは、プレイスケジュールリストが受信されると、このプレイスケジュールリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶されるプレイスケジュールリストファイルとが同一か否かを判断する。同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるプレイスケジュールリストファイルを送信する。一方、同一でない場合、配信制御部24aは、STB6aに、ダウンロード不要通知を送信する(Seq08)。
STB6aのスケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイル又はダウンロード不要通知を受信すると、コンテンツ配信サーバ18aに対し、Ackを送信する(Seq09)。
〔〔作用/効果〕〕
第二実施形態によれば、コンテンツリストファイル及びプレイスケジュールリストファイルがSTB6aにダウンロードされるべきか否かを、STB6aではなくコンテンツ配信サーバ18aが判断する。このため、STB6aにおける処理が軽減される。従って、STB6aは、コンテンツの出力処理をスムーズに行うことが可能となる。
【発明の効果】
本発明によれば、映像データや音声データ等のコンテンツのデータを、コンテンツサーバから離れた位置に設置された端末装置に対し、ネットワークを介して送信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ送信システムの概要を示す図である。
【図2】STBのブロック図である。
【図3】コンテンツリストの例を示す図である。
【図4】プレイスケジュールリストの例を示す図である。
【図5】コンテンツ配信サーバのブロック図である。
【図6】第一実施形態における配信先テーブルの例を示す図である。
【図7】STB電源投入時の動作を示すフローチャートである。
【図8】タイマによるSTBの動作及びコンテンツ配信サーバの動作を示すフローチャートである。
【図9】コンテンツ配信サーバのハートビートコール応答処理における動作を示すフローチャートである。
【図10】STBのEPG受信処理における動作を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ配信サーバのSTB監視処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】第二実施形態における配信先テーブルの例を示す図である。
【図13】第二実施形態におけるSTBとコンテンツ配信サーバとの動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 データ送信システム
2 店舗
3 配信センタ
4 コンテンツ制作センタ
5 インターネット
6 STB
7 出力装置
8 ルータ
9 管理端末
10 アクセスポイント
11 通信制御部
12 コンテンツ記憶部
13 コンテンツ管理部
13A コンテンツリスト
14 スケジュール管理部
14A プレイスケジュールリスト
15 出力制御部
16 出力部
17 状態管理部
18 コンテンツ配信サーバ
19 コンテンツ登録ストレージ
20,21 ルータ
22 通信制御部
23 配信先記憶部
23A 配信先テーブル
24 配信制御部
25 状態管理部
26 運用端末
27 作業端末
28 ルータ
本発明は、複数の位置に設置された複数の映像・音声再生装置に対し、装置の状態や再生内容等の管理を行う装置やシステムに関する。
【従来の技術】
従来、店頭にテレビ及びビデオ(ビデオ機能を有するテレビでも良い)等を設置し、商品やサービスや店舗等についての宣伝(販促)を行うシステムがある。例えば、ビデオテープにダビングされたCF素材(Commercial Film素材:コンテンツ)等が、店頭に設置されたテレビによって放映されることにより宣伝が行われる。このようなシステムの処理の流れについて説明する。
まず、コンテンツが編集・制作され、このコンテンツを含むマスタテープが作成される。必要となるビデオテープの数、即ちこのコンテンツを放映する予定のビデオデッキの数と同数のビデオテープに対し、このマスタテープを用いたダビング・コピーが実行される。作成された(ダビングされた)ビデオテープは、ビデオデッキが設置された各店舗へ配送される。
次に、各ビデオデッキが設置された店舗では、配送されたビデオテープを店員が受け取り、このビデオテープをビデオデッキで再生する。店舗が広い場合などは、複数種類のコンテンツが同一店舗内の異なる位置で同時に放映される場合がある。この場合、店員は、どのビデオテープをどこに設置されたビデオデッキで再生すべきかを判断する必要がある。
ビデオの再生が終了すると、店員はこのビデオテープに対し巻き戻しを実行する。そして、店員は、必要に応じてこのビデオテープを再度再生する。
また、コンテンツによって宣伝する対象となる商品が品切れした場合は、店員は、再生しているビデオテープを品切れ用に作成されたコンテンツを含むビデオテープに取り替え、放映する。
また、コンテンツの内容に変更がある場合、変更された新たなマスタテープについて、再度ダビング・コピーが全台数分行われる。そして、新たにダビング・コピーされたビデオテープは改めて各店舗へ配送される。このとき、古いコンテンツを含むビデオテープが再生されないように、店舗や店員に周知させる必要がある。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記システムには以下の問題があった。ビデオテープの再生場所(コンテンツの放映場所)毎にビデオテープが必要となるため、膨大な数のビデオテープをダビング・コピーする必要があり、多くの労力を必要とした。また、販促を行う店舗は多数あるため、ビデオテープの配送に多大なコストを必要としていた。
また、一般的に、販促に使用されるコンテンツは、その店舗の営業時間の間、繰り返し放映される。このため、ビデオテープの摩耗による画質の低下が顕著に現れていた。また、テープ劣化の進行により、ビデオテープが破損する場合もあった。この場合、マスタテープによるダビング・コピー及び配送が再度実行される必要があった。このようなダビング作業や配送には、多大な労力とコストを必要とした。
また、ビデオテープの再生が終了した場合、店員がそれを確認し、巻き戻し、再生する必要があり、このような作業は店員にとって負担となっていた。同様に、コンテンツによって宣伝される対象となる商品が品切れした場合、店員がそれを確認し、品切れ用に制作されたビデオテープに差し替える必要があるため、店員にとって負担となっていた。さらに、店員がビデオテープの再生が終了したことや商品の品切れに気が付かない場合、販促が正しく実行されなくなるという問題もあった。
また、コンテンツの内容を変更する場合は、改めてマスタテープの作成から配送までの処理を行う必要があり、多大な労力とコストを必要としていた。
本発明は、このような問題を解決し、映像データや音声データやテキストデータ等のコンテンツを、ネットワークを介して受信するコンテンツ出力装置や、コンテンツを離れた位置に設置された装置にネットワークを介して送信するデータ送信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、所定の場所に設置され、所定のコンテンツを出力するコンテンツ出力装置であって、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからネットワークを介してダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードされたコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力する出力手段とを含む。
本発明の第一の態様によれば、ダウンロード手段が、ネットワークを介して、出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからダウンロードする。このようなネットワークの例として、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等がある。また、ダウンロードの形態は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等どのような形態であっても良い。
記憶手段は、このようにしてダウンロードされたコンテンツを記憶する。記憶手段は、どのような記憶装置(例:テープ,ハードディスク,フラッシュメモリ)を用いて構成されても良いが、例えばフラッシュメモリ(例:コンパクトフラッシュ,スマートメディア)のように稼働部の無い記憶装置やハードディスクのように非接触型の記憶装置を用いて構成されることにより、記憶装置などにおける摩耗による故障の問題を解決することが可能となる。
出力手段は、記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力する。
このため、コンテンツ出力装置は、ネットワークを介してコンテンツサーバからコンテンツを受信することが可能となる。従って、コンテンツが記録された記録媒体などの配送における多大なコストと労力を削減することが可能となる。
また、本発明の第一の態様は、前記記憶手段に記憶されたコンテンツの出力スケジュールに係るスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段をさらに含み、前記出力手段は、スケジュール情報に従ってコンテンツを出力するように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様は、前記記憶手段に記憶すべき少なくとも一つのコンテンツのリストを取得するコンテンツリスト取得手段をさらに含み、前記ダウンロード手段は、リストに示されるコンテンツであって前記記憶手段に記憶されていない物を前記コンテンツサーバからダウンロードするように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様は、所定のタイミングで自装置に割り当てられた識別情報を含む自装置の位置登録要求をコンテンツサーバに送信し、前記ダウンロード手段は、コンテンツサーバが前記位置登録要求に含まれる情報に基づいて登録するコンテンツ出力装置の宛先情報を用いて送信するコンテンツを受信するように構成されても良い。
また、本発明の第一の態様の前記出力手段は、コンテンツ出力装置とは別個に設けられた制御装置からのコンテンツの出力制御情報に従ってコンテンツを出力するように構成されても良い。
本発明の第二の態様は、データ送信システムであって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたID及び自装置の宛先を含むデータを前記コンテンツサーバに送信するデータ送信手段とを備える端末装置と、前記データを受信するデータ受信手段と、前記データに含まれるIDとこのデータから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバとを含む。
本発明の第二の態様によれば、端末装置のデータ送信手段は、自装置に割当てられたID及び自装置の宛先を含むデータを生成し、このデータをコンテンツサーバに送信する。コンテンツサーバのデータ受信手段が端末装置からこのデータを受信すると、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたデータに含まれるIDと宛先とを対応付けて記憶する。コンテンツサーバのコンテンツ送信手段は、あるIDを持つ端末装置へコンテンツを送信する場合、宛先記憶手段がこのIDに対応づけて記憶する宛先へコンテンツを送信する。端末装置のコンテンツ受信手段は、コンテンツサーバから送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ記憶手段に受信したコンテンツを書き込む。
このため、コンテンツサーバは、端末装置の宛先とIDとをあらかじめ設定される必要がない。従って、端末装置の宛先が変更される場合も、コンテンツサーバにおいて変更処理を行う必要が無く、サーバ管理者等の負担が軽減される。また、端末装置の宛先が自動的に変更されるように構成されたシステムであっても、宛先の変更が自動的にコンテンツサーバに反映されるため、サーバ管理者等の負担が軽減される。
また、本発明の第二の態様は、前記端末装置から送信される前記データに含まれるこの端末装置の宛先を他の宛先に変更する中継装置をさらに含み、前記宛先記憶手段は、宛先として前記他の宛先を記憶するように構成されても良い。
このように構成された本発明の第二の態様によれば、中継装置は、端末装置から送信されるデータに含まれる端末装置の宛先を他の宛先に変更し、コンテンツサーバに送信する。そして、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたデータに含まれる端末装置のIDと他の宛先とを対応付けて記憶する。
本発明の第三の態様は、データ送信システムであって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段とを備える端末装置と、前記パケットを受信するパケット受信手段と、前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバと、前記端末装置と同じLANに備えられ、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号と他のポート番号とを対応付けて記憶し、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号を自装置に割り当てられたグローバルアドレス及び前記他のポート番号に書き換えて送出する中継装置とを含み、前記宛先記憶手段は、宛先として前記グローバルアドレスと前記他のポート番号とを記憶する。
本発明の第三の態様によれば、端末装置のパケット送信手段は、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを生成し、このパケットをコンテンツサーバに送信する。このようなパケットの例として、IPデータグラムやIPパケット等がある。
この端末装置と同じLANに備えられる中継装置は、この端末装置からパケットを受信し、このパケットのヘッダに含まれる送信元アドレス及び送信元ポート番号と他のポート番号とを対応付けて記憶する。そして、中継装置は、パケットのヘッダの送信元アドレス及び送信元ポート番号とを自装置に割り当てられたグローバルアドレス及び他のポート番号に書き換えて、このパケットの送信先へ送出する。
コンテンツサーバのパケット受信手段がこのパケットを受信すると、コンテンツサーバの宛先記憶手段は、受信されたパケットに含まれるIDとパケットのヘッダに含まれる端末装置の宛先を対応付けて記憶する。即ち、宛先記憶手段は、このIDと、中継装置のグローバルアドレス及び他のポート番号とを対応付けて記憶する。コンテンツサーバのコンテンツ送信手段は、あるIDを持つ端末装置へコンテンツを送信する場合、宛先記憶手段がこのIDに対応づけて記憶する宛先へコンテンツを送信する。
端末装置のコンテンツ受信手段は、コンテンツサーバから送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ記憶手段に受信したコンテンツを書き込む。
このため、端末装置がローカルアドレスのみを持つ装置である場合であっても、コンテンツサーバは、端末装置の宛先とIDとをあらかじめ設定されることなく、端末装置の宛先とIDとの対応を得ることができる。
また、本発明の第二の態様及び第三の態様の前記端末装置は、コンテンツの再生開始時刻及び再生終了時刻とを含む再生スケジュールを記憶するスケジュール記憶手段と、前記再生開始時刻に該当するコンテンツの再生を開始し、前記再生終了時刻までにこのコンテンツを繰り返し再生し続ける制御手段とをさらに備えるように構成されても良い。
本発明の第四の態様は、端末装置であって、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段とを備える。
本発明の第五の態様は、コンテンツサーバであって、送出先である端末装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記端末装置から受信するパケット受信手段と、前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備える。
【発明の実施の形態】
次に、図を用いて本発明の実施形態におけるデータ送信システムについて説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
〔第一実施形態〕
〔〔概要〕〕
図1は、本発明の第一実施形態におけるデータ送信システム1の概要を示す図である。図1を用いてデータ送信システム1について説明する。
データ送信システム1は、店舗2,配信センタ3,コンテンツ制作センタ4,及びインターネット5を含む。
データ送信システム1では、コンテンツ制作センタ4において制作されたコンテンツ(例えばCF素材)がインターネット5を介して配信センタ3へ送信・登録される。各店舗2に設置されたSTB(Set Top Box:詳細は後述する)6は、それぞれに設定されたスケジュールに従って、配信センタ3に登録されているコンテンツのうち、必要なコンテンツを選択しダウンロードする。そして、各店舗2のSTB6は、ダウンロードしたコンテンツを、それぞれに設定されたスケジュールに従って再生(放映)する。
各店舗2と配信センタ3とコンテンツ制作センタ4とには、それぞれに一つのグローバルアドレスが割り当てられる。また、店舗2の各STB6にはプライベートアドレス(ローカルアドレス)が割り当てられる。このため、STB6と配信センタ3とが通信を行うにあたり、店舗2のルータによってIPマスカレードが実行される。
〔〔システム構成〕〕
次に、データ送信システム1における各構成について説明する。
〈店舗〉
店舗2には、STB6,出力装置7,ルータ8,管理端末9,及び無線LANのアクセスポイント10が設置されている。
配信センタ3からインターネット5を介して店舗2へ送信されるコンテンツのデータは、さらにルータ8及びアクセスポイント10を介し、STB6によって受信される。そして、STB6によって受信されたコンテンツのデータは、STB6に接続された出力装置7によって再生される。また、各STB6の動作、設定等は、管理端末9を用いて管理される。以下、店舗2における各装置について説明する。
〈〈STB〉〉
図2は、本発明によるSTB6のブロック図である。図2を用いてSTB6について説明する。STB6は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。STB6は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、通信制御部11,コンテンツ記憶部12,コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14,出力制御部15,出力部16,及び状態管理部17等を含む装置として機能する。
STB6では、通信制御部11を介してアクセスポイント10との通信が実行される。コンテンツ管理部13とコンテンツ記憶部12とが、配信センタ3から配信されるコンテンツのデータを管理する。また、スケジュール管理部14がコンテンツ再生のスケジュールを管理する。そして、スケジュール管理部14の命令に応じて、出力制御部15と出力部16とがコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツのデータを出力装置7へ出力する。以下、STB6が備える各構成について説明する。
通信制御部11は、無線LANカードや無線LANボード等を用いて構成される。通信制御部11は、アクセスポイント10に応じた装置を用いて構成される。例として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics)802.11a,IEEE802.11b,HiSWANa(High Speed Wireless Access Network type a:ハイスワンエー)等がある。通信制御部11は、アクセスポイント10とSTB6とにおける通信データの送受信を実行する。
コンテンツ記憶部12は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。コンテンツ記憶部12は、配信センタ3から配信されるコンテンツのデータを記憶する。このようなコンテンツのデータの例として、MPEG(Moving Picture Experts Group)1/2/4,MP3(MPEG−1 Audio Layer−3),MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等がある。また、コンテンツ記憶部12は、インフォーマル機能を実行するための設定ファイルを記憶する。設定ファイルは、テロップの文字列,テロップの表示回数(連続表示回数),表示時間(連続表示時間),テロップの表示速度,テロップの表示場所,フォントサイズ,フォントタイプ等を含む。
コンテンツ管理部13は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。コンテンツ管理部13は、コンテンツ記憶部12が記憶するコンテンツのデータを管理する。コンテンツ管理部13は、配信センタ3から受信されたコンテンツリストファイルを用いてEPG(Electronic Program Guide)処理を実行し、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツのデータを管理する。
コンテンツ管理部13は、コンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。コンテンツリストファイルは、EPGに含まれるファイルである。また、EPGは、配信センタ3に設置されたコンテンツ配信サーバ18から送信される。
図3は、コンテンツ管理部13が記憶するコンテンツリストファイルに含まれるコンテンツリスト13Aの例を示す図である。コンテンツリスト13Aは、このSTB6にダウンロードされるべき少なくとも一つのコンテンツを示す番号(コンテンツナンバー)及び、各コンテンツの更新日時(作成日時)を含む。ダウンロードされるべきコンテンツには、プレイスケジュールリストのスケジュールに従って再生されるコンテンツと、臨時(緊急時)に再生されるコンテンツとがある。臨時に再生されるコンテンツの例として、再生される予定のコンテンツに対応する商品が品切れである場合に再生されるコンテンツ等がある。また、コンテンツリストファイルはSTB6毎に制作されるため、店舗限定のコンテンツ等を含むように構成することもできる。
コンテンツ管理部13は、EPG受信処理を実行することにより、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツを管理する。以下、EPG受信処理について説明する。
コンテンツ管理部13は、受信された最新のコンテンツリストに含まれるコンテンツと、自身が記憶するコンテンツリスト13A(即ち、前回受信されたコンテンツリスト13A)に含まれるコンテンツとを比較し、更新されたコンテンツの有無を判断する。具体的には、コンテンツ管理部13は、自身が記憶するコンテンツリスト13Aに含まれないコンテンツが最新のコンテンツリストに含まれる場合に、更新されたコンテンツが有ると判断する。また、コンテンツ管理部13は、自身が記憶するコンテンツリスト13Aに含まれるコンテンツのうち、最新のコンテンツリストにおける更新日時の方が新しい日時である場合に、更新されたコンテンツが有ると判断する。
コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツがある場合、該当する最新のコンテンツを配信センタ3からダウンロードし、コンテンツ記憶部13に書き込む。このとき、コンテンツ管理部13は、コンテンツ記憶部12に記憶された古いコンテンツを削除する。古いコンテンツとは、コンテンツリストに含まれないコンテンツや、最新のコンテンツがダウンロードされた場合の同じコンテンツナンバーを持つ古いコンテンツを指す。
スケジュール管理部14は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。スケジュール管理部14は、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツが出力(再生)されるスケジュールを管理する。スケジュール管理部14は、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツのスケジュールを管理する。このとき、スケジュール管理部14は、プレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツの再生などの命令を出力制御部15へ通知する。
スケジュール管理部14は、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルを、自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。図4は、スケジュール管理部14が記憶するプレイスケジュールリストファイルに含まれるプレイスケジュールリスト14Aの例を示す図である。プレイスケジュールリスト14Aは、項目として、ADタイプ(ADvertisement Type),ファイルネーム(File Name),ファイルテキストネーム(File Text Name),開始時刻(Start Time),終了時刻(End Time)を持つ。各項目について説明する。
ADタイプは、コンテンツ等のデータのファイル属性を示す。ADタイプの例として、MPEG,TEXT,JPEG等がある。ここで、TEXTの属性を持つファイルは、インフォーマル機能を実行するための設定ファイルを示す。
ファイルネームは、コンテンツ等のデータを含むファイルの名称を示す。ファイルテキストネームは、コンテンツ等の内容を示す文字列である。開始時刻と終了時刻は、夫々コンテンツ等の再生開始時刻と再生終了時刻とを示す。なお、あるコンテンツの再生において、終了時刻になるまえに再生が完了した場合、このコンテンツについて終了時刻まで繰り返し再生が実行される(プレイバック)。この他、プレイスケジュールリスト14Aは、開始日,終了日等のスケジュールの項目を持つように構成されても良い。
スケジュール管理部14は、コンテンツ管理部13によるEPG受信処理が終了し、プレイスケジュールリストに示される各コンテンツのデータがコンテンツ記憶部12に記憶されていることを確認し、満足されていれば、ダウンロードされた新しいプレイスケジュールリスト14Aに基づいて新しいコンテンツの放映を実行する。
出力制御部15は、CPUやRAM等を用いて構成される。出力制御部15は、スケジュール管理部14や通信制御部11から通知される命令に従って、テロップやコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツ等を出力する。
出力制御部15は、通知された命令がコンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツに関する命令である場合、このコンテンツについて再生、一時停止、停止、早送り、巻き戻し等の処理を実行する。
また、出力制御部15は、通知された命令がインフォーマル等の宣伝手段に関する命令である場合、この命令に従って宣伝手段を実行する。例えば、この宣伝手段がテキストマスカレーディング機能(Text Masquerading機能:インフォーマル機能)である場合、即ち動画を再生しながらスクリーン中に任意の文字列(テロップ)を流動的に表示させる機能である場合、命令に含まれる文字列について再生、一時停止、停止などの処理を実行する。このような命令には、テロップの設定値が含まれる。テロップの設定値は、テロップの表示回数,表示時間,テロップの表示速度,テロップの表示場所,フォントサイズ,フォントタイプ等の値を含む。
また、このような命令には、コンテンツ記憶部12に記憶されるインフォーマル機能を実行するための設定ファイルを実行することを指示する命令もある。
出力部16は、外部インタフェースやデコーダ等を用いて構成される。このような外部インタフェースの例として、出力端子を備えるビデオカードがある。ビデオカードの出力端子は、このSTB6が接続される出力装置7の形態に応じて構成される。デコーダは、コンテンツデータをハードウェアによりデコードする必要がある場合などに用いる。出力部16は、出力制御部15から受け取るコンテンツデータを、必要に応じてデコードした後に出力装置7へ送出する。
状態管理部17は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置やタイマ等を用いて構成される。状態管理部17は、STB6の状態を配信センタ3へ報告する。状態管理部17は、タイマを用いて定期的にハートビートコール(Heart beat call)を配信センタ3へ送信する。
ハートビートコールとは、発信元のSTB6の宛先を配信センタ3へ通知するためのデータである。また、ハートビートコールは、定期的に配信センタ3へ送信されることにより、発信元のSTB6の状態を配信センタ3へ通知する。
また、状態管理部17は、電源投入時など、あらかじめ設定されたタイミングでもハートビートコールを配信センタ3へ送信する。このタイミングは、管理端末9や配信センタ3の運用端末26によって設定・変更される。
ハートビートコールは、プロダクトIDを含む。プロダクトIDは、各STB6に一意に割り当てられる12桁の数字であり、STB6間で重複しない値である。状態管理部17は、自身が備える不揮発性記憶装置に、自装置のプロダクトID及びハートビートコールの送信タイミング(例:クロック数,時間)を記憶する。
また、STB6は、不図示の設定値記憶部を備える。設定値記憶部は、不揮発性記憶装置によって構成され、各種設定値を記憶する。設定値の具体例として、配信センタ3のグローバルアドレス,自装置に割当てられているローカルアドレス等がある。
〈〈出力装置〉〉
出力装置7は、STB6からコンテンツデータを入力され、入力されたコンテンツデータを出力する。コンテンツデータには、映像(動画)データ,音声データ,静止画データ,テキストデータ等があり、出力装置7は入力されるコンテンツデータに応じた構成をとる。一般的には、出力装置7は、TV,ディスプレイ装置,スピーカ等を用いて構成される。
〈〈ルータ〉〉
まず、ルータ8の構成について説明する。ルータ8は、一般的に使用されるブロードバンドルータを用いて構成される。店舗2にはグローバルアドレスを持たない複数台のSTB6が備えられるため、ルータ8は、IPマスカレード機能を備えるブロードバンドルータを用いて構成される。ルータ8は、店舗2とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、店舗2とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ8は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ8は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。
次にルータ8における設定について説明する。ルータ8は、セキュリティの向上を図るため、配信センタ3との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ8は、フィルタリングを実行し、配信センタ3から送信されたパケットのみを店舗2内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ8は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ8は、店舗2内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ8又は配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ8は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
〈〈管理端末〉〉
管理端末9は、店舗2に設置されている各STB6について、管理者が各種設定や操作を行うための装置である。具体的には、管理端末9は、管理者が店舗2に設置されている各STB6で放映されているコンテンツの確認や変更を行うための装置である。例えば、STB6で放映されているコンテンツがある商品の宣伝である場合に、この商品が品切れした際に、管理者は管理端末9を用いて放映されているコンテンツを変更する。また、管理者はモニターの追加によるメーカーの確認などに管理端末9を使用する。また、管理者は、放映されているコンテンツにインフォーマル機能を用いる際に、管理端末9を用いてキャラクタ入力や制御等の作業を実行する。また、管理者は、管理端末9を用いて、STB6のプレイスケジュールリスト14Aの内容を変更することができる。また、管理者は、管理端末9を用いて、プレイスケジュールリスト14Aに含まれないコンテンツを割り込みで再生させることができる。このため、管理端末9は以下のように構成される。
管理端末9は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成される。管理端末9は、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやスピーカ等の出力装置、無線LANカード等の通信制御装置を備える。管理端末9は、同じ店舗2に設置される各STB6と通信可能に構成される。
〈〈アクセスポイント〉〉
アクセスポイント10は、店舗2において無線LANを使用するためのアクセスポイントを用いて構成される。アクセスポイント10は、上流側はルータ8と接続され、下流側は各STB6と接続される。このとき、管理端末9は、アクセスポイント10の下流側に接続されても良い。
アクセスポイント10は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11a,IEEE802.11b,HiSWANa等の規格に準拠した装置を用いて構成される。
〈配信センタ〉
配信センタ3には、コンテンツ配信サーバ18,コンテンツ登録ストレージ19,ルータ20,ルータ21,運用端末26が設置される。配信センタ3では、コンテンツ登録ストレージ19が、コンテンツ制作センタ4からインターネット5とルータ21とを介してコンテンツのデータ等を受信し記憶する。また、配信センタ3では、コンテンツ配信サーバ18が、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるEPGやコンテンツのデータ等を読み出し、ルータ20,インターネット5を介して店舗2のSTB6へ送信する。また、配信センタ3では、管理者が運用端末26を使用して、任意の店舗2に設置された任意のSTB6を操作・管理する。以下、配信センタ3が含む各構成について説明する。
〈〈コンテンツ配信サーバ〉〉
図5は、本発明によるコンテンツ配信サーバ18のブロック図である。コンテンツ配信サーバ18は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。コンテンツ配信サーバ18は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、通信制御部22,配信先記憶部23,配信制御部24,及び状態管理部25等を含む装置として機能する。
コンテンツ配信サーバ18では、配信制御部24が店舗2のSTB6からハートビートコールを受信し、STB6のプロダクトIDとIPアドレスとの対応を配信先記憶部23に登録する。また、コンテンツ配信サーバ18では、配信制御部24が、配信先記憶部23の登録内容に応じて、各STB6へ送信すべきEPGを決定し、コンテンツ登録ストレージ19から読み出したEPGを送信する。また、コンテンツ配信サーバ18では、状態管理部25が、受信されるハートビートコールと配信先記憶部23の記憶内容とを基に、各STB6の状態を監視する。以下、このように動作するコンテンツ配信サーバ18が備える各構成について説明する。
通信制御部22は、ネットワークボード等を用いて構成される。通信制御部22は、配信センタ3のネットワークで使用されるネットワーク形態に応じたネットワークボード等を用いて構成される。
配信先記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。配信先記憶部23は、配信先テーブル23Aを記憶する。図6は、配信先テーブル23Aの例を示す図である。
配信先テーブル23Aは、プロダクトID,IPアドレス,ポート番号,EPGナンバー,最新アクセス日時,及びカウンタの値を対応付けて持つ。IPアドレスとポート番号は、対応するプロダクトIDを持つSTB6へデータを送信する際に送信先アドレスと送信先ポート番号として使用する値である。この値は、STB6から送信されるハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号から得られる。従って、IPアドレスはグローバルアドレスの値を持つ。
EPGナンバーは、対応するプロダクトIDを持つSTB6へ送信されるべきEPGの番号を示す。EPGは、コンテンツリストファイルとプレイスケジュールリストファイルとを含む。EPGのデータは、コンテンツ登録ストレージ19に、EPGナンバーと対応付けて記憶される。
最新アクセス日時は、対応するプロダクトIDを持つSTB6からコンテンツ配信サーバ18が受信する最新のハートビートコールの受信日時を示す。
カウンタは、0〜59の整数を持ち、コンテンツ配信サーバ18が、対応するプロダクトIDを持つSTB6からハートビートコールを受信した回数を示す。配信先テーブル23AのプロダクトIDとEPGナンバーとは、管理者が運用端末26を使用した場合にのみ書き換えられる。
配信制御部24は、CPUやRAM等を用いて構成される。配信制御部24は、ハートビートコールを受信すると、ハートビートコールに含まれるプロダクトIDを読み出す。また、配信制御部24は、ハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号とを読み出す。そして、配信制御部24は、読み出した送信元アドレスと送信元ポート番号とを、読み出したプロダクトIDに対応付けて、配信先テーブル23Aに登録する。また、配信制御部24は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を、読み出したプロダクトIDに対応する最新アクセス日時の値として配信先テーブル23Aに登録する。このとき、配信制御部24は、対応するカウンタの値に1を加算する。ただし、配信制御部24は、カウンタの値”59”に”1”を加算する場合、カウンタの値を”0”と書き換える。
配信制御部24は、カウンタの値を”1”と書き換えた場合、このカウンタに対応するEPGナンバーに該当するEPGをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24は、読み出したEPGを、このカウンタに対応するIPアドレスとポート番号を送信先としたパケットとして送信する。
また、配信制御部24は、通信制御部22を介してSTB6からコンテンツダウンロード要求を受信すると、このコンテンツダウンロード要求に含まれるコンテンツナンバーに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24は、読み出したコンテンツのデータを、コンテンツダウンロード要求の送信元であるSTB6へ送信する。
状態管理部25は、CPUやRAMやタイマ等を用いて構成される。状態管理部25は、定期的に配信先テーブル23Aの最新アクセス日時を参照し、この値が初期値(例えば”NULL”)でない場合、この値と現在日時の時間差を算出する。状態管理部25は、この時間差が閾値(例:数十秒,数分)を超えた場合、この最新アクセス日時に対応するプロダクトIDを読み出し、最新アクセス日時とともに運用端末26へ通知する。このとき、状態管理部25は、この最新アクセス日時に対応するカウンタの値を”0”に書き換え、この最新アクセス日時を初期値に書き換える。
〈〈コンテンツ登録ストレージ〉〉
コンテンツ登録ストレージ19は、不揮発性記憶装置などを用いて構成される。コンテンツ登録ストレージ19は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)のように冗長性を備える装置として構成されても良い。
コンテンツ登録ストレージ19は、EPGをEPGナンバーと対応付けて記憶する。即ち、コンテンツ登録ストレージ19は、コンテンツリストファイル及びプレイスケジュールリストファイルを、EPGナンバーと対応付けて記憶する。また、コンテンツ登録ストレージ19は、コンテンツのデータをコンテンツナンバーと対応付けて記憶する。コンテンツ登録ストレージ19が記憶するEPG,EPGナンバー,コンテンツのデータ,及びコンテンツナンバーは、コンテンツ制作センタ4から登録される。
〈〈ルータ〉〉
ルータ20,21は、一般的に使用されるブロードバンドルータを用いて構成される。配信センタ3には複数台の通信端末(コンテンツ配信サーバ18,運用端末26等)が備えられるため、ルータ20,21は、静的IPマスカレード機能を備えるブロードバンドルータを用いて構成される。ルータ20,21は、配信センタ3とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、配信センタ3とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ20,21は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ20,21は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。また、ルータ20とルータ21とはそれぞれ異なる構成(例:ルータ20はADSLルータでありルータ21はFTTHルータ)を用いて構成されても良い。
次にルータ20における設定について説明する。ルータ20は、セキュリティの向上を図るため、各店舗2との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ20は、フィルタリングを実行し、各店舗2から送信されたパケットのみを配信センタ3内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ20は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが店舗2のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ20は、配信センタ3内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ20又は店舗2のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ20は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
ルータ20の設定と同様に、ルータ21も、コンテンツ制作センタ4との通信のみを行うように設定される。ルータ21のフィルタリングの設定は、ルータ20の説明において店舗2をコンテンツ制作センタ4に置き換えた設定がされる。
〈〈運用端末〉〉
運用端末26は、コンテンツ登録ストレージ19や各店舗2に設置されたSTB6の管理・設定を行うために、管理者によって使用される。管理者は、運用端末26を使用し、リモートコントロールにて各店舗2に設置されたSTB6の状況を確認する。運用端末26は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を用いて構成され、以下のように動作する。
運用端末26は、コンテンツ配信サーバ18から最新アクセス日時とプロダクトIDとを通知されると、この二つの値を対応付けてログとして記憶する。この他にも、運用端末26は、コンテンツ制作センタ4からコンテンツ登録ストレージ19へのデータ更新の際(コンテンツ制作者名,コンテンツ制作日時,コンテンツナンバー等をログとして記憶)や、コンテンツ配信サーバ18からSTB6へのコンテンツ,EPGのダウンロードの際(プロダクトID,ダウンロード日時,コンテンツナンバー,EPGナンバー等をログとして記憶)等に履歴(ログ)を記憶する。運用端末26は、管理者の要求に応じて、記憶したログをCSV(Comma Separated Value)ファイルとして出力する。
また、運用端末26は、コンテンツ配信サーバ18から最新アクセス日時とプロダクトIDとを通知されると、通知されたプロダクトIDに対応するSTB6と同じ店舗の管理端末9に対し、通知された二つの値を確認信号として通知する。
〈コンテンツ制作センタ〉
コンテンツ制作センタ4は、作業端末27,ルータ28を含む。コンテンツ制作センタ4では、管理者は、作業端末27を用いてコンテンツを制作し、制作したコンテンツを、ルータ28及びインターネット5を介して配信センタ3へ登録する。以下、コンテンツ制作センタ4が含む各構成について説明する。
〈〈作業端末〉〉
作業端末27は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理端末又はコンテンツ制作の専用ハードウェアを用いて構成され、STB6で放映されるコンテンツを制作するために、管理者によって使用される。また、作業端末27は、EPG,インフォマーシャル等のデータを制作するために、管理者によって使用される。また、作業端末27は、管理者の操作によって、制作されたコンテンツ,EPG,インフォマーシャル等のデータを登録センタ3へ送信し登録する。
〈〈ルータ〉〉
ルータ28は、コンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態に応じたブロードバンドルータを用いて構成される。例えば、コンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態がADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である場合、ルータ28は、ADSLモデムを含むADSLルータを用いて構成される。ただし、ルータ28は、通常のブロードバンドルータとADSLモデムとを別々に用いて構成されても良い。
次にルータ28における設定について説明する。ルータ28、セキュリティの向上を図るため、配信センタ3との通信のみを行うように設定される。具体的には、ルータ28は、フィルタリングを実行し、配信センタ3から送信されたパケットのみをコンテンツ制作センタ4内のネットワークへ通過させる。即ち、ルータ28は、インターネット5から受信したパケットのうち、送信元アドレスが配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。また、ルータ28は、コンテンツ制作センタ4内のネットワークから受信したパケットのうち、送信先アドレスがルータ28又は配信センタ3のアドレスであるパケットのみを通過させる。さらに、ルータ28は、ステートフルインスペクション等のセキュリティ機能を備えるように構成されても良い。
〔〔動作例〕〕
図7〜図11は第一実施形態によるデータ送信システム1の動作を示すフローチャートである。以下、第一実施形態によるデータ送信システム1の動作について説明する。
図7は、電源投入時のSTB6の動作を示すフローチャートである。まず、図7を用いて電源投入時のSTB6の動作について説明する。
STB6に電源が投入されると(S01)、状態管理部17はハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18へ送信する(S02)。コンテンツ配信サーバ18は、ハートビートコールを受信すると(S03)、ハートビートコール応答処理を実行する(S04)。ハートビートコール応答処理については、図9を用いて後述する。STB6は、コンテンツ配信サーバ18から、ハートビートコール応答処理の結果としてEPGを受信すると、EPG受信処理を実行する(S35)。EPG受信処理については、図10を用いて後述する。そして、STB6の状態管理部17は、EPG受信処理の後にタイマをスタートさせる(S36)。
図7のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、EPG受信処理を含めて、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。
図8は、タイマによるSTB6の動作及びコンテンツ配信サーバ18の動作を示すフローチャートである。次に、図8を用いてこの動作について説明する。
状態管理部17は、タイマをスタートさせ(S05)、一定時間が経過すると(S06−Yes)、ハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18へ送信する(S07)。コンテンツ配信サーバ18は、ハートビートコールを受信すると(S08)、ハートビートコール応答処理を実行する(S09)。ハートビートコール応答処理については、図9を用いて後述する。STB6は、コンテンツ配信サーバ18から、ハートビートコール応答処理の結果としてEPGを受信すると、EPG受信処理を実行する(S37)。EPG受信処理については、図10を用いて後述する。そして、STB6の状態管理部17は、EPG受信処理の後に、再度、タイマをスタートさせる(S05)。
図8のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、EPG受信処理を含めて、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。
図9は、コンテンツ配信サーバ18のハートビートコール応答処理における動作を示すフローチャートである。図9を用いてハートビートコール応答処理について説明する。
配信制御部24は、受信されたハートビートコールからプロダクトIDを読み出す(S10)。配信制御部24は、さらに、受信されたハートビートコールを含むパケットのヘッダから送信元アドレス及び送信元ポート番号を読み出す(S11)。配信制御部24は、現在日時を取得し(S12)、取得及び読み出した値を配信先テーブル23Aに登録する(S13)。
配信制御部24は、登録した送信元アドレス等に対応するカウンタの値が”59”か否かを判断する(S14)。カウンタの値が”59”である場合(S14−Yes)、配信制御部24はカウンタの値を”0”とし(S15)、処理を終了する(S16)。一方、カウンタの値が”59”ではない場合(S14−No)、配信制御部24は、カウンタの値をインクリメントする(S17)。即ち、配信制御部24は、カウンタの値に”1”を加算する。
次に、配信制御部24は、カウンタの新たな値が”1”か否かを判断する(S18)。カウンタの新たな値が”1”でない場合(S18−No)、配信制御部24は処理を終了する(S16)。一方、カウンタの新たな値が”1”である場合(S18−Yes)、配信制御部24は、このカウンタに対応するEPGナンバーを読み出す(S19)。そして、配信制御部24は、読み出したEPGナンバーに対応するEPGをコンテンツ登録ストレージ19から読み出し(S20)、読み出したEPGをSTB6へ送信し(S21)、処理を終了する(S16)。
図10は、EPGを配信センタ3から受信したSTB6の動作、即ちSTB6によるEPG受信処理の動作を示すフローチャートである。図10を用いてEPG受信処理の動作について説明する。
EPGが受信されると(S22)、コンテンツ管理部13は、受信されたEPGに含まれるコンテンツリストファイルと、自身が記憶するコンテンツリストファイルとを比較する(S23)。そして、コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツの有無を判断する(S24)。更新されたコンテンツが無い場合(S24−No)、コンテンツ管理部13は、処理を終了する(S25)。一方、更新されたコンテンツが有る場合(S24−Yes)、コンテンツ管理部13は、更新されたコンテンツを配信センタ3からダウンロードする(S26)。このとき、コンテンツ管理部13は、新たなコンテンツリストファイルを記憶し(S27)、処理を終了する(S25)。
図10のフローチャートにおける動作は、STB6が既にコンテンツの再生を実行している場合、コンテンツ再生のバックグラウンド処理として実行される。図11は、コンテンツ配信サーバ18のSTB監視処理の動作を示すフローチャートである。図11を用いてSTB監視処理について説明する。
状態管理部25は、タイマをスタートさせ(S28)、一定時間が経過すると(S29−Yes)、配信先テーブル23Aが含む最新アクセス日時を参照する(S30)。状態管理部25は、現在日時を取得し(S31)、2値の値の差、即ち現在日時と最新アクセス日時との差が閾値を超えているか否かを判断する(S32)。2値の差が閾値を超えていない場合(S32−No)、状態管理部25は処理を終了し(S33)、再びタイマをスタートする(S28)。一方、2値の差が閾値を超えている場合(S32−Yes)、状態管理部25は、読み出した最新アクセス日時とこの最新アクセス日時に対応するプロダクトIDとを、運用端末26へ通知する(S34)。そして、状態管理部25は、処理を終了し(S33)、再びタイマをスタートする(S28)。
〔〔作用/効果〕〕
第一実施形態によれば、コンテンツ配信サーバ18は、各STB6へパケットを送信するためのアドレスやポート番号をあらかじめ記憶せず、各STB6から受信するハートビートコールの内容に基づいて各STB6へパケットを送信するためのアドレスやポート番号を得る。このため、STB6について設定の変更や店舗の移動などを実行した場合であっても、コンテンツ配信サーバ18においてなんら設定を変更する必要がない。
また、コンテンツのデータ等は、コンテンツ配信サーバ18から各店舗2に設置された各STB6へ自動的に送信される。このため、コンテンツのデータ等を含むカセット等の記録媒体を配送することにより、コスト削減や処理の軽減をはかることができる。
また、コンテンツのデータ等は、ビデオデッキのように再生手段として駆動部(ヘッド等)を含む装置ではなく、CPUやRAM等を用いた装置、即ちSTBによって再生される。このため、装置の故障率を軽減することによりコストの削減を図ることが可能となる。
また、コンテンツの再生は、プレイスケジュールリストの終了時刻までプレイバックにより継続するため、例えば終了時刻を店舗2の閉店時刻に合わせることにより、ターンキーソリューション、即ち管理者はSTB6の電源を投入するだけでSTB6が自動的に動作し続ける。このため、店舗2におけるSTB6の管理者の負担を軽減することが可能となる。
また、運用端末26は、プロダクトID及び最新アクセス日時を対応付けてログを記憶するため、このログをSTB6毎にソートして出力することが可能となる。また、運用端末26は、同様の理由により、ログとして記憶する他の情報(コンテンツ制作者やコンテンツナンバー等)についてもソートして出力することが可能である。このため、管理者はソートを実行することにより、このログの内容の確認が容易となる。
〔〔変形例〕〕
第一実施形態では、店舗2の通信形態として無線LANを用いてシステムが構築されたが、他の通信形態を用いて構成されても良い。例えば、BlueToothのポイント・ツー・マルチポイント接続等の無線通信や、100BASE−T等の有線のLANを用いて構成されても良い。また、店舗2が小規模であるためにSTB6が1台しか設置されない場合、BlueToothのポイント・ツー・ポイント等の、1対1の無線通信を用いて構成されても良い。
また、上記記載では、STB6がコンテンツのデータ転送の際に使用するプロトコルについて限定されていないが、FTP(File Transfer Protocol)のように汎用プロトコルを使用しても良いし、独自のプロトコルを使用しても良い。なお、独自のプロトコルを使用した場合、セキュリティの向上を図ることができる。
また、店舗2と配信センタ3及び/又はコンテンツ制作センタ4と配信センタ3は、VPN(Virtual Private Network)を用いて通信を行うように構成されても良い。
また、STB6についての電源投入は、店舗2における管理者が手動で行われても良いし、タイマを用いて自動的に行われても良い。
また、コンテンツ管理部13は、新たにダウンロードされるコンテンツのデータを記憶する領域がコンテンツ記憶部12に不足しているか否かを判断し、不足している場合には、不要となる(即ち新たなコンテンツリスト13Aに示されていない)コンテンツのデータを削除し、新たにダウンロードされるコンテンツの記憶領域を確保した後にダウンロードを実行するように構成されても良い。
また、通信制御部11,コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14,状態管理部17,設定値記憶部が備える不揮発性記憶装置は、容易に取り外し可能に構成されても良い。具体例としては、コンパクトフラッシュやスマートメディア等がある。さらに、上記各不揮発性記憶装置は、一つの装置として設けられても良い。このように構成されることにより、STB6に障害が発生した場合に、障害が発生したSTB6から不揮発性記憶装置を取りだし他のSTB6に装着させて予備系として動作させることが可能となる。
また、店舗2,配信センタ3,及びコンテンツ制作センタ4とインターネット5とを結ぶ通信路形態は、FTTH(Fiber To The Home)等、ADSL以外の高速回線を用いて構成されても良い。
また、配信センタ3には、複数のグローバルアドレスが割当てられても良い。例えばコンテンツ配信サーバ18に固有のグローバルアドレスが割当てられても良い。この場合、ルータ20,21は、静的IPマスカレード機能を備えなくとも良い。また、この場合、ルータ20,21は、ブロードバンドルータではなく、他のルータを用いて構成されても良い。
また、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツの削除は、コンテンツリストファイルが修正されることによって遂行されるように構成されても良い。
また、ハートビートコール応答処理において、配信制御部24は、EPGに含まれるコンテンツリストファイルのみをSTB6にまず送信し(S21に相当:図9参照)、その後STB6からプレイスケジュールリストファイル要求を受信した後にプレイスケジュールリストファイルをSTB6へ送信するように構成されても良い。この場合、STB6は、まずコンテンツリストファイルのみを受信し、EPG受信処理(S22〜S27:図10参照)の後にプレイスケジュールリストファイル要求を配信サーバ18へ送信し、受信したプレイスケジュールリストファイルを記憶するように構成される。
また、STB6は、不図示のHTTPD実行部を備えるように構成されても良い。この場合、HTTPD実行部は、HTTPD(Hyper Text Transfer Protocol Daemon)を実行し、STB6における各種設定・管理を管理者が行うためのユーザインタフェースを、管理端末9,運用端末26に提供する。このように構成されることにより、管理端末9,運用端末26において、STB6について設定・管理を実行する際に、特別なインタフェースを作成する必要が無く、一般的なウェブ・ブラウザを使用することが可能となる。
また、設定値記憶部は、サーバメールアドレス(例えば、配信サーバ18に対して送信されるメールのアドレス),オンライン/オフラインの設定,クライアントメールアドレス(自身のメールアドレス)等をさらに記憶するように構成されても良い。
また、STB6の出力制御部15は、コンテンツをプレイバックする度に、即ちコンテンツの再生を再度実行する度に、配信センタ3の運用端末26にプロダクトIDとともにその旨を通知し、運用端末26はこの通知をプロダクトID毎にカウントしログを作成するように構成されても良い。運用端末26はさらに、このカウントをコンテンツ毎、日毎に実行するように構成されても良い。この場合、STB6の出力制御部15は、コンテンツナンバー等を運用端末26にさらに通知する必要がある。
また、コンテンツ記憶部12は、再生中のコンテンツのデータを記憶する第一記憶領域とダウンロード中のコンテンツのデータを記憶する第二記憶領域とを夫々異なる記憶領域として備えるように構成されても良い。この場合、コンテンツ管理部13は、第二記憶領域におけるダウンロードが完了した後に、第二記憶領域における記憶内容を第一記憶領域にコピーするように構成される。コンテンツ管理部13がダウンロードの完了を知るタイミングの例として、コンテンツ配信サーバ18から送信されるアップデートメッセージがSTB6において受信されるタイミング等がある。
また、本発明のコンテンツ配信サーバ18の配信制御部24は、カウンタを用いてEPGの送信を実行するか否かを判断する(S14,S15,S17,S18)のではなく、現在時刻によって判断するように構成されても良い。この場合、例えば、店舗毎にEPG送信の時間を定めることや、EPG送信の時間をコンテンツの再生が実行されない時間(例えば深夜など)に設定することが可能となる。
〔第二実施形態〕
〔〔概要〕〕
本発明の第二実施形態におけるデータ送信システム1aは、基本的な構成は第一実施形態におけるデータ送信システム1(図1参照)と同じである。従って、データ送信システム1aについて、データ送信システム1と異なる構成についてのみ説明する。
データ送信システム1aは、店舗2a,配信センタ3a,コンテンツ制作センタ4,及びインターネット5を含む。
データ送信システム1aでは、データ送信システム1と異なり、店舗2aに設置されたSTB6aにダウンロードされるべきコンテンツを、STB6aではなく配信センタ3aに設置されたコンテンツ配信サーバ18aが判断する。
〔〔システム構成〕〕
次に、データ送信システム1aにおける各構成について、データ送信システム1と異なる構成についてのみ説明する。
〈店舗〉
店舗2aは、STB6の代わりにSTB6aを備える点で第一実施形態における店舗2と異なる。即ち、店舗2aは、STB6a,出力装置7,ルータ8,管理端末9,及び無線LANのアクセスポイント10を含む。以下、店舗2aにおける構成について、第一実施形態における店舗2と異なるSTB6aについて説明する。
〈〈STB〉〉
STB6aの構成は、コンテンツ管理部13,スケジュール管理部14の代わりにコンテンツ管理部13a,スケジュール管理部14aを備える点で第一実施形態のSTB6と異なる。以下、コンテンツ管理部13a及びスケジュール管理部14aについて説明する。
コンテンツ管理部13aは、CPUやRAMや不揮発性記憶装置やタイマ等を用いて構成される。
コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。コンテンツ管理部13aは、タイマを用いて、定期的(例:数分毎,数時間毎)にコンテンツリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このとき、コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルとともに自装置のプロダクトIDも送信する。また、コンテンツ管理部13aは、コンテンツ配信サーバ18aからコンテンツリストファイルが受信された場合、受信されたコンテンツリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に書き込む。この場合、コンテンツ管理部13aはさらに、コンテンツのダウンロードを要求するためのコンテンツダウンロード要求をコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このコンテンツダウンロード要求は、自装置のプロダクトIDを含む。そして、コンテンツ管理部13aは、受信されたコンテンツをコンテンツ記憶部12に書き込む。
コンテンツ管理部13aは、コンテンツの受信が終了した場合、又はダウンロード不要通知(詳細は、コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aとともに説明する)をコンテンツ配信サーバ18aから受信した場合、スケジュール管理部14aへプレイスケジュールリストファイルの送信を命令する。
コンテンツリストファイルの内容は、第一実施形態におけるコンテンツリストファイルと同じであるため、説明を省略する。
スケジュール管理部14は、CPUやRAMや不揮発性記憶装置などを用いて構成される。スケジュール管理部14aは、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツが出力されるスケジュールを管理する。スケジュール管理部14aは、配信センタ3から受信されるプレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツのスケジュールを管理する。このとき、スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルに基づいて、コンテンツの再生などの命令を出力制御部15へ通知する。
プレイスケジュールリストファイルの内容は、第一実施形態におけるプレイスケジュールリストファイルと同じであるため、説明を省略する。
スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に記憶する。スケジュール管理部14aは、コンテンツ管理部13aからプレイスケジュールリストファイルの送信命令を受けると、プレイスケジュールリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する。このとき、スケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイルとともに自装置のプロダクトIDも送信する。また、スケジュール管理部14aは、コンテンツ配信サーバ18aからプレイスケジュールリストファイルが受信された場合、受信されたプレイスケジュールリストファイルを自身が備える不揮発性記憶装置に書き込む。
〈配信センタ〉
配信センタ3aは、コンテンツ配信サーバ18の代わりにコンテンツ配信サーバ18aを備える点で第一実施形態における配信センタ3と異なる。即ち、配信センタ3aは、コンテンツ配信サーバ18a,コンテンツ登録ストレージ19,ルータ20,ルータ21,及び運用端末26を含む。以下、配信センタ3aにおける構成について、第一実施形態における配信センタ3aと異なるコンテンツ配信サーバ18aについて説明する。
〈〈コンテンツ配信サーバ〉〉
コンテンツ配信サーバ18aは、配信先記憶部23,配信制御部24,状態管理部25の代わりに配信先記憶部23a,配信制御部24a,状態管理部25aを備える点で第一実施形態におけるコンテンツ配信サーバ18と異なる。即ち、コンテンツ配信サーバ18aは、通信制御部22,配信先記憶部23a,配信制御部24a,及び状態管理部25aを備える。以下、コンテンツ配信サーバ18aの構成のうち、第一実施形態におけるコンテンツ配信サーバ18と異なる構成についてのみ説明する。
配信先記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。配信先記憶部23は、配信先テーブル23Bを記憶する。図12は、配信先テーブル23Bの例を示す図である。
配信先テーブル23Bは、カウンタの値を持たない点で、第一実施形態における配信先テーブル23Aと異なる。即ち、配信先テーブル23Bは、プロダクトID,IPアドレス,ポート番号,EPGナンバー,及び最新アクセス日時を対応付けて持つ。各値の構成は第一実施形態における配信先テーブル23Aと同じであるため説明を省略する。
配信制御部24aは、CPUやRAM等を用いて構成される。配信制御部24aは、ハートビートコールを受信すると、ハートビートコールに含まれるプロダクトIDを読み出す。また、配信制御部24aは、ハートビートコールを含むパケットの送信元アドレスと送信元ポート番号とを読み出す。そして、配信制御部24aは、読み出した送信元アドレスと送信元ポート番号とを、読み出したプロダクトIDに対応付けて、配信先テーブル23Bに登録する。また、配信制御部24aは、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を、読み出したプロダクトIDに対応する最新アクセス日時の値として配信先テーブル23Bに登録する。
また、配信制御部24aは、STB6aからコンテンツリストファイルを受信すると、このファイルとともに受信したプロダクトIDに対応するEPGナンバーを配信先テーブル23Bから読み出す。配信制御部24aは、読み出したEPGナンバーに対応するEPGに含まれるコンテンツリストファイルを、コンテンツ登録ストレージ19から読み出す。配信制御部24aは、読み出したコンテンツリストファイルと受信したコンテンツリストファイルとが異なるか否かを判断する。この判断はどのように実行されても良い。例えば、diffコマンドの実行やサイズによって判断されても良い。
二つのファイルが同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに対し、ダウンロード不要通知を送信する。即ち、配信制御部24aは、STB6aに記憶されるコンテンツリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶される最新のコンテンツリストファイルとが同一であるため、STB6aに最新のコンテンツリストファイルをダウンロードする必要がないことを通知する。
一方、二つのファイルが異なる場合、配信制御部24aは、STB6aに対し、コンテンツ登録ストレージ19から読み出した最新のコンテンツリストファイルを送信する。
また、配信制御部24aは、STB6aからプレイスケジュールリストファイルを受信すると、受信したプレイスケジュールリストファイルについても、コンテンツリストファイルについて行う上記処理と同じ処理を実行する。
また、配信制御部24aは、STB6aからコンテンツダウンロード要求を受信すると、このコンテンツダウンロード要求に含まれるプロダクトIDに対応するEPGナンバーを配信先テーブル23Bから読み出す。配信制御部24aは、読み出したEPGナンバーに対応するコンテンツリストファイルをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。配信制御部24aは、読み出したコンテンツリストファイルに含まれるコンテンツナンバーに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出す。そして、配信制御部24aは、読み出したコンテンツのデータをSTB6aへ送信する。
状態管理部25aは、CPUやRAMやタイマ等を用いて構成される。状態管理部25aは、カウンタの値の書き換えを実行しないことを除けば、第一実施形態における状態管理部25と同じ構成である。
〔〔動作例〕〕
図13は、第二実施形態におけるSTB6aとコンテンツ配信サーバ18aとの動作例を示すシーケンス図である。図13を用いて第二実施形態におけるSTB6aとコンテンツ配信サーバ18aとの動作について説明する。
STB6aの状態管理部17は、定期的及び電源投入後にハートビートコールをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq01)。また、STB6aのコンテンツ管理部13aは、定期的にコンテンツリストファイルをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq02)。
コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aは、コンテンツリストファイルが受信されると、このコンテンツリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶されるコンテンツリストファイルとが同一か否かを判断する。同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるコンテンツリストファイルを送信する。一方、同一でない場合、配信制御部24aは、STB6aに、ダウンロード不要通知を送信する(Seq03)。
STB6aのコンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイル又はダウンロード不要通知を受信すると、コンテンツ配信サーバ18aに対し、Ack(確認応答)を送信する(Seq04)。
また、コンテンツ管理部13aは、コンテンツリストファイルを受信した場合、コンテンツダウンロード要求をコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq05)。
コンテンツ配信サーバ18aの配信制御部24aは、コンテンツダウンロード要求を受信すると、STB6aに対応するコンテンツのデータをコンテンツ登録ストレージ19から読み出し、読み出したコンテンツのデータをSTB6aに送信する(Seq06)。
コンテンツ管理部13aは、ダウンロード不要通知を受信すると、又はコンテンツのデータのダウンロードが終了すると、スケジュール管理部14aに対しプレイスケジュールリストファイルの送信を命令する。スケジュール管理部14aは、この命令を受けると、プレイスケジュールリストをコンテンツ配信サーバ18aに送信する(Seq07)。
コンテンツ配信サーバ18aは、プレイスケジュールリストが受信されると、このプレイスケジュールリストファイルとコンテンツ登録ストレージ19に記憶されるプレイスケジュールリストファイルとが同一か否かを判断する。同一である場合、配信制御部24aは、STB6aに、コンテンツ登録ストレージ19に記憶されるプレイスケジュールリストファイルを送信する。一方、同一でない場合、配信制御部24aは、STB6aに、ダウンロード不要通知を送信する(Seq08)。
STB6aのスケジュール管理部14aは、プレイスケジュールリストファイル又はダウンロード不要通知を受信すると、コンテンツ配信サーバ18aに対し、Ackを送信する(Seq09)。
〔〔作用/効果〕〕
第二実施形態によれば、コンテンツリストファイル及びプレイスケジュールリストファイルがSTB6aにダウンロードされるべきか否かを、STB6aではなくコンテンツ配信サーバ18aが判断する。このため、STB6aにおける処理が軽減される。従って、STB6aは、コンテンツの出力処理をスムーズに行うことが可能となる。
【発明の効果】
本発明によれば、映像データや音声データ等のコンテンツのデータを、コンテンツサーバから離れた位置に設置された端末装置に対し、ネットワークを介して送信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ送信システムの概要を示す図である。
【図2】STBのブロック図である。
【図3】コンテンツリストの例を示す図である。
【図4】プレイスケジュールリストの例を示す図である。
【図5】コンテンツ配信サーバのブロック図である。
【図6】第一実施形態における配信先テーブルの例を示す図である。
【図7】STB電源投入時の動作を示すフローチャートである。
【図8】タイマによるSTBの動作及びコンテンツ配信サーバの動作を示すフローチャートである。
【図9】コンテンツ配信サーバのハートビートコール応答処理における動作を示すフローチャートである。
【図10】STBのEPG受信処理における動作を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ配信サーバのSTB監視処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】第二実施形態における配信先テーブルの例を示す図である。
【図13】第二実施形態におけるSTBとコンテンツ配信サーバとの動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 データ送信システム
2 店舗
3 配信センタ
4 コンテンツ制作センタ
5 インターネット
6 STB
7 出力装置
8 ルータ
9 管理端末
10 アクセスポイント
11 通信制御部
12 コンテンツ記憶部
13 コンテンツ管理部
13A コンテンツリスト
14 スケジュール管理部
14A プレイスケジュールリスト
15 出力制御部
16 出力部
17 状態管理部
18 コンテンツ配信サーバ
19 コンテンツ登録ストレージ
20,21 ルータ
22 通信制御部
23 配信先記憶部
23A 配信先テーブル
24 配信制御部
25 状態管理部
26 運用端末
27 作業端末
28 ルータ
Claims (11)
- 所定の場所に設置され、所定のコンテンツを出力する装置であって、
出力すべき少なくとも一つのコンテンツをコンテンツサーバからネットワークを介してダウンロードするダウンロード手段と、
ダウンロードされたコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶手段に記憶されたコンテンツを所定のスケジュールに従って出力する出力手段と
を含むコンテンツ出力装置。 - 前記記憶手段に記憶されたコンテンツの出力スケジュールに係るスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段をさらに含み、
前記出力手段は、スケジュール情報に従ってコンテンツを出力する
請求項1に記載のコンテンツ出力装置。 - 前記記憶手段に記憶すべき少なくとも一つのコンテンツのリストを取得するコンテンツリスト取得手段をさらに含み、
前記ダウンロード手段は、リストに示されるコンテンツであって前記記憶手段に記憶されていない物を前記コンテンツサーバからダウンロードする
請求項1又は2に記載のコンテンツ出力装置。 - 所定のタイミングで自装置に割り当てられた識別情報を含む自装置の位置登録要求をコンテンツサーバに送信し、
前記ダウンロード手段は、コンテンツサーバが前記位置登録要求に含まれる情報に基づいて登録するコンテンツ出力装置の宛先情報を用いて送信するコンテンツを受信する
請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ出力装置。 - 前記出力手段は、コンテンツ出力装置とは別個に設けられた制御装置からのコンテンツの出力制御情報に従ってコンテンツを出力する
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ出力装置。 - コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたID及び自装置の宛先を含むデータを前記コンテンツサーバに送信するデータ送信手段とを備える端末装置と、
前記データを受信するデータ受信手段と、前記データに含まれるIDとこのデータから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバと
を含むデータ送信システム。 - 前記端末装置から送信される前記データに含まれるこの端末装置の宛先を他の宛先に変更する中継装置をさらに含み、
前記宛先記憶手段は、宛先として前記他の宛先を記憶する
請求項6に記載のデータ送信システム。 - コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段とを備える端末装置と、
前記パケットを受信するパケット受信手段と、前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツサーバと、
前記端末装置と同じLANに備えられ、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号と他のポート番号とを対応付けて記憶し、前記端末装置から受信するパケットの送信元アドレス及び送信元ポート番号を自装置に割り当てられたグローバルアドレス及び前記他のポート番号に書き換えて送出する中継装置とを含み、
前記宛先記憶手段は、宛先として前記グローバルアドレスと前記他のポート番号とを記憶するデータ送信システム。 - 前記端末装置は、
コンテンツの再生開始時刻及び再生終了時刻とを含む再生スケジュールを記憶するスケジュール記憶手段と、
前記再生開始時刻に該当するコンテンツの再生を開始し、前記再生終了時刻までにこのコンテンツを繰り返し再生し続ける制御手段と
をさらに備える
請求項6〜8のいずれかに記載のデータ送信システム。 - コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
コンテンツをコンテンツサーバから受信するコンテンツ受信手段と、
自装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記コンテンツサーバに送信するパケット送信手段と
を備える端末装置。 - 送出先である端末装置に割り当てられたIDを含むパケットを前記端末装置から受信するパケット受信手段と、
前記パケットに含まれるIDとこのパケットのヘッダから得られる前記端末装置の宛先とを対応付けて記憶する宛先記憶手段と、
前記宛先を用いて前記IDに対応するコンテンツを該当する端末装置へ送信するコンテンツ送信手段と
を備えるコンテンツサーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002286609A JP2004128627A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | データ送信システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286609A patent/JP2004128627A/ja active Pending
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