JP2004128608A - 市場における製品情報管理システム及びその方法 - Google Patents
市場における製品情報管理システム及びその方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004128608A JP2004128608A JP2002286406A JP2002286406A JP2004128608A JP 2004128608 A JP2004128608 A JP 2004128608A JP 2002286406 A JP2002286406 A JP 2002286406A JP 2002286406 A JP2002286406 A JP 2002286406A JP 2004128608 A JP2004128608 A JP 2004128608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- maintenance
- market
- inspection
- electronic device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【解決手段】操作パネルに保守点検時に関連する情報を入力するための操作画面を設け、この操作画面から当該機器製品に関する保守点検情報を、ネットワークを介して顧客支援センターに送信し、顧客支援センターの保有する市場情報データベースに蓄積記憶させる。これにより、保守点検情報の有効活用が図れる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等、市場に出回った電子機器製品に関する様々な保守管理情報をデータベース化し、その利用性を向上させるための市場における製品情報管理システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の電子機器製品を販売した後は、サービスマンが販売製品の使用状況等を監視し、不具合が生じた場合は、適宜対処している。サービスマンの点検には、PM(Preventive Maintenance:予防点検/定期点検)とEM(Emergency Maintenance :緊急点検)の2種類がある。PMは、例えば複写機の場合では、適当な枚数(例えば3万〜5万枚程度)複写されるとその複写機の使用状況を監視しているシステムが自動的に納品元の企業に状況報告を行い、サービスマンが点検しに出向くというものである。また、EMは顧客からの苦情や依頼があった場合にサービスマンが出向いて点検修理する点検方法である。EMの場合は、1回ごとにフラグを立て、2回まではサービスマンが機器の設置先へ出向いて対応し、3回以上フラグが立つと販売した営業マンが出向いて対応することも通常行われている。
【0003】
EM、PMのいずれの点検においてもサービスマンは、図15に示すような保守レポートに保守点検状況を記録し、各電子機器製品の保守点検履歴を蓄積している。すなわち、図15に示すように、その都度、保守年月日、機種又はシステム名称、機種番号、保守形態、訪問区分、受付時刻、到着時刻、退出時刻、更に修理の依頼内容、現象、原因、そしてどのような処置をしたかをこの保守レポートに記入しなければならず、また、顧客に対してどのような約束をしたか、当該電子機器のどこの部品を交換したか等を記入しなければならなかった。
【0004】
さらに、サービスマンにとって大変なのは、この電子機器の点検先で記入した保守レポートを帰社してからコンピュータに入力するという作業であった。中には、入力作業が大変なため、この作業を省き、保守レポートをダンボール箱にいれて保管する場合もあった。このような場合は、同じ電子機器製品にトラブルが発生したような場合に、過去の保守履歴を探し出すのに多くの時間を要し、作業効率を著しく劣化させていた。
【0005】
そこで、最近では、保守点検の際にノートパソコンを持参して、保守点検後の早い時間にデータ入力を行うようにしているが、ノートパソコンといってもある程度の重量もあるので持参する上での負荷も多く、出先でその都度パソコン入力することは、機種番号等の数字の入力ミスも起こりうるものであった。そのため、この販売後の電子機器製品の保守点検に関する情報収集はサービスマンにとって大きな負担となっていた。また、これらの各電子機器製品に関する品質情報、使用量情報等の稼動情報、ならびに保守点検情報等を、各製品ごとあるいは故障の態様別に記憶し統合的に管理することは極めて難しい状況であった。
【0006】
図16はCSS(Customer Support Service:顧客支援サービス)と言われるサービスを示した図であり、各顧客に設置されている複写機等の電子機器Cからの品質情報、稼動情報、カウンタ情報が顧客支援センター2で収集され、ここでサービス拠点からの保守実績情報に基づいて診断と解析が為される。この診断解析情報は通報情報、使用情報とともにサービス拠点のサービスマンに伝えられ、サービスマンは必要に応じて顧客を訪ね、状況確認を行うとともに点検修理を行う。このようなCSSは通常実施されているサービスであるが、サービスマンの情報入力負担は依然として軽減されなかった。
【0007】
また、市場からの様々な情報は、本来なら、開発、生産現場にフィードバックされなければならないのであるが、情報がデータベース化されていないために、販売、サービス部門以外に活用されないという問題もあった。更に、販売部門とサービス部門の間においても情報の交換が円滑に進まず、これらの各部門からの情報を統一的なフォーマットでデータベース化して利用しやすくすることが求められていた。
【0008】
このような問題に対処するために、顧客に配置された機器からのさまざまな情報を収集してデータベース化を図り、これを活用して確実な顧客支援を行うための顧客支援システム及び顧客支援方法が既に提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0009】
この顧客支援システム及び顧客支援方法を図17に基づいて説明する。図17のC1 、C2 ,・・・CN は顧客に設置された複写機、ファクシミリ装置、多機能プリンタ等の電子機器であり、各機器からの使用状況情報、品質情報、故障情報が公衆回線ネットワーク1を経由して顧客支援センター2へ送られる。
【0010】
顧客支援センター2は、市場情報データベース3を有しており、各電子機器C1 、C2 ・・・CN から送られてくる各機器の使用量を示す使用量情報、これら機器の品質を示す品質情報、故障情報又はアラーム情報等を収集し、そのまま又は加工、あるいは取捨選択して市場情報データベース3に記憶する。
【0011】
これらの記憶された各種電子機器に関する情報は専用回線ネットワーク4を経由して、地域区分ごとに設置されている顧客情報利用システム51 ・・・5N に配信される。また、顧客情報利用システム51 ・・・5N は、顧客支援センター2の市場情報データベース3に自由にアクセスすることができ、このデータベースに記憶されている品質情報、故障情報等を任意に取得することができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−250008号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記顧客支援システム及び顧客支援方法においては、自動的に収集できる使用量情報等の情報を収集することは可能であるが、顧客における電子機器製品に係るサービスマンが保守点検した後に記録する情報を収集してデータベース化することは想定していなかった。そして、このような保守点検に係る情報の多くは手書きで記録されているため、データベース化に際してサービスマンがコンピュータ入力する負担が軽減されることはなかった。
【0014】
本発明は前記従来のシステム及び方法の問題を解決するためになされたものであり、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の電子機器に設けた操作パネルを用いて、操作パネルからさまざまな保守点検等の管理情報を入力することができ、かつ入力した保守点検情報を統合して管理利用することができる製品情報管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、保守点検に関連する情報を入力するための操作パネルを備え、この操作パネルから入力される機器に関する保守点検情報を、ネットワークを介して送信するとともに、送信された電子機器の保守点検情報を蓄積するデータベースを備えた市場における製品情報管理システムであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の市場における製品情報管理システムにおいて、送信する保守点検情報を電子機器内に備えられた記憶装置に蓄積されてから送信するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の市場における製品情報管理システムにおいて、記憶装置に蓄積された情報は、電子機器が市場で使用されている段階では消去できないようにすることを特徴とするものである。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3記載の市場における製品情報管理システムにおいて、操作パネルは操作画面を有し、該操作画面の初期メニューから保守点検情報を入力する画面が選択表示されることを特徴としている。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の市場における製品情報管理システムにおいて、保守点検情報を入力するための操作画面として、メニュー画面又は文字入力画面のいずれかを選択可能とすることを特徴とする。
【0020】
さらに、請求項6に記載の発明は、市場における電子機器の利用情報及び保守点検情報を収集して操作パネルから情報入力してデータベースに蓄積して製品情報を管理する方法に関するものであって、顧客に電子機器を設置して初期点検した際の着荷品質結果を入力し、電子機器の修理の履歴を入力し、次いで電子機器の緊急メンテナンス時の保守点検情報及び定期メンテナンス時の保守点検情報を入力し、さらに、当該電子機器に対して顧客からのクレームがあった場合のクレーム処理情報を入力することにより、これら入力情報を所定のフォーマットでデータベースに蓄積し、統合して利用することを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の市場における製品情報管理法において、製品の操作画面から入力される保守点検情報を電子機器内に備えられた記憶装置に蓄積してから送信することを特徴とする。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の市場における製品情報管理方法において、記憶装置に蓄積された情報は、電子機器が市場で使用されている段階では消去できないようにすることを特徴とする。
【0023】
また、請求項9に記載の発明は、請求項6〜8記載の市場における製品情報管理方法おいて、保守点検情報を入力する操作画面は、初期の操作画面のメニューから必要項目を選択することにより作成されるものであることを特徴とする。
【0024】
更に、請求項10に記載の発明は、請求項9記載の市場における製品情報管理方法において、保守点検情報を入力するための操作画面は、メニュー画面又は文字入力画面のいずれかを選択可能とすることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のシステム構成例を示したものである。顧客に設置された電子機器製品C1 、C2 、・・・CN は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれらの機能を1台で兼ね備えた多機能プリンタ(MFP:Multiple Functional Printer )等の電子機器製品であり、必ず操作パネルを備えているものである。この操作パネルからサービスマンが保守点検・修理をした際のメンテナンス情報及び顧客からのさまざまなクレーム情報を入力し、ネットワークを介して顧客支援センター2が保有する市場情報データベース3に蓄積する。
【0026】
図2は顧客に設置され、保守点検が必要な、典型的な電子機器製品である多機能プリンタ6を示す。この電子機器製品は操作パネル上に操作画面11と操作キー12を備えている。図3は、図2に示されるような電子機器製品が顧客に配置された例であり、この電子機器6は、本体と前記操作画面11、操作キー12のほかに、ラインアダプタ(LADP)7、記憶部8aを備えた制御装置8、機器診断装置9、機器情報収集装置10を備え、かつサプライボックス14を具備している。
【0027】
機器診断装置9は、当該機器が故障の状態か、故障でないにしてもメンテナンスを行う必要が有る状態かの自己診断を行い、その診断結果を制御装置8の記憶部8aに記憶させた後、ラインアダプタ7、ネットワーク13を経由して顧客支援センター2に送信する。これらの自己診断結果の情報は、市場情報データベース3に蓄積され、この蓄積された情報が、当該製品の現在の状態を示す情報としてサービスマンによるサービス又は保守を行う際の参考情報となる。
【0028】
各電子機器製品に関する故障情報が顧客支援センター2に送信されると、基本的には、当該製品が設置されている顧客のところにサービスマンが派遣され、故障の修理又は保守が行われる。例えば、電子機器製品が動作しない場合、製品に操作上の不具合が発生した場合等の典型的な故障の他に、画像汚れ、異常音の発生等も故障と判断される。
【0029】
故障ではないが、メンテナンスを必要とする状態である場合には、アラーム情報が発生される。この場合は故障状態に比べて緊急性はないが、顧客支援センター2に通報することにより、顧客支援センター2はサービスマンを派遣して計画的な保守作業を行う。例えば、複写機を例に取れば、紙詰まりの多発、長時間のドアカバーの開放状態、長時間紙詰まりの状態のときにアラーム情報が発生され、顧客支援センター2に通報される。
【0030】
また、長時間保守点検がされていない場合もアラーム情報として顧客支援センター2に通報され、適宜サービスマンが顧客先へ出向いて保守点検作業が行われる。これらの情報はすべて情報コードで表現され、電子機器6の記憶部8aに蓄積された後、所定の伝送フォーマットで顧客支援センター2に通報される。
【0031】
機器情報収集装置10は、顧客支援センター2からの問い合わせに対応して機器内の故障情報、アラーム情報、使用量情報等を収集して、顧客支援センター2に送信するための装置である。ライアンアダプタ7は通信機能を有し、機器の情報をネットワーク13に送信するとともに、ネットワーク13からの情報を受信する。
【0032】
操作画面11は、いうまでもなく機器を利用する上でのさまざまな操作をするための画面であるが、この操作画面11には機器の状態表示をさせることが可能である他に、本発明では、この操作画面11と操作キー12を用いて、保守の際に通常は紙の保守レポートに記録する内容を、サービスマンが顧客支援センター2に送信できるようにしている。すなわち、保守点検を行った電子機器製品の操作画面11から保守点検に関する各種情報を顧客支援センター2の市場情報データベース3に蓄積可能とする。
【0033】
また、顧客に配置された機器6には、消耗品を保管するサプライボックス14が配置されている。このサプライボックス14は、消耗品ごとに、消耗品の保管状態を把握し、消耗品の補充が必要になった時に、顧客支援センター2に補給支持情報を送信する保管状態判断部15とネットワークインターフェース16を備えている。
【0034】
図4は本例の電子機器6の操作画面11の通常使用時の画面を示したものである。図4では、多機能化された画像処理装置である多機能プリンタを使用する場合の画面の例を示している。この機器の場合、ファクシミリ装置としての使用を優先するようにしており、通常使用時にはファクシミリ装置としての操作画面が図4に示すように表示されている。このファクシミリ装置の操作画面では、登録された発信先等がボタンとして表示され、その発信先のボタンをユーザが押すことで、該当する発進先に送信可能となっている。
【0035】
この操作画面は、この電子機器を電源投入して立ち上げたときに、通常表示される画面であり、その操作画面の中の所定箇所(図4では右下)に、初期設定ボタンの表示がある。この初期設定ボタンが押されると、図5のような初期設定画面が表示されるが、本例の電子機器は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタとしての機能を1台で備えた多機能プリンタであるので、複写機初期設定ボタン、ファクシミリ初期設定ボタン、プリンタ初期設定ボタン等が用意され、その他各種項目についても設定ボタンが用意されている。
【0036】
ここで、本例の場合は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の初期設定ボタン及びその他の各種設定ボタンのほか、保守管理情報ボタンが用意される。そして、この保守管理情報ボタンを押すと、図6のような保守点検メニュー画面となり、入力権限のあるサービスマンが依頼内容、顧客の機器の状態、故障原因、修理・部品交換等の処理内容を入力できるようになる。なお、前記図6に示す保守点検メニュー画面を用いて、サービスマン以外の無権限者が情報入力をすると当該機器製品に対する正しい情報が収集できなくなるので、権限のあるサービスマンだけが入力できるように、あらかじめパスワード等によって、権限者を認識した場合のみ、前記保守点検メニュー画面が表示されるようにする。すなわち、図5に示す初期設定画面の保守管理情報ボタンを押すと、図6に示されるような保守点検メニュー画面を出す前に、パスワード入力画面が表示され、サービスマンがパスワードを入れると、図6に示される保守点検メニュー画面が表示されるようにする。
【0037】
この図6に示す保守点検メニュー画面には、保守点検の時期及び緊急性等の状況に応じて、番号1から番号6に示すケースがメニューとして表示される。そして、これらのメニューからサービスマンが一つを選択すると、図7〜図11に示すように、保守点検の各種メニュー画面が表示される。サービスマンはこの表示されたメニューの中から、カーソルで選択又はテンキーで番号入力することにより、現在の保守点検に近い条件を備えた最も近いものを選択する。この保守点検メニュー画面には当該製品の機種、機番、保守年月日、カウンタ情報が自動的に表示され、以後番号1から番号6のいずれを選択しても、この情報は保守点検の基本データとして画面上に表示される。
【0038】
例えば、顧客に電子機器製品を設置したときの保守点検であれば、図6の画面で「1.着荷品質結果」を選択する。すると、図7の画面が表示され、メニューとして、「異常音」、「画像品質」、「動作不良」、「ペーパー不良」「外装不良」「同梱品不良」「その他」が出現する。図示されていないが、さらにこの中から該当項目を選ぶと、それぞれの項目の下に細展開の項目があれば、細展開項目が操作画面上に表示される。例えば「ペーパー不良」を選択すると、「ペーパージャム」、「ペーパーシワ」、「不給紙(紙送り不能)」といった紙不良に関する下位の情報が現れてサービスマンはその中から適宜選択して送信できるようにする。
【0039】
このメニュー画面では、6項目を取り上げたが、項目数については適宜定めることができるものであり、表示画面との兼ね合いでより多くの項目の表示が可能であるし、また少ない項目数の場合もあることはいうまでもない。
【0040】
図6の画面で「5.保守レポート」を選択すると、図11の入力画面となり、それぞれの項目を押圧すると、図12の日本語入力画面となって保守点検結果に関する情報を文字で入力できるように設定されている。
【0041】
また、同様に、図6の「6.その他」のキー、あるいは図7から図10の表示画面で「その他」の項目を選定した場合も、図12に示す日本語文字入力画面が表示されて、サービスマンが適宜関連する保守管理情報を入力して顧客支援センターに送信できるように設定されている。即ち、文字入力画面が表示された場合は、カタカナ、アルファベット、数字、記号等と、文字の変換等を指定するボタンが表示され、この画面上で文字入力を行った後、例えば「OK」と表示されたボタンを押すことで、その項目に関する入力が確定し、該当する項目の文字入力処理が完了する。このようにして入力された文字情報は、電子機器6内の記憶部8aに蓄積され、その後顧客支援センター2の市場情報データベースに送られ、保存蓄積される。
【0042】
ここで、電子機器6の記憶部8aに蓄積された情報は、電子機器が市場で使用されている状態では消去できないようにすることもできる。このようにすることで、顧客に設置された電子機器をサービスマンが保守点検する際に、当該電子機器に関する保守サービスの履歴、製品情報が常に現場で見られるようになる。
【0043】
図13は本発明の市場における製品情報の管理方法を説明するためのフロー図である。複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の電子機器製品が顧客に設置されると(S1)、すでに説明したようにまず着荷品の品質検査が行われる。この検査結果は着荷品質結果入力として入力される(S2)。次に、修理の履歴情報が入力される(S3)。当該電子機器製品が顧客に利用されている間に、EM、PM、クレーム処理等の故障が生じると、その状況に応じてその都度サービスマンが情報入力を行う。現在行っている保守点検がEM(緊急メンテナンス)であれば(S4)、EM情報として、不良現象、交換部品、特性値の調整結果等を入力する(S5)。次に、現在の点検がPM(定期メンテナンス)であれば(S6)、PM情報として、交換部品、特性値の調整結果、不良現象、清掃箇所等を入力する(S7)。また、現在の点検がクレーム処理であれば(S8)、クレーム情報として必要な情報を入力する(S9)。このサイクルは、顧客に設置された電子機器製品に対して常時繰り返される。
【0044】
これらの入力は、いずれも操作パネル上の操作画面11とテンキー12あるいは図12に示す日本語入力画面を使ってなされ、その結果は、図3に示したラインアダプタ7とネットワーク13を介して顧客支援センター2に送信され、所定のフォーマットで市場情報データベース3に蓄積される。
【0045】
こうして蓄積された情報は、顧客に配置された電子機器製品ごとに集められ、次回以降の保守点検時に有効に活用することができる。
【0046】
図14は顧客支援データの収集方法を示したフロー図である。顧客支援データは定期的に自動収集される(S11)のであるが、この場合、当該機器製品において、操作パネルから入力された情報があるか否かが判断され(S12)、操作画面11から入力される情報があれば、顧客支援データと一緒に操作画面から入力された情報が顧客支援センター2に送信され(S13),操作画面11から入力された情報がなければ、顧客支援データのみ顧客支援センター2に送られる(S14)。
【0047】
このようにして、顧客支援センター2に送られてきたさまざまな製品管理情報は、電子機器製品の機番ごとに整理され、所定のフォーマットで市場管理情報データベース3に蓄積記憶される。
【0048】
なお、ここでは多機能プリンタ(MPF)を例に、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の電子機器製品の保守点検管理について説明したが、本発明は、操作画面(表示画面)を有する操作パネルを備えた電子機器製品で保守点検を行う必要がある全ての機器製品に適用されるものである。例えば、前記の製品以外にもOA機器や家庭電化製品一般にも適用可能である。また、場合によっては、自動車にも適用できる。何故なら、自動車にカーナビゲーションが組みつけられている場合等は、そのカーナビゲーションの表示画面を使って顧客に販売された自動車の保守管理情報を集めることが可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、サービスマンは顧客に設置された電子機器製品の操作パネルから、操作キー又は所定のメニュー画面を用いて、故障状況、修理状況等の情報を顧客支援センターに送信することができるので、点検修理の際に保守レポートを作る手間も省け、かつ保守レポートを帰社してからコンピュータ入力するという負担もなくなる。また、操作パネルから入力される保守点検情報は特定のフォーマットで入力されるため、情報の形態がコンピュータ処理に適しているので、その後の情報の加工処理が極めて簡単で、サービスマンの再利用が容易になる。さらに、顧客に設置された製品からの保守管理情報が統一フォーマットでデータベース化されるので、開発・生産現場へのフィードバックを簡単に行うことができ、開発・生産現場での品質改良がやりやすくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施の形態による電子機器の概観を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態による電子機器構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態による電子機器の通常使用時のパネル表示例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態による電子機器による初期設定時の表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による保守点検情報入力時のパネル表示例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態による着荷品質結果入力時のパネル表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態によるEM情報入力時のパネル表示例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態によるPM情報入力時のパネル表示例を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態によるクレーム情報入力時のパネル表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態による保守レポートに日本語文字入力をする時のパネル表示例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態による保守点検情報を日本語入力する時のパネル表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態による市場における入力処理の例を示すフロー図である。
【図14】本発明の一実施の形態による市場で入力された情報の送信処理を示すフロー図である。
【図15】従来の手書きによる保守レポートを示す説明図である。
【図16】従来の顧客支援サービスの例を示す説明図である。
【図17】従来の顧客支援サービスのシステム構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
C1 〜CN 、6・・・顧客に設置された電子機器製品、 1,4,13・・・ネットワーク、 2・・・顧客支援センター、 3・・・市場情報データベース、7・・・ラインアダプタ、 8・・・制御装置、 8a・・・記憶部、 9・・・機器診断装置、 11・・・操作画面、 12・・・操作キー
Claims (10)
- 保守点検に関連する情報を入力するための操作パネルを備えた電子機器と、
該操作パネルから入力される前記電子機器に関する保守点検情報を、ネットワークを介して送信する手段と、
送信された前記電子機器の保守点検情報を蓄積する外部記憶装置
とを備えることを特徴とする市場における製品情報管理システム。 - 請求項1記載の市場における製品情報管理システムにおいて、
前記保守点検情報は電子機器内に備えられた記憶装置に蓄積されてから送信されることを特徴とする市場における製品情報管理システム。 - 請求項2記載の市場における製品情報管理システムにおいて、
前記記憶装置に蓄積された情報は、電子機器が市場で使用されている段階では消去できないようにすることを特徴とする市場における製品情報管理システム。 - 請求項1〜3記載の市場における製品情報管理システムにおいて、前記操作パネルは操作画面を有し、該操作画面の初期メニューから保守点検情報を入力する画面が選択表示されることを特徴とする市場における製品情報管理システム。
- 請求項4記載の市場における製品情報管理システムにおいて、前記保守点検情報を入力する操作画面としては、メニュー画面又は文字入力画面のいずれかを選択可能とすることを特徴とする市場における製品情報管理システム。
- 市場における電子機器の利用情報及び保守点検情報を収集し、操作パネルから情報入力して外部記憶装置に蓄積して製品情報を管理する方法であって、
顧客に電子機器を設置して初期点検した際の着荷品質結果を入力するステップと、
該電子機器の修理履歴を入力するステップと、
前記電子機器の緊急メンテナンス時の保守点検情報を入力するステップと、
前記電子機器の定期メンテナンス時の保守点検情報を入力するステップと、
前記電子機器に対して顧客からのクレームがあった場合のクレーム処理情報を入力するステップとからなり、前記各ステップで入力された情報を所定のフォーマットで外部記憶装置に蓄積し、統合して利用することを特徴とする市場における顧客情報管理方法。 - 請求項6記載の市場における製品情報管理方法において、
前記保守点検情報は電子機器内に備えられた記憶装置に蓄積されてから送信されることを特徴とする市場における製品情報管理方法。 - 請求項7記載の市場における製品情報管理方法において、
前記記憶装置に蓄積された情報は、電子機器が市場で使用されている段階では消去できないようにすることを特徴とする市場における製品情報管理方法。 - 請求項6〜8記載の市場における製品情報管理方法において、
前記保守点検情報を入力する前記操作パネルは操作画面を有し、該操作画面の初期メニューから保守点検情報を入力する画面が選択表示されることを特徴とする市場における製品情報管理方法。 - 請求項9記載の市場における製品情報管理方法において、
前記保守点検情報を入力するための操作画面は、メニュー画面又は文字入力画面のいずれかを選択可能とすることを特徴とする市場における製品情報管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002286406A JP3920187B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 市場における製品情報管理システム及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002286406A JP3920187B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 市場における製品情報管理システム及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004128608A true JP2004128608A (ja) | 2004-04-22 |
JP3920187B2 JP3920187B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=32279467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002286406A Expired - Fee Related JP3920187B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 市場における製品情報管理システム及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3920187B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006279177A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置およびその制御システム |
JP2016110660A (ja) * | 2016-02-03 | 2016-06-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 端末装置、不具合報告システム及びプログラム |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286406A patent/JP3920187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006279177A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置およびその制御システム |
JP2016110660A (ja) * | 2016-02-03 | 2016-06-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 端末装置、不具合報告システム及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3920187B2 (ja) | 2007-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5482530B2 (ja) | 機器管理システム、機器管理装置、及び機器管理方法 | |
JP4183967B2 (ja) | 情報提供方法および情報提供システム | |
US7355730B2 (en) | Office machine that can be remote-maintenanced via a computer network and a management or/and support or/and report or/and information system comprising a plurality of office machines | |
US6947675B2 (en) | Remote maintenance and diagnosis of office or domestic appliances | |
US6587646B2 (en) | Maintenance system and method for performing apparatus management using network | |
JP5413203B2 (ja) | 機器管理システム、機器管理装置、及び機器管理方法 | |
JP4638131B2 (ja) | 画像処理装置管理システムおよび画像処理装置の管理方法 | |
JP3913504B2 (ja) | 電子機器の管理方法、電子機器、電子機器の管理システム、および情報通信装置 | |
JP2010200298A (ja) | 管理サーバ、管理方法、監視装置、監視装置の制御方法、及び、プログラム | |
JP4132570B2 (ja) | 画像端末装置 | |
EP1930806A2 (en) | Monitoring apparatus, image forming apparatus, monitoring system, method of changing network setting, and program | |
JP2007328641A (ja) | 画像形成装置の管理装置および管理方法 | |
JP2002215547A (ja) | 画像通信端末の状況通知およびサービス提供システム | |
JP3920187B2 (ja) | 市場における製品情報管理システム及びその方法 | |
JP2004145715A (ja) | コンピュータの保守システムおよび保守方法 | |
JP2011039894A (ja) | 作業者派遣支援プログラム及び作業者派遣支援装置 | |
JP5601073B2 (ja) | 保守作業支援装置及び保守作業支援方法 | |
JP2005305887A (ja) | 機器情報管理システム及び方法 | |
US20040098400A1 (en) | Method and system for service management or/and for service support or/and for the generation of service reports | |
JP2004126701A (ja) | 製品情報管理システム及びその方法 | |
JP2005165467A (ja) | 情報処理装置及び方法並びにプログラム | |
JP2002269293A (ja) | 顧客機器情報提供システム、顧客機器情報収集・管理装置、顧客機器情報提供装置及び顧客機器情報提供方法 | |
JP2003123000A (ja) | 機器情報提供装置 | |
JP2005173728A (ja) | 記録装置の状態表示システム | |
JP7214450B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050214 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3920187 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |