JP2004127718A - 電子顕微鏡 - Google Patents

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影山 晃
Toshishige Kurosaki
黒崎 利栄
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Abstract

【課題】欠陥検出精度を向上し、欠陥検出を短時間で容易に行える電子顕微鏡を提供することにある。
【解決手段】走査電子顕微鏡本体110は、試料上に荷電粒子線を照射するために設けた電子光学系と、画像作成のために上記荷電粒子線を走査する偏向系と、上記電子光学系から上記試料に荷電粒子を照射した際に試料から発生する二次電子やその他の信号を検出する検出系とを備える。画像処理部124は、検出系により検出した信号から、上記荷電粒子偏向系の走査毎に、二次電子やその他の信号を切り替えて信号を取り込むことにより、1フレーム画像内に二次電子信号やその他の信号が交互に備えられ、複数の情報を備えた画像を作成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査電子顕微鏡等の電子顕微鏡に係り、特に、試料の構造・組成等の特徴や試料上の異物・欠陥を観察・検査・識別するに好適な電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走査電子顕微鏡で異物、欠陥の検査、識別をするには、例えば、特開平2001−156132号公報に記載されているように、まず、事前に光学式またはSEM式の検査装置(以下、「事前検査装置」と称する)などで異物、欠陥の位置を検査し、事前検査装置から出力された異物・欠陥の位置情報に基づいて走査電子顕微鏡で視野を移動し、観察画像を取得して検査,識別している。
【0003】
観察画像から欠陥を識別するには、例えば、異物・欠陥等の無い位置の二次電子画像を参照画像として取得し、さらに、事前検査装置から得た異物・欠陥位置における二次電子画像を欠陥画像として取得し、この2つの画像の差画像を作成し、2値化処理により欠陥のみが抽出された画像を作成している。
【0004】
ここで、二次電子画像は、例えば、凹凸が少なくなだらかな欠陥を観察に適しているが、細かな欠陥の観察には不向きである。そこで、二次電子画像の他に、その他(例えば、反射電子)の信号から観察画像を得ることも知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平2001−156132号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、欠陥の種類(なだらかな欠陥か細かな欠陥か等)が判明していないとき、もし、二次電子と反射電子の内一方だけで観察すると、欠陥を検出できず、欠陥検出精度が低下するという問題が生じる。一方、二次電子と反射電子のそれぞれで観察すれば、欠陥検出の漏れは防止できるものの、欠陥検出に2倍の時間を要するという問題が生じる。
【0007】
本発明の目的は、欠陥検出精度を向上し、欠陥検出を短時間で容易に行える電子顕微鏡を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、試料上に荷電粒子線を照射するために設けた電子光学系と、画像作成のために上記荷電粒子線を走査する偏向系と、上記電子光学系から上記試料に荷電粒子を照射した際に試料から発生する二次電子やその他の信号を検出する検出系と、この検出系により検出した信号から画像を作成する画像生成手段を有する電子顕微鏡において、上記画像生成手段は、1フレーム画像内に二次電子信号やその他の信号が交互に備えられ、複数の情報を備えた画像を作成するようにしたものである。
かかる構成により、欠陥検出精度を向上し、欠陥検出を短時間で容易に行えるものとなる。
【0009】
(2)上記(1)において、好ましくは、上記画像生成手段は、上記荷電粒子偏向系の走査毎に、二次電子やその他の信号を切り替えて信号を取り込むことにより、両方の情報を備えた画像を作成するようにしたものである。
【0010】
(3)上記(1)において、好ましくは、上記画像生成手段は、作成される画像の画素毎に、二次電子やその他の信号を切り替えて信号を取り込むことにより、両方の情報を備えた画像を作成するようにしたものである。
【0011】
(4)上記(1)において、好ましくは、試料上に存在する欠陥位置の情報に基づいて、試料の欠陥を含む検査個所の欠陥画像と、それと同一の表面構造を有する欠陥が無い個所の参照画像を比較し、欠陥に関する情報を抽出して検査するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による走査電子顕微鏡の全体構成及び周辺構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡の全体構成及び周辺構成を示すブロック図である。
【0013】
走査電子顕微鏡100は、走査電子顕微鏡本体110と、走査電子顕微鏡制御装置120と、ステージ制御部130と、コンピュータ140と、陰極線管等の画像表示器150と、文字入力装置であるキーボード160と、ポインティング装置であるマウス165とから構成されている。
【0014】
走査電子顕微鏡本体110は、電子源111と、電子ビーム絞り112と、第1の収束レンズ113と、偏向コイル114X,114Yと、電気的視野移動コイル115と、第2の収束レンズ116と、二次電子線検出器117Aと、その他の信号検出器である反射電子検出器117Bと、試料ステージSSなどから構成されており、走査電子顕微鏡制御装置120によって制御される。
【0015】
走査電子顕微鏡制御装置120は、電子ビーム制御部121と、切替器122と、増幅器123と、画像処理部124と、各構成要素を制御するシステム制御手段125などから構成される。試料ステージSSは、ステージ制御部130により駆動される。
【0016】
試料上に荷電粒子線を照射するために設けた電子光学系では、電子銃111から放出された電子ビームEBは、電子ビーム絞り112,第1の集束レンズ113,第2の収束レンズ116よって細く絞って、ウェハーなどの検査対象の試料Sに照射される。画像作成のために荷電粒子線を走査する偏向系では、試料Sに照射される電子ビームEBは、偏向コイル114X,114Yによって、X方向Y方向に走査される。
【0017】
電子ビームEBは、走査電子顕微鏡制御装置120のシステム制御手段125が、高圧電源,レンズ電源,偏向アンプなどで構成する電子ビーム制御部121を制御することによって行われる。電子ビーム制御部121には、第1の集束レンズ駆動部121A,偏向コイル駆動部121B,電気的視野移動コイル駆動部121C,第2の収束レンズ駆動部121Dが備えられている。試料Sの照射する電子ビームの位置の走査は、システム制御部125から入力する走査信号に基づき、偏向コイル駆動部121B,121Cを制御し、偏向コイル114X,114Yに流す電流を変化させて行われる。試料Sに照射する電子ビームEBの焦点位置は、第2収束レンズ駆動部121Dを制御し、第2の収束レンズ116に流す電流を変化させて調整する。
【0018】
電子光学系から試料に荷電粒子を照射した際に、試料から発生する二次電子やその他の信号を検出する検出系において、電子ビームEBの照射により試料Sから発生する二次電子は、二次電子検出器117Aによって検出され、試料Sからの反射電子は、反射電子検出器117Bによって検出される。二次電子検出器117A及び反射電子検出器117Bの出力信号は、切替器122によって交互に切り替えられ、増幅器123によって増幅される。切替器122による2つの検出器117A,117Bからの信号の切替動作については、図2を用いて後述する。増幅器123の出力信号は、図示しないA/D変換器によりディジタル信号に変換された後、画像処理部124に入力する。
【0019】
検出した信号から画像を作成する画像生成手段である画像処理部124は、画像メモリ124A,画像演算部124B,画像データベース124Cなどから構成される。画像メモリ124Aは、システム制御部125から入力する走査信号に同期して、検出器117A,117Bから入力するの信号を所定のアドレスに記憶して、1フレーム分の画像データを形成する。後述するように、画像データとしては、参照画像データと欠陥画像データがある。
【0020】
画像演算部124Bは、画像メモリ124Aに生成された画像データから欠陥抽出等の画像の演算を行い、画像演算の行われた画像データは画像データベース124Cに蓄積される。画像データベース124Cに蓄積された画像データは、コンピュータ140によって読み出され、画像表示器150に表示される。
【0021】
画像表示器150に表示する観察視野は、ステージ制御部130により試料ステージSSを駆動するか、電気的視野移動コイル115で、試料S上に照射するの電子線EBの照射位置を変化させて移動する。観察視野の回転は、ステージ制御部130により試料ステージSSを回転させるか、偏向コイル114X,114Yの電流を変調して電子線EBの走査方向を回転させて行う。試料の傾斜像は、ステージ制御部130により試料ステージSSを傾斜して得ることができる。
【0022】
さらに、走査電子顕微鏡100の周辺装置として、製造データ管理システム200や、事前検査装置であるSEM210や光学顕微鏡220が備えられている。通常、走査電子顕微鏡で異物・欠陥の検査・観察を行うには、まず、事前に事前検査装置であるSEM210や光学顕微鏡220で検出したデータを基に行われる。周辺の装置である事前検査装置210,220は、試料上の異物や欠陥の位置や大きさ等を検査してその結果を出力する。製造データ管理システム200は、事前検査装置210,220や、走査電子顕微鏡100による検査情報や観察情報を蓄積,処理し、製造データの管理等を行う。各装置間のデータの受け渡しは磁気ディスク等の記憶媒体のほか、通信ネットワークNWを経由して行うこともできる。
【0023】
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態による走査電子顕微鏡を用いた画像データの生成方法について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて画像データを生成する構成を示すブロック図である。図3は、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて生成された画像データのイメージ図である。
【0024】
本実施形態においては、電子ビームEBの照射により試料Sから発生する二次電子は、二次電子検出器117Aによって検出され、試料Sからの反射電子は、反射電子検出器117Bによって検出される。二次電子検出器117A及び反射電子検出器117Bの出力信号は、切替器122によって1走査毎に交互に切り替えられ、増幅器123によって増幅される。増幅器123の出力信号は、A/D変換器125によりディジタル信号に変換された後、画像メモリ124Aは、システム制御部125から入力する走査信号に同期して、画像処理部の画像メモリ124Aに、1フレーム画像データとして蓄積される。
【0025】
図3(A)は、画像メモリ124Aに形成された画像データの状態を示している。図中黒いラインが2次電子像を示しており、白いラインが反射電子像を示している。X方向の1ラインが1走査ラインを示している。すなわち、図3(A)に示す例では、第1走査ラインは、二次電子検出器117Aの出力信号を画像メモリ124Aに蓄積し、Y方向に1走査ラインだけずれた第2走査ラインは、反射電子検出器117Bの出力信号を蓄積し、次の第3走査ラインは、二次電子検出器117Aの出力信号を画像メモリ124Aに蓄積するというように、切替器123によって、二次電子検出器117A及び反射電子検出器117Bの出力信号を1走査毎に交互に切り替えて、画像メモリ124Aに蓄積して、1フレーム画像データを生成する。したがって、1フレーム画像データの中には、2次電子像と反射電子像とが混在しており、両方の情報が存在する。ここで、1フレーム画像データを生成するに要する時間は、例えば、2次電子像だけで1フレーム画像データを生成するのに要する時間と同じであり、従来と同じ時間で、2つの画像情報を得ることができる。
【0026】
なお、図3(A)の例では、1走査ライン毎に、2次電子像と反射電子像とを切り替えて1フレーム画像データを生成するものとしたが、2走査ライン毎に切り替えたり、3走査ライン毎に切り替えるように、複数走査ライン毎に切り替えるようにしてもよいものである。
【0027】
図3(B)は、画像メモリ124Aに形成された別の例の画像データの状態を示している。図中黒い丸が2次電子像の画素を示しており、黒丸の間の白い部分が反射電子像の画素を示している。例えば、X方向の1走査ラインについて見ると、図3(B)に示す例では、第1走査ラインは、二次電子検出器117Aの1画素分の出力信号と、反射電子検出器117Bの1画素分の出力信号を交互に蓄積している。次の第2走査ラインは、反射電子検出器117Bの1画素分の出力信号と、二次電子検出器117Aの1画素分の出力信号とを交互に蓄積している。このように、切替器123によって、二次電子検出器117A及び反射電子検出器117Bの出力信号を1画素毎に交互に切り替えて、画像メモリ124Aに蓄積して、1フレーム画像データを生成する。したがって、1フレーム画像データの中には、2次電子像と反射電子像とが混在しており、両方の情報が存在する。ここで、1フレーム画像データを生成するに要する時間は、例えば、2次電子像だけで1フレーム画像データを生成するのに要する時間と同じであり、従来と同じ時間で、2つの画像情報を得ることができる。
【0028】
なお、図3(B)の例では、1画素毎に、2次電子像と反射電子像とを切り替えて1フレーム画像データを生成するものとしたが、2画素毎に切り替えたり、3画素毎に切り替えるように、複数画素毎に切り替えるようにしてもよいものである。
【0029】
また、検出器としては、2次電子検出器117Aと、他の検出器(反射電子検出器117B)を用いているが、さらに、他の検出器117C,…,117Nを用い、これらを順次切り替えたり、複数の検出器の中の2つの検出器の出力を交互に切り替えるようにしてもよいものである。
【0030】
次に、図4及び図5を用いて、本実施形態による走査電子顕微鏡を用いた欠陥検出処理の内容について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いた欠陥検出処理の内容を示すフローチャートであり、図5は、本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて検出された欠陥の画像データのイメージ図である。
【0031】
ステップs10において、システム制御部125は、ステージ制御部130を用いて、参照座標に試料ステージSSを移動する。試料Sがウェハーである場合、ウェハー上には複数のチップが形成されている。例えば、事前検査装置であるSEM210や光学顕微鏡220によって第1番目のチップの座標(x0,y0)に欠陥が検出されており、第2番目のチップの同じ座標位置(x0,y0)には欠陥が検出されていない場合、第2番目のチップの座標位置(x0,y0)が参照座標となり、この座標位置が視野の中心にくるように、試料ステージSSを移動する。
【0032】
次に、ステップs20において、システム制御部125は、ビーム制御部121により操作信号を出力して、偏向コイル駆動部121B,121Cを制御し、偏向コイル114X,114Yに流す電流を変化させて第2番目のチップの所定範囲内に電子ビームEBを走査しながら照射する。このとき、電子ビームEBの照射により試料Sから発生する二次電子は、二次電子検出器117Aによって検出され、試料Sからの反射電子は、反射電子検出器117Bによって検出され、切替器122によって1走査毎に交互に切り替えられ、システム制御部125から入力する走査信号に同期して、画像処理部の画像メモリ124Aに、図3(A)に示すように1フレーム画像データとして蓄積して、参照画像を取得する。
【0033】
次に、ステップs30において、システム制御部125は、ステージ制御部130を用いて、欠陥座標に試料ステージSSを移動する。第2番目のチップの座標位置(x0,y0)が参照座標であり、第1番目のチップの座標(x0,y0)に欠陥が検出されている場合、第1番目のチップの座標位置(x0,y0)が欠陥座標となり、この座標位置が視野の中心にくるように、試料ステージSSを移動する。
【0034】
次に、ステップs40において、システム制御部125は、ビーム制御部121により操作信号を出力して、偏向コイル駆動部121B,121Cを制御し、偏向コイル114X,114Yに流す電流を変化させて第1番目のチップの所定範囲内に電子ビームEBを走査しながら照射する。このとき、電子ビームEBの照射により試料Sから発生する二次電子は、二次電子検出器117Aによって検出され、試料Sからの反射電子は、反射電子検出器117Bによって検出され、切替器122によって1走査毎に交互に切り替えられ、システム制御部125から入力する走査信号に同期して、画像処理部の画像メモリ124Aに、図3(A)に示すように1フレーム画像データとして蓄積して、欠陥画像を取得する。
【0035】
次に、ステップs50において、画像演算部124Bは、ステップs20において得られた参照画像と、ステップs40において得られた欠陥画像の画像データの差を求めて、差分画像を作成する。
【0036】
次に、ステップs60において、画像演算部124Bは、ステップs50において得られた差分画像のデータを、所定のスライスレベルと比較して、2直化し、2直化画像データを作成する。2直化画像データは、画像データベース124Cに蓄積される。画像データベース124Cに蓄積された画像データは、コンピュータ140によって読み出され、画像表示器150に表示される。画像表示器150に表示される画像データは、例えば、図5(A)に示すようになっている。図5(A)に示す中央の長円部分が欠陥であるとすると、この中には、1走査ライン毎に、2次電子像と反射電子像とが混在しており、両方の情報が存在する。同様にして、図3(B)に示したように、1画素毎に切り替えた場合には、図5(B)に示すような画像データが得られている。
【0037】
次に、ステップs70において、オペレータは、画像表示器150に表示された画像データに基づいて、欠陥か否かの判定を行う。図5(A)に示した画像データは、差分画像を求めて、2直化したことにより、欠陥部分のみを表示しており、しかも、その中には2次電子像と反射電子像とが混在しているため、どのような欠陥であっても、容易に欠陥か否かの判定を行うことができる。例えば、二次電子画像は、ウェハーの表面などに凹凸がある場合、凹部と凸部の境界の部分が明るく観察できるため、凹凸が少なくなだらかな欠陥を観察に適している。一方、ウェハーの表面などに凹凸がある場合、凸部の陰になっている部分が暗く観察できるため、細かな欠陥の観察には不向きである。二次電子画像は細かな欠陥の観察には不向きであり、一方、反射電子画像は陰のできにくいなだらかな欠陥の観察には不向きである。本実施形態では、図5(A)に示したように、二次電子画像と反射電子画像の画像データが混在しているため、なだらかな欠陥に対しては、二次電子画像の画像データにより欠陥を判別が可能であり、細かな欠陥に対しては、反射電子画像の画像データにより欠陥の判別が可能である。
【0038】
以上説明したように、本実施形態においては、1フレーム画像を、二次電子信号と反射電子信号を交互に用いて形成するようにしているため、両方の情報を備えた画像データを得ることができ、欠陥の種類に拘わらず、容易に欠陥と判定でき、欠陥検出精度を向上することができる。またこのとき、1フレーム画像データを得るのに要する時間は従来の1フレーム画像データを得るのに要する時間と変わらないため、効率的に欠陥検出を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、欠陥検出精度を向上し、欠陥検出を短時間で容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡の全体構成及び周辺構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて画像データを生成する構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて生成された画像データのイメージ図である。
【図4】本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いた欠陥検出処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による走査電子顕微鏡を用いて検出された欠陥の画像データのイメージ図である。
【符号の説明】
100…走査電子顕微鏡
110…走査電子顕微鏡本体
111…電子源
112…電子ビーム絞り
113…第1の収束レンズ
114X,114Y…偏向コイル
115…電気的視野移動コイル
116…第2の収束レンズ
117A…二次電子検出器
117B…反射電子検出器
120…走査電子顕微鏡制御装置
121…電子ビーム制御部
121A…第1の収束レンズ駆動部
121B…偏向コイル駆動部
121C…電気的視野移動コイル駆動部
121D…第2収束レンズ駆動部
123…増幅器
124…画像処理部
124A…画像メモリ
124B…画像演算部
124C…画像データベース
125…システム制御部
130…ステージ制御部
140…コンピュータ
150…画像表示器
160…キーボード
165…マウス
200…製造データ管理システム
210…走査電子顕微鏡
220…光学顕微鏡
EB…電子ビーム
NW…通信ネットワーク
S…試料
SS…試料ステージ

Claims (4)

  1. 試料上に荷電粒子線を照射するために設けた電子光学系と、画像作成のために上記荷電粒子線を走査する偏向系と、上記電子光学系から上記試料に荷電粒子を照射した際に試料から発生する二次電子やその他の信号を検出する検出系と、この検出系により検出した信号から画像を作成する画像生成手段を有する電子顕微鏡において、
    上記画像生成手段は、1フレーム画像内に二次電子信号やその他の信号が交互に備えられ、複数の情報を備えた画像を作成することを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 請求項1記載の電子顕微鏡において、
    上記画像生成手段は、上記荷電粒子偏向系の走査毎に、二次電子やその他の信号を切り替えて信号を取り込むことにより、両方の情報を備えた画像を作成することを特徴とする電子顕微鏡。
  3. 請求項1記載の電子顕微鏡において、
    上記画像生成手段は、作成される画像の画素毎に、二次電子やその他の信号を切り替えて信号を取り込むことにより、両方の情報を備えた画像を作成することを特徴とする電子顕微鏡。
  4. 請求項1記載の電子顕微鏡において、
    試料上に存在する欠陥位置の情報に基づいて、試料の欠陥を含む検査個所の欠陥画像と、それと同一の表面構造を有する欠陥が無い個所の参照画像を比較し、欠陥に関する情報を抽出して検査することを特徴とする電子顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008282761A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡およびそれを用いた三次元形状測定装置

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