JP2004126973A - パスワード認証装置およびパスワード認証方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置は、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示する表示処理手段と、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示処理手段によるソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証するデータ処理手段を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、携帯情報端末のように、利用者以外からは見ることが困難な表示装置、利用者以外からは入力操作を見ることができる入力装置、およびデータ処理を行うデータ処理装置を備えた情報処理装置において、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置およびパスワード認証方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルコンピュータなどの携帯情報端末は、表示装置としては、利用者以外からは見ることが困難な表示装置を備えている。しかし、この種の携帯情報端末に備えられる入力装置としては、利用者以外から入力操作を容易に見みられる入力装置しか備えることができない場合が多い。
【0003】
例えば、携帯電話機に備わっているような小型の液晶表示装置は、利用者以外からは見ることが困難な表示装置に該当する。つまり、このような小型の液晶表示装置を備えた携帯情報端末であると、当該携帯情報端末は手に持ち顔に近づけて見なければ、液晶表示装置の表示内容が見えないので、利用者以外からは見ることが困難である。また、ウェアラブルコンピュータでしばしば用いられる頭部着用型ディスプレイは、そもそも利用者以外の者がその表示内容を見るのは困難である。
【0004】
携帯情報端末用の入力装置としては、手(指先)やペンを接触させて操作するタッチパネル、ジョグシャトル、カーソルキー、テンキーなどの従来型のものが利用されている。ウェアラブルコンピュータにおいては、スタイラス(ペン型装置)のようなものを空間中で動かし、その運動を加速度センサまたはジャイロセンサなどの慣性センサや、光センサ、磁気センサなどにより計測して、その計測情報に基づいて入力を行うものが利用される(例えば、非特許文献1を参照)。また、利用者の手の動きやその形状を、カメラや接触センサなどで計測し、その計測情報に基づいて入力を行うもの(非特許文献2,非特許文献3,非特許文献4を参照)が利用される。これらの入力装置を用いた入力操作は、利用者以外からは容易に見られてしまう。
【0005】
利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外からは入力操作を容易に見ることができる入力手段を用い、表示手段に表示されているソフトキーボードの各キーを入力手段によって選択することでパスワードを入力するという状況は、特に、携帯情報端末を利用しているときに頻繁に発生する。
【0006】
このような状況において、従来においては、表示手段に表示されているソフトキーボードは、表示する各キーのキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状などが固定されているため、例えば、利用者がパスワード入力の操作を行っているキー入力操作(手の動き)を注意深く観察することで、そのパスワードが推測されてしまうという問題点があった。
【0007】
従来、テンキーの数値入力装置のキー配置が固定である故に、他の人からキー入力操作が観測されてしまうことで、パスワードが推測される危険性を回避する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているような数値入力装置の発明がある。この数値入力装置の発明は、スイッチ部(入力手段)および数値表示部(表示手段)が一体に構成された複数の数値キーを備え、入力操作の度に数値表示部に表示される数値が変更することで、同じ位置のキーを操作しても入力される数値が異なり、入力操作が見られたとしてもパスワードが推測されてしまう危険性を回避する。つまり、ここでは、同様な位置関係のキーの入力操作を行っても異なる数値が入力されてしまうため、入力操作(キー押下)が観測されていたとしてもパスワードが推測される危険性が減少する。
【0008】
また、別の技術として、特許文献2に記載されているような現金自動取引機における技術がある。この技術は、現金自動取引機がタッチパネル式の画像入力表示機構を備えており、この画像入力表示機構を用いて、暗証番号を入力するためのキー配列画像(ソフトキーボート)の表示位置を、乱数に基づいて取引毎に変える表示制御を行う。これにより、入力操作(ソフトキーボードの押下)の位置が取引毎に異なるので、この入力操作が観測されてもパスワードが推測される危険性が減少する。ここでは、ソフトキーボードの全体としての表示位置が変更されるだけである。
【特許文献1】
特開平9−230975号公報
【特許文献2】
特開平9−54862号公報
【非特許文献1】
山本吉伸、椎尾一郎、“空気ペン−空間への描画による情報共有”,「第59回情報処理学会全国大会講演論文集(4)」、p.39−40,1999.9
【非特許文献2】
T. Starner, S. Mann, B. Rhodes, J. Levine, J. Healey, D. Kirsch, R. Picard, and A. Pentland,“Augmented Reality Trough Wearable Computing”, 「Presence 6(4)」, Winter 1997,
【非特許文献3】
蔵田武志、興梠正克、遠藤健、坂上勝彦、“ハンドマウスの応用:ユニバーサルリモコンと実環境中の文字情報取得”、「インタラクション2002」,p.43−44, 2002、
【非特許文献4】
暦本純一、“Smart Skin:複数の手の位置と形状を認識するセンサーとその応用”、「インタラクション2002」,p.133−140, 2002
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来の技術には、次のような問題がある。前述した数値入力装置(特許文献1)では、ハードウェア装置として、スイッチ部および数値表示部が一体にされた数値キー機構部を備える必要があるため、携帯情報端末を利用しているときに頻繁に発生する状況、つまり、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段を用い、表示手段に表示されているソフトキーボードの各キーを入力手段によって選択することでパスワードを入力するという状況には適用できない。また、表示される数値が変更される度に、次に押すべきキーを探す必要があるので、利用者にとってはキー入力操作においてキー選択の煩わしさが生ずる。
【0010】
また、前述した現金自動取引機(特許文献2)の技術を用いる入力方法では、タッチパネル式の画像入力表示機構のハードウェアが必要であるため、頭部着用型ディスプレイを用いたウェアラブルコンピュータなど、表示部とタッチパネル部が一体化していない場合には適用できない。また、取引開始時に設定されたソフトキーボードの各キーの配置および表示位置は取引終了まで固定なので、入力操作の相対的な動きを注意深く観測すれば、パスワードを推測できてしまうという問題点もある。
【0011】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、携帯情報端末のように、利用者以外からは見ることが困難な表示装置と利用者以外からは入力操作を見ることができる入力装置を備えた情報処理装置により、パスワードを入力して認証を行う場合に、パスワードが推測される危険性の低いパスワード認証装置およびパスワード認証方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本発明によるパスワード認証装置は、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備えた情報処理装置において、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置であって、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示する表示処理手段と、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示処理手段によるソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証するデータ処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明によるパスワード認証装置は、前記表示処理手段が表示するソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、変更前から変更後へソフトキーボードの各キーの表示形態を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明によるパスワード認証装置は、前記表示処理手段が表示するソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、各キーの表示形態は、利用者の見慣れた状態から変更後の状態へソフトキーボードの表示を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明によるパスワード認証装置は、前記表示手段として、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、胸着用型ディスプレイ、または携帯電話機付属ディスプレイを用いることを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明によるパスワード認証装置は、前記入力手段として、頭部または胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属のカメラ、または、携帯情報端末付属接触センサで計測される利用者の手の位置または形状に関する情報により入力操作を判定して個々のキーの選択操作を受け付ける入力装置を用いることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明によるパスワード認証装置は、前記入力手段として、表示画面に表示されたカーソルの操作により個々のキーの選択操作を行うカーソル操作入力装置を用いることを特徴とするものである。
【0018】
本発明によるパスワード認証方法は、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備え、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証方法であって、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示し、前記入力手段により、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付け、前記データ処理手段により、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示手段に表示するソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証することを特徴とするものである。
【0019】
本発明によるパスワード認証方法において、ソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、変更前から変更後へソフトキーボードの各キーの表示形態を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明によるパスワード認証方法において、ソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、各キーの表示形態は、利用者の見慣れた状態から変更後の状態へソフトキーボードの表示を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とするものである。
【0021】
本発明によるパスワード認証方法においては、前記表示手段として、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、胸着用型ディスプレイ、または携帯電話機付属ディスプレイを用いることを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明によるパスワード認証方法においては、前記入力手段として、頭部または胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属のカメラ、または、携帯情報端末付属接触センサで計測される利用者の手の位置または形状に関する情報により入力操作を判定して個々のキーの選択操作を受け付ける入力装置を用いることを特徴とするものである。
【0023】
また、本発明によるパスワード認証方法においては、前記入力手段として、表示画面に表示されたカーソルの操作により個々のキーの選択操作を行うカーソル操作入力装置を用いることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明によるパスワードの認証を行う処理を実行するプログラムは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備えた情報処理装置において、パスワード入力を受け付けてパスワードの認証を行う処理を実行するプログラムであって、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示し、前記入力手段により、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付け、前記データ処理手段により、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示手段に表示するソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証する処理を実行するプログラムである。
【0025】
上記のような特徴を有する本発明によるパスワード認証装置およびパスワード認証方法によれば、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段とを用いて、パスワードの入力を行い、パスワードの認証を行う場合において、ソフトキーボードの各キーの配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれかもまたはそれらのいくつか、またはすべてが入力操作の度に変更されて、表示手段に表示される。すなわち、ソフトキーボードの各キーの配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状の少なくとも1つ要素が、入力操作の度に変更して前記表示手段に表示され、そのソフトキーボード上のキーを利用者が入力手段で選択することになる。
【0026】
これにより、利用者が携帯情報端末を利用しているときに頻繁に発生する状況において、つまり、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段とを用い、表示手段に表示されているソフトキーボードの各キーを入力手段によって選択することでパスワードを入力するという状況において、他人により入力操作が注意深く観測されたとしても、そのときに、表示手段が同時に観測されなければ、入力操作とそれにより選択されたキー(入力記号)の対応がつかないため、パスワードの内容が推測される危険性の低いものとなる。
【0027】
また、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段を用いてパスワードの入力を行いパスワードを認証する場合において、ソフトキーボードの表示形態の各キーの配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状の少なくとも1つ要素が、入力操作の度に変更されて、表示手段に表示される際に、直ちに、変更後のソフトキーボードが表示されるのではなく、変更前の表示形態から変更後の表示形態にソフトキーボードの表示形態が少しずつ変化しながら表示されて、最終的に変更後のソフトキーボードが表示される。
【0028】
これにより、利用者はソフトキーボードの表示形態を変更前の状態から変更後の状態への変化を目視により確認することができるため、次に指示するキーの位置が把握しやすくなる。このため、入力操作が他人により注意深く観測されたとしても、パスワードが推測される危険性を低くしつつも、ソフトキーボードの表示形態が変更される度に目的のキーを探さなくてはならないという利用者の入力操作の煩雑さを押さえることができる。
【0029】
また、別の特徴として、本発明によるパスワード認証装置およびパスワード認証方法によれば、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段を用いてパスワードの入力を行いパスワードの認証を行う場合、ソフトキーボードの表示形態の各キーの配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状の少なくとも1つ要素を、入力操作の度に変更して表示手段により表示する際、いきなり、変更後のソフトキーボードの表示形態を表示するのではなく、利用者の見慣れた状態から変更後の状態にソフトキーボードの表示形態を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示するものとなっている。
【0030】
このため、利用者は、見慣れた表示形態のソフトキーボードから変更後のソフトキーボードの変化の状態を目視して確認することができるため、次に指示するキーの位置が把握しやすくなる。つまり、パスワードが推測される危険性を低くしつつも、ソフトキーボードの表示形態が変更される度に目的のキーを探さなくてはならないという利用者の入力操作におけるキー選択の煩雑さを押さえることができる。
【0031】
本発明によるパスワード認証装置において、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として用いられるものは、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、または胸着用型ディスプレイである。これらのディスプレイを表示手段として用いて、パスワードを入力するための表示制御を行う。腕着用型ディスプレイや携帯電話機に備わっているような携帯情報端末付属ディスプレイであれば、表示面積は小さいため、顔に近づけてみることで利用者以外がその表示内容を見るのは困難である。また、ウェアラブルコンピュータでしばしば用いられる頭部着用型ディスプレイは、そもそも利用者以外がその表示内容を見ることは困難である。このような表示手段を用いることで、パスワードが推測される危険性が低いものとなる。
【0032】
また、本発明によるパスワード認証装置において、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段として用いられるものは、頭部や胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属カメラ、衣服や携帯情報端末に付属の接触センサなどで計測される利用者の手の位置や形状に関する情報を用いて入力操作を判定する入力手段を用いる。これらの入力手段を用いることにより、カメラの前や接触センサ上で手を動かせば入力操作が行えるものとなる。つまり、パスワードが推測される危険性を低くしつつも、手振りという利用者以外からは容易に見ることができるが利用者には自然で直感的な入力手段を用いて、利用者の操作入力の煩雑さを抑えることのできるパスワード認証方法およびパスワード認証装置が提供される。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施する場合の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例によるパスワード認証装置の外観図である。この例では、利用者Aは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、頭部着用型ディスプレイ2を用いている。また、この例では、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段として、頭部着用型カメラ1で得られる映像から利用者の手3の位置や形状を計測することで、利用者の手振りを入力操作と対応させる入力手段を用いている。
【0034】
図2は、本発明の一実施例のパスワード認証装置の構成を示すブロック図である。図2において、51は入力パスワード記憶部、52は表示制御部、53は表示部、54は認証処理部、55は入力制御部、56は入力部、57はパスワードデータ記憶部である。
【0035】
入力パスワード記憶部51は、入力部56から入力制御部55を介して入力されたパスワードの各キーの文字データを記憶する。表示制御部52は、図2に示すように、パスワード表示制御部52aと、ソフトキーボード表示制御部52bのサブシステムを含んでおり、表示部53を制御して、表示画面にパスワード入力のためのソフトキーボードおよびその他の入力画面の画像表示を行い、入力制御部55による制御動作と共にグラフィックユーザインタフェース機能を提供する。パスワード表示制御部52aは、入力画面のパスワード表示部を制御し、ソフトキーボードのキー入力操作により入力された入力済みのパスワードの文字数を“*”により表示する。ソフトキーボード表示制御部52bは、複数種類のソフトキーボードパターンを記憶しており、このソフトキーボードパターンに基づいて様々な表示形態でソフトキーボードパターンを表示する。具体的に、ここでのソフトキーボードパターンは、ソフトキーボードの各キーの表示形態が、キー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状が様々に組み合わされて変更される。また、ソフトキーボードパターンによる各キーの表示形態は、各パターンの組み合わせにより、変更前から変更後へソフトキーボードの各キーの表示形態を少しずつ変化させて表示される。パスワードデータ記憶部57は、認証を行うべきパスワードデータを記憶している記憶部である。認証処理部54は入力制御部55の制御によってパスワード入力の終了により起動され、入力パスワード記憶部51に記憶された入力パスワードと、パスワードデータ記憶部57に記憶されているパスワードとを比較して、認証結果を出力する。
【0036】
ここでの表示部53は、例えば、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、または胸着用型ディスプレイであり、利用者以外からは見ることが困難な表示部となっているものである。また、ここでの入力部56としては、例えば、頭部や胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属カメラ、衣服や携帯情報端末に付属の接触センサなどを用いて、これらのカメラまたはセンサにより計測される利用者の手の位置や形状に関する情報を用いて入力操作を判定する入力システムが用いられる。このような入力システムは、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力装置となっている。
【0037】
図3は、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面の第1の例を示す図である。また、図4は、同じく、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面の第2の例を示す図である。
【0038】
図3に示すパスワード入力画面10aは、ソフトキーボードパターンの1つを表示しており、パスワードの4番目のキー(文字)を選択する前の様子を示している。パスワード入力画面10aの中には、各キー(0〜9,#,*)の配列パターンからなるソフトキーボード11a、頭部着用カメラで取り込んだ利用者の手の映像12a、利用者の手の位置に応じて移動するカーソル14a、および入力済みのパスワードの文字数を示すパスワード表示部13aが表示されている。この例では、利用者の手の親指と人差し指の間にカーソル14aが位置するように設定してあり、そのカーソル14aが指し示すキーがその時点での選択候補となっている。そして、利用者が親指と人差し指を合わせる動作を行うと、その手の形の映像の変化により、操作されているカーソルで指示しているキーが選択される操作となる。
【0039】
図4に示すパスワード入力画面10bは、図3のパスワード入力画面10aにおいて第4番目のキー(数値キー“2”)が選択された後、更に、第5番目のキー(数値キー“6”)を選択しようとしている様子を示している。この場合、第4番目のキーが選択された後に、別の種類のソフトキーボードパターンが表示されて、ソフトキーボードの各キーの配置や各キーの大きさが変更されたパスワード入力画面10bが表示される。このパスワード入力画面10bの中に表示されるソフトキーボードの各キーの配列、各キーの大きさは、予め記憶している複数種類のソフトキーボードパターンに基づいて、ランダムに変更される。既に入力されたパスワードの文字数については、パスワード表示部13bにおいて表示される。
【0040】
ここでのソフトキーボードの変更方法では、つまり、各キーの配置、各キーの大きさ、表示方向(表示の回転)、形状などの変更は、例えば、毎回、乱数を発生させて、その結果に基づいて決定している。また、予め変更方法をパスワード認証装置内の記憶装置に格納しておき、それに従って変更を行うようにしてもよい。また、この例では、パスワードの文字を入力するキーとして“0”〜“9”の数字キー、“#”キー,“*”キーのみがソフトキーボードに表示されているが、これは、アルファベットキーや仮名キーなどの他の文字キーが表示されていてもよい。
【0041】
図5は、本発明の一実施例のパスワード認証装置にかかるパスワード認証方法のフローを示すフローチャートである。図面を参照しながら、パスワード認証方法について説明する。まず、パスワードを入力できるようにするため、最初の入力操作のためのソフトキーボードを表示装置に表示する(S100)。このソフトキーボードの初期状態(キー配置、大きさ、表示位置、表示方向、形状など)は、利用者が見慣れた状態、例えば、各キーが通常のテンキーのように規則正しく並んでいる状態とする。または、初期画面のパターンとして常に同じキーボードのパターンでもよい。また、乱数で決められていてもよい。
【0042】
次に、前述したような入力システムを用いた入力装置による入力操作によりキーが選択されると(S101)、その選択されたキーに対応する文字情報(キーに表示されている文字)をパスワード認証装置内の入力パスワード記憶部51に保持する。
【0043】
次に、その時点で表示していたソフトキーボードの表示形態(ソフトキーボードパターン)を変更して、次のパスワード文字の入力操作のための新たなソフトキーボードを表示する(S103)。このソフトキーボートの変更方法、すなわち、ソフトキーボードのキー配置、大きさ、表示位置、表示方向、形状などをどのようにするかは、予め変更方法を決めておいて、それに従ってもよいし、乱数を用いて変更してもよい。
【0044】
次に、前述したような入力装置を用いた入力操作により再びパスワード文字のキーが選択されると(S104)、選択されたキーに対応する文字情報(キーに表示されてる文字)をパスワード認証装置内の入力パスワード記憶部51に保持する(S105)。ここで、パスワードの入力が終了すれば(S106)、パスワードが正しいかどうかを判断する認証処理(認証処理部54)に、保持している文字情報を受け渡すなどして処理を終了する。パスワードの入力が終了したかどうかは、例えば、入力文字数がパスワードの文字数と一致したかどうか、パスワード入力を終了するためのソフトキーを表示しておき、そのキーを利用者が選択したかどうか、パスワード入力終了するための特定の手振りをしたかなどにより判断できる。もし、パスワード入力が終了していなければ、次のステップS103以降の処理を繰り返す。
【0045】
このように、パスワード文字の入力操作の度に、複数種類のソフトキーボードパターンに基づいて、ソフトキーボードの配置、大きさ、表示位置、表示方向、形状などが変更されるため、パスワード文字の入力操作が他人から見られていても、パスワードの漏洩の可能性が減少する。
【0046】
図6は、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第1の例を示す図である。また、図7は、同じく、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第2の例を示す図である。
【0047】
これらの図は、パスワード入力の入力操作前のソフトキーボード11aの表示形態が、バスワード文字の入力後に、それぞれのパスワード文字の入力毎に変化して、最終的にソフトキーボード11bの表示形態となることを示している。図6〜図7に示す例では、いきなり、ソフトキーボード11aの表示形態(図6の上部)から、ソフトキーボード11bの表示形態(図7の下部)に変わるのでなく、まず、第1の表示形態のソフトキーボード11a1の状態(図6の下部)に変更され、この状態から次ぎに、第2の表示形態のソフトキーボード11a2の状態(図7の上部)に変化し、更に第3の表示形態のソフトキーボード11bの状態(図7の下部)に変化したものが、最終的なソフトキーボードの表示形態となる。図6〜図7は、ソフトキーボード11aの表示状態の順に徐々に変更される過程を表示している。もちろん。更に細かく、ソフトキーボード11aとソフトキーボード11a1との間の中間状態、ソフトキーボード11a1とソフトキーボード11a2との間の中間状態、ソフトキーボード11a2とソフトキーボード11bとの間の中間状態などを、複数種類のソフトキーボードパターンに基づいてパスワード入力操作のための入力画面に表示してもよい。
【0048】
このように、ソフトキーボード表示形態が徐々に変更される過程を表示することで、いきなり変更後のソフトキーボードの表示形態となるよりも、次に選択するキーの位置を把握しやすくすることができ、利用者がパスワードを入力する際のキー選択の煩わしさを軽減できる。
【0049】
図8は、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第3の例を示す図である。また、図9は、同じく、表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第4の例を示す図である。
【0050】
これらの図においても、パスワード入力の入力操作前のソフトキーボード11aの表示形態が、バスワード文字の入力後に、それぞれのパスワード文字の入力毎に変化して、最終的にソフトキーボード11bとなることを示している。図8〜図9に示す別の表示形態の例では、いきなり、ソフトキーボード11aの表示形態から、ソフトキーボード11bの表示形態に変わるのでなく、ソフトキーボードの表示形態が徐々に変更される。この場合において、先に説明した図6〜図7の例とは異なり、まず、図8に示すように、ソフトキーボード11aの表示形態から、ソフトキーボード11a3の表示形態に表示が変更されるが、このときには、変更の過程は徐々に表示されない。中間状態の表示形態であるソフトキーボード11a3(図8の下部)の表示形態としては、利用者が見慣れたソフトキーボードの表示形態が用いられる。この例では、標準的なテンキータイプのソフトキーボードの表示形態が用いられる。そして、まず、この見慣れた第1の表示形態のソフトキーボード11a3(図8の下部)の状態から、第2の表示形態のソフトキーボード11a4(図9の上部)の状態に変化し、更に第3の表示形態のソフトキーボード11b(図9の下部)の順に、ソフトキーボードの表示形態が変更されて表示される。
【0051】
もちろん、この場合においても、もっと細かく、ソフトキーボード11a3とソフトキーボード11a4の中間状態や、ソフトキーボード11a4とソフトキーボード11bの中間状態などを表示するようにしてもよい。その場合には、多くの種類のソフトキーボードパターンを用いる。
【0052】
このように、最初に表示されるソフトキーボード11aの表示形態がどのような状態でも、一旦、途中の過程において、ソフトキーボード11a3のような見慣れた状態に戻り、更に変更の過程を表示することで、いきなり、変更後のソフトキーボードの表示状態の表示がなされるよりも、次に選択するキーの位置を把握しやすくでき、利用者がパスワード入力する際のキー選択の煩わしさを軽減できる。
【0053】
なお、前述の説明では、ソフトキーボードのパターンとしては、テンキー(数字キー)タイプのもので、そのキー配列、キーの大きさ、表示方向などを変更する例を説明に用いたが、これは、もちろんアルファベットや仮名などを表示したものでもかまわない。また、パスワード入力終了のためのキーやキーを選択し間違えたときの訂正用キーが含まれていてもよい。また、図示したように、表示形態の変更の過程を表示する処理は、前述の処理フローのフローチャートの場合、ステップS103において、処理される。
【0054】
図10および図11は、操作入力画面の中のソフトキーボードとして、ルーレット型のソフトキーボードを用いた例を説明する図である。
【0055】
まず、ルーレット型ソフトキーボードを説明すると、利用者は、このソフトキーボードの表示方向を、入力装置を操作して変更する。つまり、ソフトキーボードを回転させることができる。例えば、入力装置として、頭部着用型カメラ1により操作の手3の映像を取り込むことにより入力操作を判定するが、その場合、手を開いて右に振ったり、左に振ったりする手振りでルーレット型ソフトキーボードを回転させる。この回転により、選択位置表示記号22の下に選択したいキー(文字)を持ってきて、その状態で入力操作を行い選択すると、選択位置表示記号22の下に位置するキー、つまり、ルーレット型ソフトキーボード21aの場合、文字“B”が選択することになる。例えば、頭部着用型カメラ1により操作の手3の映像を取り込むことにより入力操作の場合、手を握ると選択位置表示記号22の下に位置するキーを選択するようにすることができる。
【0056】
図10は、このようなルーレット型ソフトキーボードの場合の入力操作前から入力操作後へのソフトキーボードの変更の様子を示している。つまり、ルーレット型ソフトキーボード21aの状態で、選択位置表示記号22の下に位置するキーの文字“B”が選択された後、図10の下側の操作入力画面のように、ルーレット型ソフトキーボード21a1に変更され、更に、図11の上側の操作入力画面のように、ルーレット型ソフトキーボード21a2に変更され、図11の下側の操作入力画面のように、ルーレット型ソフトキーボード21bへと変更されていく様子である。この例では、表示方向を乱数に基づいて変更すること、すなわち、ランダムな回転によりソフトキーボードの表示形態を変更している。このようにソフトキーボードの表示形態が変更される過程を表示することで、前述の場合と同様に、いきなり、変更後の表示がなされるよりも、次に選択するキーの位置を把握しやすくでき、利用者がパスワード入力をする際の煩わしさを軽減できる。
【0057】
なお、前述の説明では、アルファベットの一部(A,B,C,D,E,F)のみがソフトキーボードに表示されているが、これは、もちろん数字や他のアルファベットや仮名など文字を表示したものでもかまわない。さらに、パスワード入力終了のためのキーやキーを選択し間違えたときの訂正用キーが含まれていてもよい。もちろん、前述した図で示した以外の形状のソフトキーボードに対しても本発明のパスワード認証方法を適用できる。
【0058】
図12は、本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の他の一例を示す外観図であり、図1に示した利用者Aの頭部着用型ディスプレイによる表示装置、頭部着用型カメラによる入力装置を用いるデータ処理装置に適用する場合とは、別の実施例を示している。図12の左側に示すように、利用者Bは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、利用者Aと同様に、頭部着用型ディスプレイ2を用いており、利用者から入力操作を容易に見ることができる入力手段としては、胴体着用型カメラ1aで得られる映像から利用者の手3の位置や形状を計測することで、利用者の手振りを入力操作と対応させる入力手段を用いている。また、図12の右側に示すように、利用者Cは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、胸着用型ディスプレイ2aを用いており、胸着用型ディスプレイ2aは、利用者Cが下方向を向くと表示内容を見ることができるように、利用者の胸部に装着されている。利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段としては、利用者Bと同様に、胴体着用型カメラ1aで得られる映像から利用者の手3の位置や形状を計測することで、利用者の手振りを入力操作と対応させる入力手段を用いている。
【0059】
図13は、本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の別の一例を示す外観図である。図13の左側に示すように、利用者Dは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、腕着用型ディスプレイ2bを用いており、腕着用型ディスプレイ2bは、利用者が顔に近づけて見なければ表示内容が見えないので、利用者以外からは見ることが困難である。ここでの利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段としては、胴体着用型のタッチパネル1bを用いている。
【0060】
また、図13の右側に示すように、利用者Eが利用しているパスワード認証装置においては、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、PDA(personal digital assistant)のディスプレイ2cを用いている。このディスプレイ2cも、利用者が顔に近づけて見なければ表示内容が見えないので、利用者以外からは見ることが困難である。ここでの入力手段としては、利用者以外から入力操作を容易に見ることができるものであり、スタイラスペン1cとPDAのタッチパネル2cの組み合わせを用いている。
【0061】
図14は、本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の更に別の一例を示す外観図である。図14に示すように、利用者Fは、利用者以外からは見ることが困難な表示手段として、携帯電話機の液晶ディスプレイ2dを用いており、液晶ディスプレイ2dは、利用者が顔に近づけて見なければ表示内容が見えない。このため、利用者以外からは見ることが困難な表示手段となっている。入力手段としては、携帯電話機のキーボード1dを用いるので、利用者以外から入力操作を容易に見ることができるものとなっている。ただし、このキーボード1dでは、パスワード入力時には、キーボードの各キーに表示された文字のキーは、その文字を入力するためには用いられず、カーソル操作のために用いられる。つまり、ディスプレイ2d上の画面に表示されたカーソルを動かし、画面に表示されたソフトキーボードの各キーを選択する操作(カーソル移動)のために用いられる。
【0062】
このように、図1,図12〜図14に示したように、利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段には、様々な組み合わせがあり、もちろん、これら以外の組み合わせにおいても本発明のパスワード認証方法を適用し、パスワード認証装置を構築することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、携帯情報端末やウェアラブルコンピュータにおいては、典型的な利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段との組み合わせになるが、表示手段に表示されているソフトキーボードの各表示形態の各キーのキー配置、大きさ、表示位置、形状を入力操作の度に変更することにより、パスワードの入力操作を他人に見られても、入力したパスワードの内容を他人に推測される危険性を減らす効果がある。また、ソフトキーボードの表示形態の変更過程を表示することで、次に選択すべきキーを利用者が把握しやすくなるため、入力操作の煩雑さを抑える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパスワード認証装置の外観図である。
【図2】本発明の一実施例のパスワード認証装置の構成を示すブロック図である。
【図3】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面の第1の例を示す図である。
【図4】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面の第2の例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例のパスワード認証装置にかかるパスワード認証方法のフローを示すフローチャートである。
【図6】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第1の例を示す図である。
【図7】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第2の例を示す図である。
【図8】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第3の例を示す図である。
【図9】表示部53に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのパスワード入力画面のソフトキーボードの表示形態の変化の第4の例を示す図である。
【図10】操作入力画面の中のソフトキーボードとして、ルーレット型のソフトキーボードを用いた例を説明する第1の図である。
【図11】操作入力画面の中のソフトキーボードとして、ルーレット型のソフトキーボードを用いた例を説明する第2の図である。
【図12】本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の他の一例を示す外観図である。
【図13】本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の別の一例を示す外観図である。
【図14】本発明によるパスワード認証装置の実施形態となる携帯情報端末の更に別の一例を示す外観図である。
【符号の説明】
51…入力パスワード記憶部、
52…表示制御部、
53…表示部、
54…認証処理部、
55…入力制御部、
56…入力部、
57…パスワードデータ記憶部
Claims (13)
- 利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備えた情報処理装置において、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置であって、
複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示する表示処理手段と、
前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示処理手段によるソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証するデータ処理手段と
を備えたことを特徴とするパスワード認証装置。 - 前記表示処理手段が表示するソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、変更前から変更後へソフトキーボードの各キーの表示形態を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とする請求項1に記載のパスワード認証装置。
- 前記表示処理手段が表示するソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、各キーの表示形態は、利用者の見慣れた状態から変更後の状態へソフトキーボードの表示を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示することを特徴とする請求項1に記載のパスワード認証装置。
- 前記表示手段として、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、胸着用型ディスプレイ、または携帯電話機付属ディスプレイを用いる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパスワード認証装置。 - 前記入力手段として、頭部または胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属のカメラ、または、携帯情報端末付属接触センサで計測される利用者の手の位置または形状に関する情報により入力操作を判定して個々のキーの選択操作を受け付ける入力装置を用いる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパスワード認証装置。 - 前記入力手段として、表示画面に表示されたカーソルの操作により個々のキーの選択操作を行うカーソル操作入力装置を用いる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパスワード認証装置。 - 利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備え、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証方法であって、
複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示し、
前記入力手段により、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付け、
前記データ処理手段により、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示手段に表示するソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証する
ことを特徴とするパスワード認証方法。 - ソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、変更前から変更後へソフトキーボードの各キーの表示形態を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示する
ことを特徴とする請求項7に記載のパスワード認証方法。 - ソフトキーボードの各キーの表示形態は、少なくともキー配列、大きさ、表示位置、表示方向、形状のいずれか1つを、入力手段によるキーの選択操作の受付の度に変更し、各キーの表示形態は、利用者の見慣れた状態から変更後の状態へソフトキーボードの表示を少しずつ変化させて表示し、最終的に変更後のソフトキーボードを表示する
ことを特徴とする請求項7に記載のパスワード認証方法。 - 前記表示手段として、頭部着用型ディスプレイ、腕着用型ディスプレイ、携帯情報端末付属ディスプレイ、胸着用型ディスプレイ、または携帯電話機付属ディスプレイを用いる
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のパスワード認証方法。 - 前記入力手段として、頭部または胴体に着用したカメラ、携帯情報端末付属のカメラ、または、携帯情報端末付属接触センサで計測される利用者の手の位置または形状に関する情報により入力操作を判定して個々のキーの選択操作を受け付ける入力装置を用いる
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のパスワード認証方法。 - 前記入力手段として、表示画面に表示されたカーソルの操作により個々のキーの選択操作を行うカーソル操作入力装置を用いる
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のパスワード認証方法。 - 利用者以外からは見ることが困難な表示手段と、利用者以外から入力操作を容易に見ることができる入力手段と、データ処理を行うデータ処理手段とを備えた情報処理装置において、パスワード入力を受け付けてパスワードの認証を行う処理を実行するプログラムであって、
複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示し、
前記入力手段により、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付け、
前記データ処理手段により、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示手段に表示するソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証する
処理を実行するプログラム。
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