JP2004126669A - リサイクル支援システムおよびリースシステム - Google Patents

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木村 勇
Yoshihiro Eguchi
江口 能弘
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Abstract

【目的】蓄電池のリサイクルシステムの円滑な運用を実現する蓄電池のリサイクル支援システムを提供する。
【解決手段】ネットワーク通信網10を通じて相互に交信が可能なリサイクル管理サーバ110とユーザ端末210とを備え、前記リサイクル管理サーバ110は、蓄電池メーカ100とユーザ200との鉛蓄電池202のリース契約に関する情報を蓄積するリース管理部114と、前記情報の送受信を行なうネットワーク通信部112とを備え、前記ユーザ端末210は、前記情報の送受信を行なうネットワーク通信部212を備え、蓄電池メーカ100は、前記リース契約に従って鉛蓄電池202をリースにより提供し、ユーザ200は、前記リース契約に従って前記鉛蓄電池202のリースによる提供を受けることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、非常用電源や動力用電源として用いられる産業用蓄電池やカーバッテリーに代表される蓄電池等のリサイクル支援システムおよびリースシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、健全な地球環境を次世代に引き継ぐために、地球への環境負荷を低減し循環型社会の構築を図ることが重要な課題とされる中、廃工業製品のリサイクルシステムが種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
非常用電源や動力用電源として数多く使用されている産業用蓄電池においても同様であり、鉛やカドミウム等を含む産業用蓄電池を一般の廃棄物として捨ててしまうことは資源の有効利用や環境保護の観点から好ましくないため、産業用蓄電池のリサイクルシステムが確立している(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
この従来における産業用蓄電池のリサイクルシステムは、産業用蓄電池が寿命に至り使用済みとなった場合に、有価物として回収した上で、鉛合金等に再生し、再利用に供するものであった。しかし、使用済み産業用蓄電池が、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下適宜、廃棄物処理法という。)における産業廃棄物として取り扱われることになると、産業用蓄電池の電解液は強酸または強アルカリであることから、本法に定める産業廃棄物の中でも特別管理産業廃棄物に該当するため、使用済み産業用蓄電池の廃棄処分を行なうにあたっては本法に則った扱いが求められる。
【0005】
この廃棄物処理法第3条1項において、事業者は自らの事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならないと定められていることから、排出事業者となる産業用蓄電池のユーザは、図8に示す手順に従って使用済み産業用蓄電池を適正に処理することが必要である。
【0006】
図8は、従来における廃棄物処理法に則った産業用蓄電池のリサイクルシステムの流れを示すシーケンス図である。
【0007】
まず、排出事業者901は、使用済み産業用蓄電池の排出を行なう前に、当該産業用蓄電池の処理を適切に行なわせるため、廃棄物処理法第12条の2により厚生労働省令で定める資格を有する特別管理産業廃棄物管理責任者を設置する(S910)必要がある。
【0008】
また、排出事業者901自らが使用済み産業用蓄電池の再生処理を行なわず、他人に委託する場合には、使用済み産業用蓄電池を収集し運搬する収集運搬業者902や使用済み産業用蓄電池の再生処理を行なう再生処理業者(以下、再生業者という。)903と、使用済み産業用蓄電池の処理に関して委託する契約を締結する必要がある(S911)。このとき、廃棄物処理法第12条の2により、前記収集運搬業者902および前記再生業者903は業の許可を受けている者でなければならないとされる。なお、使用済み産業用蓄電池の再生処理によって発生する廃棄物については、再生業者903が、廃棄物の最終処分を行なう廃棄処理業者(以下、処分業者という。)904と委託契約を締結しているものとする(S911)。
【0009】
さらに、排出事業者901は、使用済み産業用蓄電池の再生処理を他人に委託する場合、廃棄物処理法第12条の3により特別管理産業廃棄物管理票(以下、マニフェストという。)を発行して、産業用蓄電池の処理の流れを自ら把握し管理する必要がある。なお、このマニフェストは、所定の様式に基づいた用紙に、産業廃棄物の種類、名称、性状、荷姿、重量または容量、収集運搬業者名、処分業者名、取扱上の注意事項等の情報を記載し、排出事業者901、収集運搬業者902、再生業者903および処分業者904は、これを5年間保管しなければならないとされる。
【0010】
ここで、使用済み産業用蓄電池が発生すると(S912)、排出事業者901は、前記委託契約を締結した収集運搬業者902が使用済み産業用蓄電池を回収する際に、当該使用済み産業用蓄電池の再生・廃棄処理に関するマニフェストを発行して、当該マニフェストを前記収集運搬業者902に交付する(S913)。
【0011】
前記収集運搬業者902は、排出事業者901から回収した使用済み産業用蓄電池を、排出事業者901が前記委託契約を締結した再生業者903に運搬すると共に、交付されたマニフェストのうち収集運搬業者902が保管すべきマニフェストを切り離して、残りのマニフェストを再生業者903に回送する(S914)。そして、前記収集運搬業者902は、前記切り離したマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しを排出事業者901に返送する(S915)。
【0012】
次に、前記再生業者903は、前記収集運搬業者902から使用済み産業用蓄電池を受け取ると、使用済み産業用蓄電池を再生鉛等の再生物と廃酸等の廃棄物とに分離する再生処理を行なう(S916)。前記再生業者903は当該再生処理を終えると、資源の再利用のため再生鉛等の再生物を蓄電池メーカに送り(S918)、前記委託契約を締結した処分業者904に廃棄物を送るとともに、回送されたマニフェストのうち当該再生業者903が保管すべきマニフェストを切り離して、残りのマニフェストを処分業者904に回送する(S917)。
【0013】
続いて、前記処分業者904は、前記再生業者903から廃棄物を受け取ると、廃プラスチックは埋め立て処分としたり、廃酸は処理のうえ放流したりして、最終処分をする(S919)。前記処分業者904は当該最終処分を終えると、回送された当該処分業者904が保管すべきマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しを前記再生業者903に返送する(S920)。
【0014】
そして、前記再生業者903は、前記処分業者904から前記マニフェストの写しを受け取ると、排出事業者901に、当該再生業者903が保管すべきマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しと前記処分業者904が保管すべきマニフェストの写しとを返送する(S921)。
【0015】
その後、排出事業者901は、自ら保管すべきマニフェストと、前記収集運搬業者902および前記再生業者903から返送されたマニフェストの写しとを5年間保管する。(S922)。前述した各業者も同様に、自ら保管すべきマニフェストを5年間保管する(S922)。
【0016】
さらに、排出事業者901は、当該排出事業者901の所在地を管轄する都道府県知事に年1回マニフェストの発行等の報告を行なう(S923)。
【0017】
このような手順を踏んで、排出事業者901となるユーザは使用済み産業用蓄電池を再生・廃棄処理する必要があり、産業用蓄電池の製造販売を行なう蓄電池メーカもまた、廃棄物処理法第3条2項の規定によって、ユーザに産業用蓄電池を販売する際に、製品と共に蓄電池の容器や内容物等に係る廃棄物の適正な処理方法についての情報を提供する必要がある。
【0018】
このように、ユーザ自らが排出事業者901となって使用済み産業用蓄電池を処理することは多大な苦労が強いられることから、ユーザ自らが排出事業者901となることができない場合も生じうる。そのため、蓄電池メーカが使用済み産業用蓄電池を取替の場合に限り下取り行為としてユーザに代わって排出事業者901となり、使用済み産業用蓄電池の再生・廃棄処理を行なうことも認められている(旧厚生省通知平成5年5月31日衛産)。
【0019】
すなわち、新しい製品を販売する際に商慣習として同様の製品で使用済みのものを無償で引き取る下取り行為が認められることによって、ユーザは新品の産業用蓄電池を蓄電池メーカから購入すれば、蓄電池メーカが使用済み産業用蓄電池を引き取って排出事業者となり、ユーザの負担を軽減することができる。また、一般に、ユーザよりも産業用蓄電池の製造を行なう蓄電池メーカの方が、使用済み産業用蓄電池の再生処理に長けているといえるので、廃棄物処理法の規定に則った使用済み産業用蓄電池の適正な再生処理を行なうことができる。
【0020】
このような従来における廃棄物処理法に則った使用済み産業用蓄電池のリサイクルシステムによって再生・廃棄処理がなされる産業用蓄電池のライフサイクルを図9に示す。
【0021】
まず、産業用蓄電池は、蓄電池メーカの製品として製造されて(S930)、販売によってユーザに提供される(S931)。そして、ユーザによって購入された産業用蓄電池は使用に供され(S932)、電池寿命を迎えると使用済み産業用蓄電池となる。
【0022】
ここで、ユーザが前記排出事業者901となる場合は、使用済み産業用蓄電池はユーザの責任において再生・廃棄処理が行なわれることになる(S933)。一方、上記の下取り行為があった場合は蓄電池メーカが前記排出事業者901となるので(S934)、使用済み産業用蓄電池は蓄電池メーカの責任において再生・廃棄処理が行なわれることになる(S935)。
【0023】
そして、使用済み産業用蓄電池は、前記再生業者903によって再生物と廃棄物とに分離され(S936)、再生物は蓄電池メーカに渡されて製品の材料として再生され(S930)、廃棄物は前記処分業者904によって廃棄処分とされる(S937)。
【0024】
このように、従来における廃棄物処理法に則った産業用蓄電池のリサイクルシステムによって、使用済み産業用蓄電池の再利用が図られ、循環型社会の形成の一端を担っている。
【0025】
【特許文献1】
特開2000―84532号(明細書)
【0026】
【非特許文献1】
”産業用電池のリサイクル、[online]、社団法人電池工業会、[平成14年9月2日検索]、インターネット〈URL:http://www.baj.or.jp/recycle/factory/index.html〉”
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用済み産業用蓄電池が蓄電池メーカに下取りされない場合は、使用済み産業用蓄電池の回収および再生処理を必ずしも確実に実施することができないという問題がある。
【0028】
また、上述のようにユーザ自らが排出事業者となって使用済み産業用蓄電池を廃棄物処理法に則って処理することは、ユーザに大きな負担となり、ひいては使用済み産業用蓄電池の不法投棄が増加するおそれもある。
【0029】
そして、このような問題点から従来における産業用蓄電池のリサイクルシステムを円滑に運用することができず、循環型社会の形成を実現することができないということに発展してしまう可能性が懸念される。
【0030】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、ユーザに多大な苦労が生じたり、使用済み産業用蓄電池が不法投棄されたりするという事態を回避し、使用済み産業用蓄電池の回収および再生を確実に行なうことができ、かつ、循環型社会形成に貢献することができるように、産業用蓄電池のリサイクルシステムの円滑な運用を可能とする産業用蓄電池のリサイクル支援システム等を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
【0032】
すなわち、本発明は、蓄電池の所有者が排出し、収集運搬業者が回収および運搬し、再生処理業者が再生物と廃棄物とに分離して再生物を再利用し、廃棄処理業者が廃棄物を処理する過程からなる蓄電池のリサイクルシステムの運用を支援するリサイクル支援システムであって、前記リサイクル支援システムは、ネットワークを通じて相互に交信が可能なサーバ装置と第1通信端末装置とを備え、前記サーバ装置は、蓄電池所有者と蓄電池使用者との前記蓄電池のリース契約に関する情報を蓄積するリース情報蓄積手段と、前記情報の送受信を実行する第1ネットワーク通信手段とを備え、前記第1通信端末装置は、前記情報の送受信を実行する第2ネットワーク通信手段を備え、前記蓄電池所有者は、前記リース契約に従って前記蓄電池をリース提供し、前記蓄電池使用者は、前記リース契約に従って前記リース提供を受けることを特徴とする。
【0033】
また、本発明は、前記リサイクル支援システムにおける各構成要素をステップとするリサイクル支援方法として実現することもでき、各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について、産業用蓄電池の一例として鉛蓄電池を用いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクル支援システムの全体を示すシステム構成図である。
【0037】
本システムは、情報通信網を利用して、使用済み鉛蓄電池のリサイクル工程におけるユーザの負担を軽減し、かつ、使用済み鉛蓄電池を確実に回収し再生率を高めるシステムであり、リサイクル管理サーバ110と、非常用電源装置201と、ユーザ端末210と、収集運搬業者端末310と、再生業者端末410と、処分業者端末510と、これらのサーバおよび端末間の通信経路となるネットワーク通信網10とから構成される。
【0038】
リサイクル管理サーバ110は、各端末から種々の情報を受信して当該情報に基づく処理を行ない、使用済み鉛蓄電池の処理に関する情報を各端末に送信する等、本システムの運用を管理するサーバまたはワークステーションである。なお、このリサイクル管理サーバ110は、上記各請求項におけるサーバ装置の一例である。
【0039】
非常用電源装置201は、停電等の非常事態において一定時間電力を供給する装置であり、鉛蓄電池202と蓄電池センサ203とを備える。
【0040】
鉛蓄電池202は、通常時に充電し、非常時に放電する電池であり、充電期間や放電回数等の使用状況によって、電池寿命が変動する。
【0041】
蓄電池センサ203は、鉛蓄電池202と接続されて、当該鉛蓄電池202の電池状態を検出するサーミスタ等のセンサ群と検出回路である。ここで、電池状態とは、鉛蓄電池202の状態を意味し、充電期間、放電回数、放電電気量合計、作動中の電池温度、作動中の電圧および電流、電解液量および電解液比重、過放電または過充電の有無等をパラメータとして検出される。
【0042】
ユーザ端末210は、蓄電池センサ203と接続され、蓄電池センサ203が検出した電池状態をディジタル化された電池状態情報として取得し、ネットワーク通信網10を介してリサイクル管理サーバ110に送信するコンピュータである。なお、このユーザ端末210は、上記各請求項における第1通信端末装置の一例である。
【0043】
収集運搬業者端末310は、ネットワーク通信網10を介して、リサイクル管理サーバ110から回収指示情報を受信し、また、車両運行情報をリサイクル管理サーバ110に送信するコンピュータである。ここで、回収指示情報とは、蓄電池メーカ100が収集運搬業者300に使用済み鉛蓄電池202の回収を指示する情報をいい、ユーザ200から使用済み鉛蓄電池202を引き取った販売拠点の所在地や回収個数、回収日時等を含んでいる。また、車両運行情報とは、収集運搬業者300が使用済み鉛蓄電池202の回収に用いる運搬車両の運行状態を示す情報であり、前記運搬車両の運行日時や運行計画等を含んでいる。なお、この収集運搬業者端末310は、上記各請求項における第2通信端末装置の一例である。
【0044】
再生業者端末410は、ネットワーク通信網10を介して、リサイクル管理サーバ110から処理予測情報を受信し、また、リサイクル管理サーバ110に再生鉛調達情報を送信するコンピュータである。ここで、処理予測情報とは、前記電池状態情報等から予測される再生処理業者400が行なうべき再生処理を示す情報であり、収集運搬業者300によって運び込まれる使用済み鉛蓄電池202の個数や、リサイクル管理サーバ110が前記電池状態情報等に基づいて算出する鉛の再生量の予測値等を含んでいる。また、再生鉛調達情報とは、再生業者400が使用済み鉛蓄電池202の再生処理を行なった結果を示す情報であり、再生処理後に得られた再生鉛量等を含んでいる。なお、この再生業者端末410は、上記各請求項における第3通信端末装置の一例である。
【0045】
処分業者端末510は、ネットワーク通信網10を介して、リサイクル管理サーバ110から廃棄予測情報を受信して、リサイクル管理サーバ110に最終処分情報を送信するコンピュータである。ここで、廃棄予測情報とは、前記電池状態情報等から予測される処分業者500が行なうべき最終処分を示す情報であり、リサイクル管理サーバ110が前記電池状態情報や鉛蓄電池202の構成材料に関する情報に基づいて算出する廃棄物の発生量の予測値等を含んでいる。また、最終処分情報とは、処分業者500が廃棄物の最終処分を行なった結果を示す情報であり、最終処分において廃棄した廃酸量や廃プラスチック量等を含んでいる。なお、この処分業者端末510は、上記各請求項における第4通信端末装置の一例である。
【0046】
ネットワーク通信網10は、リサイクル管理サーバ110とユーザ端末210等の上記端末装置群とを接続して通信を可能とするインターネット等の電気通信回線である。
【0047】
図2は、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクル支援システムの構成を示す機能ブロック図である。
【0048】
図2に示すように、リサイクル管理サーバ110は、リサイクル管理サーバ110を構成する各部を制御する主制御部111と、ネットワーク通信網10を介して上記端末装置群と通信を行なうネットワーク通信部112と、ユーザ端末210から取得した電池状態情報を解析する電池情報解析部113と、リース料金の算出や顧客情報の管理を行なうリース管理部114と、鉛蓄電池の製造状況や在庫数量等を管理する製造管理部115と、再生率の算出や再生率情報の保管等を行なうリサイクル管理部116とを備える。
【0049】
主制御部111は、CPUを備え、鉛の再生量の予測や廃棄物発生量の予測を行なう等して処理予測情報や廃棄予測情報等を生成する処理部である。また、この主制御部111は、ネットワーク通信部112に各情報の送信を指示したり、電池情報解析部113に電池状態情報の解析を指示したり、リサイクル管理サーバ110を構成する各部を制御する制御部でもある。
【0050】
ネットワーク通信部112は、インターネット等の電気通信回線を介して他の端末装置と各種情報の通信を行なう通信インターフェイスであり、例えば、ユーザ端末210から電池状態情報を受信したり、収集運搬業者端末310に回収指示情報を送信したりする。
【0051】
電池情報解析部113は、前記ネットワーク通信部112を介してユーザ端末210から受信した電池状態情報を解析し、鉛蓄電池202の寿命予測等を行なう処理部であり、電流・電圧特性と電池の劣化状態の関係グラフや電解液量および電解液比重と電池の劣化状態の関係グラフを蓄積するデータベース123を備える。この電流・電圧特性等と電池の劣化状態の関係グラフとは、電流・電圧の強弱や、電解液量の減少率等から鉛蓄電池202の劣化度合いを示すグラフであり、予め当該グラフを作成するための調査が行なわれた上で、データベース123に格納されている。
【0052】
リース管理部114は、リース料金の算出やリース期間の管理等を行なう処理部であり、内部に顧客情報等を記憶するデータベース124を備える。このデータベース124は、顧客情報等を格納するハードディスク等の記録媒体である。また、ここで、顧客情報とは、鉛蓄電池202のリース先を示す情報であり、例えばリース先法人名称、鉛蓄電池202の設置場所等である。
【0053】
製造管理部115は、前記ネットワーク通信部112を介して再生業者端末410から受信した再生鉛調達情報を用いる等して鉛蓄電池202の製造可能個数を算出したり、鉛蓄電池202の在庫数量を管理したりする処理部であり、内部に在庫数量や鉛蓄電池202の材料構成、例えば、鉛や酸の含有量やプラスチックの使用量等の材料データ等を記憶するデータベース125を備える。
【0054】
リサイクル管理部116は、使用済み鉛蓄電池202の回収率や再生率等を算出する処理部であり、内部に回収率情報や再生率情報等を蓄積するデータベース126を備える。
【0055】
ユーザ端末210は、ユーザ端末210を構成する各部を制御する主制御部211と、ネットワーク通信網10を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なうネットワーク通信部212と、蓄電池センサ203から電池状態情報を取得する電池情報取得部213とを備える。
【0056】
主制御部211は、CPUを備え、ネットワーク通信部212における情報の送受信を制御したり、電池情報取得部213における電池状態情報の取得を制御したりする処理部である。
【0057】
ネットワーク通信部212は、インターネット等の電気通信回線を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なう通信インターフェイスであり、主制御部211の指示に基づいてリサイクル管理サーバ110に電池状態情報等を送信したり、リサイクル管理サーバ110から契約更新案内情報等を受信したりする。
【0058】
電池情報取得部213は、蓄電池センサ203と接続するためのインターフェイスであり、非常用電源装置201内の鉛蓄電池202に接続された蓄電池センサ203が検出した電池状態を電池状態情報として取得する処理部である。
【0059】
収集運搬業者端末310は、収集運搬業者端末310を構成する各部を制御する主制御部311と、ネットワーク通信網10を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なうネットワーク通信部312と、車両運行情報を生成する車両運行管理部313とを備える。
【0060】
主制御部311は、CPUを備え、ネットワーク通信部312における情報の送受信を制御したり、車両運行管理部313における車両運行情報の更新等を制御したりする処理部である。
【0061】
ネットワーク通信部312は、インターネット等の電気通信回線を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なう通信インターフェイスであり、リサイクル管理サーバ110に車両運行情報を送信したり、リサイクル管理サーバ110から回収指示情報を受信したりする。
【0062】
車両運行管理部313は、RAM等の書き換え可能な記録媒体を備え、収集運搬業者300の管理している運搬車両の運行状態等を随時更新して車両運行情報を生成する処理部である。
【0063】
再生業者端末410は、再生業者端末410を構成する各部を制御する主制御部411と、ネットワーク通信網10を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なうネットワーク通信部412と、再生鉛調達情報を生成する再生処理管理部413とを備える。
【0064】
主制御部411は、CPUを備え、ネットワーク通信部412における情報の送受信を制御したり、再生処理管理部413における再生鉛調達情報の生成等を制御したりする処理部である。
【0065】
ネットワーク通信部412は、インターネット等の電気通信回線を介してリサイクル管理サーバ110と通信を行なう通信インターフェイスであり、リサイクル管理サーバ110から処理予測情報を受信したり、リサイクル管理サーバ110に再生鉛調達情報を送信したりする。
【0066】
再生処理管理部413は、RAM等の書き換え可能な記録媒体を備え、再生業者400が使用済み鉛蓄電池202を再生することによって得られる再生鉛の調達量等を随時更新して再生鉛調達情報を生成する処理部である。
【0067】
処分業者端末510は、処分業者端末510を構成する各部を制御する主制御部511と、ネットワーク通信網10を介して他の端末と通信を行なうネットワーク通信部512と、最終処分情報を生成する最終処分管理部513とを備える。
【0068】
主制御部511は、CPUを備え、ネットワーク通信部512における情報の送受信を制御したり、最終処分管理部513における最終処分情報の生成等を制御したりする処理部である。
【0069】
ネットワーク通信部512は、インターネット等の電気通信回線を介して他の端末装置と通信を行なう通信インターフェイスであり、リサイクル管理サーバ110から廃棄予測情報を受信したり、リサイクル管理サーバ110に最終処分情報を送信したりする。
【0070】
最終処分管理部513は、RAM等の書き換え可能な記録媒体を備え、処分業者500が廃棄した廃酸や廃プラスチック等の量を随時更新して最終処分情報を生成する処理部である。
【0071】
このように構成された鉛蓄電池のリサイクル支援システムを用いて鉛蓄電池のリサイクルシステムを運用する方法について、以下に説明する。
【0072】
まず、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムにおける全体の流れについて説明する。
【0073】
図3は、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムの流れを示すシーケンス図である。
【0074】
まず、蓄電池メーカ100は、特別管理産業廃棄物管理責任者を設置しておく必要がある(S101)。そして、蓄電池メーカ100は、自ら製造した鉛蓄電池202について、リースによる非常用電源の供給サービスに係る契約をユーザ200と締結する(S102)。また、蓄電池メーカ100は、当該契約の締結の前後を問わず、自ら製造した鉛蓄電池202の再生・廃棄処理について他人に委託する場合は、収集運搬業者300および再生業者400と使用済み鉛蓄電池202の処理に関して委託する契約を締結する必要がある(S103)。さらに、上述した従来におけるリサイクルシステムとは異なり、蓄電池メーカ100が、処分業者500と廃棄物の処理に関して委託する契約を締結する(S103)。
【0075】
次に、前記リースによる非常用電源の供給サービスに係る契約成立によって、蓄電池メーカ100は、ユーザ200に非常用電源装置201およびユーザ端末210をリースする。そして、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110とユーザ端末210とをネットワーク通信網10を介して接続し、リサイクル管理サーバ110を用いて、前記ユーザ端末210から非常用電源装置201内の鉛蓄電池202の電池状態情報を随時受信し、鉛蓄電池202の電池寿命を把握する(S104)。また、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110と収集運搬業者端末310とをネットワーク通信網10を介して接続し、リサイクル管理サーバ110を用いて、随時、前記収集運搬業者端末310から車両運行情報を受信し、収集運搬業者300の運搬車両の運行状態を把握する(S105)。
【0076】
ここで、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110を用いて、前記電池状態情報から鉛蓄電池202が電池寿命を迎え使用済み鉛蓄電池が発生することを検知すると(S106)、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110から収集運搬業者端末310にネットワーク通信網10を介して回収指示情報を送信することによって、収集運搬業者300に使用済み鉛蓄電池202の回収を依頼する(S107)。
【0077】
また、蓄電池メーカ100は、再生処理業者端末410を備える再生処理業者400に、リサイクル管理サーバ110から前記再生処理業者端末410にネットワーク通信網10を介して処理予測情報を送信することによって、使用済み鉛蓄電池202の再生処理を依頼する(S108)。
【0078】
さらに、蓄電池メーカ100は、処分業者端末510を備える処分業者500に、リサイクル管理サーバ110から前記処分業者端末510にネットワーク通信網10を介して廃棄予測情報を送信することによって、使用済み蓄電池202を再生処理の結果、発生する廃棄物の最終処理を依頼する(S109)。
【0079】
そして、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110からユーザ端末210にネットワーク通信網10を介してリース契約更新を送信することによって、ユーザ200に前記リースによる非常用電源の供給サービスに係る契約の更新を案内する(S110)。
【0080】
このとき、ユーザ200が前記契約の更新に応じた場合は、蓄電池メーカ100は、新品の鉛蓄電池202と使用済み鉛蓄電池202とを交換し(S111)、使用済み鉛蓄電池202を蓄電池メーカ100の販売拠点等に引き取る(S112)。
【0081】
また、前記契約の更新に応じない場合であっても、非常用電源装置201内の使用済み鉛蓄電池202に係る所有権はリース債権者である蓄電池メーカ100に帰属する。従って、蓄電池メーカ100が自らの責任において使用済み鉛蓄電池202を処理しなければならず、蓄電池メーカ100は、使用済み鉛蓄電池202を前記販売拠点等に引き取る(S112)。
【0082】
その後、前記収集運搬業者300は、蓄電池メーカ100がユーザ200から前記販売拠点等に引き取った使用済み鉛蓄電池202を回収し(S113)、前記再生業者400の再生処理工場等に運搬する(S114)。このとき、蓄電池メーカ100は、当該使用済み鉛蓄電池202の再生・廃棄処理に関するマニフェストを発行して、前記収集運搬業者300に交付し(S113)、前記収集運搬業者300は、交付されたマニフェストのうち収集運搬業者300が保管すべきマニフェストを切り離して、残りのマニフェストを再生業者400に回送する(S114)。
【0083】
そして、前記収集運搬業者300は、前記切り離したマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しを排出事業者たる蓄電池メーカ100に返送する(S115)。
【0084】
続いて、前記再生業者400は、前記収集運搬業者300から使用済み鉛蓄電池202を受け取ると、使用済み鉛蓄電池202を再生鉛等の再生物と廃酸や廃プラスチック等の廃棄物とに分離する再生処理を行なう(S116)。
【0085】
そして、前記再生業者400は、当該再生処理を終えると廃棄物を前記処分業者500に送るとともに、回送されたマニフェストのうち当該再生業者400が保管すべきマニフェストを切り離して、残りのマニフェストを処分業者500に回送する(S117)。
【0086】
また、前記再生業者400は、資源再利用のため再生鉛等の再生物を蓄電池メーカ100に納め(S118)、再生業者端末410を用いてリサイクル管理サーバ110に再生鉛調達情報を送信することによって、再生処理の結果得られた再生鉛量を蓄電池メーカ100に知らせる。
【0087】
さらに、前記再生業者400は、前記切り離したマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しを排出事業者たる蓄電池メーカ100に返送する(S119)。
【0088】
その後、前記処分業者500は、前記再生業者400から廃棄物を受け取ると、廃プラスチックの埋め立て等の最終処分を行なう(S120)。
【0089】
そして、前記処分業者500は、当該最終処分を終えると処分業者端末510を用いてリサイクル管理サーバ110に最終処分情報を送信することによって、廃プラスチック等の廃棄物の量を蓄電池メーカ100に知らせる(S121)。
【0090】
また、前記処分業者500は、回送された当該処分業者500が保管すべきマニフェストに必要事項を記入した上で、当該マニフェストの写しを排出事業者たる蓄電池メーカ100に返送する(S122)。
【0091】
その後、排出事業者たる蓄電池メーカ100は、収集運搬業者300、再生業者400および処分業者500から返送されたマニフェストの写しを受け取り、自ら保管すべきマニフェストと合わせて5年間保管する(S123)。前記収集運搬業者300、前記再生業者400および前記処分業者500も同様に、自ら保管すべきマニフェストを5年間保管する(S123)。
【0092】
さらに、排出事業者たる蓄電池メーカ100は、蓄電池メーカ100の所在地を管轄する都道府県知事に年1回マニフェストの発行等の報告を行なう(S124)。
【0093】
このように、蓄電池メーカ100は、鉛蓄電池202をリースによる非常用電源の供給サービスとしてユーザ200に提供することによって、使用済み鉛蓄電池202の再生・廃棄処理について蓄電池メーカ100が責任を負うこととなるので、使用済み鉛蓄電池202のリサイクル工程におけるユーザ200の負担が軽減される。
【0094】
また、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110を用いて、ユーザ端末210からネットワーク通信網10を介して送信される電池状態情報を受信することによって、鉛蓄電池202の電池寿命を予測することができるので、鉛蓄電池202の交換時期を容易に把握することができる。
【0095】
さらに、蓄電池メーカ100は、リサイクル管理サーバ110を用い、ネットワーク通信網10を介して各業者端末に各種情報を送信することによって、各業者における各処理の工程内容を予め通知して各処理工程の迅速化を図ることができ、また、各業者端末から各種情報を受信することによって、使用済み鉛蓄電池202の回収率、再生率等を把握することができる。
【0096】
次に、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムにおける鉛蓄電池の回収段階における処理の流れについて説明する。
【0097】
図4は、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムにおける鉛蓄電池を回収する際の工程を示すフロー図である。
【0098】
まず、蓄電池メーカ100とユーザ200との間において鉛蓄電池202のリース契約が成立した後、蓄電池メーカ100は、ユーザ200の事業所等に、内部に鉛蓄電池202と蓄電池センサ203とを備えた非常用電源装置201を設置し、前記非常用電源装置201の近傍にユーザ端末210を設置する(S131)。このとき、リサイクル管理サーバ110側において、リース管理部114内のデータベース124にユーザ200の名称や鉛蓄電池202の機種や設置個数ならびに設置場所、設置年月日等が格納される。
【0099】
次に、前記鉛蓄電池202等を設置後、リサイクル管理サーバ110は、一定期間毎、例えば一月毎に鉛蓄電池202の電池状態情報を取得する(S132)。
【0100】
このとき、リサイクル管理サーバ110の主制御部111は、リース管理部114内のデータベース124から鉛蓄電池202の設置年月日や前回の情報取得年月日を参照して、その日から一定期間の経過を計測することによって、鉛蓄電池202の状態検知テスト信号を生成する。そして、前記主制御部111は、前記信号をネットワーク通信部112に出力し、ネットワーク通信部112はネットワーク通信網10を介してユーザ端末210に前記信号を送信する。
【0101】
ユーザ端末210がネットワーク通信部212によって前記信号を受信すると、ネットワーク通信部212から前記信号を受け取った主制御部211は、電池情報取得部213に鉛蓄電池202を作動させる指示を出力する。前記指示を受け取った前記電池情報取得部213が、蓄電池センサ203を介して鉛蓄電池202を放電させると、前記蓄電池センサ203は鉛蓄電池202の電池状態を検出する。
【0102】
ここで、前記蓄電池センサ203は、放電回数、放電電気量合計や、鉛蓄電池202の放電中における放電電流と電圧値、すなわち、電流・電圧特性や、鉛蓄電池202の電解液量と電解液比重等を検出し、電池状態情報にディジタル化して前記電池情報取得部213に出力する。
【0103】
その後、主制御部211は、ネットワーク通信部212に、前記電池情報取得部213が受け取った前記電池状態情報をリサイクル管理サーバ110に送信する指示を出力する。そして、前記指示に従ってネットワーク通信部212は、ネットワーク通信網10を介してリサイクル管理サーバ110に前記電池状態情報を送信する。
【0104】
その後、リサイクル管理サーバ110は、鉛蓄電池202の寿命を予測して、電池寿命が間近であるか否かを判断する(S133)。
【0105】
このとき、リサイクル管理サーバ110において、ネットワーク通信部112が前記電池状態情報を受信すると主制御部111に出力し、前記主制御部111は電池情報解析部113に当該電池状態情報の解析指示を出力する。
【0106】
前記電池情報解析部113は、前記指示に従い、主制御部111から電池状態情報を受け取り、放電回数を計測したり、検出した電流・電圧特性を、予め調査を行なってデータベース123に蓄積している電流・電圧特性と電池の劣化状態の関係グラフと比較したり、検出した電解液量と電解液比重を、予め調査を行なってデータベース123に蓄積している電解液量および電解液比重と電池の劣化状態の関係グラフと比較したりすることによって、鉛蓄電池202の寿命時期を予測する。その後、前記電池情報解析部113は、その予測結果を寿命時期予測情報として主制御部111に出力する。
【0107】
そして、主制御部111は、前記寿命時期予測情報に基づいて鉛蓄電池202の寿命時期が間近、例えば、次の状態検知テストを行なうよりも寿命時期が先であるか否かを判断する。
【0108】
ここで、鉛蓄電池202の寿命が間近でなければ、リサイクル管理サーバ110は、鉛蓄電池202のリース期間または使用頻度の超過の有無を判断する(S134)。
【0109】
このとき、主制御部111は、リース管理部114にリース期間を超過しているか否かを判断する指示を出力し、また、電池情報解析部113に鉛蓄電池202の使用頻度を超過しているか否かを解析する指示を出力する。リース管理部114は、リース管理部114内のデータベース124を参照してリース期間の超過の有無を判断して、判断結果を主制御部111に出力する。また、電池情報解析部113は、一定期間内に状態検知テスト信号の送信による放電回数を除いた放電回数を用いて使用頻度を算出し、当該使用頻度が、予め電池情報解析部113内のデータベース123に格納されている標準使用頻度を参照して、標準使用頻度よりも多いか少ないかを比較することによって使用頻度の超過の有無を判断して判断結果を主制御部111に出力する。
【0110】
ここで、リース期間または使用頻度の超過がなければ、リサイクル管理サーバ110は、リースによる非常用電源の供給サービスに変更を加えることなく、上記のステップを繰り返す。
【0111】
一方、リース期間または使用頻度の超過があれば、リサイクル管理サーバ110は、リースによる非常用電源の供給サービスに変更を加える。ここにいう供給サービスの変更には、例えば、リース料金の見直しがある(S135)。
【0112】
このとき、主制御部111は、前記判断結果がリース期間の超過である場合には、リース管理部114にリース料金を減額算出する指示を出力する。当該指示を受け取ったリース管理部114は、リース期間、すなわち、鉛蓄電池202の保証期間を超えてもなお鉛蓄電池202の使用が可能であることから当該鉛蓄電池202のリース料金を減額して新たなリース料金を算出する。
【0113】
また、主制御部111は、前記判断結果が使用頻度の超過である場合には、リース管理部114にリース料金を増額算出する指示を出力する。当該指示を受け取ったリース管理部114は、予め契約において決められている標準使用頻度を超えて鉛蓄電池202を使用していることから当該鉛蓄電池202のリース料金を増額して新たなリース料金を算出する。
【0114】
その後、リース管理部114は、新たに算出されたリース料金をリース管理部114内のデータベース124に格納するとともに、主制御部111に出力する。そして、主制御部111は、新たに算出されたリース料金をユーザ200に通知するため、ネットワーク通信部112に新たに算出されたリース料金を明示するリース料金情報をユーザ端末210に送信する指示を出力し、ネットワーク通信部112によって前記リース料金情報をユーザ端末210に送信する。
【0115】
さらに、リースによる非常用電源の供給サービスが、新たなリース料金で継続中においても上述したステップと同様に、状態検知テスト信号による鉛蓄電池202の電池状態情報の取得が行なわれる。そして、リサイクル管理サーバ110は、鉛蓄電池202の寿命を予測して、電池寿命が間近であるか否かを判断し(S136)、鉛蓄電池202の電池寿命が間近になるまで、リース料金の見直しを電池状態情報の取得を行なうごとに繰り返す(S135)。
【0116】
一方、主制御部111が、前記寿命時期予測情報から鉛蓄電池202の寿命時期が間近であると判断した場合、主制御部111は、リース管理部114内のデータベース124に格納されている顧客情報等を参照して、リース契約の更新時期であることを示す契約更新案内情報を生成し、ネットワーク通信部112に当該契約更新案内情報をユーザ端末210に送信する指示を出力し、前記契約更新案内情報をユーザ端末210に送信する(S137)。
【0117】
ユーザ端末210が前記契約更新案内情報を受信すると、ユーザ端末210の表示装置によって当該契約更新案内情報が表示され、ユーザ200は、リース契約を更新するか否かを決定して、ユーザ端末210の入力装置を用いてユーザ端末210に当該決定を入力する(S138)。
【0118】
ここで、ユーザ端末210が、ユーザ200から契約を更新する決定の入力を受け付けた場合、リサイクル管理サーバ110は、ネットワーク通信網10を介してユーザ端末210から契約を更新する同意があったことを知らせる契約更新情報を受信し、リース管理部114に出力して、リース管理部114内のデータベース124に当該契約更新情報を格納する。そして、リサイクル管理サーバ110が表示装置を介して当該契約更新情報やリース管理部114内のデータベース124に格納されている顧客名称や設置場所等を表示することによって、蓄電池メーカ100は前記契約更新情報等を確認し、新品の鉛蓄電池202と使用済み鉛蓄電池202とを交換する(S139)。
【0119】
その後、蓄電池メーカ100は、ユーザ200から使用済み鉛蓄電池202を販売拠点等に引き取る(S140)。
【0120】
一方、ユーザ200がリース契約を更新しない場合であっても、鉛蓄電池202の所有権は蓄電池メーカ100に帰属するため、蓄電池メーカ100が当該鉛蓄電池の廃棄処理に関する責任を負うこととなる(廃棄物処理法第3条1項)。従って、この場合においても蓄電池メーカ100は、上記手順と同様にユーザ200から使用済み鉛蓄電池202を販売拠点等に引き取る(S140)。
【0121】
このようにして、使用済み鉛蓄電池202は蓄電池メーカ100によってユーザ200から販売拠点等に引き取られ、収集運搬業者300によって再生・廃棄処理の工程に運ばれることとなる。
【0122】
さらに、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムによって再生・廃棄処理がなされる鉛蓄電池のライフサイクルについて説明する。
【0123】
図5は、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムによって再生・廃棄処理がなされる鉛蓄電池のライフサイクルを示す図である。
【0124】
まず、鉛蓄電池202は、蓄電池メーカ100の製品として製造される(S151)。
次に、鉛蓄電池202は、蓄電池メーカ100によって、製品の販売としてではなく、リースによる非常用電源の供給サービスとしてユーザ200に提供される(S152)。そして、鉛蓄電池202は、リース期間の満了、すなわち、鉛蓄電池202の電池寿命に至るまで、リースによる非常用電源の供給サービスとしてユーザ200の利用に供される(S153)。
【0125】
ここで、鉛蓄電池202が電池寿命を迎えると、鉛蓄電池202の所有権者である蓄電池メーカ100は、リース事業という自らの事業活動に伴って生じた使用済み鉛蓄電池202を自らの責任において適正に処理しなければならないため(S154)、排出事業者として使用済み鉛蓄電池202の再生・廃棄処理を行なう。
【0126】
そして、使用済み鉛蓄電池202は、排出事業者たる蓄電池メーカ100の責任において処理されることとなり、当該処理を委託された前記収集運搬業者300によって前記再生業者400の再生工場等に運搬され、当該処理を委託された前記再生業者400によって再生物と廃棄物とに分離され(S155)、再生物は蓄電池メーカ100に渡されて製品の材料として再生され(S151)、廃棄物は当該処理を委託された前記処分業者500によって廃棄処分とされる(S156)。
【0127】
このように、本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムによって、使用済み鉛蓄電池202を適正かつ確実に再生・廃棄処理をすることができ、ひいては、循環型社会形成の実現を積極的に推し進めることができる。
【0128】
また、リサイクル管理サーバ110と各端末装置群とをネットワーク通信網10を介して通信可能とし、各種情報の送受信を行なうことにより、鉛蓄電池202のライフサイクル全般、すなわち、寿命管理、回収工程、再生工程および廃棄工程における効率化を図ることができる。
【0129】
さらに、リサイクル管理サーバ110は、再生工程における結果を再生鉛調達情報として取得し、また、廃棄工程における結果を最終処分情報として取得して、これらの情報を用いることにより使用済み鉛蓄電池202の回収率および再生率を算出することができるので、産業用蓄電池のリサイクルシステムの運用状況を評価することができる。
【0130】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクル支援システムについて説明する。
【0131】
図6は、本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクル支援システムの全体を示すシステム構成図である。
【0132】
本システムは、情報通信網を利用して、使用済みカーバッテリーのリサイクル工程におけるユーザの負担を軽減し、かつ、使用済みカーバッテリーを確実に回収し再生率を高めるシステムであり、リサイクル管理サーバ110aと、カーバッテリー202aと、バッテリーセンサ203aと、ユーザ端末210aと、収集運搬業者端末310aと、再生業者端末410aと、処分業者端末510aと、これらのサーバおよび端末間の通信経路となるネットワーク通信網10aとから構成される。ここで、リサイクル管理サーバ110aや各業者端末群等は、上述した実施の形態1と同様の構成であり、同様の動作を行なうことから、各装置の構成を示すブロック図として図2を参照しつつ名称と符号を置き換えて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明することとする。
【0133】
自動車201aには、カーバッテリー202aとバッテリーセンサ203aと、ユーザ端末210aとが搭載されている。
【0134】
カーバッテリー202aは、自動車201aの構成部品の一つであり、エンジンを始動させたり、ライトなどの電装品へ電力を供給したりする電池である。このカーバッテリー202aは、使用期間や自動車走行距離等の使用状況によって、電池寿命が変動する。
【0135】
バッテリーセンサ203aは、カーバッテリー202aと接続されて、当該カーバッテリー202aのバッテリー状態を検出するサーミスタ等のセンサ群と検出回路である。ここで、バッテリー状態とは、カーバッテリー202aの状態を意味し、使用期間、エンジン始動回数、走行距離、作動中のバッテリー温度、作動中の電圧および電流、バッテリー液量およびバッテリー液比重、過放電または過充電の有無等をパラメータとして検出される。
【0136】
基地局204aは、ネットワーク通信網10aと接続されており、ユーザ端末210aと無線電波による通信を行なって、ユーザ端末210aとネットワーク通信網10aとの通信を可能とするアンテナ等を備える。
【0137】
ユーザ端末210aは、バッテリーセンサ203aと接続され、バッテリーセンサ203aが検出したバッテリー状態をバッテリー状態情報として取得する装置であり、例えば、カーナビゲーションシステム装置の本体部やハンズフリー装置の本体部等である。
【0138】
また、ユーザ端末210aは、基地局204aと無線電波による通信を行なう機能を備え、前記バッテリー状態情報を基地局204aおよびネットワーク通信網10aを介してリサイクル管理サーバ110aに送信する。
【0139】
さらに、このユーザ端末210aは、カーバッテリー202aに接続されたバッテリーセンサ203aが検出したバッテリー状態をバッテリー状態情報として取得するバッテリー情報取得部213aを備える。
【0140】
またさらに、リサイクル管理サーバ110aは、ユーザ端末210aから受信したバッテリー状態情報を解析し、カーバッテリー202aの寿命予測等を行なうバッテリー情報解析部113aを備える。そして、このバッテリー情報解析部113aは、内部に、電流・電圧特性とバッテリーの劣化状態の関係グラフやバッテリー液量およびバッテリー液比重とバッテリーの劣化状態の関係グラフを蓄積するデータベース123aを備える。
【0141】
このように構成されたカーバッテリーのリサイクル支援システムを用いたカーバッテリーのリサイクルシステムを運用する方法について、以下に説明する。
【0142】
図7は、本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクルシステムにおけるカーバッテリーを回収する際の工程を示すフロー図である。
【0143】
まず、蓄電池メーカ100aとユーザ200aとの間においてカーバッテリー202aのリース契約が成立した後、蓄電池メーカ100aは、ユーザ200aの自動車201aにカーバッテリー202aとバッテリーセンサ203aとを取り付けて、ユーザ端末210aとバッテリーセンサ203aとを接続する(S201)。このとき、リサイクル管理サーバ110a側において、リース管理部114a内のデータベース124aにユーザ200aの氏名やカーバッテリー202aの機種や自動車201aの車名ならびに取付年月日、取付時の走行距離等が格納される。
【0144】
次に、前記カーバッテリー202a等を取り付けた後、リサイクル管理サーバ110aは、一定期間毎、例えば一月毎にカーバッテリー202aのバッテリー状態情報を取得する(S202)。
【0145】
このとき、リサイクル管理サーバ110aの主制御部111aは、リース管理部114a内のデータベース124aからカーバッテリー202aの取付年月日や前回の情報取得年月日を参照して、その日から一定期間の経過を計測することによって、カーバッテリー202aの状態検知テスト信号を生成する。そして、主制御部111aは、前記信号をネットワーク通信部112aに出力し、ネットワーク通信部112aはネットワーク通信網10aを介してユーザ端末210aに前記信号を送信する。
【0146】
ユーザ端末210aがネットワーク通信部212aによって前記信号を受信すると、ネットワーク通信部212aから前記信号を受け取った主制御部211aは、バッテリー情報取得部213aにカーバッテリー202aのバッテリー状態を検出する指示を出力し、自動車走行時またはエンジン始動時にカーバッテリー202aを放電させ、バッテリーセンサ203aを用いて、カーバッテリー202aのバッテリー状態を検出する。
【0147】
ここで、前記バッテリーセンサ203aは、エンジン始動回数や取付年月日からの走行距離、カーバッテリー202aの放電中における放電電流と電圧値、すなわち、電流・電圧特性や、バッテリー液量とバッテリー液比重等を検出し、バッテリー状態情報にディジタル化して前記バッテリー情報取得部213aに出力する。
【0148】
その後、主制御部211aは、前記バッテリー情報取得部213aから前記バッテリー状態情報を受け取り、ネットワーク通信部212aに、前記バッテリー状態情報をリサイクル管理サーバ110aに送信する指示を出力する。そして、前記指示に従ってネットワーク通信部212aは、基地局204aおよびネットワーク通信網10aを介してリサイクル管理サーバ110aに前記バッテリー状態情報を送信する。
【0149】
その後、リサイクル管理サーバ110aは、カーバッテリー202aの寿命を予測して、バッテリー寿命が間近であるか否かを判断する(S203)。
【0150】
このとき、リサイクル管理サーバ110aにおいて、ネットワーク通信部112aが前記バッテリー状態情報を受信すると主制御部111aに出力し、前記主制御部111aはバッテリー情報解析部113aに当該バッテリー状態情報の解析指示を出力する。
【0151】
前記バッテリー情報解析部113aは、前記指示に従い、主制御部111aからバッテリー状態情報を受け取り、エンジン始動回数を計測したり、検出した電流・電圧特性を、予め調査を行なってデータベース123aに蓄積している電流・電圧特性とバッテリーの劣化状態の関係グラフと比較したり、検出したバッテリー液量とバッテリー液比重を、予め調査を行なってデータベース123aに蓄積しているバッテリー液量およびバッテリー液比重とバッテリーの劣化状態の関係グラフと比較したりすることによって、カーバッテリー202aの寿命時期を予測する。その後、前記バッテリー情報解析部113aは、その予測結果を寿命時期予測情報として主制御部111aに出力する。
【0152】
そして、主制御部111aは、前記寿命時期予測情報に基づいてカーバッテリー202aの寿命時期が間近、例えば、次の状態検知テストを行なうよりも寿命時期が先であるか否かを判断する。
【0153】
ここで、カーバッテリー202aの寿命が間近でなければ、リサイクル管理サーバ110aは、カーバッテリー202aのリース期間または走行距離の超過の有無を判断する(S204)。
【0154】
このとき、主制御部111aは、リース管理部114aにリース期間を超過しているか否かを判断する指示を出力し、また、バッテリー情報解析部113aにカーバッテリー202aの使用走行距離を超過しているか否かを解析する指示を出力する。リース管理部114aは、リース管理部114a内のデータベース124aを参照してリース期間の超過の有無を判断して、判断結果を主制御部111aに出力する。また、バッテリー情報解析部113aは、バッテリー取付年月日における自動車201aの積算走行距離と、バッテリー状態情報受信時における自動車201aの積算走行距離からカーバッテリー202aを使用した走行距離を算出し、当該走行距離が、予めバッテリー情報解析部113a内のデータベース123aに格納されている標準走行距離を参照して、標準走行距離よりも多いか少ないかを比較することによって走行距離の超過の有無を判断して判断結果を主制御部111aに出力する。
【0155】
ここで、リース期間または走行距離の超過がなければ、リサイクル管理サーバ110aは、リースによるバッテリーの供給サービスに変更を加えることなく、上記のステップを繰り返す。
【0156】
一方、リース期間または走行距離の超過があれば、リサイクル管理サーバ110aは、リースによるバッテリーの供給サービスに変更を加える。ここにいう供給サービスの変更には、例えば、リース料金の見直しがある(S205)。
【0157】
このとき、主制御部111aは、前記判断結果がリース期間の超過である場合には、リース管理部114aにリース料金を減額算出する指示を出力する。当該指示を受け取ったリース管理部114aは、リース期間、すなわち、カーバッテリー202aの保証期間を超えてもなおカーバッテリー202aの使用が可能であることから当該カーバッテリー202aのリース料金を減額して新たなリース料金を算出する。
【0158】
また、主制御部111aは、前記判断結果が走行距離の超過である場合には、リース管理部114aにリース料金を増額算出する指示を出力する。当該指示を受け取ったリース管理部114aは、予め契約において決められている標準走行距離を超えてカーバッテリー202aを使用していることから当該カーバッテリー202aのリース料金を増額して新たなリース料金を算出する。
【0159】
その後、リース管理部114aは、新たに算出されたリース料金をリース管理部114a内のデータベース124aに格納するとともに、主制御部111aに出力する。そして、主制御部111aは、新たに算出されたリース料金をユーザ200aに通知するため、ネットワーク通信部112aに新たに算出されたリース料金を明示するリース料金情報をユーザ端末210aに送信する指示を出力し、ネットワーク通信部112aによって前記リース料金情報をユーザ端末210aに送信する。
【0160】
さらに、リースによるバッテリーの供給サービスが、新たなリース料金で継続中においても上述したステップと同様に、状態検知テスト信号によるカーバッテリー202aのバッテリー状態情報の取得が行なわれる。そして、リサイクル管理サーバ110aは、カーバッテリー202aの寿命を予測して、バッテリー寿命が間近であるか否かを判断し(S206)、カーバッテリー202aのバッテリー寿命が間近になるまで、バッテリー状態情報の取得を行なうごとにリース料金の見直しを繰り返す(S205)。
【0161】
一方、主制御部111aが、前記寿命時期予測情報からカーバッテリー202aの寿命時期が間近であると判断した場合、主制御部111aは、リース管理部114a内のデータベース124aに格納されている顧客情報等を参照して、リース契約の更新時期であることを示す契約更新案内情報を生成し、ネットワーク通信部112aに当該契約更新案内情報をユーザ端末210aに送信する指示を出力し、前記契約更新案内情報をユーザ端末210aに送信する(S207)。
【0162】
ユーザ端末210aが前記契約更新案内情報を受信すると、ユーザ端末210aの表示装置によって当該契約更新案内情報が表示され、ユーザ200aは、リース契約を更新するか否かを決定して、ユーザ端末210aの入力装置を用いてユーザ端末210aに当該決定を入力する(S208)。
【0163】
ここで、ユーザ端末210aが、ユーザ200aから契約を更新する決定の入力を受け付けた場合、リサイクル管理サーバ110aは、ネットワーク通信網10aを介してユーザ端末210aから契約を更新する同意があったことを知らせる契約更新情報を受信し、リース管理部114aに出力して、リース管理部114a内のデータベース124aに当該契約更新情報を格納する。そして、リサイクル管理サーバ110aが表示装置を介して当該契約更新情報やリース管理部114a内のデータベース124aに格納されている顧客名称や設置場所等を表示することによって、蓄電池メーカ100aは前記契約更新情報等を確認し、新品のカーバッテリー202aと使用済みカーバッテリー202aとを交換する(S209)。
【0164】
その後、蓄電池メーカ100aは、ユーザ200aから使用済みカーバッテリー202aを販売拠点等に引き取る(S210)。
【0165】
一方、ユーザ200aがリース契約を更新しない場合であっても、カーバッテリー202aの所有権は蓄電池メーカ100aに帰属するため、蓄電池メーカ100aが当該カーバッテリーの廃棄処理に関する責任を負うこととなる(廃棄物処理法第3条1項)。従って、この場合においても蓄電池メーカ100aは、上記手順と同様にユーザ200aから使用済みカーバッテリー202aを販売拠点等に引き取る(S210)。
【0166】
その後、使用済みカーバッテリー202aは、実施の形態1と同様にユーザ200aから蓄電池メーカ100aに引き取られ、カーバッテリー202aの処理を委託された収集運搬業者300aによって再生・廃棄処理の工程に運ばれた後、前記処理を委託された再生業者400aによって再生物と廃棄物とに分離され、再生物は蓄電池メーカ100aに渡されてカーバッテリー202aの材料として再利用され、廃棄物は前記処理を委託された処分業者500aによって最終処分がなされる。
【0167】
このように、本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクルシステムによって、使用済みカーバッテリー202aを適正かつ確実に再生・廃棄処理をすることができ、循環型社会形成を積極的に実現することができる。
【0168】
以上のように、本発明に係る蓄電池のリサイクル支援システムについて、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0169】
例えば、上記実施の形態1では、マニフェストは、所定の様式に基づいた用紙によって発行し、各業者間を回付することとしているが、リサイクル管理サーバ110、収集運搬業者端末310、再生業者端末410および処分業者端末510と、廃棄物処理法第13条の2に定める情報処理センターとをネットワーク通信網10を介して通信可能とすることによって、廃棄物処理法第12条の5の規定に定める電子マニフェストシステムと組み合わせてもよい。
【0170】
また、上記実施の形態1では、リース契約によって鉛蓄電池202のみならず非常用電源装置201一式やユーザ端末210までリースすることとしているが、鉛蓄電池202のみをリースし、ユーザ端末210等はユーザ200が所有しているものを用いてもよい。
【0171】
さらに、上記各実施の形態では、本発明に係るリサイクル支援システムを産業用蓄電池の一例としての鉛蓄電池、またはカーバッテリーのリサイクルシステムに用いているが、蓄電池の種類はこれらに限られず、産業用ニッケルカドミウム蓄電池、電気自動車用またはハイブリッド自動車用ニッケル水素蓄電池、リチウム蓄電池または太陽光発電システム用蓄電池等のリサイクルシステムについても用いることもできる。
さらに詳しくは、本発明に係るリサイクル支援システムは、上記のような蓄電池のリサイクルシステムに限られず、浮標や深海調査船等に搭載されるリチウム一次電池や、電気自動車用またはハイブリッド自動車用ポータブル形の燃料電池等のリサイクルシステムについて用いることも可能である。
【0172】
また、上記実施の形態では、排出事業者となるのは蓄電池メーカであるとしているが、例えば、排出事業者となり得るリース販売業者であってもよい。
【0173】
さらにまた、リサイクル管理サーバの各構成要素を、蓄電池メーカ100のリース販売部門や製造部門等のコンピュータに分離して独立させて、これらをLANによって接続することとしてもよい。
【0174】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係るリサイクル支援システムは、蓄電池の所有者が排出し、収集運搬業者が回収および運搬し、再生処理業者が再生物と廃棄物とに分離して再生物を再利用し、廃棄処理業者が廃棄物を処理する過程からなる蓄電池のリサイクルシステムの運用を支援するリサイクル支援システムであって、前記リサイクル支援システムは、ネットワークを通じて相互に交信が可能なサーバ装置と第1通信端末装置とを備え、前記サーバ装置は、蓄電池所有者と蓄電池使用者との前記蓄電池のリース契約に関する情報を蓄積するリース情報蓄積手段と、前記情報の送受信を実行する第1ネットワーク通信手段とを備え、前記第1通信端末装置は、前記情報の送受信を実行する第2ネットワーク通信手段を備え、前記蓄電池所有者は、前記リース契約に従って前記蓄電池をリース提供し、前記蓄電池使用者は、前記リース契約に従って前記リース提供を受けることを特徴とする。
【0175】
これによって、蓄電池メーカが産業用蓄電池の所有権を留保しユーザに所有権を移転しないことになるので、蓄電池メーカ自らの責任において産業用蓄電池を適正に処理することとなり、ユーザに再生処理等を行なう負担を軽減することができ、ひいては、使用済み産業用蓄電池の不法投棄を抑制することができる。
【0176】
また、これによって、蓄電池メーカが使用済み産業用蓄電池の再生・廃棄処理を行なう責任を負うので、使用済み産業用蓄電池を適正かつ確実に再生・廃棄処理をすることができる。
【0177】
すなわち、本発明によって、産業用蓄電池のリサイクルシステムの円滑な運用を実現することができ、資源の有効な利用の促進に関する法律(資源有効利用促進法)第4条に基づいて、蓄電池メーカは使用済み産業用蓄電池を再生資源として利用することが確実となり、また、同法第5条に定める消費者の再生資源の利用促進に大いに資することができる。その結果、蓄電池メーカは循環型社会形成推進基本法第11条に定める事業者の責務を果たすことができ、同法第3条に定める循環型社会の形成を積極的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクル支援システムの全体を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクル支援システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムにおける鉛蓄電池を回収する際の工程を示すフロー図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムの流れを示すシーケンス図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る鉛蓄電池のリサイクルシステムによって再生・廃棄処理がなされる鉛蓄電池のライフサイクルを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクル支援システムの全体を示すシステム構成図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るカーバッテリーのリサイクルシステムにおけるカーバッテリーを回収する際の流れを示すフロー図である。
【図8】従来における廃棄物処理法に則った産業用蓄電池のリサイクルシステムの流れを示すシーケンス図である。
【図9】従来における廃棄物処理法に則った産業用蓄電池のリサイクルシステムによって再生・廃棄処理がなされる産業用蓄電池のライフサイクルを示す図である。
【符号の説明】
10、10a ネットワーク通信網
100、100a 蓄電池メーカ
110、110a リサイクル管理サーバ
111、211、311、411、511 主制御部
112、212、312、412、512 ネットワーク通信部
113 電池情報解析部
114 リース管理部
115 製造管理部
116 リサイクル管理部
123、124、125、126 データベース
200、200a ユーザ
201 非常用電源装置
201a 自動車
202 鉛蓄電池
202a カーバッテリー
203 蓄電池センサ
203a バッテリーセンサ
204a 基地局
210、210a ユーザ端末
213 電池情報取得部
300、300a、902 収集運搬業者
310、310a 収集運搬業者端末
313 車両運行管理部
400、400a、903 再生業者
410、410a 再生業者端末
413 再生処理管理部
500、500a、904 処分業者
510、510a 処分業者端末
513 最終処分管理部
900 排出事業者

Claims (16)

  1. 蓄電池の所有者が排出し、収集運搬業者が回収および運搬し、再生処理業者が再生物と廃棄物とに分離して再生物を再利用し、廃棄処理業者が廃棄物を処理する過程からなる蓄電池のリサイクルシステムの運用を支援するリサイクル支援システムであって、
    前記リサイクル支援システムは、
    ネットワークを通じて相互に交信が可能なサーバ装置と、
    第1通信端末装置とを備え、
    前記サーバ装置は、
    蓄電池所有者と蓄電池使用者との前記蓄電池のリース契約に関する情報を蓄積するリース情報蓄積手段と、
    前記情報の送受信を実行する第1ネットワーク通信手段とを備え、
    前記第1通信端末装置は、
    前記情報の送受信を実行する第2ネットワーク通信手段を備え、
    前記蓄電池所有者は、前記リース契約に従って前記蓄電池をリース提供し、
    前記蓄電池使用者は、前記リース契約に従って前記リース提供を受ける
    ことを特徴とするリサイクル支援システム。
  2. 前記リサイクル支援システムは、さらに、
    前記蓄電池の状態を検出し、前記第1通信端末装置に検出した電池状態の情報を出力する電池状態検出装置を備え、
    前記サーバ装置は、さらに、
    前記電池状態を解析する電池状態解析手段を備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記電池状態の情報を前記第1通信端末装置から受信し、
    前記第1通信端末装置は、さらに、
    前記電池状態検出装置から電池状態の情報を取得する電池情報取得手段を備え、
    前記第2ネットワーク通信手段は、
    前記電池状態の情報をサーバ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のリサイクル支援システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    前記電池状態解析手段の解析結果に基づいて前記蓄電池の回収時期を算出する回収時期決定手段を備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記回収時期決定手段の算出結果を回収時期情報として前記第1通信端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2記載のリサイクル支援システム。
  4. 前記サーバ装置は、
    前記電池状態解析手段の解析結果に基づいて前記蓄電池の状態に応じた所定のリース料金を算出するリース料金再計算手段を備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記リース料金再計算手段の算出結果をリース料金更新情報として前記第1通信端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2または3記載のリサイクル支援システム。
  5. 前記リース料金再計算手段は、
    前記電池状態解析手段による前記蓄電池の使用期間の解析結果に基づいてリース料金を算出する
    ことを特徴とする請求項4記載のリサイクル支援システム。
  6. 前記リース料金再計算手段は、
    前記電池状態解析手段による前記蓄電池の使用状況の解析結果に基づいてリース料金を算出する
    ことを特徴とする請求項4記載のリサイクル支援システム。
  7. 前記リサイクル支援システムは、さらに、
    ネットワークを通じて前記サーバ装置と交信が可能な第2通信端末装置を備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記回収時期決定手段の算出結果を回収時期情報として前記第2通信端末装置に送信し、
    前記第2通信端末装置は、
    前記回収時期情報の受信を実行する第3ネットワーク通信手段を備え、
    前記収集運搬業者は、当該回収時期情報に従って前記蓄電池所有者から前記蓄電池を回収し運搬する
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のリサイクル支援システム。
  8. 前記リサイクル支援システムは、さらに、
    ネットワークを通じて前記サーバ装置と交信が可能な第3通信端末装置を備え、
    前記サーバ装置は、さらに、
    前記蓄電池の製造に用いる材料情報を蓄積する製造管理手段と、
    前記電池状態解析手段の解析結果および前記製造管理手段が保持している材料情報に基づいて前記蓄電池の再生数量と前記蓄電池の再生処理後に発生する再生処理物の予測数量とを算出する再生予測手段とを備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記再生予測手段の算出結果を再生予測情報として前記第3通信端末装置に送信し、
    前記第3通信端末装置は、
    前記再生予測情報の受信を実行する第4ネットワーク通信手段を備え、
    前記再生処理業者は、前記再生予測情報に従って、前記蓄電池の再生処理を行なう
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載のリサイクル支援システム。
  9. 前記第3通信端末装置は、さらに、
    前記再生処理業者による前記蓄電池の再生処理後に発生する再生処理物の数量を示す再生物調達情報を蓄積する再生物管理手段を備え、
    前記第4ネットワーク通信手段は、
    前記再生物調達情報を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記再生物調達情報と前記材料情報に基づいて前記蓄電池の再生率および回収率を算出するリサイクル管理手段を備える
    ことを特徴とする請求項8記載のリサイクル支援システム。
  10. 前記リサイクル支援システムは、さらに、
    ネットワークを通じて前記サーバ装置と交信が可能な第4通信端末装置を備え、
    前記サーバ装置は、さらに、
    前記蓄電池の製造に用いる材料情報を蓄積する製造管理手段と、
    前記電池状態解析手段の解析結果および前記製造管理手段が保持している材料情報に基づいて前記蓄電池の再生処理後に発生する廃棄処理物の予測数量を算出する廃棄予測手段とを備え、
    前記第1ネットワーク通信手段は、
    前記廃棄予測手段の算出結果を廃棄予測情報として前記第4通信端末装置に送信し、
    前記第4通信端末装置は、
    前記廃棄予測情報の受信を実行する第5ネットワーク通信手段を備え、
    前記廃棄処理業者は、前記廃棄予測情報に従って、前記廃棄処理物の廃棄処理を行なう
    ことを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載のリサイクル支援システム。
  11. 前記第4通信端末装置は、さらに、
    前記廃棄処理業者による前記蓄電池の廃棄処理後に発生する廃棄処理物の数量を示す廃棄物情報を蓄積する廃棄物管理手段を備え、
    前記第5ネットワーク通信手段は、
    前記廃棄物情報を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記廃棄物情報と前記材料情報と前記再生物調達情報とに基づいて前記蓄電池の再生率および回収率を算出するリサイクル管理手段を備える
    ことを特徴とする請求項10記載のリサイクル支援システム。
  12. ネットワークを通じて相互に交信が可能なサーバ装置と第1通信端末装置とから構成されるシステムにおけるリサイクル支援方法であって、
    前記サーバ装置において、
    蓄電池所有者と蓄電池使用者との前記蓄電池のリース契約に関する情報を蓄積するリース情報蓄積ステップと、
    前記情報の送受信を実行する第1ネットワーク通信ステップとを含み、
    前記第1通信端末装置において、
    前記情報の送受信を実行する第2ネットワーク通信ステップとを含み、
    前記蓄電池所有者は、前記リース契約に従って蓄電池をリース提供し、
    前記蓄電池使用者は、前記リース契約に従って前記リース提供を受ける
    ことを特徴とするリサイクル支援方法。
  13. ネットワークを通じて相互に交信が可能なサーバ装置と第1通信端末装置と電池状態検出装置とから構成されるシステムにおけるリサイクル支援方法であって、
    前記電池状態検出装置において、
    蓄電池の状態を検出し、前記第1通信端末装置に検出した電池状態の情報を出力するステップを含み、
    前記サーバ装置において、
    蓄電池所有者と蓄電池使用者との前記蓄電池のリース契約に関する情報を蓄積するリース情報蓄積ステップと、
    前記電池状態を解析する電池状態解析ステップと、
    前記リースに関する情報の送受信を実行し、前記電池状態の情報を前記第1通信端末装置から受信する第1ネットワーク通信ステップとを含み、
    前記第1通信端末装置において、
    前記電池状態検出装置から電池状態の情報を取得する電池情報取得ステップと、
    前記リースに関する情報の送受信を実行し、前記電池状態の情報をサーバ装置に送信する第2ネットワーク通信ステップとを含み、
    前記蓄電池所有者は、前記リース契約に従って蓄電池をリース提供し、
    前記蓄電池使用者は、前記リース契約に従って前記リース提供を受ける
    ことを特徴とするリサイクル支援方法。
  14. 蓄電池のリサイクルシステムの運用を支援するためのプログラムであって、請求項12または13記載のリサイクル支援方法におけるステップをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
  15. 蓄電池を使用する蓄電池使用者、使用済み蓄電池を回収運搬する収集運搬業者、前記収集運搬業者から前記蓄電池を受け取り再生物または廃棄物に分別処理する再生処理業者、廃棄物を処理する廃棄処理業者、前記再生処理業者から再生資源を購入し蓄電池を製造する蓄電池メーカからなるリースシステムであって、
    前記蓄電池メーカまたはリース販売業者が、前記蓄電池使用者に蓄電池をリースし、非常用電源や動力用電源を提供すると共に、前記蓄電池または当該蓄電池を使用した機器に電池状態検出装置および通信端末装置を設置し、前記通信端末装置からネットワークを通じて送信された電池状態の情報を前記蓄電池メーカまたは前記リース販売業者がサーバ装置を用いて管理し、蓄電池の劣化による寿命情報を蓄電池使用者にネットワークを通じて知らせると共に、使用済み蓄電池と新品蓄電池を交換して、収集運搬、再生または廃棄処理、再生資源の購入および蓄電池の製造を前記各業者にネットワークを通じて知らせ、使用済み蓄電池を前記蓄電池メーカまたは前記リース販売業者が排出事業者となって、廃棄物処理法に則った処理を実施することを特徴とするリースシステム。
  16. 前記各業者に通信端末装置を設置し、ネットワークを通じてサーバ装置と相互に交信を可能とし、前記蓄電池メーカまたは前記リース販売業者が前記サーバ装置において収集運搬車両の管理状況、回収率の管理情報、リサイクル管理情報、再生物調達情報、製造情報および販売情報を付加情報として管理し、前記蓄電池のライフサイクル全体でのサービスを提供することを特徴とする請求項15記載のリースシステム。
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