JP2004126409A - 透光性表示体とその製造方法及び照光式押釦スイッチ用部材とその製造方法 - Google Patents

透光性表示体とその製造方法及び照光式押釦スイッチ用部材とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる透光性表示体とその製造方法及び照光式押釦スイッチ用部材とその製造方法を提供する。
【解決手段】透明な樹脂シートからなる基材2と、該基材2の表面に光源に対向して設けられる酸又はアルカリ溶液による化学エッチング可能な反射層3と、該反射層3の表面に積層される白色系の色彩を有する明色層5の地とを有し、該地の一部に明色層5と反射層3とを貫通する同一形状の抜き型模様4を形成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光源の前方に配置される透光性表示体であって、地を構成する部分が白色系の明色であり、模様を構成する部分に無色又は有彩色を採用し、光源が点灯していない場合には自然光により光源と反対側から地と模様がはっきりと視認でき、自然光がなくて光源が点灯している場合には光源からの光により光源と反対側から模様がはっきりと視認できる透光性表示体に関するものである。
【0002】
より詳しくは、携帯電話、自動車電話等の移動体通信機器、家庭用電話、計測機器類、車載用スイッチ、リモコン、或いは電子手帳、パーソナルコンピュータのデータ入力装置等の各種電気・電子機器のスイッチ装置において、明暗両方の環境下で使用される場合に好適な透光性表示体とその製造方法及び照光式押釦スイッチ用部材とその製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
この種の透光性表示体としては、照光式押釦スイッチの表面にそのスイッチ機能を表示する文字、符号、数字等の模様が付されるのが一般的であり、地を構成する部分と模様を構成する部分とは互いに異なった明暗を有する色彩を採用することで、そのコントラストにより模様がはっきりと視認できるように考えられている。
【0004】
また、照光式押釦スイッチの表面の地は、模様より大きな面積を占め照光式押釦スイッチの外観を決定する上で重要な部分であり、落ち着いた感じを表現するには暗色系の色彩が、明るい感じを表現するには明色系の色彩が使用される。最近では、金属感を表現するために金属メッキを施すことも行われている。
【0005】
これら多様な外観を作り出すために、押釦を形作る押釦芯材の外表面を覆う樹脂シートを設け、この樹脂シートに印刷や金属メッキを施すことが行われている。
【0006】
照光式押釦スイッチでは、落ち着いた感じにするため地を黒色とした押釦スイッチの天面部に、文字、符号、数字等をレーザーエッチングにて抜き型模様に形成することで、光源からの光を黒色の地が遮蔽し、他方抜き型模様から光源からの光が漏れるようにして、地と模様とのコントラストにより抜き型模様がはっきりと視認できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
また、照光式押釦スイッチを明るい感じにするには、地に白色系の色彩を採用することになり、この場合は、押釦芯材の外表面を被覆する樹脂シートの基材に透明な樹脂シートを使用し、その一方の表面に白色インクを印刷する。そして、白色インクを印刷する際には、スクリーン印刷等により文字、符号、数字等の模様に当たる部分には白色インクが印刷されないように抜き型模様を形成していた。なぜなら、白色インクの場合には、レーザーエッチングによる抜き型模様の加工ができなかったからである。
【0008】
しかし、照光式押釦スイッチの光源を点灯した際、押釦の地が白色系の場合にあっては、白色インクの場合には遮光性が低いため光源の色が地から透けて見えてしまい、模様から漏れる光源の色とのコントラストが減少すると共に、地に元の明るい感じがなくなってしまうため、照光式押釦スイッチとしての商品の価値が低下することになっていた。
【0009】
この問題を解決するため、一般には、白色インクを何層も重ね塗りしてその遮光性を高めるか、又は白色インクの光源側に黒色インクの遮光層を付加することが行われていた。
【0010】
しかしながら、白色インクを何層も重ね塗りする場合には、印刷作業を層毎に別行程で行うため各層の抜き型模様の境界を一致させることが難しく、図4に示したように、抜き型模様20の境界部21に樹脂シート22上に印刷する白色インク層23の薄い層Tと厚い層Tとが生じてしまい、結果として、模様の地との境界が不明瞭となり商品価値の劣るものとなっていた。
【0011】
また、白色インク層23の光源側に黒色インクの遮光層を付加する場合には、図5に示したように、抜き型模様20の境界部21から黒色インクがはみ出さないように白色インク上の抜き型模様20aより一回り大きな抜き型模様20bを有する遮光層25を内側(光源側)に形成していたが、遮光層25のない白色インクの抜き型模様20aの境界部21の遮光性は低いままであるから光源の光が透けて見えることとなり、結果として、模様の地との境界が不明瞭となり商品価値の劣るものとなっていた。
【0012】
【特許文献1】
特開平3−116085号公報(第5頁、図2)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のとおり、白色系の明色の地を有する透光性表示体及び照光式押釦スイッチ用部材にあっては、白色系の明色に遮光性が乏しいことによる光源からの光の漏れの問題と、白色系の明色の素材に対してはレーザーエッチング加工ができないという問題を抱えていたため、白色系の明色の地と模様との境界がはっきりと視認できるものを製作するのが難しかった。
【0014】
この発明は、以上のような従来の問題点に鑑み、地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる透光性表示体とその製造方法及び照光式押釦スイッチ用部材とその製造方法を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、光源の前方に配置される透光性表示体であって、透明な樹脂シートからなる基材と、該基材の表面に前記光源に対向して設けられる酸又はアルカリ溶液による化学エッチング可能な反射層と、該反射層の表面に積層される白色系の色彩を有する明色層の地とを有し、該地の一部に前記明色層と前記反射層とを貫通する同一形状の抜き型模様が形成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、前記抜き型模様の部位に当たる前記基材の裏面に、透光性有色層を有している。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の透光性表示体が照光式押釦スイッチ用部材であって、前記抜き型模様を押釦の天面部に配置したことを特徴としている。
【0018】
請求項4に記載の発明は、透明な樹脂シートからなる基材の表面に金属蒸着を施して反射層を形成し、該反射層の表面にマスキングを施して白色インクを印刷し乾燥して抜き型模様を有する明色層を形成し、該明色層の上から酸性又はアルカリ性の水溶液によって化学エッチング処理を行って前記抜き型模様に当たる前記反射層の部位を除去することを特徴としている。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成に加えて、前記抜き型模様の部位に当たる前記基材の裏面に、透光性を有する有色インクを印刷し乾燥して透光性有色層を形成したことを特徴としている。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の製造方法から得られる透光性表示体を使用し、前記抜き型模様を押釦スイッチの天面部に配置させて、前記基材を押釦スイッチの外形形状に沿わせて三次元形状に成形したことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1乃至図3によって説明する。
【0022】
[発明の実施の形態1]
最初に、この発明の実施の形態1に係るシート状の透光表示体の構成とその製造方法について説明する。
【0023】
図1は、この発明の実施の形態1に係るシート状の透光表示体の要部断面図である。
【0024】
図1(a)に示したように、シート状の透光性表示体1を製作するには、まず、透明な樹脂シートからなる基材2の一方の表面に、例えばアルミニウムの金属蒸着を施して反射層3を形成する。次に、この反射層3の表面に文字、符号、数字等の抜き型模様4を象ったマスキングを施して、白色インクを印刷し乾燥して抜き型模様4aを有する地としての明色層5を形成する。反射層3の材料はアルミニウムの他、クロム、ニッケル、チタン、銅等の金属でもよい。また、金属蒸着の他、金属箔や金属粉末を媒体中に分散させた、いわゆるミラーインクの塗膜等で形成してもよい。
【0025】
さらに、図1(b)に示したように、明色層5の上から酸性又はアルカリ性の水溶液によって化学エッチングを行って、明色層5に形成された抜き型模様4aの真下に当たる反射層3の部位を除去する。ここで、化学エッチングにおいては、反射層3を除去すべき位置の真上には明色層5に形成された抜き型模様4aの貫通孔6が配置され、酸性又はアルカリ性の水溶液が接触することとなる一方、他の部位の反射層3は明色層5で覆われているため、明色層5がマスキングプレートとして機能することになるから、反射層3には明色層5の抜き型模様4aの真下に明色層5の抜き型模様4aと同一形状をした抜き型模様4bが、あたかも複写されるようにして形成される。化学エッチング処理に使用する酸性の水溶液としては、例えば、塩酸や硫酸が使用できる。また、化学エッチング処理に使用するアルカリの水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液が使用できる。
【0026】
以上の行程により、透明な樹脂シートの基材2の上には同一形状の抜き型模様4を有する反射層3と明色層5とが形成されたことになるが、抜き型模様4の貫通孔6及び抜き型模様4の部位では基材2が剥き出しの状態であるため、指やその他硬質部材等による外部からの接触により摩耗や外傷を生じるおそれがあり、耐久性の問題が残る。
【0027】
そこで、図1(b)の想像線で示したように、少なくとも抜き型模様4とその周囲(明色層5の外表面)には、透明又は有彩色その他の外観を付加した保護層7を形成することが望ましい。これにより、透光性表示体1の外表面が指やその他硬質部材等の外部からの接触による摩耗や外傷が防止でき、耐久性を向上することができる。
【0028】
以上のとおり説明したシート状の透光性表示体1は、基材2側に光源を配置し明色層5側に自然光が当たるようにして使用されるが、必要に応じて、三次元形状に成形して使用することもできる。
【0029】
実施の形態1に係るシート状の透光性表示体1は、抜き型模様を形成する明色層5の端面と反射層3の端面とが一致しており、反射層3が自然光を反射して白色系の明色層5の地の輝度を高めるから白色系の明色層5の地に反射層3が裏写りするこもなく、反射層3が光源からの光を効果的に遮蔽するから、地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる。
【0030】
そこで、透光性表示体1を明色層5から見ると、基材2側にある光源が点灯していない場合には、地の明色層5の白色系の色彩と、文字、符号、数字等の抜き型模様4の透明な部分がはっきりと視認できる。
【0031】
なお、抜き型模様4の透明な部分の見え方は、透光性表示体1の使用状態により変化し、例えば、光源が点灯していない場合には、明色層5の輝度と基材2側の輝度とがほぼ等しい状態では、抜き型模様4から基材2側にあるものが透けて見えることになる。また、同じく光源が点灯していない場合であっても、明色層5の輝度が基材2側の輝度より大きい状態では、抜き型模様4の部分は暗色系の色彩を呈することとなる。
【0032】
また、自然光がない暗がりで光源が点灯している場合には、地である明色層5の白色系の色彩は見えず、抜き型模様4の透明な部分から光源からの光が漏れて光源の色に浮き上がって見える。この場合、基材2を有色透明とすれば、光源に白色光を使用することで抜き型模様4が基材2を着色した色彩で浮き上がって見える。
【0033】
[発明の実施の形態2]
次に、シート状の透光性表示体1を三次元形状に成形した場合について説明する。ただし、実施の形態2の説明において、実施の形態1と同様である箇所については、同じ構成に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0034】
図2は、この発明の実施の形態2に係る照光式押釦スイッチ用カバー部材の要部断面図である。
【0035】
照光式押釦スイッチ用カバー部材10にあっては、押釦11を形作る透明な押釦芯材12の外表面が透明な樹脂シートの基材2で覆われている。そして、図示していないが、光源は図2の押釦芯材12の下側近傍に配置されるプリント基板上に設けられている。
【0036】
基材2の外表面には、この基材2の光源の光を反射する反射層3と、この反射層3の表面に積層される白色系の色彩を有する明色層5の地とを有している。
【0037】
地の一部である押釦11の天面部13には、明色層5と反射層3とを貫通する同一形状の文字、符号、数字等の抜き型模様4が形成されている。
【0038】
以上のような照光式押釦スイッチ用カバー部材10では、押釦芯材12と押釦芯材12の外表面を被覆している基材2とが透明であるから、押釦11の天面部13側から押釦スイッチを見ると、反射層3が自然光を反射して白色系の明色層5の地の輝度を高めるから白色系の明色層5の地に反射層3が裏写りするこもなく、反射層3が光源からの光を効果的に遮蔽するから、地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる。
【0039】
なお、照光式押釦スイッチ用カバー部材10が各種電気・電子機器のスイッチ装置に組み込まれた状態では、押釦11の天面部13以外はスイッチ装置の筐体で覆われているため、実際の使用状態にあっては抜き型模様4の透明な部分は暗色系の色彩を呈することとなる。
【0040】
なお、押釦芯材12又は押釦芯材12の外表面を被覆している基材2を有色透明とした場合には、光源に白色光を使用することで抜き型模様4が押釦芯材12又は基材2を着色した色彩で浮き上がって見える。
【0041】
図3は、この発明の実施の形態2に係る照光式押釦スイッチ用カバー部材の別の態様を示した要部断面図である。
【0042】
図3に示したものは、実施の形態2の構成を採用し、さらに、抜き型模様4の部位に当たる基材2の裏面に、透光性を有する有色インクを印刷し乾燥して透光性有色層14を形成している。
【0043】
これにより、暗がりで光源を点灯した場合に、光源に白色光を使用することで抜き型模様4が透光性有色層14を着色した色彩で浮き上がって見えるので、最小限のインク量で抜き型模様4を所望の色彩に表現することができる。
【0044】
【実施例】
以下、実施の形態2に係る照光式押釦スイッチ用カバー部材の具体的な実施例について説明する。
【0045】
厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート・シートの片面にアルミニウムを50nmの厚みに蒸着して反射層を形成した。
【0046】
次に、このアルミニウム蒸着フィルムの表面に、文字、符号、数字等の抜き型模様4を象ったマスキングを施して、白色インク(商品名:IPS、帝国インキ(株)製)を印刷し乾燥して明色層5を形成した。
【0047】
次に、抜き型模様4が形成された明色層5の上から水酸化ナトリウムの水溶液によって化学エッチングを行って、抜き型模様4の真下に当たる反射層3の部位を除去した。
【0048】
その結果、反射層3を除去すべき位置の真上には明色層5に形成された抜き型模様4aの貫通孔6が配置され、酸性又はアルカリ性の水溶液が接触することとなる一方、他の部位の反射層3は明色層5で覆われているため、明色層5がマスキングプレートとして機能することで、明色層5の抜き型模様4aの真下の反射層3には明色層5の抜き型模様4aと同一形状をした抜き型模様4bが形成された。
【0049】
次に、抜き型模様4とその周囲(明色層5の外表面)に、メジウムインク(商品名:IPS、帝国インキ(株)製)を印刷し乾燥して保護層7を形成した。
【0050】
さらに、抜き型模様4の部位に当たる基材2の裏面に、透光性を有する有色インク(商品名:IPS、帝国インキ(株)製)を印刷し乾燥して透光性有色層14を形成した。
【0051】
以上の行程で完成したシート状の透光性表示体1の明色層5が外側になるようにして、所望の形状をした凹部が彫り込まれている1次成形金型にセットし、加熱・加圧成形(120℃、1分)を行い、押釦の外形形状を有する照光式押釦スイッチ用カバー部材10を得た。
【0052】
次に、この照光式押釦スイッチ用カバー部材10を押釦11の外形形状をした凹部が彫り込まれている射出成形機の2次成形金型にセットし、別途成形されたポリカーボネート樹脂の押釦芯材12との一体成形(250℃、1分)を行い、最終的に十分な遮光性を有する押釦スイッチの白色の地に文字、符号、数字等の抜き型模様4の部分が照光できる照光式押釦スイッチ用部材を得た。
【0053】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明によれば、透明な樹脂シートからなる基材と、該基材の表面に光源に対向して設けられる酸又はアルカリ溶液による化学エッチング可能な反射層と、該反射層の表面に積層される白色系の色彩を有する明色層の地とを有し、該地の一部に明色層と反射層とを貫通する同一形状の抜き型模様が形成されているので、抜き型模様を形成する明色層の端面と反射層の端面とが一致しており、白色系の明色の地に反射層が裏写りするこもなく反射層が光源からの光を効果的に遮蔽するから、地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる透光性表示体が得られる。
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、抜き型模様の部位に当たる基材の裏面に、透光性有色層を有しているので、請求項1の効果に加えて、光源に白色光を使用することで抜き型模様が基材を着色した色彩で浮き上がって見える。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、透光性表示体が照光式押釦スイッチ用部材であって、抜き型模様を押釦の天面部に配置したので、実用的な照光式押釦スイッチ用部材として利用できる。
【0056】
請求項4に記載の発明によれば、透明な樹脂シートからなる基材の一方の表面に金属蒸着を施して反射層を形成し、該反射層の表面にマスキングを施して白色インクを印刷し乾燥して抜き型模様を有する明色層を形成し、該明色層の上から酸性又はアルカリ性の水溶液によって化学エッチィング処理を行って抜き型模様に当たる反射層の部位を除去するようにしたので、抜き型模様を形成する明色層の端面と反射層の端面とが一致し、反射層が白色系の明色の地の輝度を高めるから反射層が白色系の明色の地に裏写りするこもなく、しかも反射層が光源からの光を効果的に遮蔽するから、地が白色系の明色であっても模様と地との境界がはっきりと視認できる透光性表示体が得られる。
【0057】
請求項5に記載の発明によれば、抜き型模様の部位に当たる基材の裏面に、透光性を有する有色インクを印刷し乾燥して透光性有色層を形成したので、請求項4の効果に加えて、光源に白色光を使用することで抜き型模様が基材を着色した色彩で浮き上がって見える。
【0058】
請求項6に記載の発明によれば、抜き型模様を押釦スイッチの天面部に配置させて、基材を押釦スイッチの外形形状に沿わせて三次元形状に成形したので、請求項4又は5の効果に加えて、実用的な照光式押釦スイッチ用部材が完成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る透光性表示体を表す要部断面図であり、(a)は反射層の化学エッチング前を示し、(b)は反射層の化学エッチング後を示している。
【図2】同実施の形態2に係る照光式押釦スイッチ用カバー部材の要部断面図である。
【図3】図2に示した照光式押釦スイッチ用カバー部材の別の態様を示した要部断面図である。
【図4】白色インク層を多数積層した従来の照光式押釦スイッチ用カバー部材の要部断面図である。
【図5】白色インク層に黒色インクの遮光層を付加した従来の照光式押釦スイッチ用カバー部材の要部断面図である。
【符号の説明】
1 透光性表示体
2 基材
3 反射層
4 抜き型模様
5 明色層
6 貫通孔
7 保護層
10 照光式押釦スイッチ用カバー部材
11 押釦
12 押釦芯材
13 天面部

Claims (6)

  1. 光源の前方に配置される透光性表示体であって、透明な樹脂シートからなる基材と、該基材の表面に前記光源に対向して設けられる酸又はアルカリ溶液による化学エッチング可能な反射層と、該反射層の表面に積層される白色系の色彩を有する明色層の地とを有し、該地の一部に前記明色層と前記反射層とを貫通する同一形状の抜き型模様が形成されていることを特徴とする透光性表示体。
  2. 前記抜き型模様の部位に当たる前記基材の裏面に、透光性有色層を有していることを特徴とする請求項1に記載の透光性表示体。
  3. 請求項1又は2に記載の透光性表示体が照光式押釦スイッチ用部材であって、前記抜き型模様を押釦の天面部に配置したことを特徴とする照光式押釦スイッチ用部材。
  4. 透明な樹脂シートからなる基材の表面に金属蒸着を施して反射層を形成し、該反射層の表面にマスキングを施して白色インクを印刷し乾燥して抜き型模様を有する明色層を形成し、該明色層の上から酸性又はアルカリ性の水溶液によって化学エッチィング処理を行って前記抜き型模様に当たる前記反射層の部位を除去することを特徴とする透光性表示体の製造方法。
  5. 前記抜き型模様の部位に当たる前記基材の裏面に、透光性を有する有色インクを印刷し乾燥して透光性有色層を形成したことを特徴とする請求項4に記載の透光性表示体の製造方法。
  6. 前記抜き型模様を押釦スイッチの天面部に配置させて、前記基材を押釦スイッチの外形形状に沿わせて三次元形状に成形したことを特徴とする請求項4又は5に記載の製造方法から得られる透光性表示体を使用した照光式押釦スイッチ用部材の製造方法。
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