JP2004125430A - ナビゲーションシステム、ナビゲーションセンタ、車載ナビゲーション装置、およびナビゲーション方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】経路案内と共に燃料コストを考慮した給油地点の案内が可能なナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】車載装置21には、位置検出装置22と、残燃料検出装置23と、燃費算出装置24と、ナビゲーションセンタ1と通信を行う通信装置25とが接続されている。ナビゲーションセンタ1は、GS情報蓄積部16と、経路探索部17と、通信装置25と通信を行う通信装置13とを具備する。車載装置21は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とをナビゲーションセンタ1へ送信し、ナビゲーションセンタ1は、出発地と目的地との間のガソリンスタンドの中から、所定の残燃料を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内する。
【選択図】 図1
【解決手段】車載装置21には、位置検出装置22と、残燃料検出装置23と、燃費算出装置24と、ナビゲーションセンタ1と通信を行う通信装置25とが接続されている。ナビゲーションセンタ1は、GS情報蓄積部16と、経路探索部17と、通信装置25と通信を行う通信装置13とを具備する。車載装置21は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とをナビゲーションセンタ1へ送信し、ナビゲーションセンタ1は、出発地と目的地との間のガソリンスタンドの中から、所定の残燃料を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーションセンタが探索した経路情報をナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムに関し、特に経路案内と共に燃料コストを考慮した給油所の案内が可能なナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ナビゲーション装置を搭載した車両が増加してきている。そして、ナビゲーション装置で提供される情報も地図情報だけでなく、交通情報や経路案内情報、給油地点情報などへと拡大されつつあり、このような利便性の向上に伴い、さらなる普及が期待される。
【0003】
従来、今後の走行予定の道路状況に応じて走行可能距離を算出すると共に、給油所の有無も考慮した給油地点が表示できるナビゲーション装置があった(例えば、特許文献1参照)。また、走行可能距離内に位置する給油所のうち最も遠い給油所を表示することにより、走行中の燃料切れを防止できるナビゲーション装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−297034号公報
【特許文献2】
特開2000−39328号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載のナビゲーション装置は、走行中に給油ポイントに近づいたときに給油を促す表示を行うものであるため、価格の高い給油所へ誘導される可能性があった。
【0006】
また、前記特許文献2に記載のナビゲーション装置は、走行可能距離内に位置する給油所のうち最も遠い給油所に近づいたときに警告表示を行うものであるため、やはり価格の高い給油所へ誘導される可能性があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、経路案内と共に燃料コストを考慮した給油地点の案内が可能なナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明のナビゲーションシステムは、ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムにおいて、前記車載ナビゲーション装置には、位置検出手段と、燃費算出手段と、車両の残燃料を検出する残燃料検出手段と、前記ナビゲーションセンタと通信を行う第1の通信手段とが接続されており、前記ナビゲーションセンタは、給油所の所在地および燃料価格に関する情報が格納された給油所情報蓄積手段と、経路探索手段と、前記第1の通信手段と通信を行う第2の通信手段とを具備し、前記車載ナビゲーション装置は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを前記ナビゲーションセンタへ送信し、前記ナビゲーションセンタは、前記出発地と前記目的地との間の給油所の中から、所定の残燃料を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することを特徴とする。この構成により、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0009】
また、本発明のナビゲーションシステムは、前記給油所情報蓄積手段に格納する情報がネットワークを介して給油所から取得したものであることを特徴とする。この構成により、最新の情報を用いて燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することができる。
【0010】
さらに、本発明のナビゲーションシステムは、前記給油所情報蓄積手段には給油所の営業時間に関する情報が格納されており、前記ナビゲーションセンタは、前記給油所の営業時間を考慮した給油所を案内することを特徴とする。この構成により、出発地から目的地まで走行する時に営業中の燃料コストが相対的に低い給油所を案内することができる。
【0011】
そして、本発明のナビゲーションシステムは、最も燃料コストが低い給油所から順に複数の給油所を案内することを特徴とする。この構成により、ユーザに燃料コストが相対的に低い給油所を選択するための情報を提示することができる。
【0012】
また、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段が車両の積載重量を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、車両の積載重量によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0013】
さらに、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段はドライバーの運転特性を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、ドライバーの運転特性によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0014】
そして、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段が路面状態を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、路面状態によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態のナビゲーションシステムは、図1に示すように、ナビゲーションセンタ1と、車両2に搭載された車載ナビゲーション装置(以下、車載装置という)21とを具備する。ナビゲーションセンタ1は、通信ネットワーク3によりVICS(Vehicle Information and Communication System)センタ4およびガソリンスタンド5に接続される。ここで、ナビゲーションセンタ1とガソリンスタンド5との間に、ガソリンスタンド5の情報を集めるセンタが接続されていても良い。ナビゲーションセンタ1は車両2と通信を行うことができる。
【0015】
ナビゲーションセンタ1は、ナビゲーションセンタ1全体の制御等を行う制御部11と、それぞれが制御部11に接続されたネットワーク通信部12、通信装置13、地図情報蓄積部14、道路情報蓄積部15、ガソリンスタンド情報(以下、GS情報という)蓄積部16、および経路探索部17を具備する。車両2は、車載装置21と、それぞれが車載装置21に接続された位置検出装置22、残燃料検出装置23、燃費算出装置24および通信装置25を具備する。燃費算出装置24は、積載重量検出部241、運転特性検出部242、道路状況検出部243、および燃費算出演算部244を具備する。
【0016】
車載装置21は、いわゆる通信型ナビゲーション装置であり、ナビゲーションセンタ1に対して経路案内要求を送信し、その経路案内要求に従ってナビゲーションセンタ1が作成した経路情報を受信し、映像および音声などを用いて経路案内を行う。車載装置21には、車両のナンバープレートおよび車載装置21のIDなど、車両2を識別可能にするための情報(車両ID)が予め格納されている。位置検出装置22はGPS(Global Positioning System)用いて車両2の位置を算出する。なお、車両2の走行方向を検出するジャイロセンサ、車速を検出する車速センサなどを用いて車両2の位置を算出するように構成しても良い。残燃料検出装置23は、車両2の燃料タンク内に残っている燃料の量を検出する。燃費算出装置24は、積載重量検出部241で検出された乗車形態(乗車人員、車重、荷物の重量)、運転特性検出部242で検出された走行状況(アクセルのふかし方、急加速、急発進等)、および道路状況検出部243で検出された道路状況毎(乾燥路、降雨、降雪、濃霧等)による日常の車両の燃費情報を燃費算出演算部244にて算出し、記憶部(図示せず)に蓄積しておく。ここで、乾燥路、降雨、降雪、濃霧等の道路状況は、湿度センサ、ワイパー使用の有無、温度センサ、フォグランプ使用の有無などから検出する。また、気象情報サービス会社が有する気象情報を通信装置25が通信ネットワーク3を経由して、もしくは通信ネットワーク3およびナビゲーションセンタ1を経由して取得するように構成しても良い。通信装置25は、車載装置21が作成した経路案内要求をナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信し、ナビゲーションセンタ1が作成した経路情報を通信装置13から受信し、車載装置21へ送信する。ここで、車載装置21は、経路案内要求を送信する際に出発地(位置情報検出装置22から得られる現在地でも良い)、経由地、目的地、燃費算出演算部244が算出した現在の燃費、および残燃料検出装置23が検出した残り燃料を車両情報として送信する。このとき、給油回数、支払ってもよいガソリン代の上限値、およびガソリンスタンドの会社を指定して送信することも可能である。
【0017】
ネットワーク通信部12は、VICSセンタ4が有する道路情報、例えば交通規制情報、事故情報、渋滞情報、旅行時間情報を通信ネットワーク3経由で受信する。これらの情報はVICSセンタ4が情報を収集している道路の区間であるリンク(以下、VICSリンクという)のデータである。また、ネットワーク通信部12は、ガソリンスタンド5に関する情報(名称、所在地、単価、営業時間等)を通信ネットワーク3経由でガソリンスタンド5から受信する。さらに、ネットワーク通信部12は、気象サービス会社(図示せず)から、道路のリンク毎の路面状態(乾燥、降雨、濃霧等)に関する情報を受信する。通信装置13は車両に搭載された通信装置25との間で各種情報の通信を行う(詳細は後述)。
【0018】
地図情報蓄積部14にはナビゲーションセンタ1が車載装置2に提供するための地図情報が予め蓄積されている。道路情報蓄積部15には、VICSリンク毎の現在の道路状況が蓄積されている。図2は道路情報蓄積部15に蓄積される情報の例を示し、図2において路面状態に関する情報は気象サービス会社から受信したものであり、時刻、旅行時間、および渋滞要因はVICSセンタ4から受信したものである。図2におけるリンクはVICSリンクである。
【0019】
図3に示すリンクは、地図情報蓄積部14に蓄積されている地図情報におけるノード(交差点)間の区間を表す。以下、このリンクを道路リンクという。VICSリンクは必ずしも道路リンクとは一致しない。
【0020】
GS情報蓄積部16はネットワーク通信部12がガソリンスタンド5から受信した情報を蓄積する。図4はGS情報蓄積部16に蓄積されたGS情報の一例を示している。この図において、所在地を緯度および経度で表示しても良い。また、図4に示した情報に、営業日および休日の情報、クレジットカード等の使用が可能か否かの情報、ガソリンスタンド5が提供する各種キャンペーン情報等を追加しても良い。
【0021】
経路探索部17は、車両2の車載装置21で作成され、通信装置25によりナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信された経路案内要求に従って経路情報を作成する。このとき、車両2の燃費情報や残り燃料、ドライバーの意向、最新の交通情報や路面情報をもとに、出発地から目的地までの経路探索を行い、経路上のガソリンスタンドのその価格から、安く給油できる給油所を計算して案内する。前述したように、VICSリンクは必ずしも道路リンクとは一致しないので、経路探索を行う時に、VICSリンクの旅行時間に道路リンク長に合わせた係数を掛けて道路リンクの旅行時間を算出する。
【0022】
次に、以上のように構成されたナビゲーションシステムの動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
車載装置21が経路案内要求を行うときには、まず燃費算出装置24内の燃費算出演算部244が積載重量検出部241、運転特性検出部242、および道路状況検出部243の検出出力と車両2の日常の燃費情報とを用いて、現在の燃費を算出する(ステップA1)。次に、残燃料検出装置23が車両2の燃料タンク内の残燃料を検出し、位置検出装置22が車両2の現在位置を検出する(ステップA2)。次いで、ユーザにより車載装置21から目的地等が設定されたか否か判定を判定する(ステップA3)。ここで、目的地等とは、目的地および出発地である。また、給油回数、支払ってもよいガソリン代の上限値、ガソリンスタンドの会社等を設定した場合は、それらの情報も目的地等に含まれる。そして、目的地等が設定された場合には、燃費、残燃料、現在位置(すなわち出発地)、経由地、および目的地等に関する情報を車両情報として通信装置25からナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信する(ステップA4)。
【0024】
ナビゲーションセンタ1では、通信装置13が車両情報を受信し(ステップB1)、制御部11へ送る。制御部11は、車両情報をもとに、出発地から経由地、さらに最終目的地までの経路探索を始める。このとき、車両2の燃費情報や残り燃料、ドライバーの意向、最新の交通情報や路面情報をもとに、出発地から目的地までの経路探索を行い、経路上のガソリンスタンドのその価格から、安く給油できる給油所を計算して案内する。ここで、経由地が旅行先であり、出発地および最終目的地が自宅の場合、旅行先より自宅近辺のガソリン単価が安い場合には、残り燃料も考慮し、どの地点でどのくらいのガソリンを給油すべきかについても考慮に入れて給油所を決定する(ステップB2)。そして、地図情報蓄積部14に蓄積されている地図データを用いて案内経路情報を作成し(ステップB3)、通信装置13により車両2の通信装置25へ送信する(ステップB4)。
【0025】
車両2では、通信装置25が案内経路情報を受信し(ステップA5)、車載装置21がその案内経路情報を用いて、経路案内と共に給油すべきガソリンスタンドへの案内と、給油すべき量、料金も含めた給油所を案内する経路案内を行う(ステップA6)。
【0026】
次に経路案内の具体例について説明する。図6に示すようなルートが存在するものとする。出発地Aから経由地Dを経由し、最終的に地点Eへ到着する途中にガソリンスタンドGS#1(単価95円/リットル、営業24時間)、GS#2(単価98円/リットル、営業24時間)、GS#3(単価80円/・、営業10時〜22時)、GS#4(単価105円/リットル、営業10時〜20時)、GS#5(単価92円/リットル、営業24時間)、GS#6(単価90円/リットル、営業7時〜22時)がある。ここで、GS#1は出発地Aから10kmの地点Pに、GS#2は出発地Aから50kmの地点Qに、GS#3は地点Pから20kmの地点Bで、地点Qに向かうルートから分岐して30km進行した地点Rに、GS#4は経由地Dに、GS#5は経由地Dから目的地へ向かうルートを60km進行した地点Sに、GS#6は目的地Eに、それぞれ存在する。地点Bにて分岐したルートは地点Cで合流する。地点Qから地点Cまでの距離は20km、地点Rから地点Cまでの距離は30km、地点Cから経由地Dまでの距離は30km、地点Sから目的地までの距離は20kmである。
【0027】
以上の構成を有するルートに対して、車載装置21から経路探索を要求する際に、▲1▼とにかく価格重視、そして目的地に到着可能であれば残燃料は気にしない、▲2▼燃料タンクの容量の半分程度は燃料を残しておきたい、▲3▼目的地到着時には満タンに近い状態にしたい、の3通りの検索条件を設定可能にしておく。ただし、設定項目はこの3通りに限定されるものではない。この検索条件を設定することにより、無数の検索結果が出力される事態を防止することができる。
【0028】
まず目的地に到達した時点での残り燃料は気にせず、とにかく安く一度だけの給油で済ませたいユーザが経路探索を行う場合について説明する。図7に示すように、車両2の燃費が10km/リットル、燃料タンクの容量が60リットル、残燃料が15リットルの状態において、給油指定回数が1回まで、支払い金額が800円以内の条件を指定した場合、ナビゲーションセンタ1では、図8に示す計算結果をもとに経路案内情報を作成する。この計算は、例えばガソリンスタンドに立ち寄る直前の残燃料が5リットル以上になる条件で行っている。図8において、GS#5およびGS#6では到着する前に燃料がなくなってしまうので、検索対象外となる。図8の場合、やや遠回りでもGS#3で給油したほうが安くなることが分かる。
【0029】
次に、何度もガソリンスタンドに立ち寄りたくないし、目的地に到着した時点で満タンに近い状態にしておきたいユーザの利用例について説明する。図9に示すように、車両2の燃費が10km/リットル、燃料タンクの容量が60リットル、残燃料が15リットルの状態において、給油指定回数が2回まで、支払い金額が特に希望なしの条件を指定した場合、ナビゲーションセンタ1では、図10に示す計算結果をもとに経路案内情報を作成する。目的地に到着した時に残っている燃料の量と料金により、検索結果を上位から順に車載装置21の表示画面に表示し、その中からユーザが選択できるように構成することが好適である。図10の場合、目的地に到着した時点での残燃料が52リットルで充分と考えれば一番下の組み合わせを選択すれば良いし、目的地に到着した時点で満タンで安くしたいのであればGS#3で9リットル、GS#6で55リットル給油する組み合わせを選択すれば良い。
【0030】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、ナビゲーションセンタ1は、出発地と目的地との間のガソリンスタンドの中から、所定の残燃料(ここでは5リットル)を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内するので、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを最小限に抑えることができる。
【0031】
また、営業中のガソリンスタンドのみを案内するので、営業時間外のガソリンスタンドに案内され、給油に失敗する事態を防止することができる。
【0032】
さらに、最も燃料コストが低い給油所から順に複数のガソリンスタンドを案内することにより、車両2のドライバーがガソリンスタンドを選択することができる。
【0033】
そして、車両2の積載重量、ドライバーの運転特性、および路面状況に応じた燃費を計算し、その燃費を用いてガソリンスタンドおよびそこでの給油量を案内するので、車両2の積載重量、ドライバーの運転特性、および路面状況にかかわらず、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを最小限に抑えることができる。
【0034】
また、▲1▼とにかく価格重視、そして目的地に到着可能であれば残燃料は気にしない、▲2▼燃料タンクの容量の半分程度は燃料を残しておきたい、▲3▼目的地到着時には満タンに近い状態にしたい等、様々な条件の下で燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、出発地と目的地との間の燃料コストが相対的に低い給油所およびその給油所での給油量を案内することにより、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができるという優れた効果を有するナビゲーションシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のナビゲーションシステムの構成を示す図、
【図2】図1における道路情報蓄積部の記憶内容の一例を示す図、
【図3】地図情報におけるリンクを表す図、
【図4】図1におけるガソリンスタンド情報蓄積部の記憶内容の一例を示す図、
【図5】本発明の実施の形態において経路案内を行う際の処理を示す図、
【図6】経路案内の具体例を説明するための図、
【図7】経路案内の具体例における車両条件を示す図、
【図8】図7の車両条件に対応する給油所案内の一例を示す図、
【図9】経路案内の具体例における車両条件の別の一例を示す図、
【図10】図9の車両条件に対応する給油所案内の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションセンタ
2 車両
3 通信ネットワーク
4 VICSセンタ
5 ガソリンスタンド
13、25 通信装置
16 GS情報蓄積部
17 経路探索部
21 車載装置
22 位置検出装置
23 残燃料検出装置
24 燃費算出装置
241積載重量検出部
242運転特性検出部
243道路状況検出部
244燃費算出演算部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーションセンタが探索した経路情報をナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムに関し、特に経路案内と共に燃料コストを考慮した給油所の案内が可能なナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ナビゲーション装置を搭載した車両が増加してきている。そして、ナビゲーション装置で提供される情報も地図情報だけでなく、交通情報や経路案内情報、給油地点情報などへと拡大されつつあり、このような利便性の向上に伴い、さらなる普及が期待される。
【0003】
従来、今後の走行予定の道路状況に応じて走行可能距離を算出すると共に、給油所の有無も考慮した給油地点が表示できるナビゲーション装置があった(例えば、特許文献1参照)。また、走行可能距離内に位置する給油所のうち最も遠い給油所を表示することにより、走行中の燃料切れを防止できるナビゲーション装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−297034号公報
【特許文献2】
特開2000−39328号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載のナビゲーション装置は、走行中に給油ポイントに近づいたときに給油を促す表示を行うものであるため、価格の高い給油所へ誘導される可能性があった。
【0006】
また、前記特許文献2に記載のナビゲーション装置は、走行可能距離内に位置する給油所のうち最も遠い給油所に近づいたときに警告表示を行うものであるため、やはり価格の高い給油所へ誘導される可能性があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、経路案内と共に燃料コストを考慮した給油地点の案内が可能なナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明のナビゲーションシステムは、ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムにおいて、前記車載ナビゲーション装置には、位置検出手段と、燃費算出手段と、車両の残燃料を検出する残燃料検出手段と、前記ナビゲーションセンタと通信を行う第1の通信手段とが接続されており、前記ナビゲーションセンタは、給油所の所在地および燃料価格に関する情報が格納された給油所情報蓄積手段と、経路探索手段と、前記第1の通信手段と通信を行う第2の通信手段とを具備し、前記車載ナビゲーション装置は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを前記ナビゲーションセンタへ送信し、前記ナビゲーションセンタは、前記出発地と前記目的地との間の給油所の中から、所定の残燃料を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することを特徴とする。この構成により、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0009】
また、本発明のナビゲーションシステムは、前記給油所情報蓄積手段に格納する情報がネットワークを介して給油所から取得したものであることを特徴とする。この構成により、最新の情報を用いて燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することができる。
【0010】
さらに、本発明のナビゲーションシステムは、前記給油所情報蓄積手段には給油所の営業時間に関する情報が格納されており、前記ナビゲーションセンタは、前記給油所の営業時間を考慮した給油所を案内することを特徴とする。この構成により、出発地から目的地まで走行する時に営業中の燃料コストが相対的に低い給油所を案内することができる。
【0011】
そして、本発明のナビゲーションシステムは、最も燃料コストが低い給油所から順に複数の給油所を案内することを特徴とする。この構成により、ユーザに燃料コストが相対的に低い給油所を選択するための情報を提示することができる。
【0012】
また、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段が車両の積載重量を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、車両の積載重量によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0013】
さらに、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段はドライバーの運転特性を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、ドライバーの運転特性によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【0014】
そして、本発明のナビゲーションシステムは、前記燃費算出手段が路面状態を加味した燃費算出を行うことを特徴とする。この構成により、路面状態によらず出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態のナビゲーションシステムは、図1に示すように、ナビゲーションセンタ1と、車両2に搭載された車載ナビゲーション装置(以下、車載装置という)21とを具備する。ナビゲーションセンタ1は、通信ネットワーク3によりVICS(Vehicle Information and Communication System)センタ4およびガソリンスタンド5に接続される。ここで、ナビゲーションセンタ1とガソリンスタンド5との間に、ガソリンスタンド5の情報を集めるセンタが接続されていても良い。ナビゲーションセンタ1は車両2と通信を行うことができる。
【0015】
ナビゲーションセンタ1は、ナビゲーションセンタ1全体の制御等を行う制御部11と、それぞれが制御部11に接続されたネットワーク通信部12、通信装置13、地図情報蓄積部14、道路情報蓄積部15、ガソリンスタンド情報(以下、GS情報という)蓄積部16、および経路探索部17を具備する。車両2は、車載装置21と、それぞれが車載装置21に接続された位置検出装置22、残燃料検出装置23、燃費算出装置24および通信装置25を具備する。燃費算出装置24は、積載重量検出部241、運転特性検出部242、道路状況検出部243、および燃費算出演算部244を具備する。
【0016】
車載装置21は、いわゆる通信型ナビゲーション装置であり、ナビゲーションセンタ1に対して経路案内要求を送信し、その経路案内要求に従ってナビゲーションセンタ1が作成した経路情報を受信し、映像および音声などを用いて経路案内を行う。車載装置21には、車両のナンバープレートおよび車載装置21のIDなど、車両2を識別可能にするための情報(車両ID)が予め格納されている。位置検出装置22はGPS(Global Positioning System)用いて車両2の位置を算出する。なお、車両2の走行方向を検出するジャイロセンサ、車速を検出する車速センサなどを用いて車両2の位置を算出するように構成しても良い。残燃料検出装置23は、車両2の燃料タンク内に残っている燃料の量を検出する。燃費算出装置24は、積載重量検出部241で検出された乗車形態(乗車人員、車重、荷物の重量)、運転特性検出部242で検出された走行状況(アクセルのふかし方、急加速、急発進等)、および道路状況検出部243で検出された道路状況毎(乾燥路、降雨、降雪、濃霧等)による日常の車両の燃費情報を燃費算出演算部244にて算出し、記憶部(図示せず)に蓄積しておく。ここで、乾燥路、降雨、降雪、濃霧等の道路状況は、湿度センサ、ワイパー使用の有無、温度センサ、フォグランプ使用の有無などから検出する。また、気象情報サービス会社が有する気象情報を通信装置25が通信ネットワーク3を経由して、もしくは通信ネットワーク3およびナビゲーションセンタ1を経由して取得するように構成しても良い。通信装置25は、車載装置21が作成した経路案内要求をナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信し、ナビゲーションセンタ1が作成した経路情報を通信装置13から受信し、車載装置21へ送信する。ここで、車載装置21は、経路案内要求を送信する際に出発地(位置情報検出装置22から得られる現在地でも良い)、経由地、目的地、燃費算出演算部244が算出した現在の燃費、および残燃料検出装置23が検出した残り燃料を車両情報として送信する。このとき、給油回数、支払ってもよいガソリン代の上限値、およびガソリンスタンドの会社を指定して送信することも可能である。
【0017】
ネットワーク通信部12は、VICSセンタ4が有する道路情報、例えば交通規制情報、事故情報、渋滞情報、旅行時間情報を通信ネットワーク3経由で受信する。これらの情報はVICSセンタ4が情報を収集している道路の区間であるリンク(以下、VICSリンクという)のデータである。また、ネットワーク通信部12は、ガソリンスタンド5に関する情報(名称、所在地、単価、営業時間等)を通信ネットワーク3経由でガソリンスタンド5から受信する。さらに、ネットワーク通信部12は、気象サービス会社(図示せず)から、道路のリンク毎の路面状態(乾燥、降雨、濃霧等)に関する情報を受信する。通信装置13は車両に搭載された通信装置25との間で各種情報の通信を行う(詳細は後述)。
【0018】
地図情報蓄積部14にはナビゲーションセンタ1が車載装置2に提供するための地図情報が予め蓄積されている。道路情報蓄積部15には、VICSリンク毎の現在の道路状況が蓄積されている。図2は道路情報蓄積部15に蓄積される情報の例を示し、図2において路面状態に関する情報は気象サービス会社から受信したものであり、時刻、旅行時間、および渋滞要因はVICSセンタ4から受信したものである。図2におけるリンクはVICSリンクである。
【0019】
図3に示すリンクは、地図情報蓄積部14に蓄積されている地図情報におけるノード(交差点)間の区間を表す。以下、このリンクを道路リンクという。VICSリンクは必ずしも道路リンクとは一致しない。
【0020】
GS情報蓄積部16はネットワーク通信部12がガソリンスタンド5から受信した情報を蓄積する。図4はGS情報蓄積部16に蓄積されたGS情報の一例を示している。この図において、所在地を緯度および経度で表示しても良い。また、図4に示した情報に、営業日および休日の情報、クレジットカード等の使用が可能か否かの情報、ガソリンスタンド5が提供する各種キャンペーン情報等を追加しても良い。
【0021】
経路探索部17は、車両2の車載装置21で作成され、通信装置25によりナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信された経路案内要求に従って経路情報を作成する。このとき、車両2の燃費情報や残り燃料、ドライバーの意向、最新の交通情報や路面情報をもとに、出発地から目的地までの経路探索を行い、経路上のガソリンスタンドのその価格から、安く給油できる給油所を計算して案内する。前述したように、VICSリンクは必ずしも道路リンクとは一致しないので、経路探索を行う時に、VICSリンクの旅行時間に道路リンク長に合わせた係数を掛けて道路リンクの旅行時間を算出する。
【0022】
次に、以上のように構成されたナビゲーションシステムの動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
車載装置21が経路案内要求を行うときには、まず燃費算出装置24内の燃費算出演算部244が積載重量検出部241、運転特性検出部242、および道路状況検出部243の検出出力と車両2の日常の燃費情報とを用いて、現在の燃費を算出する(ステップA1)。次に、残燃料検出装置23が車両2の燃料タンク内の残燃料を検出し、位置検出装置22が車両2の現在位置を検出する(ステップA2)。次いで、ユーザにより車載装置21から目的地等が設定されたか否か判定を判定する(ステップA3)。ここで、目的地等とは、目的地および出発地である。また、給油回数、支払ってもよいガソリン代の上限値、ガソリンスタンドの会社等を設定した場合は、それらの情報も目的地等に含まれる。そして、目的地等が設定された場合には、燃費、残燃料、現在位置(すなわち出発地)、経由地、および目的地等に関する情報を車両情報として通信装置25からナビゲーションセンタ1の通信装置13へ送信する(ステップA4)。
【0024】
ナビゲーションセンタ1では、通信装置13が車両情報を受信し(ステップB1)、制御部11へ送る。制御部11は、車両情報をもとに、出発地から経由地、さらに最終目的地までの経路探索を始める。このとき、車両2の燃費情報や残り燃料、ドライバーの意向、最新の交通情報や路面情報をもとに、出発地から目的地までの経路探索を行い、経路上のガソリンスタンドのその価格から、安く給油できる給油所を計算して案内する。ここで、経由地が旅行先であり、出発地および最終目的地が自宅の場合、旅行先より自宅近辺のガソリン単価が安い場合には、残り燃料も考慮し、どの地点でどのくらいのガソリンを給油すべきかについても考慮に入れて給油所を決定する(ステップB2)。そして、地図情報蓄積部14に蓄積されている地図データを用いて案内経路情報を作成し(ステップB3)、通信装置13により車両2の通信装置25へ送信する(ステップB4)。
【0025】
車両2では、通信装置25が案内経路情報を受信し(ステップA5)、車載装置21がその案内経路情報を用いて、経路案内と共に給油すべきガソリンスタンドへの案内と、給油すべき量、料金も含めた給油所を案内する経路案内を行う(ステップA6)。
【0026】
次に経路案内の具体例について説明する。図6に示すようなルートが存在するものとする。出発地Aから経由地Dを経由し、最終的に地点Eへ到着する途中にガソリンスタンドGS#1(単価95円/リットル、営業24時間)、GS#2(単価98円/リットル、営業24時間)、GS#3(単価80円/・、営業10時〜22時)、GS#4(単価105円/リットル、営業10時〜20時)、GS#5(単価92円/リットル、営業24時間)、GS#6(単価90円/リットル、営業7時〜22時)がある。ここで、GS#1は出発地Aから10kmの地点Pに、GS#2は出発地Aから50kmの地点Qに、GS#3は地点Pから20kmの地点Bで、地点Qに向かうルートから分岐して30km進行した地点Rに、GS#4は経由地Dに、GS#5は経由地Dから目的地へ向かうルートを60km進行した地点Sに、GS#6は目的地Eに、それぞれ存在する。地点Bにて分岐したルートは地点Cで合流する。地点Qから地点Cまでの距離は20km、地点Rから地点Cまでの距離は30km、地点Cから経由地Dまでの距離は30km、地点Sから目的地までの距離は20kmである。
【0027】
以上の構成を有するルートに対して、車載装置21から経路探索を要求する際に、▲1▼とにかく価格重視、そして目的地に到着可能であれば残燃料は気にしない、▲2▼燃料タンクの容量の半分程度は燃料を残しておきたい、▲3▼目的地到着時には満タンに近い状態にしたい、の3通りの検索条件を設定可能にしておく。ただし、設定項目はこの3通りに限定されるものではない。この検索条件を設定することにより、無数の検索結果が出力される事態を防止することができる。
【0028】
まず目的地に到達した時点での残り燃料は気にせず、とにかく安く一度だけの給油で済ませたいユーザが経路探索を行う場合について説明する。図7に示すように、車両2の燃費が10km/リットル、燃料タンクの容量が60リットル、残燃料が15リットルの状態において、給油指定回数が1回まで、支払い金額が800円以内の条件を指定した場合、ナビゲーションセンタ1では、図8に示す計算結果をもとに経路案内情報を作成する。この計算は、例えばガソリンスタンドに立ち寄る直前の残燃料が5リットル以上になる条件で行っている。図8において、GS#5およびGS#6では到着する前に燃料がなくなってしまうので、検索対象外となる。図8の場合、やや遠回りでもGS#3で給油したほうが安くなることが分かる。
【0029】
次に、何度もガソリンスタンドに立ち寄りたくないし、目的地に到着した時点で満タンに近い状態にしておきたいユーザの利用例について説明する。図9に示すように、車両2の燃費が10km/リットル、燃料タンクの容量が60リットル、残燃料が15リットルの状態において、給油指定回数が2回まで、支払い金額が特に希望なしの条件を指定した場合、ナビゲーションセンタ1では、図10に示す計算結果をもとに経路案内情報を作成する。目的地に到着した時に残っている燃料の量と料金により、検索結果を上位から順に車載装置21の表示画面に表示し、その中からユーザが選択できるように構成することが好適である。図10の場合、目的地に到着した時点での残燃料が52リットルで充分と考えれば一番下の組み合わせを選択すれば良いし、目的地に到着した時点で満タンで安くしたいのであればGS#3で9リットル、GS#6で55リットル給油する組み合わせを選択すれば良い。
【0030】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、ナビゲーションセンタ1は、出発地と目的地との間のガソリンスタンドの中から、所定の残燃料(ここでは5リットル)を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内するので、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを最小限に抑えることができる。
【0031】
また、営業中のガソリンスタンドのみを案内するので、営業時間外のガソリンスタンドに案内され、給油に失敗する事態を防止することができる。
【0032】
さらに、最も燃料コストが低い給油所から順に複数のガソリンスタンドを案内することにより、車両2のドライバーがガソリンスタンドを選択することができる。
【0033】
そして、車両2の積載重量、ドライバーの運転特性、および路面状況に応じた燃費を計算し、その燃費を用いてガソリンスタンドおよびそこでの給油量を案内するので、車両2の積載重量、ドライバーの運転特性、および路面状況にかかわらず、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを最小限に抑えることができる。
【0034】
また、▲1▼とにかく価格重視、そして目的地に到着可能であれば残燃料は気にしない、▲2▼燃料タンクの容量の半分程度は燃料を残しておきたい、▲3▼目的地到着時には満タンに近い状態にしたい等、様々な条件の下で燃料コストが相対的に低いガソリンスタンドおよびそのガソリンスタンドでの給油量を案内することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、出発地と目的地との間の燃料コストが相対的に低い給油所およびその給油所での給油量を案内することにより、出発地から目的地まで走行する際にかかる燃料コストを節減することができるという優れた効果を有するナビゲーションシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のナビゲーションシステムの構成を示す図、
【図2】図1における道路情報蓄積部の記憶内容の一例を示す図、
【図3】地図情報におけるリンクを表す図、
【図4】図1におけるガソリンスタンド情報蓄積部の記憶内容の一例を示す図、
【図5】本発明の実施の形態において経路案内を行う際の処理を示す図、
【図6】経路案内の具体例を説明するための図、
【図7】経路案内の具体例における車両条件を示す図、
【図8】図7の車両条件に対応する給油所案内の一例を示す図、
【図9】経路案内の具体例における車両条件の別の一例を示す図、
【図10】図9の車両条件に対応する給油所案内の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションセンタ
2 車両
3 通信ネットワーク
4 VICSセンタ
5 ガソリンスタンド
13、25 通信装置
16 GS情報蓄積部
17 経路探索部
21 車載装置
22 位置検出装置
23 残燃料検出装置
24 燃費算出装置
241積載重量検出部
242運転特性検出部
243道路状況検出部
244燃費算出演算部
Claims (10)
- ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムにおいて、
前記車載ナビゲーション装置には、位置検出手段と、燃費算出手段と、車両の残燃料を検出する残燃料検出手段と、前記ナビゲーションセンタと通信を行う第1の通信手段とが接続されており、前記ナビゲーションセンタは、給油所の所在地および燃料価格に関する情報が格納された給油所情報蓄積手段と、経路探索手段と、前記第1の通信手段と通信を行う第2の通信手段とを具備し、
前記車載ナビゲーション装置は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを前記ナビゲーションセンタへ送信し、前記ナビゲーションセンタは、前記出発地と前記目的地との間の給油所の中から、所定の残燃料を保持できる条件の下に燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 前記給油所情報蓄積手段に格納する情報はネットワークを介して給油所から取得したものであることを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記給油所情報蓄積手段には給油所の営業時間に関する情報が格納されており、前記ナビゲーションセンタは、前記給油所の営業時間を考慮して給油所を案内することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記ナビゲーションセンタは、最も燃料コストが低い給油所から順に複数の給油所を案内することを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記燃費算出手段は車両の積載重量を加味した燃費算出を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記燃費算出手段はドライバーの運転特性を加味した燃費算出を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- 前記燃費算出手段は路面状態を加味した燃費算出を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
- ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムに用いられるナビゲーションセンタにおいて、
給油所の所在地および燃料価格に関する情報が格納された給油所情報蓄積手段と、経路探索手段と、前記車載ナビゲーション装置に接続された第1の通信手段と通信を行う第2の通信手段とを具備し、前記車載ナビゲーション装置から、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを受信し、前記出発地と前記目的地との間の給油所のうち、所定の残燃料を保持できる条件の下で、燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することを特徴とするナビゲーションセンタ。 - ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーションシステムに用いられる車載ナビゲーション装置において、
位置検出手段と、燃費算出手段と、車両の残燃料を検出する残燃料検出手段と、前記ナビゲーションセンタと通信を行う通信手段とが接続されており、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを前記ナビゲーションセンタへ送信し、前記ナビゲーションセンタが探索した所定の残燃料を保持できる条件の下で燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量に関する情報を受信することを特徴とする車載ナビゲーション装置。 - ナビゲーションセンタが探索した経路情報を車載ナビゲーション装置へ送信し経路案内を行うナビゲーション方法において、前記車載ナビゲーション装置は、出発地および目的地と、燃費および残燃料とを前記ナビゲーションセンタへ送信し、前記ナビゲーションセンタは、前記出発地と前記目的地との間の給油所の中から、所定の残燃料を保持できる条件の下で、燃料コストが相対的に低い給油所および前記燃料コストが相対的に低い給油所での給油量を案内することを特徴とするナビゲーション方法。
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