JP2004123681A

JP2004123681A - Makeup cosmetic

Info

Publication number: JP2004123681A
Application number: JP2002294297A
Authority: JP
Inventors: Momoko Sasachi; 雀地　桃子; Masaru Baba; 馬場　優; Haruko Yasumori; 安森　春子; Takamitsu Imai; 今井　隆充; Masafumi Shibata; 柴田　雅史
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-10-07
Filing date: 2002-10-07
Publication date: 2004-04-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prepare a makeup cosmetic having high hiding power and clear brightness. <P>SOLUTION: This makeup cosmetic contains at least one kind of glittering powder having an average particle diameter of 35-3,000μm, at least one kind of hiding powder selected from iron oxide and titanium oxide and at least one kind of flaky powder coated with iron oxide and produced by coating flaky powder with fine powder of iron oxide. The content of the hiding powder in the cosmetic is 0.1-5 wt.%. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鮮明な光輝感と高い隠蔽性を両立させたメイクアップ化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近、さまざまな分野からのニーズによって、各種の光輝感の高い粉体が開発されている。このような光輝性粉体としては、特許文献１に酸化チタン被覆フッ化金雲母が、また特許文献２に酸化チタン・シリカ多層被覆雲母チタンが開示されている。
【０００３】
メイクアップ化粧料、特に口紅やネイルエナメル、アイシャドウ、頬紅、ファンデーション等でも、きらきらとした光輝感（きらめき感）を唇や皮膚に与える目的で、酸化チタン被覆雲母、ＰＥＴ積層粉末、金属蒸着樹脂粉末等のいわゆる光輝性粉体を配合することが試みられている。例えば、特許文献３には、酸化チタン被覆ガラス末を配合した化粧料が開示されている。
【０００４】
一方、メイクアップ化粧料には、皮膚や唇の地色を隠したり、又はシミやしわを隠す等の化粧効果を高めることも求められる。隠蔽性を高める粉体としては、例えば、酸化チタンや酸化鉄等が広く使用されている。前記特許文献３には、光輝性粉体と二酸化チタンを含む口紅が記載されている。
【０００５】
しかしながら、上記光輝性粉体と隠蔽性を高める粉体とを組み合わせて使用すると、隠蔽性はあるが、同時に光輝性粉体特有の光輝感が損なわれるという傾向がある。
【特許文献１】
特開平８−１９９０８７号公報
【特許文献２】
特表２０００−５０１７７４号公報
【特許文献３】
特開２００１−１１３４０号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高い隠蔽性と鮮明な光輝感を併せ持つメイクアップ化粧料を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、所定の平均粒子径を有する光輝性粉体と所定量の隠蔽性の高い粉体に、微粒子酸化鉄で被覆した板状粉体を併用すると、光輝性粉体の光輝感が鮮明になり、同時に高い隠蔽性が得られることを見出した。
【０００８】
すなわち、本発明は少なくとも１種の平均粒子径３５〜３０００μｍの光輝性粉体と、酸化鉄及び酸化チタンから選ばれる少なくとも１種の隠蔽性粉体と、少なくとも１種の板状粉体を微粒子酸化鉄で被覆した酸化鉄被覆板状粉体を含み、前記隠蔽性粉体を化粧料中に０．１〜５重量％含有するメイクアップ化粧料を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明において、光輝感とは、粉体粒子がきらきらとした輝きを呈することをいう。
【００１０】
また、本発明において、パーセンテージ（％）は、特に指定のない限りメイクアップ化粧料全体に対する重量％である。
【００１１】
本発明に係るメイクアップ化粧料は、少なくとも１種の平均粒子径３５〜３０００μｍの光輝性粉体と、酸化鉄及び酸化チタンから選ばれる少なくとも１種の隠蔽性粉体と、少なくとも１種の板状粉体を微粒子酸化鉄で被覆した酸化鉄被覆板状粉体を含み、前記隠蔽性粉体を化粧料中に０．１〜５重量％含有する。
【００１２】
本発明のメイクアップ化粧料は、所定の平均粒子径を有する光輝性粉体と所定量の隠蔽性粉体に、微粒子酸化鉄で被覆した酸化鉄被覆板状粉体を組み合わせて用いることにより、光輝性粉体の光輝感がより鮮明になると同時に、高い隠蔽性が得られる。したがって、鮮明な光輝感による高い美観を呈しながら、皮膚や唇の地色を隠したり、又はシミやしわを隠す等の化粧効果を有するメイクアップ化粧料を得ることができる。
【００１３】
本発明の光輝性粉体は、強い光輝性及び化粧料に配合された際の使用感の点から、平均粒子径が３５〜３０００μｍのものを用いる。強い光輝性が得られる点から、３５μｍ以上とし、５０μｍ以上が更に好ましく、７０μｍ以上が特に好ましい。また、化粧料の塗布時の使用感を良好にする点から３０００μｍ以下とし、１０００μｍ以下が更に好ましく、５００μｍ以下が特に好ましい。
【００１４】
光輝性粉体としては、メイクアップ化粧料に配合した際にきらきらとした光輝性を有するものであれば特に制限は無いが、メイクアップ化粧料に配合した際に光輝感を鮮明にする作用が高い点から、例えば、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆フッ化金雲母、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン・シリカ多層被覆雲母チタン等が好ましい。
市販品としては、例えば、マイクロガラスメタシャイン１０８０（日本板硝子）、プロミネンスＹＦ（トピー工業）、Ｔｉｍｉｒｏｎ　Ｅｘｔｒａ　Ｌａｒｇｅ　Ｓｐａｒｋｌｅ、Ｔｉｍｉｒｏｎ　Ｓｐｌｅｎｄｉｄ　シリーズ（以上、ＭＥＲＣＫ社）等が挙げられる。
【００１５】
光輝性粉体は、メイクアップ化粧料中に単独又は２種以上を組み合わせて用いる。光輝性粉体の含有量は、充分な光輝感を発揮する点から、０．５％以上、特に２％以上であることが好ましく、また化粧料の使用感を良好にする点から８５％以下、特に６０％以下であることが好ましい。
【００１６】
本発明の隠蔽性粉体は、酸化鉄及び酸化チタンから選ばれる少なくとも１種である。
【００１７】
隠蔽性粉体の平均粒子径は、高い隠蔽性の点から、０．０１μｍ以上であることが好ましく、更に０．１μｍ以上、特に０．５μｍ以上であることが好ましい。また、化粧料に配合し、塗布した時の使用感を良好にする点から１０μｍ以下であることが好ましく、更に５μｍ以下、特に３μｍ以下であることが好ましい。
【００１８】
隠蔽性粉体は、酸化鉄及び酸化チタンのうち、メイクアップ化粧料中に単独又は両方を組み合わせて用いることができるが、酸化鉄及び酸化チタンを両方用いることが隠蔽性の点からより好ましい。また、酸化鉄はベンガラ（赤酸化鉄）であることが化粧料に安定に配合できる点から好ましい。
【００１９】
隠蔽性粉体のメイクアップ化粧料における含有量は、充分な隠蔽性を発揮する点から、０．１％以上とし、０．５％以上であることが更に好ましく、化粧料の使用感を良好にする点から５％以下とし、３％以下であることが更に好ましい。
【００２０】
本発明の酸化鉄被覆板状粉体は、板状粉体を微粒子酸化鉄で被覆したものである。
【００２１】
母粉体である板状粉体としては、天然又は合成の雲母、金雲母、及び雲母チタン、魚鱗泊、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス、及びガラス末等、これらの複合粉末である酸化チタンを被覆した雲母、金雲母、フッ化金雲母、及びガラス末、並びに、酸化チタン及びシリカを多層被覆した雲母、金雲母、ガラス末、及び雲母チタン等が挙げられる。
【００２２】
このような板状粉体は、有色の干渉色を持つこと、すなわち可視光領域に干渉光を持つことが好ましい。干渉色としては、特に制限はなく、赤、オレンジ、黄、緑、青、青紫、紫のどの色相でも良い。有色の干渉光を発する板状粉体は、少なくとも２層以上の薄膜の多層構造を有することにより、特定の波長光に対してフィルター効果を有して干渉光を発する板状粉体のうち、干渉光が白色でないものをいい、各層の厚さに応じて干渉光が異なるものである。
【００２３】
この中で酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆フッ化金雲母、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン・シリカ多層被覆雲母チタンを用いることが特に好ましい。
【００２４】
板状粉体の平均粒子径は、光輝感を鮮明にする作用がより顕著となる点から、１μｍ〜３０μｍであることが好ましく、１μｍ〜１４μｍであることが特に好ましい。ここで、板状粉体は長径を持って粒子径とし、一般的な粉体用の粒子径測定装置で計測することができる。ここで、平均粒子径は、コールターカウンター（例えば、コールターエレクトロニクスＺＢＩ（ベックマン・コールター（株））を用いて計測した値である。
【００２５】
板状粉体を被覆するのに用いられる微粒子酸化鉄の平均粒子径は、酸化鉄被覆粉体と光輝性粉体を併用した化粧料の塗布後の光輝感を鮮明にする効果を発揮させる点から、１ｎｍ以上であることが好ましく、更に５ｎｍ以上、特に１０ｎｍ以上であることが好ましい。また、化粧料に配合した時に強く肌色や茶色を呈することなく、被覆板状粉体の干渉色を十分に発揮し、化粧料の鮮やかさを損なわない点から、５０ｎｍ以下であることが好ましく、更に４０ｎｍ以下、特に３０ｎｍ以下であることが好ましい。ここで、平均粒子径は、着色顔料の割断面を透過型電子顕微鏡（ＴＥＭ）（例えば、日立Ｈ−９０００ＵＨＲ型ＴＥＭ）で観察し、視野内２０個の酸化鉄の粒子径を平均することにより求められる値をいう。
【００２６】
微粒子酸化鉄の酸化状態としては、特に制限はないが、ベンガラ（赤酸化鉄）の状態であることが、干渉色が鮮やかになる点から好ましい。
【００２７】
微粒子酸化鉄の被覆量は、特に制限はないが、酸化鉄を被覆した効果を発揮して光輝感を鮮明にさせる点から被覆板状粉体全体の０．１重量％以上であることが好ましく、２重量％以上であることが更に好ましい。また、被覆板状粉体を配合した化粧料が、肌色または茶色に着色しにくい点から、上記被覆量は２０重量％以下であることが好ましく、更に１０重量％以下であることが好ましい。
【００２８】
また、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は、特に制限はないが、光輝性粉体及び隠蔽性粉体と併用して光輝感を鮮明にし、且つ隠蔽性を高める点から、１μｍ〜３０μｍであることが好ましく、１μｍ〜１４μｍであることが特に好ましい。ここで、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は、板状粉体と同様の方法で計測する。
【００２９】
本発明の酸化鉄被覆板状粉体は、さらに、入射光２５°のマンセル彩度が８以上であり、入射光２５°と入射光７５°の条件で測定した場合の色差が２０以上の光学特性を有することが、立体感を付与する効果の点で特に好ましい。
【００３０】
マンセル彩度は、酸化鉄被覆板状粉体とニトロセルロースラッカーを１：１５の重量比率で混合し、１００μＬのアプリケータを用いて無色透明フィルム上に塗布し、常温で乾燥させた後、これを黒い紙の上に置き、面の法線（０°方向）を受光位置、及び、入射方向を２５°に設定して、測色装置（分光測色計ＣＭ−５１２ｍ３：ミノルタ（株））を用い分光反射率を測定した値である。
【００３１】
また、色差（ΔＥ）は、マンセル彩度と同様に調整したサンプルを、入射方向を２５°または７５°として分光反射率の測定した際に、ＣＩＥ１９７６（Ｌ＊ａ＊ｂ＊）表色系による色彩表示で測定した２つの色値、Ｌ_１ａ_１ｂ_１（入射光２５°）とＬ_２ａ_２ｂ_２（入射光７５°）の差であり、次式：
ΔＥ＝｛（Ｌ_１−Ｌ_２）^２＋（ａ_１−ａ_２）^２＋（ｂ_１−ｂ_２）^２｝^１／２
により算出される。
【００３２】
微粒子酸化鉄の被覆方法としては、特に制限はないが、例えば塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、シュウ酸第一鉄、シュウ酸第二鉄アンモニウム、硫酸第二鉄アンモニウム、リン酸第二鉄、クエン酸第二鉄、乳酸第一鉄、フマル酸鉄などの無機又は有機鉄化合物の水溶液をｐＨ１〜２．９に調整し、板状粉体を添加した後８０〜９５℃で４〜８時間加熱分散し、超微粒子の水酸化鉄を板状粉体表面に析出させる。これをろ過・水洗洗浄し、４００〜１０００℃以上で焼成することにより酸化鉄被覆板状粉体を得ることができる。
【００３３】
本発明の酸化鉄被覆板状粉体は、メイクアップ化粧料中に単独又は２種以上を組み合わせて用いることができる。酸化鉄被覆板状粉体の含有量は、光輝感が鮮明に発揮できる点から、０．１％以上であることが好ましく、０．５％以上であることが更に好ましい。また化粧料の使用感を重くしない点から、該酸化鉄被覆板状粉体の含有量は２０％以下であることが好ましく、１０％以下であることが更に好ましい。
【００３４】
上記酸化鉄被覆板状粉体、光輝性粉体、及び隠蔽性粉体はいずれも、必要に応じて、化粧料用粉体に用いられる表面処理、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン処理、アルキルシリル化処理、パーフルオロアルキルリン酸処理、シリカ処理、金属石鹸処理、Ｌ−ラウロイルリシン処理等を施すことができる。
【００３５】
本発明の化粧料には、上記必須成分以外に化粧料用として一般的な着色顔料及びその他の粉体、保型成分、油性成分、保湿剤等を用いることができる。
【００３６】
着色顔料としては、例えば、赤色２０１号、赤色２０２号、赤色１０４号（１）アルミニウムレーキ、赤色２１８号、赤色２２３号、黄色４号アルミニウムレーキ、黄色５号アルミニウムレーキ、黄色４０１号、青色１号アルミニウムレーキ、青色４０４号等の有機顔料、酸化亜鉛、シリカ、金、銀、紺青、群青等の無機顔料が挙げられる。
【００３７】
また、その他の粉体としては、例えば、シリカ、ＰＭＭＡ、ポリメチルシルセスキオキサン、ウレタンパウダー等の球状粉体；ラウロイルリジン、硫酸バリウム、窒化ホウ素等の板状粉体；等が挙げられる。
【００３８】
保型成分としては、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、カルナウバロウ、キャンデリラワックス、水添ホホバ油等の固体脂；ショ糖脂肪酸エステル等のゲル化剤；等が挙げられる。
【００３９】
油性成分としては、例えば、イソステアリン酸プロピル、イソノナン酸イソトリデシル等のモノエステル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等のジエステル、オクチルドデカノール等の高級アルコール、重質流動イソパラフィン、イソパラフィン、イソステアリン酸コレステリル、Ｎ−ラウロイル−グルタミン酸ジ（コレステリル・オクチルドデシル）、イソステアリン酸フィトステリル、マカデミアナッツ油フィトステリル等のステロール誘導体、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤等を用いることができる。
【００４０】
保湿剤としては、グリセリン、１，３−ブチレングリコール等の多価アルコール、セラミド類、グリチルレチン酸ステアリル等の成分が挙げられる。
【００４１】
本発明の化粧料には、前記のほか、通常の化粧料に配合される成分、例えば界面活性剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、無機金属塩類、有機金属塩類、アルコール類、キレート剤、ｐＨ調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、薬効成分、水、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【００４２】
本発明のメイクアップ化粧料は、上記各材料を用いて常法に従って製造することができ、粉末固形型、高含油粉末固形型、油分散型、水分散型、油中水型乳化液、水中油型乳化液等の任意の剤型とすることができる。
【００４３】
本発明のメイクアップ化粧料としては、高い隠蔽性と鮮明な光輝感を併せ持つ効果を発揮しやすいという点から、特に、口紅、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、ネイルエナメル等のメイクアップ化粧料とすることが好ましい。
【００４４】
【実施例】
（評価方法）
１．酸化鉄の平均粒子径
酸化鉄被覆板状粉体の表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は、粉体の割断面を透過型電子顕微鏡（ＴＥＭ）（日立Ｈ−９０００ＵＨＲ型ＴＥＭ）により観察し、視野内２０個の酸化鉄の粒子径を平均することにより求めた。
【００４５】
２．酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径
酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は、コールターカウンター（コールターエレクトロニクスＺＢＩ（ベックマン・コールター社）を用いて計測した。
【００４６】
（製造例１〜６）酸化鉄被覆板状粉体の製造
製造例１〜６において本発明の第一の粉体である酸化鉄被覆板状粉体を製造した。また、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径、及び表面に存在する微粒子酸化鉄の平均粒子径を求めた。
【００４７】
＜製法＞
（製造例１）
赤色雲母チタン（平均粒子径１５μｍ）（製法は特開平７−３１６４６４号公報記載）１００部を水１５００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄２１．８部を添加し、硫酸を用いてｐＨ１に調整した後、９０℃で６時間保持した。水洗、濾過、乾燥後７００℃で３時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な赤色の被覆板状粉体を得た。
【００４８】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は２０ｎｍであり、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は１５μｍであった。
【００４９】
（製造例２）
橙色干渉色を示す雲母チタン（平均粒子径２０μｍ）（製法は特開平７−３１６４６４号公報記載）１００部を水２０００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄１６．４部を添加し、硫酸を用いてｐＨ１．６に調整した後、９０℃で６時間保持した。水洗、濾過、乾燥後７００℃で３時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な赤色の被覆板状粉体を得た。
【００５０】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は３０ｎｍであり、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は２０μｍであった。
【００５１】
（製造例３）
緑色干渉色を示す酸化チタン被覆シリカ（平均粒子径２０μｍ）（製法は特開平７−３１６４６４号公報記載）１００部を水２０００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄８．２部を添加し、硫酸を用いてｐＨ２．３に調整した後、８５℃で６時間保持した。水洗、濾過、乾燥後６００℃で５時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な緑色の被覆板状粉体を得た。
【００５２】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は４５ｎｍであり、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は２０μｍであった。
【００５３】
（製造例４）
青色干渉色を示す中空酸化チタン（平均粒子径２０μｍ）（製法は特開平９−１９４７５７号公報記載）１００部を水２０００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄２７．３部を添加し、硫酸を用いてｐＨ２．３に調整した後、９０℃で１２時間保持した。水洗、濾過、乾燥後８００℃で３時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な青色の被覆板状粉体を得た。
【００５４】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は４５ｎｍであり、酸化鉄被覆板状粉体の平均粒子径は２０μｍであった。
【００５５】
（製造例５）
赤色雲母チタン（平均粒子径１５μｍ）（製法は特開平７−３１６４６４号公報記載）１００部を水１５００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄２１．８部を添加し、硫酸を用いてｐＨ３に調整した後、９０℃で６時間保持した。水洗、濾過、乾燥後７００℃で３時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な赤色の被覆板状粉体を得た。
【００５６】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は７０ｎｍであり、被覆板状粉体の平均粒子径は１５μｍであった。
【００５７】
（製造例６）
赤色雲母チタン（平均粒子径３５μｍ）（製法は特開平７−３１６４６４号公報記載）１００部を水１５００部に分散させ、さらに硫酸第二鉄２１．８部を添加し、硫酸を用いてｐＨ１に調製した後、９０℃で６時間保持した。水洗、濾過、乾燥後７００℃で３時間焼成処理を行い、干渉色を示す鮮明な赤色の被覆板状粉体を得た。
【００５８】
得られた粉体表面に存在する酸化鉄の平均粒子径は２０ｎｍであり、被覆板状粉体の平均粒子径は３５μｍであった。
【００５９】
（実施例１〜４、比較例１〜３：口紅）
第１表に示す組成にしたがって、実施例１〜４、及び、比較例１〜３のメイクアップ化粧料を調製した。得られたメイクアップ化粧料を用いて、光輝感（外観のきらめき感）、塗布時の色の鮮やかさ、隠蔽性（唇のしわや荒れの目立ち難さ）を評価した。各メイクアップ化粧料の評価結果を第１表に示す。
【００６０】
＜製法＞
成分（１）〜（１５）を成分（２２）の一部に加え、ローラーで処理した（顔料部）。成分（１６）〜（２５）を加熱融解した後、顔料部を加え、ホモミキサーで均一に分散した。分散後、型に流し込み急冷し、スティック状口紅を得た。
【００６１】
＜評価＞
１０名の専門パネラーが、該メイクアップ化粧料を実際に使用したときの、光輝感（外観のきらめき感）、塗布時の色の鮮やかさ、隠蔽性（唇のしわや荒れの目立ち難さ）について、以下の基準により評価した。
◎：１０名中９名以上が良好と評価
○：１０名中７〜８名が良好と評価
△：１０名中４〜６名が良好と評価
×：１０名中３名以下が良好と評価
なお、使用した材料の由来を以下に示す。
＊１　ティミロンスーパーレッド（メルク）
＊２　スプレンディドレッド（メルク）
＊３　メタシャイン（日本板硝子）
＊４　フラメンコサテンレッド（エンゲルハード）
＊５　ＣＲ５０　（石原産業）
＊６　Ｔａｒｏｘ　Ｒ５１６−Ｌ（チタン工業）
＊７　アエロジル２００（日本アエロジル（株））
＊８　アエロジルＲ９７２（日本アエロジル（株））
【００６２】
【表１】

【００６３】
第１表に示された結果から、実施例１〜４は、いずれも光輝感（外観のきらめき感）、塗布時の色の鮮やかさ、隠蔽性（唇のしわや荒れの目立ち難さ）に優れた化粧料であった。特に、被覆した微粒子酸化鉄の平均粒子径が１ｎｍ〜５０ｎｍで、且つ、酸化鉄被覆板状粉体自体の平均粒子径が３０μｍ以下である、製造例１及び２の酸化鉄被覆板状粉体を用いた実施例１、２は、光輝感（外観のきらめき感）、塗布時の色の鮮やかさ、隠蔽性（唇のしわや荒れの目立ち難さ）に特に優れた化粧料であった。
【００６４】
一方、酸化鉄被覆板状粉体を含有しない比較例１は、光輝感及び塗布時の鮮やかさが無く、隠蔽性にも劣るものであった。平均粒子径が３０μｍの光輝性粉体を用いた比較例２は、光輝感、及び塗布時の鮮やかさに劣るものであった。また、隠蔽性粉体の含有量を８重量％とした比較例３は、光輝感、及び塗布時の鮮やかさに劣るものであった。
【００６５】
【発明の効果】
本発明のメイクアップ化粧料は、所定の平均粒子径を有する光輝性粉体と所定量の隠蔽性粉体に、微粒子酸化鉄で被覆した酸化鉄被覆板状粉体を組み合わせて用いることにより、光輝性粉体由来の光輝感がより鮮明になると同時に、より高い隠蔽性が得られる。したがって、鮮明な光輝感による高い美観を呈しながら、皮膚や唇の地色を隠したり、又はシミやしわを隠す等の化粧効果を有するメイクアップ化粧料を得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a makeup cosmetic that achieves both a clear glitter and high concealment.
[0002]
[Prior art]
Recently, various powders having a high brilliant feeling have been developed according to needs from various fields. Patent Document 1 discloses titanium oxide-coated phlogopite mica and Patent Document 2 discloses titanium oxide-silica multilayer-coated mica titanium as such glittering powder.
[0003]
Make-up cosmetics, especially lipsticks, nail enamels, eye shadows, blushers, foundations, etc., are intended to give glitter and shine to the lips and skin, mica coated with titanium oxide, PET laminated powder, metal-deposited resin Attempts have been made to blend so-called brilliant powders such as powders. For example, Patent Literature 3 discloses a cosmetic containing titanium oxide-coated glass powder.
[0004]
On the other hand, makeup cosmetics are also required to enhance the cosmetic effect such as hiding the ground color of skin and lips or hiding spots and wrinkles. For example, titanium oxide, iron oxide, and the like are widely used as powders that enhance concealing properties. Patent Literature 3 discloses a lipstick containing a glitter powder and titanium dioxide.
[0005]
However, when the glittering powder and the powder for enhancing the concealing property are used in combination, there is a tendency that the brilliant feeling peculiar to the brilliant powder is impaired at the same time, although there is concealing property.
[Patent Document 1]
JP-A-8-199087 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. 2000-501774 [Patent Document 3]
JP 2001-11340 A
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a makeup cosmetic having both high concealing properties and clear glitter.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that when a plate-like powder coated with fine-particle iron oxide is used in combination with a glittering powder having a predetermined average particle diameter and a predetermined amount of highly opaque powder, the glitter of the glittering powder is improved. They have been found to be clear and at the same time to have high hiding properties.
[0008]
That is, the present invention relates to a method of producing a luminous powder having at least one kind of average particle diameter of 35 to 3000 μm, at least one kind of opaque powder selected from iron oxide and titanium oxide, and at least one kind of plate-like powder. An object of the present invention is to provide a makeup cosmetic comprising an iron oxide-coated plate-like powder coated with iron oxide, wherein the cosmetic powder contains 0.1 to 5% by weight of the opaque powder.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present invention, the glitter means that the powder particles exhibit a brilliant shine.
[0010]
In the present invention, the percentage (%) is% by weight based on the total amount of the makeup cosmetic unless otherwise specified.
[0011]
The makeup cosmetic according to the present invention comprises at least one brilliant powder having an average particle diameter of 35 to 3000 μm, at least one opaque powder selected from iron oxide and titanium oxide, and at least one plate. Iron oxide-coated plate-like powder obtained by coating a powdery state with fine-particle iron oxide, wherein the cosmetic powder contains 0.1 to 5% by weight of the opaque powder.
[0012]
The makeup cosmetic of the present invention is a combination of a brilliant powder having a predetermined average particle diameter and a predetermined amount of a concealing powder, and an iron oxide-coated plate-like powder coated with fine iron oxide. Brightness of the glittering powder becomes clearer, and at the same time, high concealment is obtained. Therefore, it is possible to obtain a makeup cosmetic having a cosmetic effect such as hiding the ground color of the skin or lips or hiding spots and wrinkles while exhibiting a high aesthetic appearance by vivid glitter.
[0013]
As the glitter powder of the present invention, those having an average particle diameter of 35 to 3000 µm are used from the viewpoint of strong glitter and the feeling of use when blended into cosmetics. From the viewpoint of obtaining strong glitter, the thickness is set to 35 μm or more, more preferably 50 μm or more, and particularly preferably 70 μm or more. In addition, from the viewpoint of improving the feeling of use when applying the cosmetic, the thickness is set to 3000 μm or less, more preferably 1,000 μm or less, and particularly preferably 500 μm or less.
[0014]
There is no particular limitation on the glittering powder as long as it has a brilliant glitter when blended in a makeup cosmetic, but it has an effect of sharpening the glitter when blended in a makeup cosmetic. From a high point of view, for example, titanium oxide-coated glass powder, titanium oxide-coated fluorinated mica, titanium oxide-coated mica, titanium oxide-silica multilayer-coated mica titanium are preferable.
Examples of commercially available products include Microglass Metashine 1080 (Nippon Sheet Glass), Prominence YF (Topy Industries), Timiron Extra Large Sparkle, Timiron Splendid series (MERCK, Inc.) and the like.
[0015]
The glitter powder is used alone or in combination of two or more in the makeup cosmetic. The content of the glitter powder is preferably 0.5% or more, particularly 2% or more, from the viewpoint of exhibiting a sufficient glitter, and 85% or less from the viewpoint of improving the feeling of use of the cosmetic. In particular, it is preferably at most 60%.
[0016]
The concealable powder of the present invention is at least one selected from iron oxide and titanium oxide.
[0017]
The average particle size of the opaque powder is preferably 0.01 μm or more, more preferably 0.1 μm or more, particularly preferably 0.5 μm or more, from the viewpoint of high concealability. In addition, the thickness is preferably 10 μm or less, more preferably 5 μm or less, particularly preferably 3 μm or less, from the viewpoint of improving the usability when applied to and applied to cosmetics.
[0018]
The concealing powder can be used alone or in combination of both in the makeup cosmetic among the iron oxide and the titanium oxide, but it is more preferable to use both the iron oxide and the titanium oxide from the viewpoint of the concealing property. Further, it is preferable that the iron oxide is red iron oxide (red iron oxide) from the viewpoint that the iron oxide can be stably incorporated into the cosmetic.
[0019]
The content of the concealing powder in the makeup cosmetic is preferably 0.1% or more, more preferably 0.5% or more, from the viewpoint of exhibiting sufficient concealing properties. In view of the above, the content is set to 5% or less, more preferably 3% or less.
[0020]
The iron oxide-coated plate-like powder of the present invention is obtained by coating the plate-like powder with fine-particle iron oxide.
[0021]
Examples of plate-like powders as mother powders include natural or synthetic mica, phlogopite, and mica titanium, fish scale, silicon oxide, aluminum oxide, barium sulfate, bismuth oxychloride, and glass powders thereof. Mica, phlogopite, fluorphlogopite, and glass powder coated with titanium oxide, and mica, phlogopite, glass powder, and titanium mica coated with titanium oxide and silica in multiple layers.
[0022]
It is preferable that such a plate-like powder has a colored interference color, that is, has an interference light in a visible light region. The interference color is not particularly limited, and may be any hue of red, orange, yellow, green, blue, violet, and purple. The plate-like powder that emits colored interference light has a multilayer structure of at least two layers or more, and among the plate-like powders that emit interference light with a filter effect on light of a specific wavelength, The interference light is not white, and the interference light varies depending on the thickness of each layer.
[0023]
Among them, it is particularly preferable to use titanium oxide-coated glass powder, titanium oxide-coated fluoromica, titanium oxide-coated mica, and titanium oxide-silica multilayer-coated mica titanium.
[0024]
The average particle diameter of the plate-like powder is preferably 1 μm to 30 μm, particularly preferably 1 μm to 14 μm, from the viewpoint that the effect of sharpening the glitter becomes more remarkable. Here, the plate-like powder has a major diameter and is regarded as a particle diameter, and can be measured by a general powder particle diameter measuring device. Here, the average particle diameter is a value measured using a Coulter counter (for example, Coulter Electronics ZBI (Beckman Coulter, Inc.)).
[0025]
The average particle size of the fine iron oxide particles used to coat the plate-like powder is such that the effect of sharpening the glitter after application of the cosmetic using the iron oxide-coated powder and the glitter powder together is exhibited. Therefore, the thickness is preferably 1 nm or more, more preferably 5 nm or more, particularly preferably 10 nm or more. Further, it is preferably 50 nm or less from the viewpoint that it does not exhibit strong skin color or brown when incorporated into the cosmetic, sufficiently exhibits the interference color of the coated plate-like powder, and does not impair the vividness of the cosmetic, Further, it is preferably 40 nm or less, particularly preferably 30 nm or less. Here, the average particle diameter is determined by observing the fractured surface of the coloring pigment with a transmission electron microscope (TEM) (for example, Hitachi H-9000UHR type TEM) and averaging the particle diameters of 20 iron oxides in the visual field. Refers to the required value.
[0026]
The oxidation state of the particulate iron oxide is not particularly limited, but is preferably in the state of red iron oxide (red iron oxide) from the viewpoint that the interference color becomes vivid.
[0027]
The coating amount of the fine iron oxide particles is not particularly limited, but is preferably 0.1% by weight or more of the whole coated plate-like powder from the viewpoint of exhibiting the effect of coating with the iron oxide and sharpening the glitter. And more preferably 2% by weight or more. In addition, the coating amount is preferably 20% by weight or less, and more preferably 10% by weight or less, from the viewpoint that the cosmetic containing the coated plate-like powder is hardly colored flesh or brown.
[0028]
The average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder is not particularly limited, but from the viewpoint of enhancing the brilliant feeling and the concealing property in combination with the brilliant powder and the concealing powder, from 1 μm to It is preferably 30 μm, particularly preferably 1 μm to 14 μm. Here, the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder is measured by the same method as that for the plate-like powder.
[0029]
The iron oxide-coated plate-like powder of the present invention further has an optical characteristic in which the Munsell chroma at an incident light of 25 ° is 8 or more, and the color difference is 20 or more when measured under conditions of an incident light of 25 ° and an incident light of 75 °. It is particularly preferable to have characteristics in terms of the effect of giving a three-dimensional effect.
[0030]
The Munsell chroma was obtained by mixing iron oxide-coated plate-like powder and nitrocellulose lacquer in a weight ratio of 1:15, applying the mixture on a colorless and transparent film using a 100 μL applicator, and drying at room temperature. Is placed on black paper, the surface normal (0 ° direction) is set to the light receiving position, and the incident direction is set to 25 °, and a colorimeter (spectrophotometer CM-512m3: Minolta Co., Ltd.) is used. Is a value obtained by measuring the spectral reflectance using
[0031]
Further, the color difference (ΔE) was measured by using the CIE1976 (L * a * b *) color system when the sample adjusted in the same manner as the Munsell chroma was measured for spectral reflectance with the incident direction set to 25 ° or 75 °. It is the difference between two color values, L ₁ a ₁ b ₁ (incident light 25 °) and L ₂ a ₂ b ₂ (incident light 75 °), measured by color display, and is represented by the following formula:
ΔE = {(L ₁ −L ₂ ) ² + (a ₁ −a ₂ ) ² + (b ₁ −b ₂ ) ² } ^1/2
Is calculated by
[0032]
The coating method of the fine particle iron oxide is not particularly limited, for example, ferrous chloride, ferric chloride, ferrous sulfate, ferric sulfate, ferrous oxalate, ammonium ferric oxalate, sulfuric acid Adjust aqueous solution of inorganic or organic iron compound such as ferric ammonium, ferric phosphate, ferric citrate, ferrous lactate, iron fumarate to pH 1 to 2.9, and add plate-like powder Then, the mixture is heated and dispersed at 80 to 95 ° C. for 4 to 8 hours to precipitate ultrafine iron hydroxide on the surface of the plate-like powder. This is filtered, washed and washed, and calcined at 400 to 1000 ° C. or higher to obtain an iron oxide-coated plate-like powder.
[0033]
The iron oxide-coated plate-like powder of the present invention can be used alone or in combination of two or more in a makeup cosmetic. The content of the iron oxide-coated plate-like powder is preferably 0.1% or more, and more preferably 0.5% or more, from the viewpoint that glitter can be clearly exhibited. In addition, from the viewpoint of not increasing the feeling of use of the cosmetic, the content of the iron oxide-coated plate-like powder is preferably 20% or less, more preferably 10% or less.
[0034]
The iron oxide-coated plate-like powder, the glittering powder, and the concealing powder may all be used, if necessary, in a surface treatment used for cosmetic powders, for example, methyl hydrogen polysiloxane treatment, α-mono. Alkoxypolydimethylsiloxane treatment, alkylsilylation treatment, perfluoroalkylphosphoric acid treatment, silica treatment, metal soap treatment, L-lauroyl lysine treatment, and the like can be performed.
[0035]
In the cosmetic of the present invention, in addition to the above essential components, general coloring pigments for cosmetics and other powders, mold retaining components, oil components, humectants, and the like can be used.
[0036]
Examples of color pigments include Red 201, Red 202, Red 104 (1) aluminum lake, Red 218, Red 223, Yellow 4 aluminum lake, Yellow 5 aluminum lake, Yellow 401, and Blue 1 And organic pigments such as No. Aluminum Lake and Blue No. 404, and inorganic pigments such as zinc oxide, silica, gold, silver, navy blue and ultramarine blue.
[0037]
Examples of other powders include spherical powders such as silica, PMMA, polymethylsilsesquioxane, and urethane powder; and plate-like powders such as lauroyl lysine, barium sulfate, and boron nitride.
[0038]
Examples of the shape retention component include solid fats such as polyethylene wax, microcrystalline wax, ceresin, carnauba wax, candelilla wax, hydrogenated jojoba oil; gelling agents such as sucrose fatty acid ester; and the like.
[0039]
Examples of the oily component include monoesters such as propyl isostearate and isotridecyl isononanoate, diesters such as neopentyl glycol dicaprate and diisostearyl malate, higher alcohols such as octyl dodecanol, heavy liquid isoparaffin, isoparaffin, and isostearin. Cholesteryl acid, N-lauroyl-diglutamic acid di (cholesteryl octyldodecyl), phytosteryl isostearate, sterol derivatives such as macadamia nut oil phytosteryl, silicone oils such as dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane, and fluorine oils such as perfluoropolyether Etc. can be used.
[0040]
Examples of the humectant include polyhydric alcohols such as glycerin and 1,3-butylene glycol, ceramides, and components such as stearyl glycyrrhetinate.
[0041]
In the cosmetic of the present invention, in addition to the above, other components to be blended with ordinary cosmetics, for example, surfactants, film-forming agents, ultraviolet absorbers, inorganic metal salts, organic metal salts, alcohols, chelating agents, pH Adjusters, preservatives, antioxidants, thickeners, medicinal ingredients, water, fragrances, and the like can be appropriately blended as long as the effects of the present invention are not impaired.
[0042]
The makeup cosmetics of the present invention can be manufactured according to a conventional method using each of the above-mentioned materials, and are in the form of a powder solid, a high oil-containing powder solid, an oil dispersion, a water dispersion, a water-in-oil emulsion, and water Any dosage form such as an oil type emulsion can be used.
[0043]
As the makeup cosmetic of the present invention, in particular, it is easy to exhibit the effect of having both high concealing properties and clear brilliantness. In particular, makeup cosmetics such as lipstick, blusher, eyeshadow, mascara, eyeliner, nail enamel, etc. It is preferable to use the material.
[0044]
【Example】
(Evaluation method)
1. Average particle diameter of iron oxide The average particle diameter of iron oxide present on the surface of the iron oxide-coated plate-like powder is obtained by observing a fractured surface of the powder with a transmission electron microscope (TEM) (Hitachi H-9000UHR type TEM). The average particle diameter of 20 iron oxides in the visual field was determined.
[0045]
2. Average particle diameter of iron oxide-coated plate-like powder The average particle diameter of iron oxide-coated plate-like powder was measured using a Coulter counter (Coulter Electronics ZBI (Beckman Coulter)).
[0046]
(Production Examples 1 to 6) Production of iron oxide-coated plate-like powder In Production Examples 1 to 6, iron oxide-coated plate-like powder as the first powder of the present invention was produced. The average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder and the average particle diameter of the fine iron oxide particles present on the surface were determined.
[0047]
<Production method>
(Production Example 1)
Disperse 100 parts of red mica titanium (average particle size: 15 μm) (manufactured by Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-316466) in 1500 parts of water, further add 21.8 parts of ferric sulfate, and adjust the pH to 1 using sulfuric acid. After the adjustment, the temperature was maintained at 90 ° C. for 6 hours. After washing with water, filtration and drying, a baking treatment was performed at 700 ° C. for 3 hours to obtain a clear red coated plate-like powder having an interference color.
[0048]
The average particle diameter of the iron oxide present on the obtained powder surface was 20 nm, and the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder was 15 μm.
[0049]
(Production Example 2)
Disperse 100 parts of mica titanium (average particle diameter 20 μm) (producing method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-31664) in 2000 parts of water, further add 16.4 parts of ferric sulfate, and add sulfuric acid. After adjusting to pH 1.6 by using the mixture, the mixture was kept at 90 ° C. for 6 hours. After washing with water, filtration and drying, a baking treatment was performed at 700 ° C. for 3 hours to obtain a clear red coated plate-like powder having an interference color.
[0050]
The average particle diameter of the iron oxide present on the obtained powder surface was 30 nm, and the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder was 20 μm.
[0051]
(Production Example 3)
Disperse 100 parts of titanium oxide-coated silica (average particle size: 20 μm) exhibiting a green interference color (production method described in JP-A-7-31664) in 2000 parts of water, and further add 8.2 parts of ferric sulfate; After adjusting the pH to 2.3 using sulfuric acid, the mixture was kept at 85 ° C for 6 hours. After washing with water, filtration, and drying, a baking treatment was performed at 600 ° C. for 5 hours to obtain a clear green coated plate-like powder having an interference color.
[0052]
The average particle diameter of the iron oxide present on the surface of the obtained powder was 45 nm, and the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder was 20 μm.
[0053]
(Production Example 4)
100 parts of hollow titanium oxide (average particle size: 20 μm) exhibiting a blue interference color (the production method is described in JP-A-9-194557) is dispersed in 2,000 parts of water, and 27.3 parts of ferric sulfate is further added. After adjusting to pH 2.3 using, the mixture was kept at 90 ° C for 12 hours. After washing with water, filtration and drying, a baking treatment was performed at 800 ° C. for 3 hours to obtain a clear blue coated plate-like powder having an interference color.
[0054]
The average particle diameter of the iron oxide present on the surface of the obtained powder was 45 nm, and the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder was 20 μm.
[0055]
(Production Example 5)
Disperse 100 parts of red mica titanium (average particle size: 15 μm) (produced in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-316466) in 1500 parts of water, further add 21.8 parts of ferric sulfate, and adjust the pH to 3 using sulfuric acid. After the adjustment, the temperature was maintained at 90 ° C. for 6 hours. After washing with water, filtration and drying, a baking treatment was performed at 700 ° C. for 3 hours to obtain a clear red coated plate-like powder having an interference color.
[0056]
The average particle diameter of iron oxide present on the surface of the obtained powder was 70 nm, and the average particle diameter of the coated plate-like powder was 15 μm.
[0057]
(Production Example 6)
Disperse 100 parts of red mica titanium (average particle diameter 35 μm) (production method described in JP-A-7-31664) in 1500 parts of water, further add 21.8 parts of ferric sulfate, and adjust the pH to 1 using sulfuric acid. After preparation, it was kept at 90 ° C. for 6 hours. After washing with water, filtration and drying, a baking treatment was performed at 700 ° C. for 3 hours to obtain a clear red coated plate-like powder having an interference color.
[0058]
The average particle diameter of the iron oxide present on the surface of the obtained powder was 20 nm, and the average particle diameter of the coated plate-like powder was 35 μm.
[0059]
(Examples 1-4, Comparative Examples 1-3: lipstick)
According to the composition shown in Table 1, the makeup cosmetics of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 3 were prepared. The obtained makeup cosmetics were used to evaluate the brilliant feeling (the glittering appearance), the vividness of the color at the time of application, and the hiding power (the inconspicuousness of wrinkles and roughness of the lips). Table 1 shows the evaluation results of each makeup cosmetic.
[0060]
<Production method>
Components (1) to (15) were added to a part of the component (22) and treated with a roller (pigment part). After heating and melting the components (16) to (25), a pigment part was added and the mixture was uniformly dispersed with a homomixer. After dispersion, the mixture was poured into a mold and rapidly cooled to obtain a stick-like lipstick.
[0061]
<Evaluation>
When 10 professional panelists actually use the makeup cosmetics, the glittering feeling (the glittering appearance), the vividness of the color at the time of application, and the hiding property (the wrinkles and roughness of the lips are less noticeable) Was evaluated according to the following criteria.
◎: 9 or more out of 10 evaluated good ○: 7 to 8 out of 10 evaluated good Δ: 4 to 6 out of 10 evaluated good ×: 3 or less out of 10 evaluated good In addition, the origin of the used material is shown below.
* 1 Timilon Super Red (Merck)
* 2 Splendid Red (Merck)
* 3 Metashine (Nippon Sheet Glass)
* 4 Flamenco satin red (Engelhard)
* 5 CR50 (Ishihara Sangyo)
* 6 Tarox R516-L (Titanium Industry)
* 7 Aerosil 200 (Nippon Aerosil Co., Ltd.)
* 8 Aerosil R972 (Nippon Aerosil Co., Ltd.)
[0062]
[Table 1]

[0063]
From the results shown in Table 1, all of Examples 1 to 4 have a glittering feeling (a glittering appearance), a vivid color at the time of application, and a hiding property (the wrinkles and roughness of the lips are hardly noticeable). It was an excellent cosmetic. In particular, the average particle diameter of the coated fine iron oxide particles is 1 nm to 50 nm, and the average particle diameter of the iron oxide-coated plate powder itself is 30 μm or less. In Examples 1 and 2 using No. 1, cosmetics were particularly excellent in glittering feeling (glittering appearance), vividness of colors at the time of application, and hiding properties (inconspicuous wrinkles and roughness of lips).
[0064]
On the other hand, Comparative Example 1, which did not contain the iron oxide-coated plate-like powder, had no glitter and vividness at the time of application, and was inferior in concealment. Comparative Example 2 using a glitter powder having an average particle diameter of 30 μm was inferior in glitter and in vividness at the time of coating. Comparative Example 3, in which the content of the opaque powder was 8% by weight, was inferior in glitter and vividness at the time of application.
[0065]
【The invention's effect】
The makeup cosmetics of the present invention, a glitter powder having a predetermined average particle diameter and a predetermined amount of concealable powder, by using a combination of iron oxide coated plate-like powder coated with fine iron oxide, At the same time, the brilliant feeling derived from the brilliant powder becomes clearer, and at the same time, a higher hiding property is obtained. Therefore, it is possible to obtain a makeup cosmetic having a cosmetic effect such as hiding the ground color of the skin or lips, or hiding spots and wrinkles, while exhibiting a high aesthetic appearance with vivid glitter.

Claims

At least one brilliant powder having an average particle diameter of 35 to 3000 μm, at least one opaque powder selected from iron oxide and titanium oxide, and at least one plate-like powder were coated with fine iron oxide particles. A makeup cosmetic comprising an iron oxide-coated plate-like powder and containing the opaque powder in an amount of 0.1 to 5% by weight in the cosmetic.

The makeup cosmetic according to claim 1, wherein the average particle diameter of the iron oxide-coated plate-like powder is 30 µm or less.

The makeup cosmetic according to claim 1 or 2, wherein the fine iron oxide particles have an average particle diameter of 1 nm to 50 nm.