JP2004122711A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータドライバの昇温の限界まで駆動を行い、記録装置のスループットを上げる。
【解決手段】モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力と予め記録装置の記憶手段内に記憶されている値との比較により、モータの制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力と予め記録装置の記憶手段内に記憶されている値との比較により、モータの制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
モータを用いてキャリッジの走査及び記録紙送りを行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メカ的な動作を行う装置ではモータを使用するものがあり、インクジェットプリンタも記録動作を行うためにモータを使用している。即ち記録用紙の給紙、LF、排紙などを行うLFモータ、記録ヘッドの走査を行うCRモータ等を有し、これらのモータの動作を制御して印字動作を行う。
【0003】
これらのモータを駆動する電気部品(以下モータドライバと表記する)は、制御回路からの信号によりモータへ供給する電流を制御してモータを動作させる。ステッピングモータであれば、各相へ供給する電流を時系列的に変化させて動作させる。更にはモータの動作音の低減、モータの動作精度などを目的として電流をチョッピングさせて一定電流値に制御することもある。
【0004】
以上の構成において、モータドライバはスイッチング損などにより昇温して誤動作や破壊に至る場合があり、従来はこれを防ぐために予めモータドライバの昇温の程度を測定してこれを超えないように制御していた。例としては、
●連続駆動時間を制限する。
●電流値を制限する。
●モータドライバにヒートシンクを取り付ける。
●モータドライバの放熱用の端子が接続されるPWB上のパターン面積を広くする。
等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれらの方法では次のような問題がある。
●余裕を持った駆動時間や電流値を設定するため、スループットが低くなる。
●ヒートシンクのコストとこれを取り付ける工賃が必要。
●PWBのサイズの都合で、放熱用パターンを広く出来ない場合がある。
【0006】
これから述べる技術の目的は以上の問題を解決し、モータドライバの昇温を押さえつつプリンタのスループットを向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
モータを駆動するためのモータドライバが実装されている基板において、モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力に応じてモータドライバに接続されるモータの制御を行う手段、モータの駆動速度或いは駆動電流或いはその両方が複数のモードを有し、温度センサの出力に応じてモードを選択する手段、予め記録装置の記憶手段内に複数の値を持ち、温度センサの出力と記憶手段内の値を比較してモータの制御を行う手段を有する。
【0008】
(作用)
モータドライバの昇温の限界まで駆動することが出来、記録装置のスループットを上げることが出来る。
【0009】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0010】
(1)動作の制御を行うCPU、制御手順を格納したROM、データを一時的に格納するRAM、メカ的動作を行うためのモータからなる記録装置において、モータを駆動するためのモータドライバが実装されている基板において、モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力に応じて記録装置の制御を行うことを特徴とする記録装置。
【0011】
(2)上記の記録装置において、温度センサの出力に応じてモータドライバに接続されるモータの制御を行うことを特徴とする前記(1)記載の記録装置。
【0012】
(3)上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方を制御することを特徴とする前記(2)記載の記録装置。
【0013】
(4)上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方が複数のモードを有し、温度センサの出力に応じてモードを選択することを特徴とする前記(3)記載の記録装置。
【0014】
(5)上記の記録装置において、予め記録装置の記憶手段内に複数の値を持ち、温度センサの出力と記憶手段内の値を比較してモータの制御を行うことを特徴とする前記(4)記載の記録装置。
【0015】
(6)上記の記録装置において、モータドライバの温度がある一定値を超えないように制御することを特徴とする前記(5)記載の記録装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に本実施例の基本構成を示す。101は動作の制御を行うCPU、102は動作手順が格納してあるROM、103はデータを一時的に格納するRAM、104はモータを駆動するモータドライバ、105はキャリッジを走査するCRモータ、106は記録紙を送るLFモータ、107はモータドライバの昇温を検知するためのサーミスタである。
【0017】
図2は本発明の実施例にかかわる記録装置の構成例を示す。
【0018】
図2において、205はカートリッジであり、記録ヘッドHとインク供給源たるインクタンクとを一体としたものである。このヘッドカートリッジ205は、押さえ部材202によりキャリッジ206の上に固定されており、これらはシャフト211にそって長手方向に往復運動可能となっている。記録ヘッドより吐出されたインクは、記録ヘッドHと微小間隔をおいて、プラテン210に記録面を規制された記録媒体209に到達し、画像を形成する。
【0019】
記録ヘッドHにはケーブル207及びこれに結合する端子を介して適宜のデータ供給源より画像データに応じた吐出信号が供給される。ヘッドカートリッジは、用いるインク色等に応じて、1ないし複数個(図示例では2個)を設けることができる。208はキャリッジ206をシャフト211に沿って走査させるためのパルスモータ、203はモータ208の駆動力をキャリッジ206に伝達するためのワイヤである。また、201はプラテンローラ210に結合して記録媒体209を搬送させるためのフィードモータ、204はキャリッジ206の位置を検出するHP(ホームポジション)センサである
図3を用いて本実施例の概要を説明する。
【0020】
本構成ではモータドライバの温度を検知するために、モータドライバの放熱用端子が実装されているPWB上のパターンにサーミスタを実装する。このパターンの昇温を検知して、予め用意されているサーミスタとモータドライバの温度関係テーブルからモータドライバの温度を求める。
【0021】
図4に上記構成をとった場合の、各部分の温度関係を示す。
【0022】
図4(a)は、モータドライバのジャンクション温度Tjとサーミスタの検出する温度Tthの関係を示す。
【0023】
モータドライバIC内のチップは放熱用の金属板上にあり、この放熱用金属板は基板パターンに実装されている。このパターン上に配置されるサーミスタの出力温度は、ジャンクション温度Tjほぼ比例関係になる。実施系においてはこの関係を予め測定してテーブルをROM内に設けておき、サーミスタから検出される温度Tthからジャンクション温度Tjを求めることができる。
【0024】
図4(b)は、モータドライバのジャンクション温度Tjと時間tとの関係を示す。
【0025】
ジャンクション温度TjはIC内の損失による発熱により昇温するが、モータドライバICが実装されている基板のパターンへの放熱やIC表面から大気中への放熱が、先の損失による発熱と均衡したところで飽和する。この飽和温度はモータの駆動状態により異なり、モータへ供給する電流が大きい場合や定電流等にするためのスイッチング損が大きい場合に、より高い温度へ到達する。
【0026】
モータドライバの昇温を押さえたい場合は、モータへ供給する電流を低く押さえることで実現できる。この様子は通常の駆動をnormal current、モータへ供給する電流を低く押さえた場合の駆動をsave currentと表現して、図4(b)に示してある。
【0027】
なおモータへ供給する電流を低く押さえるとモータのトルクが低下し、装置を駆動するためには回転速度を低くする等の制御が必要になる。
【0028】
図4(c)は、上述した通常のnormal current、モータへ供給する電流を低く押さえたsave currentの両currentを用いて積極的にモータドライバICの昇温を制御した場合を示す。
【0029】
先に述べた手段によりサーミスタから出力される温度からモータドライバのジャンクション温度Tjを推定し、この温度が予めROM内に記憶されているTrf1より大きい場合は昇温によるドライバ破壊が近いと判断し、一定時間動作を停止させてジャンクション温度Tjを低下させ、その後save currentで駆動して安全な温度内に収まるようにする。またジャンクション温度Tjが、予めROM内に記憶されているTrf1及びTrf2との関係がTrf2<Tj<Trf1の場合は、このままnormal currentで駆動を続けると危険であるが動作を停止させる程ではないと判断し、save currentへ切り替えるのみとする。これにより昇温カーブが緩和して安全な昇温の範囲に収まる。
【0030】
図4で説明した制御を各々のモータを駆動する前に行うことによりモータドライバの昇温を制御できる。
【0031】
図5に、この制御のフローチャートを示す。
【0032】
印字開始命令がきたら(501)、LFの駆動モードを決定する(502)。LFの駆動モードを決めるフローチャートはb501〜b507に示す。決定した駆動モードで給紙を行い(503)、次にCRの駆動モードを決定する(504)。CRの駆動モードを決めるフローチャートはc501〜c507に示す。印字を1パス分行い(505)、LFの駆動モードを決定する(506)。印字が終了なら(507)排紙を行い(508)動作を終了する(509)。引き続き印字動作を行う場合は(507)紙送りを行い(510)、506からの動作を繰り返す。
【0033】
以上の構成及び制御を行うことで、モータドライバの昇温の限界まで駆動をすることが出来、記録装置のスループットを向上させることが出来る。
【0034】
なお本構成ではモータドライバの昇温を検知するためのサーミスタをモータドライバの放熱用ピンが実装されるパターンに設けたが、モータドライバが実装される基板の反対面に設けても、熱がモニタできるので同様な制御が可能である。
【0035】
また放熱用ピンが実装されるパターン、モータドライバの基板を挟んだ裏面以外でも、モータドライバ近傍に配置させることでジャンクション温度Tjとサーミスタの出力の1対1の関係が得られれば、同様の制御が可能である。
【0036】
更に、本実施例では温度を検出するためにサーミスタを用いたが、温度を検出できるデバイスならば、いずれの場合も同様の構成をとることが出来る。
【0037】
【発明の効果】
モータドライバの昇温の限界まで駆動することが出来、記録装置のスループットを上げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図
【図2】本発明に係わるシリアル記録装置の構成例を示す図
【図3】本発明の実装の概略を示す図
【図4】(a),(b),(c) 各温度の関係を示す図
【図5】(a),(b),(c) 本発明のフローチャートを示す図
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 モータドライバ
105 CRモータ
106 LFモータ
107 サーミスタ
【発明の属する技術分野】
モータを用いてキャリッジの走査及び記録紙送りを行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メカ的な動作を行う装置ではモータを使用するものがあり、インクジェットプリンタも記録動作を行うためにモータを使用している。即ち記録用紙の給紙、LF、排紙などを行うLFモータ、記録ヘッドの走査を行うCRモータ等を有し、これらのモータの動作を制御して印字動作を行う。
【0003】
これらのモータを駆動する電気部品(以下モータドライバと表記する)は、制御回路からの信号によりモータへ供給する電流を制御してモータを動作させる。ステッピングモータであれば、各相へ供給する電流を時系列的に変化させて動作させる。更にはモータの動作音の低減、モータの動作精度などを目的として電流をチョッピングさせて一定電流値に制御することもある。
【0004】
以上の構成において、モータドライバはスイッチング損などにより昇温して誤動作や破壊に至る場合があり、従来はこれを防ぐために予めモータドライバの昇温の程度を測定してこれを超えないように制御していた。例としては、
●連続駆動時間を制限する。
●電流値を制限する。
●モータドライバにヒートシンクを取り付ける。
●モータドライバの放熱用の端子が接続されるPWB上のパターン面積を広くする。
等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれらの方法では次のような問題がある。
●余裕を持った駆動時間や電流値を設定するため、スループットが低くなる。
●ヒートシンクのコストとこれを取り付ける工賃が必要。
●PWBのサイズの都合で、放熱用パターンを広く出来ない場合がある。
【0006】
これから述べる技術の目的は以上の問題を解決し、モータドライバの昇温を押さえつつプリンタのスループットを向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
モータを駆動するためのモータドライバが実装されている基板において、モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力に応じてモータドライバに接続されるモータの制御を行う手段、モータの駆動速度或いは駆動電流或いはその両方が複数のモードを有し、温度センサの出力に応じてモードを選択する手段、予め記録装置の記憶手段内に複数の値を持ち、温度センサの出力と記憶手段内の値を比較してモータの制御を行う手段を有する。
【0008】
(作用)
モータドライバの昇温の限界まで駆動することが出来、記録装置のスループットを上げることが出来る。
【0009】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0010】
(1)動作の制御を行うCPU、制御手順を格納したROM、データを一時的に格納するRAM、メカ的動作を行うためのモータからなる記録装置において、モータを駆動するためのモータドライバが実装されている基板において、モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力に応じて記録装置の制御を行うことを特徴とする記録装置。
【0011】
(2)上記の記録装置において、温度センサの出力に応じてモータドライバに接続されるモータの制御を行うことを特徴とする前記(1)記載の記録装置。
【0012】
(3)上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方を制御することを特徴とする前記(2)記載の記録装置。
【0013】
(4)上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方が複数のモードを有し、温度センサの出力に応じてモードを選択することを特徴とする前記(3)記載の記録装置。
【0014】
(5)上記の記録装置において、予め記録装置の記憶手段内に複数の値を持ち、温度センサの出力と記憶手段内の値を比較してモータの制御を行うことを特徴とする前記(4)記載の記録装置。
【0015】
(6)上記の記録装置において、モータドライバの温度がある一定値を超えないように制御することを特徴とする前記(5)記載の記録装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に本実施例の基本構成を示す。101は動作の制御を行うCPU、102は動作手順が格納してあるROM、103はデータを一時的に格納するRAM、104はモータを駆動するモータドライバ、105はキャリッジを走査するCRモータ、106は記録紙を送るLFモータ、107はモータドライバの昇温を検知するためのサーミスタである。
【0017】
図2は本発明の実施例にかかわる記録装置の構成例を示す。
【0018】
図2において、205はカートリッジであり、記録ヘッドHとインク供給源たるインクタンクとを一体としたものである。このヘッドカートリッジ205は、押さえ部材202によりキャリッジ206の上に固定されており、これらはシャフト211にそって長手方向に往復運動可能となっている。記録ヘッドより吐出されたインクは、記録ヘッドHと微小間隔をおいて、プラテン210に記録面を規制された記録媒体209に到達し、画像を形成する。
【0019】
記録ヘッドHにはケーブル207及びこれに結合する端子を介して適宜のデータ供給源より画像データに応じた吐出信号が供給される。ヘッドカートリッジは、用いるインク色等に応じて、1ないし複数個(図示例では2個)を設けることができる。208はキャリッジ206をシャフト211に沿って走査させるためのパルスモータ、203はモータ208の駆動力をキャリッジ206に伝達するためのワイヤである。また、201はプラテンローラ210に結合して記録媒体209を搬送させるためのフィードモータ、204はキャリッジ206の位置を検出するHP(ホームポジション)センサである
図3を用いて本実施例の概要を説明する。
【0020】
本構成ではモータドライバの温度を検知するために、モータドライバの放熱用端子が実装されているPWB上のパターンにサーミスタを実装する。このパターンの昇温を検知して、予め用意されているサーミスタとモータドライバの温度関係テーブルからモータドライバの温度を求める。
【0021】
図4に上記構成をとった場合の、各部分の温度関係を示す。
【0022】
図4(a)は、モータドライバのジャンクション温度Tjとサーミスタの検出する温度Tthの関係を示す。
【0023】
モータドライバIC内のチップは放熱用の金属板上にあり、この放熱用金属板は基板パターンに実装されている。このパターン上に配置されるサーミスタの出力温度は、ジャンクション温度Tjほぼ比例関係になる。実施系においてはこの関係を予め測定してテーブルをROM内に設けておき、サーミスタから検出される温度Tthからジャンクション温度Tjを求めることができる。
【0024】
図4(b)は、モータドライバのジャンクション温度Tjと時間tとの関係を示す。
【0025】
ジャンクション温度TjはIC内の損失による発熱により昇温するが、モータドライバICが実装されている基板のパターンへの放熱やIC表面から大気中への放熱が、先の損失による発熱と均衡したところで飽和する。この飽和温度はモータの駆動状態により異なり、モータへ供給する電流が大きい場合や定電流等にするためのスイッチング損が大きい場合に、より高い温度へ到達する。
【0026】
モータドライバの昇温を押さえたい場合は、モータへ供給する電流を低く押さえることで実現できる。この様子は通常の駆動をnormal current、モータへ供給する電流を低く押さえた場合の駆動をsave currentと表現して、図4(b)に示してある。
【0027】
なおモータへ供給する電流を低く押さえるとモータのトルクが低下し、装置を駆動するためには回転速度を低くする等の制御が必要になる。
【0028】
図4(c)は、上述した通常のnormal current、モータへ供給する電流を低く押さえたsave currentの両currentを用いて積極的にモータドライバICの昇温を制御した場合を示す。
【0029】
先に述べた手段によりサーミスタから出力される温度からモータドライバのジャンクション温度Tjを推定し、この温度が予めROM内に記憶されているTrf1より大きい場合は昇温によるドライバ破壊が近いと判断し、一定時間動作を停止させてジャンクション温度Tjを低下させ、その後save currentで駆動して安全な温度内に収まるようにする。またジャンクション温度Tjが、予めROM内に記憶されているTrf1及びTrf2との関係がTrf2<Tj<Trf1の場合は、このままnormal currentで駆動を続けると危険であるが動作を停止させる程ではないと判断し、save currentへ切り替えるのみとする。これにより昇温カーブが緩和して安全な昇温の範囲に収まる。
【0030】
図4で説明した制御を各々のモータを駆動する前に行うことによりモータドライバの昇温を制御できる。
【0031】
図5に、この制御のフローチャートを示す。
【0032】
印字開始命令がきたら(501)、LFの駆動モードを決定する(502)。LFの駆動モードを決めるフローチャートはb501〜b507に示す。決定した駆動モードで給紙を行い(503)、次にCRの駆動モードを決定する(504)。CRの駆動モードを決めるフローチャートはc501〜c507に示す。印字を1パス分行い(505)、LFの駆動モードを決定する(506)。印字が終了なら(507)排紙を行い(508)動作を終了する(509)。引き続き印字動作を行う場合は(507)紙送りを行い(510)、506からの動作を繰り返す。
【0033】
以上の構成及び制御を行うことで、モータドライバの昇温の限界まで駆動をすることが出来、記録装置のスループットを向上させることが出来る。
【0034】
なお本構成ではモータドライバの昇温を検知するためのサーミスタをモータドライバの放熱用ピンが実装されるパターンに設けたが、モータドライバが実装される基板の反対面に設けても、熱がモニタできるので同様な制御が可能である。
【0035】
また放熱用ピンが実装されるパターン、モータドライバの基板を挟んだ裏面以外でも、モータドライバ近傍に配置させることでジャンクション温度Tjとサーミスタの出力の1対1の関係が得られれば、同様の制御が可能である。
【0036】
更に、本実施例では温度を検出するためにサーミスタを用いたが、温度を検出できるデバイスならば、いずれの場合も同様の構成をとることが出来る。
【0037】
【発明の効果】
モータドライバの昇温の限界まで駆動することが出来、記録装置のスループットを上げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図
【図2】本発明に係わるシリアル記録装置の構成例を示す図
【図3】本発明の実装の概略を示す図
【図4】(a),(b),(c) 各温度の関係を示す図
【図5】(a),(b),(c) 本発明のフローチャートを示す図
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 モータドライバ
105 CRモータ
106 LFモータ
107 サーミスタ
Claims (6)
- 動作の制御を行うCPU、制御手順を格納したROM、データを一時的に格納するRAM、メカ的動作を行うためのモータからなる記録装置において、
モータを駆動するためのモータドライバが実装されている基板において、モータドライバの放熱を目的としている部材、或いはその近傍に温度センサを設け、このセンサの出力に応じて記録装置の制御を行うことを特徴とする記録装置。 - 上記の記録装置において、温度センサの出力に応じてモータドライバに接続されるモータの制御を行うことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方を制御することを特徴とする請求項2記載の記録装置。
- 上記の記録装置において、モータの駆動速度、或いは駆動電流、或いはその両方が複数のモードを有し、温度センサの出力に応じてモードを選択することを特徴とする請求項3記載の記録装置。
- 上記の記録装置において、予め記録装置の記憶手段内に複数の値を持ち、温度センサの出力と記憶手段内の値を比較してモータの制御を行うことを特徴とする請求項4記載の記録装置。
- 上記の記録装置において、モータドライバの温度がある一定値を超えないように制御することを特徴とする請求項5記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293484A JP2004122711A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293484A JP2004122711A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004122711A true JP2004122711A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32284372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002293484A Withdrawn JP2004122711A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004122711A (ja) |
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2002
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |