JP2004122633A - インクジェットプリンタのインク供給装置およびインクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】インクタンクからインクジェットヘッドに至るインクチューブを、傷み易い部分と傷み難い部分とに区分して、効率よく交換することができるインクジェットプリンタのインク供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】装置ベース22に載置されたインクタンク61から移動テーブル31のスライドベース41に搭載されたインクジェットヘッド10にインクを供給するインクチューブ63と、インクチューブ63を担持すると共に、装置ベース22およびスライドベース61間に渡したチューブ担持体64と、チューブ担持体64に担持されたインクチューブ63の可動チューブ部63bの上流側および下流側の直近に第1接続継手131および第2接続継手132を介設したものである。
【選択図】 図9
【解決手段】装置ベース22に載置されたインクタンク61から移動テーブル31のスライドベース41に搭載されたインクジェットヘッド10にインクを供給するインクチューブ63と、インクチューブ63を担持すると共に、装置ベース22およびスライドベース61間に渡したチューブ担持体64と、チューブ担持体64に担持されたインクチューブ63の可動チューブ部63bの上流側および下流側の直近に第1接続継手131および第2接続継手132を介設したものである。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置ベースに載置されたインクタンクから移動テーブルに搭載されたインクジェットヘッドにインクを供給するインクジェットプリンタのインク供給装置およびインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の大型のインクジェットプリンタでは、走査用の移動テーブルに搭載されたインクジェットヘッドに、装置ベースに載置された据置き型のインクタンクからインクチューブを介して、インクを供給するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、インクチューブには、移動テーブルによって移動するインクジェットヘッドに追従できるように、十分なたるみを持たせるが、インクジェットヘッドの移動ストロークが長い場合には、装置ベースと移動テーブルとの間にケーブルベア(登録商標)を設け、制御用のケーブルと共にこのケーブルベアに、インクチューブを可動可能に支持するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−248784号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインクジェットプリンタでは、インクチューブにおけるケーブルベアに支持される部分は、移動テーブルの動きに伴って繰り返し曲げ応力を受けるため、他の部分、すなわちインクタンク側やインクジェットヘッド側の固定部分に比して極端に痛み易く、頻繁に交換する必要がある。一方、インクチューブは、インクタンクからインクジェットヘッドまでの間にほとんど繋ぎ目が無いため、インクチューブを交換する際には、全体として交換する必要があり、インクチューブを無駄に廃棄することになる。また、インクチューブのタンク側は、他の構成装置との取り合いの関係で配管経路が複雑になっており、他の構成装置との関係で交換作業が煩雑になる問題があった。
【0005】
本発明は、インクタンクからインクジェットヘッドに至るインクチューブを、傷み易い部分と傷み難い部分とに区分して、効率よく交換することができるインクジェットプリンタのインク供給装置およびインクジェットプリンタを提供することをその課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリンタのインク供給装置は、装置ベースに載置されたインクタンクから、移動テーブルのスライドベースに搭載されたインクジェットヘッドにインクを供給するインクチューブと、インクチューブを担持すると共に、一方の端部を装置ベースに固定し他方の端部をスライドベースに固定した可とう性のチューブ担持体と、チューブ担持体に担持されたインクチューブの可動チューブ部と装置ベースに載置されたインクチューブの基端側チューブ部との間に介設した第1接続継手と、可動チューブ部とスライドベースに搭載されたインクチューブの先端側チューブ部との間に介設した第2接続継手と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、第1接続継手および第2接続継手により、インクチューブは、インクタンク側の基端側チューブ部と、チューブ担持体に担持された可動チューブ部と、インクジェットヘッド側の先端側チューブ部とを、連結した構成になる。このため、特に繰り返し曲げ応力を受けて傷み易い可動チューブ部のみを適宜、交換することができる。チューブ担持体の周囲は、チューブ担持体が可動部材であるためにスペースに余裕があり、チューブ交換を容易に行うことができる。なお、チューブ担持体の代表的なものとして、ケーブルベア(登録商標)がある。
【0008】
この場合、移動テーブルは、スライドベースをX軸方向に移動させるX軸テーブルと、X軸テーブルを介してスライドベースをY軸方向に移動させるY軸テーブルとを有し、チューブ担持体は、X軸テーブルに固定した可動ベースと、一方の端部を装置ベースに固定され他方の端部を可動ベースに固定されたY動チューブ担持体と、一方の端部を可動ベースに固定され他方の端部をスライドベースに固定されたX動チューブ担持体とを有し、Y動チューブ担持体からX動チューブ担持体に渡る可動チューブ部のコーナー部分を、継手レスで湾曲させることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、Y動チューブ担持体からX動チューブ担持体に渡る可動チューブ部のコーナー部分、すなわち、可動チューブ部が直角に曲がる部分を、継手を用いることなくチューブの曲げで対応しているため、チューブ担持体に担持されている可動チューブ部を、一本物として簡単に付け替える(交換)ことができる。
【0010】
この場合、可動チューブ部のコーナー部分には、可動ベースに固定されコーナー部分を保持するチューブホルダが、配設されていることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、可動チューブ部のコーナー部分を、可動ベース上に不動に固定することができると共に、スペースや圧力損失を考慮して所定の曲率に湾曲させることができる。
【0012】
この場合、チューブホルダは、平面視略湾曲形状に形成したホルダ本体と、ホルダ本体の上面に形成され、コーナー部分を着脱自在に保持するチューブ保持溝とから成ることが、好ましい。
【0013】
この構成によれば、チューブホルダに対して可動チューブ部(のコーナー部分)を、簡単に着脱することができ、可動チューブ部の交換における作業性を損なうことがない。
【0014】
これらの場合、複数のインクジェットヘッドに対応して、インクチューブが複数本設けられており、複数本のインクチューブは、上下2段の段積み状態で配設されていることが、好ましい。
【0015】
この構成によれば、幅のない配管スペースにも複数本のインクチューブを適切に且つ集約的に配管することができ、スペース効率を向上させることができる。
【0016】
この場合、複数本のインクチューブに対応して複数の第1接続継手および複数の第2接続継手が設けられており、複数の第1接続継手および複数の第2接続継手の少なくとも一方は、上下2段の段積み状態であって且つ上段のものと下段のものとがインクチューブの延在方向に位置ずれして配設されていることが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、インクチューブよりかなり太径となる第1接続継手や第2接続継手の複数個を、極力重ならないように配置することができ、この点でもスペース効率を向上させることができる。
【0018】
本発明のインクジェットプリンタは、上記したインクジェットヘッドのインク供給装置を、備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、インク供給装置のメンテナンス性を向上させることができ、装置全体としてその取扱い性や信頼性を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。実施形態のインクジェットプリンタは、パーソナルコンピュータなどの外部装置に接続された業務用の大型カラープリンタであり、外部装置で作成した画像データに基づいて、インクジェット方式により所望の画像を印刷するものである。具体的には、このインクジェットプリンタは、連続紙である印刷テープ(剥離紙付き粘着テープ)に、後に切り抜いてラベルとして用いる多数の単位画像を連続して印刷するものであり、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着されるラベルを、小ロットで印刷することを可能にするものである。
【0021】
図1は、インクジェットプリンタの正面側からの外観斜視図であり、図2はその背面側からの外観斜視図である。両図に表すように、このインクジェットプリンタ1は、幅広の印刷テープTに印刷を行う装置本体2と、印刷テープTを装置本体2に供給するテープ繰出し装置3と、装置本体2で印刷が行われた印刷テープTをロール状に巻き取るテープ巻取り装置4と、を備えている。テープ繰出し装置3は、ブラケット5を介して装置本体2の右部に取り付けられ、テープ巻取り装置4は、連結バー6を介して装置本体2の左部に連結されている。
【0022】
装置本体2は、キャビネット形式の機台11と、機台11上に広く載置したプリント手段12と、プリント手段12に臨むように印刷テープTを送るテープ送り手段13と、プリント手段12にインクを供給するインク供給手段14と、機台11上に分散配置したインクジェットヘッド10のメンテナンス手段15とを備えると共に、図示しないが、これら各主要な構成手段を個別に且つ関連させて統括制御するコントローラを備えている。なお、図示では省略したが、機台11上には、上記の各手段を一体として覆う安全カバーが設けられている。
【0023】
機台11は、アングル材21を直方体形状に組み、その上部には台板(装置ベース)22を、下部には底板23をそれぞれ固定して構成されている。また、台板22と底板23との間のキャビネット部分は、3つの収納部に区画されており、正面から見て左側となる左収納部25の奥側にはインク供給手段14の6個のメインタンク 61が収納され、中間収納部26には後述する廃インクタンク17が収納され、さらに右収納部27には上記のコントローラ等が収納されている。
【0024】
一方、テープ繰出し装置3とテープ巻取り装置4とを結ぶ機台11上の手前側部位は、機台11を縦断するテープ送り経路29となっており、このテープ送り経路29に沿ってテープ送り手段13が配設されている。また、上記の左収納部25の手前側には、プリント手段12を潜るようにテープ送り経路29の迂回経路29aが構成されている。さらに、詳細は後述するが、X・Y移動機構31の背面側には、インクジェットヘッド10に接続される制御用ケーブル(図示省略)およびインクチューブ63を、可動可能に担持する可とう性のケーブル・チューブ担持体64が、併設されている。
【0025】
プリント手段12は、いわゆるガントリータイプのX・YテーブルであるX・Y移動機構31と、X・Y移動機構31のX軸テーブル32に移動自在に搭載したヘッドユニット34と、X・Y移動機構31のY軸テーブル33に平行に配設され、Y軸テーブル33と共にX軸テーブル32を移動自在に支持するY軸ガイド35とで構成されている。ヘッドユニット34には、複数(12個)のインクジェットヘッド10が搭載されており、この複数のインクジェットヘッド10は、X軸テーブル32により主走査方向(X軸方向)に移動されると共に、Y軸テーブル33によりX軸テーブル32を介して副走査方向(Y軸方向)に移動される。
【0026】
X軸テーブル32は、モータ駆動のX軸スライダを有し、このX軸スライダにヘッドユニット34が取り付けられている。同様に、Y軸テーブル33は、モータ駆動のY軸スライダを有し、このY軸スライダにX軸テーブル32が取り付けられている。また、ヘッドユニット34の下側に位置してX軸スライダには、インクジェットヘッド10の全吐出ノズルからのインク吐出(捨て吐出:フラッシング)を受けるフラッシングボックス37が取り付けられている。
【0027】
このプリント手段12は、図3に示すように、吸着テーブル51上の印刷テープTに対し、例えば左上を印刷開始位置P1として印刷を開始する場合、この位置からヘッドユニット34を右方向(主走査における往動方向)に所定距離移動させることにより1ラインの印刷(主走査)が行われ、右端においてヘッドユニット34を手前に移動させることにより、ヘッドユニット34を第2ラインに移動(副走査)させ、ここから更にヘッドユニット34を左方向(主走査における復動方向)に移動させることにより第2ラインの印刷(主走査)が行われる。このように動作を繰り返して全ラインの印刷を行う(図3(b)参照)。
【0028】
また、例えば右下の位置で印刷を終了した場合、次のテープ送り後の印刷は、この印刷終了位置P2から上記の印刷開始位置P1に向かって、上記と逆の動作でヘッドユニット34を移動させて全ラインの印刷を行うようにしている(図3(c)参照)。これにより、ヘッドユニット34の移動ロスを少なくしている。なお、1往復(2ラインの印刷)の間に、左端において上記フラッシングボックス37に対しインクジェットヘッド10のフラッシングが行われる。
【0029】
ヘッドユニット34は、箱状に形成され、スライドベース41を介してX軸テーブル32のX軸スライダに取り付けられている。スライドベース41の下部には、キャリッジ42が水平に取り付けられており(図4参照)、キャリッジ42には、4つのサブキャリッジ43を介して、計12個のインクジェットヘッド10が搭載されている。すなわち、キャリッジ42には、4つのサブキャリッジ43を着脱可能に装着しており、この各サブキャリッジ43に、それぞれ横並びに3個のインクジェットヘッド10が取り付けられている(図4参照)。
【0030】
図5に模式的に表すように、1ラインの基準色を構成する6色のインクノズル列群45は4分割されており、分割された6色の分割インクノズル列群45aが、3個のインクジェットヘッド10に組み込まれて、各サブキャリッジ43に搭載されている。具体的には、各サブキャリッジ43に搭載される3個のインクジェットヘッド10のうちの第1ヘッド10−1には、ブラック(K)およびシアン(C)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれ、第2ヘッド10−2には、ライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれ、第3ヘッド10−3には、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれている。
【0031】
そして、これら分割インクノズル列群45aは、一部(のインクノズル)を重複させるようにして千鳥状に配設され、全体としてほぼ4インチ(1ライン)の各色のインクノズル列群45を構成している。言い換えれば、3個のインクジェットヘッド10により6色の分割インクノズル列45aを構成した4組のヘッド群47(第1・第2ヘッド群47−1,47−2および第3・第4ヘッド群47−3,47−4)が、千鳥状に配設されている。
【0032】
図1および図2に示すように、テープ送り手段13は、機台11上のテープ送り経路29の略中央に配設した吸着テーブル51と、吸着テーブル51を挟んでテープ送り方向の前後に分散配置したテープ送り機構52とを備えている。吸着テーブル51は、多数の吸引孔53により印刷テープTを水平に且つ平坦になるように吸着して、テープ送り方向に略30インチの長さで延在する印刷エリアAを構成している。すなわち、吸着テーブル51の上面に吸着された印刷テープTの部位は、1タクト分の印刷エリアAを構成し、これにインク吐出のためのペーパーギャップを存してインクジェットヘッド10が平行に対峙するようになっている。
【0033】
テープ送り機構52は、吸着テーブル51のテープ送り方向の前後に併設した一対の導入ローラ55,55と、テープ送り経路29の迂回経路29aを経て吸着テーブル51の下流側に配設した駆動ローラであるテープ送りローラ56と、印刷テープTをテープ巻取り装置4に送り込む送出ローラ57とを備えると共に、吸着テーブル51の上流側直近に配設した案内ローラ58と、案内ローラ58の送り方向上流側に配設した複数のローラを有する幅ガイド機構59と、を備えている。
【0034】
テープ繰出し装置3から繰り出された印刷テープTは、幅ガイド機構59により幅方向が精度良く位置決めされ、案内ローラ58を介して一対の導入ローラ55,55により、吸着テーブル51上に導かれる。また、上記したように吸着テーブル51上で印刷が行われると、印刷テープTは迂回経路29aに導かれ、ここで次の印刷時間分の乾燥をまって、テープ送りローラ56および送出ローラ57を経て、テープ巻取り装置4に巻き取られる。すなわち、印刷テープTの送りは、上記の印刷エリアA分の送りを1タクトとし、これを単位とした間欠送りとなる。
【0035】
図1および図2に示すように、メンテナンス手段15は、フラッシングインクを受ける上記のフラッシングボックス37の他、非駆動時においてインクジェットヘッド10を保管するキャップユニット71と、ノズル詰りを解消するためにインクジェットヘッド10をポンプ吸引する吸引ユニット72と、インクジェットヘッド10をワイピングするワイピングユニット73とを有している。そして、フラッシングボックス37を除くこれら各ユニット71,72,73は、吸着テーブル51の背面側近傍の機台11上において、左側からキャップユニット71、吸引ユニット72およびワイピングユニット73の順で配設されている。
【0036】
吸引ユニット72は、図1および図6に示すように、6個の吸引用キャップ82を3個ずつに振り分けて搭載した2個の部分ユニット81a,81bを有し、各部分ユニット81a,81bは、機台11上に固定した吸引用ベース83に一体に支持固定されている。また、2個の部分ユニット81a,81bは、千鳥状に配設されたヘッドユニット34のヘッド群47に倣って、相互にY軸方向に位置ずれして配設されている。
【0037】
各部分ユニット81a,81bは、3個の吸引用キャップ82を搭載した吸引用キャップ支持体84と、吸引用キャップ支持体84を上下方向にスライド自在に収容する吸引用側板フレーム85と、吸引用キャップ支持体84を介して3個の吸引用キャップ82をヘッドユニット34に向かって離接させる吸引用キャップ移動機構86と、各吸引用キャップ82を介してインクを吸引する3個のインクポンプ87と、を備えている。
【0038】
各吸引用キャップ82は、キャップ本体89と、キャップ本体89の底部に敷設したインク吸収材90と、キャップ本体89の上端に装着したシール部材91とで構成され、各インクジェットヘッド10のノズル面(ノズル形成面)に密着して、これを封止する。また、各吸引用キャップ移動機構86は、各吸引用キャップ支持体84を介して、吸引用キャップ82を、インクジェットヘッド10を封止する封止位置とインクジェットヘッド10から離間する待機位置との間で、昇降させる。
【0039】
各吸引用キャップ支持体84には、サブキャリッジ43に搭載した横並び3個のインクジェットヘッド10(各ヘッド群47)に対応するように、横並びに3個の吸引用キャップ82が搭載されている。すなわち、図示左側の吸引用キャップ群には、キャリッジ42の第1ヘッド群47−1および第3ヘッド群47−3が対応し、図示右側の吸引用キャップ群には、キャリッジ42の第2ヘッド群47−2および第4ヘッド群47−4が対応している。
【0040】
第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2が吸引ユニット72に臨むと、吸引用キャップ移動機構86が駆動し、一対の吸引用キャップ支持体84,84を介して全吸引用キャップ82を上昇させ、第1・第2両ヘッド群47−1,47−2のインクジェットヘッド10に密着させる。続いて、各インクポンプ87が駆動し、第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2の各インクジェットヘッド10の全インクノズルからインクを吸引する。
【0041】
そして再度、吸引用キャップ移動機構86が駆動して全吸引用キャップ82を下降させると共に、X・Y移動機構31が駆動して、第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4が、吸引ユニット72に臨むようにヘッドユニット34をY軸方向に移動させる。ここで、各吸引用キャップ82の上昇とポンプ吸引とが行われ、第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4の各インクジェットヘッド10のインク吸引が行われる。なお、各インクポンプ87で吸引したインクは、チューブを介して廃インクタンク17に送り込まれる。
【0042】
ワイピングユニット73は、図1および図6に示すように、吸引ユニット72の右隣りに配設されており、6個のワイパーブレード102を3個ずつに振り分けて搭載した2個の部分ユニット101a,101bを有し、各部分ユニット101a,101bは、機台11上に固定されたワイピング用ベース103に一体に支持固定されている。この場合も、2個の部分ユニット101a,101bは、千鳥状に配設されたヘッドユニット34のヘッド群47に倣って、相互にY軸方向に位置ずれして配設されている。
【0043】
各部分ユニット101a,101bは、ワイパーブレード102を有するワイピングアッセンブリ104と、ワイピングアッセンブリ104を介してワイパーブレード102を上昇させるソレノイド105と、ワイピングアッセンブリ104およびソレノイド105を支持するワイピング用側板フレーム106と、をそれぞれ横並びに3個ずつ備えている。そして、吸引ユニット72と同様に、図示左側の部分ユニット(ワイパーブレード群)101aには、キャリッジ42の第1ヘッド群47−1および第3ヘッド群47−3が対応し、図示右側の部分ユニット(ワイパーブレード群)101bには、キャリッジ42の第2ヘッド群47−2および第4ヘッド群47−4が対応している。
【0044】
ワイパーブレード102は、ゴムや軟質樹脂等で構成され、ワイピングアッセンブリ104の先端部に上方に突出するように組み込まれている。ヘッドユニット34がワイピングユニット73の直上部に臨んだ状態で、ソレノイド105が励磁すると、ワイパーブレード102が僅かに円運度するようにして上昇し、対応するインクジェットヘッド10のノズル面(の端部)に接触する。この状態でX・Y移動機構31を駆動し、ヘッドユニット34をY軸方向に移動させることで、ノズル面に対する相対的なワイピング動作が行われる。
【0045】
最初のワイピング動作は、吸引動作と同様に、第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2に対するものであり、このワイピング動作の後、ソレノイド104を消磁してワイパーブレード102を下降させておいて、こんどは、ヘッドユニット34の第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4を、ワイピングユニット73の直上部に臨ませて、同様にワイピング動作を行う。これにより、吸引動作等でノズル面に付着したインクが除去される。
【0046】
一方、キャップユニット71は、図1および図7に示すように、12個のインクジェットヘッド10に対応する12個の保管用キャップ111と、12個の保管用キャップ111をそれぞれ3個ずつに振り分けて保持する4個のキャップホルダ112と、4個のキャップホルダ112を介して計12個の保管用キャップ111をヘッドユニット34に向かって離接させるキャップ移動機構113と、4個のキャップホルダ112をそれぞれ上下方向にスライド自在に支持する保管用ベース114と、を備えている。すなわち、ヘッドユニット(キャリッジ42)34の4つのヘッド群47に対応して、3個ずつの保管用キャップ111から成る4つのキャップ群が構成されている。
【0047】
各保管用キャップ111は、キャップ本体116と、キャップ本体116の底部に敷設した乾燥防止材117と、キャップ本体116の上端に装着した略方形のシール部材118とで構成されている。乾燥防止材117は、インクの溶剤等を含浸し高湿度状態に維持して、インクジェットヘッド10(吐出ノズル)の乾燥を有効に防止する。シール部材118は、インクジェットヘッド10のノズル面に密着して、これを封止する。
【0048】
4個のキャップホルダ112は、これに搭載した横並び3個の保管用キャップ111が、ヘッドユニット34のヘッド群48に対応するように、千鳥状に配設されている。また、キャップ移動機構113は、キャップホルダ112を介して保管用キャップ111を、インクジェットヘッド10を封止する封止位置とインクジェットヘッド10から離間する待機位置との間で移動させる。すなわち、12個の保管用キャップ111が12個のインクジェットヘッド10に同時に密着するようにしている。
【0049】
保管のためにヘッドユニット34がキャップユニット71の直上部に臨むと、キャップ移動機構113が駆動し、4個のキャップホルダ112を介して、全保管用キャップ111を同時に上昇させて、これらをヘッドユニット34の全インクジェットヘッド10に密着させる。これにより、保管時、すなわち印刷非駆動時において、各インクジェットヘッド10のノズル面を乾燥等から保護できるようになっている。
【0050】
インク供給手段14は、機台11の左収納部25に配設した6個(6色)のメインタンク61と、機台11上の奥側に6個ずつ2群に配設した12個のサブタンク62と、これらメインタンク61、サブタンク62およびインクジェットヘッド10を接続するインクチューブ63とを備えている。また、インク供給手段14は、上記のようにインクチューブ63を、サブタンク62から移動自在なインクジェットヘッド10に導くケーブル・チューブ担持体64を備えている。
【0051】
上述したように、インク供給手段14により供給されるインクは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)に、ライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を加えた、計6色であり、各インク色のインクを貯留した各メインタンク61から、2分岐して計12個のサブタンク(インクタンク)62にインクが供給される。さらに、各サブタンク62内のインクは、対応するインクジェットヘッド10のポンプ作用(インク吐出)によりこれに供給される。
【0052】
図8を参照して更に詳述すると、実施形態のインク供給手段14では、各メインタンク61は、加圧タンク65にそれぞれ収容されており、加圧源を構成する加圧ポンプ66が、圧力調整用のレギュレータ67を介して、6台の加圧タンク65に接続されている。一方、各メインタンク61に接続された圧送チューブ68は、途中で分岐して同色のインクを貯留する2つのサブタンク62に接続されている。すなわち、同色用の2つのサブタンク62,62の一方は、インクチューブ63を介して第1および第2ヘッド群47−1,47−2にインクを供給し、他方は、インクチューブ63を介して第3および第4ヘッド群47−3,47−4にインクを供給するようになっている。
【0053】
6個(6色)のメインタンク61から延びる圧送チューブ68は、2分岐継手を介して機台11の左収納部25内で分岐し、台板22の2つのスリット開口22aから12個のサブタンク62の背面側に接続されている(図2参照)。また、図9に示すように、12個のサブタンク62の正面側に接続した各インクチューブ63は、各サブタンク62の正面近傍で2分岐継手69を介して分岐し、メンテナンス手段15を避けるようにして台板22上をケーブル・チューブ担持体64に向かって引き回されている。すなわち、計24本のインクチューブ63は、制御用ケーブル(図示省略)と共に、ケーブル・チューブ担持体64を通って、ヘッドユニット34に導かれている。
【0054】
図1、図2および図9に示すように、ケーブル・チューブ担持体64は、X軸テーブル32に固定した可動ベース121と、基端側を装置ベースである台板22に固定し先端側を可動ベース121の端部に固定したY動ケーブルベア(ケーブルベア:登録商標)122と、基端側を可動ベース121の長手方向の略中間位置に固定し先端側を上記のスライドベース41に固定したX動ケーブルベア(ケーブルベア:登録商標)123と、を備えている。
【0055】
Y動ケーブルベア122は、Y軸テーブル33の駆動に対し、これに担持したインクチューブ(および制御ケーブル)63の追従を許容するものであり、チューブ用担持部122aとケーブル用担持部122bとを横並びに有する2連のもので構成されている。同様に、X動ケーブルベア123は、X軸テーブル32の駆動に対し、これに担持したインクチューブ(および制御ケーブル)63の追従を許容するものであり、チューブ用担持部123aとケーブル用担持部123bとを横並びに有する2連のもので構成されている。
【0056】
可動ベース121は、四辺を下方に折り曲げた方形板状のものであり、X軸方向に延在すると共に、X軸テーブル32のフレームに添設されている。スライドベース41は、図外のX軸スライダに固定したベース本体125と、ベース本体125の上側に4本の支柱ピン126を介して水平に設けたベースプレート127とを有しており、このベース本体125にヘッドユニット34が固定されると共に、ベースプレート127にX動ケーブルベア123の先端部が固定されている。
【0057】
一方、図9および図10に示すように、計24本のインクチューブ63は、6本を1組の配管単位とし、これを3本ずつ2段の段積み状態で、計4組を揃えて配管している。Y動ケーブルベア122を挟んで2郡に分けたサブタンク62からのインクチューブ(12本ずつ)63は、Y動ケーブルベア122の手前の機台11上で揃えられ(4組:24本)、この状態でY動ケーブルベア122のチューブ用担持部122aを通って可動ベース121上に配管される。さらに、24本のインクチューブ63は、可動ベース121上で90°に曲がり、こんどはX動ケーブルベア123のチューブ用担持部123aを通ってベースプレート127上に配管され、ここで90°曲がってからヘッドユニット34に至るようになっている。
【0058】
一方、このように配管される各インクチューブ63は、各サブタンク62からY動ケーブルベア122に至る基端側チューブ部63aと、Y動ケーブルベア122からX動ケーブルベア123を経てベースプレート127に至る可動チューブ部63bと、ベースプレート127からヘッドユニット34に至る先端側チューブ部63cとで3分割されている。また、基端側チューブ部63aと可動チューブ部63bとの間に第1接続継手131が介設され、且つ可動チューブ部63bと先端側チューブ部63cとの間に第2接続継手132が介設されている。
【0059】
さらに、各インクチューブ63の曲がり部分、すなわち基端側チューブ部63aの機台11上における集合部分、可動チューブ部63bの可動ベース121上における第1曲がり部分および可動チューブ部63bのベースプレート127上における第2曲がり部分には、インクチューブ63を曲がった状態に保持するチューブホルダ133が、それぞれ4個ずつ配設されている。
【0060】
図11に示すように、チューブホルダ133は、平面視略湾曲形状に形成したホルダ本体135と、ホルダ本体135の上面に形成された湾曲形状の3つのチューブ保持溝136,136,136とから成り、樹脂等で一体に形成されている。この場合、各チューブ保持溝136には、段積みとなる2本のインクチューブ63,63が着脱自在に装着され、結局、上記の6本を1組のインクチューブ63が、1つのチューブホルダ133に保持されている。
【0061】
図12(a)は、上記の集合部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、4つのチューブホルダ133が2ずつ逆向きに並べられた状態で、機台11上に固定されている。同図(b)は、上記の第1曲がり部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、4つのチューブホルダ133が同方向に並べられた状態で、可動ベース121上に固定されている。同様に、同図(c)は、上記の第2曲がり部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、この場合も4つのチューブホルダ133が同方向に並べられた状態で、ベースプレート127上に固定されている。
【0062】
一方、第1接続継手131は、Y動ケーブルベア122の手前直近の機台11上に配設されており、段積み状態の各組(6本)のインクチューブ63に対応して、上段の3個の第1接続継手131は横並びに揃えて配設され、且つ下段の3個の第1接続継手131は横並びに揃えて配設されているが、これら3個ずつの第1接続継手131は、インクチューブ63の延在方向に位置ずれして配設されている。また、隣会う各組の3個ずつの第1接続継手131もインクチューブ63の延在方向に位置ずれして配設されている(図10参照)。
【0063】
一方、第2接続継手132は、ヘッドユニット34に導かれる上下2段に束ねた計24本のインクチューブ63に対応して、計24個の第2接続継手132は、横並びに且つ上下に揃えられるようにして、ベースプレート127上に配設されている。また、24個の第2接続継手132の下流側直近には、ベースプレート127上に先端側チューブ部(インクチューブ63)63cを束ねるように固定する継手カバー138が配設されている。
【0064】
このように構成では、サブタンク62からインクジェットヘッド10に至る各インクチューブ63が、サブタンク62側の基端側チューブ部63aと、ケーブル・チューブ担持体64に担持された可動チューブ部63bと、ヘッドユニット34側の先端側チューブ部63cと、これらを接続する第1接続継手131および第2接続継手132とで構成されているため、この第1接続継手131および第2接続継手132を介して、連続的な曲げ応力を受けて痛み易い可動チューブ部63bのみ簡単に交換することができる。
【0065】
また、横並びの3個を単位として、第1接続継手131を上下間で且つ左右間で位置ずれさせて配置しているため、この部分のインクチューブ63が上下左右に広がってしまうことがなく、配管スペースを狭くすることができると共に、インクチューブ63を揃えた状態で適切に配管することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明のインク供給装置およびこれを備えたインクジェットプリンタによれば、第1接続継手および第2接続継手により、特に傷み易い可動チューブ部のみを適宜、交換することができるため、インクチューブの交換を効率良く行うことができる。また、作業スペース的にも、他の構成装置を取り外す等の必要がなく、チューブ交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの正面側から見た外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るインクジェットプリンタの背面側から見た外観斜視図である。
【図3】ヘッドユニットの移動動作(印刷動作)を示す説明図である。
【図4】ヘッドユニットのキャリッジ廻りの外観斜視図である。
【図5】模式的に表したヘッドユニットの構造図である。
【図6】吸引ユニットおよびワイピングユニットを表した(a)斜視図および(b)平面図である。
【図7】キャップユニットの外観斜視図である。
【図8】インク供給系の配管系統図である。
【図9】インク供給手段の主要部分を表して斜視図である。
【図10】インク供給手段の第1接続継手廻りの斜視図である。
【図11】チューブホルダの平面図である。
【図12】各部におけるチューブホルダの設置パターンを表した模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 装置本体
10 インクジェットヘッド 11 機台
12 プリント手段 13 テープ送り手段
14 インク供給手段 22 台板
31 X・Y移動機構 32 X軸テーブル
33 Y軸テーブル 34 ヘッドユニット
41 スライドテーブル 61 メインタンク
62 サブタンク 63 インクチューブ
63a 基端側チューブ部 63b 可動チューブ部
63c 先端側チューブ部 64 ケーブル・チューブ担持体
121 可動ベース 122 Y動ケーブルベア
123 X動ケーブルベア 127 ベースプレート
131 第1接続継手 132 第2接続継手
133 チューブホルダ 135 ホルダ本体
136 チューブ保持溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置ベースに載置されたインクタンクから移動テーブルに搭載されたインクジェットヘッドにインクを供給するインクジェットプリンタのインク供給装置およびインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の大型のインクジェットプリンタでは、走査用の移動テーブルに搭載されたインクジェットヘッドに、装置ベースに載置された据置き型のインクタンクからインクチューブを介して、インクを供給するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、インクチューブには、移動テーブルによって移動するインクジェットヘッドに追従できるように、十分なたるみを持たせるが、インクジェットヘッドの移動ストロークが長い場合には、装置ベースと移動テーブルとの間にケーブルベア(登録商標)を設け、制御用のケーブルと共にこのケーブルベアに、インクチューブを可動可能に支持するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−248784号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインクジェットプリンタでは、インクチューブにおけるケーブルベアに支持される部分は、移動テーブルの動きに伴って繰り返し曲げ応力を受けるため、他の部分、すなわちインクタンク側やインクジェットヘッド側の固定部分に比して極端に痛み易く、頻繁に交換する必要がある。一方、インクチューブは、インクタンクからインクジェットヘッドまでの間にほとんど繋ぎ目が無いため、インクチューブを交換する際には、全体として交換する必要があり、インクチューブを無駄に廃棄することになる。また、インクチューブのタンク側は、他の構成装置との取り合いの関係で配管経路が複雑になっており、他の構成装置との関係で交換作業が煩雑になる問題があった。
【0005】
本発明は、インクタンクからインクジェットヘッドに至るインクチューブを、傷み易い部分と傷み難い部分とに区分して、効率よく交換することができるインクジェットプリンタのインク供給装置およびインクジェットプリンタを提供することをその課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリンタのインク供給装置は、装置ベースに載置されたインクタンクから、移動テーブルのスライドベースに搭載されたインクジェットヘッドにインクを供給するインクチューブと、インクチューブを担持すると共に、一方の端部を装置ベースに固定し他方の端部をスライドベースに固定した可とう性のチューブ担持体と、チューブ担持体に担持されたインクチューブの可動チューブ部と装置ベースに載置されたインクチューブの基端側チューブ部との間に介設した第1接続継手と、可動チューブ部とスライドベースに搭載されたインクチューブの先端側チューブ部との間に介設した第2接続継手と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、第1接続継手および第2接続継手により、インクチューブは、インクタンク側の基端側チューブ部と、チューブ担持体に担持された可動チューブ部と、インクジェットヘッド側の先端側チューブ部とを、連結した構成になる。このため、特に繰り返し曲げ応力を受けて傷み易い可動チューブ部のみを適宜、交換することができる。チューブ担持体の周囲は、チューブ担持体が可動部材であるためにスペースに余裕があり、チューブ交換を容易に行うことができる。なお、チューブ担持体の代表的なものとして、ケーブルベア(登録商標)がある。
【0008】
この場合、移動テーブルは、スライドベースをX軸方向に移動させるX軸テーブルと、X軸テーブルを介してスライドベースをY軸方向に移動させるY軸テーブルとを有し、チューブ担持体は、X軸テーブルに固定した可動ベースと、一方の端部を装置ベースに固定され他方の端部を可動ベースに固定されたY動チューブ担持体と、一方の端部を可動ベースに固定され他方の端部をスライドベースに固定されたX動チューブ担持体とを有し、Y動チューブ担持体からX動チューブ担持体に渡る可動チューブ部のコーナー部分を、継手レスで湾曲させることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、Y動チューブ担持体からX動チューブ担持体に渡る可動チューブ部のコーナー部分、すなわち、可動チューブ部が直角に曲がる部分を、継手を用いることなくチューブの曲げで対応しているため、チューブ担持体に担持されている可動チューブ部を、一本物として簡単に付け替える(交換)ことができる。
【0010】
この場合、可動チューブ部のコーナー部分には、可動ベースに固定されコーナー部分を保持するチューブホルダが、配設されていることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、可動チューブ部のコーナー部分を、可動ベース上に不動に固定することができると共に、スペースや圧力損失を考慮して所定の曲率に湾曲させることができる。
【0012】
この場合、チューブホルダは、平面視略湾曲形状に形成したホルダ本体と、ホルダ本体の上面に形成され、コーナー部分を着脱自在に保持するチューブ保持溝とから成ることが、好ましい。
【0013】
この構成によれば、チューブホルダに対して可動チューブ部(のコーナー部分)を、簡単に着脱することができ、可動チューブ部の交換における作業性を損なうことがない。
【0014】
これらの場合、複数のインクジェットヘッドに対応して、インクチューブが複数本設けられており、複数本のインクチューブは、上下2段の段積み状態で配設されていることが、好ましい。
【0015】
この構成によれば、幅のない配管スペースにも複数本のインクチューブを適切に且つ集約的に配管することができ、スペース効率を向上させることができる。
【0016】
この場合、複数本のインクチューブに対応して複数の第1接続継手および複数の第2接続継手が設けられており、複数の第1接続継手および複数の第2接続継手の少なくとも一方は、上下2段の段積み状態であって且つ上段のものと下段のものとがインクチューブの延在方向に位置ずれして配設されていることが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、インクチューブよりかなり太径となる第1接続継手や第2接続継手の複数個を、極力重ならないように配置することができ、この点でもスペース効率を向上させることができる。
【0018】
本発明のインクジェットプリンタは、上記したインクジェットヘッドのインク供給装置を、備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、インク供給装置のメンテナンス性を向上させることができ、装置全体としてその取扱い性や信頼性を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。実施形態のインクジェットプリンタは、パーソナルコンピュータなどの外部装置に接続された業務用の大型カラープリンタであり、外部装置で作成した画像データに基づいて、インクジェット方式により所望の画像を印刷するものである。具体的には、このインクジェットプリンタは、連続紙である印刷テープ(剥離紙付き粘着テープ)に、後に切り抜いてラベルとして用いる多数の単位画像を連続して印刷するものであり、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着されるラベルを、小ロットで印刷することを可能にするものである。
【0021】
図1は、インクジェットプリンタの正面側からの外観斜視図であり、図2はその背面側からの外観斜視図である。両図に表すように、このインクジェットプリンタ1は、幅広の印刷テープTに印刷を行う装置本体2と、印刷テープTを装置本体2に供給するテープ繰出し装置3と、装置本体2で印刷が行われた印刷テープTをロール状に巻き取るテープ巻取り装置4と、を備えている。テープ繰出し装置3は、ブラケット5を介して装置本体2の右部に取り付けられ、テープ巻取り装置4は、連結バー6を介して装置本体2の左部に連結されている。
【0022】
装置本体2は、キャビネット形式の機台11と、機台11上に広く載置したプリント手段12と、プリント手段12に臨むように印刷テープTを送るテープ送り手段13と、プリント手段12にインクを供給するインク供給手段14と、機台11上に分散配置したインクジェットヘッド10のメンテナンス手段15とを備えると共に、図示しないが、これら各主要な構成手段を個別に且つ関連させて統括制御するコントローラを備えている。なお、図示では省略したが、機台11上には、上記の各手段を一体として覆う安全カバーが設けられている。
【0023】
機台11は、アングル材21を直方体形状に組み、その上部には台板(装置ベース)22を、下部には底板23をそれぞれ固定して構成されている。また、台板22と底板23との間のキャビネット部分は、3つの収納部に区画されており、正面から見て左側となる左収納部25の奥側にはインク供給手段14の6個のメインタンク 61が収納され、中間収納部26には後述する廃インクタンク17が収納され、さらに右収納部27には上記のコントローラ等が収納されている。
【0024】
一方、テープ繰出し装置3とテープ巻取り装置4とを結ぶ機台11上の手前側部位は、機台11を縦断するテープ送り経路29となっており、このテープ送り経路29に沿ってテープ送り手段13が配設されている。また、上記の左収納部25の手前側には、プリント手段12を潜るようにテープ送り経路29の迂回経路29aが構成されている。さらに、詳細は後述するが、X・Y移動機構31の背面側には、インクジェットヘッド10に接続される制御用ケーブル(図示省略)およびインクチューブ63を、可動可能に担持する可とう性のケーブル・チューブ担持体64が、併設されている。
【0025】
プリント手段12は、いわゆるガントリータイプのX・YテーブルであるX・Y移動機構31と、X・Y移動機構31のX軸テーブル32に移動自在に搭載したヘッドユニット34と、X・Y移動機構31のY軸テーブル33に平行に配設され、Y軸テーブル33と共にX軸テーブル32を移動自在に支持するY軸ガイド35とで構成されている。ヘッドユニット34には、複数(12個)のインクジェットヘッド10が搭載されており、この複数のインクジェットヘッド10は、X軸テーブル32により主走査方向(X軸方向)に移動されると共に、Y軸テーブル33によりX軸テーブル32を介して副走査方向(Y軸方向)に移動される。
【0026】
X軸テーブル32は、モータ駆動のX軸スライダを有し、このX軸スライダにヘッドユニット34が取り付けられている。同様に、Y軸テーブル33は、モータ駆動のY軸スライダを有し、このY軸スライダにX軸テーブル32が取り付けられている。また、ヘッドユニット34の下側に位置してX軸スライダには、インクジェットヘッド10の全吐出ノズルからのインク吐出(捨て吐出:フラッシング)を受けるフラッシングボックス37が取り付けられている。
【0027】
このプリント手段12は、図3に示すように、吸着テーブル51上の印刷テープTに対し、例えば左上を印刷開始位置P1として印刷を開始する場合、この位置からヘッドユニット34を右方向(主走査における往動方向)に所定距離移動させることにより1ラインの印刷(主走査)が行われ、右端においてヘッドユニット34を手前に移動させることにより、ヘッドユニット34を第2ラインに移動(副走査)させ、ここから更にヘッドユニット34を左方向(主走査における復動方向)に移動させることにより第2ラインの印刷(主走査)が行われる。このように動作を繰り返して全ラインの印刷を行う(図3(b)参照)。
【0028】
また、例えば右下の位置で印刷を終了した場合、次のテープ送り後の印刷は、この印刷終了位置P2から上記の印刷開始位置P1に向かって、上記と逆の動作でヘッドユニット34を移動させて全ラインの印刷を行うようにしている(図3(c)参照)。これにより、ヘッドユニット34の移動ロスを少なくしている。なお、1往復(2ラインの印刷)の間に、左端において上記フラッシングボックス37に対しインクジェットヘッド10のフラッシングが行われる。
【0029】
ヘッドユニット34は、箱状に形成され、スライドベース41を介してX軸テーブル32のX軸スライダに取り付けられている。スライドベース41の下部には、キャリッジ42が水平に取り付けられており(図4参照)、キャリッジ42には、4つのサブキャリッジ43を介して、計12個のインクジェットヘッド10が搭載されている。すなわち、キャリッジ42には、4つのサブキャリッジ43を着脱可能に装着しており、この各サブキャリッジ43に、それぞれ横並びに3個のインクジェットヘッド10が取り付けられている(図4参照)。
【0030】
図5に模式的に表すように、1ラインの基準色を構成する6色のインクノズル列群45は4分割されており、分割された6色の分割インクノズル列群45aが、3個のインクジェットヘッド10に組み込まれて、各サブキャリッジ43に搭載されている。具体的には、各サブキャリッジ43に搭載される3個のインクジェットヘッド10のうちの第1ヘッド10−1には、ブラック(K)およびシアン(C)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれ、第2ヘッド10−2には、ライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれ、第3ヘッド10−3には、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の2つの分割インクノズル列45aが組み込まれている。
【0031】
そして、これら分割インクノズル列群45aは、一部(のインクノズル)を重複させるようにして千鳥状に配設され、全体としてほぼ4インチ(1ライン)の各色のインクノズル列群45を構成している。言い換えれば、3個のインクジェットヘッド10により6色の分割インクノズル列45aを構成した4組のヘッド群47(第1・第2ヘッド群47−1,47−2および第3・第4ヘッド群47−3,47−4)が、千鳥状に配設されている。
【0032】
図1および図2に示すように、テープ送り手段13は、機台11上のテープ送り経路29の略中央に配設した吸着テーブル51と、吸着テーブル51を挟んでテープ送り方向の前後に分散配置したテープ送り機構52とを備えている。吸着テーブル51は、多数の吸引孔53により印刷テープTを水平に且つ平坦になるように吸着して、テープ送り方向に略30インチの長さで延在する印刷エリアAを構成している。すなわち、吸着テーブル51の上面に吸着された印刷テープTの部位は、1タクト分の印刷エリアAを構成し、これにインク吐出のためのペーパーギャップを存してインクジェットヘッド10が平行に対峙するようになっている。
【0033】
テープ送り機構52は、吸着テーブル51のテープ送り方向の前後に併設した一対の導入ローラ55,55と、テープ送り経路29の迂回経路29aを経て吸着テーブル51の下流側に配設した駆動ローラであるテープ送りローラ56と、印刷テープTをテープ巻取り装置4に送り込む送出ローラ57とを備えると共に、吸着テーブル51の上流側直近に配設した案内ローラ58と、案内ローラ58の送り方向上流側に配設した複数のローラを有する幅ガイド機構59と、を備えている。
【0034】
テープ繰出し装置3から繰り出された印刷テープTは、幅ガイド機構59により幅方向が精度良く位置決めされ、案内ローラ58を介して一対の導入ローラ55,55により、吸着テーブル51上に導かれる。また、上記したように吸着テーブル51上で印刷が行われると、印刷テープTは迂回経路29aに導かれ、ここで次の印刷時間分の乾燥をまって、テープ送りローラ56および送出ローラ57を経て、テープ巻取り装置4に巻き取られる。すなわち、印刷テープTの送りは、上記の印刷エリアA分の送りを1タクトとし、これを単位とした間欠送りとなる。
【0035】
図1および図2に示すように、メンテナンス手段15は、フラッシングインクを受ける上記のフラッシングボックス37の他、非駆動時においてインクジェットヘッド10を保管するキャップユニット71と、ノズル詰りを解消するためにインクジェットヘッド10をポンプ吸引する吸引ユニット72と、インクジェットヘッド10をワイピングするワイピングユニット73とを有している。そして、フラッシングボックス37を除くこれら各ユニット71,72,73は、吸着テーブル51の背面側近傍の機台11上において、左側からキャップユニット71、吸引ユニット72およびワイピングユニット73の順で配設されている。
【0036】
吸引ユニット72は、図1および図6に示すように、6個の吸引用キャップ82を3個ずつに振り分けて搭載した2個の部分ユニット81a,81bを有し、各部分ユニット81a,81bは、機台11上に固定した吸引用ベース83に一体に支持固定されている。また、2個の部分ユニット81a,81bは、千鳥状に配設されたヘッドユニット34のヘッド群47に倣って、相互にY軸方向に位置ずれして配設されている。
【0037】
各部分ユニット81a,81bは、3個の吸引用キャップ82を搭載した吸引用キャップ支持体84と、吸引用キャップ支持体84を上下方向にスライド自在に収容する吸引用側板フレーム85と、吸引用キャップ支持体84を介して3個の吸引用キャップ82をヘッドユニット34に向かって離接させる吸引用キャップ移動機構86と、各吸引用キャップ82を介してインクを吸引する3個のインクポンプ87と、を備えている。
【0038】
各吸引用キャップ82は、キャップ本体89と、キャップ本体89の底部に敷設したインク吸収材90と、キャップ本体89の上端に装着したシール部材91とで構成され、各インクジェットヘッド10のノズル面(ノズル形成面)に密着して、これを封止する。また、各吸引用キャップ移動機構86は、各吸引用キャップ支持体84を介して、吸引用キャップ82を、インクジェットヘッド10を封止する封止位置とインクジェットヘッド10から離間する待機位置との間で、昇降させる。
【0039】
各吸引用キャップ支持体84には、サブキャリッジ43に搭載した横並び3個のインクジェットヘッド10(各ヘッド群47)に対応するように、横並びに3個の吸引用キャップ82が搭載されている。すなわち、図示左側の吸引用キャップ群には、キャリッジ42の第1ヘッド群47−1および第3ヘッド群47−3が対応し、図示右側の吸引用キャップ群には、キャリッジ42の第2ヘッド群47−2および第4ヘッド群47−4が対応している。
【0040】
第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2が吸引ユニット72に臨むと、吸引用キャップ移動機構86が駆動し、一対の吸引用キャップ支持体84,84を介して全吸引用キャップ82を上昇させ、第1・第2両ヘッド群47−1,47−2のインクジェットヘッド10に密着させる。続いて、各インクポンプ87が駆動し、第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2の各インクジェットヘッド10の全インクノズルからインクを吸引する。
【0041】
そして再度、吸引用キャップ移動機構86が駆動して全吸引用キャップ82を下降させると共に、X・Y移動機構31が駆動して、第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4が、吸引ユニット72に臨むようにヘッドユニット34をY軸方向に移動させる。ここで、各吸引用キャップ82の上昇とポンプ吸引とが行われ、第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4の各インクジェットヘッド10のインク吸引が行われる。なお、各インクポンプ87で吸引したインクは、チューブを介して廃インクタンク17に送り込まれる。
【0042】
ワイピングユニット73は、図1および図6に示すように、吸引ユニット72の右隣りに配設されており、6個のワイパーブレード102を3個ずつに振り分けて搭載した2個の部分ユニット101a,101bを有し、各部分ユニット101a,101bは、機台11上に固定されたワイピング用ベース103に一体に支持固定されている。この場合も、2個の部分ユニット101a,101bは、千鳥状に配設されたヘッドユニット34のヘッド群47に倣って、相互にY軸方向に位置ずれして配設されている。
【0043】
各部分ユニット101a,101bは、ワイパーブレード102を有するワイピングアッセンブリ104と、ワイピングアッセンブリ104を介してワイパーブレード102を上昇させるソレノイド105と、ワイピングアッセンブリ104およびソレノイド105を支持するワイピング用側板フレーム106と、をそれぞれ横並びに3個ずつ備えている。そして、吸引ユニット72と同様に、図示左側の部分ユニット(ワイパーブレード群)101aには、キャリッジ42の第1ヘッド群47−1および第3ヘッド群47−3が対応し、図示右側の部分ユニット(ワイパーブレード群)101bには、キャリッジ42の第2ヘッド群47−2および第4ヘッド群47−4が対応している。
【0044】
ワイパーブレード102は、ゴムや軟質樹脂等で構成され、ワイピングアッセンブリ104の先端部に上方に突出するように組み込まれている。ヘッドユニット34がワイピングユニット73の直上部に臨んだ状態で、ソレノイド105が励磁すると、ワイパーブレード102が僅かに円運度するようにして上昇し、対応するインクジェットヘッド10のノズル面(の端部)に接触する。この状態でX・Y移動機構31を駆動し、ヘッドユニット34をY軸方向に移動させることで、ノズル面に対する相対的なワイピング動作が行われる。
【0045】
最初のワイピング動作は、吸引動作と同様に、第1ヘッド群47−1および第2ヘッド群47−2に対するものであり、このワイピング動作の後、ソレノイド104を消磁してワイパーブレード102を下降させておいて、こんどは、ヘッドユニット34の第3ヘッド群47−3および第4ヘッド群47−4を、ワイピングユニット73の直上部に臨ませて、同様にワイピング動作を行う。これにより、吸引動作等でノズル面に付着したインクが除去される。
【0046】
一方、キャップユニット71は、図1および図7に示すように、12個のインクジェットヘッド10に対応する12個の保管用キャップ111と、12個の保管用キャップ111をそれぞれ3個ずつに振り分けて保持する4個のキャップホルダ112と、4個のキャップホルダ112を介して計12個の保管用キャップ111をヘッドユニット34に向かって離接させるキャップ移動機構113と、4個のキャップホルダ112をそれぞれ上下方向にスライド自在に支持する保管用ベース114と、を備えている。すなわち、ヘッドユニット(キャリッジ42)34の4つのヘッド群47に対応して、3個ずつの保管用キャップ111から成る4つのキャップ群が構成されている。
【0047】
各保管用キャップ111は、キャップ本体116と、キャップ本体116の底部に敷設した乾燥防止材117と、キャップ本体116の上端に装着した略方形のシール部材118とで構成されている。乾燥防止材117は、インクの溶剤等を含浸し高湿度状態に維持して、インクジェットヘッド10(吐出ノズル)の乾燥を有効に防止する。シール部材118は、インクジェットヘッド10のノズル面に密着して、これを封止する。
【0048】
4個のキャップホルダ112は、これに搭載した横並び3個の保管用キャップ111が、ヘッドユニット34のヘッド群48に対応するように、千鳥状に配設されている。また、キャップ移動機構113は、キャップホルダ112を介して保管用キャップ111を、インクジェットヘッド10を封止する封止位置とインクジェットヘッド10から離間する待機位置との間で移動させる。すなわち、12個の保管用キャップ111が12個のインクジェットヘッド10に同時に密着するようにしている。
【0049】
保管のためにヘッドユニット34がキャップユニット71の直上部に臨むと、キャップ移動機構113が駆動し、4個のキャップホルダ112を介して、全保管用キャップ111を同時に上昇させて、これらをヘッドユニット34の全インクジェットヘッド10に密着させる。これにより、保管時、すなわち印刷非駆動時において、各インクジェットヘッド10のノズル面を乾燥等から保護できるようになっている。
【0050】
インク供給手段14は、機台11の左収納部25に配設した6個(6色)のメインタンク61と、機台11上の奥側に6個ずつ2群に配設した12個のサブタンク62と、これらメインタンク61、サブタンク62およびインクジェットヘッド10を接続するインクチューブ63とを備えている。また、インク供給手段14は、上記のようにインクチューブ63を、サブタンク62から移動自在なインクジェットヘッド10に導くケーブル・チューブ担持体64を備えている。
【0051】
上述したように、インク供給手段14により供給されるインクは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)に、ライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を加えた、計6色であり、各インク色のインクを貯留した各メインタンク61から、2分岐して計12個のサブタンク(インクタンク)62にインクが供給される。さらに、各サブタンク62内のインクは、対応するインクジェットヘッド10のポンプ作用(インク吐出)によりこれに供給される。
【0052】
図8を参照して更に詳述すると、実施形態のインク供給手段14では、各メインタンク61は、加圧タンク65にそれぞれ収容されており、加圧源を構成する加圧ポンプ66が、圧力調整用のレギュレータ67を介して、6台の加圧タンク65に接続されている。一方、各メインタンク61に接続された圧送チューブ68は、途中で分岐して同色のインクを貯留する2つのサブタンク62に接続されている。すなわち、同色用の2つのサブタンク62,62の一方は、インクチューブ63を介して第1および第2ヘッド群47−1,47−2にインクを供給し、他方は、インクチューブ63を介して第3および第4ヘッド群47−3,47−4にインクを供給するようになっている。
【0053】
6個(6色)のメインタンク61から延びる圧送チューブ68は、2分岐継手を介して機台11の左収納部25内で分岐し、台板22の2つのスリット開口22aから12個のサブタンク62の背面側に接続されている(図2参照)。また、図9に示すように、12個のサブタンク62の正面側に接続した各インクチューブ63は、各サブタンク62の正面近傍で2分岐継手69を介して分岐し、メンテナンス手段15を避けるようにして台板22上をケーブル・チューブ担持体64に向かって引き回されている。すなわち、計24本のインクチューブ63は、制御用ケーブル(図示省略)と共に、ケーブル・チューブ担持体64を通って、ヘッドユニット34に導かれている。
【0054】
図1、図2および図9に示すように、ケーブル・チューブ担持体64は、X軸テーブル32に固定した可動ベース121と、基端側を装置ベースである台板22に固定し先端側を可動ベース121の端部に固定したY動ケーブルベア(ケーブルベア:登録商標)122と、基端側を可動ベース121の長手方向の略中間位置に固定し先端側を上記のスライドベース41に固定したX動ケーブルベア(ケーブルベア:登録商標)123と、を備えている。
【0055】
Y動ケーブルベア122は、Y軸テーブル33の駆動に対し、これに担持したインクチューブ(および制御ケーブル)63の追従を許容するものであり、チューブ用担持部122aとケーブル用担持部122bとを横並びに有する2連のもので構成されている。同様に、X動ケーブルベア123は、X軸テーブル32の駆動に対し、これに担持したインクチューブ(および制御ケーブル)63の追従を許容するものであり、チューブ用担持部123aとケーブル用担持部123bとを横並びに有する2連のもので構成されている。
【0056】
可動ベース121は、四辺を下方に折り曲げた方形板状のものであり、X軸方向に延在すると共に、X軸テーブル32のフレームに添設されている。スライドベース41は、図外のX軸スライダに固定したベース本体125と、ベース本体125の上側に4本の支柱ピン126を介して水平に設けたベースプレート127とを有しており、このベース本体125にヘッドユニット34が固定されると共に、ベースプレート127にX動ケーブルベア123の先端部が固定されている。
【0057】
一方、図9および図10に示すように、計24本のインクチューブ63は、6本を1組の配管単位とし、これを3本ずつ2段の段積み状態で、計4組を揃えて配管している。Y動ケーブルベア122を挟んで2郡に分けたサブタンク62からのインクチューブ(12本ずつ)63は、Y動ケーブルベア122の手前の機台11上で揃えられ(4組:24本)、この状態でY動ケーブルベア122のチューブ用担持部122aを通って可動ベース121上に配管される。さらに、24本のインクチューブ63は、可動ベース121上で90°に曲がり、こんどはX動ケーブルベア123のチューブ用担持部123aを通ってベースプレート127上に配管され、ここで90°曲がってからヘッドユニット34に至るようになっている。
【0058】
一方、このように配管される各インクチューブ63は、各サブタンク62からY動ケーブルベア122に至る基端側チューブ部63aと、Y動ケーブルベア122からX動ケーブルベア123を経てベースプレート127に至る可動チューブ部63bと、ベースプレート127からヘッドユニット34に至る先端側チューブ部63cとで3分割されている。また、基端側チューブ部63aと可動チューブ部63bとの間に第1接続継手131が介設され、且つ可動チューブ部63bと先端側チューブ部63cとの間に第2接続継手132が介設されている。
【0059】
さらに、各インクチューブ63の曲がり部分、すなわち基端側チューブ部63aの機台11上における集合部分、可動チューブ部63bの可動ベース121上における第1曲がり部分および可動チューブ部63bのベースプレート127上における第2曲がり部分には、インクチューブ63を曲がった状態に保持するチューブホルダ133が、それぞれ4個ずつ配設されている。
【0060】
図11に示すように、チューブホルダ133は、平面視略湾曲形状に形成したホルダ本体135と、ホルダ本体135の上面に形成された湾曲形状の3つのチューブ保持溝136,136,136とから成り、樹脂等で一体に形成されている。この場合、各チューブ保持溝136には、段積みとなる2本のインクチューブ63,63が着脱自在に装着され、結局、上記の6本を1組のインクチューブ63が、1つのチューブホルダ133に保持されている。
【0061】
図12(a)は、上記の集合部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、4つのチューブホルダ133が2ずつ逆向きに並べられた状態で、機台11上に固定されている。同図(b)は、上記の第1曲がり部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、4つのチューブホルダ133が同方向に並べられた状態で、可動ベース121上に固定されている。同様に、同図(c)は、上記の第2曲がり部分におけるチューブホルダ133の配置パターンであり、この場合も4つのチューブホルダ133が同方向に並べられた状態で、ベースプレート127上に固定されている。
【0062】
一方、第1接続継手131は、Y動ケーブルベア122の手前直近の機台11上に配設されており、段積み状態の各組(6本)のインクチューブ63に対応して、上段の3個の第1接続継手131は横並びに揃えて配設され、且つ下段の3個の第1接続継手131は横並びに揃えて配設されているが、これら3個ずつの第1接続継手131は、インクチューブ63の延在方向に位置ずれして配設されている。また、隣会う各組の3個ずつの第1接続継手131もインクチューブ63の延在方向に位置ずれして配設されている(図10参照)。
【0063】
一方、第2接続継手132は、ヘッドユニット34に導かれる上下2段に束ねた計24本のインクチューブ63に対応して、計24個の第2接続継手132は、横並びに且つ上下に揃えられるようにして、ベースプレート127上に配設されている。また、24個の第2接続継手132の下流側直近には、ベースプレート127上に先端側チューブ部(インクチューブ63)63cを束ねるように固定する継手カバー138が配設されている。
【0064】
このように構成では、サブタンク62からインクジェットヘッド10に至る各インクチューブ63が、サブタンク62側の基端側チューブ部63aと、ケーブル・チューブ担持体64に担持された可動チューブ部63bと、ヘッドユニット34側の先端側チューブ部63cと、これらを接続する第1接続継手131および第2接続継手132とで構成されているため、この第1接続継手131および第2接続継手132を介して、連続的な曲げ応力を受けて痛み易い可動チューブ部63bのみ簡単に交換することができる。
【0065】
また、横並びの3個を単位として、第1接続継手131を上下間で且つ左右間で位置ずれさせて配置しているため、この部分のインクチューブ63が上下左右に広がってしまうことがなく、配管スペースを狭くすることができると共に、インクチューブ63を揃えた状態で適切に配管することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明のインク供給装置およびこれを備えたインクジェットプリンタによれば、第1接続継手および第2接続継手により、特に傷み易い可動チューブ部のみを適宜、交換することができるため、インクチューブの交換を効率良く行うことができる。また、作業スペース的にも、他の構成装置を取り外す等の必要がなく、チューブ交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの正面側から見た外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るインクジェットプリンタの背面側から見た外観斜視図である。
【図3】ヘッドユニットの移動動作(印刷動作)を示す説明図である。
【図4】ヘッドユニットのキャリッジ廻りの外観斜視図である。
【図5】模式的に表したヘッドユニットの構造図である。
【図6】吸引ユニットおよびワイピングユニットを表した(a)斜視図および(b)平面図である。
【図7】キャップユニットの外観斜視図である。
【図8】インク供給系の配管系統図である。
【図9】インク供給手段の主要部分を表して斜視図である。
【図10】インク供給手段の第1接続継手廻りの斜視図である。
【図11】チューブホルダの平面図である。
【図12】各部におけるチューブホルダの設置パターンを表した模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 装置本体
10 インクジェットヘッド 11 機台
12 プリント手段 13 テープ送り手段
14 インク供給手段 22 台板
31 X・Y移動機構 32 X軸テーブル
33 Y軸テーブル 34 ヘッドユニット
41 スライドテーブル 61 メインタンク
62 サブタンク 63 インクチューブ
63a 基端側チューブ部 63b 可動チューブ部
63c 先端側チューブ部 64 ケーブル・チューブ担持体
121 可動ベース 122 Y動ケーブルベア
123 X動ケーブルベア 127 ベースプレート
131 第1接続継手 132 第2接続継手
133 チューブホルダ 135 ホルダ本体
136 チューブ保持溝
Claims (7)
- 装置ベースに載置されたインクタンクから、移動テーブルのスライドベースに搭載されたインクジェットヘッドにインクを供給するインクチューブと、
前記インクチューブを担持すると共に、一方の端部を前記装置ベースに固定し他方の端部を前記スライドベースに固定した可とう性のチューブ担持体と、
前記チューブ担持体に担持された前記インクチューブの可動チューブ部と前記装置ベースに載置された前記インクチューブの基端側チューブ部との間に介設した第1接続継手と、
前記可動チューブ部と前記スライドベースに搭載された前記インクチューブの先端側チューブ部との間に介設した第2接続継手と、を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 前記移動テーブルは、前記スライドベースをX軸方向に移動させるX軸テーブルと、前記X軸テーブルを介して前記スライドベースをY軸方向に移動させるY軸テーブルとを有し、
前記チューブ担持体は、前記X軸テーブルに固定した可動ベースと、一方の端部を前記装置ベースに固定され他方の端部を前記可動ベースに固定されたY動チューブ担持体と、一方の端部を前記可動ベースに固定され他方の端部を前記スライドベースに固定されたX動チューブ担持体とを有し、
前記Y動チューブ担持体から前記X動チューブ担持体に渡る前記可動チューブ部のコーナー部分を、継手レスで湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 前記可動チューブ部のコーナー部分には、前記可動ベースに固定され前記コーナー部分を保持するチューブホルダが、配設されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置。
- 前記チューブホルダは、平面視略湾曲形状に形成したホルダ本体と、
前記ホルダ本体の上面に形成され、前記コーナー部分を着脱自在に保持するチューブ保持溝とから成ることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 複数の前記インクジェットヘッドに対応して、前記インクチューブが複数本設けられており、
複数本の前記インクチューブは、上下2段の段積み状態で配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 複数本の前記インクチューブに対応して複数の前記第1接続継手および複数の前記第2接続継手が設けられており、
複数の前記第1接続継手および複数の前記第2接続継手の少なくとも一方は、上下2段の段積み状態であって且つ上段のものと下段のものとが前記インクチューブの延在方向に位置ずれして配設されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェットプリンタのインク供給装置を、備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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