JP2004122008A - 紫外線殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛇口の出口部分の内面であっても殺菌することができる紫外線殺菌装置を提供すること。
【解決手段】蛇口6の出口部分7の先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管11と、この連結管11の外側に設けられ内面が反射面15のランプハウジング14と、このランプハウジング14に設けられ前記連結管11を透過させて前記蛇口6の出口部分7の内面をも殺菌する紫外線照射用ランプ16とで構成する。
これにより、蛇口6の先端部からの水を連通管11内を通過させてランプ16に水がかからないようにしながら直接紫外線が届かない蛇口6の出口部分7の内面に反射面15で反射した紫外線を連通管11を透過させて照射でき、外気に触れる蛇口6の出口部分7の内面をも殺菌することができるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】蛇口6の出口部分7の先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管11と、この連結管11の外側に設けられ内面が反射面15のランプハウジング14と、このランプハウジング14に設けられ前記連結管11を透過させて前記蛇口6の出口部分7の内面をも殺菌する紫外線照射用ランプ16とで構成する。
これにより、蛇口6の先端部からの水を連通管11内を通過させてランプ16に水がかからないようにしながら直接紫外線が届かない蛇口6の出口部分7の内面に反射面15で反射した紫外線を連通管11を透過させて照射でき、外気に触れる蛇口6の出口部分7の内面をも殺菌することができるようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は紫外線殺菌装置に関し、水や湯などの流体の配管の蛇口部分に付着する微生物を紫外線で殺菌するようにしたものであり、特に病院などで使用される無菌水の蛇口の殺菌装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から紫外線による殺菌装置は広く使われており、例えばカップに飲料物を注ぎ出す形式の自動販売機や給茶機などにも備えられ、タンクや水道から供給される水や湯を殺菌して飲料用として用いている。
【0003】
また、無菌水の用途の一つに病院の手術の際に用いる器具の洗浄などに用いる場合があり、脳や脊髄などの手術には高度の無菌状態で手術が行われることから手術室に無菌水の供給装置を備え、蛇口から注ぎ出して器具などの洗浄に用いている。
【0004】
このような無菌水は殺菌することで必要な無菌状態にされて供給され、供給装置の内部は外部の空気に触れることがなく、無菌状態を保つことは比較的容易であるが、この無菌水の取出し部となる蛇口では、出口部分が外部の空気に触れることから雑菌が付着し、無菌状態でなくなってしまう。
【0005】
このためこれまでは、蛇口から無菌水を流出させることで出口部分に付着している雑菌を洗い流すようにしているが、洗い流された雑菌は殺菌された状態でなく、そのまま他の部分に付着することになってしまう。
【0006】
従来、このような蛇口の出口部分の殺菌に類似する殺菌法として、例えば図2に示すように、カップに飲料物を注ぎ出す形式の自動販売機1では、飲料物、氷、湯などを注ぐノズル2やカップ3を受ける部分4の周辺部に紫外線殺菌ランプ5を設け、紫外線を照射することで殺菌することが、例えば特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−348249号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなノズル2の周辺に設けた紫外線殺菌ランプ5でノズル2に向けて紫外線を照射しても金属製等で紫外線が透過しないパイプ状のノズル2の奥の内面までを完全に殺菌することが出来ず、この殺菌法を蛇口に適用しても出口部分の内面を殺菌することは難しいという問題がある。
【0009】
この発明は、上記従来技術の有する課題と現状に鑑みてなされたもので、蛇口の出口部分の内面であっても殺菌することができる紫外線殺菌装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載の紫外線殺菌装置は、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成したことを特徴とするものである。
【0011】
この紫外線殺菌装置によれば、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成するようにしており、蛇口の先端部に紫外線を透過する材料の連結管を連結し、その外側に内面が反射面のランプハウジングを設けて内部に紫外線照射用ランプを設置することで、水を連通管内を通過させてランプに水がかからないようにし、直接紫外線が届かない蛇口の出口部分の内面に反射面で反射した紫外線を連通管を透過させて照射するようにし、外気に触れる蛇口の出口部分の内面をも殺菌できるようにしている。
【0012】
また、この発明の請求項2記載の紫外線殺菌装置は、請求項1記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けるようにしており、殺菌の必要な蛇口が開かれたときにのみ紫外線を照射して殺菌するようにし、無駄を無くし省エネとなる。
【0014】
さらに、この発明の請求項3記載の紫外線殺菌装置は、請求項1または2記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成したことを特徴とするものである。
【0015】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成してあり、紫外線照射用フラッシュランプからの閃光によって短時間に効率良く照射して殺菌できるようにしている。
【0016】
また、この発明の請求項4記載の紫外線殺菌装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成したことを特徴とするものである。
【0017】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成しており、蛇口の出口部分の周囲全体を均一に殺菌できるようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1(a),(b)はこの発明の紫外線殺菌装置の一実施の形態にかかる概略構成図および縦断面図である。
【0019】
この紫外線殺菌装置10は、例えば水などを取り出すために設けられる弁やコックなどの蛇口6の出口部分(ノズル部分など)7を殺菌するのに用いられ、外気に触れる出口部分(ノズル部分など)7の内面に付着する雑菌等の微生物の殺菌に用いることができ、特に無菌水を取出す弁やコック等の蛇口6の出口部分 (ノズル部分など)7の殺菌に適している。
【0020】
この紫外線殺菌装置10は、蛇口6の出口部分7に連結される連結管11を備えており、紫外線を透過する材料で円筒状に作られ、この連通管11の上部が円筒状の支持台12に取付けられており、支持台12にねじ込まれた複数本の取付けねじ13を蛇口6の出口部分7の外周に押し当てることで固定され、蛇口6の出口部分7と連結管11とが連結されるようになっている。
【0021】
この連通管11は、紫外線を透過する材料として、例えば石英ガラス、合成フューズドシリカ(アモルファス二酸化シリコン)、合成石英、溶融石英、合成サファイア(酸化アルミニウム)などが用いられて作られている。
【0022】
この連通管11には、外側を覆うようにランプハウジング14が設けられて支持台12に取付けられており、ランプハウジング14の内面が紫外線等の反射面(鏡面)15としてある。
【0023】
このランプハウジング14は、例えば上部が略円錐面14aとされ、これに続く下部が略凹面14bとされており、ランプハウジング14内に取り付けられる紫外線照射用ランプ16からの紫外線を、このランプハウジング14の形状の反射面15によって蛇口6の出口部分7の奥の内面まで照射できるようにしてある。 このランプハウジング14内には、紫外線照射用ランプ16として円形のリング状の紫外線フラッシュランプが取付けられ、例えばキセノンフラッシュランプが用いられるほか、アーク放電ランプやエキシマランプ等が用いられ、ランプ制御装置17により発光時間:1.0μs〜1.0ms、出力:0.2〜500wの紫外線を発光・照射するようになっており、ランプ制御装置17では、コックなどの蛇口6の開閉操作を検出する流量センサや水圧スイッチなどの検出器18の検出信号に合わせて発光のタイミングなどが制御されるようになっている。
【0024】
このように構成した紫外線殺菌装置10は、例えば図1(a)に示すように、無菌水を供給する配管に取付けられたコックなどの蛇口6の出口部分7に設置され、蛇口6の出口部分7に支持台12および連通管11を入れるようにして取付けねじ13で固定される。
【0025】
こうして紫外線殺菌装置10を蛇口6の出口部分7に設置した状態でコックなどの蛇口6が開かれると、蛇口6が操作されたことが検出器18で検出され、この検出信号でランプ制御装置17によって紫外線照射用ランプ16の発光が開始され、紫外線の閃光(パルス光)が照射される。
【0026】
すると、リング状の紫外線用フラッシュランプ16から周囲に均一に閃光(パルス光)が照射され、紫外線が直接連通管11を透過して蛇口6の出口部分7の内面にも照射されるとともに、紫外線照射用ランプ16の外側のランプハウジング14の反射面15によって反射された紫外線も連通管11を透過して蛇口6の出口部分7の内面にも照射される。
【0027】
これにより、コックなどの蛇口6の金属製などの出口部分7の内面であっても連通管11を透過する紫外線で殺菌することができる。
【0028】
したがって、これまでのように雑菌などを洗い流して他の部分に付着させることもなく、高度な殺菌状態を保持することができ、特に特殊な手術を行う無菌室の無菌水供給用の蛇口6の出口部分7の殺菌に適している。
【0029】
そして、紫外線照射用ランプ16としてリング状のものを用いることで、蛇口6の出口部分7の周囲全体に均一に紫外線を照射することができる。
【0030】
また、紫外線照射用ランプ16としてフラッシュランプを用い、紫外線の閃光(パルス光)によって殺菌するようにしているので、ごく短時間で殺菌することが可能であり、常時ランプ点灯する必要がなく、省エネルギとなる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、無菌水用の蛇口の出口部分に設けてその内面を紫外線で殺菌する場合を例に説明したが、自動販売機の飲料などのノズルの出口部分の殺菌に用いることもできる。
【0032】
また、紫外線照射用ランプはフラッシュランプに限らず、連続点灯タイプのランプであっても良く、形状もリング状のものに限らず、棒状や球状などのものであっても良い。
【0033】
さらに、殺菌すべき装置の運転時間が限られる場合、例えば手術前の器具の洗浄などの場合には、コックなどの蛇口の開口操作に連動させずに、手動で殺菌装置を運転して洗浄中のみ殺菌するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の紫外線殺菌装置によれば、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成したので、蛇口の先端部に紫外線を透過する材料の連結管を連結し、その外側に内面が反射面のランプハウジングを設けて内部に紫外線照射用ランプを設置することで、水を連通管内を通過させてランプに水がかからないようにしながら直接紫外線が届かない蛇口の出口部分の内面に反射面で反射した紫外線を連通管を透過させて照射でき、外気に触れる蛇口の出口部分の内面をも殺菌することができる。
【0035】
また、この発明の請求項2記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けるようにしたので、殺菌の必要な蛇口が開かれたときにのみ紫外線を照射して殺菌することができ、無駄を無くし省エネとなる。
【0036】
さらに、この発明の請求項3記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成したので、紫外線照射用フラッシュランプからの閃光(パルス光)によって短時間に効率良く紫外線を照射して殺菌することができる。
【0037】
また、この発明の請求項4記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成したので、蛇口の出口部分の周囲全体に均一に紫外線を照射して殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紫外線殺菌装置の一実施の形態にかかる概略構成図および縦断面図である。
【図2】従来の紫外線殺菌装置の概略構成図である。
【符号の説明】
6 蛇口(コック)
7 出口部分(ノズル部分)
10 紫外線殺菌装置
11 連結管
12 支持台
13 取付けねじ
14 ランプハウジング
14a 略円錐面
14b 略凹面
15 反射面
16 紫外線照射用ランプ
17 ランプ制御装置
18 検出器
【発明の属する技術分野】
この発明は紫外線殺菌装置に関し、水や湯などの流体の配管の蛇口部分に付着する微生物を紫外線で殺菌するようにしたものであり、特に病院などで使用される無菌水の蛇口の殺菌装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から紫外線による殺菌装置は広く使われており、例えばカップに飲料物を注ぎ出す形式の自動販売機や給茶機などにも備えられ、タンクや水道から供給される水や湯を殺菌して飲料用として用いている。
【0003】
また、無菌水の用途の一つに病院の手術の際に用いる器具の洗浄などに用いる場合があり、脳や脊髄などの手術には高度の無菌状態で手術が行われることから手術室に無菌水の供給装置を備え、蛇口から注ぎ出して器具などの洗浄に用いている。
【0004】
このような無菌水は殺菌することで必要な無菌状態にされて供給され、供給装置の内部は外部の空気に触れることがなく、無菌状態を保つことは比較的容易であるが、この無菌水の取出し部となる蛇口では、出口部分が外部の空気に触れることから雑菌が付着し、無菌状態でなくなってしまう。
【0005】
このためこれまでは、蛇口から無菌水を流出させることで出口部分に付着している雑菌を洗い流すようにしているが、洗い流された雑菌は殺菌された状態でなく、そのまま他の部分に付着することになってしまう。
【0006】
従来、このような蛇口の出口部分の殺菌に類似する殺菌法として、例えば図2に示すように、カップに飲料物を注ぎ出す形式の自動販売機1では、飲料物、氷、湯などを注ぐノズル2やカップ3を受ける部分4の周辺部に紫外線殺菌ランプ5を設け、紫外線を照射することで殺菌することが、例えば特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−348249号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなノズル2の周辺に設けた紫外線殺菌ランプ5でノズル2に向けて紫外線を照射しても金属製等で紫外線が透過しないパイプ状のノズル2の奥の内面までを完全に殺菌することが出来ず、この殺菌法を蛇口に適用しても出口部分の内面を殺菌することは難しいという問題がある。
【0009】
この発明は、上記従来技術の有する課題と現状に鑑みてなされたもので、蛇口の出口部分の内面であっても殺菌することができる紫外線殺菌装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載の紫外線殺菌装置は、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成したことを特徴とするものである。
【0011】
この紫外線殺菌装置によれば、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成するようにしており、蛇口の先端部に紫外線を透過する材料の連結管を連結し、その外側に内面が反射面のランプハウジングを設けて内部に紫外線照射用ランプを設置することで、水を連通管内を通過させてランプに水がかからないようにし、直接紫外線が届かない蛇口の出口部分の内面に反射面で反射した紫外線を連通管を透過させて照射するようにし、外気に触れる蛇口の出口部分の内面をも殺菌できるようにしている。
【0012】
また、この発明の請求項2記載の紫外線殺菌装置は、請求項1記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けるようにしており、殺菌の必要な蛇口が開かれたときにのみ紫外線を照射して殺菌するようにし、無駄を無くし省エネとなる。
【0014】
さらに、この発明の請求項3記載の紫外線殺菌装置は、請求項1または2記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成したことを特徴とするものである。
【0015】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成してあり、紫外線照射用フラッシュランプからの閃光によって短時間に効率良く照射して殺菌できるようにしている。
【0016】
また、この発明の請求項4記載の紫外線殺菌装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成したことを特徴とするものである。
【0017】
この紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成しており、蛇口の出口部分の周囲全体を均一に殺菌できるようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1(a),(b)はこの発明の紫外線殺菌装置の一実施の形態にかかる概略構成図および縦断面図である。
【0019】
この紫外線殺菌装置10は、例えば水などを取り出すために設けられる弁やコックなどの蛇口6の出口部分(ノズル部分など)7を殺菌するのに用いられ、外気に触れる出口部分(ノズル部分など)7の内面に付着する雑菌等の微生物の殺菌に用いることができ、特に無菌水を取出す弁やコック等の蛇口6の出口部分 (ノズル部分など)7の殺菌に適している。
【0020】
この紫外線殺菌装置10は、蛇口6の出口部分7に連結される連結管11を備えており、紫外線を透過する材料で円筒状に作られ、この連通管11の上部が円筒状の支持台12に取付けられており、支持台12にねじ込まれた複数本の取付けねじ13を蛇口6の出口部分7の外周に押し当てることで固定され、蛇口6の出口部分7と連結管11とが連結されるようになっている。
【0021】
この連通管11は、紫外線を透過する材料として、例えば石英ガラス、合成フューズドシリカ(アモルファス二酸化シリコン)、合成石英、溶融石英、合成サファイア(酸化アルミニウム)などが用いられて作られている。
【0022】
この連通管11には、外側を覆うようにランプハウジング14が設けられて支持台12に取付けられており、ランプハウジング14の内面が紫外線等の反射面(鏡面)15としてある。
【0023】
このランプハウジング14は、例えば上部が略円錐面14aとされ、これに続く下部が略凹面14bとされており、ランプハウジング14内に取り付けられる紫外線照射用ランプ16からの紫外線を、このランプハウジング14の形状の反射面15によって蛇口6の出口部分7の奥の内面まで照射できるようにしてある。 このランプハウジング14内には、紫外線照射用ランプ16として円形のリング状の紫外線フラッシュランプが取付けられ、例えばキセノンフラッシュランプが用いられるほか、アーク放電ランプやエキシマランプ等が用いられ、ランプ制御装置17により発光時間:1.0μs〜1.0ms、出力:0.2〜500wの紫外線を発光・照射するようになっており、ランプ制御装置17では、コックなどの蛇口6の開閉操作を検出する流量センサや水圧スイッチなどの検出器18の検出信号に合わせて発光のタイミングなどが制御されるようになっている。
【0024】
このように構成した紫外線殺菌装置10は、例えば図1(a)に示すように、無菌水を供給する配管に取付けられたコックなどの蛇口6の出口部分7に設置され、蛇口6の出口部分7に支持台12および連通管11を入れるようにして取付けねじ13で固定される。
【0025】
こうして紫外線殺菌装置10を蛇口6の出口部分7に設置した状態でコックなどの蛇口6が開かれると、蛇口6が操作されたことが検出器18で検出され、この検出信号でランプ制御装置17によって紫外線照射用ランプ16の発光が開始され、紫外線の閃光(パルス光)が照射される。
【0026】
すると、リング状の紫外線用フラッシュランプ16から周囲に均一に閃光(パルス光)が照射され、紫外線が直接連通管11を透過して蛇口6の出口部分7の内面にも照射されるとともに、紫外線照射用ランプ16の外側のランプハウジング14の反射面15によって反射された紫外線も連通管11を透過して蛇口6の出口部分7の内面にも照射される。
【0027】
これにより、コックなどの蛇口6の金属製などの出口部分7の内面であっても連通管11を透過する紫外線で殺菌することができる。
【0028】
したがって、これまでのように雑菌などを洗い流して他の部分に付着させることもなく、高度な殺菌状態を保持することができ、特に特殊な手術を行う無菌室の無菌水供給用の蛇口6の出口部分7の殺菌に適している。
【0029】
そして、紫外線照射用ランプ16としてリング状のものを用いることで、蛇口6の出口部分7の周囲全体に均一に紫外線を照射することができる。
【0030】
また、紫外線照射用ランプ16としてフラッシュランプを用い、紫外線の閃光(パルス光)によって殺菌するようにしているので、ごく短時間で殺菌することが可能であり、常時ランプ点灯する必要がなく、省エネルギとなる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、無菌水用の蛇口の出口部分に設けてその内面を紫外線で殺菌する場合を例に説明したが、自動販売機の飲料などのノズルの出口部分の殺菌に用いることもできる。
【0032】
また、紫外線照射用ランプはフラッシュランプに限らず、連続点灯タイプのランプであっても良く、形状もリング状のものに限らず、棒状や球状などのものであっても良い。
【0033】
さらに、殺菌すべき装置の運転時間が限られる場合、例えば手術前の器具の洗浄などの場合には、コックなどの蛇口の開口操作に連動させずに、手動で殺菌装置を運転して洗浄中のみ殺菌するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の紫外線殺菌装置によれば、蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプとで構成したので、蛇口の先端部に紫外線を透過する材料の連結管を連結し、その外側に内面が反射面のランプハウジングを設けて内部に紫外線照射用ランプを設置することで、水を連通管内を通過させてランプに水がかからないようにしながら直接紫外線が届かない蛇口の出口部分の内面に反射面で反射した紫外線を連通管を透過させて照射でき、外気に触れる蛇口の出口部分の内面をも殺菌することができる。
【0035】
また、この発明の請求項2記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けるようにしたので、殺菌の必要な蛇口が開かれたときにのみ紫外線を照射して殺菌することができ、無駄を無くし省エネとなる。
【0036】
さらに、この発明の請求項3記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成したので、紫外線照射用フラッシュランプからの閃光(パルス光)によって短時間に効率良く紫外線を照射して殺菌することができる。
【0037】
また、この発明の請求項4記載の紫外線殺菌装置によれば、前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成したので、蛇口の出口部分の周囲全体に均一に紫外線を照射して殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紫外線殺菌装置の一実施の形態にかかる概略構成図および縦断面図である。
【図2】従来の紫外線殺菌装置の概略構成図である。
【符号の説明】
6 蛇口(コック)
7 出口部分(ノズル部分)
10 紫外線殺菌装置
11 連結管
12 支持台
13 取付けねじ
14 ランプハウジング
14a 略円錐面
14b 略凹面
15 反射面
16 紫外線照射用ランプ
17 ランプ制御装置
18 検出器
Claims (4)
- 蛇口の出口先端部に連結され内部が流路となる紫外線透過材の連結管と、
この連結管の外側に設けられ内面が反射面のランプハウジングと、
このランプハウジングに設けられ前記連結管を透過させて前記蛇口の出口内面をも殺菌する紫外線照射用ランプと
で構成したことを特徴とする紫外線殺菌装置。 - 前記紫外線照射用ランプを前記蛇口の開口操作に連動させて殺菌する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の紫外線殺菌装置。
- 前記紫外線照射用ランプを紫外線照射用フラッシュランプで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の紫外線殺菌装置。
- 前記紫外線照射用ランプを環状のフラッシュランプで構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290773A JP2004122008A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | 紫外線殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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WO2022087723A1 (en) * | 2020-10-26 | 2022-05-05 | Acuva Technologies Inc. | Methods and apparatus for disinfection of fluid-dispensing nozzles, orifices and the like |
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2002
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