JP2004121766A - 冠動脈バイパス手術用サクションホルダー - Google Patents

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Hikari Nakanishi
中西 光
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Abstract

【課題】近年では拍動状態のまま心臓壁面を吸引して施術が行われているが、吸引具に複数の吸盤状のものを並設しているものであり、術者が指等で押圧したりしたときに、心臓壁面と縁部との間に隙間ができ吸引具の陰圧が低下して外れたりする不具合いが発生していた。
【解決手段】本発明は、略U字状又は略C字状に形成すると共に接触面を心臓壁面Aに適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部1と、吸引ホルダーヘッド部の接触面2に開口させて刻設した吸引用溝3と、吸引用溝と連通させた吸引手段4と、吸引ホルダーヘッド部に延設した支持部5と、吸引ホルダーヘッド部の接触面の全外周縁に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜6とを備えたものであり、更に、吸引ホルダーヘッド部を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【選択図】
図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いるサクションホルダーに関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面を陰圧吸引することによって固定して行われており、この手術のために心臓壁面を吸引固定するための冠動脈バイパス手術用サクションホルダーに関するものである。
【0002】
【従来枝術】
従来、この種の拍動状態のまま施術する心臓の冠動脈バイパス手術では、心臓壁面をU字状又はC字状(略馬蹄形状)の押圧具で押圧して固定して行う方法(特許文献1参照)か、心臓壁面をU字状又はC字状(略馬蹄形状)の吸引具で吸引して固定して行う方法(特許文献2参照)(非特許文献1参照)かで行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−244292号公報(図1、図3)
【特許文献2】
特開2001−37762号公報(第5頁、図4,図5)
【非特許文献1】
共同通信社、最新医療情報、MEDICAL NEWS 2002年8月27日 [平成14年9月17日検索]、インターネット、<URL:http://www.kyodo.co.jp/iryo/news/827baipas.html>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、特許文献1に記載されているような、拍動状態のまま心臓壁面を押圧具で押圧して施術する方法では、心臓の拍動のために上下するため押圧具がずれる虞があると共に、心臓壁面を押圧するために患者の心臓に負担がかかるものであり、その為、近年では拍動状態のまま心臓壁面を吸引して施術する特許文献2及び非特許文献1に記載されているような施術が行われているが、吸引具に複数の吸盤状のものを並設しているものであり、施術のために術者が指等で心臓壁面を押圧したりしたときに、心臓壁面と縁部との間に隙間ができ吸引具の陰圧が低下して外れたりする不具合いが発生しており、陰圧が低下しないように陰圧を強くすると前述と同様に負担を患者にかけることと成っていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは、前述の課題に鑑みて、鋭意研鑽の結果、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するためのサクションホルダーであって、一定巾を有し略U字状又は略C字状に形成すると共に接触面を心臓壁面に適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部と、吸引ホルダーヘッド部の接触面に開口させて刻設した吸引用溝と、吸引用溝と連通させた吸引手段と、吸引ホルダーヘッド部に延設した支持部と、吸引ホルダーヘッド部の接触面の全外周縁に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜とを備えたものであり、更に、吸引ホルダーヘッド部を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものであり、薄膜の厚みは0.01mm乃至5mmとすると共に、膨出巾は150mm以内としたものである。
【0006】
【発明の作用】
本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは、心臓壁面に適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部の全周に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜を備えたため、術者が指等で心臓の施術箇所の近傍を多少押圧しても陰圧が低下するようなことが皆無となり、更には、形状記憶プラスチックで形成したことによって、個々の患者の心臓の大きさ、形状に合致させてその都度曲面を設定することができるものである。
【0007】
従って、本発明の目的は、拍動状態の心臓壁面を安全確実に吸引すると共に、心臓の大小や壁面の形状が相違してもぴったりとフィットする冠動脈バイパス手術用サクションホルダーを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーを実施の形態の図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの実施の形態の概要を説明するための底面説明図であり、図2は本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの実施の形態の概要を説明するための側面説明図であり、図3は従来の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの概要を説明するための底面説明図である。
【0010】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いるサクションホルダーに関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面Aを陰圧吸引して固定し行われており、この手術のために心臓壁面Aを吸引固定するための冠動脈バイパス手術用サクションホルダーに関するものであり、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するためのサクションホルダーであって、一定巾を有し略U字状又は略C字状に形成すると共に接触面2を心臓壁面Aに適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部1と、該吸引ホルダーヘッド部1の接触面2に開口させて刻設した吸引用溝3と、該吸引用溝3と連通させた吸引手段4と、前記吸引ホルダーヘッド部1の基端に延設した支持部5と、前記吸引ホルダーヘッド部1の接触面2の全外周縁に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜6とを備えたものである。
【0011】
更に、請求項2に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは、請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーにおいて、前記吸引ホルダーヘッド部1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【0012】
更には、請求項3に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは、請求項1又は請求項2に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーにおいて、前記薄膜6の厚みは0.01mm乃至5mmとすると共に、膨出巾は150mm以内としたものである。
【0013】
即ち、本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは、拍動状態の心臓の壁面の冠動脈の近傍に当接し陰圧吸引して、冠動脈にバイパスを作る部分のみを固定して施術するためのものである。
【0014】
そして、吸引ホルダーヘッド部1は、図1に図示する如く、一定巾を有して略U字状に形成すると共に接触面2を心臓壁面Aに適合するように曲面に形成しているものであり、更には、吸引ホルダーヘッド部1は略C字状(図示しない)に形成しても実施は可能なものである。
【0015】
次いで、吸引用溝3は一定巾を有して略U字状に形成した吸引ホルダーヘッド部1の接触面2に開口させると共に、接触面2の長手方向の略全長にわたって刻設しているものである。
【0016】
更に、吸引手段4は前記吸引用溝3と連通させているものであり、実施の形態では吸引ホルダーの基部に貫通孔を穿設しており、該貫通孔にホースを接続させているもので、該ホースは陰圧吸引のための駆動源となる真空ポンプ(図示しない)等に連繋させているものである。
【0017】
更には、支持部5は前記吸引ホルダーヘッド部1の基端から延設しているもので、人間が手で把持したり、支持装置(図示しない)に支持させて施術中に動かないように固定しているものである。
【0018】
次に、薄膜6は可塑性を有したフィルム状のもので、ポリウレタン、ポリスチレン共重合体、ポリエステル、ポリメチルペンテン等の合成樹脂を用いるもので、吸引ホルダーヘッド部1の接触面2の全外周縁に膨出するように貼設等の手段によって固定した柔軟性のものである。
【0019】
そして、前記吸引ホルダーヘッド部1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものであり、形状記憶プラスチックは周知のように設定した変形温度、つまり、ガラス転移点に成ると柔軟なゴム状態となり自由に変形が可能で、設定した温度以下になると変形させた形状で固化してその形状を維持できるものである。
【0020】
本発明は変形温度を略50℃(45℃乃至55℃)に設定したもので、お湯等に浸けることで容易に設定温度まで加熱することができ、術者が変形させる時も火傷等を負う可能性はなく、更には、固化した状態で当接しても患者の体温によって変形することもなく、最適なものである。
【0021】
更には、前記薄膜6は厚みを0.01mm乃至5mmとすると共に、膨出巾は150mm以内としているものであり、膨出巾は必ずしも一定巾にする必要はないもので、適宜、条件に合わせてカットしたりできるものであるが、吸引ホルダーヘッド部1の接触面2の外周縁の全周に膨出させているものである。
【0022】
【表1】
Figure 2004121766
【0023】
前記表1は本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーと、従来品とを同じ条件で使用して比較したものであり、(深さmm)は心臓壁面Aを指で押圧した時の深さであり、(従来品)は図3に図示する如く、U字状の吸引ヘッドホルダーの接触面に複数の吸盤を並設したもので、(膜有り)は本発明品に薄膜6を膜巾10mmで膨出させると共に心臓壁面Aに適合するように湾曲させたものであり、(曲有り)は心臓壁面Aに適合するように湾曲させているけど薄膜6は付設していないものであり、(曲無し)は薄膜6もなく湾曲もさせていないものであり、(従来品)は複数の吸盤状のものを並設したものであり、本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは5mmまでは確実に吸着状態が維持されるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーは前述の構成により、心臓壁面に適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部の接触面の外周縁の全周に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜を備えたため、術者が指等で心臓の施術箇所の近傍を多少押圧しても陰圧が低下するようなことが皆無となり、更には、形状記憶プラスチックで形成したことによって、患者の心臓の大きさ、形状に合致させて曲面を設定することが可能となるものであり、画期的で実用性の極めて高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの実施の形態の概要を説明するための底面説明図である。
【図2】図2は本発明の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの次実施の形態の概要を説明するための側面説明図である。
【図3】図3は従来の冠動脈バイパス手術用サクションホルダーの概要を説明するための底面説明図である。
【符号の説明】
A   心臓壁面
1   吸引ホルダーヘッド部
2   接触面
3   吸引用溝
4   吸引手段
5   支持部
6   薄膜

Claims (3)

  1. 心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するためのサクションホルダーであって、一定巾を有し略U字状又は略C字状に形成すると共に接触面を心臓壁面に適合するように曲面に形成した吸引ホルダーヘッド部と、該吸引ホルダーヘッド部の接触面に開口させて刻設した吸引用溝と、該吸引用溝と連通させた吸引手段と、前記吸引ホルダーヘッド部の基端に延設した支持部と、前記吸引ホルダーヘッド部の接触面の全外周縁に膨出するように固定した柔軟性を有する薄膜とを備えたことを特徴とする冠動脈バイパス手術用サクションホルダー。
  2. 前記吸引ホルダーヘッド部を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したことを特徴とする請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダー。
  3. 前記薄膜の厚みは0.01mm乃至5mmとすると共に、膨出巾は150mm以内としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冠動脈バイパス手術用サクションホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006041014A1 (ja) * 2004-10-14 2008-05-15 住友ベークライト株式会社 冠状動脈バイパス術用処置具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006041014A1 (ja) * 2004-10-14 2008-05-15 住友ベークライト株式会社 冠状動脈バイパス術用処置具
US8114009B2 (en) 2004-10-14 2012-02-14 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Coronary artery bypass grafting device

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