JP2004148061A - 冠動脈バイパス手術用心臓保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】冠動脈のバイパス手術は心臓を停止して行っていたが、患者への負担が大きく拍動状態の心臓を反転状態にして表面の一部を吸引させて施術する試みがが行われたが、拍動状態の心臓を保持するのに強力に吸引しなければ成らず、吸引部分が壊死してしまう。
【解決手段】本発明は、心臓の心尖部と近傍の表面と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた心臓保持具本体1と、心臓保持具本体の内壁に刻設した複数の凹溝2と、複数の凹溝と連繋させた吸引系3と心臓保持具本体に延設させた支持部4とを備え、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマー5を付設させたものであり、更に、心臓保持具本体を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、心臓の心尖部と近傍の表面と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた心臓保持具本体1と、心臓保持具本体の内壁に刻設した複数の凹溝2と、複数の凹溝と連繋させた吸引系3と心臓保持具本体に延設させた支持部4とを備え、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマー5を付設させたものであり、更に、心臓保持具本体を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いる心臓保持具に関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面を陰圧吸引することによって固定して行われており、この手術のために心臓を持ち上げ反転状態を保持するための冠動脈バイパス手術用心臓保持具に関するものである。
【0002】
【従来枝術】
従来、この種の拍動状態のまま施術する心臓の冠動脈バイパス手術では、冠動脈の分岐である回旋枝が心臓の裏側に位置しているため拍動状態の心臓を持ち上げて反転させる必要があり、術者以外の補助者が手で持ち上げ反転させて施術しているが、施術が経時にわたるためこの状態を維持するのは困難を呈している実情である。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−5230号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
その為に、従来の冠動脈のバイパス手術は心臓を停止して対外循環装置を用いて行っていたが、患者への負担が大きく拍動状態の心臓を反転状態にして表面の一部を吸引させて施術する試みがが行われたが、拍動状態の心臓を保持するのに強力に吸引しなければ成らず、吸引部分が壊死してしまうような課題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、前述の課題に鑑みて、鋭意研鑽の結果、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状の心臓保持具本体と、心臓保持具本体の内壁に開口させて刻設した複数の凹溝と、複数の凹溝と連繋させた吸引系を有すると共に心臓保持具本体に延設させたパイプ状の支持部とを備え、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させたものであり、更に、心臓保持具本体を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【0006】
【発明の作用】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓保持具本体を心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成して、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させて吸引保持するため拍動状態の心臓を確り保持できるものであり、更には、心臓保持具本体を形状記憶プラスチックで形成したことによって、個々の患者の心臓の大きさ、形状に合致させてその都度曲面を設定することができるものである。
【0007】
従って、本発明の目的は、拍動状態の心臓を経時にわたって安全確実に反転維持させると共に、心臓の大小や壁面の形状が相違してもぴったりとフィットする冠動脈バイパス手術用心臓保持具を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具を実施の形態の図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具の実施の形態の概要を説明するための断面説明図である。
【0010】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いる心臓保持具に関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面を陰圧吸引することによって固定して行われており、この手術のために心臓を持ち上げ反転状態を保持するための冠動脈バイパス手術用心臓保持具に関するものであり、請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状の心臓保持具本体1と、該心臓保持具本体1の内壁に開口させて刻設した複数の凹溝2と、該複数の凹溝2と夫々連繋させた吸引系3を有すると共に心臓保持具本体1の外方に延設させたパイプ状の支持部4とを備え、前記心臓保持具本体1の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有したスチレン重合体、シリコンゴム等の軟質エラストマー5を付設させたものである。
【0011】
更に、請求項2に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具において、前記心臓保持具本体1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【0012】
即ち、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、拍動状態の心臓を手で持ち上げて反転させ、反転状態の心臓を吸引保持させて術者が安定して、心臓の裏側に位置する冠動脈にバイパスを作る施術を可能とするものである。
【0013】
そして、心臓保持具本体1は、図1に図示する如く、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に、手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状のもので、硬質プラスチックで形成しているものである。
【0014】
次に、凹溝2は硬質プラスチックで形成した心臓保持具本体1の内壁に開口させている断面C字状のもので、複数刻設するものであるが、実施の形態では後述する支持部4の基端辺から外方に放射状に4つの凹溝2を刻設しており、心臓保持具本体1の内壁の中程で消滅させているものである。
【0015】
次いで、支持部4は硬質プラスチックで形成したパイプ状のもので、パイプ状の空洞部と複数の凹溝2とは夫々連繋させて吸引系3を構成すると共に、支持部4は心臓保持具本体1の壁部を貫通させて外方に延設させているもので、施術のための補助者が把持するか、適当な装置で固定させるかするものであり、支持部4の他端は陰圧吸引のための駆動源となる真空ポンプ(図示しない)等に接続させているものである。
【0016】
更には、軟質エラストマー5はゴム状の柔軟なスチレン重合体、シリコンゴム等の部材であり、心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有し、心臓保持具本体1の内側と縁部近傍に延ばすようにして付設させるものである。
【0017】
更には、前記心臓保持具本体1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチック略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものであり、形状記憶プラスチックは周知のように設定した変形温度、つまり、ガラス転移点に成ると柔軟なゴム状態となり自由に変形が可能で、設定した温度以下になると変形させた形状で固化してその形状を維持できるものである。
【0018】
本発明は変形温度を略50℃(45℃乃至55℃)に設定したもので、お湯等に浸けることで容易に設定温度まで加熱することができ、術者が変形させる時も火傷等を負う可能性はなく、更には、固化した状態で当接しても患者の体温によって変形することもなく、最適なものである。
【0019】
つまり、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓に冠動脈のバイパス手術を施術する際に、患者の心臓を反転させて、心臓を反転させた状態で心臓保持具本体1を軟質エラストマー5を介装して心臓の心尖部を中心としてその近傍に当接して、陰圧吸引のための駆動源を駆動させるものである。
【0020】
前記軟質エラストマー5は心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有しており、ソフトなタッチで接触が行われるものであり、更に、陰圧吸引するとパイプ状の支持部4と複数の凹溝2は連繋された吸引系3を有しており、心臓保持具本体1の内側に万遍なく陰圧がかかり安定した状態で保持できるものである。
【0021】
そして、支持部4は術者の補助者が把持するか、適当な支持装置に固定させておくものであり、手術が終わり陰圧を解除しても心臓には殆ど負担がかかって居らず、そのまま反転を解除して元の位置に戻すものである。
【0022】
【発明の効果】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は前述の構成により、心臓保持具本体を心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成して、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させて吸引保持するため拍動状態の反転させた心臓を確り保持できるものであり、更には、心臓保持具本体を形状記憶プラスチックで形成したことによって、個々の患者の心臓の大きさ、形状に合致させてその都度心臓保持具本体の曲面を設定することができるものであり、極めて実用性の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具の実施の形態の概要を説明するための断面説明図である。
【符号の説明】
1 心臓保持具本体
2 凹溝
3 吸引系
4 支持部
5 軟質エラストマー
【発明の属する技術分野】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いる心臓保持具に関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面を陰圧吸引することによって固定して行われており、この手術のために心臓を持ち上げ反転状態を保持するための冠動脈バイパス手術用心臓保持具に関するものである。
【0002】
【従来枝術】
従来、この種の拍動状態のまま施術する心臓の冠動脈バイパス手術では、冠動脈の分岐である回旋枝が心臓の裏側に位置しているため拍動状態の心臓を持ち上げて反転させる必要があり、術者以外の補助者が手で持ち上げ反転させて施術しているが、施術が経時にわたるためこの状態を維持するのは困難を呈している実情である。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−5230号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
その為に、従来の冠動脈のバイパス手術は心臓を停止して対外循環装置を用いて行っていたが、患者への負担が大きく拍動状態の心臓を反転状態にして表面の一部を吸引させて施術する試みがが行われたが、拍動状態の心臓を保持するのに強力に吸引しなければ成らず、吸引部分が壊死してしまうような課題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、前述の課題に鑑みて、鋭意研鑽の結果、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状の心臓保持具本体と、心臓保持具本体の内壁に開口させて刻設した複数の凹溝と、複数の凹溝と連繋させた吸引系を有すると共に心臓保持具本体に延設させたパイプ状の支持部とを備え、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させたものであり、更に、心臓保持具本体を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【0006】
【発明の作用】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓保持具本体を心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成して、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させて吸引保持するため拍動状態の心臓を確り保持できるものであり、更には、心臓保持具本体を形状記憶プラスチックで形成したことによって、個々の患者の心臓の大きさ、形状に合致させてその都度曲面を設定することができるものである。
【0007】
従って、本発明の目的は、拍動状態の心臓を経時にわたって安全確実に反転維持させると共に、心臓の大小や壁面の形状が相違してもぴったりとフィットする冠動脈バイパス手術用心臓保持具を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具を実施の形態の図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具の実施の形態の概要を説明するための断面説明図である。
【0010】
本発明は冠動脈のバイパス手術に用いる心臓保持具に関するものであり、更に、詳細には、近年、人工血管等を用いた冠動脈のバイパス手術は心臓を拍動状態のまま心臓壁面を陰圧吸引することによって固定して行われており、この手術のために心臓を持ち上げ反転状態を保持するための冠動脈バイパス手術用心臓保持具に関するものであり、請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状の心臓保持具本体1と、該心臓保持具本体1の内壁に開口させて刻設した複数の凹溝2と、該複数の凹溝2と夫々連繋させた吸引系3を有すると共に心臓保持具本体1の外方に延設させたパイプ状の支持部4とを備え、前記心臓保持具本体1の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有したスチレン重合体、シリコンゴム等の軟質エラストマー5を付設させたものである。
【0011】
更に、請求項2に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具において、前記心臓保持具本体1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものである。
【0012】
即ち、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、拍動状態の心臓を手で持ち上げて反転させ、反転状態の心臓を吸引保持させて術者が安定して、心臓の裏側に位置する冠動脈にバイパスを作る施術を可能とするものである。
【0013】
そして、心臓保持具本体1は、図1に図示する如く、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に、手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状のもので、硬質プラスチックで形成しているものである。
【0014】
次に、凹溝2は硬質プラスチックで形成した心臓保持具本体1の内壁に開口させている断面C字状のもので、複数刻設するものであるが、実施の形態では後述する支持部4の基端辺から外方に放射状に4つの凹溝2を刻設しており、心臓保持具本体1の内壁の中程で消滅させているものである。
【0015】
次いで、支持部4は硬質プラスチックで形成したパイプ状のもので、パイプ状の空洞部と複数の凹溝2とは夫々連繋させて吸引系3を構成すると共に、支持部4は心臓保持具本体1の壁部を貫通させて外方に延設させているもので、施術のための補助者が把持するか、適当な装置で固定させるかするものであり、支持部4の他端は陰圧吸引のための駆動源となる真空ポンプ(図示しない)等に接続させているものである。
【0016】
更には、軟質エラストマー5はゴム状の柔軟なスチレン重合体、シリコンゴム等の部材であり、心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有し、心臓保持具本体1の内側と縁部近傍に延ばすようにして付設させるものである。
【0017】
更には、前記心臓保持具本体1を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチック略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したものであり、形状記憶プラスチックは周知のように設定した変形温度、つまり、ガラス転移点に成ると柔軟なゴム状態となり自由に変形が可能で、設定した温度以下になると変形させた形状で固化してその形状を維持できるものである。
【0018】
本発明は変形温度を略50℃(45℃乃至55℃)に設定したもので、お湯等に浸けることで容易に設定温度まで加熱することができ、術者が変形させる時も火傷等を負う可能性はなく、更には、固化した状態で当接しても患者の体温によって変形することもなく、最適なものである。
【0019】
つまり、本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は、心臓に冠動脈のバイパス手術を施術する際に、患者の心臓を反転させて、心臓を反転させた状態で心臓保持具本体1を軟質エラストマー5を介装して心臓の心尖部を中心としてその近傍に当接して、陰圧吸引のための駆動源を駆動させるものである。
【0020】
前記軟質エラストマー5は心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有しており、ソフトなタッチで接触が行われるものであり、更に、陰圧吸引するとパイプ状の支持部4と複数の凹溝2は連繋された吸引系3を有しており、心臓保持具本体1の内側に万遍なく陰圧がかかり安定した状態で保持できるものである。
【0021】
そして、支持部4は術者の補助者が把持するか、適当な支持装置に固定させておくものであり、手術が終わり陰圧を解除しても心臓には殆ど負担がかかって居らず、そのまま反転を解除して元の位置に戻すものである。
【0022】
【発明の効果】
本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具は前述の構成により、心臓保持具本体を心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成して、心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有した軟質エラストマーを付設させて吸引保持するため拍動状態の反転させた心臓を確り保持できるものであり、更には、心臓保持具本体を形状記憶プラスチックで形成したことによって、個々の患者の心臓の大きさ、形状に合致させてその都度心臓保持具本体の曲面を設定することができるものであり、極めて実用性の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の冠動脈バイパス手術用心臓保持具の実施の形態の概要を説明するための断面説明図である。
【符号の説明】
1 心臓保持具本体
2 凹溝
3 吸引系
4 支持部
5 軟質エラストマー
Claims (2)
- 心臓を拍動状態で冠動脈バイパス手術を施術するための心臓保持具であって、心臓の心尖部と該心尖部の近傍の表面の形状と略合致する形状に形成すると共に手術部位の冠動脈の近傍を開口させた略カップ状の心臓保持具本体と、該心臓保持具本体の内壁に開口させて刻設した複数の凹溝と、該複数の凹溝と夫々連繋させた吸引系を有すると共に心臓保持具本体の外方に延設させたパイプ状の支持部とを備え、前記心臓保持具本体の内側と縁部近傍に心臓の表面の柔軟性と略同等の柔軟性を有したスチレン重合体又はシリコンゴム等の軟質エラストマーを付設させたことを特徴とする冠動脈バイパス手術用心臓保持具。
- 前記心臓保持具本体を略50℃で変形温度の設定をした形状記憶プラスチックで形成したことを特徴とする請求項1に記載の冠動脈バイパス手術用心臓保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002349072A JP2004148061A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | 冠動脈バイパス手術用心臓保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002349072A JP2004148061A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | 冠動脈バイパス手術用心臓保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004148061A true JP2004148061A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32462950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002349072A Withdrawn JP2004148061A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | 冠動脈バイパス手術用心臓保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004148061A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112022374A (zh) * | 2020-10-09 | 2020-12-04 | 北京米道斯医疗器械股份有限公司 | 一种微创手术用可收缩负压吸引型心脏固定器及使用方法 |
-
2002
- 2002-10-28 JP JP2002349072A patent/JP2004148061A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112022374A (zh) * | 2020-10-09 | 2020-12-04 | 北京米道斯医疗器械股份有限公司 | 一种微创手术用可收缩负压吸引型心脏固定器及使用方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |