JP2004121443A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技制御用の回路構成と図柄の変動表示に係る制御を分担した場合においても、図柄の変動時間の短縮を効果的に実行する。
【解決手段】遊技制御部11と表示制御部13とは別体に構成され、通信により接続される。遊技制御部11は、特図ゲームを開始時に、変動パターンを指定する開始コマンドを送信し、終了時に確定コマンドを送信する。表示制御部13は、開始コマンドに応答して、指定された変動パターンに従って特別図柄の変動表示を行い、確定コマンドを受信すると最終停止図柄を確定する。特図ゲームを実行している最中に、特図ゲームの保留数が上限値に達すると、遊技制御部11は、変動時間を短縮するため、短縮準備コマンドを送信し、その所定時間後に、確定コマンドを送信する。表示制御部13は、短縮準備コマンドに応答して特図の変動速度を減速し、確定コマンドに応答して最終停止図柄を確定する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に係り、特に、識別情報の変動表示を用いて遊技を行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下LCD:Liquid Crystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームには、前述した表示装置を画像表示装置として用いることにより行うもの(以下、特図ゲーム)がある。特図ゲームは、始動入賞口を通過する遊技球の検出(変動実行条件の成立)に伴って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「大当たり」とするゲームである。特図ゲームにおいて「大当たり」となると、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。この状態を「特定遊技状態」という。
【0004】
特図ゲームの実行中に、特図ゲームの開始条件が成立した場合に、これを無駄にしないために、多くのパチンコ遊技機では、変動実行条件(始動入賞口への入賞)が成立したが、従前の特図ゲームを実行中であるなどの理由により変動開始条件が成立していない保留状態を記憶する保留メモリを配置している。
【0005】
保留メモリの保留数には上限値が設定されており、保留数が上限を超えると、変動開始条件が成立しても無効とされてしまう。この無効の発生を抑えるため、特図ゲーム中に所定の変動時間短縮条件が成立したとき、例えば、保留数が上限値に達したときに、実行中の図柄変動を直ちに停止させる制御を行う思想が存在した(例えば、特許文献1及び2)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−159662号公報
【特許文献2】
特開2002−119682号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
昨今の、遊技機は、遊技の進行・制御を司る遊技制御手段(回路)の制御の負担を軽減する為に、識別情報の表示の演出の制御を遊技制御手段から分離してサブ基板化し、図柄変動の開示時に変動時間を指定するコマンドを送信し、そのコマンドに基づいて演出制御手段によって定められた所定時間の図柄変動を行っている。このため、遊技制御手段から一旦コマンドを送信して、変動表示を開始した後で、途中で変動時間の変更を行うことが技術的に難しかった。
【0008】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、遊技制御用の回路構成と識別情報の変動表示に係る制御を分担した場合においても、図柄の変動時間の短縮を効果的に実行できる遊技機を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願の請求項1に記載の遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を行う変動表示手段と、前記変動表示手段による変動表示の変動時間を決定する変動条件決定手段を含み、該変動条件決定手段によって決定された変動時間を指定する変動パターンコマンドを変動表示の開始時に送信し、さらに、変動表示の表示結果の導出を指示する確定コマンドを前記変動条件決定手段により決定された変動時間の経過時に送信する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの変動パターンコマンドを受信し、受信した変動パターンコマンドによって指定される変動時間だけ変動表示を行うように前記変動表示手段を制御する変動表示制御手段と、前記遊技制御手段からの確定コマンドを受信し、受信した確定コマンドに基づいて、変動表示の表示結果を導出するように前記変動表示手段を制御する結果導出制御手段とを含む演出制御手段と、を備え、前記遊技制御手段は、変動パターンコマンドを前記演出制御手段に送信した後、所定の変動短縮条件が成立したときに、変動時間の短縮を指定する停止準備コマンドを前記演出制御手段に送信し、変動短縮条件の成立により短縮された変動時間が経過したときに変動表示の表示結果の導出を指示する前記確定コマンドを前記演出制御手段に送信し、前記演出制御手段は、前記遊技制御手段からの停止準備コマンドを受信し、受信した停止準備コマンドに基づいて、実行中の変動表示を短縮された変動時間で停止させるための停止準備変動表示を行う停止準備制御手段を含む、ことを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の構成によれば、遊技制御手段と演出制御手段とが分離された構成においても、停止準備コマンドと確定コマンドを送受信することにより、効果的に、識別情報の変動時間を短縮することができる。
【0011】
請求項2に記載の遊技機においては、前記遊技制御手段は、変動表示手段による変動表示の変動時間を計測するための変動時間タイマを備え、変動パターンコマンドを送信するに際して前記変動時間タイマを設定し、該変動時間タイマを用いて前記変動時間を管理するとともに停止準備コマンドを送信するに際して、前記変動時間タイマを再度設定し直す。
【0012】
請求項2の構成によれば、停止準備コマンドを送信する際に変動時間タイマを再度設定する。従って、変動短縮条件が成立するタイミングがばらついたとしても、短縮された変動時間を所定の時間に設定し、不整合を防止することができる。
【0013】
また、請求項3の遊技機においては、前記変動表示手段により識別情報の変動表示は、所定の変動実行条件が成立した後、所定の変動開始条件が成立したことにより実行が開始され、前記変動実行条件の成立からの経過時間を計測する経過時間計測手段をさらに含み、前記経過時間計測手段は、変動中の変動表示についても継続して経過時間の計測を行い、前記変動短縮条件は、前記経過時間計測手段により計測された経過時間が所定時間以上であることを含む。
【0014】
全ての変動表示について変動時間を単純に短縮すると、遊技期間中における変動表示の期間が短くなってしまう。請求項3の構成とすることにより、所定時間当たりに変動表示が行われる回数が低下してしまう事態を防止できる。
【0015】
また、請求項4の遊技機においては、前記変動短縮条件は、前記変動表示手段により実行されている変動表示の変動時間が所定期間以上残っていることを含む。
【0016】
また、請求項5の遊技機においては、遊技者にとって有利な所定の特定遊技状態に制御するか否かを決定する決定手段を備え、前記決定手段が前記特定遊技状態とすることを決定したときに識別情報の変動表示の表示結果は特定の表示結果となり、前記変動短縮条件は、実行中の変動表示が表示結果が特定の表示結果となる変動表示又はリーチ状態となる変動表示で無いことの少なくとも何れか一方を含む。このような構成とすることにより、興趣性を高めるのに寄与する演出の頻度を減らすことなく、変動時間を短縮することが可能となる。
【0017】
また、請求項6の遊技機においては、前記停止準備制御手段は、前記停止準備変動表示として、前記変動表示手段による全ての識別情報の変動表示を同時に減速する制御を行う。このような構成とすることにより、識別情報を個別に減速する場合に比して、最速で識別情報を停止することができる。
【0018】
請求項7の遊技機においては、停止準備コマンドを送信するか否かを選択する選択手段を備える。時間短縮条件が成立し、表示結果がはずれとなる場合に、必ず変動時間の短縮を行うようにすると、変動時間が短縮されたときは、表示結果がはずれであることが遊技者にわかってしまう。しかし、このような構成とすることにより、遊技結果が遊技者にわかってしまう事態を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明においてリーチ状態は、最終停止図柄となる表示図柄以外の表示図柄が、例えば、大当たりとなる特定表示態様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは変形している状態(以下、これらの状態を仮停止という)、すなわち、所定領域内に一定期間継続的に更新表示を停止している状態、又は、表示図柄の表示位置が入れ替わっている状態、又は、複数の表示図柄が同期して更新表示を行っている状態のように、最終結果が表示される前段階において表示結果が特定表示態様となる可能性が見かけ上高められる演出表示を行っている状態のことを指す。また、このリーチ状態における特別図柄の表示態様をリーチ表示態様と呼ぶ。また、リーチ演出とは、このようなリーチ状態を経て最終停止図柄を導出する演出を意味する。
【0020】
本実施例における遊技機としては、LCD等からなる画像表示装置により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader )式の第1種パチンコ遊技機や、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機である。
【0021】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても、画像表示装置を有するものであれば、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる画像表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0022】
図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。
【0023】
遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。遊技領域のほぼ中央位置には、表示装置4が設けられ、この表示装置4の下側には、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置6が配置されている。普通可変入賞球装置6の下側には、特別可変入賞球装置(大入賞口)7が配置されている。また、遊技領域内には、通過部材5a〜5dが配置されている。
【0024】
表示装置4には、普通図表示部41と、普通図保留表示部42と、特図表示部43と、特図保留表示部44と、が配置されている。
【0025】
普通図表示部41は、可変表示装置4の上部に配置され、当たりとハズレを示す図柄(図1では、○(丸)と×(ばつ)を表す図柄)の表示素子41aと41bとから構成され、通過装置5a〜5dのいずれかを遊技球が通過することが実行条件となる普通図ゲームにおいて、所定時間交互に表示され、最終的に当たり表示素子41aが表示されると、「普通図当たり」状態となり、普通可変入賞球装置6を構成する電動チューリップの可動翼片6a・6bを所定時間が経過するまで開放制御する。
【0026】
普通図保留表示部42は、普通図柄の変動の保留数を表示する。即ち、通過装置5a〜5dのいずれかを遊技球が通過して、普通図表示部41の可変表示の実行条件が成立しても、従前の普通図ゲームが実行中である等の理由のために、未だ開始条件が成立していない実行条件が発生する場合がある。後述する普通図保留メモリ31(図4)は、この開始条件が成立していない状態を上限値(この実施の形態では4)まで記憶する。普通図保留表示部42は、普通図保留メモリ31の記憶数を表示するものである。
【0027】
特図表示部43は、変動表示部として機能し、液晶表示装置などから構成され、普通可変入賞球装置6に遊技球が入賞することが実行条件となる特図ゲームにおいて、数字、文字、図柄から構成され、各々が識別可能な複数種類の識別情報として機能する3つの特別図柄の変動表示を開始し、一定時間が経過すると、左・右・中の順で特別図柄を確定する。確定された図柄の組み合せが所定の大当り組合せ(例えば、同一図柄のゾロ目)となったときに、この遊技機1は、特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置7が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放され、開放している間、遊技盤1の表面を落下する遊技球を受け止める。そして、この開放サイクルを最高16回繰り返すことができる。
【0028】
普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動は、所定回数(本実施形態では、4回)まで後述する特図保留メモリ32(図4)に記憶される。特図保留表示部44は、特図保留メモリ32に記憶されている保留数を表示する。
【0029】
通過部材5a〜5dは、それぞれ、その上端開口から受け入れた遊技球を下側に誘導する通路を備え、通路の途中には通過玉検出器が設けられている。通過玉検出器が通路を通過する遊技球を検出すると、普通図表示部41に表示される普通図柄の変動による普通図ゲームの実行条件が成立する。
【0030】
普通可変入賞球装置6は、ソレノイドによって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片6a、6bを有するチューリップ型役物として構成されている。
【0031】
特別可変入賞球装置7は、ソレノイドによって入賞領域を開成・閉成制御する開閉板71を備える。開閉板71は、通常時には閉成し、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞に基づいて特図表示部43による特図ゲームが行われた結果、特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)なった場合に、ソレノイドによって入賞領域を所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)する状態となるように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止める。そして、この開放サイクルを最高16回繰り返すことができるようになっている。特別可変入賞球装置7に入賞した打球は、図示せぬ検出部により検出される。入賞打球の検出に応答し、後述する遊技制御部11と払出制御部16(図2,図3)とにより、所定数の賞球の払い出しが行われる。
【0032】
また、遊技盤2の表面には、上記した構成以外にも、ランプを内蔵した風車21、アウト口22、等が設けられている。また、パチンコ遊技機には、点灯又は点滅する遊技効果ランプ9や効果音を発生するスピーカ8L、8Rが設けられている。
【0033】
図2は、パチンコ遊技機1の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部)10と、主制御基板(遊技制御部)11と、図柄制御基板(表示制御部)13と、音声制御基板(音声制御部)14と、ランプ制御基板(ランプ制御部)15と、払出制御基板(払出制御部)16と、外部端子基板(情報出力部)17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0034】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施例におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主制御基板)11と、入出力部12と、表示制御部(図柄制御基板)13と、音声制御部(音声制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)15と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部(外部端子基板)17とを備えている。
【0035】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。
【0036】
遊技制御部11は、メイン側の制御基板である遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、普通図ゲーム及び特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15及び払出制御部16に対し、それぞれ制御コマンドを出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。
【0037】
また、遊技制御部11は、図4に示すように、普通図保留メモリ31と、特図保留メモリ32と,変動パターンメモリ33と、処理選択フラグメモリ34と、変動時間タイマ35と、時短フラグメモリ36と、短縮待機時間タイマ37と、を備える。
【0038】
普通図保留メモリ31は、遊技球が通過部材5a〜5dを通過して普通図ゲームの実行条件が成立したが、開始条件が成立していない普通図ゲームの保留状態を記憶する。
【0039】
特図保留メモリ32は、現在実行中の特図ゲームに関する情報と、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞して特図ゲームを実行するための条件である実行条件(変動実行条件)が成立したが、従前の特図ゲームを実行中である等の理由のために変動を実際に開始するための開始条件(変動開始条件)が成立していない特図ゲームの保留状態を記憶するためのメモリである。
【0040】
具体的には、この特図保留メモリ32は、図4に示すように、第0〜第4の5つのエントリを備え、第0エントリには、現在実行中の特図ゲームに関する情報を格納し、第1〜第4エントリには、保留状態にある特図ゲームの情報を記憶する。第0〜第4の各エントリには、普通可変入賞球装置6への入賞による変動実行条件の成立順に、その入賞により抽出された乱数値と、始動入賞タイマの値とが対応付けて格納される。乱数値は、当たり・ハズレなどを決定するために導出された値である。始動入賞タイマは、入賞からの経過時間を初期値を30秒として0秒までダウンカウントするタイマであり、入賞から30秒以上経過したか否かを判別するために使用される。
【0041】
特図ゲームが1回終了すると、第1〜第4エントリに登録されている保留情報が1エントリずつ繰り上がり、新たに第0エントリに格納された保留情報について変動開始条件が成立し、特図ゲームが実行される。また、遊技球が普通可変入賞球装置6に新たに入賞した場合には、その入賞による乱数値が最上位の空エントリに登録され、始動入賞タイマの値が30(秒)に初期設定される。
【0042】
変動パターンメモリ33は、特図ゲームで使用される複数の特図の変動パターンの情報を記憶する。具体的には、変動パターンメモリ33は、図5に示すように、複数の変動パターンの名称と、その内容と、変動時間(変動時間タイマのカウント値)と、制御コード(変動パターンを特定するコード)と、変動時間の短縮が可能か否かを示すフラグ、変動時間の短縮が可能なものについては、後述する短縮待ち期間と短縮禁止期間の値とを対応付けて格納する。
【0043】
図5に示す変動パターンメモリ33に登録されている変動パターンには、例えば、図6(a)に示す変動パターン1のように、リーチ演出を行わずに、ハズレの最終図柄を導出する変動パターン、図6(b)に示す変動パターン2のように、通常の変動パターンと比較して、変動時間が短く設定された変動パターン(短縮変動パターン)、図6(c)に示す変動パターン20のように、通常のリーチ演出を行ってハズレの最終図柄を導出するリーチAハズレ変動パターン、図7(a)に示す変動パターン21ように、通常のリーチ演出を行って当たりの最終図柄を導出するリーチA当たり変動パターン、図7(b)に示す変動パターン30ように、特徴的なリーチ演出を行ってハズレの最終図柄を導出するリーチ変動パターン、さらに、図7(c)に示す変動パターン31のように、特徴的なリーチ演出を行って当たりの最終図柄を導出するリーチ変動パターン等が含まれている。
【0044】
図5に示すように、これらの複数の変動パターンのうち、時間の短縮が可能に設定されているもの(短縮許可フラグがオンのもの)は、当たり変動パターンやリーチ変動パターン以外の変動パターンである。
【0045】
各変動パターンには、演出の内容に応じて、特別図柄をどのように変動表示させるかを示すタイムスケジュールが割り当てられており、特図ゲームは、選択されたタイムスケジュールに沿って遊技制御部11と表示制御部13との協働により実行される。
【0046】
変動パターンのうち、図6(a)〜(c)、図7(a)に例示するような通常の変動パターン(短縮許可フラグがオンの変動パターン)には、図8に示すように、3つの特別図柄の変動の開始、加速、全図柄の定速変動、左図柄の減速停止、中図柄の変速停止、右図柄の減速停止、というタイムスケジュールが割り当てられている。
【0047】
即ち、特別図柄の変動開始条件の成立により、遊技制御部11より表示制御部13に変動開始コマンドを送信する。表示制御部13は、変動開始コマンド応答して、このタイムスケジュールに従って表示部4を制御して、まず、3つの特別図柄の変動の開始させ、続いて、変動速度を加速させ、全図柄を定速(等速)で変動させ、続いて、左図柄の減速停止、中図柄の変速停止、右図柄の減速という表示処理を順次実行する。遊技制御部11は、変動開始コマンドの送信からの経過時間をカウントしており、タイムスケジュールで定められた時間T5を計測した時点で、確定コマンドを送信する。この確定コマンドに応答して、表示制御部13は、全ての図柄をあらかじめ定められている図柄で停止させる。
【0048】
このタイムスケジュールは、所定の短縮条件の成立により変更され、特図ゲームの実行時間、即ち、特別図柄の変動時間は短縮される。具体的に説明すると、図8に示すタイムスケジュールにおいて、期間T1は、「短縮受け付け期間」であり、この期間に、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞により特図ゲームの保留数が4になると、遊技制御部11は、停止準備コマンドを表示制御部13に送信し、続いて、図9を参照して後述するように、停止準備コマンドの送信から期間T6が経過した後に、確定コマンドを表示制御部13に送信し、特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の変動時間を通常よりも短縮する。
【0049】
期間T2は、「短縮待機期間」であり、表示制御部13への短縮準備コマンドの送信を待機し、経過後に送信する期間である。なお、本来、表示制御部13が、この短縮準備期間T2中に短縮準備コマンドを受信することはないが、仮に受信した場合には、短縮準備コマンドを受け付け、短縮準備期間T2が経過した後に、図9を参照して後述する短縮表示処理を行う。
期間T3は、「短縮禁止期間」であり、この期間に特図ゲームの保留数が4になっても、変動時間を短縮する処理を行わない期間である。
期間T2,T3により、遊技制御部11が、表示制御部13に、停止準備コマンドを送信するタイミングは、特別図柄の変動を開始後、特別図柄が一定速度(等速状態)に達するまでの所定期間を経過した後(短縮待機期間T2が経過した後)、変動表示の残り時間が所定時間(変動禁止期間)T3より少ない場合に限られる。
【0050】
期間T4は、「短縮準備コマンド送信可能期間」であり、この期間に、遊技制御部11から表示制御部13に短縮準備コマンドを送信可能な期間である。この短縮準備コマンド送信可能期間T4が、全図柄定速期間に設定されているのは、特別図柄の変動速度が一定速度に達してから、減速を開始することにより、遊技者に表示演出の違和感を与えないためである。また、短縮準備コマンド送信可能期間T4が全図柄定速期間よりも、前後0.1秒ずつ短いのは、コマンドの送受信タイミングが若干ずれたり、信号の遅延が発生しても、表示演出にその影響を与えないためである。
【0051】
遊技制御部11は、短縮準備コマンドを表示制御部13に送信すると、後述する変動時間タイマ35により時間の計測を開始し、図9に示すように、所定の時間T6が経過すると、確定コマンドを表示制御部13に送信する。
【0052】
図4に示す処理選択フラグメモリ34は、後述する特別図柄プロセス処理(特図ゲームを制御する処理)において、どの処理を選択・実行すべきかを示すフラグが設定される。
【0053】
変動時間タイマ35は、特図の変動を開始してからの経過時間をカウントするためのダウンカウンタであり、特図ゲームの総変動時間T5が初期値として設定される。また、短縮準備コマンドが送出された後は、特図ゲームの短縮された残存変動時間T6が初期値として設定される。
【0054】
図4に示す時短フラグメモリ36は、所定の条件(第1の時短成立条件)、例えば、確変図柄による大当たり等により成立する遊技者にとって有利な状態である確率変動状態(特別遊技状態)が成立して、特図ゲームにおける特図の変動時間を通常よりも短くする場合(時短の場合)に、時短フラグがオンされるメモリである。
【0055】
短縮待機時間タイマ37は、特図ゲームにおいて、特別図柄の変動を開始してから、短縮待機時間T2が経過したか否かを判別するためのダウンカウンタである。
【0056】
図3の入出力部12は、遊技球の検出や役物の開閉動作を行うためのものであり、センサやソレノイドを備える。センサとしては、普通可変入賞球装置6に配置されている入賞球検出器、等がある。また、ソレノイドとしては、普通可変入賞球装置6の可動翼片6a、6bを傾動位置に可動制御するためのソレノイドや、特別可変入賞球装置7の開閉板71を開成するためのソレノイドがある。
【0057】
表示制御部13は、サブ側の制御基板である図柄制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、表示装置4を制御するためのものであり、普通図ゲームにおける普通図の表示制御、特図ゲームにおける特図表示制御、普通図保留数の表示制御、特図保留数の表示制御などを行う。
【0058】
具体的には、表示制御部13から変動開始コマンドを受信し、このコマンドに含まれている制御コードから、特図ゲームに使用する変動パターンと最終停止図柄とを特定して、特別図柄の変動を開始する。そして、指定された変動パターンのタイムスケジュール(図8)に従って変動態様を変化させ、指定された停止図柄で左図柄と右図柄を停止し、表示制御部13から確定コマンドを受信すると、減速状態で最後まで変動していた右図柄を指定された図柄で停止させて、最終停止図柄を確定する。また、表示制御部13は、特別図柄を変動させている途中で、停止準備コマンドを受信すると、図9に示すように、3つの特別図柄を所定期間減速させ、続いて、確定コマンドを受信すると、特別図柄の変動を停止させて、最終停止図柄を確定する。なお、図9のタイムスケジュールで、全図柄減速期間が停止準備期間T6よりも0.1秒程度短いのは、確定コマンドの受信タイミングのバラツキを吸収し、遊技者に表示演出の違和感を与えないためである。
【0059】
音声制御部14、ランプ制御部15は、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、音声出力制御、ランプ表示制御を、それぞれ遊技制御部11とは独立して実行するサブ側の制御部である。
【0060】
払出制御部16は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。即ち、入出力部12が普通可変入賞球装置6或いは特別可変入賞球装置7への遊技球の入賞を検出すると、入出力部12は、これを検出し遊技制御部11に通知する。遊技制御部11は、この通知に応答して、払出制御部16に賞球の払出を指示する。払出制御部16は、この指示に応答して、所定数の賞球を遊技者に払い出す。情報出力部17は、各種遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
【0061】
ここで、普通図表示部41及び特図表示部43上に表示される表示図柄の変動態様、最終表示図柄等は、遊技制御部11から出力される制御コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、表示制御部13、音声制御部14及びランプ制御部15は、制御コマンドを受け取ったタイミングから、表示装置4上における表示図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及びランプ9の明滅表示が連動して行われるように制御を行っている。
【0062】
次に、本実施例のパチンコ遊技機の動作(作用)を説明する。まず、本実施例のパチンコ遊技機における遊技の流れの概略について説明する。
【0063】
パチンコ遊技機1の右下位置に設けられたハンドルを操作することにより、遊技領域中に遊技球が発射される。遊技制御部11は、入出力部12内の通過玉検出器や入賞球検出器等の入力の有無を監視しており、遊技球が通過部材5a〜5dに形成された通路を通過すると、乱数値を求め、この乱数値を図示せぬ普通図保留メモリの空きエントリの先頭に登録する。そして、保管されている乱数値が先頭エントリから順次読み出され、読み出された乱数値に基づいて、遊技制御部11が普通図の最終的な表示図柄を当たり図柄(○図柄)とするか、ハズレ図柄(×図柄)とするかを決定する。
【0064】
遊技制御部11は表示制御部13へ、普通図表示部41の変動表示を指令する表示制御コマンドを送信する。この表示制御コマンドに従って、表示制御部13は、普通図表示部41を制御し、当たり図柄とハズレ図柄とを交互に点灯させる変動表示処理を一定期間行い、最終的な図柄を表示するという普通図ゲームを実行する。最終表示図柄が当たり図柄であれば、普通可変入賞球装置6の可動翼片6a・6bを傾動させて、拡大開放させ、遊技球を入賞し易くする。
【0065】
遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞した場合(可動翼片6a・6bが垂直状態でも、傾動状態でもよい)、入賞球検出器により遊技球の入賞が検出される。すると、遊技制御部11は、入出力部12を介してその旨の通知を受け、乱数値を発生し、得られた乱数値と経過時間の初期値を示す「30(秒)」を図4に示す特図保留メモリ32の空きエントリの先頭に保留情報として登録する。
【0066】
遊技制御部11は、特図保留メモリ32の第0エントリに記憶されている保留情報に対応する特図ゲームを実行する。即ち、第0エントリに格納されている乱数値に従って大当たりとハズレの別を判別する。さらに、この判別及び他の条件に従って、図5に示す複数の変動パターンのうちから状況に応じたものを選択し、その制御コードを取得する。遊技制御部11は表示制御部13へ、特図ゲームの開始を指示する変動開始コマンドを送信する。また、選択した変動パターンの総変動時間T5が経過すると、確定コマンドを送信する。
【0067】
表示制御部13は、遊技制御基板11から供給されるコマンドに応じて、表示部4を制御することにより、特図表示部43に表示する特別図柄の変動(可変)表示を制御して表示結果を導出することにより、遊技上の演出を制御するためのものである。具体的には、表示制御部13は、変動開始コマンドにより指定された変動パターンのタイムスケジュールに従って、特別図柄を例えば図8に例示するタイムスケジュールで変動させ、確定コマンドの受信により、最終的な図柄を確定する。最終停止図柄が、図7(a)又は(c)に例示するような大当り図柄(通常、3つの図柄が揃った状態)であれば、遊技機1は大当り状態(特定遊技状態)となり、特別可変入賞球装置7の開閉板71が一定時間又は一定数の遊技球が入賞するまで開成し、開閉を一定サイクル繰り返す。一方、最終停止図柄が、図6(a)〜(c)、図7(b)に例示するようなハズレ図柄であれば、特別可変入賞球装置7の開閉板71の開成等は行わない。
【0068】
特図ゲームが終了すると、特図保留メモリ32の各エントリに格納されている保留情報が、上位に1エントリシフトし、第0エントリに保留情報が存在する場合には、その保留情報に基づいて、新たな特図ゲームが開始される。
【0069】
また、特図ゲームの実行中でも、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞した場合には、保留情報が特図保留メモリ32の空きエントリの先頭に登録される。
【0070】
さらに、特図ゲームの保留数が上限の4に到達した場合には、特別可変入賞球装置6への以後の入賞をできるだけ無効にしないように、特図ゲームの実行時間を短縮する制御が行われる。
【0071】
遊技者は、このようにして普通図ゲーム及び特図ゲームを行いながら、普通可変入賞球装置6又は特別可変入賞球装置7に遊技球を入賞させ、払出制御部16により払い出される賞球を獲得する。
【0072】
以下、遊技制御部11が実行する特図ゲームの処理について、図10〜図14のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0073】
遊技制御部11は、例えば、2m秒毎のタイマ割り込み等で、図10のフローチャートに示す特別図柄プロセス処理を開始する。
【0074】
遊技制御部11は、まず、特図保留メモリ32の第0〜第4エントリに格納されている始動入賞タイマのカウント値を2m秒分減算する。但し、始動入賞タイマの値が0の場合には、値を操作しない(ステップS110)。
【0075】
次に、遊技制御部11は、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞したか否かを、始動玉検出器の出力をチェックすることにより検出する(ステップS111)。遊技球が入賞した場合(ステップS111;Yes)、入賞処理を実行し(ステップS112)、遊技球が入賞していない場合(ステップS111;No)、入賞処理(ステップS112)をスキップする。
【0076】
ステップS112の入賞処理においては、図11に示すように、特図保留メモリ32の保留数が上限値の4以上であるか否かを判別する(ステップS201)。保留数が4以上であれば、今回の入賞による特図ゲームの始動は無効として特に何も行わず、一方、保留数が上限値の4未満である場合には、乱数プログラムを起動して乱数値を抽出する(ステップS202)。次に、抽出した乱数値を特図保留メモリ32の空エントリの先頭にセットし、さらに、始動入賞タイマの値を初期値の30秒に設定する(ステップS203)。
【0077】
次に、遊技制御部11は、処理選択フラグメモリ34に格納されている処理選択フラグの値に基づいて、図10に示すステップS100〜107の8つの処理の内のいずれかを選択する。
【0078】
ステップS100の特別図柄通常処理は、処理選択フラグメモリ34にセットされている処理選択フラグの値が初期値「0」のときに実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、特図保留メモリ32に保留情報が格納されているか否かを判別し、格納されているときに、第1〜第4エントリの各保留情報を1エントリずつ上位にシフトし、処理選択フラグの値を「1」に更新する。
【0079】
ステップS101の停止図柄設定処理は、処理選択フラグの値が「1」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、特図保留メモリ32の第0エントリに格納されている乱数値を読み出して、当たりに相当するかハズレに相当するかを判別し、判別結果に従って、最終的な停止図柄を設定し、処理選択フラグの値を「2」に更新する。
【0080】
ステップS102の変動パターン設定処理は、処理選択フラグの値が「2」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、特図ゲームを行う際に使用する変動パターンを、図5に示す変動パターンのうちから選択する。
【0081】
この変動パターン設定処理において、遊技制御部11は、図12に示すように、まず、時短フラグメモリ36に時短フラグが設定されているか否かを判別する(ステップS301)。所定の条件(第1の時短条件)、例えば、確率変動状態の成立により、特図ゲームにおける変動時間を通常よりも短くする処理が有効状態にされている場合や、特図ゲーム開始段階で、既に特図ゲームの保留数に基づく時短条件が成立している場合(保留数が4つで、入賞時から所定時間経過しているという条件が成立している場合)には、時短フラグメモリ36上の時短フラグがオンされている。このときには、例えば、乱数を発生させて、時短用の変動パターンのうちから、任意のもの、例えば、図5に示す変動パターン20を選択する(ステップS302)。
【0082】
一方、時短フラグがオフの状態にあるときには、例えば、乱数を発生させて、時短用以外の変動パターンのうちから、任意のものを選択する(ステップS303)。
【0083】
続いて、短縮待機時間タイマ37に、選択した変動パターンに割り当てられているタイムスケジュールのうちの、「総変動時間T5」を短縮待機時間タイマ37に設定し、「短縮待機時間T2」を短縮待機時間タイマ37に設定する(ステップS304)。
【0084】
続いて、選択した変動パターンと最終停止図柄を特定する情報を含む変動開始コマンドを表示制御部13に送信する(ステップS305)。続いて、処理選択フラグの値を「3」に更新する(ステップS306)。
【0085】
ステップS304で送信した変動開始コマンドは、表示制御部13に受信される。表示制御部13は、変動開始コマンドに含まれている情報から、変動表示に使用する変動パターンと最終停止図柄を特定する。さらに、この変動パターンのタイムスケジュールに沿って、特図表示部43に表示している特別図柄を変動させる処理を行う。
【0086】
ステップS103の特別図柄変動処理は、処理選択フラグの値が「3」の場合に実行される処理である。この処理では、遊技制御部11は、表示制御部13が変動表示コマンドに基づいて実行している特別図柄の変動表示の表示時間を短縮するための短縮条件(第2の短縮条件)が成立したか否かを判別し、成立したときに、変動時間を短縮させるための処理を行う。
【0087】
この特別図柄変動処理を図13を参照して詳細に説明する。
まず、遊技制御部11は、変動中短縮設定処理を行う(ステップS401)。
この変動中短縮設定処理については、図14を参照して説明する。
まず、短縮待機時間タイマ37のカウント値が0であるか否かを判別する。すなわち、特別図柄の変動を開始してから、短縮待機期間T2が経過したか否かを判別する(ステップS501)。カウント値が0でない場合(ステップS501;No)、短縮待機時間タイマ37のカウント値を−1する(ステップS502)。その後、図13のステップS402に進む。
【0088】
カウント値が0である場合(ステップS501;Yes)、すなわち、特図の変動を開始してから、短縮待機期間T2を経過した場合、その変動パターンについて、時間の短縮が認められているか否かを、変動パターンメモリ33の情報から判別する(ステップS503)。変動時間の短縮が認められていない場合(ステップS503;No)、図13のステップS402に進む。
【0089】
一方、変動時間の短縮が認められている場合(ステップS503;Yes)、特図保留メモリ38の第0エントリの始動入賞タイマを参照し、その値が0であるか否かを判別する(ステップS504)。すなわち、普通可変入賞球装置6に遊技球が入賞してからの経過時間が基準値である30秒を超えているか否かを判別する。値が「0」でない場合(ステップS504;No)、すなわち、入賞からの経過時間が基準値である30秒を超えていない場合には、図13のステップS402に進む。一方、値が「0」である場合(ステップS504;Yes)、すなわち、入賞からの経過時間が30秒を超えている場合には、変動時間の残り時間を示す変動時間タイマ35の値が、所定の短縮禁止時間T3より小さいか否かを判別する(ステップS505)。すなわち、特別図柄の変動期間T5の残り時間が、短縮禁止期間T3よりも長いか否かを判別する。
【0090】
変動時間タイマ35のカウント値が、短縮禁止期間T3よりも小さい場合には(ステップS505;No)、すなわち、変動が停止するまでの残り時間が短縮禁止期間T3よりも短い場合には、図13のステップS402に進む。
【0091】
一方、変動時間タイマ35のカウント値が、短縮禁止期間T3以上である場合(ステップS505;Yes)、すなわち、変動が停止するまでの残り時間が、短縮禁止期間T3以上である場合には、特図保留メモリ32に格納されている保留数が4であるか否かが判別される(ステップS506)。保留数が4未満、すなわち、0〜3の場合(ステップS506;Yes)には、図13のステップS402に進む。
【0092】
一方、保留数が4の場合(ステップS506;No)、すなわち、特図の変動を開始してから、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞があり、保留数が4になった場合には、変動時間タイマ35に、予め定められている短縮変動時間T6を設定する(ステップS507)。すなわち、その時点で、特別図柄の変動の停止までの時間に代えて、短縮用の変動時間T6を設定する。
【0093】
続いて、表示制御部13に停止準備コマンドを送信し(ステップS508)、図12のステップS402に進む。表示制御部13は、この停止準備コマンドを受信すると、図9に示すように、全ての図柄の変動速度を減速させる。
【0094】
続いて、図13のステップS402で、遊技制御部11は、変動時間タイマ35のカウント値を1だけ減算する。
続いて、変動時間タイマの値が0であるか否か、すなわち、特別図柄を設定された変動時間(短縮されていない場合には、T5;短縮された場合には、停止準備コマンドを送信してから停止期間T6)だけ変動させたか否かが判別される(ステップS403)。変動時間タイマ35が0の場合には、処理選択フラグを「4」とする(ステップS404)。
【0095】
図10のステップS104の特別図柄停止処理は、処理選択フラグの値が「4」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、表示制御部13に、確定コマンドを送信し、さらに、処理選択フラグの値を「5」に更新する。表示制御部13は、この確定コマンドに応答して、特別図柄を変動開始コマンドで指定された最終停止図柄で停止させる。遊技制御部11は、最終停止図柄が、当たりに相当する場合には、処理選択フラグを「5」に更新し、ハズレに相当する場合には、処理選択フラグを「0」に更新する。
【0096】
ステップS105の大入賞口開放前処理は、処理選択フラグの値が「5」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、特図ゲームにより導出された最終停止図柄(当たり、ハズレ等)に応じて、特別可変入賞球装置(大入賞口)7を開放するか否かを決定する。開放しないときには、処理選択フラグの値を「0」に更新し、開放する場合には、処理選択フラグの値を「6」に更新する。
【0097】
ステップS106の大入賞口開放中処理は、処理選択フラグの値が「6」の場合に実行される処理である。この処理では、遊技制御部11は、開放された大入賞口7への遊技球の入賞処理、賞球の払い出し処理、開放時間の計測処理、表示制御部13を介した表示制御等を行う。遊技制御部11は、入賞球数が所定数に達するか開放時間が所定時間に達すると、処理選択フラグの値を更新する。遊技制御部11は、1回の大当たりについて、大入賞口7の開放回数をカウントしており、処理選択フラグを更新する際に、開放回数が16回に達していれば、大当たり状態を終了する条件が成立したとして処理選択フラグの値を「7」とし、開放回数が16回に達していなければ、大入賞口7を一旦閉成した後、処理選択フラグの値を「6」に更新する。これにより、大当たり状態にあっては、大入賞口7の開閉が16回繰り返されることになる。
【0098】
ステップS107の大当たり終了処理は、処理選択フラグの値が「7」の場合に実行される処理であり、遊技制御部11は、大当たり状態を終了させる処理を行い、処理選択フラグの値を「0」とする。
【0099】
次に、図10〜図14を参照して説明した動作を、具体例に基づいて説明する。遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞すると、それが、図10のステップS111で検出され、図4の特図保留メモリ32に空きエントリがあれば、対応する乱数値が導出され(図10ステップS112;図11ステップS202)、導出された乱数値と入賞からの経過時間の初期値30秒とが保留情報として設定される(図10ステップS112;図11ステップS203)。
【0100】
以後、始動入賞タイマの値は、図10の特別図柄プロセス処理がタイマ割り込みで実行されるたびに、ステップS110で減算されていく。
【0101】
処理が進み、この保留情報が第0エントリにシフトすると、ステップS101で、乱数値に基づいて、当たりとハズレがいずれかが判別され、対応する停止図柄が決定される。
【0102】
続いて、ステップS102で、当たり・ハズレの別、時間短縮の設定の有無、等の条件に従って、特図ゲームに使用する変動パターンが決定され(ステップS301〜S303)。続いて、遊技制御部11より表示制御部13に変動開始コマンドが送信され(ステップS305)、表示制御部13は、選択したされた変動パターンに従った特別図柄の変動を開始する。
【0103】
図柄の変動開始時点で、変動時間タイマ35に総変動時間T5が初期値としてセットされ(ステップS103)、短縮待機時間タイマ37に短縮待機期間T2の値が初期値としてセットされる(ステップS304)。これらのタイマは、ダウンカウンタであり、一定時間が経過して、図10の特別図柄プロセス処理が実行される度に、ステップS402とS502で、ダウンカウントされる。
【0104】
ここで、特図ゲームの実行中、特図保留メモリ32に格納されている特図ゲームの保留数が常時3以下の場合、通常と異なる処理は行われず、図9に例示するタイムスケジュールに従ってた表示制御が行われ、総変動時間T5が経過した時点で、遊技制御部11から表示制御部13に確定コマンドが送信され(ステップS102)、表示が確定する。
【0105】
このため、特別図柄の変動は、図15(a)〜(h)に例示するように、停止状態から、全図柄加速、全図柄定速変動、左図柄減速停止、中図柄減速停止、右図柄減速・停止、表示確定という、手順で行われる。
【0106】
その後、最終停止図柄が当たりに相当するか、ハズレに相当するかにより、ステップS105〜S107の処理が適時実行される。
【0107】
ここで、短縮が認められた変動パターンに従って、特図ゲームの実行中の短縮待機時間T2中に保留数が4になったと仮定する。すると、図14のステップS501で、短縮待機時間タイマ37のカウント値が0ではない(短縮待機時間T2が経過していない)と判断され、停止準備コマンドの発行を待機することになる。続いて、短縮待機時間T2が経過すると、短縮待機時間タイマ37のカウント値が0で、変動パターンの短縮が認められていると判別される(ステップS501,S503)。
【0108】
ここで、特図保留メモリ32の第0エントリの変動開始タイマの値が判別され、入賞から30秒以上経過していれば、値が「0」と判別され、変動時間タイマ35のカウント値が短縮禁止時間T3以上であり、保留数が4であると判別され(ステップS504−506)、変動時間タイマ35に、予め設定されている短縮時の変動時間T6を設定して(ステップS507)。停止準備コマンドを送信する(ステップS508)。この停止コマンドに応答して、表示制御部13は、特別図柄の変動速度を減速させる。ステップS507で設定された変動時間T6は、ステップS402で定期的に減算されており、設定された時間が経過して、カウント値が0となると、遊技制御部11は、表示制御部13に、確定コマンドを送信する。この確定コマンドに応答して、表示制御部13は、特別図柄を、予め設定されている最終停止図柄で確定する。
【0109】
このため、特別図柄の変動は、図16(a)〜(f)に例示するように、停止状態から、全図柄加速、全図柄定速変動、全図柄減速、全図柄停止、表示確定という、手順で行われることになる。
【0110】
また、例えば、短縮が認められた変動パターンに従って実行中の特図ゲームの短縮準備コマンド送信可能期間T4中に保留数が4になったとする。この段階では、短縮待機時間タイマ37の値は0になっており、また、変動時間タイマ35の値は短縮禁止時間T3以上である。従って、入賞からの時間が、30秒以上経過していれば、即座に、停止準備コマンドが送信される。一方、入賞からの時間が30秒未満であれば、30秒を経過するまで、停止準備コマンドの送信は待機状態となる。
【0111】
一方、1)短縮禁止期間T3中に保留数が4になったときや、2)保留数が4になっていたが、入賞から30秒を経過するまで待機している間に、短縮禁止期間T3になったときや、3)実行中の特図ゲームの変動パターンについて、短縮が認められていないような場合には、ステップS501,S503,S506のいずれかで、Noと判別される。従って、遊技制御部11から表示制御部13に停止準備コマンドが送信されることはなく、当初選択された変動パターンによる特図ゲームが最後まで実行される。
【0112】
以上説明したように、この実施の形態によれば、遊技制御部11と表示制御部13とが別体とされ、通信により両制御部の調整を取る構成において、遊技制御部11から表示制御部13に停止準備コマンドを送信し、その後確定コマンドを送信することにより、表示制御部13で特別図柄の停止のための準備を行うことができ、違和感のない停止が可能となる。
【0113】
また、停止準備コマンドを送信する際に、変動時間タイマ35に予め設定されている変動時間T6を設定する。従って、変動短縮条件が成立するタイミングがばらついたとしても、特別図柄の変動の停止までの時間をほぼ一定にして、表示の違和感を予防できる。
【0114】
また、入賞から所定時間以上経過している場合のみ、変動時間を短縮するので、単位時間当たりに変動表示が行われている回数が低下してしまう事態を防止できる。
【0115】
また、総変動時間T5のうち、変動時間が禁止期間T3以上残っていることを短縮の条件としているので、変動時間を短縮してもそれほど効果の無いときに、無駄な制御をしないですむ。また、左図柄が減速中に、急に全図柄の減速が行われるような違和感のある演出を防止できる。
【0116】
さらに、当たりになる変動パターン又はリーチ状態となる変動パターンについては、時間短縮の対象から除外されているので、興趣性を高めるのに寄与する演出の頻度を減らすことなく、変動時間を短縮することが可能となる。
【0117】
表示制御部13は、停止準備コマンドを受信すると全ての特別図柄の変動を同時に減速する制御を行う。これにより、各特別図柄を個別に減速する場合に比して、短時間で特別図柄を停止することができる。
【0118】
また、保留数が4つになり、表示結果がはずれとなる場合に、必ず変動時間の短縮を行うようにすると、変動時間が短縮されたときは、表示結果がはずれであることが遊技者にわかってしまう。しかし、この実施の形態では、特定の変動パターンでのみ短縮を行い、さらに、入賞から所定期間経過するまでは短縮を行わず、さらに、短縮禁止期間では短縮を行わない。即ち、停止準備コマンドを送信するか否かを選択するようにしている。従って、遊技結果が遊技者にわかってしまう事態を防止できる。
【0119】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、変動時間を短縮するための条件として、上述の条件の一部を除いたり、他の条件を追加することも可能である。
【0120】
上記実施の形態においては、変動開始コマンドの送信・受信タイミングからの時間を計測することにより、加速期間が経過(終了)したか否かを判別している。これに限定されず、他の判別手法を使用することも可能である。例えば、変動速度を制御するための変動パラメータ(変動速度を実際に制御するために使用するパラメータ)の値或いは値の変化を判別することにより、等速状態となったことを判別するようにしてもよい。
【0121】
例えば、上記実施の形態においては、時間短縮条件が成立すると、必ず、特別図柄の変動時間を短縮したが、時間短縮条件が成立した場合に、一定の確率で時間短縮を行うようにしてもよい。例えば、図14に示す変動中短縮設定処理のステップS507の前に乱数を発生させ、乱数値が所定の値で且つ時間短縮条件が成立した場合にのみ、ステップS507、S508を実行して、停止準備コマンドを送信するようにしてもよい。このような制御とすることにより、特別図柄の変動時間が短縮された際の遊技結果が、遊技者にわかってしまう事態を防止できる。
【0122】
また、上記実施の形態において示した数値は一例であり、任意に変更可能である。例えば、上述の例では、保留数の上限値を4としたが、保留数の上限値は任意である。また、上記実施の形態においては、特図ゲームを実施している最中に、保留数が上限値に達した場合に、特図ゲームの時間を短縮することとしたが、保留数が上限値−n(nは自然数)以上となった場合に、時間を短縮を行うようにしてもよい。
【0123】
さらに、始動入賞タイマの計測時間を30秒としたが、他の任意の値、例えば、20秒や40秒に設定可能である。同様に、図8,9に示した値も例示である。また、上記実施例では、図5に示したように、短縮可能な変動パターン毎に短縮待機期間T2や短縮禁止期間T3を設定しているが、これらは複数の変動パターンに共通の値或いは固定値であってもよい。
【0124】
上記実施の形態では、図5に示すように、ハズレになる変動パターンについてのみ、変動時間の短縮を許容したが、リーチとなる変動パターン(例えば、変動パターン20,30...)や当たりとなる変動パターン(例えば、変動パターン21,31...)の全部又は一部について、変動時間の短縮を許可することも可能である。これらの場合には、短縮を許可する変動パターンに許可フラグを設定し、さらに、変動パターンの特性(加速期間や定速期間の長さ等)に応じて、適宜短縮待機期間や短縮禁止期間を設定する(前述のように固定でもよい)。
【0125】
さらに、上記実施の形態において、表示制御部13は、図9に示すように、停止準備コマンドを受信した後、全図柄を一斉に減速しているが、この手法も任意である。例えば、左図柄、中図柄、右図柄の順で図柄を減速させても良い。さらに、例えば、複数の減速パターンを用意しておき、停止準備コマンドを受信した時点で乱数を発生し、この乱数値に従って任意の減速パターンを選択し、選択した減速パターンに沿って停止準備を行うようにしてもよい。
【0126】
なお、図1及び図2に示した装置構成、図3及び図4に示すブロック構成や、図8及び図9に示した変動パターン、図10〜図14に示すフローチャートの構成は任意に変更及び修正が可能である。
【0127】
さらに、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0128】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等にいったん格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、以下に示す効果を有する。
【0130】
請求項1に記載の遊技機によれば、遊技制御手段と演出制御手段とが分離された構成においても、停止準備コマンドと確定コマンドを送受信することにより、効果的に、識別情報の変動時間を短縮することができる。
【0131】
また、請求項2に記載の遊技機においては、停止準備コマンドを送信する際に変動時間タイマを再度設定する。従って、変動短縮条件が成立するタイミングがばらついたとしても、短縮された変動時間を所定の時間に設定し、不整合を防止することができる。
【0132】
また、請求項3の遊技機においては、始動入賞から所定時間以上経過している場合に、変動時間の短縮を可能とするので、所定時間当たりに変動表示が行われる回数が低下してしまう事態を防止できる。
【0133】
また、請求項4の遊技機においては、変動表示残り時間が一定値以上の場合に変動時間を短縮するので、変動時間を短縮してもそれほど効果の無いときに、無駄な制御をしないですむ。
【0134】
また、請求項5の遊技機においては、実行中の変動表示が当たりになる変動又はリーチ状態となるリーチ変動で無い場合に、変動時間を短縮するので、興趣性を高めるのに寄与する演出の頻度を減らすことなく、変動時間を短縮することが可能となる。
【0135】
また、請求項6の遊技機においては、停止準備変動表示として、全ての識別情報の変動表示を同時に減速するので、識別情報を個別に減速する場合に比して、短時間で識別情報を停止することができる。
【0136】
請求項7の遊技機においては、停止準備コマンドを送信するか否かを選択することが可能となり、遊技結果が遊技者にわかってしまう事態を防止できる。
【0137】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】遊技制御基板上に配置される普通図保留メモリ、特図保留メモリ、変動パターンメモリ、処理選択フラグメモリ、変動時間タイマ、時短フラグメモリ、短縮待機時間タイマを示す図である。
【図5】変動パターンメモリの内容の例を示す図である。
【図6】特別図柄の変動パターンの例を示す図である。
【図7】特別図柄の変動パターンの例を示す図である。
【図8】特別図柄の変動パターンのタイムスケジュールの例を示す図である。
【図9】停止準備コマンド発行後の、変動パターンのタイムスケジュールの例を示す図である。
【図10】遊技制御基板による特図ゲームの制御を中心とする処理例を示すフローチャートである。
【図11】図10における入賞処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】図10における変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図10における特別図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】図13における変動中短縮設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図15】特図ゲームにおける特別図柄の表示例を示す図であり、時短制御が行われなかった場合の例である。
【図16】特図ゲームにおける特別図柄の表示例を示す図であり、時短制御が行われた場合の例である。
【符号の説明】
1 … パチンコ遊技機(遊技機)
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4 … 表示装置(特別図柄表示装置)
5a〜5d … 通過部材
6 … 普通可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … ランプ
10 … 電源部(電源基板)
11 … 遊技制御部(主制御基板)
12 … 入出力部
13 … 表示制御部(図柄制御基板)
14 … 音声制御部(音声制御基板)
15 … ランプ制御部(ランプ制御基板)
16 … 払出制御部(払出制御基板)
17 … 情報出力部(外部端子基板)
31 … 普通図保留メモリ
32 … 特図保留メモリ
33 … 変動パターンメモリ
34 … 処理選択フラグメモリ
35 … 変動時間タイマ
36 … 時短フラグメモリ
37 … 短縮待機時間タイマ
41 … 普通図表示部
42 … 普通図保留表示部
43 … 特図表示部
44 … 特図保留表示部
71 … 開閉板

Claims (7)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を行う変動表示手段と、
    前記変動表示手段による変動表示の変動時間を決定する変動条件決定手段を含み、該変動条件決定手段によって決定された変動時間を指定する変動パターンコマンドを変動表示の開始時に送信し、さらに、変動表示の表示結果の導出を指示する確定コマンドを前記変動条件決定手段により決定された変動時間の経過時に送信する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段からの変動パターンコマンドを受信し、受信した変動パターンコマンドによって指定される変動時間だけ変動表示を行うように前記変動表示手段を制御する変動表示制御手段と、前記遊技制御手段からの確定コマンドを受信し、受信した確定コマンドに基づいて、変動表示の表示結果を導出するように前記変動表示手段を制御する結果導出制御手段とを含む演出制御手段と、を備え、
    前記遊技制御手段は、変動パターンコマンドを前記演出制御手段に送信した後、所定の変動短縮条件が成立したときに、変動時間の短縮を指定する停止準備コマンドを前記演出制御手段に送信し、変動短縮条件の成立により短縮された変動時間が経過したときに変動表示の表示結果の導出を指示する前記確定コマンドを前記演出制御手段に送信し、
    前記演出制御手段は、前記遊技制御手段からの停止準備コマンドを受信し、受信した停止準備コマンドに基づいて、実行中の変動表示を短縮された変動時間で停止させるための停止準備変動表示を行う停止準備制御手段を含む、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技制御手段は、変動表示手段による変動表示の変動時間を計測するための変動時間タイマを備え、変動パターンコマンドを送信するに際して前記変動時間タイマを設定し、該変動時間タイマを用いて前記変動時間を管理するとともに停止準備コマンドを送信するに際して、前記変動時間タイマを再度設定し直す、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記変動表示手段により識別情報の変動表示は、所定の変動実行条件が成立した後、所定の変動開始条件が成立したことにより実行が開始され、
    前記変動実行条件の成立からの経過時間を計測する経過時間計測手段をさらに含み、
    前記経過時間計測手段は、変動中の変動表示についても継続して経過時間の計測を行い、
    前記変動短縮条件は、前記経過時間計測手段により計測された経過時間が所定時間以上であることを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記変動短縮条件は、前記変動表示手段により実行されている変動表示の変動時間が所定期間以上残っていることを含む、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 遊技者にとって有利な所定の特定遊技状態に制御するか否かを決定する決定手段を備え、
    前記決定手段が前記特定遊技状態とすることを決定したときに識別情報の変動表示の表示結果は特定の表示結果となり、
    前記変動短縮条件は、実行中の変動表示が表示結果が特定の表示結果となる変動表示又はリーチ状態となる変動表示で無いことの少なくとも何れか一方を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記停止準備制御手段は、前記停止準備変動表示として、前記変動表示手段による全ての識別情報の変動表示を同時に減速する制御を行う、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 停止準備コマンドを送信するか否かを選択する選択手段を備える、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の遊技機。
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