JP2004121126A - バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ - Google Patents
バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004121126A JP2004121126A JP2002291652A JP2002291652A JP2004121126A JP 2004121126 A JP2004121126 A JP 2004121126A JP 2002291652 A JP2002291652 A JP 2002291652A JP 2002291652 A JP2002291652 A JP 2002291652A JP 2004121126 A JP2004121126 A JP 2004121126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- buckle
- main body
- cage
- tray
- support shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Clamps And Clips (AREA)
- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
【課題】トレーとケージ本体との相互の連結が確実で、しかも着脱が容易なバックル及び該バックルを用いたペット用ケージを提供すること。
【解決手段】バックル1は、第1の部材に固定される基台6と、基端側が基台6の軸支部6aに回動可能に支持される支軸2と、支軸2に案内されて摺動可能な本体部とからなる。本体部は、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とからなり、第2バックル本体部4には、第2の部材に係止するフック部4aが形成されている。バネ掛止部5aが掛止部4bに係止され、バネフック部5cが支軸2の係止片2cに掛け止めされて、バネ5が軸支2と本体部を連結している。ペット用ケージは、トレー12と、該トレー12の周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体13と、このケージ本体13とトレー12とを連結固定するバックル1とからなる。
【選択図】 図1
【解決手段】バックル1は、第1の部材に固定される基台6と、基端側が基台6の軸支部6aに回動可能に支持される支軸2と、支軸2に案内されて摺動可能な本体部とからなる。本体部は、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とからなり、第2バックル本体部4には、第2の部材に係止するフック部4aが形成されている。バネ掛止部5aが掛止部4bに係止され、バネフック部5cが支軸2の係止片2cに掛け止めされて、バネ5が軸支2と本体部を連結している。ペット用ケージは、トレー12と、該トレー12の周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体13と、このケージ本体13とトレー12とを連結固定するバックル1とからなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーとケージ本体等の部材を相互に連結することが可能なバックル及び該バックルを用いたペット用ケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ペット用ケージとしては、図10に示すようなものが知られている。図10は、トレーとケージ本体とをバックルで連結する構造を示す一部断面図である。
【0003】
図10に示すように、トレー12の周囲には、細い棒材が格子状に組み合わされて構成された側壁13aを有するケージ本体13がバックル60によって連結される。
【0004】
トレー12は、フランジ部12a、縦壁部12b、底板部12cとからなり、皿状に形成されている。
【0005】
バックル60は、細い金属の棒材を折り曲げて構成され、バックル60の基端部は、図10に示すように、トレー12のフランジ部12aの上部に固定された支軸部61に回動可能に支持されている。バックル60の先端部は、ケージ本体13の側壁13a側に設けられたバックル係止片10に引っかかるように大きく湾曲した湾曲部が形成されている。バックル60は、この湾曲部を撓ませてバックル係止片10に対して着脱させる。バックル60は、バックル係止片10に係止された状態で、撓んだ状態のバックル60の復元力でケージ本体13をトレー12に固定する。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−46292号公報(第1図)
【0007】
なお、本願出願人は、平成13年8月2日付けで「バックル及びそれを用いたペット用筐体」について特許出願を行っている(特願2001−235453)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバックル60は、金属の棒材を折り曲げて形成しているので、着脱時に指で把持する部分が少ないため、着脱しにくく、作業性が悪い。また、バックル60は、金属で成形され、バックル係止片10に係止させるための湾曲部が撓んでその復元力でトレー12とケージ本体13とを相互に連結して支持するため、許容できる寸法誤差の範囲が狭く、ある程度高い寸法精度での製造が要求されるため、製造コストが嵩むという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、トレーとケージ本体との相互の連結が確実で、しかも着脱が容易なバックル及び該バックルを用いたペット用ケージを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるバックルは、第1の部材に固定される基台と、基端側が前記基台に回動可能に支持される支軸と、該支軸に案内されて摺動可能であって第2の部材と係合可能な係合部を有する本体部とを備え、前記本体部に一方の端部が係止され、他方の端部が前記支軸に係止されてなる弾性部材により前記本体部と前記支軸とを連結する構成とした。
【0011】
また、本発明によるバックルの前記基台は、基板と、該基板上に立設された軸支部とからなり、該軸支部には、前記支軸が回動可能に支持される切欠部が形成され、また、前記軸支部の前記基板側の側端部には、第1の部材に係止される係止用段部を有する。
【0012】
また、本発明によるバックルの前記基台の基板は、前記第1の部材に設けられた挿入孔よりも大きく成形されてなり、前記挿入孔の裏側から前記係止用段部に前記第1の部材が係止されるまで挿入して固定する構成とした。
【0013】
また、本発明によるバックルの前記支軸は、略U字状で、先端部が外方向に折り曲げられて前記基台軸支部の切欠部に回動可能に係合する折曲部と、前記弾性部材の他方の端部が係止される係止片とを有する。
【0014】
また、本発明によるバックルの前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部とが固定されてなり、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板が設けられ、該脱着用補助板と反対側の底部には、本体部の回動を規制する張出部が形成され、第2バックル本体部には、弾性部材の一方の端部を係止する掛止部と、該掛止部と第2バックル本体部の頂部張出部との間に形成された凹部と、第2バックル本体部の頂部張出部の先端に第2の部材と係合可能な係合部を有し、前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部との間に介装された前記支軸に案内されて摺動可能な構成とした。
【0015】
また、本発明によるバックルの前記第2の部材と係合可能な係合部は、フック部と、該フック部に更に突出部とを有する。
【0016】
また、本発明によるペット用ケージは、トレーと、該トレーの周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体と、該ケージ本体を前記トレーに固定するバックルとを備え、前記バックルは、前記した何れかのバックルによって構成され、前記ケージ本体が組み立てられて前記トレーに据え付けられた状態、又は前記ケージ本体が折り畳まれて前記トレー上に重ねられた状態で、前記バックルによって前記ケージ本体が前記トレー側に一体的に固定される構成とした。
【0017】
また、本発明によるペット用ケージは、前記バックルの基台が前記トレーのフランジ部近傍に形成された挿入孔にその裏側から挿入されて前記支軸が回動可能に支持され、前記バックルの係合部が前記ケージ本体に係合されている状態において、前記バックルの本体部と支軸とを連結する弾性部材の復元力によって前記トレーと前記ケージ本体とを固定する構成とした。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明によるバックル及び該バックルを用いたペット用ケージについて説明する。なお、従来と同じ機能及び構成を有するものについては同じ符号を付して用いる。
【0019】
まず、本発明によるバックルについて、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、第2バックル本体部側からみた斜視図、図2は、第1バックル本体部側からみた斜視図、図3(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【0020】
図1及び図2に示すように、バックル1は、例えば、トレーとケージ本体等の部材を相互に連結する場合に用いられるものであって、基台6と、基端側が基台6に回動可能に支持される支軸2と、支軸2に案内されて摺動可能な本体部とからなっている。
【0021】
基台6は、図1及び図2に示すように、平板状で、全体が長方形状でなる基板6bと、基板6b上に立設された軸支部6aとからなる。軸支部6aは、基板6b上に所定距離離間して一対設けられている。この軸支部6aは、支軸2を回動可能に支持するための切欠部6cが形成されており、切欠部6cの開方端部は、支軸2が挿入しやすいようにテーパ状に開拡されて形成され、切欠部6cの中心は支軸2の軸径よりも狭く形成されて支軸2を確実に保持するようになっている。また、軸支部6aの基板6b側の側端部には、係止用段部6dが形成されて基台6を確実に固定することができる。
【0022】
図1及び図2に示すように、支軸2は、全体が略U字状で、先端部が外方向に折り曲げられて基台6の軸支部6aの切欠部6cに回動可能に係合する折曲部2bと、弾性部材の他方の端部が係止される係止片2cが設けられている。基台6の軸支部6aの切欠部6cには、開方端部側のテーパ状に開拡された面に沿って支軸2の折曲部2bが挿入されて回動可能に嵌挿される。また、図1に示すように、弾性部材は、弾性力を有するバネ5でなっている。バネ5は、図1、図3(a)及び(b)に示すように、バネ掛止部5a、バネ本体部5b、バネフック部5cからなっており、所定の弾性力を有するバネを適宜採択すればよい。図3(a)及び(b)に示すように、バネ掛止部5aは、第2バックル本体部4の掛止部4bの頂面に係止されてなり、他方のバネフック部5cは支軸2の係止片2cに掛け止めされ、バネ5の復元力により本体部と支軸2とが連結されて摺動できないようになっている。
【0023】
また、図3(b)に示すように、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面に指を掛け、他の指を支軸2の押圧部2aに掛けてバネ5の復元力に抗して図3(b)に示す矢印の方向に第1バックル本体部3を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定する。これによって、ケージ本体13はバネ5の復元力によってトレー12上に連結固定される。
【0024】
次に、図1及び図2に示すように、本体部は、第1バックル本体部3と、第2バックル本体部4とからなる。
【0025】
第1バックル本体部3は、逆L字状でなり、その頂部には、脱着用補助板3aが設けられている。また、脱着用補助板3aと反対側の底部には、本体部の回動を規制する張出部3cが形成されている。
【0026】
また、第2バックル本体部4は、弾性部材としてのバネ5の一方の端部であるバネ掛止部5aを係止する面状に形成された掛止部4bと、掛止部4bと第2バックル本体部4の頂部張出部4dとの間に形成された凹部4eと、第2バックル本体部4の頂部張出部4dの先端に一体に設けられバックル係止片10に係合可能で鉤状に形成されたフック部4aを有している。
【0027】
図1に示すように、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とは、ネジ7で螺合結合されている。
【0028】
また、図1及び図2に示すように、第1バックル本体部3には第1バックル接合凸部3b及び第1バックル接合凹部3dが形成され、第2バックル本体部4には第2バックル接合凹部4f及び第2バックル接合凸部4gが形成されている。第1バックル本体部3と第2バックル本体部4が前記のようにネジ7で螺合結合される際に、第1バックル接合凸部3bと第2バックル接合凹部4fとが嵌合し、第1バックル接合凹部3dと第2バックル接合凸部4gとが嵌合するようになっている。バネ5の一方の端部であるバネ掛止部5aは、掛止部4bに係止され、他方の端部であるバネフック部5cは、支軸2の係止片2cに掛け渡されているから、バネ5の復元力によって第1バックル本体3と第2バックル本体部4の支軸2の荷重はネジ7にかかることになる。そこで、ネジ7だけではなく、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4の嵌合部にもかかるようにすることによって、バックル1の支軸2の軸方向への強度が増大して破損しにくい構造になっている。
【0029】
なお、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とは本実施の形態では別体に構成されているが、一体に構成するようにしてもよい。バックル本体部3、バックル本体部4及び基台6は、ABS樹脂で成形されているが、それ以外の材料により構成してもよい。
【0030】
次に、本発明による実施の形態であるバックルの作用について、図3(a)及び(b)を参照して説明する。
【0031】
図3(a)に示すように、本体部の第2バックル本体部4に一方のバネ掛止部5aが係止され、他方のバネフック部5cが支軸2の係止片2cに掛け止めされ、バネ5の復元力により本体部と支軸2とが連結されて摺動できない。また、第1バックル本体部3の張出部3cが基台6の軸支部6aに当接して回動が規制されている。
【0032】
次に、図3(b)に示すように、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面に指を掛け、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗して図3(b)に示す矢印の方向に第1バックル本体部3を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定する。これによって、ケージ本体13はバネ5の復元力によってトレー12上に連結固定される。
【0033】
なお、本実施の形態では、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板3aが設けられているが、脱着用補助板3aが設けられていなくてもよく、脱着用補助板3aが設けられていない場合は、バックル1の本体部の両側面を指で支持し、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定すればよい。
【0034】
また、ケージ本体13とトレー12との連結固定を解除する場合には、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面と支軸2の押圧部2aに指を掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を図3(b)に示す矢印方向に一度引き上げて、バックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。要するに、前記連結固定をする場合の動作と逆の動作を行えばよい。
【0035】
なお、本実施の形態では、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板3aが設けられているが、脱着用補助板3aが設けられていなくてもよく、脱着用補助板3aが設けられていない場合は、バックル1の本体部の両側面を指で支持し、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を一度引き上げて、バックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。
【0036】
このようにすることによって、本発明によるバックルは、第1の部材と第2の部材との間の連結固定及び解除を簡単に行うことができ、また、その連結力もバネ5の復元力を利用しているから、第1の部材と第2の部材との連結力もバネ5のバネ力を適宜選定すればよい。また、従来のバックルとは異なり、第1の部材と第2の部材との連結位置も高度な寸法精度が必要ではなく、組立誤差などもなく製造することが可能である。
【0037】
次に、図4及び図5(a)及び(b)を参照して、本発明によるバックルの第2の実施の形態について説明する。なお、図A乃至図Cと実質的に同一の機能及び同一の構成を有するものについては同じ符号を付して説明し、同一の部分についてはその説明を省略する。
【0038】
図4及び図5(a)及び(b)に示すように、バックル1は、第2バックル本体部4のフック部4aの幅よりも狭い幅で、更に凹部4e内に突出する突出部4cが形成されている。こうすることによって、図5(b)に示すように、バックル係止片10との係合をより確実に行うことができる。突出部4cの形状と幅は、適宜選定することができる。突出部4cは、フック部4aよりも更に突出しているので、バネ5のバネ力が同一の場合でも部材同士の連結をより確実に行うことができる。従って、側壁13aとの距離Lをある程度自由に設定することが可能である。
【0039】
次に、本発明によるペット用ケージの実施の形態について、図6乃至図9を参照して説明する。なお、図1乃至図5に示すバックルと同一の構成及び機能を有する部分については同一の符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0040】
図6は、本発明によるトレーとケージ本体との組立の状態を示す図であり、(a)及び(b)は一部部分拡大図を示す図、図7は、本発明によるトレーとケージ本体とを組み立てた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図、図8は、本発明によるトレーとケージ本体とを閉じた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図、図9は、本発明によるケージ本体の側面図である。
【0041】
図6に示すように、本発明によるペット用ケージは、トレー12と、このトレー12の周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体13と、このケージ本体13とトレー12とを連結固定するバックル1とからなる。
【0042】
図3及び図5にも示すように、トレー12は、ABS樹脂で成形され、全体が皿状になっており、フランジ部12a、縦壁部12b、底板部12cからなり、一体に成形されている。
【0043】
フランジ部12aには、平板状で略長方形状の基板6bよりもやや小さな大きさで形成された挿入孔(図示せず)が形成されている。そして、図3及び図5に示すように、フランジ部12aの下方から軸支部6a及び基板6bを挿入して係止用段部6dがフランジ部12aに確実に係止されるまで挿入して固定する。バックル1の基台6も全体がABS樹脂で成形されているため、挿入時に撓ませて挿入することが可能である。
【0044】
図6乃至図9に示すように、ケージ本体13の側壁13aは、細い金属の棒材を格子状に組み合わせて構成されたもので、正面、左右側面及び背面の4枚の側壁13aがヒンジ結合により回動可能に結合され、全体が箱状に形成されている。この箱状のケージ本体13は、各側壁13aが脱着可能な連結部材14によって確実に組み立てられて構成されている。また、正面の側壁13aは、ペットの出入口13bが設けられ、図9に示すように、左右側面の側壁13aは、中央で2つに分割されており、これらは回動可能なヒンジ結合によって折り畳み可能に構成されている。図8に示すように、前記左右側面の側壁13aが中央で内側に折り畳まれることによってケージ本体13を薄く折り畳むことができる。
【0045】
図6及び図7に示すように、ケージ本体13の側壁13aの下部には、バックル係止片10が左右側面に2個ずつ、合計4個設けられており、このバックル係止片10に合わせてバックル1が設けられる。また、前記各バックル係止片10に対応して、バックル係止片10よりもやや下方方向に、側壁13aをバックル係止片10とで挟むようにしてバックル係止補助片11が設けられており、バックル1がバックル係止片10に係止されている場合においてケージ本体13への衝撃によってバックル1が解除されることを防止する構造となっている。ケージ本体13は、本実施の形態では、格子状の側面壁13aからなるが、このような側面壁に限らず、全体が閉塞されているようなものでもよく、適宜選定して用いることができる。
【0046】
図7に示すように、ケージ本体13は、バックル1によってトレー12と弾性的に連結固定されるようになっており、また、図8に示すように、ケージ本体13が折り畳まれた状態でバックル1によりトレー12と弾性的に連結固定されるようになっている。
【0047】
次に、図6乃至図9を参照して、本発明によるペット用ケージの実施の形態の作用について説明する。
【0048】
図6に示すように、ペット用ケージを組み立てる場合には、ケージ本体13の側面壁13aを四角形の箱状に開いてトレー12上に載置する。そして、図6(a)に示すように、軸支部6aの切欠部6c内にバックル1の折曲部2bを挿入する。そして、図7に示すように、バックル1の脱着用補助板3a及び支軸2の押圧部2aに指を掛けて脱着用補助板3aを支軸2に沿って上方に引き上げてバックル係止片10に第2バックル本体部4のフック部4a(及び突出部4c)を引っ掛ける。そうすると、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12とが確実に連結固定される。
【0049】
また、ケージ本体13とトレー12との連結を解除する場合には、バックル1の脱着用補助板3a及び支軸2の押圧部2aに指を掛けて脱着用補助板3aを支軸2に沿って上方に引き上げてバックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、本体部に一方の端部が係止され、他方の端部が支軸に係止されてなる弾性部材により本体部と支軸とを連結する構成としたので、設計の自由度が増し、しかも取り扱いが簡単で、着脱が容易である。
【0051】
また、本発明によれば、トレーとケージ本体との相互の連結が確実で、しかも着脱が容易であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2バックル本体部側からみた斜視図である。
【図2】第1バックル本体部側からみた斜視図である。
【図3】(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図であり、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【図4】第2バックル本体部側からみた第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図であり、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【図6】本発明によるトレーとケージ本体との組立の状態を示す図であり、(a)及び(b)は一部部分拡大図を示す図である。
【図7】本発明によるトレーとケージ本体との組み立てた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図である。
【図8】本発明によるトレーとケージ本体とを閉じた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図である。
【図9】本発明によるケージ本体の側面図である。
【図10】従来のバックルの要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 バックル
2 支軸
2a 押圧部
2b 折曲部
2c 係止片
3 第1バックル本体部
3a 脱着用補助板
3b 第1バックル接合凸部
3c 張出部
3d 第1バックル接合凹部
4 第2バックル本体部
4a フック部
4b 掛止部
4c 突出部
4d 頂部張出部
4e 凹部
4f 第2バックル接合凹部
4g 第2バックル接合凸部
5 バネ
5a バネ掛止部
5b バネ本体部
5c バネフック部
6 基台
6a 軸支部
6b 基板
6c 切欠部
6d 係止用段部
7 ネジ
10 バックル係止片
11 バックル係止補助片
12 トレー
12a フランジ部
12b 縦壁部
12c 底板部
13 ケージ本体
13a 側壁
13b 出入口
14 連結部材
60 従来のバックル
61 支軸部
62 基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーとケージ本体等の部材を相互に連結することが可能なバックル及び該バックルを用いたペット用ケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ペット用ケージとしては、図10に示すようなものが知られている。図10は、トレーとケージ本体とをバックルで連結する構造を示す一部断面図である。
【0003】
図10に示すように、トレー12の周囲には、細い棒材が格子状に組み合わされて構成された側壁13aを有するケージ本体13がバックル60によって連結される。
【0004】
トレー12は、フランジ部12a、縦壁部12b、底板部12cとからなり、皿状に形成されている。
【0005】
バックル60は、細い金属の棒材を折り曲げて構成され、バックル60の基端部は、図10に示すように、トレー12のフランジ部12aの上部に固定された支軸部61に回動可能に支持されている。バックル60の先端部は、ケージ本体13の側壁13a側に設けられたバックル係止片10に引っかかるように大きく湾曲した湾曲部が形成されている。バックル60は、この湾曲部を撓ませてバックル係止片10に対して着脱させる。バックル60は、バックル係止片10に係止された状態で、撓んだ状態のバックル60の復元力でケージ本体13をトレー12に固定する。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−46292号公報(第1図)
【0007】
なお、本願出願人は、平成13年8月2日付けで「バックル及びそれを用いたペット用筐体」について特許出願を行っている(特願2001−235453)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバックル60は、金属の棒材を折り曲げて形成しているので、着脱時に指で把持する部分が少ないため、着脱しにくく、作業性が悪い。また、バックル60は、金属で成形され、バックル係止片10に係止させるための湾曲部が撓んでその復元力でトレー12とケージ本体13とを相互に連結して支持するため、許容できる寸法誤差の範囲が狭く、ある程度高い寸法精度での製造が要求されるため、製造コストが嵩むという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、トレーとケージ本体との相互の連結が確実で、しかも着脱が容易なバックル及び該バックルを用いたペット用ケージを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるバックルは、第1の部材に固定される基台と、基端側が前記基台に回動可能に支持される支軸と、該支軸に案内されて摺動可能であって第2の部材と係合可能な係合部を有する本体部とを備え、前記本体部に一方の端部が係止され、他方の端部が前記支軸に係止されてなる弾性部材により前記本体部と前記支軸とを連結する構成とした。
【0011】
また、本発明によるバックルの前記基台は、基板と、該基板上に立設された軸支部とからなり、該軸支部には、前記支軸が回動可能に支持される切欠部が形成され、また、前記軸支部の前記基板側の側端部には、第1の部材に係止される係止用段部を有する。
【0012】
また、本発明によるバックルの前記基台の基板は、前記第1の部材に設けられた挿入孔よりも大きく成形されてなり、前記挿入孔の裏側から前記係止用段部に前記第1の部材が係止されるまで挿入して固定する構成とした。
【0013】
また、本発明によるバックルの前記支軸は、略U字状で、先端部が外方向に折り曲げられて前記基台軸支部の切欠部に回動可能に係合する折曲部と、前記弾性部材の他方の端部が係止される係止片とを有する。
【0014】
また、本発明によるバックルの前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部とが固定されてなり、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板が設けられ、該脱着用補助板と反対側の底部には、本体部の回動を規制する張出部が形成され、第2バックル本体部には、弾性部材の一方の端部を係止する掛止部と、該掛止部と第2バックル本体部の頂部張出部との間に形成された凹部と、第2バックル本体部の頂部張出部の先端に第2の部材と係合可能な係合部を有し、前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部との間に介装された前記支軸に案内されて摺動可能な構成とした。
【0015】
また、本発明によるバックルの前記第2の部材と係合可能な係合部は、フック部と、該フック部に更に突出部とを有する。
【0016】
また、本発明によるペット用ケージは、トレーと、該トレーの周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体と、該ケージ本体を前記トレーに固定するバックルとを備え、前記バックルは、前記した何れかのバックルによって構成され、前記ケージ本体が組み立てられて前記トレーに据え付けられた状態、又は前記ケージ本体が折り畳まれて前記トレー上に重ねられた状態で、前記バックルによって前記ケージ本体が前記トレー側に一体的に固定される構成とした。
【0017】
また、本発明によるペット用ケージは、前記バックルの基台が前記トレーのフランジ部近傍に形成された挿入孔にその裏側から挿入されて前記支軸が回動可能に支持され、前記バックルの係合部が前記ケージ本体に係合されている状態において、前記バックルの本体部と支軸とを連結する弾性部材の復元力によって前記トレーと前記ケージ本体とを固定する構成とした。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明によるバックル及び該バックルを用いたペット用ケージについて説明する。なお、従来と同じ機能及び構成を有するものについては同じ符号を付して用いる。
【0019】
まず、本発明によるバックルについて、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、第2バックル本体部側からみた斜視図、図2は、第1バックル本体部側からみた斜視図、図3(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【0020】
図1及び図2に示すように、バックル1は、例えば、トレーとケージ本体等の部材を相互に連結する場合に用いられるものであって、基台6と、基端側が基台6に回動可能に支持される支軸2と、支軸2に案内されて摺動可能な本体部とからなっている。
【0021】
基台6は、図1及び図2に示すように、平板状で、全体が長方形状でなる基板6bと、基板6b上に立設された軸支部6aとからなる。軸支部6aは、基板6b上に所定距離離間して一対設けられている。この軸支部6aは、支軸2を回動可能に支持するための切欠部6cが形成されており、切欠部6cの開方端部は、支軸2が挿入しやすいようにテーパ状に開拡されて形成され、切欠部6cの中心は支軸2の軸径よりも狭く形成されて支軸2を確実に保持するようになっている。また、軸支部6aの基板6b側の側端部には、係止用段部6dが形成されて基台6を確実に固定することができる。
【0022】
図1及び図2に示すように、支軸2は、全体が略U字状で、先端部が外方向に折り曲げられて基台6の軸支部6aの切欠部6cに回動可能に係合する折曲部2bと、弾性部材の他方の端部が係止される係止片2cが設けられている。基台6の軸支部6aの切欠部6cには、開方端部側のテーパ状に開拡された面に沿って支軸2の折曲部2bが挿入されて回動可能に嵌挿される。また、図1に示すように、弾性部材は、弾性力を有するバネ5でなっている。バネ5は、図1、図3(a)及び(b)に示すように、バネ掛止部5a、バネ本体部5b、バネフック部5cからなっており、所定の弾性力を有するバネを適宜採択すればよい。図3(a)及び(b)に示すように、バネ掛止部5aは、第2バックル本体部4の掛止部4bの頂面に係止されてなり、他方のバネフック部5cは支軸2の係止片2cに掛け止めされ、バネ5の復元力により本体部と支軸2とが連結されて摺動できないようになっている。
【0023】
また、図3(b)に示すように、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面に指を掛け、他の指を支軸2の押圧部2aに掛けてバネ5の復元力に抗して図3(b)に示す矢印の方向に第1バックル本体部3を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定する。これによって、ケージ本体13はバネ5の復元力によってトレー12上に連結固定される。
【0024】
次に、図1及び図2に示すように、本体部は、第1バックル本体部3と、第2バックル本体部4とからなる。
【0025】
第1バックル本体部3は、逆L字状でなり、その頂部には、脱着用補助板3aが設けられている。また、脱着用補助板3aと反対側の底部には、本体部の回動を規制する張出部3cが形成されている。
【0026】
また、第2バックル本体部4は、弾性部材としてのバネ5の一方の端部であるバネ掛止部5aを係止する面状に形成された掛止部4bと、掛止部4bと第2バックル本体部4の頂部張出部4dとの間に形成された凹部4eと、第2バックル本体部4の頂部張出部4dの先端に一体に設けられバックル係止片10に係合可能で鉤状に形成されたフック部4aを有している。
【0027】
図1に示すように、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とは、ネジ7で螺合結合されている。
【0028】
また、図1及び図2に示すように、第1バックル本体部3には第1バックル接合凸部3b及び第1バックル接合凹部3dが形成され、第2バックル本体部4には第2バックル接合凹部4f及び第2バックル接合凸部4gが形成されている。第1バックル本体部3と第2バックル本体部4が前記のようにネジ7で螺合結合される際に、第1バックル接合凸部3bと第2バックル接合凹部4fとが嵌合し、第1バックル接合凹部3dと第2バックル接合凸部4gとが嵌合するようになっている。バネ5の一方の端部であるバネ掛止部5aは、掛止部4bに係止され、他方の端部であるバネフック部5cは、支軸2の係止片2cに掛け渡されているから、バネ5の復元力によって第1バックル本体3と第2バックル本体部4の支軸2の荷重はネジ7にかかることになる。そこで、ネジ7だけではなく、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4の嵌合部にもかかるようにすることによって、バックル1の支軸2の軸方向への強度が増大して破損しにくい構造になっている。
【0029】
なお、第1バックル本体部3と第2バックル本体部4とは本実施の形態では別体に構成されているが、一体に構成するようにしてもよい。バックル本体部3、バックル本体部4及び基台6は、ABS樹脂で成形されているが、それ以外の材料により構成してもよい。
【0030】
次に、本発明による実施の形態であるバックルの作用について、図3(a)及び(b)を参照して説明する。
【0031】
図3(a)に示すように、本体部の第2バックル本体部4に一方のバネ掛止部5aが係止され、他方のバネフック部5cが支軸2の係止片2cに掛け止めされ、バネ5の復元力により本体部と支軸2とが連結されて摺動できない。また、第1バックル本体部3の張出部3cが基台6の軸支部6aに当接して回動が規制されている。
【0032】
次に、図3(b)に示すように、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面に指を掛け、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗して図3(b)に示す矢印の方向に第1バックル本体部3を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定する。これによって、ケージ本体13はバネ5の復元力によってトレー12上に連結固定される。
【0033】
なお、本実施の形態では、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板3aが設けられているが、脱着用補助板3aが設けられていなくてもよく、脱着用補助板3aが設けられていない場合は、バックル1の本体部の両側面を指で支持し、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を引き上げてからケージ本体13のバックル係止片10に第2バックル本体部4に形成されたフック部4aを引っ掛けて固定すればよい。
【0034】
また、ケージ本体13とトレー12との連結固定を解除する場合には、第1バックル本体部3の脱着用補助板3aの下面と支軸2の押圧部2aに指を掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を図3(b)に示す矢印方向に一度引き上げて、バックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。要するに、前記連結固定をする場合の動作と逆の動作を行えばよい。
【0035】
なお、本実施の形態では、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板3aが設けられているが、脱着用補助板3aが設けられていなくてもよく、脱着用補助板3aが設けられていない場合は、バックル1の本体部の両側面を指で支持し、他の指を支軸2の押圧部2aに掛け、バネ5の復元力に抗してバックル1の本体部を一度引き上げて、バックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。
【0036】
このようにすることによって、本発明によるバックルは、第1の部材と第2の部材との間の連結固定及び解除を簡単に行うことができ、また、その連結力もバネ5の復元力を利用しているから、第1の部材と第2の部材との連結力もバネ5のバネ力を適宜選定すればよい。また、従来のバックルとは異なり、第1の部材と第2の部材との連結位置も高度な寸法精度が必要ではなく、組立誤差などもなく製造することが可能である。
【0037】
次に、図4及び図5(a)及び(b)を参照して、本発明によるバックルの第2の実施の形態について説明する。なお、図A乃至図Cと実質的に同一の機能及び同一の構成を有するものについては同じ符号を付して説明し、同一の部分についてはその説明を省略する。
【0038】
図4及び図5(a)及び(b)に示すように、バックル1は、第2バックル本体部4のフック部4aの幅よりも狭い幅で、更に凹部4e内に突出する突出部4cが形成されている。こうすることによって、図5(b)に示すように、バックル係止片10との係合をより確実に行うことができる。突出部4cの形状と幅は、適宜選定することができる。突出部4cは、フック部4aよりも更に突出しているので、バネ5のバネ力が同一の場合でも部材同士の連結をより確実に行うことができる。従って、側壁13aとの距離Lをある程度自由に設定することが可能である。
【0039】
次に、本発明によるペット用ケージの実施の形態について、図6乃至図9を参照して説明する。なお、図1乃至図5に示すバックルと同一の構成及び機能を有する部分については同一の符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0040】
図6は、本発明によるトレーとケージ本体との組立の状態を示す図であり、(a)及び(b)は一部部分拡大図を示す図、図7は、本発明によるトレーとケージ本体とを組み立てた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図、図8は、本発明によるトレーとケージ本体とを閉じた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図、図9は、本発明によるケージ本体の側面図である。
【0041】
図6に示すように、本発明によるペット用ケージは、トレー12と、このトレー12の周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体13と、このケージ本体13とトレー12とを連結固定するバックル1とからなる。
【0042】
図3及び図5にも示すように、トレー12は、ABS樹脂で成形され、全体が皿状になっており、フランジ部12a、縦壁部12b、底板部12cからなり、一体に成形されている。
【0043】
フランジ部12aには、平板状で略長方形状の基板6bよりもやや小さな大きさで形成された挿入孔(図示せず)が形成されている。そして、図3及び図5に示すように、フランジ部12aの下方から軸支部6a及び基板6bを挿入して係止用段部6dがフランジ部12aに確実に係止されるまで挿入して固定する。バックル1の基台6も全体がABS樹脂で成形されているため、挿入時に撓ませて挿入することが可能である。
【0044】
図6乃至図9に示すように、ケージ本体13の側壁13aは、細い金属の棒材を格子状に組み合わせて構成されたもので、正面、左右側面及び背面の4枚の側壁13aがヒンジ結合により回動可能に結合され、全体が箱状に形成されている。この箱状のケージ本体13は、各側壁13aが脱着可能な連結部材14によって確実に組み立てられて構成されている。また、正面の側壁13aは、ペットの出入口13bが設けられ、図9に示すように、左右側面の側壁13aは、中央で2つに分割されており、これらは回動可能なヒンジ結合によって折り畳み可能に構成されている。図8に示すように、前記左右側面の側壁13aが中央で内側に折り畳まれることによってケージ本体13を薄く折り畳むことができる。
【0045】
図6及び図7に示すように、ケージ本体13の側壁13aの下部には、バックル係止片10が左右側面に2個ずつ、合計4個設けられており、このバックル係止片10に合わせてバックル1が設けられる。また、前記各バックル係止片10に対応して、バックル係止片10よりもやや下方方向に、側壁13aをバックル係止片10とで挟むようにしてバックル係止補助片11が設けられており、バックル1がバックル係止片10に係止されている場合においてケージ本体13への衝撃によってバックル1が解除されることを防止する構造となっている。ケージ本体13は、本実施の形態では、格子状の側面壁13aからなるが、このような側面壁に限らず、全体が閉塞されているようなものでもよく、適宜選定して用いることができる。
【0046】
図7に示すように、ケージ本体13は、バックル1によってトレー12と弾性的に連結固定されるようになっており、また、図8に示すように、ケージ本体13が折り畳まれた状態でバックル1によりトレー12と弾性的に連結固定されるようになっている。
【0047】
次に、図6乃至図9を参照して、本発明によるペット用ケージの実施の形態の作用について説明する。
【0048】
図6に示すように、ペット用ケージを組み立てる場合には、ケージ本体13の側面壁13aを四角形の箱状に開いてトレー12上に載置する。そして、図6(a)に示すように、軸支部6aの切欠部6c内にバックル1の折曲部2bを挿入する。そして、図7に示すように、バックル1の脱着用補助板3a及び支軸2の押圧部2aに指を掛けて脱着用補助板3aを支軸2に沿って上方に引き上げてバックル係止片10に第2バックル本体部4のフック部4a(及び突出部4c)を引っ掛ける。そうすると、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12とが確実に連結固定される。
【0049】
また、ケージ本体13とトレー12との連結を解除する場合には、バックル1の脱着用補助板3a及び支軸2の押圧部2aに指を掛けて脱着用補助板3aを支軸2に沿って上方に引き上げてバックル係止片10から第2バックル本体部4のフック部4aを外すと、バックル1の本体部内に装着されているバネ5の復元力によってケージ本体13とトレー12との結合が解除される。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、本体部に一方の端部が係止され、他方の端部が支軸に係止されてなる弾性部材により本体部と支軸とを連結する構成としたので、設計の自由度が増し、しかも取り扱いが簡単で、着脱が容易である。
【0051】
また、本発明によれば、トレーとケージ本体との相互の連結が確実で、しかも着脱が容易であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2バックル本体部側からみた斜視図である。
【図2】第1バックル本体部側からみた斜視図である。
【図3】(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図であり、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【図4】第2バックル本体部側からみた第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】(a)は、バックルがケージ本体に係合する前の状態の一部断面を示す図であり、(b)は、バックルがケージ本体のバックル係止片に係合した状態の一部断面を示す図である。
【図6】本発明によるトレーとケージ本体との組立の状態を示す図であり、(a)及び(b)は一部部分拡大図を示す図である。
【図7】本発明によるトレーとケージ本体との組み立てた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図である。
【図8】本発明によるトレーとケージ本体とを閉じた状態を示す図であり、一部部分拡大図を示す図である。
【図9】本発明によるケージ本体の側面図である。
【図10】従来のバックルの要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 バックル
2 支軸
2a 押圧部
2b 折曲部
2c 係止片
3 第1バックル本体部
3a 脱着用補助板
3b 第1バックル接合凸部
3c 張出部
3d 第1バックル接合凹部
4 第2バックル本体部
4a フック部
4b 掛止部
4c 突出部
4d 頂部張出部
4e 凹部
4f 第2バックル接合凹部
4g 第2バックル接合凸部
5 バネ
5a バネ掛止部
5b バネ本体部
5c バネフック部
6 基台
6a 軸支部
6b 基板
6c 切欠部
6d 係止用段部
7 ネジ
10 バックル係止片
11 バックル係止補助片
12 トレー
12a フランジ部
12b 縦壁部
12c 底板部
13 ケージ本体
13a 側壁
13b 出入口
14 連結部材
60 従来のバックル
61 支軸部
62 基板
Claims (8)
- 第1の部材と第2の部材とを連結するバックルであって、
第1の部材に固定される基台と、
基端側が前記基台に回動可能に支持される支軸と、該支軸に案内されて摺動可能であって第2の部材と係合可能な係合部を有する本体部とを備え、
前記本体部に一方の端部が係止され、他方の端部が前記支軸に係止されてなる弾性部材により前記本体部と前記支軸とを連結する構成としたこと
を特徴とするバックル。 - 前記基台は、基板と、該基板上に立設された軸支部とからなり、該軸支部には、前記支軸が回動可能に支持される切欠部が形成され、また、前記軸支部の前記基板側の側端部には、第1の部材に係止される係止用段部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のバックル。
- 前記基台の基板は、前記第1の部材に設けられた挿入孔よりも大きく成形されてなり、前記挿入孔の裏側から前記係止用段部に前記第1の部材が係止されるまで挿入して固定する構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックル。
- 前記支軸は、略U字状で、先端部が外方向に折り曲げられて前記基台軸支部の切欠部に回動可能に係合する折曲部と、前記弾性部材の他方の端部が係止される係止片が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、何れか1に記載のバックル。
- 前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部とが固定されてなり、第1バックル本体部の頂部には、脱着用補助板が設けられ、該脱着用補助板と反対側の底部には、本体部の回動を規制する張出部が形成され、第2バックル本体部には、弾性部材の一方の端部を係止する掛止部と、該掛止部と第2バックル本体部の頂部張出部との間に形成された凹部と、第2バックル本体部の頂部張出部の先端に第2の部材と係合可能な係合部を有し、前記本体部は、第1バックル本体部と第2バックル本体部との間に介装された前記支軸に案内されて摺動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のうち、何れか1に記載のバックル。
- 前記第2の部材と係合可能な係合部は、フック部と、該フック部に更に突出部が形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項5記載のバックル。
- トレーと、該トレーの周囲に設けられてペットの居住空間を形成するケージ本体と、該ケージ本体を前記トレーに固定するバックルとを備えたペット用ケージであって、
前記バックルは、請求項1乃至請求項6の何れか1に記載のバックルによって構成され、
前記ケージ本体が組み立てられて前記トレーに据え付けられた状態、又は前記ケージ本体が折り畳まれて前記トレー上に重ねられた状態で、前記バックルによって前記ケージ本体が前記トレー側に一体的に固定される構成としたこと
を特徴とするペット用ケージ。 - 前記バックルの基台が前記トレーのフランジ部近傍に形成された挿入孔にその裏側から挿入されて前記支軸が回動可能に支持され、前記バックルの係合部が前記ケージ本体に係合されている状態において、
前記バックルの本体部と支軸とを連結する弾性部材の復元力によって前記トレーと前記ケージ本体とを固定する構成としたことを特徴とする請求項7記載のペット用ケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291652A JP2004121126A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291652A JP2004121126A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004121126A true JP2004121126A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32283191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291652A Pending JP2004121126A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004121126A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015196649A1 (zh) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种固定装置 |
AT516526A1 (de) * | 2014-11-25 | 2016-06-15 | Michael Dipl Ing Forster | Anordnung und Befestigungselement |
TWI607695B (zh) * | 2016-12-12 | 2017-12-11 | Ying Yeeh Enterprise Co Ltd | Pet Box |
-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002291652A patent/JP2004121126A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015196649A1 (zh) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种固定装置 |
AT516526A1 (de) * | 2014-11-25 | 2016-06-15 | Michael Dipl Ing Forster | Anordnung und Befestigungselement |
AT516526B1 (de) * | 2014-11-25 | 2016-08-15 | Michael Dipl Ing Forster | Anordnung und Befestigungselement |
TWI607695B (zh) * | 2016-12-12 | 2017-12-11 | Ying Yeeh Enterprise Co Ltd | Pet Box |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI524833B (zh) | 電子設備及其解鎖裝置 | |
TWM346043U (en) | Disk drive device box | |
US20070247035A1 (en) | Computer enclosure with removable side panel | |
US7407402B2 (en) | Detaching apparatus for connector | |
JP2004121126A (ja) | バックル及び該バックルを用いたペット用ケージ | |
JP2007314221A (ja) | ケースにおける化粧札の装着構造 | |
US8373981B2 (en) | Expansion card fastening device | |
TW200924609A (en) | Fastening structure for expansion card | |
JP2002262921A (ja) | 携帯品装着用の取付装置 | |
CN106919265B (zh) | 外接式键盘装置 | |
JP2009142125A (ja) | ワイヤーハーネス用プロテクタ | |
TWI555945B (zh) | Holding device | |
JP2000229494A (ja) | ファイルの綴じ具取付け装置 | |
TWI486131B (zh) | buckle | |
JP2003339478A (ja) | ベッド装置 | |
TW201238430A (en) | Door structure with easy assembly | |
JP6027859B2 (ja) | ハウジング接続構造 | |
TW200841802A (en) | Housing latching structure | |
JP2003047356A (ja) | バックル及びそれを用いたペット用筐体 | |
CN218178532U (zh) | 一种娱乐产品固定装置 | |
JP2001002323A (ja) | 光ファイバ心線用ボビンに装着される保護カバー | |
JP5876819B2 (ja) | キャッチ錠 | |
TWI482338B (zh) | 卡合結構 | |
TWM404759U (en) | Tool box with fastener | |
JP3249015B2 (ja) | 綴込具 |