JP2004120431A - 移動通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことを可能とする。
【解決手段】制御部19は留守番応答用の応答メッセージの録音時には、ユーザが喋った応答メッセージを示した音声データを音声符号化器3により全ての符号化レートでそれぞれ音声符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てを録音用メモリ15に記憶する。制御部19は留守番応答時には、録音用メモリ15に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで、通信網から指定される符号化レートのものを録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと出力させ、当該圧縮音声データを通信網へと送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御部19は留守番応答用の応答メッセージの録音時には、ユーザが喋った応答メッセージを示した音声データを音声符号化器3により全ての符号化レートでそれぞれ音声符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てを録音用メモリ15に記憶する。制御部19は留守番応答時には、録音用メモリ15に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで、通信網から指定される符号化レートのものを録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと出力させ、当該圧縮音声データを通信網へと送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル携帯電話機などのような移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、例えばユーザの音声による留守番応答機能を実現するべく、任意の音声を録音しておき、この録音してある音声を必要に応じて通信網へと送信する機能が備えられている。
【0003】
ディジタル方式の携帯電話機の場合、音声データは圧縮符号化により圧縮音声データとされて通信網を伝送される。このため音声を録音するためには、圧縮音声データをメモリに記憶することが一般的に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来よりある携帯電話機の音声コーデックで用いられる音声符号化方式の符号化レートは基本的には固定で変わらない。このため、録音時の符号化レートと再生時の符号化レートは一致するのでメモリに記憶してある圧縮音声データをそのまま送信することができた。
【0005】
しかしながら、W−CDMA方式のような次世代の通信方式では、AMR(Adaptive Multi Rate)方式のようなマルチレートの音声音声符号化方式が利用されるようになっている。
【0006】
マルチレートの音声符号化方式を用いる通信方式の場合、符号化レートは通信網から任意に指定される。そして端末では、通信網から指定された符号化レートの圧縮音声データを通信網へと送信しなければならない。
【0007】
このため、上記した従来の技術を適用した場合、メモリに記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から指定される符号化レートとが異なってしまう恐れがある。そしてこのような状況になったならば、メモリに記憶されている圧縮音声データの送信は行えない。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために第1の本発明は、音声データを記憶する記憶手段と、音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、録音時に、録音対象となる音声データから前記符号化手段により得られる複数の圧縮音声データの全てを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、録音済みの音声を前記通信網へと送信する際に、前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する複数の圧縮音声データのうちで前記通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記通信網へと送信する送信手段とを備えた。
【0010】
このような手段を講じたことにより、録音時には、録音対象となる音声データを複数の符号化レートのそれぞれで圧縮符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てが記憶手段に記憶される。そして、録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データが通信網へと送信される。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができる。
【0011】
前記目的を達成するために第2の本発明は、音声データを記憶する記憶手段と、音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、録音時に、録音対象となる音声データから所定符号化レートで前記符号化手段により圧縮符号化して得られる圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、前記圧縮音声データを前記音声データへと復号する復号手段と、録音済みの音声を通信網へと送信する際に、前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データの符号化レートと前記通信網から通知される符号化レートとが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により両符号化レートの一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応し、かつ前記通信網から通知される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記通信網へと送信し、また前記判定手段により両符号化レートの不一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データを前記復号手段により復号させ、さらにこれにより得られる音声データを前記通信網から指定される符号化レートで前記符号化手段に圧縮符号化させて得られる圧縮音声データを前記通信網へと送信する送信手段とを備えた。
【0012】
このような手段を講じたことにより、録音時には、録音対象となる音声データを所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データのみが記憶手段に記憶される。そして録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致するならば、記憶手段に記憶されている圧縮音声データが通信網へと送信される。記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致しないならば、記憶手段に記憶されていて圧縮音声データが復号されるとともに、さらにこれにより得られる音声データが通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されて得られる圧縮音声データが通信網へと送信される。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。
図1に示すように第1実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、音声バッファ16、キー入力部17、表示部18および制御部19を有してなる。
【0015】
ユーザが発した声を含む周囲音をマイクロホン1により電気信号に変換してなる送話音声信号は、A/D変換器2でディジタル化されることで音声データに変換される。音声データは、音声符号化器3で冗長成分を除去して低ビットレート化を図るための音声符号化処理が行われる。音声符号化器3が使用する符号化方式は例えばAMR方式などのようなマルチレートの方式であって、制御部19により設定される符号化レートでの符号化処理を行う。そして、この音声符号化器3により得られる圧縮音声データは、チャネル符号化器4に入力され、ここで伝送誤り対策のための誤り検出・訂正符号化処理が行われる。このチャネル符号化器4による符号化された後の圧縮音声データは、次にインタリーバ5にてインタリーブ処理される。そして、このインタリーブされた圧縮音声データは、変調部6にてディジタル変調されたのち、無線部7でアップリンク用の無線周波信号に変換される。そして無線周波信号は、無線部7からアンテナ8へと供給され、図示しない基地局に向けて無線送信される。
【0016】
一方、基地局から送信されたダウンリンク用の無線周波信号は、アンテナで受信されて無線部7に入力される。無線周波信号は無線部7にて、ベースバンドの受信信号に変換されたのち、復調部9でディジタル復調されることで圧縮音声データが再生される。ただし、この段階では圧縮音声データにはインタリーブとチャネル符号化がなされている。そこで圧縮音声データは、デインタリーバ10にてデインタリーブされたのち、チャネル復号器11にて、誤り訂正・検出符号の復号処理が行われる。さらに圧縮音声データは音声復号器12にて、その符号化レートに応じた音声復号処理がなされ、これにより音声データが再生される。そして音声データは、D/A変換器13でアナログの受話音声信号とされ、スピーカより拡声される。
【0017】
音声符号化器3およびチャネル復号器11から出力される圧縮音声データは、それぞれ録音用メモリ15へも与えられている。録音用メモリ15は、制御部19の制御の下にこれらの圧縮音声データを取り込んで記憶する。
【0018】
A/D変換器2から出力される音声データは、音声バッファ16へも与えられている。音声バッファ16は、制御部19の制御の下にこの音声データを取り込んで、一時的に保持する。
【0019】
キー入力部17は、ユーザによるさまざまな指示を受け付けるための多数のキースイッチが設けられている。キー入力部17は、これらのキースイッチの押下によるユーザ指示を入力し、入力内容を制御部19に対して通知する。
【0020】
表示部18は、例えばLCDを用いて構成される。表示部18は、制御部19の制御の下にユーザに提示するべき各種の画像を表示する。
【0021】
制御部19は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部19はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第1録音制御手段19aおよび第1留守番応答手段19bとして動作する。
【0022】
第1録音制御手段19aは、留守番応答のための応答メッセージを録音するための処理を行う。また第1留守番応答手段19bは、留守番応答のための音声送信処理を行う。
【0023】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0024】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部19は第1録音制御手段19aにより図2に示すような録音処理を実行する。
【0025】
制御部19はステップST1において、変数nを「1」に設定する。続いて制御部19はステップST2において、音声符号化器3の符号化レートとして第1レートを設定する。なおここでは、音声符号化器3が対応している符号化レートを、高いものから順に第1レート、第2レート…と称する。かくしてここでは、音声符号化器3は最も高い符号化レートで符号化を行う状態に設定される。
【0026】
この状態で制御部19はステップST3において、ユーザにより録音開始の指示がなされるのを待ち受ける。例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音開始が指示されたことを確認したならば、制御部19はステップST4において、録音用メモリ15および音声バッファ16への書き込みを開始する。かくしてこの状態では、ユーザが録音したいメッセージをマイクロホン1に向けて喋ることで、そのメッセージを示す第1レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと録音される。また上記のメッセージを示す音声データが音声バッファ16に保持される。
【0027】
このような録音状態で制御部19はステップST5において、ユーザにより録音終了の指示がなされるのを待ち受ける。そして、例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音終了が指示されたことを確認したならば、制御部19はステップST6において、録音用メモリ15および音声バッファ16への書き込みを停止する。
【0028】
続いて制御部19はステップST7において、変数nの値を1つ増加する。そして、制御部19はステップST8において、増加後の変数nが音声符号化器3が対応する符号化レートの種類数(レート数)を上回っているか否かを確認する。
【0029】
ここで、変数nがレート数以下であるならば、制御部19はステップST9において、音声符号化器3の符号化レートとして第nレートを設定する。変数nは1つ増加されているから、音声符号化器3がそれまでより1段階低い符号化レートで音声符号化を行う状態に変更されることになる。そしてこののちに制御部19はステップST10において、録音用メモリ15への書き込みを開始するとともに、音声バッファ16からの出力を開始する。
【0030】
かくして、音声バッファ16に保持されている音声データが、音声符号化器3により第n符号化レートで音声符号化され、これにより得られる圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋った上記のメッセージを示し、これまでとは別の符号化レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと符号化レートを変えて追加録音される。
【0031】
この状態で制御部19はステップST11において、音声バッファ16に保持されている全ての音声データの出力が終了するのを待ち受ける。そして出力が終了したことを確認したならば、制御部19はステップST7以降の処理を繰り返す。すなわち、ステップST8にて変数nがレート数を上回っていることが確認できるまで、符号化レートを1段階ずつ低く変更しながら、その符号化レートでユーザが喋った上記のメッセージを音声符号化して得られる圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。
【0032】
変数nがレート数を上回ったことをステップST8にて確認したならば、制御部19は録音処理を終了する。
【0033】
以上のように、全て同一のメッセージを示し、それぞれ符号化レートが異なる複数の圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。
【0034】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部19は留守番応答手段19bにより図3に示すような留守番応答処理を実行する。
【0035】
制御部19はステップST21において、通信網から指定される符号化レート(指定レート)を判定する。そして制御部19はステップST22において、ステップST21で判定した指定レートに対応する録音用メモリ15からチャネル符号化器4への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと転送された圧縮音声データが通信網へと送信されることになる。
【0036】
この状態で制御部19はステップST23およびステップST24において、符号化レートの変更が通信網より指定されるか、あるいは圧縮音声データの転送が終了するのを待ち受ける。ここで、符号化レートの変更が指定されたならば、制御部19はステップST25において、録音用メモリ15からチャネル符号化器4への転送の対象とする圧縮音声データを変更後の符号化レートに応じたものに変更する。こののち制御部19は、ステップST23およびステップST24の待ち受け状態に戻る。
【0037】
圧縮音声データの転送が終了したことをステップST24にて確認したならば、制御部19は留守番応答処理を終了する。
【0038】
かくしてこの第1実施形態によれば、応答メッセージの録音時には、まず図4に符号R1を付して示すような流れにより、A/D変換器2から出力されるリアルタイムの音声データが、音声符号化器3で第1レートで音声符号化され、これにより得られた第1レートの圧縮音声データD1が録音用メモリ15に記憶される。このとき、A/D変換器2から出力される音声データは、符号Sを付して示すような流れにより音声バッファ16に保持される。
【0039】
以降、符号R2,R3,R4に示すように、音声バッファ16に保持しておいた音声データが、音声符号化器3で第2、第3および第4レートで順次音声符号化され、これにより得られた第2、第3および第4レートの圧縮音声データD2,D3,D4が録音用メモリ15にそれぞれ記憶される。
【0040】
このようにして、録音用メモリ15には音声符号化器3が対応する全ての符号化レートのそれぞれの圧縮音声データが全て記憶されることになる。なお図4では、レート数が「4」である例を示している。
【0041】
そして、留守番応答の際には、通信網から第1レートが指定されているならば、符号P1で示すように、第1レートの圧縮音声データD1が送信される。通信網から第2レートが指定されているならば、符号P2で示すように、第2レートの圧縮音声データD2が送信される。通信網から第3レートが指定されているならば、符号P3で示すように、第3レートの圧縮音声データD3が送信される。通信網から第4レートが指定されているならば、符号P4で示すように、第4レートの圧縮音声データD4が送信される。
【0042】
従って第1実施形態によれば、いかなる符号化レートが指定される場合でも応答メッセージの送信を行うことが可能であり、マルチレートの通信方式で留守番応答を実現することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。なお、図5において図1と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0044】
図5に示すように第2実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、キー入力部17、表示部18、セレクタ20,21および制御部22を有してなる。
【0045】
すなわちこの第2実施形態の携帯電話機は、前述の第1実施形態の携帯電話機における音声バッファ16を除くとともに、セレクタ20,21を新たに設け、さらに制御部19に代えて制御部22を設けてなる。
【0046】
セレクタ20へは、音声復号器12から出力される音声データが入力される。セレクタ20は制御部22の制御の下に、入力される音声データをD/A変換器13およびセレクタ21のいずれかに与える。
【0047】
セレクタ21へは、A/D変換器2から出力される音声データと、セレクタ20の出力とが入力されている。セレクタ21は制御部22の制御の下に、これらの2つの入力のいずれかを音声符号化器3へと与える。
【0048】
制御部22は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部22はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第2録音制御手段22a、録音レート受付手段22b、第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dとして動作する。
【0049】
第2録音制御手段22aは、留守番応答のための応答メッセージを録音するための処理を行う。録音レート受付手段22bは、第2録音制御手段22aが応答メッセージの録音のために録音用メモリ15へと書き込む圧縮音声データの符号化レートに関するユーザ指定を受け付ける。第2留守番応答手段22cは、留守番応答のための音声送信処理を行う。そして再生方法判定手段22dは、第2留守番応答手段22cが留守番応答のために送信する圧縮音声データの再生方法を判定する。
【0050】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0051】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部22は第2録音制御手段22aおよび録音レート受付手段22bにより図6に示すような録音処理を実行する。
【0052】
制御部22はステップST31において、応答メッセージの録音のために録音用メモリ15へと書き込む圧縮音声データの符号化レートのユーザ指定を受け付ける。そして制御部22はステップST32において、上記指定された符号化レートを音声符号化器3に設定する。かくして、音声符号化器3はユーザにより指定された符号化レートで符号化を行う状態に設定される。
【0053】
この状態で制御部22はステップST33において、ユーザにより録音開始の指示がなされるのを待ち受ける。例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音開始が指示されたことを確認したならば、制御部22はステップST34において、録音用メモリ15への書き込みを開始する。かくしてこの状態では、ユーザが録音したいメッセージをマイクロホン1に向けて喋ることで、そのメッセージを示すユーザ指定の符号化レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと録音される。
【0054】
このような録音状態で制御部22はステップST35において、ユーザにより録音終了の指示がなされるのを待ち受ける。そして、例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音終了が指示されたことを確認したならば、制御部22はステップST36において、録音用メモリ15への書き込みを停止する。そしてこれをもって、制御部22は録音処理を終了する。
【0055】
以上のように、ユーザが喋った応答メッセージを示し、ユーザにより指定された符号化レートの圧縮音声データが1つのみ録音用メモリ15に記憶される。
【0056】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部22は第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dにより図7に示すような留守番応答処理を実行する。
【0057】
制御部22はステップST41において、通信網から指定される符号化レート(指定レート)を判定する。そして制御部22はステップST42において、判定した指定レートを音声符号化器3に設定する。また制御部22はステップST43において、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レート(保存レート)を音声復号器12に設定する。さらに制御部22は、セレクタ20およびセレクタ21を、お互いを選択する側にセットする。これにより、音声復号器12で再生された音声データが音声符号化器3へと戻されるループが形成される。
【0058】
このように各部の状態をセットしたのちに、制御部22はステップST45において、ステップST41で判定した指定レートと、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レートとが一致するか否かを確認する。
【0059】
もし両レートが一致するのであれば、制御部22はステップST46において、録音用メモリ15からチャネル符号化器4への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと転送された圧縮音声データが通信網へと送信されることになり、応答メッセージの再生が行われる。
【0060】
しかしながら、両レートが一致しないことをステップST45にて確認したならば、制御部22はステップST47において、録音用メモリ15から音声復号器12への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15から出力される圧縮音声データは、音声復号器12で一旦復号される。そしてこれにより得られた音声データは、セレクタ20およびセレクタ21を介して音声符号化器3に与えられ、指定レートで再度の音声符号化がなされる。これにより音声符号化器3で得られた指定レートの圧縮音声データが通信網へと送信されることになる。
【0061】
ステップST47またはステップST46にて圧縮音声データの転送を開始したのちに、制御部22はステップST48およびステップST49において、符号化レートの変更が通信網より指定されるか、あるいは圧縮音声データの転送が終了するのを待ち受ける。ここで、符号化レートの変更が指定されたならば、制御部22はステップST50において、新たな指定レートと、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レートとが一致するか否かを確認する。
【0062】
もし、両レートが一致することを確認したならば、制御部22はステップST51において、録音用メモリ15からの圧縮音声データの転送先をチャネル符号化器4に変更する。そしてこののちに制御部22は、ステップST48およびステップST49の待ち受け状態に戻る。
【0063】
しかしながら、両レートが一致しないことをステップST50にて確認したならば、制御部22はステップST52において、新たな指定レートを音声符号化器3に設定する。さらに制御部22はステップST53において、録音用メモリ15からの圧縮音声データの転送先を音声復号器12とする。そしてこののちに制御部22は、ステップST48およびステップST49の待ち受け状態に戻る。
【0064】
圧縮音声データの転送が終了したことをステップST49にて確認したならば、制御部22は留守番応答処理を終了する。
【0065】
かくしてこの第2実施形態によれば、応答メッセージの録音時には、まず図8に符号R11を付して示すような流れにより、A/D変換器2から出力されるリアルタイムの音声データが、音声符号化器3でユーザが指定する符号化レートで音声符号化され、これにより得られた圧縮音声データD11が録音用メモリ15に記憶される。
【0066】
このようにして、録音用メモリ15にはユーザが指定した符号化レートの圧縮音声データのみが記憶されることになる。
【0067】
そして、留守番応答の際には、通信網から指定される符号化レートと圧縮音声データD11の符号化レートとが同一であるならば、符号P11で示すように、録音用メモリ15に記憶された圧縮音声データD11がそのまま送信される。
【0068】
しかしながら、通信網から指定される符号化レートと圧縮音声データD11の符号化レートとが同一ではないならば、符号P12で示すように、録音用メモリ15に記憶された圧縮音声データが音声復号器12で一旦復号されたのち、音声符号化器3により指定レートで音声符号化された上で送信される。
【0069】
従って第2実施形態によれば、いかなる符号化レートが指定される場合でも応答メッセージの送信を行うことが可能であり、マルチレートの通信方式で留守番応答を実現することが可能となる。
【0070】
しかも第2実施形態によれば、録音用メモリ15には1つの符号化レートの圧縮音声データD11のみを格納するので、録音用メモリ15の容量を有効に利用することが可能である。
【0071】
また第2実施形態によれば、圧縮音声データD11の符号化レートはユーザの指定に従う。従って、圧縮音声データD11の符号化レートを低くして圧縮音声データD11による録音用メモリ15の容量消費を小さく抑えたり、あるいは圧縮音声データD11の符号化レートを高くして高音質な応答メッセージの再生を可能とするといった様々な運用状態をユーザニーズに応じて柔軟にとることが可能となる。
【0072】
(第3の実施形態)
図9は本発明の第3実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。なお、図9において図1および図5と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0073】
図9に示すように第3実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、音声バッファ16、キー入力部17、表示部18、セレクタ20,21および制御部22を有してなる。
【0074】
すなわちこの第3実施形態の携帯電話機は、前述の第1実施形態の携帯電話機に加えて、前述の第2実施形態と同様にセレクタ20,21を新たに設けるとともに、制御部19に代えて制御部23を設けてなる。
【0075】
制御部23は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部23はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第1録音制御手段19a、第1留守番応答手段19b、第2録音制御手段22a、録音レート受付手段22b、第2留守番応答手段22c、再生方法判定手段22d、録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bとして動作する。
【0076】
すなわち制御部23は、第1実施形態における制御部19および第2実施形態における制御部22が有する機能をそれぞれ備えるとともに、さらに録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bが追加されている。
【0077】
録音モード制御手段23aは、ユーザにより指定された録音モードに応じた録音処理および留守番応答処理を行うべく制御を行う。また録音モード受付手段23bは、応答メッセージの録音時に、第1モードおよび第2モードのいずれの録音モードを使用するかのユーザの指定を受け付ける。
【0078】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0079】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部23は録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bにより図10に示すような録音制御を実行する。
【0080】
制御部23はステップST61において、録音モードのユーザ指定を受け付ける。そして制御部23はステップST62において、上記指定された録音モードが第1モードであるか否かを確認する。
【0081】
ここで第1モードがユーザにより指定されたことを確認したならば、制御部23はステップST63において録音モードとして第1モードを設定する。この上で制御部23はステップST64において、第1録音処理を実行する。第1録音処理は、前述の第1実施形態における録音処理であり、第1録音制御手段19aによりなされる。そしてこの第1録音処理が完了したならば、制御部23は録音制御を終了する。
【0082】
これに対して、ユーザにより指定されたのが第1モードではないことをステップST62で確認したならば、制御部23はステップST65において録音モードとして第2モードを設定する。この上で制御部23はステップST66において、第2録音処理を実行する。第2録音処理は、前述の第2実施形態における録音処理であり、第2録音制御手段22aおよび録音レート受付手段22によりなされる。そしてこの第2録音処理が完了したならば、制御部23は録音制御を終了する。
【0083】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部23は録音モード制御手段23aにより図11に示すような留守番応答処理を実行する。
【0084】
制御部23はステップST71において、録音モードとして第1モードが設定されているか否かを確認する。そして第1モードが設定されていることを確認したならば、制御部23はステップST72において、第1留守番応答処理を実行する。この第1留守番応答処理は、前述の第1実施形態における留守番応答処理であり、第1留守番応答手段19bによりなされる。そしてこの第1留守番応答処理が完了したならば、制御部23は留守番応答制御を終了する。
【0085】
これに対して、設定されているのが第1モードではないことをステップST71にて確認したならば、制御部23はステップST73において、第2留守番応答処理を実行する。この第2留守番応答処理は、前述の第2実施形態における留守番応答処理であり、第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dによりなされる。そしてこの第2留守番応答処理が完了したならば、制御部23は留守番応答制御を終了する。
【0086】
以上のように第3実施形態によれば、前述の第1実施形態および第2実施形態の両形態がユーザの指定に応じて選択され、その選択された形態で留守番電話機能が実行される。従って、ユーザは2つの形態の留守番電話機能を任意に選んで使用することが可能である。例えば、第2実施形態では、記憶しておく圧縮音声データの量が第1実施形態よりも小さくなるので、録音用メモリ15の有効利用を図ることができる。そこで、録音用メモリ15の有効利用を図ることを重視するユーザは、第2モードを指定することで上記の要件を満たすことができる。逆に第2実施形態では、復号や符号化が繰り返し行われることから、第1実施形態に比べて音声品質が低下してしまう。また第2実施形態では、留守番応答の際に音声復号器12および音声符号化器3を動作させる必要があるために、第1実施形態に比べて電力消費が大きくなる。そこで、応答メッセージの品質やバッテリの持続時間を重視するユーザは、第1モードを指定することで上記の要件を満たすことができる。
【0087】
すなわちこの第3実施形態によれば、ユーザニーズに応じて柔軟な運用が可能となる。
【0088】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば、第2実施形態では、録音の際の音声符号化の符号化レートはユーザの指定を受けるようにはせず固定としても良い。
【0089】
また第2実施形態では、録音用メモリ15に複数の符号化レートの圧縮音声データを記憶することとしても良い。
【0090】
また、録音用メモリ15に記憶してある圧縮音声データの送信は、留守番応答のためには限らず、任意の目的であって良い。従って、録音メモリ15に記憶しておく圧縮音声データも応答メッセージを示すものには限らず、その内容は任意であって良い。
【0091】
また本発明は、携帯電話機とは異なる種類の移動通信端末にも適用が可能である。
【0092】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0093】
【発明の効果】
第1の本発明によれば、録音時には、録音対象となる音声データを複数の符号化レートのそれぞれで圧縮符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てを記憶手段に記憶させる。そして、録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを通信網へと送信する。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができ、この結果、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末となる。
【0094】
第2の本発明によれば、録音時には、録音対象となる音声データを所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データのみを記憶手段に記憶する。そして録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致するならば、記憶手段に記憶されている圧縮音声データを通信網へと送信する。記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致しないならば、記憶手段に記憶されていて圧縮音声データを復号するとともに、さらにこれにより得られる音声データを通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データを通信網へと送信する。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができ、この結果、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態における録音処理のフローチャート。
【図3】本発明の第1実施形態における留守番応答処理のフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態におけるデータの流れを模式的に示す図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態における録音処理のフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態における留守番応答処理のフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態におけるデータの流れを模式的に示す図。
【図9】本発明の第3実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第3実施形態における録音制御のフローチャート。
【図11】本発明の第2実施形態における留守番応答制御のフローチャート。
【符号の説明】
1…マイクロホン
2…A/D変換器
3…音声符号化器
4…チャネル符号化器
5…インタリーバ
6…変調部
7…無線部
8…アンテナ
9…復調部
10…デインタリーバ
11…チャネル復号器
12…音声復号器
13…D/A変換器
14…スピーカ
15…録音用メモリ
16…音声バッファ
17…キー入力部
18…表示部
19,22,23…制御部
19a…第1録音制御手段
19b…第1留守番応答手段
22a…録音制御手段
22b…録音レート受付手段
22c…留守番応答手段
22d…再生方法判定手段
23a…録音モード制御手段
23b…録音モード受付手段
20,21…セレクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル携帯電話機などのような移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、例えばユーザの音声による留守番応答機能を実現するべく、任意の音声を録音しておき、この録音してある音声を必要に応じて通信網へと送信する機能が備えられている。
【0003】
ディジタル方式の携帯電話機の場合、音声データは圧縮符号化により圧縮音声データとされて通信網を伝送される。このため音声を録音するためには、圧縮音声データをメモリに記憶することが一般的に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来よりある携帯電話機の音声コーデックで用いられる音声符号化方式の符号化レートは基本的には固定で変わらない。このため、録音時の符号化レートと再生時の符号化レートは一致するのでメモリに記憶してある圧縮音声データをそのまま送信することができた。
【0005】
しかしながら、W−CDMA方式のような次世代の通信方式では、AMR(Adaptive Multi Rate)方式のようなマルチレートの音声音声符号化方式が利用されるようになっている。
【0006】
マルチレートの音声符号化方式を用いる通信方式の場合、符号化レートは通信網から任意に指定される。そして端末では、通信網から指定された符号化レートの圧縮音声データを通信網へと送信しなければならない。
【0007】
このため、上記した従来の技術を適用した場合、メモリに記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から指定される符号化レートとが異なってしまう恐れがある。そしてこのような状況になったならば、メモリに記憶されている圧縮音声データの送信は行えない。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために第1の本発明は、音声データを記憶する記憶手段と、音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、録音時に、録音対象となる音声データから前記符号化手段により得られる複数の圧縮音声データの全てを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、録音済みの音声を前記通信網へと送信する際に、前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する複数の圧縮音声データのうちで前記通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記通信網へと送信する送信手段とを備えた。
【0010】
このような手段を講じたことにより、録音時には、録音対象となる音声データを複数の符号化レートのそれぞれで圧縮符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てが記憶手段に記憶される。そして、録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データが通信網へと送信される。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができる。
【0011】
前記目的を達成するために第2の本発明は、音声データを記憶する記憶手段と、音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、録音時に、録音対象となる音声データから所定符号化レートで前記符号化手段により圧縮符号化して得られる圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、前記圧縮音声データを前記音声データへと復号する復号手段と、録音済みの音声を通信網へと送信する際に、前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データの符号化レートと前記通信網から通知される符号化レートとが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により両符号化レートの一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応し、かつ前記通信網から通知される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記通信網へと送信し、また前記判定手段により両符号化レートの不一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データを前記復号手段により復号させ、さらにこれにより得られる音声データを前記通信網から指定される符号化レートで前記符号化手段に圧縮符号化させて得られる圧縮音声データを前記通信網へと送信する送信手段とを備えた。
【0012】
このような手段を講じたことにより、録音時には、録音対象となる音声データを所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データのみが記憶手段に記憶される。そして録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致するならば、記憶手段に記憶されている圧縮音声データが通信網へと送信される。記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致しないならば、記憶手段に記憶されていて圧縮音声データが復号されるとともに、さらにこれにより得られる音声データが通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されて得られる圧縮音声データが通信網へと送信される。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。
図1に示すように第1実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、音声バッファ16、キー入力部17、表示部18および制御部19を有してなる。
【0015】
ユーザが発した声を含む周囲音をマイクロホン1により電気信号に変換してなる送話音声信号は、A/D変換器2でディジタル化されることで音声データに変換される。音声データは、音声符号化器3で冗長成分を除去して低ビットレート化を図るための音声符号化処理が行われる。音声符号化器3が使用する符号化方式は例えばAMR方式などのようなマルチレートの方式であって、制御部19により設定される符号化レートでの符号化処理を行う。そして、この音声符号化器3により得られる圧縮音声データは、チャネル符号化器4に入力され、ここで伝送誤り対策のための誤り検出・訂正符号化処理が行われる。このチャネル符号化器4による符号化された後の圧縮音声データは、次にインタリーバ5にてインタリーブ処理される。そして、このインタリーブされた圧縮音声データは、変調部6にてディジタル変調されたのち、無線部7でアップリンク用の無線周波信号に変換される。そして無線周波信号は、無線部7からアンテナ8へと供給され、図示しない基地局に向けて無線送信される。
【0016】
一方、基地局から送信されたダウンリンク用の無線周波信号は、アンテナで受信されて無線部7に入力される。無線周波信号は無線部7にて、ベースバンドの受信信号に変換されたのち、復調部9でディジタル復調されることで圧縮音声データが再生される。ただし、この段階では圧縮音声データにはインタリーブとチャネル符号化がなされている。そこで圧縮音声データは、デインタリーバ10にてデインタリーブされたのち、チャネル復号器11にて、誤り訂正・検出符号の復号処理が行われる。さらに圧縮音声データは音声復号器12にて、その符号化レートに応じた音声復号処理がなされ、これにより音声データが再生される。そして音声データは、D/A変換器13でアナログの受話音声信号とされ、スピーカより拡声される。
【0017】
音声符号化器3およびチャネル復号器11から出力される圧縮音声データは、それぞれ録音用メモリ15へも与えられている。録音用メモリ15は、制御部19の制御の下にこれらの圧縮音声データを取り込んで記憶する。
【0018】
A/D変換器2から出力される音声データは、音声バッファ16へも与えられている。音声バッファ16は、制御部19の制御の下にこの音声データを取り込んで、一時的に保持する。
【0019】
キー入力部17は、ユーザによるさまざまな指示を受け付けるための多数のキースイッチが設けられている。キー入力部17は、これらのキースイッチの押下によるユーザ指示を入力し、入力内容を制御部19に対して通知する。
【0020】
表示部18は、例えばLCDを用いて構成される。表示部18は、制御部19の制御の下にユーザに提示するべき各種の画像を表示する。
【0021】
制御部19は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部19はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第1録音制御手段19aおよび第1留守番応答手段19bとして動作する。
【0022】
第1録音制御手段19aは、留守番応答のための応答メッセージを録音するための処理を行う。また第1留守番応答手段19bは、留守番応答のための音声送信処理を行う。
【0023】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0024】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部19は第1録音制御手段19aにより図2に示すような録音処理を実行する。
【0025】
制御部19はステップST1において、変数nを「1」に設定する。続いて制御部19はステップST2において、音声符号化器3の符号化レートとして第1レートを設定する。なおここでは、音声符号化器3が対応している符号化レートを、高いものから順に第1レート、第2レート…と称する。かくしてここでは、音声符号化器3は最も高い符号化レートで符号化を行う状態に設定される。
【0026】
この状態で制御部19はステップST3において、ユーザにより録音開始の指示がなされるのを待ち受ける。例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音開始が指示されたことを確認したならば、制御部19はステップST4において、録音用メモリ15および音声バッファ16への書き込みを開始する。かくしてこの状態では、ユーザが録音したいメッセージをマイクロホン1に向けて喋ることで、そのメッセージを示す第1レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと録音される。また上記のメッセージを示す音声データが音声バッファ16に保持される。
【0027】
このような録音状態で制御部19はステップST5において、ユーザにより録音終了の指示がなされるのを待ち受ける。そして、例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音終了が指示されたことを確認したならば、制御部19はステップST6において、録音用メモリ15および音声バッファ16への書き込みを停止する。
【0028】
続いて制御部19はステップST7において、変数nの値を1つ増加する。そして、制御部19はステップST8において、増加後の変数nが音声符号化器3が対応する符号化レートの種類数(レート数)を上回っているか否かを確認する。
【0029】
ここで、変数nがレート数以下であるならば、制御部19はステップST9において、音声符号化器3の符号化レートとして第nレートを設定する。変数nは1つ増加されているから、音声符号化器3がそれまでより1段階低い符号化レートで音声符号化を行う状態に変更されることになる。そしてこののちに制御部19はステップST10において、録音用メモリ15への書き込みを開始するとともに、音声バッファ16からの出力を開始する。
【0030】
かくして、音声バッファ16に保持されている音声データが、音声符号化器3により第n符号化レートで音声符号化され、これにより得られる圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋った上記のメッセージを示し、これまでとは別の符号化レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと符号化レートを変えて追加録音される。
【0031】
この状態で制御部19はステップST11において、音声バッファ16に保持されている全ての音声データの出力が終了するのを待ち受ける。そして出力が終了したことを確認したならば、制御部19はステップST7以降の処理を繰り返す。すなわち、ステップST8にて変数nがレート数を上回っていることが確認できるまで、符号化レートを1段階ずつ低く変更しながら、その符号化レートでユーザが喋った上記のメッセージを音声符号化して得られる圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。
【0032】
変数nがレート数を上回ったことをステップST8にて確認したならば、制御部19は録音処理を終了する。
【0033】
以上のように、全て同一のメッセージを示し、それぞれ符号化レートが異なる複数の圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。
【0034】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部19は留守番応答手段19bにより図3に示すような留守番応答処理を実行する。
【0035】
制御部19はステップST21において、通信網から指定される符号化レート(指定レート)を判定する。そして制御部19はステップST22において、ステップST21で判定した指定レートに対応する録音用メモリ15からチャネル符号化器4への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと転送された圧縮音声データが通信網へと送信されることになる。
【0036】
この状態で制御部19はステップST23およびステップST24において、符号化レートの変更が通信網より指定されるか、あるいは圧縮音声データの転送が終了するのを待ち受ける。ここで、符号化レートの変更が指定されたならば、制御部19はステップST25において、録音用メモリ15からチャネル符号化器4への転送の対象とする圧縮音声データを変更後の符号化レートに応じたものに変更する。こののち制御部19は、ステップST23およびステップST24の待ち受け状態に戻る。
【0037】
圧縮音声データの転送が終了したことをステップST24にて確認したならば、制御部19は留守番応答処理を終了する。
【0038】
かくしてこの第1実施形態によれば、応答メッセージの録音時には、まず図4に符号R1を付して示すような流れにより、A/D変換器2から出力されるリアルタイムの音声データが、音声符号化器3で第1レートで音声符号化され、これにより得られた第1レートの圧縮音声データD1が録音用メモリ15に記憶される。このとき、A/D変換器2から出力される音声データは、符号Sを付して示すような流れにより音声バッファ16に保持される。
【0039】
以降、符号R2,R3,R4に示すように、音声バッファ16に保持しておいた音声データが、音声符号化器3で第2、第3および第4レートで順次音声符号化され、これにより得られた第2、第3および第4レートの圧縮音声データD2,D3,D4が録音用メモリ15にそれぞれ記憶される。
【0040】
このようにして、録音用メモリ15には音声符号化器3が対応する全ての符号化レートのそれぞれの圧縮音声データが全て記憶されることになる。なお図4では、レート数が「4」である例を示している。
【0041】
そして、留守番応答の際には、通信網から第1レートが指定されているならば、符号P1で示すように、第1レートの圧縮音声データD1が送信される。通信網から第2レートが指定されているならば、符号P2で示すように、第2レートの圧縮音声データD2が送信される。通信網から第3レートが指定されているならば、符号P3で示すように、第3レートの圧縮音声データD3が送信される。通信網から第4レートが指定されているならば、符号P4で示すように、第4レートの圧縮音声データD4が送信される。
【0042】
従って第1実施形態によれば、いかなる符号化レートが指定される場合でも応答メッセージの送信を行うことが可能であり、マルチレートの通信方式で留守番応答を実現することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。なお、図5において図1と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0044】
図5に示すように第2実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、キー入力部17、表示部18、セレクタ20,21および制御部22を有してなる。
【0045】
すなわちこの第2実施形態の携帯電話機は、前述の第1実施形態の携帯電話機における音声バッファ16を除くとともに、セレクタ20,21を新たに設け、さらに制御部19に代えて制御部22を設けてなる。
【0046】
セレクタ20へは、音声復号器12から出力される音声データが入力される。セレクタ20は制御部22の制御の下に、入力される音声データをD/A変換器13およびセレクタ21のいずれかに与える。
【0047】
セレクタ21へは、A/D変換器2から出力される音声データと、セレクタ20の出力とが入力されている。セレクタ21は制御部22の制御の下に、これらの2つの入力のいずれかを音声符号化器3へと与える。
【0048】
制御部22は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部22はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第2録音制御手段22a、録音レート受付手段22b、第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dとして動作する。
【0049】
第2録音制御手段22aは、留守番応答のための応答メッセージを録音するための処理を行う。録音レート受付手段22bは、第2録音制御手段22aが応答メッセージの録音のために録音用メモリ15へと書き込む圧縮音声データの符号化レートに関するユーザ指定を受け付ける。第2留守番応答手段22cは、留守番応答のための音声送信処理を行う。そして再生方法判定手段22dは、第2留守番応答手段22cが留守番応答のために送信する圧縮音声データの再生方法を判定する。
【0050】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0051】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部22は第2録音制御手段22aおよび録音レート受付手段22bにより図6に示すような録音処理を実行する。
【0052】
制御部22はステップST31において、応答メッセージの録音のために録音用メモリ15へと書き込む圧縮音声データの符号化レートのユーザ指定を受け付ける。そして制御部22はステップST32において、上記指定された符号化レートを音声符号化器3に設定する。かくして、音声符号化器3はユーザにより指定された符号化レートで符号化を行う状態に設定される。
【0053】
この状態で制御部22はステップST33において、ユーザにより録音開始の指示がなされるのを待ち受ける。例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音開始が指示されたことを確認したならば、制御部22はステップST34において、録音用メモリ15への書き込みを開始する。かくしてこの状態では、ユーザが録音したいメッセージをマイクロホン1に向けて喋ることで、そのメッセージを示すユーザ指定の符号化レートの圧縮音声データが録音用メモリ15に記憶される。すなわち、ユーザが喋ったメッセージが応答メッセージとして録音用メモリ15へと録音される。
【0054】
このような録音状態で制御部22はステップST35において、ユーザにより録音終了の指示がなされるのを待ち受ける。そして、例えばキー入力部17での所定のキーの押下により録音終了が指示されたことを確認したならば、制御部22はステップST36において、録音用メモリ15への書き込みを停止する。そしてこれをもって、制御部22は録音処理を終了する。
【0055】
以上のように、ユーザが喋った応答メッセージを示し、ユーザにより指定された符号化レートの圧縮音声データが1つのみ録音用メモリ15に記憶される。
【0056】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部22は第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dにより図7に示すような留守番応答処理を実行する。
【0057】
制御部22はステップST41において、通信網から指定される符号化レート(指定レート)を判定する。そして制御部22はステップST42において、判定した指定レートを音声符号化器3に設定する。また制御部22はステップST43において、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レート(保存レート)を音声復号器12に設定する。さらに制御部22は、セレクタ20およびセレクタ21を、お互いを選択する側にセットする。これにより、音声復号器12で再生された音声データが音声符号化器3へと戻されるループが形成される。
【0058】
このように各部の状態をセットしたのちに、制御部22はステップST45において、ステップST41で判定した指定レートと、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レートとが一致するか否かを確認する。
【0059】
もし両レートが一致するのであれば、制御部22はステップST46において、録音用メモリ15からチャネル符号化器4への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15からチャネル符号化器4へと転送された圧縮音声データが通信網へと送信されることになり、応答メッセージの再生が行われる。
【0060】
しかしながら、両レートが一致しないことをステップST45にて確認したならば、制御部22はステップST47において、録音用メモリ15から音声復号器12への圧縮音声データの転送を開始する。この状態では、録音用メモリ15から出力される圧縮音声データは、音声復号器12で一旦復号される。そしてこれにより得られた音声データは、セレクタ20およびセレクタ21を介して音声符号化器3に与えられ、指定レートで再度の音声符号化がなされる。これにより音声符号化器3で得られた指定レートの圧縮音声データが通信網へと送信されることになる。
【0061】
ステップST47またはステップST46にて圧縮音声データの転送を開始したのちに、制御部22はステップST48およびステップST49において、符号化レートの変更が通信網より指定されるか、あるいは圧縮音声データの転送が終了するのを待ち受ける。ここで、符号化レートの変更が指定されたならば、制御部22はステップST50において、新たな指定レートと、録音用メモリ15に記憶されている圧縮音声データの符号化レートとが一致するか否かを確認する。
【0062】
もし、両レートが一致することを確認したならば、制御部22はステップST51において、録音用メモリ15からの圧縮音声データの転送先をチャネル符号化器4に変更する。そしてこののちに制御部22は、ステップST48およびステップST49の待ち受け状態に戻る。
【0063】
しかしながら、両レートが一致しないことをステップST50にて確認したならば、制御部22はステップST52において、新たな指定レートを音声符号化器3に設定する。さらに制御部22はステップST53において、録音用メモリ15からの圧縮音声データの転送先を音声復号器12とする。そしてこののちに制御部22は、ステップST48およびステップST49の待ち受け状態に戻る。
【0064】
圧縮音声データの転送が終了したことをステップST49にて確認したならば、制御部22は留守番応答処理を終了する。
【0065】
かくしてこの第2実施形態によれば、応答メッセージの録音時には、まず図8に符号R11を付して示すような流れにより、A/D変換器2から出力されるリアルタイムの音声データが、音声符号化器3でユーザが指定する符号化レートで音声符号化され、これにより得られた圧縮音声データD11が録音用メモリ15に記憶される。
【0066】
このようにして、録音用メモリ15にはユーザが指定した符号化レートの圧縮音声データのみが記憶されることになる。
【0067】
そして、留守番応答の際には、通信網から指定される符号化レートと圧縮音声データD11の符号化レートとが同一であるならば、符号P11で示すように、録音用メモリ15に記憶された圧縮音声データD11がそのまま送信される。
【0068】
しかしながら、通信網から指定される符号化レートと圧縮音声データD11の符号化レートとが同一ではないならば、符号P12で示すように、録音用メモリ15に記憶された圧縮音声データが音声復号器12で一旦復号されたのち、音声符号化器3により指定レートで音声符号化された上で送信される。
【0069】
従って第2実施形態によれば、いかなる符号化レートが指定される場合でも応答メッセージの送信を行うことが可能であり、マルチレートの通信方式で留守番応答を実現することが可能となる。
【0070】
しかも第2実施形態によれば、録音用メモリ15には1つの符号化レートの圧縮音声データD11のみを格納するので、録音用メモリ15の容量を有効に利用することが可能である。
【0071】
また第2実施形態によれば、圧縮音声データD11の符号化レートはユーザの指定に従う。従って、圧縮音声データD11の符号化レートを低くして圧縮音声データD11による録音用メモリ15の容量消費を小さく抑えたり、あるいは圧縮音声データD11の符号化レートを高くして高音質な応答メッセージの再生を可能とするといった様々な運用状態をユーザニーズに応じて柔軟にとることが可能となる。
【0072】
(第3の実施形態)
図9は本発明の第3実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。なお、図9において図1および図5と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0073】
図9に示すように第3実施形態の携帯電話機は、マイクロホン1、A/D変換器2、音声符号化器3、チャネル符号化器4、インタリーバ5、変調部6、無線部7、アンテナ8、復調部9、デインタリーバ10、チャネル復号器11、音声復号器12、D/A変換器13、スピーカ14、録音用メモリ15、音声バッファ16、キー入力部17、表示部18、セレクタ20,21および制御部22を有してなる。
【0074】
すなわちこの第3実施形態の携帯電話機は、前述の第1実施形態の携帯電話機に加えて、前述の第2実施形態と同様にセレクタ20,21を新たに設けるとともに、制御部19に代えて制御部23を設けてなる。
【0075】
制御部23は、例えばプロセッサを主体としてなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制御部23はソフトウェア処理を実行することで、例えば音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一般的な機能を実現するための制御手段としての他に、第1録音制御手段19a、第1留守番応答手段19b、第2録音制御手段22a、録音レート受付手段22b、第2留守番応答手段22c、再生方法判定手段22d、録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bとして動作する。
【0076】
すなわち制御部23は、第1実施形態における制御部19および第2実施形態における制御部22が有する機能をそれぞれ備えるとともに、さらに録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bが追加されている。
【0077】
録音モード制御手段23aは、ユーザにより指定された録音モードに応じた録音処理および留守番応答処理を行うべく制御を行う。また録音モード受付手段23bは、応答メッセージの録音時に、第1モードおよび第2モードのいずれの録音モードを使用するかのユーザの指定を受け付ける。
【0078】
次に以上のように構成された携帯電話機の動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここでは、留守番応答機能に関する動作につき詳細に説明する。
【0079】
ユーザが留守番応答のための応答メッセージの録音を要求したならば、制御部23は録音モード制御手段23aおよび録音モード受付手段23bにより図10に示すような録音制御を実行する。
【0080】
制御部23はステップST61において、録音モードのユーザ指定を受け付ける。そして制御部23はステップST62において、上記指定された録音モードが第1モードであるか否かを確認する。
【0081】
ここで第1モードがユーザにより指定されたことを確認したならば、制御部23はステップST63において録音モードとして第1モードを設定する。この上で制御部23はステップST64において、第1録音処理を実行する。第1録音処理は、前述の第1実施形態における録音処理であり、第1録音制御手段19aによりなされる。そしてこの第1録音処理が完了したならば、制御部23は録音制御を終了する。
【0082】
これに対して、ユーザにより指定されたのが第1モードではないことをステップST62で確認したならば、制御部23はステップST65において録音モードとして第2モードを設定する。この上で制御部23はステップST66において、第2録音処理を実行する。第2録音処理は、前述の第2実施形態における録音処理であり、第2録音制御手段22aおよび録音レート受付手段22によりなされる。そしてこの第2録音処理が完了したならば、制御部23は録音制御を終了する。
【0083】
さて、留守番モードが設定されている状態で着信が発生した際には、制御部23は録音モード制御手段23aにより図11に示すような留守番応答処理を実行する。
【0084】
制御部23はステップST71において、録音モードとして第1モードが設定されているか否かを確認する。そして第1モードが設定されていることを確認したならば、制御部23はステップST72において、第1留守番応答処理を実行する。この第1留守番応答処理は、前述の第1実施形態における留守番応答処理であり、第1留守番応答手段19bによりなされる。そしてこの第1留守番応答処理が完了したならば、制御部23は留守番応答制御を終了する。
【0085】
これに対して、設定されているのが第1モードではないことをステップST71にて確認したならば、制御部23はステップST73において、第2留守番応答処理を実行する。この第2留守番応答処理は、前述の第2実施形態における留守番応答処理であり、第2留守番応答手段22cおよび再生方法判定手段22dによりなされる。そしてこの第2留守番応答処理が完了したならば、制御部23は留守番応答制御を終了する。
【0086】
以上のように第3実施形態によれば、前述の第1実施形態および第2実施形態の両形態がユーザの指定に応じて選択され、その選択された形態で留守番電話機能が実行される。従って、ユーザは2つの形態の留守番電話機能を任意に選んで使用することが可能である。例えば、第2実施形態では、記憶しておく圧縮音声データの量が第1実施形態よりも小さくなるので、録音用メモリ15の有効利用を図ることができる。そこで、録音用メモリ15の有効利用を図ることを重視するユーザは、第2モードを指定することで上記の要件を満たすことができる。逆に第2実施形態では、復号や符号化が繰り返し行われることから、第1実施形態に比べて音声品質が低下してしまう。また第2実施形態では、留守番応答の際に音声復号器12および音声符号化器3を動作させる必要があるために、第1実施形態に比べて電力消費が大きくなる。そこで、応答メッセージの品質やバッテリの持続時間を重視するユーザは、第1モードを指定することで上記の要件を満たすことができる。
【0087】
すなわちこの第3実施形態によれば、ユーザニーズに応じて柔軟な運用が可能となる。
【0088】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば、第2実施形態では、録音の際の音声符号化の符号化レートはユーザの指定を受けるようにはせず固定としても良い。
【0089】
また第2実施形態では、録音用メモリ15に複数の符号化レートの圧縮音声データを記憶することとしても良い。
【0090】
また、録音用メモリ15に記憶してある圧縮音声データの送信は、留守番応答のためには限らず、任意の目的であって良い。従って、録音メモリ15に記憶しておく圧縮音声データも応答メッセージを示すものには限らず、その内容は任意であって良い。
【0091】
また本発明は、携帯電話機とは異なる種類の移動通信端末にも適用が可能である。
【0092】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0093】
【発明の効果】
第1の本発明によれば、録音時には、録音対象となる音声データを複数の符号化レートのそれぞれで圧縮符号化して得られる複数の圧縮音声データの全てを記憶手段に記憶させる。そして、録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている複数の圧縮音声データのうちで通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを通信網へと送信する。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができ、この結果、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末となる。
【0094】
第2の本発明によれば、録音時には、録音対象となる音声データを所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データのみを記憶手段に記憶する。そして録音済みの音声を通信網へと送信する際には、記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致するならば、記憶手段に記憶されている圧縮音声データを通信網へと送信する。記憶手段に記憶されている圧縮音声データの符号化レートと通信網から通知される符号化レートとが一致しないならば、記憶手段に記憶されていて圧縮音声データを復号するとともに、さらにこれにより得られる音声データを通信網から指定される符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データを通信網へと送信する。従って、録音済みの音声を通信網へと送信する際に如何なる符号化レートが通信網から指定される場合でも、その指定された符号化レートの圧縮音声データを送信することができ、この結果、マルチレートの音声符号化方式に対応していながら、録音音声の送信を行うことができる移動通信端末となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態における録音処理のフローチャート。
【図3】本発明の第1実施形態における留守番応答処理のフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態におけるデータの流れを模式的に示す図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態における録音処理のフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態における留守番応答処理のフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態におけるデータの流れを模式的に示す図。
【図9】本発明の第3実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第3実施形態における録音制御のフローチャート。
【図11】本発明の第2実施形態における留守番応答制御のフローチャート。
【符号の説明】
1…マイクロホン
2…A/D変換器
3…音声符号化器
4…チャネル符号化器
5…インタリーバ
6…変調部
7…無線部
8…アンテナ
9…復調部
10…デインタリーバ
11…チャネル復号器
12…音声復号器
13…D/A変換器
14…スピーカ
15…録音用メモリ
16…音声バッファ
17…キー入力部
18…表示部
19,22,23…制御部
19a…第1録音制御手段
19b…第1留守番応答手段
22a…録音制御手段
22b…録音レート受付手段
22c…留守番応答手段
22d…再生方法判定手段
23a…録音モード制御手段
23b…録音モード受付手段
20,21…セレクタ
Claims (7)
- 音声データを複数の符号化レートで圧縮符号化又は復号する機能を備え、基地局を介して音声通信を行う移動通信端末において、
圧縮音声データを記憶する記憶手段と、
音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、
前記符号化手段により得られる複数の圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、
前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する複数の圧縮音声データのうち、基地局から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記基地局へと送信する送信手段とを具備した移動通信端末。 - 音声データを複数の符号化レートで圧縮符号化又は復号する機能を備え、基地局を介して音声通信を行う移動通信端末において、
圧縮音声データを記憶する記憶手段と、
音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、
前記符号化手段により所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、
前記圧縮音声データを前記音声データへと復号する復号手段と、
前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データの符号化レートと基地局から通知される符号化レートとが一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により両符号化レートの一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応し、かつ前記基地局から通知される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記基地局へと送信し、また前記判定手段により両符号化レートの不一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データを前記復号手段により復号させ、さらにこれにより得られる音声データを前記基地局から指定される符号化レートで前記符号化手段に圧縮符号化させて得られる圧縮音声データを前記基地局へと送信する送信手段とを具備した移動通信端末。 - 音声データを複数の符号化レートで圧縮符号化又は復号する機能を備え、基地局を介して音声通信を行う移動通信端末において、
圧縮音声データを記憶する記憶手段と、
音声データを複数の符号化レートでそれぞれ圧縮符号化することで複数の圧縮音声データに変換する符号化手段と、
前記圧縮音声データを前記音声データへと復号する復号手段と、
前記符号化手段により得られる複数の圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる第1録音制御手段と、
前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する複数の圧縮音声データのうち、基地局から指定される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記基地局へと送信する第1送信手段と、
前記符号化手段により所定符号化レートで圧縮符号化して得られる圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる第2録音制御手段と、
前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データの符号化レートと前記基地局から通知される符号化レートとが一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により両符号化レートの一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応し、かつ前記基地局から通知される符号化レートで圧縮符号化されている圧縮音声データを前記基地局へと送信し、また前記判定手段により両符号化レートの不一致が判定された場合には前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データを前記復号手段により復号させ、さらにこれにより得られる音声データを前記基地局から指定される符号化レートで前記符号化手段に圧縮符号化させて得られる圧縮音声データを前記基地局へと送信する第2送信手段と、
指定された録音モードに応じて前記第1録音制御手段および前記第1送信手段、或いは前記第2録音制御手段および前記第2送信手段を有効とする録音モード制御手段とを具備した移動通信端末。 - ユーザによる符号化レートの指定を受け付けるレート受付手段を備え、
このレート受付手段により受け付けられた指定が示す符号化レートを前記所定符号化レートとする請求項2または請求項3に記載の移動通信端末。 - ユーザによる録音モードの指定を受け付けるモード受付手段を備え、
前記録音モード制御手段は、このモード受付手段により受け付けられた指定が録音モードとして第1モードを指定する場合には前記第1録音制御手段および前記第1送信手段を有効とし、また前記指定が録音モードとして第2モードを指定する場合には前記第2録音制御手段および前記第2送信手段を有効とする請求項3に記載の移動通信端末。 - 前記所定符号化レートは1つのみとする請求項2または請求項3に記載の移動通信端末。
- 音声データを複数の符号化レートで圧縮符号化又は復号する機能を備え、基地局を介して音声通信を行う移動通信端末において、
圧縮音声データを記憶する記憶手段と、
音声データを複数の符号化レートのうちの一つで圧縮符号化して圧縮音声データに変換する符号化手段と、
音声データから前記符号化手段により得られる圧縮音声データを前記記憶手段に記憶させる録音制御手段と、
前記記憶手段に記憶されていて送信対象となる音声に対応する圧縮音声データを前記圧縮符号化時の符号化レートで復号し、前記複数の符号化レートのうちで基地局から指定される符号化レートで再度圧縮符号化して圧縮音声データに変換し、この圧縮音声データを前記基地局へと送信する送信手段とを具備した移動通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002281831A JP2004120431A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 移動通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002281831A JP2004120431A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 移動通信端末 |
Publications (1)
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JP2002281831A Pending JP2004120431A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 移動通信端末 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011142446A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Nec Corp | コンテンツ共有システム,コンテンツ共有方法及びプログラム |
CN105338168A (zh) * | 2014-08-11 | 2016-02-17 | 中兴通讯股份有限公司 | 语音播放的方法及装置 |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002281831A patent/JP2004120431A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011142446A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Nec Corp | コンテンツ共有システム,コンテンツ共有方法及びプログラム |
CN105338168A (zh) * | 2014-08-11 | 2016-02-17 | 中兴通讯股份有限公司 | 语音播放的方法及装置 |
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