JP2004120367A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メモリカードに記録した動画データを記録ディスクに書き込むときには、保存する領域及びその領域をMPEG−2で圧縮するときの符号化ビットレートを設定する。また、非選択領域の動画データを保存したいときには、その符号化ビットレートを設定する(ステップ100、102、116)。これにより、記憶ディスクの空き容量を検出して、選択した領域の符号化ビットレートが低くなるのを抑えながら、記録ディスクの空き領域に収まるように符号化ビットレートを設定して、記録ディスクに書き込む(ステップ120、122、114)。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影によってCCD等の撮像デバイスに結像される被写体像のデジタル画像データを生成して、可搬式の記憶メディアに記憶するデジタルカメラに関する。詳細には、被写体像の静止画撮影に加えて動画撮影の可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラでは、高画質化と共に、記憶容量の増加(大容量化)が進んでいる。また、デジタルカメラでは、記憶容量の増加に伴って、動画撮影の可能となっているもの普及しており、また、動画の撮影時間も、以前は、数十秒程度であったものが、次第に長くなっている。
【0003】
一方、動画撮影を目的とするビデオカメラ等では、従来、磁気テープを使用して、アナログ信号を磁気テープに記録するようにしていたが、近年の信号処理の進歩に伴って、動画像をデジタル信号に変換して記録するのが一般化している。
【0004】
また、近年の記録媒体としては、CD(Compact Disk)等に加えてDVD(Digital Versatile Disk)が普及しつつある。このDVDは、1GB以上の記憶容量があり、音声や画像は勿論、長時間の動画の記録が可能となっている。
【0005】
このようなDVDには、記録されている画像の再生専用となるDVD−ROMのみならず、DVD−R、DVD+R、DVD+RW、DVD−RW、DVD−RAM等の動画の書込み可能な記憶媒体や、これらの記録媒体に動画等の記録を行うための記録装置も商品化されている。
【0006】
一般に、CD等に動画を記録するときのデータ圧縮方式には、MPEG(Moving Picture Experts Group)−1が用いられているが、DVDへの動画の記録には、圧縮率が高く高画質で記録可能なMPEG−2が用いられる。
【0007】
このMPEG−2方式は、データ圧縮を行うときの符号化ビットレートに自由度があり、動画圧縮を行うときのビットレートを変更できるようになっており、デジタルカメラ上で、このようなMPEG−2方式のデータ圧縮(エンコード)を行うことにより、より長時間の動画撮影を可能とすることができ、特に高画質の静止画像を撮影可能なデジタルカメラの商品価値をさらに向上させることができる。
【0008】
ところで、デジタルカメラで撮影した動画を高画質で再生可能とするためには、データ量が膨大となる。また、デジタルカメラで使用されている記憶メディアは、CDやDVD等の記録媒体に比べて高価であるため、記憶容量の大きい記憶メディアを、さらに複数枚持つことは、デジタルカメラを使用する上で大きな負担となる。
【0009】
このために、例えば、デジタルカメラの記憶メディアに記録した動画データをCDやDVD等の比較的安価な記録媒体に書き込んで、記憶メディアに新たな静止画や動画を記録(撮影)可能となるようにする方法が考えられるが、動画データは、容量が大きく、記録媒体の空き容量が不足しているために書込みが困難となることがある。
【0010】
ここから、動画データから保存する範囲を選択して、選択範囲のみを記録媒体に記録することが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタルカメラの記録メディアから他の記録媒体に書き込むときに、書込み範囲を選択するようにした場合、選択範囲を外れた画像は、撮影していたにもかかわらず見ることができなくなってしまうという問題が生じる。
【0012】
また、必要となる(見たくなる)画像の動画データが消去されてしまうのを防止するためには、保存する動画データを慎重に選択する必要があり、このために、動画データの選択に時間がかかってしまう。
【0013】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、記録メディアに記録した動画データ等を、他の記録媒体に書き込んで、記録メディアに新たな動画や静止画を記録できるようにするときに、高画質での画像撮影が可能であっても、撮影画像を効率的に記録媒体に書き込むことができるデジタルカメラを提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、撮像デバイスに結像される被写体像に応じた電気信号をデジタル画像データに変換し、静止画像として保存可能であると共に、前記被写体像に応じた動画像を動画データとして保存可能なデジタルスチルカメラであって、前記撮影画像の動画データを記憶可能な記憶手段と、動画データを圧縮処理するときに符号化ビットレートを可変可能な圧縮形式を含み、前記記憶手段に記憶する画像データに所定の圧縮処理を施すと共に、記録手段に記録した動画データの伸張処理ないし符号化ビットレートを変更した圧縮処理を行う圧縮伸張手段と、動画データを記録媒体に書き込む書込み手段が接続されることにより、該書込み手段へ前記記憶手段に記録されている動画データを出力する出力手段と、前記記憶手段に記憶されている動画データから前記記録媒体に記録する動画データを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された動画データを所定の符号化ビットレートで前記出力手段から出力すると共に、非選択の動画データを選択された動画データの符号化ビットレートより低い符号化ビットレートに変換して出力手段から出力可能とする出力制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、記憶手段に記憶した動画データを選択手段によって選択して出力手段から、出力手段に接続している書込み手段へ出力して、可搬式の記録媒体に記録する。
【0016】
このとき、出力制御手段は、選択された動画データを、圧縮伸張手段によって所定の符号化ビットレートに変換すると共に、非選択の動画データを選択された動画データよりも低い符号化ビットレートで変換して、出力手段から出力する。
【0017】
これにより、長時間の動画データであっても、総データ量を抑えて記録媒体に書き込むことができ、撮影したにもかかわらず、動画データを消さなければならないことになるのを抑えることができる。特に、記憶手段の容量よりも記録媒体の容量や空き容量が少ない場合、保存する動画データを選択する必要があるが、このときにも、非選択の動画データを消してしまわなければならない事態が生じてしまうのを抑えることができる。
【0018】
また、非選択の動画データも、低い符号化ビットレートで記録媒体に記録するので、記録媒体に記録する動画データの選択時間を短くすることが可能となる。すなわち、記録する動画データを選択するときに、迷いが少なくなるために、選択時間が短くなる。
【0019】
このような本発明では、前記選択手段による前記非選択の動画データを出力するか否かを設定する出力設定手段を含み、前記出力制御手段が前記出力設定手段の設定に基づいて前記非選択の動画データを出力することが好ましい。
【0020】
これにより、消去しても惜しくない動画データを保存してしまうことにより、記録媒体に大きな領域を占めてしまうのを防止できる。すなわち、非選択の動画データを、不必要に記録媒体に保存するのを抑えることができる。
【0021】
また、本発明は、前記圧縮伸張手段によって圧縮処理を行うときの符号化ビットレートを設定する設定手段を含み、前記選択手段によって選択された動画データを前記出力手段から出力するときに、前記圧縮伸張手段が前記設定手段によって設定された符号化ビットレートに変換することがより好ましい。
【0022】
本発明は、前記出力制御手段が、前記非選択の動画データを、前記記録媒体の空き容量に応じて設定した符号化ビットレートに応じて、前記圧縮伸張手段による変換処理を行うことを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、記録媒体の空き容量に合わせて、符号化ビットレートを設定する。これにより、選択した動画データのみならず、非選択の動画データも、記録媒体の空き容量に合わせて確実に保存することができる。
【0024】
また、本発明は、前記出力手段から出力される動画データの総量が予め設定している制限値を越えることを許可するか否か選択する総量制限手段を含み、前記制限値に制限されたときに、前記非選択の画像データを低い符号化ビットレートに変換して出力することを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、予め設定した制限値に収まるように符号化ビットレートを設定して、選択された動画データのみならず、非選択の動画データも保存するようにしており、これにより、記録媒体に保存する動画データの総量を抑えることができる。
【0026】
このように、本発明では、符号化ビットレートの可変可能な圧縮伸張手段を用いることにより、記録媒体に占める容量を抑えて、選択した動画データを高画質で再生可能となるように保存すると共に、少なくとも、非選択の動画データの内容が確認できるように記録媒体に保存できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用されるデジタルカメラ(デジタルカメラ10)の一例を示している。
【0028】
デジタルカメラ10は、撮像デバイスとしてCCD(Charge Coupled Device)12が設けられており、このCCD12に被写体像を結像させるレンズ等を含んで形成されている光学ユニット14を備えている。CCD12は、二次元配列された図示しない多数の光電変換素子を備えており、光学ユニット14を介してCCD12に結像される被写体像に応じて、個々の光電変換素子に蓄積された電荷に応じた電気信号を出力する。
【0029】
デジタルカメラ10では、このCCD12から出力される電気信号に基づいて、被写体像のデジタル画像データを生成する。なお、撮像デバイスとしては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を用いることもできる。
【0030】
デジタルカメラ10には、信号処理部16、A/Dコンバータ(A/D)18、バッファメモリ20及びタイミングジェネレータ(TG)22が設けられている。
【0031】
タイミングジェネレータ22は、所定のタイミングでCCD12に設けられている図示しない垂直・水平ドライバを駆動することにより、CCD12から各画素ごとの電気信号を出力させると共に、信号処理部16及びA/Dコンバータ18の動作タイミングを制御する。
【0032】
これにより、CCD12から出力される電気信号は、信号処理部16で、相関二重サンプリング処理が施されることによりノイズ除去が図られると共に、CCD12におけるR、G、Bの各色の感度調整、光源種に応じたデジタルゲインをかけることによるホワイトバランス調整(AWB調整)、ガンマ処理及びシャープネス処理が施された後、各画素毎のR、G、Bの各色の信号として、A/Dコンバータ18に入力される。
【0033】
A/Dコンバータ18は、各画素ごとのR、G、Bの各色の信号をデジタル信号に変換して出力する。これにより、被写体像に応じた8ビットのデジタル画像データがバッファメモリ20に格納される。
【0034】
また、デジタルカメラ10には、測光、焦点距離を調整する撮影CPU24が設けられている。この撮影CPU24は、CCD12によって撮影された被写体像(バッファメモリ20に格納されたデジタル画像データ)に基づいて設定される露光時間、絞り値等に応じて、図示しないドライバを介して光学ユニット14に含まれるシャッタ及び絞りを駆動するシャッタ・アイリスモータドライバを制御する。
【0035】
なお、撮影CPU24には、充電・発光制御部26を介してストロボ28が接続しており、CCD12に結像される被写体像を撮影するときのストロボ28の発光を合わせて制御している。
【0036】
一方、デジタルカメラ10には、メインCPU30、YC処理部32及び各種のパラーメータやプログラムを記憶しているEEPROM34が設けられ、これらがバッファメモリ20及び撮影CPU24と共にバス(システムバス)36に接続している。
【0037】
光学ユニット14は、CCD12に被写体像を結像するときの焦点調整を行う焦点調整モータ及びズームモータを備えており(何れも図示省略)、メインCPU30は、撮影CPU24を介してCCD12を用いた被写体像の撮像と共に、デジタルカメラ10の全体の動作を制御する。
【0038】
光学ユニット14は、複数枚のレンズによって焦点距離の変更が可能なズームレンズが形成され、レンズ駆動機構のズームモータ及び焦点調整モータが撮影CPU24を介してメインCPU30から入力される駆動信号によって駆動されることにより、倍率(光学ズーム倍率)変更及び焦点調整がなされる。
【0039】
また、図2に示すように、デジタルカメラ10には、デジタルカメラ10の電源スイッチ(図示省略)と共に、シャッタスイッチ38、メニュースイッチ(MENU/OK)40、上下左右の矢印(三角マーク)キーによって形成される選択キー42等の各種のスイッチ(図2では一部を図示)を備えている。
【0040】
図1に示すように、メインCPU30には、これらのスイッチによって形成される操作キー44が、図示しないインターフェイスを介して接続しており、これにより、メインCPU30は、各種スイッチの操作状態の把握が可能となっている。
【0041】
メインCPU30は、撮影CPU24を制御することによりTG22からタイミング信号を出力して、CCD12に結像される被写体像に応じた電気信号を読み込み、この電気信号に基づいて生成したデジタル画像データをバッファメモリ20に格納する。
【0042】
なお、CCD12には、シャッタゲートを介してシャッタドレインが設けられた一般的構成となっており、シャッタゲートをシャッタパルスによって駆動することにより、CCD12に結像された被写体像に応じて各光電変換素子に蓄積された電荷に応じた電気信号を出力する。すなわち、CCD12は、シャッタゲートパルスによって各光電変換素子に蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタスピード)が制御される所謂電子シャッタ機能を備えている。
【0043】
また、メインCPU30は、バッファメモリ20に格納したデジタル画像データに基づいて、AF制御、AE制御及びAWB調整が行われるようにしている。すなわち、メインCPU30は、CCD12による撮像によって得られる画像のコントラストが最大となるように焦点調整モータを駆動することにより焦点調整のための合焦制御を行う。
【0044】
AE制御には、1フレームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて露光制御値として、絞り値と、シャッタスピードを決定し、撮影CPU24を介して光学ユニット14内のシャッタ・アイリスモータを駆動する。
【0045】
また、AWB調整は、被写体輝度(撮影EV)と、R/G、B/Gといった色情報を用いて光源種を判別し、光源の色温度にかかわらず白い被写体が白く色再現されるようにホワイトバランスを調整するためのデジタルゲインを設定する。
【0046】
これにより、デジタルカメラでは、被写体をフォーカスフレーム内に配置することにより、ピント合わせが自動的になされると共に、最適露出及びAWB調整が行われる。
【0047】
デジタルカメラ10では、静止画を撮影するときに、シャッタスイッチ38を半押しすることにより、上記動作を複数回繰返し、ピント調整を行うと共に、絞り値及びシャッタスピード、デジタルゲインを決定する。この状態(シャッタスイッチ38の半押し状態)から、シャッタスイッチ38をさらに押下して全押し状態とすることにより、先に決定した絞り値に基づいて、シャッタ・アイリスモータを駆動し、さらに、シャッタスピードの決定値に基づいて、シャッタ・アイリスモータを駆動し、被写体像に応じたデジタル画像データを得る。
【0048】
YC処理部32は、バッファメモリ20に格納されたデジタル画像データを読み出して、このデジタル画像データに対して所定の画像処理を施す。このときに、YC処理部32では、デジタル画像データに対してYC信号処理を施すことにより、輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cbを生成し(以下「YC信号」とする)、このYC信号を、図示しないVRAM(Video RAM)に格納する。
【0049】
一方、デジタルカメラ10は、CCD12に結像されている被写体像、CCD12による撮影によって得られる被写体像や各種の情報等表示するLCD46を備えており、このLCD46が、LCDドライバ48及び信号変換部50を介して、バス36に接続している。
【0050】
信号変換部50は、YC処理部32で生成されたYC信号等を、LCD46での画像表示用のRGB信号(例えばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換する。これにより、LCD46には、デジタル画像データに応じた画像や各種の情報が表示される。
【0051】
また、デジタルカメラ10には、出力コネクタ52が設けられており、この出力コネクタ52にモニタやTVを接続することにより、LCD46に表示する撮影画像を、モニタやTVに表示することができる。
【0052】
なお、CCD12に結像される被写体像を表示するエレクトリック・ビューファインダ(EVF)が設けられているときには、各種の情報や被写体像をLCD46とEVFとの何れに表示するかを切換える切換えスイッチを用いて、切換えることができる。
【0053】
また、デジタルカメラ10には、操作表示を行うLCD54が設けられており、このLCD52が図示しないインターフェイスを介して、メインCPU30に接続しており、これにより、LCD54に各種の撮影情報が表示される。
【0054】
ところで、デジタルカメラ10には、圧縮・伸張部56が設けられており、この圧縮伸張部56が、バス36に接続している。また、この圧縮・伸張部56には、インターフェイス(I/F)58を介して可搬式の記憶メディアであるメモリカード60が、記憶手段として装着されるようになっている。
【0055】
このメモリカード60としては、スマートメディア、ICカード、CD−R、CD−RWなどの可搬型の記憶メディア(記憶媒体)の適用が可能となっており、デジタルカメラ10には、適用する記憶メディアに応じたI/F58が設けられている。
【0056】
メインCPU30は、YC処理を施したデジタル画像データに対して、圧縮・伸張部56で所定の圧縮処理を施して、メモリーカード60に記録する。また、メインCPU30は、メモリカード60に記憶されているデジタル画像データを読み出すときに、圧縮・伸張部56で伸張処理を施す。これにより、メモリカード60に記憶しているデジタル画像データに応じた画像を、LCD46等に表示可能となるようにしている。
【0057】
一方、デジタルカメラ10では、静止画撮影に加えて、動画撮影が可能となっている。すなわち、デジタルカメラ10には、メモリカード60等に記録しているデジタル画像データ等を、LCD46に表示する再生モードと、静止画撮影を行う静止画撮影モードと、動画撮影を行う動画撮影モードと、の何れかに切換えて使用可能となっている。なお、デジタルカメラ10としては、動画撮影中に静止画撮影が可能な動画/静止画撮影モードを備えたものであっても良い。
【0058】
静止画撮影モードでは、1回のシャッタスイッチ38の操作によって、1シーンの被写体像を得る。このとき、メインCPU30では、シャッタスピード及び絞り値等を最適に制御して、CCD12の画素数に応じた高解像度の得ることができる。なお、静止画撮影モードには、連写モードが含まれ、この連写モードでは、シャッタスイッチ38を押下しつづけることにより、複数シーンの静止画撮影(連写)が可能となっている。
【0059】
これに対して、動画撮影モードでは、例えば1秒間に10フレーム分の被写体像が得られるシャッタスピード、絞り値等が設定され、シャッタスイッチ38が押下されてから、次にシャッタスイッチ38が押下されるまでの間のフレームが連続するようにデジタル画像データが生成される。
【0060】
圧縮・伸張部56は、1チップのLSI(Large Scale Integrated circuit)を用いるなどして形成されており、静止画撮影を行った時に、この静止画のデジタル画像データをJPEG(Joint Photographic Coding Expert Group)等の圧縮方式を用いて、圧縮処理を行う。
【0061】
また、圧縮・伸張部56では、動画撮影により得られるデジタル画像データを、MotionJPEGや符号化ビットレートが1Mbps程度で従来から使用されているMPEG(Moving Picture Expert Group)−1に加えて、符号化ビットレートが4Mbps〜数十Mbpsの間で可変可能で動画像を高品質で再現可能なMPEG−2の圧縮方式を用いて圧縮処理を行う。なお、圧縮・伸張部56としては、これらに加えて、各種の通信に用いられるMPEG−4等による圧縮及び伸張処理が可能となるものであっても良い。
【0062】
なお、以下では、静止画のデジタル画像データを静止画データ、動画のデジタル画像データを動画データ(動画ファイルを含む)として説明する。また、以下では、説明を省略するが、動画データに音声データが含まれるときには、例えばMPEG−1ではMPEG−1 Audio LayerI〜IIIを適用するなどして、音声データを動画データに対応した圧縮方式で圧縮及び伸張処理が可能となっている。
【0063】
一方、デジタルカメラ10には、パーソナルコンピュータ(PC)62との接続に用いるインターフェイス(I/F)64に加え、例えばDVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disc)等の各種の記録媒体に記録されている画像データ等を読み出したり、これらの記憶媒体に画像データ等を記録可能な書込み手段として適用するディスクドライブ66(図2も参照)の接続に用いるインターフェイス(I/F)68が設けられており、これらが、バス36に接続している。
【0064】
これにより、デジタルカメラ10では、各種の圧縮形式で圧縮処理されるか圧縮処理されていない静止画データないし動画データを、PC62やディスクドライブ66から読み込んで、LCD46に表示したり、所定の圧縮処理を施して、メモリカード60に記録することができる。また、デジタルカメラ10では、圧縮処理してメモリカード60に記録している静止画データないし動画データを、PC62に出力したり、ディスクドライブ66に出力して、記録媒体に書き込むことができるようになっている。
【0065】
なお、このようなディスクドライブ66に装填される記録媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM等の読み取り専用の記録媒体に加えて、CD−R、CD−RW(以下、総称して「CD−R」とする)、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM(以下、総称して「DVD−R」とする)等を用いることができる。また、記録媒体としては、これらに限らず、従来公知の各種の記録媒体を適用することができる。
【0066】
すなわち、ディスクドライブ66としては、CD、DVD等の記録媒体にデータの書込みが可能なCDドライブやDVDドライブ等の、使用する記録媒体に応じた再生/書込み装置を適用することができる(図2参照、以下「記録ディスク74」とする)。
【0067】
また、デジタルカメラ10に設けている圧縮・伸張部56は、圧縮方式の選択と共に、MPEG−2で圧縮処理を行うときの符号化ビットレートの変換が可能となっている。これにより、例えば、MPEG−1で圧縮処理されてPC62から入力される動画データを、MPEG−2に圧縮変換して、ディスクドライブ66に出力したり、MPEG−2で圧縮処理されている動画データを、ディスクドライブ66から読み込み、MPEG−1の圧縮形式に変換して、PC62へ出力するなどが可能となっている。
【0068】
このときに、デジタルカメラ10では、入出力する動画像をLCD46に表示することも可能となっている。なお、デジタルカメラ10には、スピーカー70が設けられており、このスピーカー70がインターフェイス(I/F)72を介してバス36に接続しており、これにより、動画データに含まれる音声データに応じた音(音声)の出力が可能となっている。
【0069】
このようなデジタルカメラ10とPC62を接続するI/F64及びディスクドライブ66を接続するI/F68としては、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、USB−2、IDE(Integrated Device Electronics)、SCSI(Small Computer System Interface)、LAN(Local Area Network)、無線LAN、赤外線(IrDA:Infrared Data Association)等の従来公知の各種通信方式に対応するものを用いることができる。
【0070】
一方、デジタルカメラ10では、メモリーカード60に記録されている動画データを、I/F68から出力して、ディスクドライブ66に装填されている記録ディスク74に書き込むときに、一つの動画データから記録ディスク74に書き込む範囲を選択することができる。
【0071】
このとき、デジタルカメラ10では、例えばDVD−Rに動画データを書き込むときの圧縮形式として使用されるMPEG−2を用いることができ、そのときの符号化ビットレートの設定も可能となっている。
【0072】
また、デジタルカメラ10では、ディスクドライブ66に装填されている記録ディスク74の空き容量(書込み可能容量)を検出し、この空き容量に基づいて動画データの選択範囲と共に非選択範囲の書込みも可能となっており、これにより、撮影した動画がメモリカード60に記録したにもかかわらず、記録ディスク74に書き込むように選択しなかったために、完全に消去されてしまうのを防止できるようにしている。
【0073】
このように構成されているデジタルカメラ10では、図示しないモード切換えスイッチによって静止画撮影モードが選択されて、シャッタスイッチ38が操作されることにより、被写体を静止画として撮影する。このとき、デジタルカメラ10に設けているメインCPU30は、CCD12に結像される被写体像から、ピント調整(合焦制御)を行うと共に露光時間(シャッタスピード)や絞り値を設定して、設定したシャッタスピード及び絞り値で、静止画撮影を行う。また、メインCPU30では、CCD12に結像される被写体像に基づいて決定したデジタルゲインに基づいたホワイトバランス(AWB)調整、ガンマ処理及びシャープネス処理を行った後、YC処理を行うことにより静止画データを得る。
【0074】
また、デジタルカメラ10では、この静止画データを圧縮・伸張部56で例えばJPEG形式で圧縮処理してメモリカード60に記録する。
【0075】
一方、デジタルカメラ10は、動画撮影モードに設定された状態でシャッタスイッチ36を操作することにより動画撮影を開始する。このとき、メインCPU30は、例えば、シャッタスピードを固定値として、CCD12に結像された被写体像に基づいて設定した絞り値で被写体像を撮影して、AWB調整、ガンマ処理及びシャープネス処理を行い、10フレーム/秒の動画データを得る。
【0076】
この動画データは、YC処理が施された後に、圧縮・伸張部56で圧縮処理されてメモリカード60に記録される。
【0077】
このとき、圧縮・伸張部56は、動画データを、従来のMPEG−1よりも高画質で圧縮可能なMPEG−2の圧縮形式で圧縮可能となっており、長時間撮影された動画データを高画質で再生可能できるようにしている。
【0078】
デジタルカメラ10では、動画撮影モードで、ユーザーインターフェイスとして、例えば、図3(A)に示す如き設定画面80を表示し、動画データの変換形式を選択可能としても良い。この設定画面80では、選択キー42の上下操作によってカーソルを移動することにより変換形式を選択し、メニュースイッチ(OKスイッチ)40を操作することにより、選択した変換形式に設定される。
【0079】
このとき、MPEG−2を選択したときには、図3(B)に示す詳細設定画面82をLCD46に表示して、符号化ビットレートをオート(自動設定、例えば標準値8Mbps)にするかマニュアルにするかを選択可能とし、マニュアルを選択した時には、さらに、選択キー42の左右操作及び上下操作によって、予め設定されている範囲内で任意の符号化ビットレートに設定することができる。
【0080】
ところで、デジタルカメラ10では、I/F68を介して、メモリカード60に記録した動画データをディスクドライブ66へ出力することにより、ディスクドライブ66に装填されている記録ディスク74に書き込んで保存することができるようになっている。
【0081】
以下に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態として、図面を参照しながら記録ディスク74へ画像データを記録するためのI/F68を介したメモリカード60からの画像データの出力を説明する。なお、動画撮影によって得られる動画データは、所定の符号化ビットレート(例えば標準値)のMPEG−2でメモリカード60に記録されているものとするが、メモリカード60に記録されている動画データの圧縮形式はこれに限るものではない。
〔第1の実施の形態〕
図4には、第1の実施の形態に係る、動画データの書込み(出力)処理の概略を示している。このフローチャートでは、メモリカード60にMPEG−2で圧縮処理して記録している動画データの、記録ディスク74への書込み(ディスクドライブ66への出力、以下「記録ディスク74への書込み」とする)が選択されると実行され、最初のステップ100では、書込み範囲の選択を行う。
【0082】
この書込み範囲の選択は、一つの動画データの全てを指定するか、一部の領域を指定するかを選択する。また、一部の領域を指定するときには、例えば、プレビュー画像を表示して書込み開始位置と書込み終了位置を指定するなどの方法を用いることができる。
【0083】
次のステップ102では、選択した動画データを記録ディスク74に書き込む時の符号化ビットレートの設定を行う。この符号化ビットレートの設定は、例えば、ユーザーインターフェイスとして、図5(A)に示す設定画面86をLCD46に表示して、自動設定(オート)を行うかマニュアル設定を行うかを選択し、マニュアル設定を選択した時には、選択スイッチ42などの選択キー44の操作によって所定範囲の任意の値を選択できるようにしている。また、設定画面86では、プレビュー表示の選択が可能となっており、カーソルを「プレビュー」に合わせることにより、例えば図5(B)に示すプレビュー画面88を表示し、選択した符号化ビットレートで保存した時の再生画像の確認が可能となるようにしている。
【0084】
図4に示すフローチャートでは、ステップ102での符号化ビットレートの設定が終了すると、ステップ104へ移行して、一つの動画データの全てを保存するように選択しているか否かを確認し、すべてを選択しているときには、ステップ104で肯定判定してステップ106へ移行し、ディスクドライブ66に装填している記録ディスク74の空き容量の確認を行う。
【0085】
この後、ステップ108では、記録ディスク74の空き容量が、選択した動画データを設定した符号化ビットレートに変換して書込み可能な容量であるか否かを判断する。
【0086】
ここで、例えば、メモリカード60の容量より記録ディスク74の容量が少なかったり、記録ディスク74に既に何らかのデータが保存されているために、記録ディスク74の空き容量が不足しているときには、ステップ108で否定判定して、ステップ110へ移行し、符号化ビットレートの設定が自動設定であるか否かを確認し、符号化ビットレートの設定がマニュアル設定であるときには、ステップ110で否定判定してステップ100へ移行し、書込み領域の再選択を要求する。なお、図4では、一例として書込み領域の再選択から要求するようにしているが、符号化ビットレートの再設定を要求するように、ステップ102へ移行するようにしても良い。
【0087】
符号化ビットレートが自動設定に設定されているとき(ステップ110で肯定判定)には、ステップ112へ移行し、保存する動画データの容量と記録ディスク74の空き容量に基づいて、選択した動画データが記録ディスク74に着込み可能となるように符号化ビットレートを下げて設定する。
【0088】
なお、LCD46に符号化ビットレートを変更したことを表示すると共に、変更した符号化ビットレートに対するプレビュー画像を表示するようにしても良い。また、符号化ビットレートを下げても、記録ディスク74の空き容量が十分でないときには、記録ディスク74の交換を要求するようにしても良い。
【0089】
このようにして、記録ディスク74の空き容量に応じて符号化ビットレートの設定が行われるか、ステップ108で肯定判定されると、ステップ114へ移行して、選択された画像データを、設定された符号化ビットレートのMPEG−2に変換ないし圧縮処理して、I/F68からディスクドライブ66へ出力することにより、ディスクドライブ66に装填されている記録ディスク74に動画データを書き込む。
【0090】
一方、書込みする動画データの一部が設定されているときには、ステップ104で否定判定してステップ116へ移行し、非選択領域を保存するか否かを設定する。この設定は、例えば、図5(C)に示す設定画面90をLCD46に表示して、非選択領域の動画データを保存するか否かの選択を行うようにする。この設定画面90では、非選択領域の動画データの保存を選択した時には、非選択領域の動画データに対する符号化ビットレートの設定が可能となるようにしている。また、非選択領域を保存するときの符号化ビットレートは、MPEG−2の規格の下限値以上であり、選択された領域に対する符号化ビットレートを越えない範囲で設定される。
【0091】
図4に示すフローチャートでは、非選択領域に対する処理の選択画終了すると、ステップ118へ移行して、非選択領域の保存を選択されているか否かの確認を行う。このとき、非選択領域の動画データの保存が選択されていないときには、ステップ118で否定判定してステップ106へ移行し、動画データの全てを選択した時と同様に、選択した動画データの保存を行うようにする。
【0092】
これに対して、非選択領域の保存を選択しているときには、ステップ118で肯定判定してステップ120へ移行し、記録ディスク74の空き領域を確認する。
【0093】
この後、ステップ122では、記録ディスク74の空き領域に、動画データの選択した領域及び非選択領域のそれぞれを、設定されている符号化ビットレートで保存可能な否かを判断する。
【0094】
これにより、記録ディスク74の空き領域が、動画データの選択した領域及び非選択領域のそれぞれを設定されている符号化ビットレートで保存するのに十分であるときには、ステップ122で肯定判定して、ステップ114へ移行し、設定に基づいて、メモリカード60に記録されている動画データを、設定されている符号化ビットレートに変換しながら記録ディスク74へ書き込む。
【0095】
一方、記録ディスク74の空き領域が不足しているときには、ステップ120で否定判定して、ステップ122へ移行し、符号化ビットレートの再設定を行う。
【0096】
図6には、符号化ビットレートの再設定の概略を示している。このフローチャートでは、まず、ステップ130で、非選択領域の符号化ビットレートを下げるように設定し、ステップ132では、符号化ビットレートを下げることにより、記録ディスク74の空き領域に、画像データの選択した領域と非選択領域を書き込むことができるか否かを確認する。
【0097】
このときに、変更した符号化ビットレートを適用しても、動画データの容量が記録ディスク74の空き領域を越えるときには、ステップ132で否定判定してステップ134へ移行し、非選択領域に対する符号化ビットレートが設定可能範囲の最低値に達しているか否かを確認し、最低値に達していないときには、ステップ134で否定判定してステップ130へ移行し、非選択領域の符号化ビットレートを1段階下げる。
【0098】
このようにして、非選択領域の符号化ビットレートを下げても、記録ディスク74の空き容量を越えるときには、ステップ134で肯定判定されて、ステップ136へ移行し、選択領域に対する符号化ビットレートを1段階下げる。これと共に、ステップ138では、非選択領域の動画データに対する符号化ビットレートを、選択領域の符号化ビットレートを越えない範囲で再設定してステップ132へ移行して、記録ディスク74に書込み可能な容量に達したか否かを確認する。
【0099】
なお、符号化ビットレートを設定値よりも下げたときには、その旨をLCD46に表示すると共に、下げた符号化ビットレートでのプレビュー画像を表示するようにして、確認を促すことが好ましい。
【0100】
このようにして、記録ディスク74の空き容量に応じて符号化ビットレートを設定し、記録ディスク74へ記録可能となると、ステップ132で肯定判定して、このフローチャートを終了し、図4のステップ114へ移行する。
【0101】
これにより、動画データは、選択された領域は勿論、非選択領域も記録ディスク74に書き込まれ、メモリカード60に記録された動画データが、新たな動画撮影ないし静止画撮影に用いるために削除されても、記録ディスク74に記録された動画データを用いて確認することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に図7を参照しながら、第2の実施の形態を説明する。前記した第1の実施の形態では、記録ディスク74の空き容量に応じて符号化ビットレートを設定することにより、メモリカード60に記録されている動画データを、記録ディスク74に書き込むようにしたが、第2の実施の形態では、記録ディスク74に記録するためにI/F68から出力するデータ容量を設定する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同じであり、同一のステップには、同一の符号を付与して、その説明を省略する。
【0102】
図7のフローチャートでは、最初のステップ140で、記録ディスク74に書き込むデータ量を制限するか否かを設定し、データ量を制限するときには、ステップ140で肯定判定して、ステップ142へ移行し、記録ディスク74へ書き込むデータ量を設定する。このデータ量としては、例えば、DVD−Rに書き込むデータの最低容量として設定されている1Gbyte(バイト)などに設定することができる。なお、出力する動画データの容量を制限するか否かの設定及び制限値の設定は、任意のユーザーインターフェイスをLCD46に表示して行うことができる。
【0103】
この後、ステップ100では、保存領域を選択し、ステップ102では、保存領域の動画データをMPEG−2に変換するときの符号化ビットレートを設定する。
【0104】
次のステップ104出は、全データを保存するか否かを確認し、全データを保存するように選択されているときには、ステップ104で肯定判定してステップ144へ移行し、データ量の制限が設定されているか否かを確認し、データ量の制限が設定されていないときには、ステップ144で否定判定して、ステップ146へ移行し、前記したステップ114に相当する処理として、選択された動画データを設定された符号化ビットレートに変換しながら、I/F68からディスクドライブ66へ出力し、記録ディスク74への書込みを開始する。
【0105】
このとき、ステップ148では、選択されている全データの出力(書込み)が終了したか否かを確認し、ステップ150では、記録ディスク74に空き容量が無くなったかを確認する。
【0106】
ここで、選択された動画データの変換出力が終了する前(ステップ148で否定判定されている状態)に、記録ディスク74に空き領域が無くなった時には、ステップ150で肯定判定して、ステップ152へ移行し、記録ディスク74の交換を促し、記録ディスク74が交換される(ステップ154で肯定判定)と、ステップ146へ移行して、動画データの変換出力を再開し、選択された動画データを記録ディスク74に記録して保存する。なお、記録ディスク74の交換要求は、LCD46に所定の表示を行うものであっても良く、また、LCD46の表示に加えて、音声や警告音等によって報知するものであっても良い。
【0107】
一方、データ量の制限が設定されているときには、ステップ144で肯定判定されてステップ156へ移行する。このステップ156では、選択した領域の動画データを設定された符号化ビットレートで変換したときの容量が制限値を越えるか否かを確認し、制限値を越えないときには、ステップ156で肯定判定してステップ146へ移行し、記録ディスク74への書込みを行う。
【0108】
また、選択した領域の動画データを設定された符号化ビットレートで変換したときの容量が制限値を越えるときには、ステップ156で肯定判定してステップ110へ移行し、符号化ビットレートの設定が自動設定であるか否かを確認する。このとき、符号化ビットレートの自動設定に設定されているときには、ステップ110で肯定判定してステップ112へ移行し、データ量が制限値内となるように符号化ビットレートの再設定を行う。また、符号化ビットレートがマニュアル設定であるときには、ステップ110で否定判定して、ステップ100へ移行して、選択領域の再設定ないし符号化ビットレートの再設定が行われるようにして、データ量が制限値に抑えられるように選択ないし設定されるようにする。
【0109】
一方、動画データの一部を書込みするように選択されているときには、ステップ104で否定判定してステップ116へ移行し、非選択領域を保存するか否かを設定する。また、このステップ116では、非選択領域を保存するように設定されたときには、非選択領域の動画データに対する符号化ビットレートを設定する。
【0110】
この後、ステップ158では、データ量の制限が設定されているか否かを確認し、データ量の制限が設定されていないときには、ステップ158で否定判定して、ステップ146へ移行し、設定された符号化ビットレートでの動画データの変換出力を開始する。このとき、非選択領域の動画データの保存が選択されているときには、非選択領域の動画データを、設定されている符号化ビットレートで変換して出力する。
【0111】
また、データ量の制限が設定されているときには、ステップ158で肯定判定して、ステップ118へ移行し、非選択領域の保存が設定されているか否かを確認し、非選択領域の保存が設定されていないときには、ステップ118で否定判定してステップ122へ移行し、選択領域の動画データを制限値内となるようにして、記録ディスク74に書き込む。
【0112】
これに対して、非選択領域の保存が選択されているときには、ステップ118で肯定判定してステップ160へ移行し、選択領域及び非選択領域の動画データを設定されている符号化ビットレートで変換した時のデータ量が制限値を越えるか否かを確認し、制限値を越えないときには、ステップ160で否定判定して、ステップ146へ移行し、選択された領域及び非選択領域のそれぞれを設定された符号化ビットレートで変換出力して、記録ディスク74に書き込む。
【0113】
一方、選択領域及び非選択領域の動画データを設定されている符号化ビットレートで変換した時のデータ量が制限値を越えるときには、ステップ160で肯定判定してステップ162へ移行し、データ量が制限値を越えないように非選択領域の動画データの符号化ビットレートまたは選択領域の符号化ビットレートと非選択領域の符号化ビットレートを、データの総量が制限値を越えないように再設定した後に、ステップ146へ移行して、設定に基づいて符号化ビットレートでの動画データの変換出力を行う。なお、ステップ162での符号化ビットレートの再設定は、記録ディスク74の空き容量を制限値に置き換えることにより、前記した図4のステップ122(図6のフローチャート)と同様にして設定することができる。
【0114】
このようにして、動画データをMPEG−2に変換して記録ディスク74に書き込むときに、制限値に応じて符号化ビットレートを設定することにより、記録ディスク74内の限られた領域内にメモリカード60に記録している動画データを、選択した領域のみならず、非選択領域まで記録することができるので、メモリカード60に記録された動画データが、新たな動画撮影ないし静止画撮影に用いるために削除されても、記録ディスク74に記録された動画データを用いて確認することができる。
【0115】
すなわち、前記した第1の実施の記録ディスク74の空き容量に変えて、制限値を設けた場合でも、符号化ビットレートを可変できるMPEG−2での圧縮形式を適用することにより、記録ディスク74に書き込む動画データのデータ量が増大するのを抑えながら、メモリーカード60に記録している動画データが消えてしまうのを防止することができる。
【0116】
なお、図7に示すフローチャートでは、変換出力するデータ量が制限値を越えていなければ、そのままの設定で記録ディスク74に書き込むようにしたが、変換出力する動画データにダミーデータを付加して、記録ディスク74に書き込むデータ量が制限値になるようにしても良い。これにより、たとえば、記録ディスク74として、書き込む動画データの最低容量が設定されているDVD(DVD−R)へも、デジタルカメラ10によって撮影した動画の動画データを書き込むことが可能となる。
【0117】
このように、デジタルカメラ10では、動画撮影を行うことによりメモリカード60に格納した動画データを、記録ディスク74に保存するときに、選択した領域の動画データのみならず、非選択の領域の動画データを合わせて保存可能となっているので、記録ディスク74に保存する領域(動画データ)の選択を簡単に行うことができる。すなわち、非選択の動画データであっても消去されないようにできるため、領域選択を安易に行うことができる。
【0118】
また、選択した領域は勿論、非選択の領域を記録ディスク74に保存するときにも、記録ディスク74の空き容量に応じて符号化ビットレートを選択ないし設定されるため、記録ディスク74の空き容量を気にしながら動画データの選択を行う必要が内ために、動画データの記録ディスク74への保存作業を、容易にかつ短時間で行うことができる。
【0119】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、第1及び第2の実施の形態では、動画データを記録ディスク74に書き込むときに、選択領域及び非選択領域のそれぞれの動画データに対する符号化ビットレートや、データ量の制限および制限値等を設定するようにしたが、これらは、予め設定してあるものであっても良い。
【0120】
また、本発明は、本実施の形態に適用したデジタルカメラ10に限らず、動画撮影の可能な任意の構成のデジタルカメラに適用することができる。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、符号化ビットレートを可変できる圧縮伸張手段を設けることにより、動画データを記録媒体に記録するときの容量を抑えながら、選択した動画データのみならず、非選択の動画データを記録媒体に書き込んで保存することができる。これにより、撮影したにもかかわらず、消去しなければならない撮影シーンが生じるのを防止することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラの要部及びでデジタルカメラに接続されるディスクドライブを示す概略斜視図である。
【図3】(A)は動画データの圧縮設定を行う設定画面の一例を示す概略図、(B)はMPEG−2が選択されたときの符号化ビットレートの設定を行う詳細設定画面の一例を示す概略図である。
【図4】第1の実施の形態でメモリカードに記録した動画データの記録ディスクへの書込みの概略を示す流れ図である。
【図5】(A)は選択した領域の動画データに対する符号化ビットレートの設定に用いる設定画面の一例を示す概略図、(B)は図5(A)でプレビューが選択されたときのプレビュー画面の一例を示す概略図、(C)は非選択領域の動画データの保存/非保存の選択と保存を選択したときの符号化ビットレートの設定を行う設定画面の一例を示す概略図である。
【図6】記録ディスクの空き容量に応じた符号化ビットーレートの再設定の一例を示す流れ図である。
【図7】第2の実施の形態でメモリカードに記録した動画データの記録ディスクへの書込みの概略を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 CCD(撮像デバイス)
14 光学ユニット
30 メインCPU(選択手段、出力制御手段、設定手段、出力設定手段、総量制限手段)
44 操作キー
46 LCD
56 圧縮・伸張部(圧縮伸張手段)
60 メモリカード(記憶手段)
66 ディスクドライブ(書込み手段)
68 I/F(出力手段)
74 記録ディスク(記録媒体)
Claims (5)
- 撮像デバイスに結像される被写体像に応じた電気信号をデジタル画像データに変換し、静止画像として保存可能であると共に、前記被写体像に応じた動画像を動画データとして保存可能なデジタルスチルカメラであって、
前記撮影画像の動画データを記憶可能な記憶手段と、
動画データを圧縮処理するときに符号化ビットレートを可変可能な圧縮形式を含み、前記記憶手段に記憶する動画データに所定の圧縮処理を施すと共に、記録手段に記録した動画データの伸張処理ないし符号化ビットレートを変更した圧縮処理を行う圧縮伸張手段と、
動画データを記録媒体に書き込む書込み手段が接続されることにより、該書込み手段へ前記記憶手段に記録されている動画データを出力する出力手段と、
前記記憶手段に記憶されている動画データから前記記録媒体に記録する動画データを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された動画データを所定の符号化ビットレートで前記出力手段から出力すると共に、非選択の動画データを選択された動画データの符号化ビットレートより低い符号化ビットレートに変換して出力手段から出力可能とする出力制御手段と、
を含むことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記選択手段による前記非選択の動画データを出力するか否かを設定する出力設定手段を含み、前記出力制御手段が前記出力設定手段の設定に基づいて前記非選択の動画データを出力することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記圧縮伸張手段によって圧縮処理を行うときの符号化ビットレートを設定する設定手段を含み、前記選択手段によって選択された動画データを前記出力手段から出力するときに、前記圧縮伸張手段が前記設定手段によって設定された符号化ビットレートに変換することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラ。
- 前記出力制御手段が、前記非選択の動画データを、前記記録媒体の空き容量に応じて設定した符号化ビットレートに応じて、前記圧縮伸張手段による変換処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のデジタルカメラ。
- 前記出力手段から出力さえる動画データの総量が予め設定している制限値を越えることを許可するか否か選択する総量制限手段を含み、前記制限値に制限されたときに、前記非選択の画像データを低い符号化ビットレートに変換して出力することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のデジタルカメラ。
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2002
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