JP2004120053A - データ供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハードディスクドライブ装置11からデジタルデータを読み出して、デコードボード13に一定速度で供給するデータ供給装置において、ハードディスクドライブ装置11の異常を初期の段階でユーザに報知する。
【解決手段】本発明に係るデータ供給装置は、ハードディスクドライブ装置11から読み出されるデータを一時的に保存すべきメインメモリ14、メインメモリ14から読み出されるデータを一定速度のデータに変換してデコードボード13に出力するデータ供給回路12、及びCPU10を具えている。CPU10は、ハードディスクドライブ装置11からデータを読み出してメインメモリ14に書き込むために要したリード時間を計測し、計測したリード時間が所定時間を超えているとき、ハードディスクドライブ装置11に異常が発生している旨を報知する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係るデータ供給装置は、ハードディスクドライブ装置11から読み出されるデータを一時的に保存すべきメインメモリ14、メインメモリ14から読み出されるデータを一定速度のデータに変換してデコードボード13に出力するデータ供給回路12、及びCPU10を具えている。CPU10は、ハードディスクドライブ装置11からデータを読み出してメインメモリ14に書き込むために要したリード時間を計測し、計測したリード時間が所定時間を超えているとき、ハードディスクドライブ装置11に異常が発生している旨を報知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画データ等のデジタルデータが記録されているハードディスク等の記録媒体からデジタルデータを再生する装置に関し、特に、記録媒体から読み出されたデータをデコード回路等のターゲット回路に一定速度で供給するデータ供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク等の記録媒体に記録された動画データに応じた一連の動画をモニタに表示する装置として、図7に示す如き動画再生装置(2)が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
該動画再生装置(2)は、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group)方式による圧縮処理の施された動画データが記録されたハードディスクを駆動して該動画データを再生するハードディスクドライブ装置(22)を具え、該ハードディスクドライブ装置(22)には、SCSIインターフェース(図示省略)及びPCI(Peripheral Component Interconnect)バス(21)を介してCPU(20)が接続されている。
PCIバス(21)には、TS(Transport Stream)インターフェース回路からなるデータ供給回路(24)を介してデコードボード(25)が接続され、該デコードボード(25)には、同期ボード(26)が接続されている。
【0003】
CPU(20)には、メインメモリ(23)が接続されると共に、ハードディスクを駆動して制御データを再生するハードディスクドライブ装置(27)が接続されている。又、CPU(20)には、ISAバス(28)を介して、操作キー等を表示するためのLCD(液晶ディスプレイ)(29)が接続されている。
【0004】
CPU(20)は、制御用のハードディスクドライブ装置(27)から読み出した制御データに応じて、動画データ用のハードディスクドライブ装置(22)から動画データを読み出し、読み出した動画データを一旦メインメモリ(23)に書き込んだ後、該動画データをメインメモリ(23)から読み出してデータ供給回路(24)に供給する。
データ供給回路(24)に供給された動画データは、該回路(24)にてタイミングがとられて一定の速度でデコードボード(25)に供給され、該ボード(25)にて、MPEGデコードされた後、音声信号と映像信号とが分離される。
【0005】
音声信号は、スピーカ(図示省略)へ出力される一方、映像信号は、同期ボード(26)に供給されて同期がとられた後、モニタ(図示省略)へ出力される。
この結果、モニタに動画が表示されると共に、スピーカから該動画に応じた音声が出力されることになる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−111967号公報(
【0043】〜
【0045】、図1)
【特許文献2】
特願2001−214782(
【0015】〜
【0017】、図1)
【特許文献3】
特願2001−123348(
【0031】〜
【0034】、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記動画再生装置(2)においては、ハードディスクドライブ装置(22)に何らかの異常が発生すると、データの読出しに失敗する事態が発生し、読出しのリトライが繰り返される。そして、ハードディスクドライブ装置(22)の異常が進行すると、その結果として、デコードボード(25)へのデータ供給が間に合わず、動画の再生が停止したり、映像にノイズが発生する等の不具合が発生する。
従来は、ハードディスクドライブ装置(22)に何らかの異常が発生している場合であっても、動画の再生に異常が発生する前にその異常を検知することが出来ず、動画の再生に異常が発生した時点で、初めてハードディスクドライブ装置(22)の異変に気づき、ハードディスクドライブ装置(22)の交換を実施している。
従って、動画再生装置(2)による動画の再生が突然に中断される問題があった。
そこで本発明の目的は、ハードディスクドライブ装置等の記録媒体装置に何らかの異常が発生したとき、その異常を初期の段階でユーザに報知することが出来るデータ供給装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るデータ供給装置は、デジタルデータが記録されている記録媒体装置からデジタルデータを読み出して、後段のターゲット回路に一定速度で供給するものであって、
記録媒体装置から読み出されるデータを一時的に保存すべき一時バッファ手段と、
一時バッファ手段から読み出されるデータを一定速度のデータに変換して前記ターゲット回路に出力するデータ供給回路と、
記録媒体装置からのデータの読出し、一時バッファ手段に対するデータの書込み及び読出し、及びデータ供給回路に対するデータの供給を行なう制御回路
とを具え、該制御回路は、
記録媒体装置からデータを読み出して一時バッファ手段に書き込むために要したリード時間を計測する計時手段と、
計測されたリード時間が所定時間を超えているか否かを判断し、所定時間を超えているとき、記録媒体装置に異常が発生している旨を報知する報知手段
とを具えている。
【0009】
本発明に係るデータ供給装置においては、記録媒体装置に何らかの異常が発生すると、記録媒体装置からのデータの読出しに失敗する事態が発生して、読出しのリトライが繰り返されることになり、この読出しのリトライに伴って、記録媒体装置からデータを読み出して一時バッファ手段に書き込むために要するリード時間が長くなる。
そこで、例えば装置本体の電源オフ時やデータ供給動作の終了時に、データ供給動作中に計測されたリード時間が所定時間を超えているか否かが判断され、所定時間を超えている場合に、記録媒体装置に異常が発生している旨がユーザに報知される。この様にして、ユーザは、記録媒体装置の異常を初期の段階で知ることが出来る。
【0010】
具体的構成においては、前記制御回路の計時手段は、前記計測動作を繰り返して、計測したリード時間の平均値を算出し、前記報知手段は、算出された平均リード時間が所定時間を超えているか否かを判断する。
【0011】
記録媒体装置から1回のアクセスで読み出されるデータのデータ量が一定でない場合、記録媒体装置に対するアクセスの度に計測されるリード時間が異なる。
上記具体的構成においては、繰り返し計測されたリード時間の平均値が算出され、平均リード時間が所定時間を超えているか否かが判断されるので、1回のアクセスで読み出されたデータのデータ量が多いためにリード時間が長くなった場合に、記録媒体装置に異常が発生していないにも拘わらず、記録媒体装置に異常が発生していると誤って判断されることを防止することが出来る。
【0012】
又、具体的構成においては、前記制御回路には、情報表示装置が接続され、前記報知手段は、記録媒体装置に異常が発生している旨を情報表示装置に表示する。
【0013】
上記具体的構成においては、情報表示装置の表示を見れば、記録媒体装置に異常が発生していることを知ることが出来る。
【0014】
【発明の効果】
本発明に係るデータ供給装置によれば、ハードディスクドライブ装置等の記録媒体装置に何らかの異常が発生したとき、その異常を初期の段階でユーザに報知することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本実施例の動画再生装置(1)は、図1に示す如く、MPEG方式による圧縮処理の施されたハイビジョン動画データと該動画データの再生に必要な再生制御ソフトウエアが記録されたハードディスクを駆動してハイビジョン動画データ及び再生制御ソフトウエアを再生するハードディスクドライブ装置(11)を具えている。ハードディスクドライブ装置(11)には、OSとして例えばWindows NT(Microsoft社の登録商標)が搭載されたCPU(10)が接続されている。
【0016】
CPU(10)には、TSインターフェース回路から構成されるデータ供給回路(12)が接続され、データ供給回路(12)には、デコードボード(13)が接続されている。該デコードボード(13)は、シリアル制御線(17)によってCPU(10)に接続されており、デコードボード(13)の動作はCPU(10)によって制御されている。
又、CPU(10)には、メインメモリ(14)が接続されると共に、複数の操作スイッチからなる入力装置(15)、及び装置の動作状態や操作指示を表示するためのLCD(16)が接続されている。
【0017】
装置本体の電源がオンに設定されると、ハードディスクドライブ装置(11)から再生制御ソフトウエアがCPU(10)に読み出される。その後、再生開始操作が行なわれると、該ソフトウエアは、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データを読み出し、読み出した動画データを一旦メインメモリ(14)の一時バッファに書き込んだ後、該動画データをメインメモリ(14)の一時バッファから読み出してデータ供給回路(12)に供給する。
データ供給回路(12)に供給された動画データは、データ供給回路(12)にてタイミングがとられて一定の速度(ビットレート)、例えば32Mbpsでデコードボード(13)に供給され、MPEGデコードされた後、音声信号と映像信号とが分離される。音声信号は、スピーカ(図示省略)へ出力される一方、映像信号は、ハイビジョンモニタ(図示省略)へ出力される。
この結果、ハイビジョンモニタに動画が表示されると共に、スピーカから該動画に応じた音声が出力されることになる。
【0018】
前記再生制御ソフトウエアは、図2に示す如く、ユーザインターフェーススレッド、システム管理スレッド、TS読出しスレッド及び転送制御スレッドの4つのスレッドから構成されており、各スレッドは後述の動作を実行する。
(1) ユーザインターフェーススレッド
入力装置(15)に対してユーザ操作が行なわれたとき、該操作に応じた動作指令メッセージをシステム管理スレッドに送る。又、システム管理スレッド及び転送制御スレッドから装置の動作状態を表わす状態通知メッセージを受けて、LCD(16)に装置の動作状態を表示する。
(2) システム管理スレッド
ユーザインターフェーススレッドからの前記動作指令メッセージを受けて、再生モードを前記メッセージに応じたモードに設定する。例えば、通常再生モード、早送り再生モード及び巻戻し再生モードの中から1つのモードが設定される。又、スレッド管理やメインメモリ(14)等の資源管理を行なう。
(3) TS読出しスレッド
システム管理スレッドによって設定された再生モードに応じて、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データを読み出し、メインメモリ(14)の一時バッファに書き込む。又、転送開始指令メッセージ及び転送終了指令メッセージを転送制御スレッドに送る。更に、デコードボード(13)に制御コマンドを送信する。
(4) 転送制御スレッド
TS読出しスレッドからの転送開始指令メッセージを受けて、メインメモリ(14)の一時バッファに書き込まれている動画データをデータ供給回路(12)に転送する動作を開始する一方、転送終了指令メッセージを受けて、前記転送動作を終了する。
【0019】
メインメモリ(14)の一時バッファは、図3に示す如く、15個のバッファ領域を有しており、常に15個のバッファ領域が満杯となる様に、ハードディスクドライブ装置(11)からの動画データの読出しが制御されている。
又、データ供給回路(12)は、2つのバンクメモリA、Bを有しており、メインメモリ(14)の一時バッファから読み出された動画データを一方のバンクメモリに書き込む処理と、他方のバンクメモリから動画データを読み出して後段のデコードボードに供給する処理とが並行して行なわれる。ここで、一方のバンクメモリに対する動画データの書込みと他方のバンクメモリからの動画データの読出しは、バンクメモリを交互に切り換えながら繰り返される。
【0020】
システム管理スレッドによって通常再生モードが設定されると、TS読出しスレッドは、メインメモリ(14)の一時バッファの15個のバッファ領域が満杯となるまで、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOP(Group Of Picture)の動画データを読み出してメインメモリ(14)の一時バッファに書き込む処理を繰り返し、15個のバッファ領域が満杯となった時点で、転送制御スレッドに転送開始指令メッセージを送る。転送制御スレッドは、該メッセージを受けて、メインメモリ(14)に書き込まれている動画データをFIFO(First−In First−Out)方式により読み出してデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込む処理を開始する。又、TS読出しスレッドは、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データを読み出して、転送制御スレッドによりデータが読み出された空のバッファ領域に書き込む処理を開始する。これらの転送制御スレッドによる読出し及び書込み処理と、TS読出しスレッドによる読出し及び書込み処理とは、マルチスレッド処理により並行して実行される。
その後、TS読出しスレッドは、再生すべき動画データの最後のGOPをメインメモリ(14)の一時バッファに書き込むと、転送制御スレッドに転送終了指令メッセージを送り、転送制御スレッドは、該メッセージを受けて、上述の読出し及び書込み処理を終了する。
【0021】
図4乃至図6は、上記CPU(10)によって実行される番組再生手続きを表わしている。
図4に示す如く、装置本体の電源がオンに設定されると、先ずステップS1にて、ユーザにより1つの番組が選択されたか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS1にて同じ判断を繰り返す。
ユーザにより1つの番組が選択されると、ステップS2にて、後述の処理に必要な変数を初期化した後、ステップS3では、メインメモリ(14)の一時バッファが満杯となるまで、前記選択された番組の動画データを1GOP単位でハードディスクドライブ装置(11)から読み出して該バッファに書き込む処理を繰り返す。
【0022】
続いてステップS4では、データ供給回路(12)の2つのバンクメモリのそれぞれの記録容量と同一量の動画データをメインメモリ(14)の一時バッファから読み出して一方のバンクメモリに書き込む処理を開始した後、ステップS5では、前記書込み処理が終了したか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS5にて同じ判断を繰り返す。
その後、データ供給回路(12)のバンクメモリに対する書込み処理が終了すると、ステップS6にて、メインメモリ(14)の一時バッファが空であるか否かを判断し、ノーと判断された場合は、ステップS8に移行して、時間計測を開始すると共にハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データを読み出した後、ステップS9にて、ハードディスクドライブ装置(11)からの読出し回数をカウントするためのリードカウンタの動作をオンに設定する。
【0023】
続いて、図5のステップS10では、ステップS8にて読み出した1GOPの動画データをメインメモリ(14)の一時バッファに書き込んだ後、ステップS11では、1GOPの動画データをハードディスクドライブ装置(11)から読み出してメインメモリ(14)の一時バッファに書き込むために要したリード時間を表わす変数Readintvalを、ステップS8にて動画データの読出し処理を開始してからステップS10にて動画データの書込み処理を終了するまでに要した時間の計測値に設定する。
【0024】
次にステップS12では、リード時間の合計を表わす変数all_intervalの現在値に前記リード時間変数Readintvalの現在値を加算することによって、現時点までの合計リード時間を算出した後、ステップS13にて、リードカウンタの変数all_cntを1だけカウントアップする。続いてステップS14では、合計リード時間変数all_intervalの現在値をリードカウンタ変数all_cntの現在値で除算することによって、リード時間の平均値を算出する。ここで、平均リード時間を表わす変数ave_intervalが、算出した平均値に設定される。
更にステップS15では、リードカウンタ変数all_cntの現在値が480を上回ったか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS17に移行して、平均リード時間変数ave_intervalの現在値が、装置本体の電源投入後に算出された平均リード時間の内、最大の平均リード時間を表わす変数max_ave_intervalの現在値を上回っているか否かを判断する。ここでノーと判断された場合は、図6のステップS19に移行する一方、イエスと判断された場合は、ステップS18に移行して、合計リード時間変数all_intervalを平均リード時間変数ave_intervalの現在値に設定した後、図6のステップS19に移行する。
【0025】
ステップS19では、ユーザにより選択された番組の動画データの最後のGOPをデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込んだか否かを判断し、ノーと判断された場合は、図4のステップS4に戻って同様の手続きを繰り返す。
上記手続きが繰り返される過程で、リードカウンタ変数all_cntの値が480を上回ると、図5のステップS15にてイエスと判断されて、ステップS16に移行し、リードカウンタ変数all_cntの値が1に設定されると共に、合計リード時間変数all_intervalの値をその時点での平均リード時間変数ave_intervalの値に設定する。
又、ハードディスクドライブ装置(11)に何らかの異常が発生し、その異常が急速に進行してハードディスクドライブ装置(11)からのデータの読出しのリトライが多数回繰り返された場合には、メインメモリ(14)の一時バッファが空となって図4のステップS6にてイエスと判断され、ステップS7にて、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生した旨の警告をLCD(16)に表示して、手続きを終了する。
【0026】
ユーザにより選択された番組の動画データの最後のGOPがデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込まれると、図6のステップS19にてイエスと判断されてステップS20に移行し、装置本体の電源をオフに設定するための操作が行なわれたか否かを判断する。ここで、ノーと判断された場合は、図4のステップS1に戻ってユーザによる番組選択操作に待機し、ユーザにより新たに番組が選択された場合は、上記同様の手続きを実行する。
【0027】
上述の如く、1GOPの動画データがハードディスクドライブ装置(11)から読み出される度にその読出しからメインメモリ(14)の一時バッファへの書込みまでに要したリード時間が計測されて、その回までに計測されたリード時間の平均値が算出され、算出された平均リード時間の中から最大の平均リード時間が取得される。但し、480回分(約1分間)のリード時間の平均値が算出される度に、リードカウンタ変数の値が1に戻されて、480回分のリード時間の平均値と新たに計測されたリード時間の平均値が算出される。
【0028】
その後、ユーザにより電源オフ操作が行なわれると、ステップS20にてイエスと判断されてステップS21に移行し、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値が所定の閾値HDD_WARNING_INTERVAL、例えば110を上回っているか否かを判断する。ここで、ノーと判断された場合は、ステップS22にて、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値をログファイルに記録した後、ステップS24にて所定の電源オフ処理を実行して、手続きを終了する。
一方、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値が所定の閾値HDD_WARNING_INTERVALを上回っている場合には、ステップS23に移行して、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生している旨の警告をLCD(16)に表示すると共に、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値をログファイルに記録した後、ステップS24にて所定の電源オフ処理を実行して、手続きを終了する。
【0029】
上記動画再生装置においては、番組の再生中に、ハードディスクドライブ装置(11)に何らかの異常が発生して、該ハードディスクドライブ装置(11)からのデータの読出しに失敗する事態が発生していた場合、平均リード時間の最大値が所定の閾値を上回ることとなって、装置本体の電源オフ時にハードディスクドライブ装置(11)の異常が初期の段階でユーザに報知される。
又、1GOPの動画データのデータ量はGOP毎に異なるため、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データが読み出される度にリード時間が異なるが、上述の如く、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データが読み出される度にその回までのリード時間の平均値が算出され、これらの平均リード時間の内、最大の平均リード時間が所定の閾値を超えているか否かが判断されるので、読み出されたGOPのデータ量が多いためにリード時間が長くなった場合に、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生していないにも拘わらず、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生していると誤って判断されることを防止することが出来る。
【0030】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、図1に示すハードディスクドライブ装置(11)のハードディスクを2つのパーティションに分割して2つの論理ドライブを作成しておき、一方の論理ドライブの異常が検知されたときに他方の論理ドライブから動画データを読み出す構成を採用することも可能である。かかる構成においては、2つの論理ドライブに同じ動画データを記録しておけば、一方の論理ドライブの異常が検知された場合であっても動画の再生を継続させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画再生装置の構成を表わすブロック図である。
【図2】再生制御ソフトウエアの構成を表わす図である。
【図3】メインメモリの一時バッファの構成を表わす図である。
【図4】上記動画再生装置において実行される番組再生手続きの第1部を表わすフローチャートである。
【図5】上記手続きの第2部を表わすフローチャートである。
【図6】上記手続きの第3部を表わすフローチャートである。
【図7】従来の動画再生装置の構成を表わすブロック図である。
【符号の説明】
(1) 動画再生装置
(10) CPU
(11) ハードディスクドライブ装置
(12) データ供給回路
(14) メインメモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画データ等のデジタルデータが記録されているハードディスク等の記録媒体からデジタルデータを再生する装置に関し、特に、記録媒体から読み出されたデータをデコード回路等のターゲット回路に一定速度で供給するデータ供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク等の記録媒体に記録された動画データに応じた一連の動画をモニタに表示する装置として、図7に示す如き動画再生装置(2)が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
該動画再生装置(2)は、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group)方式による圧縮処理の施された動画データが記録されたハードディスクを駆動して該動画データを再生するハードディスクドライブ装置(22)を具え、該ハードディスクドライブ装置(22)には、SCSIインターフェース(図示省略)及びPCI(Peripheral Component Interconnect)バス(21)を介してCPU(20)が接続されている。
PCIバス(21)には、TS(Transport Stream)インターフェース回路からなるデータ供給回路(24)を介してデコードボード(25)が接続され、該デコードボード(25)には、同期ボード(26)が接続されている。
【0003】
CPU(20)には、メインメモリ(23)が接続されると共に、ハードディスクを駆動して制御データを再生するハードディスクドライブ装置(27)が接続されている。又、CPU(20)には、ISAバス(28)を介して、操作キー等を表示するためのLCD(液晶ディスプレイ)(29)が接続されている。
【0004】
CPU(20)は、制御用のハードディスクドライブ装置(27)から読み出した制御データに応じて、動画データ用のハードディスクドライブ装置(22)から動画データを読み出し、読み出した動画データを一旦メインメモリ(23)に書き込んだ後、該動画データをメインメモリ(23)から読み出してデータ供給回路(24)に供給する。
データ供給回路(24)に供給された動画データは、該回路(24)にてタイミングがとられて一定の速度でデコードボード(25)に供給され、該ボード(25)にて、MPEGデコードされた後、音声信号と映像信号とが分離される。
【0005】
音声信号は、スピーカ(図示省略)へ出力される一方、映像信号は、同期ボード(26)に供給されて同期がとられた後、モニタ(図示省略)へ出力される。
この結果、モニタに動画が表示されると共に、スピーカから該動画に応じた音声が出力されることになる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−111967号公報(
【0043】〜
【0045】、図1)
【特許文献2】
特願2001−214782(
【0015】〜
【0017】、図1)
【特許文献3】
特願2001−123348(
【0031】〜
【0034】、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記動画再生装置(2)においては、ハードディスクドライブ装置(22)に何らかの異常が発生すると、データの読出しに失敗する事態が発生し、読出しのリトライが繰り返される。そして、ハードディスクドライブ装置(22)の異常が進行すると、その結果として、デコードボード(25)へのデータ供給が間に合わず、動画の再生が停止したり、映像にノイズが発生する等の不具合が発生する。
従来は、ハードディスクドライブ装置(22)に何らかの異常が発生している場合であっても、動画の再生に異常が発生する前にその異常を検知することが出来ず、動画の再生に異常が発生した時点で、初めてハードディスクドライブ装置(22)の異変に気づき、ハードディスクドライブ装置(22)の交換を実施している。
従って、動画再生装置(2)による動画の再生が突然に中断される問題があった。
そこで本発明の目的は、ハードディスクドライブ装置等の記録媒体装置に何らかの異常が発生したとき、その異常を初期の段階でユーザに報知することが出来るデータ供給装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るデータ供給装置は、デジタルデータが記録されている記録媒体装置からデジタルデータを読み出して、後段のターゲット回路に一定速度で供給するものであって、
記録媒体装置から読み出されるデータを一時的に保存すべき一時バッファ手段と、
一時バッファ手段から読み出されるデータを一定速度のデータに変換して前記ターゲット回路に出力するデータ供給回路と、
記録媒体装置からのデータの読出し、一時バッファ手段に対するデータの書込み及び読出し、及びデータ供給回路に対するデータの供給を行なう制御回路
とを具え、該制御回路は、
記録媒体装置からデータを読み出して一時バッファ手段に書き込むために要したリード時間を計測する計時手段と、
計測されたリード時間が所定時間を超えているか否かを判断し、所定時間を超えているとき、記録媒体装置に異常が発生している旨を報知する報知手段
とを具えている。
【0009】
本発明に係るデータ供給装置においては、記録媒体装置に何らかの異常が発生すると、記録媒体装置からのデータの読出しに失敗する事態が発生して、読出しのリトライが繰り返されることになり、この読出しのリトライに伴って、記録媒体装置からデータを読み出して一時バッファ手段に書き込むために要するリード時間が長くなる。
そこで、例えば装置本体の電源オフ時やデータ供給動作の終了時に、データ供給動作中に計測されたリード時間が所定時間を超えているか否かが判断され、所定時間を超えている場合に、記録媒体装置に異常が発生している旨がユーザに報知される。この様にして、ユーザは、記録媒体装置の異常を初期の段階で知ることが出来る。
【0010】
具体的構成においては、前記制御回路の計時手段は、前記計測動作を繰り返して、計測したリード時間の平均値を算出し、前記報知手段は、算出された平均リード時間が所定時間を超えているか否かを判断する。
【0011】
記録媒体装置から1回のアクセスで読み出されるデータのデータ量が一定でない場合、記録媒体装置に対するアクセスの度に計測されるリード時間が異なる。
上記具体的構成においては、繰り返し計測されたリード時間の平均値が算出され、平均リード時間が所定時間を超えているか否かが判断されるので、1回のアクセスで読み出されたデータのデータ量が多いためにリード時間が長くなった場合に、記録媒体装置に異常が発生していないにも拘わらず、記録媒体装置に異常が発生していると誤って判断されることを防止することが出来る。
【0012】
又、具体的構成においては、前記制御回路には、情報表示装置が接続され、前記報知手段は、記録媒体装置に異常が発生している旨を情報表示装置に表示する。
【0013】
上記具体的構成においては、情報表示装置の表示を見れば、記録媒体装置に異常が発生していることを知ることが出来る。
【0014】
【発明の効果】
本発明に係るデータ供給装置によれば、ハードディスクドライブ装置等の記録媒体装置に何らかの異常が発生したとき、その異常を初期の段階でユーザに報知することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本実施例の動画再生装置(1)は、図1に示す如く、MPEG方式による圧縮処理の施されたハイビジョン動画データと該動画データの再生に必要な再生制御ソフトウエアが記録されたハードディスクを駆動してハイビジョン動画データ及び再生制御ソフトウエアを再生するハードディスクドライブ装置(11)を具えている。ハードディスクドライブ装置(11)には、OSとして例えばWindows NT(Microsoft社の登録商標)が搭載されたCPU(10)が接続されている。
【0016】
CPU(10)には、TSインターフェース回路から構成されるデータ供給回路(12)が接続され、データ供給回路(12)には、デコードボード(13)が接続されている。該デコードボード(13)は、シリアル制御線(17)によってCPU(10)に接続されており、デコードボード(13)の動作はCPU(10)によって制御されている。
又、CPU(10)には、メインメモリ(14)が接続されると共に、複数の操作スイッチからなる入力装置(15)、及び装置の動作状態や操作指示を表示するためのLCD(16)が接続されている。
【0017】
装置本体の電源がオンに設定されると、ハードディスクドライブ装置(11)から再生制御ソフトウエアがCPU(10)に読み出される。その後、再生開始操作が行なわれると、該ソフトウエアは、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データを読み出し、読み出した動画データを一旦メインメモリ(14)の一時バッファに書き込んだ後、該動画データをメインメモリ(14)の一時バッファから読み出してデータ供給回路(12)に供給する。
データ供給回路(12)に供給された動画データは、データ供給回路(12)にてタイミングがとられて一定の速度(ビットレート)、例えば32Mbpsでデコードボード(13)に供給され、MPEGデコードされた後、音声信号と映像信号とが分離される。音声信号は、スピーカ(図示省略)へ出力される一方、映像信号は、ハイビジョンモニタ(図示省略)へ出力される。
この結果、ハイビジョンモニタに動画が表示されると共に、スピーカから該動画に応じた音声が出力されることになる。
【0018】
前記再生制御ソフトウエアは、図2に示す如く、ユーザインターフェーススレッド、システム管理スレッド、TS読出しスレッド及び転送制御スレッドの4つのスレッドから構成されており、各スレッドは後述の動作を実行する。
(1) ユーザインターフェーススレッド
入力装置(15)に対してユーザ操作が行なわれたとき、該操作に応じた動作指令メッセージをシステム管理スレッドに送る。又、システム管理スレッド及び転送制御スレッドから装置の動作状態を表わす状態通知メッセージを受けて、LCD(16)に装置の動作状態を表示する。
(2) システム管理スレッド
ユーザインターフェーススレッドからの前記動作指令メッセージを受けて、再生モードを前記メッセージに応じたモードに設定する。例えば、通常再生モード、早送り再生モード及び巻戻し再生モードの中から1つのモードが設定される。又、スレッド管理やメインメモリ(14)等の資源管理を行なう。
(3) TS読出しスレッド
システム管理スレッドによって設定された再生モードに応じて、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データを読み出し、メインメモリ(14)の一時バッファに書き込む。又、転送開始指令メッセージ及び転送終了指令メッセージを転送制御スレッドに送る。更に、デコードボード(13)に制御コマンドを送信する。
(4) 転送制御スレッド
TS読出しスレッドからの転送開始指令メッセージを受けて、メインメモリ(14)の一時バッファに書き込まれている動画データをデータ供給回路(12)に転送する動作を開始する一方、転送終了指令メッセージを受けて、前記転送動作を終了する。
【0019】
メインメモリ(14)の一時バッファは、図3に示す如く、15個のバッファ領域を有しており、常に15個のバッファ領域が満杯となる様に、ハードディスクドライブ装置(11)からの動画データの読出しが制御されている。
又、データ供給回路(12)は、2つのバンクメモリA、Bを有しており、メインメモリ(14)の一時バッファから読み出された動画データを一方のバンクメモリに書き込む処理と、他方のバンクメモリから動画データを読み出して後段のデコードボードに供給する処理とが並行して行なわれる。ここで、一方のバンクメモリに対する動画データの書込みと他方のバンクメモリからの動画データの読出しは、バンクメモリを交互に切り換えながら繰り返される。
【0020】
システム管理スレッドによって通常再生モードが設定されると、TS読出しスレッドは、メインメモリ(14)の一時バッファの15個のバッファ領域が満杯となるまで、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOP(Group Of Picture)の動画データを読み出してメインメモリ(14)の一時バッファに書き込む処理を繰り返し、15個のバッファ領域が満杯となった時点で、転送制御スレッドに転送開始指令メッセージを送る。転送制御スレッドは、該メッセージを受けて、メインメモリ(14)に書き込まれている動画データをFIFO(First−In First−Out)方式により読み出してデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込む処理を開始する。又、TS読出しスレッドは、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データを読み出して、転送制御スレッドによりデータが読み出された空のバッファ領域に書き込む処理を開始する。これらの転送制御スレッドによる読出し及び書込み処理と、TS読出しスレッドによる読出し及び書込み処理とは、マルチスレッド処理により並行して実行される。
その後、TS読出しスレッドは、再生すべき動画データの最後のGOPをメインメモリ(14)の一時バッファに書き込むと、転送制御スレッドに転送終了指令メッセージを送り、転送制御スレッドは、該メッセージを受けて、上述の読出し及び書込み処理を終了する。
【0021】
図4乃至図6は、上記CPU(10)によって実行される番組再生手続きを表わしている。
図4に示す如く、装置本体の電源がオンに設定されると、先ずステップS1にて、ユーザにより1つの番組が選択されたか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS1にて同じ判断を繰り返す。
ユーザにより1つの番組が選択されると、ステップS2にて、後述の処理に必要な変数を初期化した後、ステップS3では、メインメモリ(14)の一時バッファが満杯となるまで、前記選択された番組の動画データを1GOP単位でハードディスクドライブ装置(11)から読み出して該バッファに書き込む処理を繰り返す。
【0022】
続いてステップS4では、データ供給回路(12)の2つのバンクメモリのそれぞれの記録容量と同一量の動画データをメインメモリ(14)の一時バッファから読み出して一方のバンクメモリに書き込む処理を開始した後、ステップS5では、前記書込み処理が終了したか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS5にて同じ判断を繰り返す。
その後、データ供給回路(12)のバンクメモリに対する書込み処理が終了すると、ステップS6にて、メインメモリ(14)の一時バッファが空であるか否かを判断し、ノーと判断された場合は、ステップS8に移行して、時間計測を開始すると共にハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データを読み出した後、ステップS9にて、ハードディスクドライブ装置(11)からの読出し回数をカウントするためのリードカウンタの動作をオンに設定する。
【0023】
続いて、図5のステップS10では、ステップS8にて読み出した1GOPの動画データをメインメモリ(14)の一時バッファに書き込んだ後、ステップS11では、1GOPの動画データをハードディスクドライブ装置(11)から読み出してメインメモリ(14)の一時バッファに書き込むために要したリード時間を表わす変数Readintvalを、ステップS8にて動画データの読出し処理を開始してからステップS10にて動画データの書込み処理を終了するまでに要した時間の計測値に設定する。
【0024】
次にステップS12では、リード時間の合計を表わす変数all_intervalの現在値に前記リード時間変数Readintvalの現在値を加算することによって、現時点までの合計リード時間を算出した後、ステップS13にて、リードカウンタの変数all_cntを1だけカウントアップする。続いてステップS14では、合計リード時間変数all_intervalの現在値をリードカウンタ変数all_cntの現在値で除算することによって、リード時間の平均値を算出する。ここで、平均リード時間を表わす変数ave_intervalが、算出した平均値に設定される。
更にステップS15では、リードカウンタ変数all_cntの現在値が480を上回ったか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS17に移行して、平均リード時間変数ave_intervalの現在値が、装置本体の電源投入後に算出された平均リード時間の内、最大の平均リード時間を表わす変数max_ave_intervalの現在値を上回っているか否かを判断する。ここでノーと判断された場合は、図6のステップS19に移行する一方、イエスと判断された場合は、ステップS18に移行して、合計リード時間変数all_intervalを平均リード時間変数ave_intervalの現在値に設定した後、図6のステップS19に移行する。
【0025】
ステップS19では、ユーザにより選択された番組の動画データの最後のGOPをデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込んだか否かを判断し、ノーと判断された場合は、図4のステップS4に戻って同様の手続きを繰り返す。
上記手続きが繰り返される過程で、リードカウンタ変数all_cntの値が480を上回ると、図5のステップS15にてイエスと判断されて、ステップS16に移行し、リードカウンタ変数all_cntの値が1に設定されると共に、合計リード時間変数all_intervalの値をその時点での平均リード時間変数ave_intervalの値に設定する。
又、ハードディスクドライブ装置(11)に何らかの異常が発生し、その異常が急速に進行してハードディスクドライブ装置(11)からのデータの読出しのリトライが多数回繰り返された場合には、メインメモリ(14)の一時バッファが空となって図4のステップS6にてイエスと判断され、ステップS7にて、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生した旨の警告をLCD(16)に表示して、手続きを終了する。
【0026】
ユーザにより選択された番組の動画データの最後のGOPがデータ供給回路(12)のバンクメモリに書き込まれると、図6のステップS19にてイエスと判断されてステップS20に移行し、装置本体の電源をオフに設定するための操作が行なわれたか否かを判断する。ここで、ノーと判断された場合は、図4のステップS1に戻ってユーザによる番組選択操作に待機し、ユーザにより新たに番組が選択された場合は、上記同様の手続きを実行する。
【0027】
上述の如く、1GOPの動画データがハードディスクドライブ装置(11)から読み出される度にその読出しからメインメモリ(14)の一時バッファへの書込みまでに要したリード時間が計測されて、その回までに計測されたリード時間の平均値が算出され、算出された平均リード時間の中から最大の平均リード時間が取得される。但し、480回分(約1分間)のリード時間の平均値が算出される度に、リードカウンタ変数の値が1に戻されて、480回分のリード時間の平均値と新たに計測されたリード時間の平均値が算出される。
【0028】
その後、ユーザにより電源オフ操作が行なわれると、ステップS20にてイエスと判断されてステップS21に移行し、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値が所定の閾値HDD_WARNING_INTERVAL、例えば110を上回っているか否かを判断する。ここで、ノーと判断された場合は、ステップS22にて、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値をログファイルに記録した後、ステップS24にて所定の電源オフ処理を実行して、手続きを終了する。
一方、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値が所定の閾値HDD_WARNING_INTERVALを上回っている場合には、ステップS23に移行して、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生している旨の警告をLCD(16)に表示すると共に、最大平均リード時間変数max_ave_intervalの現在値をログファイルに記録した後、ステップS24にて所定の電源オフ処理を実行して、手続きを終了する。
【0029】
上記動画再生装置においては、番組の再生中に、ハードディスクドライブ装置(11)に何らかの異常が発生して、該ハードディスクドライブ装置(11)からのデータの読出しに失敗する事態が発生していた場合、平均リード時間の最大値が所定の閾値を上回ることとなって、装置本体の電源オフ時にハードディスクドライブ装置(11)の異常が初期の段階でユーザに報知される。
又、1GOPの動画データのデータ量はGOP毎に異なるため、ハードディスクドライブ装置(11)から1GOPの動画データが読み出される度にリード時間が異なるが、上述の如く、ハードディスクドライブ装置(11)から動画データが読み出される度にその回までのリード時間の平均値が算出され、これらの平均リード時間の内、最大の平均リード時間が所定の閾値を超えているか否かが判断されるので、読み出されたGOPのデータ量が多いためにリード時間が長くなった場合に、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生していないにも拘わらず、ハードディスクドライブ装置(11)に異常が発生していると誤って判断されることを防止することが出来る。
【0030】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、図1に示すハードディスクドライブ装置(11)のハードディスクを2つのパーティションに分割して2つの論理ドライブを作成しておき、一方の論理ドライブの異常が検知されたときに他方の論理ドライブから動画データを読み出す構成を採用することも可能である。かかる構成においては、2つの論理ドライブに同じ動画データを記録しておけば、一方の論理ドライブの異常が検知された場合であっても動画の再生を継続させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画再生装置の構成を表わすブロック図である。
【図2】再生制御ソフトウエアの構成を表わす図である。
【図3】メインメモリの一時バッファの構成を表わす図である。
【図4】上記動画再生装置において実行される番組再生手続きの第1部を表わすフローチャートである。
【図5】上記手続きの第2部を表わすフローチャートである。
【図6】上記手続きの第3部を表わすフローチャートである。
【図7】従来の動画再生装置の構成を表わすブロック図である。
【符号の説明】
(1) 動画再生装置
(10) CPU
(11) ハードディスクドライブ装置
(12) データ供給回路
(14) メインメモリ
Claims (3)
- デジタルデータが記録されている記録媒体装置からデジタルデータを読み出して、後段のターゲット回路に一定速度で供給するデータ供給装置において、
記録媒体装置から読み出されるデータを一時的に保存すべき一時バッファ手段と、
一時バッファ手段から読み出されるデータを一定速度のデータに変換して前記ターゲット回路に出力するデータ供給回路と、
記録媒体装置からのデータの読出し、一時バッファ手段に対するデータの書込み及び読出し、及びデータ供給回路に対するデータの供給を行なう制御回路
とを具え、該制御回路は、
記録媒体装置からデータを読み出して一時バッファ手段に書き込むために要したリード時間を計測する計時手段と、
計測されたリード時間が所定時間を超えているか否かを判断し、所定時間を超えているとき、記録媒体装置に異常が発生している旨を報知する報知手段
とを具えていることを特徴とするデータ供給装置。 - 前記制御回路の計時手段は、前記計測動作を繰り返して、計測したリード時間の平均値を算出し、前記報知手段は、算出された平均リード時間が所定時間を超えているか否かを判断する請求項1に記載のデータ供給装置。
- 前記制御回路には、情報表示装置が接続され、前記報知手段は、記録媒体装置に異常が発生している旨を情報表示装置に表示する請求項1又は請求項2に記載のデータ供給装置。
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JP2002277075A JP2004120053A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | データ供給装置 |
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JP2009258921A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Alpine Electronics Inc | ナビゲーション装置 |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277075A patent/JP2004120053A/ja active Pending
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