JP2004118721A - メッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによる要約を作成していることをあまり意識させることのない、ツリー表示による要約作成支援の装置を提供する。
【解決手段】参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録し、複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析し、複数のメッセージに関する参照関係と、メッセージに関する複数のノードのそれぞれについて登録された表示・非表示の表示状態データに基づいて、複数のメッセージを、複数のノードを含むツリー表示により表示し、ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録し、複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析し、複数のメッセージに関する参照関係と、メッセージに関する複数のノードのそれぞれについて登録された表示・非表示の表示状態データに基づいて、複数のメッセージを、複数のノードを含むツリー表示により表示し、ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、ネットワークを介して複数のユーザ間で行われるメッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、WWW(World Wide Web)における電子掲示板(BBS)や、電子メールを用いたメーリングリスト等のネットワーク上のコミュニケーションシステムは数多く存在し、多くのユーザによって利用されている。コミュニケーションシステムを利用すれば、各ユーザは、各端末装置からネットワークを介して、自己の発言を登録し、他のユーザの発言内容を閲覧することができるので、ネットワーク上で複数のユーザが、会話や議論等を行なうことができる。
【0003】
ユーザのコミュニケーションシステムの利用目的は、第一には他のユーザとの会話や情報交換であるが、会話等に含まれている情報や知識、議論の要旨や結論等を後日参照するという情報蓄積システムとしての用途もユーザにとっては重要である。実際、過去の発言を検索する機能を持つ電子掲示板システムやメーリングリストは数多く存在する。
【0004】
ところが、コミュニケーションシステムに蓄積される情報は、ユーザ同士の発言と返信の羅列であって体系立てて作成された文書等ではないため、ユーザが後日情報を参照する際に的確に必要な情報を得ることは難しい。
【0005】
そこで、ある話題に関する情報交換や議論が、多くの場合、元となる発言とそれに対する返信の発言から構成されることに着目し、参照・被参照関係にある発言群をひとまとめにすることによって、話題毎に内容を把握しやすくすることはよく行なわれている。しかしながら、ある発言に関して延々と返信が続く場合等は、やはり後で内容を把握することは困難である。
【0006】
この問題を解決するために、参照・被参照関係にある発言群に関して要約を作成して提示するシステムがある。このような要約システムには主に2種類ある。1つは、ある規則に従って発言群から自動的に重要な部分発言を取り出して並べたものを要約として提示するタイプ(例えば特許文献1参照)であり、もう1つは、ユーザが要約を手動で作成するのを支援するタイプ(例えば特許文献2参照)である。前者は、システムが要約を自動的に作成してくれるので、ユーザには便利である。後者は、最終的に人間が手動で要約を作成するため、多少作成規則が不適切でも問題はない。また、後者は、ユーザは、洗練された文章で要約を記述することができるため、要約の再利用性が高い。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−25099号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2002−207682号(特願2001−004358号)公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者は、自動的に要約を作成してくれるのでユーザにとって便利であるが、適切な要約作成規則を定義することは容易ではなく、うまく要約を作成できない場合も多い。
【0010】
一方、後者は、たとえシステムの支援があったとしても手動で要約を作成することは、心理的障壁が高く、要約の作成を躊躇するユーザは多いと考えられる。
【0011】
このように、自動要約作成では必ずしも適切な要約結果が得られるとは限らず、手動要約作成では、ユーザの心理的障壁が高く、ユーザによって要約が作成され難いという問題があった。
【0012】
これらのことを鑑み、本発明は、ユーザによる要約を作成していることをあまり意識させることのない、ツリー表示による要約作成支援の装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のメッセージのツリー表示装置は、ネットワークを介して複数のユーザによって登録されたメッセージを閲覧するためのメッセージのツリー表示装置であって、参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録する登録手段と、前記複数のメッセージを蓄積する蓄積手段と、前記複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析する解析手段と、前記複数のメッセージに関して前記参照関係に基づいて前記複数のメッセージを、複数のノードを含むツリー表示により表示する表示手段と、前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更する表示状態操作手段と、前記ノードのそれぞれの表示・非表示の表示状態データを登録する表示状態データ登録手段と、を具備する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るメッセージのツリー表示装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態であるWWW(World Wide Web)上のコミュニケーションシステムの全体構成を説明するブロック図である。図1において、10はセンタ装置であるコミュニケーションサーバ、20はコミュニケーションシステムのユーザの端末装置であるクライアント、30は、通信ネットワークであるインターネットである。101は発言登録部、102は発言蓄積部、103はトピック一覧表示部、104は参照情報解析部、105はトピック内発言表示部、106は表示状態操作部、107は表示状態登録部、108は表示状態蓄積部である。なお、以下の説明は、電子掲示板の例で説明する。
【0016】
本実施の形態では、メッセージのツリー表示装置であるコミュニケーションサーバ10は、インターネット30上のWWWサーバ、すなわちウエブサーバとして実装され、クライアント20はWWWブラウザとして実装される。コミュニケーションサーバ10は、インターネット30を介してクライアント20とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信方式による通信を介して行ない、クライアント20から操作要求コマンドが送信されるとその操作要求コマンドを解釈し、適切な返答データをHTML(Hyper Text Markup Language)形式でクライアント20に返信する。なお、図1では、クライアント20は、1つしか示していないが、複数のクライアント20が、インターネット30に接続され、コミュニケーションサーバ10にアクセス可能となっている。
【0017】
クライアント20は、インターネット30を介してコミュニケーションサーバ10からの返答データを受信すると、その返答データをHTML形式のデータをレンダリング、すなわち整形してユーザに提示する。ユーザへの提示は、クライアント20の表示装置の画面中にコミュニケーションサーバ10への操作要求を発行するようなハイパーリンクやデータ入力フォームやボタンを含む画面表示によって行われ、ユーザはこれらのハイパーリンクやボタン等を用いて新たにコミュニケーションサーバ10に操作要求コマンドの送信を行なうことができるようになっている。
【0018】
各ユーザは、自己のクライアント20からコミュニケーションサーバ10にアクセスし、電子掲示板であるコミュニケーションシステムを利用することによって、自己の発言を登録したり、他のユーザが登録した発言を閲覧したり、参照・非参照関係にある一連の発言の要約を登録したり閲覧したりすることができる。なお、本明細書中において「発言」と「メッセージ」は同義に用いられる。
【0019】
発言を登録する場合、ユーザは、クライアント20を用いて発言内容を作成し、インターネット30を介してコミュニケーションシステム10にその発言を送信することによって、登録手段としての発言登録部101は発言を登録する。発言登録部101は発言に一意な識別子としてメッセージ識別子MSGIDを割り当て、メモリ装置内のデータベースである発言蓄積部102に蓄積する。
【0020】
図2と図3は、発言蓄積部102に蓄積されている発言データの例を示す図である。図2と図3に示すような形式で、発言蓄積部102に発言データが蓄積されるので、ユーザはクライアント20の表示装置の画面上のウインドウ内においてマウス等のポインティングデバイスを用いてスクロールをすることによって、ユーザは、図2と図3に示す形式と同様な形式で電子掲示板に登録された発言内容を見ることができる。
【0021】
図2と図3に示すように、発言登録部101は、各発言を蓄積する際には発言の本文(CONTENT)のデータと共に、発言を登録した日時(DATE)のデータ、発言の題名(SUBJECT)のデータ、発言を登録したユーザの識別子(USRID)のデータ、あれば返信元の発言の識別子(REFER)のデータを蓄積する。図2と図3は、1つのトピックについての11個の発言111〜121の例を示しており、各発言の区切りは、線110で示されている。図2と図3において、各発言の本文は、「CONTENT」以下の部分である。
【0022】
なお、本実施の形態では、各発言は日付順に蓄積され、新しい発言は、古い発言より後に蓄積されているが、古い発言が、新しい発言より後に蓄積されるようにしてもよい。また、ユーザが、電子掲示板の発言内容を閲覧するために画面上に表示させるときには、発言の本文のみを表示させるようにしてもよい。
【0023】
図4は、ユーザが発言を電子掲示板に登録すなわち投稿するときに、クライアント20の画面上に表示される投稿画面の例を示す図である。131は、ウインドウ枠である。132は、投稿する発言の題名を入力するための題名入力部である。133は、投稿者の名前、ID等を入力するための投稿者入力部である。134は、投稿日を入力するための、あるいは自動的に投稿日が表示されるための日付入力部である。135は、投稿内容である本文を入力するための本文入力部である。136は、投稿ボタンであり、マウス等を用いてクリックすることによって、ユーザの発言が電子掲示板に登録される。
【0024】
返信する場合、図4と同様な画面により行われるが、題名入力部132には、自動的に元の発言の題名に「Re:」が付加されて表示され、かつ、本文入力部135には、「>」を付与して引用部分には「>」を付与して、引用部分が表示される。
【0025】
また、本実施の形態では、蓄積部102に蓄積されている発言のうち、返信関係で結ばれているものの集まりを1つのトピックとみなしている。トピックは返信元の発言を持たない唯一の発言を持つが、これをトピックの開始発言と呼ぶ。ユーザがトピックの一覧の表示を要求すると、トピック一覧表示部103は、参照情報解析部104を介して発言蓄積部102から全てのトピックの開始発言の一覧をトピックの一覧としてユーザに提示するために、トピック一覧データを一覧の表示要求を送信したユーザのクライアント20へ送信する。提示された一覧において、それぞれのトピック表示はハイパーリンクとなっており、ユーザはハイパーリンクを選択することで、ハイパーリンクに対応するトピックの表示要求を行なうことができる。トピック一覧の表示例を図5に示す。
【0026】
図5は、ユーザのクライアント20の表示装置の画面上に表示されるトピック一覧の表示例を示す図である。141は、画面上のウインドウ枠であり、142は、トピック一覧表示部である。トピック一覧表示部142には、各トピックの開始発言における発言の題名(SUBJECT)が、リスト形式で表示される。図5では、4つのトピックが表示されている。なお、トピック毎に後述する要約としてのツリー表示があるか否かのアイコンを付加してもよい。
【0027】
ユーザが、マウス等を操作し、クライアント20の画面上のウインドウ141内でカーソルを移動させ、クリック等をすることによって、閲覧したいトピックを選択すると、トピックの閲覧要求コマンドが、クライアント20からコミュニケーションサーバ10へ送信させる。閲覧要求コマンドを受信すると、コミュニケーションサーバ10の参照情報解析部104は、指定されたトピックに含まれる発言に関して参照関係を解析し、各発言をノードとする木構造を作成する。
【0028】
なお、ここで、解析手段としての参照情報解析部104は、単純には発言の返信関係を参照関係とみなして返信元発言が親ノードとなり返信発言が子ノードとなるように木構造のデータを作成するが、これに限らず返信関係以外の参照関係を用いて木構造のデータを作成してもよい。
【0029】
また、木構造のノードとして発言全体ではなく、発言の一部をノードとしてもよいものとする。例えば1つの発言の中で複数の発言部分の内容を引用してそれぞれにコメントをつけているような発言があった場合、発言全体を木構造のノードとすると粒度が荒くなり、閲覧する時に内容を把握しづらくなる。そこで、例えば発言に含まれる引用部分毎に引用部分に関するコメントを部分発言として切り出し、切り出した部分発言が子ノードとなり引用元の発言が親ノードとなるように、参照情報解析部104は、木構造のデータを作成しても良い。この場合、参照関係は、発言の一部分を参照する関係であり、その一部分が一つのノードとして表示される。図6は、発言の一部分をノードとして木構造データ151を作成した例を示す図である。図6に示された木構造は、この方法を用いて図2と図3の発言から作成したものである。
【0030】
具体的には、図2のMSGID=2である発言112について、「>」が付与されている部分は引用部分であるとみなし、まず「> 自分は梶原に住んでいるのですが、今度新宿に行く用事ができました。」という引用部分(引用元はMSGID=1の発言111)に対するコメントが「梶原というのは杉並区の梶原ですか?」であることを検出し、MSGID=1の発言111が親ノードになりMSGID=2の発言112のうち「梶原というのは杉並区の梶原ですか?」の部分が子ノードになるように木構造を作成する。次に、「> そこで質問なのですが、梶原から新宿に出たいのですがどうすればい」の部分から「> いでしょうか?」の部分までを引用部分とみなし(引用元はMSGID=1の発言111)、これに対するコメントが「杉並区の梶原は行った事ないので分かりません。」であることを検出し、MSGID=1の発言111が親ノードになりMSGID=2の発言112のうち「杉並区の梶原は行った事ないので分かりません。」の部分が子ノードになるように木構造を作成する。このように、あるノード例えばノード1−1に対して、子ノードが複数、例えばノード2−1、2−1が作成される。ノード番号は「2−1」のように番号が付けられているのは、各ノードについて複数の子ノードが生成される場合があるからである。なお、ノード1−1は、開始発言であるので、ノード番号は「1−1」でなく「1」であってもよい。
【0031】
なお、同一のMSGIDを持つ親ノードが複数存在する場合は、引用部分の末尾の1文字(引用部分が例えば「> いでしょうか?」であれば「?」)を含むノードを親ノードとする。
【0032】
このように、発言に含まれる引用部分毎に引用部分に関するコメントを部分発言として切り出し、切り出した部分発言が子ノードとなり引用元の発言が親ノードとなるように木構造を作成しても良い。
【0033】
また、参照情報解析部104が木構造データを作成すると、次に、ツリー表示の表示手段としてのトピック内発言表示部105は、作成された木構造データに従って各発言を配置しツリー表示するための木構造表示データを生成し、クライアント20に送信し、クライアント20の表示装置の画面上にツリー表示を行なわせる。クライアント20では、生成された木構造表示データに基づいて、発言の木構造が画面上に表示される。ここで、木構造のそれぞれのノードを表示状態にするか非表示状態にするかは、表示状態蓄積部108に蓄積されている表示状態によって決定する。なお、表示の際、ユーザがまだ閲覧したことのない発言に対応するノードに関しては「未読発言」として強調表示するようにしてもよい。
【0034】
表示状態蓄積部108にこのトピックに関するものでかつトピックの表示要求を行なったユーザが登録したものであるような表示状態データが蓄積されている場合、その表示状態に従ってそれぞれのノードを表示・非表示して表示する。例えば図6の木構造において表示状態が、図7に示す表示状態データであった場合、ツリー表示の初期状態は、図8に示すようになる。
【0035】
図7は、表示状態蓄積部108にストアされる表示状態データの例を示す図である。図7には、表形式データの表示状態データテーブル161が示されており、トピック番号項目162、ユーザ識別子項目163、ノード番号項目164及び表示/非表示項目165を含む。表示状態データテーブル161には、トピック番号毎で、かつ、ユーザ識別子毎に、各ノードの表示あるいは非表示の状態データがストアされる。よって、同じトピックであっても、ユーザ毎に表示形態が異なるようにすることができる。言い換えれば、ユーザは、自己の要求あるいは目的にあった表示形態で、トピックを表示させるようにすることができる。
【0036】
図8は、図7に示す表示状態データであった場合のクライアント20の表示装置の画面上に表示されるツリー表示を示す図である。171は、ウインドウの枠を示す。表示となっているノードは、アイコン「[−]」が付されて、発言した者の名前と、発言内容の本文が表示される。非表示となっているノードは、アイコン「[+]」が付されて、発言した者の名前のみが表示され、発言内容の本文の一部のみが表示され、発言内容の本文全部は表示されない。
【0037】
なお、図8の表示状態において、表示状態のノードの「[−]」のアイコンをクリックすると、アイコンは「[+]」に変わり、そのノードの下の子ノードは表示されなくなる。また、表示状態のノードの「[+]」のアイコンをクリックすると、アイコンは「[−]」に変わり、そのノードの下の子ノードが表示される。そして、最後にユーザがそのトピックについて表示させていた画面状態における各ノードの表示・非表示状態が、そのトピックについてのそのユーザの表示状態データとして自動的に登録される。
【0038】
表示状態蓄積部108にこのトピックに関するものでかつトピックの表示要求を行なったユーザが登録したものであるような表示状態が蓄積されていない場合は、例えば木構造のルートノード(全てのノードの祖先ノードであるようなノード)に対応する発言、すなわちトピックの開始発言を表示し、それ以外のノードは非表示にする。この様子を図9に示す。図9は、トピックの開始発言を表示し、それ以外の返信のノードは非表示にする表示の例を示す図である。また、これに限らず例えば他のユーザが登録した表示状態があれば、それに従ってそれぞれのノードを表示・非表示して表示してもよい。すなわち、他のユーザが登録した表示状態データが存在する場合は、その他のユーザにより登録された表示状態データを初期表示状態として、ツリー表示が行われる。
【0039】
次にトピックの要約を登録する処理について説明する。
【0040】
本発明では木構造のノードの表示・非表示状態をユーザに操作させることで発言を閲覧させ、閲覧結果であるノードの表示・非表示状態のスナップショットをトピックの要約とみなすことで、閲覧とは別個に要約作成をユーザに行なわせるという心理的障壁の高い方式によらずに要約登録を可能にする。スナップショットとは、ユーザが画面上で木構造のツリー表示を見ているときのある瞬間の表示状態を意味する。トピック内発言表示部105が表示した木構造状に配置された発言において、ノード(発言)の左にはそのノードを表示するか非表示にするかを切り替えるためのボタンが付属する。ユーザがボタンを押すと、表示状態操作手段としての表示状態操作部106が指定されたノードの表示・非表示状態を変更する。
【0041】
ボタンを用いたノードの表示・非表示状態の操作を図9を用いて説明する。図9は、上述したトピックについてのツリー表示の例を示す図である。181は、ウインドウの枠を示す。図9において、「[−]」と「[+]」がノードの表示・非表示切り替えボタンである。「[−]」は現在ノードが表示されており、ボタンを押すと非表示になることを表し、「[+]」は現在ノードが非表示になっており、ボタンを押すと表示されることを表す。例えば「田中さん:(梶原というのは…)というノードの左にある「[+]」を押すと、このノードが表示される。表示された後の様子を図10に示す。図10は、図9の「田中さん:(梶原というのは…)というノードの左にある「[+]」を押すと、表示される木構造表示の例を示す図である。
【0042】
ユーザはノードの表示・非表示切り替えボタンを操作することでノードの表示・非表示状態を1つ1つ切り替えていくことができるが、ノードの表示・非表示切り替えボタン以外のボタンを設けても良い。例えば、図10に示すように、ウインドウ191内に、表示されている状態におけるノードの表示・非表示データを登録するための表示登録ボタン192、全てのノードを表示状態にする全表示ボタン193、全てのノードを非表示状態にする全非表示ボタン194、ユーザがまだ閲覧したことがない発言に対応するノードを全て表示状態にする未読表示ボタン195を表示し、これらのボタンをユーザがマウス等でクリックして押すことによって対応する操作を行なうことができるようになっている。これらのボタンを押した場合、表示状態操作部106がボタンの種別に応じて指定されたノードの表示・非表示状態を変更する。図10の例では、図8について説明した表示状態データの自動登録ではなく、ユーザがそのとき表示して画面におけるノードの表示・非表示の状態を登録するようになっている。従って、表示登録ボタン192がクリックされたときのノードの表示状態データが表示状態蓄積部108に登録される。
【0043】
ノードの表示・非表示を切り替えた結果を要約とみなす本実施の形態の方法において要約の品質を向上させるためには、重要度の低いノードを非表示状態にすることが重要である。しかしながら、後で再利用することを考えずにその場での閲覧だけを考えるようなユーザに関してはノードを閉じる操作を行なうことを強く期待できない。言い換えると、ユーザが「後で見やすいように、重要でないノードは閉じておこう」と考えるとは限らない。そこで、重要度の低いノードを非表示状態にすることを促進するように、例えばあるノードを表示状態にした際に、ルートノードからそのノードまでの経路上にないノードに関しては非表示状態にする機能を持たせても良い。すなわち、1つのノードを表示の状態にするような操作が行なわれた場合に、表示状態操作部106は、ツリー表示のルートノードから1つのノードまでのノード以外のノードを非表示の状態にする。この機能によって、ユーザがあるノードAを表示状態にして内容を確認した結果そのノードは重要でないと判断して別のノードBを表示状態にした際に、ユーザが明示的に操作をしなくても自動的にノードAを非表示状態にすることができる。
【0044】
この場合、あるノードを表示状態にした際に、ルートノードからそのノードまでの経路上にないノードに関しては非表示状態にするためのボタンを、画面上に設けてもよい。
【0045】
また、この機能の延長として、任意のノードを表示開始ノードとして選択し、次に表示開始ノードの任意の子孫ノードを表示終了ノードとして選択するとその2つのノードの間のノードの表示・非表示状態を「表示」にしてそれ以外のノードの表示・非表示状態を「非表示」にする機能を持たせても良い。すなわち、ツリー表示におけるノードの中から表示開始ノードと表示終了ノードが選択された場合に、表示開始ノードから表示終了ノードまでのノード以外のノードは表示されない。この機能を用いることによって、トピックのうち話題が開始されている発言と話題が終了している発言が分かった場合に、話題の流れに関連する発言だけを容易に表示状態にすることができる。
【0046】
図5において、ノード8−1を表示開始ノードとし、ノード10−1を表示終了ノードとして選択場合のツリーの表示状態を、図11に示す。また、図5において、梶原から新宿への行き方に関する話題の開始ノードであるルートノードを表示開始ノードとして選択し、梶原から新宿への行き方に関する話題の終了ノードであるノード11−1を表示終了ノードとして選択した場合の様子を図12に示す。
【0047】
さて、図10の表示登録ボタン192のようなボタンを設け、ノードの表示・非表示状態を切り替えた後にユーザが全てのノードの表示・非表示状態のスナップショットの登録操作を行なうと、表示状態登録部107は全てのノードの表示・非表示状態をグルーピングして表示状態蓄積部108に登録する。この際登録操作を行なったユーザの識別子も共に記録する。
【0048】
また、ユーザが明示的に登録操作を行なった場合以外でも、図8の説明でしたように、例えばノードの表示・非表示状態をユーザが切り替える毎に全てのノードの表示・非表示状態のスナップショットを逐一表示状態蓄積部108に蓄積するようにしても良い。すなわち、表示状態操作部106によってツリー表示におけるノードの表示・非表示の状態が操作される毎に、少なくとも操作されたノードの表示状態データが表示状態蓄積部108に登録される。このようにした場合、ユーザはノードの表示・非表示を切り替えることによって発言の閲覧を行なうこと以外全く意識しなくてもよいようになり、要約登録への心理的障壁をさらに下げることができる。
【0049】
登録された要約の閲覧に関しては、トピックの閲覧がすなわちトピックに関する要約の閲覧になっている。しかしながらトピックの閲覧と要約の閲覧を分離してもよい。例えばトピック一覧表示においてトピックの閲覧を指示するためのハイパーリンクの横に「このトピックの要約を表示」ボタンを配置し、ボタンを押すことで対応するトピックの要約を表示するようにして良い。この場合、トピックの要約では表示状態蓄積部108に自分が登録したそのトピックに対応する表示状態Aが存在するならばその表示状態Aに従ってトピックの木構造を表示し、存在しないならば他のユーザが登録した表示状態Bが存在するならばその表示状態Bに従ってトピックの木構造を表示し、他のユーザが登録した表示状態が存在しないならば「トピックの要約はありません」と表示する。また、トピックの閲覧では全てのノードの表示・非表示状態を「表示」状態にして木構造を表示する。
【0050】
なお、非表示とは、ツリー表示おいてそのノードを参照する下位のノードを表示しないことを意味する。また、表示・非表示を切り替えるための表示上のインターフェースとして、「[+]」のような表示手段以外の手段を用いてもよい。
【0051】
なお、以上の説明は、電子掲示板の例で説明したが、本発明は、参照・被参照関係にあるメッセージデータについて適用できるものである。
【0052】
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明する。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0053】
なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のメッセージのツリー表示装置を実現することができる。
【0054】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザによる要約を作成していることをあまり意識させることのない、ツリー表示による要約作成支援の装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるコミュニケーションシステムの全体の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる発言蓄積部に蓄積されている発言データの例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる発言蓄積部に蓄積されている発言データの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる投稿画面の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるトピック一覧の表示例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる、発言の一部をノードとして木構造を作成した例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる表示状態蓄積部にストアされる表示状態データの例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・コミュニケーションサーバ、20・・・クライアント、30・・・インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、ネットワークを介して複数のユーザ間で行われるメッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、WWW(World Wide Web)における電子掲示板(BBS)や、電子メールを用いたメーリングリスト等のネットワーク上のコミュニケーションシステムは数多く存在し、多くのユーザによって利用されている。コミュニケーションシステムを利用すれば、各ユーザは、各端末装置からネットワークを介して、自己の発言を登録し、他のユーザの発言内容を閲覧することができるので、ネットワーク上で複数のユーザが、会話や議論等を行なうことができる。
【0003】
ユーザのコミュニケーションシステムの利用目的は、第一には他のユーザとの会話や情報交換であるが、会話等に含まれている情報や知識、議論の要旨や結論等を後日参照するという情報蓄積システムとしての用途もユーザにとっては重要である。実際、過去の発言を検索する機能を持つ電子掲示板システムやメーリングリストは数多く存在する。
【0004】
ところが、コミュニケーションシステムに蓄積される情報は、ユーザ同士の発言と返信の羅列であって体系立てて作成された文書等ではないため、ユーザが後日情報を参照する際に的確に必要な情報を得ることは難しい。
【0005】
そこで、ある話題に関する情報交換や議論が、多くの場合、元となる発言とそれに対する返信の発言から構成されることに着目し、参照・被参照関係にある発言群をひとまとめにすることによって、話題毎に内容を把握しやすくすることはよく行なわれている。しかしながら、ある発言に関して延々と返信が続く場合等は、やはり後で内容を把握することは困難である。
【0006】
この問題を解決するために、参照・被参照関係にある発言群に関して要約を作成して提示するシステムがある。このような要約システムには主に2種類ある。1つは、ある規則に従って発言群から自動的に重要な部分発言を取り出して並べたものを要約として提示するタイプ(例えば特許文献1参照)であり、もう1つは、ユーザが要約を手動で作成するのを支援するタイプ(例えば特許文献2参照)である。前者は、システムが要約を自動的に作成してくれるので、ユーザには便利である。後者は、最終的に人間が手動で要約を作成するため、多少作成規則が不適切でも問題はない。また、後者は、ユーザは、洗練された文章で要約を記述することができるため、要約の再利用性が高い。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−25099号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2002−207682号(特願2001−004358号)公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者は、自動的に要約を作成してくれるのでユーザにとって便利であるが、適切な要約作成規則を定義することは容易ではなく、うまく要約を作成できない場合も多い。
【0010】
一方、後者は、たとえシステムの支援があったとしても手動で要約を作成することは、心理的障壁が高く、要約の作成を躊躇するユーザは多いと考えられる。
【0011】
このように、自動要約作成では必ずしも適切な要約結果が得られるとは限らず、手動要約作成では、ユーザの心理的障壁が高く、ユーザによって要約が作成され難いという問題があった。
【0012】
これらのことを鑑み、本発明は、ユーザによる要約を作成していることをあまり意識させることのない、ツリー表示による要約作成支援の装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のメッセージのツリー表示装置は、ネットワークを介して複数のユーザによって登録されたメッセージを閲覧するためのメッセージのツリー表示装置であって、参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録する登録手段と、前記複数のメッセージを蓄積する蓄積手段と、前記複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析する解析手段と、前記複数のメッセージに関して前記参照関係に基づいて前記複数のメッセージを、複数のノードを含むツリー表示により表示する表示手段と、前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更する表示状態操作手段と、前記ノードのそれぞれの表示・非表示の表示状態データを登録する表示状態データ登録手段と、を具備する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るメッセージのツリー表示装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態であるWWW(World Wide Web)上のコミュニケーションシステムの全体構成を説明するブロック図である。図1において、10はセンタ装置であるコミュニケーションサーバ、20はコミュニケーションシステムのユーザの端末装置であるクライアント、30は、通信ネットワークであるインターネットである。101は発言登録部、102は発言蓄積部、103はトピック一覧表示部、104は参照情報解析部、105はトピック内発言表示部、106は表示状態操作部、107は表示状態登録部、108は表示状態蓄積部である。なお、以下の説明は、電子掲示板の例で説明する。
【0016】
本実施の形態では、メッセージのツリー表示装置であるコミュニケーションサーバ10は、インターネット30上のWWWサーバ、すなわちウエブサーバとして実装され、クライアント20はWWWブラウザとして実装される。コミュニケーションサーバ10は、インターネット30を介してクライアント20とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信方式による通信を介して行ない、クライアント20から操作要求コマンドが送信されるとその操作要求コマンドを解釈し、適切な返答データをHTML(Hyper Text Markup Language)形式でクライアント20に返信する。なお、図1では、クライアント20は、1つしか示していないが、複数のクライアント20が、インターネット30に接続され、コミュニケーションサーバ10にアクセス可能となっている。
【0017】
クライアント20は、インターネット30を介してコミュニケーションサーバ10からの返答データを受信すると、その返答データをHTML形式のデータをレンダリング、すなわち整形してユーザに提示する。ユーザへの提示は、クライアント20の表示装置の画面中にコミュニケーションサーバ10への操作要求を発行するようなハイパーリンクやデータ入力フォームやボタンを含む画面表示によって行われ、ユーザはこれらのハイパーリンクやボタン等を用いて新たにコミュニケーションサーバ10に操作要求コマンドの送信を行なうことができるようになっている。
【0018】
各ユーザは、自己のクライアント20からコミュニケーションサーバ10にアクセスし、電子掲示板であるコミュニケーションシステムを利用することによって、自己の発言を登録したり、他のユーザが登録した発言を閲覧したり、参照・非参照関係にある一連の発言の要約を登録したり閲覧したりすることができる。なお、本明細書中において「発言」と「メッセージ」は同義に用いられる。
【0019】
発言を登録する場合、ユーザは、クライアント20を用いて発言内容を作成し、インターネット30を介してコミュニケーションシステム10にその発言を送信することによって、登録手段としての発言登録部101は発言を登録する。発言登録部101は発言に一意な識別子としてメッセージ識別子MSGIDを割り当て、メモリ装置内のデータベースである発言蓄積部102に蓄積する。
【0020】
図2と図3は、発言蓄積部102に蓄積されている発言データの例を示す図である。図2と図3に示すような形式で、発言蓄積部102に発言データが蓄積されるので、ユーザはクライアント20の表示装置の画面上のウインドウ内においてマウス等のポインティングデバイスを用いてスクロールをすることによって、ユーザは、図2と図3に示す形式と同様な形式で電子掲示板に登録された発言内容を見ることができる。
【0021】
図2と図3に示すように、発言登録部101は、各発言を蓄積する際には発言の本文(CONTENT)のデータと共に、発言を登録した日時(DATE)のデータ、発言の題名(SUBJECT)のデータ、発言を登録したユーザの識別子(USRID)のデータ、あれば返信元の発言の識別子(REFER)のデータを蓄積する。図2と図3は、1つのトピックについての11個の発言111〜121の例を示しており、各発言の区切りは、線110で示されている。図2と図3において、各発言の本文は、「CONTENT」以下の部分である。
【0022】
なお、本実施の形態では、各発言は日付順に蓄積され、新しい発言は、古い発言より後に蓄積されているが、古い発言が、新しい発言より後に蓄積されるようにしてもよい。また、ユーザが、電子掲示板の発言内容を閲覧するために画面上に表示させるときには、発言の本文のみを表示させるようにしてもよい。
【0023】
図4は、ユーザが発言を電子掲示板に登録すなわち投稿するときに、クライアント20の画面上に表示される投稿画面の例を示す図である。131は、ウインドウ枠である。132は、投稿する発言の題名を入力するための題名入力部である。133は、投稿者の名前、ID等を入力するための投稿者入力部である。134は、投稿日を入力するための、あるいは自動的に投稿日が表示されるための日付入力部である。135は、投稿内容である本文を入力するための本文入力部である。136は、投稿ボタンであり、マウス等を用いてクリックすることによって、ユーザの発言が電子掲示板に登録される。
【0024】
返信する場合、図4と同様な画面により行われるが、題名入力部132には、自動的に元の発言の題名に「Re:」が付加されて表示され、かつ、本文入力部135には、「>」を付与して引用部分には「>」を付与して、引用部分が表示される。
【0025】
また、本実施の形態では、蓄積部102に蓄積されている発言のうち、返信関係で結ばれているものの集まりを1つのトピックとみなしている。トピックは返信元の発言を持たない唯一の発言を持つが、これをトピックの開始発言と呼ぶ。ユーザがトピックの一覧の表示を要求すると、トピック一覧表示部103は、参照情報解析部104を介して発言蓄積部102から全てのトピックの開始発言の一覧をトピックの一覧としてユーザに提示するために、トピック一覧データを一覧の表示要求を送信したユーザのクライアント20へ送信する。提示された一覧において、それぞれのトピック表示はハイパーリンクとなっており、ユーザはハイパーリンクを選択することで、ハイパーリンクに対応するトピックの表示要求を行なうことができる。トピック一覧の表示例を図5に示す。
【0026】
図5は、ユーザのクライアント20の表示装置の画面上に表示されるトピック一覧の表示例を示す図である。141は、画面上のウインドウ枠であり、142は、トピック一覧表示部である。トピック一覧表示部142には、各トピックの開始発言における発言の題名(SUBJECT)が、リスト形式で表示される。図5では、4つのトピックが表示されている。なお、トピック毎に後述する要約としてのツリー表示があるか否かのアイコンを付加してもよい。
【0027】
ユーザが、マウス等を操作し、クライアント20の画面上のウインドウ141内でカーソルを移動させ、クリック等をすることによって、閲覧したいトピックを選択すると、トピックの閲覧要求コマンドが、クライアント20からコミュニケーションサーバ10へ送信させる。閲覧要求コマンドを受信すると、コミュニケーションサーバ10の参照情報解析部104は、指定されたトピックに含まれる発言に関して参照関係を解析し、各発言をノードとする木構造を作成する。
【0028】
なお、ここで、解析手段としての参照情報解析部104は、単純には発言の返信関係を参照関係とみなして返信元発言が親ノードとなり返信発言が子ノードとなるように木構造のデータを作成するが、これに限らず返信関係以外の参照関係を用いて木構造のデータを作成してもよい。
【0029】
また、木構造のノードとして発言全体ではなく、発言の一部をノードとしてもよいものとする。例えば1つの発言の中で複数の発言部分の内容を引用してそれぞれにコメントをつけているような発言があった場合、発言全体を木構造のノードとすると粒度が荒くなり、閲覧する時に内容を把握しづらくなる。そこで、例えば発言に含まれる引用部分毎に引用部分に関するコメントを部分発言として切り出し、切り出した部分発言が子ノードとなり引用元の発言が親ノードとなるように、参照情報解析部104は、木構造のデータを作成しても良い。この場合、参照関係は、発言の一部分を参照する関係であり、その一部分が一つのノードとして表示される。図6は、発言の一部分をノードとして木構造データ151を作成した例を示す図である。図6に示された木構造は、この方法を用いて図2と図3の発言から作成したものである。
【0030】
具体的には、図2のMSGID=2である発言112について、「>」が付与されている部分は引用部分であるとみなし、まず「> 自分は梶原に住んでいるのですが、今度新宿に行く用事ができました。」という引用部分(引用元はMSGID=1の発言111)に対するコメントが「梶原というのは杉並区の梶原ですか?」であることを検出し、MSGID=1の発言111が親ノードになりMSGID=2の発言112のうち「梶原というのは杉並区の梶原ですか?」の部分が子ノードになるように木構造を作成する。次に、「> そこで質問なのですが、梶原から新宿に出たいのですがどうすればい」の部分から「> いでしょうか?」の部分までを引用部分とみなし(引用元はMSGID=1の発言111)、これに対するコメントが「杉並区の梶原は行った事ないので分かりません。」であることを検出し、MSGID=1の発言111が親ノードになりMSGID=2の発言112のうち「杉並区の梶原は行った事ないので分かりません。」の部分が子ノードになるように木構造を作成する。このように、あるノード例えばノード1−1に対して、子ノードが複数、例えばノード2−1、2−1が作成される。ノード番号は「2−1」のように番号が付けられているのは、各ノードについて複数の子ノードが生成される場合があるからである。なお、ノード1−1は、開始発言であるので、ノード番号は「1−1」でなく「1」であってもよい。
【0031】
なお、同一のMSGIDを持つ親ノードが複数存在する場合は、引用部分の末尾の1文字(引用部分が例えば「> いでしょうか?」であれば「?」)を含むノードを親ノードとする。
【0032】
このように、発言に含まれる引用部分毎に引用部分に関するコメントを部分発言として切り出し、切り出した部分発言が子ノードとなり引用元の発言が親ノードとなるように木構造を作成しても良い。
【0033】
また、参照情報解析部104が木構造データを作成すると、次に、ツリー表示の表示手段としてのトピック内発言表示部105は、作成された木構造データに従って各発言を配置しツリー表示するための木構造表示データを生成し、クライアント20に送信し、クライアント20の表示装置の画面上にツリー表示を行なわせる。クライアント20では、生成された木構造表示データに基づいて、発言の木構造が画面上に表示される。ここで、木構造のそれぞれのノードを表示状態にするか非表示状態にするかは、表示状態蓄積部108に蓄積されている表示状態によって決定する。なお、表示の際、ユーザがまだ閲覧したことのない発言に対応するノードに関しては「未読発言」として強調表示するようにしてもよい。
【0034】
表示状態蓄積部108にこのトピックに関するものでかつトピックの表示要求を行なったユーザが登録したものであるような表示状態データが蓄積されている場合、その表示状態に従ってそれぞれのノードを表示・非表示して表示する。例えば図6の木構造において表示状態が、図7に示す表示状態データであった場合、ツリー表示の初期状態は、図8に示すようになる。
【0035】
図7は、表示状態蓄積部108にストアされる表示状態データの例を示す図である。図7には、表形式データの表示状態データテーブル161が示されており、トピック番号項目162、ユーザ識別子項目163、ノード番号項目164及び表示/非表示項目165を含む。表示状態データテーブル161には、トピック番号毎で、かつ、ユーザ識別子毎に、各ノードの表示あるいは非表示の状態データがストアされる。よって、同じトピックであっても、ユーザ毎に表示形態が異なるようにすることができる。言い換えれば、ユーザは、自己の要求あるいは目的にあった表示形態で、トピックを表示させるようにすることができる。
【0036】
図8は、図7に示す表示状態データであった場合のクライアント20の表示装置の画面上に表示されるツリー表示を示す図である。171は、ウインドウの枠を示す。表示となっているノードは、アイコン「[−]」が付されて、発言した者の名前と、発言内容の本文が表示される。非表示となっているノードは、アイコン「[+]」が付されて、発言した者の名前のみが表示され、発言内容の本文の一部のみが表示され、発言内容の本文全部は表示されない。
【0037】
なお、図8の表示状態において、表示状態のノードの「[−]」のアイコンをクリックすると、アイコンは「[+]」に変わり、そのノードの下の子ノードは表示されなくなる。また、表示状態のノードの「[+]」のアイコンをクリックすると、アイコンは「[−]」に変わり、そのノードの下の子ノードが表示される。そして、最後にユーザがそのトピックについて表示させていた画面状態における各ノードの表示・非表示状態が、そのトピックについてのそのユーザの表示状態データとして自動的に登録される。
【0038】
表示状態蓄積部108にこのトピックに関するものでかつトピックの表示要求を行なったユーザが登録したものであるような表示状態が蓄積されていない場合は、例えば木構造のルートノード(全てのノードの祖先ノードであるようなノード)に対応する発言、すなわちトピックの開始発言を表示し、それ以外のノードは非表示にする。この様子を図9に示す。図9は、トピックの開始発言を表示し、それ以外の返信のノードは非表示にする表示の例を示す図である。また、これに限らず例えば他のユーザが登録した表示状態があれば、それに従ってそれぞれのノードを表示・非表示して表示してもよい。すなわち、他のユーザが登録した表示状態データが存在する場合は、その他のユーザにより登録された表示状態データを初期表示状態として、ツリー表示が行われる。
【0039】
次にトピックの要約を登録する処理について説明する。
【0040】
本発明では木構造のノードの表示・非表示状態をユーザに操作させることで発言を閲覧させ、閲覧結果であるノードの表示・非表示状態のスナップショットをトピックの要約とみなすことで、閲覧とは別個に要約作成をユーザに行なわせるという心理的障壁の高い方式によらずに要約登録を可能にする。スナップショットとは、ユーザが画面上で木構造のツリー表示を見ているときのある瞬間の表示状態を意味する。トピック内発言表示部105が表示した木構造状に配置された発言において、ノード(発言)の左にはそのノードを表示するか非表示にするかを切り替えるためのボタンが付属する。ユーザがボタンを押すと、表示状態操作手段としての表示状態操作部106が指定されたノードの表示・非表示状態を変更する。
【0041】
ボタンを用いたノードの表示・非表示状態の操作を図9を用いて説明する。図9は、上述したトピックについてのツリー表示の例を示す図である。181は、ウインドウの枠を示す。図9において、「[−]」と「[+]」がノードの表示・非表示切り替えボタンである。「[−]」は現在ノードが表示されており、ボタンを押すと非表示になることを表し、「[+]」は現在ノードが非表示になっており、ボタンを押すと表示されることを表す。例えば「田中さん:(梶原というのは…)というノードの左にある「[+]」を押すと、このノードが表示される。表示された後の様子を図10に示す。図10は、図9の「田中さん:(梶原というのは…)というノードの左にある「[+]」を押すと、表示される木構造表示の例を示す図である。
【0042】
ユーザはノードの表示・非表示切り替えボタンを操作することでノードの表示・非表示状態を1つ1つ切り替えていくことができるが、ノードの表示・非表示切り替えボタン以外のボタンを設けても良い。例えば、図10に示すように、ウインドウ191内に、表示されている状態におけるノードの表示・非表示データを登録するための表示登録ボタン192、全てのノードを表示状態にする全表示ボタン193、全てのノードを非表示状態にする全非表示ボタン194、ユーザがまだ閲覧したことがない発言に対応するノードを全て表示状態にする未読表示ボタン195を表示し、これらのボタンをユーザがマウス等でクリックして押すことによって対応する操作を行なうことができるようになっている。これらのボタンを押した場合、表示状態操作部106がボタンの種別に応じて指定されたノードの表示・非表示状態を変更する。図10の例では、図8について説明した表示状態データの自動登録ではなく、ユーザがそのとき表示して画面におけるノードの表示・非表示の状態を登録するようになっている。従って、表示登録ボタン192がクリックされたときのノードの表示状態データが表示状態蓄積部108に登録される。
【0043】
ノードの表示・非表示を切り替えた結果を要約とみなす本実施の形態の方法において要約の品質を向上させるためには、重要度の低いノードを非表示状態にすることが重要である。しかしながら、後で再利用することを考えずにその場での閲覧だけを考えるようなユーザに関してはノードを閉じる操作を行なうことを強く期待できない。言い換えると、ユーザが「後で見やすいように、重要でないノードは閉じておこう」と考えるとは限らない。そこで、重要度の低いノードを非表示状態にすることを促進するように、例えばあるノードを表示状態にした際に、ルートノードからそのノードまでの経路上にないノードに関しては非表示状態にする機能を持たせても良い。すなわち、1つのノードを表示の状態にするような操作が行なわれた場合に、表示状態操作部106は、ツリー表示のルートノードから1つのノードまでのノード以外のノードを非表示の状態にする。この機能によって、ユーザがあるノードAを表示状態にして内容を確認した結果そのノードは重要でないと判断して別のノードBを表示状態にした際に、ユーザが明示的に操作をしなくても自動的にノードAを非表示状態にすることができる。
【0044】
この場合、あるノードを表示状態にした際に、ルートノードからそのノードまでの経路上にないノードに関しては非表示状態にするためのボタンを、画面上に設けてもよい。
【0045】
また、この機能の延長として、任意のノードを表示開始ノードとして選択し、次に表示開始ノードの任意の子孫ノードを表示終了ノードとして選択するとその2つのノードの間のノードの表示・非表示状態を「表示」にしてそれ以外のノードの表示・非表示状態を「非表示」にする機能を持たせても良い。すなわち、ツリー表示におけるノードの中から表示開始ノードと表示終了ノードが選択された場合に、表示開始ノードから表示終了ノードまでのノード以外のノードは表示されない。この機能を用いることによって、トピックのうち話題が開始されている発言と話題が終了している発言が分かった場合に、話題の流れに関連する発言だけを容易に表示状態にすることができる。
【0046】
図5において、ノード8−1を表示開始ノードとし、ノード10−1を表示終了ノードとして選択場合のツリーの表示状態を、図11に示す。また、図5において、梶原から新宿への行き方に関する話題の開始ノードであるルートノードを表示開始ノードとして選択し、梶原から新宿への行き方に関する話題の終了ノードであるノード11−1を表示終了ノードとして選択した場合の様子を図12に示す。
【0047】
さて、図10の表示登録ボタン192のようなボタンを設け、ノードの表示・非表示状態を切り替えた後にユーザが全てのノードの表示・非表示状態のスナップショットの登録操作を行なうと、表示状態登録部107は全てのノードの表示・非表示状態をグルーピングして表示状態蓄積部108に登録する。この際登録操作を行なったユーザの識別子も共に記録する。
【0048】
また、ユーザが明示的に登録操作を行なった場合以外でも、図8の説明でしたように、例えばノードの表示・非表示状態をユーザが切り替える毎に全てのノードの表示・非表示状態のスナップショットを逐一表示状態蓄積部108に蓄積するようにしても良い。すなわち、表示状態操作部106によってツリー表示におけるノードの表示・非表示の状態が操作される毎に、少なくとも操作されたノードの表示状態データが表示状態蓄積部108に登録される。このようにした場合、ユーザはノードの表示・非表示を切り替えることによって発言の閲覧を行なうこと以外全く意識しなくてもよいようになり、要約登録への心理的障壁をさらに下げることができる。
【0049】
登録された要約の閲覧に関しては、トピックの閲覧がすなわちトピックに関する要約の閲覧になっている。しかしながらトピックの閲覧と要約の閲覧を分離してもよい。例えばトピック一覧表示においてトピックの閲覧を指示するためのハイパーリンクの横に「このトピックの要約を表示」ボタンを配置し、ボタンを押すことで対応するトピックの要約を表示するようにして良い。この場合、トピックの要約では表示状態蓄積部108に自分が登録したそのトピックに対応する表示状態Aが存在するならばその表示状態Aに従ってトピックの木構造を表示し、存在しないならば他のユーザが登録した表示状態Bが存在するならばその表示状態Bに従ってトピックの木構造を表示し、他のユーザが登録した表示状態が存在しないならば「トピックの要約はありません」と表示する。また、トピックの閲覧では全てのノードの表示・非表示状態を「表示」状態にして木構造を表示する。
【0050】
なお、非表示とは、ツリー表示おいてそのノードを参照する下位のノードを表示しないことを意味する。また、表示・非表示を切り替えるための表示上のインターフェースとして、「[+]」のような表示手段以外の手段を用いてもよい。
【0051】
なお、以上の説明は、電子掲示板の例で説明したが、本発明は、参照・被参照関係にあるメッセージデータについて適用できるものである。
【0052】
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明する。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0053】
なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のメッセージのツリー表示装置を実現することができる。
【0054】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザによる要約を作成していることをあまり意識させることのない、ツリー表示による要約作成支援の装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるコミュニケーションシステムの全体の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる発言蓄積部に蓄積されている発言データの例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる発言蓄積部に蓄積されている発言データの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる投稿画面の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるトピック一覧の表示例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる、発言の一部をノードとして木構造を作成した例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる表示状態蓄積部にストアされる表示状態データの例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わるツリー表示の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・コミュニケーションサーバ、20・・・クライアント、30・・・インターネット
Claims (18)
- ネットワークを介して複数のユーザによって登録されたメッセージを閲覧するためのメッセージのツリー表示装置であって、
参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録する登録手段と、
前記複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析する解析手段と、
前記複数のメッセージに関して前記参照関係に基づいて前記複数のメッセージを、複数のノードを含むツリー表示により表示する表示手段と、
前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更する表示状態操作手段と、
前記ノードのそれぞれの表示・非表示の表示状態データを登録する表示状態データ登録手段と、を具備することを特徴とするメッセージのツリー表示装置。 - 前記参照関係は、前記メッセージの一部分を参照する関係であり、前記表示手段は、前記一部分を前記ノードとして表示することを特徴とする請求項1に記載のメッセージのツリー表示装置。
- 前記表示手段は、前記ツリー表示における前記ノードの中から表示開始ノードと表示終了ノードが選択された場合に、前記表示開始ノードから前記表示終了ノードまでのノード以外のノードを表示しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメッセージのツリー表示装置。
- 前記表示状態操作手段は、1つのノードを表示の状態にするような操作が行なわれた場合に前記ツリー表示のルートノードから前記1つのノードまでのノード以外のノードを非表示の状態にすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のメッセージのツリー表示装置。
- 前記表示状態操作手段によって前記ツリー表示における前記ノードの表示・非表示の状態を操作する毎に、前記表示状態データ登録手段は、少なくとも操作された前記ノードの前記表示状態データを登録することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のメッセージのツリー表示装置。
- 前記表示状態データ登録手段は、前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの前記表示状態データを、ユーザ毎に登録し、
前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して前記表示状態データが前記表示状態データ登録手段に存在しない場合は、前記表示手段は、前記ツリー表示中の前記ノードのうちルートノードのみを表示し、その他のノードを非表示にすることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のメッセージのツリー表示装置。 - 前記表示状態データ登録手段は、前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのぞれぞれの前記表示状態データを、ユーザ毎に登録し、
前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して該ユーザが登録した前記表示状態データが前記表示状態データ登録手段に存在する場合は、前記表示手段は、前記表示状態データ登録手段に存在する前記表示状態データを初期表示状態として、前記ツリー表示を行うことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のメッセージのツリー表示装置。 - 前記表示状態データ登録手段は、前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの前記表示状態データを、ユーザ毎に登録し、
前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して該ユーザが登録した前記表示状態データが前記表示状態データ登録手段に存在せず、他のユーザが登録した前記表示状態データが前記表示状態データ登録手段に存在する場合は、前記表示手段は、前記表示状態データ登録手段に存在する前記他のユーザにより登録された前記表示状態データを初期表示状態として、前記ツリー表示を行うことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のメッセージのツリー表示装置。 - ネットワークを介して複数のユーザによって登録されたメッセージを閲覧するためのメッセージのツリー表示方法であって、
参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録し、
前記複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析し、
前記複数のメッセージに関する前記参照関係と、前記メッセージに関する複数のノードのそれぞれについて登録された表示・非表示の表示状態データに基づいて、前記複数のメッセージを、前記複数のノードを含むツリー表示により表示し、
前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更することを特徴とするメッセージのツリー表示方法。 - 前記参照関係は、前記メッセージの一部分を参照する関係であり、前記ツリー表示において、前記一部分は前記ノードとして表示されることを特徴とする請求項9に記載のメッセージのツリー表示方法。
- 前記ツリー表示における前記ノードの中から表示開始ノードと表示終了ノードが選択された場合に、前記表示開始ノードから前記表示終了ノードまでのノード以外のノードは表示されないことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のメッセージのツリー表示方法。
- 1つのノードを表示の状態にするような操作が行なわれた場合に、前記ツリー表示のルートノードから前記1つのノードまでのノード以外のノードは、非表示の状態にされることを特徴とする請求項9、請求項10又は請求項11 に記載のメッセージのツリー表示方法。
- 前記ツリー表示における前記ノードの表示・非表示の状態を操作する毎に、少なくとも操作された前記ノードの前記表示状態データは、登録されることを特徴とする請求項9、請求項10、請求項11又は請求項12に記載のメッセージのツリー表示方法。
- 前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの前記表示状態データは、ユーザ毎に登録され、
前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して前記表示状態データが存在しない場合は、前記ツリー表示中の前記ノードのうちルートノードのみが表示し、その他のノードは非表示にされることを特徴とする請求項9、請求項10、請求項11、請求項12又は請求項13に記載のメッセージのツリー表示方法。 - 前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのぞれぞれの前記表示状態データは、ユーザ毎に登録され、前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して該ユーザが登録した前記表示状態データが存在する場合は、前記表示状態データを初期表示状態として、前記ツリー表示を行うことを特徴とする請求項9、請求項10、請求項11、請求項12又は請求項13に記載のメッセージのツリー表示方法。
- 前記参照・被参照関係にある前記複数のメッセージについての前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの前記表示状態データは、ユーザ毎に登録され、
前記参照・被参照関係にある複数のメッセージの群が複数あり、あるユーザが指定したある群に関して該ユーザが登録した前記表示状態データが存在せず、他のユーザが登録した前記表示状態データが存在する場合は、前記他のユーザにより登録された前記表示状態データを初期表示状態として、前記ツリー表示を行うことを特徴とする請求項9、請求項10、請求項11、請求項12又は請求項13に記載のメッセージのツリー表示方法。 - ネットワークを介して複数のユーザによって登録されたメッセージを閲覧するためのメッセージのツリー表示のためのプログラムであって、
コンピュータに、
参照・被参照関係にある複数のメッセージを登録する機能と、
前記複数のメッセージのそれぞれの参照関係を解析する機能と、
前記複数のメッセージに関する前記参照関係と、前記メッセージに関する複数のノードのそれぞれについて登録された表示・非表示の表示状態データに基づいて、前記複数のメッセージを、前記複数のノードを含むツリー表示により表示する機能と、
前記ツリー表示における前記ノードのそれぞれの表示・非表示の状態を変更するする機能とを実現させるプログラム。 - 請求項17に記載のプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002283973A JP2004118721A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | メッセージのツリー表示装置、メッセージのツリー表示方法、プログラム及び記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2015141546A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 日本電気株式会社 | コメント管理システム、コメント管理方法、及び、そのプログラム |
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2002
- 2002-09-27 JP JP2002283973A patent/JP2004118721A/ja active Pending
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