JP2004117343A - 平行x線ビームの取り出し方法及び装置並びにx線回折装置 - Google Patents

平行x線ビームの取り出し方法及び装置並びにx線回折装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単一の放物面多層膜ミラーを用いて2種類の波長の平行X線ビームを取り出すことができるようにする。
【解決手段】CuKα線とCoKα線の平行X線ビームを取り出すのに,CuKα線用に作られた単一の放物面10だけを用いる。放物面10の焦点のところに位置する第1のX線焦点XF1から出射したCuKα線は,X=80〜120mmの領域において,放物面10で示す反射面で反射して,平行ビームとなって右方向に出ていく。第1のX線焦点XF1から上方に0.6765mmだけ離れたところに第2のX線焦点XF2を設けると,この第2のX線焦点XF2から出射したCoKα線は,X=80〜120mmの領域において,同じ放物面10で示す反射面で反射することができて,平行ビームとなって右方向に出ていく。
【選択図】図2

Description

 本発明は放物面多層膜ミラーを用いて2種類の波長の平行X線ビームを取り出す方法及び装置に関する。また,そのような平行X線ビーム取り出し装置を備えたX線回折装置に関する。
 2種類の波長の平行X線ビームを取り出す従来技術としては,次の特許文献1に記載のものが知られている。
特開2002−39970号公報
 この公知技術は,X線を用いた測定において,異なる波長のX線を容易に使用できるようにしている。すなわち,複数のX線発生手段を備えることを特徴としており,2種類の波長の平行ビームを利用するには,第1波長用のX線源及びそれ専用の放物面多層膜ミラーと,第2波長用のX線源及びそれ専用の放物面多層膜ミラーとを,それぞれ用いている。
 上述の公知技術は,X線の波長を切り換えるためには,X線源とそれ専用の放物面多層膜ミラーとの組み合わせを,X線の波長ごとに用意しておかなければならない。
 本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、単一の放物面多層膜ミラーを用いて2種類の波長の平行X線ビームを取り出すことのできる方法及び装置並びにX線回折装置を提供することにある。
 本発明の平行X線ビームの取り出し方法は次の各段階を備えている。(a)第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラーを準備する段階。(b)前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点を,前記放物面の焦点の位置に配置して,前記第1のX線焦点から出射される前記第1波長のX線を,前記放物面多層膜ミラーで反射させて,前記第1波長の平行X線ビームを得る段階。(c)前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点を,前記放物面の焦点から,前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずらした位置に配置して,前記第2のX線焦点から出射される前記第2波長のX線を,前記放物面多層膜ミラーで反射させて,前記第2波長の平行X線ビームを得る段階。
 また,本発明の平行X線ビームの取り出し装置は次の構成を備えている。(a)第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラー。(b)前記放物面の焦点の位置に配置することが可能で前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点。(c)前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずれた位置に配置することが可能で前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点。
 さらに,本発明のX線回折装置は,上述の平行X線ビーム取り出し装置を用いたものであって,X線源から出射されたX線ビームを試料に照射して,試料で回折された回折X線をX線検出器で検出するX線回折装置において,次の構成を備えている。(a)前記第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラー。(b)前記放物面の焦点の位置に配置することが可能で前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点。(c)前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずれた位置に配置することが可能で前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点。(d)前記第1のX線焦点と前記第2のX線焦点とを実現できる前記X線源。
 さらに,本発明のX線回折装置は,集中法と平行ビーム法の切り換え方式を組み合わせることができて,上述のX線回折装置の発明において,さらに,次の構成を備えている。(a)前記X線ビームを所定の発散角で前記試料に入射させる第1の入射経路。(b)前記X線ビームを前記放物面多層膜ミラーで反射させて平行ビームにしてから前記試料に入射させる第2の入射経路。(c)前記第1の入射経路と前記第2の入射経路のうちの任意の一方を開放して他方を遮断できる選択スリット装置。(d)同じ波長のX線に対して,前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,X線の発生位置が変化しないように配置された前記X線源。(e)同じ波長のX線に対して,前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,前記試料の中心位置が変化しないように配置された試料支持装置。
 本発明の平行X線ビーム取り出し方法を用いると,単一の放物面多層膜ミラーを用いて2種類の波長の平行X線ビームを取り出すことができる。
 まず、本発明で使用する多層膜ミラーについて説明する。多層膜ミラーの反射面は放物面の形状をしており,放物面の焦点位置にX線源が位置するように,多層膜ミラーとX線源との相対位置関係が定められる。X線源から出射して反射面で反射したX線ビームは平行ビームとなる。この反射面は,重元素と軽元素を交互に積層した人工多層膜からなり,その積層周期(結晶の格子面間隔に相当する)は,放物面に沿って連続的に変化している(傾斜格子面間隔となる)。特定の波長用に作られた放物面多層膜ミラーは,その波長のX線について,反射面上のすべての位置でブラッグの回折条件を満足する。この種の放物面多層膜ミラーは,例えば,次の特許文献2に開示されている。
特開平11−287773号公報
 この多層膜ミラーは特定波長のX線だけを選択的に反射して平行ビームとするので,モノクロメータでもある。
 図5はX線管球のターゲットの材質に応じて放物面多層膜ミラーの仕様が異なることを示す一覧表である。ターゲットの材質(すなわち,そのターゲットから出射される特性X線の波長)に応じて,放物面多層膜ミラーの曲率や積層周期が異なる。なお,この一覧表の多層膜ミラーでは,積層周期dについては,近似的に同じ値を使っている。この一覧表は,各ターゲット材質のKα特性X線についてのものであるが,それ以外の特性X線,例えばKβ(同じ材質でもKαとは波長が異なる)を用いる場合には,やはり,それ専用の多層膜ミラーを準備する必要がある。
 次に、本発明の原理を説明する。図1はCuKα線用の放物面10と,CoKα線用の放物面12とを,二つの放物面の軸及び頂点を互いに一致させて描いたグラフである。グラフの横軸は,放物面の頂点から軸に沿って計った距離Xである。縦軸は,放物面の頂点から軸に垂直な方向に計った距離Yである。放物面10,12の焦点Fは,厳密には,頂点の位置からわずかにXの正方向に離れた位置に存在するが,放物面多層膜ミラーの放物面は極めて偏平な形をしているので,放物面の焦点Fと頂点との距離はきわめてわずかである。したがって,放物面の頂点の位置に焦点Fを表示している。
 この放物面多層膜ミラーは距離Xが80〜120mmのところの放物面領域を使うように設計されている。したがって,焦点Fを出たCuKα線は,放物面10のうち,距離X=80〜120mmのところで反射して,平行ビームとなる。一方,焦点Fを出たCoKα線は,放物面12のうち,距離X=80〜120mmのところで反射して,同様に平行ビームとなる。
 次に,図1のグラフにおいて,多層膜ミラーの中心位置であるX=100mmのところで二つの放物面10,12が交差するように,放物面12を上方に平行移動させることを考える。図2はその平行移動の結果を示すグラフである。X=100mmにおけるA点のところで,放物面10と12が交差している。このとき,放物面12は図1の状態から上方に0.6765mmシフトしている。
 図3は図2のグラフのX=80〜120mmの付近を拡大して示したものである。A点のところで二つの放物面10,12が交差している。一方の放物面10の両側に細線10aと10bを描いてあるが,これは,放物面10の許容幅を示している。この許容幅とは,許容幅内に反射面が存在すればCuKα線が反射することを意味している。実際のX線源は有限の焦点幅(例えば,ノーマルフォーカスX線管の場合,焦点幅は0.1mm)を持っており,また,多層膜ミラーの反射特性もロッキングカーブ幅(例えば,0.05°程度)で代表される許容誤差を持っている。これらの現象が上述の許容幅を作り出している。
 そこで,CuKα線の放物面10の許容幅と,CoKα線の放物面12とを比較すると,使用領域であるところのX=80〜120mmの範囲内では,CuKα線の放物面10の許容幅内にCoKα線の放物面12が位置していることが分かる。このことは,X=80〜120mmの範囲内では,CuKα線用の放物面多層膜ミラーを使って,CoKα線も反射させることができる(平行ビームを取り出すことができる)ことを意味している。
 図2に戻って,放物面10の焦点のところに位置する第1のX線焦点XF1から出射したCuKα線は,X=80〜120mmの領域において,放物面10で示す反射面で反射して,平行ビームとなって右方向に出ていく。また,上述の第1のX線焦点XF1から上方に0.6765mmだけ離れたところに第2のX線焦点XF2を設けると,この第2のX線焦点XF2から出射したCoKα線は,X=80〜120mmの領域において,同じ放物面10で示す反射面で反射して,平行ビームとなって右方向に出ていく。このように,CuKα線とCoKα線は,同じ反射面で反射し,その平行ビームの取り出し位置も,ほとんど重なり合っている。
 以上説明したように,二つの波長を適切に選択すると,同じ放物面多層膜ミラーを用いて,二つの波長の平行X線ビームを別個に取り出すことが可能になる。上述の組み合わせ(CuKα線用のミラーを用いてCoKα線を取り出すこと)以外にも別の組み合わせが可能であり,例えば,CoKα線用のミラーを用いてCuKα線やFeKα線を取り出すことができる。
 次に,本発明を実施するときに使うX線管について説明する。最も一般的な方法は,二つのX線波長について,それぞれ別個のX線管を使うことである。この場合,例えば,Cuターゲットを備えるX線管と,Coターゲットを備えるX線管を,同一の架台の上に移動可能にセットしておいて,使う波長に応じて,該当するX線管を,図2のグラフの第1のX線焦点XF1または第2焦点XF2の位置に配置すればよい。
 図6を参照して,二つのX線管を使った平行ビーム取り出し方法をX線回折装置に適用した例を説明する。Cuターゲットを備えた回転対陰極X線管70と,Coターゲットを備えた回転対陰極X線管71とを用意する。放物面多層膜ミラー20は,図2に示すような,CuKα線用に設計された放物面からなる反射面10を備えているものである。CuKα線をX線回折測定に使うには,図6(a)に示すように,二つのX線管70,71を動かして,CuターゲットX線管70の焦点位置を,放物面多層膜ミラー20の放物面の焦点の位置XF1,すなわち,図2の第1のX線焦点XF1の位置,にもってくる。そして,このX線管70だけを動作させると,X線管70から発生するCuKα線が多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となって出て行く。この平行ビーム72が試料38に照射される。試料38で回折したX線74は,ソーラスリット76を通過してから,X線検出器28で検出される。
 一方,CoKα線をX線回折測定に使うには,図6(b)に示すように,二つのX線管70,71を動かして,CoターゲットX線管71の焦点位置を,図2の第2のX線焦点XF2の位置にもってくる。そして,X線管71だけを動作させると,X線管71から発生するCoKα線が多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となって出て行く。
 次に,2種類の波長のX線を発生できる単一のX線管を使うことを説明する。図7はゼブラ型の回転対陰極64の斜視図である。回転対陰極64の外周面に,Cuターゲット材料56とCoターゲット材料58を円周方向に沿って交互に配置している。フィラメント60から電子ビーム62が回転対陰極64に照射されると、Cuターゲット材料56からのX線とCoターゲット材料58からのX線が混じった状態で,X線ビーム66として取り出される。この場合、X線取り出し方向から見れば同じ焦点位置から,Cuターゲット材料56からのX線と,Coターゲット材料58からのX線が発生していることになる。
 図示の状態では,上から見て,第1のX線焦点XF1の位置からX線ビーム66が発生していることになる。このX線ビーム66には,CuKα線とCoKα線とが含まれているが,そのうち,CuKα線だけが図2の反射条件を満足しており,多層膜ミラーからはCuKα線の平行ビームだけが取り出される。一方,CoKα線を多層膜ミラーから取り出すには,図7において,回転対陰極64を一点鎖線の位置にシフトする。こうすると,第2のX線焦点XF2の位置からX線ビーム68が発生する。このX線ビーム68にも,CuKα線とCoKα線とが含まれているが,そのうち,CoKα線だけが図2の反射条件を満足しているので,多層膜ミラーからはCoKα線の平行ビームだけが取り出される。
 次に,図7に示すX線管を使った平行ビーム取り出し方法をX線回折装置に適用した例を図8に示す。X線管73は,図7に示す回転対陰極64を備えたX線管である。放物面多層膜ミラー20は,図2に示すような,CuKα線用に設計された放物面10からなる反射面を備えているものである。CuKα線をX線回折測定に使うには,図8(a)に示すように,X線管73を動かして,X線管73の焦点位置を,放物面多層膜ミラー20の放物面の焦点の位置,すなわち,図2の第1のX線焦点XF1の位置にもってくる。すると,X線管73から発生するX線のうち,CuKα線だけが多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となって出て行く。この平行ビーム72が試料38に照射され,試料38で回折したX線74は,ソーラスリット76を通過してから,X線検出器28で検出される。
 一方,CoKα線をX線回折測定に使うには,図8(b)に示すように,X線管73を動かして,X線管73の焦点位置を,図2の第2のX線焦点XF2の位置にもってくる。すると,X線管73から発生するX線のうち,CoKα線だけが多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となって出て行く。
 次に,本発明の平行ビーム取り出し方法を,集中法と平行ビーム法の切り換え方式と組み合わせた例を説明する。次の特許文献2は放物面多層膜ミラーを用いた平行ビーム法の入射光学系と,集中法の入射光学系とを,容易に切り換えることができる技術を開示している。
特開2003−194744号公報
 この技術では,X線源と試料との位置関係を変更することなく,選択スリット装置の切り換えだけで,平行ビーム法と集中法を切り換えることができる。このような技術と本発明の平行ビーム取り出し方法とを組み合わせることができる。図4は,図2のグラフ上に,平行ビームと切り換えることが可能な,集中法のX線経路を追加したものである。
 CuKα線の平行ビームを使うときは,第1のX線焦点XF1から出たX線を放物面多層膜ミラー20で反射させて平行ビームとして取り出す。同じCuKα線で集中法の測定をするときは,第1のX線焦点XF1から出た発散X線22を使う。一方,CoKα線の平行ビームを使うときは,第2のX線焦点XF2から出たX線を放物面多層膜ミラー20で反射させて平行ビームとして取り出す。同じCoKα線で集中法の測定をするときは,第2のX線焦点XF2から出た発散X線24を使う。このようにして,二つのX線波長について,それぞれ,平行ビーム法と集中法を切り換えて使うことができる。
 図9は,本発明の平行ビーム取り出し方法と,集中法と平行ビーム法の切り換え方式とを,組み合わせた入射X線光学系を,X線回折装置に適用した例を示す。図9は,2種類の波長,すなわちCuKα線及びCoKα線と,2種類の方式,すなわち集中法及び平行ビーム法,とを組み合わせた,4種類の入射光学系を示している。この例では,Cuターゲットを備えた回転対陰極X線管70と,Coターゲットを備えた回転対陰極X線管71とを使う。放物面多層膜ミラー20は,図2に示すような,CuKα線用に設計された放物面10からなる反射面を備えているものである。X線管70,71と試料38との間には,X線管側から順に,アパーチャスリット板14と,多層膜ミラー20と,選択スリット装置18と,発散スリット40が配置されている。
 図10はアパーチャスリット板14と多層膜ミラー20の斜視図である。アパーチャスリット板14は多層膜ミラー20の端面にネジで固定されていて両者は一体化されている。アパーチャスリット板14には第1開口44と第2開口が形成されていて,第1開口44を通過したX線ビーム46は,そのまま試料へと向かうようになっている。第2開口45を通過したX線ビーム48は多層膜ミラー20の反射面50で反射して,平行ビーム72となって,試料に向かうようになっている。
 図11は選択スリット装置18の斜視図である。図11(a)において,この選択スリット装置18は概略円盤状であり,その中央付近にひとつの細長い開口52を備えている。この選択スリット装置18は回転中心線54の回りに180°回転させることができる。開口52の形成位置は選択スリット装置18の中心78に対して偏心している。図11(a)の状態では,回転中心線54の左側に開口52が位置している。この状態の選択スリット装置18を回転中心線54の回りに180°回転させると,図11(b)の状態になり,回転中心線54の右側に開口52が位置する。図11(a)の状態では,集中法用のX線ビーム46だけが開口52を通過でき,図11(b)の状態では平行ビーム72(多層膜ミラーで反射した平行ビーム)だけが開口52を通過できる。
 図9(a)に戻って,CuKα線を使って平行ビーム法でX線回折測定を行うには,まず,二つのX線管70,71を動かして,CuターゲットX線管70の焦点位置を,放物面多層膜ミラー20の放物面の焦点の位置,すなわち,図2の第1のX線焦点XF1の位置にもってくる。そして,選択スリット装置18を図11(b)の状態にする。この状態で,X線管70だけを動作させると,X線管70で発生するCuKα線のうち,アパーチャスリット板14の第2開口45を通過したものだけが多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となり,これが選択スリット装置18の開口52を通過する。一方,アパーチャスリット板14の第1開口44を通過したX線は選択スリット装置18に遮られる。発散スリット40は,平行ビーム72が通過できるように,十分に広げておく。発散スリット40を通過した平行ビーム72は試料38に照射される。試料38で回折したX線は,図6(a)に示すのと同様に,ソーラスリットを通過してから,X線検出器で検出される。
 図9(b)はCuKα線を使って集中法でX線回折測定を行う場合を示している。二つのX線管70,71の位置は図9(a)に示す場合と同じである。選択スリット装置18は,回転中心線54の回りに180°回転させて,図11(a)の状態にする。そして,X線管70だけを動作させると,X線管70で発生するCuKα線のうち,アパーチャスリット板14の第1開口44を通過したX線ビーム46だけが,選択スリット装置18の開口52を通過する。このX線ビーム46は,発散スリット40で所望の発散角に制限されてから,試料38に照射される。発散スリット40は,電動モータによってその開口幅が制御可能であり,X線の進行方向に対して垂直方向に(すなわち図9(b)の矢印80に示す方向に)移動できる。試料38で回折したX線は,集中法の検出系で検出されることになるが,集中法の検出系については後述する。
 図9(c)はCoKα線を使って平行ビーム法でX線回折測定を行う場合を示している。まず,二つのX線管70,71を動かして,CoターゲットX線管71の焦点位置を,図2の第2のX線焦点XF2の位置にもってくる。選択スリット装置18と発散スリット40は図9(a)の状態と同じにする。そして,X線管71だけを動作させると,X線管71で発生するCoKα線のうち,アパーチャスリット板14の第2開口45を通過したものだけが多層膜ミラー20で反射して,平行ビーム72となり,これが試料38に照射される。
 図9(d)はCoKα線を使って集中法でX線回折測定を行う場合を示している。二つのX線管70,71の位置は図9(c)に示す場合と同じである。選択スリット装置18と発散スリット40は図9(b)の状態と同じにする。そして,X線管71だけを動作させると,X線管71で発生するCoKα線のうち,アパーチャスリット板14の第1開口44を通過したX線ビーム46だけが,選択スリット装置18の開口52を通過し,発散スリット40で所望の発散角に制限されてから,試料38に照射される。
 集中法と平行ビーム法の切り換えについて,第1波長(CuKα線)については,図9(b)に示すX線経路が第1の入射経路であり,図9(a)に示すX線経路が第2の入射経路である。第2波長(CoKα線)については,図9(d)に示すX線経路が第1の入射経路であり,図9(c)に示すX線経路が第2の入射経路である。第1波長については,第1の入射経路と第2の入射経路において,X線の発生位置(XF1)が変化しないし,試料38の中心位置も変化しない。第2波長についても,第1の入射経路と第2の入射経路において,X線の発生位置(XF2)が変化しないし,試料38の中心位置も変化しない。
 以上のように,2種類の波長を発生するX線源について,ひとつのX線管を用いる例と,二つのX線管を用いる例を示したが,これに限らない。例えば,図7において,X線の取り出し方向を,ライン取り出しからポイント取り出し(図の上下方向にX線を取り出す)に変更して,フィラメント60の位置を左右に移動できるようにすれば,X線管を移動させなくても,フィラメント60を移動させるだけでX線の焦点位置をずらすことができる。また,第1波長のX線と第2波長のX線を発生可能で,かつ,第1波長のX線の発生位置と第2波長のX線の発生位置とが,ちょうど,図2に示す第1のX線焦点XF1と第2のX線焦点XF2との間の距離だけずれているようなX線管を用いれば,X線管を全く動かすことなく,本発明を実現することができる。さらに,X線ビームを反射ミラーで屈折させることを考えれば,図2の第1の焦点位置XF1と第2の焦点位置XF2に現実のX線焦点を配置しなくても済む。例えば,多層膜ミラーから見て,あたかも第2の焦点位置XF2にX線焦点があるかのように,別の位置にある第2のX線管から発生した第2波長のX線ビームを反射ミラーを介して多層膜ミラーに入射させてもよい。
 次に,集中法のX線回折装置の構成を図12を参照して説明する。X線管36と試料38との間には,X線管36の側から順に,アパーチャスリット板14と,多層膜ミラー20と,選択スリット装置18と,発散スリット40が配置されている。試料38は試料支持台42に載っており,試料支持台42はゴニオメータの回転中心43の回りを回転できる。受光スリット26とX線検出器28は検出器支持台30に載っており,検出器支持台30もゴニオメータの回転中心43の回りを回転できる。ゴニオメータの集中円32の上に,受光スリット26とX線焦点34とが位置している。集中法でX線回折測定をするには,受光スリット26とX線検出器28を使って,試料38からの回折X線を検出する。その際,試料38と検出器支持台30を1対2の角速度比で連動して回転して,X線回折パターンを得る。
 平行ビーム法に切り換えるには,既に説明したように,選択スリット装置18をその回転中心線の回りに180°回転し,発散スリット40の中心が,多層膜ミラー20からの平行ビームの中心に来るようにする。平行ビーム法でX線回折測定をするには,受光スリット26を検出器支持台30から取り外すか,あるいは受光スリット26の開口幅を非常に広くする。そして,X線検出器28の手前にはソーラスリットを配置する。また,検出するX線強度を高めるために,X線検出器28は試料38に近づけるのが好ましい。したがって,X線検出器28は検出器支持台30の長手方向にスライドできるようにしている。
 次に,2種類のX線波長を使い分ける用途について説明する。X線回折法においては,入射X線波長に対する試料の吸収係数が大きいと,(1)蛍光X線が発生してバックグランドが上昇する,(2)試料に対するX線浸透力が小さくなるために,回折に寄与する結晶粒が減少し,回折強度が低下する,というような問題が生じる。このような点を考慮して,試料物質にとって吸収係数の小さいX線波長を選択することが大切である。そこで,CuKα線とCoKα線を使い分ける例を説明する。Al23粉末の回折パターンを測定する場合には,CoKα線の平行ビームよりもCuKα線の平行ビームを使った方が,回折X線強度が大きく,測定精度が高くなる。一方,Fe34粉末の回折パターンを測定する場合には,CuKα線の平行ビームよりもCoKα線の平行ビームを使った方が,回折X線強度が大きくて,かつ,バックグラウンドが低くなる。
CuKα線用の放物面とCoKα線用の放物面とを二つの放物面の軸及び頂点を互いに一致させて描いたグラフである。 図1におけるCoKα線用の放物面を平行移動した結果を示すグラフである。 図2のグラフのX=80〜120mmの付近を拡大して示したグラフである。 図2のグラフに集中法のX線経路を追加したグラフである。 X線管球のターゲットの材質に応じた放物面多層膜ミラーの仕様の一覧表である。 二つのX線管を使った平行ビーム取り出し方法を適用したX線回折装置の2種類の状態を示す平面図である。 ゼブラ型の回転対陰極の斜視図である。 図7に示すX線管を使った平行ビーム取り出し方法を適用したX線回折装置の2種類の状態を示す平面図である。 本発明の平行ビーム取り出し方法と,集中法と平行ビーム法の切り換え方式とを組み合わせた入射X線光学系を備えるX線回折装置の4種類の状態を示す平面図である。 アパーチャスリット板と多層膜ミラーの斜視図である。 選択スリット装置の斜視図である。 集中法のX線回折装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
 10 CuKα線用の放物面
 12 CoKα線用の放物面
 14 アパーチャスリット板
 18 選択スリット装置
 20 放物面多層膜ミラー
 22 第1の焦点からの発散X線
 24 第2の焦点からの発散X線
 26 受光スリット
 28 X線検出器
 30 検出器支持台
 34 X線焦点
 36 X線管
 38 試料
 40 発散スリット
 42 試料支持台
 44 第1開口
 45 第2開口
 50 反射面
 70 CuターゲットのX線管
 71 CoターゲットのX線管
 72 平行ビーム
 73 CuとCoの混合ターゲットのX線管
 74 回折X線
 76 ソーラスリット
 XF1 第1のX線焦点
 XF2 第2のX線焦点

Claims (8)

  1.  次の各段階を備える平行X線ビームの取り出し方法。
    (a)第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラーを準備する段階。
    (b)前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点を,前記放物面の焦点の位置に配置して,前記第1のX線焦点から出射される前記第1波長のX線を,前記放物面多層膜ミラーで反射させて,前記第1波長の平行X線ビームを得る段階。
    (c)前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点を,前記放物面の焦点から,前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずらした位置に配置して,前記第2のX線焦点から出射される前記第2波長のX線を,前記放物面多層膜ミラーで反射させて,前記第2波長の平行X線ビームを得る段階。
  2.  請求項1に記載の平行X線ビームの取り出し方法において,前記第1のX線焦点と前記第2のX線焦点が同一のX線管に存在することを特徴とする方法。
  3.  請求項1に記載の平行X線ビームの取り出し方法において,前記第1波長はCuKα線であり,前記第2波長はCoKα線であることを特徴とする方法。
  4.  次の構成を備える平行X線ビームの取り出し装置。
    (a)第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラー。
    (b)前記放物面の焦点の位置に配置することが可能で前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点。
    (c)前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずれた位置に配置することが可能で前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点。
  5.  X線源から出射されたX線ビームを試料に照射して,試料で回折された回折X線をX線検出器で検出するX線回折装置において,次の構成を備えるX線回折装置。
    (a)前記第1波長に基づいて定められた放物面形状を有する反射面を備える放物面多層膜ミラー。
    (b)前記放物面の焦点の位置に配置することが可能で前記第1波長のX線を発生する第1のX線焦点。
    (c)前記放物面の軸に対して垂直方向に所定距離だけずれた位置に配置することが可能で前記第1波長とは異なる第2波長のX線を発生する第2のX線焦点。
    (d)前記第1のX線焦点と前記第2のX線焦点とを実現できる前記X線源。
  6.  請求項5に記載のX線回折装置において,前記X線源は,前記第1波長のX線と前記第2波長のX線とを発生可能なひとつのX線管からなり,このX線管を移動させることで前記第1のX線焦点と前記第2のX線焦点とを選択的に実現できることを特徴とするX線回折装置。
  7.  請求項5に記載のX線回折装置において,前記X線源は,前記第1波長のX線を発生する第1のX線管と,前記第2波長のX線を発生する第2のX線管とからなり,これらのX線管を移動させることで前記第1のX線焦点と前記第2のX線焦点とを選択的に実現できる,ことを特徴とするX線回折装置。
  8.  請求項5に記載のX線回折装置において,さらに次の構成を備えるX線回折装置。
    (a)前記X線ビームを所定の発散角で前記試料に入射させる第1の入射経路。
    (b)前記X線ビームを前記放物面多層膜ミラーで反射させて平行ビームにしてから前記試料に入射させる第2の入射経路。
    (c)前記第1の入射経路と前記第2の入射経路のうちの任意の一方を開放して他方を遮断できる選択スリット装置。
    (d)同じ波長のX線に対して,前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,X線の発生位置が変化しないように配置された前記X線源。
    (e)同じ波長のX線に対して,前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,前記試料の中心位置が変化しないように配置された試料支持装置。
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