JP2004117033A - 光ファイバの波長分散測定装置、光送信装置、光受信装置及び光伝送システム - Google Patents

光ファイバの波長分散測定装置、光送信装置、光受信装置及び光伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】伝送用光ファイバの分散値を短時間で測定することが可能な波長分散測定装置、光送信装置、光受信装置及び光伝送システムを提供する。
【解決手段】波長分散測定装置は、発光素子3が発生する光信号を分散測定用信号源2によって変調して測定対象の伝送用光ファイバ1の一端に入射させ、伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受光素子4で受信して電気信号に変換すると、二次歪検出回路6が光ファイバの波長分散値に換算することのできる分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する。光送信装置、光受信装置、並びに光伝送システムは波長分散測定装置を構成する要素及びその機能の一部又は全部を内蔵又は共用するように構成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送システムに利用する光ファイバが有する波長分散を測定する光ファイバの波長分散測定装置(単に分散測定装置とも言う)、光送信装置、光受信装置及び光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、この種の光ファイバの波長分散測定装置であって特許文献1に開示されているものの構成を示すブロック図である。同図において、分散測定装置10は伝送用光ファイバ1を測定対象として、この伝送用光ファイバ1に光信号を入射するための波長可変発光素子7及び波長制御信号を波長可変発光素子7に加えて波長を制御する波長制御回路8を備えている。そして、波長可変発光素子7にはその光信号強度を直接変調する正弦波信号源11が接続されている。波長可変発光素子7の光信号出力端が装置内接続用光ファイバ25によって、光信号を2分岐する光カプラ26の光信号入力端に接続されている。光カプラ26の一方の光信号出力端に伝送用光ファイバ1の一端が接続され、他方の光信号出力端に短尺の参照用光ファイバ51の一端が接続されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−334436号公報(図2、段落0002〜0005)
【0004】
参照用光ファイバ51の他端は光信号を電気信号に変換する受光素子4aの入力端に接続され、伝送用光ファイバ1の他端はもう一つの受光素子4bの入力端に接続されている。これらの受光素子4a、4bの各出力端には電気信号をそれぞれ増幅する増幅器5a、5bの各入力端が接続されている。そして、これらの増幅器5a、5bの各出力端が、2つの出力信号間の位相差を測定する位相差検出回路52に接続されている。なお、波長可変発光素子7、光カプラ26、伝送用光ファイバ1、参照用光ファイバ51及び受光素子4a、4bはの各接続部は光学的に接続され、正弦波信号源11、波長可変発光素子7及び波長制御回路8の各接続部、並びに受光素子4a、4b、増幅器5a、5b及び位相差検出回路52の各接続部は電気的に接続されている。以下に参照する全ての図面において、光ファイバなどにより光学的に接続される部分については太い実線で示し、電気的に接続される部分については細い実線で示すとともに、信号の伝達方向を示す矢印を付して両者を区別することとし、以下、電気的又は光学的な接続関係に付いての説明を省略する。
【0005】
次に、図18に示した従来の分散測定装置10の動作について説明する。波長可変発光素子7の出力光信号の波長は、波長制御回路8により特定の波長(λ)に設定される。正弦波信号源11が出力する正弦波信号により変調された波長可変発光素子7の出力光信号は、装置内接続用光ファイバ25を介して、光カプラ26に入力され、この光カプラ26により分岐されて、一方は被測定用光ファイバである伝送用光ファイバ1に入力され、他方は参照用の短尺の光ファイバである参照用光ファイバ51に入力される。伝送用光ファイバ1により伝送された光信号は、伝送用光ファイバ1の分散により、波長可変発光素子7の出力光信号の波長(λ)に対応する遅延を受けて、受光素子4bに入力されて電気信号に変換され、増幅器5bにより増幅されて、位相差検出回路52に入力される。
参照用光ファイバ51により伝送された光信号は、それ自体が短尺であるため、分散の影響はほとんど受けずに、受光素子4aに入力されて電気信号に変換され、増幅器5aにより増幅されて、位相差検出回路52に入力される。位相差検出回路52に入力された2つの信号は、位相差検出回路52により位相差が計測され、波長λの遅延時間が計測される。次に、波長可変発光素子7の波長を変えて逐次上記と同様に遅延時間を計測し、遅延時間の波長特性を求め、波長で微分することによって分散を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の光ファイバの分散測定装置では、光送信装置で使用する波長において、分散補償量を最適化しようとした場合、光ファイバと分散補償素子双方の波長特性を測定する必要があり、分散補償量の最適化に時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、伝送用光ファイバの分散値を短時間で測定することが可能な波長分散測定装置、及びこの波長分散測定装置を構成する要素及びその機能を内蔵又は共用することにより分散補償素子の最適化を短時間で行う光送信装置、光受信装置、並びに光伝送システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
波長が一定の光信号を発生して測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバによって生じた二次歪を測定することにより分散値を求めることができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
波長の設定が可能な光信号を発生して測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、発光素子の波長を互いに異なる複数の値に設定変更する波長制御回路と、発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を発光素子の波長毎に検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、この波長特性を加味した分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
波長が互いに異なる光信号を発生する複数の発光素子と、複数の発光素子の各光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、発光素子を順次1つずつ選択して変調された光信号を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光スイッチ手段と、伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を、発光素子毎に検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、この波長特性を加味した分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバの波長分散測定装置において、分散測定用信号源は正弦波信号を出力する正弦波信号源で構成され、二次歪検出回路は、正弦波信号の2倍の周波数を通過させる帯域通過フィルタと帯域通過フィルタを通過した信号レベルを検出する検出回路とを含むことを特徴とする。
この構成により、汎用の測定回路によって伝送用光ファイバの分散値を測定することができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバの波長分散測定装置において、分散測定用信号源は周波数が互いに異なる正弦波信号を同時に出力する第1及び第2の正弦波信号源で構成され、二次歪検出回路は、2つの正弦波信号の周波数の差又は和の周波数に相当する周波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタと、この帯域通過フィルタを通過した信号レベルを検出する検出回路とを含むことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0013】
請求項6に係る発明は、伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
波長が一定の光信号を発生する発光素子と、発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、変調された光信号を入射して2つに分岐し、分岐された光信号の一方を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光カプラと、光カプラによって分岐された光信号の他方を一端に入射させる短尺の参照用光ファイバと、伝送用光ファイバの他端から出射された光信号を受信して電気信号に変換する第1の受光素子と、参照用光ファイバの他端から出射された光信号を受信して電気信号に変換する第2の受光素子と、第1及び第2の受光素子の各出力信号の差分を求める校正回路と、校正回路の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、発光素子で生じる二次歪成分が除去されるため、伝送用光ファイバのみの二次歪特性を測定することにより分散値の測定精度が高められ、分散補償素子の最適化をさらに短時間で行うことができる。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の光ファイバの波長分散測定装置において、光カプラに替えて光スイッチを用いたことを特徴とする。
この構成により、発光素子3で生じる二次歪成分が除去されるため、伝送用光ファイバ1のみの二次歪特性を測定することにより分散値の測定精度が高められ、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0015】
請求項8に係る発明は、伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
波長が一定の光信号を発生する発光素子と、発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、変調された光信号を2つに分岐し、分岐された光信号の一方を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光カプラと、伝送用光ファイバの他端に結合されて光を反射する反射素子と、光カプラによって分岐された光信号の他方を一端に入射させる短尺の装置内接続用光ファイバと、装置内接続用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、敷設済みの光ファイバであっても、反射用コネクタを取り付けることにより、伝送用光ファイバの分散値を測定することができ、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0016】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の光ファイバの波長分散測定装置において、光カプラに替えて、発光素子の光信号を伝送用光ファイバのみに入射させ、伝送用光ファイバ他端から反射して一端から出射された光を装置内接続用光ファイバのみに入射させる光サーキュレータを用いたことを特徴とする。
この構成により、発光素子から出力された光信号の損失が少ないため効率の良い測定ができる利点も得られる。
【0017】
請求項10に係る発明は、伝送用光ファイバを介して送受信するための光送信装置において、
波長が一定の光信号を発生して送信対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、外部から入力されるデータ信号に従って発光素子の光信号レベルを変化させる発光素子駆動回路と、発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源とを備えたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの二次歪が最小になるように光受信装置の調整が可能であるため、新規に設置された光伝送システムに限らず敷設済みの光ファイバを用いた伝送システムでも、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
この構成により、分散測定装置の構成要素を含むため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。また、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0018】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の光送信装置において、発光素子と伝送用光ファイバとの間に、伝送用光ファイバの波長分散を補償するための分散補償素子を設けたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの二次歪が最小になるように光受信装置の調整が可能であるため、新規に設置された光伝送システムに限らず敷設済みの光ファイバを用いた伝送システムでも、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0019】
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の光送信装置において、発光素子と分散補償素子との間に設けられた光分岐部と、伝送用光ファイバの他端に着脱可能に結合して光を反射させる反射素子と、光分岐部で分岐された光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、分散測定装置の構成要素を含むため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。また、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0020】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の光送信装置の送信信号を、伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、伝送用光ファイバの分散の影響が除去されて出射される光送信装置を結合対象としているため、分散値の最適化の時間が不要化され、構成の簡単化が図られる。
【0021】
請求項14に係る発明は、請求項11に記載の光送信装置の送信信号を、伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、分散測定用信号源及び分散補償素子を備える光送信装置と組み合わせることにより、分散補償素子の最適化を短時間で行う光受信装置を提供することができる。
【0022】
請求項15に係る発明は、請求項11に記載の光送信装置の送信信号を、伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を入射して伝送用光ファイバの波長分散を補償して出射する分散補償素子と、この分散補償素子から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路と、受光素子の出力信号に基づいて、分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする。
この構成により、分散測定用信号源を備えていても分散補償素子を持たない光送信装置と組み合わせることにより、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0023】
請求項16に係る発明は、伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、反射素子を除去してなる請求項12に記載の光送信装置と請求項13に記載の光受信装置とを伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする。
請求項17に係る発明は、伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、請求項11に記載の光伝送装置と請求項14に記載の光受信装置とを伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする。
請求項18に係る発明は、伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、請求項10に記載の光伝送装置と請求項15に記載の光受信装置とを伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする。
【0024】
請求項16から請求項18の構成により、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。同図において、伝送用光ファイバ1の分散値を測定する分散測定装置10Aは、例えば、2GHzの正弦波信号、矩形波信号、三角波信号などを発生し得る分散測定用信号源2と、波長λが、例えば、1540nm程度で一定のレーザ光を発生する発光素子3とを備え、発光素子3の光信号を分散測定用信号源2の電気信号で変調するようになっている。発光素子3の光信号の出力端に伝送用光ファイバ1の一端が接続されている。伝送用光ファイバ1の他端には、光信号を電気信号に変換する受光素子4が接続されている。この受光素子4の出力端に、増幅器5を介して、分散測定用信号源2の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路6が接続されている。
【0026】
上記のように構成された分散測定装置10Aの動作について以下に説明する。分散測定用信号源2の信号により変調された発光素子3の出力光信号は分散測定対象の伝送用光ファイバ1の一端に入射されて伝搬し、他端から出射される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値に対応した二次歪を生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4により電気信号に変換され、増幅器5によって増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6で二次歪のレベルが検出され、二次歪に応じて光ファイバの分散値を換算することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第1の実施の形態によれば、伝送用光ファイバ1における二次歪を測定することにより分散値を求めることができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0027】
図2は本発明に係る分散測定装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Bは、図1に示した発光素子3の代わりに発振波長の設定が可能な波長可変発光素子7を用いるとともに、発振波長を設定するための信号を発生する波長制御回路8を設けた点が図1と構成を異にし、これ以外の構成は全て図1と同一に構成されている。
【0028】
上記のように構成された分散測定装置10Bの動作について以下に説明する。分散測定用信号源2の信号により変調された波長可変発光素子7の出力光信号は測定対象である伝送用光ファイバ1に入射されて伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は伝送用光ファイバ1の他端から出射され、受光素子4により電気信号に変換される。そして、増幅器5により増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。さらに、波長制御回路8により波長可変発光素子7の波長を異なる波長に設定し、順次、同様な測定を繰り返すことにより分散値の波長特性を測定することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第2の実施の形態によれば、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、この波長特性を加味した分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0029】
図3は本発明に係る分散測定装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図2に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Cは、図2に示した波長可変発光素子7及びその波長制御回路8の代わりに、分散測定用信号源2によって発光せしめられる互いに発振波長の異なる3個の発光素子3a、3b、3cと、これらの発光素子3a、3b、3cのいずれか1つを任意に選択して伝送用光ファイバ1に光信号を入射させる光スイッチ9を設けた点が図2と構成を異にし、これ以外の構成は全て図2と同一に構成されている。
【0030】
上記のように構成された分散測定装置10Cの動作について以下に説明する。分散測定用信号源2により変調された発光素子3a、3b、3cから出力される光信号は光スイッチ9によっていずれか1つが選択され、伝送用光ファイバ1に入射されて伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は伝送用光ファイバ1の他端から出射され、受光素子4により電気信号に変換され、増幅器5により増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。さらに、光スイッチ9によって他の発光素子に切り替えてその出光信号を伝送用光ファイバ1に入射させ、同様な測定を全ての発光に対して実行することにより分散値の波長特性を測定することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第3の実施の形態によれば、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、この波長特性を加味した分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0031】
図4は本発明に係る分散測定装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Dは、図1に示した分散測定用信号源2の代わりに正弦波信号源11を用いている。また、正弦波信号源11を用いたことに対応して二次歪検出回路6の代わりに、増幅器5の出力を入力して、正弦波信号源11の2倍の周波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタ12と、この帯域通過フィルタ12の出力信号レベルを検出する検出回路13とを設けた点が図1と構成を異にし、これ以外の構成は全て図1と同一に構成されている。
【0032】
上記のように構成された分散測定装置10Dの動作について以下に説明する。正弦波信号源11の信号により変調された発光素子3の出力光信号は伝送用光ファイバ1に入射されて伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバの分散値に対応した二次高調波歪が発生する。二次高調波歪を伴った光信号は伝送用光ファイバ1の他端から出射され、受光素子4により電気信号に変換される。この電気信号は増幅器5により増幅された後、帯域通過フィルタ12に入力される。帯域通過フィルタ12では二次高調波成分のみを通過させて検出回路13に加える。検出回路13では、二次高調波成分のレベルが検出され、二次高調波歪に対応した光ファイバの分散値を換算することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第4の実施の形態によれば、汎用の測定回路によって伝送用光ファイバの分散値を測定することができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0033】
図5は本発明に係る分散測定装置の第5の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Eは、図1に示した分散測定用信号源2の代わりに互いに異なる周波数の正弦波信号を発光素子3の出力光信号の変調信号として同時に加える2つの正弦波信号源16、17を有する二次相互変調歪測定用信号源15を設け、さらに、図1に示した二次歪検出回路6の代わりに、帯域通過フィルタ22及び検出回路23でなる二次相互変調歪検出部21を設けた点が図1と構成を異にし、これ以外の構成は全て図1と同一に構成されている。ここで、帯域通過フィルタ22は2つの正弦波信号源16、17の和の周波数成分または差の周波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタである。
【0034】
上記のように構成された分散測定装置10Eの動作について以下に説明する。二次相互変調歪測定用信号源15の2つの正弦波信号により変調された発光素子3の出力光信号は測定対象の伝送用光ファイバ1の一端に入射されて他端に伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバの分散値に対応した二次相互変調歪が生じる。二次相互変調歪を伴った光信号は受光素子4により電気信号に変換され、増幅器5により増幅された後、帯域通過フィルタ22に入力される。帯域通過フィルタ22では二次相互変調歪のみを通過させ、検出回路23に加える。検出回路23では、二次相互変調歪のレベルが検出され、二次相互変調歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第5の実施の形態によれば、伝送用光ファイバの分散値とその波長特性を測定することができるため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0035】
図6は本発明に係る分散測定装置の第6の実施の形態の構成を示すブロック図である。ここに示した分散測定装置10Fは、分散測定用信号源24によって発光素子3の出力光信号を変調するようになっている。そして、変調された光信号を、装置内接続用光ファイバ25を介して、入力端に入射する光カプラ26を備えている。この光カプラ26は入力光信号を2つに分岐して出射するもので、出力端の一方には測定対象の伝送用光ファイバ1の一端が接続され、出力端の他方には短尺の装置内接続用光ファイバ27の一端が接続されている。このうち、装置内接続用光ファイバ27の他端は受光素子4aの入力端に接続され、伝送用光ファイバ1の他端には受光素子4bの入力端が接続されている。これらの受光素子4a、4bの各出力端には増幅器5a、5bの各入力端が接続されている。これらの増幅器5a、5bの各出力端に、それぞれの出力信号成分、すなわち、歪成分を減算する校正回路28が接続され、この校正回路28で減算して得られた差分を二次歪検出回路6で検出するように構成されている。
【0036】
上記のように構成された分散測定装置10Fの動作について以下に説明する。分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は、装置内接続用光ファイバ25を介して、光カプラ27に入射される。この光カプラ26に入射された光信号は2つに分岐され、一方は測定対象の伝送用光ファイバ1に入射されて他端に伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバの分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4bにより電気信号に変換され、増幅器5bにより増幅された後、校正回路28に入力される。光カプラ26で分岐された他方の光信号は装置内接続用光ファイバ27に入力されて伝搬される。このとき、光信号には発光素子3から生じた二次歪が主に生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4aにより電気信号に変換され増幅器5aにより増幅された後、校正回路28に入力される。校正回路28に入力された二つの信号を差し引くことにより、発光素子3で生じた二次歪成分を除去し、伝送用光ファイバ1の分散により生じた二次歪のみが出力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第6の実施の形態によれば、発光素子3で生じる二次歪成分が除去されるため、伝送用光ファイバ1のみの二次歪特性を測定することにより分散値の測定精度高められ、分散補償素子の最適化をさらに短時間で行うことができる。
【0037】
図7は本発明に係る分散測定装置の第7の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図6に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Gは、図6に示した光カプラ26の代わりに、入射した光信号2つの出力端子から切り替えて出射する光スイッチ31と、その切り替えを制御する光スイッチ制御回路32とを設け、図6に示した校正回路28の代わりに記憶機能を備えた校正回路29を用いた点が図6と構成を異にし、これ以外の構成は全て図6と同一に構成されている。
【0038】
上記のように構成された分散測定装置10Gの動作について以下に説明する。分散測定用信号源24の信号によって変調された発光素子3の出力光信号は光スイッチ31により出力経路が切り替えられるが、まず、装置内接続用光ファイバ27に入射されて伝搬される。このとき、光信号には発光素子3で生じた二次歪が主に生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4aにより電気信号に変換され、増幅器5aにより増幅された後、校正回路29に入力され、ここで記憶される。次に、光スイッチ31により出力経路が切り替えられ、測定対象である伝送用光ファイバ1に入射されて伝送される。このとき、光信号には伝送用光ファイバの分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4bにより電気信号に変換され、増幅器5bにより増幅された後、校正回路29に入力される。校正回路29に入力された二つの信号がここで差し引かれ、発光素子3で生じた二次歪成分を除去し、伝送用光ファイバ1の分散により生じた二次歪のみが出力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値を換算することができる。このように、本発明に係る分散測定装置の第7の実施の形態によれば、発光素子3で生じる二次歪成分が除去されるため、伝送用光ファイバ1のみの二次歪特性を測定することにより分散値の測定精度高められ、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0039】
図8は本発明に係る分散測定装置の第8の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Hは、図1に示した分散測定用信号源2の代わりに、これと同様な機能を有する分散測定用信号源24を用い、さらに、3個の端子を有する光カプラ26が新たに設けられている。光カプラ26の1つの端子に、装置内接続用光ファイバ25を介して、発光素子3の出力端が接続され、もう一つの端子に、装置内接続用光ファイバ27を介して、受光素子4の入力端が接続され、残りの端子に測定対象の伝送用光ファイバ1の一端が接続されている。伝送用光ファイバ1の他端には反射用コネクタ33が測定時に限って一時的に接続されている。これ以外は図1と同一に構成されている。なお、この実施の形態を構成する光カプラ26は1つの端子から入力された光信号を残りの2つの端子に分岐するものが用いられている。
【0040】
上記のように構成された分散測定装置10Hの動作について以下に説明する。分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は光カプラ26を介して伝送用光ファイバ1の一端に入射されて他端に伝搬され、反射用コネクタ33により反射されて再度光カプラ26に入射される。このように伝送用光ファイバ1を往復して伝搬された光信号は光カプラ26で分岐されて、分岐分が受光素子4に入力される。このとき、光信号には伝送用光ファイバの分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4によって電気信号に変換され、増幅器5により増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。このように、本実施の形態によれば、光カプラ26に伝送用光ファイバ1の一端を接続し、他端に反射用コネクタ33を一時的に結合する構成であるため、敷設済みの光ファイバであっても、反射用コネクタを取り付けることにより、伝送用光ファイバの分散値を測定することができ、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0041】
図9は本発明に係る分散測定装置の第9の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図8に示した分散測定装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した分散測定装置10Iは、図8に示した光カプラ26に替えて光サーキュレータ34を用いた点が異なるだけで、これ以外は図8と全て同一に構成されている。ここで、光サーキュレータ34は、装置内接続用光ファイバ25を介して入力された光信号を伝送用光ファイバ1のみに出力し、逆に、伝送用光ファイバ1から入力された光信号を装置内接続用光ファイバ27のみに出力する非相反特性を有している。
【0042】
上記のように構成された分散測定装置10Iの動作について以下に説明する。分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は、装置内接続用光ファイバ25を介して、光サーキュレータ34に入射され、この光サーキュレータ34の作用により測定対象の伝送用光ファイバ1のみに送り込まれて一端から他端に伝搬される。伝搬された光信号は他端の反射用コネクタ33により反射されて再度光サーキュレータ34に入射され、この光サーキュレータ34の作用により装置内接続用光ファイバ27のみに送り込まれる。装置内接続用光ファイバ27の光信号は発光素子3に入力される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4により電気信号に変換され、増幅器5により増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出され、二次歪に対応した光ファイバの分散値に換算することができる。このように、本実施の形態によれば、敷設済みの光ファイバであっても、反射用コネクタを取り付けることにより、伝送用光ファイバの分散値を測定することができ、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。また、図8に示した第8の実施の形態と比較して発光素子3から出力された光信号の損失が少ないため効率の良い測定ができる利点もある。
【0043】
図10は本発明に係る光送信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。ここに示した光送信装置20Aは上述した分散測定装置を構成する分散測定用信号源24を含み、分散測定装置の二次歪測定技術をそのまま応用したものである。図10において、発光素子駆動回路37は外部から入力される信号に基づいて発光素子3を駆動するものであり、さらに、分散測定用信号源24によって発光素子3の光信号を変調できるように接続されている。発光素子3の光信号の出力端には伝送用光ファイバ1の一端が接続され、この伝送用光ファイバ1によって図示を省略して光受信装置に光信号を送信するように構成されている。この場合、分散測定用信号源24の出力信号の周波数成分は、光送信装置20Aに入力されるデータ信号と干渉しないように設定されている。
【0044】
上記のように構成された光送信装置20Aの動作について以下に説明する。
分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は光信号を送信装置に電送する伝送用光ファイバ1に入射される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値に対応した二次歪が生じる。この二次歪が最小になるように図示省略の光受信装置の調整を行う。その後、光送信装置20Aに入力されたデータ信号は、発光素子駆動回路37に加えられ、この発光素子駆動回路37の出力信号が発光素子3により光信号に変換され、伝送用光ファイバ1に入射されて伝送される。この実施の形態によれば、伝送用光ファイバ1の二次歪が最小になるように光受信装置の調整を可能にしているため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができ、また、敷設済みの光ファイバであっても、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。
【0045】
図11は本発明に係る光送信装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図10に示した光送信装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここに示した光送信装置20Bは、図10の構成に対して伝送用光ファイバ1の分散値を補償する分散補償素子35を新たに設けた点が異なり、これ以外は図10と同一に構成されている。この場合、発光素子3の光信号出力端が、装置内接続用光ファイバ25を介して、分散補償素子35の光信号入力端に接続され、この分散補償素子35の光信号出力端に伝送用光ファイバ1の一端が接続されている。
【0046】
上記のように構成された光送信装置20Bの動作について以下に説明する。
分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は分散補償素子35を介して伝送用光ファイバ1に入射されて伝搬される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値と分散補償素子に対応した二次歪が生じる。この二次歪が最小になるように分散補償素子35を調整すれば、光受信装置は二次歪みの少ない信号を受信することができる。その後、光送信装置20Bに入力されたデータ信号は、発光素子駆動回路37に加えられ、この発光素子駆動回路37の出力信号が発光素子3により光信号に変換され、分散補償素子35を介して伝送用光ファイバ1に入射されて伝送される。このように、本発明に係る光送信装置の第2の実施の形態によれば、発光素子3の光信号を変調することのできる分散測定用信号源24と、伝送用光ファイバ1の分散値を補償する分散補償素子35とを備えているので、敷設済みの光ファイバであっても、伝送用光ファイバの分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0047】
図12は本発明に係る光送信装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図11に示す光送信装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ここに示した光送信装置20Cは、図11に示した発光素子3と分散補償素子35とを接続する装置内接続用光ファイバ25の光伝搬経路に、光信号を他に分岐することのできる光分岐部36が接続され、この光分岐部36の光信号の分岐端に、装置内接続用光ファイバ27を介して受光素子4の入力端が接続されている。また、受光素子4の出力端には、増幅器5を介して、二次歪検出回路6が接続されている。さらに、伝送用光ファイバ1の他端には、分散補償素子35の調整時のみ結合される反射用コネクタ33を備えている。なお、光分岐部36は光カプラ又は光サーキュレータで構成され、装置内接続用光ファイバ25から入射力された光信号の大半又は殆どが分散補償素子35を介して伝送用光ファイバ1に送り込まれ、伝送用光ファイバ1から分散補償素子35を介して入射された光信号の大半又は殆どが装置内接続用光ファイバ27に送り込まれる性質を有している。
【0048】
上記のように構成された光送信装置20Cの動作について以下に説明する。
分散測定用信号源24の信号により変調された発光素子3の出力光信号は光分岐部36及び分散補償素子35を介して測定対象の伝送用光ファイバ1に送り込まれて伝搬される。伝搬された光信号は反射用コネクタ33により反射され、再度、分散補償素子35に入力され、光分岐部36により受光素子4に入力される。このとき、光信号には伝送用光ファイバ1の分散値の一往復分と分散補償素子35の一往復分に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子4により電気信号に変換され、増幅器5により増幅された後、二次歪検出回路6に入力される。二次歪検出回路6では、二次歪のレベルが検出される。そこで、検出された二次歪のレベルが最小となるように分散補償素子35の補償量が調整され、これによって、最適の分散補償値を決定することができる。
【0049】
このようにして、分散補償素子35の最適化を終了した後に、反射用コネクタ33は取り外される。そして、光送信装置20Cに入力されたデータ信号は、発光素子駆動回路37に加えられ、この発光素子駆動回路37の出力信号が発光素子3により光信号に変換され、光分岐部36及び分散補償素子35を介して伝送用光ファイバ1に入射されて伝送される。このとき、伝送用光ファイバ1の分散による光信号波形の劣化は分散補償素子35により最適化される。このように、本発明に係る光送信装置の第3の実施の形態によれば、上述した分散測定装置の構成要素を含むため、分散補償素子の最適化を短時間で行うことができる。また、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0050】
図13は本発明に係る光受信装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。ここに示した光受信装置30Aは、伝送用光ファイバ1の分散による光信号波形の劣化が分散補償素子35により最適化される機能を有する、図12に示した光送信装置20Cを結合対象として構成されたもので、伝送用光ファイバ1から送り込まれる光信号を受信して電気信号に変換する受光素子41と、この受光素子41の電気信号を増幅する増幅器42と、増幅器42の出力信号からデータのクロック信号を出力するとともに、データ信号を再生して出力する識別再生回路43とを備え、それ自体は光信号波形の劣化を補償する素子を持たないものである。
【0051】
上記のように構成された光受信装置30Aの動作について以下に説明する。
光送信装置20Cに入力されたデータ信号は、光送信装置20Cにより光信号に変換され、伝送用光ファイバの分散値を補償されて出力される。この光信号は、伝送用光ファイバ1により伝送され、伝送用光ファイバの分散の影響を除去されて光受信装置30Aに入力される。光受信装置30Aでは、受光素子41により光信号を電気信号に変換し、次いで、増幅器42により増幅して識別再生回路43に加える。識別再生回路49においてデータ信号とクロック信号とが再生されて出力される。このように、本発明に係る光受信装置の第1の実施の形態によれば、伝送用光ファイバの分散の影響が除去されて出射される光送信装置20Cを結合対象としているため、分散値の最適化の時間が不要化され、構成の簡単化が図られる。
【0052】
図14は本発明に係る光受信装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。図中、図12と同一の符号を付したものはそれぞれ同一の要素を示している。ここに示した光受信装置30Bは図13に示した光受信装置30Aに対して、二次歪検出回路44を付加した構成になっている。すなわち、増幅器42の出力端に二次歪検出回路44が新たに接続されている。
【0053】
上記のように構成された光受信装置30Bの動作について以下に説明する。
この実施の形態は光送信装置が分散測定用信号源及び分散補償素子を備える、例えば、図11に示す光送信装置20Bを結合対象としたもので、分散測定用信号源によって変調された信号を受信して、伝送用光ファイバ1で発生した二次歪を二次歪検出回路44で検出しながら、送信装置側の分散補償素子によって伝送用光ファイバ1の分散の影響を短時間で除去できるようにしている。すなわち、伝送用光ファイバ1により伝送されてきた光信号は、受光素子41に入力される。このとき、光信号には分散測定用信号とデータ信号が多重されて伝送されている。この光信号には、伝送用光ファイバ1の分散値と分散補償素子に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子41により電気信号に変換され、増幅器42により増幅された後、二次歪検出回路44に入力される。二次歪検出回路44では、二次歪のレベルが検出され、二次歪が最小となるように光送信装置内の分散補償素子の補償量を調整することによって、最適の分散補償値を決定することができる。一方、増幅器42が出力するデータ信号は、識別再生回路43によりデータ信号とクロック信号が再生されて出力される。このように、本発明に係る光受信装置の第2の実施の形態によれば、分散測定用信号源及び分散補償素子を備える光送信装置と組み合わせることにより、分散補償素子の最適化を短時間で行う光受信装置を提供することができる。
【0054】
図15は本発明に係る光受信装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図中、図14と同一の符号を付したものはそれぞれ同一の要素を示している。ここに示した光受信装置30Cは伝送用光ファイバ1を受光素子41に接続する経路に分散補償素子45を設けた点が図14と構成を異にし、二次歪検出回路44を含む点など、これ以外の点は図14と全く同一に構成されている。
【0055】
上記のように構成された光受信装置30Cの動作について以下に説明する。
この実施の形態は光受信装置に分散補償素子45及び二次歪検出回路44を備えているため、光送信装置として分散測定用信号源を含むだけで分散補償素子を含んでいない、例えば、図10に示す光送信装置20Aであっても、二次歪の検出及び伝送用光ファイバ1の分散の影響の除去を行い得る構成としたものである。すなわち、伝送用光ファイバ1により伝送されてきた光信号は、分散補償素子45を介して受光素子41に入力される。このとき、光信号には分散測定用信号とデータ信号が多重されて伝送されている。この光信号には、伝送用光ファイバ1の分散値と分散補償素子45に対応した二次歪が生じる。二次歪を伴った光信号は受光素子41により電気信号に変換され、増幅器42により増幅された後、二次歪検出回路44に入力される。二次歪検出回路44では、二次歪のレベルが検出され、二次歪が最小となるように分散補償素子45の補償量を調整することによって最適の分散補償値を決定することができる。一方、増幅器42が出力するデータ信号は、識別再生回路43によりデータ信号とクロック信号とが再生されて出力される。このように、本発明に係る光受信装置の第3の実施の形態によれば、分散測定用信号源を備えるが分散補償素子を持たない光送信装置と組み合わせることにより、分散補償素子の最適化を短時間で行える光受信装置を提供することができる。
【0056】
図16は本発明に係る光伝送システムの第1の実施の形態の概略構成図である。ここに示した光伝送システム40Aは、図11に示すように、発光素子3及び発光素子駆動回路37の他に、分散測定用信号源24及び分散補償素子35を備える光送信装置20Bと、受光素子41、増幅器42及び識別再生回路43の他に二次歪検出回路44しか備えていない光受信装置30Bとを伝送用光ファイバ1で結合した構成になっている。
【0057】
この光伝送システム40Aの概略動作について説明する。光送信装置20Bに入力されたデータ信号は、この光送信装置20Bにより光信号に変換され、伝送用光ファイバの分散値を補償されて出力される。この光信号は、伝送用光ファイバ1により伝送され、伝送用光ファイバの分散の影響を除去されて光受信装置30Bに入力される。光受信装置30Bによりデータ信号とクロック信号が再生されて出力される。このように、本発明に係る光伝送システムの第1の実施の形態によれば、光送信装置20Bで光信号の変調と分散値の補償を行いつつ、光受信装置30Bでは二次歪の測定のみを行うことにより、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0058】
図17は本発明に係る光伝送システムの第2の実施の形態の概略構成図である。ここに示した光伝送システム40Bは、図10に示すように、発光素子3及び発光素子駆動回路37の他に分散測定用信号源24しか備えていない光送信装置20Aと、図15に示すように、受光素子41、増幅器42及び識別再生回路43の他に、分散補償素子45及び二次歪検出回路44を備える光受信装置30Cとを伝送用光ファイバ1で結合した構成になっている。
【0059】
この光伝送システム40Bの概略動作について説明する。
光送信装置20Aに入力されたデータ信号は、光送信装置20Aにより光信号に変換され、さらに、分散測定用信号源24によって変調されて出力される。この光信号は、伝送用光ファイバ1により伝送され、光受信装置30Cに入力される。光受信装置30Cにより伝送用光ファイバ1の分散値が補償されるとともに、データ信号とクロック信号が再生されて出力される。このように、本発明に係る光伝送システムの第2の実施の形態によれば、分散値を補償しない光信号が光受信装置30Cにそのまま入力されるが、変調信号に基づいて光受信装置30C自体で二次歪の検出と、これを除去する補償を行うことができるので、敷設済みの伝送用光ファイバであっても、その分散値の最適化を短時間で行うことができる。
【0060】
なお、本発明に係る光伝送システムの構成例を2つだけ例示したが、例えば、図12に示すように、送信装置側に伝送用光ファイバ1に発生する二次歪補償機能の全てを備えた光送信装置20Cであれば、これに結合される受信装置は図13に示すように受光素子41、増幅器42及び識別再生回路43でなる光受信装置30Aであっても、上述したと同様の効果を奏する光伝送システムを提供することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明に係る光ファイバの波長分散測定装置によれば、光ファイバの分散値と対応する二次歪特性を測定することにより分散値を求めるようにしたので、伝送用光ファイバの分散値を短時間で測定することが可能となり、さらに、本発明に係る光送信装置、光受信装置及び光伝送システムは、この分散測定装置を構成する要素及びその機能を内蔵又は共用できるため、分散値の最適化を短時間で行うことができるという効果が得られる。
特に、光送信装置のなかで最も高価な光源を分散値の測定に共用することを可能にしたため、総合的なコスト低減を図り得る光伝送システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】本発明に係る波長分散測定装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図
【図3】本発明に係る波長分散測定装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図
【図4】本発明に係る波長分散測定装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図
【図5】本発明に係る波長分散測定装置の第5の実施の形態の構成を示すブロック図
【図6】本発明に係る波長分散測定装置の第6の実施の形態の構成を示すブロック図
【図7】本発明に係る波長分散測定装置の第7の実施の形態の構成を示すブロック図
【図8】本発明に係る波長分散測定装置の第8の実施の形態の構成を示すブロック図
【図9】本発明に係る波長分散測定装置の第9の実施の形態の構成を示すブロック図
【図10】本発明に係る光送信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図
【図11】本発明に係る光送信装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図
【図12】本発明に係る光送信装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図
【図13】本発明に係る光受信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図
【図14】本発明に係る光受信装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図
【図15】本発明に係る光受信装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図
【図16】本発明に係る光伝送システムの第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図
【図17】本発明に係る光伝送システムの第2の実施の形態の概略構成を示すブロック図
【図18】従来の光ファイバの分散測定装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 伝送用光ファイバ
2、24 分散測定用信号源
3、3a、3b、3c 発光素子
4、4a、4b、41 受光素子
5、5a、5b、42 増幅器
6、44 二次歪検出回路
7 波長可変発光素子
8 波長制御回路
9、31 光スイッチ
10、10A〜10I 分散測定装置
11 正弦波信号源
12、22 帯域通過フィルタ
13、23 検出回路
15 二次相互変調歪測定用信号源
16、17 正弦波信号源
20A、20B、20C 光送信装置
21 二次相互変調歪検出部
25、27 装置内接続用光ファイバ
26 光カプラ
28、29 校正回路
30A、30B、30C 光受信装置
32 光スイッチ制御回路
33 反射用コネクタ
34 光サーキュレータ
35、45 分散補償素子
36 光分岐部
37 発光素子駆動回路
38、43 識別再生回路
40A、40B 光伝送システム

Claims (18)

  1. 伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
    波長が一定の光信号を発生して測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、前記発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光ファイバの波長分散測定装置。
  2. 伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
    波長の設定が可能な光信号を発生して測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、前記発光素子の波長を互いに異なる複数の値に設定変更する波長制御回路と、前記発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を前記発光素子の波長毎に検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光ファイバの波長分散測定装置。
  3. 伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
    波長が互いに異なる光信号を発生する複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、前記発光素子を順次1つずつ選択して変調された光信号を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光スイッチ手段と、前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を、前記発光素子毎に検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光ファイバの波長分散測定装置。
  4. 前記分散測定用信号源は正弦波信号を出力する正弦波信号源で構成され、前記二次歪検出回路は、前記正弦波信号の2倍の周波数を通過させる帯域通過フィルタと前記帯域通過フィルタを通過した信号レベルを検出する検出回路とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバの波長分散測定装置。
  5. 前記分散測定用信号源は周波数が互いに異なる正弦波信号を同時に出力する第1及び第2の正弦波信号源で構成され、前記二次歪検出回路は、2つの前記正弦波信号の周波数の差又は和の周波数に相当する周波数成分のみを通過させる帯域通過フィルタと、この帯域通過フィルタを通過した信号レベルを検出する検出回路とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバの波長分散測定装置。
  6. 伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
    波長が一定の光信号を発生する発光素子と、前記発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、変調された前記光信号を入射して2つに分岐し、分岐された光信号の一方を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光カプラと、前記光カプラによって分岐された光信号の他方を一端に入射させる短尺の参照用光ファイバと、前記伝送用光ファイバの他端から出射された光信号を受信して電気信号に変換する第1の受光素子と、前記参照用光ファイバの他端から出射された光信号を受信して電気信号に変換する第2の受光素子と、前記第1及び第2の受光素子の各出力信号の差分を求める校正回路と、前記校正回路の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光ファイバの波長分散測定装置。
  7. 前記光カプラに替えて光スイッチを用いたことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバの波長分散測定装置。
  8. 伝送用光ファイバの波長分散値を測定する光ファイバの波長分散測定装置において、
    波長が一定の光信号を発生する発光素子と、前記発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源と、変調された前記光信号を2つに分岐し、分岐された光信号の一方を測定対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる光カプラと、前記伝送用光ファイバの他端に結合されて光を反射する反射素子と、前記光カプラによって分岐された光信号の他方を一端に入射させる短尺の装置内接続用光ファイバと、前記装置内接続用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光ファイバの波長分散測定装置。
  9. 前記光カプラに替えて、前記発光素子の光信号を前記伝送用光ファイバのみに入射させ、前記伝送用光ファイバ他端から反射して一端から出射された光を前記装置内接続用光ファイバのみに入射させる光サーキュレータを用いたことを特徴とする請求項8に記載の光ファイバの波長分散測定装置。
  10. 伝送用光ファイバを介して送受信するための光送信装置において、
    波長が一定の光信号を発生して送信対象の伝送用光ファイバの一端に入射させる発光素子と、外部から入力されるデータ信号に従って前記発光素子の光信号レベルを変化させる発光素子駆動回路と、前記発光素子の光信号を所定の周波数で変調する分散測定用信号源とを備えたことを特徴とする光送信装置。
  11. 前記発光素子と前記伝送用光ファイバとの間に、前記伝送用光ファイバの波長分散を補償するための分散補償素子を設けたことを特徴とする請求項10に記載の光送信装置。
  12. 前記発光素子と前記分散補償素子との間に設けられた光分岐部と、前記伝送用光ファイバの他端に着脱可能に結合して光を反射させる反射素子と、前記光分岐部で分岐された光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の光送信装置。
  13. 請求項12に記載の光送信装置の送信信号を、前記伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
    前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路とを備えたことを特徴とする光受信装置。
  14. 請求項11に記載の光送信装置の送信信号を、前記伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
    前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光受信装置。
  15. 請求項11に記載の光送信装置の送信信号を、前記伝送用光ファイバを介して受信する光受信装置において、
    前記伝送用光ファイバの他端から出射される光信号を入射して前記伝送用光ファイバの波長分散を補償して出射する分散補償素子と、この分散補償素子から出射される光信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子の出力信号からデータ信号とクロック信号とを抽出する識別再生回路と、前記受光素子の出力信号に基づいて、前記分散測定用信号源の出力信号の二次歪を検出する二次歪検出回路とを備えたことを特徴とする光受信装置。
  16. 伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、
    前記反射素子を除去してなる請求項12に記載の光送信装置と請求項13に記載の光受信装置とを前記伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする光伝送システム。
  17. 伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、
    請求項11に記載の光送信装置と請求項14に記載の光受信装置とを前記伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする光伝送システム。
  18. 伝送用光ファイバを介して送受信する光伝送システムにおいて、
    請求項10に記載の光送信装置と請求項15に記載の光受信装置とを前記伝送用光ファイバで結合したことを特徴とする光伝送システム。
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KR101449296B1 (ko) * 2013-06-05 2014-10-13 조선대학교산학협력단 다중모드 광섬유의 모드간 분산의 측정장치 및 그 방법

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