JP2004116185A - 地上設置型電気機器用外箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】観音開きの2つの扉2,3の双方に鎖錠機構11,12を設ける。一方の扉2に設ける鎖錠機構11はその扉の内側に設けた操作ハンドル38により操作するように構成する。他の扉3に設ける鎖錠機構は、外部から鍵6により操作するように構成する。一方の扉2の鎖錠機構を操作する操作ハンドル38がその鎖錠機構を解錠状態にする位置にあるときに他の扉3に当接して、他の扉3が閉じられるのを阻止するストッパ部46を操作ハンドル38の一部に設けた。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧器や多回路開閉器等の電気機器を収納する地上設置型電気機器用外箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変圧器や多回路開閉器等の配電用の電気機器を外箱内に収納した地上設置型電気機器は、主として地中化配電系統の配電線路に使用され、市街地の歩道上や、道路際等に設置される。この種の電気機器においては、外箱内の機器の点検を行い得るようにするため、その前面側に開口部を設けて、該開口部に開閉自在な扉を取り付けている。
【0003】
地上設置型電気機器に用いる外箱は、例えば特許文献1に示されているように、前面側に開口部を有する箱体と、この箱体の開口部の横方向の一端及び他端にそれぞれ横方向の一端がヒンジ結合されて開口部を開口させた状態になる開位置と開口部を閉じた状態になる閉位置との間を回動させられる観音開き型の第1及び第2の扉と、第1の扉の内側にあって閉位置にある第1の扉の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構と、第2の扉の内側にあって閉位置にある第2の扉の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構とを備えている。またこの種の外箱では、第1の扉及び第2の扉が閉位置にあるときに、第1の扉の横方向の他端(第1の扉の自由端)が第2の扉の横方向の他端(第2の扉の自由端)に内側から当接するように構成されていて、第1の扉の他端と第2の扉の他端との係合により、第1の扉の開位置側への変位が阻止されるようになっている。従って、箱体の開口部を閉鎖する際には、第1の扉を閉じた後に、第2の扉を閉じ、開口部を開く際には、第2の扉を開いた後に第1の扉を開くようになっている。
【0004】
また各扉の鎖錠と解錠とを行う鎖錠機構は、例えば特許文献1にも示されているように、各扉の自由端付近に、該扉の上下方向の中間部に位置させた状態で回転自在に支持されて外部から操作される操作軸と、各扉の内側で該操作軸に取り付けられた回動板と、箱体の開口部の上端側及び下端側にそれぞれ設けられた上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部と、扉の内側で回動板に下端が連結されて回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて上側鎖錠棒係止部に上端が係止された状態になり、回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて上側鎖錠棒係止部から外れた状態になる上側鎖錠棒と、扉の内側で上端が回動板に連結されて回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて下側鎖錠棒係止部に下端が係止された状態になり、回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて下側鎖錠棒係止部から外れた状態になる下側鎖錠棒とにより構成される。
【0005】
各扉の鎖錠機構は、各扉を閉位置に固定する役割りを果たすだけでなく、外箱内でアークの発生を伴う事故が生じて、アーク熱により外箱内の圧力が上昇したときに、各扉が開いて熱風が道路に吹き出すのを防止する機能をも果たす。
【0006】
この種の外箱は、鎖錠機構がいたずらされてむやみに扉が開かれると感電事故を招き、危険である。そのため、従来の外箱においては、各鎖錠機構の操作軸の操作部に錠を設けて、この錠を外部から専用の鍵(特殊な形状をした操作ハンドル)を用いて操作することにより、各鎖錠機構の解錠と鎖錠とを行うようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−146510号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の外箱では、開口部に取り付けられた2つの扉のそれぞれを鎖錠する鎖錠機構の操作軸を、外部から鍵により操作するように構成されていたため、各扉毎に錠を必要とし、コストが高くなることが指摘されていた。
【0009】
片側の扉のみに錠を設けるようにすれば、コストの低減を図ることができる。例えば、箱体の開口部に取り付けられる第1の扉及び第2の扉がともに閉位置にあるときに、第1の扉の横方向の他端側の端部が第2の扉の横方向の他端に内側から当接するように構成されていて、第1の扉の他端と第2の扉の他端との当接により、第1の扉の開位置側への変位が阻止されるようになっている場合には、第2の扉側にのみ錠により操作される鎖錠機構を設けることが考えられる。しかしこの場合、事故時に第1の扉が開くことがないように、第1の扉の鎖錠を確実に行うことができるようにしておく必要がある。
【0010】
本発明の目的は、片側の扉のみに錠により操作される鎖錠機構を設けて、しかも双方の扉の鎖錠を確実に行わせることができるようにした地上設置型電気機器用外箱を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前面側に開口部を有する箱体と、この箱体の開口部の横方向の一端及び他端にそれぞれ横方向の一端がヒンジ結合されて開口部を開口させた状態になる開位置と開口部を閉じた状態になる閉位置との間を回動させられる観音開き型の第1及び第2の扉と、第1の扉の内側にあって閉位置にある第1の扉の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構と、第2の扉の内側にあって閉位置にある第2の扉の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構とを備えていて、第1の扉及び第2の扉が閉位置にあるときに第1の扉の横方向の他端側の端部が第2の扉の横方向の他端側の端部の内側に配置されて、第1の扉の他端側の端部と第2の扉の他端側の端部との係合により第1の扉の開位置側への変位が阻止されるように構成されている地上設置型電気機器用外箱に適用される。
【0012】
本発明においては、第1の鎖錠機構が、第1の扉の内側に配置された操作ハンドルにより操作されるように構成され、第2の鎖錠機構は、第2の扉の外側から鍵により操作されるように構成される。
【0013】
そして、第1の扉を解錠する位置まで操作ハンドルを変位させたときに、第2の扉の一部に当接し得る作用位置に配置され、第1の扉を鎖錠する位置まで操作ハンドルを変位させたときに作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部が設けられていて、このストッパ部が作用位置にある状態では、第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の一部がストッパ部に当接して該第2の扉が閉位置に到達するのが妨げられ、ストッパ部が退避位置にある状態では、第2の扉が閉位置に到達するのが許容されるように構成されている。
【0014】
上記のように構成すると、先ず第1の扉を閉じて、第1の扉の内側に配置された操作ハンドルを操作することにより第1の鎖錠機構を鎖錠状態にした後、第2の扉を閉じて外側から鍵を用いて第2の鎖錠機構を鎖錠状態にすることにより、第1の扉及び第2の扉を共に閉位置で鎖錠することができる。第1の扉を閉位置にした後、第1の鎖錠機構を鎖錠状態にすることなく、第2の扉を閉じようとした場合には、ストッパ部が第2の扉の一部に当接して該第2の扉が閉位置に達するのを阻止するため、第1の扉を鎖錠しない状態で第2の扉のみが鎖錠されるのを防ぐことができる。
【0015】
上記のように構成すれば、錠を第2の扉にのみ設ければよいため、コストの低減を図ることができる。
【0016】
上記ストッパ部は、操作ハンドルの一部に一体に設けることができる。
【0017】
本発明の好ましい態様では、上記第1の鎖錠機構が、第1の扉の横方向の他端寄りの内側に配置されて第1の扉の上下方向の中間部に回動自在に支持された回動板と、開口部の上端側及び下端側にそれぞれ設けられた上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部と、第1の扉の内側で回動板に下端が連結されて回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて上側鎖錠棒係止部に上端が係止された状態になり、回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて上側鎖錠棒係止部から外れた状態になる上側鎖錠棒と、第1の扉の内側で上端が回動板に連結されて回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて下側鎖錠棒係止部に下端が係止された状態になり、回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて下側鎖錠棒係止部から外れた状態になる下側鎖錠棒と、第1の扉の内側に配置されて前記回動板を操作する操作ハンドルとを備えている。
【0018】
また上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの解錠位置に到達させる位置まで操作ハンドルを変位させたときに、第2の扉の一部に当接し得る作用位置に配置され、上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの鎖錠位置に到達させる位置まで操作ハンドルを変位させたときに作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部が操作ハンドルの一部に設けられていて、ストッパ部が作用位置にある状態では、第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の一部がストッパ部に当接して該第2の扉の閉位置側への変位が妨げられ、ストッパ部が退避位置にある状態では、第2の扉の閉位置側への変位が許容されるように構成されている。
【0019】
本発明の好ましい態様では、操作ハンドルの中間部が第1の扉の内側に枢支されるとともに一端が回動板に連結されていて、該操作ハンドルを第1の方向に回動操作したときに回動板を一方向に回動させ、該操作ハンドルを第2の方向に回動操作したときに回動板を他方向に回動させるように構成されている。
【0020】
この場合、ストッパ部は操作ハンドルの他端に設けられていて、上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの解錠位置に到達させる位置まで操作ハンドルを変位させたときに該ストッパ部が第1の扉の他端側の端部付近に設定された作用位置に配置され、上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの鎖錠位置に到達させる位置まで操作ハンドルを変位させたときにストッパ部が上記作用位置から離れた退避位置に配置されるように構成される。そして、ストッパ部が作用位置にある状態では、第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の横方向の他端がストッパ部に当接して該第2の扉の閉位置側への変位が妨げられ、ストッパ部が退避位置にある状態では、第2の扉の閉位置側への変位が許容される。
【0021】
操作ハンドルの一部にストッパ部を設ければ、操作ハンドルの動作と連動してストッパ部を動かすための機構を必要としないため、構造の簡素化を図ることができる。
【0022】
しかし、本発明は、ストッパ部を操作ハンドルの一部に設ける場合に限定されるものではなく、ストッパ部を備えた部材を操作ハンドルと別個に設けて、該ストッパ部材を設けた部材を操作ハンドルと連動させるように構成することもできる。
【0023】
また本発明の好ましい態様では、ストッパ部が退避位置にあり、かつ第2の扉が閉位置に配置されている状態で操作ハンドルが第1の扉を解錠する側に変位しようとしたときに該操作ハンドルに係合して第1の扉を解錠する側への操作ハンドルの変位を阻止する解錠阻止部が第2の扉の内側に設けられている。
【0024】
このように構成しておくと、第1の扉及び第2の扉を閉じて鎖錠した状態で、道路を走行する車両から伝達される振動などにより操作ハンドルに外力が作用したとしても、操作ハンドルは第1の扉を解錠する側に動くことができないため、振動などにより第1の扉の鎖錠が外れるのを防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0026】
図1ないし図6は本発明の第1の実施形態を示したもので、図1は同実施形態の正面図、図2は外箱の前面に設けられる第1及び第2の扉を共に鎖錠した状態を扉の一部を切り欠いて示した正面図、図3は第1の扉に設ける鎖錠機構を鎖錠した状態を示した要部の正面図、図4は同鎖錠機構を解錠した状態を示した要部の正面図、図5は第1の扉及び第2の扉を共に閉位置に位置させた状態を両扉の一部を切り欠いて示した上面図、図6は第1の扉の内側に設けられた鎖錠機構を扉の一部を切り欠いて示した上面図である。
【0027】
図1において、1は直方体状に形成された箱体で、その前面側には、上下方向に平行に延びる第1及び第2の縦枠1a1及び1a2と、これらの縦枠の上端部間及び下端部間にそれぞれ跨って配置された上部枠1a3及び下部枠1a4とにより縁取られた矩形状の開口部1Aが設けられている。箱体1の左右の側面の上部にはルーバが設けられた通気窓1B及び1Cが設けられている。
【0028】
箱体1の前面に設けられた開口部1Aには矩形状に形成された観音開き形式の第1の扉2と第2の扉3とが取り付けられている。第1の扉2は、開口部の左半部に配置されて、その横方向の一端(左端)2aが第1の縦枠1a1にヒンジ結合されて開位置と閉位置との間を自在に回動し得るように支持されている。
【0029】
第2の扉3は、開口部1Aの右半部に配置されて、その横方向の一端(右端)3aが第2の縦枠1a2にヒンジ結合されて開位置と閉位置との間を回動自在に支持されている。
【0030】
図5に示したように、第1の扉2の自由端(他端)2b側の端部2cは、第1の扉2及び第2の扉3を共に閉位置に配置したときに第2の扉3の他端(自由端)3bの内側に配置されるように形成されていて、第1の扉2を閉じた後でなければ第2の扉3を閉じることができないようになっている。図示の例では、第1の扉の自由端側の端部2cがU字形の断面形状を有するように成形されている。
【0031】
第2の扉3の他端3bには、第1の扉の端部2cに当接する突き当て部3cが形成され、第1の扉2及び第2の扉3を共に閉位置に位置させたときに第2の扉の突き当て部3cが第1の扉の端部2cに当接して両扉の間の突き合わせ部の隙間を閉じるようになっている。
【0032】
第1の扉2の他端寄りの部分の内側及び第2の扉3の他端寄りの部分の内側には上下方向に延びる帯板からなる補強材4及び5が溶接されている。
【0033】
第2の扉3の自由端寄りの部分には、該第2の扉の鎖錠機構を操作するために用いる錠6が取り付けられているが、第1の扉2には錠が設けられていない。
【0034】
図2に示されているように、第1の扉2の内側には、閉位置にある第1の扉2の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構11が設けられ、第2の扉3の内側には閉位置にある第2の扉3の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構12が設けられている。
【0035】
図3及び図4にも示されているように、第1の鎖錠機構11は、第1の扉2の自由端寄りの内側に、該扉2の上下方向の中間部に位置させた状態で回動自在に支持された回動板13と、回動板13にリンク14及び15を介して連結された上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17と、開口部1Aの上端及び下端にそれぞれ設けられた上側鎖錠棒係止部18及び下側鎖錠棒係止部19とを備えていて、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17をそれぞれ上方及び下方に変位させて上側鎖錠棒係止部18及び下側鎖錠棒係止部19に係止することにより、第1の扉2を閉位置に鎖錠するように構成されている。
【0036】
回動板13を支持するため、図5に示したように、軸線を第1の扉2の前面板と直交させた状態で第1の扉2の内側にボス部材20が溶接され、ボス部材20に軸受を介して軸21が回転自在に支持されている。
【0037】
図3及び図4にも示されているように、回動板13は、矩形板状に形成されていて、その板面を垂直方向に向けた状態でその中央部が軸21に固定され、回動板13の一方の対角方向に相対する対の角部13a,13bにそれぞれ軸22及び23を介して上側リンク14の一端及び下側リンク15の一端が枢支されている。
【0038】
上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17は先細り形状のテーパが付けられた先端部16a及び17aを有する丸棒からなっている。上側鎖錠棒16は、上下方向に間隔を隔てて配置されて第1の扉2の内側に溶接されたガイド部材25及び26にそれぞれ設けられた孔にスライド自在に嵌合されて上下方向に変位し得るようにガイドされている。
【0039】
また下側鎖錠棒17は、上下方向に間隔を隔てて配置されて第1の扉2の内側に溶接されたガイド部材27及び28にそれぞれ設けられた孔にスライド自在に嵌合されて上下方向に変位し得るようにガイドされている。
【0040】
上側鎖錠棒16の下端は上側リンク14の他端に軸29を介して連結され、下側鎖錠棒17の上端は下側リンク15の他端に軸30を介して連結されている。
【0041】
上側鎖錠棒16の上端を係止する上側鎖錠棒係止部18は、軸21の上方に位置させて上部枠1a3に溶接されたコの字形の部材からなっていて、上側鎖錠棒16が上方に変位させられたときにその先端部16a寄りの部分が上側鎖錠棒係止部18に設けられた孔18aに挿入されて係止されるようになっている。
【0042】
また下部枠1a4の軸21に対向する部分に孔19aが設けられて、この孔19aが設けられた下部枠の一部が下側鎖錠棒係止部19となっており、下側鎖錠棒17が下方に変位させられたときにその先端部17a寄りの部分が孔19aに挿入されて下側鎖錠棒係止部19に係止されるようになっている。
【0043】
回動板13の他方の対角方向に相対する対の角部13c及び13dのうち、第2の扉と反対側に位置する角部13c(図4参照)には、バネガイド棒33の一端が軸34を介して連結されている。バネガイド棒33の他端は、第1の扉2の内側に溶接された支持部材35に軸受を介して回転自在に支持された軸36(図5参照)に設けられた孔にスライド自在に嵌合されている。バネガイド棒33には、保持バネ37が嵌装されて、該保持バネが軸36と軸34との間に圧縮された状態で配置され、この保持バネ37により、回動板13の角部13cが常時軸36から引き離される側(第1の扉2の自由端2b側)に付勢されている。
【0044】
回動板13を操作するため、操作ハンドル38が設けられている。図示の操作ハンドル38は、相互間に鈍角を形成するように設けられた第1のアーム38Aと第2のアーム38Bとを有するくの字形の板からなっている。操作ハンドル38は、その中間部(第1のアーム38Aと第2のアーム38Bとの境界部)38aに形成された屈曲部の外側の角部を下側にした状態で第1の扉2の内側に配置されて、その中間部38aが、軸39を介して第1の扉2の自由端2b寄りの部分に回動自在に支持されている。
【0045】
本実施形態では、図5に見られるように、補強材4及び第1の扉の他端側の端部2cに溶接された板42に軸39が固定され、この軸39を操作ハンドル38の中間部に設けられた孔に嵌合させて、抜け止めピンにより該操作ハンドル38の抜け止めを図ることにより、操作ハンドル38を第1の扉2に回動自在に支持している。
【0046】
操作ハンドル38の一端(第1のアーム38Aの先端)寄りの部分には長孔38bが形成され、回動板13の角部13dに取り付けられた軸45が長孔38bに遊嵌されている。操作ハンドル38の他端(第2のアーム38Bの端部)には、第1のアーム38Aと反対側にほぼ直角に折れ曲がって延びる突出部38Cが形成され、この突出部38Cの先端が折り返されることにより、開口部1Aの開口方向に突出した断面コの字形のストッパ部46が形成されている。
【0047】
上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17は、回動板13により駆動されて、図2に示すように上側鎖錠棒係止部18及び下側鎖錠棒係止部19にそれぞれ係止された状態になる鎖錠位置と、上側鎖錠棒係止部18及び下側鎖錠棒係止部19から離脱した状態になる解錠位置との間を変位させられる。
【0048】
図3は上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が鎖錠位置にあるときの第1の鎖錠機構11の要部の状態を示しており、図4は上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が解錠位置にあるときの鎖錠機構11の要部の状態を示している。
【0049】
図2及び図3に示すように、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が鎖錠位置にある状態では、保持バネ37が回動板13を反時計方向に付勢している。このバネの付勢力により、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17がそれぞれ上方及び下方に付勢されるため、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が鎖錠位置に保持され、道路の振動などにより生じる外力により上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が解錠位置側に変位するのが防止される。
【0050】
操作ハンドル38は、図2及び図3に示すように上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が鎖錠位置にあるときに、第1の扉2の他端から第2の扉側に突出した状態になるように設けられている。このときのストッパ部46の位置を退避位置とする。このようにストッパ部を退避位置に位置させたときに、ストッパ部46が閉位置にある第2の扉3に接触することがないように(ストッパ部46が第2の扉の開閉動作に影響を与えないように)、操作ハンドル38の寸法と、ストッパ部の位置及び寸法とを設定しておく。
【0051】
また図示の例では、ストッパ部46が退避位置にある状態で第2の扉3が閉位置に配置されたときに、図3及び図5に示したように、補強材5がストッパ部46の側方に配置されるようになっていて、振動などにより操作ハンドル38が第1の扉を解錠する側に変位しようとしたときにストッパ部46(操作ハンドルの一部)が補強材5に係合(当接)して第1の扉を解錠する側への操作ハンドルの変位を阻止するようになっている。
【0052】
即ちこの例では、補強材5により、操作ハンドルが第1の扉を解錠する側に変位しようとしたときに操作ハンドル(図示の例ではストッパ部)に係合して第1の扉を解錠する側への操作ハンドルの変位を阻止する解錠阻止部が構成されている。
【0053】
鎖錠位置にある上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17を解錠位置に変位させる際には、図2及び図3において操作ハンドル38を反時計方向に回動させる。操作ハンドル38を反時計方向に回動させると、回動板13が保持バネ37の付勢力に抗して時計方向に回動する。これによりリンク14及び15がそれぞれ回動板13に対して相対的に反時計方向及び時計方向に回動し、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17をそれぞれ下方及び上方に変位させる。操作ハンドル38を反時計方向に操作している過程で、軸45,21及び34が一直線上に並ぶ位置を越えると、保持バネ37により回動板13が時計方向に付勢されるようになり、この付勢力により上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17の解錠位置側への変位が加速される。
【0054】
本実施形態では、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が解錠位置まで変位したときに図4及び図6に示すようにストッパ部46が第1の扉2の他端側の端部2cに係合する位置に達するように、操作ハンドルの各部の寸法が設定されており、ストッパ部46と第1の扉の端部2cとの係合により、操作ハンドル38の更なる変位が阻止されるようになっている。
【0055】
本実施形態では、このように、ストッパ部46が第1の扉の端部2cと係合した状態になる位置を該ストッパ部46の作用位置とする。ストッパ部46が作用位置にある状態では、該ストッパ部46が第1の扉の端部2cよりも箱体の開口部1Aの開口方向に突出した状態にあるため、第2の扉3を閉位置側に変位させたときに図6に示すように第2の扉3の他端の突き当て部3cがストッパ部46に突き当たり、これにより該第2の扉が閉位置に到達するのが阻止される。
【0056】
鎖錠機構11を解錠した状態では、保持バネ37の付勢力により回動板13が時計方向に付勢され、これにより上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17がそれぞれ下方及び上方に付勢されて、両鎖錠棒が解錠位置に保持されるため、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17が振動などにより生じる外力により鎖錠位置側に変位するのが防止される。
【0057】
鎖錠機構を鎖錠する際には、図4に示した状態から操作ハンドル38を時計方向に回動させる。これにより、回動板13を反時計方向に回動させ、リンク14及び15をそれぞれ回動板13に対して相対的に時計方向及び反時計方向に回動させて、上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17をそれぞれ上方及び下方に変位させる。操作ハンドル38を時計方向に操作している過程で、軸45,21及び34が一直線上に並ぶ位置を越えると、保持バネ37により回動板13が反時計方向に付勢されるようになり、この付勢力により上側鎖錠棒16及び下側鎖錠棒17の鎖錠位置側への変位が加速される。
【0058】
上記のように、保持バネ37を設けておくと、操作ハンドル38を解錠位置及び鎖錠位置に保持することができ、好ましいが、この保持バネ37は省略することもできる。上記の実施形態では、第1の扉を鎖錠した状態で第2の扉を閉じたときに操作ハンドルの一部(上記の例ではストッパ部)に係合して操作ハンドルが第1の扉を解錠する側に変位するのを阻止する解錠阻止部を設けているため、保持バネ37を省略しても第1の扉の鎖錠が外れるおそれはない。
【0059】
上記のように、第1の扉2を鎖錠する位置まで操作ハンドル38を変位させたときに、第2の扉3の一部に当接し得る作用位置に配置され、第1の扉2を解錠する位置まで操作ハンドル38を変位させたときに作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部46を設けておくと、第1の扉2が鎖錠されるまで第2の扉3を閉じることができないため、第1の扉2を鎖錠しないままの状態で第2の扉3が閉じられて、第2の扉3のみが鎖錠された状態になるのを防ぐことができる。
【0060】
第2の扉3に設けられる第2の鎖錠機構12は、従来からこの種の外箱に設けられていたものと同様のもので、操作軸60と、回動板61と、上側鎖錠棒係止部62及び下側鎖錠棒係止部63と、上側鎖錠棒64及び下側鎖錠棒65と、リンク66及び67とにより構成されている。
【0061】
操作軸60は、第2の扉3の他端3b寄りの内側に配置されて第2の扉の上下方向の中間部に回転自在に支持されている。回動板61は、第2の扉の内側に配置されて、その中間部が操作軸60に固定されている。
【0062】
上側鎖錠棒64は、操作軸60の上方に配置されて第2の扉3の内側に溶接されたガイド部材71及び72に設けられた孔にスライド自在に嵌合されて、上下方向に変位し得るようにガイドされている。また下側鎖錠棒65は、操作軸60の下方に配置されて第2の扉3の内側に溶接されたガイド部材75及び76に設けられた孔にスライド自在に嵌合されて、上下方向に変位し得るようにガイドされている。
【0063】
上側鎖錠棒係止部62は、操作軸60の上方に位置させて上部枠1a3に溶接されたコの字形の部材からなっていて、上側鎖錠棒64が上方に変位させられた際にその先端が上側鎖錠棒係止部62に設けられた孔62aに挿入されることにより、上側鎖錠棒64が上側鎖錠棒係止部62に係止されるようになっている。 また下部枠1a4の操作軸60に対向する部分に孔63aが設けられて、この孔が設けられた下部枠の一部が下側鎖錠棒係止部63となっており、下側鎖錠棒65が下方に変位させられた際にその先端が孔63aに挿入されることにより、下側鎖錠棒65が下側鎖錠棒係止部63に係止されるようになっている。
【0064】
上側鎖錠棒64の下端及び下側鎖錠棒65の上端がそれぞれリンク66及び67を介して回動板61の一端及び他端に連結されていて、操作軸60を操作して回動板61を図2において反時計方向に回動させた際に上側鎖錠棒64及び下側鎖錠棒65がそれぞれ図2に示したように上側鎖錠棒係止部62及び下側鎖錠棒係止部63に係止された状態になる鎖錠位置まで変位し、回動板61を時計方向に回動させた際に、上側鎖錠棒64及び下側鎖錠棒65がそれぞれ上側鎖錠棒係止部62及び下側鎖錠棒係止部63から外れた状態になる解錠位置まで変位するようになっている。
【0065】
操作軸60は、第2の扉3の前面に取り付けられた錠6に接続され、錠6に専用の鍵(操作ハンドルの形をしているもの)を差し込んで該鍵を回すことにより、操作軸61を回転操作することができるようになっている。
【0066】
図示の外箱の前面を閉じている第1の扉2及び第2の扉3を開く際には、錠6を操作して第2の鎖錠機構12を解錠した後、先ず第2の扉3を開く。次いで、第1の扉2の自由端から突出した状態にある操作ハンドル38を反時計方向に回動させて、第1の鎖錠機構11を解錠状態にし、第1の扉2を開く。
【0067】
外箱内の点検などが終了した後、外箱の前面を閉じる際には、先ず第1の扉2を閉位置まで回動させ、第1の扉2の裏側に手を入れて操作ハンドル38を時計方向に回動させることにより、第1の鎖錠機構11を鎖錠状態にする。その後第2の扉3を閉じ、錠6を操作して第2の鎖錠機構12を鎖錠状態にする。
【0068】
第1の扉2を閉位置に位置させた状態で、第1の鎖錠機構11を鎖錠することなく第2の扉3を閉位置に変位させようとした場合には、図6に示すように、第2の扉3の他端がストッパ部46に当接してその閉位置への変位を妨げるため、第2の扉3を閉じることはできない。従って、第1の扉2が鎖錠されないままで第2の扉3のみが鎖錠された状態になるのを防ぐことができる。
【0069】
前面の開口部に観音開き形式の2つの扉が設けられている地上設置型電気機器用外箱において、片側の扉を鎖錠する鎖錠機構に対してのみ外側から操作し得る錠を設け、他の扉の鎖錠機構は扉の内側で操作するように構成した場合に、万一錠が設けられていない扉の鎖錠を忘れると、外箱内でアークを伴う事故が生じたときに内圧の上昇により扉が膨らんで開くおそれがあるが、上記のように構成しておけば、第1の扉の鎖錠機構を鎖錠しなければ第2の扉を閉じることができないため、事故が発生したときに第1の扉が開くおそれをなくすことができる。
【0070】
上記の実施形態のように、ストッパ部46が退避位置にあり、かつ第2の扉3が閉位置に配置されている状態で操作ハンドル38が第1の扉2を解錠する側に変位しようとしたときに該操作ハンドルに係合して第1の扉2を解錠する側への操作ハンドル38の変位を阻止する解錠阻止部(上記の例では補強材5がこの解錠阻止部を兼ねている)を第2の扉の内側に設けておくと、第1の扉及び第2の扉を閉じて鎖錠した状態で、道路を走行する車両から伝達される振動などにより操作ハンドルに外力が作用したとしても、操作ハンドルは第1の扉を解錠する側に動くことができないため、振動などにより第1の扉の鎖錠が外れるのを防ぐことができる。
【0071】
上記の実施形態では、操作ハンドル38の他端にストッパ部46を設けたが、本発明は、このように操作ハンドルの端部にストッパ部を設ける場合に限定されない。
【0072】
例えば図7及び図8に示すように、第1の鎖錠機構が鎖錠状態にあるときと、解錠状態にあるときとで異なる位置に配置される突出部を操作ハンドル38の中間部に設けてこの突出部をストッパ部46とすることもできる。
【0073】
この場合は、図7に示したように、操作ハンドル38が第1の鎖錠機構を解錠する位置にあるときにのみストッパ部46に当接して第2の扉3が閉位置に達するのを阻止する突起80を第2の扉3の内面に溶接等により取り付けておく。
【0074】
また図9及び図10に示したように、第1の鎖錠機構11が解錠状態にあるときに操作ハンドル38の第2のアーム38Bが外側に突出し、第1の鎖錠機構が鎖錠状態にあるときには操作ハンドル38の第2のアーム38Bが第1の扉の内側に退避するように操作ハンドル38を構成して、この操作ハンドル38の第2のアーム38Bをストッパ部46として用いるようにしてもよい。この場合も、操作ハンドル38の第2のアーム38Bが外側に突出している状態にあるときに該第2のアーム38Bに当接して第2の扉3が閉じるのを阻止する突起80を、第2の扉の内側に固定しておく。
【0075】
また第1の鎖錠機構を解錠する位置まで操作ハンドル38を操作したときに、操作ハンドルと連動して、第2の扉に固定した突起80に当接し得る作用位置に変位し、第2の鎖錠機構を鎖錠する位置まで操作ハンドル38を操作したときに突起80に当接し得ない退避位置に変位する部材を操作ハンドルとは別個に(例えば回動板13の一部に)設けて、この部材をストッパ部として用いるようにしてもよい。
【0076】
なお通常地上設置型電気機器用の外箱では、その内部でアークを伴う事故が発生したときに内圧が過度に上昇するのを防ぐために、車道側など、歩行者に危害が加わるおそれがない箇所に放圧口を有する放出装置を設けているが、本発明に係わる外箱においても、安全のためにこのような放圧装置を設けるのが好ましい。
【0077】
上記の例では、錠を設けない第1の扉を開口部の左側に配置し、第2の扉を開口部の右側に配置したが、第1の扉を右側に配置し、第2の扉を左側に配置するようにしてもよい。
【0078】
上記の例では、上側鎖錠棒の上端及び下側鎖錠棒の下端をそれぞれ上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部に設けた孔に挿入することにより、各鎖錠棒の係止を行わせるようにしたが、上側鎖錠棒の上端及び下側鎖錠棒の下端をそれぞれ箱体の前面側を縁取る上部枠の内側及び下部枠の内側に係合させることにより、上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒を係止する構造にすることもできる。この場合、上部枠の一部及び下部枠の一部がそれぞれ上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部を構成する。
【0079】
上記の実施形態では、上下に鎖錠棒を配置して、これらの鎖錠棒を鎖錠棒係止部に係止したり、該係止を外したりすることにより、扉の鎖錠と解錠とを行う鎖錠機構を用いる場合に本発明を適用したが、第1の扉及び第2の扉にそれぞれ設ける鎖錠機構として他の形式の鎖錠機構が用いられる場合にも本発明を適用することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、外箱の前面に取り付ける第1及び第2の扉に設ける鎖錠機構のうち、第2の扉の鎖錠機構のみを外部から鍵により操作する構造とし、第1の扉の鎖錠機構は該第1の扉の内側に設けた操作ハンドルにより操作するようにしたので、錠の数を減らしてコストの低減を図ることができる。
【0081】
また本発明においては、第1の扉の鎖錠機構が解錠されている状態にあるときに第2の扉が閉じられるのを阻止するストッパ部を設けて、第1の扉の鎖錠機構を鎖錠しないと第2の扉を閉じることができないようにしたので、第1の扉の鎖錠を忘れて、第2の扉のみが鎖錠された状態で放置されるのを防ぐことができ、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の外観を示した正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において、外箱の前面に設けられる第1及び第2の扉を共に鎖錠した状態を、扉の一部を切り欠いて示した正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を鎖錠した状態を示した要部の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を解錠した状態を示した要部の正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態において、第1の扉及び第2の扉を共に閉位置に位置させた状態を両扉の一部を切り欠いて示した上面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態において、閉位置に配置された第1の扉を鎖錠することなく、第2の扉を閉じようとしたときの要部の状態を扉の一部を切り欠いて示した上面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を解錠した状態を示した要部の正面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を鎖錠した状態を示した要部の正面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を解錠した状態を示した要部の正面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態において、第1の扉に設ける鎖錠機構を鎖錠した状態を示した要部の正面図である。
【符号の説明】
1:外箱、2:第1の扉、2c:第1の扉の自由端側の端部、3:第2の扉、11:第1の鎖錠機構、12:第2の鎖錠機構、13:回動板、16:上側鎖錠棒、17:下側鎖錠棒、18:上側鎖錠棒係止部、19:下側鎖錠棒係止部、38:操作ハンドル、46:ストッパ部。
Claims (5)
- 前面側に開口部を有する箱体と、前記箱体の開口部の横方向の一端及び他端にそれぞれ横方向の一端がヒンジ結合されて前記開口部を開口させた状態になる開位置と前記開口部を閉じた状態になる閉位置との間を回動させられる観音開き形式の第1及び第2の扉と、前記第1の扉の内側にあって前記閉位置にある第1の扉の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構と、前記第2の扉の内側にあって閉位置にある前記第2の扉の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構とを備え、前記第1の扉及び第2の扉が閉位置にあるときに前記第1の扉の横方向の他端側の端部が前記第2の扉の横方向の他端側の端部の内側に配置されて、前記第1の扉の他端側の端部と第2の扉の他端側の端部との係合により前記第1の扉の開位置側への変位が阻止されるように構成されている地上設置型電気機器用外箱において、
前記第1の鎖錠機構は、前記第1の扉の内側に配置された操作ハンドルにより操作されるように構成され、
前記第2の鎖錠機構は、前記第2の扉の外側から鍵により操作されるように構成され、
前記第1の扉を解錠する位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに、前記第2の扉の一部に当接し得る作用位置に配置され、前記第1の扉を鎖錠する位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに前記作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部が設けられていて、前記ストッパ部が前記作用位置にある状態では、前記第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の一部が前記ストッパ部に当接して該第2の扉が閉位置に到達するのが妨げられ、前記ストッパ部が退避位置にある状態では、前記第2の扉が閉位置に到達するのが許容されるように構成されていること、
を特徴とする地上設置型電気機器用外箱。 - 前記ストッパ部は、前記操作ハンドルの一部に一体に設けられている請求項1に記載の地上設置側電気機器用外箱。
- 前面側に開口部を有する箱体と、前記箱体の開口部の横方向の一端及び他端にそれぞれ横方向の一端がヒンジ結合されて前記開口部を開口させた状態になる開位置と前記開口部を閉じた状態になる閉位置との間を回動させられる観音開き形式の第1及び第2の扉と、前記第1の扉の内側にあって前記閉位置にある第1の扉の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構と、前記第2の扉の内側にあって閉位置にある前記第2の扉の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構とを備え、前記第1の扉及び第2の扉が閉位置にあるときに前記第1の扉の横方向の他端側の端部が前記第2の扉の横方向の他端側の端部の内側に配置されて、前記第1の扉の他端側の端部と第2の扉の他端側の端部との係合により前記第1の扉の開位置側への変位が阻止されるように構成されている地上設置型電気機器用外箱において、
前記第1の鎖錠機構は、前記第1の扉の横方向の他端寄りの内側に配置されて前記第1の扉の上下方向の中間部に回動自在に支持された回動板と、前記開口部の上端側及び下端側にそれぞれ設けられた上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部と、前記第1の扉の内側で前記回動板に下端が連結されて前記回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて前記上側鎖錠棒係止部に上端が係止された状態になり、前記回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて前記上側鎖錠棒係止部から外れた状態になる上側鎖錠棒と、前記第1の扉の内側で上端が前記回動板に連結されて前記回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて前記下側鎖錠棒係止部に下端が係止された状態になり、前記回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて前記下側鎖錠棒係止部から外れた状態になる下側鎖錠棒と、前記第1の扉の内側に配置されて前記回動板を操作する操作ハンドルとを備え、
前記上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの解錠位置に到達させる位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに、前記第2の扉の一部に当接し得る作用位置に配置され、前記上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの鎖錠位置に到達させる位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに前記作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部が前記操作ハンドルの一部に設けられ、
前記第2の鎖錠機構は、前記第2の扉の外側から鍵により操作されるように構成され、
前記ストッパ部が前記作用位置にある状態では、前記第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の一部が前記ストッパ部に当接して該第2の扉の閉位置側への変位が妨げられ、前記ストッパ部が退避位置にある状態では、前記第2の扉の閉位置側への変位が許容されるように構成されていること、
を特徴とする地上設置型電気機器用外箱。 - 前面側に開口部を有する箱体と、前記箱体の開口部の横方向の一端及び他端にそれぞれ横方向の一端がヒンジ結合されて前記開口部を開口させた状態になる開位置と前記開口部を閉じた状態になる閉位置との間を回動させられる観音開き形式の第1及び第2の扉と、前記第1の扉の内側にあって前記閉位置にある第1の扉の鎖錠と解錠とを行う第1の鎖錠機構と、前記第2の扉の内側にあって閉位置にある前記第2の扉の鎖錠と解錠とを行う第2の鎖錠機構とを備え、前記第1の扉及び第2の扉が閉位置にあるときに前記第1の扉の横方向の他端側の端部が前記第2の扉の横方向の他端側の端部の内側に配置されて、前記第1の扉の他端側の端部と第2の扉の他端側の端部との係合により前記第1の扉の開位置側への変位が阻止されるように構成されている地上設置型電気機器用外箱において、
前記第1の鎖錠機構は、前記第1の扉の横方向の他端寄りの内側に配置されて前記第1の扉の上下方向の中間部に回動自在に支持された回動板と、前記開口部の上端側及び下端側にそれぞれ設けられた上側鎖錠棒係止部及び下側鎖錠棒係止部と、前記第1の扉の内側で前記回動板に下端が連結されて前記回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて前記上側鎖錠棒係止部に上端が係止された状態になり、前記回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて前記上側鎖錠棒係止部から外れた状態になる上側鎖錠棒と、前記第1の扉の内側で上端が前記回動板に連結されて前記回動板が一方向に回動させられたときに鎖錠位置に変位させられて前記下側鎖錠棒係止部に下端が係止された状態になり、前記回動板が他方向に回動させられたときに解錠位置に変位させられて前記下側鎖錠棒係止部から外れた状態になる下側鎖錠棒と、中間部が前記第1の扉の内側に枢支されるとともに一端が前記回動板に連結されて、第1の方向に回動操作されたときに前記回動板を一方向に回動させ、第2の方向に回動操作されたときに前記回動板を他方向に回動させるように設けられた操作ハンドルとを備え、
前記上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの解錠位置に到達させる位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに前記第1の扉の他端側の端部付近に設定された作用位置に配置され、前記上側鎖錠棒及び下側鎖錠棒をそれぞれの鎖錠位置に到達させる位置まで前記操作ハンドルを変位させたときに前記作用位置から離れた退避位置に配置されるストッパ部が前記操作ハンドルの他端に設けられ、
前記第2の鎖錠機構は、前記第2の扉の外側から鍵により操作されるように構成され、
前記ストッパ部が前記作用位置にある状態では、前記第2の扉が閉位置に向けて変位させられたときに該第2の扉の横方向の他端が前記ストッパ部に当接して該第2の扉の閉位置側への変位が妨げられ、前記ストッパ部が退避位置にある状態では、前記第2の扉の閉位置側への変位が許容されるように構成されていること、
を特徴とする地上設置型電気機器用外箱。 - 前記ストッパ部が退避位置にあり、かつ前記第2の扉が閉位置に配置されている状態で前記操作ハンドルが前記第1の扉を解錠する側に変位しようとしたときに該操作ハンドルに係合して前記第1の扉を解錠する側への前記操作ハンドルの変位を阻止する解錠阻止部が前記第2の扉の内側に設けられている請求項2,3または4に記載の地上設置型電気機器用外箱。
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