JP2004115957A5 - - Google Patents
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【0010】
又、本発明を構成する原紙は、針葉樹クラフトパルプ100%若しくは前記複数のパルプ成分の混抄紙からなる単層紙のほか、2ないし3層の抄き合わせ紙とした構成でも良い。本発明の原紙は、JIS P8113による常態での引張強さの縦/横比が5〜15であることが好ましい。当該引張強さの縦/横比が5に満たないと、紙ひも製造の際、原紙の原反からテ−プ状にスリットする時に紙切れのおそれがあり、一方、15を超えて大きいとテ−プ状にスリットする時に縦方向に裂けるおそれがあるので好ましくない。
又、本発明を構成する原紙は、針葉樹クラフトパルプ100%若しくは前記複数のパルプ成分の混抄紙からなる単層紙のほか、2ないし3層の抄き合わせ紙とした構成でも良い。本発明の原紙は、JIS P8113による常態での引張強さの縦/横比が5〜15であることが好ましい。当該引張強さの縦/横比が5に満たないと、紙ひも製造の際、原紙の原反からテ−プ状にスリットする時に紙切れのおそれがあり、一方、15を超えて大きいとテ−プ状にスリットする時に縦方向に裂けるおそれがあるので好ましくない。
【0018】
実施例3
国産の未晒クラフトパルプ(NUKP)を50゜SRに叩解して水性スラリ−を作成し、これにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂からなる湿潤紙力増強剤(昭和高分子社製、商品名「ポリフィックス301」)を、該水性スラリ−に対して2.5 %となるよう添加し製紙用原料を作成した。該原料を円網抄紙機に適用して、坪量41.5g/m 2 の原紙を作成した。
得られた原紙の引張り強さをJIS P8113に準じて測定したところ、縦方向が13.1Kg/15mm、横方向が1.9Kg/15mmであって、縦/横比は6.8であった。
この原紙を使用して、実施例1と同じ条件にて、紙ひも及び紙ひも網状体を作成し、さらに実施例1と同様にして植生ネットを作成した。
この植生ネットを道路工事で形成された山腹の法面に敷設し、アンカーピンにて固定した。その結果、数年でネットの植生基材に内在していた植物の根が法面にしっかり張った状態となり、自然現象または人工的に地盤が緩むようなことがあっても、法面が崩落することはなかった。勿論、本発明の紙ひも網状体は経年とともに土壌と同質化し植物のさらなる成長に寄与する事も確認された。
実施例3
国産の未晒クラフトパルプ(NUKP)を50゜SRに叩解して水性スラリ−を作成し、これにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂からなる湿潤紙力増強剤(昭和高分子社製、商品名「ポリフィックス301」)を、該水性スラリ−に対して2.5 %となるよう添加し製紙用原料を作成した。該原料を円網抄紙機に適用して、坪量41.5g/m 2 の原紙を作成した。
得られた原紙の引張り強さをJIS P8113に準じて測定したところ、縦方向が13.1Kg/15mm、横方向が1.9Kg/15mmであって、縦/横比は6.8であった。
この原紙を使用して、実施例1と同じ条件にて、紙ひも及び紙ひも網状体を作成し、さらに実施例1と同様にして植生ネットを作成した。
この植生ネットを道路工事で形成された山腹の法面に敷設し、アンカーピンにて固定した。その結果、数年でネットの植生基材に内在していた植物の根が法面にしっかり張った状態となり、自然現象または人工的に地盤が緩むようなことがあっても、法面が崩落することはなかった。勿論、本発明の紙ひも網状体は経年とともに土壌と同質化し植物のさらなる成長に寄与する事も確認された。
【0019】
比較例1
外国産の広葉樹からなる未晒クラフトパルプ(LUKP)60重量%と未晒クラフトパルプ(NUKP)40重量%との混合パルプを55゜SRに叩解して水性スラリ−を作成し、これにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂からなる湿潤紙力増強剤(昭和高分子社製、商品名「ポリフィックス301」)を、該水性スラリ−に対して2%となるよう添加し製紙用原料を作成した。該原料を長網抄紙機に適用して、坪量26.9g/m 2 の原紙を作成した。
得られた原紙の引張り強さをJIS P8113に準じて測定したところ、縦方向が5.1Kg/15mm、横方向が1.7Kg/15mmであって、縦/横比は3.0であった。
次いでこの原紙をボビンワインダ−にて幅40mmの細長いテ−プ状にスリット加工し、これを撚紙機にセットして28回/30cmの撚りをかけて、直径が3mmの紙ひもを作成したところ、頻繁に紙切れが生じ紙ひもの作成が困難であった。
比較例1
外国産の広葉樹からなる未晒クラフトパルプ(LUKP)60重量%と未晒クラフトパルプ(NUKP)40重量%との混合パルプを55゜SRに叩解して水性スラリ−を作成し、これにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂からなる湿潤紙力増強剤(昭和高分子社製、商品名「ポリフィックス301」)を、該水性スラリ−に対して2%となるよう添加し製紙用原料を作成した。該原料を長網抄紙機に適用して、坪量26.9g/m 2 の原紙を作成した。
得られた原紙の引張り強さをJIS P8113に準じて測定したところ、縦方向が5.1Kg/15mm、横方向が1.7Kg/15mmであって、縦/横比は3.0であった。
次いでこの原紙をボビンワインダ−にて幅40mmの細長いテ−プ状にスリット加工し、これを撚紙機にセットして28回/30cmの撚りをかけて、直径が3mmの紙ひもを作成したところ、頻繁に紙切れが生じ紙ひもの作成が困難であった。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280667A JP3749511B2 (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 紙ひも網状体及び植生用紙ひも網状体 |
EP20030021491 EP1403406B1 (en) | 2002-09-26 | 2003-09-23 | Paper string reticulated structure |
DE2003606284 DE60306284T2 (de) | 2002-09-26 | 2003-09-23 | Netzwerkstruktur aus Papiergarn |
US10/669,469 US20040197538A1 (en) | 2002-09-26 | 2003-09-25 | Paper string reticulated structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280667A JP3749511B2 (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 紙ひも網状体及び植生用紙ひも網状体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004115957A JP2004115957A (ja) | 2004-04-15 |
JP2004115957A5 true JP2004115957A5 (ja) | 2005-03-10 |
JP3749511B2 JP3749511B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=32275308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002280667A Expired - Lifetime JP3749511B2 (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 紙ひも網状体及び植生用紙ひも網状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3749511B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5489647B2 (ja) * | 2009-10-29 | 2014-05-14 | 高崎 有健 | 撚りロープ及び漁網 |
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2002
- 2002-09-26 JP JP2002280667A patent/JP3749511B2/ja not_active Expired - Lifetime
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