JP2004115229A - 荷物の移動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷物を積み付けたり降ろしたりする作業に、水平方向及び鉛直方向の動作が少なくて済むようになり、作業効率が向上する。
【解決手段】パレット11が載置部12の上に載せられ、1個の荷物17がパレット11上に積み付けられたり降ろされたりするごとに、重量計測部13により計測された荷物17の重量値に基づき、載置部12が所定回転位置に回転制御され、1段の荷物17がパレット11上に積み付けられたり降ろされたりするごとに、重量計測部13により計測された荷物17の重量値に基づき、載置部12が所定昇降位置に昇降制御される荷物の移動装置10を構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】パレット11が載置部12の上に載せられ、1個の荷物17がパレット11上に積み付けられたり降ろされたりするごとに、重量計測部13により計測された荷物17の重量値に基づき、載置部12が所定回転位置に回転制御され、1段の荷物17がパレット11上に積み付けられたり降ろされたりするごとに、重量計測部13により計測された荷物17の重量値に基づき、載置部12が所定昇降位置に昇降制御される荷物の移動装置10を構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物の積み付け及び降ろし作業に用いる荷物の移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生産工場等で、材料や製品(以下、荷物という。)を、平パレットを用いて人手によって積み付けたり降ろしたりする作業を行う場合、平パレットの対角位置の荷物は、平パレットを回りこむことにより積み付けたり降ろされたりする。
ところが、その回りこむ動作は、作業負担となるものであるから、荷物が積まれ又は降ろされた平パレットは、ターンテーブルを用い、ターンテーブルに載せて回転され、対角位置の荷物であっても、作業者の側に移動することができるようにしてある。また、平パレット用のターンテーブルの回転は、人力又は足踏式スイッチ等により、作業者によって調節される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平パレットの対角位置の作業は、ターンテーブルを用いても、平パレットが重いものでは、人力で回転させるのは困難であり、足踏式スイッチで回転するものでは、回転させるたびに足で踏む労力を要する。従って、このような水平方向に荷物を移動させる動作が、作業者にとって作業負担になるという問題がある。
また、従来のターンテーブルを用いた作業は、しゃがんだり、かがんだりする動作、また、その動作の後の立ち上がる動作を要する。従って、このような鉛直方向に荷物を移動させる動作が、作業者にとって負担になるという問題がある。
【0004】
本発明の課題は、荷物を積み付けたり降ろしたりする作業に、上述したような水平方向及び鉛直方向に荷物を移動させる動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる荷物の移動装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、回転自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を回転させる回転部(14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転部の回転位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0006】
請求項2の発明は、昇降自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を昇降させる昇降部 (14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記昇降部の昇降位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0007】
請求項3の発明は、回転及び昇降が自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を回転及び昇降させる回転昇降部(14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転昇降部の回転位置及び昇降位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部(15)は、予め設定された第1の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された回転位置に回転させること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0009】
請求項5の発明は、請求項2又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部(15)は、予め設定された第2の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された昇降位置に昇降させること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0010】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、前記第1の値が荷物1個分に相当する重量、前記第2の値が荷物1段分に相当する重量にそれぞれ設定されていること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、パレット使用時に、前記重量計測部の計測値から前記パレットの重量を減算すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、前記載置部の回転方向及び回転角度を制御すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0013】
請求項9の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部は、前記載置部の昇降方向及び昇降量を制御すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0014】
請求項10の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記第1の値及び/又は前記第2の値を設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0015】
請求項11の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記重量計測部によって計測した荷物1個分の重量を前記第1の値に設定し、及び/又は、前記重量計測部によって計測した荷物1段分の重量を前記第2の値に設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0016】
請求項12の発明は、請求項1から請求項6まで、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、荷物の大きさに応じた前記載置部の回転角度及び/又は昇降量を設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0017】
請求項13の発明は、請求項4から請求項6まで、請求項10、請求項11のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記第1の値に対する誤差を設定し、及び/又は、前記第2の値に対する誤差を設定すること、前記制御部(15)は、前記誤差の範囲内で、前記第1及び/又は第2の値を判別すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態による荷物の移動装置の構成を示した斜視図である。
荷物の移動装置10は、荷物17を積み付けたり降ろしたりするために用いる装置であり、載置部12と、重量計測部13と、回転昇降部14と、制御部15と、設定部としてのコントロールパネル16と、基台18と、回転位置計測部19と、昇降位置計測部20と、を備えている。
【0019】
載置部12は、荷物17を積み付けたり降ろしたりするのに用いるパレット11を載置する台である。載置部12は、鉛直方向に中心軸Jを有し、中心軸Jを中心として回転自在であり、かつ、中心軸Jに沿って鉛直方向に昇降自在である。 その回転及び昇降は、後述する回転昇降部14により行われる。
【0020】
重量計測部13は、載置部12に内蔵され、載置部12に載置されたパレット11の重量WP と、パレット11に積み付けられた荷物17の総重量Wn と、を合計した総重量Wz を計測する計測装置である。
【0021】
回転昇降部14は、載置部12を支持し、中心軸Jの回りに回転自在で、かつ、中心軸Jに沿って昇降自在な駆動機構であり、回転部と昇降部を兼ねている。また、回転昇降部14は、モータによって回転及び昇降される。
【0022】
回転位置計測部19と昇降位置計測部20は、回転昇降部14に設けられる。回転位置計測部19は、回転昇降部14の回転方向及び回転角度から載置部12の回転位置を検出し、昇降位置計測部20は、載置部12の昇降方向及び昇降量から昇降位置を検出する。
【0023】
制御部15は、重量計測部13に対して荷物17の重量を計測するように常時指令及び監視をし、その計測結果に基づいて載置部12を所定の回転位置へ回転したり所定の昇降位置へ昇降したりするように、回転昇降部14を駆動制御する中央処理装置である。
制御部15は、重量計測部13が計測したパレット11及び荷物17の総重量Wz から、パレット11の重量WP を減算し、荷物17の総重量Wn のみに基づいて載置部12を回転及び昇降する。
【0024】
コントロールパネル16は、制御部15の制御値を設定するパネルであり、設定項目は、以下に示すようなものである。
▲1▼荷物1個の重量wkgを設定することができる。
荷物17の1個分の重量wkgは、荷物1個を載置部12に積んだり降ろしたりして、重量計測部13によって計測することができる。
コントロールパネル16は、その計測値を作業前に設定することができる。なお、測定結果は、予めデータとして用意しておき、そのまま用いても良い。
▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkgを設定することができる。
コントロールパネル16は、荷物17の1個の重量のバラツキを、上限及び下限±αkgとして設定することができる。
▲3▼制御開始(又は制御終了)荷物個数X個を設定することができる。
コントロールパネル16は、作業開始後、荷物17を何個積み付けたり降ろしたりしたときに、載置部12の駆動制御が開始されるのか荷物の総数の初期値X個を設定することができる。
即ち、コントロールパネル16は、最初のいくつかの荷物17を積み付けたり降ろしたりして、荷物17の重量の初期値W0 が作用するまで、載置部12が回転及び昇降を開始しないようにすることができる。
また、パレット11の重量を、荷物17の重量に換算して、載置部12にパレット11の重量値WP が作用するまで、載置部12の駆動が開始されないように設定することも可能である。
▲4▼回転開始荷物個数Y個を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を回転させるのに必要な最小限の荷物個数(以下、「回転開始荷物個数」という。)Y個を設定することができる。
▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ度を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を回転させるのに必要な最小限の重量P1 kg(第1の値)が載置部12に作用するときの、載置部12が回転する方向及び角度±θ度を設定することができる。
但し、ここでは、θは、+が時計回り、−が反時計回りとする。
▲6▼昇降開始荷物個数N個を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を昇降させるのに必要な最小限の荷物個数(以下、「昇降開始荷物個数」という。)N個を設定することができる。
▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±Hcmを、設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を昇降させるのに必要な最小限の重量P2 kg(第2の値)が載置部12に作用するときの、載置部12が昇降する方向及び量±Hcmを設定することができる。
但し、Hは、+が上昇、−が下降とする。
例えば、荷物1段の高さ又は荷物1個の高さを±Hcmとして設定することができる。
▲8▼作業終了時の載置部12への荷物17の積み付け又は降ろし目標段数M段を設定することができる。
【0025】
基台18は、回転昇降部14を支持する台である。
【0026】
次に、本発明の実施形態にかかる荷物の移動装置10の動作について説明する。
図2は、図1における荷物の移動装置に、荷物が1段分積み付けられるまでの動作を示す動作図である。図3は、図1における荷物の移動装置に、荷物が2段分積み付けられるまでの動作を示す動作図である。図4は、図1における荷物の移動装置に荷物を積み付けるときの制御状況を示すフローチャートである。
なお、荷物17は、複数あり、重量、形態が概ね均一である。
【0027】
コントロールパネル16は、▲1▼荷物1個の重量wkg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkg、▲3▼制御開始荷物個数X個、▲4▼回転開始荷物個数Y個、▲5▼載置部の回転方向及び回転角度±θ度、▲6▼昇降開始荷物個数N個、▲7▼載置部の昇降方向及び昇降量±Hcm、▲8▼荷物の積み上げ目標段数M段を設定する(S101)。
【0028】
制御部15は、上述の設定値に基づき演算を行い、重量wkg及びバラツキ±αkgの荷物17を載置部12に1段当たりN個でM段にして積み付け又は降ろすため、コントロールパネル16で設定した各設定値に基づいて、以下の重量算出をする。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに制御開始荷物個数X個を乗じることによって、載置部12の制御を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「制御開始荷物重量」という。)を、初期値W0 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに回転開始荷物個数Y個を乗じることによって、載置部12の回転を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「回転開始荷物重量」という。)を、第1の値P1 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに昇降開始荷物個数N個を乗じることによって、載置部12の昇降を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「昇降開始荷物重量」という。)を、第2の値P2 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに昇降開始荷物個数N個を乗じ、これに更に、荷物の積み上げ又は降ろし目標段数M段を乗じることによって、載置部12の駆動を停止させるのに必要な最小限の荷物の総重量(以下、「荷物の積み上げ又は降ろし目標重量」という。)を、第3の値P3 kgとして算出する。
【0029】
例えば、▲1▼荷物1個の重量w=1kg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±α=±0.01kg、▲3▼制御開始荷物個数を0個、▲4▼回転開始荷物個数を荷物1個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ=+90度、▲6▼昇降開始荷物個数4個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±H=−30cm(但し、荷物17の高さとする。)、▲8▼荷物の積み上げ目標段数2段を設定する(S101−a)。
【0030】
制御部15は、上記の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量w=1kgと、荷物1個の重量のバラツキα=±0.01kgとから、各設定値の荷物個数に応じ、制御開始荷物重量W0 =0.00kg、回転開始荷物重量P1 =1±0.01kg、昇降開始荷物重量P2 =4±0.04kg、荷物の積み上げ目標重量P3 =8±0.08kgを算出する。
【0031】
載置部12の上にパレット11が載置される。
これに対して、制御部15は、載置部12に載置された総重量Wz を重量計測部13に計測させ(S101−b)、載置された総重量Wz からパレット重量WP 及び荷物の総重量の初期値W0 を減算して荷物の総重量Wn の計測を開始する。
次に、1個目の荷物17−1が、図2(a)で示すように、パレット11上における1個目の荷物17−1の場所に積み付けられる。
これに対して、制御部15は、図4で示すように、パレット11に積み付けられた荷物の総重量Wn (=W1 )を重量計測部13に計測させる(S102)。但し、nは、載置部12の上に載置する荷物17の個数である。
制御部15は、重量計測部13の計測情報に基づいて、荷物17−1の重量増減量 W=Wn −Wn−1 を演算処理し、 W=W1 −W0 =1kg−0kg=1kgを算出する(S103)。
【0032】
制御部15は、重量増減量 Wが回転開始荷物重量(第1の値)P1 より大きいのか否かを判断する(S104)。
制御部15は、 W≧P1 の場合は、図2(b)で示すように、載置部12をθ度(=90度)回転し、2個目の荷物17−2を置くための場所を作業者Zの側に向ける(S105)。ここで更に、制御部15は、総重量Wn (=W1 )が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいのか否かを判断し(S106)、W1 ≧P2 の場合は、載置部12をH(=−30cm)だけ下降するところであるが、W1 <P2 となるので、載置部12を昇降させることなく、再度、重量計測部13に総重量Wn (=W1 )の計測を行わせる。
制御部15は、一方、 W<P1 の場合は、載置部12を回転させることなく、1個目の荷物17−1の重量が載置部12の上に積み付けられるまで、再度、重量計測部13に総重量Wn (=W1 )の計測を行わせる。
また、制御部15は、2個目、3個目の荷物17−2、17−3が積み付けられたときも、同様な制御を行う(図2(b)参照)。
【0033】
次に、4個目の荷物17−4が、図2(c)で示すように、パレット11上における4個目の荷物17−4の場所に積み付けられる。
これに対して、制御部15は、前述したS102〜S105のフローを経由して載置部12を更に90度回転させた後、総重量Wn (=W4 )が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいのか否かを判断する(S106)。
【0034】
制御部15は、総重量Wn ≧P2 であれば、載置部12をHだけ昇降し、Wn <P2 であれば、再度、重量計測部13に総重量Wn の計測を行わせる。
この場合は、W4 ≧P2 となるので、載置部12は、図2(c)で示すように、パレット11及び荷物17−1〜17−4を載せたまま、H(=−30cm)だけ下降する(S107)。
【0035】
なお、1段の荷物17の積み付けが終了した時点で、載置部12が、荷物17の高さHcm(=−30cm)に相当する分だけ下降するのは、そのような下降がされない場合は、作業者Zが、その高さの分だけ2段目の荷物17−2を持ち上げて積み付けなければならず、不便なものとなるからである。
【0036】
その後、制御部15は、M段目の荷物17が積み付けられたか否かを、荷物の総重量Wn が荷物の積み上げ目標重量P3 より大きいのか否かを判断する(S108)。制御部15は、Wn ≧P3 の場合は、M段の積み上げが終了しているので、回転昇降部14の駆動を停止し、Wn <P3 の場合は、M段の積み上げが終了していないので、再度、M段積み付けられるまで荷物の総重量Wn の重量計測部13に計測をさせる。
この場合は、制御部15は、まだ1段目の荷物17の積み付けが終了しただけであるから、W4 <P3 となり、M段(=2段目)の荷物17の積み付けが終了するまで載置部12の昇降制御を続行することになる。
【0037】
5個目〜8個目の荷物17−5〜17−8が積み付けられても、制御部15は、図3(a)〜図3(c)で示すように、1段目の場合と同様に載置部12を順次θ度(=90度)回転させる。
8個目の荷物17−8が積み付けられた場合は、図3(c)で示すように、更に、制御部15は、荷物の総重量Wn (=W8 )が昇降開始荷物重量である第2の値P2 より大きいのか否かを判断し(S106)、W8 ≧P2 となるので、載置部12を更にH(=−30cm)下降させる(S107)。その後、制御部15は、荷物総重量Wn (=W8 )が荷物の積み上げ目標重量P3 より大きいのか否かを判断する(S108)。制御部15は、W8 ≧P3 となり荷物17が2段分積み付けられたことを認識し、荷物の移動装置10の駆動を終了させる(S109)。
その後、荷物17は、フォークリフト等で運搬される。
【0038】
図5は、図1における荷物の移動装置の荷物を降ろすときの制御状況を示すフローチャートである。
荷物17を降ろす場合も、コントロールパネル16は、▲1▼荷物1個の重量wkg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkg、▲3▼制御終了荷物個数X個、▲4▼回転開始荷物個数Y個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ度、▲6▼昇降開始荷物個数N個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±Hcm、▲8▼荷物の降ろし目標段数M段を設定する(S201)。
制御部15は、上述の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量wkg、荷物1個の重量のバラツキ±αkgから、上述した各設定荷物個数に応じ、制御終了荷物重量W0 kg、回転開始荷物重量P1 kg、昇降開始荷物重量P2 kg、荷物の降ろし目標重量P3 kgを算出する。
【0039】
例えば、▲1▼荷物1個の重量w=1kg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±α=0.01kg、▲3▼制御終了荷物個数を0個、▲4▼回転開始荷物個数を荷物1個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度90度、▲6▼昇降開始荷物個数4個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量+30cm、▲8▼荷物の降ろし目標段数0段を設定する (S201−a)。
制御部15は、上記の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量w=1kgと、荷物1個の重量のバラツキα=±0.01kgとから、各設定値の荷物個数に応じ、制御終了荷物重量W0 =0.00kg、回転開始荷物重量P1 =1±0.01kg、昇降開始荷物重量P2 =4±0.04kg、荷物の降ろし目標重量P3 =0±0.08kgを算出する。
【0040】
この後、荷物の移動装置10は、図3(c)から図3(a)までの過程及び図2(c)から図2(a)までの過程を経過して載置部12上に何もない状態へと移行する。
載置部12の上に荷物17を積み付けたパレット11が載置される。
これに対して、制御部15は、載置部12に載置されたパレット11及び荷物17の総重量Wz を重量計測部13に計測させ(S201−b)、載置された総重量Wz からパレット重量WP 及び荷物重量の初期値W0 を減算して荷物の総重量Wn の計測を開始する。
次に、制御部15は、図5で示すように、重量計測部13に荷物の総重量Wn (=W7 )の計測を行わせ(S202)、荷物17の重量増減量 W=Wn −Wn−1 =W8 −W7 =1kgを演算処理して(S203)、 WがP1 より大きいか否かを判断する(S204)。制御部15は、 W≧P1 の場合に載置部12をθ度(=90度)回転し(S205)、 W<P1 の場合に重量計測部13に再度Wn の計測をさせる(S202)。
ここまでは、荷物17の積み上げの場合で示したS102〜S105と同様のである。
【0041】
しかし、ここから先の進行状況は異なり、制御部15は、 W≧P1 の場合に載置部12をθ度(=90度)回転させた後、更に総重量Wn が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいか否かを判断を判別し(S206)、Wn ≦P2 であれば、載置部12をH(=+30cm)分だけ上昇させ(S207)、Wn >P2 であれば、載置部12を上昇させないで、重量計測部13に、再度、荷物17の総重量Wn の計測をさせる(S202)。
その後、制御部15は、荷物の総重量Wn が荷物の降ろし目標重量P3 より大きいか否かを判断する(S208)。
制御部15は、Wn ≦P3 の場合は、0段への降ろし作業が終了しているので、載置部12の駆動を停止し(S209)、Wn >P3 の場合は、M段の降ろし作業が終了していないので、荷物17が0段になるまで、再度、重量計測部13に総重量Wn の計測をさせる(S202)。
【0042】
この実施形態によれば、荷物を積み付けたり降ろしたりする作業に、水平方向及び鉛直方向に荷物を移動させる動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0043】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態では、制御開始(又は制御終了)荷物個数は、0個として動作を説明したが、変形形態として、制御開始(又は制御終了)荷物個数は、1個又は2以上の複数個であるとし、所定数の荷物17を載置部12上に積み付けたり降ろしたりしない限り載置部12の駆動がされないようにしてもよい。
【0044】
(2)本実施形態では、制御部は、1段にN個としてM段の荷物17を載置した場合の荷物のバラツキについて考慮した説明しかされていないが、変形形態として、制御部は、載置部12に荷物17を1個載置するたびに荷物17のバラツキを入力され、荷物17の重量を補正することができるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)載置部が自動で回転するので、水平方向の作業者の動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0046】
(2)載置部が自動で昇降するので、鉛直方向の作業者の動作が少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0047】
(3)載置部が自動で回転及び昇降するので、水平方向及び鉛直方向の作業者の動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0048】
(4)制御部が、第1の値を超える重量変化に対応して、載置部を予め設定された回転位置へと回転するので、荷物が所定重量分ずつ載置部上に載置される毎に、載置部を所定の回転位置に回転することができる。
【0049】
(5)制御部が、第2の値を超える重量変化に対応して、載置部を予め設定された昇降位置へと変化するので、荷物が所定重量分ずつ載置部上に載置される毎に、載置部を所定の昇降位置に昇降することができる。
【0050】
(6)制御部が、第1の値が荷物1個分で、第2の値が荷物1段分と設定されているので、載置部に荷物を1個積み付ける又は降ろす毎に載置部を所定角度ずつ回転し、載置部に荷物を1段積み付ける又は降ろす毎に載置部を所定昇降量ずつ昇降することができる。
【0051】
(7)制御部が、重量計測部の計測値からパレットの重量を減算するので、パレットの重量に基づいて載置部が回転又は昇降することがないようにすることができる。即ち、制御部が、荷物の重量だけに基づいて載置部を回転又は昇降させることができる。
【0052】
(8)制御部が、載置部の回転方向及び回転角度を制御することができるので、プラス方向かマイナス方向のいずれの方向で回転する方が、載置部上の荷物を、速く所定の回転位置に移動できるか判断して載置部を回転させることができる。
【0053】
(9)制御部が、載置部の昇降方向及び昇降量を制御することができるので、プラス方向かマイナス方向のいずれの方向へ昇降する方が、載置部上の荷物を、速く所定の昇降位置に移動できるか判断して載置部を昇降させることができる。
【0054】
(10)設定部で第1の値及び第2の値を予め設定することができるので、載置部を回転させたり昇降させたりする重量を荷物の大きさに合わせて調節し、載置部を回転及び昇降することができる。
例えば、第1の値を荷物2個分、第2の値を荷物2段分として設定すると、荷物を2個づつ載置することで載置部が回転し、荷物を2段分づつ載置することで載置部が昇降する。
【0055】
(11)設定部で、第1の値を荷物1個分の重量に設定し、第2の値を荷物1段分の重量に設定することができるので、制御部は、荷物1個分で載置部を回転させ、荷物1段分で載置部を昇降させることができる。
【0056】
(12)設定部で、荷物の大きさに応じた載置部の回転角度や昇降量を設定することができるので、荷物の高さが高い場合に、それに応じて載置部の昇降量を大きくし、荷物の高さが低い場合に、それに応じて載置部の昇降量を小さくしたりすることができる。
また、荷物の水平方向の面積が大きい場合に、それに応じて載置部の回転角度を大きくし、荷物の水平方向の面積が小さい場合に、それに応じて載置部の回転角度を小さくすることができる。
【0057】
(13)設定部は、第1の値や第2の値に対する誤差を設定し、制御部は、その誤差の範囲内で、第1及び第2の値を判別することができるので、第1の値に誤差があっても、載置部を回転させ、また、第2の値に誤差があっても、載置部を昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による荷物の移動装置の構成を示した斜視図である。
【図2】図1における荷物の移動装置に、荷物が1段分積み付けられるまで動作を示す動作図である。
【図3】図1における荷物の移動装置に、荷物が2段分積み付けられるまで動作を示す動作図である。
【図4】図1における荷物の移動装置に荷物を積み付けるときの制御状況を示すフローチャートである。
【図5】図1における荷物の移動装置の荷物を降ろすときの制御状況を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 荷物の移動装置
11 パレット
12 載置部
13 重量計測部
14 回転昇降部
15 制御部
16 コントロールパネル
17 荷物
18 基台
19 回転位置計測部
20 昇降位置計測部
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物の積み付け及び降ろし作業に用いる荷物の移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生産工場等で、材料や製品(以下、荷物という。)を、平パレットを用いて人手によって積み付けたり降ろしたりする作業を行う場合、平パレットの対角位置の荷物は、平パレットを回りこむことにより積み付けたり降ろされたりする。
ところが、その回りこむ動作は、作業負担となるものであるから、荷物が積まれ又は降ろされた平パレットは、ターンテーブルを用い、ターンテーブルに載せて回転され、対角位置の荷物であっても、作業者の側に移動することができるようにしてある。また、平パレット用のターンテーブルの回転は、人力又は足踏式スイッチ等により、作業者によって調節される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平パレットの対角位置の作業は、ターンテーブルを用いても、平パレットが重いものでは、人力で回転させるのは困難であり、足踏式スイッチで回転するものでは、回転させるたびに足で踏む労力を要する。従って、このような水平方向に荷物を移動させる動作が、作業者にとって作業負担になるという問題がある。
また、従来のターンテーブルを用いた作業は、しゃがんだり、かがんだりする動作、また、その動作の後の立ち上がる動作を要する。従って、このような鉛直方向に荷物を移動させる動作が、作業者にとって負担になるという問題がある。
【0004】
本発明の課題は、荷物を積み付けたり降ろしたりする作業に、上述したような水平方向及び鉛直方向に荷物を移動させる動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる荷物の移動装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、回転自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を回転させる回転部(14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転部の回転位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0006】
請求項2の発明は、昇降自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を昇降させる昇降部 (14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記昇降部の昇降位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0007】
請求項3の発明は、回転及び昇降が自在な載置部(12)と、前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部(13)と、前記載置部を回転及び昇降させる回転昇降部(14)と、前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転昇降部の回転位置及び昇降位置を制御する制御部(15)と、を備えたことを特徴とする荷物の移動装置である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部(15)は、予め設定された第1の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された回転位置に回転させること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0009】
請求項5の発明は、請求項2又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部(15)は、予め設定された第2の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された昇降位置に昇降させること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0010】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、前記第1の値が荷物1個分に相当する重量、前記第2の値が荷物1段分に相当する重量にそれぞれ設定されていること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、パレット使用時に、前記重量計測部の計測値から前記パレットの重量を減算すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部(15)は、前記載置部の回転方向及び回転角度を制御すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0013】
請求項9の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部は、前記載置部の昇降方向及び昇降量を制御すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0014】
請求項10の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記第1の値及び/又は前記第2の値を設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0015】
請求項11の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記重量計測部によって計測した荷物1個分の重量を前記第1の値に設定し、及び/又は、前記重量計測部によって計測した荷物1段分の重量を前記第2の値に設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0016】
請求項12の発明は、請求項1から請求項6まで、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、荷物の大きさに応じた前記載置部の回転角度及び/又は昇降量を設定すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0017】
請求項13の発明は、請求項4から請求項6まで、請求項10、請求項11のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、前記設定部(16)は、前記第1の値に対する誤差を設定し、及び/又は、前記第2の値に対する誤差を設定すること、前記制御部(15)は、前記誤差の範囲内で、前記第1及び/又は第2の値を判別すること、を特徴とした荷物の移動装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態による荷物の移動装置の構成を示した斜視図である。
荷物の移動装置10は、荷物17を積み付けたり降ろしたりするために用いる装置であり、載置部12と、重量計測部13と、回転昇降部14と、制御部15と、設定部としてのコントロールパネル16と、基台18と、回転位置計測部19と、昇降位置計測部20と、を備えている。
【0019】
載置部12は、荷物17を積み付けたり降ろしたりするのに用いるパレット11を載置する台である。載置部12は、鉛直方向に中心軸Jを有し、中心軸Jを中心として回転自在であり、かつ、中心軸Jに沿って鉛直方向に昇降自在である。 その回転及び昇降は、後述する回転昇降部14により行われる。
【0020】
重量計測部13は、載置部12に内蔵され、載置部12に載置されたパレット11の重量WP と、パレット11に積み付けられた荷物17の総重量Wn と、を合計した総重量Wz を計測する計測装置である。
【0021】
回転昇降部14は、載置部12を支持し、中心軸Jの回りに回転自在で、かつ、中心軸Jに沿って昇降自在な駆動機構であり、回転部と昇降部を兼ねている。また、回転昇降部14は、モータによって回転及び昇降される。
【0022】
回転位置計測部19と昇降位置計測部20は、回転昇降部14に設けられる。回転位置計測部19は、回転昇降部14の回転方向及び回転角度から載置部12の回転位置を検出し、昇降位置計測部20は、載置部12の昇降方向及び昇降量から昇降位置を検出する。
【0023】
制御部15は、重量計測部13に対して荷物17の重量を計測するように常時指令及び監視をし、その計測結果に基づいて載置部12を所定の回転位置へ回転したり所定の昇降位置へ昇降したりするように、回転昇降部14を駆動制御する中央処理装置である。
制御部15は、重量計測部13が計測したパレット11及び荷物17の総重量Wz から、パレット11の重量WP を減算し、荷物17の総重量Wn のみに基づいて載置部12を回転及び昇降する。
【0024】
コントロールパネル16は、制御部15の制御値を設定するパネルであり、設定項目は、以下に示すようなものである。
▲1▼荷物1個の重量wkgを設定することができる。
荷物17の1個分の重量wkgは、荷物1個を載置部12に積んだり降ろしたりして、重量計測部13によって計測することができる。
コントロールパネル16は、その計測値を作業前に設定することができる。なお、測定結果は、予めデータとして用意しておき、そのまま用いても良い。
▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkgを設定することができる。
コントロールパネル16は、荷物17の1個の重量のバラツキを、上限及び下限±αkgとして設定することができる。
▲3▼制御開始(又は制御終了)荷物個数X個を設定することができる。
コントロールパネル16は、作業開始後、荷物17を何個積み付けたり降ろしたりしたときに、載置部12の駆動制御が開始されるのか荷物の総数の初期値X個を設定することができる。
即ち、コントロールパネル16は、最初のいくつかの荷物17を積み付けたり降ろしたりして、荷物17の重量の初期値W0 が作用するまで、載置部12が回転及び昇降を開始しないようにすることができる。
また、パレット11の重量を、荷物17の重量に換算して、載置部12にパレット11の重量値WP が作用するまで、載置部12の駆動が開始されないように設定することも可能である。
▲4▼回転開始荷物個数Y個を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を回転させるのに必要な最小限の荷物個数(以下、「回転開始荷物個数」という。)Y個を設定することができる。
▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ度を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を回転させるのに必要な最小限の重量P1 kg(第1の値)が載置部12に作用するときの、載置部12が回転する方向及び角度±θ度を設定することができる。
但し、ここでは、θは、+が時計回り、−が反時計回りとする。
▲6▼昇降開始荷物個数N個を設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を昇降させるのに必要な最小限の荷物個数(以下、「昇降開始荷物個数」という。)N個を設定することができる。
▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±Hcmを、設定することができる。
コントロールパネル16は、載置部12を昇降させるのに必要な最小限の重量P2 kg(第2の値)が載置部12に作用するときの、載置部12が昇降する方向及び量±Hcmを設定することができる。
但し、Hは、+が上昇、−が下降とする。
例えば、荷物1段の高さ又は荷物1個の高さを±Hcmとして設定することができる。
▲8▼作業終了時の載置部12への荷物17の積み付け又は降ろし目標段数M段を設定することができる。
【0025】
基台18は、回転昇降部14を支持する台である。
【0026】
次に、本発明の実施形態にかかる荷物の移動装置10の動作について説明する。
図2は、図1における荷物の移動装置に、荷物が1段分積み付けられるまでの動作を示す動作図である。図3は、図1における荷物の移動装置に、荷物が2段分積み付けられるまでの動作を示す動作図である。図4は、図1における荷物の移動装置に荷物を積み付けるときの制御状況を示すフローチャートである。
なお、荷物17は、複数あり、重量、形態が概ね均一である。
【0027】
コントロールパネル16は、▲1▼荷物1個の重量wkg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkg、▲3▼制御開始荷物個数X個、▲4▼回転開始荷物個数Y個、▲5▼載置部の回転方向及び回転角度±θ度、▲6▼昇降開始荷物個数N個、▲7▼載置部の昇降方向及び昇降量±Hcm、▲8▼荷物の積み上げ目標段数M段を設定する(S101)。
【0028】
制御部15は、上述の設定値に基づき演算を行い、重量wkg及びバラツキ±αkgの荷物17を載置部12に1段当たりN個でM段にして積み付け又は降ろすため、コントロールパネル16で設定した各設定値に基づいて、以下の重量算出をする。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに制御開始荷物個数X個を乗じることによって、載置部12の制御を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「制御開始荷物重量」という。)を、初期値W0 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに回転開始荷物個数Y個を乗じることによって、載置部12の回転を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「回転開始荷物重量」という。)を、第1の値P1 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに昇降開始荷物個数N個を乗じることによって、載置部12の昇降を開始させるのに必要な最小限の荷物の総重量 (以下、「昇降開始荷物重量」という。)を、第2の値P2 kgとして算出する。
制御部15は、荷物1個の重量w±αkgに昇降開始荷物個数N個を乗じ、これに更に、荷物の積み上げ又は降ろし目標段数M段を乗じることによって、載置部12の駆動を停止させるのに必要な最小限の荷物の総重量(以下、「荷物の積み上げ又は降ろし目標重量」という。)を、第3の値P3 kgとして算出する。
【0029】
例えば、▲1▼荷物1個の重量w=1kg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±α=±0.01kg、▲3▼制御開始荷物個数を0個、▲4▼回転開始荷物個数を荷物1個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ=+90度、▲6▼昇降開始荷物個数4個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±H=−30cm(但し、荷物17の高さとする。)、▲8▼荷物の積み上げ目標段数2段を設定する(S101−a)。
【0030】
制御部15は、上記の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量w=1kgと、荷物1個の重量のバラツキα=±0.01kgとから、各設定値の荷物個数に応じ、制御開始荷物重量W0 =0.00kg、回転開始荷物重量P1 =1±0.01kg、昇降開始荷物重量P2 =4±0.04kg、荷物の積み上げ目標重量P3 =8±0.08kgを算出する。
【0031】
載置部12の上にパレット11が載置される。
これに対して、制御部15は、載置部12に載置された総重量Wz を重量計測部13に計測させ(S101−b)、載置された総重量Wz からパレット重量WP 及び荷物の総重量の初期値W0 を減算して荷物の総重量Wn の計測を開始する。
次に、1個目の荷物17−1が、図2(a)で示すように、パレット11上における1個目の荷物17−1の場所に積み付けられる。
これに対して、制御部15は、図4で示すように、パレット11に積み付けられた荷物の総重量Wn (=W1 )を重量計測部13に計測させる(S102)。但し、nは、載置部12の上に載置する荷物17の個数である。
制御部15は、重量計測部13の計測情報に基づいて、荷物17−1の重量増減量 W=Wn −Wn−1 を演算処理し、 W=W1 −W0 =1kg−0kg=1kgを算出する(S103)。
【0032】
制御部15は、重量増減量 Wが回転開始荷物重量(第1の値)P1 より大きいのか否かを判断する(S104)。
制御部15は、 W≧P1 の場合は、図2(b)で示すように、載置部12をθ度(=90度)回転し、2個目の荷物17−2を置くための場所を作業者Zの側に向ける(S105)。ここで更に、制御部15は、総重量Wn (=W1 )が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいのか否かを判断し(S106)、W1 ≧P2 の場合は、載置部12をH(=−30cm)だけ下降するところであるが、W1 <P2 となるので、載置部12を昇降させることなく、再度、重量計測部13に総重量Wn (=W1 )の計測を行わせる。
制御部15は、一方、 W<P1 の場合は、載置部12を回転させることなく、1個目の荷物17−1の重量が載置部12の上に積み付けられるまで、再度、重量計測部13に総重量Wn (=W1 )の計測を行わせる。
また、制御部15は、2個目、3個目の荷物17−2、17−3が積み付けられたときも、同様な制御を行う(図2(b)参照)。
【0033】
次に、4個目の荷物17−4が、図2(c)で示すように、パレット11上における4個目の荷物17−4の場所に積み付けられる。
これに対して、制御部15は、前述したS102〜S105のフローを経由して載置部12を更に90度回転させた後、総重量Wn (=W4 )が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいのか否かを判断する(S106)。
【0034】
制御部15は、総重量Wn ≧P2 であれば、載置部12をHだけ昇降し、Wn <P2 であれば、再度、重量計測部13に総重量Wn の計測を行わせる。
この場合は、W4 ≧P2 となるので、載置部12は、図2(c)で示すように、パレット11及び荷物17−1〜17−4を載せたまま、H(=−30cm)だけ下降する(S107)。
【0035】
なお、1段の荷物17の積み付けが終了した時点で、載置部12が、荷物17の高さHcm(=−30cm)に相当する分だけ下降するのは、そのような下降がされない場合は、作業者Zが、その高さの分だけ2段目の荷物17−2を持ち上げて積み付けなければならず、不便なものとなるからである。
【0036】
その後、制御部15は、M段目の荷物17が積み付けられたか否かを、荷物の総重量Wn が荷物の積み上げ目標重量P3 より大きいのか否かを判断する(S108)。制御部15は、Wn ≧P3 の場合は、M段の積み上げが終了しているので、回転昇降部14の駆動を停止し、Wn <P3 の場合は、M段の積み上げが終了していないので、再度、M段積み付けられるまで荷物の総重量Wn の重量計測部13に計測をさせる。
この場合は、制御部15は、まだ1段目の荷物17の積み付けが終了しただけであるから、W4 <P3 となり、M段(=2段目)の荷物17の積み付けが終了するまで載置部12の昇降制御を続行することになる。
【0037】
5個目〜8個目の荷物17−5〜17−8が積み付けられても、制御部15は、図3(a)〜図3(c)で示すように、1段目の場合と同様に載置部12を順次θ度(=90度)回転させる。
8個目の荷物17−8が積み付けられた場合は、図3(c)で示すように、更に、制御部15は、荷物の総重量Wn (=W8 )が昇降開始荷物重量である第2の値P2 より大きいのか否かを判断し(S106)、W8 ≧P2 となるので、載置部12を更にH(=−30cm)下降させる(S107)。その後、制御部15は、荷物総重量Wn (=W8 )が荷物の積み上げ目標重量P3 より大きいのか否かを判断する(S108)。制御部15は、W8 ≧P3 となり荷物17が2段分積み付けられたことを認識し、荷物の移動装置10の駆動を終了させる(S109)。
その後、荷物17は、フォークリフト等で運搬される。
【0038】
図5は、図1における荷物の移動装置の荷物を降ろすときの制御状況を示すフローチャートである。
荷物17を降ろす場合も、コントロールパネル16は、▲1▼荷物1個の重量wkg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±αkg、▲3▼制御終了荷物個数X個、▲4▼回転開始荷物個数Y個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度±θ度、▲6▼昇降開始荷物個数N個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量±Hcm、▲8▼荷物の降ろし目標段数M段を設定する(S201)。
制御部15は、上述の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量wkg、荷物1個の重量のバラツキ±αkgから、上述した各設定荷物個数に応じ、制御終了荷物重量W0 kg、回転開始荷物重量P1 kg、昇降開始荷物重量P2 kg、荷物の降ろし目標重量P3 kgを算出する。
【0039】
例えば、▲1▼荷物1個の重量w=1kg、▲2▼荷物1個の重量のバラツキ±α=0.01kg、▲3▼制御終了荷物個数を0個、▲4▼回転開始荷物個数を荷物1個、▲5▼載置部12の回転方向及び回転角度90度、▲6▼昇降開始荷物個数4個、▲7▼載置部12の昇降方向及び昇降量+30cm、▲8▼荷物の降ろし目標段数0段を設定する (S201−a)。
制御部15は、上記の設定値に基づき演算を行い、荷物1個の重量w=1kgと、荷物1個の重量のバラツキα=±0.01kgとから、各設定値の荷物個数に応じ、制御終了荷物重量W0 =0.00kg、回転開始荷物重量P1 =1±0.01kg、昇降開始荷物重量P2 =4±0.04kg、荷物の降ろし目標重量P3 =0±0.08kgを算出する。
【0040】
この後、荷物の移動装置10は、図3(c)から図3(a)までの過程及び図2(c)から図2(a)までの過程を経過して載置部12上に何もない状態へと移行する。
載置部12の上に荷物17を積み付けたパレット11が載置される。
これに対して、制御部15は、載置部12に載置されたパレット11及び荷物17の総重量Wz を重量計測部13に計測させ(S201−b)、載置された総重量Wz からパレット重量WP 及び荷物重量の初期値W0 を減算して荷物の総重量Wn の計測を開始する。
次に、制御部15は、図5で示すように、重量計測部13に荷物の総重量Wn (=W7 )の計測を行わせ(S202)、荷物17の重量増減量 W=Wn −Wn−1 =W8 −W7 =1kgを演算処理して(S203)、 WがP1 より大きいか否かを判断する(S204)。制御部15は、 W≧P1 の場合に載置部12をθ度(=90度)回転し(S205)、 W<P1 の場合に重量計測部13に再度Wn の計測をさせる(S202)。
ここまでは、荷物17の積み上げの場合で示したS102〜S105と同様のである。
【0041】
しかし、ここから先の進行状況は異なり、制御部15は、 W≧P1 の場合に載置部12をθ度(=90度)回転させた後、更に総重量Wn が昇降開始荷物重量(第2の値)P2 より大きいか否かを判断を判別し(S206)、Wn ≦P2 であれば、載置部12をH(=+30cm)分だけ上昇させ(S207)、Wn >P2 であれば、載置部12を上昇させないで、重量計測部13に、再度、荷物17の総重量Wn の計測をさせる(S202)。
その後、制御部15は、荷物の総重量Wn が荷物の降ろし目標重量P3 より大きいか否かを判断する(S208)。
制御部15は、Wn ≦P3 の場合は、0段への降ろし作業が終了しているので、載置部12の駆動を停止し(S209)、Wn >P3 の場合は、M段の降ろし作業が終了していないので、荷物17が0段になるまで、再度、重量計測部13に総重量Wn の計測をさせる(S202)。
【0042】
この実施形態によれば、荷物を積み付けたり降ろしたりする作業に、水平方向及び鉛直方向に荷物を移動させる動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0043】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態では、制御開始(又は制御終了)荷物個数は、0個として動作を説明したが、変形形態として、制御開始(又は制御終了)荷物個数は、1個又は2以上の複数個であるとし、所定数の荷物17を載置部12上に積み付けたり降ろしたりしない限り載置部12の駆動がされないようにしてもよい。
【0044】
(2)本実施形態では、制御部は、1段にN個としてM段の荷物17を載置した場合の荷物のバラツキについて考慮した説明しかされていないが、変形形態として、制御部は、載置部12に荷物17を1個載置するたびに荷物17のバラツキを入力され、荷物17の重量を補正することができるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)載置部が自動で回転するので、水平方向の作業者の動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0046】
(2)載置部が自動で昇降するので、鉛直方向の作業者の動作が少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0047】
(3)載置部が自動で回転及び昇降するので、水平方向及び鉛直方向の作業者の動作を少なくて済むようにして、作業効率を向上することができる。
【0048】
(4)制御部が、第1の値を超える重量変化に対応して、載置部を予め設定された回転位置へと回転するので、荷物が所定重量分ずつ載置部上に載置される毎に、載置部を所定の回転位置に回転することができる。
【0049】
(5)制御部が、第2の値を超える重量変化に対応して、載置部を予め設定された昇降位置へと変化するので、荷物が所定重量分ずつ載置部上に載置される毎に、載置部を所定の昇降位置に昇降することができる。
【0050】
(6)制御部が、第1の値が荷物1個分で、第2の値が荷物1段分と設定されているので、載置部に荷物を1個積み付ける又は降ろす毎に載置部を所定角度ずつ回転し、載置部に荷物を1段積み付ける又は降ろす毎に載置部を所定昇降量ずつ昇降することができる。
【0051】
(7)制御部が、重量計測部の計測値からパレットの重量を減算するので、パレットの重量に基づいて載置部が回転又は昇降することがないようにすることができる。即ち、制御部が、荷物の重量だけに基づいて載置部を回転又は昇降させることができる。
【0052】
(8)制御部が、載置部の回転方向及び回転角度を制御することができるので、プラス方向かマイナス方向のいずれの方向で回転する方が、載置部上の荷物を、速く所定の回転位置に移動できるか判断して載置部を回転させることができる。
【0053】
(9)制御部が、載置部の昇降方向及び昇降量を制御することができるので、プラス方向かマイナス方向のいずれの方向へ昇降する方が、載置部上の荷物を、速く所定の昇降位置に移動できるか判断して載置部を昇降させることができる。
【0054】
(10)設定部で第1の値及び第2の値を予め設定することができるので、載置部を回転させたり昇降させたりする重量を荷物の大きさに合わせて調節し、載置部を回転及び昇降することができる。
例えば、第1の値を荷物2個分、第2の値を荷物2段分として設定すると、荷物を2個づつ載置することで載置部が回転し、荷物を2段分づつ載置することで載置部が昇降する。
【0055】
(11)設定部で、第1の値を荷物1個分の重量に設定し、第2の値を荷物1段分の重量に設定することができるので、制御部は、荷物1個分で載置部を回転させ、荷物1段分で載置部を昇降させることができる。
【0056】
(12)設定部で、荷物の大きさに応じた載置部の回転角度や昇降量を設定することができるので、荷物の高さが高い場合に、それに応じて載置部の昇降量を大きくし、荷物の高さが低い場合に、それに応じて載置部の昇降量を小さくしたりすることができる。
また、荷物の水平方向の面積が大きい場合に、それに応じて載置部の回転角度を大きくし、荷物の水平方向の面積が小さい場合に、それに応じて載置部の回転角度を小さくすることができる。
【0057】
(13)設定部は、第1の値や第2の値に対する誤差を設定し、制御部は、その誤差の範囲内で、第1及び第2の値を判別することができるので、第1の値に誤差があっても、載置部を回転させ、また、第2の値に誤差があっても、載置部を昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による荷物の移動装置の構成を示した斜視図である。
【図2】図1における荷物の移動装置に、荷物が1段分積み付けられるまで動作を示す動作図である。
【図3】図1における荷物の移動装置に、荷物が2段分積み付けられるまで動作を示す動作図である。
【図4】図1における荷物の移動装置に荷物を積み付けるときの制御状況を示すフローチャートである。
【図5】図1における荷物の移動装置の荷物を降ろすときの制御状況を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 荷物の移動装置
11 パレット
12 載置部
13 重量計測部
14 回転昇降部
15 制御部
16 コントロールパネル
17 荷物
18 基台
19 回転位置計測部
20 昇降位置計測部
Claims (13)
- 回転自在な載置部と、
前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部と、
前記載置部を回転させる回転部と、
前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転部の回転位置を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする荷物の移動装置。 - 昇降自在な載置部と、
前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部と、
前記載置部を昇降させる昇降部と、
前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記昇降部の昇降位置を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする荷物の移動装置。 - 回転及び昇降が自在な載置部と、
前記載置部上に載置された荷物の重量を検出する重量計測部と、
前記載置部を回転及び昇降させる回転昇降部と、
前記重量計測部の計測結果に基づいて、前記回転昇降部の回転位置及び昇降位置を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする荷物の移動装置。 - 請求項1又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、予め設定された第1の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された回転位置に回転させること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、予め設定された第2の値を超える重量変化があった場合に、前記載置部を予め設定された昇降位置に昇降させること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、前記第1の値が荷物1個分に相当する重量、前記第2の値が荷物1段分に相当する重量にそれぞれ設定されていること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、パレット使用時に、前記重量計測部の計測値から前記パレットの重量を減算すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、前記載置部の回転方向及び回転角度を制御すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部は、前記載置部の昇降方向及び昇降量を制御すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、
前記設定部は、前記第1の値及び/又は前記第2の値を設定すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、
前記設定部は、前記重量計測部によって計測した荷物1個分の重量を前記第1の値に設定し、
及び/又は、前記重量計測部によって計測した荷物1段分の重量を前記第2の値に設定すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項1から請求項6まで、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、
前記設定部は、荷物の大きさに応じた前記載置部の回転角度及び/又は昇降量を設定すること、
を特徴とした荷物の移動装置。 - 請求項4から請求項6まで、請求項10、請求項11のいずれか1項に記載の荷物の移動装置において、
前記制御部の制御値を設定する設定部を備え、
前記設定部は、前記第1の値に対する誤差を設定し、
及び/又は、前記第2の値に対する誤差を設定すること、
前記制御部は、前記誤差の範囲内で、前記第1及び/又は第2の値を判別すること、
を特徴とした荷物の移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282613A JP2004115229A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 荷物の移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002282613A JP2004115229A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 荷物の移動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004115229A true JP2004115229A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32276719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002282613A Pending JP2004115229A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 荷物の移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004115229A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105329808A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-02-17 | 国网山东商河县供电公司 | 一种用于装卸制作线圈用绕线模的装置 |
CN106115550A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-11-16 | 国家电网公司 | 一种多功能作业平台 |
KR101794474B1 (ko) | 2017-04-17 | 2017-11-06 | 이광래 | 실린더 리프트 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282613A patent/JP2004115229A/ja active Pending
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