JP2004114981A - エアバッグ - Google Patents

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JP2004114981A
JP2004114981A JP2002284782A JP2002284782A JP2004114981A JP 2004114981 A JP2004114981 A JP 2004114981A JP 2002284782 A JP2002284782 A JP 2002284782A JP 2002284782 A JP2002284782 A JP 2002284782A JP 2004114981 A JP2004114981 A JP 2004114981A
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Tatsumasa Okamoto
岡本 龍正
Yasuhiro Uchida
内田 康洋
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

【課題】軽量、コンパクトな収納性を保持しつつ、生産性よく、インフレーター接続用開口部周縁の耐熱性を向上させたエアバッグを提供すること。
【解決手段】インフレーター接続用開口を有するエアバッグ本体基布の内面に、前記インフレーター接続用開口周縁を覆って積層された防炎布を有するエアバッグであって、本体基布と防炎布の間にこれら本体基布と防炎布とともに一体的な層状をなす遮熱樹脂層cを有し、該遮熱樹脂層は、少なくともエアバッグ本体の膨張当初においてインフレーターの高温ガスhの吹き出し口に対向するエアバッグ本体位置にあることを特徴とするエアバッグ。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ本体のインフレーター接続用開口周縁部をインフレーターから吹き出される高温ガスから保護する構造を備えたエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置が作動したとき、インフレーターのガス吹き出し口からは高温のガスがエアバッグ内部に吹き込まれる。この高温のガスが直接触れるインフレーター接続用開口部周縁などには、耐熱性を強化するため補強布が縫着されている(図7、及びそのB部の詳細説明図である図8参照、図8においてgが補強布に相当)。この補強布は、その目的から厚手の基布にシリコーンなど耐熱樹脂をコートして使用されているが、高価であり、また、エアバッグの厚みや重量を増大させることにもなり、エアバッグ装置のコンパクト化、軽量化を阻害する点でも問題であった。こうした吹き出される高温ガスからエアバッグを保護する技術として、特開平6−199196号公報には耐熱被覆(防炎布)をエアバッグの取付部(インフレーター挿入用開口からベントホールにかけて)一帯に連続して設けることが提案されている。また、該耐熱被覆(防炎布)としては、ゴム(シリコーンゴム、クロロプレンゴム)や樹脂(ナイロン、ポリエステル)で薄くかつしなやかで十分な耐熱性を有するものがよいとされている。
【0003】
しかしながら、このようなコーティング布(防炎布)を耐熱被覆として使用すると、縫い糸を保護できるものの、均一に付与されたこの耐熱被覆材のため、エアバッグの折り畳み嵩が相当大きくなり、近年のエアバッグモジュールのコンパクト化の要請あるいは軽量化の要請に応えることが困難である。また、この耐熱被覆は、防炎布として使用されるため、これ自体を縫製する必要があり、生産性が低いという問題もある。
そこで、コーティング布のコート量を減らし、ベースクロスの目付を下げると、耐熱被覆の機能が低下し、選択可能なインフレーターも発生ガス温度の低めのものの中から選択しなければならず、選択の幅がせばまる。また、この耐熱被覆は、防炎布として使用されるため、これ自体をエアバッグの基布に縫い合わせる必要があり、生産性が低いという問題もある。
【0004】
【特許文献】
特開平6−199296号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軽量でコンパクトな収納性を保持しつつ、生産性よく、インフレーター接続用開口部周縁部の耐熱性を向上させることができるエアバッグを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討した結果、エアバッグ内面のインフレーター接続用開口部周縁部の耐熱性を生産性よく向上するために、基布との防炎布を遮熱樹脂層を介して該周縁部に積層することが有効であることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1)インフレーター接続用開口を有するエアバッグ本体基布の内面に、前記インフレーター接続用開口周縁を覆って積層された防炎布を有するエアバッグであって、本体基布と防炎布の間にこれら本体基布と防炎布とともに一体的な層状をなす遮熱樹脂層を有し、該遮熱樹脂層は、少なくともエアバッグ本体の膨張当初においてインフレーターのガス吹き出し口に対向するエアバッグ本体位置にあることを特徴とするエアバッグ、
(2)防炎布は、エアバッグを構成する基布と同一の織り仕様の織布からなる前記(1)記載のエアバッグ、に関する。
【0008】
本発明は、上記のとおり、熱的負荷の大きいインフレーター接続用開口部周縁部の耐熱性を高めるため、本体基布と同様な材料から構成される防炎布を遮熱樹脂層を介して該周縁部に一体化させるというものであり、その一体化は、遮熱樹脂層を本体基布の内面の前記周縁部に塗布した後、乾燥前の接着性を保持している間にその上に防炎布を重ねて積層接着させることにより容易に均一平坦に行うことができる。このように一体化されるので、防炎布を基布に縫製する必要がなく、しかも全体として薄く構成することができるので、コンパクト性も維持することができる。
このように、本発明により、遮熱樹脂層を介しているため、防炎布として従来使用されていた比較的厚手の織布を要することなく、本体基布と類似のあるいは同一の薄い織布を使用でき、しかも縫着を要せず、コストの低減に寄与するとともに、防炎布を薄くすることで軽量、コンパクト収納性も達成できる。
【0009】
本発明に使用するエアバッグ本体基布は、ナイロン、ポリエステルなどの織布である。目付は、例えば210デニール(235デシテックス)、315デニール(350デシテックス)などの糸を使用した目付140〜220g/m程度、例えば175g/mの織布を使用することができる。
【0010】
本体基布と防炎布用の基布は異なる織り仕様のものであってもよいが、量産におけるコストや取扱いの容易性を考慮すると、同一の織り仕様のものがより好適である。
本体基布及び防炎布はそのガスに晒される側の面についてシリコーン樹脂などでコーティングされてもよいし、そのようなコーティングのない、いわゆるノンコート布であってもよい。
【0011】
遮熱樹脂層を構成する樹脂は、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、又はこれらをシリコーン変性したもの、塩素系ゴム(クロロプレンゴム、ハイパロンゴム)、フッ素系ゴムなどがよく、熱硬化型、室温硬化型(RTV)から選択できる。使用に好適な樹脂は、耐熱温度200℃以上、好ましくは250℃以上ものである。
遮熱樹脂層は、防炎布の全面に亘って、形成させることもできるが、一部の面について形成させると、折り畳み嵩を低減し、製造コストを抑えることができるので好ましい。その際には、インフレーターのガス吹き出し口に対向して折り畳まれる箇所、エアバッグ展開時のとりわけ初期の段階にガス吹き出し口に対向して位置する箇所に遮熱樹脂層を配置するのがよい。
【0012】
【発明の実施の態様】
以下に、本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明のエアバッグの実施例を説明する図で、インフレーター取付部の説明図である。図2は、図1の矢視Zからの説明図、また図3は、図1A部の詳細説明図である。図2,3中、aはエアバッグ本体基布、bは防炎布、cは遮熱樹脂層、dはインフレーター取付ベースプレート、eはインフレーター、fはインフレーター取付用ナットを示す。図1に示す本発明の構成は、基布aの高温ガスが直接触れる部分に例えば分解温度400℃のシリコーン樹脂等の遮熱樹脂を塗布し、その乾燥前に防炎布bをはりあわせて圧着することにより容易に形成できる。
【0013】
本発明の作用について説明する。図4は、エアバッグ本体がモジュールカバー内に折り畳まれて収納されている状態の説明図である。この状態でエアバッグが展開する時の当初の状態を説明する図が、図5である。図5中、hで示される高温ガスが吹き出し口からエアバッグ内に吹き出されるが、この高温ガスが直接吹き付けられる部位には基布の内側には基布を保護する遮熱樹脂層cを介して防炎布があるため、基布は高温ガスの高熱による損傷を免れることとなる。
【0014】
また、図6は、本発明の他の実施例を説明するものである。この態様では、遮熱樹脂層cは、インフレーター接続用開口部周縁全体ではなく、インフレーター吹き出し口に対応する部位のみに設けられている。耐熱性の強化を特に必要とする部分のみを耐熱補強したものである。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるエアバッグは、簡易な構成により、エアバッグにおいてもっとも耐熱性を必要とするインフレーター取付口周縁部に必要な耐熱性を付与することができる。しかも、従来のようにその耐熱手段に縫い合わせを要せず、所定の基布に塗布した遮熱樹脂層上に薄手の織布である防炎布を貼り合わせて圧着することにより形成することができるものである。したがって、生産性よく、低コストで製造でき、軽量化、コンパクト収納性も損なうことがない。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの実施例を説明する図。
【図2】図1矢視Zからの説明図。
【図3】図1中、A部の詳細説明図
【図4】本発明のエアバッグを本体がモジュールカバー内に折り畳まれて収納されている状態の説明図。
【図5】図4の状態でエアバッグが展開するときの当初の説明図。
【図6】本発明の他の実施例の説明図。
【図7】従来のエアバッグにおける耐熱性補強手段の説明図。
【図8】図7中、B部の詳細説明図。
【0017】
【符号の説明】
a:エアバッグ本体基布、
b:防炎布
c:遮熱樹脂層
d:インフレーター取付ベースプレート
e:インフレーター
f:インフレーター取付ナット
g:補強布
h:高温ガス

Claims (2)

  1. インフレーター接続用開口を有するエアバッグ本体基布の内面に、前記インフレーター接続用開口周縁を覆って積層された防炎布を有するエアバッグであって、本体基布と防炎布の間にこれら本体基布と防炎布とともに一体的な層状をなす遮熱樹脂層を有し、該遮熱樹脂層は、少なくともエアバッグ本体の膨張当初においてインフレーターのガス吹き出し口に対向するエアバッグ本体位置にあることを特徴とするエアバッグ。
  2. 防炎布は、エアバッグを構成する基布と同一の織り仕様の織布からなる請求項1記載のエアバッグ。
JP2002284782A 2002-09-30 2002-09-30 エアバッグ Pending JP2004114981A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014034604A1 (ja) 2012-08-28 2014-03-06 東レ株式会社 コート布およびその製造方法

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