JP2004114912A - 耐軸圧潰特性に優れた成形部材 - Google Patents

耐軸圧潰特性に優れた成形部材 Download PDF

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山本 憲司
Kazuo Okamura
岡村 一男
Yoshitaka Hattori
服部 義孝
Kazuaki Chiba
千葉 一昭
Kenji Moroi
諸井 賢児
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Nippon Steel Corp
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HIRATA TECHNICAL CO Ltd
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Abstract

【課題】軸圧縮エネルギーを安定して吸収することができる耐軸圧潰特性に優れた鋼製のハット型成形部材を提供する。
【解決手段】▲1▼部材上面の幅方向中心部を通りしかも上面に垂直な面に関して対をなす部材コーナー部並びにコーナー部を挟んだ上面及び側面の各一部からなる焼入れ硬化領域の複数組を、部材長手方向に断続的に有する耐軸圧潰特性に優れた成形部材。▲2▼断続的に存在する複数組の対をなす焼入れ硬化領域の部材長手方向の幅が、衝撃荷重が作用する衝突端側から他端側に向けて順次長くなっておれば一層好ましい。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐軸圧潰特性に優れた成形部材に関し、より詳しくは、衝撃エネルギーを自らの軸圧縮塑性変形で吸収することができる、部材長手方向に断続的な焼入れが施された鋼製の耐軸圧潰特性に優れたハット型成形部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用部材のうちフロントサイドメンバー、リアサイドメンバー及びこれらのイクステンション部材には、衝突などによって生じる外部からの圧縮衝撃力を部材の軸圧縮による塑性変形(以後、軸圧潰という)で吸収し、衝撃変形が燃料タンクや客室へ及ぶことを防止する機能が要求される。
【0003】
前記部材の素材となる鋼板の肉厚(板厚)を大きくすることで、上記衝撃変形が燃料タンクや客室へ及ぶことを防止できるものの、環境問題を背景とした排ガス規制や燃費向上といった観点からの最近の素材の薄肉軽量化の流れに反することとなる。このため、素材を高強度化して、薄肉軽量化を図るとともに前記衝撃変形の問題をも解決することが行われてきた。
【0004】
しかしながら、素材の高強度化は、部材成形時の割れやスプリングバックの発生につながり、部材形状の確保が困難になるという新たな問題を生じている。
【0005】
そこで、素材そのものを高強度化するのではなく、素材を部材へと成形した後、高周波焼入れ装置などを用いて加熱・焼入れすることによって高強度化を達成する技術が提案されている。
【0006】
例えば、特許文献1には、部材の一方の端部から他方の端部にかけての中央部分に連続的に焼入れ硬化領域を設ける技術が開示されている。
【0007】
又、特許文献2には、部材の中で強度が必要とされる部位に高密度エネルギー源(実質的にはレーザー)を照射することによって形成されたビード状の焼入れ硬化部を複数持つことを特徴とする高強度プレス成形品が開示されている。
【0008】
しかしながら、上記2つの特許文献で提案された焼入れ強化は、実質的に部材の長さ方向に沿ってなされており、したがって、軸圧潰よりはむしろ曲げ荷重に対するエネルギー吸収に適した部材の高強度化でしかない。これは、長さ方向に沿って焼入れ強化を施した部材では、軸圧潰を受けたときに部材が折れるような座屈変形を生じやすく、安定したエネルギー吸収が困難なためである。
【0009】
特許文献3には、衝突エネルギーの吸収を最小質量で達成する接合構造部材の製造方法として、点接合部を高周波焼入れ又はレーザー焼入れによって強化する方法が開示されている。しかし、この特許文献で提案された方法は、部材横断面があらかじめ閉断面をなす場合には点溶接部の焼入れが可能であるものの、自動車のリアサイドメンバーのように、ハット型部材が車体を構成する他の部品と点溶接される場合には、点溶接部が車体に組み込まれた段階で生じることになり、該当部に焼入れを施すことが困難である。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−17933号公報
【特許文献2】
特開平4−72010号公報
【特許文献3】
特開平10−68021号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたもので、その目的は、軸圧縮エネルギーを安定して吸収することができる耐軸圧潰特性に優れた鋼製のハット型成形部材を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、下記(1)及び(2)に示す耐軸圧潰特性に優れた成形部材にある。
【0013】
(1)ハット型成形部材であって、部材上面の幅方向中心部を通りしかも上面に垂直な面に関して対をなす部材コーナー部並びにコーナー部を挟んだ上面及び側面の各一部からなる焼入れ硬化領域の複数組を、部材長手方向に断続的に有することを特徴とする耐軸圧潰特性に優れた成形部材。
【0014】
(2)断続的に存在する複数組の対をなす焼入れ硬化領域の部材長手方向の幅が、衝撃荷重が作用する衝突端側から他端側に向けて順次長くなっていることを特徴とする上記(1)に記載の耐軸圧潰特性に優れた成形部材。
【0015】
ここで「ハット型成形部材1」とは、図1(a)に示すような形状の部材を指し、その「上面4の幅方向」とは図1(a)におけるy軸方向を指す。
【0016】
「対をなす焼入れ硬化領域」とは図1(a)に示す「A1とA2」、「B1とB2」や「C1とC2」のような各一対の焼入れ硬化領域2をいう。「焼入れ硬化領域2」とは、焼入れ処理を施していない部位である生地の硬さよりも高い硬さを有する領域を指す。なお、図1(a)では上記「A1とA2」などの「対をなす焼入れ硬化領域」は部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して対称となる位置に記載しているが、ずれた位置にあっても構わない。
【0017】
「部材長手方向」とは、図1(a)におけるx軸方向、つまり正面衝突時に衝撃荷重が作用する方向のことをいい、「対をなす焼入れ硬化領域の部材長手方向の幅」とは、前記「A1とA2」、「B1とB2」や「C1とC2」のように対をなす焼入れ硬化領域2について、「A1」、「A2」、「B1」、「B2」、「C1」や「C2」などの各焼入れ硬化領域それぞれの図1(a)におけるx軸方向の長さをいう。
【0018】
以下、上記(1)及び(2)の耐軸圧潰特性に優れた成形部材に係る発明を(1)及び(2)の発明という。
【0019】
本発明者らは、前記した目的を達成するために、薄鋼板を成形して作製したハット型成形部材に種々の条件で高周波焼入れを施し、軸圧潰でのエネルギー吸収特性との関係について検討した。その結果、下記(a)〜(e)の知見が得られた。
【0020】
(a)ハット型成形部材1が軸圧縮荷重を受けて変形する際、部材はコーナー部3において大きな塑性歪を発生し、これによってエネルギーを吸収することができる。
【0021】
なおこの事項は、本発明者らがハット型成形部材1において実施した軸圧潰の有限要素解析によっても確認された。
【0022】
(b)エネルギー吸収は部材の塑性変形によってなされるので、塑性変形が進行するときの部材の応力、すなわち、初期及び後続の降伏応力が高い材料ほど優れたエネルギー吸収性能を発揮できる。
【0023】
(c)鋼製の部材は、これに焼入れ処理を施すことで組織をマルテンサイトにすることができ、マルテンサイトの降伏応力は同一化学組成の材料について得られる組織の中で最も大きい。したがって、部材のコーナー部を含めて焼入れ硬化させることによって、高いエネルギー吸収性能を得ることができる。
【0024】
(d)高周波焼入れして対をなす焼入れ硬化領域2を部材長手方向に連続的に設けるのではなく、前記「A1」と「B1」、「A2」と「B2」、「B1」と「C1」などのように断続的に形成し、部材長手方向の相隣る焼入れ硬化領域2の間に非硬化領域を残しておけば、その非硬化領域が軸圧潰変形時の折れたたみ変形の起点となって、軸圧潰での折れ曲がり変形が防止され変形モードを安定化させることができる。したがって、耐軸圧潰特性に優れた成形部材、換言すれば、軸圧潰によるエネルギーを効率よく吸収できる部材(すなわち短い圧潰ストロークで大きなエネルギーを吸収できる部材)を得るには、部材に複数の折りたたみ変形(いわゆる「提灯座屈」)が順次生じる変形モードとし、部材がエネルギーを安定して吸収できるようにすればよい。
【0025】
(e)エネルギ吸収性能に加えて変形モードが安定した部材の場合には、衝突方向に多少の変動があって斜め方向から衝突が生じる場合であっても、同様な変形が生じて確実にエネルギー吸収が果たされる。
【0026】
なお、図2は、コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部を長手方向に連続的に焼入れたハット型成形部材1及びその部材に、一端(固定端6)を固定して他端(衝突端7)の側から軸圧縮衝撃荷重を加えた場合の変形状況を示すものである。なお、図2における(a)は軸圧縮衝撃荷重を加える前(つまり変形前)のハット型成形部材1の斜視図で、(b)及び(c)はそれぞれ軸圧縮衝撃荷重を加えた後(つまり変形後)の部材の平面図及び側面図である。この図2から、コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部を長手方向に連続的に焼入れしたハット型成形部材1の場合には、部材に折れ曲がり変形が発生し、変形モードが安定しないことが明瞭である。
【0027】
一方、図1は、上記図2と同じ形状を有するハット型成形部材1を用いて、コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部を長手方向に断続的に焼入れし、そのハット型成形部材に上記と同様に、一端(固定端6)を固定して他端(衝突端7)の側から軸圧縮衝撃荷重を加えた場合の部材変形状況を示すものである。図1における(a)、(b)及び(c)も前記図2におけると同様に、(a)が軸圧縮衝撃荷重を加える前(つまり変形前)の部材斜視図で、(b)及び(c)がそれぞれ軸圧縮衝撃荷重を加えた後(つまり変形後)の部材の平面図及び側面図である。この図1から、コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部を長手方向に断続的に焼入れしたハット型成形部材1の場合には、不安定座屈は発生せず、非焼入れ部(非硬化部)を節として安定的に折りたたみ座屈変形が生じることが明らかである。
【0028】
前記(1)及び(2)の発明は上記知見に基づいて完成されたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。
【0030】
本発明に係る耐軸圧潰特性に優れたハット型成形部材1は、部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して対をなす部材コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部からなる焼入れ硬化領域2の複数組を、部材長手方向に断続的に有するものでなければならない。その理由は次のとおりである。
【0031】
ハット型成形部材1を、例えば連続的に高周波焼入れし、焼入れ硬化領域2を部材長手方向に連続的に設けた場合、焼入れ硬化領域2は長手方向に強度が等しいため、部材の或る部位に変形が発生するとその部位の変形だけが進みやすく、他の部位には折りたたみ変形が進展し難い。このため、部材が一方向に折れ曲がる変形状態の、いわゆる「不安定座屈」を生じてしまう。
【0032】
これに対して、複数の焼入れ硬化領域2が、例えば、図1(a)に示す「A1」と「B1」、「A2」と「B2」、「B1」と「C1」などのように部材長手方向に断続的に存在すれば、焼入れ硬化領域2と焼入れされていない非硬化領域の変形抵抗の差によって折りたたみ変形モードが確保され、部材はエネルギーを安定して吸収できる。更に、上記の断続的な複数の焼入れ硬化領域2が、部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して、例えば、図1(a)に示す「A1とA2」、「B1とB2」、「C1とC2」などのように対をなしておれば、変形の一層の安定性が確保される。なお、軸圧潰時に最も大きな塑性変形を受けるのは、部材コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部であり、この領域の強度が高いほど、エネルギー吸収性能を高めることができる。
【0033】
したがって、(1)の発明に係る耐軸圧潰特性に優れた成形部材は、部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して対をなす部材コーナー部3並びにコーナー部3を挟んだ上面4及び側面5の各一部からなる焼入れ硬化領域2の複数組を、部材長手方向に断続的に有するものとした。
【0034】
(1)の発明に係るハット型成形部材1の上記部位に断続的に存在する焼入れ硬化領域2の部材長手方向の幅が等間隔の場合にも折りたたみ変形モードが確保され、部材はエネルギーを安定して吸収できる。しかし、上記焼入れ硬化領域2の部材長手方向の幅を衝撃荷重が作用する衝突端7から固定端6となる他端側に向けて順次長くすれば、衝突端7側の変形抵抗が上記の幅が等間隔である場合よりも小さくなることから、衝突端7側からより一層安定して折りたたみ変形を順次形成させることができ、座屈の進展方向が極めて安定する。
【0035】
したがって、(2)の発明に係るハット型成形部材1は、断続的に存在する複数組の対をなす焼入れ硬化領域2の部材長手方向の幅が、衝撃荷重が作用する衝突端7側から他端側に向けて順次長くなっているものとした。
【0036】
なお、既に述べたように、「ハット型成形部材1」とは、図1(a)に示すような形状の部材を指し、その「上面4の幅方向」とは図1(a)におけるy軸方向を指す。又、「対をなす焼入れ硬化領域」とは図1(a)に示す「A1とA2」、「B1とB2」や「C1とC2」のような各一対の焼入れ硬化領域2をいう。更に、「部材長手方向」とは、図1(a)におけるx軸方向のことをいい、「対をなす焼入れ硬化領域の部材長手方向の幅」とは、前記「A1とA2」、「B1とB2」や「C1とC2」のように対をなす焼入れ硬化領域2について、「A1」、「A2」、「B1」、「B2」、「C1」や「C2」などの各焼入れ硬化領域それぞれの図1(a)におけるx軸方向の長さをいう。なお、「対をなす焼入れ硬化領域」である「A1」と「A2」の部材長手方向の幅は同じでなくてもよく、同様に、「B1」と「B2」や「C1」と「C2」などの部材長手方向の幅もそれぞで同じでなくてもよいが、変形モードの安定性という点からは、それぞれの「対をなす焼入れ硬化領域」の部材長手方向の幅は同じであることが好ましい。
【0037】
又、前記図1(a)では上記「A1とA2」などの「対をなす焼入れ硬化領域」は部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して対称となる位置に記載しているが、ずれた位置にあっても構わないことは既に述べたとおりである
更に、「焼入れ硬化領域2」が、焼入れ処理を施していない部位である生地の硬さよりも高い硬さを有する領域を指すことも既に述べたとおりである。
【0038】
(1)及び(2)の発明に係る耐軸圧潰特性に優れた成形部材は、鋼板を通常の方法で所定形状のハット型成形部材に成形加工した後、例えば高周波焼入れやレーザー焼入れすることで製造することができる。
【0039】
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
【0040】
【実施例】
(実施例1)
440MPa級固溶強化型高張力鋼であるJIS G 3135に記載されたSPFC440の厚さ1.2mmの鋼板を用いて、プレス成形によって、長さが503mm、高さが55mm、ハット幅が80mmでフランジ幅が23.2mmのハット型成形部材を6体作製した。
【0041】
次いで、上記形状の供試体のうち3体(供試体1−1、1−2及び1−3)には、両端部の各51.5mmを除く全長にわたり、高周波加熱による焼入れを施した。なお、断面方向の加熱・焼入れ領域、つまり焼入れ硬化領域2は、各供試体の上コーナー部3を中心に上面4側約10mm、側面5側約30mmとした。
【0042】
一方、残りの3体(供試体2−1、2−2及び2−3)に対しては、片端部51.5mmを非加熱とし、後続部分に50mmの加熱部と20mmの非加熱部を交互に繰り返すように高周波加熱処理して焼入れた。この処理を施した供試体2−1、2−2及び2−3は、両端部に各51.5mmの非硬化領域と供試体の長手方向に5箇所の非硬化領域がある、断続的な50mm幅の焼入れ硬化領域2を有するものである。なお、断面方向の焼入れ硬化領域2は供試体1−1、1−2及び1−3と同様とした。
【0043】
このようにして得た各供試体の両端各51.5mmを切り落とし、供試体下部の開口部を塞ぐように開口縁部のフランジ12に、供試体と同材質の板厚1.2mmの平板11を30mm間隔でスポット溶接し、その両端に供試体と同材質の板厚が5mmで200mm×200mmの端板をアーク溶接で全周溶接し、衝突試験に供した。
【0044】
衝突試験は、落錘式圧縮試験機を用い、210kgの錘を55km/hの速度で衝突させて圧潰量(圧潰変位量)が190mmとなるまで供試体を圧潰し、最大荷重と吸収エネルギーを測定した。
【0045】
試験結果を表1に示す。この表1におけるE150 はエネルギー吸収量であり、圧潰量が150mmとなるまでの軸圧縮荷重の積分値である。ここで、圧潰量150mmまでのエネルギー吸収量であるE150 を求めたのは、衝突後期となる圧潰量150mmを超える領域では、変形した部材の一部が端板に接触し始め、端板直下に設置したロードセルによって検出される荷重が急激に上昇し、部材そのものの正確なエネルギー吸収量を求めることができないためである。
【0046】
又、表1におけるFmax は最大荷重を意味し、衝突直後に発生する軸圧縮荷重の最大値である。なお、この値は小さい方が好ましい。それは、この値が大きいほど衝突初期の衝撃力が大きく、自動車の場合、燃料タンクや客室乗員に与えるダメージも大きくなるからである。
【0047】
【表1】
Figure 2004114912
【0048】
表1から、エネルギー吸収量E150 は、連続焼入れを施した供試体1−1、1−2及び1−3の方が断続焼入れを施した供試体2−1、2−2及び2−3に比べて高くなっている。しかし、供試体1−1、1−2及び1−3は圧潰時の変形モードは折れ曲がり変形であった。これに対し、本発明の規定を満たす供試体2−1、2−2及び2−3の場合には圧潰時の変形モードは安定した折りたたみ変形となっていた。
【0049】
図3に、一例として、供試体1−1と供試体2−1の「圧潰量(変位量)−軸圧縮荷重」曲線及び「圧潰量(変位量)−衝突吸収エネルギー」曲線を示す。連続焼入れを施した供試体1−1の軸圧縮荷重は初期座屈以降、荷重の第2ピーク、第3ピークが出現しているのに対し、断続焼入れを施した本発明例としての供試体2−1の場合には荷重が徐々に減衰し、衝撃力を安定して吸収していることが明らかである。
【0050】
(実施例2)
焼入れパターン、つまり、焼入れ硬化領域2のパターンがハット型成形部材1の軸圧潰特性に及ほす影響を調べるに当たり、これをすべて実験的に検証するのではなく、数値解析で代替することによって適切な焼入れパターンを机上で検討することができる。そこで、焼入れ及び軸圧潰の有限要素法を構築し、前記実施例lにおける実験条件での数値解析を行うことによって、その解析精度を検証した。
【0051】
すなわち、次に示す(イ)〜(ハ)の3段階から構成される有限要素法によって衝突性能を評価し、前記実施例lの実験結果と対比した。
【0052】
(イ)磁場解析により高周波加熱時の発熱状況を求める。
【0053】
(ロ)上記の結果を本発明者らが開発した焼入れ解析モデルヘの入熱条件として、高周波焼入れ時の残留応力、部材硬化の状況を解析する。
【0054】
(ハ)上記解析結果を初期条件として衝突解析を実施し、衝突性能を評価する。
【0055】
先ず、「磁場解析」では、実施例1の連続焼入れした供試体1−1、1−2及び1−3、並びに、断続焼入れした供試体2−1、2−2及び2−3の加熱状況を模擬するためのコイル形状や電流条件を与え、発生する渦電流分布からジュール熱を推定した。
【0056】
次に、「焼入れ解析」では、鋼の組織変化、いわゆる相変態を考慮して加熱後の急冷によるマルテンサイト硬化領域や残留応力分布を推定した。
【0057】
最後に、「衝突解析」では焼入れした成形部材の下部開口部に板厚1.2mmの平板11を追加し、成形部材のフランジ12と30mm間隔のスポット溶接部10で接合した。又、部材両端面には端板に相当する剛体面(固定端剛体面8と衝突端剛体面9)を設定した。
【0058】
数値解析に供したハット型成形部材の一例として、図4に、「対をなす焼入れ硬化領域」を部材上面の幅方向中心部を通りしかも上面に垂直な面に関して対称となる位置に配置して断続焼入れした場合の供試体を模式的に示す。
【0059】
このモデルに、「焼入れ解析」で求めた部材の残留応力や変態硬化の情報を導入し、一端の剛体面(固定端剛体面8)を固定し、他端の剛体面(衝突端剛体面9)に時速55km/hの衝撃荷重を与えた。
【0060】
上記の有限要素法によって解析した結果の一例として、供試体1−3及び2−1に関する解析結果を表2に示す。表2における「実験値」は実施例1における実験値を、「解析値」は有限要素法による解析値を示す。なお、エネルギー吸収量及び最大荷重は、実施例1と同様に圧潰量が150mmになるまでの軸圧縮荷重の積分値及び衝突直後に発生する軸圧縮荷重の最大値である。
【0061】
【表2】
Figure 2004114912
【0062】
表2から、エネルギー吸収量と最大荷重のいずれについても、「実験値」と「解析値」の対応は良好であり、有限要素法による数値解析によって衝突性能の評価が可能であることが確認できた。
【0063】
(実施例3)
実施例2に示した有限要素法を用いて、前記したSPFC440の厚さ1.4mmの鋼板を、長さが250mm、高さが50mm、ハット幅が50mmでフランジ幅が20mmのハット型成形部材に成形し、種々の条件で高周波加熱して焼入れした場合の圧潰特性を解析した。
【0064】
ハット型成形部材の長手方向の焼入れパターンは、▲1▼等間隔断続焼入れ処理、▲2▼非等間隔断続焼入れ処理及び▲3▼連続焼入れ処理、の3条件とし、いずれの場合においても、部材固定端側に15mm、衝突端側に20mmの非加熱領域、つまり非硬化領域を設けた。ここで、焼入れは部材上面4の幅方向中心部を通りしかも上面4に垂直な面に関して対称な領域に施すものとした。なお、▲4▼として、上記と同じ形状で焼入れ処理しない場合、についても圧潰特性を解析した。
【0065】
又、1グレード上位のハイテン材として、590MPa級の低降伏比型2相鋼であるJIS G 3135に記載されたSPFC590Yの厚さ1.4mmの鋼板を対象として、このまま焼入れ処理しない場合(つまり、上記▲4▼の場合)の圧潰特性も解析した。
【0066】
なお、上記▲1▼〜▲3▼の成形部材の長手方向の焼入れパターンの詳細は、次のとおりである。
【0067】
▲1▼部材長手方向に35mmの加熱・焼入れ領域、10mmの非加熱領域を繰り返す「等間隔断続焼入れパターン」。
【0068】
▲2▼部材長手方向に、衝突先端側から10mmの非加熱領域を挟んでそれぞれ25mm、30mm、35mm、40mm及び45mmの幅の加熱・焼入れ領域を有する「非等間隔断続焼入れパターン」。
【0069】
▲3▼部材長手方向全長にわたり焼入れ部を有する「連続焼入れパターン」。
【0070】
成形部材の高さ方向の加熱・焼入れ領域群、つまり焼入れ硬化領域群の深さは、上記▲1▼〜▲3▼の長手方向の焼入れパターンのそれぞれについて、(1) 部材上面から21mm(部材高さに対し41%。なお、部材高さとは図1におけるz軸方向の距離をいう)、(2) 部材上面から28mm(部材高さに対し56%)、(3) 部材上面から36mm(部材高さに対し72%)、の3条件とした。なお、図5に示すように、上面4側の焼入れ硬化領域は、各供試体とも側面5から11mmとした。この図5は上記 (1)の場合を示すものである。
【0071】
「焼入れ硬化領域2」が焼入れ処理を施していない部位である生地の硬さよりも高い硬さを有する領域を指すことは既に述べたとおりである。
【0072】
前記のようにして得た各部材について、実施例2と同様に有限要素法によって解析し、衝突性能を評価した。
【0073】
すなわち、上記▲1▼〜▲3▼の条件で焼入れ処理したSPFC440を素材とするハット型成形部材に関しては、「磁場解析」及び「焼入れ解析」を行い、次いで、焼入れした上記サイズの成形部材の下部開口部に供試体と同材質の板厚1.0mmの平板11を追加し、成形部材のフランジ12と30mm間隔のスポット溶接部10で接合した。このモデルに、「焼入れ解析」で求めた部材の残留応力や変態硬化の情報を導入し、一端の剛体面(固定端剛体面8)を固定し、他端の剛体面(衝突端剛体面9)に時速55km/hで衝撃荷重を与えた。
【0074】
上記の有限要素法によって解析した結果を表3に示す。表3におけるエネルギー吸収量及び最大荷重は、実施例1及び2と同様に、圧潰量が150mmになるまでの軸圧縮荷重の積分値及び衝突直後に発生する軸圧縮荷重の最大値である。
【0075】
【表3】
Figure 2004114912
【0076】
表3から、次の[1]〜[4]の事項が明らかである。
【0077】
[1]. SPFC440を素材とする条件▲4▼の焼入れしない部材、つまり供試体Cのエネルギー吸収量が5.67kJであるのに対し、部材長手方向に前記条件▲1▼及び▲2▼の「断続焼入れパターン」で処理した高さ方向に前記(3) の部材上面から36mmの焼入れ硬化領域を有する部材、つまり供試体A−13及びA−23のエネルギー吸収量はそれぞれ6.65kJと6.62kJで、供試体Cのエネルギー吸収量に比ベて15%を超えて上昇している。
【0078】
[2]. 部材長手方向に前記条件▲1▼及び▲2▼の「断続焼入れパターン」で処理したSPFC440を素材とする部材、つまり供試体A−11、A−12、A−13、A−21、A−22及びA−23のエネルギー吸収量は、1グレード上位のハイテン材であるSPFC590Yを素材とする条件▲4▼の焼入れしない部材、つまり供試体Dのエネルギー吸収量と同等である。
【0079】
[3]. 「断続焼入れパターン」で処理した部材のエネルギー吸収量は、部材の焼入れ硬化領域の深さが大きくなるほど増加する傾向にある。
【0080】
[4]. 部材長手方向に前記条件▲3▼の「連続焼入れパターン」で処理したSPFC440を素材とする部材、つまり供試体B−1、B−2及びB−3のエネルギー吸収量は、前記条件▲1▼及び▲2▼の「断続焼入れパターン」で処理した供試体A−11、A−12、A−13、A−21、A−22及びA−23のエネルギー吸収量より高いものの、圧潰時の変形モードはすべて折れ曲がり変形で、不安定なものである。これに対して、「断続焼入れパターン」で処理した場合の圧潰時の変形モードはいずれも安定した折りたたみ変形である。
【0081】
なお、圧潰時の変形モードとして折りたたみ変形が得られる「断続焼入れパターン」で処理した供試体の衝突初期における座屈は、条件▲1▼の「等間隔断続焼入れパターン」、条件▲2▼の「非等間隔断続焼入れパターン」に関わらず、全て部材中央部から始まった。しかし、衝突の中期及び後期では、「等間隔断続焼入れパターン」で処理した供試体A−11、A−12及びA−13の場合、固定端側に座屈が進むのに対し、「非等間隔断続焼入れパターン」で処理した供試体A−21、A−22及びA−23の場合には衝突先端側から安定座屈した。
【0082】
上述の実施例3では、本発明に係る成形部材の鋼種として、SPFC440を採用したが、これに限定することなく鋼種が変化しても同様な作用が得られることを確認した。
【0083】
【発明の効果】
本発明の成形部材は、軸圧縮エネルギーを安定して吸収することができ耐軸圧潰特性に優れるので、自動車用部材、なかでもフロントサイドメンバー、リアサイドメンバー及びこれらのイクステンション部材として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナー部並びにコーナー部を挟んだ上面及び側面の各一部を長手方向に断続的に焼入れしたハット型成形部材及びそれに軸圧縮衝撃荷重を加えた場合の部材変形状況を示す図で、(a)は軸圧縮衝撃荷重を加える前(つまり変形前)の部材斜視図、(b)及び(c)はそれぞれ軸圧縮衝撃荷重を加えた後(つまり変形後)の部材の平面図及び側面図である。
【図2】コーナー部並びにコーナー部を挟んだ上面及び側面の各一部を長手方向に連続的に焼入れしたハット型成形部材及びそれに軸圧縮衝撃荷重を加えた場合の部材変形状況を示す図で、(a)は軸圧縮衝撃荷重を加える前(つまり変形前)の部材斜視図、(b)及び(c)はそれぞれ軸圧縮衝撃荷重を加えた後(つまり変形後)の部材の平面図及び側面図である。
【図3】実施例1で用いた供試体1−1と供試体2−1の衝突試験における軸圧潰特性を示す図である。
【図4】実施例2の数値解析で用いた断続焼入れした供試体を模式的に示す図で、「対をなす焼入れ硬化領域」を部材上面の幅方向中心部を通りしかも上面に垂直な面に関して対称となる位置に配置した場合の図である。
【図5】実施例3における側面硬化領域の深さ及び上面側の硬化領域を説明する図で,硬化領域の深さが21mmの場合の図である。
【符号の説明】
1:ハット型成形部材、
2:焼入れ硬化領域、
3:コーナー部、
4:上面
5:側面、
6:固定端、
7:衝突端、
8:固定端剛体面、
9:衝突端剛体面、
10:スポット溶接部、
11:平板、
12:フランジ、
A1、A2:対をなす焼入れ硬化領域、
B1、B2:対をなす焼入れ硬化領域、
C1、C2:対をなす焼入れ硬化領域。

Claims (2)

  1. ハット型成形部材であって、部材上面の幅方向中心部を通りしかも上面に垂直な面に関して対をなす部材コーナー部並びにコーナー部を挟んだ上面及び側面の各一部からなる焼入れ硬化領域の複数組を、部材長手方向に断続的に有することを特徴とする耐軸圧潰特性に優れた成形部材。
  2. 断続的に存在する複数組の対をなす焼入れ硬化領域の部材長手方向の幅が、衝撃荷重が作用する衝突端側から他端側に向けて順次長くなっていることを特徴とする請求項1に記載の耐軸圧潰特性に優れた成形部材。
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