JP2004114707A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサハウジングへのトルクセンサの組み付けを容易に行わせ、組み付け後の変位による検出精度の低下を防止する。
【解決手段】センサハウジングHと、これの両側に連結されたコラムハウジングH0 及び伝動ハウジングH1 との内部にコラム軸1を支承し、コラム軸1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ2をセンサハウジングHの内部に構成する。センサハウジングHの外側に一体形成され、回路基板3を収容する基板室30と、トルクセンサ2と回路基板3とを接続する配線コネクタ25を挿通させるコネクタ孔31とを、コラムハウジングH0 との連結側端面に設けた開口に連通し、これらの開口を利用して、トルクセンサ2と回路基板3とを予め接続した状態でセンサハウジングH内に組み付け得るようにする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵に応じて回転するコラム軸の中途に操舵補助用のモータの回転力を伝えて操舵補助する構成とした電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
操舵のための操舵手段(例えば、ステアリングホイール)の操作に応じて操舵補助用の電動モータ(以下単にモータという)を駆動し、該モータの回転力を舵取機構に伝えて、該舵取機構の動作によりなされる操舵を補助する電動パワーステアリング装置においては、操舵補助用のモータの駆動制御に用いるべく、ステアリングホイールに加えられる操舵トルクを検出する必要があり、この検出は、ステアリングホイールと舵取機構とを連絡するコラム軸の中途に構成されたトルクセンサにより行われている。
【0003】
また、電動パワーステアリング装置の一形式として、操舵補助用のモータの回転を前記コラム軸の中途に伝達し、該コラム軸の回転を補助する構成としたコラムアシスト形の電動パワーステアリング装置があり、この種の電動パワーステアリング装置においては、前記モータからコラム軸への伝動のためのウォームギヤ減速装置等の伝動装置が、前記トルクセンサの一側に並べて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図5は、前述の如くコラム軸の中途にトルクセンサ及び伝動装置を並設してなる従来の電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す縦断面図である。コラム軸1は、図示の如く、筒形をなすセンサハウジングH2 と、該センサハウジングH2 の両側に連結された伝動ハウジングH1 及びコラムハウジングH3 との内部に回転自在に支承されている。伝動ハウジングH1 の外部に突出するコラム軸1の下端部は、図示しない舵取機構に連結され、コラムハウジングH3 の外部に突出するコラム軸1の上端部には、図示しないステアリングホイールが嵌着されており、操舵のためのステアリングホイールの回転操作がコラム軸1を介して舵取機構に伝えられる構成となっている。
【0005】
コラム軸1は、センサハウジングH2 の内部において、トーションバー10を介して同軸上に連結された上部軸11と下部軸12とに分割されており、これらの連結部には、前記ステアリングホイールの操作に応じてコラム軸1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ2が構成されている。このトルクセンサ2は、上部軸11及び下部軸12の連結部位近傍に夫々外嵌固定された検知リング21,22と、これらの対向部を囲繞するようにセンサハウジングH2 に内嵌保持された検知コイル20とを備え、操舵トルクの作用によりトーションバー10の捩れを伴って生じる検知リング21,22の周方向の相対変位を検知コイル20のインピーダンス変化として取り出す公知の構成を有している(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
検知コイル20は、センサハウジングH2 の周面の外側に設けた基板室30の内部に固定された回路基板3に接続されており、検知コイル20への給電及び出力の取り出しは、前記回路基板3を介して行われる。
【0007】
伝動ハウジングH1 の内部には、下部軸12の中途に外嵌固定されたウォームホイール40と、該ウォームホイール40外周の歯部に接線方向から噛合するウォーム41とを備えるウォームギヤ伝動装置4が構成されている。操舵補助用のモータMは、伝動ハウジングH1 の外側に取付けられ、前記ウォーム41の一端に同軸的に連結されており、前記モータMの回転が、ウォーム41を介してウォームホイール40が嵌着されたコラム軸1に減速伝動されるようになしてある。
【0008】
以上の如く構成された電動パワーステアリング装置において、操舵補助用のモータMは、トルクセンサ2による操舵トルクの検出結果に基づいて駆動され、該モータMの回転力がウォーム41及びウォームホイール40による減速を経てコラム軸1に伝達され、該コラム軸1の回転が、舵取機構に伝達されて舵取りが補助される。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−248564号公報
【特許文献2】
特公平7−21433号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図6は、図5に示す従来の電動パワーステアリング装置の組立て手順の説明図である。本図に示す如く、センサハウジングH2 の内部には円形断面を有するセンサ保持孔23が形成され、該センサ保持孔23は、センサハウジングH2 の外側に設けられた前記基板室30に、周壁を貫通するコネクタ孔31を介して連通させてある。
【0011】
このようなセンサハウジングH2 は、図中に2点鎖線により示す如く、前記センサ保持孔23に軸長方向一側の開口を経て検知コイル20を内嵌し、同じく図中に2点鎖線により示す如く、前記基板室30に径方向外向きの開口を経て回路基板3を取付け、これら両者を、前記コネクタ孔31に挿通させた接続用の配線コネクタ25を介して接続して、図6中に実線により示す組み付け状態とされ、次いで、このようなセンサハウジングH2 の一側に、下部軸12及びウォームギヤ伝動装置4が組み付けられた伝動ハウジングH1 を連結し、同じく他側に、上部軸11及びコラムハウジングH3 を連結して、図5に示す電動パワーステアリング装置の組立てが完了する。
【0012】
ところが、以上の組立て手順において、センサハウジングH2 への検知コイル20の取付けが軸長方向の一側からなされる一方、回路基板3の取付けが径方向からなされるために、これらの取付けが別工程となる上、この取付け作業後又は作業中に、前記コネクタ孔31に挿通させた配線コネクタ25と回路基板3との接続作業が必要となるため、組立てに多くの手間を要するという問題があった。
【0013】
また検知コイル20の取付けは、図6に示す如く、センサ保持孔23の内奥側の段部に一側を突き当てると共に、センサ保持孔23の内周に係合された止め輪26に板ばね27を介して他側を当接させて、これらの間での挾持により軸長方向に位置決めしてなされている。
【0014】
前記板ばね27は、検知コイル20の寸法誤差を弾性変形により吸収し、確実な位置決めを行わせるために介装されているが、図5に示す如く、図示しない車両への取付け状態において下位置となる伝動ハウジングH1 の側に位置するため、走行中の振動等の外力の作用により前記検知コイル20が、これの自重による板ばね27の撓みを伴って変位し、検知リング21,22に対する相対位置が変化して、トルクセンサ2によるトルクの検出精度が低下する虞れがあった。
【0015】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、センサハウジングへのトルクセンサの組み付けを容易に行わせることができ、また組み付け後の変位の発生を防止して、トルク検出精度の低下を引き起こすことのない電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、筒形をなすセンサハウジングと、該センサハウジングの両側に連結された伝動ハウジング及びコラムハウジングとの内部に操舵に応じて回転するコラム軸を支承し、操舵補助用のモータの回転を前記コラム軸に伝える伝動装置を前記伝動ハウジングの内部に、前記コラム軸に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサを前記センサハウジングの内部に夫々構成し、該センサハウジングの外周の一部に、前記トルクセンサに接続される回路基板を収容する基板室を、接続用の配線コネクタを挿通させるコネクタ孔を介して連設してある電動パワーステアリング装置において、前記基板室及びコネクタ孔は、前記センサハウジングの前記コラムハウジングとの連結側端面に設けた開口に連通させ、該開口を蓋板により閉塞して形成してあることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、センサハウジングの外側に設けた基板室と配線コネクタを挿通させるコネクタ孔とが、センサハウジングのコラムハウジングとの連結側端面に開口させてあり、センサハウジングへのトルクセンサの構成部品の組み付け前に、基板室に収容される回路基板と配線コネクタを介して予め接続しておき、センサハウジングにトルクセンサを押し込むとき、回路基板を基板室に、また配線コネクタをコネクタ孔に、同側の夫々の開口を経て挿入し、トルクセンサ及び回路基板の組み付けを一工程にて完了する。組み付けを終えた基板室及びコネクタ孔は、蓋板により閉塞して外部に対して隔絶する。
【0018】
また第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、第1発明におけるセンサハウジングが、前記トルクセンサの構成部品を内嵌保持し、該構成部品を、前記伝動ハウジングとの連結側から当接する段部と、前記コラムハウジングとの連結側から弾接する弾性体との間にて挾持するセンサ保持孔を備えることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、センサ保持孔に内嵌保持させる検知コイル等の構成部品を、車両への取付け時に下位置となる伝動ハウジングの側では、センサ保持孔に設けた段部に直接的に当接させて、振動等の外力の作用による変位を抑えて検出精度の低下を防止する。また上位置となるコラムハウジングの側では、弾性体を弾接させて、構成部品の寸法誤差を吸収して正しく位置決めする。
【0020】
また第3発明に係る電動パワーステアリング装置は、第1又は第2発明における蓋板が、前記コラムハウジングの前記センサハウジングとの連結用フランジの一部に一体形成してあることを特徴とする。
【0021】
この発明においては、センサハウジングへのコラムハウジングの連結により、該コラムハウジングの連結フランジに一体形成された蓋板により、センサハウジングの端面に設けた基板室及びコネクタ孔の開口を確実に閉塞する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す縦断面図である。
【0023】
本発明に係る電動パワーステアリング装置は、筒形をなすセンサハウジングHと、該センサハウジングHの両側に連結された伝動ハウジングH1 及びコラムハウジングH0 と、これらの内部に回転自在に支持されたコラム軸1とを備えている。センサハウジングHの内部のコラム軸1の中途には、該コラム軸1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ2が構成され、また伝動ハウジングH1 の内部のコラム軸1の中途には、該コラム軸1に操舵補助用のモータMの回転を減速伝動するウォームギヤ伝動装置4が構成されている。
【0024】
伝動ハウジングH1 の外部に突出するコラム軸1の下端部は、図示しない舵取機構に連結され、コラムハウジングH0 の外部に突出するコラム軸1の上端部には、操舵手段としての図示しないステアリングホイールが嵌着されている。このようなコラム軸1は、操舵のためのステアリングホイールの回転操作に応じて軸回りに回転し、この回転が舵取機構に伝えられる。
【0025】
伝動ハウジングH1 は、内部に構成されたウォームギヤ伝動装置4、及び外部への操舵補助用のモータMの取付け態様を含めて、図5に示す従来の電動パワーステアリング装置のそれらと同一の構成を有しており、図5と同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。一方、センサハウジングH及びコラムハウジングH0 は、以下に示す如く従来の電動パワーステアリング装置におけるそれらと異なる構成を有しており、図5と異なる参照符号を付してある。
【0026】
センサハウジングHの内部におけるコラム軸1は、細径のトーションバー10を介して同軸上に連結された上部軸11と下部軸12とに分割されている。下部軸12は、センサハウジングHの下部及び伝動ハウジングH1 の下部に夫々内嵌固定された軸受13,14により両持ち支持され、センサハウジングHの内部に延長されている。上部軸11は、センサハウジングH及びコラムハウジングH0 の連結部に内嵌固定された軸受15により中途部を支持され、センサハウジングHの内部に延長されており、この延長端を、下部軸12の上端部に形成された支持孔にブッシュを介して支持させて、両軸11,12の回転が、良好な同心性を保って生じるようになしてある。
【0027】
以上の構成により上部軸11と下部軸12とは、舵取りのためのステアリングホイールの操作によりコラム軸1に加えられる回転トルク(操舵トルク)の作用により一体に回転することができ、このとき両軸11,12を連結するトーションバー10が前記操舵トルクの作用により捩れ、上部軸11と下部軸12との間には、トーションバー10の捩れに応じた相対角変位が発生する。この相対角変位の方向及び大きさは、前記操舵トルクの方向及び大きさに対応するから、両軸11,12の相対角変位を媒介として操舵トルクを検出することができる。
【0028】
上部軸11及び下部軸12の連結部近傍には、円筒形をなす検知リング21,22が夫々外嵌固定されており、略一定のエアギャップを隔てて対向するこれらの検知リング21,22の対向端面には、周方向に夫々の半部が対向するように各複数の歯部が並設されている。このような検知リング21,22の外側には、センサハウジングHの軸心部を貫通するセンサ保持孔23(図2参照)に内嵌保持された検知コイル20が、両者の対向部を囲繞するように配してあり、このような検知リング21,22と検知コイル20とによりトルクセンサ2が構成されている。
【0029】
このトルクセンサ2は、特許文献2として提示した特公平7−21433号公報に開示されているように、検知コイル20へのコイル電流の通電により検知リング21,22の対向端面に形成された前記歯部を通る磁気回路を形成し、操舵トルクの作用による上部軸11及び下部軸12の相対角変位を、これらと一体回転する検知リング21,22の歯部の対向関係の変化に応じて生じる前記磁気回路の磁気抵抗の増減を利用して検出するものであり、前記検知コイル20のインピーダンス変化を出力として取り出す構成となっている。
【0030】
センサハウジングHの外側には、検知コイル20の保持位置に整合するように基板室30が一体形成されており、該基板室30の内部には、検知コイル20への給電及び出力取り出し用の回路基板3が、後述の如く固定されている。検知コイル20は、周方向の一か所に突設された接続用の配線コネクタ25を備えており、該検知コイル20と前記回路基板3は、センサハウジングHの周壁に後述の如く形成されたコネクタ孔31に嵌合保持された前記配線コネクタ25を介して接続され、検知コイル20へのコイル電流の給電と、検知コイル20のインピーダンスの取り出しとは、前記回路基板3を介して行わせるようにしてある。
【0031】
以上の如く構成されたトルクセンサ2による操舵トルクの検出結果は、伝動ハウジングH1 の外側に取り付けた操舵補助用のモータMの駆動制御に用いられ、該モータMの回転が、伝動ハウジングH1 内部のウォームギヤ伝動装置4による減速を経てコラム軸1(下部軸12)に伝達され、該コラム軸1の回転が、舵取機構に伝達されて舵取りが補助される。
【0032】
本発明に係る電動パワーステアリング装置の特徴は、センサハウジングHへのトルクセンサ2及び回路基板3の組み付け態様にあり、この組み付けを実現するためのセンサハウジングH及びコラムハウジングH0 の構成にある。
【0033】
図2は、コラムハウジングH0 との連結側から見たセンサハウジングHの外観を略示する斜視図である。本図に示す如くセンサハウジングHは、検知コイル20を保持する大径のセンサ保持孔23が軸心部に貫通形成された円筒形状を有しており、軸長方向の一端部には、コラムハウジングH0 との連結のための連結フランジ50が設けられている。連結フランジ50には、周方向に等配をなす3か所に固定座が突設されており、これらの夫々にコラムハウジングH0 との連結のためのねじ孔51,51…が形成されている。
【0034】
またセンサハウジングHの外周面の一か所には、回路基板3の取付けのための矩形箱形をなす基板室30が設けられ、この基板室30の略中央部には、周壁を貫通して内側のセンサ保持孔23に連なるコネクタ孔31が形成されている。基板室30は、全幅に亘ってコラムハウジングH0 との連結側に延長され、同側の連結フランジ50のフランジ面に開設された矩形の開口 30aに連通させてある。またコネクタ孔31は、コラムハウジングH0 との連結側に延長された長孔としてあり、同側の連結フランジ50のフランジ面に開設された溝形の開口 31aに連通させてある。
【0035】
このようなセンサハウジングHに連結されるコラムハウジングH0 は、図1に示す如く、薄肉の管材の端部にセンサハウジングHとの連結のための連結フランジ52を周設して構成されている。図2には、コラムハウジングH0 の連結側端部が2点鎖線により示されている。本図に示す如くコラムハウジングH0 の端部に周設された連結フランジ52は、センサハウジングHに設けられた連結フランジ50に対応する略3角形状を有する薄板であり、各角部にボルト孔53,53…が貫通形成されている。また連結フランジ52には、3角形の一辺に沿って外向きに張り出す矩形平板状の蓋板54が一体形成されている。
【0036】
以上の構成によりセンサハウジングHとコラムハウジングH0 とは、夫々の連結フランジ50,52を整合させ、連結フランジ52のボルト孔53,53…に夫々挿通された固定ボルト55(図1参照)を連結フランジ50のねじ孔51,51…に締め付けて連結されている。この連結に際し連結フランジ52に設けられた蓋板54は、連結フランジ50のフランジ面に設けた前記開口 30a,31aの形成位置に整合させ、これらの開口 30a,31aを閉塞する作用をなす。
【0037】
またコラムハウジングH0 の他端部には、伝動ハウジングH1 との連結のための連結フランジ56が周設されている。この連結フランジ56には、周方向に等配をなす4か所(3か所のみ図示)に突設された固定座の夫々にボルト孔57,57…が形成されており、伝動ハウジングH1 との連結は、これの端面に周設された連結フランジ58(図1参照)と連結フランジ56とを整合させ、各ボルト孔57,57…に挿通された図示しない連結ボルトの夫々を連結フランジ58に設けたねじ孔に締め付けて実現されている。
【0038】
図3及び図4は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の組立て手順の説明図である。この組立てにおいては、まず図3(a)に示す如く、下部軸12及びウォームギヤ伝動装置4が組み付けられた伝動ハウジングH1 の一側にセンサハウジングHを位置決めし、図3(b)に示す如く両者を一体に連結する。この連結は、前述の如く、伝動ハウジングH1 の連結フランジ58にセンサハウジングHの連結フランジ56を締め付けてなされる。
【0039】
このように伝動ハウジングH1 に連結されたセンサハウジングHの他側端部には、前述の如くセンサ保持孔23が開口し、このセンサ保持孔23の周囲を縁取る連結フランジ50が設けてあり、この連結フランジ50のフランジ面には、基板室30に連なる開口 30a及びコネクタ孔31に連なる開口 31aが形成されている。
【0040】
次いで、このようなセンサハウジングHに対してトルクセンサ2の検知コイル20及び回路基板3の組み付けがなされる。この組み付けは、図3(b)中に2点鎖線により示す如く、検知コイル20と回路基板3とを配線コネクタ25を介して予め一体に接続しておき、検知コイル20をセンサ保持孔23に内嵌させると共に、回路基板3を前記開口 30aを通して基板室30内に挿入し、また配線コネクタ25を前記開口 31aを通してコネクタ孔31に嵌め込み、これらを、センサ保持孔23の内奥側に設けた段部28に検知コイル20の端面が当接するまで押し込んで、図4(a)に示す如くに完了する。
【0041】
次に、このようなセンサハウジングHの他側から上部軸11を挿入し、センサハウジングH内に突出する下部軸12の端部とトーションバー10を介して連結し、最後に、センサハウジングHの他側にコラムハウジングH0 を連結し、図4(b)に示す如く組立てを終える。コラムハウジングH0 の連結は、これの端部に設けた連結フランジ52をセンサハウジングHの連結フランジ50に固定ボルト55を締め付けてなされ、前述の如くこのとき、連結フランジ50のフランジ面に開設された開口 30a,31aが連結フランジ52に一体形成された蓋板54により一括して塞がれ、基板室30及びコネクタ孔31が外部に対して隔絶される。
【0042】
図2においては、基板室30の天面に略全面に亘る開口 30bが設けられている。この開口 30bは、電源、制御部等の外部機器と回路基板3との結線に使用されるものであり、基板室30の側面又は底面に設けてもよく、図1においては、天面が閉じられた形態にて示してある。
【0043】
またセンサ保持孔23に内嵌保持させた検知コイル20の端面には、図4(a)に示す如く、弾性体としての板ばね27を配置し、コラムハウジングH0 の連結前にセンサハウジングHの端部に内嵌される軸受15に弾接させる。この板ばね27は、検知コイル20を前記段部28に押し付け、検知コイル20の寸法誤差を弾性変形により吸収して確実な位置決めを行わせるために介装されており、他のばね、ゴム環等の弾性体を代用してもよい。
【0044】
以上の如く本発明に係る電動パワーステアリング装置においては、センサハウジングH及びコラムハウジングH0 、並びにこれらの内蔵部品の組み付けが、伝動ハウジングH1 の一側から軸長方向と同向きに順次行わせることができ、組立て工程を簡素化することができる。特に、トルクセンサ2の構成部品である検知コイル20の組み付けが、伝動ハウジングH1 に連結されたセンサハウジングHの内部に、予め接続された回路基板3と共にコラムハウジングH0 との連結側から押し込むという一工程にて行わせることができ、組み付け後の回路基板3との接続も不要となって、組み付け工数を大幅に削減することができる。また回路基板3は、図1に示す如く、検知コイル20に突設された配線コネクタ25により支持されるから、基板室30内での固定作業も不要とすることができ、一層の工数削減を図ることができる。
【0045】
また組み付けられた検知コイル20は、図示しない車両への取付け状態において下位置となる伝動ハウジングH1 の側を段部28に当接させ、同じく上位置となるコラムハウジングH0 の側を板ばね27に当接させて、該板ばね27による下向きの付勢下にて位置決めされている。従って、検知コイル20の自重が板ばね27に加わらず、走行中の振動等の外力の作用による検知コイル20の変位を抑えることができ、検知リング21,22に対する相対位置の変化に起因するトルクセンサ2の検出精度の低下を防止でき、高精度の検出トルクが可能となる。
【0046】
更に、基板室30及びコネクタ孔31の開口 30a,31aを、コラムハウジングH0 の連結フランジ52に一体形成された蓋板54により塞ぐ構成としたから、トルクセンサ2の検知コイル20及び回路基板3の組み付けを終えたセンサハウジングHにコラムハウジングH0 を連結するという本来必要な手順により基板室30及びコネクタ孔31を閉じ、余分な工数を必要とせずに組立てを終えることができる。なお蓋板54を別体に構成することも可能であり、例えば、前記開口 30a,31aを外部機器との接続口として利用し、接続用のコネクタを蓋板54として兼用することも可能である。
【0047】
なおトルクセンサ2の構成は、前記特公平7−21433号公報等に開示された図示の構成に限らず、公知の各種の構成を採用することができ、他の構成のトルクセンサを用いた場合であっても、電源との接続及び出力の取り出しのために必要な回路基板を収容する基板室、及び回路基板との接続用の配線コネクタを挿通させるコネクタ孔の前述した構成により、トルクセンサの構成部品を回路基板と予め接続した状態で組み付けることが可能となり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る電動パワーステアリング装置においては、回路基板を収容する基板室、及び回路基板への接続用の配線コネクタを挿通させるコネクタ孔が、センサハウジングのコラムハウジングとの連結側端面に開口に連通させてあるから、トルクセンサの構成部品のセンサハウジングへの組み付けを、前記構成部品と回路基板とを配線コネクタを介して予め接続しておき、基板室内に回路基板を、コネクタ孔に配線コネクタを夫々の開口を経て挿入させる一工程により容易に行わせることが可能となる。
【0049】
また前記構成部品を、車両への取付け時に下位置となる伝動ハウジングの側に設けた段部に当接させて位置決めしたから、外力の作用による変位を抑えて検出精度の低下を防止することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の縦断面図である。
【図2】センサハウジングの外観斜視図である。
【図3】本発明に係る電動パワーステアリング装置の組立て手順の説明図である。
【図4】本発明に係る電動パワーステアリング装置の組立て手順の説明図である。
【図5】従来の電動パワーステアリング装置の要部の縦断面図である。
【図6】従来の電動パワーステアリング装置の組立て手順の説明図である。
【符号の説明】
1  コラム軸
2  トルクセンサ
3  回路基板
23  センサ保持孔
25  配線コネクタ
27  板ばね(弾性体)
28  段部
30  基板室
30a  開口
31  コネクタ孔
31a  開口
50  連結フランジ
52  連結フランジ
54  蓋板
H  センサハウジング
0  コラムハウジング
1  伝動ハウジング

Claims (3)

  1. 筒形をなすセンサハウジングと、該センサハウジングの両側に連結された伝動ハウジング及びコラムハウジングとの内部に操舵に応じて回転するコラム軸を支承し、操舵補助用のモータの回転を前記コラム軸に伝える伝動装置を前記伝動ハウジングの内部に、前記コラム軸に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサを前記センサハウジングの内部に夫々構成し、該センサハウジングの外周の一部に、前記トルクセンサに接続される回路基板を収容する基板室を、接続用の配線コネクタを挿通させるコネクタ孔を介して連設してある電動パワーステアリング装置において、
    前記基板室及びコネクタ孔は、前記センサハウジングの前記コラムハウジングとの連結側端面に設けた開口に連通させ、該開口を蓋板により閉塞して形成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記センサハウジングは、前記トルクセンサの構成部品を内嵌保持し、該構成部品を、前記伝動ハウジングとの連結側から当接する段部と、前記コラムハウジングとの連結側から弾接する弾性体との間にて挾持するセンサ保持孔を備える請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記蓋板は、前記コラムハウジングの前記センサハウジングとの連結用フランジの一部に一体形成してある請求項1又は請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
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