JP2004114636A - サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱記録媒体に濃度むらの少ない鮮明なカラー画像を形成することが可能な高性能のサーマルヘッド並びにサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】単一の基板1上に、互いに異なる色を発色させる発熱素子列2y、2m、2cを複数個取着して成るサーマルヘッドにおいて、前記複数個の発熱素子列2y、2m、2cは、その最大抵抗値と最小抵抗値との差が、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオプリンタ等の印画デバイスとして組み込まれるカラー画像形成用のサーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビデオプリンタ等の印画デバイスとしてカラー画像形成用のサーマルヘッドが用いられている。
【0003】
かかる従来のカラー画像形成用のサーマルヘッドとしては、例えば図5に示す如く、アルミナセラミックス等の電気絶縁材料からなる単一の基板21の上面に、直線状に配列された多数の発熱素子22からなる発熱素子列22y、22m、22cを3個取着した構造のものが知られており、例えば、感熱記録媒体を用いてカラー印画を行う場合、感熱記録媒体としては、各発熱素子列22y、22m、22cと1対1に対応した3個のカラー発色層(イエロー、マゼンタ、シアン)を順次積層したものが用いられ、かかる感熱記録媒体をプラテンローラ等を用いて前記発熱素子列22y、22m、22c上に搬送しながら、該各発熱素子列22y、22m、22cの発熱素子12をカラー画像データに基づいて個々に選択的に発熱させるとともに、該発熱した熱をカラー発色層に伝達させつつ該カラー発色層に紫外線を照射し、各カラー発色層をイエロー、マゼンタ、シアンの順に発色させることにより、感熱記録媒体に所定の画像が記録される(特許文献1参照)。
【0004】
尚、前記3個の発熱素子列22y、22m、22cは、発色させる色が個々に異なっており、例えば、イエロー発色用の発熱素子列22y、マゼンタ発色用の発熱素子列22m、シアン発色用の発熱素子列22cという具合に個々のサーマルヘッドで発色させる色が定まっているのが一般的である。
【0005】
また、各発熱素子列22y、22m、22cの発熱素子22は、その電気抵抗値が製造条件のバラツキ等に起因して個々に異なっており、かかる電気抵抗値のバラツキは感熱記録媒体等に形成される画像の濃度むらの原因となることから、個々の発熱素子22にパルストリミングを施し、全ての発熱素子列22y、22m、22cで抵抗値のバラツキ度合いが同程度に小さくなるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−179949号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、色の有する性質として、可視波長域というものがある。この可視波長域とは太陽光の中で人間の視感覚で認識できる波長領域のことであり、色によって可視波長域が個々に異なっている(シアンの可視波長域:400nm〜490nm、マゼンタの可視波長域:600nm〜780nm、イエローの可視波長域:560nm〜580nm)。そして、可視波長域の幅が広いものほど、色の濃淡が目立ち易い傾向にある。
【0008】
しかしながら、上述したサーマルヘッドを構成する各発熱素子列22y、22m、22cの発熱素子22は全ての発熱素子列22y、22m、22cで抵抗値のバラツキ度合いが同程度に小さくなるようにトリミングされており、トリミングによる濃度むらの程度にほとんど差がないことから、可視波長域幅の違いに起因した濃淡の目立ちがそのまま画像の濃度むらに反映される傾向にあり、それ故、可視波長域幅の狭いイエロー発色用の発熱素子列22yで記録された画像よりも可視波長域幅の広いマゼンタ発色用の発熱素子列22mで記録された画像の方が濃度むらが目立ちやすく、カラー画像が不鮮明となる欠点を有していた。
【0009】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、濃度むらの少ない鮮明なカラー画像を形成することが可能な高性能のサーマルヘッド並びにサーマルプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のサーマルヘッドは、単一の基板上に、互いに異なる色を発色させる多数の発熱素子から成る発熱素子列を複数個取着したサーマルヘッドにおいて、前記各発熱素子列は、その最大抵抗値と最小抵抗値との差が、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定されていることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明のサーマルヘッドは、前記各発熱素子列が発色させる色は、少なくともシアン、マゼンタ、イエローを含むことを特徴とするものである。
【0012】
更に本発明のサーマルヘッドは、前記発熱素子がパルストリミング法にて抵抗値調整されていることを特徴とするものである。
【0013】
そして本発明のサーマルプリンタは、上述のサーマルヘッドと、該サーマルヘッド上に感熱記録媒体を搬送する搬送手段とからなることを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、単一の基板上に、互いに異なる色を発色する複数個の発熱素子列を取着するとともに、これら発熱素子列の最大抵抗値と最小抵抗値との差を、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定したことから、発熱素子列を構成する発熱素子の抵抗値バラツキ度合いは、濃淡の目立ちにくい色を記録する発熱素子列よりも濃淡の目立ち易い色を記録する発熱素子列で小さくなる。従って、特定の色で記録された画像の濃度むらが特に目立つという不具合が有効に防止され、鮮明なカラー画像を記録することができる高性能のサーマルヘッド並びにサーマルプリンタが実現される。
【0015】
また本発明によれば、各発熱素子列に設けられる発熱素子の抵抗値調整をパルストリミング法にて行うことにより、発熱素子の抵抗値を精度良く、且つ簡単に調整することができ、これによってサーマルヘッドやサーマルプリンタの生産性を高く維持することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるサーマルヘッドの断面図、図2は図1のサーマルヘッドの平面図であり、1は基板、2y、2m、2cは複数個(本実施形態においては3個)の発熱素子列である。
【0017】
前記基板1はアルミナセラミックス等の電気絶縁性材料や単結晶シリコン等の単結晶材料などからなり、その上面には複数個の発熱素子列2y、2m、2cやアルミニウムからなる多数のサーマルヘッド回路パターン3等が設けられ、これらを支持する支持母材として機能する。
【0018】
このような基板1は、例えば、アルミナセラミックスからなる場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶媒、溶剤を添加・混合して泥漿状となすとともに、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用することによってセラミックグリーンシートを得、しかる後、該セラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜き加工した上、高温で焼成することにより製作される。
【0019】
また、前記複数個の発熱素子列2y、2m、2cは、イエロー発色用の発熱素子列2yと、マゼンタ発色用の発熱素子列2mと、シアン発色用の発熱素子列2cとで構成されており、これらの各発熱素子列2y、2m、2cは例えば、間に0.6mm〜25mmの間隔を空けて略平行に併設される。
【0020】
前記複数個の発熱素子列2y、2m、2cは、その各々が蓄熱層としての部分グレーズ1y、1m、1c上に配置されており、多数の発熱素子2を直線状に配列して構成される。
【0021】
このような発熱素子列2y、2m、2cの各発熱素子2は、例えばTaSiO,TaSiNO,TiSiO,TiSiCO,NbSiO等の抵抗材料により形成された抵抗薄膜からなり、それ自体が電気抵抗材料からなっているため、各発熱素子2にサーマルヘッド回路パターン3等を介して外部より所定の電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱記録媒体の各カラー発色層を発色させるのに必要な所定の温度となる。
【0022】
尚、本発明のサーマルヘッドに使用される感熱記録媒体は、各発熱素子列2y、2m、2cに1対1に対応した複数個のカラー発色層(イエロー、マゼンタ、シアン)を順次積層した構造を有しており、これら各カラー発色層を発色させるためには、各発熱素子列2y、2m、2cを、それぞれが対応するカラー発色層を発色させるのに必要な温度に発熱させる必要がある。例えば、発熱素子列2yがイエロー発色層を、発熱素子列2mがマゼンタ発色層を、発熱素子列2cがシアン発色層をそれぞれ発色させる場合、発熱素子列2yの発熱素子2は200℃〜260℃に、発熱素子列2mの発熱素子2は270℃〜330℃に、発熱素子列2cの発熱素子2は340℃〜400℃にそれぞれ発熱させる必要がある。
【0023】
また、個々の発熱素子列2y、2m、2cを上述の温度範囲内で発熱させるためには、各発熱素子列2y、2m、2cへの印加エネルギーをそれぞれ異なる値に設定することが行われる。例えば、個々の発熱素子列2y、2m、2cへの印加エネルギーを異なる値に設定する場合、24Vの定電圧電源を用いて発熱素子2を発熱・駆動させる際には、発熱素子列への印加パルスのパルス幅を、イエロー発色用の発熱素子列2yで1.5msec〜1.8msec、マゼンタ発色用の発熱素子列2mで3.0msec〜3.5msec、シアン発色用の発熱素子列2cで4.0msec〜4.7msecにそれぞれ設定する。
【0024】
そして、前記各発熱素子列2y、2m、2cは、各発熱素子列内に存在する発熱素子2の最大抵抗値と最小抵抗値との差を、発色させようとする色の可視波長域幅(シアンの可視波長域幅90nm、マゼンタの可視波長域幅180nm、イエローの可視波長域幅20nm)に応じて設定されており、具体的には、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さい値に設定されている。例えば、各発熱素子列の平均抵抗値が3700Ωの場合、各発熱素子列内に存在する発熱素子2の最大抵抗値と最小抵抗値との差は、イエロー発色用の発熱素子列2yで355Ω〜380Ωに、マゼンタ発色用の発熱素子列2mで100Ω〜150Ωに、シアン発色用の発熱素子列2cで150Ω〜200Ωにそれぞれ設定される。
【0025】
このように、複数個の発熱素子列2y、2m、2cの最大抵抗値と最小抵抗値との差を、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定したことから、発熱素子2の抵抗値バラツキ度合いは、可視波長域幅の狭いイエローの色を記録する発熱素子列2mよりも可視波長域幅の広いマゼンタの色を記録する発熱素子列2yで小さくなり、それ故、マゼンタ色が多用された画像の濃度むらが特に目立つという不具合が有効に防止され、鮮明な画像を記録することができる高性能のサーマルヘッド並びにサーマルプリンタが実現される。
【0026】
尚、前記発熱素子列2y、2m、2cやサーマルヘッド回路パターン3は、従来周知の薄膜形成技術を採用することによって形成される。例えば、上述の抵抗材料とアルミニウム等の金属材料とを従来周知のスパッタリング法により基板1の上面に順次被着させ、得られた抵抗薄膜並びに金属薄膜を従来周知のフォトリソグラフィー及びエッチング技術にて所定パターンに微細加工することによって発熱素子列2y、2m、2c及びサーマルヘッド回路パターン3が形成される。
【0027】
そして、上述のようなサーマルヘッドが組み込まれるサーマルプリンタには、図4に示す如く、感熱記録媒体をサーマルヘッドTの発熱素子列上に搬送する搬送手段として、プラテンローラ10y、10m、10cや搬送ローラ11a,11b,11c,11d等が配設される。
【0028】
前記プラテンローラ10y、10m、10cは、SUS等の金属から成る軸芯の外周にブタジエンゴム等を3mm〜15mm程度の厚みに巻きつけた円柱状の部材であり、サーマルヘッドTの各発熱素子列2y、2m、2c上に回転可能に支持され、感熱記録媒体を発熱素子列2y、2m、2c上に押圧しつつ感熱記録媒体を発熱素子列2y、2m、2cと直交する方向(図中の矢印方向)に搬送する。
【0029】
また前記搬送ローラ11a,11b,11c,11dは、その外周部が金属やゴム等によって形成されており、サーマルヘッドTに対し感熱記録媒体の搬送方向上流側と下流側に分かれて配設され、これらの搬送ローラ11a,11b,11c,11dと前述のプラテンローラ10y、10m、10cとで感熱記録媒体の走行を支持している。
【0030】
そして、これと同時に各発熱素子列2y、2m、2cの発熱素子2を選択的に発熱させるとともに、該発熱した熱を感熱記録媒体の各カラー発色層に伝達させつつ該カラー発色層に紫外線ランプを用いて紫外線を照射させ、各カラー発色層の所定箇所をイエロー、マゼンタ、シアンの順に発色させることにより、感熱記録媒体にカラー画像が形成される。
【0031】
次に、上述したサーマルヘッドの発熱素子列2y、2m、2cの抵抗値を調整する方法について、従来周知のパルストリミング法を用いる場合を例に説明する。
(1)まず、複数個の発熱素子列2y、2m、2cを有したサーマルヘッドを準備する。
(2)次に、発色させる色の可視波長域幅に対応した最大抵抗値と最小抵抗値との差(目標抵抗値差)を、図3に示す換算テーブルより求める。
【0032】
この換算テーブルは、様々な可視波長域幅をもった色で実際に発色させて画像記録を行い、濃度むらの少ない画像を得るために必要な目標抵抗値差を個々に算出して得たデータに基づくものであり、同図によれば、発色させる色の可視波長域幅が180nmの場合、発熱素子2の目標抵抗値差は111Ωに、発色させる色の可視波長域幅が20nmの場合、発熱素子2の目標抵抗値差は370Ωに設定される。尚、様々な色で発色させるには、これらの色に対応したカラー発色層を有した感熱記録媒体が用いられる。
(3)次に、サーマルヘッド上に形成した発熱素子2の電気抵抗値を、プロービング装置の探針(プローブ)等を用いて個々に測定することにより、各発熱素子列2y、2m、2cの最大抵抗値と最小抵抗値との差を算出するとともに、該算出した抵抗値差と、(2)の工程で得た目標抵抗値差とを比較し、しかる後、最大抵抗値と最小抵抗値との差が目標抵抗値差に対して近づくように発熱素子2の抵抗値を従来周知のパルストリミング法にて調整する。
【0033】
尚、かかるパルストリミング法では、発熱素子2の抵抗値を下降させる場合は、発熱素子2に対しパルス幅(通電時間)が比較的短く、振幅(電圧値)が比較的大きなトリミングパルスが用いられ、このようなトリミングパルスを印加することによって発熱素子2を形成する抵抗材料を結晶化せしめ、発熱素子2をアニールすることによって抵抗値の下降現象が起こる。
【0034】
また一方、発熱素子2の抵抗値を上昇させる場合は、発熱素子2に対しパルス幅が比較的長く、振幅が比較的小さなトリミングパルスが用いられ、このようなトリミングパルスを発熱素子2に印加することで発熱素子2を形成する抵抗材料が大気中の酸素等と結合し、表面に薄い酸化膜を形成することによって抵抗値の上昇現象が起こる。
【0035】
そして、上述のトリミング作業を行った後、トリミングを行った発熱素子列2y、2m、2cの最大抵抗値と最小抵抗値と差を測定し、該測定した抵抗値差が目標抵抗値差に対して十分に近づいていない場合は、上述のトリミング作業を繰り返し行い、上記抵抗値差を目標抵抗値差に近づけていくようにする。
【0036】
尚、このようなトリミング作業では、抵抗値調整を、抵抗値の下降もしくは上昇のいずれかのみで行っても良いし、抵抗値の下降、上昇の双方で行うようにしても良い。
【0037】
以上のようなパルストリミング法にて抵抗値調整を行う場合、発熱素子2の抵抗値を精度良く、且つ簡単に調整することができ、これによってサーマルヘッドの生産性を高く維持することもできる。
【0038】
またこの場合、前記発熱素子2をTaSiO系抵抗材料により形成し、且つTa含有率を50原子%〜60原子%に設定しておけば、発熱素子2の電気抵抗値を従来周知のパルストリミング法にて調整する際、トリミングパルスを印加したときの抵抗値変動量が適度な大きさとなり、パルストリミング法によってより細かな抵抗値調整がし易くなるという利点がある。
【0039】
ここで、発熱素子2内のTa含有率が60原子%よりも大きいと、トリミングパルスを印加したときの発熱素子2の抵抗値変動が大きくなって細かな抵抗値調整が困難になる傾向があり、一方、発熱素子2内のTa含有率が50原子%よりも小さいと、トリミングパルスを印加したときの発熱素子2の抵抗値変動が小さいため、発熱素子2の電気抵抗値を大きく変化させる場合に、抵抗値調整に長時間を要してしまう。従って、発熱素子2を形成する抵抗材料中のTa含有率を50原子%〜60原子%に設定しておくことが好ましい。
【0040】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
【0041】
例えば上述の実施形態においては、発熱素子列を3個形成するようにしたが、これに代えて、発熱素子列をさらに増やしてブラック、フォトマゼンタ、フォトシアン、フォトイエロー等を発色させるように構成しても良い。
【0042】
また、上述の実施形態において、基板1上に、発熱素子2の発熱を制御するためのドライバーICを搭載したり、発熱素子2を窒化珪素や酸化珪素等から成る保護膜で被覆するようにしても良いことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、単一の基板上に、互いに異なる色を発色する複数個の発熱素子列を取着するとともに、これら発熱素子列の最大抵抗値と最小抵抗値との差を、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定したことから、発熱素子列を構成する発熱素子の抵抗値バラツキ度合いは、濃淡の目立ちにくい色を記録する発熱素子列よりも濃淡の目立ち易い色を記録する発熱素子列で小さくなる。従って、特定の色で記録された画像の濃度むらが特に目立つという不具合が有効に防止され、鮮明なカラー画像を記録することができる高性能のサーマルヘッド並びにサーマルプリンタが実現される。
【0044】
また本発明によれば、各発熱素子列に設けられる発熱素子の抵抗値調整をパルストリミング法にて行うことにより、発熱素子の抵抗値を精度良く、且つ簡単に調整することができ、これによってサーマルヘッドやサーマルプリンタの生産性を高く維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドの断面図である。
【図2】図1のサーマルヘッドの平面図である。
【図3】可視波長域幅と目標抵抗値差との関係を示す線図である。
【図4】図1のサーマルヘッドを用いて構成したサーマルプリンタの概略図である。
【図5】従来のサーマルヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1・・・基板
2y、2m、2c・・・発熱素子列
2・・・発熱素子
3・・・サーマルヘッド回路パターン

Claims (4)

  1. 単一の基板上に、互いに異なる色を発色させる多数の発熱素子から成る発熱素子列を複数個取着したサーマルヘッドにおいて、
    前記各発熱素子列は、その最大抵抗値と最小抵抗値との差が、発色させようとする色の可視波長域幅が広いものほど小さくなるように設定されていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記各発熱素子列が発色させる色は、少なくともシアン、マゼンタ、イエローを含むことを特徴とする請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記発熱素子は、パルストリミング法にて抵抗値調整されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーマルヘッド。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサーマルヘッドと、該サーマルヘッド上に感熱記録媒体を搬送する搬送手段とからなることを特徴とするサーマルプリンタ。
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