JP2004114063A - プレスブレーキ - Google Patents
プレスブレーキ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004114063A JP2004114063A JP2002277869A JP2002277869A JP2004114063A JP 2004114063 A JP2004114063 A JP 2004114063A JP 2002277869 A JP2002277869 A JP 2002277869A JP 2002277869 A JP2002277869 A JP 2002277869A JP 2004114063 A JP2004114063 A JP 2004114063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper table
- die
- press brake
- punch
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/0064—Counterbalancing means for movable press elements
Abstract
【課題】ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚を検出できるようにしたプレスブレーキを提供することにある。
【解決手段】パンチPを下部に着脱可能に取り付けた上部テーブ9ルを、ダイDを上部に着脱可能に取り付けた下部テーブル5に対して上下動用駆動モータ17により上下動せしめて前記パンチPとダイDとの協動によりワークWに曲げ加工を行うプレスブレーキ1において、前記上部テーブル9のバランスをとるためのバランス手段33を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】パンチPを下部に着脱可能に取り付けた上部テーブ9ルを、ダイDを上部に着脱可能に取り付けた下部テーブル5に対して上下動用駆動モータ17により上下動せしめて前記パンチPとダイDとの協動によりワークWに曲げ加工を行うプレスブレーキ1において、前記上部テーブル9のバランスをとるためのバランス手段33を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、板材であるワークにパンチとダイとの協動で曲げ加工を行うプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材であるワークに曲げ加工を行うプレスブレーキ101としては、図2に示されているように、サイドフレー103が立設されており、このサイドフレー103の前側の下部には下部テーブル105が固定して設けられていると共にこの下部テーブル105上にはダイホルダ107を介して着脱可能にダイDが取り付けられている。また、前記サイドフレー103の前側の上部には上部テーブル109が上下動自在に設けられていると共にこの上部テーブル109の下部には複数のパンチホルダ111を介して着脱可能にパンチPが取り付けられている。
【0003】
前記サイドフレー103の前側の上端における左右には、前記上部テーブル109を上下動せしめる駆動手段113が設けられている。前記サイドフレーム103の左側にはプレスブレーキ101を制御せしめるための制御装置115が備えられていると共に前記サイドフレーム103の左側にはブラケット117およびポール119を介して操作盤121が設けられている。
【0004】
上記構成により、制御装置115により駆動手段113が制御されて、ダイD上に載置されたワークに上部テーブル109が上下動されてパンチPとダイDとの協動で曲げ加工が行われることになる。
【0005】
前記上部テーブル109を上下動せしめる駆動手段113は、図3を参照するに、上部テーブル109の上方に上下動用駆動モータ123を備えており、この上下動用駆動モータ123には出力軸を介して駆動プーリ125が連結されている。この駆動プーリ125と従動プーリ127とにはタイミングベルト129が巻回されている。そして、前記従動プーリ127にはボールねじ131が装着されている。このボールねじ131にはナット部材133が螺合されていると共にこのナット部材133は前記上部テーブル109に取り付けられている。
【0006】
上記構成により、上下動用駆動モータ123を駆動せしめると、出力軸を介して駆動プーリ125が回転され、タイミングベルト129を介して従動プーリ127が回転される。この従動プーリ127の回転によりボールねじ131が回転されナット部材133を介して上部テーブル109が上下動されることになる。
【0007】
図4(A)に示されているように標準のワークWをダイD上に載置せしめパンチPを下降せしめてワークWの表面に接触せしめた後、図4(B)に示されているように、パンチPをさらに下降せしめてテーブル刃間DAを決定して目的角度を決定して曲げ加工が行われるが、ワークWには板厚のバラツキがあり、ワークWが厚い場合には図5(A)の状態から図5(B)に示した状態に角度がきつめに、また、ワークWが薄い場合には図6(A)の状態から図6(B)に示した状態に角度が甘めになることが知られている。
【0008】
これに対して、図7(A)に示した状態から図7(B)に示した状態に曲げ加工を行う際には図3に示されているように接触した時に発生するトルク力Tを上部テーブル109を駆動するのに用いる上下動用駆動モータ123にかかるトルクで検出し、図8(A)、(B)、図9(A)、(B)および図10(A)、(B)に示されているように、ワークWを噛んでから曲げるまでのα値に示す距離を一定にすることで板厚のバラツキに合わせて角度を一定にする板厚検知システムがある。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−75798号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、図3に示す上部テーブル109は過重量である自重力Gを受けている。板厚検知を行う場合、上下動用駆動モータ123は常時上部テーブル109の自重力Gを受けているためワークWを噛んだことで生ずるトルクを検出するためにはこの自重力Gに示すトルク以上の力がトルクTにかからないと上下動用駆動モータ123は検出することができない。このため、板厚が薄い場合や曲げ長さが短い場合にはトルクTが低いため検出が行えず使用することができなかった。
【0011】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚を検出できるようにしたプレスブレーキを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のプレスブレーキは、パンチを下部に着脱可能に取り付けた上部テーブルを、ダイを上部に着脱可能に取り付けた下部テーブルに対して上下動用駆動モータにより上下動せしめて前記パンチとダイとの協動によりワークに曲げ加工を行うプレスブレーキにおいて、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段が備えられているから、上部テーブルに作用する重力を、バランス手段に作用する重力に伝えて反力とすることで上部テーブルに作用する重力が軽減される。その結果、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクが検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【0014】
また、請求項2によるこの発明のプレスブレーキは、請求項1記載のプレスブレーキにおいて、前記バランス手段は、前記上部テーブルとは反対側に、前記上部テーブルの重量とほぼ同じ重量を有するバランサーを前記上部テーブルに連結部材を介して連結されていることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1よりもより一層顕著に下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1を参照するに、板材であるワークに曲げ加工を行うプレスブレーキ1は、サイドフレー3が立設されており、このサイドフレー3の前側(図1において左部)の下部には下部テーブル5が固定して設けられていると共にこの下部テーブル5上にはダイホルダ7を介して着脱可能にダイDが取り付けられている。また、前記サイドフレーム103の前側の上部には上部テーブル9が上下動自在に設けられていると共にこの上部テーブル9の下部には複数のパンチホルダ11を介して着脱可能にパンチPが取り付けられている。
【0018】
前記サイドフレー3の前側の上端における左右には、前記上部テーブル9を上下動せしめる駆動手段13が設けられている。前記サイドフレーム3の左側にはプレスブレーキ101を制御せしめるための制御装置15が備えられている。前記サイドフレー3の左側にはブラケットおよびポールを介して図示省略の操作盤が設けられている。
【0019】
上記構成により、制御装置15により駆動手段13が制御されて、ダイD上に載置されたワークWに上部テーブル9が上下動されてパンチPとダイDとの協動で曲げ加工が行われることになる。
【0020】
前記上部テーブル9を上下動せしめる駆動手段13は、上部テーブル9の上方に上下動用駆動モータ17を備えており、この上下動用駆動モータ17には出力軸を介して駆動プーリ19が連結されている。この駆動プーリ19と従動プーリ21とにはタイミングベルト23が巻回されている。そして、前記従動プーリ21にはボールねじ25が装着されている。このボールねじ25にはナット部材27が螺合されていると共にこのナット部材27は前記上部テーブル9に取り付けられている。
【0021】
上記構成により、上下動用駆動モータ17を駆動せしめると、出力軸を介して駆動プーリ19が回転され、タイミングベルト23を介して従動プーリ21が回転される。この従動プーリ21の回転によりボールねじ25が回転されナット部材27を介して上部テーブル9が上下動されることになる。
【0022】
図1において前記上部テーブル9の上端には連結部材としての例えばワイヤー29の一端が固定されていると共にこのワイヤー29の他端には上部テーブル9の上部および後部に設けられた複数のガイドローラ31を介してバランス手段としての例えばバランサー(重り)33が固定されている。また、前記上下動用駆動モータ17にはトルクセンサ35が連結されている。バランサー(重り)33の重量は前記上部テーブル9の重量と同重量である。
【0023】
上記構成により、上部テーブル9にはGに示す重力Gが常にかかるが、バランサー(重り)33にはHに示す重力Hが常にかかり、これがワイヤー29でつないでいるため、上部テーブル9には反力G’が作用する。このG’=Hである。上部テーブル9とバランサー33は、同重量なので、G≒G’であるので、上部テーブル9に作用する力G”は、G”=G−G’≒0となり、常時上下動用駆動モータ17にかかるトルクは軽減される。
【0024】
その結果、ワークWを噛んだとき上下動用駆動モータ17にかかるトルクは、ワークWを噛んだときに発生する力だけになり、薄いワークWや曲げ長さが短い場合トルクが小さくても上下動用駆動モータ17にかかるトルクをトルクセンサ35で検出することが可能になり、板厚を検出することが可能になる。したがって、板金加工における角度バラツキを解消することができる。
【0025】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0026】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段が備えられているから、上部テーブルに作用する重力を、バランス手段に作用する重力に伝えて反力とすることで上部テーブルに作用する重力を軽減することがてきる。その結果、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。したがって、板金加工における角度バラツキを解消することができる。
【0027】
請求項2の発明によれば、請求項1よりもより一層顕著に下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するプレスブレーキの側面図である。
【図2】従来のプレスブレーキの正面図である。
【図3】従来のプレスブレーキの側面図である。
【図4】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図5】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の厚いワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図6】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の薄いワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図7】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークに曲げ加工を行う前と後の側面図で、板厚検知システムを示した図である。
【図8】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図9】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の厚いワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図10】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の薄いワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ
3 サイドフレーム
5 下部テーブル
9 上部テーブル
13 駆動手段
15 制御手段
17 上下動用駆動モータ
19 駆動プーリ
21 従動プーリ
23 タイミングベルト
25 ボールねじ
27 ナット部材
29 ワイヤー(連結部材)
31 ガイドローラ
33 バランサー(バランス手段)
35 トルクセンサ
P パンチ
D ダイ
【発明の属する技術分野】
この発明は、板材であるワークにパンチとダイとの協動で曲げ加工を行うプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材であるワークに曲げ加工を行うプレスブレーキ101としては、図2に示されているように、サイドフレー103が立設されており、このサイドフレー103の前側の下部には下部テーブル105が固定して設けられていると共にこの下部テーブル105上にはダイホルダ107を介して着脱可能にダイDが取り付けられている。また、前記サイドフレー103の前側の上部には上部テーブル109が上下動自在に設けられていると共にこの上部テーブル109の下部には複数のパンチホルダ111を介して着脱可能にパンチPが取り付けられている。
【0003】
前記サイドフレー103の前側の上端における左右には、前記上部テーブル109を上下動せしめる駆動手段113が設けられている。前記サイドフレーム103の左側にはプレスブレーキ101を制御せしめるための制御装置115が備えられていると共に前記サイドフレーム103の左側にはブラケット117およびポール119を介して操作盤121が設けられている。
【0004】
上記構成により、制御装置115により駆動手段113が制御されて、ダイD上に載置されたワークに上部テーブル109が上下動されてパンチPとダイDとの協動で曲げ加工が行われることになる。
【0005】
前記上部テーブル109を上下動せしめる駆動手段113は、図3を参照するに、上部テーブル109の上方に上下動用駆動モータ123を備えており、この上下動用駆動モータ123には出力軸を介して駆動プーリ125が連結されている。この駆動プーリ125と従動プーリ127とにはタイミングベルト129が巻回されている。そして、前記従動プーリ127にはボールねじ131が装着されている。このボールねじ131にはナット部材133が螺合されていると共にこのナット部材133は前記上部テーブル109に取り付けられている。
【0006】
上記構成により、上下動用駆動モータ123を駆動せしめると、出力軸を介して駆動プーリ125が回転され、タイミングベルト129を介して従動プーリ127が回転される。この従動プーリ127の回転によりボールねじ131が回転されナット部材133を介して上部テーブル109が上下動されることになる。
【0007】
図4(A)に示されているように標準のワークWをダイD上に載置せしめパンチPを下降せしめてワークWの表面に接触せしめた後、図4(B)に示されているように、パンチPをさらに下降せしめてテーブル刃間DAを決定して目的角度を決定して曲げ加工が行われるが、ワークWには板厚のバラツキがあり、ワークWが厚い場合には図5(A)の状態から図5(B)に示した状態に角度がきつめに、また、ワークWが薄い場合には図6(A)の状態から図6(B)に示した状態に角度が甘めになることが知られている。
【0008】
これに対して、図7(A)に示した状態から図7(B)に示した状態に曲げ加工を行う際には図3に示されているように接触した時に発生するトルク力Tを上部テーブル109を駆動するのに用いる上下動用駆動モータ123にかかるトルクで検出し、図8(A)、(B)、図9(A)、(B)および図10(A)、(B)に示されているように、ワークWを噛んでから曲げるまでのα値に示す距離を一定にすることで板厚のバラツキに合わせて角度を一定にする板厚検知システムがある。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−75798号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、図3に示す上部テーブル109は過重量である自重力Gを受けている。板厚検知を行う場合、上下動用駆動モータ123は常時上部テーブル109の自重力Gを受けているためワークWを噛んだことで生ずるトルクを検出するためにはこの自重力Gに示すトルク以上の力がトルクTにかからないと上下動用駆動モータ123は検出することができない。このため、板厚が薄い場合や曲げ長さが短い場合にはトルクTが低いため検出が行えず使用することができなかった。
【0011】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚を検出できるようにしたプレスブレーキを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のプレスブレーキは、パンチを下部に着脱可能に取り付けた上部テーブルを、ダイを上部に着脱可能に取り付けた下部テーブルに対して上下動用駆動モータにより上下動せしめて前記パンチとダイとの協動によりワークに曲げ加工を行うプレスブレーキにおいて、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段が備えられているから、上部テーブルに作用する重力を、バランス手段に作用する重力に伝えて反力とすることで上部テーブルに作用する重力が軽減される。その結果、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクが検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【0014】
また、請求項2によるこの発明のプレスブレーキは、請求項1記載のプレスブレーキにおいて、前記バランス手段は、前記上部テーブルとは反対側に、前記上部テーブルの重量とほぼ同じ重量を有するバランサーを前記上部テーブルに連結部材を介して連結されていることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1よりもより一層顕著に下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1を参照するに、板材であるワークに曲げ加工を行うプレスブレーキ1は、サイドフレー3が立設されており、このサイドフレー3の前側(図1において左部)の下部には下部テーブル5が固定して設けられていると共にこの下部テーブル5上にはダイホルダ7を介して着脱可能にダイDが取り付けられている。また、前記サイドフレーム103の前側の上部には上部テーブル9が上下動自在に設けられていると共にこの上部テーブル9の下部には複数のパンチホルダ11を介して着脱可能にパンチPが取り付けられている。
【0018】
前記サイドフレー3の前側の上端における左右には、前記上部テーブル9を上下動せしめる駆動手段13が設けられている。前記サイドフレーム3の左側にはプレスブレーキ101を制御せしめるための制御装置15が備えられている。前記サイドフレー3の左側にはブラケットおよびポールを介して図示省略の操作盤が設けられている。
【0019】
上記構成により、制御装置15により駆動手段13が制御されて、ダイD上に載置されたワークWに上部テーブル9が上下動されてパンチPとダイDとの協動で曲げ加工が行われることになる。
【0020】
前記上部テーブル9を上下動せしめる駆動手段13は、上部テーブル9の上方に上下動用駆動モータ17を備えており、この上下動用駆動モータ17には出力軸を介して駆動プーリ19が連結されている。この駆動プーリ19と従動プーリ21とにはタイミングベルト23が巻回されている。そして、前記従動プーリ21にはボールねじ25が装着されている。このボールねじ25にはナット部材27が螺合されていると共にこのナット部材27は前記上部テーブル9に取り付けられている。
【0021】
上記構成により、上下動用駆動モータ17を駆動せしめると、出力軸を介して駆動プーリ19が回転され、タイミングベルト23を介して従動プーリ21が回転される。この従動プーリ21の回転によりボールねじ25が回転されナット部材27を介して上部テーブル9が上下動されることになる。
【0022】
図1において前記上部テーブル9の上端には連結部材としての例えばワイヤー29の一端が固定されていると共にこのワイヤー29の他端には上部テーブル9の上部および後部に設けられた複数のガイドローラ31を介してバランス手段としての例えばバランサー(重り)33が固定されている。また、前記上下動用駆動モータ17にはトルクセンサ35が連結されている。バランサー(重り)33の重量は前記上部テーブル9の重量と同重量である。
【0023】
上記構成により、上部テーブル9にはGに示す重力Gが常にかかるが、バランサー(重り)33にはHに示す重力Hが常にかかり、これがワイヤー29でつないでいるため、上部テーブル9には反力G’が作用する。このG’=Hである。上部テーブル9とバランサー33は、同重量なので、G≒G’であるので、上部テーブル9に作用する力G”は、G”=G−G’≒0となり、常時上下動用駆動モータ17にかかるトルクは軽減される。
【0024】
その結果、ワークWを噛んだとき上下動用駆動モータ17にかかるトルクは、ワークWを噛んだときに発生する力だけになり、薄いワークWや曲げ長さが短い場合トルクが小さくても上下動用駆動モータ17にかかるトルクをトルクセンサ35で検出することが可能になり、板厚を検出することが可能になる。したがって、板金加工における角度バラツキを解消することができる。
【0025】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0026】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段が備えられているから、上部テーブルに作用する重力を、バランス手段に作用する重力に伝えて反力とすることで上部テーブルに作用する重力を軽減することがてきる。その結果、ダイ上に載置されたワークに接触したときに発生するトルクが、ワークが薄い場合や曲げ長さが短い場合に小さくても上下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。したがって、板金加工における角度バラツキを解消することができる。
【0027】
請求項2の発明によれば、請求項1よりもより一層顕著に下動用駆動モータにかかるトルクを検出することを可能にし、板厚も検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するプレスブレーキの側面図である。
【図2】従来のプレスブレーキの正面図である。
【図3】従来のプレスブレーキの側面図である。
【図4】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図5】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の厚いワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図6】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の薄いワークに曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図7】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークに曲げ加工を行う前と後の側面図で、板厚検知システムを示した図である。
【図8】(A)、(B)はパンチとダイにより標準の板厚のワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図9】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の厚いワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【図10】(A)、(B)はパンチとダイにより板厚の薄いワークにα値で曲げ加工を行う前と後の側面図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ
3 サイドフレーム
5 下部テーブル
9 上部テーブル
13 駆動手段
15 制御手段
17 上下動用駆動モータ
19 駆動プーリ
21 従動プーリ
23 タイミングベルト
25 ボールねじ
27 ナット部材
29 ワイヤー(連結部材)
31 ガイドローラ
33 バランサー(バランス手段)
35 トルクセンサ
P パンチ
D ダイ
Claims (2)
- パンチを下部に着脱可能に取り付けた上部テーブルを、ダイを上部に着脱可能に取り付けた下部テーブルに対して上下動用駆動モータにより上下動せしめて前記パンチとダイとの協動によりワークに曲げ加工を行うプレスブレーキにおいて、前記上部テーブルのバランスをとるためのバランス手段を備えてなることを特徴とするプレスブレーキ。
- 前記バランス手段は、前記上部テーブルとは反対側に、前記上部テーブルの重量とほぼ同じ重量を有するバランサーを前記上部テーブルに連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1記載のプレスブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277869A JP2004114063A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | プレスブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277869A JP2004114063A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | プレスブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004114063A true JP2004114063A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32273345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002277869A Pending JP2004114063A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | プレスブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004114063A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015202500A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 株式会社吉野機械製作所 | 多連型プレス装置の同期・同調システム及び同期・同調方法及び同期・同調プログラム |
WO2018216606A1 (ja) | 2017-05-24 | 2018-11-29 | 株式会社アマダホールディングス | 座った状態で操作盤の高さ位置を調整可能なプレスブレーキ |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277869A patent/JP2004114063A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015202500A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 株式会社吉野機械製作所 | 多連型プレス装置の同期・同調システム及び同期・同調方法及び同期・同調プログラム |
WO2018216606A1 (ja) | 2017-05-24 | 2018-11-29 | 株式会社アマダホールディングス | 座った状態で操作盤の高さ位置を調整可能なプレスブレーキ |
US10823328B2 (en) | 2017-05-24 | 2020-11-03 | Amada Holdings Co., Ltd. | Press brake in which height position of operation panel is adjustable in sitting state |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2400498A1 (en) | Method and apparatus for torque-controlled eccentric exercise training | |
KR100566783B1 (ko) | 절곡 전면 보조 장치 | |
DE59502665D1 (de) | Stapelhubvorrichtung | |
ATE337115T1 (de) | Vorrichtung zum herstellen von drahtfedern | |
CA2627553A1 (en) | Method and device for mounting soft member | |
TWI342302B (en) | A substrate splitting apparatus and a mehtod for splitting a substrate | |
JP2004114063A (ja) | プレスブレーキ | |
TWI355304B (ja) | ||
CN104942044A (zh) | 基于裂纹检测反馈调节的钣金折弯加工系统 | |
CN104959424A (zh) | 基于检测反馈与自动角度控制的钣金折弯系统及方法 | |
CN204842557U (zh) | 基于裂纹检测反馈与夹持控制的折弯加工系统 | |
CN210148915U (zh) | 一种用于塑胶制品表面处理的烫金设备 | |
JP2012228708A (ja) | 板材供給装置及びこの板材供給装置が配置されたプレス加工ライン | |
CN204817578U (zh) | 基于反馈检测与滚压折弯的钣金折弯装置 | |
CN104942069A (zh) | 基于折弯角控制与反馈扭矩调节的钣金折弯装置 | |
JPH0627216Y2 (ja) | コイル材の供給装置 | |
CN104942058A (zh) | 基于裂纹检测反馈与扭矩调节的钣金折弯系统 | |
CN204866903U (zh) | 基于裂纹检测反馈调节的钣金折弯加工系统 | |
JP4545043B2 (ja) | 軸受装置 | |
CN104942057A (zh) | 基于裂纹检测反馈与夹持控制的折弯加工系统 | |
CN204817580U (zh) | 基于裂纹检测反馈与扭矩调节的钣金折弯系统 | |
CN209904185U (zh) | 易于精确控制的自动剥膜机 | |
CN214414272U (zh) | 一种自动折边机保险带自动送带机构 | |
CN106734391A (zh) | 带滚压打磨与反馈调节的折弯装置 | |
CN210120202U (zh) | 极片末端处理装置 |