JP2004113873A - 水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電解槽を用いで被処理水を滅菌処理する水処理装置において、被処理水の水温の変動に関係なく、電極板のスケール付着や電極板の腐食などの電極不良を正確に検出できる水処理装置を提供することにある。
【解決手段】電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、を設け、電解槽の電極組に流れる電流値と、温度センサからの出力値に基づき、電極へのスケール付着具合を判定する。
【選択図】図3
【解決手段】電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、を設け、電解槽の電極組に流れる電流値と、温度センサからの出力値に基づき、電極へのスケール付着具合を判定する。
【選択図】図3
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、プール、浴場の浴槽といった大型の水槽から、ビルの屋上などに配置される給水槽、一般家庭用の浴槽といった小型の水槽まで、種々の水槽に貯留された被処理水を滅菌処理することができる、新規な水処理装置に関するものである。
【従来の技術】
たとえば屋内外に設置されたプール、あるいは旅館の浴場や公衆浴場における浴槽などは、その水質を維持するために定期的に、いわゆる(サラシ粉、高度サラシ粉)や次亜塩素酸ソーダ(NaCIO)の水溶液を投入して滅菌処理をする必要がある。
しかし従来は、この作業を、プールや浴場の従業者などが手作業で行っており、しかもカルキや次亜塩素酸ソーダの水溶液は刺激性を有するため、とくに営業時間内に投入する際には十分に注意しながら作業を行わねばならないなど、処理をするのに大変な労力を要するという問題があった。
また、とくにカルキは固形粉末であるため、投入後、溶解して濃度が均一になるまでに時間を要し、その間、プールや浴槽を使用できないという問題もあった。
また、ビルの屋上などに配置される給水槽や、あるいは一般家庭用の浴槽の場合は、水道水中に含まれる塩素イオンの滅菌力のみに頼っているのが現状であり、とくに給水槽の場合には、内部に藻が繁殖するなどして水質が悪化することが1つの社会問題ともなっている。
また、一般家庭用の浴槽の場合は通常、ほぼ1〜2日ごとに水を入れ替えるため水質の点で問題はないように思われがちであるが、浴槽に接続されたボイラー内は頻繁に清掃できないために雑菌やかびなどが繁殖しやすく、やはり水質の悪化が懸念される。
【特許文献1】
特開2001−232364号公報(第13−15頁、図3)
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願出願人は、上述のような各水槽に貯留された被処理水を電解槽に導き、電気化学反応により滅菌処理する水処理装置を発明した。
この発明した水処理装置では、電極を有する電解槽へ被処理水を供給し、被処理水に対して電気化学反応(いわゆる電気分解)を施す。施された電気化学反応により、塩素ガス、次亜塩素酸(HCIO)、次亜塩素酸イオン等が発生し、それらが被処理水に溶けることによって、被処理水が滅菌されるようになっている。
そして、このように電解槽を用い、電気化学反応により水槽内の被処理水を滅菌する水処理装置として、電解槽における電気化学反応が良好に行われるように、電極に流れる電流値に基づき、電極に付着するスケールの付着具合や、電極寿命を判定するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、電解槽へ供給される被処理水には、電気分解作用を効率的に行わせるために、飽和食塩水などの電解促進剤が混合される。電解促進剤と被処理水の混合割合は、電極板に流れる電流値が規定値または規定範囲となるように電解促進剤の供給ポンプや被処理水の供給ポンプの動作が制御手段によって調整される。
そして、電極板表面にスケールが付着したり、電極が腐食したりすると、電極板間の電気抵抗が増えて電極板間に流れる電流値が低下するようになるので、制御手段は、この電流値の低下をもとに、電極板のスケール付着や電極の腐食を検知するようにしていた。
しかし、実際には、電解槽に供給される被処理水は水温の変動によって導電率も変動する。即ち、被処理水の水温の上昇に伴って、導電率も上昇するので、電極にスケールが付着して電流値が低下しても、水温が上昇すると導電率が上昇して電極板間に電流が流れやすくなるので、結果として相殺されることになり、電流値でもって電極板のスケール付着や寿命を正確に検出することは困難であった。
本発明はこの点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、電極板のスケール付着や電極板の腐食などの電極不良を正確に検出できる水処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に記載の発明は、電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給される水を電界処理する水処理装置において、電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、前記電流値検知手段及び前記温度センサの出力に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた基準電流値と電流値検知手段で検知した電流値を比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置
請求項3の発明は、請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの測定した温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置である。
請求項4の発明は、電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給される水を電界処理する水処理装置において、
電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、電解槽に塩素イオンを含む水を供給するための第1給水部、および電解槽に希釈水を供給するための第2給水部を備えた給水手段と、前記電流検知手段によって測定した電流値に基づいて、第1の給水部から供給する塩素イオンを含む水と、第2の給水部から供給する希釈水との混合割合を調整すべく、上記両給水部の動作を制御する給水制御部と、この給水制御部の制御結果と前記温度センサの出力値に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの検知温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき第1給水部及び第2給水部の動作量を制御することを特徴とする水処理装置である。
請求項6の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた第1給水部及び第2給水部の動作量と給水制御部の制御結果とを比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の水処理装置において、電極不良検出部において、電極表面へのスケールの付着を検出した際に、それらを知らせる報知手段を含むことを特徴とする水処理装置である。
請求項1〜3の発明によれば、水温の変動にかかわらず、スケールの付着が所定の量になったことを正確に判定することができるようになる。
請求項4〜6の発明によれば、水素イオン濃度を安定させるために制御される第1給水部及び第2給水部の制御動作を利用して、電極のスケール付着を判定するようにしているので、被処理水の塩素濃度を一定値に制御するなどの必要がなくなり、簡単な構成で正確に電極の付着度合を判定できるようになる。
請求項7の発明によれば、電極表面へのスケールの付着が所定量となったら、報知手段によって管理者に迅速に知らせることが可能となる。
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる水処理装置1を、プールや浴場の浴槽などの大型の水槽2に組みこんだ構造を簡略化して示す図である。
図に見るように水槽2には、循環ポンプ22によって多量の被処理水を常時、図中二重実線の矢印で示す方向に循環させるための主循環経路20が設置されている。
21は砂ろ過のためのフィルター、23は熱交換器である。水処理装置1は、図中実線の矢印で示すように、上記主循環経路20の、フィルター21と熱交換器23の間の分岐点J1から分岐して、複数枚の電極板からなる電極組E1と、図示しない微細気泡除去用のフィルターを内蔵した循環処理用電解槽13を経たのち、上記分岐点J1より下流側の合流点J2で、再び上記主循環経路20に合流するように接続された水処理経路10を有している。
上記水処理経路10の、分岐点J1から循環処理用電解槽13に至る途上には順に、電磁弁B1、流量調整弁B2、主循環路から水を水路に取り込むための循環ポンプP1、水路を流れる水の温度を測定するための温度センサS1とを有している。
水処理経路10の循環処理用電解槽13から合流点J2に至る途上には順に、循環処理用電解槽13内から被処理水を送出することで、被処理水を水処理経路10内で循環させるための送出用ポンプP2、調整バルブB3、逆流防止のための逆止弁B4が配置されている。
さらに、水処理経路10の循環ポンプP1と温度センサS1との間の経路には、NaCl添加用の経路が備えられている。具体的には、上流側の分岐点J4から導入路11が分岐している。
導入路11の途中には弁B5が介在されている。導入路11によって被処理水は溶液槽12に供給される。溶液槽12内にはNACLが収容されており、水が供給されることにより溶液槽12には飽和濃度のNACL水溶液が貯留される。このNACL水溶液は定量ポンプP3によって供給路14を介して吸い上げられ、分岐点J5で水処理経路10に合流されて、循環処理用電解槽13へ供給される。
溶液槽12には上述したNACL水溶液に代えて、塩化カルシウム水溶液、塩酸などの水溶液が収容されてもよく、水の電気化学反応に寄与する電解質溶液であればよい。
そして、上記構成の水処理装置1は以下のように動作する。水槽2の水は循環ポンプ22で汲み出され、フィルタ21で有機物が除去される。そして分岐点J1で熱交換器23を通って水槽2に還流される水と水処理経路10に流入される水とに分かれる。水処理経路10に流入される水は開閉弁B1を通り、流量調整弁B2によってその流量が調整され、温度センサS1を通って循環処理用電解槽13へ与えられる。温度センサS1では、循環処理用電解槽13へ与えられる被処理水の温度が測定される。
また、循環処理用電解槽13には、溶液槽12から定量ポンプP3によりNACL水溶液が送られている。これにより、循環処理用電解槽13内の水溶液は電気分解可能な水溶液となる。
循環処理用電解槽13にはプラス側電極組およびマイナス側電極組が備えられている。各電極組には、それぞれ,複数枚の電極板が設けられている。各電極組は、たとえばチタニウム(Ti)製の基板の表面全面に金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、白金―イリジム(Pt−Ir)などの貴金属の薄膜を、めっき法や焼成処理によってコーティングしたものが好ましい。
プラス側電極組は電源電圧30のプラス側電位に接続されており、マイナス側電極組は電源電圧30のマイナス側電位に接続されている。電源電圧30とプラス側電極組との接続経路には電流計31が挿入されている。これによって電源電圧30から電極組E1へ流れる電流を、電流計31によって測定することができる。
循環処理用電解槽13内ではプラス側電極組およびマイナス側電極組間に直流電流が通電されることにより電気分解が行われる。電気分解では、電極間に電気化学反応が生じ、この反応により発生する次亜塩素酸イオン(ClO−)、塩素ガス、HCLOあるいは反応過程でごく短時間発生する活性酸素(O2−)などによって被処理水が滅菌処理される。
循環処理用電解槽13で滅菌処理された水は循環ポンプP2により汲み出される。即ち、電解槽13で滅菌処理された水は、調整バルブB3、逆止弁B4を通って分岐点J2から主循環経路20へと流れ込んで、水槽2内へ流入する。これにより、水槽2内の水が滅菌処理される。
更に、図1において、水処理経路10には、複数枚の電極板からなる電極組を内蔵したバッチ処理用電解槽20を有している。
そして、このバッチ処理用電解槽20に食塩などの塩素イオンを含み且つ電気化学反応を促進する作用を有する電解質の水溶液を満たした状態で、電極組に通電して一定時間電解質溶液を電気分解処理することで、滅菌作用を有する滅菌液を製造すると共に、製造した滅菌液を貯留タンク21に貯留し、貯留タンク内の滅菌液を随時水処理経路10に供給する供給経路26がその終端部を水処理経路10に接続されている。
詳しくは、水道や地下配管などの水源から、バッチ処理用電解槽20に水を供給するための供給経路26の途中には、水源からバッチ処理用電解槽20に水を導くポンプP5と、当該供給経路26をメンテナンス時などに手動で開閉するための開閉弁B7と、食塩などをその内部に収容しておき、供給経路26を通じて供給した水によって食塩などを溶解して、飽和濃度もしくはそれに近い高濃度の電解促進剤を生成し、貯留するための塩水タンク15と、電解促進剤を塩水タンク15からバッチ処理用電解槽20に供給するための定量ポンプP4と、バッチ処理用電解槽20に供給される被処理水の温度を測定する温度センサS2がこの順に接続されている。
そして、塩水タンク15内の供給経路26の出口付近には、塩水タンク15内の電解促進剤の水位を一定に保つべく開閉するフロートスイッチ23が配設されている。
また、供給経路26の分岐点J7には、水道や地下配管などの水源からの水をバッチ処理用電解槽20に供給する供給水路24が設けられていて、上記供給経路26の分岐点J7に至る供給水路24の途中に、水源からの水をバッチ処理用電解槽20に供給する定量ポンプP6と、開閉弁B5とが配設されている。
バッチ処理用電解槽20には、電解処理した後の処理水を水槽に供給するための供給経路26が接続されており、この供給経路26の途中に処理水をバッチ処理用電解槽20に送水する定量ポンプP7と、電磁弁B8と、処理水を貯留するための水槽21と、この水槽21内に貯留された処理水を水処理経路10へ供給するための定量ポンプP8、逆止弁B9が設けられている。
また、水槽21内の供給経路26の出口付近には、当該水槽の処理水の水位を一定に保つべく開閉するフロートスイッチ25が設けられている。
バッチ処理用電解槽20は、供給経路24及び塩水タンク15から供給された被処理水を貯留するための水槽20と、この水槽20内に一定間隔をあけて配設した、電極対E2を構成する複数枚の電極とを有する。
電極対E2はそれぞれ、配線を介して電源回路32のプラス極及びマイナス極に接続してある。電源回路32とプラス側電極組との接続経路には電流計33が挿入されていて、電源回路32から電極組E2へ流れる電流を、電流計33によって測定することができる。
尚、循環処理用電解槽13に接続された電流計32及びバッチ処理用電解槽20に接続された電流計33は、交流電源と電源回路をつなぐ交流配線上に設けて、交流電源から電源回路に供給する交流電流の入力電流値を測定するようにしても良い。
図2は水処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図2に見るように水処理装置は電源回路によって電極対に通電制御しつつ、装置を構成する各部を作動させる制御手段を備えている。
制御手段内には、各種動作のタイミングを規定するためのタイマと、各種の初期値を記憶するメモリと、電極表面へのスケールの付着や、電極の寿命などの電極の不良を検出したときに、装置の管理人になどに報知するための報知手段とを備えている。
制御手段には、図1で説明した水処理装置1に備えられた温度センサS1、電流計31,33からの検知信号が与えられる。制御手段ではこれら与えれる検知信号に応じ、予め定める動作プログラムに従って水処理装置1の動作を制御する。具体的には、電磁弁B1、B6、B8、定流量ポンプP1〜P8、電源回路30、32の制御を行う。
また、制御手段は、電極の表面へのスケールの付着や、電極の寿命などの電極の不良を検出した際に、水処理装置の管理人に報知するための報知手段の動作を制御する。
また、制御手段内には、各種動作のタイミングを規定するためのタイマと各種の初期値を登録したメモリを有していて、メモリには初期値としてI(U0)、I(L0)、S0、R1、S2、T0などが設定できるようになっている。
ここで、I(U0)は電極対に流れる電流値の上限側の敷居値を示し、水温T0での基準となる電流値、I(L0)は電極対に流れる電流値の下限側の敷居値を示し、同じく水温T0での基準となる電流値である。
T3は、不良検出を行うためのインターバルを規定する基準としての、定量ポンプP1の累積運転時間を示す値である。R1は、電極の不良の有無を判定する基準としての、上記累積運転時間と定量ポンプの累積運転時間との比T(P3)/T(P1)の敷居値を示す値である。
T4は、スケール除去のために、電解処理手段などを洗浄するインターバルを規定するための時間の設定値である。
S0は水処理経路を流れる処理水の温度の基準となる温度を示す値である。
また、制御手段には図示しない設定部からの信号が与えられる。設定部は水処理装置の管理人などが操作できる操作パネルを有して、この操作パネルには水処理装置のスタートスイッチなどが設けられている。
図3は、制御手段で行われている制御動作のうちの、循環処理用電解槽
13のメンテナンス制御を示すフローチャートである。図3の制御によって循環処理用電解槽の備えられた電極組に対するスケールの付着具合や、電極組の寿命が判定されて、管理人などへ報知が行われる。
報知手段は、例えば、無線あるいは有線の電話回線やコンピュータネットワークなどを介して、装置から離れた場所にいる管理人や管理会社などに自動的に不良が発生したことを報知する機能を有していても良い。
制御動作ではまず、タイマTを0にリセットしてカウントを開始する(ステップ1)。次に定量ポンプP1、P3の運転時間を累積するタイマT(P1)、T(P3)のカウントを0にリセットしてカウントを開始する(ステップ2)。次に、定量ポンプP1の累積運転時間T(P1)が設定時間T3に達したか否かを判定する(ステップ3)。
設定時間T3に達していない場合は、ステップ4に進み、水処理経路に備えられた温度センサS1によって検知される水温Sと、電流計31によって検知される電極組E1に流れる電流値が読み込まれる。そして、温度センサS1によって検知された水温Sと基準値S0の温度差から制御電流値の上限の敷居値I(U)及び下限の敷居値I(L)が、それぞれ演算されて算出される。(ステップ5)。
即ち、電解槽に供給される被処理水の水温が基準値S0よりも高い場合は、被処理水の導電率も上昇するので、制御電流値の上限及び下限の敷居値I(U)、I(L)の値を基準の水温S0の時よりも上昇させる。
電解槽に供給される被処理水の水温が基準値S0よりも低い場合は、被処理水の導電率が低下するので、制御電流値の上限及び下限の敷居値I(U)、I(L)の値を基準の水温S0の時よりも低下させるように演算によって制御される。
次に、ステップ6に進み、電流センサで検知された電流値Iが下限の敷居値I(U)以下であるか否かが判定される。ステップ6で電流値Iが敷居値I(U)以下であると判定された場合、制御手段は、ステップ7に進み、定量ポンプP3を動作させると共にタイマT(P3)のカウントを開始する(ステップ8)。
これにより、溶液槽12内のNACL水溶液が定量ポンプP3の動作によって循環処理用電解槽13内に供給され、電解槽内の被処理水におけるNACLの割合の増加によって電解槽内の被処理水の塩素イオン濃度が上昇し、電極組に流れる電流値Iが上昇する。
次に、ステップ9において、電流センサで検知された電流値Iが下限の敷居値I(U)以下であるか否かが判定される。ステップ9で電流値Iが敷居値I(L)以下であると判定された場合は、ステップ10に進んで、定量ポンプP1を動作させると共にタイマT(P1)のカウントを開始する(ステップ11)。
これにより、水槽2内の被処理水(希釈水)が定量ポンプの動作によって循環処理用電解槽13内に供給されることにより、NACLの濃度が薄まり、電解槽13内の被処理水の塩素イオン濃度が低下するので、電極組E1に流れる電流値Iが低下する。
その後、ステップ12に進んで、装置の運転終了が選択されたか否かを判定し、運転終了でない場合は、ステップ3に戻って、ステップ12の運転終了が選択されるまで上記のステップを順に繰り返し、ステップ12の装置の運転終了が選択された時点でステップ13に進んで、装置の運転を終了する。
一方、ステップ6で、電流値Iが敷居値I(U)よりも大きい場合は、ステップ19に進んで、定量ポンプP3の動作を停止させると共に定量ポンプP3の動作時間をカウントするタイマT(P3)のカウントを停止する(ステップ20)。
また、ステップ9で、電流値Iが敷居値I(L)よりも小さい場合は、ステップ21に進んで定量ポンプP1を停止させると共に、定量ポンプの動作時間をカウントするタイマT(P1)のカウントを停止させる。
そして、上述のような動作を繰り返し行った後、ステップ3で、定量ポンプP1の累積運転時間T(P1)が設定時間T3に達したと判断した場合、制御手段はステップ14に進み、定量ポンプP1、P3の累積時間の比T(P3)/T(P1)を求め、この比が敷居値R1未満であるか否かを判定する。
この敷居地R1は予め実験データに基づき定められる。例えば、電流値が所定の導電率を有した被処理水となるように、電解促進剤と希釈水との配合割合を規定する累積運転時間の比T(P3)/T(P1)が0.8となるように、定量ポンプP1の累積運転時間定と定量ポンプP3の累積運転時間を設定することができる。
そして、ステップ14で累積運転時間の比が敷居値R1以上である場合には、電極対を構成する電極が、スケールの付着や寿命によるダメージを受けておらず、不良は発生していないと判断し、ステップ2に戻って、定量ポンプP1、P3の運転時間をカウントするタイマをリセットしたのち、通常の運転を続ける。
一方、ステップ14で、累積運転時間の比が敷居値R1未満である場合には、電解促進剤の供給量を多くして導電率を高くしないと、電解が十分に進行しないことになるので、制御手段は、電極対を構成する電極が、スケールの付着や寿命によるダメージを受けて不良が発生していると判定する。
この場合、ステップ15に進んで、前回、電極処理手段などを洗浄してからの経過時間Tが基準値T4未満であるか否かを判定し、基準値以上である場合は電極表面にスケールが付着していると判断して、ステップ16に進んで、報知手段によって装置の管理者などに電極の洗浄が必要であることを報知する。
そして、ステップS17で、管理人などによる電極洗浄が実施されたことの入力があるまで装置の運転をロックした状態で待機し、入力を確認したらステップS1に戻って、タイマTのカウントをリセットした後、通常の運転に戻る。
一方、ステップS15で、前回電解処理手段などの洗浄をしてからの経過時間Tが基準値T4未満である場合は、電極の寿命であると判定し、ステップS18に進んで、報知手段によって、装置の管理人に電極寿命の報知を行った後、ステップS13に進んで装置の運転を終了する。この場合、装置の管理人は、電解処理手段の電極対を新しいものに交換して、設定をリセットした後、装置の運転を再開することになる。
尚、上記図に示すフローチャートでは、循環処理用電解槽13における電極E1に対するスケールの付着具合や、電極組の寿命に判定についての動作説明を行ったが、これに限らず、バッチ処理用電解槽20における電極組E2においても、同様の構成によって、電極組のスケールの付着具合や電極組の寿命判定を行うことが可能である。
また、上記実施例では、被処理水の温度を測定する温度センサの取付け位置を電解槽に被処理水を供給する経路上としたが、電解槽内の被処理水の水温を直接測定するようにしても良い。
また、上記実施例では、電極のスケール付着及び電極の寿命の判定を、電解促進剤と希釈水との配合割合を規定する累積運転時間の比T(P3)/T(P1)にて行ったが、これに限らず、例えば電極対に流れる電流の値及び被処理水の導電率から電極のスケール付着及び電極寿命を判定することもできる。
即ち、電解槽に一定の濃度の電解質溶液を供給し、電極間に一定の電流電圧をかけた場合、その電極間に流れる電流値は、電解槽に供給された溶液の導電率σに比例する。従って、導電率σと電極間に流れる電流Iとの間には、I=Kσの関係が成り立つ。Kは比例定数である。よって、電極間の電流値と、導電率センサから得られる導電率σに基づいて、比例定数Kを演算することができる。
比例定数Kは電極に変化が無ければ常に同じ値を示すが、電極表面にスケールが付着したり、電極が腐食したりすると、Kの値が小さくなる。制御手段によって、このKの値の変化を求めることにより、電極のスケール付着や、電極の寿命を判定できるようになる。
しかし、実際には、水温の上昇に伴って導電率も上昇するため、比例定数Kの値だけでは、電極のスケール付着や電極寿命を正確に判定することができない不具合を生じる。従って、実験データに基づき、所定濃度の被処理水の導電率σと水温の変化に応じた被処理水の導電率σ’を予め制御手段のメモリに記憶させておいたり、水温に応じて比例定数Kを補正して比例定数K’を算出することにより、導電率計を用いることなく、水温の変動に応じた上記比例定数を算出できるので、電極のスケール付着や電極の寿命を正確に判定することができる。
この発明は、以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる水処理装置を簡略化して示す図である。
【図2】図1の水処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1の水処理装置の電極の異常を検出するフローチャートである。
【符号の説明】
1 水処理装置
13、20 電解処理手段
E1,E2 電流値検知手段
S1,S2 温度センサ
60 制御手段
この発明は、プール、浴場の浴槽といった大型の水槽から、ビルの屋上などに配置される給水槽、一般家庭用の浴槽といった小型の水槽まで、種々の水槽に貯留された被処理水を滅菌処理することができる、新規な水処理装置に関するものである。
【従来の技術】
たとえば屋内外に設置されたプール、あるいは旅館の浴場や公衆浴場における浴槽などは、その水質を維持するために定期的に、いわゆる(サラシ粉、高度サラシ粉)や次亜塩素酸ソーダ(NaCIO)の水溶液を投入して滅菌処理をする必要がある。
しかし従来は、この作業を、プールや浴場の従業者などが手作業で行っており、しかもカルキや次亜塩素酸ソーダの水溶液は刺激性を有するため、とくに営業時間内に投入する際には十分に注意しながら作業を行わねばならないなど、処理をするのに大変な労力を要するという問題があった。
また、とくにカルキは固形粉末であるため、投入後、溶解して濃度が均一になるまでに時間を要し、その間、プールや浴槽を使用できないという問題もあった。
また、ビルの屋上などに配置される給水槽や、あるいは一般家庭用の浴槽の場合は、水道水中に含まれる塩素イオンの滅菌力のみに頼っているのが現状であり、とくに給水槽の場合には、内部に藻が繁殖するなどして水質が悪化することが1つの社会問題ともなっている。
また、一般家庭用の浴槽の場合は通常、ほぼ1〜2日ごとに水を入れ替えるため水質の点で問題はないように思われがちであるが、浴槽に接続されたボイラー内は頻繁に清掃できないために雑菌やかびなどが繁殖しやすく、やはり水質の悪化が懸念される。
【特許文献1】
特開2001−232364号公報(第13−15頁、図3)
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願出願人は、上述のような各水槽に貯留された被処理水を電解槽に導き、電気化学反応により滅菌処理する水処理装置を発明した。
この発明した水処理装置では、電極を有する電解槽へ被処理水を供給し、被処理水に対して電気化学反応(いわゆる電気分解)を施す。施された電気化学反応により、塩素ガス、次亜塩素酸(HCIO)、次亜塩素酸イオン等が発生し、それらが被処理水に溶けることによって、被処理水が滅菌されるようになっている。
そして、このように電解槽を用い、電気化学反応により水槽内の被処理水を滅菌する水処理装置として、電解槽における電気化学反応が良好に行われるように、電極に流れる電流値に基づき、電極に付着するスケールの付着具合や、電極寿命を判定するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、電解槽へ供給される被処理水には、電気分解作用を効率的に行わせるために、飽和食塩水などの電解促進剤が混合される。電解促進剤と被処理水の混合割合は、電極板に流れる電流値が規定値または規定範囲となるように電解促進剤の供給ポンプや被処理水の供給ポンプの動作が制御手段によって調整される。
そして、電極板表面にスケールが付着したり、電極が腐食したりすると、電極板間の電気抵抗が増えて電極板間に流れる電流値が低下するようになるので、制御手段は、この電流値の低下をもとに、電極板のスケール付着や電極の腐食を検知するようにしていた。
しかし、実際には、電解槽に供給される被処理水は水温の変動によって導電率も変動する。即ち、被処理水の水温の上昇に伴って、導電率も上昇するので、電極にスケールが付着して電流値が低下しても、水温が上昇すると導電率が上昇して電極板間に電流が流れやすくなるので、結果として相殺されることになり、電流値でもって電極板のスケール付着や寿命を正確に検出することは困難であった。
本発明はこの点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、電極板のスケール付着や電極板の腐食などの電極不良を正確に検出できる水処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に記載の発明は、電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給される水を電界処理する水処理装置において、電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、前記電流値検知手段及び前記温度センサの出力に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた基準電流値と電流値検知手段で検知した電流値を比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置
請求項3の発明は、請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの測定した温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置である。
請求項4の発明は、電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給される水を電界処理する水処理装置において、
電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、電解槽に塩素イオンを含む水を供給するための第1給水部、および電解槽に希釈水を供給するための第2給水部を備えた給水手段と、前記電流検知手段によって測定した電流値に基づいて、第1の給水部から供給する塩素イオンを含む水と、第2の給水部から供給する希釈水との混合割合を調整すべく、上記両給水部の動作を制御する給水制御部と、この給水制御部の制御結果と前記温度センサの出力値に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの検知温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき第1給水部及び第2給水部の動作量を制御することを特徴とする水処理装置である。
請求項6の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた第1給水部及び第2給水部の動作量と給水制御部の制御結果とを比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の水処理装置において、電極不良検出部において、電極表面へのスケールの付着を検出した際に、それらを知らせる報知手段を含むことを特徴とする水処理装置である。
請求項1〜3の発明によれば、水温の変動にかかわらず、スケールの付着が所定の量になったことを正確に判定することができるようになる。
請求項4〜6の発明によれば、水素イオン濃度を安定させるために制御される第1給水部及び第2給水部の制御動作を利用して、電極のスケール付着を判定するようにしているので、被処理水の塩素濃度を一定値に制御するなどの必要がなくなり、簡単な構成で正確に電極の付着度合を判定できるようになる。
請求項7の発明によれば、電極表面へのスケールの付着が所定量となったら、報知手段によって管理者に迅速に知らせることが可能となる。
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる水処理装置1を、プールや浴場の浴槽などの大型の水槽2に組みこんだ構造を簡略化して示す図である。
図に見るように水槽2には、循環ポンプ22によって多量の被処理水を常時、図中二重実線の矢印で示す方向に循環させるための主循環経路20が設置されている。
21は砂ろ過のためのフィルター、23は熱交換器である。水処理装置1は、図中実線の矢印で示すように、上記主循環経路20の、フィルター21と熱交換器23の間の分岐点J1から分岐して、複数枚の電極板からなる電極組E1と、図示しない微細気泡除去用のフィルターを内蔵した循環処理用電解槽13を経たのち、上記分岐点J1より下流側の合流点J2で、再び上記主循環経路20に合流するように接続された水処理経路10を有している。
上記水処理経路10の、分岐点J1から循環処理用電解槽13に至る途上には順に、電磁弁B1、流量調整弁B2、主循環路から水を水路に取り込むための循環ポンプP1、水路を流れる水の温度を測定するための温度センサS1とを有している。
水処理経路10の循環処理用電解槽13から合流点J2に至る途上には順に、循環処理用電解槽13内から被処理水を送出することで、被処理水を水処理経路10内で循環させるための送出用ポンプP2、調整バルブB3、逆流防止のための逆止弁B4が配置されている。
さらに、水処理経路10の循環ポンプP1と温度センサS1との間の経路には、NaCl添加用の経路が備えられている。具体的には、上流側の分岐点J4から導入路11が分岐している。
導入路11の途中には弁B5が介在されている。導入路11によって被処理水は溶液槽12に供給される。溶液槽12内にはNACLが収容されており、水が供給されることにより溶液槽12には飽和濃度のNACL水溶液が貯留される。このNACL水溶液は定量ポンプP3によって供給路14を介して吸い上げられ、分岐点J5で水処理経路10に合流されて、循環処理用電解槽13へ供給される。
溶液槽12には上述したNACL水溶液に代えて、塩化カルシウム水溶液、塩酸などの水溶液が収容されてもよく、水の電気化学反応に寄与する電解質溶液であればよい。
そして、上記構成の水処理装置1は以下のように動作する。水槽2の水は循環ポンプ22で汲み出され、フィルタ21で有機物が除去される。そして分岐点J1で熱交換器23を通って水槽2に還流される水と水処理経路10に流入される水とに分かれる。水処理経路10に流入される水は開閉弁B1を通り、流量調整弁B2によってその流量が調整され、温度センサS1を通って循環処理用電解槽13へ与えられる。温度センサS1では、循環処理用電解槽13へ与えられる被処理水の温度が測定される。
また、循環処理用電解槽13には、溶液槽12から定量ポンプP3によりNACL水溶液が送られている。これにより、循環処理用電解槽13内の水溶液は電気分解可能な水溶液となる。
循環処理用電解槽13にはプラス側電極組およびマイナス側電極組が備えられている。各電極組には、それぞれ,複数枚の電極板が設けられている。各電極組は、たとえばチタニウム(Ti)製の基板の表面全面に金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、白金―イリジム(Pt−Ir)などの貴金属の薄膜を、めっき法や焼成処理によってコーティングしたものが好ましい。
プラス側電極組は電源電圧30のプラス側電位に接続されており、マイナス側電極組は電源電圧30のマイナス側電位に接続されている。電源電圧30とプラス側電極組との接続経路には電流計31が挿入されている。これによって電源電圧30から電極組E1へ流れる電流を、電流計31によって測定することができる。
循環処理用電解槽13内ではプラス側電極組およびマイナス側電極組間に直流電流が通電されることにより電気分解が行われる。電気分解では、電極間に電気化学反応が生じ、この反応により発生する次亜塩素酸イオン(ClO−)、塩素ガス、HCLOあるいは反応過程でごく短時間発生する活性酸素(O2−)などによって被処理水が滅菌処理される。
循環処理用電解槽13で滅菌処理された水は循環ポンプP2により汲み出される。即ち、電解槽13で滅菌処理された水は、調整バルブB3、逆止弁B4を通って分岐点J2から主循環経路20へと流れ込んで、水槽2内へ流入する。これにより、水槽2内の水が滅菌処理される。
更に、図1において、水処理経路10には、複数枚の電極板からなる電極組を内蔵したバッチ処理用電解槽20を有している。
そして、このバッチ処理用電解槽20に食塩などの塩素イオンを含み且つ電気化学反応を促進する作用を有する電解質の水溶液を満たした状態で、電極組に通電して一定時間電解質溶液を電気分解処理することで、滅菌作用を有する滅菌液を製造すると共に、製造した滅菌液を貯留タンク21に貯留し、貯留タンク内の滅菌液を随時水処理経路10に供給する供給経路26がその終端部を水処理経路10に接続されている。
詳しくは、水道や地下配管などの水源から、バッチ処理用電解槽20に水を供給するための供給経路26の途中には、水源からバッチ処理用電解槽20に水を導くポンプP5と、当該供給経路26をメンテナンス時などに手動で開閉するための開閉弁B7と、食塩などをその内部に収容しておき、供給経路26を通じて供給した水によって食塩などを溶解して、飽和濃度もしくはそれに近い高濃度の電解促進剤を生成し、貯留するための塩水タンク15と、電解促進剤を塩水タンク15からバッチ処理用電解槽20に供給するための定量ポンプP4と、バッチ処理用電解槽20に供給される被処理水の温度を測定する温度センサS2がこの順に接続されている。
そして、塩水タンク15内の供給経路26の出口付近には、塩水タンク15内の電解促進剤の水位を一定に保つべく開閉するフロートスイッチ23が配設されている。
また、供給経路26の分岐点J7には、水道や地下配管などの水源からの水をバッチ処理用電解槽20に供給する供給水路24が設けられていて、上記供給経路26の分岐点J7に至る供給水路24の途中に、水源からの水をバッチ処理用電解槽20に供給する定量ポンプP6と、開閉弁B5とが配設されている。
バッチ処理用電解槽20には、電解処理した後の処理水を水槽に供給するための供給経路26が接続されており、この供給経路26の途中に処理水をバッチ処理用電解槽20に送水する定量ポンプP7と、電磁弁B8と、処理水を貯留するための水槽21と、この水槽21内に貯留された処理水を水処理経路10へ供給するための定量ポンプP8、逆止弁B9が設けられている。
また、水槽21内の供給経路26の出口付近には、当該水槽の処理水の水位を一定に保つべく開閉するフロートスイッチ25が設けられている。
バッチ処理用電解槽20は、供給経路24及び塩水タンク15から供給された被処理水を貯留するための水槽20と、この水槽20内に一定間隔をあけて配設した、電極対E2を構成する複数枚の電極とを有する。
電極対E2はそれぞれ、配線を介して電源回路32のプラス極及びマイナス極に接続してある。電源回路32とプラス側電極組との接続経路には電流計33が挿入されていて、電源回路32から電極組E2へ流れる電流を、電流計33によって測定することができる。
尚、循環処理用電解槽13に接続された電流計32及びバッチ処理用電解槽20に接続された電流計33は、交流電源と電源回路をつなぐ交流配線上に設けて、交流電源から電源回路に供給する交流電流の入力電流値を測定するようにしても良い。
図2は水処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図2に見るように水処理装置は電源回路によって電極対に通電制御しつつ、装置を構成する各部を作動させる制御手段を備えている。
制御手段内には、各種動作のタイミングを規定するためのタイマと、各種の初期値を記憶するメモリと、電極表面へのスケールの付着や、電極の寿命などの電極の不良を検出したときに、装置の管理人になどに報知するための報知手段とを備えている。
制御手段には、図1で説明した水処理装置1に備えられた温度センサS1、電流計31,33からの検知信号が与えられる。制御手段ではこれら与えれる検知信号に応じ、予め定める動作プログラムに従って水処理装置1の動作を制御する。具体的には、電磁弁B1、B6、B8、定流量ポンプP1〜P8、電源回路30、32の制御を行う。
また、制御手段は、電極の表面へのスケールの付着や、電極の寿命などの電極の不良を検出した際に、水処理装置の管理人に報知するための報知手段の動作を制御する。
また、制御手段内には、各種動作のタイミングを規定するためのタイマと各種の初期値を登録したメモリを有していて、メモリには初期値としてI(U0)、I(L0)、S0、R1、S2、T0などが設定できるようになっている。
ここで、I(U0)は電極対に流れる電流値の上限側の敷居値を示し、水温T0での基準となる電流値、I(L0)は電極対に流れる電流値の下限側の敷居値を示し、同じく水温T0での基準となる電流値である。
T3は、不良検出を行うためのインターバルを規定する基準としての、定量ポンプP1の累積運転時間を示す値である。R1は、電極の不良の有無を判定する基準としての、上記累積運転時間と定量ポンプの累積運転時間との比T(P3)/T(P1)の敷居値を示す値である。
T4は、スケール除去のために、電解処理手段などを洗浄するインターバルを規定するための時間の設定値である。
S0は水処理経路を流れる処理水の温度の基準となる温度を示す値である。
また、制御手段には図示しない設定部からの信号が与えられる。設定部は水処理装置の管理人などが操作できる操作パネルを有して、この操作パネルには水処理装置のスタートスイッチなどが設けられている。
図3は、制御手段で行われている制御動作のうちの、循環処理用電解槽
13のメンテナンス制御を示すフローチャートである。図3の制御によって循環処理用電解槽の備えられた電極組に対するスケールの付着具合や、電極組の寿命が判定されて、管理人などへ報知が行われる。
報知手段は、例えば、無線あるいは有線の電話回線やコンピュータネットワークなどを介して、装置から離れた場所にいる管理人や管理会社などに自動的に不良が発生したことを報知する機能を有していても良い。
制御動作ではまず、タイマTを0にリセットしてカウントを開始する(ステップ1)。次に定量ポンプP1、P3の運転時間を累積するタイマT(P1)、T(P3)のカウントを0にリセットしてカウントを開始する(ステップ2)。次に、定量ポンプP1の累積運転時間T(P1)が設定時間T3に達したか否かを判定する(ステップ3)。
設定時間T3に達していない場合は、ステップ4に進み、水処理経路に備えられた温度センサS1によって検知される水温Sと、電流計31によって検知される電極組E1に流れる電流値が読み込まれる。そして、温度センサS1によって検知された水温Sと基準値S0の温度差から制御電流値の上限の敷居値I(U)及び下限の敷居値I(L)が、それぞれ演算されて算出される。(ステップ5)。
即ち、電解槽に供給される被処理水の水温が基準値S0よりも高い場合は、被処理水の導電率も上昇するので、制御電流値の上限及び下限の敷居値I(U)、I(L)の値を基準の水温S0の時よりも上昇させる。
電解槽に供給される被処理水の水温が基準値S0よりも低い場合は、被処理水の導電率が低下するので、制御電流値の上限及び下限の敷居値I(U)、I(L)の値を基準の水温S0の時よりも低下させるように演算によって制御される。
次に、ステップ6に進み、電流センサで検知された電流値Iが下限の敷居値I(U)以下であるか否かが判定される。ステップ6で電流値Iが敷居値I(U)以下であると判定された場合、制御手段は、ステップ7に進み、定量ポンプP3を動作させると共にタイマT(P3)のカウントを開始する(ステップ8)。
これにより、溶液槽12内のNACL水溶液が定量ポンプP3の動作によって循環処理用電解槽13内に供給され、電解槽内の被処理水におけるNACLの割合の増加によって電解槽内の被処理水の塩素イオン濃度が上昇し、電極組に流れる電流値Iが上昇する。
次に、ステップ9において、電流センサで検知された電流値Iが下限の敷居値I(U)以下であるか否かが判定される。ステップ9で電流値Iが敷居値I(L)以下であると判定された場合は、ステップ10に進んで、定量ポンプP1を動作させると共にタイマT(P1)のカウントを開始する(ステップ11)。
これにより、水槽2内の被処理水(希釈水)が定量ポンプの動作によって循環処理用電解槽13内に供給されることにより、NACLの濃度が薄まり、電解槽13内の被処理水の塩素イオン濃度が低下するので、電極組E1に流れる電流値Iが低下する。
その後、ステップ12に進んで、装置の運転終了が選択されたか否かを判定し、運転終了でない場合は、ステップ3に戻って、ステップ12の運転終了が選択されるまで上記のステップを順に繰り返し、ステップ12の装置の運転終了が選択された時点でステップ13に進んで、装置の運転を終了する。
一方、ステップ6で、電流値Iが敷居値I(U)よりも大きい場合は、ステップ19に進んで、定量ポンプP3の動作を停止させると共に定量ポンプP3の動作時間をカウントするタイマT(P3)のカウントを停止する(ステップ20)。
また、ステップ9で、電流値Iが敷居値I(L)よりも小さい場合は、ステップ21に進んで定量ポンプP1を停止させると共に、定量ポンプの動作時間をカウントするタイマT(P1)のカウントを停止させる。
そして、上述のような動作を繰り返し行った後、ステップ3で、定量ポンプP1の累積運転時間T(P1)が設定時間T3に達したと判断した場合、制御手段はステップ14に進み、定量ポンプP1、P3の累積時間の比T(P3)/T(P1)を求め、この比が敷居値R1未満であるか否かを判定する。
この敷居地R1は予め実験データに基づき定められる。例えば、電流値が所定の導電率を有した被処理水となるように、電解促進剤と希釈水との配合割合を規定する累積運転時間の比T(P3)/T(P1)が0.8となるように、定量ポンプP1の累積運転時間定と定量ポンプP3の累積運転時間を設定することができる。
そして、ステップ14で累積運転時間の比が敷居値R1以上である場合には、電極対を構成する電極が、スケールの付着や寿命によるダメージを受けておらず、不良は発生していないと判断し、ステップ2に戻って、定量ポンプP1、P3の運転時間をカウントするタイマをリセットしたのち、通常の運転を続ける。
一方、ステップ14で、累積運転時間の比が敷居値R1未満である場合には、電解促進剤の供給量を多くして導電率を高くしないと、電解が十分に進行しないことになるので、制御手段は、電極対を構成する電極が、スケールの付着や寿命によるダメージを受けて不良が発生していると判定する。
この場合、ステップ15に進んで、前回、電極処理手段などを洗浄してからの経過時間Tが基準値T4未満であるか否かを判定し、基準値以上である場合は電極表面にスケールが付着していると判断して、ステップ16に進んで、報知手段によって装置の管理者などに電極の洗浄が必要であることを報知する。
そして、ステップS17で、管理人などによる電極洗浄が実施されたことの入力があるまで装置の運転をロックした状態で待機し、入力を確認したらステップS1に戻って、タイマTのカウントをリセットした後、通常の運転に戻る。
一方、ステップS15で、前回電解処理手段などの洗浄をしてからの経過時間Tが基準値T4未満である場合は、電極の寿命であると判定し、ステップS18に進んで、報知手段によって、装置の管理人に電極寿命の報知を行った後、ステップS13に進んで装置の運転を終了する。この場合、装置の管理人は、電解処理手段の電極対を新しいものに交換して、設定をリセットした後、装置の運転を再開することになる。
尚、上記図に示すフローチャートでは、循環処理用電解槽13における電極E1に対するスケールの付着具合や、電極組の寿命に判定についての動作説明を行ったが、これに限らず、バッチ処理用電解槽20における電極組E2においても、同様の構成によって、電極組のスケールの付着具合や電極組の寿命判定を行うことが可能である。
また、上記実施例では、被処理水の温度を測定する温度センサの取付け位置を電解槽に被処理水を供給する経路上としたが、電解槽内の被処理水の水温を直接測定するようにしても良い。
また、上記実施例では、電極のスケール付着及び電極の寿命の判定を、電解促進剤と希釈水との配合割合を規定する累積運転時間の比T(P3)/T(P1)にて行ったが、これに限らず、例えば電極対に流れる電流の値及び被処理水の導電率から電極のスケール付着及び電極寿命を判定することもできる。
即ち、電解槽に一定の濃度の電解質溶液を供給し、電極間に一定の電流電圧をかけた場合、その電極間に流れる電流値は、電解槽に供給された溶液の導電率σに比例する。従って、導電率σと電極間に流れる電流Iとの間には、I=Kσの関係が成り立つ。Kは比例定数である。よって、電極間の電流値と、導電率センサから得られる導電率σに基づいて、比例定数Kを演算することができる。
比例定数Kは電極に変化が無ければ常に同じ値を示すが、電極表面にスケールが付着したり、電極が腐食したりすると、Kの値が小さくなる。制御手段によって、このKの値の変化を求めることにより、電極のスケール付着や、電極の寿命を判定できるようになる。
しかし、実際には、水温の上昇に伴って導電率も上昇するため、比例定数Kの値だけでは、電極のスケール付着や電極寿命を正確に判定することができない不具合を生じる。従って、実験データに基づき、所定濃度の被処理水の導電率σと水温の変化に応じた被処理水の導電率σ’を予め制御手段のメモリに記憶させておいたり、水温に応じて比例定数Kを補正して比例定数K’を算出することにより、導電率計を用いることなく、水温の変動に応じた上記比例定数を算出できるので、電極のスケール付着や電極の寿命を正確に判定することができる。
この発明は、以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる水処理装置を簡略化して示す図である。
【図2】図1の水処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1の水処理装置の電極の異常を検出するフローチャートである。
【符号の説明】
1 水処理装置
13、20 電解処理手段
E1,E2 電流値検知手段
S1,S2 温度センサ
60 制御手段
Claims (7)
- 電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給
される水を電界処理する水処理装置において、
電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、
電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、
前記電流値検知手段及び前記温度センサの出力に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置。 - 請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた基準電流値と電流値検知手段で検知した電流値を比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置。
- 請求項1に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの測定した温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置。
- 電極を有する電解槽を備え、電極へ通電することにより電解槽に供給
される水を電界処理する水処理装置において、
電極に流れる電流値を検知する電流値検知手段と、
電解槽に供給される水の温度を測定する温度センサと、
電解槽に塩素イオンを含む水を供給するための第1給水部、および電解槽に希釈水を供給するための第2給水部を備えた給水手段と
前記電流検知手段によって測定した電流値に基づいて、第1の給水部から供給する塩素イオンを含む水と、第2の給水部から供給する希釈水との混合割合を調整すべく、上記両給水部の動作を制御する給水制御部と、
この給水制御部の制御結果と前記温度センサの出力値に基づいて、電極のスケール付着を判定する電極不良判定手段とを備えたことを特徴とする水処理装置。 - 請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、前記温度センサの検知温度に応じて電流値検知手段で検知した電流値を変更し、この変更した電流値に基づき第1給水部部と及び第2給水部の動作量を制御することを特徴とする水処理装置。
- 請求項4に記載の水処理装置において、前記電極不良判定手段は、被処理水の水温に応じて予め決められた第1給水部及び第2給水部の動作量と前記給水制御部の制御結果とを比較し、この比較結果に基づき電極のスケール付着を判定することを特徴とする水処理装置
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の水処理装置において、
電極不良検出部において、電極表面へのスケールの付着を検出した際に、それらを知らせる報知手段を含むことを特徴とする水処理装置。
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JP2002277939A Withdrawn JP2004113873A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 水処理装置 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005296877A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Science Kk | 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置 |
JP2009028598A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電解水生成装置 |
JP2011522123A (ja) * | 2008-05-28 | 2011-07-28 | ミオックス コーポレーション | 電極を含む電解槽の洗浄方法及び電解生成物の生成装置 |
WO2012150620A1 (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | イノベーティブ・デザイン&テクノロジー株式会社 | 冷却水循環装置 |
KR101431597B1 (ko) * | 2012-05-22 | 2014-08-22 | (주) 테크로스 | 전기분해장치의 전극 모듈 결선 구조 및 이를 이용한 전극 모듈 불량 판별방법 |
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CN114159978A (zh) * | 2021-05-21 | 2022-03-11 | 佛山市美的清湖净水设备有限公司 | 电渗析膜堆电极检测方法、装置和净水设备 |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277939A patent/JP2004113873A/ja not_active Withdrawn
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