JP2004113223A - 細胞分離方法、細胞分離装置および細胞分離装置の製造方法 - Google Patents

細胞分離方法、細胞分離装置および細胞分離装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特異な特性を有する細胞を選別して抽出し、細胞を評価するために、使い捨て可能な安価なチップ上で細胞分離・分取し、更に後続の工程に細胞を高速に輸送する際、細胞に物理的、化学的影響を与えず行う。
【解決手段】一つのマイクロ流路に導入した細胞を2つの分岐した流路に分離する際、その分岐流路の各々に、電気浸透流ポンプの出入り口用流路が接続される。電気浸透流ポンプは、ギャップの広い流路とポンプ作用を行う狭い流路が2本並べられ、一つの流路として結合し、その両端が出入り口用流路を構成し、この近傍に2本の流路の一端が設けられ、その一端は塩橋からなるゲル電極を介して、接地電位あるいは電圧が印加され、2本の流路の他端は、流路であると同時にゲル電極と接してゲル電極を介して電圧が印加される。このポンプは分岐流路の間に置くだけで独立して動作するので、後段の流路に細胞を次々と送ることができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の細胞を分離・分取する際、その細胞に電気的、化学的ダメージを与えずに行う装置ならびに製作方法に関する。特に、これらの少なくとも一つの機能が少なくとも一体のチップ基板上に集積されており、さらにそのチップ基板は小さく、その取り扱いに専門の医学の知識、資格が必要とせず、簡単に上述の細胞分離を短時間に行うことを特徴とする細胞分離デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
個々の細胞の諸性質を高速に決定し、特異な特性を有する細胞を選別して抽出し、単一細胞レベルで培養、計測、分画、DNAやmRNAなどの細胞の成分評価などは、生物全般の研究は勿論、病理における診断・治療のためにも極めて重要である。
【0003】
この細胞分離、即ちセルソータをの研究としては、例えば、蛍光認識した細胞の蛍光により分離する(N.Gorth,et al.,Biotechn.&Bioeng.,71(4),pp.266−273,(2001)),磁石を担持させた細胞を分離する(S.Milteny et al.,Hematopoietic stem cells:the millhouse manual,Dyson:Alpha Med Press,pp.201−213,(1994))、二本のレーザビームで細胞を捕獲して分離する(S.C.Grover,et al.,J.of Biomed.Optics,61(1),pp.14−22,(2001))などが報告されているが、利点と共にコストや狭い空間での使用は難しいなど欠点もある。一方、生物学や医療の現場での細胞分離装置として、フローサイトメータが広く用いられている。これは、細胞の表面や内部を蛍光標識物質で染色し、光源のレーザからの光束中を1個ずつ通過する細胞から発した散乱光と複数の異なる波長の蛍光などを測定し、蛍光陽性細胞を自動的に算定する装置である。本細胞分離の代表的な装置として米Beckmann Coulted社のEPICS ALTRAが広く使用され、3万個/秒の分離能力がある。しかしこれは大規模かつ高価な装置である。しかも、細胞を蛍光標識物質で染色、それに強いレーザ光を照射し、目的の細胞集団を分取(ソーティング)するためには、細胞を含んだ液滴を数千ポルトの電界で荷電させ、更に数千ボルトの電界で偏向して行う。このような外界からの光照射や電界付与受けた細胞はその本来の特性を失うことが懸念される。また、人血の場合、相互汚染を防ぐためには使用後に全系の完全な洗浄が不可欠である。
【0004】
一方、半導体製品に伴う微細加工技術の進歩を土台に、近年、μ−TAS(Micro Total Analytical System)や、Lab.on a Chip(チップ上の研究施設)と言われるような、数cm四方の平板の基板上に種々の薬液の微小流路や微小分析器を配置し、その基板上で種々の化学合成や物理化学分析を行う試みが盛んに行われている。このような、指の先と同寸法のチップ上で前記の化学合成、分析を行う利点として、従来のいわゆる化学実験室のように広い空間や大規模・高価な測定装置を必要とせず、チップ自体が可搬であること、使用する薬液量や分析に必要とされる電力量が著しく少なくなり、環境に優しいなどが挙げられる。このようなチップの一つの大きな応用として、無痛針より採取した極微量の血液をチップ上の数十〜数百μmの幅と深さを有するマイクロ流路に導入し、当該チップ上において血液から血球を分離し、得られた血漿から健康マーカを測定する使い捨て可能な安価なヘルスケアチップ(特願2001−258868)や、DNAを高速で分離するチップ、プロテインチップなどが、極細の流路内で流体が動くことに基づく微小流体力学(microfluidics)の基礎として盛んに研究・開発されている。
【0005】
上述のμ−TASの一応用として、一つのチップ上で細胞を分離・分取するセルソータチップの研究・開発が盛んである。例えば、マイクロ流路内に導いた蛍光標識した細胞に光を当てて生じた蛍光を検出して細胞を水圧により分離し、所望の細胞を並べた小さな容器内に容器を動かし分取する(A.Tripathi,et al.,Proc.of the μ−TAS2001 Symp.,Monterey,CA,USA,21−25 Oct.,2001,pp.307−308,(2001))、細胞が通るマイクロ流路の左右にシースフローと呼ばれる流路を並べ、計3本の流路に圧力を掛け、層流を利用して、細胞の分取点で電極が設けられ、電界を掛けないとそのまま細胞は真っ直ぐに流れて分取され、電界を印加すると左右のシースフロー側の流路に細胞が捨てられる(T.Ichiki,et.Al.,Proc.of the μ−TAS2001 Symp.,Monterey CA,USA,21−25 Oct.,2001,pp.271−272,(2001))などが報告されている。特に後者は極めて巧妙な仕組みを有しているが、細胞の分取に電界を用い、所望の細胞には電界には触れないが、捨てる細胞は電界が印加されているので、その細胞は利用できないことや、シースフロー用流路が必要なため、細胞を更に選別したり、後続の流路に送り込むことがかなり困難である。
【0006】
細胞をマイクロ流路内を移動させるには、上述のように圧力が広く用いられているが、マイクロチップ内にポンプを有していると、ポンプへの入力によって細胞を分離できる。マイクロ流路を用いたポンプ作用として、電気浸透流を用いたものが知られている。この原理は特願2001−258868に述べられている
が、電気浸透流はポンプ力を増すためには、
【0011】で詳しく説明するように、流路内にギャップの狭い構造の流路の形成が発明された。その結果、従来電気浸透流によるポンプに必要であった数キロボルトの100分の一に低下が実現した。
【0007】
前述のように細胞は多くの生命、疾病などの情報を有しており、特にリンパ球は免疫機構の中心であり、免疫応答に対する多くの情報を持っている。非常に多種多様にわたる細胞群を個々に無駄無く分別・処理するにはセルソータ等の様々なデバイスを一つのチップ上に集積化した「細胞コンビナートチップ」なるものが必要であり、このコンセプトは一つのチップ上で機能を集積化し作業を連続化させることによって高速化、高効率化が図られる。更に、人血や異常細胞を取り扱うので、バイオハザードの観点から再使用は許されず、当該チップには使い捨ての安価性が求められる。前述のフローサイトメータのような高価な装置では対応できず、またセルソータ装置は前後の作業を考えると、個々の細胞を取り扱うには適していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
個々の細胞を分離・分取するためには、まず、マイクロ流路が形成されたマイクロチップ内に低電圧で駆動する強力なポンプを内蔵する必要である。しかし、細胞に電気的な刺激を一切与えないためには、低電圧といえどもポンプに印加される電圧による電界が流路に漏れてはならない。また、電極を経て電圧がポンプに印加されると、電解液の電気分解によりpHの変化が生じ、細胞に化学的な影響を与え、この防止も必要である。更に、後続の流路に細胞を伝達して行くには、脈流や電界の漏れ、特に変動するものを発生させてはならない。
【0009】
本発明の目的は、使い捨て可能な安価な基板を用いて、個々の細胞に電気的、化学的刺激や悪影響を与えずに細胞を分離・分取し、更に後続の工程に細胞を輸送する細胞分離を小さなチップ上で行う方法とその装置、及びその作製方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決させるための手段】
一つのマイクロ流路に導入した細胞を2つの分岐した流路に分離する際、当該2つ分岐流路の各々に、電気浸透流ポンプの出入り口用流路が接続され、当該電気浸透流ポンプは、ギャップの広い流路と狭い流路が2本並べられ、一つの流路として結合し、その両端が当該出入り口用流路を構成し、当該出入り口用流路の位置近傍に2本の流路の一端が存在し、当該一端は塩橋からなるゲル電極を介して、接地電位あるいは電圧が印加され、2本の流路の他端は、流路であると同時にゲル電極と接し、当該ゲル電極を介して電圧が印加されるこれらを機能を一つの使い捨て可能な安価な基板に形成して当該細胞分離チップを作製する。
【発明の実施の形態】
【0011】
まず、初めに当該発明の根幹をなす低電圧駆動電気浸透流ポンプの原理を説明する。第1図は低電圧化の発見の契機となった電気浸透流ポンプ構造の概略図を示す。(a)は平面図で、(b)は断面図であり、流路の(101)は石英製である。まず、流路全体に電解液で満たし、(a)の(102)の注入口と(103)の廃液口の間に電圧を印加する。(104)のポンプ用流路は(b)図のように100nm幅程度の狭いギャップが形成され、当該流路の両端に電界が印加される。ここで、このように狭いとなぜ電気浸透流によるポンプ力が大きくなるかを、第2図(a)の広いギャップの流路の場合と第2図(b)の幅の狭いギャップの流路の場合を示して説明する。まず、第2図(a)において、(201)の石英板の表面(202)はSiO−Hのシラノール基で覆われており、石英表面が電解液(203)に接触すると、水素が電解液中に逃げて、石英表面は負の電荷(204)を帯びる。その負の表面に(205)の正イオンが寄って来るが、これは負電圧方向にクーロン力(206)で引かれて流れ、電気浸透流となる。その正イオンの周りには水が分極して集まり、水同士は水素結合で結合しているので、結局電解液全体は正イオンの流れの方向に流れる。しかし、ギャップが広い場合、幅の中程に存在する正と負のイオンからなる電解液(207)は、幅が広いとはいえ微細な流路故に注入口と廃液口間のコンダクタンスが悪いため閉じた系に近くなり、電気浸透流による圧力を緩和するため逆の方向に流れ、電気浸透流による流れを低下させる。同時に、その正イオン(208)と負イオン(209)の一部は等量で負と正の電圧方向に引かれ電気泳動によるイオン電流(210)が負の方向に流れる。一方、第2図(b)では、電気浸透流の流れは(a)と同様だが、流路深さの中央部付近に存在している正イオン(208)と負イオン(209)が負と正の電圧方向に流れる電気泳動が本来生じるが、これらはほぼ等量なので電気泳動による流れは生ぜず、この結果、表面壁付近の正イオンによる電気浸透流が卓越するようになるため、狭いギャップの方が電気浸透流によるポンプ作用が増す。
【0012】
第3図は、本発明のセルソータの心臓部の電気浸透流ポンプを構成しているマイクロ流路の概略図を示す。まず、(301)の入り口又は出口と(302)の深さ120nmの流路と(303)の接続部の流路と(304)の深さ25μmの流路と(305)の出口又は入り口は、一つの流路で接続されている。流路幅は、(302)を除いて30μmであり、(302)の幅は100 μmとした。理由はポンプ流量を増加させるためである。(306)と(307)はゲル電極(特願2001−3041)である。ゲルはポリアクリルアミド、塩化ナトリウム、光ラジカル重合剤をイソプロピルアルコールに溶解させたものをキャピラリ内に充填させ、蛍光顕微鏡でUV光を照射し、部分的に光硬化させた。ゲル電極で電極と流路を分離した理由は、一つには電気分解によって金属電極表面で発生する気泡のポンプ内への流入によるポンプ圧力の低下を防止し、もう一つは、電解液の電極による電気分解をによるpH変化した溶液を流路への混入を防止することにある。(309)と(310)は電界印加用電解液溜めであり、(311)と(312)は金属電極である。全流路に電解液で満たし、電極(311)は接地にし、(312)に正負の電圧を印加すると、ゲル電極を介して、(302)と(304)流路に同電圧が印加されるが、(302)と(304)の流路には電気浸透流ポンプ作用が同方向に働くため一つの流路のポンプ作用としては
逆になる。しかし、
【0011】で述べたように、狭いギャップの(302)の流路には広いギャップの(304)と比べて圧倒的に電気浸透流ポンプ作用は強く、(302)の流路のポンプ作用が(304)のそれを凌駕し、当該一つの流れを(302)のポンプ作用が実質的に支配する。ここで、(302)と(304)の位置は入れ替えても等価なので同じ動作をする。(314)に正負の電圧を印加するとポンプの流れの方向を順方向と逆方向に変えることができ、(301)と(305)から吸入、放出を行う。
【0013】
本発明の実施では石英基板を用いたが、理由はゼータ電位が高いためであり、安価な使い捨てチップにするためには、基板はPET(ポリエチレンテレフタレート)のような高分子ポリマーの使用が望ましい。しかし、高分子ポリマーのゼータ電位は一般に低く、従って、流路基板はPETなどで製作し、ポンプ部にはゼータ電位の高い物質、例えばCVDによりSi酸化膜をコートするとか、石英で予め製作しておいたポンプをはめ込むことで本課題はゼータ電位解決できる。
【0014】
第4図は、セルソータの動作原理を示す概略図である。(401)は第3図に占めした電気浸透流ポンプを示す。まず、状態(a)では電気浸透流ポンプ(401)は作動してなく、外部のシリンジポンプ(402)による定常的な流れにより、細胞(403)は移動する。ここで、(i)は流路(404)であり、(ii)と(iii)はポンプの出入り口までの流路(405)、(406)を示す。(407)と(408)は電気浸透流ポンプ(401)出入り口である。状態(a)では、(i)と(ii)と(iii)の流量比は、流れの矢印で示すように2:1:1である。次に(b)状態で細胞(403)が分岐点(409)に達したときにポンプ(401)をある流量1で作動させ、細胞(403)を例えば左側の流路(405)に分別する。細胞(403)が流路(405)に取り込まれた後、(c)状態で第3図の電界印加用電解液溜めの(306)と(307)の:ゲル電極により、電解液が僅かに電気分解されて生じるpH変動を防ぐために同時間で逆方向にポンプを作動させ、(408)から流れはポンプへ向かう。このとき、(i)、(ii)、(iii)の流量比は状態(b)で2:2:0、状態(c)で2:0:2である。(iv)と(v)は、ポンプの出入り口の後の流路(409)、(410)を示し、夫々流路(403)と(406)に接続している。いずれの状態でも(i)、(iv)、(v)の流量比は常に2:1:1にする。これらのサイクルを繰り返すことにより細胞を分取する。
【0015】
【実施例】
第5図は、第3図で示した電気浸透流ポンプの変形例の概略図を示す。第3
図において、(309)の電極は接地したが、
【0011】で説明したように、(302)では内壁近くの正イオンのみが電気浸透流として流れるが、(304)のギャップの広い流路では、中心付近の正イオンと負イオンが等量で電気泳動によって流れるため電流を発生し電圧降下を起こす。そのため、(301)の電位は(305)の電位と比べて若干高くなる。測定では、(312)へ20Vの電圧を印加すると、(301)の電位と(305)の電位の差は印加電圧の約10%の2Vとなった。しかし、2Vの電位差でもマイクロ流路では寸法がμmオーダなので電界はそう低くなく、細胞に影響を与えることが懸念される。従って、(301)の電位と(305)の電位を同電位にするため、第4図では、第3図の(309)を(501)と(502)に分割し、例えば、(503)の電極に−2Vを印加し、(504)の電極は接地する。又は、(503)の電極は接地し、(504)の電極に+2Vを印加する。
【0016】
第6図は当該細胞分離チップの平面図の概略図である。(601)は細胞の導入口、(602)は流路分岐の分岐点、(603)は当該電気浸透流ポンプ、(604)は出入り口側のゲル電極と接続された液溜め、(605)は高電圧印加用液溜め、(606)は細胞の取り出し口である。
【0017】
第6図に示した当該細胞分離チップの製作プロセスを以下に示す。20mm×20mm×0.5mmの石英板上にクロム膜をスパッタで作製し、フォトリソグラフィでパターンニングした。これをハードマスクにしてフロロカーボン系ガスでドライエッチングし、溝パターンを作製した。これと、超音波加工機でリザーバ用の孔を開けた他の一枚の石英板のキャップを1%HFディップ後、1.3MPaの圧力で24時間放置して圧着させ、マイクロチップとした。
【0018】
第7図は、第6図に示した当該細胞分離チップを使用してリンパ球のBとT細胞に分離する際。マイクロチップの流路の内壁を生態適合化した効果を示す。実験はリンパ球は5週令のSPF、ウィスター系ラット腸間膜中のリンパ節から抽出、精製後、HBSS(HEPES buffered Hank’s balanced salt solution)緩衝液を加え、6×103/mlの濃度にしたものを使用した。キャピラリ内壁を生体適合化し、リンパ球の吸着を防ぐためにシランカップリング基をもつMPCポリマー(2−methacryloyloxyethylphosphorylcholine;参考文献K.Ishihara,H.Oshida,T.Ueda,Y.Endo,A.Watanabe and N.Nakabayashi:J.Biomat.Mat.Res:26(1992)1543.)で表面処理した。生体適合性を評価するためにリンパ球を25μl/sで流し、キャピラリ底面に吸着するリンパ球数を計測した。(701)と(702)はMPCポリマーを石英内壁にコートの有り、無しの細胞の平方mm当たりの単位秒での付着個数を示す。(701)のMPCポリマーを石英内壁にコートの有りの場合、吸着率が1/200以下に抑えられ、付着防止効果に優れていることが分かる。
【0019】
第8図は、
【0013】に述べた動作により実際にリンパ球を輸送・分離した際の流速を測定したものである。(801)、(802)、(803)は、第4図の各動作状態に対応しており、(801)は定常状態(a)、(802)は左側の輸送状態(b)、(803)は右側の輸送状態(c)の各状態における流速である。(804)、(805)、(806)はそれぞれの場所(i)、(ii)、(iii)を表している。(801)の定常状態での流速は、(i)、(ii)、(iii)の各部位で2:1:1であり、これが(802)と(803)では2:1:0、2:0:1となり、ほぼ設計どおりであることがわかる。また(i)での流速は、(801)、(802)、(803)の各動作状態で、83μm/s±3μm/sであり、脈流は5%内に抑えられていることがわかる。
【0020】
第9図は、当該細胞分離チップにより細胞を分別するための、外部駆動回路の動作の一例である。(a)に示すように、分別対象(901)が検出地点(902)を通過するとき、蛍光強度などから、右の流路に分別するか左の流路に分別するかを決定する。例えば蛍光強度がある閾値(905)を超えたものを左に分別するには、(b)に示すように蛍光強度をコンパレータで比較することによって、左分別対象検出信号(906)を得る((c))。この信号を基に、タイマー1(907)を働かせ、分別対象(901)が分岐点(903)までの距離(904)を移動するための時間(908)待つ。つぎにこのタイマー1(907)の立下りをトリガーとしてタイマー2(909)を駆動する。このタイマー2の信号でポンプを左輸送状態に駆動する。タイマー2は、分別対象を左の流路に送り込むための十分な時間(910)を計時しオフとなる。この立下りを待ってタイマー3(912)がオンとなり、この信号を基に、リカバリーのためにポンプは右輸送状態で駆動される。リカバリー時間(913)を計時後、タイマー3(912)がオフとなり、一連の動作がおわる。
【0021】
第10図は、当該セルソータの変形例の一つであり、第4図で説明したものとは、入り口が(1001)と(1002)の2つあるところが異なる。その動作は第4図とほぼ同じであるが、第4図では、(404)からきた(403)が、(b)の状態では、(405)へ、(c)の状態では(406)へ分別されるところ、第10図では、(1001)、(1002)のどちらからきた(403)も(b)の状態では、(405)へ、(c)の状態では(406)へ分別される。流速の比は、第4図では、(404):(409):(410)は常に2:1:1であったが、第10図では(1001):(1002):(409):(410)は常に1:1:1:1である。また、重要なのは(401)が動作していない(a)の状態では、第4図では、(403)はどちらの流路に分岐するかわからないが、第10図では、(1001)からきたものは(405)側へ、(1002)からきたものは(406)側に分岐される。したがって、いくつもの細胞が混ざったものから、あるものだけを(405)へ分別したいような場合、第4図のものでは、(405)へ分岐するものも(406)へ分岐するものも、両方とも検出して、(401)を駆動する必要があったが、第10図のものでは、(1002)から(403)を流し、(405)側へ分別するものだけを検出して(401)を駆動し、それ以外はすべて(406)側へ流すといった使い方が可能である。
【0022】
第11図は、本セルソータの接続の一例である。脈流と電界を外に漏らさないために、この図のように自由に接続できる。
【0023】
第12図は、本ソータの利用形態の一例であり、全血からT型リンパ球をダメージレスでより分けるものである。第12図(a)はその主要部であり、入り口(1201)から、全血や、全血を遠心分離後の沈殿など、血球が含まれる液を流す。流路の内壁など、血球や血の成分と接触するところは、必要に応じてMPCポリマーコーティング等で生態適合化が施される。この液は、まず染色剤リザーバ(1202)内の、染色剤と混合される。染色剤にはB型リンパ球と特異的に結合する蛍光抗体が入っている。混合された試料液は、反応用流路(1203)を通過する間に染色される。染色された血球は最初のセルソータ(1204)で、リンパ球とそれ以外(主に赤血球)に分別する。リンパ球と赤血球は、可視吸光や散乱強度、画像の特徴などにより分別できる。次にリンパ球を次のセルソータ(1205)で、T細胞とB細胞に分別する。B細胞は蛍光抗体により染色されているので、蛍光強度により分別可能である。
第12図(b)は、さらに処理速度を上げるためにこれを並列に並べたものである。例えばリンパ球は赤血球よりも遥かに少なく1000個に1個程度であり、数を得るためには大量の赤血球を処理しなくてはならない。本セルソータは非常に小さいので、用意に並列化し処理速度を上げることが可能である。例えば、ひとつのソータが200μmの大きさとすれば、2cmの中に100個を集積化可能であり、100倍の処理速度が得られる。第12図(b)では、無痛針(1209)で採取された血液を、まず遠心分離により血球と血漿にわける。次に血球を含む液(1210)はポンプ(1212)により、第12図(a)で説明した分離要素(1213)に輸送され、T型リンパ球とそれ以外の細胞に分別される。T型リンパ球は、分取路(1214)に集められ、それ以外の細胞は廃細胞溜(1215)に集められる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、細胞の分離・分取を細胞に電気的、化学的なダメージを与えずに行うため、電気浸透流ポンプの出入り口の電位を接地電位近傍で同じ電位にし、更にゲル電極を用いて流路内をpH変動を起こさせず、pH変動が僅かに起こってもポンプの逆流により中和するような構造を細胞の分離・分取用マイクロチップ内に内臓させたため、例えばリンパ球からBとT細胞を細胞が生きたまま分離できた。このチップは安価であるため、異常細胞を分離して診断・治療に活用しても、使い捨てができ、バイオハザードが防止される。また、チップ面積は小さくても、種々の機能が集積化できるため、従来多量の血液や検体を必要としていた医療現場では、それらが極少量で検査ができるので、患者にとって大変な福音をもたらすと共に、短期間に検査できるので、無痛針を設けたチップではベッドサイドのみならず、在宅でも高度診断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】低電圧化電気浸透流ポンプ構造の概略図である。(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】(a)の広いギャップの流路の場合と(b)の幅の狭いギャップの流路の場合に対する電気浸透流と電気泳動を説明する図である。
【図3】本発明のセルソータの電気浸透流ポンプの概略図である。
【図4】セルソータの動作原理を示す概略図である。
【図5】第3図で示した電気浸透流ポンプの変形例の概略図である。
【図6】細胞分離チップの平面図の概略図である。
【図7】第6図に示した細胞分離チップの内壁のMPCポリマーコートの有無によるリンパ球の付着率を示す図である。
【図8】第4図に述べた動作によりリンパ球を輸送・分離した際の流速測定を示す図である。
【図9】当該細胞分離チップにより細胞を分別するための外部駆動回路の動作の一例を示す図である。
【図10】当該セルソータの変形例を示す図である。
【図11】当該セルソータの接続の一例を示す図である。
【図12】(a)当該ソータの利用形態の一例を示す図である。
(b)当該ソータの並列化による全血の血球分離、白血球からT、B細胞分離利用の形態の一例を示す図である。
【符号の説明】
(101)  石英製流路
(102)  注入口
(103)  廃液口
(104)  ポンプ用流路
(201)  石英板
(202)  石英表面
(203)  電解液
(204)  負の電荷
(205)  正イオン
(206)  クーロン力
(207)  電解液
(208)  正イオン
(209)  負イオン
(210)  イオン電流
(301)  入り口又は出口
(302)  深さ120nmの流路
(303)  接続部の流路
(304)  深さ25μmの流路
(305)  出口又は入り口
(306)  ゲル電極
(307)  ゲル電極
(309)  電界印加用電解液溜め
(310)  電界印加用電解液溜め
(311)  金属電極
(401)  電気浸透流ポンプ
(402)  外部のシリンジポンプ
(403)  細胞
(404)  流路
(405)  ポンプの出入り口までの流路
(406)  ポンプの出入り口までの流路
(407)  電気浸透流ポンプ
(408)  出入り口
(409)  流路
(410)  流路
(501)  電解液溜め
(502)  電解液溜め
(503)  電極
(504)  電極
(601)  細胞の導入口
(602)  流路分岐の分岐点
(603)  電気浸透流ポンプ
(604)  出入り口側のゲル電極と接続された液溜め
(605)  高電圧印加用液溜め
(606)  細胞の取り出し口
(701)  MPCポリマーを石英内壁にコートの有りの効果
(702)  MPCポリマーを石英内壁にコートの無しの効果
(801)  定常状態(a)における流速
(802)  左側の輸送状態(b)における流速
(803)  右側の輸送状態(c)における流速
(804)  流路(i)
(805)  流路(ii)
(806)  流路(iii)
(901)  分別対象
(902)  検出地点
(903)  分岐点
(904)  分岐点までの距離
(905)  閾値
(906)  左分別対象検出信号(906)
(907)  タイマー1
(908)  分岐点までの距離を移動するための時間
(909)  タイマー2
(910)  分別対象を左の流路に送り込むための十分な時間
(912)  タイマー3
(913)  リカバリー時間
(1001) 入り口
(1002) 入り口
(1201) 入り口
(1202) 染色剤リザーバ
(1203) 反応用流路
(1204) セルソータ
(1205) セルソータ
(1209) 無痛針
(1210) 血球を含む液
(1213) ポンプ
(1214) 分離要素
(1215) 廃細胞溜

Claims (9)

  1. 一つあるいは複数の基板内に形成された少なくとも1つの流路から複数本接続された流路に細胞を導入手段と、導入した細胞を流路に流入させる手段と、少なくとも1つの流路に導入された細胞を複数の分岐した流路に分離される際、分岐流路の各々に電気浸透流ポンプの2つの出入り口の流路が接続され、当該電気浸透流ポンプは、ギャップの広い流路と狭い流路が少なくとも2本並べられ、一つの流路として結合し、その両端が当該出入り口用流路を構成し、当該出入り口用流路の位置近傍に2本の流路の一端が存在し、当該一端は塩橋からなるゲル電極を介して接地電位が印加され、2本の流路の他端は、流路であると同時にゲル電極と接し、当該ゲル電極を介して電圧が印加されることから構成されたことを特徴とする細胞分離装置。
  2. 請求項1記載の細胞分離装置は、全血から赤血球と白血球に分離し、白血球からT細胞とB細胞に分離することを特徴とする細胞分離装置。
  3. 請求項1記載の当該細胞を流路に導入する手段は圧力を使用することことを特徴とする細胞分離装置。
  4. 請求項1記載の少なくとも細胞が輸送される流路の内壁はMPCポリマーがコートされることを特徴とする細胞分離装置。
  5. 請求項1記載のチップに採血手段とろ過や遠心分離を用いた血球分離手段と細胞標識手段を少なくとも備えたことを特徴とする細胞分離装置。
  6. 請求項1記載の細胞分離装置を構成する基板がポリマー樹脂で構成されていることを特徴とする細胞分離装置。
  7. 請求項6記載のポリマー樹脂の電気浸透流ポンプ部はゼータ電位の高い基板を用いたことを特徴とする細胞分離装置。
  8. 請求項1記載の電気浸透流ポンプは、細胞を分離すると同時に逆方向にポンプを作動させることを特徴とする細胞分離装置。
  9. 請求項1記載の電気浸透流ポンプの出入り口近傍に存在するゲル電極と電解液溜めを二分割し、電解液溜め中の金属電極において、一方の電極は接地電位であり、他の電極に電圧を印加して当該出入り口用流路の電位が等しくなるようにした電気浸透流ポンプであること特徴とする細胞分離装置。
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