JP2004112120A - 携帯用中継ハブ - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク機器のメンテナンスにおいてハブに空きがないときに使用する小型軽量な携帯型中継ハブを提供する。
【解決手段】イーサネット(登録商標)などネットワークプロトコル(以下、イーサネットで代表する)に適合するポートを2個11,12とUSB用ポート13を1個備え、各ポートに増幅器17,18を備え、各増幅器に電源を供給する電源装置16を備えたもので、USB用ポート13はイーサネットとUSBとの変換装置15を介してイーサネット用ポート11,12と連結され、増幅器に電源を供給する電源装置16にはUSB用ポート13から電源を供給するようにした中継用ハブ。
【選択図】 図2
【解決手段】イーサネット(登録商標)などネットワークプロトコル(以下、イーサネットで代表する)に適合するポートを2個11,12とUSB用ポート13を1個備え、各ポートに増幅器17,18を備え、各増幅器に電源を供給する電源装置16を備えたもので、USB用ポート13はイーサネットとUSBとの変換装置15を介してイーサネット用ポート11,12と連結され、増幅器に電源を供給する電源装置16にはUSB用ポート13から電源を供給するようにした中継用ハブ。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク機器の点検修理を行うときに使用するハブに関し、特に、保全技術者が必要に応じてネットワーク回線中にメンテナンス用パソコンを挿入するために使用できる携帯用ハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク回線に接続された機器に疑わしい挙動があったときは、保全技術者が、診断用プログラムを搭載したパソコンをネットワーク回線に接続して、機器と対話しながら診断をし、異常があれば故障箇所を探り出して修理する。
このような場合、技術者は問題の機器の近くにあるハブを用い、その空いたポートにパソコンのLAN接続端子を繋いで、診断プログラムを利用して故障の有無やその原因を見つけだし修理している。
ところが、故障機器の近傍に設けられたハブに空きがないときは、機器から離れたハブに接続するので、機器から離れた場所でパソコンによる診断をしなければならなくなり、効率よく診断や補修を行うことができない。
【0003】
そこで保全技術者は、ハブのポートに空きがないときには問題の機器とハブのポートの間に中継ハブを挿入して、実質的にポートを1個増設し、そのポートにパソコンを接続して作業を行っていた。このため、ネットワークのメンテナンスをする気の利いた作業者は、中継用の小型ハブを工具箱に常備している。
中継ハブが必要になる場合に備えて、中継ハブに加えてACアダプタなどハブ用の付属装置を余分に持ち運ぶため、工具を収納する修繕キットや工具箱などが大きくかつ重くなって不便である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ネットワーク機器のメンテナンスにおいてハブに空きがないときに使用する小型軽量な携帯型中継ハブを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の携帯型中継ハブは、イーサネット(登録商標)などネットワークプロトコル(以下、イーサネットで代表する)に適合するネットワーク接続用ポートを2個とUSB(ユニバーサルシリアルバス)用ポートを1個備え、各ポートに増幅器を備え、各増幅器に電源を供給する電源装置を備えたもので、USB用ポートはイーサネットとUSBとの変換装置を介してイーサネット用ポートと連結され、増幅器に電源を供給する電源装置にはUSB用ポートから電源を供給するようになっていることを特徴とする。
【0006】
本発明の携帯型中継ハブを使用するときは、ネットワークハブと問題の機器を繋いでいた機器用ケーブルの1端を外して中継ハブのイーサネット用ポートに繋ぎ、機器用ケーブルを外したポートと中継ハブのもう1個のイーサネット用ポートの間に中継用LANケーブルを繋ぐことにより、ネットワークハブと問題の機器の間に携帯型中継ハブを介装し、この中継ハブのUSB用ポートにメンテナンス用パソコンを繋いで、問題の機器の診断を行い、補修の作業をする。
なお、ネットワーク中の通信プロトコルとUSBに適合する通信プロトコルの差異、あるいは通信速度などの差異は変換装置を用いることにより補償することができる。ただし、ネットワーク通信にUSBを適合させるためにはパソコンにLAN用ドライバをインストールしておく必要がある。
【0007】
本発明の携帯型中継ハブは、ハブ内の電気回路にそのまま使える直流電源をUSB用ポートを通してパソコンから供給することができるため、大きなACアダプタを持ち歩く必要が無くなる。また、ハブ内の増幅器などは小さな回路基板上に形成することができるのでハブの大きさは原則的にポートの大きさで規制される程度の大きさにまとめることができる。したがって、携帯型中継ハブは、工具箱に納める場合にも余分なスペースを必要とせず、服のポケットに収めてもよい程度のものとなって、携帯に便利である。
【0008】
本発明の中継ハブは、各ポートからの回線を1線に結合することにより、物理層のレベルで変換して相互に接続するリピータとして機能させることができる。
また、携帯型中継ハブは、各ポートの間を切り替えて接続するスイッチ機構を備え、各ポートごとに繋いだ機器のMACアドレスを記憶し宛先のポートにのみパケットを送るようにしたスイッチングハブであってもよい。
【0009】
本発明の携帯型中継ハブは、さらに1個のイーサネット用ポートを追加して備えてもよい。
追加したイーサネット用ポートをパソコンのイーサネットカードとLANケーブルで繋ぎ、USBポートをパソコンのUSBポートとUSBケーブルで繋ぐと、通信をLANケーブル経由で行い電源をUSBケーブルで供給するようにすることができる。
このような使い方ができれば、USBを利用したときのLAN用ドライバが無くてもイーサネット用ポートを使って通信できるので、現場で適当なパソコンを借りて診断用ソフトをインストールして作業を行うことができる。したがって、技術者がメンテナンス用パソコンを持参しないでも済み、荷物が少なくなる。
【0010】
なお、携帯型中継ハブのイーサネット用ポートはそれぞれが、ストレート/クロスケーブル自動認識機能(MDI/MDI−X)を備えることが好ましい。
問題の機器とネットワークハブを繋いでいたケーブルのどちら側を本発明の中継ハブに繋ぐかによって、中継用LANケーブルをクロスケーブルにしなければならない場合もでてくるが、自動認識機能を持たせることによりいつでもストレートケーブルを使えばよくなるので、技術者はストレートケーブルのみ用意すればよく、また、ケースにより特別の注意をして異なる対応をする煩雑性が無く作業の効率と確実性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施例に基づき図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施例の中継ハブを使用するときのケーブル接続を示すブロック図、図2は中継ハブの内部構成を示すブロック図、図3は中継ハブに用いる通信プロトコル変換器の作用を説明するブロック図、図4は中継ハブの別の態様における内部構成を示すブロック図である。
【0012】
本実施例の中継ハブ1は、ネットワーク機器2とネットワーク機器3を接続するLANケーブルの間に介装して、保全作業用パソコン4をネットワークに接続し、ネットワークに接続されたサーバや外部記憶装置や印刷装置など、対象とするネットワーク機器3と通信して診断できるようにするものである。
本実施例の中継ハブ1は、イーサネット用ポートとして第1ポート11、第2ポート12、また、USB(ユニバーサルシリアルバス)用ポートとして第3ポート13を備えている。さらに、イーサネット用ポートとして第4ポート14を備えていてもよい。
【0013】
保全技術者は、故障が疑われる機器3を接続するサーバやハブなどの集線装置2を検査して、空いたポートがあればここに診断用パソコン4を接続して故障解析プログラムを稼働させて機器3の故障内容を調査することができる。
しかし、集線装置2に空きがないときは、ネットワーク中の別の集線装置にパソコンを繋いでも対象機器と離れていては能率的に診断や補修の作業を行うことができない。
そこで、本実施例の中継ハブ1を利用して効率的に保全作業を行う。
【0014】
集線装置2と問題の機器3を繋ぐLANケーブル22の一方を外し、外したケーブルのモジュラージャック21を中継ハブ1のモジュラーローゼットを介してイーサネット用の第1ポート11に繋ぎ、さらに、第2ポート12と問題の機器3の間を持参の中継用LANケーブル23で繋ぐ。なお、集線装置2と機器3のいずれを第1ポート11と第2ポート12のいずれに接続してもよい。
また、ポートにはストレート/クロスケーブル自動認識機能(MDI/MDI−X)を備える。中継ハブ1に接続される機器の性質によって中継用LANケーブルをクロスケーブルにしなければならない場合もでてくるが、ポートが自動認識機能を持つことにより、ストレートケーブルのみ用意すればよくなり、煩雑さを免れることができる。
中継ハブ1のUSB用の第3ポート13にはUSBケーブル24によって診断用パソコン4を接続する。
【0015】
中継ハブ1は、図2に示すように各ポート11,12,13,14のおのおの双方向に増幅器17,18が用いられ、仮想的な接続線19を介して全てのポートが接続されていて、物理層でパケットを交換できるリピータ構成になっている。
すなわち、1個のポートが受け取った情報は全てのポートに送られて信号増幅され、接続された全ての端末に同じ情報が送られる。
【0016】
なお、第3ポート13にはUSB−イーサネット変換装置15が設けられ、USBとイーサネットではプロトコルや伝送速度の差異を吸収して、イーサネット接続されているネットワーク機器とパソコン4とUSBを通した通信を可能とする。
USB−イーサネット変換装置15は、図3に示すように、パソコン4側のUSBプロトコルに従ったUSBパケットを入出力するUSB通信制御部31と、ネットワーク側のイーサネットプロトコルに従ったイーサネットパケットを入出力するイーサネット通信制御部33と、USB通信制御部31とイーサネット通信制御部33を連結するパケット変換部32とからなる。
【0017】
たとえば、USBパケットをイーサネットパケットに変換するときは、パケット変換部32は、USB通信制御部31から入力したUSBパケットからイーサネットパケットを作成するのに必要な情報を抽出し、さらにイーサネットパケットに固有の情報を補完して、イーサネットパケットを作成し、作成したパケットをイーサネット通信制御部33に送る。なお、これらふたつのパケットは伝達速度が異なるので、バッファメモリを利用して速度調整をする。
逆方向にパケットを伝達するときも、同様な操作を行ってパケット変換する。
このようにして、USB−イーサネット変換装置15は、USBパケットとイーサネットパケットのプロトコルを相互変換して情報内容を交換する。
【0018】
電源装置16からUSB−イーサネット変換装置15や増幅器17,18などの回路要素に電源を供給する。電源装置16を駆動する電源は、USBケーブルを介してパソコン4から供給される。
このため、本実施例の中継ハブ1はACアダプターを必要としない。また、内部回路はパソコン4から供給される電源をほぼそのまま使用して駆動することができるため、電源装置16の構造は簡単で実質的に配電盤に近い装置で十分である。また本実施例の中継ハブ1が搭載する制御回路や増幅器回路は小型な回路基板上に形成することができるので、中継ハブ1は小型に形成することができる。
【0019】
したがって、保全技術者は、小さな中継ハブ1を道具箱やポケットの隅に入れて常時帯同していて、ネットワークの保全対象となる機器3が接続された集線装置2に空きがないときにこの中継ハブ1を介装し、臨時に増設された接続ポートにパソコン4を接続して、故障解析用ソフトウエアを使って対象機器3を系統的に能率よく正確に診断して的確な補修をすることができる。
【0020】
なお、中継ハブ1にイーサネット用の第4ポート14を設けたものでは、USBのLAN用ドライバをインストールしていないパソコン4を使用することができる。すなわち、USB用の第3ポート13からは電源のみを供給することとして、情報の送受信は第4ポート14に接続したLANケーブル35を介して行うようにする。
したがって、保全技術者が診断用パソコン4を持参しなくても、作業現場で適当なパソコンを借りて利用することができるので、保全技術者の携帯する道具類が少なくなって、便利である。
【0021】
図4は、中継ハブがスイッチ機能を備える場合の内部構成を説明するブロック図である。図4では、図1と同じ機能を備える要素に同じ参照番号を付した。
本実施例の中継ハブ1は、物理層でパケット交換するリピータ相当のハブに限らず、さらに上層でパケット交換するものであってもよい。
図4に表示した中継ハブ1は、スイッチングハブ相当の機能を有するもので、接続線19に代えてスイッチ41を備えスイッチを制御する通信制御装置42を備えて、いずれかのポート11,12,13,14から供給されるパケットのデータリンク層に対応するヘッダを認識して、この中のMACアドレスをもとに伝送先ポートを決めてパケットを供給し、それ以外のポートにはパケットを中継しないようにする。
このような中継ハブを使用することにより、ネットワーク上に大量のパケットが発生している間でも、互いに干渉を受けずに問題の機器の保守作業を行うことができる。
【0022】
なお、上記実施例の説明は、ネットワークでイーサネットプロトコルを使用する場合について行ったが、たとえばFDDIやトークンリングなど他のプロトコルを使用するネットワークにおいても何ら変わりなく、本願発明の中継ハブの係る技術的思想を適用することができることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯用中継ハブは、ネットワーク機器の保全作業を行うときに保守技術者が帯同して問題の機器の近くで使用するものであるが、極めて小型軽量に形成されると共にACアダプタなどの電源装置を用いないので携帯に便利になり、保全作業の能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の中継ハブを使用方法を示すブロック図である。
【図2】本実施例の中継ハブの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例の中継ハブに用いる通信プロトコル変換器の作用を説明するブロック図である。
【図4】本実施例の別態様の中継ハブの内部構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 中継ハブ
2 ネットワーク機器(集線装置)
3 ネットワーク機器(問題の機器)
4 診断用パソコン
11,12,14 イーサネット用ポート
13 USB用ポート
15 USB−イーサネット変換装置
16 電源装置
17,18 増幅器
19 接続線
21 モジュラージャック
22 LANケーブル
23 LANケーブル
24 USBケーブル
31 USB通信制御部
32 パケット変換部
33 イーサネット通信制御部
41 スイッチ
42 通信制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク機器の点検修理を行うときに使用するハブに関し、特に、保全技術者が必要に応じてネットワーク回線中にメンテナンス用パソコンを挿入するために使用できる携帯用ハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク回線に接続された機器に疑わしい挙動があったときは、保全技術者が、診断用プログラムを搭載したパソコンをネットワーク回線に接続して、機器と対話しながら診断をし、異常があれば故障箇所を探り出して修理する。
このような場合、技術者は問題の機器の近くにあるハブを用い、その空いたポートにパソコンのLAN接続端子を繋いで、診断プログラムを利用して故障の有無やその原因を見つけだし修理している。
ところが、故障機器の近傍に設けられたハブに空きがないときは、機器から離れたハブに接続するので、機器から離れた場所でパソコンによる診断をしなければならなくなり、効率よく診断や補修を行うことができない。
【0003】
そこで保全技術者は、ハブのポートに空きがないときには問題の機器とハブのポートの間に中継ハブを挿入して、実質的にポートを1個増設し、そのポートにパソコンを接続して作業を行っていた。このため、ネットワークのメンテナンスをする気の利いた作業者は、中継用の小型ハブを工具箱に常備している。
中継ハブが必要になる場合に備えて、中継ハブに加えてACアダプタなどハブ用の付属装置を余分に持ち運ぶため、工具を収納する修繕キットや工具箱などが大きくかつ重くなって不便である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ネットワーク機器のメンテナンスにおいてハブに空きがないときに使用する小型軽量な携帯型中継ハブを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の携帯型中継ハブは、イーサネット(登録商標)などネットワークプロトコル(以下、イーサネットで代表する)に適合するネットワーク接続用ポートを2個とUSB(ユニバーサルシリアルバス)用ポートを1個備え、各ポートに増幅器を備え、各増幅器に電源を供給する電源装置を備えたもので、USB用ポートはイーサネットとUSBとの変換装置を介してイーサネット用ポートと連結され、増幅器に電源を供給する電源装置にはUSB用ポートから電源を供給するようになっていることを特徴とする。
【0006】
本発明の携帯型中継ハブを使用するときは、ネットワークハブと問題の機器を繋いでいた機器用ケーブルの1端を外して中継ハブのイーサネット用ポートに繋ぎ、機器用ケーブルを外したポートと中継ハブのもう1個のイーサネット用ポートの間に中継用LANケーブルを繋ぐことにより、ネットワークハブと問題の機器の間に携帯型中継ハブを介装し、この中継ハブのUSB用ポートにメンテナンス用パソコンを繋いで、問題の機器の診断を行い、補修の作業をする。
なお、ネットワーク中の通信プロトコルとUSBに適合する通信プロトコルの差異、あるいは通信速度などの差異は変換装置を用いることにより補償することができる。ただし、ネットワーク通信にUSBを適合させるためにはパソコンにLAN用ドライバをインストールしておく必要がある。
【0007】
本発明の携帯型中継ハブは、ハブ内の電気回路にそのまま使える直流電源をUSB用ポートを通してパソコンから供給することができるため、大きなACアダプタを持ち歩く必要が無くなる。また、ハブ内の増幅器などは小さな回路基板上に形成することができるのでハブの大きさは原則的にポートの大きさで規制される程度の大きさにまとめることができる。したがって、携帯型中継ハブは、工具箱に納める場合にも余分なスペースを必要とせず、服のポケットに収めてもよい程度のものとなって、携帯に便利である。
【0008】
本発明の中継ハブは、各ポートからの回線を1線に結合することにより、物理層のレベルで変換して相互に接続するリピータとして機能させることができる。
また、携帯型中継ハブは、各ポートの間を切り替えて接続するスイッチ機構を備え、各ポートごとに繋いだ機器のMACアドレスを記憶し宛先のポートにのみパケットを送るようにしたスイッチングハブであってもよい。
【0009】
本発明の携帯型中継ハブは、さらに1個のイーサネット用ポートを追加して備えてもよい。
追加したイーサネット用ポートをパソコンのイーサネットカードとLANケーブルで繋ぎ、USBポートをパソコンのUSBポートとUSBケーブルで繋ぐと、通信をLANケーブル経由で行い電源をUSBケーブルで供給するようにすることができる。
このような使い方ができれば、USBを利用したときのLAN用ドライバが無くてもイーサネット用ポートを使って通信できるので、現場で適当なパソコンを借りて診断用ソフトをインストールして作業を行うことができる。したがって、技術者がメンテナンス用パソコンを持参しないでも済み、荷物が少なくなる。
【0010】
なお、携帯型中継ハブのイーサネット用ポートはそれぞれが、ストレート/クロスケーブル自動認識機能(MDI/MDI−X)を備えることが好ましい。
問題の機器とネットワークハブを繋いでいたケーブルのどちら側を本発明の中継ハブに繋ぐかによって、中継用LANケーブルをクロスケーブルにしなければならない場合もでてくるが、自動認識機能を持たせることによりいつでもストレートケーブルを使えばよくなるので、技術者はストレートケーブルのみ用意すればよく、また、ケースにより特別の注意をして異なる対応をする煩雑性が無く作業の効率と確実性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施例に基づき図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施例の中継ハブを使用するときのケーブル接続を示すブロック図、図2は中継ハブの内部構成を示すブロック図、図3は中継ハブに用いる通信プロトコル変換器の作用を説明するブロック図、図4は中継ハブの別の態様における内部構成を示すブロック図である。
【0012】
本実施例の中継ハブ1は、ネットワーク機器2とネットワーク機器3を接続するLANケーブルの間に介装して、保全作業用パソコン4をネットワークに接続し、ネットワークに接続されたサーバや外部記憶装置や印刷装置など、対象とするネットワーク機器3と通信して診断できるようにするものである。
本実施例の中継ハブ1は、イーサネット用ポートとして第1ポート11、第2ポート12、また、USB(ユニバーサルシリアルバス)用ポートとして第3ポート13を備えている。さらに、イーサネット用ポートとして第4ポート14を備えていてもよい。
【0013】
保全技術者は、故障が疑われる機器3を接続するサーバやハブなどの集線装置2を検査して、空いたポートがあればここに診断用パソコン4を接続して故障解析プログラムを稼働させて機器3の故障内容を調査することができる。
しかし、集線装置2に空きがないときは、ネットワーク中の別の集線装置にパソコンを繋いでも対象機器と離れていては能率的に診断や補修の作業を行うことができない。
そこで、本実施例の中継ハブ1を利用して効率的に保全作業を行う。
【0014】
集線装置2と問題の機器3を繋ぐLANケーブル22の一方を外し、外したケーブルのモジュラージャック21を中継ハブ1のモジュラーローゼットを介してイーサネット用の第1ポート11に繋ぎ、さらに、第2ポート12と問題の機器3の間を持参の中継用LANケーブル23で繋ぐ。なお、集線装置2と機器3のいずれを第1ポート11と第2ポート12のいずれに接続してもよい。
また、ポートにはストレート/クロスケーブル自動認識機能(MDI/MDI−X)を備える。中継ハブ1に接続される機器の性質によって中継用LANケーブルをクロスケーブルにしなければならない場合もでてくるが、ポートが自動認識機能を持つことにより、ストレートケーブルのみ用意すればよくなり、煩雑さを免れることができる。
中継ハブ1のUSB用の第3ポート13にはUSBケーブル24によって診断用パソコン4を接続する。
【0015】
中継ハブ1は、図2に示すように各ポート11,12,13,14のおのおの双方向に増幅器17,18が用いられ、仮想的な接続線19を介して全てのポートが接続されていて、物理層でパケットを交換できるリピータ構成になっている。
すなわち、1個のポートが受け取った情報は全てのポートに送られて信号増幅され、接続された全ての端末に同じ情報が送られる。
【0016】
なお、第3ポート13にはUSB−イーサネット変換装置15が設けられ、USBとイーサネットではプロトコルや伝送速度の差異を吸収して、イーサネット接続されているネットワーク機器とパソコン4とUSBを通した通信を可能とする。
USB−イーサネット変換装置15は、図3に示すように、パソコン4側のUSBプロトコルに従ったUSBパケットを入出力するUSB通信制御部31と、ネットワーク側のイーサネットプロトコルに従ったイーサネットパケットを入出力するイーサネット通信制御部33と、USB通信制御部31とイーサネット通信制御部33を連結するパケット変換部32とからなる。
【0017】
たとえば、USBパケットをイーサネットパケットに変換するときは、パケット変換部32は、USB通信制御部31から入力したUSBパケットからイーサネットパケットを作成するのに必要な情報を抽出し、さらにイーサネットパケットに固有の情報を補完して、イーサネットパケットを作成し、作成したパケットをイーサネット通信制御部33に送る。なお、これらふたつのパケットは伝達速度が異なるので、バッファメモリを利用して速度調整をする。
逆方向にパケットを伝達するときも、同様な操作を行ってパケット変換する。
このようにして、USB−イーサネット変換装置15は、USBパケットとイーサネットパケットのプロトコルを相互変換して情報内容を交換する。
【0018】
電源装置16からUSB−イーサネット変換装置15や増幅器17,18などの回路要素に電源を供給する。電源装置16を駆動する電源は、USBケーブルを介してパソコン4から供給される。
このため、本実施例の中継ハブ1はACアダプターを必要としない。また、内部回路はパソコン4から供給される電源をほぼそのまま使用して駆動することができるため、電源装置16の構造は簡単で実質的に配電盤に近い装置で十分である。また本実施例の中継ハブ1が搭載する制御回路や増幅器回路は小型な回路基板上に形成することができるので、中継ハブ1は小型に形成することができる。
【0019】
したがって、保全技術者は、小さな中継ハブ1を道具箱やポケットの隅に入れて常時帯同していて、ネットワークの保全対象となる機器3が接続された集線装置2に空きがないときにこの中継ハブ1を介装し、臨時に増設された接続ポートにパソコン4を接続して、故障解析用ソフトウエアを使って対象機器3を系統的に能率よく正確に診断して的確な補修をすることができる。
【0020】
なお、中継ハブ1にイーサネット用の第4ポート14を設けたものでは、USBのLAN用ドライバをインストールしていないパソコン4を使用することができる。すなわち、USB用の第3ポート13からは電源のみを供給することとして、情報の送受信は第4ポート14に接続したLANケーブル35を介して行うようにする。
したがって、保全技術者が診断用パソコン4を持参しなくても、作業現場で適当なパソコンを借りて利用することができるので、保全技術者の携帯する道具類が少なくなって、便利である。
【0021】
図4は、中継ハブがスイッチ機能を備える場合の内部構成を説明するブロック図である。図4では、図1と同じ機能を備える要素に同じ参照番号を付した。
本実施例の中継ハブ1は、物理層でパケット交換するリピータ相当のハブに限らず、さらに上層でパケット交換するものであってもよい。
図4に表示した中継ハブ1は、スイッチングハブ相当の機能を有するもので、接続線19に代えてスイッチ41を備えスイッチを制御する通信制御装置42を備えて、いずれかのポート11,12,13,14から供給されるパケットのデータリンク層に対応するヘッダを認識して、この中のMACアドレスをもとに伝送先ポートを決めてパケットを供給し、それ以外のポートにはパケットを中継しないようにする。
このような中継ハブを使用することにより、ネットワーク上に大量のパケットが発生している間でも、互いに干渉を受けずに問題の機器の保守作業を行うことができる。
【0022】
なお、上記実施例の説明は、ネットワークでイーサネットプロトコルを使用する場合について行ったが、たとえばFDDIやトークンリングなど他のプロトコルを使用するネットワークにおいても何ら変わりなく、本願発明の中継ハブの係る技術的思想を適用することができることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯用中継ハブは、ネットワーク機器の保全作業を行うときに保守技術者が帯同して問題の機器の近くで使用するものであるが、極めて小型軽量に形成されると共にACアダプタなどの電源装置を用いないので携帯に便利になり、保全作業の能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の中継ハブを使用方法を示すブロック図である。
【図2】本実施例の中継ハブの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例の中継ハブに用いる通信プロトコル変換器の作用を説明するブロック図である。
【図4】本実施例の別態様の中継ハブの内部構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 中継ハブ
2 ネットワーク機器(集線装置)
3 ネットワーク機器(問題の機器)
4 診断用パソコン
11,12,14 イーサネット用ポート
13 USB用ポート
15 USB−イーサネット変換装置
16 電源装置
17,18 増幅器
19 接続線
21 モジュラージャック
22 LANケーブル
23 LANケーブル
24 USBケーブル
31 USB通信制御部
32 パケット変換部
33 イーサネット通信制御部
41 スイッチ
42 通信制御装置
Claims (4)
- ネットワーク接続用ポートを2個とUSB用ポートを1個備え、前記各ポートに増幅器を備え、前記ポート相互間を接続する接続器と、前記各増幅器に電源を供給する電源装置を備えたもので、前記USB用ポートはUSBプロトコルとネットワーク通信プロトコルとの変換装置を介して前記ネットワーク接続用ポートと連結され、前記電源装置の電源は前記USB用ポートを介して供給されることを特徴とする携帯用中継ハブ。
- 前記接続器を介して前記ポートのそれぞれと接続する第3のネットワーク接続用ポートを備えることを特徴とする請求項1記載の携帯用中継ハブ。
- 前記接続器が回線を選択して接続するスイッチであることを特徴とする請求項1または2記載の携帯用中継ハブ。
- 前記ネットワーク接続用ポートはイーサネット(登録商標)用ポートであり、前記ネットワーク通信プロトコルがイーサネットプロトコルであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の携帯用中継ハブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269268A JP2004112120A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 携帯用中継ハブ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002269268A JP2004112120A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 携帯用中継ハブ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004112120A true JP2004112120A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32267239
Family Applications (1)
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JP2002269268A Withdrawn JP2004112120A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 携帯用中継ハブ |
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JP (1) | JP2004112120A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-09-13 JP JP2002269268A patent/JP2004112120A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050608 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20060111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060207 |