JP2002163164A - マルチプロトコル対応エージェントシステム - Google Patents

マルチプロトコル対応エージェントシステム

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JP2002163164A
JP2002163164A JP2000359954A JP2000359954A JP2002163164A JP 2002163164 A JP2002163164 A JP 2002163164A JP 2000359954 A JP2000359954 A JP 2000359954A JP 2000359954 A JP2000359954 A JP 2000359954A JP 2002163164 A JP2002163164 A JP 2002163164A
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message
standard
agent system
network
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JP2000359954A
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Inventor
Yoshihiro Kawagoe
義広 川越
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のネットワーク管理プロトコルに対応し
たエージェントシステムを提供する。 【解決手段】 エージェントシステム104は、監視制
御カード21上に実装され、ネットワーク管理プロトコ
ルの種類ごとに、標準メッセージ送受信部112と管理
情報変換テーブル201と通知条件テーブル202とを
備える。メッセージ変換部113は、管理情報変換テー
ブル201を参照して、ネットワーク管理装置52との
間で送受信される標準メッセージ302と、通信インタ
フェースカード22との間で交換される独自メッセージ
303とを相互に変換する。障害などが発生し、通知条
件テーブル202に蓄積された送信条件が満たされた時
には、通知条件テーブル202に蓄積された標準通知メ
ッセージ306が送信される。管理情報変換テーブル2
01および通知条件テーブル202の内容は、保守用端
末51から遠隔操作で追加、変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク機器
に搭載されるエージェントシステムに関し、より特定的
には、通信ネットワークを構成する複数のネットワーク
機器がネットワーク管理システムによって監視制御され
る場合に、各ネットワーク機器に搭載されるエージェン
トシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークを管理運用するために
は、通信ネットワークを構成する各ネットワーク機器と
ネットワーク管理装置との間で通信を行う必要がある。
このため、各ネットワーク機器には、ネットワーク管理
装置との間で通信を行う機能を有するエージェントシス
テムが搭載される。ネットワーク管理装置とエージェン
トシステムとは、協働して動作し、ネットワーク機器の
状態を監視制御する機能を実現する。
【0003】従来のネットワーク管理システムでは、ネ
ットワーク管理装置とエージェントシステムとの間の通
信には、単一のネットワーク管理プロトコル(以下、
「管理プロトコル」という)が使用されていた。一般的
には、インターネット用の通信方式の業界標準であるS
NMP(Simple Network Manage
ment Protocol)、または、ISOおよび
ITU−Tによって国際標準化されたCMIP(Com
mon Management Informatio
n Protocol)のいずれか一方の管理プロトコ
ルが使用される。しかし、ネットワーク機器の多様化や
高機能化に伴って、複数の管理プロトコルに対応したネ
ットワーク管理装置やエージェントシステムが必要とさ
れるようになっている。
【0004】複数の管理プロトコルに対応したネットワ
ーク管理システムを実現する技術としては、特開平5−
152681に開示された「CMIP−SNMPゲート
ウェイ」が知られている。この技術は、CMIPに準拠
したPDU(Protocol Data Unit)
とSNMPに準拠したPDUとを相互に変換するゲート
ウェイをネットワーク上に設置することにより、CMI
Pに対応したネットワーク管理装置を用いて、SNMP
に対応したエージェントシステムを搭載したネットワー
ク機器を管理するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術では、プロトコル変換を行うゲートウェイをネットワ
ーク上に新たに設置する必要がある。このため、運用コ
ストや通信負荷が増加し、管理情報の追加や変更などに
柔軟に対応できないという問題点があった。
【0006】それ故に、本発明の第1の目的は、複数の
管理プロトコルに対応したエージェントシステムを提供
することにある。本発明の第2の目的は、保守用端末や
ネットワーク管理装置からの遠隔操作によって、管理情
報の追加や変更が可能なエージェントシステムを提供す
ることにある。さらに、本発明の第3の目的は、エージ
ェントシステムにおける処理負荷を軽減し、ネットワー
ク管理装置とネットワーク機器との間で送受信される管
理用メッセージのトラフィック量を削減することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、複数のネットワーク管理プロトコルに従って動
作するエージェントシステムであって、通信ネットワー
クに接続された保守用端末との間で、所定の形式を有す
る独自メッセージを送受信する独自メッセージ送受信部
と、通信ネットワークに接続されたネットワーク管理装
置との間で、標準化されたネットワーク管理プロトコル
に準拠した標準メッセージを送受信する標準メッセージ
送受信部と、独自メッセージと標準メッセージとの対応
関係を蓄積する管理情報変換テーブルと、管理情報変換
テーブルを参照して、独自メッセージと標準メッセージ
との間を相互に変換するメッセージ変換部と、管理対象
とされる管理オブジェクトとの間で、独自メッセージを
交換するメッセージ交換部とを備える。
【0008】このような第1の発明によれば、各ネット
ワーク管理プロトコルに準拠した標準メッセージは、管
理情報変換テーブルを用いて共通した形式を有する独自
メッセージに変換され、管理オブジェクトは独自メッセ
ージを用いて監視制御される。このようにテーブルを用
いてメッセージを相互に変換することにより、エージェ
ントシステムは、容易に複数のネットワーク管理プロト
コルに従って動作することができる。したがって、同時
に複数のネットワーク管理プロトコルに従って動作する
エージェントシステムを提供することができる。また、
管理情報変換テーブルに異なるデータを設定することに
より、共通したシステム構成を有するネットワーク機器
に、異なるネットワーク管理プロトコルに対応したエー
ジェントシステムを搭載することができる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、標準
メッセージは、管理オブジェクトに対するコマンドの種
別と、管理オブジェクトを識別するオブジェクト識別子
と、管理オブジェクトに対してコマンドを実行する際の
パラメータであるオブジェクト値とを含み、管理情報変
換テーブルは、標準メッセージに含まれるコマンドの種
別とオブジェクト識別子とオブジェクト値との値の組み
合わせに対応して、独自メッセージに含まれるデータを
蓄積することを特徴とする。
【0010】このような第2の発明によれば、管理情報
変換テーブルは、標準メッセージに含まれる各データの
組み合わせに対応して、独自メッセージに含まれるデー
タを蓄積している。このため、メッセージ変換部は、管
理情報変換テーブルを参照して、容易に独自メッセージ
と標準メッセージとの間を相互に変換することができ
る。
【0011】第3の発明は、第2の発明において、メッ
セージ変換部は、標準メッセージに含まれるオブジェク
ト識別子が所定の値を有するときには、当該オブジェク
ト識別子に対応したオブジェクト値を独自メッセージと
して出力することを特徴とする。
【0012】このような第3の発明によれば、エージェ
ントシステムとネットワーク管理装置との間で、標準メ
ッセージを用いて独自メッセージを送受信することがで
きる。このため、エージェントシステムにおける処理負
荷を軽減し、両者間で送受信される管理用メッセージの
トラフィック量を削減することができる。
【0013】第4の発明は、第1の発明において、保守
用端末またはネットワーク管理装置から受信したメッセ
ージに基づき、管理情報変換テーブルの内容を変更する
管理情報変換テーブル変更部をさらに備える。
【0014】このような第4の発明によれば、エージェ
ントシステムのプログラムを変更することなく、通信回
線を用いた遠隔操作によって管理情報に追加や変更を行
うことができ、通信ネットワークの変更に柔軟に対応す
ることができる。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、管理
オブジェクトが自ら発する通知メッセージに対応して、
ネットワーク管理プロトコルに準拠した標準通知メッセ
ージと標準通知メッセージの送信条件とを蓄積する通知
条件テーブルと、通知メッセージを受けたときに通知条
件テーブルから標準通知メッセージと送信条件とを読み
出し、当該送信条件が満たされる場合に標準メッセージ
送受信部を用いて当該標準通知メッセージをネットワー
ク管理装置に送信する通知メッセージ生成部とをさらに
備える。
【0016】このような第5の発明によれば、通知条件
テーブルには各通知メッセージに対応して標準通知メッ
セージと送信条件とが蓄積され、通知メッセージを受け
たときには対応した標準通知メッセージが送信される。
このため、管理オブジェクトで障害などが発生したとき
に、各ネットワーク管理装置は、各ネットワーク管理プ
ロトコルに準拠した標準通知メッセージを受信すること
ができる。
【0017】第6の発明は、第5の発明において、保守
用端末またはネットワーク管理装置から受信したメッセ
ージに基づき、通知条件テーブルの内容を変更する通知
条件テーブル変更部をさらに備える。
【0018】このような第6の発明によれば、エージェ
ントシステムのプログラムを変更することなく、通信回
線を用いた遠隔操作によって標準通知メッセージやその
送信条件に追加や変更を行うことができ、通信ネットワ
ークの変更に柔軟に対応することができる。
【0019】第7の発明は、第1の発明において、標準
メッセージ送受信部は、SNMPに準拠したメッセージ
とCMIPに準拠したメッセージとを送受信し、管理情
報変換テーブルは、独自メッセージと、SNMPに準拠
したメッセージおよびCMIPに準拠したメッセージと
の対応関係を蓄積することを特徴とする。
【0020】このような第7の発明によれば、同時にS
NMPとCMIPとに従って動作するエージェントシス
テムを提供することができる。また、管理情報変換テー
ブルに異なるデータを設定することにより、共通したシ
ステム構成を有するネットワーク機器に、SNMPに準
拠したエージェントシステムとCMIPに準拠したエー
ジェントシステムとを選択して搭載することができる。
【0021】第8の発明は、複数のネットワーク管理プ
ロトコルに従って動作するネットワーク機器であって、
通信機能を有する1枚以上の通信制御カードと、エージ
ェントシステムを実装した監視制御カードとを備え、エ
ージェントシステムは、通信ネットワークに接続された
保守用端末との間で、所定の形式を有する独自メッセー
ジを送受信する独自メッセージ送受信部と、通信ネット
ワークに接続されたネットワーク管理装置との間で、標
準化されたネットワーク管理プロトコルに準拠した標準
メッセージを送受信する標準メッセージ送受信部と、独
自メッセージと標準メッセージとの対応関係を蓄積する
管理情報変換テーブルと、管理情報変換テーブルを参照
して、独自メッセージと標準メッセージとの間を相互に
変換するメッセージ変換部と、通信制御カードとの間
で、独自メッセージを交換するメッセージ交換部とを含
むことを特徴とする。
【0022】このような第8の発明によれば、各ネット
ワーク管理プロトコルに準拠した標準メッセージは、管
理情報変換テーブルを用いて共通した形式を有する独自
メッセージに変換され、管理オブジェクトは独自メッセ
ージを用いて監視制御される。このようにテーブルを用
いてメッセージを相互に変換することにより、ネットワ
ーク機器は、複数のネットワーク管理プロトコルに従っ
て動作することができる。したがって、同時に複数のネ
ットワーク管理プロトコルに従って動作するネットワー
ク機器を提供することができる。また、管理情報変換テ
ーブルに異なるデータを設定することにより、共通した
システム構成を有し、異なるネットワーク管理プロトコ
ルに対応したネットワーク機器を提供することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係るエージェントシステムについて説明す
る。各実施形態の詳細を説明する前に、エージェントシ
ステムが搭載されるネットワーク機器のハードウェア構
成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る
エージェントシステムが搭載されるネットワーク機器の
構成を示すブロック図である。ネットワーク機器は、監
視制御カード21、1枚以上の通信インタフェースカー
ド22−1〜n、および、内部バス23を備える。
【0024】監視制御カード21は、CPU31、RO
M32、RAM33、および、通信コントローラ34を
備える。本発明の実施形態に係るエージェントシステム
は、監視制御カード21上に実装される。具体的には、
ROM32およびRAM33にはエージェントシステム
のプログラムやデータが蓄積され、CPU31が蓄積さ
れたプログラムを実行する。通信コントローラ34およ
び通信インタフェースカード22−1〜nは、それぞ
れ、通信回線41および42−1〜nを用いた通信を制
御する。監視制御カード21と通信インタフェースカー
ド22−1〜nとは、いずれも内部バス23に接続さ
れ、内部バス23を用いてメッセージを交換する。
【0025】ネットワーク機器は、同種の通信インタフ
ェースカードに限らず、異種の通信インタフェースカー
ドを備えていてもよい。また、監視制御カード21の通
信機能は、監視制御カード21以外のカードに実装され
てもよい。
【0026】(第1の実施形態)図2は、本発明の第1
の実施形態に係るエージェントシステムの構成を示すブ
ロック図である。図2に示すエージェントシステム10
1は、ネットワーク機器11の監視制御カード21上に
実装され、通信インタフェースカード22−1〜nの状
態を管理情報として取り扱う。エージェントシステム1
01は、独自メッセージ送受信部111、SNMPメッ
セージ送受信部112a、CMIPメッセージ送受信部
112b、メッセージ変換部113、カード監視制御部
114、SNMP管理情報変換テーブル201a、およ
び、CMIP管理情報変換テーブル201bを備える。
【0027】図2において、保守用端末51は、ネット
ワーク機器11を保守するために設けられた端末装置で
あり、SNMPネットワーク管理装置52aおよびCM
IPネットワーク管理装置52bは、それぞれ、SNM
PおよびCMIPに準拠したネットワーク管理装置であ
る。エージェントシステム101は、通信回線41を用
いてこれらの装置との間で所定のメッセージを送受信す
る。
【0028】保守用端末51は、エージェントシステム
101との間で独自の形式を有するメッセージ301
(以下、「独自メッセージ」という)を送受信すること
により、ネットワーク機器11の保守作業を行う。SN
MPネットワーク管理装置52aは、エージェントシス
テム101や他のネットワーク機器(図示せず)との間
で、SNMPに準拠したメッセージ302a(以下、
「SNMPメッセージ」という)を送受信することによ
り、自らが管理すべきネットワーク機器を管理する。C
MIPネットワーク管理装置52bも、同様に、CMI
Pに準拠したメッセージ302b(以下、CMIPメッ
セージという)を送受信する。
【0029】独自メッセージ送受信部111は、保守用
端末51との間で独自メッセージ301を送受信する。
SNMPメッセージ送受信部112aは、SNMPネッ
トワーク管理装置52aとの間でSNMPメッセージ3
02aを送受信する。CMIPメッセージ送受信部11
2bは、CMIPネットワーク管理装置52bとの間で
CMIPメッセージ302bを送受信する。以下では、
SNMPメッセージ302aとCMIPメッセージ30
2bとを合わせて、標準メッセージと呼ぶ。
【0030】メッセージ変換部113は、SNMP管理
情報変換テーブル201aとCMIP管理情報変換テー
ブル201bとを参照して、標準メッセージと独自メッ
セージ303との間を相互に変換する。ここで、独自メ
ッセージ303は、独自メッセージ301と同じ形式を
有するものとする。
【0031】カード監視制御部114は、独自メッセー
ジ送受信部111とメッセージ変換部113と通信イン
タフェースカード22−1〜nとの間で、独自メッセー
ジ301および303を交換する。すなわち、カード監
視制御部114は、独自メッセージ送受信部111から
出力された独自メッセージ301と、メッセージ変換部
113から出力された独自メッセージ303とを、通信
インタフェースカード22−1〜nに対して出力する。
また、カード監視制御部114は、通信インタフェース
カード22−1〜nから出力された独自メッセージ30
1を独自メッセージ送受信部111に対して出力し、通
信インタフェースカード22−1〜nから出力された独
自メッセージ303をメッセージ変換部113に対して
出力する。
【0032】通信インタフェースカード22−1〜n
は、カード監視制御部114から独自メッセージ301
を受け取ったときには、カード内部の状態に対して読み
出しや書き込みなどの操作を行う。その後、通信インタ
フェースカード22−1〜nは、カード内部の状態の読
み出し結果や操作が成功したか否かを示す情報を独自メ
ッセージ301に書き込み、カード監視制御部114に
返送する。通信インタフェースカード22−1〜nは、
独自メッセージ303を受け取ったときにも同様に動作
する。
【0033】次に、図3を参照して、エージェントシス
テム101が扱うメッセージについて説明する。独自メ
ッセージは、通信インタフェースカード22−1〜nに
対する操作を指示するためと、通信インタフェースカー
ド22−1〜nから操作の結果を受け取るためとに使用
される。
【0034】図3(a)は、独自メッセージのフォーマ
ットを示す図である。独自メッセージ301および30
3には、機能ID311、カードID312、属性長3
13、並びに、1以上の属性ID314および属性値3
15が含まれる。機能ID311は、通信インタフェー
スカード22−1〜nが行うべき操作の種類を示す。機
能ID311には、例えば、「カード状態取得」や「カ
ード状態変更」などの操作が指定される。カードID3
12は、カード番号を用いて、通信インタフェースカー
ドを指定する。属性ID314は操作の際に必要とされ
るパラメータの種類を示し、属性値315はパラメータ
の値を示す。属性長313は、属性ID314と属性値
315とを合わせたデータのサイズを示す。操作に複数
のパラメータが必要とされる場合、独自メッセージに
は、機能ID311の種類に応じた個数の属性ID31
4と属性値315とが含まれる。
【0035】SNMPネットワーク管理装置52aとC
MIPネットワーク管理装置52bとは、いずれも、ネ
ットワーク機器11内の管理情報を管理オブジェクトと
みなし、管理オブジェクトに対するコマンドを示す標準
メッセージを送受信する。標準メッセージには、コマン
ドの種類を指定するコマンド種別と、コマンドの実行に
必要なコマンドパラメータとが含まれる。コマンド種別
とコマンドパラメータの構成とは、各管理プロトコルご
とに規定されている。
【0036】図3(b)は、SNMPメッセージのフォ
ーマットを示す図である。SNMPメッセージ302a
には、コマンド種別321、エラー情報322、並び
に、1以上のオブジェクトID323およびオブジェク
ト値324が含まれる。コマンド種別321はコマンド
の種類を指定し、エラー情報322はコマンド実行の際
にエラーが発生したか否かを示す。オブジェクトID3
23はコマンド実行の対象となるオブジェクトを指定
し、オブジェクト値324は指定したオブジェクトに設
定または取得する値を示す。SNMPではオブジェクト
ID323は、オブジェクトの種類を示すオブジェクト
タイプ325と、オブジェクトの番号を示すインデック
ス326とからなる。
【0037】図3(c)は、CMIPメッセージのフォ
ーマットを示す図である。CMIPメッセージ302b
には、コマンド種別331、エラー情報322、オブジ
ェクトID333、並びに、1以上の属性ID334お
よび属性値335が含まれる。コマンド種別331はコ
マンドの種類を指定し、エラー情報332はコマンド実
行の際にエラーが発生したか否かを示す。オブジェクト
ID333は、コマンド実行の対象となるオブジェクト
を指定する。CMIPではオブジェクトID333は、
オブジェクトのクラスを示すオブジェクトクラス336
とオブジェクトのインスタンスを示すオブジェクトイン
スタンス337とからなる。属性ID334と属性値3
35とは、それぞれ、オブジェクトID333によって
指定されたオブジェクトが有する属性の種類と値とを示
す。
【0038】これら3種類のメッセージは、SNMP管
理情報変換テーブル201aとCMIP管理情報変換テ
ーブル201bとを参照して相互に変換される。図4
は、SNMP管理情報変換テーブルの一例を示す図であ
る。SNMP管理情報変換テーブル201aは、管理情
報蓄積部211aと独自メッセージパラメータ蓄積部2
12aとから構成される。管理情報蓄積部211aに
は、SNMPメッセージ302aのフォーマットに対応
して、コマンド種別とオブジェクトタイプとインデック
スとの値の組み合わせが蓄積される。独自メッセージパ
ラメータ蓄積部212aには、管理情報蓄積部211a
に蓄積された値の組み合わせごとに、独自メッセージ3
03に含まれるデータが蓄積される。具体的には、独自
メッセージパラメータ蓄積部212aには、機能IDと
カードIDと1以上の属性IDとが蓄積される。また、
独自メッセージパラメータ蓄積部212aには、SNM
Pメッセージに含まれるオブジェクト値を独自メッセー
ジに含まれる属性値に変換する受信値変換関数と、その
逆変換を行う送信値変換関数とが蓄積される。
【0039】図5は、CMIP管理情報変換テーブル2
01bの一例を示す図である。CMIP管理情報変換テ
ーブル201bは、管理情報蓄積部211bと独自メッ
セージパラメータ蓄積部212bとから構成される。管
理情報蓄積部211bには、CMIPメッセージ302
bのフォーマットに対応して、コマンド種別とオブジェ
クトクラスとオブジェクトインスタンスと属性IDとの
値の組み合わせが蓄積される。独自メッセージパラメー
タ蓄積部212bには、SNMP管理情報変換テーブル
201aの独自メッセージパラメータ蓄積部212aと
同様に、独自メッセージ303に含まれるデータが蓄積
される。
【0040】次に、各メッセージを受信したときのエー
ジェントシステム101の動作を説明する。第1に、エ
ージェントシステム101は、独自メッセージ301を
受信したときには、次のように動作する。独自メッセー
ジ301は、独自メッセージ送受信部111によって受
信され、カード監視制御部114に供給される。カード
監視制御部114は、受け取った独自メッセージ301
を指定された通信インタフェースカード22に対して出
力する。独自メッセージ301を受け取った通信インタ
フェースカード22は、指定された所定の動作を行う。
例えば、通信インタフェースカード22は、カード内部
の状態を取得または設定する。その後、通信インタフェ
ースカード22は、操作の結果や操作が成功したか否か
を示す情報を独自メッセージ301に書き込み、カード
監視制御部114に返送する。返送された独自メッセー
ジ301は、カード監視制御部114を経由した後、独
自メッセージ送受信部111によって保守用端末51に
対して送信される。エージェントシステム101が以上
の動作を行うことにより、保守用端末51は、ネットワ
ーク機器11の保守作業を行うことができる。
【0041】第2に、エージェントシステム101は、
SNMPメッセージ302aを受信したときには、次の
ように動作する。SNMPメッセージ302aは、SN
MPメッセージ送受信部112aによって受信され、メ
ッセージ変換部113に供給される。メッセージ変換部
113は、SNMP管理情報変換テーブル201aを参
照してSNMPメッセージ302aを独自メッセージ3
03に変換し、カード監視制御部114に対して出力す
る。ただし、オブジェクトタイプ325が予め定めた値
である場合には、メッセージ変換部113は、受け取っ
たSNMPメッセージ302aに含まれるオブジェクト
値324を、そのまま独自メッセージ303として出力
する。
【0042】カード監視制御部114と通信インタフェ
ースカード22とは、独自メッセージ301を受信した
ときと同様に動作する。通信インタフェースカード22
から返送された独自メッセージ303は、カード監視制
御部114を経由してメッセージ変換部113に到達す
る。メッセージ変換部113は、SNMP管理情報変換
テーブル201aを参照して、返送された独自メッセー
ジ303をSNMPメッセージ302aに変換する。そ
の後、SNMPメッセージ302aは、SNMPメッセ
ージ送受信部112aによってSNMPネットワーク管
理装置52aに送信される。エージェントシステム10
1が以上の動作を行うことにより、SNMPネットワー
ク管理装置52aは、SNMPに準拠してネットワーク
機器11を監視制御することができる。
【0043】第3に、エージェントシステム101は、
CMIPメッセージ302bを受信したときには、SN
MPメッセージ302aを受信したときと同様に動作す
る。ただし、CMIPメッセージ302bはCMIPメ
ッセージ送受信部112bによって送受信され、メッセ
ージ変換部113はCMIP管理情報変換テーブル20
1bを参照してメッセージを相互に変換する。
【0044】次に、メッセージ変換部113の動作を具
体例を挙げて説明する。第1の例として、SNMPネッ
トワーク管理装置52aが第1の通信インタフェースカ
ード22−1のカード障害状態(オブジェクトIDは1.
2.3.4.5.6.1 )を取得する場合について説明する(図6
を参照)。
【0045】メッセージ変換部113は、まず、SNM
Pネットワーク管理装置52aから、コマンド種別がG
ET(値取得)で、オブジェクトIDを含んだSNMP
メッセージを受け取る(図6の)。この例では、オブ
ジェクトIDは1.2.3.4.5.6.1 であり、オブジェクトタ
イプは「カード障害状態」(値は1.2.3.4.5.6 )、イン
デックスは1であるとする。
【0046】次に、メッセージ変換部113は、SNM
P管理情報変換テーブル201aから、管理情報蓄積部
211aに蓄積された3つのデータが受け取った値と一
致する項目を検索する。その後、メッセージ変換部11
3は、検索した項目の独自メッセージパラメータ蓄積部
212aに蓄積されたデータを用いて独自メッセージを
作成して出力する(図6の)。この例では、コマンド
種別がGET、オブジェクトタイプがカード障害状態
(値は1.2.3.4.5.6 )で、かつ、インデックスが1であ
る項目が検索された結果、機能IDは「カード状態取
得」(値は0001)、カードIDは1、第1の属性I
Dは「実行結果」(値は0000)、第2の属性IDは
「障害状態」(値は0001)で、かつ、送信変換関数
はfailValueChgであることが分かる。その後、メッセー
ジ変換部113は、機能IDが「カード状態取得」(値
は0001)、カードIDが1、第1の属性IDが「実
行結果」(値は0000)、第2の属性IDが「障害状
態」(値は0001)で、かつ、第1および第2の属性
値が未設定である独自メッセージを作成して出力する。
【0047】独自メッセージを受け取った通信インタフ
ェースカード22は、カード内部の状態を独自メッセー
ジの属性値に書き込む。この例では、第1の通信インタ
フェースカード22−1の障害状態は、「障害なし」
(値は0)であったとする。第1の通信インタフェース
カード22−1は、独自メッセージの第2の属性値とし
て「障害なし」(値は0)を書き込み、独自メッセージ
の第1の属性値として、この操作が成功した旨を示す
「成功」(値は0)を書き込む。メッセージ変換部11
3は、属性値を書き込んだ後の独自メッセージを受け取
る(図6の)。
【0048】次に、メッセージ変換部113は、受け取
った独自メッセージに基づきSNMPメッセージを作成
し、SNMPネットワーク管理装置52aに送信する
(図6の)。この際、SNMPメッセージに含まれる
エラー情報322およびオブジェクト値324は、受け
取った独自メッセージに含まれる属性値315に対して
送信値変換関数を適用することにより求められる。この
例では、メッセージ変換部113は、第1の属性値であ
る「成功」と第2の属性値である「障害なし」とに送信
値変換関数failValueChgを適用して、エラー情報が「エ
ラーなし」でオブジェクト値が「障害なし」であること
を求める。メッセージ変換部113は、SNMPメッセ
ージのエラー情報とオブジェクト値とにこれらの値を設
定する。値を設定されたSNMPメッセージは、SNM
Pネットワーク管理装置52aに対して送信される。
【0049】第2の例として、SNMPネットワーク管
理装置52aが第1の通信インタフェースカード22−
1のカード運用状態(オブジェクトIDは1.2.3.4.5.9.
1 )を「運用停止」(値は0001)に設定する場合に
ついて説明する(図7を参照)。
【0050】メッセージ変換部113は、まず、SNM
Pネットワーク管理装置52aから、コマンド種別がS
ET(値設定)で、オブジェクトIDと設定すべき値と
を含んだSNMPメッセージを受け取る(図7の)。
この例では、オブジェクトIDは1.2.3.4.5.9.1 であ
り、オブジェクトタイプはカード運用状態(値は1.2.3.
4.5.9 )、インデックスは1、オブジェクト値は「運用
停止」(値は0001)であるとする。
【0051】次に、メッセージ変換部113は、第1の
例の場合と同様に、独自メッセージを作成して出力する
(図7の)。この際、独自メッセージに含まれる属性
値は、SNMPメッセージに含まれるオブジェクト値に
対して受信値変換関数を適用することにより求められ
る。この例では、コマンド種別がSET、オブジェクト
タイプがカード運用状態(値は1.2.3.4.5.9 )で、か
つ、インデックスが1である項目が検索された結果、機
能IDは「カード状態変更」(値は0010)、カード
IDは1、第1の属性IDは「実行結果」(値は000
0)、第2の属性IDは「運用状態」(値は000
2)、送信変換関数はadminValueChg で、かつ、受信変
換関数はerrorValueChg であることが分かる。また、メ
ッセージ変換部113は、オブジェクト値である「運用
停止」に受信値変換関数adminValueChg を適用すること
により、第2の属性値が「運用停止」(値は0010)
であることを求める。その後、メッセージ変換部113
は、機能IDが「カード状態変更」(値は0010)、
カードIDが1、第1の属性IDが「実行結果」(値は
0000)、第2の属性IDが「運用状態」(値は00
02)、第2の属性値が「運用停止」(値は0010)
で、かつ、第1の属性値が未設定である独自メッセージ
を出力する。
【0052】独自メッセージを受け取った通信インタフ
ェースカード22は、指定された属性値をカードの運用
状態に設定する。この例では、第1の通信インタフェー
スカード22−1は、第2の属性値である「運用停止」
(値は0010)をカードの運用状態に設定し、独自メ
ッセージの第1の属性値として、この操作が成功した旨
を示す「成功」(値は0)を書き込む。メッセージ変換
部113は、属性値を書き込んだ後の独自メッセージを
受け取る(図7の)。
【0053】次に、メッセージ変換部113は、第1の
例の場合と同様に、SNMPメッセージを作成して出力
する(図7の)。この際、SNMPメッセージに含ま
れるエラー情報322は、受け取った独自メッセージに
含まれる属性値315に対して送信値変換関数を適用す
ることにより求められる。この例では、メッセージ変換
部113は、第1の属性値である「成功」と第2の属性
値である「障害なし」とに送信値変換関数failValueChg
を適用して、エラー情報が「エラーなし」であることを
求める。メッセージ変換部113は、SNMPメッセー
ジのエラー情報に求めた値を設定する。値を設定された
SNMPメッセージは、SNMPネットワーク管理装置
52aに対して送信される。
【0054】CMIPネットワーク管理装置52bが第
1の通信インタフェースカード22−1のカード障害状
態(オブジェクトクラスはcardObject、オブジェクトイ
ンスタンスは1)を取得する場合には、メッセージ変換
部113は、上述した第1の例の場合と同様に動作する
(図8を参照)。CMIPネットワーク管理装置52b
が第1の通信インタフェースカード22−1のカード運
用状態(オブジェクトクラスはcardObject、オブジェク
トインスタンスは1)を「運用停止」(値は0001)
に設定する場合には、メッセージ変換部113は、上述
した第2の例の場合と同様に動作する(図9を参照)。
これらの場合には、CMIPメッセージに含まれるコマ
ンド種別とオブジェクトクラスとオブジェクトインスタ
ンスと属性IDとを用いて、CMIP管理情報変換テー
ブル201bが検索される。
【0055】以上に示すように、本実施形態に係るエー
ジェントシステムでは、各ネットワーク管理プロトコル
に準拠した標準メッセージは、管理情報変換テーブルを
用いて共通した形式を有する独自メッセージに変換さ
れ、管理オブジェクトは独自メッセージを用いて監視制
御される。このようにテーブルを用いてメッセージを相
互に変換することにより、容易に複数のネットワーク管
理プロトコルに従って動作することができる。したがっ
て、同時に複数のネットワーク管理プロトコルに従って
動作するエージェントシステムを提供することができ
る。また、管理情報変換テーブルに異なるデータを設定
することにより、共通したシステム構成を有するネット
ワーク機器に、異なるネットワーク管理プロトコルに対
応したエージェントシステムを搭載することができる。
【0056】また、管理情報変換テーブルは、標準メッ
セージに含まれるデータの組み合わせに対応して、独自
メッセージに含まれるデータを蓄積しているので、メッ
セージ変換部は、管理情報変換テーブルを参照して、容
易に独自メッセージと標準メッセージとの間を相互に変
換することができる。
【0057】また、オブジェクトタイプが予め定めた値
である場合には、メッセージ変換部は、受け取った標準
メッセージに含まれるデータをそのまま独自メッセージ
として出力する。このようにエージェントシステムとネ
ットワーク管理装置との間で、標準メッセージを用いて
独自メッセージを送受信することができるので、エージ
ェントシステムにおける処理負荷を軽減し、両者間で送
受信される管理用メッセージのトラフィック量を削減す
ることができる。
【0058】なお、本実施形態では、管理情報変換テー
ブルには、オブジェクト値と属性値とを相互に変換する
ために受信値変換関数と送信値変換関数とが蓄積されて
いるとしたが、管理情報変換テーブル201の構成はこ
れに限るものではない。例えば、管理情報テーブルに
は、標準メッセージのオブジェクト値と独自メッセージ
の属性値との対応関係が蓄積されることとしてもよい。
【0059】(第2の実施形態)図10は、本発明の第
2の実施形態に係るエージェントシステムの構成を示す
ブロック図である。図10において、エージェントシス
テム102は、ネットワーク機器12の監視制御カード
21上に実装されている。エージェントシステム102
は、保守用端末51から受信した独自メッセージを用い
て、管理情報の追加や変更を行うことを特徴とする。
【0060】図10に示すエージェントシステム102
は、独自メッセージ送受信部121、SNMPメッセー
ジ送受信部112a、CMIPメッセージ送受信部11
2b、メッセージ変換部113、カード監視制御部11
4、テーブル変更部125、SNMP管理情報変換テー
ブル201a、および、CMIP管理情報変換テーブル
201bを備える。本実施形態の構成要素のうち、第1
の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符
号を付して、説明を省略する。
【0061】保守用端末51は、独自メッセージ301
に加えて、SNMP管理情報変換テーブル201aおよ
びCMIP管理情報変換テーブル201bの内容に追加
や変更を行うことを指示するテーブル変更要求メッセー
ジ304を送信する。
【0062】独自メッセージ送受信部121は、保守用
端末51から受信したメッセージからテーブル変更要求
メッセージ304を分離し、テーブル変更部125に対
して出力する。テーブル変更部125は、テーブル変更
要求メッセージ304を解析し、テーブルの内容変更を
指示するテーブル変更指示信号401を出力する。SN
MP管理情報変換テーブル201aおよびCMIP管理
情報変換テーブル201bの内容は、テーブル変更指示
信号401に従って変更される。
【0063】以上に示すように、本実施形態に係るエー
ジェントシステムでは、保守用端末から送信されたメッ
セージを用いて、管理情報変換テーブルの内容に追加や
変更が行なわれる。このため、エージェントシステムの
プログラムを変更することなく、通信回線を用いた遠隔
操作によって管理情報の追加や変更を行うことができ、
通信ネットワークの変更に柔軟に対応することができ
る。
【0064】なお、本実施形態ではテーブル変更要求メ
ッセージは保守用端末51から送信されることとした
が、これに代えて、SNMPネットワーク管理装置52
aやCMIPネットワーク管理装置52bから送信され
ることとしてもよい。この場合、テーブル変更要求メッ
セージは、SNMPメッセージ送受信部またはCMIP
メッセージ送受信部を経由して、テーブル変更部125
に供給される。この機能を実現するためには、SNMP
メッセージ送受信部およびCMIPメッセージ送受信部
は、例えば、所定のオブジェクトIDを有するメッセー
ジをテーブル変更要求メッセージであるとみなして、テ
ーブル変更部に対して出力すればよい。
【0065】(第3の実施形態)図11は、本発明の第
3の実施形態に係るエージェントシステムの構成を示す
ブロック図である。図11において、エージェントシス
テム103は、ネットワーク機器13の監視制御カード
21上に実装されている。エージェントシステム103
は、ネットワーク機器13で障害などが発生した場合
に、自発的にメッセージを送信することを特徴とする。
【0066】図11に示すエージェントシステム103
は、独自メッセージ送受信部121、SNMPメッセー
ジ送受信部112a、CMIPメッセージ送受信部11
2b、メッセージ変換部113、カード監視制御部11
4、テーブル変更部125、通知メッセージ作成部13
6、SNMP管理情報変換テーブル201a、CMIP
管理情報変換テーブル201b、SNMP通知条件テー
ブル202a、および、CMIP通知条件テーブル20
2bを備える。本実施形態の構成要素のうち、第1また
は第2の実施形態と同一の構成要素については、同一の
参照符号を付して、説明を省略する。
【0067】通信インタフェースカード22−1〜n
は、障害や状態変化などを検知したときには、その旨を
示す通知メッセージ305をカード監視制御部114に
対して出力する。カード監視制御部114は、受け取っ
た通知メッセージ305を通知メッセージ作成部136
に対して出力する。
【0068】SNMP通知条件テーブル202aには、
通信インタフェースカード22−1〜nから通知メッセ
ージ305を受け取った場合に、SNMPネットワーク
管理装置52aにメッセージを送信するための条件(以
下、「送信条件」という)と、送信条件が満たされたと
きに通知すべきメッセージ(以下、「標準通知メッセー
ジ」という)とが蓄積されている。CMIP通知条件テ
ーブル202bにも、同様に送信条件と標準通知メッセ
ージとが蓄積されている。
【0069】通知メッセージ作成部136は、通信イン
タフェースカード22−1〜nから通知メッセージ30
5を受け取ったときには、SNMP通知条件テーブル2
02aとCMIP通知条件テーブル202bとから、受
け取った通知メッセージに対応した送信条件と標準通知
メッセージとを読み出し、読み出した送信条件が満たさ
れるか否かを判断する。この際、通知メッセージ作成部
136は、必要に応じてカード監視制御部114との間
で独自メッセージを交換してもよい。
【0070】通知メッセージ作成部136は、送信条件
が満たされる場合には、読み出した標準通知メッセージ
を所定のメッセージ送受信部に対して出力する。SNM
Pについての送信条件が満たされる場合には、通知メッ
セージ作成部136は、SNMPメッセージ送受信部1
12aに対してSNMP通知メッセージ306aを出力
する。CMIPについての送信条件が満たされる場合に
は、通知メッセージ作成部136は、CMIPメッセー
ジ送受信部112bに対してCMIP通知メッセージ3
06bを出力する。
【0071】SNMPメッセージ送受信部112aは、
受け取ったSNMP通知メッセージ306aをSNMP
ネットワーク管理装置52aに対して送信する。CMI
Pメッセージ送受信部112bは、受け取ったCMIP
通知メッセージ306bをCMIPネットワーク管理装
置52bに対して送信する。この際、SNMPの送信条
件とCMIPの送信条件とは互いに独立であるので、S
NMPネットワーク管理装置52aとCMIPネットワ
ーク管理装置52bとの一方にのみ、標準通知メッセー
ジ306が送信されることがある。また、重大な障害な
どが発生したときには、2つの送信条件が同時に満たさ
れ、2つのネットワーク管理装置に標準通知メッセージ
306が送信されることもある。
【0072】以上に示すように、本実施形態に係るエー
ジェントシステムによれば、通知条件テーブルには通知
メッセージに対応して標準通知メッセージと送信条件と
が蓄積され、通知メッセージを受けたときには対応した
標準通知メッセージが作成され送信される。このため、
通信インタフェースカードで障害などが発生したとき
に、各ネットワーク管理装置は、各ネットワーク管理プ
ロトコルに準拠した標準通知メッセージを受信すること
ができる。
【0073】(第4の実施形態)図12は、本発明の第
4の実施形態に係るエージェントシステムの構成を示す
ブロック図である。図12において、エージェントシス
テム104は、ネットワーク機器14の監視制御カード
21上に実装されている。エージェントシステム104
は、第3の実施形態に係るエージェントシステム103
に、通知条件テーブルの内容に追加や変更を行う機能を
加えたものである。
【0074】図12に示すエージェントシステム104
は、独自メッセージ送受信部141、SNMPメッセー
ジ送受信部112a、CMIPメッセージ送受信部11
2b、メッセージ変換部113、カード監視制御部11
4、テーブル変更部145、通知メッセージ作成部13
6、SNMP管理情報変換テーブル201a、CMIP
管理情報変換テーブル201b、SNMP通知条件テー
ブル202a、および、CMIP通知条件テーブル20
2bを備える。本実施形態の構成要素のうち、第1ない
し第3の実施形態と同一の構成要素については、同一の
参照符号を付して、説明を省略する。
【0075】保守用端末51aは、第2の実施形態と同
様に、テーブル変更要求メッセージ307を送信する。
テーブル変更要求メッセージ307は、SNMP管理情
報変換テーブル201aおよびCMIP管理情報変換テ
ーブル201bに加えて、SNMP通知条件テーブル2
02aおよびCMIP通知条件テーブル202bの内容
にも追加や変更を行うことを指示することができるもの
とする。
【0076】独自メッセージ送受信部141は、保守用
端末51から受信したメッセージからテーブル変更要求
メッセージ307を分離し、テーブル変更部145に対
して出力する。テーブル変更部145は、テーブル変更
要求メッセージ307を解析し、テーブルの内容変更を
指示するテーブル変更指示信号402を出力する。エー
ジェントシステム104に含まれる4つのテーブルの内
容は、テーブル変更指示信号402に従って変更され
る。
【0077】以上に示すように、本実施形態に係るエー
ジェントシステムによれば、保守用端末から送信された
メッセージを用いて、通知条件テーブルの内容に追加や
変更が行われる。このため、エージェントシステムのプ
ログラムを変更することなく、通信回線を用いた遠隔操
作によって標準通知メッセージとその送信条件とに対し
て追加や変更を行うことができ、通信ネットワークの変
更に柔軟に対応することができる。本実施形態において
も、テーブル変更要求メッセージは、SNMPネットワ
ーク管理装置52aやCMIPネットワーク管理装置5
2bから送信さてもよいことはいうまでもない。
【0078】なお、第1ないし第4の実施形態では、エ
ージェントシステムは、いずれもSNMPおよびCMI
Pの2種類の管理プロトコルに従うとしたが、他の管理
プロトコルに従うこととしてもよい。これを実現するた
めには、エージェントシステムは、各管理プロトコルご
とに、標準メッセージ送受信部と管理情報変換テーブル
と通知条件テーブルとを備えていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエージェントシステム
が搭載されるネットワーク機器の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムにおけるメッセージのフォーマットを示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムのSNMP管理情報変換テーブルの一例を示す図
である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムのCMIP管理情報変換テーブルの一例を示す図
である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムによるSNMPに準拠したGET処理を説明する
図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムによるSNMPに準拠したSET処理を説明する
図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムによるCMIPに準拠したGET処理を説明する
図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るエージェントシ
ステムによるCMIPに準拠したSET処理を説明する
図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るエージェント
システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るエージェント
システムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るエージェント
システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11、12、13、14…ネットワーク機器 21…監視制御カード 22−1〜n…通信インタフェースカード 23…内部バス 41、42−1〜n…通信回線 51…保守用端末 52…ネットワーク管理装置 101、102、103、104…エージェントシステ
ム 111、121、141…独自メッセージ送受信部 112…標準メッセージ送受信部 113…メッセージ変換部 114…カード監視制御部 125、145…テーブル変更部 136…通知メッセージ作成部 201…管理情報変換テーブル 202…通知条件テーブル 301、303…独自メッセージ 302…標準メッセージ 304、307…テーブル変更要求メッセージ 305…通知メッセージ 306…標準通知メッセージ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のネットワーク管理プロトコルに従
    って動作するエージェントシステムであって、 通信ネットワークに接続された保守用端末との間で、所
    定の形式を有する独自メッセージを送受信する独自メッ
    セージ送受信部と、 通信ネットワークに接続されたネットワーク管理装置と
    の間で、標準化されたネットワーク管理プロトコルに準
    拠した標準メッセージを送受信する標準メッセージ送受
    信部と、 前記独自メッセージと前記標準メッセージとの対応関係
    を蓄積する管理情報変換テーブルと、 前記管理情報変換テーブルを参照して、前記独自メッセ
    ージと前記標準メッセージとの間を相互に変換するメッ
    セージ変換部と、 管理対象とされる管理オブジェクトとの間で、前記独自
    メッセージを交換するメッセージ交換部とを備えた、エ
    ージェントシステム。
  2. 【請求項2】 前記標準メッセージは、前記管理オブジ
    ェクトに対するコマンドの種別と、前記管理オブジェク
    トを識別するオブジェクト識別子と、前記管理オブジェ
    クトに対して前記コマンドを実行する際のパラメータで
    あるオブジェクト値とを含み、 前記管理情報変換テーブルは、前記標準メッセージに含
    まれる前記コマンドの種別と前記オブジェクト識別子と
    前記オブジェクト値との値の組み合わせに対応して、前
    記独自メッセージに含まれるデータを蓄積することを特
    徴とする、請求項1に記載のエージェントシステム。
  3. 【請求項3】 前記メッセージ変換部は、前記標準メッ
    セージに含まれる前記オブジェクト識別子が所定の値を
    有するときには、当該オブジェクト識別子に対応したオ
    ブジェクト値を前記独自メッセージとして出力すること
    を特徴とする、請求項2に記載のエージェントシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記保守用端末または前記ネットワーク
    管理装置から受信したメッセージに基づき、前記管理情
    報変換テーブルの内容を変更する管理情報変換テーブル
    変更部をさらに備えた、請求項1に記載のエージェント
    システム。
  5. 【請求項5】 前記管理オブジェクトが自ら発する通知
    メッセージに対応して、前記ネットワーク管理プロトコ
    ルに準拠した標準通知メッセージと前記標準通知メッセ
    ージの送信条件とを蓄積する通知条件テーブルと、 前記通知メッセージを受けたときに前記通知条件テーブ
    ルから前記標準通知メッセージと前記送信条件とを読み
    出し、当該送信条件が満たされる場合に、前記標準メッ
    セージ送受信部を用いて当該標準通知メッセージを前記
    ネットワーク管理装置に送信する通知メッセージ生成部
    とをさらに備えた、請求項1に記載のエージェントシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記保守用端末または前記ネットワーク
    管理装置から受信したメッセージに基づき、前記通知条
    件テーブルの内容を変更する通知条件テーブル変更部を
    さらに備えた、請求項5に記載のエージェントシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記標準メッセージ送受信部は、SNM
    Pに準拠したメッセージとCMIPに準拠したメッセー
    ジとを送受信し、 前記管理情報変換テーブルは、前記独自メッセージと、
    SNMPに準拠したメッセージおよびCMIPに準拠し
    たメッセージとの対応関係を蓄積することを特徴とす
    る、請求項1に記載のエージェトシステム。
  8. 【請求項8】 複数のネットワーク管理プロトコルに従
    って動作するネットワーク機器であって、 通信機能を有する1枚以上の通信制御カードと、 エージェントシステムを実装した監視制御カードとを備
    え、 前記エージェントシステムは、 通信ネットワークに接続された保守用端末との間で、所
    定の形式を有する独自メッセージを送受信する独自メッ
    セージ送受信部と、 通信ネットワークに接続されたネットワーク管理装置と
    の間で、標準化されたネットワーク管理プロトコルに準
    拠した標準メッセージを送受信する標準メッセージ送受
    信部と、 前記独自メッセージと前記標準メッセージとの対応関係
    を蓄積する管理情報変換テーブルと、 前記管理情報変換テーブルを参照して、前記独自メッセ
    ージと前記標準メッセージとの間を相互に変換するメッ
    セージ変換部と、 前記通信制御カードとの間で、前記独自メッセージを交
    換するメッセージ交換部とを含むことを特徴とする、ネ
    ットワーク機器。
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