JP2004112110A - パーソナルダイジェスト配信装置、パーソナルダイジェスト配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

パーソナルダイジェスト配信装置、パーソナルダイジェスト配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象が不利なシーンの配信を希望する利用者の要望をも満たし、また、試合における結果ばかりでなく、チャンスシーンをもダイジェストシーンとして配信することができるパーソナルダイジェスト配信装置を提供する。
【解決手段】映像に関して利用者が配信を希望する対象を登録すると共に、登録された対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを映像の要素ごとに登録する嗜好情報登録部109と、登録された対象と配信希望の度合いとに基づいて映像のうちのダイジェストシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成する映像内容解析部107およびシーン選択部111とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【従来の技術】
近年、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話といった携帯可能な情報端末(携帯端末)の普及がめざましい。特に第三世代の携帯端末では、最大384Kbpsによってテキストや静止画像ばかりでなく動画像を受信するサービスも開始されている。さらに、今後は音声による読み上げの機能も実装されることが予想されている。
【0002】
ところで、携帯端末に対し、スポーツに関する情報を送信するサービスがある。このサービスは、野球やサッカーなどスポーツの試合の途中経過や試合結果の速報の情報を利用者に知らせるものである。サービスの利用者は、移動中であるなどの理由によってテレビなどを視聴できない場合にも試合の状況や結果を知ることができる。
【0003】
サービスでは、試合のみどころを編集して試合のダイジェストを作成し、携帯端末に送信される情報を作成する。ダイジェスト情報は、例えば、「1回の裏、チームG3−1チームC、チームGの選手TのタイムリーヒットによりチームGが逆転」といった文字列および文字列に対応するシーンによって構成される。
【0004】
【特許文献1】
特開平13−275058号公報(請求項1、請求項6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スポーツのパーソナルダイジェストの配信を希望する利用者は、一般的に好きなチーム、あるいは好きな選手といった嗜好を持っていることが多い。携帯端末の多くが個人の所有であることから、パーソナルダイジェストに利用者ごとの嗜好を反映させることが考えられる。
【0006】
スポーツの試合に嗜好を持つ利用者には、好きなチームが有利なシーンの配信は希望するものの、得点を取られるといった不利なシーンの配信は希望しない者がある。また、反対に、特定のチームや選手にとって有利なシーンの配信は希望せず、不利なシーンの配信を希望する者もいる。特定のチームや選手にとって不利なシーンの配信を希望する者は、いわゆるアンチファンと呼ばれている。従来のパーソナルダイジェスト配信システムは、このような利用者の嗜好に対応して対象が有利なシーン、あるいは不利なシーンを判断してダイジェストを生成することはできなかった。
【0007】
また、スポーツの試合には、得点し得なかったものの、得点のチャンスや惜敗したシーンがある。利用者には、自身が好きな選手やチームがチャンスを得たシーンも配信を希望する者がいる。しかし、従来のパーソナルダイジェストは、得点や勝利といった結果によってシーンの重要度を判断しているため、チャンスのシーンの配信を希望に応えることができなかった。
【0008】
さらに、スポーツの試合では、一般的に2つのチームのうちのいずれかが攻撃し、他方が攻撃を防御することがなされる。つまり、試合には、少なくとも攻撃と防御の2つの要素がある。例えば野球中継のパーソナルダイジェストを配信する場合、投手力の優れたチームのファンである利用者は、チームの防御に関するシーンをより多く見ることを望む可能性がある。また、打撃力に優れたチームのファンは、攻撃に関するシーンをより多く見ることを望む可能性がある。しかし、従来のパーソナルダイジェスト装置は、映像の要素ごとに配信希望の度合いを設定することはできず、利用者の嗜好を充分反映するには改善の余地がある。
【0009】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、利用者の嗜好をより反映したパーソナルダイジェストを配信するパーソナルダイジェスト配信装置、パーソナルダイジェスト配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。そして、特にアンチファンとよばれる対象が不利なシーンの配信を希望する利用者の要望をも満たし、また、試合における結果ばかりでなく、チャンスシーンをもダイジェストシーンとして配信する要望にも対応できるパーソナルダイジェスト配信装置、パーソナルダイジェスト配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上述べた課題を解決するため、本発明の請求項1にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信装置であって、前記映像に関して利用者が配信を希望する対象を登録する対象登録手段と、前記対象登録手段に登録された対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを前記映像の要素ごとに登録する希望度合登録手段と、前記対象登録手段に登録された対象と前記希望度合登録手段に登録された配信希望の度合いとに基づいて前記映像のうちのシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成するパーソナルダイジェスト作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明によれば、映像に関して利用者が配信を希望する対象と、対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを映像の要素ごとに登録することができる。そして、登録された対象と配信希望の度合いとに基づいて映像のうちのシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成することができる。このため、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを反映し、より利用者の希望にそったパーソナルダイジェストを作成し、配信することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記対象登録手段が、利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することを特徴とする。
【0013】
この請求項2に記載の発明によれば、利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することができるので、パーソナルダイジェストの作成に対象が嫌いという概念を導入できる。そして、このために、例えば、対象が不利なシーンをパーソナルダイジェストに採用することが可能になる。
【0014】
請求項3に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記映像がスポーツの試合中継の映像である場合、前記希望度合登録手段が、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することを特徴とする。
【0015】
この請求項3に記載の発明によれば、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することができる。このため、利用者が、配信の希望の度合いについてより細かい設定をすることが可能になり、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、状況に応じた配信希望の度合いを登録することができるので、攻撃、防御の結果がでないまでもチャンスのシーンの配信の希望を登録することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記パーソナルダイジェスト作成手段が、防御、攻撃、状況の少なくとも一つの要素に応じて前記映像に含まれる各シーンの重要度を算出する映像解析手段と、算出された重要度に基づいて前記映像のうちのシーンを選択するシーン選択手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
この請求項4に記載の発明によれば、防御、攻撃、状況の少なくとも一つの要素に応じて映像に含まれる各シーンの重要度を算出することができる。このため、各シーンの重要度をより細かく算出することが可能になり、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、状況に応じて重要度を算出することができるので、攻撃、防御の結果がでないまでもチャンスのシーンを重要度に反映させることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記映像解析手段が、各シーンに含まれる事象の情報に基づいて、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度を各事象ごとに求めることを特徴とする。
【0019】
この請求項5に記載の発明によれば、各シーンに含まれる事象の情報に基づいて、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度を各事象ごとに求めることができる。シーンは複数の事象で構成されることから、後にシーンをどのように編集した場合にも、あるいはどのような項目にそってシーンの重要度を算出する場合にも後の演算処理を簡易にすることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記映像解析手段が、事象単位で算出された防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度に基づいて、各事象の重要度を前記対象ごとに算出することを特徴とする。
【0021】
この請求項6に記載の発明によれば、各事象の重要度を前記対象ごとに算出することができる。事象の重要度は対象によって変化することから、後にシーンを対象に応じて編集した場合、後のシーンの重要度を算出する演算処理を簡易にすることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記シーン選択手段が、少なくとも、前記映像解析手段によって算出された各事象の前記対象ごとの重要度、各シーンに含まれる事象の情報、前記対象登録手段に登録された対象に基づいて、前記対象別の各シーンの重要度を利用者ごとに算出することを特徴とする。
【0023】
この請求項7に記載の発明によれば、対象別の各シーンの重要度を利用者ごとに算出することができる。このため、パーソナルダイジェストの作成にあたり、利用者、利用者が配信を希望する対象に基づいて重要度の高いシーンだけを抽出することができる。したがって、後のパーソナルダイジェスト作成の処理においてシーンを適性に、かつ簡易に抽出することができる。
【0024】
請求項8に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、利用者が前記映像について配信を希望する事象を登録する事象登録手段をさらに備え、前記シーン選択手段は、前記事象登録手段に登録された事象をも利用者ごとの前記対象別の各シーンの重要度の算出に用いることを特徴とする。
【0025】
この請求項8に記載の発明によれば、利用者が映像について配信を希望する事象をも利用者ごとの前記対象別の各シーンの重要度の算出に用いることができる。このため、利用者の配信の希望をいっそう反映した満足度の高いパーソナルダイジェストを作成することができる。
【0026】
請求項9に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記シーン選択手段が、少なくとも、前記対象別に算出された利用者ごとの各シーンの重要度、前記対象登録手段に登録された対象および利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別、前記希望度合登録手段に登録された配信希望の度合いに基づいて、各ダイジェストシーンの重要度を、利用者ごとに算出することを特徴とする。
【0027】
この請求項9に記載の発明によれば、各シーンの重要度を、利用者ごとに算出することができる。このため、算出された重要度にしたがってパーソナルダイジェストに採用すべきシーンを適切に選択することができる。このため、利用者個々の嗜好をより反映したパーソナルダイジェストを作成することができる。
【0028】
請求項10に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信装置は、前記シーン選択手段が、各シーンの利用者ごとのシーンの重要度を、以下の式によって算出することを特徴とする。
重要度(シーンSiの重要度)=
(Fav_offense*flag*Si.Tj.攻撃レベル)
+(Fav_offense*flag*Si.Tj.守備レベル)
+(Fav_offense*flag*Si.Tj.状況レベル)
flag 対象を好きか嫌いかのフラグ
Si   映像シーン
Tj   対象識別子
【0029】
この請求項10に記載の発明によれば、各シーンの利用者ごとのシーンの重要度を、比較的簡易な演算で算出することができる。
【0030】
請求項11に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信方法は、複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信方法であって、前記映像に関して利用者が配信を希望する対象を登録する対象登録ステップと、前記嗜好登録ステップにおいて登録された対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを登録する希望度合登録ステップと、を含むことを特徴とする。
【0031】
この請求項11に記載の発明によれば、映像に関して利用者が配信を希望する対象と、対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを登録することができる。このため、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを反映し、より利用者の希望にそったパーソナルダイジェストを作成することができる。
【0032】
請求項12に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信方法は、複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信方法であって、前記映像に関して利用者が配信を希望する予め登録された対象、予め登録された配信を希望する度合いとに基づいて前記映像のうちのシーンを選択するシーン選択ステップと、前記シーン選択ステップにおいて選択されたシーンを用い、パーソナルダイジェストを作成するパーソナルダイジェスト作成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0033】
この請求項12に記載の発明によれば、登録された対象と配信希望の度合いとに基づいて映像のうちのシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成することができる。このため、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを反映し、より利用者の希望にそったパーソナルダイジェストを作成し、配信することができる。
【0034】
請求項13に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信方法は、前記対象登録ステップが利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することを特徴とする。
【0035】
この請求項13に記載の発明によれば、利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することができるので、パーソナルダイジェストの作成に対象が嫌いという概念を導入できる。そして、このために、例えば、対象が不利なシーンをパーソナルダイジェストに採用することが可能になる。
【0036】
請求項14に記載の発明にかかるパーソナルダイジェスト配信方法は、前記希望度合登録ステップが、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することを特徴とする。
【0037】
この請求項14に記載の発明によれば、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することができる。このため、利用者が、配信の希望の度合いについてより細かい設定をすることが可能になり、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、状況に応じた配信希望の度合いを登録することができるので、攻撃、防御の結果がでないまでもチャンスのシーンの配信の希望を登録することができる。
【0038】
請求項15に記載の発明にかかるプログラムは、前記請求項11〜14のいずれか一つに記載したパーソナルダイジェスト配信方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0039】
この請求項15に記載の発明によれば、前記請求項11〜14のいずれか一つに記載したパーソナルダイジェスト配信方法を、コンピュータに実行させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパーソナルダイジェスト配信装置、パーソナルダイジェスト配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの一実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
【0041】
図1は、本発明の実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置を説明するためのブロック図である。本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置は、複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信装置である。本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置は、スポーツ(本実施の形態では野球とする)の試合中継の映像(スポーツ映像)上で発生した事象(イベント)を示すメタデータ、ダイジェストシーンを生成するダイジェストシーン生成部101、生成されたメタデータを蓄積するメタデータデータベース(メタデータDB)105、ダイジェストシーンを蓄積する動画DB103を備えている。
【0042】
また、本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置は、スポーツ映像Sに関してユーザが配信を希望する対象を登録する対象登録手段、登録された対象に関し、ユーザが配信を希望する度合いを映像の要素ごとに登録する希望度合登録手段である嗜好情報登録部109、登録された対象と配信希望の度合いとに基づいてスポーツ映像Sのうちのダイジェストシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成するパーソナルダイジェスト作成部100を備えている。
【0043】
嗜好情報登録部109は、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録する。なお、本実施の形態はスポーツ映像Sを野球中継の映像としているため、特に防御を守備と記すものとする。
【0044】
また、本実施の形態のパーソナルダイジェスト作成部100は、防御、攻撃、状況に応じてスポーツ映像Sの各ダイジェストシーンの重要度を判定する映像内容解析部107、重要度に基づいてダイジェストシーンを選択するシーン選択部111とを備えている。
【0045】
さらに、本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置は、嗜好情報登録部109に登録された情報を蓄積しておく、ユーザDB113を備えている。以下、上記した構成のうち、嗜好情報登録部109、ダイジェストシーン生成部101、映像内容解析部107、シーン選択部111について順に説明する。
【0046】
嗜好情報登録部
嗜好情報登録部109は、スポーツ映像Sに関してユーザが配信を希望する対象(本実施の形態では好きなチーム)を登録する対象登録手段、登録された対象に関し、ユーザが配信を希望する事象(ホームラン、逆転など)の配信希望の度合いを登録する希望度合登録手段として機能する。なお、本実施の形態の嗜好情報登録部109は、さらに、ユーザがスポーツ映像Sについて配信を希望するイベント(見たいイベント)を登録することも可能である。
【0047】
ユーザは、例えば、UIF(User Inter Face)上で以下のように嗜好の対象(興味のあるチーム)と、イベント(見たい場面)(対象となるチームとイベントとを合わせて嗜好項目と記す)とを嗜好情報登録部109に登録する。
興味のあるチーム  (Fav_team)
見たいイベント   (Fav_event)
興味のあるチームに対し、ユーザは、より多くの情報を得たいと思うチームを登録する。また、見たいイベントに対し、HR、逆転のシーンなど、特に見たいと思う事象を登録する。
【0048】
さらに、本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置では、嗜好情報登録部109において、ユーザの嗜好項目の配信希望の度合いを登録する。図2は、嗜好項目の配信希望の度合いを登録するためにユーザがUIF上で指定する属性を示している。
【0049】
図2に示すように、嗜好情報登録部109は、ユーザが対象を好きであるか嫌いであるかの別をFav_flagとして登録する。Fav_flagは、ユーザが嗜好項目の対象を好きである場合には1、嫌いである場合には−1に設定される。なお、Fav_flagのデフォルトは、1である。また、嗜好情報登録部109は、配信希望の度合いを、守備的要素、攻撃的要素、状況要素の少なくとも一つに応じて登録する。
【0050】
図2に示す属性のうち、攻撃的要素である攻撃レベルに応じた配信希望の度合いは、Fav_offenseとして登録される。Fav_offenseは、攻撃的に重要なシーンをどれだけ見たいかを、ユーザが自身で1〜αの範囲で登録する。Fav_offenseのデフォルトは、1である。また、守備的要素である守備レベルに応じた配信希望の度合いは、Fav_defenseとして登録される。Fav_defenseは、守備的に重要なシーンをどれだけ見たいかを、ユーザが自身で1〜βの範囲で登録する。Fav_defenseのデフォルトは、1である。さらに、状況の要素に応じた配信希望の度合いは、Fav_chanseとして登録される。Fav_chanseは、チャンスであったシーンをどれだけ見たいかを、ユーザが自身で1〜γの範囲で登録する。
【0051】
例えば、チームTがとても好きであり、チームTの攻撃面、守備面での有利なシーンの配信を強く希望し、かつ、チームTにとってチャンスのシーンの配信を強く希望するユーザは、以下のように各属性を登録することによって希望に沿うダイジェストシーンの配信を受けることができる。
(Fav_name,Fav_flag,Fav_offense,Fav_defense,Fav_chance)=(“チームT”,1,α,β,γ)
【0052】
また、例えば、チームGがとても嫌いであり、チームGの攻撃面、守備面での不利なシーンの配信を強く希望し、かつ、チームGにとってチャンスのシーンに興味のないユーザは、以下のように各属性を登録することによって希望に沿うダイジェストシーンの配信を受けることができる。
(Fav_name,Fav_flag,Fav_offense,Fav_defense,Fav_chance)=(“チームG”,−1,1,1,1)
【0053】
なお、以上述べた本実施の形態では、対象をチームとし、チームTファンあるいはアンチチームGファンが配信を希望するパーソナルダイジェストを配信する例を示した。しかしながら、本発明は、対象をチームに限定するものでなく、選手を登録して特定の選手のファン、あるいは特定の選手のアンチファンの要望に応えることもできる。
【0054】
ダイジェストシーン生成部
ダイジェストシーン生成部101は、野球場において撮影された映像の動画を編集する情報端末装置として構成される。情報端末の図示しない画面において、オペレータが登録ボタンを押すと、1プレイの映像シーンに対応するメタデータが生成される。生成される映像シーンをダイジェストシーン、メタデータを、本実施の形態ではイベント情報Iという。ダイジェストシーンはパーソナルダイジェストを生成するシーンの候補となるシーンであり、イベントは各ダイジェストシーン上で発生した事象を示す。イベントがダイジェストシーンごとにグループ化されたとき、このグループをイベントリストという。
【0055】
図3は、イベントを説明するための図である。図3に示した表の各行が、それぞれダイジェストシーン上で発生した基本的な事象の1つに相当し、事象の情報であるイベント情報を示す。イベント情報は、イベント型名[属性1,属性2,…属性n]で表現され、属性iは、イベント型(打席開始、進塁、アウト…など)に依存して設定される。
【0056】
イベント情報は、ダイジェストシーンごとに作成される。ダイジェストシーンは、ダイジェストシーンの候補となる映像(1プレイのシーン)ごとに作成される。本実施の形態では、ダイジェストシーンを、ある打者の打席開始イベントから次打者の打席開始直前のイベントまで含んだ映像に基づいて作成する。
【0057】
図4は、ダイジェストシーンとイベントとの関係を説明するための図である。図中、Pで示す1プレイの中に複数のイベントa、b、c…が存在する。イベントa、b、cとしては、例えば、以下の内容を示す。
Figure 2004112110
【0058】
イベントaのR選手の打席開始からイベントcのM選手による加点の直前のイベントは、R選手の打席開始から次打者のM選手の打席開始の直前までのイベントを含んでいる。したがって、ダイジェストシーン生成部101では、イベントaからイベントcまでのシーンを15秒に編集してダイジェストシーンが作成される。なお、1つのダイジェストシーンには、打席開始から次打者の打席開始直前までに発生する複数のイベントがあり、ダイジェストシーンとイベントとは、1対複数の関係に対応する。各ダイジェストシーンに含まれるイベントを時系列に並べた集合をイベントリストといい、図中にRで示す。
【0059】
映像内容解析部
映像内容解析部107は、メタデータDB105に蓄積されているイベント情報Iを入力し、イベント情報Iに基づいて各ダイジェストシーンの重要度を算出する。重要度は、攻撃、守備、状況の3つの要素ごとに算出される。各重要度の算出は、重要度パラメタに基づいてなされる。攻撃、守備、状況の各重要度の算出に用いられる重要度パラメタを、それぞれ攻撃レベル、守備レベル、状況レベルというものとする。
【0060】
図5は、攻撃レベル、守備レベル、状況レベルの特徴と算出のタイミングを示す図である。なお、守備レベルは、投手に関するイベントを含む守備側のすべてのイベントを考慮した重要度パラメタである。各重要度パラメタは、各ダイジェストシーンにおける攻撃側チーム、守備側チームの有利、あるいは不利、状況の良し悪しを示す。
【0061】
次に、攻撃レベル、守備レベル、状況レベルを算出する処理を説明する。重要度パラメタは、以下の手順で算出される。
▲1▼イベントごとの守備、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度パラメタ算出
▲2▼イベントごとの重要度パラメタをチーム別に算出
【0062】
▲1▼イベントに基づくパラメタ算出
図6は、攻撃レベル、守備レベル、状況レベルの各重要度パラメタと、各重要度パラメタの値を求めるのに使用されるイベントとの対応を一覧表にして示した図である。各重要度パラメタは、表の右端の欄にあるイベントごとに求められ、1つのイベントは、1種類の重要度パラメタを求めるためにだけ参照され、複数の重要度パラメタを得ることに使用されない。求められた重要度パラメタは、該当するイベントの属性情報としてメタデータDB105に保存される。
【0063】
イベントには、算出される重要度パラメタの値をプラスにするイベント、マイナスにするイベントがある。例えば攻撃レベルは、サヨナラ、逆転、先制といった攻撃側に有利なイベントの発生によって高くなる。また、オーバーラン、守備妨害といった守備側に有利なイベントによって低くなる。守備レベルは、トリプルプレー、三者連続三振、好捕球といった守備側に有利なイベントによって高くなり、エラーのように攻撃側に有利なイベントの発生によって低くなる。
【0064】
また、状況レベルは、各ダイジェストシーンの先頭のイベント(通常は打席の開始)のイベント情報に付された属性情報に基づいて算出される。属性情報とは、例えば、打席開始時に塁上にいる走者に関する情報や打者の打順に関する情報(クリーンアップ、あるいは下位打線であるか)である。映像内容解析部107は、属性情報を参照し、得点や逆転の可能性が高い場合に状況レベルをより高く設定する。
【0065】
以上述べた処理によれば、ダイジェストシーンに属する各イベントの重要度を判断することができる。また、各ダイジェストシーンが攻撃または守備の観点からどの程度重要なシーンであるかを判断することができる。さらに、状況の観点から、ダイジェストシーンがみどころ(いわゆるいい場面)の度合いを判断することができる。
【0066】
▲2▼イベントごとの重要度パラメタをチーム別に算出
次に、映像内容解析部107は、▲1▼の処理により、イベント単位で算出された守備レベル、攻撃レベル、状況レベルの少なくとも一つに応じた重要度パラメタに基づいて、イベントごとの重要度パラメタをチーム別に算出する。各イベントのチーム別の重要度パラメタは、以下のようにして求められる。
【0067】
映像内容解析部107は、ダイジェストシーンにおいて攻撃側にあるチームに対し、ダイジェストシーン上で発生したイベントの攻撃レベルをそのままの攻撃レベルとする。一方、守備側のチームに対しては、攻撃側にあるチームの攻撃レベルに−1を乗じた値をイベントの攻撃レベルとする。同様に、ダイジェストシーンにおいて守備側にあるチームに対し、ダイジェストシーン上で発生したイベントの守備レベルをそのままの攻撃レベルとする。一方、攻撃側のチームに対しては、守備側にあるチームの守備レベルに−1を乗じた値をイベントの守備レベルとする。以上のように、各イベントの攻撃レベルと守備レベルとが、チーム別に算出される。
【0068】
チームごとの状況レベルは、ダイジェストシーンの開始イベントの重要度パラメタとして算出される。状況レベルは、チームの攻撃、守備に関わらず、プラス、マイナスが変更されることがない。
【0069】
以上の処理によれば、各イベントの攻撃、守備、状況に関する重要度を、チーム別に判断することができる。
【0070】
また、本実施の形態は、上記した実施の形態のようにチームではなく、対象として特定の選手が登録されている場合登録されている選手(登録選手)に関するイベントに基づいて各イベントの攻撃レベル、守備レベル、状況レベルを選手別に算出することができる。
【0071】
選手別の守備レベル、攻撃レベル、状況レベルは、例えば、登録選手がサヨナラ、逆転のイベントに関わった場合、攻撃レベルが高まるように設定し、登録選手の攻撃レベルに−1を乗じて相手選手の攻撃レベルとすることによって算出することができる。また、登録選手が相手選手をアウトにする、三振にとるといったイベントが発生した場合、守備レベルが高まるように設定し、登録選手の守備レベルに−1を乗じて相手選手の守備レベルとすることによって算出することができる。さらに、状況レベルは、ダイジェストシーンの打席開始時の打者が登録選手であったときのイベントに基づいて算出することができる。
【0072】
シーン選択部
シーン選択部111は、嗜好情報登録部109に登録された対象を含む対象およびイベント、さらに配信希望の度合いに基づいてダイジェストシーンを選択する構成である。このため、シーン選択部111は、チーム別の各ダイジェストシーンの重要度を、ユーザごとに算出する。各ダイジェストシーンのチーム別、ユーザ別の重要度は、以下のようにして算出される。
【0073】
本実施の形態のシーン選択部111は、映像内容解析部107でチーム別に算出されたイベントごとの重要度パラメタに加え、嗜好情報登録部109に登録されたイベントをも用いて各ダイジェストシーンのチーム別、ユーザ別の重要度を算出する。すなわち、見たいイベント(event)を登録したユーザにとってのダイジェストシーンSiのチームTjの攻撃に関する重要度パラメタ(Si.Tj.Pk)は、以下の式によって算出される。
Si.Tj.Pk=Func(Ek,Tj,Pk,Fav_event)
Si:ダイジェストシーン
Tj:チーム識別子(ホームチームまたはアウェイチーム)
Pk:攻撃レベルを示す識別子
Ek:ダイジェストシーンSiに属するイベントの集合
Fav_event:見たいイベント
Func:ダイジェストシーンSiに属するイベントの集合、チームの識別子(チームID)、算出すべき重要度パラメタの要素(攻撃、守備、状況)、ユーザの見たいイベントの型名を因数として、ダイジェストシーンSiの攻撃、守備、状況のいずれかに対応する重要度パラメタを、ユーザごと、チームごとに算出する関数
【0074】
次に、シーン選択部111は、ユーザごと、チームごとに算出されたダイジェストシーンSiの(攻撃、守備、状況のいずれかに対応する)重要度パラメタ、嗜好情報登録部109に登録されたチームおよび利用者が登録されたチームを好きであるか嫌いであるかの別、配信希望の度合い、に基づいて、各ダイジェストシーンの重要度をユーザごとに算出する。算出された重要度は、パーソナルダイジェストを構成するダイジェストシーンの選択に直接用いられるため、最終重要度ともいう。最終重要度を算出する式は、以下の通りである。
シーンSiの最終重要度=
(Fav_offense*flag*Si.Tj.攻撃レベル(Pk))
+(Fav_offense*flag*Si.Tj.守備レベル)
+(Fav_offense*flag*Si.Tj.状況レベル)
flag 対象を好きか嫌いかの別を示すフラグ、好き:1、嫌い:−1、デフォルト:1
Si   映像シーン
Tj   対象識別子
【0075】
シーン選択部111は、上記した式にしたがって各ダイジェストシーンの重要度を算出する。そして、算出された重要度で各ダイジェストシーンをランキングし、ランキングの上位のダイジェストシーンを使って配信を要求したユーザ用のパーソナルダイジェストを作成する。
【0076】
なお、前記したように、対象を特定の選手に設定し、上記した式のSi.Tj.重要度パラメタ(Pk)の項にダイジェストシーンSiのユーザごと、選手ごと、攻撃、守備、状況といった要素ごとの重要度パラメタを代入すれば、本実施の形態は、特定の選手の最終重要度を算出することができる。
【0077】
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、ダイジェストシーン生成部101は、スポーツ映像Sを入力し、平均15秒程度の映像であるダイジェストシーンを作成する。作成されたダイジェストシーンは、動画DB103に蓄積される。また、作成された各ダイジェストシーン上で発生した複数のイベントを示す情報は、メタデータとしてメタデータDB105に蓄積される。
【0078】
映像内容解析部107は、メタデータDB105に蓄積されたイベントの情報を読み出し、各イベントの重要度パラメタP1を求める。各イベントの重要度パラメタP1は、予め設定しておくものであってもよい。また、予め設定された演算式を使って算出するものであってもよい。さらに、映像内容解析部107は、各イベントの重要度パラメタP1を使って、各イベントの重要度パラメタP2をチーム別に算出する。重要度パラメタP1、重要度パラメタP2は、いずれもメタデータDB105に蓄積される。
【0079】
ところで、嗜好情報登録部109には、ユーザの嗜好に関する情報が予め携帯端末のUIFからユーザ自身によって設定、登録されている。ユーザがパーソナルダイジェストの配信を希望したタイミングでパーソナルダイジェストを作成する場合、シーン選択部111は、配信要求を受けてユーザDB113から配信を要求したユーザの嗜好に関する嗜好項目(配信を希望する対象、見たいイベント)や嗜好の属性(対象が好きか嫌いかの別、配信を希望する度合いなど)の情報fを読み出す。
【0080】
そして、シーン選択部111は、情報fと重要度パラメタP2とに基づいて、ダイジェストシーンの重要度パラメタを、ユーザ別、チーム別に算出する。続いて、算出されたユーザ別、チーム別のダイジェストシーンの重要度パラメタに基づいて、最終重要度パラメタを算出する。さらに、重要度パラメタに基づいてダイジェストシーンをランキングし、パーソナルダイジェストを作成して配信を要求したユーザに配信する。
【0081】
図7、図8は、以上述べたパーソナルダイジェスト配信装置において行われるパーソナルダイジェストの配信方法を説明するためのフローチャートである。図7はパーソナルダイジェスト作成以前になされる処理を説明するためのフローチャートであり、図8はユーザの嗜好に基づいて、パーソナルダイジェストを作成する方法を説明するためのフローチャートである。
【0082】
図7に示すように、パーソナルダイジェスト配信装置は、先ず、スポーツ映像が入力されたか否かを判断する(ステップS701)。スポーツ映像を入力していない場合(ステップS701:No)、スポーツ映像が入力されるまで待機する。また、スポーツ映像を入力した場合(ステップS701:Yes)、ダイジェストシーン生成部101はダイジェストシーンと共にメタデータを生成する(ステップS702、703)。ダイジェストシーン、メタデータの生成の処理は、スポーツ映像のすべてを処理するまで継続される。生成されたダイジェストシーンは動画DB103に、メタデータはメタデータDB105にそれぞれ蓄積される。
【0083】
ダイジェストシーン生成部101は、ダイジェストシーン、メタデータの生成が終了したか否かを判断する(ステップS704)。処理が終了していないと判断された場合(ステップS704:No)、終了するまでダイジェストシーン、メタデータの生成を継続する。
【0084】
また、ダイジェストシーン生成部101がダイジェストシーン、メタデータの生成が終了したと判断した場合(ステップS704:Yes)、映像内容解析部107は、ダイジェストシーンに含まれるイベント(メタデータで表される)の重要度パラメタを算出する(ステップS705)。そして、さらにイベント単位で算出された重要度パラメタから、チーム別の重要度パラメタをイベント単位で算出する(ステップS706)。イベントごと(イベント単位)の重要度パラメタP1、チーム別のイベント単位の重要度パラメタP2は、メタデータDB105にメタデータと共に蓄積される。
【0085】
次に、シーン選択部111は、図8に示すように、ユーザのパーソナルダイジェストの配信の希望があるか否かを判断する(ステップS801)。判断の結果、配信の希望がなされていない場合(ステップS801:No)、配信希望がなされるまで待機する。
【0086】
また、シーン選択部111は、配信を希望したユーザの嗜好情報を嗜好情報登録部109から取得する(ステップS802)。そして、メタデータDB105に蓄積された重要度パラメタP1、重要度パラメタP2を読み出し、チーム別に各ダイジェストシーンの重要度を配信の希望があったユーザごとに算出する(ステップS803)。続いて、算出されたチーム別のダイジェストシーンの重要度に基づいて、各ダイジェストシーンの最終的な重要度をユーザごとに算出する(ステップS804)。さらに、ダイジェストシーンを算出した重要度が高い順にランキングし、ランクの高いものから所定数選択してパーソナルダイジェストを作成する(ステップS805)。シーン選択部111は、作成されたパーソナルダイジェストを配信を希望したユーザに配信し、処理を終了する(ステップS806)。
【0087】
なお、本実施形態のパーソナルダイジェスト配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピーディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、パーソナルダイジェスト配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0088】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを映像の要素ごとに登録するため、利用者の嗜好をより反映したパーソナルダイジェストを配信する、パーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0089】
請求項2に記載の発明は、対象が不利なシーンをパーソナルダイジェストに採用することが可能になり、対象が不利なシーンの配信を希望する利用者の要望をも満たすことができるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0090】
請求項3に記載の発明は、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、試合における結果ばかりでなく、チャンスシーンをもダイジェストシーンとして配信する要望にも対応できるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0091】
請求項4に記載の発明は、各シーンの重要度をより細かく算出することが可能になり、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、試合における結果ばかりでなく、チャンスシーンをもダイジェストシーンとして配信する要望にも対応できるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0092】
請求項5に記載の発明は、比較的簡易に重要度を算出し、比較的短時間でパーソナルダイジェストを作成できるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0093】
請求項6に記載の発明は、比較的簡易に重要度を算出し、比較的短時間でパーソナルダイジェストを作成できるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0094】
請求項7に記載の発明は、シーンを適性に、かつ簡易に抽出してパーソナルダイジェストを作成することができるパーソナルダイジェスト配信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0095】
請求項8に記載の発明は、利用者の配信の希望をいっそう反映した満足度の高いパーソナルダイジェストを作成することができるという効果を奏する。
【0096】
請求項9に記載の発明は、利用者個々の嗜好をより反映したパーソナルダイジェストを作成することができるという効果を奏する。
【0097】
請求項10に記載の発明は、各シーンの利用者ごとのシーンの重要度を、比較的簡易な演算で算出することができるという効果を奏する。
【0098】
請求項11に記載の発明は、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを反映し、より利用者の希望にそったパーソナルダイジェストを作成することができるという効果を奏する。
【0099】
請求項12に記載の発明は、利用者の配信を希望する対象、さらには配信希望の度合いを反映し、より利用者の希望にそったパーソナルダイジェストを作成し、配信することができるという効果を奏する。
【0100】
請求項13に記載の発明は、対象が不利なシーンをパーソナルダイジェストに採用することが可能になるという効果を奏する。
【0101】
請求項14に記載の発明は、利用者が、配信の希望の度合いについてより細かい設定をすることが可能になり、利用者のイメージにより近いパーソナルダイジェストを作成することができる。さらに、攻撃、防御の結果がでないまでもチャンスのシーンの配信の希望を登録することができるという効果を奏する。
【0102】
請求項15に記載の発明は、前記請求項11〜14のいずれか一つに記載したパーソナルダイジェスト配信方法を、コンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパーソナルダイジェスト配信装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態の嗜好項目の配信希望の度合いを登録するためにユーザがUIF上で指定する属性を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態のイベントを説明するための図である。
【図4】本発明の一実施の形態のダイジェストシーンとイベントとの関係を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態の攻撃レベル、守備レベル、状況レベルの特徴と算出のタイミングを示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態の攻撃レベル、守備レベル、状況レベルの各重要度パラメタと、各重要度パラメタの値を求めるのに使用されるイベントとの対応を一覧表にして示した図である。
【図7】本発明の一実施の形態のパーソナルダイジェストの配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態のパーソナルダイジェストの配信方法を説明するための他のフローチャートである。
【符号の説明】
100 パーソナルダイジェスト作成部
101 ダイジェストシーン生成部
107 映像内容解析部
109 嗜好情報登録部
111 シーン選択部
103 動画DB
105 メタデータDB
P1  重要度パラメタ
P2  重要度パラメタ
S スポーツ映像

Claims (15)

  1. 複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信装置であって、
    前記映像に関して利用者が配信を希望する対象を登録する対象登録手段と、
    前記対象登録手段に登録された対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを前記映像の要素ごとに登録する希望度合登録手段と、
    前記対象登録手段に登録された対象と前記希望度合登録手段に登録された配信希望の度合いとに基づいて前記映像のうちのシーンを選択し、パーソナルダイジェストを作成するパーソナルダイジェスト作成手段と、
    を備えることを特徴とするパーソナルダイジェスト配信装置。
  2. 前記対象登録手段は、利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することを特徴とする請求項1に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  3. 前記映像がスポーツの試合中継の映像である場合、前記希望度合登録手段は、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することを特徴とする請求項1または2に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  4. 前記パーソナルダイジェスト作成手段は、防御、攻撃、状況の少なくとも一つの要素に応じて前記映像に含まれる各シーンの重要度を算出する映像解析手段と、算出された重要度に基づいて前記映像のうちのシーンを選択するシーン選択手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  5. 前記映像解析手段は、各シーンに含まれる事象の情報に基づいて、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度を各事象ごとに求めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  6. 前記映像解析手段は、事象単位で算出された防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じた重要度に基づいて、各事象の重要度を前記対象ごとに算出することを特徴とする請求項5に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  7. 前記シーン選択手段は、少なくとも、前記映像解析手段によって算出された各事象の前記対象ごとの重要度、各シーンに含まれる事象の情報、前記対象登録手段に登録された対象に基づいて、前記対象別の各シーンの重要度を利用者ごとに算出することを特徴とする請求項6に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  8. 利用者が前記映像について配信を希望する事象を登録する事象登録手段をさらに備え、前記シーン選択手段は、前記事象登録手段に登録された事象をも利用者ごとの前記対象別の各シーンの重要度の算出に用いることを特徴とする請求項7に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  9. 前記シーン選択手段は、少なくとも、前記対象別に算出された利用者ごとの各シーンの重要度、前記対象登録手段に登録された対象および利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別、前記希望度合登録手段に登録された配信希望の度合いに基づいて、各ダイジェストシーンの重要度を、利用者ごとに算出することを特徴とする請求項7または8に記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
  10. 前記シーン選択手段は、各シーンの利用者ごとのシーンの重要度を、以下の式によって算出することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載のパーソナルダイジェスト配信装置。
    重要度(シーンSiの重要度)=
    (Fav_offense*flag*Si.Tj.攻撃レベル)
    +(Fav_offense*flag*Si.Tj.守備レベル)
    +(Fav_offense*flag*Si.Tj.状況レベル)
    flag 対象を好きか嫌いかのフラグ
    Si   映像シーン
    Tj   対象識別子
  11. 複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信方法であって、
    前記映像に関して利用者が配信を希望する対象を登録する対象登録ステップと、
    前記嗜好登録ステップにおいて登録された対象に関し、利用者が配信を希望する度合いを登録する希望度合登録ステップと、
    を含むことを特徴とするパーソナルダイジェスト配信方法。
  12. 複数の連続するシーンで構成される映像からダイジェストを作成し、配信するパーソナルダイジェスト配信方法であって、
    前記映像に関して利用者が配信を希望する予め登録された対象、予め登録された配信を希望する度合いとに基づいて前記映像のうちのシーンを選択するシーン選択ステップと、
    前記シーン選択ステップにおいて選択されたシーンを用い、パーソナルダイジェストを作成するパーソナルダイジェスト作成ステップと、
    を含むことを特徴とするパーソナルダイジェスト配信方法。
  13. 前記対象登録ステップは利用者が対象を好きであるか嫌いであるかの別を登録することを特徴とする請求項12に記載のパーソナルダイジェスト配信方法。
  14. 前記希望度合登録ステップは、配信希望の度合いを、防御、攻撃、状況の少なくとも一つに応じて登録することを特徴とする請求項12または13に記載のパーソナルダイジェスト配信方法。
  15. 前記請求項11〜14のいずれか一つに記載したパーソナルダイジェスト配信方法を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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