JP2004111980A - 電子ビーム励起プラズマ成膜装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 原料ガスの種類が変化したり、混合ガスを用いる場合でも、成膜速度の低下を防ぎ、成膜組成の均質化を図ることができる電子ビーム励起プラズマ成膜装置を提供する。
【解決手段】 電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生する電子ビーム発生装置2aと、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生する電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するプラズマ反応装置3とを備える。高いエネルギーの電子ビームが入射すると、電離または解離に高い活性化エネルギーを必要とするガス分子から成るプラズマPBaを効率良く生成する。低いエネルギーの電子ビームが入射すると、低い活性化エネルギーのガス分子から成るプラズマPBbを効率良く生成する。各プラズマPBa,PBbは、試料S上で化学的気相成長を行って、多元素薄膜を成膜する。
【選択図】 図4
【解決手段】 電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生する電子ビーム発生装置2aと、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生する電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するプラズマ反応装置3とを備える。高いエネルギーの電子ビームが入射すると、電離または解離に高い活性化エネルギーを必要とするガス分子から成るプラズマPBaを効率良く生成する。低いエネルギーの電子ビームが入射すると、低い活性化エネルギーのガス分子から成るプラズマPBbを効率良く生成する。各プラズマPBa,PBbは、試料S上で化学的気相成長を行って、多元素薄膜を成膜する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置に関する。
従来のプラズマCVD(化学的気相成長)装置において、真空容器内にモノシランなどの原料ガスを導入して、放電などによってプラズマを発生させて原料ガスをイオンやラジカルに活性化させ、シリコンウェハ等の試料表面に化学的気相成長を行って所望の薄膜を堆積させている。
一方、電子加速型プラズマによる高融点金属イオンプレーテング装置が特開昭59−47380号公報に開示されている。また、圧力勾配型放電によるプラズマCVD装置が特開平1−252781号公報に開示されている。
従来のプラズマCVD装置では、電子のエネルギーを制御することが困難であり、原料ガスのプラズマ中のイオン密度を任意の値に制御することができない。すなわち、プラズマが発生する場所と同じ場所で電子を発生し加速させているため、電子が徐々に加速されていく過程で、活性化エネルギーの低いガスが優先的に電離されてしまい、活性化エネルギーの高いガスが電離され難い傾向にある。
また、CVD装置に導入する原料ガスの種類が変わると、ガス分子の活性化エネルギーが変化するため、それに対応して電子のエネルギーを変化させる必要がある。また、原料ガスが複数種の分子から成る混合ガスである場合、電子のエネルギーに合致するガス分子が効率的に分解されるが、合致しないガス分子の分解速度は遅くなって、成膜組成がガス組成と一致しなくなる。
本発明の目的は、原料ガスの種類が変化したり、混合ガスを用いる場合でも、成膜速度の低下を防ぎ、成膜組成の均質化を図ることができる電子ビーム励起プラズマ成膜装置を提供することである。
本発明は、電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、各加速電極から試料までの距離がそれぞれ異なるように配置されることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置である。
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、各加速電極から試料までの距離がそれぞれ異なるように配置されることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置である。
本発明に従えば、各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、各加速電極から試料までの距離がそれぞれ異なるように配置されることによって、加速電極から試料までの距離が長い領域において、電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命が長いものだけが試料に到達して、寿命が短いものは途中で淘汰される。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。
また本発明は、電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、さらに各加速電極と試料の間にはガス圧力調整用のオリフィスを設け、各加速電極から各オリフィスまでのガス圧がそれぞれ異なるようにオリフィス開度を調整する機構が配置されていることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置である。
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、さらに各加速電極と試料の間にはガス圧力調整用のオリフィスを設け、各加速電極から各オリフィスまでのガス圧がそれぞれ異なるようにオリフィス開度を調整する機構が配置されていることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置である。
本発明に従えば、各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、さらに各加速電極と試料の間にはガス圧力調整用のオリフィスを設け、各加速電極から各オリフィスまでのガス圧がそれぞれ異なるようにオリフィス開度を調整する機構が配置されることによって、上述の加速電極から試料の距離を変えるのと同様な効果を発揮する。すなわち加速電極からオリフィスまでのガス圧が高い領域において、電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命の長いものだけがオリフィスを通過し、試料に到達して、寿命の短いものは通過できずに途中で淘汰される。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。
本発明によれば、加速電極から試料までの距離が長い領域において、電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命が長いものだけが試料に到達して、寿命が短いものは途中で淘汰される。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。
また本発明によれば、加速電極から試料までの間に設置したガス圧が高い領域において、効率よくラジカルの選別が行われる。すなわち電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命の長いものだけが上述領域を通過し、試料に到達し、寿命の短いものは途中で淘汰される。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。
図1は、本発明に係る電子ビーム励起プラズマ成膜装置の原理を示す断面図である。電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2と、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
電子ビーム発生装置2は、円筒状の真空容器4内に、カソード5と、補助電極6と、放電電極7と、加速電極8とを備える。カソード5と補助電極6との間にはカソード領域20が形成され、補助電極6と放電電極7との間には放電領域21が形成され、放電電極7と加速電極8との間には加速領域22が形成される。補助電極6、放電電極7および加速電極8は軸方向に対して垂直な円板形状を成し、各電極の中央部には隣接領域を連通するための連通孔が形設される。
カソード5の両端には電源11が接続され、カソード5のフィラメントを通電することによって、周囲に熱電子を放出する。カソード5の一端と放電電極7との間には放電用電源13が接続され、真空容器4内のカソード5と放電電極7との間で放電させるとプラズマPAが発生する。放電用電源13と放電電極7の接続線と補助電極6との間にはスイッチ12が接続され放電開始を補助している。放電電極7と加速電極8との間には加速電源14が接続され、放電電極7に対して正の電位を加速電極8に印加することによって、プラズマPAから電子だけが引出されて加速され、電子ビームEBを発生する。
真空容器4にはガスの供給ポート9が形設され、カソード領域20にアルゴンガス等の不活性ガスがプラズマ種として所定流量で供給される。カソード領域20に供給された不活性ガスは、補助電極6の連通孔を通って放電領域21に流入し、さらに放電電極7の連通孔を通って加速領域22に流入し、さらに加速領域22に形成された排気ポート10を介して外部の排気装置へ排出される。
放電電極7および加速電極8の周囲には、真空容器4の軸方向に沿った磁場を発生するためのコイル15,16が配置され、電子ビームEBを収束する役割を果たす。
一方、プラズマ反応装置3は、円筒状の真空容器31と、電子ビーム発生装置2に対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、モノシラン等の原料ガスを供給するための供給口32と、容器内のガスを排気するための排気口33が形設される。試料テーブル35は、必要に応じて回転軸36によって所定角速度で回転駆動され、試料S上の反応ばらつきを均一化している。真空容器31の内周面近傍には、複数の多極磁石34が設置される。また、真空容器31の外周面近傍には、容器軸方向に沿った磁場を発生する逆磁場コイル37が設置される。
電子ビーム発生装置2で発生した電子ビームEBがプラズマ反応装置3内に導入されると、真空容器31内に導入されたガス分子に衝突してプラズマPBを生成する。また、反応ガスがモノシランなど分解性であれば、プラズマPBによって原子または分子に分解して、試料Sに到達すると表面上に膜が堆積する。この場合、異種類の原料ガスを供給口32から交互に供給すれば、異種材の膜が交互に堆積する。
こうして電子ビームEBによってプラズマPBを発生させて、反応ガスを活性化することによって、試料S上で化学的気相成長を行うことができる。
図2は、図1中A−A線に沿った矢視図である。円筒状の真空容器31の内周面近傍には、複数の多極磁石34が円周方向に等間隔で設置され、多極磁石34のN極とS極は容器半径方向に沿って配置され、隣接する多極磁石34の極性は交互に反転している。このような配置によって、真空容器31の中央付近で発生したプラズマPBを内側へ閉じ込めることができる。
図3は、コイル15,16および逆磁場コイル37によって形成される磁場の分布図である。コイル15,16は軸方向に沿って図中右方向の磁場を形成している。コイル15,16の中心付近を通過する電子は、磁力線に巻付くように螺旋運動しながらガイドされ軸方向に進行するため、拡散して壁面で衝突、ロスすることが少なく、効率良く輸送される。
一方、逆磁場コイル37は軸方向に沿って図中左方向の磁場を形成している。そのためコイル15,16の磁力線と逆磁場コイル37の磁力線とが反発して、コイル16を出た直後の磁力線は急激に拡がるようになる。したがって、コイル15,16で収束された電子ビームは、磁力線に沿って急激に拡大して、プラズマ反応装置3内にほぼ均一に電子が拡散するようになり、プラズマPBを広い空間に発生することが可能になる。
図4は、本発明の前提となる構成を示す概略構成図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2aと、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
各電子ビーム発生装置2a,2bは、図1と同様に、カソード5a,5bと、補助電極6a,6bと、放電電極7a,7bと、加速電極8a,8bとを備え、カソード5a,5bと放電電極7a,7bとの間の各領域で放電によるプラズマを発生させる。電子ビーム発生装置2aでは、放電電極7aに対する加速電極8aの印加電圧を高く設定することによって、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生させる。電子ビーム発生装置2bでは、放電電極7bに対する加速電極8bの印加電圧を低く設定することによって、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生する。
一方、プラズマ反応装置3は、図1と同様に、円筒状の真空容器31と、各電子ビーム発生装置2a,2bに対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、モノシランSiH4 やモノゲルマンGeH4 等の原料ガスを供給するための供給口32と、容器内のガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2aから高いエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、真空容器31内に導入されたガス分子に衝突して、そのうち高い活性化エネルギーを持つガス分子、たとえばモノシラン等がイオン化またはラジカル化したプラズマPBaを効率良く生成する。また、電子ビーム発生装置2bから低いエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、真空容器31内に導入されたガス分子に衝突して、そのうち低い活性化エネルギーを持つガス分子、たとえばモノゲルマン等がイオン化またはラジカル化したプラズマPBbを効率良く生成する。各プラズマPBa,PBbは、試料S上で化学的気相成長を行って、たとえばアモルファスSiGe等を成膜する。
こうしてエネルギーの異なる複数の電子ビームによって、組成が異なる複数種のプラズマPBa,PBbを効率良く発生させことが可能になり、混合ガスを使用することによって多元素薄膜を高速で生成することができ、また混合ガスの組成比率を変えることによって成膜の組成比率を制御できる。なお、プラズマPBa,PBbの分布むらを解消するため、各電子ビームが試料Sの中央付近に向くように、各電子ビーム発生装置2a,2bを少し傾斜させるのが好ましい。
また本構成ならびに以下の実施の形態および構成において、各電極を接続する電源回路、磁場発生機構、試料回転機構等は、図1と同様であるため、重複説明を省略する。
また以上の説明では、2つの電子ビーム発生手段を設置する例を示したが、3つ以上の電子ビーム発生手段を設けることも可能である。
図5は、本発明の前提となる他の構成を示す概略構成図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、図4と同様に、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2aと、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
各電子ビーム発生装置2a,2bは、図1と同様に、カソード5a,5bと、補助電極6a,6bと、放電電極7a,7bと、加速電極8a,8bとを備え、カソード5a,5bと放電電極7a,7bとの間の各領域で放電によるプラズマを発生させる。電子ビーム発生装置2aでは、放電電極7aに対する加速電極8aの印加電圧を高く設定することによって、高いエネルギーを持つ電子ビームを発生させる。電子ビーム発生装置2bでは、放電電極7bに対する加速電極8bの印加電圧を低く設定することによって、低いエネルギーを持つ電子ビームを発生する。
一方、プラズマ反応装置3は、図1と同様に、円筒状の真空容器31と、各電子ビーム発生装置2a,2bに対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、高い活性化エネルギーを持つ原料ガスを供給するための供給口32aが電子ビーム発生装置2aのビーム出射口近傍に設けられ、低い活性化エネルギーを持つ原料ガスを供給するための供給口32bが電子ビーム発生装置2bのビーム出射口近傍に設けられる。また、試料テーブル35の直下部に、容器内のガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2aから高いエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、供給口32aから導入されたガス分子に衝突して、高い活性化エネルギーでイオン化またはラジカル化したプラズマPBaを生成する。また、電子ビーム発生装置2bから低いエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、供給口32bから導入されたガス分子に衝突して、低い活性化エネルギーでイオン化またはラジカル化したプラズマPBbを生成する。なお、プラズマPBa,PBb同士の混合を防ぐために、真空容器31内を二分するように隔壁38が設けられる。各プラズマPBa,PBbは、試料S上で化学的気相成長を行って、たとえばアモルファスSiGe等を成膜する。
こうしてエネルギーの異なる複数の電子ビームによって、組成が異なる複数種のプラズマPBa,PBbを発生させことが可能になり、さらに各電子ビームの出射口近傍に電子エネルギーに合致する活性化エネルギーを持つガスを供給するため、ガスの電離効率をより向上できる。また、混合ガスを使用することによって多元素薄膜を生成することができ、また混合ガスの組成比率を変えることによって成膜の組成比率を制御できる。
なお、以上の説明では2つの電子ビーム発生手段を設置する例を示したが、3つ以上の電子ビーム発生手段を設けることも可能である。
図6は、本発明の実施の第1形態を示す概略構成図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、図5と同様に、所定エネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2aと、所定エネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
各電子ビーム発生装置2a,2bは、図5と同様に、カソード5a,5bと、補助電極6a,6bと、放電電極7a,7bと、加速電極8a,8bとを備え、カソード5a,5bと放電電極7a,7bとの間の各領域で放電によるプラズマを発生させる。各電子ビーム発生装置2a,2bでは、放電電極7a,7bに対する加速電極8a,8bの印加電圧を制御することによって、所望のエネルギーを持つ電子ビームを発生できる。また、電子ビーム発生装置2aの加速電極8aからプラズマ反応装置3内の試料Sまでの距離より、電子ビーム発生装置2bの加速電極8bから試料Sまでの距離の方が長くなるように設定される。
一方、プラズマ反応装置3は、図5と同様に、円筒状の真空容器31と、各電子ビーム発生装置2a,2bに対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、所定の活性化エネルギーを持つ原料ガスを供給するための供給口32aが電子ビーム発生装置2aのビーム出射口近傍に設けられ、所定の活性化エネルギーを持つ原料ガスを供給するための供給口32bが電子ビーム発生装置2bのビーム出射口近傍に設けられる。また、試料テーブル35の直下部に、容器内ガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2aから所定のエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、供給口32aから導入されたガス分子に衝突して、イオン化またはラジカル化したプラズマPBaを生成する。また、電子ビーム発生装置2bから所定のエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、供給口32bから導入されたガス分子に衝突して、イオン化またはラジカル化したプラズマPBbを生成する。なお、プラズマPBa,PBb同士の混合を防ぐために、真空容器31内を二分するように隔壁38が設けられる。
電子ビーム発生装置2bの加速電極8bから試料Sまでの距離が長いため、プラズマPBbの発生位置は試料Sから遠くなり、電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命が長いものだけが試料Sに到達して、寿命が短いものは途中で淘汰される。一方、プラズマPBaの発生位置は試料Sから近いため、寿命が短いラジカルも試料Sに到達できる。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。
なお、以上の説明では2つの電子ビーム発生手段を設置する例を示したが、3つ以上の電子ビーム発生手段を設けることも可能である。
図7は、本発明の実施の第2形態を示す概略図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は図6と同様に、所定エネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2aと所定エネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2bと、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
各電子ビーム発生装置2a,2bは、図6と同様に、カソード5a,5bと補助電極6a,6bと、放電電極7a,7bと、加速電極8a,8bとを備え、カソード5a,5bと放電電極7a,7bとの間の各領域で放電によるプラズマを発生させる、各電子ビーム発生装置2a,2bでは、放電電極7a,7bに対する加速電極8a,8bの印加電圧を制御することによって、所望のエネルギーをもつ電子ビームを発生できる。
一方、プラズマ反応装置3は、図6と同様に、円筒状の真空容器31と、各電子ビーム発生装置2a,2bに対向して設けられ、試料Sを支持するための材料テーブル35とを備える。真空容器31には、所定の活性化エネルギーをもつ原料ガスを供給するための供給口32aが電子ビーム発生装置2aのビーム出射口近傍に設けられ、所定の活性化エネルギーをもつ原料ガスを供給するための供給口32bが電子ビーム発生装置2bのビーム出射口近傍に設けられる。
また各原料ガス供給口と試料テーブルの間に開度調整可能なオリフィス11a,11bが設けられ、各ビーム出射口とオリフィス間のガス圧と試料テーブル近傍のガス圧とが異なる値になるように設定可能になっている。
すなわち原料ガス12a,12bの流量が等しければ、オリフィス11bのコンダクタンスを11aのコンダクタンスよりも小さく設定することにより、加速電極8bとオリフィス11b間のガス圧の方が加速電極8aとオリフィス11a間のガス圧より高くなる。
もちろんオリフィスの開度はガス量に応じて外部より設定可能であり、上述空間のガス圧測定系、ガス量制御系と連動して所望のガス圧になるようにオリフィスの開度をフィードバック制御をすることも可能である。
さらに、試料テーブル35の直下部に、容器内ガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2aから所定エネルギーをもつ電子ビームが入射すると、供給口32aから導入されたガス分子に衝突して、イオン化またはラジカル化したプラズマPBaを生成する。また、電子ビーム発生装置2bから所定エネルギーをもつ電子ビームが入射すると、供給口32bから導入されたガス分子に衝突して、イオン化またはラジカル化したプラズマPBbを生成する。
電子ビーム発生装置2bの加速電極8bからオリフィス11bまでのガス圧が高いため、プラズマPBbの発生位置は試料Sから遠くなり、また多くのガス分子と衝突するために電子ビームによって励起されたラジカルのうち寿命の長いものだけが試料Sに到達して、寿命の短いものは途中で淘汰される。一方、プラズマPBaの発生位置は試料Sから近く、またガス分子との衝突が少ないために寿命の短いラジカルも試料Sに到達できる。したがって、ラジカル寿命の長短に応じて、成膜成分を選択することが可能になる。この方法は加速電極と試料との距離を変えずに済むことから装置の小型化につながり、またガス圧制御範囲を広くとれるため、ラジカルの選択範囲が広い。
なお以上の説明では2つの電子ビーム発生手段を設置する例を示したが3つ以上の電子ビーム発生手段を設けることも可能である。
図8は、本発明の前提となる他の構成を示す概略構成図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、所定のエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2と、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
電子ビーム発生装置2は、図1と同様に、カソード5と、補助電極6と、放電電極と、加速電極8を備え、カソード5と放電電極7との間の各領域で放電によるプラズマを発生させる。
本構成では、放電電極7と加速電極8との間にDC電源14aおよびAC電源14bが直列接続されており、放電電極7に対する加速電極8の印加電圧が脈流状またはパルス状に時間変化している。そのため、放電によるプラズマから引出された電子ビームに印加される電界も脈流状またはパルス状に時間変化することになり、電子ビームのエネルギーも時間変化する。
一方、プラズマ反応装置3は、図1と同様に、円筒状の真空容器31と、電子ビーム発生装置2に対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、モノシランSiH4 やモノゲルマンGeH4 等の原料ガスを供給するための供給口32と、容器内のガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2からエネルギーが時間変化する電子ビームが入射すると、真空容器31内に導入されたガス分子に衝突して、エネルギーの変動範囲に合致する活性化エネルギーを持つガス分子がイオン化またはラジカル化してプラズマPBを生成する。たとえば電子ビームのエネルギーが高いときはモノシラン等の高い活性化エネルギーを必要とするガス分子が効率良く活性化するとともに、電子ビームのエネルギーが低いときは、モノゲルマン等の低い活性化エネルギーを必要とするガス分子が効率良く活性化することになる。したがって、いろいろな活性化エネルギーを持つガス分子によって生成されたプラズマPBは、試料S上で化学的気相成長を効率良く行って、たとえばアモルファスSiGe等を成膜する。
こうして電子ビームのエネルギーを時間変化させることによって、いろいろな活性化エネルギーを持つガス分子を効率良くイオン化またはラジカル化させることが可能になる。したがって、原料ガスの種類が変化したり、混合ガスを用いる場合でも、成膜対象となる原料ガスの活性化エネルギーと電子ビームのエネルギーとを広範囲で合致させることが可能になり、成膜速度の向上および成膜組成の均質化を図ることができる。
図9は、本発明の前提となる他の構成を示す概略図である。図9は(a)は原料ガスA,Bの電離衝突解離断面積を示す。また(b)は放電電極と加速電極間に印加するパルス波形の実施例を示す。パルスの電圧強度を各原料ガスの電子衝突電離または解離断面積の最大値をとる電子のエネルギー値に相当する値に設定することにより、混合ガスのプラズマ化が効率よく行われる。
図10は、本発明の前提となる他の構成を示す概略構成図である。この電子ビーム励起プラズマ成膜装置1は、所定のエネルギーを持つ電子ビームを発生するための電子ビーム発生装置2と、電子ビーム励起によってプラズマを発生するためのプラズマ反応装置3とを備える。
電子ビーム発生装置2は、図1と同様に、カソード5と、補助電極6と、放電電極7と、加速電極8を備え、カソード5と放電電極7との間の各領域で放電によるプラズマを発生させる。
本構成では、放電電極7と加速電極8との間に出力電圧V1のDC電源14cおよび出力電圧V2のDC電源14dが操作スイッチ14eによって切換自在に接続されている。操作スイッチ14eによって低い電圧V1が放電電極7に印加されると、放電によるプラズマから引出された電子ビームに低い電界が印加されるため、電子ビームのエネルギーが低くなる。また、操作スイッチ14eによって高い電圧V2が放電電極7に印加されると、電子ビームに高い電界が印加されるため、電子ビームのエネルギーが高くなる。
一方、プラズマ反応装置3は、図1と同様に、円筒状の真空容器31と、電子ビーム発生装置2に対向して設けられ、試料Sを支持するための試料テーブル35とを備える。真空容器31には、モノシランSiH4 やモノゲルマンGeH4 等の原料ガスを供給するための供給口32と、容器内のガスを排気する排気口33が形設される。
電子ビーム発生装置2から所定のエネルギーを持つ電子ビームが入射すると、真空容器31内に導入されたガス分子に衝突して、該エネルギーに合致する活性化エネルギーを持つガス分子が効率良くイオン化またはラジカル化してプラズマPBを生成する。たとえば電子ビームのエネルギーが高いときはモノシラン等の高い活性化エネルギーを必要とするガス分子が活性化するとともに、電子ビームのエネルギーが低いときは、モノゲルマン等の低い活性化エネルギーを持つガス分子が効率良く活性化することになる。したがって、スイッチ操作によって活性化される分子が選択されたプラズマPBは、試料S上で化学的気相成長を行って、たとえば膜組成が交互に異なる多層膜等を成膜することができる。
こうして電子ビームのエネルギーをスイッチ操作によって任意に切換えることが可能になり、いろいろな活性化エネルギーを持つガス分子を効率良くイオン化またはラジカル化できることになる。したがって、成膜対象となる原料ガスとの最適化が可能になり、さらに原料ガスの切換に併せて加速電極の印加電圧を切換えることによって、試料上に多層膜を形成することができる。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、エネルギーが相異なる複数の電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備えることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
(1)電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、エネルギーが相異なる複数の電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備えることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
各電子ビーム発生手段は相異なるエネルギーを持つ電子ビームを発生することによって、原料ガスの種類が変化したり、混合ガスを用いる場合でも、成膜対象となる原料ガスをイオン化またはラジカル化するのに必要な活性化エネルギーと電子ビームのエネルギーとを合致させることが可能になり、成膜速度の向上および成膜組成の均質化を図ることができる。
(2)各電子ビーム発生手段のビーム出射口近傍に、各電子ビームのエネルギーに対応する活性化エネルギーを持つガスを供給するためのガス供給手段を備えることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
また、各電子ビーム発生手段のビーム出射口近傍に、各電子ビームのエネルギーに対応する活性化エネルギーを持つガスを供給するためのガス供給手段を備えることによって、ガスの分解効率がより向上する。
(3)電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、電子ビームを発生するための電子ビーム発生手段に、電子ビームに電界を印加して加速するための加速電極が設けられ、該電界の強度が脈流状またはパルス状に時間変化することを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
(4)電子ビームによって混合ガスを励起し、プラズマを生成して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、電子ビームを発生するための電子ビーム発生手段に、電子ビームに電界を印加して加速するための加速電極が設けられ、該電界の強度がパルス的に時間変化し、その電界強度が混合ガスを構成する各ガスの電子衝突断面積の最大値に対応する電子エネルギーに設定されていることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
電子ビーム発生手段には、電子ビームに電界を印加して加速するための加速電極が設けられ、該電界の強度が脈流状またはパルス状に時間変化することによって、電子ビームのエネルギーを時間変化させることが可能になる。したがって、原料ガスの種類が変化したり、混合ガスを用いる場合でも、成膜対象となる原料ガスの活性化エネルギーと電子ビームのエネルギーとを広範囲で合致させることが可能になり、成膜速度の向上および成膜組成の均質化を図ることができる。
(5)電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、電子ビームを発生するための電子ビーム発生手段に、電子ビームに電界を印加して加速するための加速電極が設けられ、さらに前記加速電極に印加される電圧を切換えるための電圧切換手段が設けられることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
電子ビーム発生手段には、電子ビームに電界を印加して加速するための加速電極が設けられ、さらに前記加速電極に印加される電圧を切換えるための電圧切換手段が設けられることによって、電子ビームのエネルギーを任意に設定することができる。したがって、成膜対象となる原料ガスとの最適化が可能になり、さらに原料ガスの切換に併せて加速電極の印加電圧を切換えることによって、試料上に多層膜を形成することができる。
1 電子ビーム励起プラズマ成膜装置
2,2a,2b 電子ビーム発生装置
3 プラズマ反応装置
4 真空容器
5,5a,5b カソード
6,6a,6b 補助電極
7,7a,7b 放電電極
8,8a,8b 加速電極
9 供給ポート
10 排気ポート
11a,11b バリアブルオリフィス
12a,12b 原料ガス
15,16 コイル
31 真空容器
32,32a,32b 供給口
33 排気口
34 多極磁石
35 試料テーブル
37 逆磁場コイル
38 隔壁
2,2a,2b 電子ビーム発生装置
3 プラズマ反応装置
4 真空容器
5,5a,5b カソード
6,6a,6b 補助電極
7,7a,7b 放電電極
8,8a,8b 加速電極
9 供給ポート
10 排気ポート
11a,11b バリアブルオリフィス
12a,12b 原料ガス
15,16 コイル
31 真空容器
32,32a,32b 供給口
33 排気口
34 多極磁石
35 試料テーブル
37 逆磁場コイル
38 隔壁
Claims (2)
- 電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、各加速電極から試料までの距離がそれぞれ異なるように配置されることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。 - 電子ビームによって励起されるプラズマを利用して、試料上で化学的気相成長を行う電子ビーム励起プラズマ成膜装置において、
電子ビームを発生するための複数の電子ビーム発生手段を備え、
さらに各電子ビーム発生手段は、電子ビームを加速するための加速電極を備え、さらに各加速電極と試料の間にはガス圧力調整用のオリフィスを設け、各加速電極から各オリフィスまでのガス圧がそれぞれ異なるようにオリフィス開度を調整する機構が配置されていることを特徴とする電子ビーム励起プラズマ成膜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003347450A JP3689098B2 (ja) | 1994-05-10 | 2003-10-06 | 電子ビーム励起プラズマ成膜装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9650194 | 1994-05-10 | ||
JP2003347450A JP3689098B2 (ja) | 1994-05-10 | 2003-10-06 | 電子ビーム励起プラズマ成膜装置 |
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JP14680694A Division JP3524957B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-06-28 | 電子ビーム励起プラズマ成膜装置 |
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JP3689098B2 JP3689098B2 (ja) | 2005-08-31 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114973899A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-08-30 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种电子激发大气辐射的模拟装置 |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003347450A patent/JP3689098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114973899A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-08-30 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种电子激发大气辐射的模拟装置 |
CN114973899B (zh) * | 2022-06-02 | 2023-08-29 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种电子激发大气辐射的模拟装置 |
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JP3689098B2 (ja) | 2005-08-31 |
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