JP2004111684A - ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの駆動及び停止にともなう位置変化を抑えたステージ装置及びこのステージ装置を備えた露光装置を提供する。
【解決手段】ステージ装置10のステージ11は、ステッピングモータ17を備え、モータ17によって案内部13に沿って駆動される。ステージが停止した後、モータ17に、モータ駆動に必要な励磁電流よりも少ない電流を通電してモータ17を発熱させて、ステージ11が加熱も冷却もされない状態に温度制御する。これにより、モータ停止後のステージ11の温度下降を防いで温度を一定に保ち、ステージ11の位置変動を抑える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光装置等に用いられる精密移動・位置決め用のステージ装置に関する。特には、ステージの駆動停止後の温度変化による位置変動を抑制できるステージ装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の微細化の進展に伴い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力をさらに向上させることが求められている。このため、従来の紫外線の波長より短い11〜14nm程度の波長の軟X線を使用した投影リソグラフィ(EUVリソグラフィ)が開発されている。このEUVリソグラフィは、30〜50nmのパターンを転写できる技術として有望である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、転写されるパターンのサイズのさらなる微細化にともない、露光中のウェハやレチクルなどの基板やその他の可動素子の位置変動の影響が無視できなくなっている。特に、真空中で露光を行うEUV露光装置においては、真空雰囲気内の機構部(ステージ装置)で発生した熱は、大気中の場合のように、気体へ伝達されて対流によって熱が運ばれることはなく、機構部から露光チャンバへ通じる熱コンダクタンスのみによって排熱されることになる。このため、発生した熱によるステージ装置の温度上昇が大気中の場合よりも大きく、ステージ装置の熱膨張による基板の位置変動が生じやすいという問題点がある。
【0004】
ところで、露光装置の可動部であるステージ装置には、駆動アクチュエータとして、ステッピングモータが多用されている。このようなモータは通電されて駆動するときに大きな熱量を発生させる。熱量の発生を抑えるため、従来では、ステッピングモータの駆動に要する励磁電流量を最小限に抑えて、熱の発生とステージ内での温度勾配とを最小限にし、駆動終了時には、励磁電流を切っていた。一般に、ステッピングモータは、相回転によって駆動している場合も、停止している場合も、常に内部磁界を発生させるために通電されている。つまり、停止時にも通電されて発熱していることになる。したがって、従来では、ステッピングモータ駆動の際には、所定の励磁電流量を通電してモータを駆動し、停止後には、励磁電流を切り、ステージをクランプ等で機械的に固定している。これは、励磁電流を切ると内部磁界が消滅し、モータの固定ができなくなって、ステージが動いてしまうためである。
【0005】
このように、モータへ通電する電流量や通電時間を最小限とすることで、モータ自体及びステージ装置の温度上昇を小さくしている。しかし、このような制御を行っても、温度上昇はゼロではなく、通電される最小限の電流量に応じた温度上昇が発生する。そして、励磁電流を切った後は、温度が下降する。この温度下降は、モータ駆動時に発生した熱がステージ装置を伝わってチャンバへ達し、チャンバから大気へ逃げることにより生じる。温度下降の時定数は、ステージ装置の熱容量及び機構部の熱伝達率で決まる。
【0006】
ステージ装置の温度が下降すると、ステージ内の温度勾配と熱収縮が発生し、ステージの位置変動が起こる。また、ステージ装置は真空中に置かれているため、大気中の場合よりも時定数が長くなる。したがって、温度変動が収まって位置変化が安定するまでの時間が大気中の場合よりも長くなり、その間露光開始を待たねばならない。また、位置変化が安定しても、その位置はステージ停止時から変化しているため、所望の位置からずれた位置で露光が開始されてしまうことになる。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、モータの駆動及び停止にともなう位置変化を抑えたステージ装置及びこのステージ装置を備えた露光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明の第1のステージ装置は、 駆動・位置決めされるステージと、 該ステージの案内部と、 前記ステージに搭載された該ステージ駆動用のモータと、を具備するステージ装置であって、 前記ステージの停止時における前記モータの温度低下に伴う前記ステージの位置変動を補償する熱補償手段をさらに具備することを特徴とする。
熱補償手段によって、ステージ装置の停止後のステージ装置の温度下降を防いで温度を一定に保ち、ステージ装置の位置変動を抑える。これにより、ステージ停止時の位置を保つことができる。
【0009】
本発明においては、 前記熱補償手段が、前記モータであって、 前記ステージの停止後に、該モータへ、駆動に要する励磁電流以下の励磁電流を通電することとできる。
モータは通電されている間は発熱するため、モータ自体を熱補償手段として使用できる。そして、ステージの停止中には、モータ駆動に必要な励磁電流よりも少ない電流を通電してモータを発熱させて、ステージが加熱も冷却もされない状態に温度制御し、ステージの温度の下降を防ぐ。通電される電流量は、モータ駆動のための励磁電流量以下の所定量の電流量でもよく、ステージ装置の各部の温度や、各部の位置をモニタすることによってフィードバック制御して、リアルタイムに電流量を調整してもよい。そして、ステージ位置変化の抑制が必要なくなった時点で、励磁電流を切ってもよい。
【0010】
本発明においては、 前記熱補償手段が、少なくとも一つのヒータとすることができる。
モータ停止後に、ヒータでステージ装置を加熱し、ステージ装置の温度下降を補う。この場合、モータの位置に制約があって、適宜な位置にモータを設置できず、ステージ装置に与える熱勾配が大きくなる場合に、それを解消するような位置にヒータを設けることが好ましい。
【0011】
本発明においては、 前記熱補償手段が、前記モータ及び少なくとも一つのヒータであって、 前記モータにおいては、前記ステージの停止後に、該モータへ駆動に要する励磁電流以下の励磁電流を通電することとしてよい。
熱補償手段をモータとした場合は、別の部品を設けずにステージ位置変動を抑えることができる。モータの位置や取り付け空間に制約がある場合は、小型のヒータを取り付ければよい。また、両方の手段を講じてもよい。
【0012】
本発明においては、 前記熱補償手段が、前記ステージ内の温度勾配が最小となる位置に取り付けられていることが好ましい。
ステージの形状や構造、モータの位置によって、ステージ内には温度勾配がある。そこで、実際のステージの位置変化をモニタして、温度勾配が最小となる位置に熱補償手段を設ける。位置変化のモニタには、nm〜Åオーダーで計測可能な静電容量センサーや干渉計等を使用できる。また、装置内のスペースの制約から、モータの位置が決まっている場合は、モータが取り付けられた状態でのステージの温度勾配をモニタして、温度勾配が最小となる位置にヒータを取り付けることができる。
【0013】
本発明の露光装置は、 感応基板上にパターンを転写する露光装置であって、上記いずれかに記載のステージ装置を備えることを特徴とする。
レチクルステージ及びウェハステージ、または、モータを用いる可動素子駆動用のステージに上記のステージ装置を使用することができる。また、これらのステージがXステージ、Yステージ、Zステージから構成されているような場合でも、各ステージに適用できる。これにより、ステージ装置の位置決め後の比較的短い時間内に、露光動作(ステップ露光)を行うことができ、かつ、露光動作中にステージ位置の変動がない。したがって、作業時間を短縮できるとともに、露光精度を向上させることができる。
【0014】
本発明においては、 前記ステージ装置の位置決め後露光開始までの間の該ステージ装置の位置変動を、パターンの最小線幅の1/2以下とすることが好ましい。ステージの停止後(位置決め終了後)から露光開始までの間の位置ズレ量をパターンの最小線幅の1/2以下程度とすることにより、厳密な温度制御を行う必要がなく、ステージ停止から露光開始までの時間を短くできる。
また、 露光開始から露光終了までの間の該ステージ装置の位置変動を、最小線幅の1/2以下とすることが好ましい。
露光中の位置変動を、パターンの最小線幅の1/2以下とすれば、十分なパターン精度を確保できる。
【0015】
また、 露光開始から露光終了までの時間を、前記熱補償手段を具備しない場合の前記ステージ装置の位置変動が安定するまでの時間の1/2以下とすることとすれば、ステージの位置変動を低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
まず、露光装置について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るX線EUV光露光装置の一例の構成を示す図である。このX線露光装置は、露光用の照明光として、波長13nm近傍の軟X線領域の光を用いている。
図5に示すように、X線露光装置100は、X線発生装置101と露光チャンバ120を備える。X線発生装置101の真空容器102は、露光チャンバ120の上部に設置されている。同容器内には、標的材料103と多層膜楕円ミラー104が配置されている。標的材料103には、真空容器外(図の右方)から励起用のパルスレーザ光105が照射される。同レーザ光105がレンズ106で集光されて、真空容器102に開けられた窓108を介して標的材料103に照射されると、標的材料103はプラズマ107を生成する。このプラズマ107から、波長が13nmの軟X線のEUV光109が輻射される。EUV光109は、多層膜楕円ミラー104で反射して、可視光カットX線フィルター110を介して露光チャンバ120内に照射される。
なお、X線発生装置として、レーザプラズマX線源ではなく放電プラズマX線源を使用してもよい。放電プラズマX線源は、電極にパルス高電圧を印加して放電を起こし、この放電で動作ガスをイオン化してプラズマを生成し、このプラズマから軟X線を輻射する。
【0017】
露光チャンバ120内には、X線発生装置101からのEUV光109の照射を受ける照明光学系121が配置されている。照明光学系121は、コンデンサー系の反射鏡、フライアイ光学系の反射鏡等で構成されており、ミラー104で反射したX線を円弧状に整形し、図5の左方に向かって照射する。
【0018】
照明光学系121の側方(図5の左方)には、X線反射鏡122が配置されている。X線反射鏡122は、反射面122a(図5の右側の面)が凹型をした円形をしており、垂直に保持されている。X線反射鏡122の側方(図5の右方)には、光路折り曲げ反射鏡123が斜めに配置されている。光路折り曲げ反射鏡123の上方には、反射型マスク124がステージ装置125上に載置されて、反射面が下になるように水平に配置されている。照明光学系121から放出されたX線は、X線反射鏡122により反射集光された後に、光路折り曲げ反射鏡123を介して、反射型マスク124の反射面に達する。
【0019】
反射鏡122、123の基体は、反射面が高精度に加工された石英の基板からなる。この反射面には、X線発生装置101のミラー104の反射面と同様に、Mo/Siの多層膜が形成されている。なお、波長が10〜15nmのX線を用いる場合には、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)等の物質と、Si、Be(ベリリウム)、BC(4ホウ化炭素)等の物質とを組み合わせた多層膜でもよい。
【0020】
反射型マスク124の反射面にも多層膜からなる反射膜が形成されている。この反射膜には、ウェハ127に転写するパターンに応じたマスクパターンが形成されている。マスク124は少なくともXY方向に移動可能なマスクステージ装置125上に吸着等により固定されている。光路折り曲げ反射鏡123で反射されたX線は順次マスク124上に照射される。
【0021】
反射型マスク124の下方には、順に投影光学系126、ウェハ127が配置されている。投影光学系126は、複数の反射鏡等からなり、反射型マスク124で反射されたX線を所定の縮小倍率(例えば1/4)に縮小し、ウェハ127上に結像する。ウェハ127は、XYZ方向に移動可能なウェハステージ装置128に吸着等により固定されている。
【0022】
露光動作を行う際には、照明光学系121により反射型マスク124の反射面にX線を照射する。その際、投影光学系126に対して反射型マスク124及びウェハ127を投影光学系の縮小場率により定まる所定の速度比で相対的に同期走査する。これにより、反射型マスク124の回路パターンの全体をウェハ127上の複数のショット領域の各々にステップアンドスキャン方式で転写する。なお、ウェハ127のチップは例えば25×25mm角であり、レジスト上で0.07μmL/SのICパターンが露光できる。
【0023】
次に、本発明のステージ装置について説明する。
マスクステージ装置125及びウェハステージ装置128は、各々、Xステージ装置、Yステージ装置、Zステージ装置から構成される。各ステージ装置は、ステージと、各ステージが案内される案内部とを備える。各ステージには、ステッピングモータが備えられており、同モータによって案内部に沿って駆動される。
【0024】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステージ装置の構成を模式的に示す図である。この例では、ウェハステージ装置のZステージ装置について説明する。
Zステージ装置10は、ステージ11と、同ステージ11が案内される案内部13とを備える。ステージ11上には、ウェハが搭載される搭載部15が設けられている。ステージ13には、ステッピングモータ17が備えられている。ステッピングモータ17の回転によって、ステージ11が案内部13に沿って駆動される。図中の符号19はステッピングモータ17用の配線である。
【0025】
ステッピングモータ17を回転させて、ステージ11を所定の位置へ移動させたとき、同ステージの温度は1K上昇した。ステージ移動後、モータ17への励磁電流を、所定の電流量(一例で、モータ駆動のための電流量の20%程度)に下げて通電を続けた。ステージ停止後から露光開始までの同ステージの位置ズレ量は、励磁電流を切る従来の場合の位置ズレ量の1/5であり、最小描画線幅(例えば50nm)の1/2以下(25nm以下)であった。また、露光開始から露光終了までの間のステージ11の位置ズレ量は、最小描画線幅の1/2以下であった。
【0026】
このように、ステージ停止後もモータへ励磁電流を通電することにより、ステージ停止後から露光開始時まで、及び、露光開始時から露光終了時までのステージの位置ズレ量を小さくすることができる。
【0027】
(実施例2)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るステージ装置(ウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。図1のステージ装置と同じ構成・作用を有する部材は同一の符号を付し、説明を省略する。
この例のZステージ装置10´のステージ11には、ステッピングモータ17が備えられており、同ステージの側面にはヒータ21が備えられている。この例では、モータ17が、ステージ装置内のスペースの制約によって、ステージの熱変化を十分に解消できる位置に設置できない。このため、モータが取り付けられた状態で、モータ駆動及び停止による温度変化に伴う実際のステージの位置変化をモニタして、温度勾配が最小となる位置にヒータ21を取り付ける。ステージ位置変化のモニタには、nm〜Åオーダーで計測可能な静電容量センサーや干渉計等を使用できる。図中の符号23はヒータ21用の配線である。
【0028】
ステッピングモータ17を回転させて、ステージ11を所定の位置へ移動させたとき、同ステージの温度は1K上昇した。ステージ移動後、モータへの励磁電流を、所定の電流量(一例で、モータ駆動のための電流量の10%程度)に下げて通電を続けるとともに、ヒータ21にも通電し、ステージ11を加熱した。ステージ停止後から露光開始までに同ステージの位置ズレ量は、励磁電流を切る従来の場合の位置ズレ量の1/5であり、最小描画線幅(例えば50nm)の1/2以下(25nm以下)であった。また、露光開始から露光終了までの間のステージの位置変化は、最小描画線幅の1/2以下であった。
【0029】
このように、ステージ装置内のスペースの制約によって、モータへ通電してステージの熱変化を解消できない場合は、ヒータを適宜な位置に設けることにより、ステージの位置変動を抑えることができる。
【0030】
(実施例3)
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るステージ装置(ウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。
この例のZステージ装置10’’のステージ11には、ステッピングモータ17が備えられており、同ステージの側面には2つのヒータ21、23が備えられている。各ヒータの位置は、このステージ装置の熱変形の計算によるシミュレーションを実施し、その結果に応じて、ステージ11の熱勾配が大きい箇所に取り付けられている。
【0031】
ステッピングモータを回転させて、ステージを所定の位置へ移動させたとき、同ステージの温度は1K上昇した。ステージ移動後、モータへの励磁電流を切り、各ヒータ21、25に通電してステージを加熱した。ステージ停止後から露光開始までの同ステージの位置ズレ量は、ヒータを設けない従来の場合の位置ズレ量の1/5であり、最小描画線幅(例えば50nm)の1/2以下(25nm以下)であった。また、露光開始から露光終了までの間のステージの位置変化は、最小描画線幅の1/2以下であった。
【0032】
このように、モータへの励磁電流を切ってヒータのみでステージを加熱しても、ステージの温度変動を抑え、位置変化を小さくできる。
【0033】
図4は、本発明の第4の実施の形態に係るステージ装置(レチクルステージ装置のYステージ装置及びウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。
レチクルステージ装置125のYステージ装置10、及び、ウェハステージ装置128のZステージ装置10の各ステージ11には、ステッピングモータ17が備えられている。
【0034】
レチクルステージ装置125のYステージ装置において、ステッピングモータを回転させて、ステージを所定の位置へ移動させたとき、同ステージの温度は0.8K上昇した。また、ウェハステージ装置128のZステージ装置において、ステッピングモータを回転させて、ステージを所定の位置へ移動させたとき、同ステージの温度は1K上昇した。各ステージの移動後、各モータへの励磁電流を、所定の電流量(一例で、モータ駆動のための電流量の25%程度)に下げて通電を続けた。ステージ停止後から露光開始までの同ステージの位置ズレ量は、励磁電流を切る従来の場合の位置ズレ量の1/5であり、レチクルステージにおいては最小線幅であり、ウェハステージにおいては最小描画線幅(例えば50nm)の1/2以下であった。また、露光開始から露光終了までの間の各ステージの位置変化は、最小描画線幅の1/2以下であった。
【0035】
また、上記の例のステージ装置を使用した露光装置において、露光開始から露光終了までの時間は、ステージ停止後の温度調整を行わない場合のステージ装置の位置変動が安定するまでの時間の1/2以下としている。これにより、ステージの位置変動を低減できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ステージの停止後、熱補償手段によってステージの温度下降を抑えることにより、ステージの温度をほぼ一定に保ち、ステージの温度変化に伴う位置変動を防ぐことができる。熱補償手段は、モータ自体やヒータを用いることができる。これにより、ステージ停止後から露光開始時まで、及び、露光開始時から露光終了時までの間のステージの位置変動を低減させ、作業時間を短縮できるとともに、露光精度を向上できる露光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るステージ装置の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るステージ装置(ウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るステージ装置(ウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るステージ装置(レチクルステージ装置のYステージ装置及びウェハステージ装置のZステージ装置)の構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るX線EUV光露光装置の一例の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ステージ装置         11 ステージ
13 案内部            15 ウェハ搭載部
17 ステッピングモータ      19 配線
21、25 ヒータ         23、27 配線
100 X線露光装置        101 X線発生装置
102 真空容器          103 標的材料
104 多層膜楕円ミラー      105 パルスレーザ光
106 レンズ           107 プラズマ
108 窓             109 EUV光
110 可視光カットX線フィルター 120 露光チャンバ
121 照明光学系         122 X線反射鏡
123 光路折り曲げ反射鏡     124 反射型マスク
125 レチクルステージ装置    126 投影光学系
127 ウェハ           128 ウェハステージ装置

Claims (9)

  1. 駆動・位置決めされるステージと、
    該ステージの案内部と、
    前記ステージに搭載された該ステージ駆動用のモータと、
    を具備するステージ装置であって、
    前記ステージの停止時における前記モータの温度低下に伴う前記ステージの位置変動を補償する熱補償手段をさらに具備することを特徴とするステージ装置。
  2. 前記熱補償手段が、前記モータであって、
    前記ステージの停止後に、該モータへ、駆動に要する励磁電流以下の励磁電流を通電することを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  3. 前記熱補償手段が、少なくとも一つのヒータであることを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  4. 前記熱補償手段が、前記モータ及び少なくとも一つのヒータであって、
    前記モータにおいては、前記ステージの停止後に、該モータへ、駆動に要する励磁電流以下の励磁電流を通電することを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  5. 前記熱補償手段が、前記ステージ内の温度勾配が最小となる位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  6. 感応基板上にパターンを転写する露光装置であって、請求項1〜5いずれか1項に記載のステージ装置を備えることを特徴とする露光装置。
  7. 前記ステージ装置の位置決め後露光開始までの間の該ステージ装置の位置変動を、パターンの最小線幅の1/2以下とすることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 露光開始から露光終了までの間の該ステージ装置の位置変動を、パターンの最小線幅の1/2以下とすることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  9. 露光開始から露光終了までの時間を、前記熱補償手段を具備しない場合の前記ステージ装置の位置変動が安定するまでの時間の1/2以下とすることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
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